JP3540800B2 - ヨーグルト製造装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、新鮮な加工食品の製造とその配給機械に関し、より詳細には、手作り風のヨーグルトを製造するためのヨーグルト製造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、ヨーグルトを製造する工程は、多くの下記のような準備工程からなるものである。
先ず、牛乳に含まれる水分を飛ばすとともに、不測に存在している可能性のある病原微生物を低温殺菌処理によって取り除くために、牛乳に熱処理を施す。
【0003】
そして、熱処理を施した後に、これを42℃の温度にして、一定の量(全体に対して1.0%)のラクトバチルス プルガリクスとストレプトコツコ テルモフィルスによってできた培養を加える。
この混合物を、一定の温度で、一定の時間維持すると、この間に発酵作用が完了する。そして、最後に、この製品がクリーミーであるようにするため、いわゆるこの凝固物の破砕の工程に進む必要がある。この際、発酵を停止させるために、4℃まで冷却する。この温度は、その後、フルーツ、ヨーグルトによく合うその他の製品で加工された場合にも、製品を保存、使用する際にも適する適温となっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、ヨーグルトは、工業生産で製造されている方が、手作りによって製造されている場合よりも多いのが実情である。工業生産で製造されている場合、前述のような工程において、大量のヨーグルトの準備を円滑に行えることができ、生産性も高くなる。この場合、製品の品質のレベルに関しては、総合的には満足できないわけではないが、仕上げ作業、配送や配給などを行わなければならず、手作りの製品のレベルには比べ物にならない煩雑な作業を必要とする。
【0005】
このため、このような作業の段階で、ヨーグルトの温度が何度も上がるのは避けられず、それによって、ヨーグルトの味が低下するだけでなく、ヨーグルトに必須の体内バクテリアがダメージを受けてしまい、ヨーグルト自体の健康、体に良い性質を低下させてしまうことになる。
一方、特別な工房やバールやジェラテリアのなかで作られている手作りの製品は、大抵の場合、他の製品に使用する機械(例えば、低温殺菌機など)を代用しており、ヨーグルトを作るために、これらの機械を何度も補強、改良しているのが現状である。
【0006】
このような機械は、ステンレス鋼のコンテナ容器の形状であり、この容器の中で、牛乳と酵素の混合物とが発酵する工程が行なわれる。一つのコンテナに熱の交換装置が付設されており、発酵の際に混合物を同一温度で暖めておけるとともに、発酵後において、発酵を停止して保存できるような構造となっている。
このような装置では、自動循環装置が連結されており、発酵の初期工程においても、凝固物を破砕する工程においても、場合によっては、保存中も、コンテナの中を一定の状態で混ぜることが可能な構成となっている。
【0007】
しかしながら、これらの機械は使いにくい形状であるとともに、その機能は複雑である。特に、熱交換用の装置は、ヨーグルト冷却装置に取り囲まれている。このため、装置自体の構成が複雑であるとともに、かなり複雑なコントロールシステムが必要であり、問題となっている。
すなわち、このような装置では、卓上で装置を使用することは不可能であり、このため装置を地面に設置するか、そのような装置にための専用の場所に設置しなければならなかった。さらに、装置の形状を一体化することができたとしても、装置を移動するのが大変であるとともに、その複雑さ構成のために、管理にも維持にもコストがかかるのが現状である。このため、卓上で簡単に安全に使用するためには、いずれにしても問題がある。
【0008】
