JP3538362B2 - 複数ロボットの同期又は協調動作制御装置 - Google Patents

複数ロボットの同期又は協調動作制御装置

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JP3538362B2
JP3538362B2 JP2000117604A JP2000117604A JP3538362B2 JP 3538362 B2 JP3538362 B2 JP 3538362B2 JP 2000117604 A JP2000117604 A JP 2000117604A JP 2000117604 A JP2000117604 A JP 2000117604A JP 3538362 B2 JP3538362 B2 JP 3538362B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、産業用ロボットに
関し、特に複数のロボットが同期又は協調して作業可能
な複数ロボットの同期又は協調動作制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、通信線で接続された複数のロボッ
ト制御装置で制御されるロボット機構部間で、同期又は
協調動作を行うような実用的なシステムは存在しなかっ
た。従来、同期又は協調動作を行う機能を持つシステム
においては、ロボットの同期又は協調動作と通常の動作
の切換は、システム構築時に設定され、同期又は協調動
作の切換タイミングを変更するには、システムの設定を
変更していた。
【0003】又、同期又は協調動作を行うロボットの組
み合わせもシステム構築時に固定されており、例えば、
4台のロボット制御装置が通信線で接続されている場
合、従来のシステムにおいては、これらの制御装置で4
台のロボットを全て同期又は協調動させて運転する方法
が採られていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、作業内容に
よっては、制御装置が通信線で接続された全てのロボッ
ト、例えば、上記例で4台のロボットを全て同期又は協
調動作させたい場合や、各ロボットをそれぞれ独立して
運転させたい場合、さらには、4台の内2台のみ、もし
くは3台のみ同期又は協調動作させ、残りの他のロボッ
トは単独で動作させたい場合、さらには4台の内2台と
残り2台をそれぞれ同期又は協調動作させたい場合があ
る。しかし、従来の同期又は協調動作システムにおいて
は、通信線で接続されたロボットの内同期又は協調動作
させるロボットを選択することはできず、全てのロボッ
トを同期又は協調動作させるか、単独で運転するかの対
応しかできず、選択されたロボットのみでロボットを同
期又は協調動作させることができないという不便さがあ
った。また、同期又は協調動作中には、スレーブロボッ
トはマスタロボットに追従して動作するため、ロボット
操作者はマスタロボットの動作にも注意を払わなければ
ならない。しかし、同期又は協調動作中にあることが外
部から判断できないため危険であった。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、複数のロボッ
ト機構部をそれぞれのロボット制御装置が制御し、前記
各ロボット制御装置を通信路で接続しておきロボット機
構部を同期又は協調させて動作させることで所望の作業
を行う複数ロボットの同期又は協調動作制御装置におい
て、前記通信路で接続されたロボット制御装置の中の少
なくとも1台をマスタロボット制御装置とし、通信路に
て接続された他のロボット制御装置の内の一部をスレー
ブロボット制御装置とし、マスタロボット制御装置から
スレーブロボット制御装置へ、前記通信路によってロボ
ットの位置に関連したデータの送信を行い、マスタロボ
ットプログラムの教示点又は補間点に対応して行い、
記スレーブロボット制御装置は、前記マスタロボット制
御装置から送られてきたデータに基づいてスレーブロボ
ットプログラムの教示点又は補間点を補正し、前記スレ
ーブロボット制御装置が、前記スレーブロボット制御装
置が制御するロボット機構部を、前記マスタロボット制
御装置が制御するロボット機構部に同期又は協調させて
動作させるようにした。また、請求項2に係わる発明に
おいては、3台以上のロボット制御装置を通信路で接続
して同期又は協調動作制御装置であって、前記通信路で
接続されたロボット制御装置の中の少なくとも1台をマ
スタロボット制御装置とし、通信路にて接続された他の
ロボット制御装置の中の一部をスレーブロボット制御装
置とし、マスタロボットとの同期又は協調動作を行わせ
るスレーブロボットの組み合わせを設定し、マスタロボ
ット制御装置からスレーブロボット制御装置へ、前記通
信路によってロボットの位置に関連したデータの送信
を、マスタロボットプログラムの教示点又は補間点に対
応して行い、前記データを用いて、前記スレーブロボッ
ト制御装置が、前記スレーブロボット制御装置が制御す
るロボット機構部を、前記マスタロボット制御装置が制
御するロボット機構部に同期又は協調させて動作させる
ようにした。
【0006】請求項3に係わる発明においては、前記マ
スタロボット制御装置及びスレーブロボット制御装置に
より、それぞれ制御されるロボット機構部の同期又は協
調動作の開始、終了の切り換えをプログラムで教示され
ているプログラム命令によって行うようにした。
【0007】又、請求項4に係わる発明は、マスタロボ
ット制御装置及びスレーブロボット制御装置は同期又は
協調動作の属性を持つプログラムを持ち、マスタロボッ
ト制御装置及びスレーブロボット制御装置が前記プログ
ラムの実行を開始すると、前記マスタロボット制御装置
が制御するロボット機構部と前記スレーブロボット制御
装置が制御するロボット機構部が同期又は協調動作を開
始し、前記属性を持つプログラムの完了で同期又は協調
動作を終了することにより、同期又は協調動作の開始、
