JP3534966B2 - テープ式紙幣収納繰出し装置のテープ速度制御装置 - Google Patents

テープ式紙幣収納繰出し装置のテープ速度制御装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金融機関等におけ
る紙幣入出金機や、自動販売機等に搭載される紙幣識別
装置に併設される紙幣収納繰出し装置、特に紙幣をテー
プと共に巻取りドラムに巻取ることによって収納し、巻
取りドラム上のテープを巻戻すことによって紙幣を繰出
す方式のテープ式紙幣収納繰出し装置において、テープ
の搬送速度を制御するテープ速度制御装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】紙幣をテープと共に巻取りドラムに巻取
ることによって紙幣を収納し、巻取りドラム上のテープ
を巻戻すことによって紙幣を繰出す方式のテープ式紙幣
収納繰出し装置は、複雑な収納繰出し手段を設けること
なく、比較的小容積のもとで多数枚の紙幣を容易に収納
したり繰出したりすることができる利点がある。
【0003】この種のテープ式紙幣収納繰出し装置は、
例えば特開平8−67382号公報に開示されている。
この種の紙幣収納繰出し装置は典型的には2枚テープ式
のものであり、これを本明細書に添付の図5を流用して
概説する。ここでは2枚のテープT1,T2が用いら
れ、テープT1,T2のみを(紙幣を伴うことなく)別
々に巻取る巻取りドラム4a,4bと、搬送装置26及
びローラ3a,3bの間を通して搬入された紙幣をテー
プT1,T2の間に挟んだ状態でテープT1,T2と紙
幣Pとを一緒に巻取る巻取りドラム7とを有し、両巻取
りドラム4a,4b及び7間でテープT1,T2の巻取
り巻戻しを行わせることにより紙幣の収納(入金)また
は繰出し(出金)の処理を行う。巻取りドラム7に巻付
けられたテープT1,T2はローラ3a,3bの間を通
った後別々に分離され、それぞれアイドラ9a,9bを
介して巻取りドラム4a,4bに導かれる。
【0004】巻取りドラム4a,4bはそれぞれ軸5
a,5bに張力制限用トルクリミッタを介して取付けら
れている。巻取りドラム4a,4b及び巻取りドラム7
に所定方向の駆動力を与えるためにモータ10が設けら
れている。巻取りドラム7の巻戻し方向への回転が巻取
りドラム4a,4bへ増速して伝達されるように両巻取
りドラムはそれぞれタイミングベルト13を介して連動
する異直径のプーリ14a,14bないし16(又は、
互いに係合する歯数の異なる歯車)を備えている。小径
のプーリ14a,14bは巻取りドラム4a,4bの軸
に巻取り方向へのみ回転を伝えるワンウエイクラッチを
介して取付けられ、大径の歯車16は巻取りドラム7と
一体型に成形され、さらに巻取りドラム4a,4bの軸
の軸端には巻取り方向へのみ回転を許容する第2のワン
ウエイクラッチ17a,17bが備えられる。プーリ1
4a,14bとプーリ16の直径比は、例えば1:3な
いし1:6程度である。これにより、巻取りドラム7が
テープT1,T2を巻戻す速度V1 と巻取りドラム4
a,4bがテープを巻取る速度V3 との関係が、常に、
V1 <V3 となるように設定されているが、実動作にお
いては張力制限用トルクリミッタ6a,6bが作動し、
おおよそ、V1 =V3 となる。
【0005】なお、紙幣の収納・繰出しを制御するため
に種々の箇所に種々のテープセンサまたは紙幣センサが
設けられるが、ここでは紙幣の出入口に設けられる出入
口センサPS1のみに言及し、他は省略する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、以上概
説した従来の紙幣収納繰出し装置には、次のような問題
点がある。
【0007】a)巻取りドラム7の回転角速度は常に一
定にするのが速度制御も容易であって望ましいが、テー
プ及び紙幣を巻取りドラム7に巻取っていくにつれてド
ラム径が大きくなっていき、あるいは逆に、紙幣を巻取
りドラム7から巻戻していくにつれてドラム径が小さく
なっていくので、ドラム7の回転角速度を一定にしたの
では、ドラム径が大きくなるに従って周速が速くなり、
ドラム径が小さくなるに従って周速が遅くなってしま
い、紙幣の収納間隔にもドラム径の大小に従って広狭を
生ずることになる。さらにまた、テープ搬送部とそれま
での搬送部との継ぎ目での速度差による紙幣の引っ張り
や、逆に遅い場合には緩みが生じることになり、いずれ
にしても不都合である。
【0008】b)テープレコーダやビデオデッキではサ
ーボ機構が付加されたモータとキャプスタン及びピンチ
ローラによってテープの搬送速度を一定に保つように構
成されている。しかし、この種のオーディオ・ビデオ
(AV)機器のテープ搬送速度は高々380mm/s程
度であるのに対し、紙幣処理装置には1000mm/s
以上の高い搬送速度が要求されるため、AV機器で用い
られているようなサーボ機構を紙幣処理装置に適用する
ことは困難である。というのは、紙幣処理装置のテープ
搬送系にAV機器用のサーボ機構を用いると、テープを
損傷することになりかねないからである。
【0009】c)一般に紙幣入金を出入口センサPS1
によって検知してからモータ10を始動させるが、この
時のテープT1,T2の速度は紙幣が搬送されてくる通
路側の速度と等しくしないと紙幣にジャムを生じたり損
傷を生じたりする。そこで、図15に示すようにテープ
T2により駆動される検知ローラを有するロータリエン
コーダ25によってテープT2の搬送速度を検知するこ
とが一般的に考えられる。しかしながら、テープ始動の
ような速度急変の場合、テープT2とロータリエンコー
ダ25の検知ローラとの間に滑りを生じ、テープT2の
速度が実際よりも遅いかのような検知出力を生じ、その
ため、モータ制御回路がモータの速度を速くするように
