JP3540427B2 - 内視鏡、内視鏡用ファイバ組立体およびそれらの製造方法 - Google Patents
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、例えば血管、胆管等の体腔内に挿入して用いられ、体腔内部の観察、診断及び、又は医療処置を行う細径の内視鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】
内視鏡は、体外から挿入して体腔内の観察、診断を行い、さらに体腔内壁への薬液の投与、体液の採取、超音波または衝撃波による結石の破砕、レーザー光線の照射や高周波電流によるポリープの焼灼といった治療処置を行うことができるため近年注目され、その細径化が進んでいる。
【0003】
この内視鏡は、可撓性を有するシース内にライトガイドファイババンドルおよびイメージファイババンドルを収納し、内視鏡を体腔内の目的部位まで挿入するとともにライトガイドファイババンドルの先端から観察部へ光を照射し、イメージガイドファイババンドルの先端側に取り付けた対物レンズにより画像をイメージガイドファイババンドルの先端に結像、基端側へ導くことにより観察を行うものである。
【0004】
このような内視鏡用のイメージガイドファイバとしては従来、石英、多成分ガラス等が用いられていたが、曲げ弾性率が大きい、折れ易い、高価である等の問題があり、プラスチック製のイメージファイババンドルが開発、使用されるようになってきた。
【0005】
プラスチック製のイメージファイババンドルの問題点としては、バンドル外径の精度及び真円度が劣ることである。外径10mm程度の細径の内視鏡を実現するため、金属製の管は、できるだけ肉厚を薄くする必要があり、その寸法精度は非常に高くできている。しかしながら、プラスチックイメージファイババンドルの場合、わずかな温度条件の差、温度分布、押出速度の変動、冷却温度分布、延伸速度の変動などによって、その寸法および真円度が大きく影響される。このため、得られたイメージファイババンドルが金属製の管より大きくなり、管に挿入できずに使用不可能な場合があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、上述した従来技術の欠点を解消しようとするもので、イメージファイババンドルの外径精度や真円度に影響されない内視鏡、内視鏡用ファイバ組立体およびそれらの製造方法を提供することにある。また、本発明の目的は、細径の内視鏡、好ましくは外径10mm以下程度の内視鏡、そのような内視鏡用のファイバ組立体およびそれらの製造方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
このような目的は、下記(1)ないし(10)の本発明により達成される。
【0008】
(1) 硬性管の先端部に対物レンズを固定し、該硬性管の基端部に複数本のイメージファイバを一体化したイメージファイババンドルの先端部を固定し、かつ前記イメージファイババンドルの外側にライトガイドファイババンドルを配置し、さらに該ライトガイドファイババンドル、前記硬性管および前記イメージファイババンドルの外側に可撓性を有するシースを被嵌した内視鏡であって、
前記硬性管の基端部には、前記硬性管の基端から先端方向に伸びるスリットが形成されており、前記硬性管の該基端部が拡張して、前記イメージファイババンドルの先端部が該硬性管の内側に固定されていることを特徴とする内視鏡。
【0009】
(2) 外径が10mm以下である上記(1)に記載の内視鏡。
【0010】
(3) 前記ライトガイドファイババンドルは前記イメージファイババンドルの外周に沿って配置されている上記(1)又は(2)記載の内視鏡。
【0011】
(4) 前記スリットは前記対物レンズの基端面よりも先端側に伸びて形成されている上記(1)ないし(3)のいずれかに記載の内視鏡。
【0012】
(5) 前記イメージファイババンドルはプラスチックで構成されている上記(1)ないし(4)のいずれかに記載の内視鏡。
【0013】
(6) 前記イメージファイババンドルの先端面は前記対物レンズの基端面に密着している上記(1)ないし(4)のいずれかに記載の内視鏡。
【0014】
(7) 硬性管の先端部に対物レンズを固定し、基端部に複数本のイメージファイバを一本化したイメージファイババンドルの先端部を固定してなる内視鏡用ファイバ組立体であって、
前記硬性管の基端部には、前記硬性管の基端より先端方向に伸びるスリットが形成されており、前記硬性管の該基端部が拡張して、前記イメージファイババンドルの先端部が該硬性管の内側に固定されていることを特徴とする内視鏡用ファイバ組立体。
【0015】
(8) 基端から先端方向に伸びるスリットが形成された硬性管の基端部に、先端方向に向かってテーパ状に細くなった形状を有する芯金を挿入して、該基端部を拡張する工程と、前記硬性管の先端部に対物レンズを挿入、固定する工程と、前記硬性管の基端より、複数本のイメージファイバを一本化したイメージファイババンドルの先端部を所定の位置まで前記硬性管に挿入する工程と、前記所定の位置に配置した状態で、前記イメージファイババンドルの前記先端部を前記硬性管の内側に固定する工程とを有していることを特徴とする内視鏡用ファイバ組立体の製造方法。
【0016】
(9) 前記イメージファイババンドルの先端部を前記硬性管の基端部に挿入する工程は、前記イメージファイババンドルの先端面が前記対物レンズの基端面に当接する位置まで前記イメージファイババンドルを挿入するものである上記(8)記載の内視鏡用ファイバ組立体の製造方法。
【0017】
(10) 上記(8)又は(9)に記載の各工程と、前記ファイバ組立体の前記イメージファイババンドルの外側にライトガイドファイババンドルを設置する工程と、該ライトガイドファイババンドルおよび前記ファイバ組立体を被嵌するシースを設置する工程と、前記ライトガイドファイババンドルを前記ファイバ組立体に対し固定する工程と、前記シースを前記ファイバ組立体に対し固定する工程とを有することを特徴とする内視鏡の製造方法。
【0018】
【実施例】
以下、本発明の内視鏡を添付図面に示す実施例について詳細に説明する。
【0019】
図1は、本発明の内視鏡およびファイバ組立体を示す部分拡大縦断面図、図2は、本発明において使用される硬性管の拡大斜視図である。
【0020】
本発明の内視鏡20は、硬性管22の先端部に対物レンズ23を固定し、基端部に複数本のイメージファイバを一体化したイメージファイババンドル24の先端部を固定した本発明のファイバ組立体2を有し、かつイメージファイババンドル24の外側にライトガイドファイババンドル25を配置し、さらにライトガイドファイババンドル25、硬性管22およびイメージファイババンドル24の外側に可撓性を有するシース26を被嵌した内視鏡であって、硬性管22の基端部には、硬性管22の基端より先端方向に伸びるスリット221が形成されており、硬性管221の基端部が拡張して、イメージファイババンドル24の先端部が硬性管22の内側に固定されていることを特徴とするものである。
【0021】
図1は、本発明の内視鏡20の先端部21の構成を示すものである。この内視鏡20は、硬性管22を有しており、硬性管22の先端部には、対物レンズ23が挿入され、接着剤(図示せず)によって硬性管22に固着され、硬性管22の内側に固定されている。
【0022】
