JPWO2010052795A1 - 紙葉類収納繰出装置 - Google Patents

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Abstract

テープ33,34の終端位置を確実に検知できる紙幣収納繰出装置19を提供する。巻き取りドラム35にテープ33,34のドラム取付端部を取り付け、巻き取りドラム35によりテープ33,34と一緒に紙幣を巻き取り、および巻き戻す。テープ33,34のドラム取付端部側には、実際の終端位置より手前に終端検知用目印がある。終端検知部46,47により、巻取りドラム35から巻き戻すテープ33,34の終端検知用目印を検知する。終端領域検知部により、テープ33,34の移動量に基づいて、巻取りドラム35から巻き戻すテープ33,34の実際の終端位置より手前の終端領域を検知する。巻取りドラム35から巻き戻すテープ33,34の終端検知用目印を検知した後に、終端領域を検知可能に設定すれば、テープ33,34の終端位置を確実に検知でき、終端検知部46,47の不具合も判別できる。

Description

本発明は、テープの巻き取り、巻き戻しによって紙葉類の収納、繰り出しをする紙葉類収納繰出装置に関する。
従来、例えば、紙葉類としての紙幣を入出金処理する紙幣入出金機等では、紙幣の収納、繰り出しをするために、2本または1本のテープを用いたテープ収納式の紙幣収納繰出装置を備えたものがある。
2本のテープを用いた紙幣収納繰出装置では、巻取りドラムに巻き取る2本のテープ間に紙幣を送り込むことにより、2本のテープと一緒に紙幣を巻取りドラムに巻き取って収納している。一方、巻取りドラムから2本のテープを巻き戻すことにより、巻き戻した2つのテープ間から紙幣を繰り出している(例えば、特許文献1参照。)。
また、1本のテープを用いた紙幣収納繰出装置では、巻取りドラムに巻き取る1本のテープと巻取りドラムの外周面との間に紙幣を送り込むことにより、1本のテープと一緒に紙幣を巻き取りドラムに巻き取って収納している。一方、巻取りドラムから1本のテープを巻き戻すことにより、巻き戻す1本のテープと巻取りドラムの外周面との間から紙幣を繰り出している(例えば、特許文献2参照。)。
このようなテープ収納式の紙幣収納繰出装置においては、テープの長さに限りがあり、巻取りドラムから巻き戻すテープの終端、および巻取りドラムに巻き取るテープの終端位置が存在するので、テープの終端を検知し、テープの終端でテープの巻き戻し、巻き取りを停止する必要がある。
テープの終端を検知するために、例えば、テープの終端側を透明とし、それ以外を不透明とし、それら透明部分と不透明部分との境界を終端検知位置としたテープを用い、さらに、テープを介在して検知光を投受光する光センサである終端検知部を用いている。そして、例えば、巻取りドラムからテープを巻き戻している際、終端検知部の位置にテープの透明部分が移動し、終端検知部が検知する透過光量が所定値より大きくなることにより、テープの終端検知位置を検知している。
また、紙幣収納繰出装置においては、テープの送り速度の制御や、巻取りドラムに巻き取る紙幣の長さ検知を目的として、巻取りドラムの回転量や、巻取りドラムにテープを案内するローラの回転量を検知するロータリーエンコーダを用いている。
しかしながら、従来の紙幣収納繰出装置では、巻取りドラムやローラの回転量をロータリーエンコーダを用いているが、テープの終端検知位置を1つの終端検知部のみで検知している。そのため、その終端検知部の検知光を投受光するセンサ部分に埃等が付着して検知光が遮られたり、その終端検知部の故障等により、その終端検知部に不具合が発生すると、テープの終端検知位置を検知することができなくなってしまう。
このようにテープの終端検知位置を検知することができなくなってしまうと、例えば、巻取りドラムが巻き戻し方向に回転し、巻取りドラムからテープを巻き戻している際、巻取りドラムから巻き戻しているテープが終端検知位置に達しても、巻取りドラムは巻き戻し方向への回転を継続するため、巻取りドラムはテープを通常とは逆方向に巻き取ってしまう。このような異常状態になると、容易には復旧ができなくなったり、場合によってはテープが切断されてしまう問題が発生する。
特許第3534966号公報(第5−6頁、図1−4) 特許第3865171号公報(第4−5頁、図3−4)
本発明は、テープの終端検知を確実にでき、終端検知部の不具合も把握できる紙葉類収納繰出装置を提供することを目的とする。
請求項1記載の紙葉類収納繰出装置は、搬送されてくる紙葉類を収納し、収納した紙葉類を外部へ繰り出す紙葉類収納繰出装置であって、少なくとも一端側には実際の終端位置より手前に終端検知位置を示す終端検知用目印を有するテープと、このテープの終端検知用目印を有する一端が取り付けられ、前記テープと一緒に前記紙葉類を巻き取り、および巻き戻す巻取りドラムと、前記テープの他端が取り付けられ、前記テープを巻き取り、および巻き戻す巻取りリールと、少なくとも前記巻取りドラムから巻き戻す前記テープのドラム取付端部側の終端検知用目印を検知する終端検知部と、前記巻取りドラムと前記巻取りリールとの間での前記テープの移動量を検知するテープ移動量検知部と、このテープ移動量検知部が検知する前記テープの移動量に基づいて、少なくとも前記巻取りドラムから巻き戻す前記テープの終端領域を検知する終端領域検知部とを備え、前記テープの終端領域は、少なくとも前記巻取りドラムから巻き戻す前記テープのドラム取付端部側の終端検知用目印を前記終端検知部が検知した後に、前記終端領域検知部に検知される領域内に設定されているものである。
