JP5617692B2 - 収納繰出機構 - Google Patents

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Description

本発明は、紙幣等の媒体を収納し、収納した媒体の繰出を行う収納繰出機構に関する。
図12は、従来の現金自動預払機に設けられた集積部の構造を示す説明図である。集積繰出機構100は、フィードローラ101と、ピックアップローラ102と、ゲートローラ103と、羽根車104とを有する。フィードローラ101は、紙幣の搬入繰出口105に設けられ繰出方向および集積方向に回転可能に設置されている。ピックアップローラ102は、上下に位置を移動させることによって集積される紙幣から退避可能になっており、フィードローラ101と同方向に回転する。ゲートローラ103は、フィードローラ101に対向配置され、集積方向にのみ回転可能なワンウェイクラッチが設けられている。羽根車104は、リンク108からなる退避機構により図13に示す退避位置Aに退避可能に構成され、集積される紙幣の後端を羽根により叩き落とす。集積繰出機構100は、フィードローラ101により放出された紙幣を厚さ方向に積層して集積するステージ106を備えており、ステージ106は、昇降機構により昇降する構成になっている。集積繰出機構100は、図示しない記憶部に格納されたプログラム(ソフトウェア)に基づいて図示しない制御部により制御されるものとする。制御部は、紙幣の集積時には、ピックアップローラ102を紙幣の放出軌跡から上方へ退避させる。制御部は、ステージ106を降下させて集積空間を形成させると共に、搬入繰出口105から搬入された紙幣をフィードローラ101によって集積空間に放出させる。更に、制御部は、放出された紙幣の後端を羽根車104で叩き、ガイド107側に引寄せて整位させる。集積繰出機構100から、ステージ106上に集積された紙幣を繰出すときは、図13に示すように、制御部は、羽根車104を繰出経路から退避させると共に、ピックアップローラ102を下方に移動させる。更に、制御部は、ステージ106を上昇させて最上位の紙幣をピックアップローラ102に押圧させる。更に、制御部は、ピックアップローラ102を繰出方向に回転させて、紙幣をフィードローラ101とゲートローラ103の間へ搬送させる。制御部は、フィードローラ101を繰出方向に回転させ、フィードローラ101に当接する最上位の紙幣を搬入繰出口105から外部に繰出させる。このとき、ゲートローラ103は、集積方向には回転して、繰出方向には回転しないワンウェイクラッチ構造になっているため、紙幣は一枚毎に分離されて搬入繰出口105から繰出される。(例えば、特許文献1参照。)。
このように、ステージ106上厚さ方向に紙幣を集積し、集積した紙幣を1枚毎に分離し、紙幣を搬入繰出口105から外部へ繰出す構成を備えた集積繰出機構100では、紙幣の繰出時の重送等を防止するために、退避機構を設けた羽根車104やステージ106の昇降装置等が必要となり、紙幣の集積繰出機構が複雑化する。また、他の従来の紙幣収納繰出装置として、図14に示すように、センタリール201と、2つの巻取リール202と、一対のローラ203と、小径ギヤ204と大径ギヤ205で構成される増速機とを備えるものがある。センタリール201は図示しない電磁クラッチを備える。電磁クラッチは駆動軸と、回転軸209との間に設けられる(駆動軸と回転軸209は同一軸線上に配置され、センタリール201と大径ギヤ205は回転軸209に取付けられている。)。駆動軸には図示しないモータ等の駆動手段が接続される。電磁クラッチは回転軸209と駆動軸とを結合することにより、図示しない駆動源からの駆動力をセンタリール201と大径ギヤ205に伝達する。2つの巻取リール202の円周上には、2本のテープTの一端が各々固定され、センタリール201の円周上には2本のテープTの他端が固定されている。