JP3541486B2 - 同報接続制御方法 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明はネットワーク内のある端末を主局として、その端末に複数の端末を従局として接続する同報接続制御方式に関する。近年、ネットワークの拡大と相まって、複数の端末を接続して同報サービス(1つの主装置から同時に同じ報告を複数の各端末に通知するサービス)を行う機会が増加している。
【0002】
また、その中で、情報の発信元が状況によって随時代わることに伴い、同報の主局を変更する機会も増加している。このため、ネットワーク内のある端末を主局として、その端末に複数の端末を従局として接続する接続構成において、主局となる端末を接続変更することにより、同報の主局を短時間で容易に変更できることは、ネットワークの効率的な運用を行う上で非常に有効な手段である。
【0003】
本発明を利用する同報接続の分野としては次のような場合がある。
(1).ネットワーク上の端末を主局となる端末群と従局となる端末群に分け、主局となる端末群において、接続されている端末を他の端末に接続変更する場合。
(2).ネットワーク上の端末を2つの端末群として登録し、主局と従局との接続において、主局となる端末の接続変更を行う同報接続において、2つの端末群を重ね合わせて空き端末を割り出し、空き端末を相互に接続可能とする場合。
(3).ネットワーク上の端末を2つの端末群として登録し、複数の主局・従局の組合せを可能とする場合。
(4).ネットワー上の端末をN群の端末群として登録し、主局の変更において、最大N−1の同報接続に分割することを可能とする場合。
(5).ネットワーク上の端末を主局となる端末群と従局となる端末群、および異なるネットワーク上の端末を別個の端末群として登録し、主局となる端末群において、接続されている端末を他の端末に接続変更する場合。
(6).ネットワーク上の端末を主局となる端末群と従局となる端末群、および異なるネットワーク上の端末を別個の端末群として登録し、各端末群の間において、主局と従局の関係を構築できるようにする場合。
(7).ネットワーク上に存在する端末を主局となりえる端末群と従局となりえる複数の端末群、および複数の異なるネットワーク上に存在する端末を他の複数の端末群として登録し、複数の階層での複数の主局・従局の組合せを可能とするようにする場合。
【0004】
【従来の技術】
従来の同報接続方式において、主局を変更する場合には、最初から全ての従局を新たな主局につなぎこんでいく方式としていた。従って、ある同報接続において、主局を変更する場合には、次の同報開始までに長時間、端末の利用者を待機させると共に、ネットワーク資源の有効活用を損なうという問題を生じていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
以上述べてきたように、ネットワーク内のある端末を主局として、その端末に複数の端末を従局として接続する従来の同報接続方式において、主局となる端末を変更する場合には、同報の主局を変更するために多大の時間を要するという問題があった。
【0006】
本発明は、上記問題を解決するため、効率的な同報接続の主局の変更を行い、ネットワークの効率的な運用を図ることを目的とする。このためには、次の点を解決することが必要である。
(1).1つのネットワーク上の同報接続において、主局を変更する場合に、従局を新たに接続しなおすことを避けられるように、主局となりえる端末群と従局となりえる端末群とを明確に分離すること。
(2).1つのネットワーク上の同報接続において、主局を変更する場合にも空き端末はその同報接続とは関係なく、利用できるように、重複する端末群を重ね合わせて、空き端末を明確にすること。
(3).1つのネットワーク上の同時に複数の同報接続において、それぞれの主局を変更する場合に、従局を新たに接続しなおすことを避けられるように、主局となりえる端末群と従局となりえる端末群とを規定するための接続点を複数設定すること。