作用すると、実際のテープ速度が必要以上に速くなって
しまう。テープ速度が安定して滑りが少なくなってくる
と、今度はテープ速度が所定値よりも速くなっているこ
とを検出し、モータの速度を遅くするように制御しなけ
ればならなくなる。その結果、短時間にモータの回転速
度が遅くなるので、テープが緩んだりする。また、ロー
タリエンコーダ25を駆動するテープT2に、搬送速度
に対する搬送追従遅れが発生するのを防止するために、
テープT2とロータリエンコーダ25の検知ローラとの
間の圧接荷重を大きくすることが考えられるが、テープ
の材質にポリエチレンテレフタレート等を用いて薄くす
ることが要求されていることを考慮すると、磨耗速度が
速まってテープ切れが発生しやすくなるという不都合が
生ずる。
【0010】本発明の課題は、入金時に紙幣を1枚ずつ
収納し、出金時に1枚ずつ繰出す場合、短い時間で、つ
まりその繋ぎとなる搬送路の搬送速度とテープの収納又
は繰出しの速度とを収納時にとる紙幣間隔分のテープの
搬送時間に必要とするテープの搬送速度を正確に得るこ
とができる、テープ式紙幣収納繰出し装置のテープ速度
制御装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に請求項1の発明は、テープのみを巻取る第1の巻取り
ドラムと、テープの間に紙幣を挟んだ状態でテープと紙
幣を一緒に巻取る第2の巻取りドラムとを有し、第1の
巻取りドラムと第2の巻取りドラムとの間で駆動手段に
よりテープの巻戻し巻取りを行わせることにより外部の
紙幣搬送手段から送り込まれた紙幣を所定の間隔をもっ
て第2の巻取りドラムに巻取り、第1の巻取りドラムと
第2の巻取りドラムとの間で駆動手段によりテープの巻
取り巻戻しを行わせることにより第2の巻取りドラムか
ら外部の紙幣搬送手段への繰出しを行うよう構成された
テープ式紙幣収納繰出し装置のテープ速度制御装置にお
いて、第2の巻取りドラムの回転角度に対応してパルス
を発生する回転パルス発生手段と、第2の巻取りドラム
のテープの巻始め時を起点として巻取り方向に回転する
ときはパルスを加算し、巻戻し方向に回転するときはパ
ルスを減算するように回転パルス発生手段によって発生
されたパルスを累積計数するパルス計数手段と、パルス
に基づいて第2の巻取りドラムの回転速度を求める速度
検出手段と、第1及び第2の巻取りドラムの回転時に、
パルス計数手段によって得られた計数値とテープ厚みと
紙幣厚みとに基づいて第2の巻取りドラムの現在の直径
を求め、求められた直径と第2の巻取りドラムの回転速
度とからその巻取りドラムの外周上のテープ移動速度を
算出し、そのテープ移動速度が予め設定された設定速度
になるように駆動手段を制御する制御手段とを具備した
ことを特徴とするものである。
【0012】請求項2の発明は、テープのみを巻取る第
1の巻取りドラムと、テープの間に紙幣を挟んだ状態で
テープと紙幣を一緒に巻取る第2の巻取りドラムとを有
し、第1の巻取りドラムと第2の巻取りドラムとの間で
駆動手段によりテープの巻戻し巻取りを行わせることに
より外部の紙幣搬送手段から送り込まれた紙幣を所定の
間隔をもって第2の巻取りドラムに巻取り、第1の巻取
りドラムと第2の巻取りドラムとの間で駆動手段により
テープの巻取り巻戻しを行わせることにより第2の巻取
りドラムから外部の紙幣搬送手段への繰出しを行うよう
構成され、駆動手段は第2の巻取りドラムを巻取り及び
巻戻しの両方向に回転駆動すると共に第1の巻取りドラ
ムに巻取り方向の回転力を与え、第1の巻取りドラムに
は、巻取りトルクを規制するトルクリミッタと、第2の
巻取りドラムが巻戻し状態にあるときに第1の巻取りド
ラムに回転力を伝えるワンウエイクラッチとが設けられ
ている、テープ式紙幣収納繰出し装置のテープ速度制御
装置において、第2の巻取りドラムの回転角度に対応し
てパルスを発生する回転パルス発生手段と、第2の巻取
りドラムのテープの巻始め時を起点として巻取り方向に
回転するときはパルスを加算し、巻戻し方向に回転する
ときはパルスを減算するように回転パルス発生手段によ
って発生されたパルスを累積計数するパルス計数手段
と、回転パルス発生手段によって発生されたパルスの間
隔時間を測定するパルス間隔計時手段と、第1及び第2
の巻取りドラムの回転時に、パルス計数手段によって得
られた計数値から求めた第2の巻取りドラムへのテープ
巻付け回転数とテープ厚みと紙幣厚みとに基づいて第2
の巻取りドラムの現在の直径を算出すると共に、算出さ
れた直径とパルス間隔計時手段によって得られたパルス
間隔時間とから巻取りドラムの外周上のテープ移動速度
を算出し、そのテープ移動速度が予め設定された設定速
度になるように駆動手段を制御する制御手段とを具備し
たことを特徴とするものである。
【0013】請求項3の発明は、請求項2に記載のテー
プ式紙幣収納繰出し装置のテープ速度制御装置におい
て、制御手段が、第2の巻取りドラムの現在の直径の算
出の代わりに、パルス計数手段によって計数されたパル
スに基づき、予め作成されたパルス数対直径値のテーブ
ルを参照することにより第2の巻取りドラムの現在の直
径を求めることを特徴とするものである。
【0014】請求項4の発明は、請求項2又は3に記載
のテープ式紙幣収納繰出し装置のテープ速度制御装置に
おいて、制御手段が、第2の巻取りドラム上の紙幣巻取
り時の直径を、巻取っている紙幣の枚数から求めた巻取
りドラムの横断面方向から見たテープの巻付け断面積と
巻取りドラムの断面積との和から求めたテープ外周まで
の総断面積から対応する円の直径を求める式を用いて得
ることを特徴とするものである。
【0015】請求項5の発明は、請求項2又は3に記載
のテープ式紙幣収納繰出し装置のテープ速度制御装置に
おいて、制御手段が、第2の巻取りドラムへのテープ巻
