JP3540355B2 - パンチプレス - Google Patents

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JP3540355B2 JP06322294A JP6322294A JP3540355B2 JP 3540355 B2 JP3540355 B2 JP 3540355B2 JP 06322294 A JP06322294 A JP 06322294A JP 6322294 A JP6322294 A JP 6322294A JP 3540355 B2 JP3540355 B2 JP 3540355B2
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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、パンチ金型の先端の向きを変更して、パンチング加工を行うことができるパンチプレスに関する。
【0002】
【従来の技術】
パンチ金型の先端の向きを変更して、パンチング加工を行うパンチプレスとしては、特開平5−212462号公報に示すものがある。この先行技術としてパンチプレスについて説明すると、パンチプレスのフレームにはパンチ金型ヘッドの一部を構成する金型ヘッドベースが設けてあり、この金型ヘッドベースには昇降可能なパンチ金型を偏心した状態の下で保持するツールホルダが回転可能に設けてある。
【0003】
上記パンチ金型ヘッドベースの上方位置には油圧シリンダの作動により昇降駆動可能なラムを備えたラムヘッドが設けてあり、このラムの下側には中空状のホルダ支持部材が一体的に設けてある。このホルダ支持部材内には、上記パンチ金型を押圧(打圧も含む)するストライカーを偏心した状態の下で保持するストライカーホルダが回転可能に設けてある。
【0004】
したがって、ツールホルダを回転させることによりパンチ金型を公転させて、パンチ金型の先端の向きを変更する。また、ストライカーホルダをホルダ支持部材に対して回転させて、ストライカーを公転させることにより、パンチ金型の向きが変っても、ストライカーとパンチ金型を上下に対向させることができる。そして、油圧シリンダの駆動によりラムを下降駆動させることにより、ストライカーをホルダ支持部材及びストライカーホルダと一体的に下降させて、パンチ金型を押圧する。これによって、金型ヘッドの下側に位置する板材にてパンチング加工を行なうことができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
前述のごとく特開平5−212462号公報に示すパンチプレスにおいては、パンチング加工を行うときに、ラムの下降駆動によりストライカーを下降させる他に、ホルダ支持部材及びストライカーホルダを一体的に下降せしめており、十分な加圧力の下でパンチング加工を行うためには油圧シリンダを大型に構成する必要があり、パンチプレス全体として大型化すると共に、大型化に伴いコストが高くなるという問題があった。
【0006】
そこで、本発明は、上記の問題点を解決することができるパンチプレスを提供すること目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
前述のごとき従来の問題点を解決するため、本発明において、第1の手段として、金型ヘッドベースに、パンチ金型を偏心した状態の下で保持するツールホルダを回転可能に設け、上記金型ヘッドベースの上方にラムヘッドベースを設け、このラムヘッドベースの下部に、上記パンチ金型の頭部の径よりも細い径の胴部を有するストライカーを偏心した状態の下で保持するストライカーホルダを回転可能に設け、上記ストライカーをストライカーホルダに対して上下動自在に設け、上記のラムヘッドベースの上部に、ストライカーを上方向から押圧(打圧も含む)するラムを昇降可能に設けると共に、このラムを昇降駆動させる油圧シリンダを設けてなることを特徴とする。
【0008】
第2の手段として、金型ヘッドベースに、パンチ金型を偏心した状態の下で保持するツールホルダを回転可能かつ昇降可能に設け、かつこのツールホルダを上記金型ヘッドベースに対して上方向へ付勢可能なホルダ用付勢部材を設け、上記金型ヘッドベースの上方にラムヘッドベースを設け、このラムヘッドにパンチホルダを上方向から押圧可能な押圧スリーブを備え、この押圧スリーブに、ストライカーを偏心した状態の下で保持するストライカーホルダを回転可能に設け、上記ストライカーをストライカーホルダに対して上下動自在に設け、上記ラムヘッドベースにおけるストライカーホルダの上側にストライカーを上方向から押圧するラムを昇降可能に設けると共に、このラムを昇降移動させる油圧シリンダを設けてなることを特徴とする。