(4).1つのネットワーク上の同報接続において、複数の同報接続に分割し、かつ、それぞれの主局を変更する場合に、従局を新たに接続しなおすことを避けられるように、その同報接続個数分の端末群を設定すること。
(5).2つ以上のネットワーク上の同報接続において、主局を変更する場合に、従局を新たに接続しなおすことを避けられるように、それぞれのネットワークに対応して接続できる端末群を設定すること。
(6).2つ以上のネットワーク上の同報接続において、複数の同報接続に分割し、かつ、それぞれの主局を変更する場合に、従局を新たに接続しなおすことを避けられるように、分割される同報接続に対応して、それぞれのネットワーク、および端末群を設定すること。
(7).2つ以上のネットワーク上の同時に複数の同報接続において、複数の同報接続に分割し、かつ、それぞれの主局を変更する場合に、従局を新たに接続しなおすことを避けられるように、それぞれのネットワークに対応して接続できる端末群を設定するとともに、分割される同報接続の個数分に対して端末群を設定すること。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の原理構成図を図1に示す。図1(a)は主局となりえる端末群と従局となりえる端末群が重複しない場合、図1(b)は主局となりえる端末群と従局となりえる端末群が重複する場合を示す。
【0008】
図において、1は主局となりえる端末群A(a1, a2, a3, ──ai) 、2は従局となりえる端末群B(b1, b2, b3, ──bj) 、3は主局側の端末につながる端末接続点ap1 、4は従局側の端末につながる端末接続点bq1 、5は端末接続点間の接続線を示す。
【0009】
図1(a)の場合において、主局となりえる端末群Aと従局となりえる端末群Bのそれぞれの端末(a1, a2, a3)と(b1, b2, b3)が重複しないように分類し、その2つの群をつなぐ主局側の端末接続点ap1 、及び従局側の端末接続点bq1 を用意する。ここで、端末接続点ap1 とbq1 は、互いに一意的に決定し接続されるものとする。
【0010】
端末a1と端末接続点ap1 を接続し、端末接続点bq1 と端末b1、端末b2、端末b3を接続することにより、端末a1から端末b1、端末b2、端末b3への同報接続を可能とする。
【0011】
図1(b)の場合において、主局となりえる端末群Aと従局となりえる端末群Bに分類し、その2つの群をつなぐ主局側の端末接続点ap1 、及び従局側の端末接続点bq1 を用意する。ここで、端末接続点ap1 とbq1 は、互いに一意的に決定し接続されるものとする。
【0012】
ここで、主局となりえる端末群Aと従局となりえる端末群Bの要素が重複することを許す。また、各々の端末の空き状態を調べることにより、接続可能か否かを判断する。端末a1と端末接続点ap1 とを接続し、端末接続点bq1 と端末b1、端末b2、端末b3を接続することにより、端末a1から端末b1、端末b2、端末b3への同報接続を可能とする。
【0013】
【作用】
図1(a)の主局となりえる端末群と従局となりえる端末群が重複しない場合における同報接続制御方式の処理フローを図2により説明する。
(11)端末を主局となりえる端末群A=(a1, a2, a3, ──)、従局となりえる端末群B=(b1, b2, b3, ──)に重複しないように分類する。
(12)主局側の端末につながる端末接続点ap1 、従局側の端末につながる端末接続点bq1 を用意する。
(13)端末接続点ap1 と端末接続点bq1 とを接続し固定しておく。
(14)端末接続点ap1 と端末a1、端末接続点bq1 と端末b1, b2, b3を接続する。
(15)端末a1から端末b1, b2, b3への同報接続が可能となる。
(16)上記同報終了後は、端末a1と端末接続点ap1 との接続を切断する。
(17)次に接続すべき主局となりえる端末群A=(a1, a2, a3, ──)の中より端末ai(i任意) を選択し、端末接続点ap1 と端末aiを接続する。
(18)端末aiから端末b1, b2, b3への同報接続が可能となる。