硬性管22としては、図2に示すような、基端から先端方向に向かって軸方向に伸びるスリット221が形成された硬性の管体が用いられる。この硬性管22のスリット221が形成された基端部は、後述するようにその内径が拡がるように拡張されて、内視鏡20の製造に用いられる。
【0023】
硬性管22の構成材料としては、ほぼ硬質の材料であればよく、例えば、ステンレス鋼、タングステン、炭素鋼、チタン、TiNi系合金等の超弾性合金、アルミニウム、真鍮、銅等の金属材料や、ポリイミド樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエーテルスルホン樹脂等の硬質プラスチック材料が挙げられる。そのうち、上記の金属材料を用いれば、より肉薄でかつ高強度の硬性管22となり好ましい。
【0024】
スリット221は、横断面形状が円形に近い形状に拡張し易いように、硬性管22の周方向にほぼ等間隔に配置することが好ましい。また、スリット221の個数は、多く形成するほど硬性管22の基端部の拡張が容易となり、横断面が円形に近い形状に拡張できるが、逆に硬性管22の強度が低下するため、3〜6個程度が好ましい。また、硬性管22の肉厚は、その構成材料によっても異なるが、例えばステンレス鋼製とする場合、その肉厚は0.02〜0.1mm程度、より好ましくは0.03〜0.05mm程度である。また、スリット221の幅は、0.01〜0.3mm程度、好ましくは0.03〜0.05mm程度である。
【0025】
そして、図1に示すように、拡張された硬性管22の基端部には、複数本のイメージガイドファイバを束ね、横断面形状が円形、あるいはほぼ円形に近い形状となるように成形したイメージファイババンドル24が挿入され、硬性管22の内側に固定されている。具体的には、イメージファイババンドル24の先端部が、硬性管22の基端部の基端に向かってテーパ状に拡がった内面に当接し、この状態で、接着剤27によって硬性管22に固着されている。
【0026】
これらの硬性管22、対物レンズ23およびイメージファイババンドル24により、本発明のファイバ組立体2が構成されている。
【0027】
さらに、上記ファイバ組立体2の外側には、複数本のライトガイドファイバを集束したライトガイドファイババンドル25が硬性管22の外周に沿ってほぼ均等に配置され、硬性管22およびイメージファイババンドル24(すなわち上記ファイバ組立体2)を囲繞している。さらに、ライトガイドファイババンドル25の外周面には、ライトガイドファイババンドル25を囲繞するようにシース26が被嵌している。このような構造とすることにより、内視鏡20の細径化を効果的に実現することができる。なお、本発明の内視鏡20はこれに限定されず、例えば、ライトガイドファイババンドル25をイメージファイババンドル24の外側に、イメージファイババンドル24とほぼ平行に配置した構成であってもよい。
【0028】
イメージファイババンドル24およびライトガイドファイババンドル25の構成材料としては、例えば、ポリメタクリル酸メチル樹脂、ポリメタクリル酸エチル樹脂、ポリメタクリル酸プロピル樹脂、ポリフッ化ビニル樹脂、ポリフッ化ビニリデン樹脂、ポリテトラフルオロエチレン樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリメチルペンテン樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂等の比較的硬質なプラスチック材料、あるいは、石英、多成分ガラスなどの、透明性を有する硬質材料を用いることができる。
【0029】
シース26の構成材料としては、ある程度の可撓性を有するものであればいかなるものでもよく、例えば、シリコーンゴム、ポリエチレン樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミド樹脂、フッ素樹脂等の樹脂材料が挙げられる。
【0030】
また、シース26の外径、すなわち内視鏡20の外径は、10mm以下、好ましくは0.5〜5mm程度であり、シース26の肉厚は、0.02〜0.1mm程度、好ましくは0.02〜0.05mm程度である。
【0031】
対物レンズ23とイメージファイババンドル24は、対物レンズ23の結像面と、イメージファイババンドル24の入射端とが一致する位置で、硬性管22に挿入され、固定されている。図示の例では、上記位置は、対物レンズ23の基端面とイメージファイババンドル24の先端面とが密着した位置となっている。
【0032】
このように、イメージファイババンドル24と対物レンズ23とを密着させることにより、対物レンズ23や硬性管22が配置され、基端側に比べて比較的硬質となる内視鏡1の先端部の長さが短くなり、このため、体腔内に挿入した際に、該先端部が体腔の湾曲形状に沿って湾曲する湾曲半径が短くなる。したがって、体腔内において、該先端部の急角度な屈曲が可能となり、内視鏡20の視野範囲を広くとることができる。また、このようにすれば、後述する内視鏡20の製造の際に、イメージファイババンドル24が対物レンズ23に対して正しい位置となるようにその位置を微妙に調整する繁雑な調整操作を行うことなく、イメージファイババンドル24を硬性管22内に簡単に挿入、固定することができる。
【0033】
なお、図示のように、対物レンズ23とイメージファイババンドル24とを密着させる場合は、対物レンズ23は、その先端側において硬性管22に固定され、対物レンズ23の基端側は硬性管22に固定されていないとともに、硬性管22のスリット221は、対物レンズ23の基端面よりも先端側に伸びて形成されていることが好ましい。このようにすることにより、対物レンズ23の基端よりも先端側を起点として硬性管22が拡張し、対物レンズ23の基端の位置において、硬性管22の内径がイメージファイババンドル24の先端部の外径および横断面形状に応じて拡げられ、イメージファイババンドル24が対物レンズ23と密着した状態で硬性管22に確実に固定される。したがって、イメージファイババンドル24と対物レンズ23との相互の距離がずれることにがなく、内視鏡20の観察性能を低下させることがない。
【0034】
内視鏡20の基端側(図示せず)の光源(図示せず)より発せられた光は、ライトガイドファイババンドル25内を伝達され、その先端から体腔内の観察部分へ照射される。その反射光は、対物レンズ23の先端面より取り込まれ、イメージファイババンドル24内を伝達され、内視鏡20の基端側の受光部(図示せず)へと導かれる。
【0035】
本発明の内視鏡は、単独で体腔内に挿入、あるいは、体腔内処置具(例えば、鉗子)挿入用ルーメンや内視鏡挿入用ルーメンなどを有するマルチルーメンカテーテル(図示せず)の内視鏡挿入用ルーメンに挿入し、このマルチルーメンカテーテルとともに体腔内に挿入して、例えば血管、胆管などの種々の体腔内の観察を行うことができる。
【0036】
次に、本発明の内視鏡および内視鏡用ファイバ組立体の製造方法を、図面を用いて説明する。
【0037】
本発明の内視鏡用ファイバ組立体の製造方法は、基端から先端方向に伸びるスリット221が形成された硬性管22の基端部に、先端方向に向かってテーパ状に細くなった形状を有する芯金50を挿入して、硬性管22の基端部を拡張する工程と、硬性管22の先端部に対物レンズ23を挿入、固定する工程と、硬性管22の基端より、複数本のイメージファイバを一本化したイメージファイババンドル24の先端部を所定の位置まで挿入する工程と、前記所定の位置に配置した状態で、イメージファイババンドル24の先端部を硬性管22の内側に固定する工程とを有している。
