JPH10503928A - Hla−a2によって提示される少なくとも1つの腫瘍拒絶抗原にプロセッシングされる腫瘍拒絶抗原前駆体をコードする単離核酸分子 - Google Patents

Hla−a2によって提示される少なくとも1つの腫瘍拒絶抗原にプロセッシングされる腫瘍拒絶抗原前駆体をコードする単離核酸分子

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JPH10503928A JP8504333A JP50433396A JPH10503928A JP H10503928 A JPH10503928 A JP H10503928A JP 8504333 A JP8504333 A JP 8504333A JP 50433396 A JP50433396 A JP 50433396A JP H10503928 A JPH10503928 A JP H10503928A
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ルードヴィッヒ・インスティテュート・フォア・キャンサー・リサーチ
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Abstract

(57)【要約】 本発明は、腫瘍拒絶抗原前駆体をコードする核酸分子に関する。具体的には、前記腫瘍拒絶抗原前駆体、即ち、”TRAP”は、少なくとも1つの腫瘍拒絶抗原にプロセッシングされ、これは、HLA−A2によって提示される。この発見の応用も記載される。

Description

【発明の詳細な説明】 HLA−A2によって提示される少なくとも1つの腫瘍拒絶抗原にプロセッシン グされる腫瘍拒絶抗原前駆体をコードする単離核酸分子発明の分野 本発明は、腫瘍拒絶抗原前駆体をコードする核酸分子に関する。より詳しくは 、本発明は、その腫瘍拒絶抗原前駆体が、上述したように、細胞表面上にHLA −A2によって提示される少なくとも1つの腫瘍拒絶抗原にプロセッシングされ る遺伝子に関する。発明の背景 ほ乳類の免疫システムが外来物質または異物を認識しこれらに対して反応する プロセスは複雑なものである。このシステムの重要な側面は、T細胞反応である 。この反応の為には、T細胞が、ヒト白血球抗原(”HLA”)または主要組織 適合性複合体(”MHC”)と称される細胞表面分子とペプチドとの複合体を認 識し、これらに対して反応する必要がある。これらペプチドは、前記HLA/M HC分子も提示する細胞によって処理される比較的大きな分子から由来するもの である。この点に関しては、メール(Male)他のAdvanced Immunology (J.P.Lipincott Company,198 7)、特にその第6〜10章参照。T細胞とHLA/ペプチド複合体との間の相 互作用は、特定のHLA分子とペプチドとの複合体に対して特定のT細胞が必要 であるという意味において、制限されている。即ち、もし特定のT細胞が存在し ないならば、たとえそのパートナー複合体が存在してもT細胞反応は起こらない 。同様に、もし特定の複合体が存在していても、特定のT細胞が無ければ反応は 起こらない。このメカニズムが、自己免疫疾患における異物に対する免疫システ ムの反応、および細胞異常に対する免疫システムの反応に関係している。最近、 タンパク質がHLA結合ペプチドへと処理されるメカニズムに関して多くの研究 が行われている。この点に関して、バリナガ(Barinaga),Scien ce 257:880(1992);フリーモント(Fremont)他,Sc ience 257:919(1992);マツムラ(Matsumura)他 ,Science 257:927(1992);ラトロン(Latron)他 ,Science 257:964(1992)参照。 T細胞が細胞異常を認識するメカニズムは、癌にも関係している。例えば、こ こに参考文献として提示する、 1992年5月22日に出願され1992年11月26日に公開されたPCT出 願PCT/US92/04354において、1つの遺伝子グループが開示されて いる。これらの遺伝子は、ペプチドへと処理され、これらのペプチドが細胞表面 に発現することによって、特定のCTLによる腫瘍細胞のリーシス(細胞溶解) が可能となる。これらの遺伝子は、”腫瘍拒絶抗原先駆体”、略称”TRAP” 分子をコードするものであると言われており、これらに由来するペプチドは”腫 瘍拒絶抗原”即ち”TRA”と称される。この遺伝子グループに関する更に詳し い情報については、トラヴァーサリ(Traversari)他,Immuno genetics 35:145(1992);ファン・デア・ブルッゲン(v an der Bruggen)他,Science 254:1643(19 91)参照。参考文献として提示した米国特許第5,342,774号も参照の こと。 ここに参考文献として提示した米国特許出願第938,334号には、前記H LA−A1分子に結合するノナペプチドが教示されている。この文献によれば、 特定のHLA分子に対する特定のペプチドの特異性が判っていれば、ひとつの特 定のペプチドは1つのHLAにしか結合しないと予測できるとされている。これ は重要である、 というのは、HLAの表現型は個々人によって異なっているからである。その結 果、特定のペプチドが特定のHLA分子に対するパートナーであることの同定は 診断的および治療的効果を有しており、これらは、その特定のHLA表現型を有 する個体にのみ関係する。従って、細胞異常は1つの特定のHLA表現型に限ら れておらず、また標的療法のためには問題の異常細胞の表現型に関するなんらか の知識が必要であるため、この領域において更なる研究が必要である。 参考文献として提示される1993年1月22日出願の米国特許出願第008 ,446号において、MAGE−1発現産生物が第2のTRAにプロセッシング されるという事実が開示されている。この第2TRAは、HLA−C*1601 −分子によって提示される。この開示は、所与のTRAPが、複数のTRAを産 生できることを示している。 ここに参考文献として提示される1992年12月22日出願の米国特許出願 第994,928号において、チロシナーゼが、腫瘍拒絶抗原前駆体として記載 されている。この参考文献は、いくつかの正常細胞(例えば、メラニン細胞)に よって産生される分子が、腫瘍細胞中でプロセッシングされて、HLA−A2に よって提示さ れる腫瘍拒絶抗原を産生することを開示している。 