JP3537166B2 - 除湿装置 - Google Patents

除湿装置

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JP3537166B2
JP3537166B2 JP23261993A JP23261993A JP3537166B2 JP 3537166 B2 JP3537166 B2 JP 3537166B2 JP 23261993 A JP23261993 A JP 23261993A JP 23261993 A JP23261993 A JP 23261993A JP 3537166 B2 JP3537166 B2 JP 3537166B2
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    • B01PHYSICAL OR CHEMICAL PROCESSES OR APPARATUS IN GENERAL
    • B01DSEPARATION
    • B01D53/00Separation of gases or vapours; Recovering vapours of volatile solvents from gases; Chemical or biological purification of waste gases, e.g. engine exhaust gases, smoke, fumes, flue gases, aerosols
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    • B01DSEPARATION
    • B01D63/00Apparatus in general for separation processes using semi-permeable membranes

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、防湿・防滴構造の容
器、特に屋外設置の機器の除湿に適した除湿装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の防湿や防滴を目的とした容器、例
えば屋外設置の電気品収納ボックス等では、開閉部に防
水シールを設けたり、入線部は防水グランドパッキング
等で保護していた。また、上記構造では、ボックス内外
の温度差による呼吸作用等で外気を呼び込みボックス内
で結露することがあるため、ボックスに通気路を設ける
と共に、該通気路にフィルター機能を設けた吸湿材を装
着させるようにしたものがあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来の防
湿・防滴構造では、一旦内部の水蒸気濃度が高くなる
と、その構造が逆作用して外気の水蒸気濃度が低くなっ
たにも拘らず乾燥状態とならず、遂には機器に結露して
それに含まれるイオン性不純物が凝集されると機器を誤
動作させたり絶縁破壊させたりすることがあるという問
題があった。
【0004】また、通気路に吸湿材を装着させるもので
は、ボックスの呼吸作用と無関係に吸湿を行うから、長
期間に亘って使用する場合は、ボックスの大きさにあま
り関係なく能力の大きなものが必要となって効率的でな
いし、取替時期の点検や取替作業も必要となって手間が
かかるという問題があった。
【0005】本発明は、かかる従来の問題点を解決する
ためになされたものであって、その目的とするところ
は、ボックス内部等を長期間に亘って除湿することがで
き、また、狭い開口面でも除湿効果を大きくすることが
でき、構造が簡単で取扱いが容易な除湿装置を提供する
ことにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の手段として本発明請求項1記載の除湿装置では、容器
の壁部に取付けられ該容器の内・外部を連通する通気路
を形成する筒状体と;透湿可能な貫通微細孔を有する防
水膜で少なくとも筒壁の一部を形成した多重の有底筒状
通気体と;を備え、該有底筒状通気体を前記筒状体内部
に配置することにより、前記通気路を容器の内部から外
部に向けて複数段に遮蔽した除湿装置において、前記防
水膜に空気振動圧を付与する振動手段を備えている構成
とした。
【0007】また、請求項2記載の除湿装置では、請求
項1記載の除湿装置において、少なくとも発熱作用のあ
る半導体素子を前記通気路に備えている構成とした。
【0008】また、請求項3記載の除湿装置では、請求
項1又は2記載の除湿装置において、前記通気体の少な
くとも一部であって容器側の面に通気性保温材を備えた
構成とした。
【0009】
【作用】請求項1記載の除湿装置では、容器に通気路を