このため、イタリア特許第1295665号では、一体型の手作りのヨーグルト製造装置であって、簡単な形状であり、正確に機能するとともに卓上型のヨーグルト製造装置を提案した。このヨーグルト製造装置は、正しい温度条件を維持するように冷熱が送られる構造であり、装置の中で液体を混ぜる空間を形成する大たると、循環装置と、製品の供給装置が接続され、外側には、取り付け台の付いた箱形状の構造のヨーグルト製造装置が提案されている。
【0009】
しかしながら、このヨーグルト製造装置では、製品の供給装置が、装置本体に固着された構成となっているので、メンテナンス、製品の種類の切換えなどのために装置を洗浄する必要がある場合に、供給装置を完全に洗浄することが困難である。そのため、残存したヨーグルト成分が腐敗することがあるとともに、製品の種類を切換えたい場合には、残存したヨーグルト成分によって、目的とする種類の製品が得られず、製品の品質、味なども低下してしまうおそれがある。
【0010】
本発明は、このような現状に鑑み、メンテナンス、製品の種類の切換えなどのために装置を洗浄する必要がある場合に、供給装置を完全に洗浄することが可能であり、その洗浄作業も容易であり、ヨーグルト成分が残存して、腐敗することがなく、目的とする種類の製品が得られ、製品の品質、味なども低下することのないヨーグルト製造装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前述したような従来技術における課題及び目的を達成するために発明なされたものであって、本発明のヨーグルト製造装置は、ヨーグルト製造装置本体内に配置され、ヨーグルト原料を収容する収容タンクと、
収容タンク内のヨーグルト原料を攪拌、破砕するための循環器と、
前記収容タンクを暖める第1の水圧回路と、
前記第1の水圧回路の熱交換用流体を冷却する第2の水圧回路と、
前記収容タンク内の温度を検知する検知装置と、
前記検知装置の検出結果に基づいて、第1の水圧回路の熱交換用流体の温度を第2の水圧回路の冷却流体の流量を制御する制御装置とを備えたヨーグルト製造装置であって、
前記ヨーグルト製造装置本体内の収容タンクの下方に形成されたヨーグルト供給用開口部に、ピストン機構によって収容タンク内のヨーグルトを外部に取り出すヨーグルト供給装置を着脱自在にヨーグルト供給用開口部に装着したことを特徴とする。
【0012】
このような構成によれば、収容タンク内に収容したヨーグルト原料の発酵作用を促すために第1の水圧回路によって、ヨーグルト原料を一定の例えば、42℃の温度に保持することが可能である。しかも、この際、循環器によって、原料を均一に攪拌するので、温度が一定に保持することができる。
また、凝固物の破砕も循環器によって行うことができるとともに、第2の水圧回路によって、発酵を停止するための例えば、4℃に温度に維持でき、しかも、循環器によって、原料を均一に攪拌するので、温度が一定に保持することができる。
【0013】
また、ヨーグルトを収容する収容タンクの開口部に着脱自在な構造の製品供給装置を備えているので、メンテナンス、製品の種類の切換えなどのために装置を洗浄する必要がある場合に、供給装置を完全に洗浄することが可能であり、その洗浄作業も容易であり、ヨーグルト成分が残存して、腐敗することがなく、目的とする種類の製品が得られ、製品の品質、味なども低下することがない。
【0014】
また、本発明のヨーグルト製造装置は、前記ヨーグルト供給装置が、収容タンクの下方に形成されたヨーグルト供給用開口部に着脱自在に連結されたシリンダー部材と、シリンダー部材内を摺動かつ着脱自在に装着されたピストン部材とを備えることを特徴とする。
このように構成することによって、負圧の作用によって確実に一定量の製品を収容タンクから取り出せるとともに、洗浄の際に、シリンダー、ピストン部材を取り外して洗浄できるので、洗浄操作が容易で完全な洗浄を行うことが可能である。
【0015】
また、本発明のヨーグルト製造装置は、前記ヨーグルト供給装置が、洗浄などの際に、ピストン部材をヨーグルト供給用開口部に閉塞した状態で、シリンダー部材を取り外すことが可能に構成されていることを特徴とする。
これにより、洗浄の際にヨーグルト供給用開口部をピストン部材で閉塞できるので、収容タンク内に残存するヨーグルトが外部に漏れて周囲を汚染することがなく便利である。