【0038】
以下、図1に示す内視鏡およびファイバ組立体を製造する場合を例として、本発明の製造方法の各工程を図3ないし図4を参照して説明する。
【0039】
まず、イメージファイババンドル24、対物レンズ23およびこれらが挿入、固定される硬性管22を準備する。このとき、準備した硬性管22の内径よりもイメージファイババンドル24の径が大きいと、硬性管22にイメージファイババンドル24を挿入できない。このような場合、硬性管22の基端部にスリット221を設けることにより、硬性管22の基端部を拡張して、イメージファイババンドル24を硬性管22に挿入することができる。
【0040】
イメージファイババンドル24は、常法により形成され、例えば、上述したプラスチック材料によりイメージファイババンドル24を製造する場合においては、上記プラスチック材料を、所望の画素数と同数の複数のノズルから常法に従い押出成形し、これらのノズルから押し出された複数のファイバを1本にまとめ、冷却し、所定の寸法に熱延伸することにより得ることができる。
【0041】
また、図2に示すような硬性管22は、例えば、上記した材料から形成された硬性の管体に、レーザー加工(例えば、YAGレーザー)、放電加工、化学エッチング、切削加工、さらにそれらの併用等によってスリット221を形成することにより得ることができる。
【0042】
次に、硬性管22の基端部に、図3に示すように、芯金50を圧入することにより、スリット221を、硬性管22の基端に向かって幅が漸増するように広げて、イメージファイババンドル24を挿入できる大きさに硬性管22の基端部を拡張させる。この芯金50は、先端側を除き外径が硬性管22の内径より大きく、先端に向かって外径がテーパ状に縮径し、先端付近の外径が硬性管22の内径よりも小さくなっており、この先端側が硬性管22に挿入される。なお、芯金50としては、上記先端側ではなく、例えば芯金50の中央部付近が、先端方向に向かってテーパ状に細くなったものでもよい。
【0043】
そして、硬性管の先端部に対物レンズ23を挿入、固定する工程は、例えば、対物レンズ23の外周面に接着剤を塗布し、硬性管22の先端部より挿入、対物レンズ23の先端面と硬性管22の先端がほぼ同一面となるように固着することにより行う。
【0044】
そして、複数本のイメージファイバを束ね一体としたイメージファイババンドル24の先端付近の外周面に接着剤27を塗布した後、図4に示すように、このイメージファイババンドル24をの先端部を硬性管22の基端部に挿入する。このとき、イメージファイババンドル24の挿入前においてその外径が硬性管22の内径を上回っていても、硬性管22の後端側にはスリット221が形成されているため、イメージファイババンドル24の挿入に伴い、図4に破線で示すように、硬性管22がさらに拡張して、イメージファイババンドル24を所定の位置まで差し込むことができる。そして、接着剤が固化するまで、イメージファイババンドル24を所定の位置に保持し、固定を行う。
【0045】
このとき、イメージファイババンドル24の先端面と対物レンズ23の基端面とが密着して配置される構成であれば、イメージファイババンドル24を硬性管22に挿入し対物レンズ23に当接するまで差し込むだけで、微妙な位置の調整を行うことなく、イメージファイババンドル24を簡単に所定の位置に配置することができる。また、このようにすれば、対物レンズ23や硬性管22が配置され、基端側に比べて比較的硬質となる内視鏡20の先端部の長さが短くなり、このため、体腔内に挿入した際に、該先端部が体腔の湾曲形状に沿って湾曲する湾曲半径が短くなる。したがって、体腔内において、該先端部の急角度な屈曲が可能となり、内視鏡20の視野範囲を広くとることができる。
【0046】
また、イメージファイババンドル24の先端面と対物レンズ23の基端面とを密着させる場合において、対物レンズ23の硬性管22への固定位置と、スリット221の形成位置は、対物レンズ23を硬性管22に固定したとき、スリット221の先端が、対物レンズ23の基端面よりも先端側となっていることが好ましく、かつ、対物レンズ23の固定は、対物レンズ23の先端部のみ、言い換えれば、スリット221の先端よりも先端側の部分のみに行うことが好ましい。
【0047】
このようにすることにより、対物レンズ23の基端面の位置における硬性管22の内径がイメージファイババンドル24の外径を下回っていても、図4に示すように、イメージファイババンドル24の挿入に伴い、スリット221の先端を起点として硬性管22の基端部が拡張し、対物レンズ23の基端面における硬性管22の内径が拡げられ、イメージファイババンドル24を対物レンズ23に密着するまで差し込むことができる。
【0048】
また、イメージファイババンドル24の挿入に伴い硬性管22が拡張(変形)した場合には、硬性管22がほぼ元の径に弾性的に復元しようとする反力(復元力)が働き、その反力により、硬性管22の内面がイメージファイババンドル24に押し付けられる。この押し付ける力が、イメージファイババンドル24を固定する力として作用する。
【0049】
なお、対物レンズ23の硬性管22ヘの挿入、固定と、イメージファイババンドル24の硬性管22への挿入、固定の順序はどのようであってもよく、例えば、対物レンズ23およびイメージファイババンドル24をそれぞれ硬性管22に挿入し、対物レンズ23の結像面とイメージファイババンドル24の入射端が一致する位置としてから、これらと硬性管22とを同時に固定してもよい。また、固定の方法も、上記接着剤による固着に限定されず、例えば、対物レンズ23あるいはイメージファイババンドル24を硬性管22に挿入した後、これらと硬性管22との隙間に、例えばポリウレタン等の充填材を流し入れ、この充填材を固化させることにより行ってもよい。
【0050】
以上の工程によって、図1に示すファイバ組立体2が製造される。
【0051】
そして、このファイバ組立体2の外側に、ライトガイドファイババンドル25およびシース26を設置し、固定する工程は、まず、対物レンズ23を取り付けたファイバ組立体2をシース26に挿入し、このシース26と、イメージファイババンドル24の隙間に、常法によって得られたライトガイド用のファイバを均等に充填し、ライトガイドファイババンドル25およびシース26をイメージファイババンドル24の外側に設置する。次に、ライトガイドファイババンドル25とシース26、およびライトガイドファイババンドル25と硬性管22との間に、ライトガイドファイババンドル25の先端から例えば接着剤を充填し、この接着剤を固化させることにより、ライトガイドファイババンドル25およびシース26を固定する。さらに、必要に応じて、ライトガイドファイバ25の端面を対物レンズ23とほぼ同一面高さに切断研磨することにより、図1に示すような内視鏡20が製造される。
【0052】
このようにすれば、ライトガイドファイババンドル25がシース26とファイバ組立体2との間に確実に位置決めされ、ライトガイドファイババンドル25の取り付けを容易に行うことができる。
【0053】