設け呼吸作用を該通気路で集中して行わせる。前記通気
路は、防水膜で複数段に遮蔽された状態となっているた
め、該通気路から容器内に水滴が侵入するのを防止する
ことができる。前記防水膜は、透湿可能な貫通微細孔を
有しているので、容器はこの通気路を通じて集中して呼
吸作用を行うことができる。この場合、水蒸気粒子は、
該貫通微細孔を通じて容器の内圧が外部と平衡するまで
外気側から移動する。このとき、外気における水蒸気の
濃度が容器内の水蒸気濃度より高い場合は、水蒸気が貫
通微細孔を介し容器側へ移動するが、容器内水蒸気の濃
度は徐々に高まるから水蒸気の容器側への移動も緩慢と
なる。容器内の水蒸気の濃度が外気の濃度より高い場合
は、容器内の水蒸気が外気側へ移動する。この場合、外
気の水蒸気濃度は、容器内の水蒸気を排出したため高く
はならないから、水蒸気の移動が緩慢となることはな
い。この関係が複数段に遮蔽された各チャンバー(遮蔽
空間)間で発生するので、最内側の水蒸気濃度と、外気
の水蒸気濃度との間に濃度勾配が発生する。前記防水膜
は透湿可能な貫通微細孔を有しており、各チャンバー間
に設定された透湿性や通気性と合わせて各チャンバー間
の熱容量の差、つまり、水蒸気濃度の差という形で濃度
勾配の傾斜を、水蒸気を外向きに排出する方向で設定可
能となる。また、この調整の方法としては、通気性、ま
たは透湿性の選択や、各チャンバー間の容積比、各チャ
ンバー間もしくは容器内外の圧力差、もしくは圧力差と
温度差等がある。従って、該除湿装置は、前記調整方法
によって、容器内の水蒸気移動を排出側に傾け除湿作用
を行うことができる。また、防水膜の面に空気振動圧を
付与させるので、水蒸気の拡散が促進され容器内から防
水膜の貫通微細孔に侵入する水蒸気を外気側へ積極的に
移動させ、除湿作用を促進することができる。
【0010】請求項2記載の除湿装置では、防水膜で通
気路を複数段に遮蔽することにより形成されるチャンバ
ー内において、該チャンバーに対し、例えば、外気側の
温度を高くすることができるので、水蒸気の拡散が促進
され容器内の水蒸気を外気側に積極的に移動させるか
ら、除湿作用を促進させることができる。
【0011】請求項3記載の除湿装置では、通気性保温
材に接近したり通過している水蒸気分子は、この通気性
保温材によってそれまで持っていた熱エネルギーを保持
されることにより拡散運動が維持され、容器側から外気
側へ通過する水蒸気分子の量が防水膜のみの場合より増
大する。このため、水蒸気の濃度勾配による除湿効果に
加え拡散運動エネルギーの保存による除湿効果が相乗し
たものとなる。
【0012】
【実施例】以下本発明の除湿装置を詳細に説明する。図
1は除湿装置を示す断面図である。この除湿装置Aは、
筒状ケーシング1と、通気体2とを主要な構成としてい
る。
【0013】前記筒状ケーシング1は、除湿すべきボッ
クス10の下面側に開設した取付穴10aに装着させる
もので、通気路11を形成する筒状体12aの一端側に
フランジ12bを有し該フランジ12b側をボックス1
0の外気側10bにねじ13で締付固定するように形成
されている。また、他端側開口を水蒸気の出口14と
し、その全面に虫や異物の侵入を阻止する防護ネット
(防塵防虫兼用ネット)15を張設している。
【0014】前記通気体2は、水滴の侵入を阻止してボ
ックス10に呼吸作用を行わせると共に、ボックス10
内の除湿作用を行わせるものであって、吸気部2aと排
気部2bを設けるためのフレーム3を備えている。
【0015】前記フレーム3は、吸気部2aを形成する
ため、前記筒状ケーシング1におけるフランジ12bの
中心部に着脱自在に取付けられる小径の吸気筒3aが水
蒸気出口14まで延設され、また、排気部2bを形成す
るため、吸気筒3aの先端には筒状体12aとの間に隙
間30を有し、かつフランジ12b側には、筒状体12
aと密着し吸気筒3aとの間に開口31を有する隔壁板
32がそれぞれ設けられている。尚、下方の隔壁板32
にエアカットバルブを設けてもよい。また、前記隔壁板
32,32同士には、同心円上に二重のメッシュ状筒3
3,34が装着されている。この場合、メッシュ状筒に
限らず、図4に示すように、透湿可能な貫通微細孔を有
する防水膜(透湿膜)の表面積を増大せしめるために、
折り目のない、または緊張、または圧縮しにくい連続波
状に該防水膜を支持する構造としてもよい。このとき、
同構造と防水膜との接続は、嵌め込み式としてもよい
し、その上下を防水膜に不活性な樹脂にて固着してもよ
い。尚、このとき、防水膜における貫通微細孔の閉鎖、
および緊張、圧縮、または損傷を生ぜしめないように設
定する必要がある。
【0016】そして、前記吸気筒3aとメッシュ状筒3