【0016】
また、本発明のヨーグルト製造装置は、前記ヨーグルト供給用開口部に閉塞したピストン部材を取り外すことが可能に構成されていることを特徴とする。
これにより、ピストン部材も洗浄できるので、完全な洗浄が可能である。
また、本発明のヨーグルト製造装置は、前記ピストン部材には、シャフトと把持ハンドルが着脱自在に連結されていることを特徴とする。
【0017】
これにより、ヨーグルトの取り出し操作と洗浄操作、特に、ヨーグルト供給用開口部に閉塞したピストン部材を取り外すために別の治具を準備する必要がなく効率的である。
また、本発明のヨーグルト製造装置は、前記収容タンク内に収容した内容物を攪拌、破砕するための循環器を備えることを特徴とする。
【0018】
また、本発明のヨーグルト製造装置は、前記循環器が、収容容器の中心に立設形成された軸部に回転可能に接続された攪拌羽根を備えることを特徴とする。
これにより、攪拌羽根で攪拌することにより、収容タンク内を均一な温度にすることができるとともに、攪拌、凝固物の破砕を効率よく行える。
また、本発明のヨーグルト製造装置は、前記攪拌羽根が、前記軸中心より直径方向に長さの異なる位置に偏位するように配置された攪拌羽根を備えることを特徴とする。
【0019】
これにより、上記の攪拌、破砕効果が格段に向上することになる。
また、本発明のヨーグルト製造装置は、前記収容タンクが、二重の容器構造を構成しており、この二重の容器構造の内部空間を、前記第1の水圧回路の熱交換用流体が循環するように構成されていることを特徴とする。
このようにジャケット式であるので、熱交換を効率良く行うことが可能となる。
【0020】
また、本発明のヨーグルト製造装置は、前記第2の水圧回路が、ペルチェ素子であることを特徴とする。
このような冷却素子で構成することによって、装置がよりコンパクトとなるとともに、保冷を効果的に行うことができる。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態(実施例)を図面に基づいてより詳細に説明する。図1は、本発明の卓上型ヨーグルト製造装置の配管配置概略図、図2は、本発明の卓上型ヨーグルト製造装置の側面図、図3は、本発明の卓上型ヨーグルト製造装置の図2の中央部分の循環器と大たる部分の部分拡大縦断面図、図4は、図2の循環装置の平面図、図5は、図2の製品供給部分の縦断面図、図6は、図5のA方向矢視図、図7は、図5の製品供給部分の分解図、図8は、本発明の卓上型ヨーグルト製造装置から、洗浄などのために製品供給部分を取り外す状態を説明する概略図である。
【0022】
図1に示したように、本発明のヨーグルト製造装置は、牛乳と培養菌の混合物の発酵過程が行われる略円柱形状の収容タンク3を備えている。この収容タンク3は、空間4を形成するように、同軸に連結され、相互にはんだ付けされた二つの容器から形成されている。
この収容タンク3内の牛乳と培養菌の混合物は、第1の水圧回路5によって収容タンク3の空間4内を循環される熱交換流体によって、熱交換されるように構成されている。この熱交換流体は、例えば、水75%、グリコール25%の混合物(以下、単に「グリコール」と言う)である。
【0023】
水圧回路5は、循環ポンプ6と、グリコールのためのタンク7を備えている。このタンク7内には、グリコールを暖めるための電気抵抗8と、グリコールを冷却するために水を循環させるための第2の水圧回路9と、グリコールが所定の限界温度以上の温度に達した際に電気抵抗8の作動を停止させるための安全サーモスタット10とが配設されている。
【0024】
また、マイクロプロセッサ11によって、所定のプログラムに基づいて、電気抵抗8が制御されるように構成されている。マイクロプロセッサ11によって、収容タンク3の内部に配置された温度センサー12の検知結果に基づいて、グリコールの温度の最終的なコントロールが行われるが、その際に冷却水を流すことによって、水温調節を行うバルブ36の開閉の制御が行われるように構成されている。
【0025】