前出の米国特許第32,978号は、過去において記載されたものと異なる腫 瘍拒絶抗原前駆体をコードする核酸分子について報告している。ここに記載する 本発明のTRAPは、HLA−A2分子によって提示される少なくとも1つの腫 瘍拒絶抗原にプロセッシングされるが、配列分析によれば、本発明のTRAPは 、チロシナーゼではなく、又、チロシナーゼと無関係である。従って、前記親出 願の発明は、腫瘍拒絶抗原前駆体、即ち、”TRAP”分子をコードする核酸分 子に関するものである。この”TRAP”分子はチロシナーゼではない。更に、 前記親出願の発明のTRAPは、少なくとも1つの腫瘍拒絶抗原、即ち、”TR A”にプロセッシングされ、これはHLA−A2によって提示される。前記TR Aはチロシナーゼと無関係であり、本発明のTRAPsから誘導される他のTR Asは、他のHLA分子によって提示可能である。 上述した親出願の後に発表された文献において、カワカミ(Kawakami )他、Proc.Natl.Acad.Sci.USA 91:3513〜35 19(1994)も、前記親出願の対象物が、メラノーマ抗原をコードする遺伝 子であると同定した。 更なる研究は、ここで”メラン(Melan)−A”と称するこのTRAPを コードする遺伝子が約18キロベース長さを有し、5つのエキソンを有すること を示している。これは、メラノーマとメラニン細胞においてのみ発現され、従っ て、これらのマーカとして役立つようである。 本発明とその様々な態様を、以下の開示において詳述する。図面の簡単な説明 図1Aは、LB39−MEL,K562及びLB39芽球に対して、CTLク ローンI/95を使用した細胞溶解実験の結果を示す。 図1Bは、SK23−MEL及びSK29−MELに対してCTLクローンI /95を使用した溶解を示す。 図2は、種々の細胞系をCTL I/95と共に使用したTNF放出アッセイ の結果を示す。 図3Aは、CTLクローンI/95と共にテストしたとき、移入体(トランス フェクタント)を含む、種々の細胞系によって誘導されたTNF放出を示す。 図3Bは、CTLクローンIVSBを使用したTNF放出データを示す。 図3Cは、CTLクローン10/196を使用したTNF放出を示す。 図4は、ここに記載した核酸分子から誘導されたオリゴヌクレオチドプローブ を使用したポリメラーゼ連鎖反応(PCR)による、メラン−A遺伝子、”Aa Glcl24”、の発現をテストした、組織、細胞系および腫瘍のパネルを示す 。 図5は、遺伝子Melan−Aの構造を略示しており、ここでエクソンは黒箱 (black boxes)で示され、制限部位が示されている。点で示された 部分は、前記遺伝子の配列未決定部分を表す。好適実施形態の詳細な説明 例1 メラノーマ細胞系,”LB−39−MEL”を、標準方法を使用して、患者L B39から採取したメラノーマ細胞から、樹立した。前記細胞系の樹立後、その サンプルを照射し、それを、非増殖性にした。つぎに、これらの照射済み細胞を 使用して、それに対して特異的な細胞傷害性T細胞(”CTLs”)を単離した 。 末梢血液単核細胞(”PBMCs”)のサンプルを、患者LB39から採取し 、これを、前記照射済みメラノ ーマ細胞に接触させた。この混合物についてメラノーマ細胞の溶解を観察したと ころ、ペプチドとメラノーマ細胞によって提示されるHLA分子との複合体が該 サンプル中に存在していた。 使用した溶解アッセイは、その開示内容をここに参考文献として提示するヘリ ン(Herin)他,Int.J.Cancer 39:390〜396(19 87)によるクロム放出アセイであった。しかし、このアセイについては、ここ においても説明する。標的黒色腫細胞をインヴィトロで成長させ、つぎに、これ を10mMのHEPESと30%のFCSとを添加したDMEM中で107細胞 /mlの密度で再懸濁させ、200μCi/mlのNa(51Cr)O4と共に3 7℃で45分間培養した。標識化した細胞を、10mMのHepesを添加した DMEMで3回洗浄した。つぎに、これらを、10mMのHepesと10%の FCSとを添加したDMEM中で再懸濁させ、その後、それぞれ103の細胞を 含む100ulのアリコットを96ウェルのマイクロプレートに分けた。100 ulの同じ培地にPBLのサンプルを添加し、同様にアッセイを行った。プレー トを100gで4分間遠心分離にかけ、60%のCO2を含有する雰囲気中にて 37℃で培養した。 プレートを再び遠心分離にかけ、100ulの上清のアリコットを収集し、計 数した。51Cr放出の割合は以下の式によって表される。 ここで、ERは、観察された実験 51Cr放出量、SRは103の標識化細胞 を200ulの培地だけの中で培養することによって測定された自然放出量、そ してMRは、標的細胞に100ulの0.3%トリトン(Triton)X−100を 添加することによって得られた最大放出量である。 高いCTL活性を示したこれらの単核血液サンプルを、拡張(expande d)して制限希釈によってクローン化し、前述と同じ方法によって再度スクリー ニングした。このようにしてCTLクローンLB39−CTLI/95が単離さ れた。 同じ方法を使用して、標的K562細胞と、更に、自己由来、PHA誘導T細 胞芽球とをテストした。図1Aに示すこれらの結果は、このCTLクローンが、 前記メラノーマ細胞系はこれを認識し溶解するが、K562や T細胞芽球は認識溶解しないことを示している。つぎに、前記CTL,LB39 −CTL I/95を、前述したのと同じ方法によって、メラノーマ細胞系SK 23−MELとSK29 MELとに対してテストした。これらの系の両方から の細胞も溶解された。これらの系は、共に、LB39と同様に、HLA−A2と して分類された患者から単離されたものであった。これは、前記CTLクローン LB39−CTL I/95が、HLA−A2によって提示される抗原を認識す る、ということを示唆している。例2 LB39−CTL I/95が、標的細胞と接触されたときに、腫瘍壊死因子 (”TNF”)も産生するか否かを調べるため、更に研究を行った。使用した方 法は、参考文献として提示される、トラヴァーサリ(Traversari)他 、Immunogenetics 35:145〜152(1992)に記載さ れているものであった。簡単に説明すると、前記CTLのサンプルを、培地中に て、対象の標的細胞のサンプルと組み合わせた。24時間後、前記培地からの上 清を除去し、つぎに、TNF反応性WEHI細胞上でテストした。