JP3540070B2 - 根菜収穫機 - Google Patents
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- Harvesting Machines For Root Crops (AREA)
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、根菜収穫機の構成に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の根菜収穫機は、走行装置上に収穫装置と、収穫物の収容容器載置部と、運転部と、補助作業者の搭乗位置が設けられ、収穫作業時には一人が機体を運転して、もう一人の補助作業者が搬送装置後部において、選別作業等を行うようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前記の如き根菜収穫機は、機体に設けられた運転部で、単一の操縦ハンドルで操向するように構成されており、収穫作業を行う場合、作業者と運転者の二人は最低限必要であり、人手不足で二人揃わないときには作業ができないという不具合があった。そこで、作業者が搭乗運転部以外の荷台上等に立って、機体の運転を行いながら、収穫作業が行えるような根菜収穫機が求められていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。即ち、走行装置上に配設された機体フレームの一側前部に運転部を配置し、他側に搬送部を前後方向に配置した根菜収穫機において、運転部に第1操縦ハンドルと第1走行変速レバーを配置し、前記搬送部の終端を運転部後方へ延設し、搬送部の終端から収穫物を脱落させるよう構成するとともに、該搬送部の終端近傍上方に第2操縦ハンドルと第2走行変速レバーを配置し、該第2操縦ハンドルを第1操縦ハンドルと、第2走行変速レバーを第1走行変速レバーとそれぞれ連動連結可能に構成したものである。
【0005】
【発明の実施の形態】
次に、発明の実施の形態を説明する。図1は、本発明の根菜収穫機の正面図、図2は、同じく側面図、図3は、同じく平面図、図4は、本発明の要部を示す側面図、図5は、同じく平面図、図6は、本実施例の搬送装置の平面図、図7は、同じく側面図、図8は、第1及び第2操縦ハンドルの連結状態を示す斜視図、図9は、第2走行変速レバーの配設状態を示す斜視図である。
【0006】
図1・図2・図3において、根菜収穫機で大根を収穫する場合の全体構成について説明する。本実施例の根菜収穫機は、機体フレーム10の前左側に大根Kを掘り取り、搬送を行う作業部Aを、前右側に運転を行う運転部Bを、後部に収穫物を乗せる荷台部22を形成している。
【0007】
先ず、前記運転部Bについて説明する。該運転部Bの前方には操作コラム21が設けられ、該操作コラム21上部には、操作パネル9が構成されて、該操作パネル9上に第1操縦ハンドル14、第1走行変速レバー52、作業レバー等を配設している。該操作コラム21後方には座席20が配設され、該座席20の下方には、エンジンルーム19が形設され、該座席20の後方には、後述する、第2の操縦装置が配設されている。
【0008】
また、前記機体フレーム10の下方に左右一対の走行装置1・1が配設され、これらの走行装置1・1はそれぞれ油圧モーターによって駆動され、該油圧モータはエンジンルーム19内に搭載したエンジンEからトランスミッション27に設けた油圧ポンプと油圧配管によって接続され、油圧式無段変速装置を構成している。なお、本実施例の根菜収穫機の走行装置1・1は2クローラ式走行装置を採用しているが、他に、4クローラ式走行装置や4輪ホイール式走行装置にしてもよく、また、前後走行装置の一方のみを無端履帯装置にしたハーフクローラ式の走行装置にすることもできる。
【0009】
そして、かじ取機構が油圧ポンプの斜板傾動アームと連結され、また、回転駆動軸であるハンドル軸13の基部がかじ取機構に連結されている。該ハンドル軸13の上部が前記操作コラム21に沿って上方に延出され、その延出端部に前記第1操縦ハンドル14が嵌着されて、該第1操縦ハンドル14を左又は右に回転操作すると、その回転角に従って左右の油圧ポンプから送油される作動油量が変更されて、左右の油圧モータの回転数が変更され、回転数の減少された側へ旋回するようにしている。
【0010】
また、図2に示すように、前記第1走行変速レバー52は、下端部を操作コラム21内に回動可能に枢結された回動アーム55の中途部に枢結され、該回動アーム55の前端部に連結ロッド57が枢結され、該連結ロッド57の他端はベルクランクアーム56を介して連結ロッド58と連結され、該連結ロッド58の後端はHST変速アーム59に連結されている。そして、本実施例では、第1走行変速レバー52を前方に傾倒すれば機体の前進走行速度が速くなり、後方に傾倒すれば遅くなり、中立位置より後方へ倒すと後進走行するように構成している。