付け回転数を、テープ巻付け初期の直径から、紙幣長さ
と収納紙幣間隔距離とから計算される漸化式で表される
計算式を用いて求めることを特徴とするものである。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明のテープ速度制御装置の説
明に入る前に、本発明を適用するテープ式紙幣収納繰出
し装置について説明する。
【0017】図1ないし図8は本発明を適用するテープ
式紙幣収納繰出し装置を示すものである。この紙幣収納
繰出し装置は箱形に形成されたカセット1の中に構成さ
れており、その一側面上方位置に紙幣Wを長手方向とし
て出入り可能とする横長スリット状の紙幣出入口(図示
省略)が開口しており、入金の際はその開口を通して紙
幣Wが矢印Qの向きに収納され(図1)、出金の際は矢
印Rの向きに繰出される(図2)。収納方向か繰出し方
向かに従って以下に説明する各ローラやドラムの回転方
向、さらにはテープの走行方向が逆になったりするが、
以下の説明では収納方向に対応する方向を第1の方向と
し、繰出し方向に対応する方向を第2の方向として説明
を進める。ここで説明する実施の形態では、2本のテー
プT1,T2を使用し、その間に紙幣Wを挟んで収納す
る場合を示しており、テープ幅は紙幣幅のほぼ1/6程
度である。
【0018】なお、以下では2本のテープT1,T2を
用いる場合について説明するが、本発明はガイド部材と
1本のテープTとの間に紙幣Wを挟んで搬送する1本テ
ープ形のものにも適用可能であることを予め明らかにし
ておく。
【0019】紙幣出入口の内部直近位置には、後述の第
1の巻取りドラム4a,4bから別々に到来したテープ
T1,T2を積重なった状態にして第2の巻取りドラム
7へ導き(図1:紙幣収納時)、又は第2の巻取りドラ
ム7から積重なった状態で到来したテープT1,T2を
別々にして一対の第1の巻取りドラム4a,4bへ導く
(図2:紙幣繰出し時)一対のローラ3a,3bが上下
に対設され、奥側にはテープT1,T2を別々に巻取る
ためのフランジ付きのリール状の第1の巻取りドラム4
a,4bがそれぞれ第1の巻取り軸5a,5bに張力制
限用トルクリミッタ6a,6bを介して取付けられてい
る。
【0020】カセット1内のローラ3a,3bの後方に
は、テープT1,T2の間に挟まれた状態で紙幣Wを巻
取る第2の巻取りドラム7が第2の巻取り軸8に支持さ
れている。第2の巻取りドラム7は後述の紙幣残留検知
のために、透光材料、例えば透明なアクリル樹脂によっ
て構成される。紙幣繰出しに際して第2の巻取りドラム
7に巻かれたテープT1,T2は、図2に示すようにロ
ーラ3a,3b、アイドラ9a,9bを介してそれぞれ
第1の巻取りドラム4a,4bにそれぞれ巻き取られ
る。第2の巻取りドラム7の後方には、紙幣Wの収納又
は繰出しに際して第1の巻取りドラム4a,4b及び第
2の巻取りドラム7を回転駆動するためのモータ10、
例えばDCモータが設けられている。モータ10には回
転数を検出するためのロータリエンコーダ11を直結し
ている。ここで回転数というのは、回転速度とは異なる
回転角度に対応するものである。必要に応じて回転速度
は単位時間当たりの回転数として求めることができる。
テープT1,T2としては一軸又は二軸延伸テープが用
いられ、好ましくはポリエチレンテレフタレートからな
るテープ素材の表面にシリコン等のコーティングを施し
たものを使用することにより、粘着物付着によるジャミ
ングを発生しないようにする。
【0021】モータ10には比較的小径のプーリ12が
取付けられ、第1の巻取り軸5a,5bにはプーリ12
とほぼ同径又はそれよりも僅かに大きめの直径を有する
プーリ14a,14bが取付けられ、さらに第2の巻取
り軸8には比較的大径のプーリ16が取付けられてい
る。プーリ12,14b,16,14aを順に通って再
びプーリ12に戻るようにタイミングベルト15が掛け
られている。これらのプーリ及びタイミングベルト15
は第1の巻取りドラム4a,4b及び第2の巻取りドラ
ム7のいずれか一方の巻戻し方向への回転を他方の巻取
りドラムへ伝達するためにも利用されるもので、この実
施の形態ではプーリ14a,14bにはそれぞれ第1の
巻取りドラム4a,4bの第1の巻取り軸5a,5bに
巻取り方向(出金方向)へのみ回転を伝える第1のワン
ウエイクラッチ13a,13b及び第2のワンウエイク
ラッチ17a,17bを備えている。プーリ14a,1
4b及びプーリ16の直径差に従い、第1の巻取りドラ
ム4a,4bと一緒に回転するプーリ14a,14b側
から第2の巻取りドラム7の方向に見ると減速手段を構
成している。この場合の減速比は約1:3ないし1:6
程度であり、トルクリミッタ6a,6bが作動しないと
すれば、第2の巻取りドラム7がテープT1,T2を巻
戻す速度V1 よりも、第1の巻取りドラム4a,4bが
テープを巻取る速度V3 の方が常に速くなるように、V
1 <V3 の関係に設定される。第2の巻取りドラム7が
テープを巻戻す角速度が最も速いのは最小径のとき(テ
ープの巻取り量がゼロに近いとき)であるため、第2の
巻取りドラム7が最大径時のテープT1,T2を巻戻す
ときのテープ速度よりも第1の巻取りドラム4a,4b
が最少径時にテープT1,T2を巻取るときの角速度が
速くなるように設定されていればよい。
【0022】紙幣出入口とローラ3a,3bとの間に、
例えば発光ダイオード及びフォトトランジスタからなる
光学式の出入口センサPS1が配設されている。カセッ
ト1内には、出入口センサPS1のほかにも種々のセン
サが設けられている。第2の巻取りドラム7上の紙幣W
の有無検知すなわち紙幣残留検知のために、ドラムの一
方の周面に対向して配設された発光素子PS21、例え
ば発光ダイオードと、ドラムを透過したその発射光を受
光できるようにドラムの他方の周面に対向して配設され