巻取リール202は、図示しないトルクリミッタとワンウェイクラッチを備える。トルクリミッタは巻取リール202の回転軸208に設けられ、巻取リール202はトルクリミッタを介して回転軸208に取付けられている。トルクリミッタはテープTに所定以上のテンションが発生したときに、巻取リール202に伝達されるトルクを所定量に規制する(回転軸と巻取リール202との間に滑りを生じさせる)。ワンウェイクラッチは巻取リール202の回転軸208に設けられ、小径ギヤ204は、ワンウェイクラッチを介して回転軸208に取付けられている。ワンウェイクラッチは、巻取リール202をテープTを巻取る方向(時計回り)に回転させる場合にのみ、小径ギヤ204の回転を回転軸208に伝達する(反時計回りに回転する場合は空転する)。搬入繰出口206の装置内部側には一対のローラ203が設けられ、2本のテープTが巻きかけられている。増速機はセンタリール201とそれぞれの巻取リール202の間に設けられている。増速機は大径ギヤ205と、大径ギヤ205に噛合する小径ギヤ204とで構成されている。大径ギヤ205と小径ギヤ204のギヤ比は、センタリール201がテープを巻戻す速度V1より、巻取リール202がテープを巻取る速度V3の方が常に速くなるように設定されている。紙幣の収納時には、電磁クラッチにより図示しない駆動源から伝達された駆動力により、センタリール201が巻取方向に回転し、搬入繰出口206から繰入れられた紙幣は、ローラ203に巻きかけられた2本のテープに挟持された状態でセンタリール201にテープTとともに巻きつけられる。このとき、巻取リール202はワンウェイクラッチを介して回転軸208に取付けられているためテープTの繰出方向には回転しないが、センタリール201の回転により、更にテープTに所定以上のテンションが発生すると、トルクリミッタにより回転軸と巻取リール202との間に滑りが生じ、巻取リール202に巻きつけられたテープTは緩むことなく繰出される。図15に示すように紙幣の繰出時には、電磁クラッチにより図示しない駆動源から伝達された駆動力により、大径ギヤ205、小径ギヤ204、およびワンウェイクラッチを介して巻取リール202がテープTを巻取る方向に回転する(ワンウェイクラッチを介して回転軸208に取付けられた巻取リール202はテープTの巻取方向のみに回転する)。このとき、巻取リール202は、増速機によりセンタリール201の回転速度より速い速度で回転する。更にテープTに所定以上のテンションが発生すると、トルクリミッタにより回転軸208と巻取リール202との間に滑りが生じ、テープTは緩むことなく巻取リール202に巻取られる。紙幣は巻戻された2本のテープTに挟持された状態でローラ203の間を搬送され搬入繰出口206から繰出される。以上の構成としたことにより、テープTの巻取りおよび巻戻しの際、テープTのテンションは一定に保たれる。ここで、紙幣収納繰出装置200は、図示しない記憶部に格納されたプログラム(ソフトウェア)に基づいて図示しない制御部により制御されるものとする。制御部は、センタリール201から繰出された紙幣を、一対のローラ203に挟持させて搬入繰出口206から繰出させる。紙幣収納繰出装置200の搬入繰出口206の装置外部側には、紙幣の繰出方向の延長線上に搬送路207が設けられている。搬送路207は、ローラとベルト等で構成され、繰出された紙幣の搬送速度よりも速い速度で紙幣を引抜いて紙幣の重送を防止すると共に、装置の簡素化を図っている(例えば、特許文献2参照。)。
特開2007−290850号公報(段落0013−0022、第2図、第3図) 特開平8−067382号公報(段落0008−0025、第1図、第3図)