【0009】
第3の手段として、第1又は第2の手段の構成要件の他に、前記パンチ金型の先端に作動流体が噴出する噴出口を設け、パンチ金型の内部にこの噴出口に連通した金型用作動流体通路を設け、前記ストライカーの内部に上端が作動流体源に接続したストライカー用作動流体通路を設け、上記ストライカーが上記パンチ金型を押圧するときに、上記ストライカー用作動流体通路の下端と上記金型用作動流体通路の上端が接続するように構成してなることを特徴とする。
【0010】
【作用】
前記構成において、ツールホルダを回転させることにより、パンチ金型を公転させて、パンチ金型の先端の向きを変更する。次に、ストライカーホルダをラムヘッドべースに対して回転させることにより、ストライカーをパンチ金型に追従して公転させることができ、パンチ金型の先端の向きが変っても、ストライカーとパンチ金型を上下に対向させることがてきる。なお、ストライカーを公転させた後にパンチ金型を公転させてもよく、又はストライカーの公転とパンチ金型の公転をほぼ同時に行って差し支えない。そして、油圧シリンダの駆動によりラムを下降駆動させることにより、ストライカーをストライカーホルダに対して下降させて、パンチ金型を押圧する。これによって、金型ヘッドベースの下側に位置する板材に対してパンチング加工を行うことができる。
【0011】
第2の手段によれば、上述の作用の他に、ストライカーによりパンチ金型を押圧する前に、押圧スリーブを下降させてツールホルダを上方向から押圧せしめることにより、ツールホルダをツールホルダ用付勢部材の付勢力に抗して下降せしめて、ツールホルダにより上記板材を上方向から押圧せしめる。これによって、板材における加工部周縁を十分に固定せしめて、適切かつ精密なパンチング加工を行うことができる。
【0012】
第3の手段によれば、上述の作用の他に、パンチング加工を行うときに、ストライカー用作動流体通路、金型用作動流体通路を介して噴出口から作動流体を噴出せしめる。これによって、パンチ金型の先端に抜カスが付着することを極力防止できる。
【0013】
【実施例】
以下、本実施例に係る発明について図面に基づいて説明する。
【0014】
図6、図7、図9を参照するに、パンチプレス1は、下部フレーム3と、この下部フレーム3に上下(図6において紙面に向って表裏、図7,図9において上下)に対向した上部フレーム5を備えており、下部フレーム3と上部フレーム5は適宜の支柱7により一体的に構成してある。
【0015】
上記上部フレーム5における下部適宜位置には一対のガイド部材9aが左右方向(図6、図7において左右方向、図9において紙面に向って裏表方向)へ延伸して設けてあり、一対のガイド部材9aには複数のパンチ金型11を備えたパンチ金型ヘッド13が左右方向へ移動自在に設けてある。上記パンチ金型ヘッド13を左右方向へ移動させるために、上部フレーム5の下部適宜位置には左右方向へ延伸したパンチ金型ヘッド用ボールねじ15aが軸受17aを介して設けてあり、パンチ金型ヘッド13がこのボールねじ15aに螺合してある。このボールねじ15aは、下部フレーム3の左側にサーボモータ19に連動連結してある。
【0016】
上記上部フレーム5における上部適宜位置には一対のガイド部材21aが左右方向へ延伸して設けてあり、一対のガイド部材21aには上部ラム23及び上部油圧シリンダ25を備えた上部ラムヘッド27が左右方向へ移動自在に設けてある。上記上部ラムヘッド27を左右方向へ移動させるために、上部フレーム5の上部適宜位置には左右方向へ延伸した上部ラムヘッド用ボールねじ29aが軸受31aを介して設けてあり、上部ラムヘッド27がこのボールねじ29aに螺合してある。このボールねじ29aは、上部フレーム5の右側に設けたサーボモータ33に連動連結してある。
【0017】
ここで、上部ラムヘッド25は上部フレーム5の上部に左右方向へ延伸して設けた開口部35aに位置している(図9参照)。
【0018】
前記下部フレーム3の上部適宜位置にはダイ金型37を備えたダイ金型ヘッド39が左右方向へ移動可能に設けてあり、下部フレーム3の下部適宜位置には下部ラム41及び下部油圧シリンダ43を備えた下部ラムヘッド45が左右方向へ移動可能に設けてある。上記ダイ金型ヘッド39、下部ラムヘッド45等の構成は、パンチ金型ヘッド13、上部ラムヘッド27等の構成とほぼ同じてあり、ダイ金型ヘッド39、下部ラムヘッド45等の構成の詳細については省略し、ダイ金型ヘッド39、下部ラムヘッド45等における各構成要素については、図面中にパンチ金型ヘッド13、上部ラムヘッド27等における各構成要素と同一番号b符号を付する。