た受光素子PS22、例えばフォトトランジスタとから
なる紙幣残留検知センサPS2が設けられている。紙幣
残留検知センサPS2は第2の巻取りドラム7上に紙幣
Wが1枚でも巻付いていればそれによって遮光されるこ
とからドラム上の紙幣Wの存在を検知する。この場合の
巻取りドラム7はアクリルの透明樹脂で作られており、
光を透過する。ローラ3aとアイドラ9aとの間には後
者に近接してテープ端センサPI1が配置され、ローラ
3bとアイドラ9bとの間には後者に近接してテープ端
センサPI2が配置されている。両テープ端センサPI
1,PI2はそれぞれテープT1,T2の終端位置、す
なわちテープが始端位置又は終端位置にきたことを検知
して終端位置信号を出力する。すでに述べたごとく、モ
ータ10には回転角に応じてパルスを発信するロータリ
エンコーダ11が設けられている。
【0023】カセット1の紙幣出入口の前部に位置する
よう装置本体側には、紙幣Wの収納又は繰出しのための
搬送装置26が配設されている。搬送装置26は、上下
一対のベルトまたはローラ列により構成することができ
る。搬送装置26の搬送速度とカセット1内の各部の速
度との関係は作用の項で述べる。
【0024】次に、以上の構成を有するテープ式紙幣収
納繰出し装置の作用について説明する。
【0025】入金によりカセット1内に紙幣Wを収納す
る場合は、図1に示すように、モータ10の回転により
第2の巻取り軸8を同図において時計方向(矢印方向)
に回動させる。このとき第2の巻取り軸8の回転速度は
テープT1,T2の巻取り速度V1 が搬送装置26の搬
送速度V2 よりも5〜25%程度大きくなるように設定
され、紙幣Wをカセット内に引き込むよう作用させるこ
とにより、紙幣のジャム防止を図る。
【0026】また、このとき大径のプーリ16も小径の
プーリ14a,14bも反時計方向(図1:矢印方向)
に回転させるが、第1の巻取り軸5a,5bは第2のワ
ンウエイクラッチ17a,17bの作用(点線矢印方向
にのみ回転を伝える)により時計方向には回転し得ず、
第1のワンウエイクラッチ13a,13bの作用によ
り、軸5a,5bは側板27,27間で回転がロックさ
れ、小径のプーリ14a,14bは空回りし、第1の巻
取り軸5a,5bは停止したままとなっている。
【0027】第2の巻取りドラム7によりテープT1,
T2を巻取る際、第1の巻取りドラム4a,4bはテー
プの引張り作用により時計方向に回転しようとするが、
第1の巻取り軸5a,5bが時計方向には回転しないの
でテープT1,T2に張力が発生する。そして、その張
力が所定値以上になるとトルクリミッタ6a,6bに所
定値以上のトルクがかかり、第1の巻取りドラム4a,
4bが回転するようになる。その結果、テープT1,T
2には常にトルクリミッタ6a,6bの設定トルクに応
じた張力が付与されることになる。
【0028】このようにして収納すべき紙幣Wの収納が
行われ、収納過程が終了するとモータ10が停止する。
また、このとき、収納された紙幣Wの枚数は出入口セン
サPS1のカウント結果に基づいて検知される。紙幣W
の収納指令がある毎に上記作用を繰り返して紙幣Wを第
2の巻取りドラム7に巻取り収納していくが、紙幣Wの
収納が進み、満杯になると、テープT1,T2の終端が
テープ端センサPI1,PI2により検知され、それ以
上の紙幣収納を停止する。
【0029】次に出金により紙幣Wを繰出す場合は、図
2に示すようにモータ10により第2の巻取り軸8が同
図において時計方向(矢印方向)に回動し、第2の巻取
りドラム7を時計方向(矢印方向)に回転させてそこか
らテープT1,T2を巻戻していくが、その巻戻しと同
時に、この軸8上のプーリ16及びタイミングベルト1
5を介して係合するプーリ14a,14bから第1の巻
取り軸5a,5bへ第2のワンウエイクラッチ17a,
17bが働いて回転が伝達されると共に第1のワンウエ
イクラッチ13a,13bがフリーとなる。これによ
り、第1の巻取りドラム4a,4bがテープT1,T2
の巻戻される速度よりも速い速度でテープT1,T2を
巻取ろうとするので、テープT1,T2は緩むことなく
張力が生じる。その張力が所定値以上になるとトルクリ
ミッタ6a,6bに所定値以上のトルクがかかり、滑り
を生じることになる。その結果、テープT1,T2には
常にトルクリミッタ6a,6bの設定トルクに応じた張
力が付与されることになる。
【0030】このようにして、テープT1,T2が第2
の巻取りドラム7から巻戻されていくのにつれてテープ
T1,T2間の紙幣Wは両ローラ3a,3bの間を通っ
て紙幣出入口から投出され搬送装置25へと繰出され
る。出金されるべき枚数の紙幣Wが出入口センサPS1
で検知されるとモータ10が停止され、出金過程が終了
する。出金指令がある毎に上記作用を繰り返して紙幣W
を繰出していくが、紙幣Wがすべて出金されてしまう
と、紙幣残留検知センサPS2が紙幣無しを検出して第
2の巻取りドラム7が空であることを装置本体側へ知ら
せる。この出金時にはテープT1,T2の速度V1 と搬
送装置25の搬送速度V2 の関係は、V1 <V2 とさ
れ、速度V2 の方が速度V1 よりも5〜25%程度高く
設定することにより紙幣Wを外部へ引き抜くように作用
させる。
【0031】入出金処理およびそれに関連する搬送用モ
ータ10の制御は、図9に示すCPU31を中心として
行われる。モータ10の回転に応じてロータリエンコー
ダ11から出力されるパルスを可逆カウンタ32によっ
てカウントすることにより、テープ10の位置に応じた
計数値を得る。というのは、テープT1,T2には終端
が存在し、その絶対位置を把握して動作させる必要があ
るからである。本発明の実施の形態では、第2の巻取り
ドラム7上の巻付け量がちょうどゼロになったときのテ
