JP3537406B2 - ステッピングモータ - Google Patents

ステッピングモータ

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JP3537406B2 JP2001116368A JP2001116368A JP3537406B2 JP 3537406 B2 JP3537406 B2 JP 3537406B2 JP 2001116368 A JP2001116368 A JP 2001116368A JP 2001116368 A JP2001116368 A JP 2001116368A JP 3537406 B2 JP3537406 B2 JP 3537406B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、小型化され且つ滑
らかな動作が可能なステッピングモータに係り、例えば
車両に搭載されるメータ用の2相電動機に好適なもので
ある。
【0002】
【従来の技術】車両に搭載され、アナログで表示するア
ナログ方式のメータは指針をクロスコイルモータで駆動
するものが一般的であるが、近年これにかわり、指示精
度の向上と小型化の為にステッピングモータが採用され
るようになった。
【0003】すなわち、車載メータ用のステッピングモ
ータとしては、特表平11−501800号公報及び米
国特許第6043574号公報等にそれぞれ記載された
ものが知られている。これは、図5及び図6に示す構造
のように回転子であるロータ112が交番する方向に放
射状に磁化され、W字形をした固定子である磁気ヨーク
114に設けられた二つの支持部114A、114Bに
励磁コイル116A、116Bがそれぞれ備えられ、一
部が共通された磁極片118によりW字形の二つの磁気
回路を構成した構造とされている。
【0004】一方、単にステッピングモータに関する技
術としては、図7に示すように、それぞれ一つの励磁コ
イル126A、126Bを取り付けた一対のW字形の磁
気ヨーク124A、124Bがそれぞれ別々にロータ1
22の外周に配置されたものが、実公平7−27826
号公報に開示されている。他方、U字形の磁気ヨークが
それぞれ別々にロータの外周に配置されたものも、特公
平4−74693号公報や特開平8−251902号公
報等に開示されている。
【0005】つまり、これら公報より、従来の一般的な
ステッピングモータとしては、円周方向に沿って複数の
磁極が連続して着磁された永久磁石よりなるロータと、
このロータの周囲に配置されたU字形状又はW字形状の
一対の磁気ヨークとを有した構造のものが知られてい
た。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】他方、ステッピングモ
ータにおいては、低電流化が近年求められているもの
の、励磁コイルが巻き付けられるボビン及びこのボビン
が装着された磁気ヨークの大きさ(例えば図6及び図7
の寸法Lの大きさ)によって、励磁コイルの入るスペー
スが制限されることになる。この結果、電流の低減化を
図る為に、線材の巻数を多くしたり線材の線径を細くす
る等の必要が生じるが、以下のような問題点を有してい
る。
【0007】つまり、U字形やW字形であって大きさが
一定の磁気ヨークを用いた場合でも、線径を細くして励
磁コイルの巻数を多くすることが出来るが、細径の線材
になる程、巻線時における断線に対しての注意が必要に
なって組立性が低下すると共に、巻線後も断線等のおそ
れから信頼性に多大な影響が生じる。さらに、線径を同
じにして励磁コイルの巻数を増やすと、U字形やW字形
の磁気ヨークに励磁コイルが入らなくなり、結果として
磁気ヨークの大型化が必要となるのに伴って、ステッピ
ングモータを大きくせざるを得なくなる等の欠点があっ
た。
【0008】一方、メ−タ類としては、滑らかに針が動
作するアナログ的な動きを一般的に求められているが、
従来のステッピングモータでは、ディテントトルクが大
きくて不連続な回転動作としかならず、従来のステッピ
ングモータをメータ用として採用した場合、針が滑らか
に動作しなかった。
【0009】本発明は上記事実を考慮し、磁気ヨークを
大型化することなく励磁コイルの巻数を自由に変更可能
としつつ、組立性及び信頼性を高め得るステッピングモ