(19)ap1 とbq1 、bq1 とb1, b2, b3の接続を残しておくことにより、端末aiから端末b1, b2, b3への同報接続から瞬時にして、端末a1から端末b1, b2, b3への同報接続へと戻すことができる。
【0014】
図1(b)の主局となりえる端末群と従局となりえる端末群が重複する場合における同報接続制御方式の処理フローを図3により説明する。
(21)端末を主局となりえる端末群A=(a1, a2, a3, ──)、従局となりえる端末群B=(b1, b2, b3, ──)に分類する。ここで、端末群Aと端末群Bの重複を許す。即ちai=bj(i,j は任意) であっても構わない。各端末は、空きか、使用中の状態を持つ。
(22)主局側の端末につながる端末接続点ap1 、従局側の端末につながる端末接続点bq1 を用意する。
(23)端末接続点ap1 と端末接続点bq1 とを接続し固定しておく。
(24)端末接続点ap1 と端末a1をつなぐ。端末a1は使用中となる。このとき、端末a1が端末群Bの端末bj(j=任意) として同時に登録されていれば、bjも使用中となる。
(25)端末接続点bq1 と端末b1, b2, b3を接続する。このとき、端末b1, b2, b3が空きか使用中かを調べ、空きの場合は接続できる。接続後は端末b1, b2, b3は使用中となる。このとき、端末b1, b2, b3が端末群Aの端末ai(i=任意) として同時に登録されていれば、それぞれ端末b1, b2, b3に対応する端末ai(i=任意) も使用中となる。
(26)端末a1から端末b1, b2, b3への同報接続が可能となる。
(27)上記(26)の同報終了後は、端末a1と端末接続点ap1 との接続を切断する。これにより、端末a1は空きになる。また、端末a1が端末群Bの端末bj(j=任意) として同時に登録されていれば、端末bjも端末a1と同様に空きとなる。このとき、ap1 とbq1 、bq1 とb1, b2, b3は接続されたままである。
(28)次に接続すべき主局となりえる端末群A=(a1, a2, a3, ──)の中より端末ai(iは任意)を選択して、端末接続点ap1 と端末aiを接続する。このとき、端末aiが空きか使用中かを調べ、空きの場合は接続できる。接続後は端末aiは使用中となる。
(29)端末aiから端末b1, b2, b3への同報接続が可能となる。
(30)ap1 とbq1 、bq1 とb1, b2, b3の接続を残しておくことにより、端末aiから端末b1, b2, b3への同報接続から瞬時にして端末bjから端末b1, b2, b3への同報接続として切り替わる。
【0015】
【実施例】
〔実施例1〕
本発明の実施例1の接続構成図を図4に示す。図は、主局の端末群と従局の端末群とが重複しない場合を示し、それぞれ変更前の状態と変更後の状態を示す。
【0016】
図において、主局となりえる端末群A=(a1, a2, a3, ──)、従局となりえる端末群B=(b1, b2, b3, ──)に対して、端末群Aの接続の制御を行う交換装置Ca 、端末群Bの接続の制御を行う交換装置Cb を用意する。また、交換装置Ca 内に端末接続点ap1 、交換装置Cb 内に端末接続点bq1 を用意する。
【0017】
ここで、ap1 とbq1 は、互いに一意的に決定し、中継回線cp1 で接続されるものとする。主局側の端末a1からの同報接続を、端末a1以外の端末からの同報接続に変更する操作は、次の手順で行われる。
▲1▼. 端末a1と端末接続点ap1 を接続し、端末接続点bq1 と端末b1, 端末 b2,端末b3を接続することにより、中継回線cp1 を介して、端末a1から端末b1, b2, b3への同報接続を可能とする。
▲2▼. 端末a1と端末接続点ap1 を切断する。これにより、端末a1から端末b1, b2, b3への同報接続が切断される。
▲3▼. 端末a2と端末接続点ap1 を接続することにより、端末a2から端末b1, b2, b3への同報接続を可能とする。
〔実施例2〕