また、マイクロプロセッサ11によって、このような循環システムにだけでなく、収容タンク3の内部での混合物の攪拌について、発酵の初期段階から破砕までの工程において制御するように構成されている。
図2に示したように、ヨーグルト製造装置1は、全体的に概略平行六面体の形状をしており、伸縮自在に構成された脚28が付設されており、取り付け台として機能するようになっている。
【0026】
ヨーグルト製造装置1の内部には、内側の表面が鏡面仕上げされたステンレス鋼で構成された収容タンク3が配置されている。この収容タンク3には、収容タンク3と同じ材質で構成され、外側にはドーム形状の蓋部分13aと、その内側にヨーグルト原料を収容タンク3内に注入するために、漏斗形状の仕切り13bとを備える取り換え可能な蓋で閉めることが可能に構成されている。
【0027】
この仕切り13bによって、収容タンク3が万一倒れても内部のヨーグルト原料に支障がないようにすることが可能であるとともに、収容タンク3の内部での有効な温度調節が独立して行うことができるようになっている。
また、ヨーグルト製造装置1には、蛇口形状の製品供給装置2が、ヨーグルト製造装置1の本体の正面から突設するように設けられている。この、製品供給装置2の詳細については、後述する。
【0028】
また、ヨーグルト製造装置1の本体の内部には、後方に電気抵抗8を備えたタンク7が備えられているとともに、ヨーグルト製造装置1の本体の上方に、正面から見えやすい指示板を備えたマイクロプロセッサ11が備えられている。
また、ヨーグルト製造装置1の本体の内部には、第1の水圧回路5の構成要素であるパイプと、外部からは見えない電気結線とともに設置されている冷却のための小窓のついたポンプ6が備えられている。
【0029】
さらに、ヨーグルト製造装置1の本体の内部には、縦に並列配置された2つのコネクター接続16が形成されており、このコネクター接続16が、第2の水圧回路9の入り口と出口を構成している。これらのコネクター接続16は、冷却水が循環するように、ヨーグルト製造装置1を設置する場所の、例えば、水道などの水源に図示しないパイプを介して接続されている。
【0030】
図2に示したように、ヨーグルト製造装置1の本体の内部には、上記に説明したような循環システムだけでなく、図3にその詳細を示したように、自動減速装置18によって作動する循環器17が備えられている。
この循環器17は、3aと3bの2つの容器がはんだ付けで一体となった収容タンク3に、一体的に設けられている大たる型循環装置である。
【0031】
収容タンク3の内側の容器3bには、中心に円柱状の軸3cが形成され、空間4を広げるために、この循環器17は、引き抜いて取り外すことが可能であり、循環器17を支承する軸19に取り付けることができるように構成されている。収容タンク3の空間4の内部には、第1の水圧回路5のパイプ23が配設されており、収容タンク3の空間4の全ての空間に、グリコールを広範囲に均一に、しかも確実に循環させることができるように構成されている。また、特徴的には、送りパイプ23aと戻しパイプ23bが、空間4の入り口と出口のどの方向をグリコールが循環しているのかを識別することができるように構成されている。
【0032】
軸19の先端の外側は、収容タンク3内に広がっているとともに、軸19の下部は、自動減速装置18に接続するために、外側の容器3aの下方に配置されている。また、軸19の上部は、循環器17と接続されている。
図4に示したように、軸19の上部に先端がしっかりと嵌着された軸受け筒20と、収容タンク3の軸19の上方に接続された共通の平坦な輪部材である軸受け筒20に連結された一対の羽根部材21と22が供えられている。羽根部材21、22は、水平な腕21a、22aを備え、これら水平な腕21a、22aは、直径方向に軸受け筒を中心に相互に反対の方向に広がっている。そして、それぞれ、縦方向に延設された垂直な腕21b、22bを備えており、これらの垂直な腕21b、22bは、共通な鉛直平面上に広がっていて、それぞれの水平な腕21a、22aに対して、それぞれその先端で直交するように連結されている。
