JP3538128B2 - 投写装置 - Google Patents

投写装置

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JP3538128B2
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    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B21/00Projectors or projection-type viewers; Accessories therefor
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  • Liquid Crystal (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像形成素子から
の光を投写光学系によりスクリーンに投影する投写装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】テレビ受像機やパソコン等の情報機器の
モニター,その他の各種表示装置用の表示デバイスとし
て液晶表示素子が多く用いられている。液晶表示素子の
中でも近年、液晶表示素子をプロジェクタの作像手段と
して用いたものが小型でかつ大画面表示を可能とした表
示装置として利用されている。
【0003】図4は従来例に係る液晶プロジェクタの一
例を説明する模式図であって、図4(a)は斜視図、図
4(b)は光学系を示す概略図である。
【0004】図4において、液晶プロジェクタは、筺体
23内に光源装置(照明光源)20、液晶パネル21、
結像光学系22を収納しており、結像光学系22を筺体
23の一側面に取り付けている。
【0005】光源装置20から放射された照明光は液晶
表示素子21に入射し、該液晶表示素子21に生成した
画像で照明光を変調して、これを結像光学系22で拡大
し、スクリーン24上に大画面を再生するようになって
いる。ここで使用されている液晶表示素子21は透過型
である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら図4に示
す従来例に係る液晶プロジェクタでは、筺体23からの
光(投写光)の出口は結像光学系22であるが、この結
像光学系22はレンズ等による屈折光学素子で構成され
て筺体23に固定されており、結像光学系22内で各屈
折光学素子の外形精度を維持し、また焦点位置の調節機
構も結像光学系の一部分を動かすことのみで行うように
なっている。
【0007】また特開平11−125865号公報など
に開示されている図5に示す結像光学系22は、反射光
学素子で光学系が構成され偏芯光学系となっており、各
反射光学素子の配置(間隔)誤差及び角度誤差が画像劣
化を引き起こし、また迷光の予測が困難であるため、結
像光学系22を構成する全ての反射光学素子を1つの筐
体23に配置する一体構造としているが、焦点調節を1
つの反射鏡の移動によって行うために、その反射鏡の取
付け精度を保持して筐体に取付ける必要があり、さらに
焦点調整時にも反射鏡を精度よく保持する必要があり、
反射鏡の保持機構及び焦点の調整機構が複雑となり、結
果として高価になってしまうという問題がある。
【0008】本発明の目的は、結像光学系を構成する反
射光学素子の組立て後に反射光学素子相互間の調整を不
要とした投写装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明に係る投写装置は、画像形成素子からの光を
スクリーンに投影する投写光学系を有する投写装置にお
いて、前記投写光学系を構成する光学素子を全て反射光
学素子で構成し、前記全ての反射光学素子の相対位置関
係を固定して前記反射光学素子を筐体に設置し、前記筐
体を可動させて前記画像形成素子に対する前記投写光学
系全体の位置を調整可能としたものである。
【0010】また前記反射光学素子は反射鏡である。
【0011】また前記反射光学素子或いは筐体の一方に
基準穴を設け、その他方に基準ピンを設け、前記基準穴
と前記基準ピンの結合により前記反射光学素子の相対位
置関係を固定して前記全ての反射光学素子を筐体に設置