3,34には、それぞれ防水膜が装着されて吸気部2a
と排気部2bとが形成される。前記排気部2bは、小径
側のメッシュ状筒33には透湿度250g/m×m×d
ay通気度18000sec/100ccの第1防水膜
4aを、また、大径側のメッシュ状筒34には透湿度3
80g/m×m×day通気度23000sec/10
0ccの第2防水膜4bを全面に覆うことにより、二重
の筒状通気体として形成したものである。
【0017】前記第1,第2防水膜は、登録商標ブレス
ロンとして日東電工株式会社製造の四ふっ化エチレン樹
脂多孔質膜を使用した。また、前記吸気部2aは、筒状
体12aにおける水蒸気出口14側に第3防水膜40a
を、取付穴10a側に第4防水膜40bを設けており、
その第3防水膜40aは排気部の第2防水膜4bと、ま
た、第4防水膜40bは第1防水膜4aと同一特性のも
のを使用している。
【0018】従って、筒状ケーシング1内の通気路11
は、開口31を介してボックス室内側10cと連通する
第1チャンバー11a、第1防水膜4aと第2防水膜4
bおよび隔壁板32,32とで隔離された第2チャンバ
ー11b、隙間30を介して外気と連通する第3チャン
バー11cと、によって連続した状態となっている。
【0019】次に作用を説明する。この除湿装置Aは、
二重防水膜4a,4bによる排気部2bと、該排気部2
bに対して比較的小面積の防水膜40a,40bを有す
る吸気部2aと、を備えているが、通気量としては排気
部2b側が大変大きなものとなっている。まず、ボック
ス10は、第2防水膜4bおよび第3防水膜40aによ
り水滴を侵入させることなく呼吸作用を行うことができ
る。そして、ボックス10の吸入作用時では、ボックス
10の内圧が外気と平衡するまで吸入し、この後、外気
における水蒸気の濃度がボックス内の水蒸気濃度より高
い場合は、各防水膜を介し室内側10c側へ水蒸気が移
動する。このとき、例えば、防水膜の透湿度がボックス
側程小さくなっていることから、ボックス10側の水蒸
気の濃度が高まるにつれ、水蒸気の移動は極めて緩慢と
なる。
【0020】次に、ボックス10側の水蒸気濃度が外気
の水蒸気濃度より高い場合は、室内側の水蒸気が外気側
10bへ移動する。この場合、通気路における各チャン
バー11a,11b,11cでは、それぞれ外気側10
bに近い方の防水膜の方が室内側10cの防水膜より透
湿度が大きく、しかも外気側の水蒸気濃度は室内側の水
蒸気を排出しても高くならないため、外気側に近いチャ
ンバー程水蒸気の濃度勾配が低く維持されるから水蒸気
の移動が促進される。また、ボックス10または除湿装
置Aの温度が、例えば、直射日光を受けて上昇した場
合、室内側10cまたは除湿装置A内における各チャン
バーの圧力は上昇する。このとき、室内側10cの空気
は、外気側10bとの交通路を除湿装置Aを介して行な
っているため、室内側10cにおける空気は、外気側1
0bに向って、主として表面積の大きなチャンバー11
a,11b,11c側を通って排出される。
【0021】このとき、室内側10cの水蒸気圧が外気
側10bよりも高い場合、積極的に室内側10cの水蒸
気が押し出される。また、逆に、温度が下降したとき、
チャンバー11a,11b,11cから同様の吸気が行
われる。このチャンバー11a,11b,11cは、本
実施例においては、例えば排気側として設定した各チャ
ンバーの濃度勾配を設定しており、外気からの積極的な
水蒸気粒子の侵入を阻止し易い組合わせになっている。
【0022】元来、チャンバー11a側は排気側であ
り、防水膜40a,40b側は吸気側として設定してい
るが、以上のように室内側10cの圧力の変動に伴い積
極的に室内側10cの水蒸気粒子を外気との通気度差を
利用して、しかも排気側および吸気側に設定した濃度勾
配を利用して室内側10cの水蒸気を排出するので、チ
ャンバー11bおよび防水膜40a,40bに挟まれた
チャンバー20a内の水蒸気粒の交換を促進し、除湿効
果を向上させる構造をとっている。このとき、チャンバ
ー11b側とチャンバー20a側との通気性は、チャン
バー11b側が著しく大きく、チャンバー20aでは、
通気性はこれに比べ著しく小さい。従って、透湿度に差
が出ることになる。このため、両者の各チャンバーに熱
容量差が発生し、除湿装置Aの温度勾配も発生する。ま
た、濃度勾配の容器内外の圧力差の変動に伴う変化は、
チャンバー11b側が大きく、チャンバー20a側では
小さい。これ等の効果を複合的に応用し、室内側10c
の水蒸気粒子を外気側10bに排出する速度を向上さ
せ、温度変動に伴う除湿効果の低下を抑止しようとする
構成になっている。従って除湿装置Aは、ボックス10
の除湿作用を行うことができる。