ータを提供することを第1の目的とし、ディテントトル
クを低減して滑らかな動作をし得るステッピングモータ
を提供することを第2の目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1によるステッピ
ングモータは、円周方向に沿って複数の磁極を有するロ
ータと、リング状に形成されてロータを囲む位置に配置
され且つ、リング状の部分の外周側にそれぞれ延びる一
対の支持部を有したステータ基体と、これら一対の支持
部にそれぞれ基端側が固定され且つ、ロータの磁極と協
動される一対の磁気ヨークと、一対の磁気ヨークにそれ
ぞれ取り付けられ且つ夫々位相差を有する駆動パルスに
より一対の磁気ヨークをそれぞれ励磁する一対の励磁コ
イルと、ステータ基体と一体的に形成され且つ各磁気ヨ
ークとで磁路をそれぞれ形成する複数のステータ磁極部
と、を含むことを特徴とする。
【0011】請求項1に係るステッピングモータの作用
を以下に説明する。本請求項では、円周方向に沿ってロ
ータが複数の磁極を有し、このロータを囲む位置にリン
グ状に形成されたステータ基体が配置され、ロータの磁
極と協動される一対の磁気ヨークの基端側が、このステ
ータ基体のリング状の部分の外周側にそれぞれ延びる一
対の支持部に、それぞれ固定される構成になっている。
さらに、一対の磁気ヨークにそれぞれ取り付けられる一
対の励磁コイルが、夫々位相差を有する駆動パルスが加
えられるのに伴って、これら一対の磁気ヨークをそれぞ
れ励磁する。そして、ステータ基体と一体的に形成され
て、各磁気ヨークとはそれぞれ別体となっている複数の
ステータ磁極部が、磁気ヨークとで磁路を形成しつつ磁
化される。
【0012】つまり、本請求項では、磁路を磁気ヨーク
とで形成するステータ磁極部が磁気ヨークと別体で形成
されるのに伴って、磁気ヨークが励磁コイルの大きさを
制約しないような例えばI字形状やT字形状となる。こ
の結果、U字形やW字形の磁気ヨークと異なり、励磁コ
イルを配置する際の磁気ヨークの形状による制約が少な
くなって、励磁コイルの巻数を容易に増やせる。従っ
て、本請求項に係るステッピングモータに適用される励
磁コイルの抵抗値の自由度が極めて高くなり、ステッピ
ングモータの形状設計の自由度が向上することにもな
る。以上より、本請求項では、磁気ヨークを大型化する
ことなく励磁コイルの大きさが自由に変更可能となっ
て、ステッピングモータの小型薄型化を図りつつ、組立
性及び信頼性を高めることが可能となる。
【0013】一方、本請求項では、ステータ基体に一対
の磁気ヨークが固定されると共に、ステータ基体に複数
のステータ磁極部を一体的に形成するようにした。これ
に伴って、これら一対の磁気ヨーク及び複数のステータ
磁極部を最適な位置関係に配置することで、励磁コイル
の非通電時にロータの磁極から受ける磁力が相殺されて
ディテントトルクが低減され、ロータが滑らかに動作す
ることになる。
【0014】さらに、本請求項では、ステータ基体と複
数のステータ磁極部とが一体的に形成されるだけでな
く、ステータ基体がリング状に形成されることで一端が
開放されるような構造と比較して強度が高く形状精度を
高め易い構造となることから、ステータ基体に固定され
る磁気ヨークとステータ磁極部との間を簡易で高精度に
位置決めしつつ、ステッピングモータを組立できる。こ
れによりプレス加工等により簡易にステータ磁極部を製
造して製造コストを低減できるだけでなく、精度の良い
磁気回路が形成されることになる。
【0015】また、本請求項では、リング状のステータ
基体の外周側にそれぞれ延びる一対の支持部が、このス
テータ基体に形成され、これら支持部にそれぞれ磁気ヨ
ークの基端側が固定されている。従って、磁気ヨークが
固定される支持部が、ステータ基体の外周側にそれぞれ
延びるように形成されることで、ステータ基体はリング
状に形成されるものの、このステータ基体自体を必要以
上に大きくする必要がなくなり、ステッピングモータの
小型薄型化をより一層図ることが可能となる。
【0016】請求項2に係るステッピングモータの作用
を以下に説明する。本請求項は請求項1と同様の構成を
有して同様に作用するが、さらに本請求項では、一対の
磁気ヨークを構成する材料の透磁率が、ステータ基体を
構成する材料の透磁率より高くされている。つまり、上
