JP3536484B2 - 発電機 - Google Patents

発電機

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JP3536484B2
JP3536484B2 JP29939295A JP29939295A JP3536484B2 JP 3536484 B2 JP3536484 B2 JP 3536484B2 JP 29939295 A JP29939295 A JP 29939295A JP 29939295 A JP29939295 A JP 29939295A JP 3536484 B2 JP3536484 B2 JP 3536484B2
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    • H02K5/225Terminal boxes or connection arrangements

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ロータコアに巻
装されたロータコイル、およびこのロータコイルに固定
側刷子から集電環を介して給電する発電機に関するもの
で、特にステータコイルに誘起した交流出力を整流して
直流出力に変換する整流装置を一体化した車両用交流発
電機に係わる。
【0002】
【従来の技術】従来より、図11に示したように、三相
整流装置101と、発電電圧を調整する電圧調整装置1
02と、ハウジング103内に回転自在に支持されたシ
ャフト104と、ハウジング103の内面に固定された
ステータ105と、このステータ105と相対回転する
ロータ106と、シャフト104の端部外周に固定され
た集電装置107と、この集電装置107の外周を摺動
する刷子装置108とを備えた車両用交流発電機100
が知られている。ここで、ステータ105は、ステータ
コア111および三相のステータコイル112等からな
る。ロータ106は、ランデル型のポールコア113お
よびロータコイル114等からなる。
【0003】そして、集電装置107は、2個の集電環
120、および2個のコネクションバー121等から構
成されている。なお、2個の集電環120は、銅合金や
ステンレス鋼等の金属質部材で環状に作られており、シ
ャフト104と一体的に回転する。また、2個のコネク
ションバー121は、ロータコイル114の両端末線1
15にそれぞれ電気的に接続され、且つ2個の集電環1
20にそれぞれ電気的に接続されている。さらに、車両
振動や車両用交流発電機100の回転変動により端末線
115の端部とコネクションバー121との結線部分
や、集電環120とコネクションバー121との結線部
分が共振することにより、それらの両結線部分の接続強
度が低下することを防止するために、絶縁チューブ11
6の先端部および端末線115とコネクションバー12
1との結線部分を含浸剤(エポキシ系樹脂)123によ
り覆っている。
【0004】一方、刷子装置108は、2個の固定側刷
子131、これらの固定側刷子131を保持する刷子ホ
ルダー132、および2個の固定側刷子131を2個の
集電環120の外周に押圧して電気的に接続させるコイ
ルスプリング133等から構成されている。なお、2個
の固定側刷子131は、炭素質部材により作られてい
る。また、2個の固定側刷子131は、電圧調整装置1
02と刷子ターミナル(図示せず)を介して銅線よりな
るピグテール134により結線されている。
【0005】近年、車両のエンジンルームの小型化に伴
う補機類の取付スペースの狭小化と燃料消費の規制によ
る小型、軽量化、および車両寿命の保証期間の延長化に
よる長寿命化を図った車両用交流発電機が望まれてい
る。なお、車両用交流発電機の小型、軽量化の一手段と
しては、一般に車両用交流発電機の体格の縮径および車
両用交流発電機の軸長の短縮が要求されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、従来の車両
用交流発電機100においては、2個の固定側刷子13
1が摩耗部材であるために予め摩耗を予測した長さを設
定して長寿命化を図る必要があるが、ロータコイル11
4に励磁電流を供給する励磁回路の電圧ドロップを小さ
くして発電出力の低下を防止するために、ロータコイル
114への励磁電流を制御する電圧調整装置102に近
接して刷子ホルダー132を設置している。この結果、
電圧調整装置102と刷子ホルダー132とが近接して
配置されていることから、2個の固定側刷子131の長
さを大きくするために、刷子ホルダー132の軸方向に
直交する径方向寸法を大きく、長く設定できなかった。
したがって、刷子ホルダー132と2個の集電環120
の軸方向寸法が車両用交流発電機100の全軸長に対し
て大きな割合を占めることになり、車両用交流発電機1
00の小型化の大きな妨げになっているという問題が生
じている。
【0007】また、2個の固定側刷子131が炭素質部
材で作られていることから、2個の固定側刷子131に
おいて2個の集電環120の外周に接触する接触部分の
電気抵抗を小さくするため、適度の面積(大きさ)とコ
イルスプリング133の押圧力(バネ荷重)とが必要で
ある。したがって、車両用交流発電機100を小型化す
るために、2個の固定側刷子131の接触部分の表面積
を小さくすると、電流密度が大きくなり、2個の固定側
刷子131の温度が上昇することにより2個の固定側刷
子131の耐久寿命が短くなるので、車両用交流発電機
100の長寿命化を図ることができないという問題が生
じてしまう。
【0008】また、従来の集電環120が金属質部材で
作られていることから、集電環120とコネクションバ
ー121との溶接および集電環120を精密な円環形状
に仕上げる切削加工時の切削性を考慮すると、集電環1
20の材料である金属質部材の硬さを向上して集電環1
20の長寿命化を図ることはできないという問題があ
る。
【0009】ここで、小型直流回転電機(例えばモータ
ー類)においては、固定側刷子を金属質部材(薄い金属
板を重ねたものあるいは銅線)で作り、回転側コンミテ
ータを銅合金で作った例があるが、回転側コンミテータ
の段差により固定側刷子に異常摩耗が発生するという問
題が生じている。このため、低電圧で低速回転の場合し
か使用されておらず、車両用交流発電機のような低速回