終了を切り換えるようにした。さらに、請求項5に係わ
る発明は、同期又は協調動作中、あるいは同期又は協調
動作可能な状態であるときに、ロボット制御装置から外
部へ信号出力を行い、ロボットの操作者がロボットの同
期又は協調状態を認識できるようにした。
【0008】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の一実施形態の複
数ロボットの同期又は協調動作制御装置を構成する各ロ
ボットの要部ブロック図である。図1において、符号1
はロボットを制御するロボット制御装置であり、このロ
ボット制御装置1には、ロボットを全体的に制御するプ
ロセッサ10を有し、このプロセッサ10には、バス1
8を介してROM11、RAM12、不揮発性メモリ1
3、ロボット軸制御部14、通信モジュール15、教示
操作盤インタフェース16等が接続されている。ROM
11には、プロセッサ10が実行するシステムプログラ
ムが格納されており、不揮発性メモリ13には各種パラ
メータ等の設定値及びロボットが行う作業の教示プログ
ラムが格納されるようになっている。また、RAM12
はデータの一時記憶等に利用される。ロボット軸制御部
14は、ロボットの各軸への移動指令に基づいて、各軸
の位置、速度及びモータトルク(電流)のフィードバッ
ク制御をプロセッサ等でデジタルサーボ制御を行い、サ
ーボアンプ17を介してロボット機構部2の各軸のサー
ボモータを駆動制御するようになっている。通信モジュ
ール15は別のロボット制御装置と通信路で接続される
ようになっている。教示操作盤インタフェース16に
は、教示操作盤3が接続されている。
【0009】上述したロボット制御装置は、従来のロボ
ット制御装置と同一構成であり、これらのロボット制御
装置が信号路を形成する通信線を介して接続され、複数
ロボットの同期又は協調動作制御装置を構成する点に本
発明の特徴がある。
【0010】以下、4台のロボット制御装置を信号路を
形成する通信線で接続し、4台のロボットを単独動作運
転、任意の組み合わせによるロボット間での同期又は協
調動作を行わせるものとして以下説明する。図2、図3
は、ロボット制御装置をイーサネット(登録商標)によ
り接続した例を示すもので、信号路を形成する信号線L
でロボット制御装置No.1〜No.4間を接続してい
る。又図3の例では、ハブを用いてロボット制御装置N
o.1〜No.4を接続した例である。なお、イーサネ
ット以外のネットワークを使用しても何等問題はない。
そして、この通信線Lで接続された各ロボットには各ロ
ボットを識別するために各ロボット毎ロボット番号が付
され、各ロボットの不揮発性メモリ13には、自己に割
り当てられたロボット番号が設定記憶される。図2,図
3の例ではNo.1〜No.4の番号がそれぞれ設定記
憶される。なお、このNo.1〜No.4を用いて、ロ
ボットNo.1〜No.4ともロボット制御装置No.
1〜No.4ともいう。又ロボット番号No.1〜N
o.4ともいう。
【0011】さらに、各ロボット間の設置位置をキャリ
ブレーションして各ロボットから他のロボットへの変換
行列を設定する。例えば、ロボットNo.1からロボッ
トNo.2をみた場合、ロボットNo.2のワールド座
標系がロボットNo.1のワールド座標系上のどの位置
に存在するかを求める必要がある。そのため、例えば、
ロボットNo.1のワールド座標系からロボットNo.
2へのワールド座標系への変換行列T2-1を求める。こ
れを全てのパターンにおいて行う。ただし、No.1→
No.2への変換行列T2-1の逆行列がNo.2→N
o.1への変換行列であるから、No.1→No.2へ
の変換行列を求めた場合には、No.2→No.1への
変換行列を求める必要がない。こうして求めた変換行列
を各ロボット制御装置の不揮発性メモリ13に記憶して
おく。例えば、No.2→No.1の変換行列T1-2
ロボットNo.2の制御装置に記憶しておく。同様に、
No.3→No.1の変換行列T1-3はロボット制御装
置No.3に、No.4→No.1の変換行列T1-4
ロボット制御装置No.4に、No.3→No.2の変
換行列T2-3はロボット制御装置No.3に、といった
ように各ロボット制御装置の不揮発性メモリ13に格納
される。
【0012】キャリブレーション方法としては、従来か
ら行われているように、キャリブレーションをしようと
する2つのロボットの手首にキャリブレーション用棒を
取付、その先端がTCP(ツールセンタポイント)とな
るように設定した後、同一直線上にない空間上の3点
(3点を頂点とする3角形となる)で、前記キャリブレ
ーション用棒の先端を合わせ、それぞれのワールド座標
系でその位置を求める。そして、求められたロボットN
o.1のワールド座標系上の3つの位置データと、N
o.2のワールド座標系上の3つの位置データからロボ
ットNo.1→ロボットNo.2の変換行列T2-1を計
算する。以下同様にして各変換行列を求め、各ロボット
制御装置の不揮発性メモリに記憶させておく。
【0013】次に、同期又は協調動作を行うロボットの
組み合わせを決め、その組み合わせの中でマスタロボッ
トとスレーブロボットを決定する。図4はその組み合わ
せの例で、以下この組み合わせ例で説明する。4台のロ
ボットにおいて、1番目の組み合わせを4台の全てのロ
ボットで同期又は協調動作を行わせるものとして、ロボ
ット番号No.1をマスタロボットとし、他のロボット
をスレーブロボットとした組み合わせとしている。2番
目の組み合わせてして、ロボット番号No.1とロボッ
ト番号No.2のロボットを同期又は協調動作を行わせ
るものとし、ロボット番号No.1をマスタロボット、
ロボット番号No.2をスレーブロボットとしている。
3番目の組み合わせとして、ロボット番号No.3をマ
スタロボット、ロボット番号No.4をスレーブロボッ
トとした組み合わせで同期又は協調動作を行わせるもの
とし、4番目の組み合わせとして、ロボット番号No.