【0023】以上、説明してきたようにこの除湿装置A
では、呼吸作用のあるボックス内部を長期に亘って除湿
することができる。また、除湿作用は、筒状の排気部で
行うから、ボックス10の開口面積(取付穴の径)が小
さくても大きな除湿用の面積が得られ、これにより大き
な除湿作用が得られる。また、構造が簡単で取付けや取
扱いが大変容易である。
【0024】次に、図2に基づいて実施例を説明する。
尚、本実施例において前記除湿装置と同一構成部分は同
一の符号を付してその説明は省略する。本実施例の除湿
装置Bは、室内側に振動手段5を設けたことに特徴があ
る。すなわち、前記振動手段5は、筒状ケーシング1の
入口にリング状フレーム50が螺着され、該フレーム5
0に円形状マグネット51が固定されている。図中50
aは通気孔、71は太陽光遮蔽筒、72は該太陽光遮蔽
筒73に設けた電源用太陽電池である。尚、前記太陽光
遮蔽筒71は、下方を筒状体より延設して雨滴よけとし
てもよい。
【0025】そして、前記フレーム50の一端に振動板
52が柔軟な支持部材53で通気路に面合した状態に設
けられ、また、可動コイル54が前記円形状マグネット
51に挿入された状態で振動板52に固定されている。
この可動コイル54は空気振動圧(高周波数程度)を出
力するアンプ(図示せず)に接続されている。本実施例
の除湿装置Bは、適宜室内側から防水膜に空気振動圧を
付与することにより、水蒸気の拡散が促進され、また、
貫通微細孔に衝突する確率差を防水膜40a,40bに
て生ぜしめるために、濃度勾配による除湿作用が促進さ
れる。従って、貫通微細孔に侵入する水蒸気を外気側1
0bへ積極的に移動させるから、除湿作用を促進させる
ことができる。尚、本実施例では、室内側および外気側
10bに湿度センサまたは温度センサを設けて室内の水
蒸気濃度が外気側より高くなった時点で振動手段を作動
させるように形成してもよい。
【0026】次に請求項2記載の除湿装置を説明する。
尚、本実施例においても前記除湿装置と同一構成部分は
同一符号を付してその説明は省略する。図3は本実施例
の除湿装置の要部を示す断面図である。本実施例の除湿
装置Cは、電子冷却素子6を通気体2に設けたことに特
徴がある。
【0027】前記電子冷却素子6は、室内側に冷却部6
0を向けると共に外気側10bに発熱部61を向けて配
置し、それぞれ膜の一部を切欠して水密性のパッキング
を介し取付けられている。各電子冷却素子6には極めて
微弱な冷却作用と発熱作用を行わせ、かつボックス10
側のチャンバー11aの温度が低く外気側チャンバー1
1cの温度が高くなるようにコントロールすることによ
って、通気路11内の水蒸気の濃度勾配を外気側に傾け
ると共に水蒸気の拡散を促進し、水蒸気を外気側に積極
的移動させ、除湿作用を促進させることができる。尚、
本実施例においても、室内側10cおよび室外側10b
に温度センサまたは湿度センサを設けて室内の水蒸気濃
度が外気より高くなった時点で電子冷却素子を作用させ
るように形成してもよい。
【0028】次に、請求項3記載の除湿装置を説明す
る。尚、本実施例においても前記除湿装置と同一構成部
分は同一の符号を付してその説明は省略する。図5は本
実施例の排気部の一部を示す断面図、図6は該排気部に
おける防水膜部の拡大説明図である。本実施例の除湿装
置は、通気体のうち排気部における防水膜4a,4bに
それぞれ通気性保温材40Hを被着させていることに特
徴がある。すなわち、通気性保温材40Hには発泡スチ
ロールのボールを使用し、該通気性保温材40Hを第1
防水膜4aと第2防水膜4bとに、しかもこの順に密か
ら粗となるように、いずれも容器側の面(吸気筒3aに
向いた面)に被着させている。
【0029】本実施例では、容器側から外気側へ水蒸気
の濃度勾配を保つように配列された各防水膜に通気性保
温材を被着させ、各防水膜4a,4bの保温効果が高か
ら低となると共に、各チャンバー11a,11b,11
cを通じて水蒸気の濃度勾配が形成され易いように通気
性保温材の配列または設定形態を調整し、該通気性保温
材における温度勾配を形成させている。但し、この通気
性保温材は、あくまでもそれまでに持っていた水蒸気粒
子の拡散運動の維持が目的であり、水蒸気濃度によって
発生する各チャンバー間の熱容量を考慮して、あくまで
も拡散運動を排出側に傾ける目的で設定されている。
【0030】このため、各チャンバーにおける水蒸気粒
子gは、それぞれ図6に示すように、熱エネルギーを保
存されたままの状態となって拡散運動が維持されること
となり防水膜4a(4b)を通過する量も多くなる。こ
の場合、逆に、防水膜4a(4b)の外気側に向いた面
に近い水蒸気粒子gは、防水膜の直前では前記のような
効果が得られないから、防水膜を通過するだけの拡散運