転から高速回転まで幅広い範囲で回転するものには上記
の構造は採用されなかった。
【0010】
【発明の目的】この発明の目的は、固定側刷子を軽量化
してバネ荷重を軽減することにより固定側刷子の振動に
よる影響を抑えて固定側刷子の耐久寿命を延長し、発電
機の長寿命化を達成することにある。また、固定側刷子
の集電環との摺動部分に耐摩耗性に優れた接点材を設け
ることにより、固定側刷子の異常摩耗を防止して固定側
刷子の耐久寿命を大幅に延長し、発電機の長寿命化を達
成することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に
よれば、固定側刷子金属質部材で作ることにより、固
定側刷子において集電環の外周に接触する接触部分の電
気抵抗を小さくするために、固定側刷子の接触部分の表
面積を小さくしても電流密度が変化しないので、固定側
刷子の温度上昇が抑えられて固定側刷子の耐久寿命が延
びる。したがって、発電機の長寿命化を達成できるとい
う効果が得られる。また、固定側刷子を、従来のスプリ
ングとピグテールおよび黒鉛質刷子を兼ね、燐青銅また
はベリリウム銅等の銅合金のバネ鋼とすることにより、
固定側刷子を大幅に軽量化できるので、バネ荷重を低減
することができる。それによって、固定側刷子の振動に
よる影響を回避できるので、集電環および固定側刷子の
摩耗が大幅に少なくなり、固定側刷子の耐久寿命を更に
延長できるという効果が得られる。また、固定側刷子を
銅合金のバネ鋼で作ることにより、スプリングが無くて
も固定側刷子が集電環側に付勢する。このため、部品点
数を減少しながらも、集電環に対する固定側刷子の接触
圧を十分に確保できるので、安定したロータコイルへの
給電状態を確保することができ、且つ低価格の発電機を
提供できるという効果が得られる。また、固定側刷子の
形状を集電環を挟み込むような略半円弧形状にしている
ので、接触圧の合成ベクトルが略0になり、刷子固定部
に接触圧が加わらないようにできるという効果が得られ
る。そして、固定側刷子が剥離し易い方向に過大な振動
が発生して、一方のアーム部が集電環より剥離しても他
方のアーム部が集電環の外周に密着することにより、固
定側刷子から集電環へ安定した給電を行うことができる
という効果が得られる。
【0012】また、固定側刷子を金属質部材で作り、固
定側刷子と集電環との摺動部分に耐摩耗性に優れた接点
材を設けることにより、固定側刷子が摩耗し難くなるの
で、従来のように摩耗部材で作った固定側刷子のように
予め摩耗を予測した大きさと長さに設定する必要はな
い。これにより、固定側刷子を薄くすることができるの
で、固定側刷子を大幅に軽量化することができ、且つ固
定側刷子の径方向寸法および軸方向寸法を短縮できる。
また、固定側刷子の軸方向寸法を短縮できるので、集電
環の軸方向寸法を短縮できる。したがって、発電機の体
格を縮径化でき、且つ発電機の軸長を短縮化できるの
で、発電機を小型、軽量化することができる。
【0013】請求項2に記載の発明によれば、固定側刷
子の集電環との摺動面に、耐摩耗性の高い銅系または銀
系の金属合金を材料とする接点材を被着させることによ
り、固定側刷子の集電環との摺動面の摩耗量が大幅に減
少する。それによって、固定側刷子の長寿命化が図れる
ので、発電機の長寿命化を達成することができるという
効果が得られる。
【0014】請求項3に記載の発明によれば、固定側刷
子の集電環との摺動部分に、耐摩耗性の高い銅系または
銀系の金属合金を材料とする接点材をろう付け、リベッ
トまたはかしめ等の固定手段を利用して電気的、且つ機
械的に固定することにより、固定側刷子の集電環との摺
動部分の摩耗量が大幅に減少する。それによって、固定
側刷子の長寿命化が図れるので、発電機の長寿命化を達
成することができるという効果が得られる。
【0015】請求項4に記載の発明によれば、切削加工
を行わず、プレス加工のみで薄板弾性材よりなる固定側
刷子を作ることにより、摩耗寿命に影響する固定側刷子
の硬さを十分に高くできるので、固定側刷子の長寿命化
が図れる。したがって、発電機の長寿命化を達成するこ
とができるという効果が得られる。
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】請求項5に記載の発明によれば、2個のア
ーム部の軸方向に面取り形状の飛び出し部を設けること
により、2個のアーム部が軸方向に滑らかに移動するこ
とができる。このため、分解作業時および組付作業時の
引っ掛かりを防止できるので、分解作業および組付作業
の作業性を向上できる。それによって、発電機の生産性
が向上するので、発電機の価格を低減できるという効果
が得られる。
【0020】請求項に記載の発明によれば、銅とカー
ボンとを混合した炭素粉末よりなる炭素質部材で集電環
を作っているが、円環状の集電環のうち固定側刷子に接
触する部分は円周方向寸法の一部であるため、集電環の
温度上昇も抑えられて集電環の耐久寿命が延びる。した
がって、発電機の長寿命化を達成することができるとい
う効果が得られる。
【0021】また、集電環が炭素質部材で作られている
ことにより、自己潤滑性を備えるため、集電環自身の摩
擦係数を軽減できる。そして、集電環が炭素質部材で作
られているので、仮に固定側刷子を金属質部材で作って
その固定側刷子を集電環の外周に高速で摺動させても安
定した摩耗とロータコイルへの給電を確保することがで
きるという効果が得られる。
【0022】
【発明の実施の形態】
〔第1実施例の構成〕図1ないし図5はこの発明の第1
実施例を示したもので、図1はスリップリングと固定側
刷子を示した図で、図2は車両用交流発電機の全体構造
を示した図で、図3は車両用交流発電機の主要部構造を
示した図であり、図4はリヤハウジングに三相整流装
置、電圧調整装置および刷子装置を組み付けた状態を示
した図である。
【0023】車両用交流発電機1は、ポリVベルト(図
示せず)を介してエンジンで駆動され、発電した交流電
流を三相整流装置9で整流し、直流に変換して、車両に
搭載されたバッテリ(図示せず)の充電と電気負荷へ必
要な電力の供給とを行う車両用オルタネータである。こ
の車両用交流発電機1は、ハウジング2、ステータ3、
ロータ4、シャフト5、集電装置6、送風装置7、刷子
装置8、三相整流装置9および電圧調整装置10等から
構成されている。
【0024】〔ハウジングの説明〕次に、ハウジング2