したものである。
【0012】また前記反射光学素子を固定する部分の外
形形状に倣った嵌合穴を前記筐体に設け、前記反射光学
素子の固定部を前記筐体の嵌合穴に嵌合して前記反射光
学素子の相対位置関係を固定して前記反射光学素子を筐
体に設置したものである。
【0013】また前記反射光学素子を固定する部分の周
縁部に突き当てる突き当て箇所を前記筐体に設け、前記
反射光学素子の固定部を前記筐体の突き当て箇所に突き
当て前記反射光学素子の相対位置関係を固定して前記反
射光学素子を筐体に設置したものである。
【0014】また前記反射光学素子を取付けた筐体に、
前記画像形成素子からの光束のうち迷光を除去する遮光
部を設けたものである。
【0015】また前記反射光学素子を取付けた筐体に、
前記投写光学系中の光束に含まれる無用な光束を除去す
る絞り部を設けたものである。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図に
より説明する。
【0017】図1〜図3に示すように本発明に係る投写
装置は、画像形成素子5からの光をスクリーン(図4
(a)参照のスクリーン24に相当する)に投影する投
写光学系を有している。
【0018】前記投写光学系は図1に示すように、投写
光学系を構成する光学素子を全て反射光学素子(反射鏡
1,2,3,4)により構成し、前記全ての反射光学素
子(反射鏡1,2,3,4)の相対位置関係を固定して
前記反射光学素子(反射鏡1,2,3,4)を筐体6に
設置し、前記反射光学素子(反射鏡1,2,3,4)の
相対位置関係を固定したままで前記筐体6を可動させて
前記画像形成素子5に対する投写光学系10全体の位置
を調整可能としたものである。また前記反射光学素子と
しては反射鏡1,2,3,4を用いている。
【0019】本発明によれば、全ての反射光学素子(反
射鏡1,2,3,4)の相対位置関係を固定したままで
筐体6を可動させてスクリーンに対する投写光学系10
全体の位置を調整するため、焦点調整時に各反射光学素
子(反射鏡1,2,3,4)の配置(間隔)に誤差を生
じさせることはなく、各反射光学素子(反射鏡1,2,
3,4)の取付け基準を1つの板状の筐体6で管理する
ことができ、組み立て後の反射光学素子(反射鏡1,
2,3,4)の位置調整は不要とすることができる。
【0020】さらに全ての反射光学素子(反射鏡1,
2,3,4)を筐体6に一体構造として取付けているた
め、1つの反射光学素子(反射鏡1,2,3,4)の裏
面、又は1つの反射光学素子(反射鏡1,2,3,4)
の取付け基準面を角度基準とすることによって、他の反
射光学素子(反射鏡1,2,3,4)の角度誤差をなく
すことができる。
【0021】さらに1つの筐体6を移動することによ
り、反射鏡(結像光学系)全体を動かすことができ、各
反射光学素子(反射鏡1,2,3,4)の位置ずれ及び
倒れもなく容易に焦点調節を行うことができる。
【0022】(実施形態1)次に本発明の具体例を詳細
に説明する。図2は本発明の実施形態1を示す斜視図で
ある。
【0023】図2に示す本発明の実施形態1における投
写光学系は4つの反射鏡1,2,3,4の組合わせから
構成されている。
【0024】前記4つの反射鏡1,2,3,4のうち反
射鏡1は板状筐体6の裏面側で画像形成素子5の前方位
置に配置され、反射鏡3,4は板状筐体6の表面側に配
置され、反射鏡2は板状筐体6を上下に貫通する開口部
6aに配置され、反射鏡1は画像形成素子5からの光束
を反射鏡2に向けて反射し、反射鏡2は反射鏡1からの
光束を反射鏡3に反射し、反射鏡3は反射鏡2からの光
束を反射鏡4に反射し、反射鏡4は反射鏡3からの光束
をスクリーン(図4(a)参照のスクリーン24に相当
する)に向けて投写光7として反射投射する相対位置関
係を固定して筐体6に設置している。
【0025】また図1に示すように板状筐体6の裏面6
b側に、画像形成素子5からの光束を有効光束に制限す
る遮光部9を設けている。図1に示す遮光部9は、板状
をなし、その中央部に開口9aを設け、画像形成素子5
からの光束を開口9aに通し画像形成素子5からの光束
のうち迷光を遮光して、迷光による画像劣化を防止する
ようになっている。また投写光学系の光束に含まれる無