この構成により、少なくとも巻取りドラムから巻き戻すテープのドラム取付端部側の終端検知用目印を終端検知部が検知できない不具合が発生しても、テープの移動量に基づき終端領域検知部がテープの終端領域を検知できるため、テープの終端検知を確実にでき、終端検知部の不具合も把握できる。
請求項2記載の紙葉類収納繰出装置は、請求項1記載の紙葉類収納繰出装置において、前記テープは、前記巻取りリールに取り付けられるリール取付端部側にも実際の終端位置より手前に終端検知位置を示す終端検知用目印を有し、前記終端検知部は、前記巻取りドラムに巻き取る前記テープのリール取付端部側の終端検知用目印も検知可能とし、前記終端領域検知部は、前記テープ移動量検知部が検知する前記テープの移動量に基づいて、前記巻取りドラムに巻き取る前記テープの終端領域も検知可能としており、前記テープの終端領域は、前記巻取りドラムに巻き取る前記テープのリール取付端部側の終端検知用目印を前記終端検知部が検知した後に、前記終端領域検知部に検知される領域内に設定されているものである。
この構成により、巻取りドラムに巻き取るテープのリール取付端部側の終端検知用目印を終端検知部が検知できない不具合が発生しても、テープの移動量に基づき終端領域検知部でテープの終端領域を検知できるため、テープの終端検知を確実にでき、終端検知部の不具合も把握できる。
請求項3記載の紙葉類収納繰出装置は、請求項1記載の紙葉類収納繰出装置において、前記終端検知部が終端検知用目印を検知した場合、および前記終端領域検知部が終端領域を検知した場合とも、少なくとも前記巻取りドラムからの前記テープの巻き戻しを停止させる制御部を具備しているものである。
この構成により、巻取りドラムでテープを通常とは逆方向に巻き取ってしまう不具合の発生を防止できる。
請求項4記載の紙葉類収納繰出装置は、請求項3記載の紙葉類収納繰出装置において、前記制御部は、前記終端領域検知部が終端領域を検知すると、前記終端検知部の異常と判定するものである。
この構成により、終端検知部が検知しなったことから、終端検知部の異常を確実に判定できる。
請求項5記載の紙葉類収納繰出装置は、請求項1記載の紙葉類収納繰出装置において、前記テープ移動量検知部は、少なくとも前記巻取りドラムから巻き戻す前記テープのドラム取付端部側の終端検知用目印を前記終端検知部が検知した終端検知位置を基準位置として、前記テープの移動量を検知するものである。
この構成により、テープの終端領域を確実に検知できる。
請求項6記載の紙葉類収納繰出装置は、請求項5記載の紙葉類収納繰出装置において、前記テープ移動量検知部は、少なくとも前記巻取りドラムから巻き戻す前記テープのドラム取付端部側の終端検知用目印を前記終端検知部が検知する毎に、基準位置をリセットするものである。
この構成により、テープ移動量検知部による検知誤差を補正できる。
本発明によれば、テープの終端検知用目印を終端検知部が検知できない不具合が発生しても、テープの移動量に基づき終端領域検知部がテープの終端領域を検知できるため、テープの終端検知を確実にでき、終端検知部の不具合も把握できる。
本発明の一実施の形態を示す紙葉類収納繰出装置の側面図である。 同上紙葉類収納繰出装置の斜視図である。 同上紙葉類収納繰出装置のブロック図である。 同上紙葉類収納繰出装置の説明図である。 同上紙葉類収納繰出装置を適用した紙葉類処理機の内部構造を示す側面図である。 同上紙葉類収納繰出装置の紙幣繰出時の動作を示すフローチャートである。
符号の説明
19 紙葉類収納繰出装置としての紙幣収納繰出装置
33,34 テープ
33c,34c 終端検知用目印
35 巻取りドラム
36,37 巻取りリール
42 紙葉類としての紙幣
46,47 終端検知部
71 制御部
74 テープ移動量検知部
75 終端領域検知部
以下、本発明の一実施の形態を、図面を参照して説明する。
図5に、紙葉類処理機としての紙幣処理機を示す。この紙幣処理機11は、紙葉類としての紙幣を入出金する紙幣入出金機であり、機体12には上部ブロック13および機体12から引出可能な下部ブロック14が設けられている。
上部ブロック13には、紙幣を入金する入金口15、紙幣を出金する出金口16、紙幣を搬送する搬送路17、この搬送路17で搬送する紙幣を識別する識別部18、および紙幣を1枚ずつ分離状態で一時保留する一時保留部である紙葉類収納繰出装置としての紙幣収納繰出装置19が配設されている。
下部ユニット14には、金種別に紙幣を収納するスタッカ20が前後方向に並んで配設されているとともに、これらスタッカ20の前側に紙幣を収納するカセット21が配設されている。
紙幣処理機11で取り扱う紙幣の搬送方向は、紙幣の長手方向に対して直交する短手方向である。
