JP3538784B2 - 静電荷像の高速現像方法 - Google Patents

静電荷像の高速現像方法

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JP3538784B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真法、静電写真
法、静電印刷法などに用いられる静電荷像の高速現像方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】磁性キャリアとトナーからなる現像剤は
電子写真法を利用する複写機に広く用いられており、静
電荷像現像に際しては、現像剤担持体表面に現像剤の磁
気ブラシを形成し、この磁気ブラシを静電荷像担持体に
接触、摺擦させてトナー像を形成させている。
【0003】しかし、短時間に多量の複写物が得られる
高速複写機においては、本現像方法を適用するにあた
り、種々の問題が発生する。
【0004】それらの内、出力画像に影響を与える問題
としては、静電荷像担持体を高速に回転させる必要があ
ることから、静電荷像のハーフトーンやベタ部に現像さ
れたトナー層を、その高速性が故、磁気ブラシの擦過に
より周方向へ乱し、いわゆる「掃き目」を発生させてし
まう点がある。これは、出力画像において、ベタ部の荒
れや擦過傷による濃度ムラ、細線部の切れなどの問題と
して現れる。
【0005】また、加えて、その高速性が故、遠心力の
増大により磁気ブラシを構成する磁性キャリアの飛散量
が増加し、一部が静電荷像担持体表面へ付着する場合が
ある。その場合、磁性キャリアが付着したまま転写部や
クリーニング部を通過することになり、付着磁性キャリ
アは静電荷像担持体を傷つけてしまう。その結果、その
傷跡が静電荷像を乱し、結果として出力画像の乱れを発
生させる問題もある。さらに、付着磁性キャリアによる
傷は、静電荷像担持体の耐用性の低下を招き、実用上の
大きな問題となる。
【0006】従来は、磁気ブラシの擦過力を低減させる
ために種々の方法が取られていた。しかし、いずれも充
分な対策とはなっていない。
【0007】例えば、現像剤担持体の周面の移動線速と
静電荷像担持体の周面の移動線速の差をできる限り小さ
くして擦過力を低減させる方法、また、現像剤担持体と
静電荷像担持体間の距離Dsdを広げたり、磁気ブラシの
高さを低くしたりすることにより磁気ブラシの擦過力を
低減させる方法などが取られているが、いずれの方法に
おいても、現像領域へ搬送される現像剤の量を減らすこ
とになり、画像濃度の低下を招いている。
【0008】また、この画像濃度の低下を、現像剤中の
トナー濃度を高くすることにより補う方法も提案されて
いるが、高速複写機においてはトナー飛散の問題が顕著
に発生し、適切な対策とは言えない。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、磁性キャリ
アとトナーからなる現像剤を使用する従来の現像方法を
静電荷像担持体の周面の移動線速Vpが400mm/sを越え
るような高速域で使用する場合の欠点を解消し、ハーフ
トーンやベタ部のトナー層の乱れである現像掃き目を防
止し、それに加え、静電荷像担持体へのキャリアの付着
を抑えることにより、静電荷像担持体表面の擦過傷の発
生を防止し、細線の切れがなく、濃度が高く均一でかつ
輪郭のはっきりした画像を高速に得ることができる現像
方法を提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】レーザ回折式粒度分布測
定装置により求められる体積基準50%粒径D50(μ
m)、体積基準25%粒径D25(μm)、75%粒径D75(μ
m)がそれぞれ、55 ≦D50≦74 0.7×D50<D25 1.5×D50>D75 の関係を満足する磁性キャリアからなる電子写真用現像
剤を用い、静電潜像が形成される静電荷像担持体と、そ
れに対向する位置にあり、現像領域へ現像剤を搬送する
現像剤担持体およびその内部に固定された複数の磁極か
ら構成されるマグネットロールからなる磁気ブラシ現像
器で構成され、そのマグネットロールの現像主磁極位置