なお、本工程は、上記のようにするほか、例えば、ライトガイド用ファイバを硬性管22の外周沿いに均等に配置したあと、シース26をその上に被嵌してもよい。また、この場合、ライトガイドファイババンドル25を接着剤等により硬性管22に固定し、続いてシース26を被嵌して、シース26の固定を行うようにしてもよい。また、複数本のライトガイド用ファイバをイメージファイババンドル24と平行に配置してライトガイドファイババンドル25とし、これらの外側にシース26を被嵌し固定してもよい。
【0054】
以上のような製造方法により、イメージファイババンドル24の外径精度、真円性に影響されることなく、本発明の内視鏡20およびファイバ組立体2を容易に組み立てることができる。
【0055】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の内視鏡は、硬性管の先端側に対物レンズを固定し、基端側に複数本のイメージファイバを一体化したイメージファイババンドルの先端部を固定し、かつ前記イメージファイババンドルの外側にライトガイドファイババンドルを配置し、さらに該ライトガイドファイババンドル、前記硬性管および前記イメージファイババンドルの外側に可撓性を有するシースを被嵌した内視鏡であって、前記硬性管の基端部には、その基端より硬性管の先端方向に伸びるスリットが形成されており、前記硬性管の該基端部が拡張して、前記イメージファイババンドルの先端部が該硬性管の内側に固定されていることを特徴とするため、イメージファイババンドルが例えばプラスチック製であっても、その外径精度や真円度に影響されることなく、例えば外径10mm程度の細径の内視鏡を提供することができる。また、イメージファイババンドルの精度を厳しくする必要が無いため、イメージファイババンドルの歩留まりが向上し、より安価に内視鏡を提供できるという効果がある。
【0056】
また、前記ライトガイドファイババンドルが、前記イメージファイババンドルの外周に沿って配置されていれば、内視鏡の細径化を効果的に行うことができる。
【0057】
そして、前記イメージファイババンドルの先端面が前記対物レンズの基端面に密着していれば、製造の容易な内視鏡となり、かつ、急角度の屈曲が可能で広い視野で観察を行うことができる。さらに、前記スリットが前記対物レンズの基端よりも先端側に伸びて形成されていれば、対物レンズとイメージファイババンドルとが確実に密着し、不良を生じる虞れが少ない。
【0058】
また、本発明の内視鏡用ファイバ組立体は、硬性管の先端側に対物レンズを固定し、基端側に複数本のイメージファイバを一本化したイメージファイババンドルの先端部を固定してなる、内視鏡用のイメージファイバ組立体であって、前記硬性管の基端部には、その基端より硬性管の先端方向に伸びるスリットが形成されており、前記硬性管の該基端部が拡張して、前記イメージファイババンドルの先端部が該硬性管の内側に固定されていることを特徴とするため、イメージファイババンドルが例えばプラスチック製であっても、その外径精度や真円度に影響されることなく、例えば外径10mm程度の細径の内視鏡を提供することができる。また、イメージファイババンドルの精度を厳しくする必要が無いため、イメージファイババンドルの歩留まりが向上し、より安価に内視鏡を提供できるという効果がある。
【0059】
また、本発明の内視鏡用ファイバ組立体の製造方法は、基端から先端方向に伸びるスリットが形成された硬性管の基端部に、先端方向に向かってテーパ状に先細りとなった形状を有する芯金を挿入して、該基端部を拡張する工程と、前記硬性管の先端部に対物レンズを挿入、固定する工程と、前記硬性管の基端より、複数本のイメージファイバを一本化したイメージファイババンドルの先端部を所定の位置まで挿入する工程と、前記所定の位置に配置した状態で、前記イメージファイババンドルの前記先端部を前記硬性管の内側に固定する工程とを有していることを特徴とするため、イメージファイババンドルが例えばプラスチック製であっても、その外径精度や真円度に影響されることなく、例えば外径10mm程度の細径の内視鏡を容易に製造することができる。また、イメージファイババンドルの精度を厳しくする必要が無いため、イメージファイババンドルの歩留まりが向上し、より安価に内視鏡を製造することができる。
【0060】
特に、前記イメージファイババンドルの先端部を前記硬性管の基端部に挿入する工程が、前記イメージファイババンドルの先端面が前記対物レンズの基端面に当接する位置まで前記イメージファイババンドルを挿入するものである場合は、さらに容易に内視鏡を製造することができる。
【0061】
また、本発明の内視鏡の製造方法は、前記各工程と、前記ファイバ組立体の前記イメージファイババンドルの外側にライトガイドファイババンドルを設置する工程と、該ライトガイドファイババンドルおよび前記ファイバ組立体を被嵌するシースを設置する工程と、前記ライトガイドファイババンドルを前記ファイバ組立体に対し固定する工程と、前記シースを前記ファイバ組立体に対し固定する工程とを有するため、イメージファイババンドルが例えばプラスチック製であっても、その外径精度や真円度に影響されることなく、例えば外径10mm程度の細径の内視鏡を容易に製造することができる。また、イメージファイババンドルの精度を厳しくする必要が無いため、イメージファイババンドルの歩留まりが向上し、より安価に内視鏡を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の内視鏡およびファイバ組立体を示す部分拡大縦断面図である。
【図2】本発明において使用される硬性管の拡大斜視図である。
【図3】本発明の内視鏡および内視鏡用ファイバ組立体の製造方法の一工程を説明するための説明図である。
【図4】本発明の内視鏡および内視鏡用ファイバ組立体の製造方法の一工程を説明するための説明図である。
【符号の説明】
20 内視鏡
21 先端部
22 硬性管
221 スリット
23 対物レンズ
24 イメージファイババンドル
25 ライトガイドファイババンドル
26 シース
27 接着剤
2 ファイバ組立体
50 芯金
【産業上の利用分野】
本発明は、例えば血管、胆管等の体腔内に挿入して用いられ、体腔内部の観察、診断及び、又は医療処置を行う細径の内視鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】
内視鏡は、体外から挿入して体腔内の観察、診断を行い、さらに体腔内壁への薬液の投与、体液の採取、超音波または衝撃波による結石の破砕、レーザー光線の照射や高周波電流によるポリープの焼灼といった治療処置を行うことができるため近年注目され、その細径化が進んでいる。
【0003】
この内視鏡は、可撓性を有するシース内にライトガイドファイババンドルおよびイメージファイババンドルを収納し、内視鏡を体腔内の目的部位まで挿入するとともにライトガイドファイババンドルの先端から観察部へ光を照射し、イメージガイドファイババンドルの先端側に取り付けた対物レンズにより画像をイメージガイドファイババンドルの先端に結像、基端側へ導くことにより観察を行うものである。
【0004】
このような内視鏡用のイメージガイドファイバとしては従来、石英、多成分ガラス等が用いられていたが、曲げ弾性率が大きい、折れ易い、高価である等の問題があり、プラスチック製のイメージファイババンドルが開発、使用されるようになってきた。
【0005】