動エネルギーが前チャンバーより少くなり、ほとんどの
水蒸気粒子gは、この防水膜によって逆流することが阻
止されることになる。
【0031】次に、他の除湿装置を説明する。尚、この
除湿装置においても前記除湿装置と同一構成部分は同一
の符号を付してその説明は省略する。図7はこの除湿装
置を示す断面図である。この除湿装置は、筒状ケーシン
グ1により形成された通気路11に直交して入口16側
から出口14側に向け、第1防水膜21a,第2防水膜
21b,第3防水膜21c,第4防水膜21dを貫通微
細孔が順次大となるようにして設けている。そして、前
記各防水膜には、通気性保温材40Hが前記の順に密か
ら粗となるように被着されている。この場の作用効果も
前記実施例と同様であるので、作用効果は省略する。
【0032】次に、他の除湿装置を説明する。尚、この
除湿装置においても前記除湿装置と同一構成部分は同一
の符号を付してその説明は省略する。図8はこの除湿装
置の防水膜の一部拡大説明図である。本発明の実験およ
び諸種の所見等により、通気性保温材には、帯電防止性
を発揮する処理を行うならば、水蒸気粒子の停留を抑止
する効果があることが、諸種の所見から、推定された。
水蒸気粒が通気性保温材の表面を通過する場合におい
て、通気性保温材の通気する経路つまり、通気性保温材
の本体をのぞく通気経路に於ける表面を含めて、通気性
保温材による層全域に於いて、表面を極めて緩徐に通過
するが、もしもその表面が帯電しておれば、水蒸気の粒
子は吸着され易いことになるので、水蒸気粒子の通気性
保温材による捕獲は行われ易いが、しかし、水蒸気粒子
の捕獲の後の通気性には悪影響が残されることになる。
従って、たとえば、通気性保温材の表面の捕獲側(容器
側)の一層または表面のみを帯電容易な材料で構成し、
その下の(透湿膜側)を通気性を高める材料にて構成す
ることが、通気性保温材の性能向上に繋がることが推定
される。この除湿装置の防水膜4a(4b)は、その容
器側表面に非帯電性の通気性保温材41Hを被着させ、
更に、その保温材41Hの容器側表面に極く薄い帯電性
通気性保温材42Hを被着させていることに特徴があ
る。このため、水蒸気粒子gは、帯電性通気性保温材4
2Hに一定量の捕獲は認められるが、その他の水蒸気粒
子gは、この帯電性通気性保温材42Hより質量的に大
きな非帯電性通気性保温材41Hによる拡散エネルギー
を大きく受けることにより、防水膜の通過量が増大する
ことになる。
【0033】尚、前記構成の防水膜を使用し複数段の除
湿用チャンバーを形成した通気体の容器側に水蒸気粒子
の捕獲用チャンバーとして、また、外気側に拡散用チャ
ンバーとして非帯電性通気性保温材を防水膜に被着させ
て形成したチャンバーを設けてもよい。
【0034】以上、本発明の実施例を説明してきたが、
本発明の具体的な構成は前記実施例に限定されるもので
はなく発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等があっ
ても本発明に含まれる。
【0035】例えば、実施例では、防水膜はメッシュ状
筒33,34の全面に覆うとしたが、これに限らず、防
水膜の被覆範囲は任意であり、各チャンバーの容積比や
防水膜の透湿度、通気度の差、外気の特徴等各種要因に
よって様々に設定することができる。この場合、メッシ
ュ状筒の防水膜非被覆部分は盲板状とし、しかも断熱
材、あるいは保温材等で形成することができる。
【0036】筒状ケーシング1の内部または外部には、
蒸気の濃度勾配を大きくするため、適宜断熱壁あるいは
保温壁を設けたり、温度または湿度センサを設けて同セ
ンサの測定により、各チャンバー間の水蒸気粒の移動方
向を制御するように微調整してもよい。
【0037】筒状ケーシング1の内部または外部にファ
ンを設けてもよい。このファンを前記湿度センサや太陽
電池、タイマ等と連結し、間欠運転、回転数制御運転等
を行うことができる。また、ファン形状もプロペラ型、
シロッコ型等任意である。
【0038】除湿装置設置場所の気象条件や容器内の電
気品による発熱で温度変化が大きい場合は、図9に示す
ように、吸気部2a内に風船状のアキュームレータ7を
設けてもよい。この場合、アキュームレータ7の通気口
70を外気側に向け、ボックスの急熱急冷による呼吸量
をアキュームレータ7で受けさせてボックス内部の圧力
変動を緩衝し、しかも該アキュームレータ7の膨張収縮
に伴って、例えば、吸気路側壁に設けた防水膜40bを
閉鎖するようにしてもよい。尚、図中7aはアキューム
レータを一定位置に保持する支持材(スプリングや糸)
である。
【0039】発熱作用のある半導体素子として、実施例
においては冷熱素子で説明してきたが、例えば、レギュ
