JP3536179B2 - Hla−a2分子と複合する腫瘍拒絶抗原前駆体由来の単離ペプチド - Google Patents

Hla−a2分子と複合する腫瘍拒絶抗原前駆体由来の単離ペプチド

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Description

【発明の詳細な説明】 関連出願 本出願は、1994年3月24日出願の出願番号第07/217,1
86号の一部継続出願である1994年6月17日出願の出願番
号第08/261,160号の一部継続出願である1994年8月15日
出願の出願番号第08/290,381号の一部継続出願である。
本体は、添付する参考文献の全ての出願に対する優先を
主張する。
発明の分野 本発明は、免疫遺伝学とペプチド化学とに関する。詳
しくは、本発明は、免疫源およびHLA−A2分子のための
リガンドとしての使用を含む様々な用途において有用な
デカ及びノナペプチドに関する。詳しくは、本発明は、
腫瘍拒絶抗原前駆体から由来し、かつ、HLA−A2分子に
よって提示されるいわゆる”腫瘍拒絶抗原”に関する。
背景の従来技術 宿主細胞による癌細胞の認識または認識の欠如の研究
は、数多くの方向で行われてきた。この分野の理解に
は、基礎免疫学と腫瘍学との両方についていくらか理解
していることが前提となる。
マウス腫瘍に関する初期の研究によって、これらの腫
瘍が同系の動物に移植されたときに、腫瘍細胞の拒絶に
導く分子を示すことが判った。これらの分子は、受容側
の動物のT細胞によって”認識”され、移植された細胞
の溶解を伴う細胞障害性T細胞応答を誘発する。この最
初の証拠は、メチルコラントレン等の化学的発癌物質に
よって誘発された腫瘍によって得られた。腫瘍によって
発現されT細胞応答を導出する抗原は、腫瘍によって異
なることが判った。化学的発癌物質による腫瘍の誘発と
細胞表面抗原の相違に関する一般的教示内容に関しては
プレーン(Prehn)他,J.Natl.Canc.Inst 18:769〜778
(1957);クライン(Klein)他,Cancer Res.20:1561
〜1572(1960);グロス(Gross),Cancer Res.3:326
〜333(1943),ベイソンブリオ(Basombrio),Cancer
Res.30:2458〜2462(1970)を参照。この種の抗原
は、”腫瘍特異性移植抗原”即ち"TSTAs"として知られ
るようになった。化学的発癌物質によって誘発された時
におけるそのような抗原の発現が観察された後、腫瘍が
生体外で紫外線照射によって誘発された場合にも類似の
結果が得られた。クリプケ(Kripke),J.Natl.Canc.Ins
t.53:333〜1336(1974)参照。
上述のタイプの腫瘍に関してはT細胞を介した免疫応
答が観察されたが、一方、自然発生性腫瘍は一般的に非
−免疫原性であると教示された。従って、これらは、腫
瘍を有する対象体の腫瘍に対する反応を誘発する抗原を
提示するものではないと考えられた。ヒューイット(He
witt)他,Brit.J.Cancer 33:241〜259(1976)参照。
ここに参考文献としてその開示内容を添付するブーン
(Boon)他,J.Exp.Med.152:1184〜1193(1980)に記載
されているように、tum-抗原提示細胞系のファミリは、
マウス腫瘍細胞または細胞系の突然変異によって得られ
る免疫原性変異体である。詳述すると、tum-抗原は、同
系のマウス中において免疫応答を起こさず腫瘍を形成す
る腫瘍細胞(即ち、"tum+"細胞)を突然変異させること
によって得られる。これらのtum+細胞が突然変異された
とき、これらは同系マウスによって拒絶され、腫瘍を形
成することができない(従って、"tum-")。ここに、そ
の開示内容を参考文献として添付するブーン(Boon)
他,Proc.Natl.Acad.Sci.USA 74:272(1977)参照。こ
れまで多くのタイプの腫瘍がこの現象を示すことが証明
されている。例えば、フロスト(Frost)他,Cancer Re
s.43:125(1983)参照。
tum-変異体は、免疫拒絶システムを導出させるので進
行性腫瘍を形成することができないと考えられる。この
仮説を支持する証拠として、ファン・ペル(Van Pel)
他,Proc.Natl,Acad.Sci.USA 76:5282〜5285(1979)に
よる、通常は腫瘍を形成することがない"tum-"変異体
が、致死下の照射によってその免疫システムを抑制した
場合に、マウス内において腫瘍を形成することが出来る
という観察、および肥満細胞腫P815の腹膜注入tum-細胞
が12〜15日間指数関数的に増殖し、その後、リンパ球と
マクロファージの導入によって僅か数日中に除去される
という観察(ウィッテンホーヴ(Uyttenhove)他,J.Ex
p.Med.152:1175〜1183(1980))等がある。更に、別の
証拠として、マウスが、後に免疫抑制的な量の照射を受
けて細胞が攻撃されても、その後の同じtum-変異体に対
する攻撃に耐えることができる免疫記憶を得るという観
察がある(ブーン(Boon)他,Proc.Natl,Acad.Sci.USA
74:272〜275(1977);前述のファン・ペル(Van Pe
l)他,;前述のウィッテンホーヴ(Uyttenhove)他)。
その後の研究によって、自然発生性腫瘍が突然変異を
受けたときに、免疫原性変異体を産生し、これが反応を
起こすことが判った。事実、これらの変異体は、元の腫
瘍に対する免疫防御反応を導出することができた。ファ
ン・ペル(Van Pel)他,J.Exp.Med.157:1992〜2001(1
983)参照。従って、同系拒絶反応の標的である腫瘍に
おいて、いわゆる”腫瘍拒絶抗原”の提示を導出するこ
とが可能であることが示された。異質の遺伝子が自然発
生性腫瘍にトランスフェクションされた場合にも、類似
の結果が得られた。この点に関しては、フィアソン(Fe
arson)他,Cancer Res.48:2975〜1980(1988)を参
照。
腫瘍細胞の表面に提示され、細胞障害性T細胞に認識
され溶解を起こす1つのクラスの抗原が認識された。こ
の類の抗原を、以下、”腫瘍拒絶抗原”即ち"TRAs"とい
う。TRAsには、抗原反応を導出するものもあるし、導出
しないものもある。これらの抗原は、これまで、生体外
での細胞障害性T細胞の特性研究、即ち、特定の細胞障
害性T細胞(以下、"CTL")サブセットによる抗原の同
定の研究、を通じて行われてきた。このサブセットは、
提示された腫瘍拒絶抗原の認識後に増殖し、そして、そ
の抗原を発現している細胞が溶解される。特性研究によ
って、前記抗原を発現する細胞を特異的に溶解するCTL
クローンが同定された。この研究の具体例としては、レ
ヴィ(Levy)他,Adv.Cancr Res.24:1〜59(1977);ブ
ーン(Boon)他,J.Exp.Med.152:1184〜1193(1980);
ブルナー(Brunner)他,J.Immunol.124:1627〜1634(19
80);マリャンスキー(Maryanski)他,Eur.J.Immunol.