【0019】
なお、図7に示すように、ボールねじ15a,15bを同期して回転させるために、ボールねじ15a,15bはプーリ47,49、タイミングベルト51により連動連結してあり、同様にボールねじ29a,29bを同期して回転させるためにボールねじ29a,29bはプーリ53,55、タイミングベルト57により連動連結してある。
【0020】
パンチプレス1は、パンチ金型ヘッド13とダイ金型ヘッド39の間において板材Wを支持するワークテーブル装置59を備えている。
【0021】
より詳細には、下部フレーム3の適宜位置には前後方向(図6において下上方向、図7において紙面に向って表裏方向、図9において左右方向)へ延伸したテーブルフレーム61が設けてあり、このテーブルフレーム61における前部と後部にはフロントテーブル63とリアテーブル65がそれぞれ設けてある。フロントテーブル63、リアテーブル65は前後方向へ延伸した支持ベルト67,69をそれぞれ多数備えており、多数の支持ベルト67,69は金型ヘッド13,39の左右方向の移動を妨げないように構成してある。
【0022】
上記テーブルフレーム61の右側上部には、前後方向へ延伸したキャレッジベース71が設けてあり、このキャレッジベース71にはキャレッジ73が図示省略のサーボモータ,ボールねじ等の作用により前後方向へ移動可能に設けてある。上記キャレッジ73はワークWの右端部を把持する複数のクランプ装置75を備えている。
【0023】
上記構成により、サーボモータ19を適宜に駆動制御してボールねじ15a,15bを同期して同方向へ回転駆動させることにより、パンチ金型ヘッド13,ダイ金型ヘッド43を左右方向へ移動させる。また、サーボモータ33を適宜に駆動制御してボールねじ29a,29bを同期して同方向へ回転駆動させることにより、上部ラムヘッド27,下部ラムヘッド45を左右方向へ移動させる。更に、クランプ装置75により板状のワークWを把持した状態の下で、キャレッジ73を前後方向へ適宜に移動させる。以上により、ワークWを金型ヘッド13,39に対して相対的に前後方向、左右方向の移動位置決めを行うことができる。
【0024】
ワークWの移動位置決めを行った後に、上部油圧シリンダ25の作動によりパンチ金型11を下降させると共に、下部油圧シリンダ43の作動によりダイ金型37を上昇させる。これによってワークWに対して所望のパンチング加工(成形加工、打抜き加工等)を行うことができる。なお、パンチング加工の詳細については後述する。
【0025】
パンチ金型11は、加工形態に対応して先端の向きを変更するように公転位置決めできるように構成してある。
【0026】
詳細には、図1,図8,図9を参照するに、パンチ金型ヘッド13における金型ヘッドベース77内には回転スリーブ79がベアリング81を介して回転自在に設けてあり、この回転スリーブ79にはウォームホイール83が一体的に設けてある。上記パンチ金型ヘッド13の後部(図1,図9において右部、図8において紙面に向って裏部)適宜位置にはウォームホイール83に螺合したウォームギア85が設けてあり、このウォームギア85は左右方向(図1,図9において紙面に向って裏表方向、図8において左右方向)へ延伸したボールスプライン軸87にスプライン嵌合してある。上記ボールスプライン軸87は上部フレーム5に軸受89を介して回転自在に設けてあると共に、上部フレーム5の適宜位置に設けた割出しサーボモータ91に連動連結してある。なお、ウォームホイール85を回転スリーブ79の上部又は下部のいずれに設けても差し支えない。
【0027】
上記回転スリーブ79には複数のパンチ金型11を偏心した状態の下で保持するツールホルダ93が昇降自在かつ着脱交換自在に設けてあり、このツールホルダ93は曲り止めキー95を介して回転ススリーブ79に対して回転不能に構成してある。上記回転スリーブ79におけるツールホルダ93の周縁付近には複数のガイドボルト97が設けてあり、各ガイドボルト97にはツールホルダ93におけるフランジ部を支持する支持ピース99が昇降可能に設けてある。そして、上記ガイドボルト97における支持ピース99と回転スリーブ79の間にはツールホルダ93を上方向へ付勢可能なホルダ用スプリング101が弾装してある。
【0028】