そして、入金処理時には、入金口15に投入された紙幣を1枚ずつ搬送路17に送り込み、識別部18が識別する。識別部18で正常と識別された紙幣を、紙幣収納繰出装置19に搬送して一時保留する。また、入金口15に投入された紙幣の一時保留までの処理が完了した後、収納が指令されると、紙幣収納繰出装置19に一時保留していた紙幣を1枚ずつ搬送路17に繰り出し、識別部18で識別した後、該当する金種別のスタッカ20に搬送して収納する。また、返却が指令されると、紙幣収納繰出装置19に一時保留していた紙幣を1枚ずつ搬送路17に繰り出し、出金口16に搬送して返却する。一方、出金処理時には、出金該当金種のスタッカ20に収納している紙幣を1枚ずつ搬送路17に繰り出し、識別部18で識別し、正常と識別された紙幣を出金口16に搬送して出金する。
次に、図1および図2に紙幣収納繰出装置19を示す。
この紙幣収納繰出装置19は、紙幣処理機11に取り付けられる枠体31を備えている。この枠体31に、搬送路17に対向する紙葉類入出口としての紙幣入出口32、2本のテープ33,34の一端であるドラム取付端部が取り付けられた巻取りドラム35、各テープ33,34の他端であるリール取付端部がそれぞれ取り付けられた2つの巻取りリール36,37、紙幣入出口32に対向する位置で各テープ33,34を案内するガイドローラ38,39、および各巻取りリール36,37と各ガイドローラ38,39との間で各テープ33,34をガイドするガイドローラ40,41等が配設されている。
紙幣入出口32は、搬送路17から搬送されてくる紙葉類としての紙幣42の受け入れ、搬送路17への紙幣42の繰り出しを可能としている。そして、紙幣42の収納時には、巻取りドラム35への両テープ33,34の巻き取りにより、紙幣入出口32から受け入れる紙幣42を両テープ33,34間に挟み込んで巻き取り収納する。また、紙幣42の繰出時には、巻取りドラム35からの両テープ33,34の巻き戻しにより、紙幣42を紙幣入出口32へ向けて繰り出す。なお、紙幣収納繰出装置19により紙幣42を収納および繰り出す方向は、紙幣42の短手方向としている。
この紙幣入出口32には、収納および繰り出しのために通過する紙幣42を検知する紙幣検知センサ45が配設されている。
また、各テープ33,34は、その幅が紙幣42の幅より狭く、例えば紙幣42の長手方向の長さの約1/3程度とされている。各テープ33,34は、例えば、ポリエチレンテレフタレートをテープ素材とし、このテープ素材の表面の一部に不透明材料等のコーティングが施されている。
巻取りドラム35から巻き戻すテープ33,34のドラム取付端部側の終端(実際の終端位置)、および巻取りドラム35に巻き取るテープ33,34のリール取付端部側の終端(実際の終端位置)を検知するために、各テープ33,34の両端の所定長さの端部域33a,34aとこれら端部域33a,34aとの間の中央部域33b,34bとで区別して検知可能になっている。例えば、端部域33a,34aは透明で、中央部域33b,34bは不透明とし、透明なテープ素材の中央部域33b,34bに不透明材料等をコーティングしたり、中央部域33b,34bを構成する不透明なテープ素材の両端に端部域33a,34aを構成する透明なテープ素材を結合して構成されている。端部域33a,34aの透明部分と中央部域33b,34bの不透明部分との境界部分が、テープ33,34の実際の終端位置より手前に終端検知位置を示す終端検知用目印33c,34cとなっている。なお、端部域33a,34aは透明で、中央部域33b,34bは不透明としているが、透明と不透明とが逆でもよく、あるいは光透過量に差があれば半透明等であってもよい。
各ガイドローラ38,39と各ガイドローラ40,41との間には、各テープ33,34の終端検知用目印33c,34cを検知し、巻取りドラム35から巻き戻す、または巻取りドラム35に巻き取るテープ33,34の実際の終端位置より手前の終端検知位置を検知する終端検知部46,47が配設されている。各終端検知部46,47には、各テープ33,34を介在して、投光部と受光部との間で検知光を投受光する光センサが用いられている。
また、巻取りドラム35は、枠体31に回転可能に支持された巻取りドラム軸50に取り付けられている。
各巻取りリール36,37は、両側に鍔を有する鍔付きリールであり、枠体31に支持された巻取りリール軸51,52に対して、トルクリミッタ53,54を介して取り付けられている。巻取りリール軸51,52は、枠体31との間に介在されている図示しないワンウェイクラッチにより、各巻取りリール36,37のテープ巻取り方向(図1および図2の時計回り方向)に対応した方向のみに回転が許容され、各巻取りリール36,37のテープ巻戻し方向(図1および図2の反時計回り方向)に対応した方向への回転が阻止されている。
ガイドローラ38,39およびガイドローラ40,41は、テープ33,34をガイドできるものであり、枠体31に対して回転可能に取り付けられていてもよいし、固定されていてもよい。