124:1627〜1634(1980):マリャンスキー(Maryansk
i)他,Eur.J.Immunol.126:406〜412(1982);パラディ
ーノ(Palladino)他,Canc.Res.47:5074〜5079(1987)
が挙げられる。このタイプの分析は、マイナー組織適合
性抗原、雄特異的H−Y抗原、"tum-"抗原と称され、こ
こに記載のクラスの抗原などの、CTLsによって認識され
る他のタイプの抗原に必要である。
上述の課題の一例である腫瘍は、P815として知られて
いる。ここに、その開示内容を参考文献として添付する
デプレーン(DePlaen)他,Proc.Natl.Acad.Sci.USA 8
5:2274〜2278(1988);スジコーラ(Szikora)他,EMBO
J 9:1041〜1050(1990)及びシビル(Sibille)他,
J.Exp.Med.172:35〜45(1990)参照。このP815腫瘍は、
メチルコラントレンによってDBA/2マウス内で誘発さ
れ、生体外腫瘍と細胞系の両方として培養される肥満細
胞腫である。P815系は、突然変異後において、P91A(前
記デプレーン(DePlaen))、35B(前記スジコーラ(Sz
ikora))及びP198(前記シビル(Sibille))と呼ばれ
る変異体など、これまで数多くのtum-変異体を産生して
きた。腫瘍拒絶抗原とは異なり、そしてこれが重要な相
違点であるが、tum-抗原は、腫瘍細胞が突然変異した後
でしか存在しない。腫瘍拒絶抗原は、突然変異が無くて
も、特定の腫瘍の細胞上に存在する。従って、上記参考
文献によれば、ある細胞系が、"P1"と呼ばれる系などの
tum+であり、これを刺激してtum-変異体を産生すること
ができる。tum-表現体はその親細胞系の表現体と異なっ
ているので、tum-細胞系とそのtum+の親の系のDNAの相
違が予想でき、そしてその相違はtum-細胞中における目
的の遺伝子の位置を特定することに利用できる。その結
果、P91A,35B及びP198等のtum-変異体の遺伝子が、遺伝
子の遺伝コード領域における点突然変異によって、その
正常な対立遺伝子と異なっていることが発見された。前
述のスジコーラ(Szikora)及びジビル(Sibille)、及
びラークウィン(Lurquin)他,Cell 58:293〜303(198
9)参照。しかし、これは本発明のTRAsには当てはまら
ないことが判った。これらの参考文献は、更に、前記tu
m-抗原から誘導されたペプチドが、CTLsによって認識さ
れるLd分子によって提示されるものであることを示し
た。P91Aは、Ldによって提示され、P35はDdによって、
そしてP198はKdによって、それぞれ提示される。
本対象の出願と同じ承継人に承継された1992年5月22
日出願のPCT/US92/04354は、MAGEファミリと称するヒト
腫瘍拒絶抗原前駆体のファミリと、各種腫瘍タイプにお
けるそれらの発現を教示している。肺腺癌はこれらには
含まれていない。これらの遺伝子の内のいくつかは、フ
ァン・デア・ブルッゲン(van der Bruggen)他、Sci
ence254:1643(1991)においても記載されている。MAGE
遺伝子を開示する添付の参考文献である、米国特許第5,
342,774号を参照のこと、MAGEファミリの種々の遺伝子
が腫瘍細胞において発現され、これらを、そのような腫
瘍を診断するためのマーカとして、あるいは、ここに記
載するその他の目的のためのマーカとして使用可能であ
ることが今や明らかである。トラヴァーサリ(Traversa
ri)他、Immunogenetics 35:145(1992);ファン・デ
ア・ブルッゲン(van der Bruggen)他、Sicence 25
4:1643(1991)も参照。タンパク質がプロセッシングさ
れ、細胞表面上に提示されるメカニズムがかなり詳細に
報告されている。当該分野における進展の概略は、バリ
ナガ(Barinaga),"Getting Some'Backbone';How MHC
Binds Peptides",Science 257:880(1992);又、
フリーモント(Fremont)他,Science 257 919(199
2);マツムラ(Matsumura)他、Science 257:927(19
92);ラトロン(Latron)他,Science 257:964(199
2)に見られる。これらの論文は、一般に、MHC/HLA分子
に結合するペプチドは、9のアミノ酸長(”ノナペプチ
ド”)でなければならないことと、このノナペプチドの
第1番目と第9番目の残基の重要性とを指摘している。
ここに記載するように、この”ルール”は一般に真実で
あるので、MHC−クラスI分子が結合するペプチドの長
さにはいくらかの幅がある。
遺伝子のMAGEファミリの研究により、いくつかの場合
において、ノナペプチド腫瘍細胞の表面上に提示される
ことと、このノナペプチドの提示には、その提示分子が
HLA−A1でなければならないこと、とがいま明らかにな
った。MAGE−1腫瘍拒絶抗原("TRA"又は”ノナペプチ
ド”)の複合体によって、それを提示する細胞が、細胞
傷害性T細胞("CTLs")によって溶解される。
共に他のMAGE由来ペプチドに関する研究を提供してい
る、トラヴァーサリ(Traversari)他の1994年3月24日
出願の出願番号第08/217,188号と、メリーフ(Merief)
他の1994年3月24日出願の出願番号第08/217,187号に注
目されたい。
1992年8月31日出願の米国特許出願第07/938,334号
と、1993年6月7日出願の米国特許出願第073,103号に
提供されている研究において、種々のMAGE遺伝子の相同
領域が、関連するノナペプチドをコードするMAGE−1遺
伝子の領域と比較されたときに、高度なホモロジーの存
在することが示されている。事実、これらの観察によっ
て、すべて同じN末端およびC末端アミノ酸を有するノ
ナペプチドのファミリという、ここに開示された請求の
範囲に記載されている本発明の一態様が導かれたのであ
る。これらのノナペプチドは、単体またはキャリアペプ
チドとの結合した状態において、免疫源としての利用方
法を含む種々の目的において有用であると記載された。
ノナペプチドは、抗原エピトープを構成するのに十分な
寸法のものであり、これに対して生成される抗体は、前
記ノナペプチドが単体として存在する場合、あるいは、
それがより大なるポリペプチドの一部として存在する場
合において、このノナペプチドを同定するのに有用であ
ると記載されている。
これらの参考文献、特に、出願番号第073,103号は、H
LA−A1とMAGE−3との間の関連性を示した。しかし、コ
ーカソイド人種の僅か26%と、ネグロイド人種の僅か17
%だけが、細胞表面においてHLA−A1分子を提示するに
過ぎない。従って、他のタイプのMHC分子によって提示
されるペプチドに関して追加の情報を得て、適度な割合
の人々が前述した研究から恩恵を受けることかできるよ
うになることが望ましい。
MAGE−3由来ペプチドの抗原提示がHLA−A1分子に限
定されないことが、いま発見された。本発明は、以下の
開示において、MHCクラスI分子HLA−A2と複合化するペ
プチドを同定するものである。治療および診断のための
利用を含む、以下に開示される本発明の課題は、この知
見から導かれる様々な派生効果を含むものである。
MAGE−3由来ペプチドの提示が、HLA−A1分子に限定
されないことが今回発見された。以下の開示に示される