用な光束を除去する絞り部14を設けている。図1に示
す絞り部14は、投写光学系のうち反射鏡2への入射側
光路に設けており、絞り部14は前段の反射鏡1で反射
した光束に含まれる無用な光束を除去するようになって
いる。
【0026】次に図1に示す反射鏡4を例にとって固定
構造について説明する。図1に示す反射鏡4は底辺4b
が上辺4aより広い台形形状を呈しており、その前面の
鏡面4cで前段の反射鏡3からの光を投写光7として反
射するようになっている。
【0027】図2に示す実施形態1では、筐体6の上面
6cのうち反射鏡4を設置する位置に基準ピン8aを設
け、反射鏡4の底面側に基準穴8bを設け、前記基準穴
8bと前記基準ピン8aの結合により、反射鏡4と他の
反射鏡1,2,3との相対位置関係を固定して反射鏡4
を筐体6に設置している。
【0028】なお、反射鏡4についてのみ図示して固定
構造を説明したが、残りの反射鏡1,2,3について
も、前記基準穴8bと前記基準ピン8aの結合により、
他の反射鏡1,2,3,4との相対位置関係を固定して
筐体6に設置している。この場合、基準ピン8aと各反
射鏡1,2,3,4の反射面の直角度、及び平行度を反
射鏡毎に1分以内に精度を維持しながら、焦点調節を可
能とする。
【0029】図1及び図2に示すように画像形成素子5
からの光は反射鏡1に入射しその反射鏡1で反射され、
反射鏡2により筐体6の裏面6b側から筐体6の表面6
c側に開口部6aを通して反射され、筐体6の表面6c
側の反射鏡3,4によりスクリーン(図4(a)参照の
スクリーン24に相当する)に投写される。
【0030】焦点調節を行うためには、反射鏡1,2,
3,4の相対位置関係、間隔を保持したまま、画像形成
素子5に対して板状筐体6を前後に移動して行う。
【0031】以上のように本発明の実施形態によれば、
1枚の板状筐体に全ての反射鏡を相互位置関係を固定し
て配置することにより、その反射鏡相互間の基準面を取
りやすくし、角度誤差,配置誤差などを管理しやすくす
ることができる。
【0032】さらにスクリーンに対する投写光学系の性
能を十分発揮するためには、焦点調節を全体移動で行う
必要があり、1枚の板状筐体を移動するのみで、各反射
鏡の配置,角度精度を維持したまま簡単に焦点調節を行
うことができる。
【0033】さらに有効光線が折り返し反射鏡を通過す
る光学系の場合、その迷光を光学系内で除去しようとす
ると有効光線を妨げることになってしまうが、本発明の
構成では、板状筐体6に迷光除去用の遮光部9を簡単に
取り付けることができ、迷光による画像劣化を防止する
ことができる。また反射鏡1で反射した光束に含まれる
無用な光束を除去する絞り部10を反射鏡1と反射鏡2
との間に簡単に設けることができ、前記無用な光束を除
去することができる。
【0034】(実施形態2)図3は本発明の実施形態2
を示す斜視図である。図2に示す実施形態1では基準ピ
ンと基準穴との組合せを用いて、全ての反射鏡1,2,
3,4の相対位置関係を固定して前記反射鏡1,2,
3,4を筐体6に設置したが、図3(a),(b)に示
す実施形態2では、基準ピンを用いずに固定するもので
ある。
【0035】図3(a)に示す実施形態2では、筐体6
の上面6bのうち反射鏡4を固定する部分の外形形状に
倣った嵌合穴11を筐体6に設け、反射鏡4の固定部4
dを筐体6の嵌合穴11に嵌合して反射鏡1,2,3,
4の相対位置関係を固定して反射鏡4を筐体6に設置し
たものである。また反射鏡4と嵌合穴11の凹凸部12
a,12bを凹凸嵌合させて位置決め及び固定をより確
実に行う。
【0036】なお、反射鏡4についてのみ図示して固定
構造を説明したが、残りの反射鏡1,2,3について
も、前記嵌合穴11と前記反射鏡4の固定部4dの結合
により、他の反射鏡1,2,3,4との相対位置関係を
固定して筐体6に設置するようになっている。
【0037】図3(b)に示す実施形態2では、反射鏡
4を固定する部分の周縁部に突き当てる突き当て箇所1
3を筐体6に設け、反射鏡4の固定部4dを筐体6の突
き当て箇所13に突き当て反射鏡1,2,3,4の相対
位置関係を固定して反射鏡4を筐体6に設置したもので
ある。
【0038】なお、反射鏡4についてのみ図示して固定
構造を説明したが、残りの反射鏡1,2,3について