1をマスタロボット、ロボット番号No.3をスレーブ
ロボットとした組み合わせで同期又は協調動作を行わせ
る例を示している。
【0014】そして、このマスタロボット、スレーブロ
ボットとして指定されないロボットは、ノーマルロボッ
トとし、各組み合わせのマスタロボット及びスレーブロ
ボットが同期又は協調動作を実行している間、独立して
動作する(動作可能な)ロボットとする。例えば、2番
目の組み合わせにおいては、ロボット番号No.3及び
No.4がノーマルロボットとなる可能性があり、3番
目の組み合わせにおいては、ロボット番号No.1及び
No.2がノーマルロボットとなる可能性があり、4番
目の組み合わせにおいては、ロボット番号No.2及び
No.4がノーマルロボットとなる可能性がある。
【0015】なお、同期又は協調動作を行うロボットの
組み合わせにおいては、マスタロボットは1台設定され
るが、スレーブロボットは通信線で接続された他のロボ
ットを何台設定してもよいものである。
【0016】こうして、同期又は協調動作を行わせる各
組み合わせが決まると、組み合わせパターンを設定す
る。ここでは、マスタロボット制御装置に組み合わせパ
ターンを設定した例をあげる。もちろん他の制御装置に
設定してもよい。上述した各組合わせでは、ロボット番
号No.1のロボットは、組み合わせ番号1と2でマス
タロボットになるから、ロボット番号No.1のロボッ
トの不揮発性メモリ13には、図5に示すようにリンク
パターン1として、マスタロボットとしてロボット番号
No.1、スレーブロボットとしてロボット番号No.
2、No.3、No.4が記憶される。又、リンクパタ
ーン2として、マスタロボットとしてロボット番号N
o.1、スレーブロボットとしてロボット番号No.2
が記憶される。さらに、リンクパターン3として、マス
タロボットとしてロボット番号No.1、スレーブロボ
ットとしてロボット番号No.3が記憶される。
【0017】さらに、ロボット番号No.3のロボット
には、図6に示すように、該ロボットがマスタロボット
となる3番目の組み合わせがリンクパターン1として、
マスタロボットがロボット番号No.3、スレーブロボ
ットがロボット番号No.4として設定記憶される。な
お、指定されたマスタロボットの制御装置をマスタロボ
ット制御装置、指定されたスレーブロボットの制御装置
をスレーブロボット制御装置という。
【0018】そして、各ロボットの制御装置に対して動
作順序に併せた各プログラムを設定する。例えば、図7
に示すように、最初は各ロボットNo.1〜No.4を
独立して運転し、次に1番目の組み合わせにより全ての
ロボットNo.1〜No.4を同期又は協調動作を実行
させ、この作業が終了すると、ロボットNo.1とN
o.2は2番目の組み合わせで同期又は協調動作を実行
させ、これと同時に、ロボットNo.3とNo.4は3
番目の組み合わせで同期又は協調動作させる。最後に、
ロボットNo.2とNo.4は独立して運転し、ロボッ
トNo.1とNo.3は4番目の組み合わせで同期又は
協調動作させるものとする。
【0019】この場合、各ロボット制御装置の不揮発性
メモリ13に設定するプログラムは図8に示すような順
に設定記憶させることになる。この場合、通常のロボッ
トが独立して動作するときのプログラムをノーマルプロ
グラム、同期又は協調動作を行うためのマスタロボット
用のプログラムをマスタプログラム、スレーブ用ロボッ
トが実行するプログラムをスレーブプログラムと呼ぶこ
とにする。そうすると、ロボットNo.1に設定記憶さ
れるプログラム順は、ノーマルプログラム、1番目の組
み合わせ(ロボットNo.1に設定されているリンクパ
ターン1)の同期又は協調動作のマスタプログラム、2
番目の組み合わせ(ロボットNo.1に設定されている
リンクパターン2)の同期又は協調動作のマスタプログ
ラム、4番目の組み合わせ(ロボットNo.1に設定さ
れているリンクパターン3)の同期又は協調動作のマス
タプログラムの順になる。
【0020】又、ロボットNo.2に設定記憶されるプ
ログラム順は、ノーマルプログラム、1番目の組み合わ
せ(ロボットNo.1に設定されているリンクパターン
1)の同期又は協調動作のスレーブプログラム、2番目
の組み合わせ(ロボットNo.1に設定されているリン
クパターン2)の同期又は協調動作のスレーブプログラ
ム、ノーマルプログラムの順になる。
【0021】ロボットNo.3には、ノーマルプログラ
ム、1番目の組み合わせの同期又は協調動作のスレーブ
プログラム、3番目の組み合わせの同期又は協調動作の
マスタプログラムの順に設定され、4番目の組み合わせ
の同期又は協調動作のスレーブプログラムの順に設定さ
れ、ロボットNo.4には、ノーマルプログラム、1番
目の組み合わせの同期又は協調動作のスレーブプログラ
ム、3番目の組み合わせ(ロボットNo.1に設定され
ているリンクパターン1)の同期又は協調動作のスレー
ブログラム、ノーマルプログラムの順に設定記憶される
ことになる。
【0022】そして各ノーマルプログラム、マスタプロ
グラム、スレーブプログラムには、その先頭に自己のプ
ログラムが、ノーマルプログラムか、マスタプログラム
か、スレーブプログラムかを示す情報を属性又はプログ
ラム命令として記憶しておく。
【0023】こうして、各プログラムを各ロボット制御
装置の不揮発性メモリに格納した後、プログラム実行を
開始させると各ロボット制御装置1のプロセッサ10
は、図9〜図14にフローチャートで示す処理を開始す