本発明は、MHCクラスI分子HLA−A2と複合する、MAGE−
3及びその他のMAGE TRAPSを同定するものである。そ
の治療用途および診断用途を含む、この知見から導かれ
る派生効果も、以下の開示に記載される本発明の課題に
含まれる。
図面の簡単な説明 図1は、ここに記載したペプチドに対する最初のスク
リーニングデータの結果を示す。
図2は、配列認識番号(SEQ ID NO):2及び配列認
識番号(SEQ ID NO):6とを使用して得た適定データ
を示す。
図3は、ペプチドとHLA分子との複合体に対して特異
的なCTLsを誘発することが可能であるか否かを判定する
ように構成した実験において得られた結果を示す。X軸
は、エフェクタ標的細胞の比率を示し、Y軸は、クロム
放出による、溶解の百分率を示す。
図4A,4B,4C及び4Dは、限定希釈アッセイの結果見つけ
られた4種の特定のCTLsのそれぞれで得られた溶解の百
分率を示している。標的はT2細胞であった。
図5A〜5Dは、前記CTLsのそれぞれを、種々の形質転換
および非形質転換細胞、及びトランスフェクション細胞
に対してテストしたときに得られた結果を示す。
図6A及び6Bは、COS−7細胞を、HLA−A2,MAGE−3及
びMAGE−12cDNAの1つまたはそれ以上によってトランス
フェクションした時に得られた結果を示す。使用したア
ッセイは、WEHI−164クローン13細胞を使用した、TNF放
出アッセイであった。コントロール実験においては、HL
A−A2,MAGE−3及びMAGE−12 cDNAの1つのみを使用し
た。図6Aは、CTLクローン279/19でのテストに関し、図6
BはCTLクローン297/22を使用した場合である。
図7A及び7Bは、HLA−A2+/MAGE−3+である細胞を、MAG
E−3又はHLA−A2のいずれか一方に関して陽性である
が、その両方に対しては陽性でない細胞と比較したTNF
放出アッセイにおける結果を示す。図7Aにおいて、CTL2
79/19が使用され、これに対して、図7Bのデータを生成
するためにはCTL297/22が使用される。
図8は、HLA−A2+細胞を、HAL−A2+/MAGE−3+である
細胞(即ち、SK23−MEL,LB43−MEL,LB273−MEL 4.0)
と同様に、配列認識番号(SEQ ID NO):6(細胞系T
2)と組み合わせて使用した51Cr放出アッセイを示す。
図9は、(i)ノナペプチド Phe Leu Trp Gly
Pro Arg Ala Leu Val(配列認識番号(SEQ ID N
O):6)又は(ii)Phe Leu Trp Gly Pro Arg Ala
Leu Ile(配列認識番号(SEQ ID NO):12)のいず
れか1つとインキュベートとしておいたT2細胞の溶解を
示す。
好適実施例の詳細な説明 例1 この一連の実験において使用した方法は、ここにそれ
らの全部を文献として添付する、エルビン(Elvin)
他、J.Imm.Meth.158:161〜171(1993)、タウンゼント
(Townsend)他、Nature 340:443〜448(1989年8月10
日)及びタウンゼント(Townsend)他、Cell 62:285〜
290(1990年7月27日)に記載された方法と類似してい
る。
前述したように細胞系.174を使用した。これは、MHC
クラスIヘテロダイマーの組立部位である、ペプチドを
小胞に供給する経路が欠失したHLA−A2提示細胞系であ
る。この細胞系は、MHCクラスI分子を組立てることが
できるが、これらは不安定であって、細胞溶解すると、
一晩のインキュベーションで、遊離重鎖および軽鎖に分
解される。しかし、前記ヘテロダイマーは、適当なペプ
チドリガンドを添加することによってインヴィトロで安
定化させることが可能である(タウンゼント(Townsen
d)他、Nature 340:443〜448(1989);タウンゼント
(Townsend)他、Cell 62:285〜295(1990))。従っ
て、安定化された細胞を、MHCクラスI分子に対して特
異的な抗体によって免疫沈降させることが可能である。
これらの実験の第1部分において、ペプチドが前記細
胞系においてHLA−A2の組立を促進するか否かをテスト
した。テストしたペプチドは、以下を含むものであっ
た。
細胞を、[35S]メチオニンに対する暴露によってラ
ベル化した(100〜200μCiでラベル化した1〜2x107
細胞のアリコット、60分間の接触)。次に、これらの細
胞を、一度、リン酸塩緩衝化塩類溶液によって洗浄し、
その後、10mlの溶解緩衝液(0.5%NP40;0.5% Mega
9,150mM NaCl,5mM EDTA,50mM Tris[pH7.5],2mM
フェニールメチルスルホニルフルオライド,5mM ヨー化
アセトアミド)中で再懸濁した。次に、その溶解物を、
ペプチド(10μM及び20μM)と15〜18時間インキュベ
ートした。その後、核をミクロフュージ(microfuge)
でペレット化し、溶解物を、0.2mlの洗浄された10%(w
/v)のブドウ球菌A組織にて一晩、4℃で、予め清澄化
(precleared)した。溶解物を2つのポーションに分割
し、モノクローナル抗体BB7.2を、5ug/mlの最終濃度で
添加した。このmAbは、パーマ(Parham)他、Hum.Immno
l.3:277〜299(1981)によって記載された配座特異的HL
A−A2認識mAbである。これらの混合物を、90分間氷上で
インキュベートし、その後、ウシ血清胚アルブミンを1
%(w/v)、そして、100ulの5%(w/v)タンパク−A
セファローズビーズを添加した。チューブを45分間回転
させ、その後、1mlの洗浄緩衝液(0.5% NP−40,150mM
NaCl,5mM EDTA,50mM Tris[pH7.5])で、4回、洗
浄した。サンプルを溶出し、タウンゼント(Townsend)
他、Nature340:443〜448(1989)に従って、12%ポリア
クリルアミドゲル上で分析した。
図1は、陽性の結果のペプチドについてのこれらの実
験結果を示している。これらは、濃色のバンドによって
証明されているように、配列認識番号(SEQ ID NO
S):2,6,7,8及び10であり、前記ゲル全部に共通のHC
(重鎖)によって示され、電気泳動の前に、前記ペプチ
ドと複合していた免疫沈降したMHC分子(HLA−A2)を表
している。
この図は、左から右に配列認識番号(SEQ ID NO):
2,6,7,8及び10での研究を示している。縦棒が、配列認
識番号(SEQ ID NO):10に関する実験を、".174","A2
系”及び",174マトリクス”と記載されたレーンから分
離している。.174は、MHCクラスI分子の重鎖に関し
て”陰性”のコントロールである。前述したように、こ
の細胞系は、外因性のペプチド無しでは、安定したMHC
−クラスI分子を提示せず、mAb BB7.2は配座特異的で
あるので、これは、非複合化MHC−クラスI分子を沈降
させない。"A2"は、デマース(DeMars)他、Hum.Immuno
l.111:77(1984)によって記載されたHLA−A2を提示す
る公知の細胞系を示しているが、安定したHLA−A2分子
を提示するすべての細胞は、同じように作用するであろ
う。".174マトリクス”は、.174細胞系を、インフルエ
ンザウィルスから由来し、HLA−A2によって提示される
ことが知られている、コントロールペプチドGILGFVFTL
(配列認識番号(SEQ ID NO):11)とともにインキュ