前述し たLB39−MEL及びSK23−MELの他に、別の細胞系、即ち、SK29 −MEL.1、HLA−A2欠失変異体、即ち、SK−MEL.1.22及び、 HLA−A1陽性である、非HLA−A2系、即ち、MZ2−MELもテストし た。 前記上清に対する曝露によって死滅したWEHI細胞の百分率として表されて いるその結果が、図2に示されている。これらの結果は、前記HLA−A2欠失 変異体SK29−MEL.1.22は、もはや、CTLクローンを溶解する能力 を失っており、これによって、LB39−CTL−I/95によって認識される 抗原がHLA−A2によって提示されるものであることが確認された。例3 前記例2からの結果は、SK MEL29.1が、対象の標的抗原を提示する ことを示した。従って、これを、全mRNA源として使用して、cDNAライブ ラリを作成した。 前記細胞系から全RNAを単離した。前記mRNAは、周知技術に従って、オ リゴ−dT結合キットを使用して単離した。mRNAの入手後、これを、再び標 準方法を使用して、cDNAに転写した。つぎに、このcDNA を、EcoRIアダプタに結合させ、製造業者の指示に従って、プラスミドpc DNA−I/AmpのEcoRI部位にクローン化した。つぎに、これらの組換 えプラスミドを、JM101 coli電子穿孔移入した(電子穿孔条件: 25μファラドで1パルス、2500V)。 前記被移入バクテリアを、アンピシリン(50μg/ml)で選択し、それぞ れが100のクローンからなる800個のプールに分けた。分析によれば約50 %のプラスミドが挿入体を含有していたので、各プールは、約50の種々のcD NAを表していた。各プールを飽和状態にまで増幅し、プラスミドを、マニアテ イス(Maniatis)他、in Molecular Cloning: A Laboratory Manual(Cold Spring Harb or,N.Y.1982)に従って、アルカリ溶出、フェノール抽出なしの酢酸 カリウム沈澱によって単離した。例4 例3に記載したライブラリの作成後、前記cDNAを真核細胞に移入した。こ こに記載するこれら移入を、反復実施した。COS−7細胞のサンプルを、10 %胎児ウシ血清を添加したDulbecco’s 変成 Eagles培地(”DMEM”)中で、組織培養平底マイクロウェル中に15 ,000細胞/ウェルの割合で接種した。前記細胞を、37℃で一晩インキュベ ートし、培地を除去し、つぎに、これを、10%Nu血清を含有する30μl/ ウェルのDMEM培地と、400μg/mlのDEAE−デクストラン、100 μMクロロキン、100ngのプラスミド pcDNA−I/Amp−A2と、 前述したcDNAライブラリのプールの100ngのDNAと、によって置換し た。プラスミドpcDNA−I/Amp−A2は、SK29−MELからの前記 HLA−A2遺伝子を含有している。37℃での4時間のインキュベーション後 、培地を除去して、これを、10%DMSOを含有する50μlのPBSによっ て置換した。この培地を2分後に除去し、これを、10%のFCSを添加した2 00μlのDEMEによって置換した。 この培地の置換後、COS細胞を、37℃で48時間インキュベートした。つ ぎに、培地を廃棄し、1000個の細胞のCTL I/95を、10%のプール されたヒト血清を含有し、25U/mlのIL−2を添加した、100μlのI scove’s培地中に、添加した。上清を24時間後に除去し、TNF含有量 を、参考文献と して前に提示されたトラヴァーサリ(Traversari)他、に記載されて いるように、WEHI細胞上のアッセイによって測定した。 テストされた800のプールの内、99%が、前記上清中において、3〜6p g/mlからの濃度まで、TNF放出を刺激した。2つのプールは8pg/ml 以上産生し、その複製ウェルも8pg/ml以上産生した。例5 前記上清中において、高いTNF産生を示した2つのプールを、更なる研究の ために選択した。具体的には、前記バクテリアをクローン化し、各プールから8 00のバクテリアをテストした。そこからプラスミドDNAを抽出し、これを、前述 したものと同じ方法により、COS細胞の新しいサンプルに移入し、これら の細胞について、再び、LB39−CTLクローン I/95の刺激をテストし た。1つの陽性のクローンが見つかり、これをAaGlcl24と称する。前記 陽性クローンと前記HLA−A2遺伝子とからのcDNAを移入したCOS細胞 と、HLA−A2のみを移入したCOS細胞と、細胞系SK29−MELとの比 較テストを行うことによって、前記被移入細胞がCTLsによって認識されると い う確証を得た。CTL上清中のTNF放出を、前述したようにして、それをWE HI細胞上でテストすることによって測定した。生存WEHI細胞の光学的濃度 をMTTを使用して測定した。図3Aは、CTLクローンI/95で得られた結 果を示している。 更なるテストにより、前記被移入細胞中においてHLA−A2によって提示さ れた前記ペプチドは、前に観察されたもの、即ち、チロシナーゼ由来ペプチドと は異なることが示された。CTLクローンIVSBは、チロシナーゼ由来ペプチ ドとHLA−A2との複合体に対して特異的である。このCTLクローンを、A aGlcl24とHLA−A2とを移入した細胞に接触させたとき、TNF放出 は、図3Bに示すように、最小であった。例6 前記陽性クローンからのcDNAを除去し、周知技術に従って配列決定した。 配列検索によって、前記プラスミド挿入体は、公知のいずれの遺伝子またはタン パク質とも相同性を示さないことが判った。配列認識番号1は、完全腫瘍拒絶抗 原前駆体コード分子、即ち、ゲノムクローンである、配列認識番号2のmRNA 転写体(transcript)を表すcDNAである。前記 cDNA配列は、ヌクレオチド位置75から431にわたって、大きな転写解読 枠を示している。 配列認識番号2に対する完全なヌクレオチド配列は、まだ、推定されていない 。但し、その大部分は既に推定されている。位置9422〜9456における3 5”N”’sによって示される未コード領域は、約4.7キロベースから約5. 3キロベース長である。ヌクレオチド配列は、核酸分子にとって本来的であるた め、詳細は省略する。例7 CTLクローンLB39−CTL I/95を単離したのと同様にして、PB MCsと、患者SK29(AV)から発生分化したメラノーマ細胞系とを使用し て、CTLクローンSK29−CTL10/196を単離した。この新しい細胞 系を、例5で記載したのと同様の方法で、テストした。