る。まず、格納されているプログラムを読み出し(ステ
ップS1)、読み出したプログラムがノーマルプログラ
ムか判断する(ステップS2)。上述した例では図8に
示すように、各ロボットはノーマルプログラムを読み出
すから、ステップS3に移行し、次のプログラム行を読
み出し、行があるか判断し(ステップS4)、行があれ
ば、該行にプログラムされている教示目標位置(TCP
位置)から当該行における移動開始位置(現在位置)を
減じて移動距離を求め、さらにこの移動距離を教示され
ている動作速度で割って移動時間を求める。又、この移
動時間を補間処理のための計算周期で割って補間点数を
求める(ステップS5)。
【0024】次に指標iを「0」にセットし、該指標i
がステップS5で求めた補間点数より小さいか判断し
(ステップS7)、小さい場合には、ステップS5で求
めた移動距離を補間点数で割った値に指標iに「1」加
算した値(i+1)を乗じた値を、当該行における移動
開始位置に加算して補間位置データを求める(ステップ
S8)。
【0025】この補間位置データに基づいて各軸の移動
量(インクリメンタル量)を求め(ステップS9)、こ
の各軸移動量をそれぞれ加減速処理して(ステップS1
0)、モータへ指令する(ステップS11)。すなわ
ち、加減速処理された各軸移動指令値がロボットの各軸
制御部14出力され、位置、速度、電流等のループ制御
がなされてサーボアンプ17を介してロボット機構部2
の各軸サーボモータ駆動する。
【0026】次に指標iを「1」インクリメントし(ス
テップS12)、ステップS7に戻り、該指標iが補間
点数に達するまでステップS7からS12の処理を繰り
返し実行する。そして、指標iが補間点数に達すると、
ステップS7からステップS3に移行し次のプログラム
行を読み出す。以下、読み出す行がなくなるまでステッ
プS3以下の処理を繰り返し実行し、行がなくなれば、
このノーマルプログラムの処理は終了する。
【0027】そして、次のプムグラムが読み出され、ノ
ーマルプログラムか否かが判別される(ステップS1、
S2)が、図8に示す例では、ロボットNo.1はマス
タプログラムが読み出され、他のロボットはスレーブプ
ログラムが読み出されるので、ステップS2からステッ
プS13に移行しマスタプログラムかを判断する。マス
タロボットであるロボットNo.1はマスタプログラム
を読み出すから、ステップS14〜ステップS34の処
理を開始し、スレーブロボットである他のロボットはス
テップS13からステップS36に移行し、マスタロボ
ットから実施開始準備完了通知を受け取ったかを判断す
る。
【0028】マスタロボットであるロボットNo.1の
制御装置(マスタロボット制御装置)のプロセッサ10
は、マスタプログラムの実行をロボット操作者に知らせ
るために外部信号を出力し(ステップS14)、プログ
ラムに設定されているリンクパターン番号からリンクパ
ターン情報を読み取る(ステップS15)。なお、上述
した例ではリンクパターン1が読みとられる。この読み
とったリンクパターン情報に対応するリンクパターンの
に記憶するスレーブロボットに対してマスタプログラム
の実行開始準備完了通知を通信線を介して通知し(ステ
ップS16)、通知した全スレーブロボットから実行開
始準備完了通知を受け取ったか判断し(ステップS1
7)、受け取るまでステップS16,S17の処理を繰
り返し実行する。
【0029】一方、スレーブロボット制御装置のプロセ
ッサは、スレーブプログラムの実行をロボット操作者に
知らせるために外部信号を出力した後(ステップS3
6)、マスタロボットからの実行開始準備完了通知を受
け取ったか判断し(ステップS37)、受け取っていれ
ば、この実行開始準備完了通知を受け取ったマスタロボ
ットの番号を不揮発性メモリ13に記憶し(ステップS
38)、この記憶したマスタロボットに対してスレーブ
ロボットの実行開始準備完了通知を信号線を介してマス
タロボットに送信し(ステップS39)、記憶したマス
タロボットからの実行開始指令を受け取るまでステップ
S39,S40の処理を繰り返し実行する。
【0030】すなわち、マスタロボットとスレーブロボ
ットは互いに実行開始準備完了通知をやり取りし、マス
タロボットは全てのスレーブロボットから実行開始準備
完了通知を受け取ると(ステップS17)、全てのスレ
ーブロボットに実行開始指令を出力する(ステップS1
8)。
【0031】なお、図8に示すように、最初の各ロボッ
トの通常の独立した運転を行って、その後、全てのロボ
ットで同期又は協調動作を行う場合、マスタロボットが
ノーマルプログラムの実行を終了して次のマスタプログ
ラムを読み出したとしても、全てのスレーブロボットか
ら実行開始準備完了通知を受け取るまで、同期協調動作
は開始されない。又、スレーブロボットにおいては、そ
の前の独立した動作であるノーマルプログラムの実行が
終了しなければ、ステップS36以下の処理を行わず、
当然、ステップS39の実行開始準備完了通知をマスタ
ロボットに送信しないので、全てのロボットが独立した
ノーマルプログラムの処理を終了するまで次の同期又は
協調動作は実行されない。
【0032】又、逆に、マスタロボットのノーマルプロ
グラムの処理が一番遅くなった場合でも、マスタロボッ
トから、実行開始準備完了通知が各スレーブロボットに
送信されないから、マスタロボットのノーマルプログラ
ムの処理が終了し全てのロボットの通常動作が終了する
まで次の同期又は協調動作は実行されない。
【0033】同期又は協調動作を実行するリンクパター