ープ端センサPI1,PI2の検知出力に対応する位置
を基準としてカウント値ゼロとする。可逆カウンタ32
のカウント出力はCPU31に入力され、ここでデータ
処理によりテープの走行位置、移動距離あるいは移動速
度を求め、それらを入出金処理に伴うモータ10等の制
御に用いる。モータ10はCPU31の出力によりモー
タドライブ回路33を介して駆動制御される。以下、本
発明のCPU31によって実行される一連の制御内容に
ついてはフローチャートを参照して説明する。
【0032】1)入金処理のフロー モータ10はCPU31からのON(正・逆)/OFF
指令によりモータドライブ回路33を介して駆動され
る。モータ10が回転すると、モータ10に付設されて
いるロータリエンコーダ11から、モータ1回転当たり
一定数(例えば、50個)の割合でパルスが出力され、
このパルスに同期したON/OFF制御によりモータ1
0の速度が制御される。図10に示すように、入金処理
を開始すると、まずカセット1の出入口に設けられた出
入口センサPS1により紙幣Wがあるか否かを確認する
(ステップ1001)。ここで紙幣Wが無ければ、入金
処理が終了しない限り、紙幣ありとなるまで待機する
(ステップ1002)。紙幣ありとなったら、テープ速
度V1を、V1=1300mm/sに設定し(ステップ
1003)、モータ10を入金方向へ回転開始とし(ス
テップ1004)、モータ10の速度制御を行う(ステ
ップ1005)。モータ10の速度制御はモータ停止と
なるまで継続して行われるが、その詳細については別途
説明する。次に出入口センサPS1が紙幣なしを検知す
るまで待機し(ステップ1006)、紙幣なしを検知し
たら、出入口センサPS1上を紙幣Wが通過した時を基
準としてそれから搬送時紙幣間隔相当の50mmだけテ
ープPが進行するまで待機し(ステップ1007)、テ
ープPが50mmだけ進行したら出入口センサPS1に
より再び紙幣Wの有無を確認し(ステップ1008)、
紙幣なしとなったことを確認したら、入金紙幣をカウン
トするカウンタC1及び収納枚数をカウントするカウン
タC2をそれぞれ1だけインクリメントし(ステップ1
009)、モータ10を停止して(ステップ1010)
紙幣1枚分の入金処理を終了する。以下、最初のステッ
プ1001に戻ってすべての入金処理を終了するまで繰
返す。
【0033】2)出金処理のフロー 図11に示すように、出金処理を開始すると、まずテー
プ速度V1を、V1=1000mm/sに設定し(ステ
ップ1101)、モータ10を出金方向へ回転開始とし
(ステップ1102)、モータ10の速度制御を行う
(ステップ1103)。ここでもモータ10の速度制御
はモータ停止とするまで継続して行われる。外部の搬送
装置26の搬送速度V2はテープ速度V1よりも速くす
るものとし、V2=1300mm/sである。これによ
り、紙幣Wは外部から引っ張り出されるようになる。出
入口センサPS1上に紙幣があるか否かを確認し、紙幣
が無ければ、紙幣ありとなるまで待機する(ステップ1
104)。紙幣ありが検知されれば、次いで紙幣無しと
なるまで待機し、紙幣無しを検知したら(ステップ11
05)出金枚数をカウントするカウンタD1を1だけイ
ンクリメントし、それに応じて収納枚数をカウントする
カウンタC2を1だけデクリメントする(ステップ11
06)。すなわち、出入口センサPS1のところで「紙
幣あり」→「紙幣無し」を検知することによって1枚の
出金紙幣があったものとしてカウントする。出金枚数を
チェックし、出金枚数D1が所定数に達していなければ
ステップ1104以下をさらに繰返し、出金枚数が所定
数に達したら出金終了(ステップ1107)としてテー
プ速度を500/mmに落とし(ステップ1108)、
モータ10の速度制御を行いながら(ステップ110
9)、次の紙幣をその先端が出入口に来るまで出金方向
へ進める。出入口センサPS1上に紙幣Wがあるか否か
をチェックし(ステップ1110)、ここで紙幣Wが無
ければ、紙幣ありとなるまで待機する。紙幣ありを確認
したら、入金方向へと切換えるためモータ10をいった
ん停止し(ステップ1111)、改めてモータ10が入
金方向相当に回転開始され(ステップ1112)、モー
タ10の速度制御が行われる(ステップ1113)。出
入口センサPS1上に紙幣Wがあるか否かを確認する
(ステップ1114)。ここで紙幣ありの状態であった
ら、紙幣無しとなるまで待機する。紙幣なしとなった
ら、出入口センサPS1上を紙幣が通過してから搬送時
紙幣間隔相当の50mmだけテープが進行するまでモー
タ回転を継続し(ステップ1115)、テープが50m
mだけ進行したらモータ10を停止として(ステップ1
116)、次の入金処理に備えた状態で出金処理を終了
する。
【0034】3)巻取りドラム7の現在のドラム径を算
出するための計算式の導出 (a)紙幣巻付け枚数からドラム径を算出するための計
算式 紙幣の厚さをh、テープの厚さをt、紙幣の巻取りドラ
ム7への巻付け枚数をn、巻付け枚数ゼロのときのドラ
ム径(=ドラム軸径)をD0 、紙幣の巻付け枚数nのと
きのドラム径をD、紙幣の長さをL、巻付け時の紙幣間
相互の間隔をP(一定)とすれば、ドラム径Dに対応す
る断面積Sは、ドラム軸の断面積をS0、紙幣巻付け部
のみの断面積をS1 として、 S=S0 +S1 =πD2 /4 …(1) S0 =πD0 2 /4 …(2) 面積S1 は、紙幣の巻付け枚数nが例えば100枚を超
える程度の値を持っているものとすれば、概算値とし
て、 S1 =2nt(L+P)+nhL …(3) と見ることができる。これら(1)〜(3)式から次式
が導かれる。 D=2[{πD0 2 /4+2nt(L+P) +nhL}/π]1/2 …(4) この(4)式が紙幣巻付け枚数nからドラム径Dを算出
するための計算式である。