記の透磁率の関係とすることにより、微小電流で大きな
磁力を発生できるので、ステッピングモータとして最適
に機能するようになる。また、一般に材料コストが高い
高透磁率の材料を最低限必要な箇所のみに使用すること
が可能となって、ステッピングモータの製造コストがさ
らに低減されるようにもなる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ本発明に
係るステッピングモータの一実施の形態を説明すること
により、本発明を明らかにする。図1から図3に示すよ
うに、本発明の一実施の形態に係るステッピングモータ
10の外枠を合成樹脂製のケース本体12が構成し、こ
のケース本体12の蓋を同じく合成樹脂製の蓋材14が
構成し、蓋材14及びケース本体12の相互に同一部分
に、それぞれ支持軸16の端部が回転自在に支持され
て、この支持軸16がこれらの間に掛け渡されている。
【0018】この支持軸16には、円筒状の永久磁石2
0を外周側に配置したロータ18が、取り付けられてお
り、この永久磁石20にはその円周方向に沿って等間隔
に複数である例えば10極の磁極が形成されている。つ
まり、N極とS極が相互に隣り合った形で5極づつ形成
され、計10極の磁極を有した形とされている。
【0019】このロータ18の外周側であってケース本
体12内の底部の部分には、鉄等の強磁性体でリング状
に形成されたステータ基体22が、ロータ18を囲む形
に、固定されている。また、それぞれT字形をした一対
の磁気ヨーク24、26がボビン40の貫通孔40Aを
それぞれ貫通することで、これら一対の磁気ヨーク2
4、26にそれぞれボビン40に巻き付けられた励磁コ
イルであるコイル34、36が取り付けられて、固定さ
れている。
【0020】そして、リング状に形成されたステータ基
体22には、その外周側にそれぞれ延びる一対の支持部
23A、23Bが形成されている。そして、これら一対
の支持部23A、23Bの先端に一対の磁気ヨーク2
4、26の幅広とされた基端側が、それぞれ固定され
て、先端側がそれぞれロータ18に対向すると共に、こ
のロータ18の軸方向に対して直交する方向に沿ってそ
れぞれ長手方向が延びる形となるように、これら磁気ヨ
ーク24、26がそれぞれ配置されている。但し、図4
に示すように、これら一対の磁気ヨーク24、26間の
ロータ18の中心廻りにおける角度αは、90度の角度
とされている。
【0021】一方、ステータ基体22の内周側には、ロ
ータ18に向かう方向にそれぞれ突出する突出部分が設
けられており、この突出部分がステータ基体22の面に
対して垂直にそれぞれ上側に曲げられることで、ステー
タ基体22の内周側の部分に複数(例えば本実施の形態
では6個)のステータ磁極部22A、22B、22C、
22D、22E、22Fが、設けられている。
【0022】つまり、これら6個のステータ磁極部22
A、22B、22C、22D、22E、22Fはステー
タ基体22と一体的に形成されて各磁気ヨーク24、2
6とは別体の構造になっている。そして、この内のステ
ータ磁極部22Aは、図2及び図4に示すように、磁気
ヨーク24と磁気ヨーク26との間に配置されていて、
図4に示すロータ18の中心廻りにおける磁気ヨーク2
4とステータ磁極部22Aとの間の角度β0及び、ロー
タ18の中心廻りにおける磁気ヨーク26とステータ磁
極部22Aとの間の角度β1が、それぞれ45°の角度
とされている。
【0023】他方、ロータ18の中心廻りにおける磁気
ヨーク24とステータ磁極部22Bとの間の角度β2が
45°の角度とされ、また、ロータ18の中心廻りにお
ける磁気ヨーク26とステータ磁極部22Fとの間の角
度β3が45°の角度とされるように、ステータ磁極部
22B、22Fが配置されている。さらに、ロータ18
の中心廻りにおけるステータ磁極部22B、22C相互
間、ステータ磁極部22C、22D相互間、ステータ磁
極部22D、22E相互間、ステータ磁極部22E、2
2F相互間の角度γもそれぞれ45°とされている。
【0024】以上より、一対の磁気ヨーク24、26及
び6個のステータ磁極部22A〜22Fは、ロータ18
の中心廻りに等間隔の角度で配置されることになる。さ
らに、上記の一対のコイル34、36は図示しない制御
回路に接続されていて、この制御回路よりそれぞれ所定
の周波数で所定の位相差を有する駆動パルスの電流が送