ベートしたときの結果を示している。
これらの結果は、"HC"(重鎖)のバンドがA2と.174マ
トリクスとについて得られる結果と同等であるという事
実によって、MHC−クラスI分子の安定化を示すもので
ある。事実、MHC分子は、前記還元ゲルによって損傷さ
れているが、重鎖分子は、もしも還元の前に安定化され
るならば、前記配座特異性mAbによって結合されるであ
ろう。これは、事実、前記ゲルが示していること、即
ち、前述したペプチドがHLA−A2分子に結合しそれらを
安定化させたということである。
例2 結合ペプチドの同定後、一連の適正実験を行った。こ
れらの実験において、ここに参考文献として添付する、
タウンゼント(Townsend)他、Cell 62:285〜295(199
0年7月27日)の293に従って、種々の濃度のペプチド
を、上述した細胞系の溶解物に添加し、免疫沈降させ
て、ペプチドの結合のために最前の濃度を判定した。
図2は、前記ペプチドの内の2つ、即ち、配列認識番
号(SEQ ID NO):2及び6についての結果を示してい
る。これらのペプチドを、公知のHLA−A2結合ペプチド
配列認識番号(SEQ ID NO):11に対して、20μMから
始めて10倍希釈で、2,0.2そして0.002μMまでの適定を
行った。
これらのペプチド(即ち、配列認識番号(SEQ ID N
O):2及び6)で実験した。配列認識番号(SEQ ID N
O):2の場合、ここでは報告されない実験において、ペ
プチドは5〜10nMまで適定された。これは、前記コント
ロール(配列認識番号(SEQ ID NO:11)と同等であっ
た。
例3 前記ペプチド配列認識番号(SEQ ID NO):6が、こ
のペプチドの複合体に対して特異的な細胞傷害性Tリン
パ球("CTLs")と、同様にこのような複合体を溶解する
HLA−A2とを誘発する能力を示すために一連の実験を行
った。これらの実験の第1工程を、ここに記載する。
末梢血液リンパ球("PBLs")を、正常なドナー、即
ち、癌腫瘍をなんら有さないドナーから採取した。"LB7
05"と称するこのドナーは、HLA−A1,A2,B8,B27と分類さ
れた。開始時(第0日目)において、前記ドナーからの
PBLsを、106cells/mlの割合で、Iscove's培地と10%胎
児ウシ血清と"AAG"(アスパラギン+アルギニン+グル
タミン)、及び20ug/mlのラビット非ヒトIgM抗体と、20
ng/mlの組換えヒトIL−4("r−hu−IL4")と、0.005%
のパンソルビン(Pansorbin)細胞との中で懸濁させ
た。この混合物を、24−ウェル組織培養プレート(ウェ
ル当り2ml)に分配した。
第3日目、前記細胞を、遠心分離に掛け、Iscove's培
地と、10%ヒト血清とAAGと20ngmlのr−hu−IL−4と
の中で再懸濁させた。
さらに2日後、即ち、第5日目に、前記細胞を再度遠
心分離にかけ、新しいIscove's培地と、10%のヒト血清
とAAGと20ng/mlのr−hu−IL−4と、20U/mlの組換えヒ
トγ−インターフェロンとの中で再懸濁させた。
第6日目、前記細胞を、再度、遠心分離に掛け、5x10
6cells/mlの割合で、血清無しのIscove's培地と、50ug/
mlの配列認識番号(SEQ ID NO):6の前記ペプチド
と、2.5ug/mlのヒトβ2ミクログロブリン中にて再懸濁
させた。これらの細胞を、この混合物中にて、4時間37
℃でインキュベートし、その後、50Gyで照射した。次
に、これらの細胞を再度、遠心分離に掛け、Iscove's培
地と10%のヒト血清+AAGとの中で再懸濁させた。その
後、これらの細胞を、24ウェル組織培養プレートの個々
のウェル、各ウェル当り1百万の細胞の割合で投入し
た。
次に、応答細胞を添加した。これらは、同様にドナー
LB705から得たCD8+T細胞であった。CD8+細胞の断片は、
T細胞断片を単離する周知の技術を使用して、前記ドナ
ーのPBSsから入手していたものである。前記応答細胞
を、5x106Cells/wellの割合で、前記各ウェルに添加し
た。最終容量は2mlであった。前記細胞の添加後、1000U
/mlの組換えヒトIL−6("r−hu−IL−6")と、10ng/ml
の組換えヒトIL−12("r−hu−IL−12")とを添加し
た。
7日後、即ち、第13日目に、前記応答細胞、即ち、CD
8+細胞を再活性化した。これは、上述した混合培地を、
10U/mlのr−hu−IL−2と2ng/mlのr−hu−IL−7と共
に、自己由来の付着した(adherent)細胞に移すことに
よって行われた。前記自己由来付着細胞は、LB705から
の5x106の照射済み(50Gy)PBLsを、1mlのIscove's培地
+10%ヒト血清+AAGとの中で、37℃で2時間インキュ
ベートすることによって準備されたものであった。付着
していない細胞をすべて除去し、50ng/mlの配列認識番
号(SEQ ID NO):6のペプチドと、2.5ug/mlのヒトβ
2ミクログロブリンとを、0.5mlの無血清培地中で添加
した。この混合物を、2時間37℃でインキュベートし、
次に洗浄した。その後、前記応答CD8+細胞をそれらに添
加した。
第21日目、前記応答細胞の別の活性化を、50Gyで照射
され、無血清培地+50ug/mlヒトβ2ミクログロブリン
+50ug/mlの配列認識番号(SEQ ID NO):6との中で2
時間インキュベートし、その後洗浄しておいた2x106のP
BLsを添加することによって行った。
このプロトコルによって、配列認識番号(SEQ ID N
O):6ZSHLA−A2との複合体に対して特異的なCTLsが産生
され、これを次の例に示す。
例4 本発明によるペプチドが、HLA−A2分子と複合化され
た時に、CTLsによる溶解を誘発するか否かを調べるた
め、28日目に一連の実験を行った。
系52の細胞を使用した。この細胞系は、その表面上に
HLA−A2分子を提示するが、外因性ペプチドを提示する
能力の増大をもたらす抗原プロセッシング欠陥を有して
いる。セルンドロ(Cerundolo)他、Nature 345:449
(1990)を参照。これはこの細胞系について記載してい
る。他の同等の細胞系も使用可能である。
T2細胞のサンプルを、放射性クロム(51Cr)でラベル
化し、1umの配列認識番号(SEQ ID NO):6のペプチド
とともにインキュベートした。CTLsの導入の前に、プレ
インキュベーションを1時間行った。T2細胞のコントロ
ールサンプルは、ペプチドとインキュベートしなかっ
た。
CTLsは、CD8+細胞を、前述した例3に従って、21日
間、配列認識番号(SEQ ID NO):6のペプチドとプレ
インキュベートしておいた、自己由来APCsによって活性
化することによって準備した。
図3は、その結果を示している。X軸は、エフェクタ
/標的細胞の比を示し、Y軸は、ここにその全部を参考
文献として添付するブーン(Boon)他、Exp.Med.152:11
84(1980)に従って、クロム放出を測定することによっ
て測定される特異的溶解の百分率を示している。各テス
トウェルにおいて、非特異的溶解を、50,000のK562細胞
を、使用した1,000の51Crラベル化T2標的細胞に添加す
ることによって除去した。前記K562細胞は、この系を選
択的に溶解するナチュラルキラー、即ち、"NK"細胞とし
て、非特異的溶解除去する作用をする。
前記ペプチドが、HLA−A2によって提示されたとき
に、T2細胞の溶解を誘発することは明白である。