【0035】(b)ドラム回転数からドラム径を算出す
るための計算式 ここでドラム回転数というのは、ドラム回転速度(例え
ば、単位rpmで表される物理量)ではなく、紙幣の巻
付け枚数nがゼロのときを基準としたドラムの回転回数
(単位は“r”)のことである。ドラム回転数が一般に
mのときのドラム径をDm とすれば、紙幣の巻付け枚数
nは、近似値として、 n=Dm π/(L+P) …(5) m=1のときのドラム径D1 は、(4)式および(5)
式から、 D1 =2[{πD0 2 /4+2tπD0 (L+P)/(L+P) +hLπD0 /(L+P)}/π]1/2 =2[{D0 2 /4+2tD0 +hLD0 /(L+P)}]1/2 …(6) 同様に、m=2のときのドラム径D2 は、 D2 =2[{D1 2 /4+2tD1 +hLD1 /(L+P)}]1/2 …(7) これを一般化して、ドラム回転数がm+1のときのドラ
ム径Dm+1 は、 Dm+1 =2[{Dm 2 /4+2tDm +hLDm /(L+P)}]1/2 …(8) この(8)式がドラム回転数mからドラム径Dm+1 を算
出するための計算式である。
【0036】4)モータの速度制御のフロー (a)速度制御方式1 図12は、図10及び図11における速度制御処理のブ
ロック1005、1103、1109、及び1113の
詳細フローの一例を示すものである。
【0037】モータ10の回転方向が入金方向(収納方
向)か出金方向(繰出し方向)かを確認し(ステップ1
201)、入金方向ならロータリエンコーダ11から出
力されるパルスのカウント値Aをパルス発生の度に、A
=A+1としてインクリメント処理し(ステップ120
2)、出金方向なら、A=A−1としてデクリメント処
理する(ステップ1203)。これらの処理の後、カウ
ント値Aに基づいて、基準位置すなわち第2の巻取りド
ラム7上にテープT1,T2が全く巻かれていない位置
からの巻取りドラム7の回転数m(回転角度相当)を計
算する(ステップ1204)。
【0038】いま一例として、次のような具体例を仮定
してみる。テープの搬送速度V1=1300mm/s、
モータ10の1回転あたりのロータリエンコーダ11か
らのパルス数X=50、基準位置での第2の巻取りドラ
ム7の直径D0 =70mm、紙幣厚さh=0.11m
m、テープ厚さf=0.025mm、紙幣長さL=16
0mm、紙幣間隔P=50mm、紙幣巻付け枚数100
枚、プーリ14a,14bとプーリ16との間の減速比
=22/134であるとする。巻取りドラム7に100
枚の紙幣が巻付けられている状態では、カウント値A
は、ほぼ、A=2750である。したがって、m=A/
X=2750/50=55(回転)と求められる。
【0039】次いで、得られた回転数mに基づいて現在
のドラム直径Dを(8)式に基づいて、D=84.7m
mと計算し(ステップ1205)、得られたドラム直径
Dに基づいて、現在のドラム円周πDを、πD=π×8
4.7=266.09mmと計算する(ステップ120
6)。1パルス当たりのテープ進行距離πD/Xを、2
66.09/50=5.32mmと計算し(ステップ1
207)、さらに、制御しようとするテープ速度設定値
1300mm/sにおける1パルス当たりの時間tを、
t=πD/V1=5.32/1300=4092×10
-6sと計算する(ステップ1208)。
【0040】このようにして求められた時間tを、前回
の速度制御から今回の速度制御までの時間tp と比較す
る(ステップ1209)。ここでもし、t>tp なら、
モータ10の回転速度が速すぎるということであり、モ
ータ10をOFFとし(ステップ1210)、t≦tp
なら、モータ10の回転速度が遅過ぎるかちょうど良い
ということであって、モータ10をONとする(ステッ
プ1211)。
【0041】(b)速度制御方式2 ステップ1301〜1304及びステップ1309〜1
312は、すでに述べたステップ1201〜1204及
びステップ1208〜1211とそれぞれ互いに同一で
あるので、ここではその詳細説明を省略する。
【0042】ステップ1304(ステップ1204相
当)で得られた回転数m及びm−1におけるドラム直径
から、現在のドラム直径Dを(8)式に従ってD=8
4.7mmと計算し(ステップ1305)、得られたド
ラム直径Dを表1に例示するようなテーブルに登録する
(ステップ1306)。
【0043】
【表1】 このテーブルは、回転数mでのドラム直径Dを保存して
おき、ドラムm+1回転での直径Dの計算に使用するこ
とができる。ここの例では、10回転毎の直径計算値を
保存するものとしている。それは、速度の切換を10回
転刻みで行うためである。より高い速度精度を要求する
場合は、保存テーブルの回転数の刻みを、例えば5回転
刻みというように、もっと小さくすればよい。
【0044】なお、以上のテーブルを用いることなくそ
の都度計算によってドラム径Dを求めるようにしてもよ
いことは、もちろんである。
【0045】次に、得られたドラム直径Dに基づいて、
現在のドラム円周πDを、πD=π×84.7=26
6.09mmと計算する(ステップ1307)。次に1
パルス当たりのテープ進行距離πD/Xを、266.0
9/50=5.32mmと計算し(ステップ130
8)、制御対象のテープ速度設定値1300mm/sで
の、1パルスの時間tを、t=πD/V=5.32/1
300=4092×10-6sと計算する(ステップ13
09)。このようにして得られた1パルスでのテープの
進行距離πD/Xをドラム回転数mとの対応関係として
表2に例示するようなテーブルに登録する(ステップ1
306)。
【0046】
【表2】 以下、すでに述べたステップ1208以下に対応するス
テップ1309以下を実行する。
【0047】(c)速度制御方式3 この実施の形態は、紙幣の枚数に基づいてドラム直径D