レータの発熱作用を利用して温度勾配の高い側にその放
熱板を設定してもよい。
【0040】筒状体の物性は、熱伝導率の異なるものを
用いて温度勾配の発生を促進するようにしてもよいし、
熱伝導の異なる断熱塗料を適宜用いてもよい。例えば、
筒状体12aと吸気筒3aとの材質を変更して構成して
もよい。
【0041】筒状ケーシング1の外側に日除けを設定し
てもよい。また、このとき、日除けとケーシング1との
接続部には、断熱性材料を用いてもよいし、その日除け
の外周や筒状ケーシング外周に太陽電池を設定し、ファ
ンまたは発熱を伴う半導体素子、冷熱素子、または空気
振動手段を介して除湿作用を促進させるように構成して
もよい。このとき、例えば、日光が強く照射した場合
に、ボックス10の温度上昇が著しく急速な場合、室内
外10cの水蒸気の排出を日光の照射と正比例的に調整
したり、あるいはタイマーで暫間的に駆動させるように
して除湿効果を補助的に促進させるようにしてもよい。
【0042】隔壁板32または防護ネット15の内側ま
たは通気路11の室内側10c開口側に、更に防水膜を
設け、吸気側と排気側の濃度勾配の変動量を地域によっ
て変更するようにしてもよい。
【0043】図9に示すように、筒状ケーシング1にリ
ング状の断熱材12cを配置し、ボックス10から筒状
ケーシング1の外気側開口部に向う熱伝導の断熱を行う
場合、ボックス10から離れるに従って熱容量の異なる
材質を連設させるようにしてもよい。このとき、同じよ
うな構造を内側吸気筒において用いてもよい。このとき
の組合せは任意である。また、ボックス10の温度上昇
が著しい場合には、筒状体12aに放熱板73を接続す
るようにして、本装置の温度上昇を抑制させるようにし
てもよいし、先に述べた連接する熱容量の異なる、また
は熱伝導率の異なる材質部にそれぞれ適宜放熱板を設定
し、装置の温度勾配および過熱を抑制することによっ
て、除湿効果を定常的に行うようにしてもよい。
【0044】取付部のフランジ12bは、ボックス10
へ取付ける方向は原則として下方が最も好ましいが、こ
の場合、取付穴10aよりボックス10の室内側10c
に突出するように形成し、室内側10cに結露した水滴
が除湿装置内への侵入を阻止する水滴侵入防止堤74を
設けてもよい。
【0045】前記フランジの取付方法に関しては、ねじ
止め式で述べてきたが、ボックス10外部に取付専用の
金具を設け、外金具と螺合して固定するようにしてもよ
い。また、ボックス外部に設けた金具以外に、フランジ
12bをボックス10に挟み込むようにしてもよい。こ
れ等のとき、スクィーズパッキンを適宜使用してもよ
い。また、ボックス10に取付ける機器の種類に応じて
筒状体12aまたはフランジ12b、または吸気筒3
a、またはメッシュ筒33,34等の物性を絶縁性材
料、または導電性材料を用い、濃度勾配以外の電位傾斜
に対して、つまり水蒸気濃度差に伴って発生する電位傾
斜(荷電状態の傾斜)を考慮し機器からの悪作用を抑制
するようにしてもよい。装置の取り付け部函体側付着部
の外側と内側に於いて、絶縁を目的とした波状の沿面形
態を用いても良い。
【0046】同一の防水膜において、電気分解が発生し
にくいように、例えば縦型(防水膜が有底筒状のもの)
で、輪状(コイル状)の腐食性の低い材料の導通体を、
また、例えば横型(防水膜が通気路に対し垂直のもの)
で、同心円状の導通体を設定してもよい。また、各チャ
ンバーに於ける該導通体の設定は、水蒸気濃度勾配や、
熱容量勾配に準拠して、適宜自由に設定してもよい。ま
た、該導通体同志を、外側および内側チャンバーにて電
気的に連接してもよい。地域により、外側と内側の各チ
ャンバーにおいて、水蒸気濃度勾配・熱容量勾配など
に、著しい差が発生するような場合には、または、一日
の温度差が著しいような地域では、該連接部に電気的抵
抗体を介在させてもよいし、温度センサーまたは、湿度
センサー等と連動して、該電気的抵抗値を調整するよう
にして、温度勾配に伴って発生する電気分極の抑制を促
進するようにしてもよい。
【0047】水蒸気の粒子の静電気的荷電状態を、各チ
ャンバー間で調整する目的で、例えば、導通体を絶縁体
で包埋し、同導通体によるチャンバー空間のまたは防水
の汚損を防止し、しかも静電気的荷電状態のみを調整す
るようにする目的の高周波コイル、または、ループコイ
ルを防水膜間の管壁・チャンバー構成ユニット内外また
は一側に設定し、同導通体による、チャンバー空間のま
たは防水膜の汚損を防止し、しかも該チャンバー壁また
はユニット壁または、チャンバーの空間の静電気的荷電
状態を調整する目的で、水蒸気濃度勾配の変動を定常的
に保持するようにしてもよい。これは、微弱ではある
が、非導電性流体における管内流動に伴う帯電が発生す