【0011】
前述の第2の操縦装置について説明する。図2・図8に示すように、本実施例のハンドル軸13の上端には、第1操縦ハンドル14と、その中央部に、図示しないフランジ受座が固設され、該フランジ受座上にフランジ30を載せて、連結ボルトにて固定し、該フランジ30中央部に第2操縦ハンドル軸16を軸支している。該第2操縦ハンドル軸16の中途部には自在継手32が介装されて、該自在継手部32部分で屈曲可能とし、該第2操縦ハンドル軸16の後端部には、第2操縦ハンドル15が嵌着されている。そして、該第2操縦ハンドル軸16の後部が保持筒35に回動自在に支承され、該保持筒35は図8・図9の如く、ハンドル支持フレーム34上の水平部に支持されている。該ハンドル支持フレーム34は門型に構成されて、前記エンジンルーム19の後背部で機体フレーム10の両側に立設されている。
【0012】
即ち、前記保持筒35は、図4・図8・図9に示すように、正面視凹状の連結ガイド60に固設され、該連結ガイド60の前部下面は連結補助ガイド61の上端に固設され、該連結補助ガイド61はプレートを逆V字状に折り曲げて構成されている。一方、前記ハンドル支持フレーム34の上下方向中途部には、横フレーム34aが横架され、該横フレーム34aの両側にブラケット71・71が設けられ、該ブラケット71・71上に前記連結補助ガイド61の下端両側が連結ボルト33・33によって脱着可能に固定されている。そして、連結ガイド60の後部下面には、図5に示すように、取付プレート72が固設され、一方、ハンドル支持フレーム34の上部水平フレーム上にブラケット70を固設し、該ブラケット70に前記取付プレート72を連結ボルト36・36によって脱着可能に固定している。
【0013】
このように構成することによって、作業者Sが運転部Bの座席20に座って運転する場合には、保持筒35を固定する連結ボルト33・33・・・及び連結ボルト36・36と、前記第2操縦ハンドル軸16のフランジ30を固定する前記連結ボルト31・31・・・を外すことによって、保持筒35と第2操縦ハンドル軸16と第2操縦ハンドル15を機体から取り外し、図2に示すように、作業者Sが荷台部22上で操縦する場合には保持筒35と第2操縦ハンドル軸16と第2操縦ハンドル15を取り付けるように構成している。
【0014】
前記ハンドル支持フレーム34の上部側面には、図1・図9に示すように、逆L字型に屈曲された連結部材62が固設され、該連結部材62上端に回動支持パイプ64が左右方向に固設され、該回動支持パイプ64に第2走行変速レバー63の軸部63aが回動自在に挿入されて支持され、第2走行変速レバー63が後方へ突出されている。また、図5に示すように、該第2走行変速レバー63の軸部63aの機体外側端には、連結アーム65が固設されている。該連結アーム65の先端部は連結ロッド66が枢結され、該連結ロッド66の他端は、図2に示すように、ベルクランクアーム67の一端に連結されている。ベルクランクアーム67の中央部は機体に枢支されて、他端は回動アーム68を介して、前記第1走行変速レバー52に連動するHST変速レバー59に連結されている。
【0015】
そして、前記第2走行変速レバー63を上方に回動すると、図2に示すように、前記連結ロッド66が下方に移動し、ベルクランクアーム67、回動アーム68を介してHST変速レバー59を後方向に回動して、前述の如く、第1変速レバー52を前方に傾倒したときと同様に前進増速し、逆に該第2走行変速レバー63を下方に回動すると減速され、さらに中立位置から下方に回動すると後進するように構成している。
【0016】
次に、前記作業部Aについて説明する。該作業部Aは、搬送装置23に二本の搬送ベルト23L・23Rを左右平行に一対巻回し、図2に示すように、該搬送装置23を機体フレーム10に昇降アームを介して前低後高に昇降回動自在に配置して、油圧シリンダー2によって昇降可能に構成されている。そして、前記搬送装置23の最前部23bにて圃場の畝に植立する大根Kを掘り取り抜き上げて、該大根Kの根部を搬送ベルト23L・23Rの間に挟持しながら、斜め後上方に移送し、その移送途上に無駄な葉茎を排除処理し、その処理した大根Kを該搬送装置23上で選別し、収納容器に収容して、いっぱいになると荷台部22に載置するようにしている。
【0017】