図3Cに示されているこ れらのアッセイの結果は、AaGlcl24によってコードされる腫瘍拒絶抗原 (以後、”LB39−Aa”という)も、このCTLクローンによって認識され ることを示している。これらの実験は、他の患者も、この抗原に対して特異的な CTLsを産生可能であるし、事実、それらを産生する、ということを示してい る。 前記配列からオリゴヌクレオチドプローブを導出し、これらを標準式ポリメラ ーゼ連鎖反応に使用して、前記遺伝子の、正常組織、腫瘍、および腫瘍細胞系中 における発現を調べた。これらの結果は図4に示されており、これは、テストし た正常組織の内、メラニン細胞のみが前記遺伝子を発現したことを示している。 テストしたすべての腫瘍サンプル及び/又は、メラノーマ細胞系における発現に 注目されたい。例8 上記cDANは、675ベース対長である。これを、メラノーマ細胞系SK2 9−MELとともに、プローブとして使用した。ここに参考文献として提示され るファン・デン・エインデ(Van den Eynde)他、J.Exp.M ed.173:1373(1991)に従って、ノザンブロッチングを行い、約 0.75キロベースのバンドを同定した。この後、前記675ベース対長の配列 (配列認識番号1)を使用して、、ここに記載したcDNAのスクリーニングの ための方法と同じ方法を使用して、SK29−MELから誘導されたcDANを プローブをした。760ベース対のクローンが同定され、配列認識番号3がこれ を示している。この配列は、 その5’末端において83の追加のベース対を有している点において、配列認識 番号1と異なっている。例9 上述したcDNAに対応する遺伝子を、つぎに、単離した。これを行うために 、全ヒトDNA(700,000独立コスミド)のゲノムライブラリを、ここに 参考文献として提示されるデ・プレーン(DePlaen)他、Proc.Na tl.Acad.Sci.USA 85:2274(1988)に従って、メラ ノーマ細胞系LB33−MELからのDNAを使用して、コスミドc2RB中で 構築した。DNAを70,000のコスミドの22のグループから単離し、これ らに対して、32Pラベル化配列認識番号1をプローブとして使用して、標準式の サザンブロッチングを行った。前記プローブは9つのグループとハイブリッド化 した。最も強力なハイブリダイゼーションバンドを生成したグループをサブクロ ーン化し、つぎに、これを、再び前記ラベル化cDNAを使用して、集団ハイブ リダイゼーションした。ついで、最も強力なシグナルを発したコスミドを、前記 cDNA配列から推定したプライマを使用して配列決定した。即ち、 上記配列化作業によって、1512ベース対の第1のイントロンと、5キロベ ースの第2のイントロンと、前記第3のイントロンの部分配列と、1462ベー ス対の第4のイントロンとが明らかにされた。 更に別の実験において、それらの制限部分が前記遺伝子中に存在していること を判定した上で、前記コスミドDNAを、EcoRIとBgl IIとによって 消化した。前記配列化イントロンのそれぞれに基づき、オリゴヌクレオチドを準 備し32Pでラベル化し、これらを、上述した消化物を使用して、標準式サザンブ ロッチングに利用した。この作業によって、7kbのEcoRi断片が、イント ロン3の末端からの32Pラベル化オリゴヌクレオチドとハイブリダイゼーション した。前記イントロンの推定サイズは、9.5kbであり、これから、メラ ン−Aの全長が約18.5キロベースであることが導かれた。この推定は、いく つかのデータから導かれたものである。即ち、 (i) 前記サザンブロッチング作業において、オリゴヌクレオチドが、7k bのEcoRI断片のいずれかの側に結合した、という事実、 (ii)前記遺伝子のイントロン3の2.5キロベースが、最も下流側に位置 する前記EcoRIの上流側において既に配列決定されていた、という事実。例10 メラン−Aの発現パターンを、逆転写とポリメラーゼ連鎖反応(PCR)とを 使用して分析した。この作業を行うため、全RNAを、デイビス(Davis) 他(Basic Methods in Molecular Biology ,1986,New York,Elsevier,pp310)に従って、腫 瘍サンプルから単離するか、もしくは、メラニン細胞から入手した。 逆転写を、オリゴ(dT)プライマを使用して、各サンプルの2ugの全RN Aに対して行った。100ng の全RNA(104細胞相当)に対応するcDNAのサンプルを、次のプライマ 、即ち、5’−ACTGCTCATCGGCTGTTG−3’(センス)(配列 認識番号10)、5’−TCAGCCATGTCCAGGTG−3(アンチセン ス)(配列認識番号11)、を使用して、PCRによって、63℃で35サイク ル増幅した。 これらのプライマは、前記メラン−A遺伝子(配列認識番号2)のエキソン3 及び5に見られるものであり、これらを使用して、DNA汚染物質の増幅を防止 した。PCR反応のアリコットを、1%アガロースゲル上に流し、臭化エチジウ ムで染色した。劣化RNAが存在していないことを確認するため、cDNA産生 物を、ヒトβ反応の存在に関してテストした。 その結果を、次の表1に示す。21のメラノーマ細胞系の内、12が陽性であ った。正常組織に関しては、メラニン細胞のみが陽性であった。皮膚生検が陽性 であった場合、これは、メラニン細胞の割合が通常よりも高いことによるもので あると推定される。 以上の諸実験は、ゲノムDNA,cDNA及びmRNAとしての、腫瘍拒絶抗 原前駆体、即ち、”TRAP”分子、をコードする単離核酸分子を記載するもの である。これらがコードする前記タンパク質分子は、それによって、HLA−A 2分子によって提示される、少なくとも1つの腫瘍拒絶抗原、即ち、”TRA” 、が産生される ように、細胞内でプロセッシングされる。HLA−A2分子がチロシナーゼから 誘導されたペプチドを提示することは過去において観察されていたが、本発明の 核酸分子はチロシナーゼをコードするものではなく、前記TRAsは、チロシナ ーゼ由来ではない。 従って、本発明は、チロシナーゼ以外であって、但し、配列認識番号1,2及 び3に限定されない、腫瘍拒絶抗原前駆体、即ち、”TRAP”、をコードする 単離核酸分子に関する。前記コードされるTRAPは、少なくとも1つの腫瘍拒 絶抗原、即ち、TRAにプロセッシングされ、これが、HLA−A2分子によっ て細胞表面上で提示される。本発明の核酸分子は、例えば、ゲノムDNA(”g DNA”)、相補的DNA(”cDNA”)、あるいはRNAとして構成するこ とができる。