本発明の実施例2の接続構成図を図5に示す。図は、主局の端末群と従局の端末群とが重複する場合を示し、それぞれ変更前の状態と変更後の状態を示す。
【0018】
図において、主局となりえる端末群A=(a1, a2, a3, ──)、従局となりえる端末群B=(b1, b2, b3, ──)に対して、端末群Aの接続の制御を行う交換装置Ca 、端末群Bの接続の制御を行う交換装置Cb を用意する。また、交換装置Ca 内に端末接続点ap1 、交換装置Cb 内に端末接続点bq1 を用意する。
【0019】
ここで、ap1 とbq1 は、互いに一意的に決定し、中継回線cp1 で接続されるものとする。主局側の端末a1からの同報接続を、端末a1以外の端末からの同報接続に変更する操作は、次の手順で行われる。
▲1▼. 端末a1と端末接続点ap1 を接続し、端末接続点bq1 と端末b1, 端末 b2,端末b3を接続することにより、中継回線cp1 を介して、端末a1から端末b1, b2, b3への同報接続を可能とする。
▲2▼. 端末a1と端末接続点ap1 を切断する。これにより、端末a1から端末b1, b2, b3への同報接続が切断される。
▲3▼. 端末a1以外の主局となりえる端末群A=(a2, a3, ──)から空き端末を調べる。この場合、主局となりえる端末群A、および従局となりえる端末群Bが重ね合わさっているため、図6に示す端末の状態管理を行う。ここで、a1=b4, a2=b6, a4=b1であることから、端末a1と端末接続点ap1 を切断した時に、端末a1が空き状態になると同時に、端末b4が空き状態に変化する。
▲4▼. 端末a2が空き状態であることを確認した後に、端末接続点ap1 を接続することにより、端末a2から端末b1, b2, b3への同報接続を可能とする。また、端末a2と端末接続点ap1 を接続した時に、端末a2が使用中になると同時に、端末b6が使用中となる。
〔実施例3〕
本発明の実施例3の接続構成図を図7に示す。図は、主局端末群と従局端末群の中に複数の同報接続が存在する場合を示し、それぞれ変更前の状態と変更後の状態を示す。
【0020】
図において、主局となりえる端末群A=(a1, a2, a3, ──)、従局となりえる端末群B=(b1, b2, b3, ──)に対して、端末群Aの接続の制御を行う交換装置Ca 、端末群Bの接続の制御を行う交換装置Cb を用意する。また、交換装置Ca 内に端末接続点群Pa =(ap1, ap2, ap3──)、交換装置Cb 内に端末接続点群Pb =(bq1, bq2, bq3──)を用意する。
【0021】
ここで、api,bqi(i=1,2,3,──)は、互いに一意的に決定し、中継回線cp1 で接続されるものとする。主局側の端末a1からの同報接続を、端末a1以外の端末からの同報接続に変更する操作は、次の手順で行われる。
▲1▼. 端末a1と端末接続点 ap1を接続し、端末接続点 bq1と端末b1, 端末 b2,端末b3を接続することにより、中継回線 cp1を介して端末a1から端末b1, b2, b3への同報接続を可能とする。
▲2▼. 端末a2と端末接続点 ap2を接続し、端末接続点 bq2と端末b4, 端末 b5を接続することにより、中継回線 cp2を介して端末a2から端末b4, b5への同報接続を可能とする。
▲3▼. 端末接続点 ap3、端末接続点 ap4は、主局となりえる端末群A=(a1, a2, a3, ──)には未接続である。端末接続点 ap3は中継回線 cp3を介して端末接続点 bq3と接続しており、端末接続点 bq3は端末b6, b7, b8と接続している。また、端末接続点 ap4は中継回線 cp4を介して端末接続点 bq4と接続しており、端末接続点 bq4は端末b9,b10,b11と接続している。
▲4▼. 端末a1と端末接続点ap1 を切断する。これにより、端末a1から端末b1, b2, b3への同報接続が切断される。
▲5▼. 端末a2と端末接続点ap2 を切断する。これにより、端末a2から端末b4, b5への同報接続が切断される。
▲6▼. 端末a1と端末接続点ap2 を接続することにより、端末a1から端末b4, b5への同報接続を可能とする。