について図2ないし図4に基づいて説明する。このハウ
ジング2は、2個のアルミニウムダイカスト製のフロン
トハウジング(ドライブフレームとも言う)11および
リヤハウジング(リヤフレームとも言う)12からな
り、複数のスタッドボルト13およびナット14によっ
て締結されている。
【0025】そして、フロントハウジング11には、シ
ャフト5のフロント側(先端側)を回転自在に支持する
フロントベアリング15が軸受保持部16に圧入および
かしめによって固定されている。また、リヤハウジング
12にはシャフト5のリヤ側(後端側)を回転自在に支
持する軸受としてのリヤベアリング17が後記する刷子
保持装置52を介して軸受保持部18に圧入によって固
定されている。そして、ハウジング2内に冷却風を吸い
込むべく、フロントハウジング11には多数の通風口1
9が、リヤハウジング12には多数の通風口20および
多数の排気口21が、略円環状に周設されている。
【0026】さらに、フロントハウジング11の上部に
はエンジンのブラケット(図示せず)に締結固定される
ステー部22、下部にはエンジンのブラケットに締結固
定されるステー部23が一体成形されている。また、リ
ヤハウジング12には、エンジンのブラケットに締結固
定されるステー部24が一体成形されている。これらの
ステー部22〜24には、ボルト(図示せず)が挿通す
るボルト穴25〜27が貫通している。
【0027】〔ステータの説明〕次に、ステータ3につ
いて図2に基づいて説明する。このステータ3は、フロ
ントハウジング11の内周面に圧入固定されて一体化さ
れたステータコア31、およびこのステータコア31に
巻装された三相のステータコイル32により構成された
固定子である。
【0028】ステータコア31は、電機子鉄心を構成す
るもので、磁性材料製の薄鋼板を複数積層してなる積層
コアよりなる。ステータコア31の内周側には、多数の
スロット(図示せず)が等間隔で形成されている。三相
のステータコイル32は、Y結線またはΔ結線により接
続され、ロータ4の回転に伴って三相交流出力が誘起す
る三相の電機子巻線である。これらのステータコイル3
2の巻線端は、三相整流装置9の三相全波整流ブリッジ
回路に半田付け等を用いて電気的に接続されている。
【0029】〔ロータの説明〕次に、ロータ4について
図2および図3に基づいて説明する。このロータ4は、
界磁として働く部分で、シャフト5と一体的に回転する
回転子である。ロータ4は、シャフト5、このシャフト
5に固定されたランデル型のポールコア33、このポー
ルコア33に巻装された界磁コイル34、この界磁コイ
ル34に励磁電流を供給するための集電装置6、および
冷却風を発生させる送風装置7等から構成されている。
【0030】ポールコア33は、本発明のロータコア
(界磁極、界磁鉄心または回転子鉄心とも言う)であっ
て、中央に界磁コイル34が巻かれ、強磁性材料により
作られている。このポールコア33は、界磁コイル34
に励磁電流が流れると前端側の爪状磁極部33aが全て
N極になり、後端側の爪状磁極部33bが全てS極にな
る。そして、後端側の爪状磁極部33bのリヤ側壁面に
は、ハウジング2内に冷却風を吸い込む送風装置7が溶
接等の手段を用いて取り付けられている。
【0031】界磁コイル34は、本発明のロータコイル
であって、ポールコア33の中央部にコイルボビン35
を介して巻回され、励磁電流が流れるとポールコア33
を磁化する励磁巻線(回転子巻線とも言う)である。こ
の界磁コイル34は、両端の端末線がコネクションバー
(図示せず)に半田付け等を用いて電気的に接続されて
いる。なお、コイルボビン35は、界磁コイル34とポ
ールコア33とを電気的に絶縁する電気絶縁性の樹脂質
部材で作られている。
【0032】〔シャフトの説明〕次に、シャフト5につ
いて図2および図3に基づいて説明する。このシャフト
5は、ハウジング2の軸受保持部16、18にフロン
ト、リヤベアリング15、17を介して回転自在に支持
されている。このシャフト5の一端部(先端部、フロン
ト側端部)には、エンジンの回転動力をシャフト5に伝
達するためのVリブドプーリ(ポリVベルト用プーリ)
36が座付きナット36aとフロントベアリング15と
の間に締結固定されている。このVリブドプーリ36
は、ポリVベルト等の伝動手段(図示せず)を介してエ
ンジンの出力軸(クランク軸)に装着されたポリVベル
ト用プーリ(図示せず)に駆動連結されている。なお、
シャフト5とVリブドプーリ36との間に電磁クラッチ
等のクラッチ手段を配しても良い。
【0033】〔集電装置の説明〕次に、集電装置6につ
いて図1ないし図4に基づいて説明する。集電装置6
は、バッテリおよび電圧調整装置10と界磁コイル34
とを刷子装置8を通して接続するために使われる2個の
スリップリング41、およびこれらのスリップリング4
1の各々に接続される2個のコネクションバー(スリッ
プリング端子とも言う)42等から構成されている。
【0034】2個のスリップリング41は、本発明の集
電環であって、シャフト5の他端部(後端部、リヤ側端
部)の外周に設けられた円環形状の炭素質集電環であ
る。これらのスリップリング41の材質としては、炭素
(カーボン)質部材(例えば銅合金の発泡骨格金属を金
属母体とした炭素粉末、天然黒鉛、電気黒鉛または金属
黒鉛等)が使用されている。これらのスリップリング4
1は、2個のコネクションバー42をそれぞれインサー
トした状態で焼成されることにより所定の円環形状に成
形される。なお、2個のスリップリング41は、一方が
正極側スリップリングとなり、他方が負極側スリップリ
ングとなる。
【0035】2個のコネクションバー42は、プレス加
工により平板形状に形成され、一端部に、界磁コイル3
4の端末線34aが半田付け、ろう付け、フュージング
溶接(抵抗溶接)等の溶接手段により電気的に接合され
ている。2個のコネクションバー42の他端部は、2個
のスリップリング41内にそれぞれインサート成形され
ることにより機械的、且つ電気的に接続されている。な
お、2個のコネクションバー42のインサート部分の外
周面および内周面に、例えばショットブラスト法、ショ
ットピーニング法またはプレス加工法等の加工方法によ
り凸凹を形成することにより、スリップリング41とコ
ネクションバー42との接触面積を増加させて、スリッ
プリング41とコネクションバー42との接触抵抗を減