が、マグネットロールと静電荷像担持体の中心軸を結ん
だ面に対し、現像剤搬送方向の上流側5〜15°の範囲に
設定され、かつ、現像主磁極よりもさらに上流側に磁気
ブラシ穂高さを規制する部材が位置し、その規制部材と
現像剤担持体間の距離Hcutが0.350.55mmであり、さら
に、現像剤担持体と静電荷像担持体間の最接近距離であ
る現像ニップ距離Dsdが0.500.75mm、かつ、1.35 <Dsd/Hcut<1.45 であり、かつ、その位置における両者の移動方向が同方
向、つまり互いに回転方向が逆方向であり、かつ、現像
領域における現像剤担持体の周面の移動線速Vs(mm/
s)、静電荷像担持体の周面の移動線速Vp(mm/s)が の関係を満足する静電荷像の高速現像装置を用いた現像
方法により、前述の課題を解決することができる。
【0011】以下に、本発明の詳細な構成について示
す。
【0012】(現像システム)本発明に用いられる現像
器および静電荷像担持体の構成の一例を図1に示す。
【0013】現像装置1は現像器本体1Aとトナー補給
部1Bとからなっていて、現像器本体1Aに内蔵する現
像剤担持体2の周面を静電荷像担持体10の周面に対し所
定の間隔を持って対向させ、静電荷像担持体10周面上の
静電荷像のトナーによる現像が行われる現像領域を形成
する位置に取り付け設定されている。現像器本体1Aの
内部には、主撹拌部材9A、補助撹拌部材9Bが回転駆
動可能な状態に支持されている。
【0014】静電荷像担持体10は光導電層を有した感光
体であり、図1において時計方向に回転し、現像領域に
対して上流側に設けた帯電極11により静電荷像担持体表
面は一定の電位に帯電されている。
【0015】帯電した静電荷像担持体10は、現像領域E
の上流にて露光され、潜像、すなわち静電荷像が形成さ
れる。その後、現像領域Eにて現像が行われる。
【0016】現像剤担持体2は、図1において反時計方
向に回転し、その周面と前記静電荷像担持体10の周面と
の間である現像領域Eにおける最近接距離を現像ニップ
距離Dsdと称する。
【0017】前記現像剤担持体2が内包するマグネット
ロール3は、アルミニウム等の非磁性の棒材の外周面
に、現像に関わる磁極としての主磁極N1と、現像剤を
搬送するための搬送磁極の役割をする複数の副磁極を備
えた柱状の磁石体である。
【0018】さらに、前記現像剤担持体2の周面に対向
して、前記マグネットロール3の磁力により搬送される
現像剤量を現像に必要な量に制限するための磁気ブラシ
穂高さ規制部材4が設置されている。この穂高さ規制部
材4と現像剤担持体2との間の距離をHcutと称する。
【0019】現像装置1内にはトナーとキャリアからな
る現像剤を装填してあり、現像剤は主撹拌部材9Aおよ
び補助撹拌部材9Bによって撹拌された後、マグネット
ロール3の外周にあり回転する現像剤担持体2の外周面
に付着して磁気ブラシを形成し、穂高さ規制部材4によ
って現像剤層の厚みを規制された後、現像領域Eに達す
る。現像剤担持体2と静電荷像担持体の間には所定のバ
イアス電圧が印加されて現像が行われる。
【0020】現像剤担持体と静電荷像担持体の間に印加
するバイアス電圧としては、静電荷像の最大、最小電位
の間の電界を形成する静電荷像と同極性の直流電圧を印
加するのが好ましいが、必要に応じて、静電荷像の最
大、最小電位の間で交互電界を形成する交流電圧を印加
しても良い。
【0021】(現像器)本発明に用いられる現像剤担持
体には公知のものが使用できる。材質としてはアルミニ
ウム、ステンレスなどが使用可能である。また、現像剤
を現像領域へ長期に渡り高速かつ安定して搬送するため
には現像剤担持体表面に溶射処理、サンドブラスト処理
などの表面の粗面化処理をすることが有効である。
【0022】また、現像剤担持体の外径は40〜80mmφ、
好ましくは50〜70mmφのものを用いるのが良い。
【0023】また、現像剤担持体の内部のマグネットロ
ールに使用する現像主磁極N1には、磁石幅10〜30mm、
磁束密度800〜1400Gauss、好ましくは900〜1200Gaussの
ものを用いると良好な結果を得られる。また、副磁極に