また、巻取りドラム35と両巻取りリール36,37との間の位置に、モータ57が配置されている。このモータ57の駆動軸の端部にプーリ58が取り付けられ、巻取りドラム軸50の端部に大径のプーリ59が取り付けられ、各巻取りリール軸51,52の端部に図示しないワンウェイクラッチを介して小径のプーリ60,61が取り付けられている。これらプーリ58〜61にわたって無端状のベルト62が掛け回され、モータ57の正逆回転駆動によりベルト62が回動し、各プーリ58〜61が回転する。
この場合、各巻取りリール軸51,52は、ワンウェイクラッチにより、各巻取りリール36,37のテープ巻取り方向(図1および図2の時計回り方向)に対応した方向のみにプーリ60,61から回転駆動力が伝達されて同方向に回転し、各巻取りリール36,37のテープ巻戻し方向(図1および図2の反時計回り方向)に対応した方向へはプーリ60,61から回転駆動力が伝達されない。
さらに、各巻取りリール軸51,52は、巻取りドラム軸50のプーリ59と各巻取りリール軸51,52のプーリ60,61との径差により、テープ33,34の巻取り量にかかわらず、巻取りリール36,37のテープ33,34を含んだ周速が巻取りドラム35のテープ33,34を含んだ周速より常に速くなる回転速度で回転する。
一方の巻取りリール36にはその巻取りリール36の回転量を検知する回転量検知部としてのロータリーエンコーダ65が連結されている。ここでは、巻取りリール36の鍔に接して回るローラを介して巻取りリール36にロータリーエンコーダ65が連結されているが、他の方法で巻取りリール36の回転量を検知してもよい。
また、図3に紙幣収納繰出装置19を制御する制御部71を示す。
制御部71は、紙幣検知センサ45、終端検知部46,47、およびロータリーエンコーダ65等から信号を入力し、モータ57を制御する。なお、制御部71は、紙幣処理機11が有する上位の制御部と通信可能とし、あるいは、この制御部71自体が紙幣処理機11の制御部で構成されている。さらに、制御部71は、プログラムおよび各種データなどを記憶するROM72およびRAM73を備えている。
制御部71は、巻取りリール36の芯の直径、テープ33の厚み、ロータリーエンコーダ65の出力から、巻取りドラム35と巻取りリール36,37との間でのテープ33,34の移動量を検知するテープ移動量検知部74の機能を有している。より詳細には、巻取りリール36の芯の直径D〔mm〕とテープ33の厚みT〔mm〕とテープ33,34を巻いていない位置からの巻取りリール36の回転量n〔回転〕とからテープ33を巻き取った巻取りリール36の直径を求め、この直径と巻取りリール36の回転量とからテープ33の移動量を求める。すなわち、n回転したときの巻取りリール36の直径は、D+2nT〔mm〕であり、このとき、巻取りリール36が1回転すると、テープ33はπ(D+2nT)〔mm〕移動する。
このテープ移動量検知部74では、巻取りドラム35から巻き戻すテープ33,34のドラム取付端部側の終端検知用目印33c,34cを終端検知部46,47が検知した終端検知位置を基準位置として、テープ33,34の移動量を検知する。例えば、図4に示すように、テープ33のドラム取付端部側の終端検知用目印33cを終端検知部46が検知した終端検知位置を基準位置0とし、テープ33を巻き取る方向への移動中は所定距離毎に+1ずつカウントし、テープ33を巻き戻す方向への移動中は所定距離毎に−1ずつカウントする。さらに、テープ移動量検知部74では、巻取りドラム35から巻き戻すテープ33のドラム取付端部側の終端検知用目印33cを終端検知部46が検知する毎に、基準位置にリセットする。
さらに、制御部71は、テープ移動量検知部74が検知するテープ33,34の移動量に基づいて、巻取りドラム35から巻き戻すテープ33,34のドラム取付端部側の終端領域を検知可能とする終端領域検知部75の機能を有している。また、この終端領域検知部75では、各巻取りリール36,37から巻き戻すテープ33,34のリール取付端部側の終端領域も検知可能とする。これらテープ33,34の終端領域は、実際の終端位置と終端検知位置(終端検知用目印33c,34c)との間に設定される領域で、終端検知位置から適当な距離を隔てて設定した終端領域の開始位置から実際の終端位置までの領域である。
終端領域検知部75では、巻取りドラム35から巻き戻すテープ33,34のドラム取付端部側の終端検知用目印33c,34cを終端検知部46,47が検知した後に、ドラム取付端部側の終端領域を検知可能に設定されている。例えば、図4に示す例では、テープ33のドラム取付端部側の終端検知用目印33cを検知した終端検知位置である基準位置0から、テープ33を巻き戻す方向へ移動した−10の位置を終端領域の開始位置に設定する。また、同様に、終端領域検知部75では、各巻取りリール36,37から巻き戻すテープ33,34のリール取付端部側の終端検知位置を終端検知部46,47が検知した後に、リール取付端部側の終端領域を検知可能に設定されている。