少させても良い。
【0036】〔送風装置の説明〕次に、送風装置7につ
いて図2および図3に基づいて説明する。この送風装置
7は、電気絶縁性の樹脂質部材で一体成形され、2個の
スリップリング41と2個のコネクションバー42を樹
脂質部材にてインサート成形している。この送風装置7
は、2個のスリップリング41と2個のコネクションバ
ー42との結合部分を保護する端子保護部材でもある。
【0037】送風装置7は、遠心式ファンを構成する複
数の翼部43、これらの翼部43を支持する円環状の支
持板部44、およびスリップリング41をインサート成
形した円筒状の集電環固定部45等から構成されてい
る。支持板部44は、2個のコネクションバー42の径
方向部分をインサート成形してポールコア33の後端側
の側面に固定され、刷子装置8と対向する対向面(後端
面)に嵌合部としての凸部46を設けている。
【0038】集電環固定部45は、2個のスリップリン
グ41および2個のコネクションバー42の軸方向部分
をインサート成形してシャフト5の他端部外周に圧入固
定または形成されている。なお、樹脂質部材としては、
例えば電気絶縁性および耐熱性に優れ、高強度で寸法安
定性に優れる、例えばポリフェニレンサルファイド樹脂
(PPS樹脂)またはフェノール樹脂(PM樹脂)を使
用することが望ましい。
【0039】〔刷子装置の説明〕次に、刷子装置8につ
いて図1ないし図4に基づいて説明する。この刷子装置
8は、2個のスリップリング41の各々の外周を摺動し
て各々と電気的に接続する2個の固定側刷子51、これ
らの固定側刷子51を支持固定する刷子保持装置52、
およびこの刷子保持装置52にインサート成形された接
続ターミナル53、54等から構成されている。
【0040】2個の固定側刷子51は、プレス加工のみ
により一体成形され、2個のスリップリング41を介し
て界磁コイル34に励磁電流を供給する金属質のブラシ
(金属質刷子)である。これらの固定側刷子51の材質
としては、金属質部材(例えば銅合金のバネ鋼である燐
青銅またはベリリウム銅等の導電性の薄板弾性材)が使
用されている。そして、2個の固定側刷子51には、そ
の中心部となる刷子基部55、この刷子基部55よりも
刷子保持装置52側に突出した刷子固定部56、および
刷子基部55の両側からスリップリング41の周方向に
沿うように延長された2個のアーム部57が延長されて
いる。
【0041】刷子固定部56は、固定側刷子51の材質
として銅合金のバネ鋼を使用していることから、つまり
バネ鋼の特徴であるバネ特性を利用した方法で接続ター
ミナル53、54と電気的、機械的に固定されている。
このため、この実施例の刷子固定部56は、性能上およ
び製造上の最小スペースとなるファストン形状に形成さ
れている。すなわち、刷子固定部56は、図1に示した
ように、方形状の刷子基部55より軸方向に突出した突
出片56a、およびこの突出片56aの両側を断面形状
が略長円形状の円周を描くように折り曲げた弾性変形可
能な2個の係止片56bを有している。そして、刷子固
定部56は、接続ターミナル53、54の先端部が突出
片56aと係止片56bとの間に挿入されることによ
り、突出片56aと係止片56bとの間で接続ターミナ
ル53、54の先端部を挟持する。
【0042】2個のアーム部57は、図1に示したよう
に、先端部に各スリップリング41の外周面を摺動する
摺動部57aを有し、自己のバネ特性により各スリップ
リング41との接触圧を確保している。これらのアーム
部57の軸方向の両側からは、4個の延長片(飛び出し
部)57bが突き出している。4個の延長片57bは、
スリップリング41の軸方向両端よりそれぞれ軸方向の
両側に向けて延長され、且つ各摺動部57aの軸方向に
対して外側に反った形状(面取り形状)に形成されてい
る。
【0043】2個の摺動部57aの摺動面(対向面)に
は、耐摩耗性に優れた方形状の接点材(以下耐摩耗材と
呼ぶ)58をそれぞれ接合している。耐摩耗材58は、
導電性に優れ、耐摩耗性に優れる銅系または銀系の金属
合金(例えば以下の表1のCP13A〜CP13Dに示
した銀パラジウム合金、または以下の表2のCP6A〜
CP6Cに示した銀銅合金)を材料とし、図5に示した
ように、円柱状の突起部58aをアーム部57の穴部5
71に挿入した後にかしめることによりアーム部57に
電気的、且つ機械的に固定されている。
【表1】
【表2】
【0044】なお、2個のアーム部57は、図1に示し
たように、半円弧形状(馬蹄形状)に形成され、2個の
摺動部57a間(2個の耐摩耗材58間)の寸法Aとス
リップリング41の外径Bとの寸法差(B−A)の締め
代により2個のスリップリング41へ押圧されている。
【0045】刷子保持装置52は、2個の固定側刷子5
1を保持固定する刷子(ブラシ)ホルダーのことで、電
気絶縁性の樹脂質部材(例えばPPS樹脂等)よりな
る。この刷子保持装置52は、刷子保持部59、この刷
子保持部59の内周側に設けられた円筒状の軸受保持部
60、刷子保持部59の前端側より軸方向へ延長された
円筒状の延長部61、および後記する電圧調整装置10
のケーシング62を一体成形している。
【0046】刷子保持部59は、ブラシホルダー部とも
言い、接続ターミナル53、54をインサート成形して
おり、接続ターミナル53、54の各々の先端部を突出
した状態で接続ターミナル53、54を保持している。
軸受保持部60は、ベアリングホルダー部とも言い、リ
ヤハウジング12の軸受保持部18内に圧入され、内周
側にリヤベアリング17が圧入によって固定されてい
る。
【0047】延長部61は、集電環筒状被覆部、スリッ
プリングカバー部とも言い、送風装置7と共に、2個の
スリップリング41と2個の固定側刷子51との摺動部
分の周囲を覆っている。この延長部61は、送風装置7
の支持板部44と対向する対向面(前端面)に、支持板
部44の凸部46に嵌め合わされる被嵌合部としての凹
部63を形成している。このため、刷子保持装置52の
凹部63は、支持板部44の凸部46との間に断面形状
が略U字形状のラビリンスシール64が形成される。こ
のラビリンスシール64は、全周切れ目なく円環状に形
成されている。したがって、2個のスリップリング41
と2個の固定側刷子51との摺動部分が存する円筒状空
隙は、送風装置7および刷子保持装置52により気密的
にシールされることになる。