▲7▼. 端末a4と端末接続点ap3 を接続することにより、端末a4から端末b6, b7, b8への同報接続を可能とする。
〔実施例4〕
本発明の実施例4の接続構成図を図8に示す。図は、主局端末群と複数階層の従局端末群との間に同報接続が存在する場合を示し、それぞれ変更前の状態と変更後の状態を示す。
【0022】
図において、第1群と第2群に、主局となりえる端末群A=(a1, a2, a3, ──)、従局となりえる端末群B=(b1, b2, b3, ──)に対して、端末群Aの接続の制御を行う交換装置Ca 、端末群Bの接続の制御を行う交換装置Cb を用意する。また、交換装置Ca 内に端末接続点群Pa =(ap1, ap2, ap3──)、交換装置Cb 内に端末接続点群Qb =(bq1, bq2, bq3──)を用意する。
【0023】
第2群と第3群に、主局となりえる端末群Pa =(ap1, ap2, ap3──)、従局となりえる端末群C=(c1, c2, c3, ──)に対して、端末群Cの接続の制御を行う交換装置Cc を用意する。交換装置Cc 内に端末接続点群Qc =(cq1, cq2,cq3──)を用意する。
【0024】
このように、第N群まで用意する。第N群は、端末群X=(x1, x2, x3, ─)、端末接続点群Qx =(xq1, xq2, xq3──)からなる。ここで apiと bqi、bpi とcqi 、───(iは任意) は、互いに一意的に決定し接続されるものとする。端末a1を含むN層の同報接続を、端末a1以外の端末からの同報接続に変更する操作は、次の手順で行われる。
▲1▼. 端末a1と端末接続点 ap1を接続し、端末接続点 bq1と端末b1, 端末 b2,端末接続点 bp2を接続することにより、中継回線を介して端末a1から端末b1,b2,bp2 への同報接続を可能とする。
▲2▼. 端末接続点 bq1と端末接続点 bp2を接続し、さらに端末接続点 cq2と端末c1, 端末c2, 端末接続点 cp1を接続することにより、端末a1から端末c1, c2への同報接続を可能とする。
▲3▼. 同様にして、第N群までの接続を行うと、端末a1から端末x1, x2への同報接続を可能とする。
▲4▼. 端末a1と端末接続点 ap1を切断する。これにより端末a1から端末b1,b2,bp2 への同報接続が切断される。
▲5▼. 端末接続点 bq1と端末接続点 bp2を切断する。これにより端末c1, c2への同報接続が切断される。
▲6▼. 端末a2と端末接続点 ap1を接続することにより、端末a2から端末b1,b2 への同報接続を可能とする。
▲7▼. 端末接続点 bq1と端末接続点 bp4を接続することにより、▲6▼に加え、端末a2から端末接続点 bp4端末下に接続された端末群への同報接続が可能となる。
▲8▼. 端末接続点 cq4と端末c4, 端末c5を接続することにより、(端末接続点 bp4と端末接続点 cq4が接続されていることにより)端末接続点 bq1から端末c4, c5への同報接続が可能となる。また、▲6▼より端末a2から端末c4, c5への同報接続が可能となる。
▲9▼. 同様にして、第N群までの接続を行うと、端末a2から端末x4, x5への同報接続が可能となる。
〔実施例5〕
本発明の実施例5の接続構成図を図9に示す。図は、主局端末群と他ネットワーク内の従局端末群との間に同報接続が存在する場合を示し、それぞれ変更前の状態と変更後の状態を示す。
【0025】
図において、主局となりえる端末群A=(a1, a2, a3, ──)、従局となりえる端末群B=(b1, b2, b3, ──)に対して、端末群Aの接続の制御を行う交換装置Ca 、端末群Bの接続の制御を行う交換装置Cb を用意する。また、他ネットワーク群Z=(z1, z2, z3, ──)に対して、端末群Zの接続の制御を行う交換装置Czを用意する。
【0026】