例5 例4に記載した作業によって、配列認識番号(SEQ I
D NO):6とその提示HLA−A2分子の複合体に対して特異
的なCD8+T細胞と、非特異的CTLsとの混合培地が産生さ
れた。所望の特異性のCTLクローンを単離するために、
参考文献として添付するが、ここに要約されるヘリン
(Herin)他、Int.J.Cancer 39:390〜396(1987)に従
って、限界希釈を行った。
第29日目、上述のヘリン(Herin)他に従って、MAGE
−3とHLA−A2とを発現することが知られている照射済
みSK23−MEL細胞を、支持細胞(feeder cells)として
作用するLG2−EBV細胞とともに、前記CTL混合培地と組
み合わせた。更に、50U/mlのIL−2と5U/mlのIL−4と
を、前記混合物に添加した。これによって、CTLクロー
ン297/19,CTL297/22,CTL297/27及びCTL297/36が産生さ
れた。
例6 例4において、一定量のペプチドを可変のエフェクタ
/標的比で使用することによって、配列認識番号(SEQ
ID NO):6のペプチドを提示する細胞の溶解の誘発が
証明された。これらの実験において、エフェクタ/標的
比を一定に保ち、ペプチドの量を変化させた。ここで
も、例4の51Cr放出アッセイを使用し、更に、例4のT2
細胞とCTLsとを使用した。例5の4つの異なったCTLsを
使用した。
図4A,4B,4C及び4Dは、これらの結果を示し、溶解の或
る程度の投与量依存性を示している。T2細胞がペプチド
とインキュベートされなかった場合は、溶解は、常に、
2%以下であった。
例7 別の一連の実験において、配列認識番号(SEQ ID N
O):6のペプチドの溶解効果を、宿主細胞が本来的にHLA
−A2を発現しないモデルにおいてテストした。
細胞系COS−7のサンプルを使用した。これらの細胞
を、(i)HLA−A2.01のゲノムDNAとMAGE−3のcDNA、
(ii)HLA−A2.01のゲノムDNAのみ、あるいは(iii)MA
GE−3のcDNAのみ、のいずれか1つとトランスフェクシ
ョンした。各ケースにおいて、トランスフェクションベ
クターは、pcDNA/Amp Iであり、前記DNAはEcoR Iアダプ
タに結合され、製造業者の指示に従って、前記プラスミ
ドのEcoR I部位にクローン化された。受容細胞を、15,0
00cells/wellの割合で、10%胎児ウシ血清を添加したDu
lbecco's modified Eagle Medium("DMEM")中の組
織培養平底マイクロウェルに接種した。細胞を一晩イン
キュベートし、培地を除去し、これを、10%Nu血清と、
400ug/ml DEAEデクストランと、100μMクロロキニン
と、100ngの前述した要領で作ったプラスミドとを含有
する30ul/wellのDMEMによって置換した。更に別のコン
トロールとして、HLA−A2のみでトランスフェクション
したCOS−7細胞(pcDNA−Amp I中でHLA−A2.01を介し
て)を、上述した例4に従って、1μMの配列認識番号
(SEQ ID NO):6のペプチドと、1時間プレインキュ
ベートした。
更に、MAGE−3を発現することが知られており、か
つ、HLA−A2+であるメラノーマ細胞系を使用した。これ
らの細胞系は、図中、LB373,LB43,LB24クローン409及び
SK23として示されている。細胞系MZ2−MEL.43は、HLA−
A2-である。更に別のテストにおいて、前記系を、pcDNA
/Amp I中でHLA−A2遺伝子ともトランスフェクションし
た。
ここに参考文献として添付するが、下記に要約すると
ころのトラヴァーサリ(Traversari)他、Immunogeneti
cs 35:145〜152(1992)に従って、かつ、それを改変
した、TNF放出アッセイを使用した。具体的には、1500
のCTLsを、30,000の標的細胞と組み合わせた(CTLsは、
上述したクローンの1つであった)。これらの細胞を、
25U/mlのIL−2の存在下において、共に培養した。24時
間後、前記培地からの上清を、TNFに対して感応性の、W
EHI 164クローン13細胞に対してテストした。ベイヤー
ト(Beyart)他、PNAS 86:9494〜9498(1989)に記載
されているように、LiClを前記WEHI164クローン13細胞
に添加することによって感度が増大した。
これらの結果は、図5A〜5Dに図示されている。各図
は、個々のCTLクローンと、トランスフェクタントと
(各図における上方パネル)、腫瘍細胞系(下方パネ
ル)とのTNF放出(pg/ml)を表している。これらの図
は、MAGE−3トランスフェクションのみでは溶解を誘発
するのに不十分であり、又、HLA−A2トランスフェクシ
ョンのみでも不十分であることを示している。MAGE−3
とHLA−A2との両方のトランスフェクションで十分であ
り、これは予想通りであった。しかし、予想外であった
のは、ペプチド配列認識番号(SEQ ID NO):6を、HLA
−A2のみでトランスフェクションした細胞に添加した場
合の溶解の増加である。第2バネルのこのパータンにも
注目されたい。ここには、"MZ2−MER.43/HLA−A2+1μ
M配列認識番号(SEQ ID NO):6"の、他のすべてに対
して優れた溶解が示されている。これらのパターンは、
既に示したように、テストしたすべてのCTLクローンに
おいて繰り返されている。
例8 前記ペプチドのクロム放出アッセイに於ける腫瘍細胞
に対する溶解効果をテストするために更に別の一連の実
験を行った。前述した例6のTNFアッセイの方がクロム
放出アッセイよりも感度が高いことから、後者を使用す
ればTNFアッセイの結果が確認されるであろう。
前記51Cr放出アッセイの性質については、前述した、
ブーン(Boon)他、Exp.Med.152:1184〜1193(1980)に
記載されている。同じアッセイを使用して、HLA−A2陽
性であることが知られている一連の標的細胞とともに、
CTLクローン297/19と297/22とを使用した。前記細胞系L
B43とSK23とも、MAGE−3を発現することが知られてい
る。細胞系T2は、HLA−2+であり、MAGE−3-である。
下記の表は、種々のエフェクタ/標的細胞比において
得られたデータを示している。しかし、これらの比率は
すべて非常に低い。これらのデータは、それぞれ4時間
後と20時間後における細胞溶解の百分率として表されて
いる。
低いE/T比においても、かなりの溶解が有り、溶解を
誘発する能力を示している。
例9 例7に記載して作業手順に従って実験を行った。
HLA−A2遺伝子を含有するpcDNA I/Ampと、MAGE−12又は
MAGE−3をコードするcDNAの1つとでトランスフェクシ
ョンされたCOS−7細胞による、CTLクローン297/19及び
297/22の活性化をテストした。コントロールとして、細
胞を、HLA−A2,MAGE−3又はMAGE−12cDNAの内の1つと
トランスフェクションした。HLA−A2の発現ためのコン
トロールを提供するために、トランスフェクションされ
たCOS細胞のサンプルを、配列認識番号(SEQ ID N
O):6のペプチドと1時間プレインキュベートした。全
部で1500のCTLsを、トランスフェクタントに添加し、上
清のTNF含有量を、24時間後、上述した要領で、WEHI−1
64クローン13細胞に対する毒性をアッセイすることによ
って推定した。
図6A及び6Bに示されているように、MAGE−3とMAGE−
12とは、同じあるように見える腫瘍拒絶抗原にプロセッ