本発明は、更に、上述した分子に対して相補的な単離核酸分子にも 関する。本発明の特に好適な構成は、配列認識番号1,2及び3に記載される配 列を含有する分子である。 更に、本発明には、本発明の前記核酸分子を含有し、かつ、プロモータの作動 連結されたベクターも含まれる。これらのベクターには、更に、HLA−A2を コードする分子を含ませることも可能である。これらの2つの分 子、即ち、HLA−A2と前記TRAPとが、細胞傷害性T細胞応答を引き起こ すのに必要であることから、本発明は、更に、TRAPコードする核酸分子とH LA−A2をコードする核酸分子とが、別々の部分として、例えば、キットとし て、提供される発現システムをも含む。本発明は、更に、ここに記載したベクタ ーによって移入される細胞系をも含み、これらの細胞系は、coli等の原 核細胞であってもよいし、あるいは、チャイニーズハムスタの卵巣(”CHO” )細胞やCOS細胞などの真核細胞であってもよい。 前に示したように、TRAとHLA−A2との複合体によって、細胞傷害性T 細胞応答が引き起こされることから、この腫瘍拒絶抗原とHLA−A2分子との 単離複合体も、本発明に含まれ、更に、過去に記載された核酸配列によってコー ドされる単離腫瘍拒絶抗原前駆体も本発明に含まれる。 ここに記載した本発明は、多数の利用方法を有し、その内のいくつかについて は既に記載した。先ず、HLA−A2分子によって特異的に提示される腫瘍拒絶 抗原、また、それに対応する腫瘍拒絶抗原前駆体、の同定によって、当業者は、 前記TRAPの発現によって特徴づけられる、メラノーマ等の障害を診断するこ とができる。こ れらの方法には、前記TRAP遺伝子、および/又は、HLA−A2によって提 示されるTRA等の、それから誘導されるTRAs、の発現の判定が含まれる。 これは、前述した配列、またはその断片を、プローブ、プライマ等として使用す ることによって達成される。その他のTRAsを、本発明のTRAPsから誘導 することも可能であり、これらは別のHLA分子によって提示される。前者の場 合、このような判定は、ポリメラーゼ連鎖反応や、あるいは、ラベル化ハイブリ ダイゼーションプローブでのアッセイ等のどのような標準式核酸判定アッセイに よっても行うことができる。後者の場合、抗体など、TRAとHLAとの複合体 に対する結合パートナによるアッセイが特に好適である。 前記TRAPの単離によって、更に、前記TRAP分子自身、とくに、前記配 列認識番号1のアミノ酸配列を含むTRAP分子、を単離することも可能となる 。これらの単離分子は、前記TRAとして提示されたとき、あるいは、TRAと HLAとの複合体として、アジュバント等の物質と結合させて、前記TRAP分 子の発現によって特徴づけられる障害の治療に有効なワクチンを製造することが できる。更に、非増殖性癌細胞や非増殖性移入体などの、前記TRA/HLA複 合体をその表面に提 示する細胞からワクチンを作ることも可能である。細胞がワクチンとして使用さ れるすべての場合において、これらは、CTL応答を証明するのに必要な前記成 分の片方または両方のためのコード配列を移入した細胞であってもよいし、ある いは、移入なしで両分子を発現する細胞であってもよい。更に、前記TRAP分 子、その関連TRAs、及び、TRAとHLAとの複合体を使用して、当該技術 において周知の標準技術を利用して抗体を製造することができる。 ここで”障害(disorder)”という用語を使用する場合、これは、前 記腫瘍拒絶抗原前駆体が発現されるすべての病状を指す。このような障害の一例 は、癌、特に、メラノーマである。 この開示において提供された治療および診断アプローチは、HLA−A2細胞 などのTRA提示細胞の溶解をもたらす対象体の免疫システムによる応答を前提 としている。このようなアプローチの1つは、対象の表現型の異常細胞を有する 対象体に対する、前記複合体に対して特異的なCTLsの投与である。当業者に とって、このようなCTLsをインヴィトロで開発することが可能である。具体 的には、血液細胞などの細胞のサンプルを、前記複合体を提示し、特異的なCT Lの増殖を誘発する ことが可能な細胞に接触させる。標的細胞は、例えば、前述したようなタイプの COS細胞などの移入体とすることができる。これらの移入体は、前記所望の複 合体をその表面上に提示し、対象のCTLと組み合わせられたときに、その増幅 を刺激する。ここに使用したようなCOS細胞は容易に入手可能であって、他の 適当な宿主細胞も同様である。 養子移入(グリーンバーグ(Greenberg),J.Immunol.1 36(5):1917(1986);レッデル(Reddel)他、Scien ce 257:238(7−10−92);リンチ(Lynch)他、Eur. J.Immunol.21: 1403〜1410(1991);カスト(Ka st)他、Cell 59:603〜614(11−17−89))と称する治 療法について詳述すると、所望の複合体を提示する細胞をCTLsと組み合わせ て、これに対して特異的なCTLsを増殖させる。つぎに、これらの増殖された CTLsを、前記特定の複合体を提示するある種の異常細胞によって特徴づけら れる細胞異常を有する対象体に投与する。すると、CTLsが前記異常細胞を溶 解し、これによって所望の治療目的を達成する。 上記療法は、対象体の異常細胞の内の少なくともいく つかが、前記HLA/TRA複合体を提示することを前提としている。当該技術 において特定のHLA分子を提示する細胞を同定する方法と、更に、前述した配 列を含むDNAを発現する細胞を同定する方法とは周知であるため、これは非常 に容易に判定可能である。単離後、これらの細胞を対象体の異常細胞に使用して 溶解をインヴィトロに測定することができる。もしも溶解が観察されれば、特異 的CTLsをこのような療法に使用して、前記異常細胞に関連する症状を軽減す ることができる。より単純な方法においては、標準式アッセイを使用して異常細 胞のHLA表現型を調べ、例えばPCRを使用した増幅によって発現を判定する 。この診断アプローチは、診断方法自身が有効であるため、必ずしも前述した治 療方法に限られず、又、それに関連づけられる必要もない。 養子移入は、本発明によって利用可能な唯一の治療態様ではない。多数のアプ ローチを使用することによってもインヴィヴォでCTLsを誘発することが可能 である。1つのアプローチ、即ち、前記複合体を発現する非増殖性細胞の使用に ついては既に詳述した。