を求める方式である。図14に示すように、この方式は
ステップ1404において(4)式を用いるのが特徴で
あり、他は、すでに述べた速度制御方式のものと同様で
ある。ここでは、巻取りドラム7上に巻付け収納してい
る紙幣Wの枚数カウント値C2と(4)式を用いて紙幣
巻付け枚数nからドラム径Dを計算する(ステップ14
04)。ドラム径Dを得た後は、すでに説明したものと
変わりがない。図14のステップ1401〜1403は
図12のステップ1201〜1203に対応し、ステッ
プ1405〜1410は図12のステップ1206〜1
211に対応する。
【0048】(d)計算方式及び紙幣長さの違いによる
算出ドラム径のばらつきの検証いま、一例として、具体
的に、n=200、L=160mm(万円紙幣)、P=
50mmとして、計算方式及び紙幣長さの違いによる算
出ドラム径のばらつきを検証してみる。
【0049】上記の具体例の場合、 (4)式によれば、D=110mm、 (8)式によれば、D=110mm である。つまり、いずれの算式によっても同一結果が得
られる。
【0050】次に、n=200、L=126mm(イタ
リア5000リラ紙幣)、P=50mmとした場合、 (4)式によれば、D=103.3mm、 (8)式によれば、D=108.6mm である。
【0051】上の結果からすれば、(8)式の方が紙幣
長さの違いによるドラム径のばらつきが少ないので、長
さの異なる紙幣を取扱う場合は(8)式を用いてドラム
径を計算し、その計算結果を用いて回転速度を制御した
方が、より基準搬送速度に近制御を達成できることが分
かる。したがって、一般的には(8)式を用いて速度制
御を行うのがよいと言える。しかし、紙幣長さが固定さ
れている場合、例えばドル紙幣等の場合は(4)式を用
いても十分実用性のある速度制御を達成することができ
る。(8)式は紙幣長さが固定されていない場合により
有効である。
【0052】
【発明の効果】入金時には入口部まで搬送される紙幣の
搬送速度と巻取り速度とを同一(実施の形態では、13
00mm/s)とすることが、紙幣が出入口センサのと
ころにきた時点からモータを駆動させて実現でき、出入
口部でのジャムの発生や巻取り緩みの発生を防止するこ
とができる。
【0053】また、繰出し時には出入口部から搬送され
る紙幣の搬送速度よりもわずかに遅い速度で紙幣を送り
出すことができるので、紙幣の円滑な受け渡しを実現す
ることができる。
【0054】さらに、紙幣の巻取り位置がドラム上の巻
始め部、中部、巻終わり部のいずれににあっても、一定
の巻取り品質を達成し、繰出し時における後段の搬送路
への受け渡しを円滑にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用する紙幣収納繰出し装置の一具体
例を紙幣収納時の動作方向を併せて示す内部斜視図。
【図2】図1の装置における紙幣繰出し時の状態を示す
斜視図。
【図3】図1及び図2による紙幣収納繰出し装置を紙幣
収納時のテープの経路及びセンサの配置関係と共に示す
側面図。
【図4】図1及び図2による紙幣収納繰出し装置を紙幣
繰出し時のテープの経路及びセンサの配置関係と共に示
す側面図。
【図5】図1及び図2による紙幣収納繰出し装置をテー
プ経路及びベルト結合関係を中心として示す側面図。
【図6】図5の第2の巻取りドラムをA−A線から見た
断面図。
【図7】図5の第1の巻取りドラムをB−B線から見た
断面図。
【図8】図5の第2の巻取りドラム、モータ、及び第1
の巻取りドラムをC−C線から見た一部を側面図として
示す断面図。
【図9】本発明によるテープ速度制御装置の全体構成を
示すブロック図。
【図10】本発明に係る紙幣収納繰出し装置の入金処理
の手順を示すフローチャート。
【図11】本発明に係る紙幣収納繰出し装置の出金処理
の手順を示すフローチャート。
【図12】図10及び図11に示す処理手順におけるモ
ータ速度制御の手順における第1の実施の形態を示すサ
ブルーチンのフローチャート。
【図13】図10及び図11に示す処理手順におけるモ
ータ速度制御の手順における第2の実施の形態を示すサ
ブルーチンのフローチャート。
【図14】図10及び図11に示す処理手順におけるモ
ータ速度制御の手順における第3の実施の形態を示すサ
ブルーチンのフローチャート。
【図15】従来のテープ速度検知の一つの原理を説明す
るための説明図。
【符号の説明】
1 カセット 3a,3b ローラ 4a,4b 第1の巻取りドラム 5a,5b 第1の巻取り軸 6a,6b トルクリミッタ 7 第2の巻取りドラム 8 第2の巻取り軸 10 モータ 11 ロータリエンコーダ 13a,13b 第1のワンウエイクラッチ 14a,14b プーリ 15 ベルト 16 プーリ 17a,17b 第2のワンウエイクラッチ 18 駆動軸 26 搬送装置 31 CPU 32 可逆カウンタ 33 モータドライブ回路 PS1 出入口センサ PS2 紙幣残留検知センサ PI1,PI2 テープ端センサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 炭 田 宏 兵庫県姫路市下手野一丁目3番1号 グ ローリー工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平9−151011(JP,A) 特開 平8−67382(JP,A) 特開 平5−4748(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65H 23/192 G07D 9/00 408

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】テープのみを巻取る第1の巻取りドラム
    と、テープの間に紙幣を挟んだ状態でテープと紙幣を一