シングされた。MAGE−12腫瘍拒絶抗原前駆体の予想アミ
ノ酸配列は、配列認識番号(SEQ ID NO:6と同じ一区
間(stretch)のアミノ酸を有している。従って、多数
のMAGE TRAPsの1つが同じ腫瘍拒絶抗原を生成するか
もしれないということが出来る。
例10 更に別の一連の実験において、前記CTLクローン297/1
9及び297/22を、予めHAL−A2+でMAGE−3+であると分類
されていたメラノーマ細胞系とテストした。これらの実
験には、1つの共同培地(coculture)として組み合わ
せた、30,000の腫瘍細胞(標的細胞)と、1500のCTLs
(エフェクタ細胞)を使用した。この共同培地へのTNF
放出を、WEHI−164クローン13系を使用して、上述した
方法によって測定した。
それぞれCTL297/19とCTL297/22とに対応する、図7A及
び7Bは、HLA−A2+でMAGE−3+であったCTL系は溶解され
るが、片方に関しては陽性であるが他方に関しては陰性
である系は溶解されないことを示している。HLA−A2+/M
AGE−3+である細胞系MZ2−MEL.43/HLA−A2が、HLA−A2
とトランスフェクションされたMA2−MEL.43、(HLA−A2
-、MAGE−3+)であることに注目されたい。
例11 更に別の実験において、HLA−A2+/MAGE−3+メラノー
マ細胞系のCTLクローン297/22による溶解をテストし
た。これらの実験において、前記標的メラノーマ細胞系
は、100u/mlのIFN−γと1ng/mlのTNFαとで72時間プレ
インキュベートされ、上述した要領で、51Crによってラ
ベル化された。これらのラベル化細胞を、種々の比率
で、エフェクタ細胞とインキュベートした。51Cr放出量
を、5時間後に測定した。
その結果は、図8に示されている。ここでも、前記腫
瘍細胞がCTLsによって溶解される、HLA−A2と配列認識
番号(SEQ ID NO):6のペプチドとの複合体を提示し
ていることが示されている。
例12 細胞系COS−7を、HLA−A2をコードするDNA及び/又
は、MAGE−1,MAGE−2,MAGE−3,MAGE−4及びMAGE−12を
コードするcDNAの1つとトランスフェクションした。
これらの実験において、15,000のCOS−7細胞を、上
述したDEAE−デクストラン−クロロキン法を使用して、
(a)100ngのプラスミドpcDNA I/Amp(HLA−A2コード
化ゲノムDNAを含有)と、(b)100ngのプラスミドpcD
−SRαと、(c)MAGE−1,MAGE−2,MAGE−3,MAGE−4又
はMAGE−12のいずれか1つのcDNAを含有する100ngのpcD
NA I/Amp、のいずれか1つ、又は(d)として(a)と
(c)との両方でトランスフェクションした。その結果
得られたトランスフェクタントを、1日後に、上述した
TNF放出アッセイにより、細胞傷害性T細胞系CTL297/22
を使用して、テストした。前記TNFアッセイを行うため
に、1,500のCTLsを、10%ヒト血清と20U/mlの組換えヒ
トIL−2とを含有する100ulのIscove's培地中に添加し
た。24時間後、上清を収集し、TNF放出量を、MTTカラリ
メトリックアッセイを使用して、TNF感応WEHI−164クロ
ーン13細胞に対する細胞毒性をテストすることによって
測定した。ここですべての工程は、前述したものと同じ
であった。これらの実験のために、6pg/mlのTNF−βに
よって、WEHI−164クローン13細胞の50%の死亡率が得
られた。
次の表2にその結果を示す。
MAGE−3とMAGE−12での成功は、これらは共に配列認
識番号(SEQ ID NO):6のペプチドにプロセッシング
されることから、予想外ではなかった。配列認識番号
(SEQ ID NO):6のペプチドは、MAGE−6によっても
コードされる。従って、CTL297/22は、配列認識番号(S
EQ ID NO):6のプロセッシングから派生する、HLA−A
2と配列認識番号(SEQ ID NO):6との複合体を認識す
るものと予想される。しかし、MAGE−2での成功は、別
のナノペプチドが関連していることを示唆するものであ
った。MAGE−2は配列認識番号(SEQ ID NO):12、即
ち、 Phe Leu Trp Gly Pro Arg Ala Leu Ile に対応する配列を有しているが、配列認識番号(SEQ I
D NO):6に対応する配列は有していない。
例13 例12の結果に基づき、配列認識番号(SEQ ID NO:12
に対応するペプチドを合成し、これを、上述した51Cr放
出アッセイでテストした。E/T比を異ならせて、種々の
濃度のペプチドを使用した。ここで使用したすべてのパ
ラメータは、上述したものであった。
図9が示すように、配列認識番号(SEQ ID NO):12
のノナペプチドは、事実、それを提示する細胞を溶解す
ることができた。
以上、MHCクラスI分子HLA−A2と相互作用する、MAGE
腫瘍拒絶抗原前駆体由来のペプチドの同定を記載した。
特に興味深く、また、本発明の課題の一部を構成するの
は、配列認識番号(SEQ ID NOS):1〜10及び12によっ
て表されるペプチドである。これらのペプチドは、メリ
フィールド(Merrifield)合成法、又はその他のペプチ
ド合成法によって容易に合成される。
特に興味深いのは、以下の式を満たすペプチドであ
る。即ち、 (Xaa)(Xaa)2-7(Xaa)(Xaa) (配列認識番号(SEQ ID NO):13) より具体的には、 Xaa Leu Xaa Gly(Xaa)nLeu (配列認識番号(SEQ ID NO):14) そして、 Xaa Leu Xaa Gly(Xaa)nVal (配列認識番号(SEQ ID NO):15) ここで、nは4又は5であり、Xaaはアミノ酸であ
る。(配列認識番号(SEQ ID NO):13において、(Xa
a)は、好ましくは、Ala,Leu,Ile,又はCysであり、最
も好ましくは、Gly又はPheである。(Xaa)2-7の6つの
アミノ酸は、(Xaa)2-7又は(Xaa)の第2級アミノ
酸がAspでなくてもよいことを条件として、どのような
アミノ酸であってもよい。(Xaa)は、ロイシン、メ
チオニン又はプロリンのいずれであってよく、(Xaa)
はどのようなアミノ酸であってもよい。特に好ましい
のは、これらのすべてのクラスの例である、配列認識番
号(SEQ ID NO):6等のペプチドである。
又、以下のようなペプチドも好ましい。即ち、 Phe(Xaa)2-7Leu Xaa (配列認識番号(SEQ ID NO):16) ここで、Xaaは、どのようなアミノ酸であってもよい、
あるいは、 Gly(Xaa)2-7Leu Xaa (配列認識番号(SEQ ID NO):17) ここでも、Xaaは、上述したように、(Xaa)において
制限を受ける、どのようなアミノ酸であってもよい。こ
れらのグループは、他のMAGE遺伝子における配列認識番
号(SEQ ID NO):6と配列認識番号(SEQ ID NO):1
2との位置に対応するノナペプチドを含む。このような
ペプチドの例としては、Phe Leu Leu Phe Lys Tyr
Gln Met Lys(配列認識番号(SEQ ID NO):18);
Phe Ile Glu Gly Tyr Cys Thr Pro Glu(配列
認識番号(SEQ ID NO:19);Gly Leu Glu Gly Ala
Gln Ala Pro Leu(配列認識番号(SEQ ID NO:2