ン中のロボットにおいて、この同期又は協調動作を行う
前に実行していた動作が全てのロボットにおいて終了
し、マスタロボットにおいて、ステップS17でリンク
パターン中の全てのスレーブロボット(この場合ロボッ
トNo.2〜No.4)から実行開始準備完了通知を受
けたとき、マスタロボットのプロセッサは、リンクパタ
ーン中のスレーブロボットに対して実行開始指令を出力
する(ステップS18)。そして、マスタロボットのプ
ロセッサは、マスタロボットのこのときの現在位置を同
期又は協調動作開始位置して不揮発性メモリ13に記憶
する(ステップS19)。そして、プログラムの次の行
を読み出し、前述したステップS3からステップS7と
同一の処理であるステップS20からステップS24の
処理を行う。すなわち、プログラムされた行があれば、
移動距離、移動時間、補間点数を求め、指標iを「0」
にセットし該指標iが補間点数より小さいと、前述した
ステップS8と同一の処理であるステップS25の処理
をして補間位置データを求める。すなわち、下記の演算
を行い補間位置データを求める。
【0034】補間位置データ=当該行の移動開始位置+
(移動距離÷補間点数)×(i+1)そして、マスタロ
ボットのプロセッサは、記憶しているマスタロボットの
同期又は協調動作開始位置とステップS25で求めた補
間位置データを通信線を介してリンクパターン中の全て
のスレーブロボットに対して送信し(ステップS2
6)、ステップS9,S10、S11と同様の処理であ
るステップS25で求めた補間位置データに基づいて各
軸移動量を求め、加減速処理を行ってモータへ指令する
(ステップS27、S28、S29)。その後、リンク
パターン中の全てのスレーブロボットから補間位置デー
タ受信完了通知が送られて来るまで待機する(ステップ
S30)。
【0035】一方、スレーブロボットのプロセッサは、
マスタロボットのプロセッサがステップS18の処理で
送信した実行開始指令をステップS40で、受け取る
と、マスタロボットのステップS20からステップS2
4と同一の処理を実行する。すなわち、スレーブプログ
ラムの次の行を読み、行があれば、この行による移動距
離、移動時間、補間点数を求め、指標iを「0」にセッ
トし、該指標iが求めた補間点数より小さいか判断する
(ステップS41〜S45)。指標iが補間点数より小
さければ、上述したステップS8、S25と同様の処理
を行う。すなわち、ステップS43で求めた移動距離を
補間点数で割りその値に指標iに1加算した値を乗じて
得られた値を当該行の移動開始位置に加算して補間点位
置データを得る(ステップS46)。
【0036】そして、ステップS38で記憶したマスタ
ロボットからの補間位置データ及び同期又は協調動作開
始位置データを受け取るまで待つ(ステップS47)。
受け取った補間位置データが記憶するマスタロボットか
らのデータではない場合には(ステップS48)、アラ
ームを出し停止する(ステップS49)。一方、記憶し
ているマスタロボットがステップS26で出力した補間
位置データ及び同期又は協調動作開始位置データを受け
取ると、スレーブロボットのプロセッサは、この受け取
った同期又は協調動作開始位置データと補間位置データ
より、マスタロボットの移動量に対応するスレーブロボ
ットの移動量への変換行列を求め(ステップS50)、
求められた変換行列と、ステップS46で求めたスレー
ブロボットの補間位置データに基づいて、マスタロボッ
トの移動量を加味したスレーブロボットの補正された補
間位置データを求める(ステップS51)。
【0037】このマスタロボットの移動量を加味したス
レーブロボットの補正された補間位置データを求める方
について、図15に基づいて説明する。 P0:任意の空間上の位置 P1:P0とは異なる任意の空間上の位置 P0s:P0をスレーブロボットのワールド座標系から見
た位置 P1s:P1をスレーブロボットのワールド座標系から見
た位置 P0m:P0をマスタロボットのワールド座標系から見た
位置 P1m:P1をマスタロボットのワールド座標系から見た
位置 Tm-s:マスタロボットのワールド座標系をスレーブロ
ボットのワールド座標系から見る場合の変換行列 T0s-1s:スレーブロボットからみた場合のスレーブロ
ボットのワールド座標系上での、P0s→P1sへの変換行
列 P1s=T0s-1s|P0s ・・・(1) P1s=Tm-s|P1m ・・・(2) P0s=Tm-s|P0m ・・・(3) (1)式、(2)式、(3)式より Tm-s|P1m=T0s-1s|Tm-s|P0m ・・・(4) よって、 T0s-1s=Tm-s|P1m|INV(Tm-s|P0m)・・・(5) なお、INVは逆行列を意味する。
【0038】(5)式において、Tm-sはマスタロボッ
トのワールド座標系をスレーブロボットのワールド座標
系からみる場合の変換行列(マスタロボットがロボット
No.1でスレーブロボットがNo.2の場合にはこの
変換行列Tm-sはT1-2となる)であり、最初に行ったキ
ャリブレーションによって、スレーブロボットの不揮発
性メモリに設定記憶されている。又、P0mをマスタロボ
ットから送られて来た同期・協調動作開始位置とし、P
1mをマスタロボットから送られて来たマスタロボットの
補間位置として、5式の演算を行うことによって、マス
タロボットの移動量に対応するスレーブロボットのワー
ルド座標系上の移動量を求める変換行列T0s-1sが求め
られる。
【0039】そして、下記式に示すように、求めた変換