【0033】
水平に延設された2本の腕21a,22aは、長さがそれぞれ違い、1本は円柱状の軸3cの近傍に位置し、もう1本は内側の容器3bの近傍に位置している。このように配置されることによって、軸19が回転する際に、羽根も回転して、縦方向の腕2lb,22bが、特に収容タンク3の内部に収容された混合物の表面を順序よく停滞のないように効果的に混ぜることができるように構成されている。
【0034】
収容タンク3の軸19の上方に接続された水平な腕21a、22aの外端と、縦の腕21b、22bの外側端は、公知の混ぜ合わせる動きの方向がぴったり合致してしまう平面的な羽根に比べて、度合いの違う偏った動きをするので混合のためには極めて有利な構造となっている。
軸受け筒20と軸19との接続は、大たるを洗浄する際に、循環器17を容易に着脱自在な構造となっている。
【0035】
図5に示したように、収容タンク3には、蛇口形状の製品供給装置2は、収容タンク3からヨーグルトを供給するのに適した構造となっている。
ヨーグルト製造装置1の本体には、収容タンク3の下方の容器3a,3bを貫通する略円形の開口部30が穿設されており、この開口部30には、開口壁31が形成されている。この開口壁31の外側にはブシュ32が延設されている。このブシュ32の外側端部34の外周には雄螺子35が形成されている。
【0036】
一方、製品供給装置2は、このブシュ32の雄螺子35と螺合する雌螺子38が形成された取り付けフランジ40を備えている。また、この取り付けフランジ40は、その内部に嵌合する内部シールリング部材42を介して、シリンダー部材44に連結されている。
この内部シールリング部材42の先端部は、ブシュ32の外側の内部テーパー部32aと嵌合するテーパ-部42aを備えている。そして、内部シールリング部材42の外側端部の外周には雄螺子部42bが形成されている。この内部シールリング部材42のテーパ-部42aの外径は、取り付けフランジ40の外側のフランジ部40aの開口部40bの内径よりも大きくなっている。一方、シリンダー部材44の先端部には、内部シールリング部材42の雄螺子部42bと螺合する雌螺子44aが形成されている。
【0037】
これにより、取り付けフランジ40と、シリンダー部材44とは、ブシュ32の雄螺子35と取り付けフランジ40の雌螺子38を螺合するとともに、シリンダー部材44雌螺子44aと内部シールリング部材42の雄螺子部42bを螺合することによって、内部シールリング部材42を介して、シリンダー部材44と、収容タンク3の開口部30のブシュ32に連結できるように構成されている。
【0038】
シリンダー部材44の内部には、ピストン部材46が摺動自在に配置されており、このピストン部材46のネジ穴46aにシャフト48がその先端部のネジ部48aを螺合することによって連結されている。
また、シリンダー部材44の他端の外周には雄螺子部44bが形成されており、この雄螺子部44bに、蓋部材49の雌螺子48aが螺合されている。そして、この蓋部材49に形成された開口部48bに、摺動ブシュ50が装着され、この摺動ブシュ50の開口部50aを貫通して、シャフト48が摺動自在に突設されている。
【0039】
シャフト48の他端には、ネジ部48bが形成されており、把持ハンドル52の雌螺子部52aと螺合されている。この把持ハンドル52は、手で把持しやすいように、図6に示したように、略5角形の形状の突設部52bが形成されている。
一方、シリンダー部材44の略中間の位置には、その側壁に下方に開口したヨーグルト供給開口部54が形成されている。
【0040】
なお、図中、56は、ピストンに装着されたフッ素樹脂、ゴムなどの弾性材料からなるシールリングである。
このように構成される製品供給装置2では、収容タンク3の内部の製品であるヨーグルトを取り出す際には、把持ハンドル52を、手で把持して、ピストン部材46を手前に引くことによって、ピストン部材46が、ヨーグルト供給開口部54よりも外側に移動して、シリンダー部材44の負圧の作用によって、開口状態になったヨーグルト供給開口部54からヨーグルトを取り出すことができるようになっている。