この終端領域の設定は、以下のことを考慮して適宜設定する必要がある。すなわち、終端領域の開始位置が実際の終端位置に近いと、ロータリーエンコーダ65が動作していないときに手動で巻取りドラム35が回された場合、終端領域を検知する前に、実際の終端位置がやってくることがある。また逆に、終端領域の開始位置が終端検知位置に近いと、ロータリーエンコーダ65が動作していないときに手動で巻取りドラム35が回された場合、終端検知位置を検知する前に、終端領域がやっていることがある。すなわち、手動で巻取りドラム35を回された場合に備えた余裕を持たせて、終端領域の開始位置を設定する必要がある。
よって、終端領域の開始位置は、例えば、終端検知位置と実際の終端位置との間の中間位置に設定したり、終端検知位置と実際の終端位置との間の1/3から2/3の範囲の位置に設定したり、終端領域の開始位置から終端検知位置または実際の終端位置までの距離を、巻取りドラム35を所定回数(例えば2回)回転させたときのテープ33,34の移動量以上とするなど、手動で巻取りドラム35を回された場合に備えた余裕を持たせて適宜設定する。
そして、制御部71は、モータ57の駆動時に、終端検知部46,47および終端領域検知部75のいずれか一方でも検知すると、モータ57を停止させる機能、および終端領域検知部75が終端領域を検知すると、終端検知部46,47の異常と判定する機能を有している。
また、制御部71は、巻取りリール36の芯の直径、テープ33の厚み、ロータリーエンコーダ65の出力から、巻取りドラム35と巻取りリール36,37との間でのテープ33,34の移動速度を検知し、モータ57を制御する機能を有している。この検知機能については、巻取りリール36の芯の直径とテープ33の厚みと巻取りリール36の回転量とからにテープ33を巻き取った巻取りリール36の直径を求め、この直径と巻取りリール36の回転量とからテープ33の移動速度を求めるものであり、テープ移動量検知部74の機能と共通である。
次に、紙幣収納繰出装置19の作用を説明する。
まず、紙幣収納時の動作について説明する。
紙幣42を収納していない収納待機状態では、巻取りドラム35からテープ33,34が巻き戻されていて、例えば、終端検知部46,47がテープ33,34のドラム取付端部側の終端検知位置である終端検知用目印33c,34cを検知した状態にある。
そして、搬送路17から紙幣収納繰出装置19に紙幣42を搬送してくると、その搬送路17に設けられた図示しないセンサで紙幣42を検知することにより、モータ57を紙幣収納方向に対応した方向へ回転駆動する。
これにより、ベルト62およびプーリ59を介して巻取りドラム35がテープ巻取り方向(図1および図2反時計回り方向)に回転し、この巻取りドラム35でテープ33,34を巻き取り始める。
一方、ベルト62を介してプーリ60,61も回転するが、その回転駆動力はワンウェイクラッチにより巻取りリール軸51,52に伝達せず、巻取りリール軸51,52は巻取りリール36,37からのテープ巻戻し方向に対応する方向には回転しない。さらに、その巻取りリール軸51,52はワンウェイクラッチにより巻取りリール36,37からのテープ巻戻し方向に対応する方向への回転が阻止されているため、巻取りリール軸51,52にトルクリミッタ53,54を介して取り付けられた巻取りリール36,37はテープ巻戻し方向に回転しない。そのため、巻取りドラム35に巻き取られるテープ33,34にテンションがかかる。テープ33,34にかかるテンションがトルクリミッタ53,54の設定トルク値より大きくなると、トルクリミッタ53,54に滑りが生じて巻取りリール36,37がテープ巻戻し方向に回転する。したがって、巻取りドラム35には、一定のテンションがかかった状態でテープ33,34を巻き取ることになる。
このとき、ロータリーエンコーダ65が検知する巻取りリール36の回転量からテープ33,34の移動速度を検知し、テープ33,34の移動速度が一定になるようにモータ57を制御する。
そして、搬送路17から紙幣入出口32に搬送してきた紙幣42をテープ33,34間に挟み込み、この紙幣42をテープ33,34と一緒に巻取りドラム35に巻き取って収納する。
このとき、巻取りリール36の回転量をロータリーエンコーダ65が検知し、テープ移動量検知部74がテープ33,34の移動量を検知する。
巻取りドラム35に巻取り収納されていく紙幣42の通過を検知する紙幣検知センサ45の検知と、テープ移動量検知部74によるテープ33,34の移動量検知とに基づいて、紙幣42が巻取りドラム35に巻き取られる所定のタイミングでモータ57を停止し、巻取りドラム35によるテープ33,34の巻き取りおよび巻取りリール36,37からのテープ33,34の巻き戻しを停止し、1枚の紙幣42の収納を完了する。
また、複数枚の紙幣42を収納する場合には、このような収納動作を連続的に繰り返す。
なお、紙幣収納繰出装置19に収納させる紙幣42の最大枚数(例えば入金口15に投入可能とする紙幣42の枚数)より、紙幣収納繰出装置19で巻取りドラム35に巻き付けて収納可能とする紙幣42の枚数の方が多く設定されている。そのため、通常は、巻き取りリール36,37から巻き戻されるテープ33,34のリール取付端部側の終端検知用目印33c,34cを終端検知部46,47が検知することなく、複数枚の紙幣42の収納が完了し、巻取りドラム35によるテープ33,34の巻き取りおよび巻取りリール36,37からのテープ33,34の巻き戻しを停止する。