行列T0s-1sにステップS46で求めたスレーブロボッ
トの補間位置データに掛けることによって、マスタロボ
ットの移動量を反映した(加算した)スレーブロボット
の補間位置データが得られる。
【0040】マスタロボットの移動量を反映したスレー
ブロボットの補間位置データ=T0s-1s|スレーブロボ
ットの補間位置データ こうして補正された補間位置データに基づいて各軸移動
量を求め(ステップS52)、加減速処理をして(ステ
ップS53)、モータへ指令する(ステップS54)。
そして、記憶しているマスタロボットへ補間位置データ
受信通知を送信し(ステップS55)、指標iを「1」
インクリメントし(ステップS56)、ステップS45
に戻る。
【0041】以下、指標iが補間点数に達するまで、ス
テップS45〜ステップS56の処理を繰り返し実行す
る。
【0042】一方、マスタロボットは、各スレーブロボ
ットのプロセッサがステップS55の処理により送信す
る、補間位置データ受信通知を全てのスレーブロボット
から受け取ったことをステップS30で判別すると、指
標iを「1」インクリメントし(ステップS31)、ス
テップS24に戻り、指標iが補間点数に達するまで、
ステップS24からステップS31の処理を繰り返し実
行する。
【0043】そして指標iが補間点数に達すると、ステ
ップS24からステップS20に移行し、前述したステ
ップS20以下の処理を実行する。
【0044】一方、スレーブロボットの制御装置も、ス
テップS45からステップS56の処理を繰り返し実行
し、指標iが補間点数に達すると、ステップS45から
ステップS41に移行し、前述したステップS41以下
の処理を実行する。
【0045】こうして、マスタロボット及びスレーブロ
ボットの制御装置は、マスタプログラム、スレーブプロ
グラムから行が読み出されるまで、上述した処理を繰り
返し実行する。そして、読み出す行がなくなると、マス
タロボットのプロセッサはステップS21からステップ
S32の処理へ移行する。又スレーブロボットのプロセ
ッサはステップS42からステップS57の処理に移行
する。
【0046】そこで、スレーブロボットよりマスタロボ
ットの方が、先にマスタプログラムから読み出す行がな
くなり、ステップS32に先に移行したとする。この場
合、マスタロボットのプロセッサは、レジスタに記憶す
るステップS25で求めた最後の位置補間データと、記
憶する同期又は協調動作開始位置データをスレーブロボ
ットに通信線を介して送信し(ステップS32)、全ス
レーブロボットから終了通知が送られて来たかを判断し
(ステップS33)、全スレーブロボットから終了通知
が送られて来るまで、ステップS32、S33の処理を
繰り返し実行し、最後に送信した補間位置データ及び同
期又は協調動作開始位置データを送り続ける。すなわち
マスタロボットの動作は停止しているが、スレーブロボ
ットに対しては、最後に出力した補間位置データ及び同
期又は協調動作開始位置データを送信続けることにな
る。
【0047】一方、スレーブロボットは、スレーブプロ
グラムから指令行が読み出される限りステップS41か
らステップS56の処理を実行する。この場合、ステッ
プS47で受信するデータは、マスタロボットから最後
に出力した補間位置データ及び同期又は協調動作開始位
置データであるから、ステップS50の処理で求める変
換行列は、同じものとなる。
【0048】以下、スレーブロボットは、マスタロボッ
トの動作が終了した後は、同一の補正(量)がなされて
(ステップS51)スレーブプログラムに基づいて駆動
制御されることになる。そして、スレーブプログラムに
指令する行がなくなると、ステップS57に移行し、マ
スタロボットに終了通知を通信線を介して送信し、マス
タロボットから終了指令が送られて来たかを判断する
(ステップS58)。終了指令が送られて来てなけれ
ば、最後の行の、移動開始位置に最後の行のステップS
43で求めた移動距離を補間点数で割り、その値に指標
iで示される補間点数を乗じて補間位置データを求める
(ステップS59)。すなわちこの補間位置データは最
終位置であり、最後の行のステップS46の処理によっ
て最後に求め、レジスタに記憶された補間位置データと
同一であり、改めて計算して求めなくてもこのレジスタ
に記憶する値を読み込むだけでよい。
【0049】そして。ステップS47からステップS5
4と同一の処理であるステップS60からステップS6
7の処理を実行するが、ステップS59求める補間位置
データは、最後の行のステップS46で求めた補間位置
データと同一であり、かつ、ステップS63で求める変
換行列は、マスタロボットから送られてくる同期又は協
調開始位置データ及び補間位置データに変化がないか
ら、この補正(量)も最後の行の最後に求めた補正
(量)と同一である。その結果、ステップS64で求め
る補正された補間位置データは最後の行のステップS5
1で求めた最後の補間位置データと同一である。その結
果各軸移動量(インクリメンタル量)は「0」となり、
モータへの指令はなく、ロボットは停止した状態とな
る。以下、マスタロボットから終了指令が送られて来る
まで、このステップS57からステップS67の処理を
繰り返し実行し、マスタロボットから終了指令が送られ
て来ると、スレーブプログラム終了をロボット操作者に
知らせるために出力していた外部信号をオフし、このス
レーブプログラムの処理を終了する。
【0050】一方、マスタロボットのプロセッサは、全
てのスレーブロボットからの終了通知を受け取ると(ス