【0041】
そして、ヨーグルトの取り出しが終了した際には、把持ハンドル52を、手で把持して、ピストン部材46を押して元の位置に戻すことによって、ピストン部材46が、ヨーグルト供給開口部54を閉塞するような位置(図5の位置)に移動させればよい。
また、メンテナンス、製品の種類の切換えなどのためにヨーグルト製造装置1を洗浄する必要がある場合には、図7、図8に示したように、以下のようにこの製品供給装置2を着脱すればよい。
【0042】
先ず、図8(A)に示したように、把持ハンドル52を、手で把持して、ピストン部材46を初期位置よりさらに押し込んで、ピストン部材46を収容タンク3の開口部30内に嵌合させる。この状態で、シャフト48の他端のネジ部48bと、把持ハンドル52の雌螺子部52aとの螺合を解除することによって、把持ハンドル52を取り外す。
【0043】
そして、図8(B)に示したように、収容タンク3の開口部30の開口壁31のブシュ32の雄螺子35と、取り付けフランジ40の雌螺子38との螺合を解除して、内部シールリング部材42、蓋部材49、摺動ブシュ50が一体になったシリンダー部材44を取り外す。
これらの内部シールリング部材42、蓋部材49、摺動ブシュ50が一体になったシリンダー部材44は、ぞれぞれ、図7に示したように、これらのネジ係合を解除して洗浄すればよい。
【0044】
そして、図8(C)に示したように、ピストン部材46のネジ穴46aとシャフト48の先端部のネジ部48aの螺合を解除して、シャフト48を取り外して洗浄すればよい。
なお、これらの状態では、ピストン部材46が、収容タンク3の開口部30を閉塞した状態であるので、収容タンク3の内部に残存したヨーグルトが開口部30を介して外に漏れるおそれがなく、周囲を汚染することがない。
【0045】
そして、適宜収容タンク3の内部を洗浄した後、図8(D)のように、最後にピストン部材46を取り外せばよい。なお、このピストン部材46の取り外しは、別途の取り外し用部材で取り外してもよいが、シャフト48と把持ハンドル52を用いて取り外せば、別の部材を準備する必要がなく効率的である。
そして、このように洗浄が終了した後は、上記の逆の順で、製品供給装置2をヨーグルト製造装置1の開口部30に取り付ければよい。
【0046】
従って、このようなヨーグルト製造装置1の開口部30に着脱自在な構造の製品供給装置2を備えているので、メンテナンス、製品の種類の切換えなどのために装置を洗浄する必要がある場合に、供給装置を完全に洗浄することが可能であり、その洗浄作業も容易であり、ヨーグルト成分が残存して、腐敗することがなく、目的とする種類の製品が得られ、製品の品質、味なども低下することがない。
【0047】
このように構成される本発明のヨーグルト製造装置の作動は下記の通りである。
蓋13の上部13aを移動させて、通常10リットルの牛乳や、牛乳、酵素、場合によっては生クリームでできた混合物を、収容タンク3の中に注入する。蓋13をいったん閉じて、指示板14によって最初の工程の情報を入力する。内容物がよく混ざるまで循環器17を何分か作動させる。
【0048】
一方、第1の水圧同路5に付設された温度変換装置によって、収容タンク3を暖める。第2の水圧回路9に付設された温度調節器(安全サーモスタット)10と一体になった温度調節用電気抵抗8によって、グリコールの温度を正確に一定に保つ事ができる。なお、発酵のための理想的な温度は、42℃である。
そして、3、4時間の必要な時間が経過した後、どの程度のPHにしたいかにもよるが、次に、再び循環器17を作動させて、ヨーグルトの凝固物を破砕する。
【0049】
そして、把持ハンドル52を、手で把持して、ピストン部材46を手前に引くことによって、ピストン部材46が、ヨーグルト供給開口部54よりも外側に移動して、シリンダー部材44の負圧の作用によって、開口状態になったヨーグルト供給開口部54から食品の状態になったヨーグルトを取り出して、ヨーグルト供給開口部54の下に配置された適当な入れ物にヨーグルとを注げばよい。