上記パンチ金型11は実公平4−44260号公報に示すパンチ金型と同様の構成であり、このパンチ金型11について簡単に説明すると、ツールホルダ93にはパンチ金型11の一部を構成するパンチガイド103が昇降可能に設けてあり、このパンチガイド103にはパンチボディ105が昇降可能に設けある。上記ツールホルダ97とパンチガイド103のフランジ部の間にはパンチガイド103を上方向へ付勢可能なリフタスプリング107が設けてあり、パンチガイド103のフランジ部とパンチボディ105の間にはパンチボディ105を上方向へ付勢可能なストリッパスプリング109が設けてある。ここで、リフスプリング107の付勢力及びストリッパスプリング109の付勢力は前記ホルダ用スプリング101の付勢力よりも大きいものであり、ストリッパスプリング109の付勢力はリフタスプリング107の付勢力よりも大きいものである。
【0029】
また、パンチ金型11におけるパンチボディ105の先端にはエア(作動流体の一例であってエアの代わりに油を用いて差し支えない)が噴射する噴出口111が設けてあり、パンチボディ105の内部にはこの噴出口111に連通したエア通路113が設けてある。
【0030】
なお、ダイ金型37もパンチ金型11と同様に加工形態に対応して公転位置決めできるように構成してある。また、ダイ金型37の公転位置決めを行うための手段の構成要素については、図中に所定のパンチ金型11の公転位置決めを行うための手段における対応する構成要素を同一番号を付し、詳細な説明は省略する。ここで、所定のダイ金型37の公転位置決めを行うための手段におけるボールスプライン軸87は、所定のパンチ金型11の公転位置決めを行うための手段における前記ボールスプライン軸87にプーリ115,117、タイミングベルト119を介して連動連結してある(図8参照)。
【0031】
次に、本実施例の要部である上部ラムヘッド27の詳細について図1〜図5を参照して説明する。
【0032】
上記上部ラムヘッド27の一部を構成するラムヘッドベース121には前記上部ラム23を昇降自在に支持するラムガイド123が設けてあり、またラムヘッドベース121の上部適宜位置には上部ラム23に連結した前記上部ラムシリンダ25が設けてある。上記ラムヘッドベース121とラムガイド123の間には前記ツールホルダ93を上方向から押圧可能な押圧スリーブ125が昇降可能に設けてある。この押圧スリーブ125を昇降させるため、押圧スリーブ125の上部にはフランジ状のピストン127が一体的に設けてあり、このピストン127の上側とラムヘッドベース121の間及びこのピストン127の下側とラムヘッドベース121の間には環状の上部油圧室129、下部油圧室131が形成されるように構成してある。
【0033】
上記押圧スリーブ125の下部内にはストライカーホルダ133が環状の支持部材135,137を介して回転自在に設けてある。図3,図4に示すように、このストライカーホルダ133を回転させるため、ストライカーホルダ133にはウォームホイール139が一体的に設けてあり、押圧スリーブ125の適宜位置にはこのウォームホイール139に噛合したウォーム141を備えたウォーム軸143がベアリング145を介して回転可能に設けてある。そして、このウォーム軸143を回転させるため、ラムヘッドベース121の下側適宜位置には駆動モータ(例えばサーボモータ)147が支持ブラケット149を介して設けてあり、この駆動モータ147の出力軸とウォーム軸143が自在継手151,153、連結ロッド155を介して連動連結してある。なお、ウォーム軸143が押圧スリーブ125と一体的に昇降した場合であっても、ウォーム軸143と駆動モータ147の出力軸の連動連結状態を保つため、一対の自在継手151,153のうち少くとも一方は連結ロッド155に対して移動可能に構成するが、或いは連結ロッド155を伸縮可能に構成してある。
【0034】
図2,図5に示すように、上記ストライカーホルダ133にはガイド溝157が設けてあり、このガイド溝157には昇降自在なストライカー159を支持するスライダ161がガイド溝157の長手方向へ移動可能に設けてある。なお、図1に直接的かつ一義的に明らかに示されるように、ストライカー159は、パンチ金型11の頭部の径よりも細い径の胴部を有している。上記ストライカー159の頭部とスライダ161の上側の間にはストライカー159を上方向へ付勢可能なストライカー用スプリング163が設けてある。
【0035】