また、交換装置Ca 内に端末接続点 ap1、交換装置Cb 内に端末接続点群bq1,および端末接続点 bp1を、交換装置Cz内に端末接続点群zq1 を用意する。ここで、 ap1とbq1 、bp1 とzq1 は互いに一意的に決定し、それぞれ中継線で接続されるものとする。主局側の端末a1からの同報接続を、端末a1以外の端末からの同報接続に変更する操作は、次の手順で行われる。
▲1▼. 端末a1と端末接続点 ap1を接続し、端末接続点 bq1と端末b1, 端末 b2,端末接続点bp1 を接続することにより、中継回線を介して端末a1から端末b1,b2,z1, z2, z3への同報接続を可能とする。
▲2▼. 端末a1と端末接続点 ap1を切断する。これにより端末a1から端末b1,b2,z1, z2, z3への同報接続が切断される。
▲3▼. 端末a2と端末接続点 ap1を接続することにより、端末a1から端末b1,b2,z1, z2, z3への同報接続を可能とする。
〔実施例6〕
本発明の実施例6の接続構成図を図10に示す。図は、主局端末群と他ネットワーク内の従局端末群との間に複数の同報接続が存在する場合を示し、それぞれ変更前の状態と変更後の状態を示す。
【0027】
図において、主局となりえる端末群A=(a1, a2, a3, ──)、従局となりえる端末群B=(b1, b2, b3, ──)に対して、端末群Aの接続の制御を行う交換装置Ca 、端末群Bの接続の制御を行う交換装置Cb を用意する。また、他ネットワーク群Z=(z1, z2, z3, ──)に対して、端末群Zの接続の制御を行う交換装置Czを用意する。
【0028】
また、交換装置Ca 内に端末接続点 ap1、交換装置Cb 内に端末接続点群bq1,および端末接続点 bp1を、交換装置Cz内に端末接続点群zq1 を用意する。また、交換装置Ca 内に端末接続点群Pa =(ap1, ap2, ap3──)、交換装置Cb 内に主局側と接続される端末接続点群Qb =(bq1, bq2, bq3──)、他ネットワーク側と接続される端末接続点群Pb =(bp1, bp2, bp3──)を、交換装置Cz内に端末接続点群Qz=(zq1, zq2, zq3──)を用意する。
【0029】
ここで、api とbqi 、bpj とzqj は、互いに一意的に決定し、それぞれ中継回線で接続されるものとする。主局側の端末a1からの同報接続を、端末a1以外の端末からの同報接続に変更する操作は、次の手順で行われる。
▲1▼. 端末a1と端末接続点 ap1を接続し、端末接続点 bq1と端末b1, bp1 を接続することにより、中継回線を介して端末a1から端末b1, b2, b3への同報接続を可能とする。
▲2▼. 端末a2と端末接続点 ap2を接続し、端末接続点 bq2と端末b4, 端末 b5を接続することにより、中継回線を介して端末a2から端末b4への同報接続を可能とする。
▲3▼. 上記▲2▼において、端末接続点 bp1と端末接続点 zq1を接続し、端末接続点zq1と端末z1, 端末z2, 端末z3を接続することにより、中継回線を介して端末a1から端末b4, z1, z2, z3への同報接続を可能とする。
▲4▼. 端末a3と端末接続点 ap3を接続し、端末接続点 zq3と端末z4, 端末z5を接続することにより、中継回線を介して端末a3から端末z4, z5への同報接続を可能とする。
▲5▼. 端末a1と端末接続点 ap1を切断する。これにより、端末a1から端末b1, b2, b3への同報接続が切断される。
▲6▼. 端末a2と端末接続点 ap2を切断する。これにより、端末a2から端末b4,z1,z2, z3への同報接続が切断される。
▲7▼. 端末a3と端末接続点 ap3を切断する。これにより、端末a3から端末z4,z5,への同報接続が切断される。
▲8▼. 端末a2と端末接続点 ap1を接続することにより、中継回線を介して、端末a2から端末b1, b2, b3への同報接続が可能となる。
▲9▼. 端末a1と端末接続点 ap3を接続することにより、中継回線を介して、端末a1から端末z4, z5への同報接続が可能となる。
〔実施例7〕