なお、本実施例では、作業部Aを機体の左側に、運転部Bを右側に配設しているが、左右が逆でもよく、この位置は特に限定するものではない。また、本実施例では大根Kの収穫を想定しているが、搬送装置23を取り替えて、人参等の根菜類やほうれん草等の葉菜類やキャベツ等の結球野菜の収穫も可能としている。
【0018】
次に、本発明の根菜収穫機の搬送部について説明する。図6・図7に示すように、本実施例の搬送装置23は後方中途部23cが進行方向に対して直角方向に屈曲されている。左右の搬送ベルト23L・23Rはそれぞれ駆動プーリ73L・73Rと従動プーリ74L・74Rの間に巻回され、搬送ベルト23Rの中途部はガイドプーリ75・75と補助ガイドプーリ76・76・・・と付勢プーリ78・78・・・によってガイドされている。また、左側の搬送ベルト23Lは、ガイドプーリ77・77・・・と付勢プーリ78・78・・・によってガイドされている。
【0019】
前記搬送装置ベルト23L・23Rを支持する支持フレーム79L・79Rの前部には、略「く」字型に形成された回動アーム80・80・・・が枢支され、回動アーム80・80・・・の一端をバネ81・81・・・を介して該支持フレーム79L・79Rに連結され、他端には、付勢プーリ78・78・・・が枢支されて、搬送装置ベルト23L・23Rの間が広がらないように付勢されており、大根Kの搬送時に根部がすべり落ちないように強く挟持されるように構成している。
【0020】
また、本実施例の搬送装置23は、その後方終端部23aにおいて、右側の搬送ベルト23Rが、左側の搬送ベルト23Lよりも長く、突出するよう構成している。このように構成することにより、作業者Sが該搬送装置23にて搬送した大根Kの取り込み作業を容易に行うことができる。
【0021】
そして、図4・図5に示すように、作業者Sが圃場内の作業位置にまで第2操縦ハンドル15及び第2走行変速レバー63を操作して移動し、収穫作業時には前述の如く、搬送された大根K・K・・・が前記後方中途部23cを通過して、前記横搬送部23dに到達すると、作業者Sが選別して、前記後方終端部23aから該大根K・K・・・を取り込んで、該後方終端部23a側方に配設された収納容器D内に搬入するよう構成している。
【0022】
【発明の効果】
本発明は、以上のように構成したので、次のような効果を奏するものである。即ち、根菜収穫作業時には、搬送部の終端位置に作業者Sが位置して、第2操縦ハンドル及び第2走行変速レバーによって操縦しながら、搬送部の終端位置において収穫物の取り込みができるようになり、補助作業者が不要で、作業者Sが一人でも根菜収穫作業が可能となり、省力化が図れるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の根菜収穫機の正面図である。
【図2】同じく側面図である。
【図3】同じく平面図である。
【図4】本発明の要部を示す側面図である。
【図5】同じく平面図である。
【図6】本実施例の搬送装置の平面図である。
【図7】同じく側面図である。
【図8】第1及び第2操縦ハンドルの連結状態を示す斜視図である。
【図9】第2走行変速レバーの配設状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
A 作業部
B 運転部
14 第1操縦ハンドル
15 第2操縦ハンドル
23 搬送装置
23a 後方終端部
23c 後方中途部
23d 横搬送部
63 第2走行変速レバー
【発明の属する技術分野】
本発明は、根菜収穫機の構成に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の根菜収穫機は、走行装置上に収穫装置と、収穫物の収容容器載置部と、運転部と、補助作業者の搭乗位置が設けられ、収穫作業時には一人が機体を運転して、もう一人の補助作業者が搬送装置後部において、選別作業等を行うようにしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前記の如き根菜収穫機は、機体に設けられた運転部で、単一の操縦ハンドルで操向するように構成されており、収穫作業を行う場合、作業者と運転者の二人は最低限必要であり、人手不足で二人揃わないときには作業ができないという不具合があった。そこで、作業者が搭乗運転部以外の荷台上等に立って、機体の運転を行いながら、収穫作業が行えるような根菜収穫機が求められていた。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。即ち、走行装置上に配設された機体フレームの一側前部に運転部を配置し、他側に搬送部を前後方向に配置した根菜収穫機において、運転部に第1操縦ハンドルと第1走行変速レバーを配置し、前記搬送部の終端を運転部後方へ延設し、搬送部の終端から収穫物を脱落させるよう構成するとともに、該搬送部の終端近傍上方に第2操縦ハンドルと第2走行変速レバーを配置し、該第2操縦ハンドルを第1操縦ハンドルと、第2走行変速レバーを第1走行変速レバーとそれぞれ連動連結可能に構成したものである。