上記ストライカーホルダ133の適宜位置にはガイド溝157内に位置するようにガイドロッド165が設けてあり、スライダ161にはこのガイドロッド165に室内面が支持されるエア室167が設けてある。また、上記スライダ161におけるガイド溝157の一側には上記長手方向へ延びた段部169が設けてあり、この段部169にはスライダ161を図5,図2において右方向へ付勢可能なスプリング171が設けてある。そして、上記スライダ161をスプリング171の付勢力に抗して図5,図2において左方向へ移動させるため、上記ストライカー159の内部にはエア通路173が設けてあり、このエア通路173の下端がエア室167に連通してある。上記エア通路173の上端は、可撓性のエアホース175、スイベルジョイント177内の一方の通路(図示省略)、押圧スリーブ125内に設けた中間通路179を介してエア源(図示省略)に接続してある。
【0036】
また、上記ストライカー159にはエア通路181が設けてあり、ストライカー159がパンチ金型11を押圧するときに、このエア通路181の下端は前記エア通路113に接続するように構成してある。そして、エア通路181の上端は、可撓性のエアホース183、スイベルジョイント177内の他方の通路(図示省略)、押圧スリーブ125内に設けた中間通路185介してエア源(図示省略)に接続してある。
【0037】
前述のごとき構成に基づいて本実施例の作用について説明する。
【0038】
エア源から中間通路179、エア通路173等を介してエア室167にエアを供給することにより、上記スライダ161をスプリング171の付勢力に抗して図2,図5において左方向へ移動させることにより、ストライカー159をストライカーホルダ133に対して偏心させて、対応する所定のパンチ金型11と上下に対向させる。なお、パンチ金型11がツールホルダ93のほぼ中央に位置する場合にあっては、エア室167へのエア供給を停止せしめることにより、スライダー161をスプリング163の付勢力により図2,図5において右方向へ位置せしめて、ストライカー159をストライカーホルダ133のほぼ中央に位置せしめる。
【0039】
サーボモータ91の駆動により上下一対のボールスプライン軸87を回転させることにより、パンチ金型ヘッド13におけるツールホルダ93、及びダイ金型ヘッド39におけるツールホルダ93を同期して所定の回転角度だけ回転させて、パンチ金型11及びダイ金型37を所定の公転角度だけ公転させる。これによってパンチ金型11の向き及びダイ金型37の向きを変更することができる。
【0040】
パンチ金型11の向き及びダイ金型37の向きを変更した後に、駆動モータ147の駆動によりウォーム141、ウォームホイール139等を介してストライカーホルダ133を回転させることにより、ストライカー159をパンチ金型11に追従して公転させることができ、パンチ金型11の向きが変っても、ストライカー159とパンチ金型11を上下に対向させることができる。なお、ストライカー159を公転させた後に、パンチ金型11を公転させてもよく、又はストライカー159の公転とパンチ金型11の交転をほぼ同時に行っても差し支えない。
【0041】
ストライカー159とパンチ金型11を上下に対向させた後に、上部油圧室129に圧油を供給することにより押圧スリーブ125を下降させることにより、ツールホルダ93をスプリング101の付勢力に抗して下降せしめて、ツールホルダ93により板材Wを上方向から押圧する。このとき、ストライカー159はスプリング163の付勢力により上部ラム23の下側に当接した状態が保たれている。なお、ツールホルダ93により板材Wを押圧する前に、下部油圧シリンダ43の作動により下部ラム41を上昇させて、ダイ金型37をパスラインとほぼ同じ高さ位置に位置せしめておく。
【0042】
ツールホルダ93により板材Wを上方向から押圧した後に、上部油圧シリンダ25の作動により上部ラム23を下降駆動させることにより、ストライカー159をスプリング163の付勢力に抗してストライカーホルダ133に対して下降させて、パンチ金型11を押圧する。これによって、パンチ金型11とダイ金型37の協働により板材Wに対して所望のパンチング加工を行うことができる。
【0043】
また、パンチング加工を行うときに、中間通路185,エア通路181,エア通路113を介して噴出口111からエアを噴出せしめる。これによって、パンチ金型11の先端に抜カスが付着することを極力防止できる。
【0044】