このアプローチにおいて使用される細胞は、照射済みメ ラノーマ細胞や、前記複合体の提示に必要な遺伝子の片方または両方を移入した 細胞など、の前記複合体を通常に発現する細胞と することができる。チェン(Chen)他、Proc.Natl.Acad.S ci.USA88:110〜114(1991年1月)は、このアプローチ例の 一つであり、これは、HPVE7ペプチドを発現する被移入細胞の治療用途での 使用を示している。様々細胞タイプを使用できる。同様に、対象の前記遺伝子の 片方または両方を運ぶベクタを使用することができる。ウィルス又はバクテリア ベクターが特に好適である。これらのシステムにおいて、対象の遺伝子は、ワク シニア ウィルス又はバクテリアBCGによって運ばれ、これらの物質が実際に宿 主細胞に”感染”する。その結果得られる細胞は、対象の複合体を提示し、これ らが、自己由来CTLsによって認識され、その後、増殖する。前記腫瘍拒絶抗 原または前駆体自身を、アジュバントと組み合わせて、対象のHLA分子を提示 する細胞のHLA−A2への組み込みを容易するすることによっても類似の効果 を達成できる。前記TRAPは、プロセッシングされて、前記HLA分子のペプ チドパートナを産生するのに対して、TRAは、更にプロセッシングする必要な く提示される。 本発明のその他の側面は当業者にとって明らかであろう。従って、ここに繰り 返す必要はない。 ここに使用した用語および表現は、記載の用語であっ て限定の用語ではなく、これらの用語および表現を使用するに当たって、図示お よび記載した特徴構成またはその一部の均等物を除外する意図はなく、本発明の 範囲内において種々の改変が可能であると認識される。
【手続補正書】特許法第184条の7第1項 【提出日】1995年11月6日 【補正内容】 1. HLA−A2分子によって提示される腫瘍拒絶抗原へとプロセッシングさ れる腫瘍拒絶抗原前駆体をコードする、あるいは腫瘍拒絶抗原前駆体をコードす る核酸分子に対して相補的な単離核酸分子であって、前記単離核酸分子はゲノム DNAである。 2. 請求項1の単離核酸分子であって、前記核酸分子は、前記腫瘍拒絶抗原前 駆体をコードする。 3. 配列認識番号2のヌクレオチド配列を有する請求項1の単離核酸分子。 4. 配列認識番号3のヌクレオチド配列を有する単離核酸分子。 5. プロモータに作動連結された請求項1又は8の核酸分子を有する組換え発 現ベクター。 6. プロモータに作動連結された、配列認識番号2又は配列認識番号3のヌク レオチド配列を有する請求項5の組換え発現ベクター。 7. 請求項1の単離核酸分子を移入された、又は、こ の核酸分子によって形質転換された原核または真核細胞系。 8. 請求項7の原核または真核細胞系であって、前記核酸分子は、配列認識番 号2または配列認識番号3のヌクレオチド配列を有する。 9. ベクターを移入された、又はベクターによって形質転換された請求項7の 原核または真核細胞系。 10.請求項9の原核または真核細胞系であって、前記ベクターは、配列認識番 号2または配列認識番号3のヌクレオチド配列を有する。 11.請求項9の原核または真核細胞系であって、HLA−A2をコードする核 酸分子を共同移入された、又は、この核酸分子と共同形質転換されたものである 。 12.請求項8の原核または真核細胞系であって、HLA−A2をコードする核 酸分子を共同移入された、又は、この核酸分子と共同形質転換されたものである 。 13.請求項5の組換えベクターであって、更に、HLA−A2をコードする核 酸分子を有している。 14.HLA−A2分子によって提示される腫瘍拒絶抗原によってプロセッシン グされる腫瘍拒絶抗原前駆体の発現によって特徴づけられる障害を有する対象体 を治療する方法であって、前記対象体に対して、前記腫 瘍拒絶抗原とHLA−A2分子との複合体に対して特異的で、かつ、この複合体 を提示する細胞を溶解する細胞傷害性T細胞を、前記障害を軽減するのに十分な 量、投与する工程を有する。 15.配列認識番号2または配列認識番号3のヌクレオチド配列を有する核酸分 子によってコードされる腫瘍拒絶抗原前駆体の発現によって特徴づけられる障害 を有する対象体を治療する方法であって、HLA分子と、前記腫瘍拒絶抗原前駆 体から誘導された腫瘍拒絶抗原との複合体に対して特異的な細胞傷害性T細胞を 、前記障害を軽減するのに十分な量、投与する工程を有する。 16.HLA−A2分子によって提示される腫瘍拒絶抗原にプロセッシングされ る腫瘍拒絶抗原前駆体の発現によって特徴づけられる障害を有する対象体を治療 する方法であって、前記対象体に対して、前記腫瘍拒絶抗原とHLA−A2分子 との複合体に対する免疫応答を誘発させる薬剤を、前記複合体を提示する細胞に 対する前記応答を誘発するのに十分な量、投与する工程を有する。 17.配列認識番号1,配列認識番号2または配列認識番号3のヌクレオチド配 列を有する核酸分子によって コードされる腫瘍拒絶抗原前駆体の発現によって特徴づけられる障害を有する対 象体を治療する方法であって、前記対象体に対して、HLA分子と腫瘍拒絶抗原 前駆体との複合体に対する免疫応答を誘発させる薬剤を、前記複合体を提示する 細胞に対する前記応答を誘発するのに十分な量、投与する工程を有する。 18.HLA−A2分子と複合体を形成する腫瘍拒絶抗原にプロセッシングされ る腫瘍拒絶抗原前駆体の発現によって特徴づけられる障害を診断する方法であっ て、対象体からのサンプルを、前記複合体に対して特異的な薬剤に接触させる工 程と、前記複合体と前記薬剤との間の相互反応を、前記障害の判定として判定す る工程とを有する。 19.配列認識番号2または配列認識番号3のヌクレオチド配列を有する核酸分 子によってコードされる腫瘍拒絶抗原前駆体の発現によって特徴づけられる障害 を診断する方法であって、対象体からのサンプルを、前記配列に対して特異的な 抗原、または、その発現産生物に接触させる工程と、前記薬剤と前記配列または 前記発現産生物との間の相互反応を、前記障害の判定として判定する工程とを有 する。 20.サンプル中における、腫瘍拒絶抗原前駆体メラン− Aの発現を測定する方法であって、前記サンプルを、ヌクレオチドからなる少な くとも1つのプローブに接触させる工程を有し、前記少なくとも1つのプローブ が、メラン−Aをコードするヌクレオチド配列と混成し、更に、そのハイブリダ イゼーションを、前記サンプル中におけるメラン−Aの発現として判定する方法 。 21.ポリメラーゼ連鎖反応を有する請求項20の方法。 22.請求項20の方法であって、前記少なくとも1つのプローブは、配列認識 番号10と配列認識番号11とを有する。 