【0005】
【発明の実施の形態】
次に、発明の実施の形態を説明する。図1は、本発明の根菜収穫機の正面図、図2は、同じく側面図、図3は、同じく平面図、図4は、本発明の要部を示す側面図、図5は、同じく平面図、図6は、本実施例の搬送装置の平面図、図7は、同じく側面図、図8は、第1及び第2操縦ハンドルの連結状態を示す斜視図、図9は、第2走行変速レバーの配設状態を示す斜視図である。
【0006】
図1・図2・図3において、根菜収穫機で大根を収穫する場合の全体構成について説明する。本実施例の根菜収穫機は、機体フレーム10の前左側に大根Kを掘り取り、搬送を行う作業部Aを、前右側に運転を行う運転部Bを、後部に収穫物を乗せる荷台部22を形成している。
【0007】
先ず、前記運転部Bについて説明する。該運転部Bの前方には操作コラム21が設けられ、該操作コラム21上部には、操作パネル9が構成されて、該操作パネル9上に第1操縦ハンドル14、第1走行変速レバー52、作業レバー等を配設している。該操作コラム21後方には座席20が配設され、該座席20の下方には、エンジンルーム19が形設され、該座席20の後方には、後述する、第2の操縦装置が配設されている。
【0008】
また、前記機体フレーム10の下方に左右一対の走行装置1・1が配設され、これらの走行装置1・1はそれぞれ油圧モーターによって駆動され、該油圧モータはエンジンルーム19内に搭載したエンジンEからトランスミッション27に設けた油圧ポンプと油圧配管によって接続され、油圧式無段変速装置を構成している。なお、本実施例の根菜収穫機の走行装置1・1は2クローラ式走行装置を採用しているが、他に、4クローラ式走行装置や4輪ホイール式走行装置にしてもよく、また、前後走行装置の一方のみを無端履帯装置にしたハーフクローラ式の走行装置にすることもできる。
【0009】
そして、かじ取機構が油圧ポンプの斜板傾動アームと連結され、また、回転駆動軸であるハンドル軸13の基部がかじ取機構に連結されている。該ハンドル軸13の上部が前記操作コラム21に沿って上方に延出され、その延出端部に前記第1操縦ハンドル14が嵌着されて、該第1操縦ハンドル14を左又は右に回転操作すると、その回転角に従って左右の油圧ポンプから送油される作動油量が変更されて、左右の油圧モータの回転数が変更され、回転数の減少された側へ旋回するようにしている。
【0010】
また、図2に示すように、前記第1走行変速レバー52は、下端部を操作コラム21内に回動可能に枢結された回動アーム55の中途部に枢結され、該回動アーム55の前端部に連結ロッド57が枢結され、該連結ロッド57の他端はベルクランクアーム56を介して連結ロッド58と連結され、該連結ロッド58の後端はHST変速アーム59に連結されている。そして、本実施例では、第1走行変速レバー52を前方に傾倒すれば機体の前進走行速度が速くなり、後方に傾倒すれば遅くなり、中立位置より後方へ倒すと後進走行するように構成している。
【0011】
前述の第2の操縦装置について説明する。図2・図8に示すように、本実施例のハンドル軸13の上端には、第1操縦ハンドル14と、その中央部に、図示しないフランジ受座が固設され、該フランジ受座上にフランジ30を載せて、連結ボルトにて固定し、該フランジ30中央部に第2操縦ハンドル軸16を軸支している。該第2操縦ハンドル軸16の中途部には自在継手32が介装されて、該自在継手部32部分で屈曲可能とし、該第2操縦ハンドル軸16の後端部には、第2操縦ハンドル15が嵌着されている。そして、該第2操縦ハンドル軸16の後部が保持筒35に回動自在に支承され、該保持筒35は図8・図9の如く、ハンドル支持フレーム34上の水平部に支持されている。該ハンドル支持フレーム34は門型に構成されて、前記エンジンルーム19の後背部で機体フレーム10の両側に立設されている。
【0012】
即ち、前記保持筒35は、図4・図8・図9に示すように、正面視凹状の連結ガイド60に固設され、該連結ガイド60の前部下面は連結補助ガイド61の上端に固設され、該連結補助ガイド61はプレートを逆V字状に折り曲げて構成されている。一方、前記ハンドル支持フレーム34の上下方向中途部には、横フレーム34aが横架され、該横フレーム34aの両側にブラケット71・71が設けられ、該ブラケット71・71上に前記連結補助ガイド61の下端両側が連結ボルト33・33によって脱着可能に固定されている。そして、連結ガイド60の後部下面には、図5に示すように、取付プレート72が固設され、一方、ハンドル支持フレーム34の上部水平フレーム上にブラケット70を固設し、該ブラケット70に前記取付プレート72を連結ボルト36・36によって脱着可能に固定している。