次に、紙幣繰出時の動作について図6のフローチャートを参照して説明する。
繰出指令により、モータ57を紙幣繰出方向に対応した方向へ回転駆動する(ステップ1)。
これにより、ベルト62およびプーリ59を介して巻取りドラム35がテープ巻戻し方向に回転し、この巻取りドラム35からテープ33,34を巻き戻し始める。
一方、ベルト62、プーリ60,61およびワンウェイクラッチを介して巻取りリール軸51,52が巻取りリール36,37によるテープ巻取り方向に対応する方向に回転する。このとき、ワンウェイクラッチは巻取りリール軸51,52が巻取りリール36,37によるテープ巻取り方向に対応する方向に回転するのを許容する。巻取りリール軸51,52の回転によりトルクリミッタ53,54を介して巻取りリール36,37がテープ巻取り方向に回転し、巻取りリール36,37でテープ33,34を巻き取る。
巻取りリール軸51,52のプーリ60,61と巻取りドラム軸50のプーリ59との径比の関係から、巻取りリール軸51,52の巻取りリール36,37が巻取りドラム軸50の巻取りドラム35より速い周速で回転するため、巻取りリール36,37と巻取りドラム35とでのテープ巻取り量の比にかかわらず、巻取りリール36,37によるテープ巻取り速度が巻取りドラム35からのテープ巻戻し速度より速くなり、巻取りリール36,37で巻き取るテープ33,34にテンションがかかる。
テープ33,34にかかるテンションがトルクリミッタ53,54の設定トルク値より大きくなると、トルクリミッタ53,54に滑りが生じ、一定のトルクがかった状態で巻取りリール36,37が巻取りリール軸51,52よりも遅い速度で同じテープ巻取り方向に回転する。したがって、巻取りリール36,37には、一定のテンションがかかった状態でテープ33,34を巻き取ることになる。
このとき、ロータリーエンコーダ65が検知する巻取りリール36の回転量からテープ33,34の移動速度を検知し、テープ33,34の移動速度が一定になるようにモータ57を制御する。
そして、巻取りドラム35からのテープ33,34の巻き戻しにより、テープ33,34と一緒に紙幣42を巻き戻す。巻取りドラム35から巻き戻される紙幣42は、テープ33,34間から紙幣入出口32を通じて搬送路17へ繰り出す。
収納されている最後の1枚の紙幣42が繰り出されたことを紙幣検知センサ45が検知した後、終端検知部46,47がテープ33のドラム取付端部側の終端検知位置である終端検知用目印33c,34cを検知する(ステップ2のYES)。この検知により、モータ57を停止し(ステップ4)、巻取りドラム35からのテープ33,34の巻き戻しおよび巻取りリール36,37によるテープ33,34の巻き取りを停止し、初期の収納待機状態に復帰する。
また、ロータリーエンコーダ65に不具合がある場合には、紙幣収納時または紙幣繰出時において、巻取りリール36が回転している状態でのロータリーエンコーダ65の出力から、ロータリーエンコーダ65の異常を判定できる。
それに対して、終端検知部46,47のセンサ部分に埃が付着して検知光が遮られたり、終端検知部46,47の故障等により、終端検知部46,47に不具合がある場合には、テープ33,34の終端検知用目印33c,34cを検知するか否かでないと、終端検知部46,47の異常を判定できない。
そのため、紙幣繰出時において、終端検知部46,47に不具合が発生した場合、終端検知部46,47の位置にテープ33,34のドラム取付端部側の終端検知用目印33c,34cが到達しても、それを検知できず(ステップ2のNO)、巻取りドラム35からのテープ33,34の巻き戻しおよび巻取りリール36,37によるテープ33,34の巻き取りを継続することになる。
この場合には、巻取りドラム35から巻き戻すテープ33,34の実際の終端位置に達する前に、終端領域検知部75により、テープ移動量検知部74が検知するテープ33,34の移動量に基づいて、テープ33,34の位置がドラム取付端部側の終端領域内にあることを検知する(ステップ3のYES)。例えば、図4に示す例において、テープ33のドラム取付端部側の終端検知用目印33cを終端検知部46が検知する終端検知位置を基準位置0、テープ33を巻き戻す方向へ移動した−10の位置を終端領域の開始位置とした場合、このテープ33の−10の位置が終端検知部46の位置に移動したところで終端領域内にあることを検知することになる。
終端領域検知部75により終端領域を検知したら、モータ57を停止し(ステップ5)、巻取りドラム35からのテープ33,34の巻き戻しおよび巻取りリール36,37によるテープ33,34の巻き取りを停止する。それとともに、終端検知部46,47の異常と判定し、紙幣処理機11の上位の制御部へ異常情報を出力したり、紙幣処理機11の表示部などで異常を報知する等の異常処理をする(ステップ6)。