しかしながら、上述した特許文献2の紙幣収納繰出装置においては、ステージ上に積層した紙幣を1枚毎に分離して繰出す構成の集積部に較べて、繰出時の重送を防止しながら紙幣の搬入繰出機構の簡素化を図ることはできるものの、テープに一定のテンションをかけるために、トルクリミッタや、センタリールと2つの巻取リールとの間に設けられた増速機、センタリールの巻取時に増速機から巻取リールへ駆動力の伝達を遮断するワンウェイクラッチ等を必要とし、テープの巻取り機構が複雑化するという問題がある。
このことは、結果として紙幣の収納繰出機構の製造コストを増加させることになる。
本発明は、上記の問題点を解決するためになされたもので、紙幣等の媒体の収納繰出機構の簡素化を図る手段を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するために、収納繰出機構が、ドラム状曲面を形成するガイドと、駆動プーリと従動プーリとの間に掛渡された弾性材ベルトとを備え、前記ドラム状曲面の外周面を前記弾性材ベルトのベルト外表面で押圧して、前記弾性材ベルトを前記ドラム状曲面の円周方向に複数配置し、前記ドラム状曲面と前記ベルト外表面との間に、先行媒体の後端部に、後続媒体の先端部を所定の重なり代で重ね合せて保持し、一の隣り合う前記弾性材ベルトの間に、前記ドラム状曲面の外周面と前記ベルト外表面との間に媒体を搬入する搬入部を設けると共に、他の隣合う前記弾性材ベルトの間に、前記ドラム状曲面の外周面と前記ベルト外表面との間に保持した媒体を繰出す繰出部を設け、前記ドラム状曲面の外周面と媒体との間の摩擦係数は、媒体同士の摩擦係数より小さくなるように設定され、前記ベルト外表面と媒体との間の摩擦係数は、媒体同士の摩擦係数より大きくなるように設定され、前記ドラム状曲面を形成するガイドは媒体の搬送方向に回転しないよう固定され、先行媒体と後続媒体の重合部が前記ベルト外表面の押圧部とドラム外表面に挟持されたときに、先行媒体の後端は、後続媒体と前記ドラム外表面の間に、先行媒体のみを引抜くことができる程度の摩擦力で挟持されていることを特徴とする。
これにより、本発明は、構造の簡素化を図ることができると共に、同一の外径を有するガイドドラムを備えた収納繰出機構の紙幣Pの収納枚数を増加させることができるという効果が得られる。
実施例1の収納繰出機構を示す説明図 実施例1の搬入部の従動プーリの回転軸を示す説明図 実施例1の搬入部の駆動プーリの回転軸を示す説明図 実施例1の搬入部の搬入ローラの回転軸を示す説明図 実施例1の搬入部の押圧ローラの回転軸を示す説明図 実施例1の収納繰出機構の収納動作を示す説明図 実施例1の収納繰出機構の繰出動作を示す説明図 実施例2の収納繰出機構を示す説明図 収納繰出機構の他の形態を示す説明図 ドラム状ガイドの他の形態を示す説明図 円盤状ガイドと弾性材ベルトの位置関係を示す説明図 従来の現金自動預払機に設けられた集積部の構造を示す説明図 従来の現金自動預払機に設けられた集積部の構造を示す説明図 従来の現金自動預払機に設けられた紙幣収納繰出装置の構造を示す説明図 従来の現金自動預払機に設けられた紙幣収納繰出装置の構造を示す説明図
以下に、図面を参照して本発明による収納繰出機構の実施例について説明する。
図1は、実施例1の収納繰出機構を示す説明図である。収納繰出機構1は、上位装置としての図示しない乗車券や定期券等の券売機に装着されており、投入された媒体としての紙幣Pを15枚程度保持して一時的に保留する一時保留部として機能する。
本実施例の収納繰出機構1の収納設定枚数は10枚に設定されている。また、紙幣Pの搬送方向は紙幣Pの短手方向であり、図1に示す各矢印の方向に搬送される。
ドラム状ガイドとしてのガイドドラム2は、樹脂材料で形成された紙幣Pの長手方向以上の軸方向長さ(図1において紙面奥行方向の長さをいう。)を有する一つの円筒面からなるドラム状曲面を外周面としたガイド部材であって、券売機のフレーム等に固定されている(ガイドドラム2自体は紙幣の搬送方向に回転しない)。