プラスチック製のイメージファイババンドルの問題点としては、バンドル外径の精度及び真円度が劣ることである。外径10mm程度の細径の内視鏡を実現するため、金属製の管は、できるだけ肉厚を薄くする必要があり、その寸法精度は非常に高くできている。しかしながら、プラスチックイメージファイババンドルの場合、わずかな温度条件の差、温度分布、押出速度の変動、冷却温度分布、延伸速度の変動などによって、その寸法および真円度が大きく影響される。このため、得られたイメージファイババンドルが金属製の管より大きくなり、管に挿入できずに使用不可能な場合があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、上述した従来技術の欠点を解消しようとするもので、イメージファイババンドルの外径精度や真円度に影響されない内視鏡、内視鏡用ファイバ組立体およびそれらの製造方法を提供することにある。また、本発明の目的は、細径の内視鏡、好ましくは外径10mm以下程度の内視鏡、そのような内視鏡用のファイバ組立体およびそれらの製造方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
このような目的は、下記(1)ないし(10)の本発明により達成される。
【0008】
(1) 硬性管の先端部に対物レンズを固定し、該硬性管の基端部に複数本のイメージファイバを一体化したイメージファイババンドルの先端部を固定し、かつ前記イメージファイババンドルの外側にライトガイドファイババンドルを配置し、さらに該ライトガイドファイババンドル、前記硬性管および前記イメージファイババンドルの外側に可撓性を有するシースを被嵌した内視鏡であって、
前記硬性管の基端部には、前記硬性管の基端から先端方向に伸びるスリットが形成されており、前記硬性管の該基端部が拡張して、前記イメージファイババンドルの先端部が該硬性管の内側に固定されていることを特徴とする内視鏡。
【0009】
(2) 外径が10mm以下である上記(1)に記載の内視鏡。
【0010】
(3) 前記ライトガイドファイババンドルは前記イメージファイババンドルの外周に沿って配置されている上記(1)又は(2)記載の内視鏡。
【0011】
(4) 前記スリットは前記対物レンズの基端面よりも先端側に伸びて形成されている上記(1)ないし(3)のいずれかに記載の内視鏡。
【0012】
(5) 前記イメージファイババンドルはプラスチックで構成されている上記(1)ないし(4)のいずれかに記載の内視鏡。
【0013】
(6) 前記イメージファイババンドルの先端面は前記対物レンズの基端面に密着している上記(1)ないし(4)のいずれかに記載の内視鏡。
【0014】
(7) 硬性管の先端部に対物レンズを固定し、基端部に複数本のイメージファイバを一本化したイメージファイババンドルの先端部を固定してなる内視鏡用ファイバ組立体であって、
前記硬性管の基端部には、前記硬性管の基端より先端方向に伸びるスリットが形成されており、前記硬性管の該基端部が拡張して、前記イメージファイババンドルの先端部が該硬性管の内側に固定されていることを特徴とする内視鏡用ファイバ組立体。
【0015】
(8) 基端から先端方向に伸びるスリットが形成された硬性管の基端部に、先端方向に向かってテーパ状に細くなった形状を有する芯金を挿入して、該基端部を拡張する工程と、前記硬性管の先端部に対物レンズを挿入、固定する工程と、前記硬性管の基端より、複数本のイメージファイバを一本化したイメージファイババンドルの先端部を所定の位置まで前記硬性管に挿入する工程と、前記所定の位置に配置した状態で、前記イメージファイババンドルの前記先端部を前記硬性管の内側に固定する工程とを有していることを特徴とする内視鏡用ファイバ組立体の製造方法。
【0016】
(9) 前記イメージファイババンドルの先端部を前記硬性管の基端部に挿入する工程は、前記イメージファイババンドルの先端面が前記対物レンズの基端面に当接する位置まで前記イメージファイババンドルを挿入するものである上記(8)記載の内視鏡用ファイバ組立体の製造方法。
【0017】
(10) 上記(8)又は(9)に記載の各工程と、前記ファイバ組立体の前記イメージファイババンドルの外側にライトガイドファイババンドルを設置する工程と、該ライトガイドファイババンドルおよび前記ファイバ組立体を被嵌するシースを設置する工程と、前記ライトガイドファイババンドルを前記ファイバ組立体に対し固定する工程と、前記シースを前記ファイバ組立体に対し固定する工程とを有することを特徴とする内視鏡の製造方法。
【0018】
【実施例】
以下、本発明の内視鏡を添付図面に示す実施例について詳細に説明する。
【0019】
図1は、本発明の内視鏡およびファイバ組立体を示す部分拡大縦断面図、図2は、本発明において使用される硬性管の拡大斜視図である。
【0020】
本発明の内視鏡20は、硬性管22の先端部に対物レンズ23を固定し、基端部に複数本のイメージファイバを一体化したイメージファイババンドル24の先端部を固定した本発明のファイバ組立体2を有し、かつイメージファイババンドル24の外側にライトガイドファイババンドル25を配置し、さらにライトガイドファイババンドル25、硬性管22およびイメージファイババンドル24の外側に可撓性を有するシース26を被嵌した内視鏡であって、硬性管22の基端部には、硬性管22の基端より先端方向に伸びるスリット221が形成されており、硬性管221の基端部が拡張して、イメージファイババンドル24の先端部が硬性管22の内側に固定されていることを特徴とするものである。
【0021】
図1は、本発明の内視鏡20の先端部21の構成を示すものである。この内視鏡20は、硬性管22を有しており、硬性管22の先端部には、対物レンズ23が挿入され、接着剤(図示せず)によって硬性管22に固着され、硬性管22の内側に固定されている。
【0022】
硬性管22としては、図2に示すような、基端から先端方向に向かって軸方向に伸びるスリット221が形成された硬性の管体が用いられる。この硬性管22のスリット221が形成された基端部は、後述するようにその内径が拡がるように拡張されて、内視鏡20の製造に用いられる。
【0023】
硬性管22の構成材料としては、ほぼ硬質の材料であればよく、例えば、ステンレス鋼、タングステン、炭素鋼、チタン、TiNi系合金等の超弾性合金、アルミニウム、真鍮、銅等の金属材料や、ポリイミド樹脂、ポリアミド樹脂、ポリエーテルスルホン樹脂等の硬質プラスチック材料が挙げられる。そのうち、上記の金属材料を用いれば、より肉薄でかつ高強度の硬性管22となり好ましい。
【0024】
スリット221は、横断面形状が円形に近い形状に拡張し易いように、硬性管22の周方向にほぼ等間隔に配置することが好ましい。また、スリット221の個数は、多く形成するほど硬性管22の基端部の拡張が容易となり、横断面が円形に近い形状に拡張できるが、逆に硬性管22の強度が低下するため、3〜6個程度が好ましい。また、硬性管22の肉厚は、その構成材料によっても異なるが、例えばステンレス鋼製とする場合、その肉厚は0.02〜0.1mm程度、より好ましくは0.03〜0.05mm程度である。また、スリット221の幅は、0.01〜0.3mm程度、好ましくは0.03〜0.05mm程度である。
【0025】
そして、図1に示すように、拡張された硬性管22の基端部には、複数本のイメージガイドファイバを束ね、横断面形状が円形、あるいはほぼ円形に近い形状となるように成形したイメージファイババンドル24が挿入され、硬性管22の内側に固定されている。具体的には、イメージファイババンドル24の先端部が、硬性管22の基端部の基端に向かってテーパ状に拡がった内面に当接し、この状態で、接着剤27によって硬性管22に固着されている。