られるようになる。
【0025】そして、一対のコイル34、36が一対の
磁気ヨーク24、26をこの駆動パルスによりそれぞれ
励磁することで、ステータ磁極部22A〜22Fのいず
れかと磁気ヨーク24とで磁路を形成し、またステータ
磁極部22A〜22Fのいずれかと磁気ヨーク26とで
磁路を形成する。この結果、これら一対の磁気ヨーク2
4、26及び6個のステータ磁極部22A〜22Fが順
次磁化されるのに伴って、パルスの数だけロータ18が
回転することになる。
【0026】他方、ロータ18の上部には原動ギヤ50
がロータ18と一体的に形成されている。また、出力軸
48が圧入された出力ギヤ54が回転可能にケース本体
12に支持されると共に、中間ギヤ52がこれら原動ギ
ヤ50と出力ギヤ54との間に回転可能に配置されてい
る。そして、原動ギヤ50と中間ギヤ52が中間ギヤ5
2の大歯車52Aで噛み合うと共に、出力ギヤ54と中
間ギヤ52が中間ギヤ52の小歯車52Bで噛み合っ
て、ロータ18の回転を減速するようになっている。
【0027】次に、本実施の形態に係るステッピングモ
ータ10の組立を説明する。予め、ステータ基体22を
プレス加工等により製造し、蓋材14、ケース本体1
2、ボビン40及び、ロータ18の樹脂材料の部分をそ
れぞれ射出成形等により製造し、このロータ18を支持
軸16と嵌合すると共に、ロータ18の外周側に永久磁
石20を取り付ける。さらに、円周方向に沿って等間隔
に複数の磁極を有するように、この永久磁石20に着磁
しておくことにする。尚、ステータ基体22をプレス加
工等する際に、6個のステータ磁極部22A〜22Fを
それぞれ折り曲げることにする。
【0028】この後、ステータ基体22の外周側にそれ
ぞれ延びる一対の支持部23A、23Bに磁気ヨーク2
4、26の基端側をそれぞれ溶接等により固定し、コイ
ル34、36が巻き付けられたボビン40の貫通孔40
Aに磁気ヨーク24、26を通すと共に、ケース本体1
2の底部にこのステータ基体22を取り付ける。これに
よって、磁気ヨーク24、26がそれぞれコイル34、
36を貫通した状態で、コイル34、36がステータ基
体22に装着されることになる。
【0029】また、ロータ18が取り付けられた金属製
の支持軸16を図1の上方向より装着することで、ケー
ス本体12が支持軸16の一端側を回転可能に支持した
状態で、ケース本体12内にロータ18が回転可能に取
り付けられる。
【0030】さらに、出力軸48が圧入された出力ギヤ
54をケース本体12に回転可能に取り付けた後に、ロ
ータ18の回転を減速する為の中間ギヤ52を支持軸4
6に回転可能に嵌合すると共に、ステータ基体22に設
けられた孔部を貫通させつつこの支持軸46をケース本
体12に取り付けることにする。これに伴って、ロータ
18の射出成形の際に一体的に形成しておいた原動ギヤ
50及びこの出力ギヤ54に、この中間ギヤ52を噛み
合わせるようにする。
【0031】最後に上記のように部品が入っているケー
ス本体12に形成されている図示しない凸部と嵌合しつ
つケース本体12の上面に蓋材14を取り付け、ねじ等
で固定することでステッピングモータ10が完成され
る。
【0032】次に、本実施の形態に係るステッピングモ
ータ10の作用を説明する。本実施の形態に係るステッ
ピングモータ10では、円周方向に沿ってロータ18が
複数の磁極を有し、このロータ18の周りにステータ基
体22が配置され、ロータ18の磁極と協動される一対
の磁気ヨーク24、26が、このステータ基体22にそ
れぞれ固定される構造となっている。
【0033】さらに、一対の磁気ヨーク24、26にそ
れぞれ取り付けられる一対のコイル34、36が、制御
回路から夫々位相差を有する駆動パルスが加えられるの
に伴って、これら一対の磁気ヨーク24、26をそれぞ
れ励磁する。そして、ステータ基体22と一体的に形成
されて各磁気ヨーク24、26に対してはそれぞれ別体
となっている6個のステータ磁極部22A、22B、2
2C、22D、22E、22Fが、これら磁気ヨーク2
4、26とで磁路を形成しつつ磁化される。
【0034】この結果として、例えばコイル34、36
に位相差を有する駆動パルスの電流が送られれば、磁気
ヨーク24を通りステータ基体22を介してステータ磁
極部22A〜22Fの何れかまで磁路が形成されて、こ