【0050】
取り出されたヨーグルトは適当な大きさの4℃まで温度を下げた冷蔵庫に入れる。このヨーグルトは、後で、例えば、フルーツなどの様々な材料で調味されたとしても、常にこの状態で保存される。
本発明のヨーグルト製造装置を使用する場所が、例えば、水道水などの水資源がない場所である場合には、グリコールを冷やすために、図示しない冷却装置を使用してもよい。このような冷却装置としては、第2の水圧回路9での水の循環のために水タンクと、この水タンク内の冷却水を冷却するために熱をとばすファンを備えてもよく、これを接続23に連結してもよい。
【0051】
また、このような冷却装置の代わりに、例えば、ぺルチェ素子などの小型の冷却装置を設けてもよく、さらには、このようなぺルチェ素子を複数個積層して冷却効果を向上させてもよい。従って、本発明で用いる冷却装置としては、このようなぺルチェ素子以外にも様々な小型で性能の良い冷却素子が使用可能であり、特に限定されるものではない。
【0052】
このような冷却装置を具備した本発明のヨーグルト製造装置によれば、ヨーグルト製造装置1の収容タンク3の内部にヨーグルト製品を保存したまま、グリコールの温度を下げるための冷蔵設備を具備しているので、ヨーグルトの製造とともに保存が可能な便利なヨーグルト製造装置を提供することが可能である。
以上、本発明の好ましい実施例を説明したが、本発明はこれに限定されることはなく、例えば、上記の実施例では、ヨーグルトの製造について説明したが、本発明のヨーグルト製造装置は、カスタードクリームやジエラートの製造にも適用することができるなど本発明の目的を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
【0053】
【発明の効果】
本発明に係るヨーグルト製造装置では、ヨーグルトを収容する収容タンクの開口部に着脱自在な構造の製品供給装置を備えているので、メンテナンス、製品の種類の切換えなどのために装置を洗浄する必要がある場合に、供給装置を完全に洗浄することが可能であり、その洗浄作業も容易であり、ヨーグルト成分が残存して、腐敗することがなく、目的とする種類の製品が得られ、製品の品質、味なども低下することがない。
【0054】
また、本発明のヨーグルト製造装置は、ヨーグルト供給装置が、洗浄などの際に、ピストン部材をヨーグルト供給用開口部に閉塞した状態で、シリンダー部材を取り外すことが可能に構成されているので、洗浄の際にヨーグルト供給用開口部をピストン部材で閉塞できるので、収容タンク内に残存するヨーグルトが外部に漏れて周囲を汚染することがなく便利である。
【0055】
さらに、本発明のヨーグルト製造装置では、コンパクトであり、使い方が簡単で、たとえ卓上で使えるコンパクトなものであっても、ヨーグルトの品質がまったく低下することなく、むしろ製造量が制限されていて、短い時間でできるため、包装や配送の間におきがちな酵素の生存に対して最もダメージを与える温度上昇の問題がないなどの幾多の顕著で特有な作用効果を奏する極めて優れた発明である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の卓上型ヨーグルト製造装置の配管配置概略図である。
【図2】図2は、本発明の卓上型ヨーグルト製造装置の側面図である。
【図3】図3は、本発明の卓上型ヨーグルト製造装置の図2の中央部分の循環器と大たる部分の部分拡大縦断面図である。
【図4】図4は、図2の循環装置の平面図である。
【図5】図5は、図2の製品供給部分の縦断面図である。
【図6】図6は、図5のA方向矢視図である。
【図7】図7は、図5の製品供給部分の分解図である。
【図8】図8は、本発明の卓上型ヨーグルト製造装置から、洗浄などのために製品供給部分を取り外す状態を説明する概略図である。
【符号の説明】
1 ヨーグルト製造装置
2lb,22b 腕
2 製品供給装置
3 収容タンク
3a,3b 容器
3c 軸
4 空間