23.請求項21の方法であって、前記サンプルを、配列認識番号10と配列認 識番号11とに接触させる。 24.配列認識番号10と配列認識番号11とからなるグループから選択された 単離核酸分子。 25.請求項2の核酸分子によってコードされる単離腫瘍拒絶抗原前駆体。 【手続補正書】特許法第184条の8 【提出日】1996年2月7日 【補正内容】請求の範囲 : 1. HLA−A2分子によって提示される腫瘍拒絶抗原へとプロセッシングさ れる腫瘍拒絶抗原前駆体をコードする、あるいは腫瘍拒絶抗原前駆体をコードす る核酸分子に対して相補的な単離核酸分子であって、前記単離核酸分子はゲノム DNAである。 2. 請求項1の単離核酸分子であって、前記核酸分子は、前記腫瘍拒絶抗原前 駆体をコードする。 3. 配列認識番号2のヌクレオチド配列を有する請求項1の単離核酸分子。 4. 配列認識番号3のヌクレオチド配列を有する単離核酸分子。 5. プロモータに作動連結された請求項1又は8の核酸分子を有する組換え発 現ベクター。 6. プロモータに作動連結された、配列認識番号2または配列認識番号3のヌ クレオチド配列を有する請求項5の組換え発現ベクター。 7. 請求項1の単離核酸分子を移入された、又は、この核酸分子によって形質 転換された原核または真核細胞系。 8. 請求項7の原核または真核細胞系であって、前記核酸分子は、配列認識番 号2または配列認識番号3の ヌクレオチド配列を有する。 9. 請求項7の原核または真核細胞系であって、ベクターを移入された、又は ベクターによって形質転換されたものである。 10.請求項9の原核または真核細胞系であって、前記ベクターは、配列認識番 号2または配列認識番号3のヌクレオチド配列を有する。 11.請求項9の原核または真核細胞系であって、HLA−A2をコードする核 酸分子を共同移入された、又は、この核酸分子と共同形質転換されたものである 。 12.請求項8の原核または真核細胞系HLA−A2をコードする核酸分子を共 同移入された、又は、この核酸分子と共同形質転換されたものである。 13.請求項5の組換えベクターであって、更に、HLA−A2をコードする核 酸分子を有している。 14.HLA−A2分子によって提示される腫瘍拒絶抗原によってプロセッシン グされる腫瘍拒絶抗原前駆体の発現によって特徴づけられる障害を有する対象体 を治療する方法であって、前記対象体に対して、前記腫瘍拒絶抗原とHLA−A 2分子との複合体に対して特異的で、かつ、この複合体を提示する細胞を溶解す る細胞傷害性T細胞を、前記障害を軽減するのに十分な 量、投与する工程を有する。 15.配列認識番号2または配列認識番号3のヌクレオチド配列を有する核酸分 子によってコードされる腫瘍拒絶抗原前駆体の発現によって特徴づけられる障害 を有する対象体を治療する方法であって、HLA分子と、前記腫瘍拒絶抗原前駆 体から誘導された腫瘍拒絶抗原との複合体に対して特異的な細胞傷害性T細胞を 、前記障害を軽減するのに十分な量、投与する工程を有する。 16.HLA−A2分子によって提示される腫瘍拒絶抗原にプロセッシングされ る腫瘍拒絶抗原前駆体の発現によって特徴づけられる障害を有する対象体を治療 する方法であって、前記対象体に対して、前記腫瘍拒絶抗原とHLA−A2分子 との複合体に対する免疫応答を誘発させる薬剤を、前記複合体を提示する細胞に 対する前記応答を誘発するのに十分な量、投与する工程を有する。 17.配列認識番号1,配列認識番号2または配列認識番号3のヌクレオチド配 列を有する核酸分子によってコードされる腫瘍拒絶抗原前駆体の発現によって特 徴づけられる障害を有する対象体を治療する方法であって、前記対象体に対して 、HLA分子と腫瘍拒絶抗原 前駆体との複合体に対する免疫応答を誘発させる薬剤を、前記複合体を提示する 細胞に対する前記応答を誘発するのに十分な量、投与する工程を有する。 18.HLA−A2分子と複合体を形成する腫瘍拒絶抗原にプロセッシングされ る腫瘍拒絶抗原前駆体の発現によって特徴づけられる障害を診断する方法であっ て、対象体からのサンプルを、前記複合体に対して特異的な薬剤に接触させる工 程と、前記複合体と前記薬剤との間の相互反応を、前記障害の判定として判定す る工程とを有する。 19.配列認識番号2または配列認識番号3のヌクレオチド配列を有する核酸分 子によってコードされる腫瘍拒絶抗原前駆体の発現によって特徴づけられる障害 を診断する方法であって、対象体からのサンプルを、前記配列に対して特異的な 抗原、または、その発現産生物に接触させる工程と、前記薬剤と前記配列または 前記発現産生物との間の相互反応を、前記障害の判定として判定する工程とを有 する。 20.サンプル中における、腫瘍拒絶抗原前駆体メラン−Aの発現を測定する方 法であって、前記サンプルを、ヌクレオチドからなる少なくとも1つのプローブ に接触させる工程を有し、前記少なくとも1つのプローブ が、メラン−Aをコードするヌクレオチド配列と混成し、更に、そのハイブリダ イゼーションを、前記サンプル中におけるメラン−Aの発現として判定する方法 。 21.請求項20の方法であって、ポリメラーゼ連鎖反応を有する。 22.請求項20の方法であって、前記少なくとも1つのプローブは、配列認識 番号10と配列認識番号11とを有する。 23.請求項21の方法であって、前記サンプルを、配列認識番号10と配列認 識番号11とに接触させる。 24.配列認識番号10と配列認識番号11とからなるグループから選択された 単離核酸分子。 25.請求項2の核酸分子によってコードされる単離腫瘍拒絶抗原前駆体。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C07H 21/04 C07K 14/74 C07K 14/74 C12N 1/21 C12N 1/21 C12Q 1/68 A 5/10 G01N 33/50 P C12Q 1/68 33/53 K G01N 33/50 33/566 33/53 C12N 5/00 B 33/566 A61K 37/02 (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),AU,CA,CN,FI,J P,NO,NZ (72)発明者 ファン・ペル,アリーネ ベルギー国 ビー−1200 ブリュッセル アベニュー・ヒポクラート 74 ユーシー エル 7459 (72)発明者 クーリ,ピエール ベルギー国 ビー−1200 ブリュッセル アベニュー・ヒポクラート 74 ユーシー エル 7459 (72)発明者 ブーン−ファラー,ティエリー ベルギー国 ビー−1200 ブリュッセル アベニュー・ヒポクラート 74 ユーシー エル 7459 (72)発明者 デ・プレーン,エティエンヌ ベルギー国 ビー−1200 ブリュッセル アベニュー・ヒポクラート 74 ユーシー エル 7459 (72)発明者 トラヴァーサリ,キャティア イタリア国 イ−20132 ミラノ ヴィ ア・オルゲッティナ 60 (72)発明者 ヴォルフェル,トーマス ドイツ連邦共和国 デー−6500 マインツ ランゲンベックシュトラーセ 1