以上の実施例によれば、パンチ金型11及びストライカー159を公転させた後に、ストライカー159のみを下降させることにしているため、上部油圧シリンダ25を小型に構成しても十分な加圧力の下でパンチング加工を行うことができる。したがって、上部油圧シリンダ25の大型化を極力押さえることができ、パンチプレス1全体としての大型化を極力押えることができると共に、コストの低減を図ることができる。
【0045】
ストライカー159によりパンチ金型11を押圧する前に、押圧スリーブ125を下降させてツールホルダ93により板材Wを押圧しているため、適切かつ精密なパンチング加工を行うことができる。
【0046】
更に、パンチング加工を行うときに噴出口111からエアを噴出せしめることにより、パンチ金型11の先端に抜カスが付着することを極力防止できる。
【0047】
【発明の効果】
以上のごとき実施例の説明により理解されるように、請求項1から請求項3のうちのいずれかの請求項に記載の発明によれば、パンチ金型及びストライカーを公転させた後に、ストライカーのみを下降させることにしているため、油圧シリンダを小型に構成しても十分な加圧力の下でパンチング加工を行うことができる。したがって、油圧シリンダの大型化を極力押さえることができ、パンチプレス全体としての大型化を極力押えることができると共に、コストの低減を図ることができる。
【0048】
請求項2又は請求項3に記載の発明によれば、上記の効果を奏する他に、適切かつ精密なパンチング加工を行うことができる。
【0049】
請求項3に記載の発明によれば、上述の効果を奏する他に、パンチ金型の先端に抜カスが付着することを極力防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図9における矢視部Iを示す図である。
【図2】図2における矢視部IIを示す図である。
【図3】図2におけるIII−III線に沿った図である。
【図4】図3における矢視部IVを示す図である。
【図5】図2におけるV−V線に沿った図である。
【図6】パンチプレスの平面図である。
【図7】パンチプレスの正面図であって、ボールスプライン軸を省略したものである。
【図8】パンチプレスの正面図であって、ボールねじを省略したものである。
【図9】図6におけるIX−IX線に沿った図である。
【符号の説明】
11 パンチ金型
23 上部ラム
25 上部油圧シリンダ
79 金型ヘッドベース
93 ツールホルダ
121 ラムヘッドベース
125 押圧スリーブ
133 ストライカーホルダ
159 ストライカー

Claims (3)

  1. 金型ヘッドベースに、パンチ金型を偏心した状態の下で保持するツールホルダを回転可能に設け、上記金型ヘッドベースの上方にラムヘッドベースを設け、このラムヘッドベースの下部に、上記パンチ金型の頭部の径よりも細い径の胴部を有するストライカーを偏心した状態の下で保持するストライカーホルダを回転可能に設け、上記ストライカーをストライカーホルダに対して上下動自在に設け、上記のラムヘッドベースの上部に、ストライカーを上方向から押圧するラムを昇降可能に設けると共に、このラムを昇降駆動させる油圧シリンダを設けてなることを特徴とするパンチプレス。
  2. 金型ヘッドベースに、パンチ金型を偏心した状態の下で保持するツールホルダを回転可能かつ昇降可能に設け、かつこのツールホルダを上記金型ヘッドベースに対して上方向へ付勢可能なホルダ用付勢部材を設け、上記金型ヘッドベースの上方にラムヘッドベースを設け、このラムヘッドベースにツールホルダを上方向から押圧可能な押圧スリーブを備え、この押圧スリーブに、ストライカーを偏心した状態の下で保持するストライカーホルダを回転可能に設け、上記ストライカーをストライカーホルダに対して上下動自在に設け、上記ラムヘッドベースにおけるストライカーホルダの上側にストライカーを上方向から押圧するラムを昇降可能に設けると共に、このラムを昇降駆動させる油圧シリンダを設けてなることを特徴とするパンチプレス。
  3. 前記パンチ金型の先端に作動流体が噴出する噴出口を設け、パンチ金型の内部にこの噴出口に連通した金型用作動流体通路を設け、前記ストライカーの内部に上端が作動流体源に接続したストライカー用作動流体通路を設け、上記ストライカーが上記パンチ金型を押圧するときに、上記ストライカー用作動流体通路の下端と上記金型用作動流体通路の上端が接続するように構成してなることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のパンチプレス。
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