は、磁束密度が400〜800Gaussのものを用いるのが好ま
しい。
【0024】さらに、現像主磁極N1の位置は、現像剤
搬送方向の上流側0〜30°の範囲が適切であるが、好ま
しくは5〜20°の範囲に設定するとより良好な結果を得
られる。
【0025】また、主磁極、副磁極の総数は少なくとも
4個、好ましくは5〜10個で構成されると、現像剤の高
速搬送性が非常に安定する。
【0026】また、現像主磁極よりもさらに上流側に磁
気ブラシ穂高さを規制する部材を配置し、その規制部材
と現像剤担持体間の距離Hcutは、0.25〜0.75mmの範囲が
適切であるが、より好ましくは0.30〜0.65mmの範囲で設
定すると、より良好な結果を得られる。
【0027】また、現像剤担持体に対向する位置に静電
荷像担持体を配置させる必要があるが、その場合、現像
剤担持体と静電荷像担持体間の最接近距離である現像ニ
ップ距離Dsdは0.30〜0.80mmの範囲が適切であるが、よ
り好ましくは0.45〜0.75mmの範囲で設定すると良好な結
果を得られる。
【0028】さらに、磁気ブラシの擦過力を低減し、同
時に高速に高画質を得るためにはDsdとHcutの距離比の
設定が非常に重要である。具体的にはDsd/Hcutの距離
比が1.20〜1.60、好ましくは1.25〜1.50の範囲でより良
好な結果が得られる。
【0029】また、静電荷像担持体と現像剤担持体の回
転方向は、現像領域における両者の周面の移動方向が同
方向、つまり互いに回転方向が逆方向であり、かつ、現
像領域における現像剤担持体の周面の移動線速Vs(mm/
s)、静電荷像担持体の周面の移動線速Vp(mm/s)
が、 1.0≦Vs/Vp≦3.0 (ただし、400≦Vp≦800) の範囲とすると良好な結果を得られる。しかし、更に著
しい効果を得るためには、 1.2≦Vs/Vp≦2.6 (ただし、400≦Vp≦800) とするのが好ましい。
【0030】(トナー)本発明に用いられるトナーは、
公知のものを使用することができる。具体的には、少な
くとも結着樹脂、着色剤からなるトナーであり、さらに
必要に応じて離型剤、荷電制御剤、流動化剤、磁性体が
添加されたトナーでもよい。構成される材料には公知の
ものが用いられる。
【0031】また、本発明に用いられるトナーの体積基
準50%粒径は5〜15μmの範囲にあるものが好ましい。
さらに好ましくは、その粒度分布として、微粉側につい
ては体積基準50%粒径の0.4倍以下の粒径をもつトナー
が全体の10vol%以下、さらに粗粉側については体積基
準50%粒径の2.5倍以上の粒径をもつトナーが全体の0.5
vol%以下であるものを用いると現像剤中のトナーの混
合の均一さ、ひいては出力画像の均質さを増すことがで
き、より良好な結果を得られる。
【0032】また、トナーの製造方法についても公知の
方法を用いることができる。
【0033】(磁性キャリア心材)本発明に用いること
のできる磁性キャリアまたはその心材としては、磁場に
よってその方向に強く磁化する物質を用いることができ
る。
【0034】具体的には、鉄、フェライト、マグネタイ
トをはじめとするニッケル、コバルトなどの強磁性を示
す金属あるいはこれらの金属を含む合金または化合物な
どを用いることができる。なお、ここでいうフェライト
とは、鉄を含有する磁性化合物を総称しており、スピネ
ル型には限定されない。
【0035】これらのうち、フェライトは磁化を適正な
範囲に収めることが比較的容易であり好ましい。
【0036】磁化を適正な範囲に収めることは、本発明
である高速な現像にあたっては重要な要素である。なぜ
なら、磁化が極端に高い場合は、小粒径のトナーの損傷
が発生しやすく、現像剤の耐久性の低下を招く恐れがあ
る。これは、高速複写機において、より顕著に現れる。
また、磁化が低すぎる場合は、磁性キャリアの飛散が発
生し、出力画像に悪影響を及ばす。これもまた、高速複
写機において顕著に現れる問題である。
【0037】したがって、本発明に用いられる磁性キャ
リアまたは磁性キャリアに用いる心材としては、1000 O
eの外部磁場中における飽和磁化が40〜120emu/g、保