テップS33)、全てのスレーブロボットに対して終了
指令を出力し(ステップS34)、マスタプログラム終
了をロボット操作者に知らせるために出力していた外部
信号をオフする(ステップS35)。この終了指令をス
レーブロボットは受けて上述したようにスレーブロボッ
トも動作を停止し、この同期又は協調動作の処理は終了
する。
【0051】上記とは逆に、スレーブロボットの方がマ
スタロボットよりも先にスレーブプログラムの処理を終
了した場合は、マスタロボットのプロセッサはステップ
S20からステップS31の処理を繰り返し実行し、ス
テップS26でスレーブロボットに対して、同期又は協
調動作開始位置と補間位置データを送出し続ける。スレ
ーブロボットは、ステップS42からステップS57に
移行して、ステップS57からステップS67の処理を
繰り返し実行する。この場合、ステップS59で求める
補間位置データは、前述したようにスレーブプログラム
の最後の行の最後の補間位置データであり最終指令位置
である。そして、この補間位置データに対して、マスタ
ロボットから送られて来る同期又は協調動作開始位置デ
ータと補間位置データにより、ステップS63で求めら
れる変換行列を用いて補正された補間位置データを求
め、さらに、各軸移動量を求めて加減速処理をして各軸
モータを駆動する(ステップS64からステップS6
7)。
【0052】そして、マスタロボットもマスタプログラ
ムの処理が終わり、ステップS21からステップS32
に移行し、全てのスレーブロボットから終了通知を受け
取ると(ステップS33)、全てのスレーブロボットに
対して終了通知を送信しステップS34)、マスタプロ
グラム終了をロボット操作者に知らせるために出力して
いた外部信号をオフした後(ステップS35)、マスタ
ロボットは動作を停止する。又、スレーブロボットもこ
の終了指令を受けて(ステップS58)、スレーブプロ
グラム終了をロボット操作者に知らせるために出力して
いた外部信号をオフした後(ステップS68)、動作を
停止する。
【0053】次に、図8に示したように各ロボットに各
プログラムが格納されていれば、ロボットNo.1は2
番目の組み合わせのマスタプログラムが読み出され、ロ
ボットNo.2は2番目の組み合わせのスレーブプログ
ラムが読み出され、ロボットNo.1をマスタロボッ
ト、ロボットNo.2をスレーブロボットとして同期又
は協調動作の上述した処理が実行され、ロボットNo.
1、No.2は、同期又は協調動作を行う。ロボットN
o.3は3番目の組み合わせのマスタプログラムが読み
出され、ロボットNo.3をマスタロボット、ロボット
ロボットNo.4をスレーブロボットとして同期又は協
調動作の上述した処理が実行され、ロボットNo.3、
No.4は同期又は協調動作を行う。
【0054】さらに、ロボットNo.1、No.2の同
期又は協調動作作業、及びロボットNo.3、No.4
の同期又は協調動作作業運転が終了すると、図8の例で
は、ロボットNo.2、No.4はノーマルプログラム
によるステップS3からステップS12の通常の独立し
た運転、ロボットNo.1、No.3は同期又は協調動
作作業を行うことになる。
【0055】上述した実施形態では、同期又は協調動作
するロボットの組み合わせをリンクパターン番号とし
て、マスタロボットに設定し、各ロボットにはこの同期
又は協調動作を行うプログラムをそれぞれ設定しておく
ようにしたが、マスタプログラムと該マスタプログラム
を実行するロボット番号及び各スレーブプログラムと各
スレーブプログラムをそれぞれ実行するロボット番号を
プログラムしておき、いずれかのロボット制御装置に該
プログラムを入力し、該ロボット制御装置により、通信
線を介して、マスタプログラムが指定されているロボッ
トの制御装置に、各スレーブプログラムは、それぞれ指
定されているロボットの制御装置に送信し、送信が完了
した時点で、起動をかけ、図9〜図14に示す処理を各
ロボット制御装置に開始させるようにしてもよい。
【0056】
【発明の効果】本発明は、通信路で接続されている複数
のロボットの中から、選択されたロボット間で同期又は
協調動作を実行することができ、同期又は協調動作を実
行しない他のロボットは、独立した動作を実行できるか
ら、効率のよい作業を実行することができる。又、作業
対象によって、ロボットの組み合わせを変え同期又は協
調動作をさせることができるので、実行可能な作業対象
が広がり、最適で効率のよい作業を実行することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態の複数ロボットの同期又は
協調動作制御装置を構成する各ロボットの要部ブロック
図である。
【図2】同実施形態における複数ロボットを通信線で接
続しネットワークを形成した一例である。
【図3】同実施形態における複数ロボットを通信線で接
続しネットワークを形成した他の例である。
【図4】同実施形態における同期又は協調動作を行わせ
るロボットの組み合わせの設定例を示す説明図である。
【図5】同実施形態において同期又は協調動作を行わせ
るロボットの組み合わせ例でのマスタロボットとしての
ロボットNo.1に設定するリンクパターンの情報の説
明図である。
【図6】同実施形態において同期又は協調動作を行わせ
るロボットの組み合わせ例でのマスタロボットとしての
ロボットNo.3に設定するリンクパターンの情報の説
明図である。
【図7】同実施形態における各ロボットの動作順の一例
の説明図である。