れらがS極或いはN極になり、また、これと位相差を有
して磁気ヨーク26を通りステータ基体22を介して同
じくステータ磁極部22A〜22Fの何れかまで磁路が
形成されて、これらがS極或いはN極になる。
【0035】以上より、これら磁路とロータ18の永久
磁石20の磁極とが協動して、ロータ18を順次回転す
るようにステッピング動作させ、このステッピング動作
が中間ギヤ52で減速されつつ出力ギヤ54に伝達され
て、このステッピングモータ10外に出力される。
【0036】つまり、本実施の形態では、磁路を磁気ヨ
ーク24、26とで形成するステータ磁極部22A〜2
2Fが磁気ヨーク24、26と別体で形成されるのに伴
って、磁気ヨーク24、26が、コイル34、36の大
きさを制約しないような例えばI字形状やT字形状とな
っている。この結果、従来のU字形やW字形の磁気ヨー
クと異なり、コイル34、36を配置する際の制約が少
なくなって、コイル34、36の線径を細くすること無
く希望する巻数だけ捲線できるので、磁気ヨーク24、
26の大きさによってコイル34、36に流せる電流が
制限されないようになる。
【0037】従って、本実施の形態に係るステッピング
モータ10に適用されるコイル34、36の抵抗値の自
由度が極めて高くなり、ステッピングモータ10の形状
設計の自由度が向上することにもなる。以上より、本実
施の形態では、磁気ヨーク24、26を大型化すること
なくコイル34、36の大きさが自由に変更可能となっ
て、ステッピングモータ10の小型薄型化を図りつつ、
組立性及び信頼性を高めることが可能となる。
【0038】一方、本実施の形態では、ステータ基体2
2に一対の磁気ヨーク24、26が固定されると共に、
ステータ基体22に6個のステータ磁極部22A〜22
Fを一体的に形成するようにした。これに伴って、これ
ら一対の磁気ヨーク24、26及び6個のステータ磁極
部22A〜22Fを例えば45°の角度で等間隔に配置
するという最適な位置関係にすることで、コイル34、
36の非通電時にロータ18の磁極から受ける磁力が相
殺されてディテントトルクが低減され、ロータ18が滑
らかに動作することになる。
【0039】以上より、ディテントトルクが低減されて
ロータ18が滑らかに動作するので、本実施の形態に係
るステッピングモータ10をメ−タ類に採用すれば、ス
テッピングモータ10により動かされる針が滑らかに動
作するようになる。そして、本実施の形態では、磁気ヨ
ーク24、26の形状が単純であることから、加工歩留
まりが向上し、さらに、磁気ヨーク24、26の形状が
単純で組立の機械化が可能であることから、製造コスト
の低減が図れるようにもなる。
【0040】これとは別に、本実施の形態では磁気ヨー
ク24、26が単独に形成されて、磁気ヨーク24、2
6の材質と、ステータ基体22やステータ磁極部22A
〜22Fの材質とを、同じくする必要がなくなる。この
為、ステータ基体22及びステータ磁極部22A〜22
F等を構成する強磁性体の板材の材質を変更することな
く、磁気ヨーク24、26のみを磁気特性の良い材質に
変更することによって、モータ特性を変化させることが
可能となる。従って、同形状で特性に種々の差のあるモ
ータが製作可能となって、品種の多様化が図れる。
【0041】具体的に本実施の形態では、一対の磁気ヨ
ーク24、26を構成する材料の透磁率を、ステータ基
体22を構成する材料の透磁率より高くしている。つま
り、品種の多様化が図れるだけでなく、このような透磁
率の関係とすることにより、微小電流で大きな磁力を発
生できるので、ステッピングモータ10として最適に機
能するようになる。また、一般に材料コストが高い高透
磁率の材料を最低限必要な箇所のみに使用することが可
能となって、ステッピングモータ10の製造コストが低
減されるようにもなる。
【0042】一方、本実施の形態では、ステータ基体2
2と6個のステータ磁極部22A〜22Fとが一体的に
形成されるだけでなく、ステータ基体22がリング状に
形成されることで、一端が開放されるような構造と比較
して強度が高く形状精度を高め易い構造となることか
ら、ステータ基体22に固定される磁気ヨーク24、2
6とステータ磁極部22A〜22Fとの間を簡易且つ高
精度に位置決めしつつ、ステッピングモータ10を組立