【0026】
これらの硬性管22、対物レンズ23およびイメージファイババンドル24により、本発明のファイバ組立体2が構成されている。
【0027】
さらに、上記ファイバ組立体2の外側には、複数本のライトガイドファイバを集束したライトガイドファイババンドル25が硬性管22の外周に沿ってほぼ均等に配置され、硬性管22およびイメージファイババンドル24(すなわち上記ファイバ組立体2)を囲繞している。さらに、ライトガイドファイババンドル25の外周面には、ライトガイドファイババンドル25を囲繞するようにシース26が被嵌している。このような構造とすることにより、内視鏡20の細径化を効果的に実現することができる。なお、本発明の内視鏡20はこれに限定されず、例えば、ライトガイドファイババンドル25をイメージファイババンドル24の外側に、イメージファイババンドル24とほぼ平行に配置した構成であってもよい。
【0028】
イメージファイババンドル24およびライトガイドファイババンドル25の構成材料としては、例えば、ポリメタクリル酸メチル樹脂、ポリメタクリル酸エチル樹脂、ポリメタクリル酸プロピル樹脂、ポリフッ化ビニル樹脂、ポリフッ化ビニリデン樹脂、ポリテトラフルオロエチレン樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリメチルペンテン樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂等の比較的硬質なプラスチック材料、あるいは、石英、多成分ガラスなどの、透明性を有する硬質材料を用いることができる。
【0029】
シース26の構成材料としては、ある程度の可撓性を有するものであればいかなるものでもよく、例えば、シリコーンゴム、ポリエチレン樹脂、ポリイミド樹脂、ポリアミド樹脂、フッ素樹脂等の樹脂材料が挙げられる。
【0030】
また、シース26の外径、すなわち内視鏡20の外径は、10mm以下、好ましくは0.5〜5mm程度であり、シース26の肉厚は、0.02〜0.1mm程度、好ましくは0.02〜0.05mm程度である。
【0031】
対物レンズ23とイメージファイババンドル24は、対物レンズ23の結像面と、イメージファイババンドル24の入射端とが一致する位置で、硬性管22に挿入され、固定されている。図示の例では、上記位置は、対物レンズ23の基端面とイメージファイババンドル24の先端面とが密着した位置となっている。
【0032】
このように、イメージファイババンドル24と対物レンズ23とを密着させることにより、対物レンズ23や硬性管22が配置され、基端側に比べて比較的硬質となる内視鏡1の先端部の長さが短くなり、このため、体腔内に挿入した際に、該先端部が体腔の湾曲形状に沿って湾曲する湾曲半径が短くなる。したがって、体腔内において、該先端部の急角度な屈曲が可能となり、内視鏡20の視野範囲を広くとることができる。また、このようにすれば、後述する内視鏡20の製造の際に、イメージファイババンドル24が対物レンズ23に対して正しい位置となるようにその位置を微妙に調整する繁雑な調整操作を行うことなく、イメージファイババンドル24を硬性管22内に簡単に挿入、固定することができる。
【0033】
なお、図示のように、対物レンズ23とイメージファイババンドル24とを密着させる場合は、対物レンズ23は、その先端側において硬性管22に固定され、対物レンズ23の基端側は硬性管22に固定されていないとともに、硬性管22のスリット221は、対物レンズ23の基端面よりも先端側に伸びて形成されていることが好ましい。このようにすることにより、対物レンズ23の基端よりも先端側を起点として硬性管22が拡張し、対物レンズ23の基端の位置において、硬性管22の内径がイメージファイババンドル24の先端部の外径および横断面形状に応じて拡げられ、イメージファイババンドル24が対物レンズ23と密着した状態で硬性管22に確実に固定される。したがって、イメージファイババンドル24と対物レンズ23との相互の距離がずれることにがなく、内視鏡20の観察性能を低下させることがない。
【0034】
内視鏡20の基端側(図示せず)の光源(図示せず)より発せられた光は、ライトガイドファイババンドル25内を伝達され、その先端から体腔内の観察部分へ照射される。その反射光は、対物レンズ23の先端面より取り込まれ、イメージファイババンドル24内を伝達され、内視鏡20の基端側の受光部(図示せず)へと導かれる。
【0035】
本発明の内視鏡は、単独で体腔内に挿入、あるいは、体腔内処置具(例えば、鉗子)挿入用ルーメンや内視鏡挿入用ルーメンなどを有するマルチルーメンカテーテル(図示せず)の内視鏡挿入用ルーメンに挿入し、このマルチルーメンカテーテルとともに体腔内に挿入して、例えば血管、胆管などの種々の体腔内の観察を行うことができる。
【0036】
次に、本発明の内視鏡および内視鏡用ファイバ組立体の製造方法を、図面を用いて説明する。
【0037】
本発明の内視鏡用ファイバ組立体の製造方法は、基端から先端方向に伸びるスリット221が形成された硬性管22の基端部に、先端方向に向かってテーパ状に細くなった形状を有する芯金50を挿入して、硬性管22の基端部を拡張する工程と、硬性管22の先端部に対物レンズ23を挿入、固定する工程と、硬性管22の基端より、複数本のイメージファイバを一本化したイメージファイババンドル24の先端部を所定の位置まで挿入する工程と、前記所定の位置に配置した状態で、イメージファイババンドル24の先端部を硬性管22の内側に固定する工程とを有している。
【0038】
以下、図1に示す内視鏡およびファイバ組立体を製造する場合を例として、本発明の製造方法の各工程を図3ないし図4を参照して説明する。
【0039】
まず、イメージファイババンドル24、対物レンズ23およびこれらが挿入、固定される硬性管22を準備する。このとき、準備した硬性管22の内径よりもイメージファイババンドル24の径が大きいと、硬性管22にイメージファイババンドル24を挿入できない。このような場合、硬性管22の基端部にスリット221を設けることにより、硬性管22の基端部を拡張して、イメージファイババンドル24を硬性管22に挿入することができる。
【0040】
イメージファイババンドル24は、常法により形成され、例えば、上述したプラスチック材料によりイメージファイババンドル24を製造する場合においては、上記プラスチック材料を、所望の画素数と同数の複数のノズルから常法に従い押出成形し、これらのノズルから押し出された複数のファイバを1本にまとめ、冷却し、所定の寸法に熱延伸することにより得ることができる。
【0041】
また、図2に示すような硬性管22は、例えば、上記した材料から形成された硬性の管体に、レーザー加工(例えば、YAGレーザー)、放電加工、化学エッチング、切削加工、さらにそれらの併用等によってスリット221を形成することにより得ることができる。
【0042】