【0048】接続ターミナル53は、本発明の外部接続
端子であって、断面形状が略L字状に形成され、電圧調
整装置10の励磁電流出力端子(図示せず)と一体的に
設けられた給電端子である。接続ターミナル54は、刷
子装置8の外部接続端子であって、接続ターミナル53
に対して逆側に延びるように断面形状が略逆L字状に形
成され、三相整流装置9の直流出力ターミナル71に固
定ねじ72により締結固定されて電気的に接続された給
電端子である。なお、接続ターミナル53、54の先端
部は、図1に示したように、刷子固定部56の突出片5
6aと係止片56bとの間に挿入し易いようにテーパー
形状に形成されている。また、接続ターミナル53、5
4は、アルミニウム合金や銅合金等の金属質部材により
製作されている。
【0049】〔三相整流装置の説明〕次に、三相整流装
置9について図2ないし図4に基づいて説明する。この
三相整流装置9は、所謂レクティファイヤであって、直
流出力ターミナル71、正極側冷却フィン73、負極側
冷却フィン74、3個の正極側ダイオード75、3個の
負極側ダイオード76および端子台77等から構成され
ている。
【0050】直流出力ターミナル71は、三相整流装置
9の外部接続端子であって、一端部に図示しない導電線
を介してバッテリの正極に電気的に接続され、他端部が
刷子装置8の接続ターミナル54および正極側冷却フィ
ン73に図示しない固定ねじを締め付けることにより電
気的に接続されている。この直流出力ターミナル71
は、バッテリに充電電流を供給するターミナル(直流出
力正極側ターミナルとも言う)で、車両用交流発電機1
のB端子を構成する。
【0051】正極側冷却フィン73は、負極側冷却フィ
ン74と共に刷子保持装置52を囲むように所定の形状
に一体成形され、リヤハウジング12の側面に沿うよう
に配されている。正極側冷却フィン73は、図示しない
絶縁部材を介してリヤハウジング12の内側面に固定さ
れている。負極側冷却フィン74は、リヤハウジング1
2を介してボディアース(接地)されている。すなわ
ち、正極側冷却フィン73はバッテリの正極(+)側に
電気的に接続され、負極側冷却フィン74はバッテリの
負極(−)側に電気的に接続されている。そして、正極
側、負極側冷却フィン73、74は、それぞれ熱伝導性
に優れる導電性金属板(例えばアルミニウム板)で作ら
れており、3個の正極側、負極側ダイオード75、76
の発熱を放熱する放熱フィンであると共に、3個の正極
側、負極側ダイオード75、76を保持固定する整流素
子保持手段でもある。
【0052】3個の正極側、負極側ダイオード75、7
6は、三相のステータコイル32の交流出力を整流して
直流出力に変換(整流)する正極側、負極側整流素子で
ある。3個の正極側、負極側ダイオード75、76は、
一端側(リード線)がそれぞれ3個の交流入力端子78
に半田付けにより電気的に接続され、他端側がそれぞれ
正極側、負極側冷却フィン73、74に半田付けにより
電気的に接続されている。なお、直流出力ターミナル7
1、正極側、負極側冷却フィン73、74、3個の正極
側、3個の負極側ダイオード75、76および3個の交
流入力端子78等から三相全波整流ブリッジ回路が構成
される。
【0053】端子台77は、電気絶縁性の樹脂質部材
(例えばPPS樹脂等)で所定の形状に作られ、3個の
交流入力端子78をインサート成形して保持すると共
に、正極側冷却フィン73と負極側冷却フィン74とを
電気的に絶縁する。この端子台77は、固定ねじ79に
より正極側、負極側冷却フィン73、74を固定してい
る。
【0054】〔電圧調整装置の説明〕次に、電圧調整装
置10について図2ないし図4に基づいて説明する。こ
の電圧調整装置10は、本発明の通電制御回路であっ
て、励磁電流出力端子等の各種外部接続端子(図示せ
ず)、集積回路(図示せず)およびケーシング62等か
ら構成されたICレギュレータである。励磁電流出力端
子は、電圧調整装置10の外部接続端子であって、前述
したように銅合金等の金属質部材により接続ターミナル
53と一体成形され、リヤハウジング12に固定される
ケーシング62に保持され、且つ2個の固定側刷子51
に機械的に接続されている。
【0055】集積回路は、界磁コイル34に供給する励
磁電流を制御して三相のステータコイル32の発電電圧
を調整する電圧調整手段である。この集積回路には、界
磁コイル34の通電および通電停止を制御するスイッチ
ング素子としてのパワートランジスタや、界磁コイル3
4に流れる励磁電流を減衰させる逆起電力吸収用ダイオ
ード等が組み込まれている。ケーシング62は、電気絶
縁性の樹脂質部材(例えばPPS樹脂等)により刷子保
持装置52と一体成形され、リヤハウジング12に固定
ねじ65により締結固定される複数のブラケット66を
有している。これにより、ケーシング62は、刷子保持
装置52および2個の固定側刷子51をリヤハウジング
12に固定する刷子固定手段として働く。また、ケーシ
ング62の内部には、集積回路等の電子部品がエポキシ
樹脂系の樹脂質部材によりモールド成形されている。
【0056】〔第1実施例の作用〕次に、この実施例の
車両用交流発電機1の作用を図1ないし図4に基づいて
簡単に説明する。
【0057】車両に搭載されたエンジンが始動すると、
エンジンの回転動力がポリVベルト等の伝動手段を介し
てVリブドプーリ36に伝達され、ハウジング2にフロ
ント、リヤベアリング15、17を介して回転自在に支
持されているシャフト5が回転することによりロータ4
が回転する。このとき、シャフト5の一体的にポールコ
ア33、界磁コイル34および2個のスリップリング4
1が回転する。
【0058】そして、電圧調整装置10が界磁コイル3
4の給電を開始すると、バッテリ→直流出力ターミナル
71→接続ターミナル54→正極側の固定側刷子51→
2個の耐摩耗材58→正極側のスリップリング41→正
極側のコネクションバー42→界磁コイル34→負極側
のコネクションバー42→負極側のスリップリング41
→2個の耐摩耗材58→負極側の固定側刷子51→接続
ターミナル53(励磁電流出力端子)→電圧調整装置1
0→リヤハウジング12→ボディのように励磁電流が流
れる。したがって、界磁コイル34にバッテリより電圧
が印加されて界磁コイル34に励磁電流が流れることに
よりポールコア33の一対の爪状磁極部33a、33b