このように、巻取りドラム35から巻き戻すテープ33,34のドラム取付端部側の終端検知用目印33c,34cを終端検知部46,47が検知できない不具合が発生しても、テープ33,34の終端領域を終端領域検知部75が検知できるため、テープ33,34の終端を確実に検知できる。そのため、巻取りドラム35から巻き戻すテープ33,34が実際の終端位置に達してしまう前に、巻取りドラム35からのテープ33,34の巻き戻しおよび巻取りリール36,37によるテープ33,34の巻き取りを停止させることができ、巻取りドラム35でテープ33,34を通常とは逆方向に巻き取ってしまう不具合の発生を防止できる。
さらに、巻取りドラム35から巻き戻すテープ33,34の終端領域を終端領域検知部75が検知するタイミングより、巻取りドラム35から巻き戻すテープ33,34の終端検知用目印33c,34cを終端検知部46,47が検知するタイミングの方が先に設定されているため、終端領域検知部75が終端領域を検知した場合には、終端検知部46,47に異常が発生していることを確実に判定できる。
また、終端領域検知部75が検知する終端領域の開始位置を、例えば、終端検知位置と実際の終端位置との間の中間位置に設定したり、終端検知位置と実際の終端位置との間の1/3から2/3の範囲の位置に設定したり、終端領域の開始位置から終端検知位置または実際の終端位置までの距離を、巻取りドラム35を所定回数(例えば2回)回転させたときのテープ33,34の移動量以上とするなど、手動で巻取りドラム35を回された場合に備えた余裕を持たせて適宜設定している。そのため、テープ移動量検知部74による検知誤差や、紙幣詰まり解消のためにロータリーエンコーダ65が動作してしないときに手で巻取りドラム35が巻き戻し方向および巻き取り方向のいずれの方向に回動された場合でも、巻取りドラム35から巻き戻すテープ33,34の終端領域が終端検知位置より前になって、終端検知部46,47に異常が発生していると誤判定したり、終端領域の開始位置が実際の終端位置を越えしまうのを防止できる。
また、テープ移動量検知部74は、巻取りドラム35から巻き戻すテープ33,34のドラム取付端部側の終端検知用目印33c,34cを終端検知部46,47が検知した終端検知位置を基準位置として、テープ33,34の移動量を検知するため、テープ33,34の終端領域を確実に検知できる。
さらに、テープ移動量検知部74は、巻取りドラム35から巻き戻すテープ33,34のドラム取付端部側の終端検知用目印33c,34cを終端検知部46,47が検知する毎に、基準位置を0にリセットするため、テープ移動量検知部74による検知誤差を補正できる。
さらに、テープ移動量検知部74は、巻取りリール36の回転量からテープ33,34の移動量を検知するため、例えば巻取りドラム35の回転量からテープ33,34の移動量を検知する場合のような紙幣42の厚みの影響を受けず、テープ33,34の移動量を正確に検知できる。
同様に、巻取りリール36の回転量からテープ33,34の移動速度を検知するため、例えば巻取りドラム35の回転量からテープ33,34の移動量を検知する場合のような紙幣42の厚みの影響を受けず、テープ33,34の移動速度を正確に検知できる。そのため、テープ33,34の移動速度を一定にでき、紙幣42の収納、繰り出しが安定し、紙幣42の斜行や変形が防止され、紙幣42の詰まりが発生するのを低減できる。
なお、上述したように、紙幣収納時において、紙幣収納繰出装置19に収納させる紙幣42の最大枚数(入金口15に投入可能とする紙幣42の枚数)より、紙幣収納繰出装置19で巻取りドラム35に巻き付けて収納可能とする紙幣42の枚数の方を多く設定している。そのため、通常は、巻き取りリール36,37から巻き戻されるテープ33,34のリール取付端部側の終端検知用目印33a,34aを終端検知部46,47が検知することなく、複数枚の紙幣42の収納が完了し、巻取りドラム35によるテープ33,34の巻き取りおよび巻取りリール36,37からのテープ33,34の巻き戻しを停止するが、何らかの不具合があった場合、あるいはこのように設定されていなくて紙幣収納枚数が多い場合には、巻き取りリール36,37から巻き戻されるテープ33,34のリール取付端部側の終端検知用目印33a,34aを終端検知部46,47が検知することが想定される。
このような場合、終端検知部46,47がテープ33,34のリール取付端部側の終端検知用目印33c,34cを検知すれば、モータ57を停止し、巻取りドラム35によるテープ33,34の巻き取りおよび巻取りリール36,37からのテープ33,34の巻き戻しを停止する。
このとき、終端検知部46,47に不具合が発生していれば、終端検知部46,47の位置にテープ33,34のリール取付端部側の終端検知用目印33c,34cが到達しても、それを検知できず、巻取りドラム35によるテープ33,34の巻き取りおよび巻取りリール36,37からのテープ33,34の巻き戻しを継続することになる。
この場合でも、巻取りリール36,37から巻き戻すテープ33,34の実際の終端位置に達する前に、終端領域検知部75により、テープ移動量検知部74が検知するテープ33,34の移動量に基づいて、テープ33,34のリール取付端部側の終端領域を検知できる。