るために、該管壁部において、少なくとも二種類の異種
の物質が互いに接触してその界面に正負の不均一な分布
が存在していること、第二に、それら二つの物質が相対
的に運動することによって反対符号の電荷の分離が行わ
れることによる。このように電気二重層として荷電粒子
の層が形成されるために、静電気的な、極めて微弱な流
動電流が発生し管壁に沿うチャンバー沿面において、微
弱電流が発生する。このことは、チャンバー内部の汚損
に直結し、性能劣化の引き金にもなりうるので、この電
荷を特に電気の非導通体では均衡を保持するようにする
必要がある。このためにも、著しい温度差がチャンバー
間で発生するような場合や、水蒸気濃度勾配の発生する
場合には設定する必要がある場合が考えられる。しか
し、流体の密度は極めて低く、流体速度も極めて緩徐で
流路の長さも短いために、殆ど問題にならない可能性も
あるが、透湿膜保持部または、透湿膜接続付着部に於け
る汚損防止には有効な手段である。これは、各チャンバ
ーに基布・通気性保温材を充填する場合において、各チ
ャンバーの間の誘電率に変動が発生するためであり、各
チャンバー間の静電容量の変化を意図的に変更または、
補助的な作用を行うものである。従って、上記導通体も
含めて、チャンバーに設定するコイル等は、この静電誘
導を考慮し、各チャンバー間に静電容量勾配または電位
勾配を設定することが可能である。
【0048】それは、水蒸気濃度勾配の透湿膜自体によ
る基本的な設定であり、上記事項は二次的な補助的な手
段である。本除湿装置Aの取付けは、水蒸気が低い場所
によどむ傾向があるので、実施例のようにボックス下方
が好ましいが、ボックスの側壁または上部に取付けるよ
うにしてもよい。但し、これ等の場合、雨除けを設定し
なければならない。なぜならば、透湿膜、または透湿可
能な防水膜の汚損がそのような位置では、促進される
し、排気路の封鎖を伴う場合が起こりうるからである。
取付方向がボックス側壁、または上部の場合、温度勾配
の設定に変更を要するので、例えば、日光の照射する側
と日光の当らない側とを温度勾配、または水蒸気濃度勾
配の設定条件を変更してもよい。
【0049】ボックス10内の機器に結露してしまった
水滴が除湿装置内へ侵入するのを防止する水滴除け75
を設けてもよい。これは、本除湿装置が原則として防水
機密構造を持つボックスに設定されるものであり、本装
置以外にその気密性の破壊が発生した場合のための安全
策である。これは、温度上昇に伴いボックス10内に存
在する水滴は積極的に防水膜の通気路封鎖が発生し得な
い場合においては、接続的にその効果が期待されること
を目的としたものである。
【0050】有底筒状通気体の外形は、円筒形に限ら
ず、ボックス10と筒状ケーシング1の温度の変動速度
や地域により各チャンバーの容積比を調整する目的で、
または、筒状ケーシング1の表面積の差をつける目的で
円錐状体に形成してもよい。但し、通気路11、または
通気路11の性質を利用するために、円錐体を内外に置
いて逆方向にその頂点を設定するような構成としてもよ
い。また、1つのチャンバーにて諸種の実験から、対流
が発生していることが確認されこの対流を一定に保つ手
段としては、例えば、吸気筒3aにおける内部筒壁また
は、第1チャンバー11aの防水膜表面等に保温材によ
る保温壁を設けたり、ロールセル状,または6角セル
状、またはフィン状のガイド筒を設けてもよい。また、
同一または異なる防水膜の通気性保温材の厚みを変更す
ることによって、同部位の除湿効果の差を設け、チャン
バー内の対流現象を助長するようにしてもよい。また、
例えば、通気性保温材としては、疎水性、撥水性、吸水
性の低い、しかも保温性の高い材料を選択するのが好ま
しい。また、防水膜においては、透湿膜を補強する基布
の厚みを増大させることによって、チャンバー空間内へ
の通気性保温材の設定を省略することが可能である。
【0051】縦型の場合、同直径の除湿モジュールに於
いて、函体側と非函体側(外側)とで、透湿性のまた
は、通気性の異なる透湿膜を使用し、水蒸気濃度勾配・
温度勾配・各チャンバー間の熱容量勾配を各チャンバー
間で発生する対流現象を考慮して、例えば上方では通気
性の低い、しかし透湿性の高い透湿膜を使用し、下方で
は、通気性の高いしかし透湿性の高い透湿膜を使用して
よい。また、横型の場合も上記と同様に、各チャンバー
の対流現象を考慮した透湿膜配置を、チャンバー側壁側
と、中心軸側で配列するようにしてもよい。
【0052】図9に示すように、防護ネットは防塵ネッ
ト75aと防虫ネット75bとに分け、万一水滴が付着
しても下方一点に集合して短時間で除去(落下や蒸発
等)されるように下向きに湾曲するように形成してもよ