弾性材ベルト3aは、合成ゴム等の比較的弾性に富んだ弾性材で形成された無端の平ベルトであって、回転軸4aに固定された駆動プーリ5aと回転軸6aに固定された従動プーリ7a間にテンションがかけられた状態で掛渡されている。弾性材ベルト3aは、駆動プーリ5aと従動プーリ7aの間のベルトの平行部分の外側の面(ベルト外表面という。)の一方で、ガイドドラム2の外周面2a(ドラム外周面2aという。)を押圧して配置されている。
回転軸4bに固定された駆動プーリ5bと回転軸6bに固定された従動プーリ7b間に掛渡された弾性材ベルト3bのベルト外表面と、回転軸4cに固定された駆動プーリ5cと回転軸6cに固定された従動プーリ7c間に掛渡された弾性材ベルト3cのベルト外表面も、弾性材ベルト3aと同様に、ガイドドラム2のドラム外周面2aを押圧する構造になっている。
また、各駆動プーリ5a、5b、5c、および各従動プーリ7a、7b、7cには、その外周面にクラウニングが設けられており、平ベルトからなる各弾性材ベルト3a、3b、3cの巻掛位置が軸方向に移動しないように構成されている。
これらの弾性材ベルト3a、3b、3cは、図1に示すように、ガイドドラム2の外周面に沿って円周方向に配置される。弾性材ベルト3a、3b、3cは、図示しないモータ等の1つの駆動源により回転駆動される駆動プーリ5a、5b、5cによりそれぞれ駆動されている。弾性材ベルト3a、3b、3cは、ベルト外表面でドラム外周面2a上の紙幣Pの長手方向の中央部を押圧して、紙幣Pの裏面をドラム外周面2aに摺動させながら搬送する。ガイドドラム2は回転しないように固定されているので、駆動プーリ5a、5b、5cの回転駆動による弾性材ベルト3a、3b、3cの移動により、紙幣Pはドラム外周面2a上を滑りながら移動する。紙幣Pは、弾性材ベルト3a、3b、3cが停止した場合であっても、各弾性材ベルト3a、3b、3cのベルト外表面がドラム外周面2aを押圧する押圧部9a、9b、9cで保持されている。
搬入部10は、図示しない券売機の紙幣挿入口から搬送された紙幣Pの収納繰出機構1への搬入を受入れる部位である。搬入部10は、ガイドドラム2の周囲に配置した3つの弾性体ベルト3の中の、一の隣合う弾性材ベルト3の間に配置される。本実施例では、搬入部10は、回転軸6a、4c側の弾性材ベルト3a、3cの間に配置され、駆動プーリ5cと、従動プーリ7aと、弾性材ローラ11と、アイドルローラ12と、搬入ローラ13と、ガイド板14aと、ガイド板14bと、搬入口15と、羽根車16と、押圧ローラ17と、傾斜ガイド18と、収納トリガセンサ30とを有する。搬送部10が配置される一の隣合う弾性材ベルト3のうち、一方の弾性材ベルト3cは駆動プーリ5cに巻掛けられ、他方の弾性材ベルト3aは従動プーリ7aに巻掛けられている。駆動プーリ5cと従動プーリ7aは対向配置されており、駆動プーリ5cと従動プーリ7aが対向している部分において、弾性材ベルト3aと3cの間には所定の隙間(本実施例では、紙幣2枚分の厚さ以上の隙間)が形成されている。
図2に示すように、従動プーリ7aは回転軸6aに取付けられ、回転軸6aの軸方向(紙幣Pの搬送方向に対して直交方向)の両側に、弾性材ローラ11が取付けられている。弾性材ローラ11は従動プーリ7aの回転に伴ってともに回転する。図3に示すように、駆動プーリ5cは回転軸4cに取付けられ、回転軸4cの両側には、ボールベアリング等の転がり軸受からなるアイドルローラ12が取付けられている。また、アイドルローラ12は弾性材ローラ11と対向する位置に取付けられている。
本実施例の弾性材ローラ11は、合成ゴム等の比較的弾性に富んだ弾性材で形成されている。弾性材ローラ11の外径は、従動プーリ7aの直径に弾性材ベルト3aの厚さの2倍を加えた長さより大きくなる直径で形成されている。アイドルローラ12の外径は、駆動プーリ5cの直径に弾性材ベルト3cの厚さの2倍を加えた長さと同等の直径で形成されている。弾性材ローラ11の外周面とアイドルローラ12の外周面とは接触している。