5 第1の水圧同路
6 循環ポンプ
7 タンク
8 電気抵抗
9 第2の水圧回路
10 安全サーモスタット
11 マイクロプロセッサ
12 温度センサー
13a 上部
13 蓋
14 指示板
16 コネクター接続
17 循環器
18 自動減速装置
19 軸
20 軸受け筒
21 羽根部材
21a,22a 腕
21b、22b 腕
23 パイプ
23a パイプ
23b パイプ
23 接続
25 グリコール
28 脚
30 開口部
31 開口壁
32 ブシュ
32a 内部テーパー部
34 外側端部
35 雄螺子
36 バルブ
38 雌螺子
40 フランジ
40a フランジ部
40b 開口部
42 内部シールリング部材
42a テーパ-部
42b 雄螺子部
44 シリンダー部材
44b 雄螺子部
44a 雌螺子
46a ネジ穴
46 ピストン部材
48 シャフト
48a ネジ部
48b ネジ部
49 蓋部材
48a 雌螺子
48b 開口部
50 摺動ブシュ
50a 開口部
52 把持ハンドル
52a 雌螺子部
52b 突設部
54 ヨーグルト供給開口部

Claims (10)

  1. ヨーグルト製造装置本体内に配置され、ヨーグルト原料を収容する収容タンクと、
    収容タンク内のヨーグルト原料を攪拌、破砕するための循環器と、
    前記収容タンクを暖める第1の水圧回路と、
    前記第1の水圧回路の熱交換用流体を冷却する第2の水圧回路と、
    前記収容タンク内の温度を検知する検知装置と、
    前記検知装置の検出結果に基づいて、第1の水圧回路の熱交換用流体の温度を第2の水圧回路の冷却流体の流量を制御する制御装置とを備えたヨーグルト製造装置であって、
    前記ヨーグルト製造装置本体内の収容タンクの下方に形成されたヨーグルト供給用開口部に、ピストン機構によって収容タンク内のヨーグルトを外部に取り出すヨーグルト供給装置を着脱自在にヨーグルト供給用開口部に装着したことを特徴とするヨーグルト製造装置。
  2. 前記ヨーグルト供給装置が、収容タンクの下方に形成されたヨーグルト供給用開口部に着脱自在に連結されたシリンダー部材と、シリンダー部材内を摺動かつ着脱自在に装着されたピストン部材とを備えることを特徴とする請求項1に記載のヨーグルト製造装置。
  3. 前記ヨーグルト供給装置が、洗浄などの際に、ピストン部材をヨーグルト供給用開口部に閉塞した状態で、シリンダー部材を取り外すことが可能に構成されていることを特徴とする請求項2に記載のヨーグルト製造装置。
  4. 前記ヨーグルト供給用開口部に閉塞したピストン部材を取り外すことが可能に構成されていることを特徴とする請求項3に記載のヨーグルト製造装置。
  5. 前記ピストン部材には、シャフトと把持ハンドルが着脱自在に連結されていることを特徴とする請求項2から4のいずれかに記載のヨーグルト製造装置。
  6. 前記収容タンク内に収容した内容物を攪拌、破砕するための循環器を備えることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載のヨーグルト製造装置。
  7. 前記循環器が、収容容器の中心に立設形成された軸部に回転可能に接続された攪拌羽根を備えることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載のヨーグルト製造装置。
  8. 前記攪拌羽根が、前記軸中心より直径方向に長さの異なる位置に偏位するように配置された攪拌羽根を備えることを特徴とする請求項7に記載のヨーグルト製造装置。
  9. 前記収容タンクが、二重の容器構造を構成しており、この二重の容器構造の内部空間を、前記第1の水圧回路の熱交換用流体が循環するように構成されていることを特徴とする請求項1から8のいずれかに記載のヨーグルト製造装置。
  10. 前記第2の水圧回路が、ペルチェ素子であることを特徴とする請求項1から9のいずれかに記載のヨーグルト製造装置。
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