磁力が0〜100 Oeであることが好ましいが、飽和磁化が5
0〜100emu/g、保磁力が0〜30 Oeのものを使用すると
さらに良好な結果を与える。
【0038】また、フェライトは鉄粉やニッケル粉にく
らべ比重が小さいことから、トナーとの混合、撹拌が容
易になり、現像剤中におけるトナー濃度の均一化、また
トナーとの帯電量の適正化をする上で好ましい。具体的
には、比重が4.0〜5.5であることが好ましい。
【0039】更に、フェライトは体積固有抵抗の制御に
ついても比較的容易で好ましい。本発明においては500
V印加時の磁性キャリアの体積固有抵抗が1×108〜1
×1014Ω・cm、好ましくは5×1011〜5×1013Ω・cmの
ものが良好な結果を与える。
【0040】また、本発明に用いることのできる磁性キ
ャリアの粒径は、体積基準50%粒径D50が45〜75μmの
ものである。
【0041】その理由は、磁性キャリアの体積基準50%
粒径が過小の場合、静電荷像担持体への磁性キャリア付
着が発生しやすく、静電荷像担持体に傷を発生させる場
合がある。また、体積基準50%粒径が過大の場合は、磁
性キャリアの比表面積が小さくなり、必要量のトナーを
適正に摩擦帯電させることが困難となり、地カブリなど
の画像不良を引き起こすためである。
【0042】また、磁性キャリアの粒度分布として、体
積基準50%粒径D50(μm)、体積基準25%粒径D25
(μm)、体積基準75%粒径D75(μm)がそれぞれ、 45≦D50≦75 0.7×D50<D25 1.5×D50>D75 の関係を満足させると現像剤に必要な均質さが得られ、
高速な現像速度領域においても均質な濃度を持つ出力画
像を得られる。
【0043】(磁性キャリア被覆層)本発明に用いる磁
性キャリアは、必要に応じて磁性粒子表面に樹脂被覆層
を設けたものを使用しても良い。その場合、磁性粒子被
覆用樹脂としては、公知の重合法により得られる樹脂を
使用することができる。
【0044】本発明に用いることのできる被覆用樹脂と
しては、公知の樹脂を使用できるが、具体的には、スチ
レン系樹脂、アクリル系樹脂、ビニル系樹脂、エチレン
系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂など、
もしくはこれらのうちの2種以上の共重合体や混合体か
らなる樹脂を用いることができる。
【0045】樹脂の製造方法としては具体的に、溶液重
合法、懸濁重合法、乳化重合法、塊状重合法、in-situ
重合法などを用いることができる。
【0046】また、得られた樹脂を磁性粒子表面へ被覆
する方法としては、公知の被覆方法を用いることができ
る。
【0047】磁性粒子表面への樹脂の被覆方法としては
具体的に、前述の方法で得られた樹脂の分散溶液を磁性
粒子表面へ噴霧する方法、分散溶液中へ磁性粒子を浸漬
させる方法などの湿式コーティング方法や、微粒化した
被覆用樹脂を磁性粒子表面に静電気的に付着させ、その
後、磁性粒子に熱と機械的応力のどちらか一方もしくは
両方を加えることにより、磁性粒子表面に樹脂層を被
覆、固定化させる乾式コーティング方法を用いることが
できる。
【0048】また、樹脂被覆を行う場合、磁性粒子への
樹脂の被覆量は、樹脂の比重にもよるが磁性粒子の単位
重量当たり0.1〜10%が好ましい。
【0049】(現像剤)本発明に用いられる現像剤は、
磁性キャリアとトナーから構成されるが、必要に応じて
滑剤やクリーニング助剤、流動化剤などの第3成分を混
合しても良い。
【0050】また、本発明に用いられる現像剤中のトナ
ー濃度設定は、トナーや磁性キャリアの比重によっても
多少異なるが、重量比で磁性キャリアに対して3〜10%
の範囲で、特に4〜8%の範囲で混合させるのが好まし
い。
【0051】また、磁性キャリアとトナーの混合に際し
ては、従来より公知の混合機を用いることができるが、
その際に現像剤に加わるストレスが小さいもののほうが
好ましい。具体的にはヘンシェルミキサーなどの撹拌型
よりもV型混合機、Wコーン混合機、ロッキングミキサ
ーなどの自転型の混合機のほうが良好な結果を得られ
る。
【0052】(静電荷像担持体)本発明に用いる静電荷