【図8】同実施形態における動作順の一例における各ロ
ボットに格納されるプログラム順の説明図である。
【図9】同実施形態における各ロボットの制御装置のプ
ロセッサが実行する処理フローチャートの一部で、主に
ロボットが独立して動作するとき(ノーマルプログラム
の実行)の処理フローチャートである。
【図10】同フローチャートの続きで、主にマスタロボ
ットが実行する処理フローチャート(マスタプログラム
の実行)である。
【図11】同フローチャートの続きで、図10に示すマ
スタロボットが実行する処理フローチャート(マスタプ
ログラムの実行)の続きである。
【図12】同フローチャートの続きで、スレーブロボッ
トが実行する処理フローチャート(スレーブプログラム
の実行)である。
【図13】同フローチャートの続きで、図12に示すス
レーブロボットが実行する処理フローチャート(スレー
ブプログラムの実行)の続きである。
【図14】同フローチャートの続きで、図13に示すス
レーブロボットが実行する処理フローチャート(スレー
ブプログラムの実行)の続きである。
【図15】マスタロボットの移動量を反映したスレーブ
ロボットの補間位置データの求め方の説明図である。
【符号の説明】
1 ロボット制御装置 2 ロボット機構部 3 教示操作盤
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B25J 9/22 B25J 9/16

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のロボット機構部をそれぞれのロボ
    ット制御装置が制御し、前記各ロボット制御装置を通信
    路で接続しておきロボット機構部を同期又は協調させて
    動作させることで所望の作業を行う複数ロボットの同期
    又は協調動作制御装置において、 前記通信路で接続されたロボット制御装置の中の少なく
    とも1台をマスタロボット制御装置とし、通信路にて接
    続された他のロボット制御装置の内の一部をスレーブロ
    ボット制御装置とし、マスタロボット制御装置からスレ
    ーブロボット制御装置へ、前記通信路によってロボット
    の位置に関連したデータの送信を、マスタロボットプロ
    グラムの教示点又は補間点に対応して行い、前記スレー
    ブロボット制御装置は、前記マスタロボット制御装置か
    ら送られてきたデータに基づいてスレーブロボットプロ
    グラムの教示点又は補間点を補正し、前記スレーブロボ
    ット制御装置が、前記スレーブロボット制御装置が制御
    するロボット機構部を、前記マスタロボット制御装置が
    制御するロボット機構部に同期又は協調させて動作させ
    るようにした複数ロボットの同期又は協調動作制御装
    置。
  2. 【請求項2】 3台以上のロボット機構部をそれぞれの
    ロボット制御装置が制御し、前記各ロボット制御装置を
    通信路で接続しておきロボット機構部を同期又は協調さ
    せて動作させることで所望の作業を行う複数ロボットの
    同期又は協調動作制御装置において、前記通信路で接続
    されたロボット制御装置の中の少なくとも1台をマスタ
    ロボット制御装置とし、通信路にて接続された他のロボ
    ット制御装置の中の一部をスレーブロボット制御装置と
    し、マスタロボットとの同期又は協調動作を行わせるス
    レーブロボットの組み合わせを設定し、マスタロボット
    制御装置からスレーブロボット制御装置へ、前記通信路
    によってロボットの位置に関連したデータの送信を、マ
    スタロボットプログラムの教示点又は補間点に対応して
    行い、前記データを用いて、前記スレーブロボット制御
    装置が、前記スレーブロボット制御装置が制御するロボ
    ット機構部を、前記マスタロボット制御装置が制御する
    ロボット機構部に同期又は協調させて動作させるように
    した複数ロボットの同期又は協調動作制御装置。
  3. 【請求項3】 前記マスタロボット制御装置及びスレー
    ブロボット制御装置により、それぞれ制御されるロボッ
    ト機構部の同期又は協調動作の開始、終了の切り換え
    は、プログラムで教示されているプログラム命令によっ
    て行うようにした、請求項1又は請求項2記載の複数ロ
    ボットの同期又は協調動作制御装置。
  4. 【請求項4】 前記マスタロボット制御装置及びスレー
    ブロボット制御装置は、同期又は協調動作の属性を持つ
    プログラムを持ち、前記マスタロボット制御装置及びス
    レーブロボット制御装置が前記属性を持つプログラムの
    実行を開始すると、前記マスタロボット制御装置が制御
    するロボット機構部と前記スレーブロボット制御装置が
    制御するロボット機構部が同期又は協調動作を開始し、
    前記属性を持つプログラムの完了で同期又は協調動作を
    終了することにより、同期又は協調動作の開始、終了を
    切り換えるようにした請求項1又は請求項2記載の複数
    ロボットの同期又は協調動作制御装置。
  5. 【請求項5】 同期又は協調動作中、あるいは同期又は
    協調動作可能な状態のとき、外部へ信号出力を行うこと
    が可能な請求項1乃至4の内1項記載の複数ロボットの
    同期又は協調動作制御装置。
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