0);そして、Ala Leu Ser Arg Lys Val Ala Gl
u Leu(配列認識番号(SEQ ID NO:2、前述)があ
る。これらのノナペプチドは、HLA−A2に結合されるこ
とが強く期待される。従って、HLA−2陽性である細胞
を判定する薬剤として有用である。特に好ましいのは、
前述した構造的要件を満たし、かつ、HLA−A2分子に結
合し、そのノナペプチドとHLA分子との複合体に対して
特異的な細胞傷害性T細胞の溶解を誘発するノナペプチ
ドである。
これらのペプチドは、すでに示したように、HLA−A2
分子と複合化する。そして、これらの複合体が免疫沈降
されて、本発明の更に別の特徴、即ち、HLA−A2分子と
これらのペプチドの1つとの単離複合体が導かれたので
ある。
前記ペプチドと複合体とは、共に、種々の用途におい
て有用である。既に示したように、これらのペプチド
は、HLA−A2分子に結合する。従って、HLA−A2提示細胞
がサンプル中に存在するか否かを判断するアッセイにお
いて有用である。ペプチドは、ラベル化ペプチド(放射
性ラベル、発光団ラベル等)や、あるいは、カラム又は
アガロース又はセファローズビーズ等のなんらかの測定
可能な形状で、対象のサンプルに接触され、それに対す
る細胞の結合を、標準的分析方法を使用して判定する。
これらペプチドと複合体とは、共に、前述した複合体
に対して特異的なモノクローナル抗体または細胞傷害性
T細胞クローンの産生に使用することができる。当業者
にとって、これを達成するのに必要な方法は周知であ
り、細胞傷害性T細胞クローンの産生については前に例
示した。ある種の癌細胞は、配列認識番号(SEQ ID N
OS):2,6,7,8,10及び12等のMAGE−3由来ペプチドと、H
LA−A2との複合体を提示するので、これらのモノクロー
ナル抗体および細胞傷害性T細胞クローンは、癌の診断
に有用な試薬として作用する。というのは、正常、即
ち、非腫瘍化細胞でそのような複合体を提示するものは
まったく発見されていないからである。上述したクロム
放出アッセイは、対象の標的を判定するのにCTLsを使用
するアッセイの一例であり、当業者にとって、イムノア
ッセイやそれらを行う方法は周知である。
このように派生された細胞傷害性T細胞クローンは、
養子移入などの治療環境において有用である。ここに、
これらのすべてを参考文献として添付する、グリーンバ
ーグ(Greenberg)他、J.Immunol.136(5):1917(198
6);レッデル(Reddel)他、Science 257:238(199
2)、リンチ(Lynch)他、Eur.J.Immunol.21:1403(199
1);カスト(Kast)他、Cell 59:603(1989)を参
照。この方法において、上述したペプチドは、抗原提示
細胞("APCs")と組み合わされて安定した複合体を形成
する。このような方法の多くは、例えば、ここに参考文
献として添付する、ロイシャー(Leuscher)他、Nature
351:72〜74(1991);ロメロ(Romero)他、J.Exp.Me
d.174:603〜612(1991);ロイシャー(Leuscher)他、
J.Immunol.148:1003〜1011(1992);ロメロ(Romero)
他、J.Immunol.150:3825〜3831(1993);ロメロ(Rome
ro)他、J.Exp.Med.177:1247〜1256(1993)に開示され
ているもの等から知られている。この後、前記提示細胞
を、細胞傷害性T細胞源と接触させ、対象の複合体に対
して特異的な細胞傷害性T細胞クローンを産生する。好
ましくは、これは、例えば、CTLsによって治療されるべ
き患者から採取された、血液サンプル中に見つかる自己
由来T細胞クローンを使用することによって行われる。
CTLsが産生されると、これらを、対象体に再注入(repe
rfused)して、癌細胞を溶解することによって、その増
殖を抑制する、等により、その癌状態を改善する。
前記例に示した本発明の更に別の特徴構成は、T細
胞、特に、細胞傷害性T細胞を活性化するために、IL−
6とIL−12とを組み合わせて使用することである。ここ
でいう”活性化”とは、T細胞に対してその意図された
機能を果たさせる能力をいう。CTLsの場合には、もちろ
ん、これは、その表面上に、ペプチドとMHC分子との適
当な組合せを提示する細胞の認識と溶解である。その
後、活性化されたT細胞を、例えば、特定のペプチド/M
HC組合せが、テストサンプル中の細胞のサブポピュレー
ションに存在するか否かの判断などの、診断用に使用す
ることができる。又、組合せられたサイトカインを使用
することによって特定のCTLsの同定を容易にすることが
できる。CTLサンプル中において、ある1つのMHC/ペプ
チド組合せに対して特異的な利用可能なサブポピュレー
ションは非常に小さいことが知られている。前記サイト
カインを、所望の組合せを提示するサンプルと組み合わ
せて使用することによって、例えば、溶解による活性化
を判定し、それを、そのサンプルがなんら追加物質と混
合されていないことを除いては、すべての条件を一定に
保つことによって得られるコントロール値と比較するこ
とができる。これによって、必要なコントロール値が提
供される。
本発明の更に別の特徴構成は、T細胞の活性化に有用
なキットであり、このキットは、インターロイキン−6
とインターロイキン−12とを別々のポーションとして有
し、これらポーションは、1つの容器手段内に収納され
ている。この対象のキットには、更に、例えば、提示さ
れるべきペプチドの別のポーション及び/又は、MHC分
子のためのベクター又はコード領域、あるいは、前記MH
C分子と前記ペプチドとの両方をコードするベクター又
はコード領域とを有していてもよい。例えば、前記ペプ
チドは、配列認識番号(SEQ ID NO):6であってよ
い。前記ベクターには、HLA−A2コード化領域、あるい
は、HLA−A2と配列認識番号(SEQ ID NO):6との組合
せを含めてもよい。本発明の更に別の特徴構成は、CTLs
等のT細胞を活性化するのに十分な量のIL−6及びIL−
12から実質的に構成される組成物である。
ここでいう"IL−6と"IL−12"とは、天然産生のも
の、あるいは、組換えによって産生されるもの、ヒト、
ネズミ又はその他の種由来のもの、更に、IL−6及びIL
−12と同じ活性化特性を有する分子のすべてのバリエー
ションをも含む、あらゆる形状のこれらの分子のことを
指している。
IL−6とIL−12の量は様々である。しかしながら、約
500〜約1000u/mlのIL−6と、約1〜約10ng/mlのIL−12
とを使用することが好ましい。但し、これらの量は、当
業者の知見によって可変である。
本発明その他の態様は、当業者にとって明白であろ
う。従って、ここでそれらを繰り返すことは避ける。
ここに使用した用語および表現は、記載のための用語
であって限定のためのものではなく、このような用語お
よび表現を使用するに当たって、ここに図示され記載さ
れた特徴構成またはその一部の均等物を除外する意図は
無く、本発明の範囲内において様々な改変が可能である