像担持体としては従来より公知の感光体を使用すること
ができる。具体的には、各種有機感光体、非晶質シリコ
ン感光体、セレン感光体などを使用することができる。
【0053】(粒径測定方法)本発明に用いられる磁性
キャリアやトナーの体積基準粒径は、レーザー回折式粒
度分布測定装置HELOS(日本電子(株)製)により求める
ことができる。
【0054】(磁気特性測定方法)本発明に用いられる
磁性キャリアの磁気特性は、直流磁化特性自動記録装置
3257-35型(横河電機(株)製)により求めることができ
る。
【0055】
【作用】磁性キャリアとトナーからなる現像剤を使用す
る従来の現像方法を高速な複写速度域で使用する場合の
欠点を解消し、ハーフトーンやベタ部のトナー層の乱れ
である現像掃き目を防止し、それに加え、静電荷像担持
体への磁性キャリアの付着を抑えることにより、静電荷
像担持体表面の擦過傷の発生を防止し、細線の切れがな
く、濃度が高く均一でかつ輪郭のはっきりした画像を高
速に得るためには、鋭意検討の結果、磁気ブラシの穂の
高さと形状、現像領域の形状や大きさ、現像剤担持体と
静電荷像担持体の周面の移動線速などを最適な範囲に収
め、かつ現像剤の粒度分布を均一なものとすることが有
効であることを見いだした。
【0056】
【実施例】表1に示す粒度分布を有する磁性キャリア
A,B,C,Dを用意した。
【0057】なお、磁性キャリアA〜Dは球状Cu-Znフ
ェライト粒子からなる磁性粒子表面に、磁性粒子重量に
対しスチレン/メチルメタクリレート共重合樹脂を2%
被覆した樹脂被覆キャリアである。
【0058】
【表1】
【0059】なお、本実施例の磁性キャリアには、飽和
磁化が58[emu/g]、保磁力が検知限界以下である実
質的に0[Oe]、体積固有抵抗が2.1×1013[Ωcm]の
樹脂被覆キャリアを使用した。
【0060】トナーは以下の要領にて得られたものを使
用した。
【0061】ポリエステル樹脂100重量部に対し、離型
剤としてカルナバワックス2重量部、着色剤としてカー
ボンブラック10重量部を混合し、混練機にて溶融混練を
行う。その後冷却、粗砕工程を経て、微粉砕を行い、体
積基準50%粒径が8.0μmおよび、6.8μmの2種のトナー
を得た。さらにその後、流動化剤として、トナー100重
量部に対しシリカ微粒子を1重量部外添混合し、本実施
例に用いるトナーa,bとした。
【0062】なお、本トナーの粒度分布については、表
2に記載した。また、トナーaは磁性キャリアA,Cと
混合し、トナーbは磁性キャリアB,Dと混合し本実施
例の現像剤とした
【0063】
【表2】
【0064】現像剤の調製にあたっては、上記により得
られたトナーと磁性キャリアを、磁性キャリアに対する
トナーの重量比が5%となるように設定し、V型混合機
に投入、混合して、本実施例に用いる現像剤とした。な
お、磁性キャリアA,B,C,Dを用いた現像剤をそれ
ぞれ現像剤A,B,C,Dとした。
【0065】また、複写機はコニカU-Bix5082(コニカ
(株)製)の改造機を使用した。本改造機は必要に応じ
て、静電荷像担持体、現像剤担持体の周面の移動線速、
両者間距離Dsd、現像器内のHcut距離、現像主磁極位置
を任意に変更できるものである。
【0066】なお、それ以外の現像条件は以下の通りで
ある。
【0067】静電荷像電位:850〜60V 現像バイアス電位:直流200V 現像剤担持体:外径60mmφ アルミニウム製(表面を溶
射処理) 静電荷像担持体:外径108mmφ セレン感光体 現像主磁極:磁束密度1050Gauss 磁極幅18mm 副磁極数:4個 (評価方法) ・画像濃度 原稿濃度1.30のベタ部を複写し、その出力画像の白紙に
対する相対反射濃度を測定した。なお、濃度測定にはマ
クベス濃度計を使用し、画像濃度1.25以上は良好である
と判断した。
【0068】・ベタ部掃き目 原稿濃度1.00のベタ部を複写し、その出力画像を目視観
察することにより判断した。紙送り方向に擦過状の画像
乱れが未発生の場合は良好であり「○」、発生が見られ
る場合は不良であり「×」とした。
【0069】・細線切れ 紙送り方向に対し垂直な方向に引かれた線幅100μmの細