できる。これによりプレス加工等により簡易且つ高精度
にステータ磁極部22A〜22Fを製造可能となり、歩
留まりが向上して製造コストを低減できるだけでなく、
精度の良い磁気回路が形成されることになる。
【0043】さらに、本実施の形態では、リング状のス
テータ基体22の外周側に一対の支持部23A、23B
がそれぞれ延びるように形成され、これら支持部23
A、23Bにそれぞれ磁気ヨーク24、26の基端側が
固定された構造となっている。従って、磁気ヨーク2
4、26が固定される支持部23A、23Bが、ステー
タ基体22の外周側にそれぞれ延びるように形成される
ことで、ステータ基体22はリング状に形成されるもの
の、このステータ基体22自体を必要以上に大きくする
必要がなくなり、ステッピングモータ10の小型薄型化
をより一層図ることが可能となる。
【0044】尚、上記実施の形態では永久磁石の磁極を
10極としたが、10極以外の極数であっても良い。但
し、ロータの滑らかな動きの為に磁極数を6極以上とす
ることが望ましく、磁極数を8極以上とすることが、ロ
ータの滑らかな動きの為により好ましい。一方、製造上
の観点から永久磁石の磁極数の上限を20極とすること
が考えられる。
【0045】さらに、磁気ヨークの材質としては、例え
ば透磁率が10000〜15000のパーマロイを採用
することが考えられ、また、ステータ基体の材質として
は、例えば透磁率が1000程度の冷間圧延鋼板等の金
属材料を採用することが考えられる。また、上記実施の
形態では、ステータ磁極部を6個形成したが、6個以外
の複数としても良い。さらにこれに伴って、この際のス
テータ磁極部間の角度を45°以外の角度としても良
い。
【0046】
【発明の効果】本発明のステッピングモータによれば、
磁気ヨークを大型化することなく励磁コイルの巻数を自
由に変更可能としつつ、組立性及び信頼性を高めること
が可能となる。さらに、本発明のステッピングモータに
よれば、ディテントトルクを低減して滑らかな動作をす
ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るステッピングモー
タの分解斜視図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係るステッピングモー
タの蓋材及びギヤ類を除いた状態の平面図である。
【図3】本発明の一実施の形態に係るステッピングモー
タの断面図である。
【図4】本発明の一実施の形態に係るステッピングモー
タの永久磁石の磁極と磁気ヨーク及びステータ磁極部と
の位置関係の概念を示す要部拡大図である。
【図5】第1の従来技術に係るステッピングモータの断
面図である。
【図6】第1の従来技術に係るステッピングモータの平
面断面図である。
【図7】第2の従来技術に係るステッピングモータの断
面図である。
【符号の説明】
10 ステッピングモータ 18 ロータ 20 永久磁石 22 ステータ基体 22A〜22F ステータ磁極部 23A、23B 支持部 24、26 磁気ヨーク 34、36 コイル
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02K 37/16

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円周方向に沿って複数の磁極を有するロ
    ータと、 リング状に形成されてロータを囲む位置に配置され且
    つ、リング状の部分の外周側にそれぞれ延びる一対の支
    持部を有したステータ基体と、 これら一対の支持部にそれぞれ基端側が固定され且つ、
    ロータの磁極と協動される一対の磁気ヨークと、 一対の磁気ヨークにそれぞれ取り付けられ且つ夫々位相
    差を有する駆動パルスにより一対の磁気ヨークをそれぞ
    れ励磁する一対の励磁コイルと、 ステータ基体と一体的に形成され且つ各磁気ヨークとで
    磁路をそれぞれ形成する複数のステータ磁極部と、 を含むことを特徴とするステッピングモータ。
  2. 【請求項2】 一対の磁気ヨークを構成する材料の透磁
    率が、ステータ基体を構成する材料の透磁率より高いこ
    とを特徴とする請求項1記載のステッピングモータ。
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