本発明の実施例7の接続構成図を図11、図12に示す。図は、主局端末群と自ネットワーク内の多層従局端末群と他ネットワーク内の従局端末群との間に同報接続が存在する場合を示し、図11に変更前の状態を、図12に変更後の状態を示す。
【0030】
図において、主局となりえる端末群A=(a1, a2, a3, ──)に対して、端末接続点群Pa =(ap1, ap2, ap3──)を用意する。第2群において、端末群B=(b1, b2, b3, ──)、主局側の端末接点群Pa と接続される端末接続点群Qb =(bq1, bq2, bq3──)、第2群を主局側とし、他の群と接続するための端末接続点群Pb =(bp1, bp2, bp3──)を用意する。
【0031】
このように、第N群まで分類し、第N群において、端末群X=(x1, x2, x3, ──)、端末接続点(xq1, xq2, xq3──)を用意する。他ネットワーク内も同様に、端末群と端末接続点が複数存在する。図において、 apiと bqi, bpj とcqj,bpk とAqk, bpkとCqk, cqjとcpj, cpjとBqj は互いに一意的に決定し、それぞれ中継回線で接続されるものとする。主局側の端末a1からの同報接続を、端末a1以外の端末からの同報接続に変更する操作は、次の手順で行われる。
▲1▼. 端末a1と端末接続点 ap1を接続し、端末接続点 bq1と端末b1, b2, bp2, bp3を接続することにより、中継回線を介して端末a1から端末b1, b2, bp2, bp3への同報接続を可能とする。
▲2▼. 端末接続点 bq1と端末接続点 bp3を接続し、端末接続点 cq3と端末c1, 端末c2, cp2, cp3を接続することにより、中継回線を介して端末接続点 bq1から端末c1, 端末c2, cp2, cp3への同報接続を可能とする。
▲3▼. 端末接続点 bq1と端末接続点 bp2を接続し、端末接続点 Aq2と端末A2, 端末A3, Ap3 を接続することにより、中継回線を介して端末接続点 bq1から端末A2, 端末A3, Ap3 への同報接続を可能とする。これと▲1▼により、端末a1から端末A2, 端末A3, Ap3 への同報接続が可能となる。
▲4▼. 第3群以降、及び他ネットワーク群についても、同様に同報接続が可能となる。
▲5▼.端末a1と端末接続点 ap1を切断する。これにより、端末a1から端末b1, b2, bp2, bp3への同報接続が切断される。
▲6▼.端末接続点 bq1と端末接続点 bp3を切断する。これにより、端末接続点 bq1から端末c1, 端末c2, cp2, cp3への同報接続が切断される。これと▲5▼により、端末a1から端末c1, 端末c2, cp2, cp3への同報接続が切断される。
▲7▼. 端末a2と端末接続点 ap1を接続することにより、中継回線を介して、端末a2から端末b1, b2, bp3, bp4への同報接続が可能となる。
▲8▼. 端末接続点 bq1と端末接続点 bp4を接続し、端末接続点 Cq4と端末C2, 端末C3を接続することにより、中継回線を介して端末接続点 bq1から端末C2, 端末C3の同報接続が可能となる。
▲9▼.第3群以降、及び他ネットワーク群においても、同様に同報接続の切替えが可能となる。
【0032】
【発明の効果】
本発明によれば、ネットワーク内のある端末を主局とし、その端末に複数の端末を従局として接続する同報接続において、同報の主局を変更する場合に、従局の接続状態を維持したままに、主局のみを変更することができる。
【0033】
また、このような主局のみを変更する同報接続において、空き端末の把握を行うことによりネットワーク資源の有効活用を促す効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理構成図
【図2】本発明の同報接続制御方式の処理フロー(その1)
【図3】本発明の同報接続制御方式の処理フロー(その2)
【図4】本発明の実施例1の接続構成図
【図5】本発明の実施例2の接続構成図
【図6】本発明の実施例2の端末状態管理図
【図7】本発明の実施例3の接続構成図
【図8】本発明の実施例4の接続構成図