線を複写し、その出力画像を顕微鏡にて拡大し、目視観
察することにより判断した。細線切れが未発生で問題の
ないものは「○」、細線100mm当たりの細線切れが2箇
所以下の場合は「△」、それよりも多く細線切れが発生
しているものは不良であり「×」とした。
【0070】・キャリア付着 出力画像の目視観察により判断した。キャリア付着が未
発生で問題のないものは「○」、キャリア付着が確認さ
れ不良であるものは「×」とした。
【0071】・ドラム傷 連続10kCの複写を行い、その後、静電荷像担持体(感光
体ドラム)を取り出し、周面の移動方向の傷の発生の有
無を目視観察により判断した。傷の発生が見られないも
のは良好であり「○」、周面の移動方向に傷が見られる
場合は不良であり「×」とした。
【0072】(評価条件)実施例および比較例の評価条
件を表3に示す。
【0073】
【表3】
【0074】(評価結果)上記評価条件における評価結
果を表4に示す。
【0075】
【表4】
【0076】
【発明の効果】本発明による現像方法を用いれば、磁性
キャリアとトナーからなる現像剤を使用する従来の現像
方法を高速で使用する場合の欠点を解消し、高品質な画
像を高速に得ることができる。
【0077】具体的には、ハーフトーンやベタ部のトナ
ー層の乱れである現像掃き目を防止でき、さらに、静電
荷像担持体へのキャリアの付着を抑えることにより、静
電荷像担持体表面の擦過傷の発生を防止でき、その結
果、細線の切れのない、濃度が高く均一でかつ輪郭のは
っきりした画像を高速に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る現像装置の断面図。
【符号の説明】
1 現像装置(静電荷像担持体) 2 現像剤担持体 3 マグネットロール 4 穂立規制部材 10 静電荷像担持体 21 直流定電流電源 22 交流定電流電源 E 現像領域 Hcut 磁穂形成すきま Hsd 現像部間隙 Vs 現像電位(バイアス電圧)
フロントページの続き (72)発明者 内田 雅文 東京都八王子市石川町2970番地コニカ株 式会社内 (56)参考文献 特開 昭61−275782(JP,A) 特開 平3−125160(JP,A) 特開 昭59−170848(JP,A) 特開 平4−60647(JP,A) 特開 昭63−4281(JP,A) 特開 平2−1882(JP,A)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザ回折式粒度分布測定装置により求
    められる体積基準50%粒径D50(μm)、体積基準25%
    粒径D25(μm)、75%粒径D75(μm)がそれぞれ、55 ≦D50≦74 0.7×D50<D25 1.5×D50>D75 の関係を満足する磁性キャリアからなる電子写真用現像
    剤を用い、 静電潜像が形成される静電荷像担持体と、それに対向す
    る位置にあり、現像領域へ現像剤を搬送する現像剤担持
    体およびその内部に固定された複数の磁極から構成され
    るマグネットロールからなる磁気ブラシ現像器で構成さ
    れ、 そのマグネットロールの現像主磁極位置が、マグネット
    ロールと静電荷像担持体の中心軸を結んだ面に対し、現
    像剤搬送方向の上流側5〜15°の範囲に設定され、か
    つ、現像主磁極よりもさらに上流側に磁気ブラシ穂高さ
    を規制する部材が位置し、その規制部材と現像剤担持体
    間の距離Hcutが0.350.55mmであり、さらに、現像剤担
    持体と静電荷像担持体間の最接近距離である現像ニップ
    距離Dsdが0.500.75mm、かつ、1.35 <Dsd/Hcut<1.45 であり、かつ、その位置における両者の移動方向が同方
    向、つまり互いに回転方向が逆方向であり、かつ、現像
    領域における現像剤担持体の周面の移動線速Vs(mm/
    s)、静電荷像担持体の周面の移動線速Vp(mm/s)が の関係を満足する、静電荷像の高速現像装置を用いる高
    速現像方法。
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