が磁化する。これにより、前端側の爪状磁極部33aが
全てN極になり、後端側の爪状磁極部33bが全てS極
になる。
【0059】そして、ロータ4と相対回転するステータ
3のステータコア31に巻装された三相のステータコイ
ル32に順次交流電流が誘起し、発電電圧が急速に立ち
上がる。この三相の交流電流は、3個の交流入力端子7
8を経て三相全波整流ブリッジ回路に入力される。すな
わち、3個の正極側ダイオード75および3個の負極側
ダイオード76に入力されることにより、三相の交流電
流が整流され直流電流に変換される。そして、三相のス
テータコイル32の発電電圧(直流出力ターミナル71
の電圧、B端子電圧)がバッテリ電圧を越えると、整流
された直流電流、すなわち、充電電流は、3個の正極側
ダイオード75→正極側冷却フィン73→直流出力ター
ミナル71→導電線を経てバッテリに供給される。これ
により、バッテリに充電電流が流れることによってバッ
テリが充電されると共に、車両に搭載された電気負荷に
電力が供給される。
【0060】ここで、車両用交流発電機1を長期間運転
することにより、シャフト5の外周に一体的に設けられ
た2個のスリップリング41と刷子保持装置52に保持
された接続ターミナル53、54に機械的に固定された
2個の固定側刷子51の各耐摩耗材58とが高速回転で
摺動する。しかるに、2個のスリップリング41で作ら
れているので、自己潤滑性を備えている。すなわち、ス
リップリング41自身の摩擦係数を軽減することによ
り、従来の銅合金製の金属質集電環120と比較してス
リップリング41の摩耗量が大幅に軽減される。
【0061】また、2個の固定側刷子51が金属質部材
で作られており、更に2個の固定側刷子51の摺動部5
7aに耐摩耗性の高い耐摩耗材58が接合されているの
で、軽量化されバネ荷重が軽減することにより2個の固
定側刷子51の摩耗量が大幅に軽減される。したがっ
て、2個のスリップリング41および2個の固定側刷子
51の耐久寿命を長期化することができる。
【0062】〔第1実施例の効果〕先ず、2個の固定側
刷子51の材質に炭素質部材を使用し、且つ摺動部57
aに耐摩耗材58を設けた場合の効果について説明す
る。従来のように固定側刷子131として炭素質部材を
使用した場合には、接触電気抵抗を小さくするために、
炭素の中に銅粉を混合して接触電気抵抗と固定側刷子1
31の摩耗寿命によりその配合比を決めていた。そし
て、銅粉等を炭素質部材に配合することにより、固定側
刷子131の重量が重たくなるため振動による影響(例
えば固定側刷子131と集電環120との過剰な摩耗)
を考慮しなければならなかった。なお、固定側刷子の耐
振動は、一般に機械設計書の文献によると下記の数1の
式で表される。
【数1】耐振動∝{(k×バネ荷重)/(固定側刷子重
さ)}+{スプリング重さ}
【0063】上記の数1の式から、固定側刷子の重量を
軽量化すると、固定側刷子のバネ荷重を小さくできるこ
とが分かる。この発明では、固定側刷子51の材質とし
て従来のスプリングとピグテールおよび黒鉛質刷子を兼
ねたバネ鋼(実施例では燐青銅またはベリリウム銅)を
使用することにより、固定側刷子51を大幅に軽量化し
ている。これにより、固定側刷子51のバネ荷重を従来
の固定側刷子131と比較して大幅に低減できる。
【0064】さらに、固定側刷子51の2個のアーム部
57の各摺動部57aに耐摩耗材58を接合しているの
で、スリップリング41と固定側刷子51の摩耗量を大
幅に低減できる。例えば本発明の固定側刷子51の摩耗
量は、従来の固定側刷子131の摩耗量を1とすると1
/10程度となる。したがって、固定側刷子51の振動
による影響を抑制できることにより固定側刷子51の耐
久寿命を延長できるので、車両用交流発電機1の長寿命
化を達成することができる。
【0065】また、図1に示したように、固定側刷子5
1(2個のアーム部57)形状を略半円弧形状に形成
し、しかもスリップリング41を2個のアーム部57の
各摺動部57aで挟み込むようにすることにより、固定
側刷子51がスリップリング41の外周に接触する時の
接触圧の合成ベクトルが0になるので、接続ターミナル
53、54に機械的に固定される刷子固定部56にその
接触圧の力が加わらない構造となる。そして、固定側刷
子51の2個のアーム部57がスリップリング41より
剥離し易い方向、つまりスリップリング41の径方向に
過大な振動が発生した場合でも、剥離する摺動部57a
と剥離しない摺動部57aとが存在することにより、固
定側刷子51とスリップリング41との電気的な接続が
維持され、界磁コイル34に安定した励磁電流を流すこ
とができる。
【0066】さらに、図1に示したように、固定側刷子
51の2個のアーム部57の先端部に設けられた耐摩耗
材58の軸方向の両側に面取り形状の延長片57bを設
けることにより、耐摩耗材58が軸方向に滑らかに移動
することができるので、固定側刷子51をスリップリン
グ41の外周に組付けたり、固定側刷子51をスリップ
リング41の外周から取り外して分解したりする作業性
が向上する。これにより、車両用交流発電機1の生産性
を向上できるので、車両用交流発電機1の製品コストを
低減できる。
【0067】また、従来のように金属質部材で製作され
た集電環120の場合には、集電環120とコネクショ
ンバー121との半田付けやろう付け等の溶接および集
電環120を精密な円環形状に仕上げるための切削性を
考慮すると、長寿命化のために集電環120の材料であ
る金属質部材の硬さ向上はできないという問題が生じて
いた。しかるに、本発明の固定側刷子51は導電性の薄
板弾性材(板金)でありプレス加工だけで図4の形状に
成形加工できるので、固定側刷子51の材料である金属
質部材の摩耗寿命に影響する素材の硬さを十分に高くで
きる。これにより、固定側刷子51の長寿命化を達成で
きる。
【0068】次に、固定側刷子51の固定方法(支持構
造)による効果について説明する。固定側刷子51の刷
子固定部56と接続ターミナル53、54は、コスト的
に異種金属を設定することにより、車両用交流発電機1
の製造コストを低減できる。また、接続ターミナル5
3、54と一体で電気絶縁性の樹脂質部材にて刷子保持
装置52を一体成形する場合には、接続ターミナル5
3、54のインサート成形時の樹脂温度により金属特性
が変質し、固定側刷子51の耐摩耗性が低下する可能性