と理解される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C12N 5/06 G01N 33/574 D G01N 33/574 C07K 14/82 C12P 21/08 // C07K 14/82 C12N 5/00 E C12P 21/08 A61K 37/02 (31)優先権主張番号 08/290,381 (32)優先日 平成6年8月15日(1994.8.15) (33)優先権主張国 米国(US) (73)特許権者 999999999 ザ・チャンセラー・マスターズ・アン ド・スカラーズ・オブ・ザ・ユニバーシ ティ・オブ・オックスフォード イギリス国 オックスフォード オーエ ックス1 2ジェイディ ウェリント ン・スクウェア (無番地) ユニバー シティ・オフィスィズ (73)特許権者 999999999 ユニバーシティ・オブ・ライデン オランダ国 2300 アールエイ ライデ ン スタシオンスヴェーク 46 (72)発明者 タウンゼント,アラン イギリス国 オックスフォード オーエ ックス3 9ディユー ヘッディントン (無番地) (72)発明者 バスティン,ジュディ イギリス国 オックスフォード オーエ ックス3 9ディユー ヘッディントン (無番地) (72)発明者 ブーン−ファラー,ティエリー ベルギー国 ビー−1200 ブリュッセル アベニュー・ヒポクラート 74 ユー シーエル 7459 (72)発明者 ファン・デア・ブルッゲン,ピアース ベルギー国 ビー−1200 ブリュッセル アベニュー・ヒポクラート 74 ユー シーエル 7459 (72)発明者 クーリ,ピエール ベルギー国 ビー−1200 ブリュッセル アベニュー・ヒポクラート 74 ユー シーエル 7459 (72)発明者 ガジェヴスキー,トーマス ベルギー国 ビー−1200 ブリュッセル アベニュー・ヒポクラート 74 ユー シーエル 7459 (72)発明者 メリーフ,コーネリス,ジェイ,エム オランダ国 エヌエル−2333 アーアー ライデン レインスブルガーヴェーク 10 ビルディング 1 エー3−0 (72)発明者 ヴィッセレン,エム,ダブリュ オランダ国 エヌエル−2333 アーアー ライデン レインスブルガーヴェーク 10 ビルディング 1 エー3−0 (72)発明者 カスト,ダブリュ,エム オランダ国 エヌエル−2333 アーアー ライデン レインスブルガーヴェーク 10 ビルディング 1 エー3−0 (56)参考文献 J.Immunol.,Vol.152, No.1(1994,Jan.),p.163 −175 J.Immunol.,Vol.150, No.5(1993),p.1763−1771 Proc.Natl.Acad.Sc i.USA,Vol.87(Mar.15, 1994),p.2105−2109 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C07K 7/06 - 7/08 C12N 15/00 - 15/90 CA/REGISTRY(STN) BIOSIS/WPI(DIALOG) PubMed

Claims (16)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】HLA−A2分子と特異的に結合する、以下か
    らなるグループから選択される単離ペプチド、 配列認識番号(SEQ ID NO):2, 配列認識番号(SEQ ID NO):6, 配列認識番号(SEQ ID NO):7, 配列認識番号(SEQ ID NO):8, 配列認識番号(SEQ ID NO):10,そして 配列認識番号(SEQ ID NO):12。
  2. 【請求項2】配列認識番号(SEQ ID NO):2として指
    定される請求項1の単離ペプチド。
  3. 【請求項3】配列認識番号(SEQ ID NO):6として指
    定される請求項1の単離ペプチド。
  4. 【請求項4】配列認識番号(SEQ ID NO):7として指
    定される請求項1の単離ペプチド。
  5. 【請求項5】配列認識番号(SEQ ID NO):8として指
    定される請求項1の単離ペプチド。
  6. 【請求項6】配列認識番号(SEQ ID NO):10として指
    定される請求項1の単離ペプチド。
  7. 【請求項7】配列認識番号(SEQ ID NO):12として指
    定される請求項1の単離ペプチド。
  8. 【請求項8】HLA−A2と、請求項1の単離ペプチドとの
    単離複合体。
  9. 【請求項9】請求項8の単離複合体であって、前記ペプ
    チドは配列認識番号(SEQ ID NO):6と指定される。
  10. 【請求項10】請求項8の単離複合体であって、前記ペ
    プチドは配列認識番号(SEQ ID NO):12である。
  11. 【請求項11】HLA−A2と、配列認識番号(SEQ ID N
    O):6及び配列認識番号(SEQ ID NO):12とからなる
    グループから選択されるペプチドとの複合体に対して特
    異的な単離細胞傷害性T細胞クローン。
  12. 【請求項12】HLA−A2と、配列認識番号(SEQ ID N
    O):2,配列認識番号(SEQ ID NO):6,配列認識番号
    (SEQ ID NO):7,配列認識番号(SEQ ID NO):8,配
    列認識番号(SEQ ID NO):10及び配列認識番号(SEQ
    ID NO):12とからなるグループから選択されるペプ
    チドとの複合体に対して特異的に結合するモノクローナ
    ル抗体。
  13. 【請求項13】その表面において、HLA−A2と、配列認
    識番号(SEQ ID NO):6及び配列認識番号(SEQ ID
    NO):12とからなるグループから選択されるペプチドと
    の複合体を提示する癌細胞によって特徴付けられる癌状
    態を有する対象体を治療するための薬剤であって、前記
    薬剤は、請求項11の単離細胞傷害性T細胞クローンを含
    有し、かつ、前記癌細胞を溶解するのに、十分な量、投
    与される、薬剤。
  14. 【請求項14】癌状態を有する対象体を検出する方法で
    あって、前記対象体からのサンプルを、体外で、HLA−A
    2と、配列認識番号(SEQ ID NO):2,配列認識番号(S
    EQ ID NO):6,配列認識番号(SEQ ID NO):7,配列
    認識番号(SEQ ID NO):8,配列認識番号(SEQ ID N
    O):10及び配列認識番号(SEQ ID NO):12とからなる
    グループから選択されるペプチドとの複合体に対して特
    異的な試薬に接触させる工程と、前記試薬の前記サンプ
    ル中の細胞との反応を、癌状態の判定として検出する工
    程とを有する方法。
  15. 【請求項15】請求項14の方法であって、前記試薬はHL
    A−A2と、配列認識番号(SEQ ID NO):6及び配列認識
    番号(SEQ ID NO):12とからなるグループから選択さ
    れるペプチドとの複合体に対して特異的な細胞傷害性T
    細胞クローンである。
  16. 【請求項16】請求項14の方法であって、前記試薬は、
    HLA−A2と、配列認識番号(SEQ ID NO):2,配列認識
    番号(SEQ ID NO):6,配列認識番号(SEQ ID NO):
    7,配列認識番号(SEQ ID NO):8,配列認識番号(SEQ
    ID NO):10及び配列認識番号(SEQ ID NO):12と
    からなるグループから選択されるペプチドとの複合体に
    対して特異的に結合する、モノクローナル抗体である。
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