次に、硬性管22の基端部に、図3に示すように、芯金50を圧入することにより、スリット221を、硬性管22の基端に向かって幅が漸増するように広げて、イメージファイババンドル24を挿入できる大きさに硬性管22の基端部を拡張させる。この芯金50は、先端側を除き外径が硬性管22の内径より大きく、先端に向かって外径がテーパ状に縮径し、先端付近の外径が硬性管22の内径よりも小さくなっており、この先端側が硬性管22に挿入される。なお、芯金50としては、上記先端側ではなく、例えば芯金50の中央部付近が、先端方向に向かってテーパ状に細くなったものでもよい。
【0043】
そして、硬性管の先端部に対物レンズ23を挿入、固定する工程は、例えば、対物レンズ23の外周面に接着剤を塗布し、硬性管22の先端部より挿入、対物レンズ23の先端面と硬性管22の先端がほぼ同一面となるように固着することにより行う。
【0044】
そして、複数本のイメージファイバを束ね一体としたイメージファイババンドル24の先端付近の外周面に接着剤27を塗布した後、図4に示すように、このイメージファイババンドル24をの先端部を硬性管22の基端部に挿入する。このとき、イメージファイババンドル24の挿入前においてその外径が硬性管22の内径を上回っていても、硬性管22の後端側にはスリット221が形成されているため、イメージファイババンドル24の挿入に伴い、図4に破線で示すように、硬性管22がさらに拡張して、イメージファイババンドル24を所定の位置まで差し込むことができる。そして、接着剤が固化するまで、イメージファイババンドル24を所定の位置に保持し、固定を行う。
【0045】
このとき、イメージファイババンドル24の先端面と対物レンズ23の基端面とが密着して配置される構成であれば、イメージファイババンドル24を硬性管22に挿入し対物レンズ23に当接するまで差し込むだけで、微妙な位置の調整を行うことなく、イメージファイババンドル24を簡単に所定の位置に配置することができる。また、このようにすれば、対物レンズ23や硬性管22が配置され、基端側に比べて比較的硬質となる内視鏡20の先端部の長さが短くなり、このため、体腔内に挿入した際に、該先端部が体腔の湾曲形状に沿って湾曲する湾曲半径が短くなる。したがって、体腔内において、該先端部の急角度な屈曲が可能となり、内視鏡20の視野範囲を広くとることができる。
【0046】
また、イメージファイババンドル24の先端面と対物レンズ23の基端面とを密着させる場合において、対物レンズ23の硬性管22への固定位置と、スリット221の形成位置は、対物レンズ23を硬性管22に固定したとき、スリット221の先端が、対物レンズ23の基端面よりも先端側となっていることが好ましく、かつ、対物レンズ23の固定は、対物レンズ23の先端部のみ、言い換えれば、スリット221の先端よりも先端側の部分のみに行うことが好ましい。
【0047】
このようにすることにより、対物レンズ23の基端面の位置における硬性管22の内径がイメージファイババンドル24の外径を下回っていても、図4に示すように、イメージファイババンドル24の挿入に伴い、スリット221の先端を起点として硬性管22の基端部が拡張し、対物レンズ23の基端面における硬性管22の内径が拡げられ、イメージファイババンドル24を対物レンズ23に密着するまで差し込むことができる。
【0048】
また、イメージファイババンドル24の挿入に伴い硬性管22が拡張(変形)した場合には、硬性管22がほぼ元の径に弾性的に復元しようとする反力(復元力)が働き、その反力により、硬性管22の内面がイメージファイババンドル24に押し付けられる。この押し付ける力が、イメージファイババンドル24を固定する力として作用する。
【0049】
なお、対物レンズ23の硬性管22ヘの挿入、固定と、イメージファイババンドル24の硬性管22への挿入、固定の順序はどのようであってもよく、例えば、対物レンズ23およびイメージファイババンドル24をそれぞれ硬性管22に挿入し、対物レンズ23の結像面とイメージファイババンドル24の入射端が一致する位置としてから、これらと硬性管22とを同時に固定してもよい。また、固定の方法も、上記接着剤による固着に限定されず、例えば、対物レンズ23あるいはイメージファイババンドル24を硬性管22に挿入した後、これらと硬性管22との隙間に、例えばポリウレタン等の充填材を流し入れ、この充填材を固化させることにより行ってもよい。
【0050】
以上の工程によって、図1に示すファイバ組立体2が製造される。
【0051】
そして、このファイバ組立体2の外側に、ライトガイドファイババンドル25およびシース26を設置し、固定する工程は、まず、対物レンズ23を取り付けたファイバ組立体2をシース26に挿入し、このシース26と、イメージファイババンドル24の隙間に、常法によって得られたライトガイド用のファイバを均等に充填し、ライトガイドファイババンドル25およびシース26をイメージファイババンドル24の外側に設置する。次に、ライトガイドファイババンドル25とシース26、およびライトガイドファイババンドル25と硬性管22との間に、ライトガイドファイババンドル25の先端から例えば接着剤を充填し、この接着剤を固化させることにより、ライトガイドファイババンドル25およびシース26を固定する。さらに、必要に応じて、ライトガイドファイバ25の端面を対物レンズ23とほぼ同一面高さに切断研磨することにより、図1に示すような内視鏡20が製造される。
【0052】
このようにすれば、ライトガイドファイババンドル25がシース26とファイバ組立体2との間に確実に位置決めされ、ライトガイドファイババンドル25の取り付けを容易に行うことができる。
【0053】
なお、本工程は、上記のようにするほか、例えば、ライトガイド用ファイバを硬性管22の外周沿いに均等に配置したあと、シース26をその上に被嵌してもよい。また、この場合、ライトガイドファイババンドル25を接着剤等により硬性管22に固定し、続いてシース26を被嵌して、シース26の固定を行うようにしてもよい。また、複数本のライトガイド用ファイバをイメージファイババンドル24と平行に配置してライトガイドファイババンドル25とし、これらの外側にシース26を被嵌し固定してもよい。
【0054】
以上のような製造方法により、イメージファイババンドル24の外径精度、真円性に影響されることなく、本発明の内視鏡20およびファイバ組立体2を容易に組み立てることができる。
【0055】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の内視鏡は、硬性管の先端側に対物レンズを固定し、基端側に複数本のイメージファイバを一体化したイメージファイババンドルの先端部を固定し、かつ前記イメージファイババンドルの外側にライトガイドファイババンドルを配置し、さらに該ライトガイドファイババンドル、前記硬性管および前記イメージファイババンドルの外側に可撓性を有するシースを被嵌した内視鏡であって、前記硬性管の基端部には、その基端より硬性管の先端方向に伸びるスリットが形成されており、前記硬性管の該基端部が拡張して、前記イメージファイババンドルの先端部が該硬性管の内側に固定されていることを特徴とするため、イメージファイババンドルが例えばプラスチック製であっても、その外径精度や真円度に影響されることなく、例えば外径10mm程度の細径の内視鏡を提供することができる。また、イメージファイババンドルの精度を厳しくする必要が無いため、イメージファイババンドルの歩留まりが向上し、より安価に内視鏡を提供できるという効果がある。
【0056】
また、前記ライトガイドファイババンドルが、前記イメージファイババンドルの外周に沿って配置されていれば、内視鏡の細径化を効果的に行うことができる。