があるので、インサート成形後に接続ターミナル53、
54と刷子固定部56とを機械的に固定して両者の電気
的な接続を行う必要がある。接続ターミナル53、54
と刷子固定部56の固定方法としては、溶接、かしめ等
のような固定方法を用いることができるが、固定側刷子
51の材質が銅合金のバネ鋼であることから性能上およ
び製造上の最小スペースとなるファストン形状(図1参
照)による固定方法が最適である。
【0069】次に、スリップリング41の材質に炭素質
部材(例えば銅合金の発泡骨格金属を金属母体とし炭素
粉末より形成等)を使用した場合の効果について説明す
る。従来の構造の場合は、固定側刷子131の材質が炭
素質部材(摩耗部材)であるために予め摩耗を予測した
大きさと長さを設定する必要があり、図11に示したよ
うに、さらに励磁回路のドロップ電圧を小さくするため
に電圧調整装置102を刷子装置108の近傍に配置し
ている。このため、車両用交流発電機100の体格の縮
小化ができず、車両用交流発電機100のコンパクト化
の妨げとなっている。
【0070】しかるに、固定側刷子51を金属質部材で
製作し、スリップリング41との摺動部57aに耐摩耗
材58を接合することにより、固定側刷子51が摩耗し
難くなるので、従来の摩耗部材で作った固定側刷子(炭
素質刷子)131のように予め摩耗を予測した大きさと
長さに設定する必要はない。これにより、固定側刷子5
1を極めて薄くすることができる。これにより、耐摩耗
材58を有する固定側刷子51および刷子保持装置52
等から構成される刷子装置8を大幅に小型、軽量化する
ことができる。したがって、図2に示したように、固定
側刷子51の近傍に電圧調整装置10を設置した場合で
も、車両用交流発電機1の体格を縮径化でき、且つ車両
用交流発電機1の軸長も縮小化できるので、車両用交流
発電機1を小型、軽量化することができる。
【0071】また、本発明のように、スリップリング4
1を炭素質部材で製作して、スリップリング41自身の
自己潤滑性(摩擦係数の軽減)、および固定側刷子51
(耐摩耗材58)との接触確率が大幅に少なくなること
により、従来の集電環120と比較して摩耗量を大幅に
低減することができる。また、上記の数1の式のよう
に、固定側刷子51の軽量化のために固定側刷子51の
バネ荷重が低減することによりスリップリング41の摩
耗量を更に低減することができるので、スリップリング
41の耐久寿命を延長できる。したがって、車両用交流
発電機1の長寿命化を達成することができる。
【0072】そして、固定側刷子51が金属質部材で製
作されていることにより、固定側刷子51においてスリ
ップリング41の外周に接触する摺動部57a(耐摩耗
材58)の電気抵抗を小さくするために、固定側刷子5
1の摺動部57a(耐摩耗材58)の表面積を小さくし
ても電流密度が変化しないので、固定側刷子51の温度
上昇が抑えられて固定側刷子51の耐久寿命が延びる。
一方、スリップリング41を炭素質部材で製作している
が、円環状のスリップリング41のうち固定側刷子51
に接触する部分は円周方向寸法の一部であるため、スリ
ップリング41の温度上昇も抑えられてスリップリング
41の耐久寿命が延びる。したがって、車両用交流発電
機1の長寿命化を達成することができる。
【0073】そして、スリップリング41が炭素質部材
で製作されていることにより、固定側刷子51を金属質
部材で製作して、その2個のアーム部57の各摺動部5
7aの摺動面に耐摩耗材58を接合した摺動部57aを
スリップリング41の外周に高速運転(例えば1000
0rpm以上)で摺動させても安定した摩耗と界磁コイ
ル34への通電を確保することができる。
【0074】〔第2実施例〕図6はこの発明の第2実施
例を示したもので、固定側刷子とスリップリングの摺動
部分を示した図である。この実施例では、固定側刷子5
1のアーム部57の摺動部57aにろう材58bを利用
して耐摩耗材58をろう付けしている。なお、ろう材5
8bの代わりに半田材を用いても良く、また耐摩耗材5
8を摺動部57aにプロジェクション溶接等の溶接法を
利用して溶接しても良い。
【0075】〔第3実施例〕図7はこの発明の第3実施
例を示したもので、固定側刷子とスリップリングの摺動
部分を示した図である。この実施例では、固定側刷子5
1のアーム部57の摺動部57aの張出部分572をか
しめることにより耐摩耗材58を電気的、且つ機械的に
固定している。
【0076】〔第4実施例〕図8はこの発明の第4実施
例を示したもので、図8(a)はスリップリングと固定
側刷子を示した図で、図8(b)は固定側刷子の摺動部
を拡大した図である。この実施例では、固定側刷子51
のアーム部57の摺動部57aの摺動面のみに、耐摩耗
性の高い銅系または銀系の金属合金を材料とする耐磨耗
材91をPVD処理を利用して電気的、且つ機械的に被
着している。なお、PVD処理とは、金属蒸発、イオン
化方法により、チタン化合物(例えばTiN、TiC、
TiCN、TiAlN)またはクロム化合物(例えばC
rN)等の耐摩耗物質を固定側刷子51の摺動部57a
を構成する金属合金の表面にマイクロコート(真空蒸着
またはスパッタ)するものである。
【0077】〔第5実施例〕図9はこの発明の第5実施
例を示したもので、図9(a)はスリップリングと固定
側刷子を示した図で、図9(b)は固定側刷子の摺動部
を拡大した図である。この実施例では、固定側刷子51
のアーム部57と摺動部57aとを別部材にて構成し
て、アーム部57と摺動部57aとを溶接またはろう付
けにより接合するようにしている。そして、摺動部57
aの摺動面に、耐摩耗性の高い銅系または銀系の金属合
金を材料とする耐磨耗材91をPVD処理を利用して電
気的、且つ機械的に被着している。
【0078】〔第6実施例〕図10はこの発明の第6実
施例を示したもので、図10(a)は固定側刷子を示し
た図で、図10(b)は固定側刷子の摺動部を拡大した
図である。この実施例では、固定側刷子51の刷子固定
部56を廃止して、接続ターミナル53(54)と固定
側刷子51とを溶接またはろう付けにより接合するよう
にしている。そして、固定側刷子51のアーム部57、
摺動部57aの摺動面に、耐摩耗性の高い銅系または銀
系の金属合金を材料とする耐磨耗材91をPVD処理を
利用して電気的、且つ機械的に被着している。
【0079】〔変形例〕この実施例では、本発明を車両