い。このように、両者を分けて離すことにより、通気性
が高まり乾燥を早目ることができる。この場合、図10
に示すように中央部に下向きの凸部75cを設けたり、
図11に示すように中央部に上向きの凸部75dを設け
てもよい。尚、前記防虫ネット75bは、ステンレスま
たは防かび処理された樹脂繊維によるネットを使用する
のが好ましい。
【0053】また、筒状体の最下端に防風ネット76を
設けてもよい。この防風ネット76は、図9,12に示
すように、整流用の同心円筒76bを支持枠76aで保
持し、この支持枠76aは各位置を相対的にずらして出
来るだけ通気性を良好にし、その形状は水滴が停留しな
いように湾曲縁の組合せ(図13参照)とし、さらにそ
の断面は湾曲縁を鋭角に形成している(図13一点鎖
線)。取付けは電気製品に限らず、ギヤケース、コンテ
ナ等にも行うことができる。尚、ギヤケース等にはトラ
ップを介して取付けることもできる。
【0054】除湿の促進に毛細管を利用した水蒸気圧の
調整手段を付加してもよい。
【0055】振動手段は、可動コイル形に限らず、クリ
スタル型、圧電素子型等任意に設定することができる。
また、取付けも室内側に限らず、室外側、室内外の両側
等取付可能であるし、空気振動圧や振動数も強弱、高低
等様々に組合せることができる。
【0056】
【発明の効果】以上、説明してきたように本発明請求項
1記載の除湿装置にあっては、前記構成としたため、呼
吸作用のある容器の内部を長期に亘って除湿することが
できる。また、通気路となる容器側の開口面積が小さく
ても、除湿用面積が大きくできるので、様々な容器に取
付けても大きな除湿効果が得られる。また、構造が簡単
であり、取付けや取扱いが大変容易であるという効果が
得られる。また、空気振動圧を防水膜に付与することに
より、除湿作用を促進させることができるという効果が
得られる。請求項2記載の除湿装置にあっては、前記請
求項1における効果に加え、通気路内部における水蒸気
の濃度勾配を外気側に傾け除湿作用を促進させることが
できるという効果が得られる。請求項3記載の除湿装置
にあっては、前記効果に加え、水蒸気は拡散エネルギー
を保持したままの状態を維持できるから、濃度勾配によ
る除湿作用と相乗して除湿を行い、除湿効果を上げるこ
とができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】除湿装置を示す断面図である。
【図2】実施例の除湿装置を示す断面図である。
【図3】実施例の除湿装置を示す断面図である。
【図4】実施例の除湿装置の排気部を示す断面図であ
る。
【図5】実施例の排気部の一部を示す断面図である。
【図6】同上の防水膜部の拡大説明図である。
【図7】他の除湿装置を示す断面図である。
【図8】防水膜の一部拡大説明図である。
【図9】他の除湿装置を示す断面図である。
【図10】防護ネットの他の実施例を示す断面図であ
る。
【図11】防護ネットの他の実施例を示す断面図であ
る。
【図12】防風ネットを示す平面図である。
【図13】防風ネットの支持枠を示す説明図である。
【符号の説明】
A,B,C 除湿装置 1 筒状ケーシング 2 通気体 4a 第1防水膜 4b 第2防水膜 5 振動手段 6 電子冷却素子 10 ボックス(容器) 10b 外気側 10c 室内側(容器内) 11 通気路 11a,11b,11c チャンバー 51 円形状マグネット(振動手段) 52 振動板(振動手段) 54 可動コイル(振動手段)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器の壁部に取付けられ該容器の内・外
    部を連通する通気路を形成する筒状体と;透湿可能な貫
    通微細孔を有する防水膜で少なくとも筒壁の一部を形成
    した多重の有底筒状通気体と;を備え、該有底筒状通気
    体を前記筒状体内部に配置することにより、前記通気路
    を容器の内部から外部に向けて複数段に遮蔽した除湿装
    置において、前記防水膜に空気振動圧を付与する振動手
    段を備えていることを特徴とする除湿装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の除湿装置において、少な
    くとも発熱作用のある半導体素子を前記通気路に備えて
    いることを特徴とする除湿装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の除湿装置におい
    て、前記通気体の少なくとも一部であって容器側の面に
    通気性保温材を備えたことを特徴とする除湿装置。
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