【0057】
そして、前記イメージファイババンドルの先端面が前記対物レンズの基端面に密着していれば、製造の容易な内視鏡となり、かつ、急角度の屈曲が可能で広い視野で観察を行うことができる。さらに、前記スリットが前記対物レンズの基端よりも先端側に伸びて形成されていれば、対物レンズとイメージファイババンドルとが確実に密着し、不良を生じる虞れが少ない。
【0058】
また、本発明の内視鏡用ファイバ組立体は、硬性管の先端側に対物レンズを固定し、基端側に複数本のイメージファイバを一本化したイメージファイババンドルの先端部を固定してなる、内視鏡用のイメージファイバ組立体であって、前記硬性管の基端部には、その基端より硬性管の先端方向に伸びるスリットが形成されており、前記硬性管の該基端部が拡張して、前記イメージファイババンドルの先端部が該硬性管の内側に固定されていることを特徴とするため、イメージファイババンドルが例えばプラスチック製であっても、その外径精度や真円度に影響されることなく、例えば外径10mm程度の細径の内視鏡を提供することができる。また、イメージファイババンドルの精度を厳しくする必要が無いため、イメージファイババンドルの歩留まりが向上し、より安価に内視鏡を提供できるという効果がある。
【0059】
また、本発明の内視鏡用ファイバ組立体の製造方法は、基端から先端方向に伸びるスリットが形成された硬性管の基端部に、先端方向に向かってテーパ状に先細りとなった形状を有する芯金を挿入して、該基端部を拡張する工程と、前記硬性管の先端部に対物レンズを挿入、固定する工程と、前記硬性管の基端より、複数本のイメージファイバを一本化したイメージファイババンドルの先端部を所定の位置まで挿入する工程と、前記所定の位置に配置した状態で、前記イメージファイババンドルの前記先端部を前記硬性管の内側に固定する工程とを有していることを特徴とするため、イメージファイババンドルが例えばプラスチック製であっても、その外径精度や真円度に影響されることなく、例えば外径10mm程度の細径の内視鏡を容易に製造することができる。また、イメージファイババンドルの精度を厳しくする必要が無いため、イメージファイババンドルの歩留まりが向上し、より安価に内視鏡を製造することができる。
【0060】
特に、前記イメージファイババンドルの先端部を前記硬性管の基端部に挿入する工程が、前記イメージファイババンドルの先端面が前記対物レンズの基端面に当接する位置まで前記イメージファイババンドルを挿入するものである場合は、さらに容易に内視鏡を製造することができる。
【0061】
また、本発明の内視鏡の製造方法は、前記各工程と、前記ファイバ組立体の前記イメージファイババンドルの外側にライトガイドファイババンドルを設置する工程と、該ライトガイドファイババンドルおよび前記ファイバ組立体を被嵌するシースを設置する工程と、前記ライトガイドファイババンドルを前記ファイバ組立体に対し固定する工程と、前記シースを前記ファイバ組立体に対し固定する工程とを有するため、イメージファイババンドルが例えばプラスチック製であっても、その外径精度や真円度に影響されることなく、例えば外径10mm程度の細径の内視鏡を容易に製造することができる。また、イメージファイババンドルの精度を厳しくする必要が無いため、イメージファイババンドルの歩留まりが向上し、より安価に内視鏡を製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の内視鏡およびファイバ組立体を示す部分拡大縦断面図である。
【図2】本発明において使用される硬性管の拡大斜視図である。
【図3】本発明の内視鏡および内視鏡用ファイバ組立体の製造方法の一工程を説明するための説明図である。
【図4】本発明の内視鏡および内視鏡用ファイバ組立体の製造方法の一工程を説明するための説明図である。
【符号の説明】
20 内視鏡
21 先端部
22 硬性管
221 スリット
23 対物レンズ
24 イメージファイババンドル
25 ライトガイドファイババンドル
26 シース
27 接着剤
2 ファイバ組立体
50 芯金
Claims (10)
- 硬性管の先端部に対物レンズを固定し、該硬性管の基端部に複数本のイメージファイバを一体化したイメージファイババンドルの先端部を固定し、かつ前記イメージファイババンドルの外側にライトガイドファイババンドルを配置し、さらに該ライトガイドファイババンドル、前記硬性管および前記イメージファイババンドルの外側に可撓性を有するシースを被嵌した内視鏡であって、
前記硬性管の基端部には、前記硬性管の基端から先端方向に伸びるスリットが形成されており、前記硬性管の該基端部が拡張しており、前記イメージファイババンドルの先端部が前記硬性管の該拡張した基端部に挿入されて該硬性管の該基端部の内側に固定されていることを特徴とする内視鏡。 - 外径が10mm以下である請求項1に記載の内視鏡。
- 前記ライトガイドファイババンドルは前記イメージファイババンドルの外周に沿って配置されている請求項1又は2記載の内視鏡。
- 前記スリットは前記対物レンズの基端面よりも先端側に伸びて形成されている請求項1ないし3のいずれかに記載の内視鏡。
- 前記イメージファイババンドルはプラスチックで構成されている請求項1ないし4のいずれかに記載の内視鏡。
- 前記イメージファイババンドルの先端面は前記対物レンズの基端面に密着している請求項1ないし4のいずれかに記載の内視鏡。
- 硬性管の先端部に対物レンズを固定し、基端部に複数本のイメージファイバを一本化したイメージファイババンドルの先端部を固定してなる内視鏡用ファイバ組立体であって、
前記硬性管の基端部には、前記硬性管の基端より先端方向に伸びるスリットが形成されており、前記硬性管の該基端部が拡張しており、前記イメージファイババンドルの先端部が前記硬性管の該拡張した基端部に挿入されて該硬性管の該基端部の内側に固定されていることを特徴とする内視鏡用ファイバ組立体。 - 基端から先端方向に伸びるスリットが形成された硬性管の基端部に、先端方向に向かってテーパ状に細くなった形状を有する芯金を挿入して、該基端部を拡張する工程と、前記硬性管の先端部に対物レンズを挿入、固定する工程と、前記硬性管の基端より、複数本のイメージファイバを一本化したイメージファイババンドルの先端部を前記硬性管の該拡張した基端部に挿入する工程と、前記イメージファイババンドルの前記先端部を前記硬性管の該拡張した基端部の内側に固定する工程とを有していることを特徴とする内視鏡用ファイバ組立体の製造方法。
- 前記イメージファイババンドルの先端部を前記硬性管の基端部に挿入する工程は、前記イメージファイババンドルの先端面が前記対物レンズの基端面に当接する位置まで前記イメージファイババンドルを挿入するものである請求項8記載の内視鏡用ファイバ組立体の製造方法。
- 請求項8又は9に記載の各工程と、前記ファイバ組立体の前記イメージファイババンドルの外側にライトガイドファイババンドルを設置する工程と、該ライトガイドファイババンドルおよび前記ファイバ組立体を被嵌するシースを設置する工程と、前記ライトガイドファイババンドルを前記ファイバ組立体に対し固定する工程と、前記シースを前記ファイバ組立体に対し固定する工程とを有することを特徴とする内視鏡の製造方法。
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