【0013】
このように構成することによって、作業者Sが運転部Bの座席20に座って運転する場合には、保持筒35を固定する連結ボルト33・33・・・及び連結ボルト36・36と、前記第2操縦ハンドル軸16のフランジ30を固定する前記連結ボルト31・31・・・を外すことによって、保持筒35と第2操縦ハンドル軸16と第2操縦ハンドル15を機体から取り外し、図2に示すように、作業者Sが荷台部22上で操縦する場合には保持筒35と第2操縦ハンドル軸16と第2操縦ハンドル15を取り付けるように構成している。
【0014】
前記ハンドル支持フレーム34の上部側面には、図1・図9に示すように、逆L字型に屈曲された連結部材62が固設され、該連結部材62上端に回動支持パイプ64が左右方向に固設され、該回動支持パイプ64に第2走行変速レバー63の軸部63aが回動自在に挿入されて支持され、第2走行変速レバー63が後方へ突出されている。また、図5に示すように、該第2走行変速レバー63の軸部63aの機体外側端には、連結アーム65が固設されている。該連結アーム65の先端部は連結ロッド66が枢結され、該連結ロッド66の他端は、図2に示すように、ベルクランクアーム67の一端に連結されている。ベルクランクアーム67の中央部は機体に枢支されて、他端は回動アーム68を介して、前記第1走行変速レバー52に連動するHST変速レバー59に連結されている。
【0015】
そして、前記第2走行変速レバー63を上方に回動すると、図2に示すように、前記連結ロッド66が下方に移動し、ベルクランクアーム67、回動アーム68を介してHST変速レバー59を後方向に回動して、前述の如く、第1変速レバー52を前方に傾倒したときと同様に前進増速し、逆に該第2走行変速レバー63を下方に回動すると減速され、さらに中立位置から下方に回動すると後進するように構成している。
【0016】
次に、前記作業部Aについて説明する。該作業部Aは、搬送装置23に二本の搬送ベルト23L・23Rを左右平行に一対巻回し、図2に示すように、該搬送装置23を機体フレーム10に昇降アームを介して前低後高に昇降回動自在に配置して、油圧シリンダー2によって昇降可能に構成されている。そして、前記搬送装置23の最前部23bにて圃場の畝に植立する大根Kを掘り取り抜き上げて、該大根Kの根部を搬送ベルト23L・23Rの間に挟持しながら、斜め後上方に移送し、その移送途上に無駄な葉茎を排除処理し、その処理した大根Kを該搬送装置23上で選別し、収納容器に収容して、いっぱいになると荷台部22に載置するようにしている。
【0017】
なお、本実施例では、作業部Aを機体の左側に、運転部Bを右側に配設しているが、左右が逆でもよく、この位置は特に限定するものではない。また、本実施例では大根Kの収穫を想定しているが、搬送装置23を取り替えて、人参等の根菜類やほうれん草等の葉菜類やキャベツ等の結球野菜の収穫も可能としている。
【0018】
次に、本発明の根菜収穫機の搬送部について説明する。図6・図7に示すように、本実施例の搬送装置23は後方中途部23cが進行方向に対して直角方向に屈曲されている。左右の搬送ベルト23L・23Rはそれぞれ駆動プーリ73L・73Rと従動プーリ74L・74Rの間に巻回され、搬送ベルト23Rの中途部はガイドプーリ75・75と補助ガイドプーリ76・76・・・と付勢プーリ78・78・・・によってガイドされている。また、左側の搬送ベルト23Lは、ガイドプーリ77・77・・・と付勢プーリ78・78・・・によってガイドされている。
【0019】
前記搬送装置ベルト23L・23Rを支持する支持フレーム79L・79Rの前部には、略「く」字型に形成された回動アーム80・80・・・が枢支され、回動アーム80・80・・・の一端をバネ81・81・・・を介して該支持フレーム79L・79Rに連結され、他端には、付勢プーリ78・78・・・が枢支されて、搬送装置ベルト23L・23Rの間が広がらないように付勢されており、大根Kの搬送時に根部がすべり落ちないように強く挟持されるように構成している。
【0020】
また、本実施例の搬送装置23は、その後方終端部23aにおいて、右側の搬送ベルト23Rが、左側の搬送ベルト23Lよりも長く、突出するよう構成している。このように構成することにより、作業者Sが該搬送装置23にて搬送した大根Kの取り込み作業を容易に行うことができる。