も、他の反射鏡1,2,3,4との相対位置関係を固定
して筐体6に設置するようになっている。
【0039】図3に示す実施形態によれば、図2に示す
実施形態と同様な効果を得ることができるものである。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、全
ての反射光学素子の相対位置関係を固定したままで筐体
を可動させてスクリーンに対する投写光学系全体の位置
を調整するため、焦点調整時に各反射光学素子の配置
(間隔)に誤差を生じさせることはなく、各反射光学素
子の取付け基準を1つの筐体で管理することができ、か
つ組み立て後の反射光学素子の位置調整は不要とするこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における投写光学系を示す構成図であ
る。
【図2】本発明の実施形態1を示す斜視図である。
【図3】本発明の実施形態2を示す斜視図である。
【図4】従来例に係る液晶プロジェクタの一例を説明す
る模式図である。
【図5】結像光学系を反射光学素子で構成した従来例を
示す構成図である。
【符号の説明】
1,2,3,4 反射鏡 4d 固定部 5 画像形成素子 6 筐体 7 投写光 8a 基準ピン 8b 基準穴 9 遮光部 11 嵌合穴
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI G09F 9/00 358 G09F 9/00 358 H04N 5/74 H04N 5/74 A K (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 27/18 G02F 1/1335 520 G03B 21/28 H04N 5/74

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像形成素子からの光をスクリーンに投
    影する投写光学系を有する投写装置において、 前記投写光学系を構成する光学素子を全て反射光学素子
    で構成し、前記全ての反射光学素子の相対位置関係を固
    定して前記反射光学素子を筐体に設置し、 前記筐体を可動させて前記画像形成素子に対する前記投
    写光学系全体の位置を調整可能としたことを特徴とする
    投写装置。
  2. 【請求項2】 前記反射光学素子は反射鏡であることを
    特徴とする請求項1に記載の投写装置。
  3. 【請求項3】 前記反射光学素子或いは筐体の一方に基
    準穴を設け、その他方に基準ピンを設け、前記基準穴と
    前記基準ピンの結合により前記反射光学素子の相対位置
    関係を固定して前記全ての反射光学素子を筐体に設置し
    たことを特徴とする請求項1又は2に記載の投写装置。
  4. 【請求項4】 前記反射光学素子を固定する部分の外形
    形状に倣った嵌合穴を前記筐体に設け、前記反射光学素
    子の固定部を前記筐体の嵌合穴に嵌合して前記反射光学
    素子の相対位置関係を固定して前記反射光学素子を筐体
    に設置したことを特徴とする請求項1又は2に記載の投
    写装置。
  5. 【請求項5】 前記反射光学素子を固定する部分の周縁
    部に突き当てる突き当て箇所を前記筐体に設け、前記反
    射光学素子の固定部を前記筐体の突き当て箇所に突き当
    て前記反射光学素子の相対位置関係を固定して前記反射
    光学素子を筐体に設置したことを特徴とする請求項1又
    は2に記載の投写装置。
  6. 【請求項6】 前記反射光学素子を取付けた筐体に、前
    記画像形成素子からの光束のうち迷光を除去する遮光部
    を設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載の投写
    装置。
  7. 【請求項7】 前記反射光学素子を取付けた筐体に、前
    記投写光学系中の光束に含まれる無用な光束を除去する
    絞り部を設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載
    の投写装置。
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