用交流発電機(所謂オルタネータ)1に適用したが、本
発明を建物内の電力供給を行う定置式の交流発電機に適
用しても良い。また、本発明を発電電動機に適用しても
良い。そして、シャフト5をエンジンの出力軸に直接連
結しても良い。この場合には、プーリは不要となる。ま
た、シャフト5とエンジンの出力軸との間に一段以上の
歯車変速機やVベルト式無断変速機等の伝動手段を連結
しても良い。さらに、シャフト5を水車、風車あるいは
電動モータにより回転駆動しても良い。
【0080】この実施例では、スリップリング41の材
質として炭素質部材(例えば銅合金の発泡骨格金属を金
属母体として形成した炭素粉末、天然黒鉛、電気黒鉛ま
たは金属黒鉛等)を使用したが、スリップリング41の
材質としてカーボン単体よりも高強度で且つ導電率(導
電性)が高い金属粉末を使用しても良い。なお、この場
合でも、固定側刷子51の材質として金属質部材(例え
ば銅合金のバネ鋼である燐青銅またはベリリウム銅等)
を使用する
【0081】この実施例では、耐摩耗材(接点材)58
の材質として銀パラジウム合金、銅銀合金、チタン化合
物、クロム化合物を用いたが、接点材の材質として導電
性に優れるセラミックスやベリリウム銅を用いても良
い。なお、スリップリングを金属質部材で製作した場合
には、接点材をスリップリングの表面に上記方法により
接合または被着しても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】スリップリングと固定側刷子を示した斜視図で
ある(第1実施例)。
【図2】車両用交流発電機の全体構造を示した断面図で
ある(第1実施例)。
【図3】車両用交流発電機の主要部構造を拡大した断面
図である(第1実施例)。
【図4】リヤハウジングに三相整流装置、電圧調整装置
および刷子装置を組み付けた状態を示した平面図である
(第1実施例)。
【図5】固定側刷子とスリップリングの摺動部分を拡大
した断面図である(第1実施例)。
【図6】固定側刷子とスリップリングの摺動部分を拡大
した断面図である(第2実施例)。
【図7】固定側刷子とスリップリングの摺動部分を拡大
した断面図である(第3実施例)。
【図8】(a)はスリップリングと固定側刷子を示した
斜視図で、(b)は固定側刷子の摺動部を拡大した断面
図である(第4実施例)。
【図9】(a)はスリップリングと固定側刷子を示した
斜視図で、(b)は固定側刷子の摺動部を拡大した断面
図である(第5実施例)。
【図10】(a)は固定側刷子を示した斜視図で、
(b)は固定側刷子の摺動部を拡大した断面図である
(第6実施例)。
【図11】従来の車両用交流発電機の全体構造を示した
断面図である(従来例)。
【符号の説明】
1 車両用交流発電機 2 ハウジング 5 シャフト 31 ステータコア 32 ステータコイル 33 ポールコア(ロータコア) 34 界磁コイル(ロータコイル) 41 スリップリング(集電環) 51 固定側刷子 53 接続ターミナル(外部接続端子) 56 刷子固定部 57 アーム部 58 耐摩耗材(接点材) 57a 摺動部 57b 延長片(飛び出し部) 58b ろう材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02K 13/00 H01R 39/00 H02K 19/22

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a)ハウジングの内面に固定されたステ
    ータコアと、 (b)このステータコアに巻装されたステータコイル
    と、 (c)前記ステータコアの内側において前記ステータコ
    アと相対回転するロータコアと、 (d)このロータコアに巻装されたロータコイルと、 (e)前記ロータコアの中心部を貫通するシャフトと、 (f)このシャフトの端部外周に設けられ、前記ロータ
    コイルに電気的に接続する集電環と、 (g)この集電環の外周を摺動して、前記集電環を介し
    て前記ロータコイルに給電すると共に、材質として金属
    質部材を使用した固定側刷子と、 (h)前記固定側刷子と前記集電環との摺動部分に設け
    られ、耐摩耗性に優れる接点材と を備えた発電機において、前記固定側刷子は、燐青銅ま
    たはベリリウム銅等の銅合金を主体とするバネ鋼を材料
    とし、自己の弾性力によって前記集電環と接触すると共
    に、 前記ロータコイルへの通電を制御する通電制御回路の外
    部接続端子にバネ特性を利用した方法で電気的、且つ機
    械的に固定された刷子固定部、および前記集電環を挟み
    込むように略半円弧形状に形成され、前記集電環の外周
    に各々が接触する2個のアーム部を設けたことを特徴と
    する 発電機。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の発電機において、 前記接点材は、耐摩耗性の高い銅系または銀系の金属合
    金を材料とし、PVD処理法を利用して前記固定側刷子
    の前記集電環との摺動面に被着されていることを特徴と
    する発電機。
  3. 【請求項3】請求項1または請求項2に記載の発電機に
    おいて、 前記接点材は、前記固定側刷子と別途設けられ、耐摩耗
    性の高い銅系または銀系の金属合金を材料とし、半田付
    け、ろう付け、溶接、リベットまたはかしめ等の接合法
    を利用して電気的、且つ機械的に前記固定側刷子に固定
    されていることを特徴とする発電機。
  4. 【請求項4】請求項1ないし請求項3のいずれかに記載
    の発電機において、 前記固定側刷子は、プレス加工のみにより成形された薄
    板弾性材よりなることを特徴とする発電機。
  5. 【請求項5】請求項1ないし請求項4のいずれかに記載
    の発電機において、 前記固定側刷子は、前記2個のアーム部より軸方向に延
    長された面取り形状の飛び出し部を設けたことを特徴と
    する発電機。
  6. 【請求項6】請求項1ないし請求項5のいずれかに記載
    の発電機において、前記集電環は、材質として銅とカーボンとを混合した炭
    素粉末よりなる炭素質部材を使用した炭素質集電環であ
    ことを特徴とする発電機。
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