この終端領域検知部75によりテープ33,34のリール取付端部側の終端領域を検知したら、モータ57を停止し、巻取りドラム35によるテープ33,34の巻き取りおよび巻取りリール36,37からのテープ33,34の巻き戻しを停止する。それとともに、終端検知部46,47の異常と判定し、紙幣処理機11の上位の制御部へ異常情報を出力したり、紙幣処理機11の表示部などで異常を報知させる。
なお、テープ33,34のいずれかが巻きかけられるローラ38,39,40,41の回転量からテープ33,34の移動量や移動速度を検知してもよい(ただし、テープ33,34とローラ38,39,40,41との滑りが生じない場合とする)。
なお、本発明の終端領域検知にあたって、テープ33,34の移動量の検知は、巻取りリール36の回転量からの検出に限らず、巻取りドラム35の回転量や、テープ33,34が巻きかけられるローラ38,39,40,41の回転量を検出してもよい。
また、テープの位置を所定距離毎に±1カウントして表したが、ロータリーエンコーダ65の出力パルスをカウントしたパルス数を用いてテープ33,34の位置を所定のパルス数毎に±1カウントして表してもよい。
なお、2本のテープ33,34を用い、これらテープ33,34間に紙幣42を挟み込んで収納するテープ収納式の紙幣収納繰出装置19を示したが、1本のテープを用い、このテープと巻取りドラム35の外周面との間に紙幣42を挟み込んで収納するテープ収納式の紙幣収納繰出装置19にも同様に適用できる。
なお、テープ収納式の紙幣収納繰出装置19として、2本のテープ33,34を用い、これらテープ33,34間に紙幣42を挟み込んで収納する構成を示したが、1本のテープを用い、このテープと巻取りドラム35の外周面との間に紙幣42を挟み込んで収納する構成にも本発明を適用できる。
本発明は、紙幣処理機においては、紙幣を一時保留する一時保留部や、紙幣を収納および繰り出しする紙幣収納部などに利用され、また、小切手、伝票およびシートなどの紙葉類を取り扱う紙葉類処理機などに利用される。

Claims (6)

  1. 搬送されてくる紙葉類を収納し、収納した紙葉類を外部へ繰り出す紙葉類収納繰出装置であって、
    少なくとも一端側には実際の終端位置より手前に終端検知位置を示す終端検知用目印を有するテープと、
    このテープの終端検知用目印を有する一端が取り付けられ、前記テープと一緒に前記紙葉類を巻き取り、および巻き戻す巻取りドラムと、
    前記テープの他端が取り付けられ、前記テープを巻き取り、および巻き戻す巻取りリールと、
    少なくとも前記巻取りドラムから巻き戻す前記テープのドラム取付端部側の終端検知用目印を検知する終端検知部と、
    前記巻取りドラムと前記巻取りリールとの間での前記テープの移動量を検知するテープ移動量検知部と、
    このテープ移動量検知部が検知する前記テープの移動量に基づいて、少なくとも前記巻取りドラムから巻き戻す前記テープの終端領域を検知する終端領域検知部とを備え、
    前記テープの終端領域は、少なくとも前記巻取りドラムから巻き戻す前記テープのドラム取付端部側の終端検知用目印を前記終端検知部が検知した後に、前記終端領域検知部に検知される領域内に設定されている
    ことを特徴とする紙葉類収納繰出装置。
  2. 前記テープは、前記巻取りリールに取り付けられるリール取付端部側にも実際の終端位置より手前に終端検知位置を示す終端検知用目印を有し、
    前記終端検知部は、前記巻取りドラムに巻き取る前記テープのリール取付端部側の終端検知用目印も検知可能とし、
    前記終端領域検知部は、前記テープ移動量検知部が検知する前記テープの移動量に基づいて、前記巻取りドラムに巻き取る前記テープの終端領域も検知可能としており、
    前記テープの終端領域は、前記巻取りドラムに巻き取る前記テープのリール取付端部側の終端検知用目印を前記終端検知部が検知した後に、前記終端領域検知部に検知される領域内に設定されている
    ことを特徴とする請求項1記載の紙葉類収納繰出装置。
  3. 前記終端検知部が終端検知用目印を検知した場合、および前記終端領域検知部が終端領域を検知した場合とも、少なくとも前記巻取りドラムからの前記テープの巻き戻しを停止させる制御部を具備している
    ことを特徴とする請求項1記載の紙葉類収納繰出装置。
  4. 前記制御部は、前記終端領域検知部が終端領域を検知すると、前記終端検知部の異常と判定する
    ことを特徴とする請求項3記載の紙葉類収納繰出装置。
  5. 前記テープ移動量検知部は、少なくとも前記巻取りドラムから巻き戻す前記テープのドラム取付端部側の終端検知用目印を前記終端検知部が検知した終端検知位置を基準位置として、前記テープの移動量を検知する
    ことを特徴とする請求項1記載の紙葉類収納繰出装置。
  6. 前記テープ移動量検知部は、少なくとも前記巻取りドラムから巻き戻す前記テープのドラム取付端部側の終端検知用目印を前記終端検知部が検知する毎に、基準位置をリセットする
    ことを特徴とする請求項5記載の紙葉類収納繰出装置。
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