    緒に巻取る第2の巻取りドラムとを有し、前記第1の巻
    取りドラムと前記第2の巻取りドラムとの間で駆動手段
    によりテープの巻戻し巻取りを行わせることにより外部
    の紙幣搬送手段から送り込まれた紙幣を所定の間隔をも
    って前記第2の巻取りドラムに巻取り、前記第1の巻取
    りドラムと前記第2の巻取りドラムとの間で前記駆動手
    段によりテープの巻取り巻戻しを行わせることにより前
    記第2の巻取りドラムから外部の紙幣搬送手段への繰出
    しを行うよう構成されたテープ式紙幣収納繰出し装置の
    テープ速度制御装置において、 前記第2の巻取りドラムの回転角度に対応してパルスを
    発生する回転パルス発生手段と、 前記第2の巻取りドラムのテープの巻始め時を起点とし
    て巻取り方向に回転するときは前記パルスを加算し、巻
    戻し方向に回転するときは前記パルスを減算するように
    前記回転パルス発生手段によって発生されたパルスを累
    積計数するパルス計数手段と、 前記パルスに基づいて前記第2の巻取りドラムの回転速
    度を求める速度検出手段と、 前記第1及び第2の巻取りドラムの回転時に、前記パル
    ス計数手段によって得られた計数値とテープ厚みと紙幣
    厚みとに基づいて前記第2の巻取りドラムの現在の直径
    を求め、求められた直径と前記第2の巻取りドラムの回
    転速度とからその巻取りドラムの外周上のテープ移動速
    度を算出し、そのテープ移動速度が予め設定された設定
    速度になるように前記駆動手段を制御する制御手段とを
    具備したことを特徴とするテープ式紙幣収納繰出し装置
    のテープ速度制御装置。
  2. 【請求項2】テープのみを巻取る第1の巻取りドラム
    と、テープの間に紙幣を挟んだ状態でテープと紙幣を一
    緒に巻取る第2の巻取りドラムとを有し、前記第1の巻
    取りドラムと前記第2の巻取りドラムとの間で駆動手段
    によりテープの巻戻し巻取りを行わせることにより外部
    の紙幣搬送手段から送り込まれた紙幣を所定の間隔をも
    って前記第2の巻取りドラムに巻取り、前記第1の巻取
    りドラムと前記第2の巻取りドラムとの間で前記駆動手
    段によりテープの巻取り巻戻しを行わせることにより前
    記第2の巻取りドラムから外部の紙幣搬送手段への繰出
    しを行うよう構成され、前記駆動手段は前記第2の巻取
    りドラムを巻取り及び巻戻しの両方向に回転駆動すると
    共に前記第1の巻取りドラムに巻取り方向の回転力を与
    え、前記第1の巻取りドラムには、巻取りトルクを規制
    するトルクリミッタと、前記第2の巻取りドラムが巻戻
    し状態にあるときに第1の巻取りドラムに回転力を伝え
    るワンウエイクラッチとが設けられている、テープ式紙
    幣収納繰出し装置のテープ速度制御装置において、 前記第2の巻取りドラムの回転角度に対応してパルスを
    発生する回転パルス発生手段と、 前記第2の巻取りドラムのテープの巻始め時を起点とし
    て巻取り方向に回転するときは前記パルスを加算し、巻
    戻し方向に回転するときは前記パルスを減算するように
    前記回転パルス発生手段によって発生されたパルスを累
    積計数するパルス計数手段と、 前記回転パルス発生手段によって発生されたパルスの間
    隔時間を測定するパルス間隔計時手段と、 前記第1及び第2の巻取りドラムの回転時に、前記パル
    ス計数手段によって得られた計数値から求めた前記第2
    の巻取りドラムへのテープ巻付け回転数とテープ厚みと
    紙幣厚みとに基づいて前記第2の巻取りドラムの現在の
    直径を算出すると共に、算出された直径と前記パルス間
    隔計時手段によって得られたパルス間隔時間とから巻取
    りドラムの外周上のテープ移動速度を算出し、そのテー
    プ移動速度が予め設定された設定速度になるように前記
    駆動手段を制御する制御手段とを具備したことを特徴と
    するテープ式紙幣収納繰出し装置のテープ速度制御装
    置。
  3. 【請求項3】請求項2に記載のテープ式紙幣収納繰出し
    装置のテープ速度制御装置において、前記制御手段は、
    前記第2の巻取りドラムの現在の直径の算出の代わり
    に、前記パルス計数手段によって計数されたパルスに基
    づき、予め作成されたパルス数対直径値のテーブルを参
    照することにより前記第2の巻取りドラムの現在の直径
    を求めることを特徴とするテープ式紙幣収納繰出し装置
    のテープ速度制御装置。
  4. 【請求項4】請求項2又は3に記載のテープ式紙幣収納
    繰出し装置のテープ速度制御装置において、前記制御手
    段は、前記第2の巻取りドラム上の紙幣巻取り時の直径
    を、巻取っている紙幣の枚数から求めた巻取りドラムの
    横断面方向から見たテープの巻付け断面積と巻取りドラ
    ムの断面積との和から求めたテープ外周までの総断面積
    から対応する円の直径を求める式を用いて得ることを特
    徴とするテープ式紙幣収納繰出し装置のテープ速度制御
    装置。
  5. 【請求項5】請求項2又は3に記載のテープ式紙幣収納
    繰出し装置のテープ速度制御装置において、前記制御手
    段は、前記第2の巻取りドラムへのテープ巻付け回転数
    を、テープ巻付け初期の直径から、紙幣長さと収納紙幣
    間隔距離とから計算される漸化式で表される計算式を用
    いて求めることを特徴とするテープ式紙幣収納繰出し装
    置のテープ速度制御装置。
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