【0021】
そして、図4・図5に示すように、作業者Sが圃場内の作業位置にまで第2操縦ハンドル15及び第2走行変速レバー63を操作して移動し、収穫作業時には前述の如く、搬送された大根K・K・・・が前記後方中途部23cを通過して、前記横搬送部23dに到達すると、作業者Sが選別して、前記後方終端部23aから該大根K・K・・・を取り込んで、該後方終端部23a側方に配設された収納容器D内に搬入するよう構成している。
【0022】
【発明の効果】
本発明は、以上のように構成したので、次のような効果を奏するものである。即ち、根菜収穫作業時には、搬送部の終端位置に作業者Sが位置して、第2操縦ハンドル及び第2走行変速レバーによって操縦しながら、搬送部の終端位置において収穫物の取り込みができるようになり、補助作業者が不要で、作業者Sが一人でも根菜収穫作業が可能となり、省力化が図れるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の根菜収穫機の正面図である。
【図2】同じく側面図である。
【図3】同じく平面図である。
【図4】本発明の要部を示す側面図である。
【図5】同じく平面図である。
【図6】本実施例の搬送装置の平面図である。
【図7】同じく側面図である。
【図8】第1及び第2操縦ハンドルの連結状態を示す斜視図である。
【図9】第2走行変速レバーの配設状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
A 作業部
B 運転部
14 第1操縦ハンドル
15 第2操縦ハンドル
23 搬送装置
23a 後方終端部
23c 後方中途部
23d 横搬送部
63 第2走行変速レバー
Claims (1)
- 走行装置上に配設された機体フレームの一側前部に運転部を配置し、他側に搬送部を前後方向に配置した根菜収穫機において、運転部に第1操縦ハンドルと第1走行変速レバーを配置し、前記搬送部の終端を運転部後方へ延設し、搬送部の終端から収穫物を脱落させるよう構成するとともに、該搬送部の終端近傍上方に第2操縦ハンドルと第2走行変速レバーを配置し、該第2操縦ハンドルを第1操縦ハンドルと、第2走行変速レバーを第1走行変速レバーとそれぞれ連動連結可能としたことを特徴とする根菜収穫機。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30124695A JP3540070B2 (ja) | 1995-11-20 | 1995-11-20 | 根菜収穫機 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30124695A JP3540070B2 (ja) | 1995-11-20 | 1995-11-20 | 根菜収穫機 |
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JPH09140234A JPH09140234A (ja) | 1997-06-03 |
JP3540070B2 true JP3540070B2 (ja) | 2004-07-07 |
Family
ID=17894538
Family Applications (1)
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JP30124695A Expired - Fee Related JP3540070B2 (ja) | 1995-11-20 | 1995-11-20 | 根菜収穫機 |
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JP (1) | JP3540070B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
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CN106358586A (zh) * | 2016-11-29 | 2017-02-01 | 河南豫博药业科技有限公司 | 一种皂角刺树枝切割式采集装置 |
-
1995
- 1995-11-20 JP JP30124695A patent/JP3540070B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH09140234A (ja) | 1997-06-03 |
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