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. HLA−A2分子によって提示される腫瘍拒絶抗原へとプロセッシングさ れる腫瘍拒絶抗原前駆体をコードする、あるいは腫瘍拒絶抗原前駆体をコードす る核酸分子に対して相補的である単離核酸分子。 2. 請求項1の単離核酸分子であって、前記核酸分子は前記腫瘍拒絶抗原前駆 体をコードする。 3. 請求項2の単離核酸分子であって、前記核酸分子はDNAである。 4. 請求項3の単離核酸分子であって、前記DNAはcDNAである。 5. 請求項3の単離核酸分子であって、前記DNAはgDNAである。 6. 配列認識番号1のヌクレオチド配列を有する請求項4の単離核酸分子。 7. 配列認識番号2のヌクレオチド配列を有する請求項5の単離核酸分子。 8. 配列認識番号3のヌクレオチド配列を有する請求項4の単離核酸分子。 9. プロモータに作動連結された請求項1の核酸分子を有する組換え発現ベク ター。 10.プロモータに作動連結された、配列認識番号1, 配列認識番号2または配列認識番号3のヌクレオチド配列を有する請求項9の組 換え発現ベクター。 11.請求項1の単離核酸分子を移入された、又は、この核酸分子によって形質 転換された原核または真核細胞系。 12.請求項11の原核または真核細胞系であって、前記核酸分子は、配列認識 番号1,配列認識番号2または配列認識番号3のヌクレオチド配列を有する。 13.ベクターを移入された、又はベクターによって形質転換された請求項11 の原核または真核細胞系。 14.請求項13の原核または真核細胞系であって、前記ベクターは、配列認識 番号1,配列認識番号2または配列認識番号3のヌクレオチド配列を有する。 15.HLA−A2をコードする核酸分子を共同移入された、又は、この核酸分 子と共同形質転換された請求項11の原核または真核細胞系。 16.HLA−A2をコードする核酸分子を共同移入された、又は、この核酸分 子と共同形質転換された請求項12の原核または真核細胞系。 17.請求項9の組換えベクターであって、更に、HLA−A2をコードする核 酸分子を有している。 18.HLA−A2分子によって提示される腫瘍拒絶抗 原によってプロセッシングされる腫瘍拒絶抗原前駆体の発現によって特徴づけら れる障害を有する対象体を治療する方法であって、前記対象体に対して、前記腫 瘍拒絶抗原とHLA−A2分子との複合体に対して特異的で、かつ、この複合体 を提示する細胞を溶解する細胞傷害性T細胞を、前記障害を軽減するのに十分な 量、投与する工程を有する。 19.配列認識番号1,配列認識番号2または配列認識番号3のヌクレオチド配 列を有する核酸分子によってコードされる腫瘍拒絶抗原前駆体の発現によって特 徴づけられる障害を有する対象体を治療する方法であって、HLA分子と、前記 腫瘍拒絶抗原前駆体から誘導された腫瘍拒絶抗原との複合体に対して特異的な細 胞傷害性T細胞を、前記障害を軽減するのに十分な量、投与する工程を有する。 20.HLA−A2分子によって提示される腫瘍拒絶抗原にプロセッシングされ る腫瘍拒絶抗原前駆体の発現によって特徴づけられる障害を有する対象体を治療 する方法であって、前記対象体に対して、前記腫瘍拒絶抗原とHLA−A2分子 との複合体に対する免疫応答を誘発させる薬剤を、前記複合体を提示する細胞に 対する前記応答を誘発するのに十分な量、投与する工程 を有する。 21.配列認識番号1,配列認識番号2または配列認識番号3のヌクレオチド配 列を有する核酸分子によってコードされる腫瘍拒絶抗原前駆体の発現によって特 徴づけられる障害を有する対象体を治療する方法であって、前記対象体に対して 、HLA分子と腫瘍拒絶抗原前駆体との複合体に対する免疫応答を誘発させる薬 剤を、前記複合体を提示する細胞に対する前記応答を誘発するのに十分な量、投 与する工程を有する。 22.HLA−A2分子と複合体を形成する腫瘍拒絶抗原にプロセッシングされ る腫瘍拒絶抗原前駆体の発現によって特徴づけられる障害を診断する方法であっ て、対象体からのサンプルを、前記複合体に対して特異的な薬剤に接触させる工 程と、前記複合体と前記薬剤との間の相互反応を、前記障害の判定として判定す る工程とを有する。 23.配列認識番号1,配列認識番号2または配列認識番号3のヌクレオチド配 列を有する核酸分子によってコードされる腫瘍拒絶抗原前駆体の発現によって特 徴づけられる障害を診断する方法であって、対象体からのサンプルを、前記配列 に対して特異的な抗原、または、その発現産生物に接触させる工程と、前記複合 体 と前記薬剤との間の相互反応を、前記障害の判定として判定する工程とを有する 。 24.サンプル中における、腫瘍拒絶抗原前駆体メラン−Aの発現を測定する方 法であって、前記サンプルを、ヌクレオチドからなる少なくとも1つのプローブ に接触させる工程を有し、前記少なくとも1つのプローブが、メラン−Aをコー ドするヌクレオチド配列と混成し、更に、そのハイブリダイゼーションを、前記 サンプル中におけるメラン−Aの発現として判定する方法。 25.ポリメラーゼ連鎖反応を有する請求項24の方法。 26.請求項24の方法であって、前記少なくとも1つのプローブは、配列認識 番号10と配列認識番号11とを有する。 27.前記サンプルを、配列認識番号10と配列認識番号11とに接触させる請 求項25の方法。 28.配列認識番号10と配列認識番号11とからなるグループから選択された 単離核酸分子。 29.請求項2の核酸分子によってコードされる単離腫瘍拒絶抗原前駆体。
JP8504333A 1994-07-08 1995-06-27 Hla−a2によって提示される少なくとも1つの腫瘍拒絶抗原にプロセッシングされる腫瘍拒絶抗原前駆体をコードする単離核酸分子 Pending JPH10503928A (ja)

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