【図9】本発明の実施例5の接続構成図
【図10】本発明の実施例6の接続構成図
【図11】本発明の実施例7の接続構成図(その1)
【図12】本発明の実施例7の接続構成図(その2)
【符号の説明】
1 主局となりえる端末群
2 従局となりえる端末群
3 主局側の端末につながる端末接続点
4 従局側の端末につながる端末接続点
5 端末接続点間の接続線
Claims (5)
- 主局端末となりえる主局端末群と、従局端末となりえる従局端末群とに分類される複数の端末を含むネットワークより、主局となる二以上の主局端末と従局となる二以上の従局端末とを選択して接続し、排他的に選択された一の前記主局端末から前記従局端末へ同報通信を行う同報接続制御方法であって、
前記主局端末群から送信されるデータを前記従局端末群へ中継して送信する接続点を前記主局端末群の中に設けて主局端末接続点とし、
前記主局端末接続点を経由して送信されるデータを受信して、前記従局端末へ中継する接続点を前記従局端末群の中に設けて従局端末接続点として、前記主局端末接続点と前記従局端末接続点とを接続し、
前記主局端末群の中から予め第1及び第2の主局端末を選択し、前記第1の主局端末と前記主局端末接続点とを接続し、前記従局端末群の中から一以上の従局端末を選択して前記従局端末接続点と接続し、
前記第1の主局端末から送信されるデータを前記主局端末接続点および前記従局端末接続点を経由して、選択された一以上の前記従局端末へ同報通信を行い、
前記第1の主局端末からの同報通信が終了すると、前記主局端末接続点および前記従局端末接続点の接続を維持しつつ、前記第1の主局端末および前記主局端末接続点の接続を開放するとともに、前記第2の主局端末および前記主局端末接続点の接続を形成することを特徴とする同報接続制御方法。 - 請求項1に記載の同報接続制御方法において、
前記主局端末群および前記従局端末群の双方に属する端末の集まりを重複端末群とし、
前記重複端末群に属する端末については使用中か否かを示す状態を管理し、
前記主局端末の選択は、前記重複端末群の中の使用中の端末を対象外として行う、ことを特徴とする同報接続制御方法。 - 請求項1または請求項2に記載の同報接続制御方法において、
前記従局端末群を複数の端末グループに分割して従局端末グループとし、前記従局端末グループ毎に前記従局端末接続点および前記主局端末接続点の対を設け、
前記主局端末群の中から前記主局端末接続点と同数の前記主局端末を選択して、それぞれ前記主局端末接続点と接続し、
前記主局端末から送信されるデータを、前記主局端末接続点および前記従局端末接続点の対を経由して、対応する前記従局端末グループ内の従局端末へ同報通信する、ことを特徴とする同報接続制御方法。 - 請求項1または請求項2に記載の同報接続制御方法において、
前記従局端末群を階層付けされた複数の階層端末群に分類して、前記主局端末群を最上位の階層端末群とし、
前記階層端末群は、上位の階層端末群から送信されてくるデータを受信して中継する受信端末接続点、および、前記受信端末接続点で受信したデータを下位の階層端末群へ中継して送信するための一以上の送信端末接続点を備え、
前記受信端末接続点と、前記階層端末群内の選択された従局端末および一以上の前記送信端末接続点とを接続し、
前記受信端末接続点で受信した上位の階層端末群からのデータを、前記階層端末群内の選択された従局端末および一以上の前記送信端末接続点へ同報通信する、ことを特徴とする同報接続制御方法。 - 請求項4に記載の同報接続制御方法において、
前記階層端末群を複数の端末グループに分割して階層端末グループとし、
前記階層端末グループ毎に一個の前記受信端末接続点および一以上の前記送信端末接続点を設け、
前記受信端末接続点と前記階層端末グループ内の従局端末および一以上の前記送信端末点とを接続し、
前記受信端末接続点で受信したデータを、前記階層端末グループ内の従局端末点および一以上の前記送信端末点へ同報通信する、ことを特徴とする同報接続制御方法。
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