弾性材ローラ11とアイドルローラ12は、搬入された紙幣Pを弾性材ローラ11とアイドルローラ12との間に挟持して、ドラム外周面2aと弾性材ベルト3aのベルト外表面との間に搬入された紙幣Pを搬送する機能を有している。
なお、他の駆動プーリ5a、5bの回転軸4a、4bにはアイドルローラ12は取付けられておらず、駆動プーリ5のみが固定されている。他の従動プーリ7b、7cの回転軸6b、6cには、弾性材ローラ11は取付けられておらず、従動プーリ7のみが固定されている。
搬入口15は、2枚の対向配置されたガイド板14a、14bの端部で形成され、紙幣Pは、搬入口15から搬入される。搬入ローラ13は、紙幣Pの搬入方向からみて搬入口15より下流側かつ駆動プーリ5cの上流側に配置された搬送ローラである。また、搬入ローラ13は、搬入される紙幣Pの裏面側に配置されている。搬入ローラ13には、その外周面の一部または全部に、紙幣Pの搬送が可能な摩擦係数を持った合成ゴム等の摩擦部材が設けられている。搬入ローラ13は、回転軸13aに固定され、図示しない駆動源により弾性材ベルト3とは独立に回転駆動される。
また、羽根車16は、図4に示すように、搬入ローラ13が取付けられた回転軸13aの軸方向の両側に取付けられている。羽根車16には、合成ゴム等の弾性材の薄板で形成された複数の羽根が放射状に埴設されている。羽根車16は、搬入ローラ13の回転に伴ってともに回転し、その羽根の先端部で搬入された紙幣Pの後端を叩き落す機能を有している。
押圧ローラ17は、図5に示すように、回転軸17aの軸方向の中央部に設けられ、図1に示すように、搬入ローラ13に対向する位置に設けられている。図示しないバネ部材が回転軸17aを回転軸13aの方向に押圧することにより、押圧ローラ17は、搬入ローラ13の外周面を押圧する。押圧ローラ17は、搬入ローラ13との間に紙幣Pの長手方向の中央部を挟持し、挟持した紙幣Pを搬送する機能を有している。
傾斜ガイド18は、駆動プーリ5cと従動プーリ7aが対向している部分の弾性材ベルト3cと弾性材ベルト3aとのベルト外表面間から、搬入ローラ13に向かって下る方向に傾斜するガイド板である。傾斜ガイド18は、搬入口15から搬送された紙幣Pの先端部が弾性材ローラ11とアイドルローラ12に挟持され、搬入ローラ13と押圧ローラ17の挟持が解除されたときに、羽根車16の羽根の先端部で叩き落された当該紙幣Pの後端部を受止める機能を有している。これにより、紙幣Pは、先端部が弾性材ローラ11とアイドルローラ12に挟持され、後端部が傾斜ガイド18に押付けられた状態となる。更に、次に搬入された紙幣P(後続紙幣という)の先端部は、先に搬入された紙幣P(先行紙幣という)の後端部上に重ね合わせられる。
繰出部20は、収納繰出機構1の弾性材ベルト3のベルト外表面とドラム外周面2aとの間で保持した紙幣P(収納紙幣ともいう)を外部へ繰出す部位である。繰出部20は、搬入部10が設けられた弾性材ベルト3の間とは異なる、他の隣合う弾性材ベルト3の間に配置される。本実施例では、繰出部20は、回転軸6b、4a側の弾性材ベルト3a、3bの間に配置され、駆動プーリ5aと、従動プーリ7bと、ガイド板24aと、ガイド板24bと、繰出口21と、切替ブレード22と、繰出ローラ23と、押圧ローラ25とを有する。切替ブレード22は、駆動プーリ5aと、従動プーリ7bとの間に配置されている。切替ブレード22は、弾性材ベルト3により搬送される紙幣Pの搬送方向を、ドラム外周面2aの円周方向から繰出口21の方向へ切替える。切替ブレード22は、図示しないソレノイド等のアクチュエータにより回動支点22aを中心に回動駆動される。
搬出口21は、2枚の対向配置されたガイド板24a、24bの端部で形成され、紙幣Pは、繰出口21から繰出される。繰出ローラ23は、紙幣Pの繰出方向からみて繰出口21より上流側かつ駆動プーリ5aの下流側に配置された搬送ローラである。また、繰出ローラ23は搬入ローラ13と同様に、繰出される紙幣Pの裏面側に配置されている。
繰出ローラ23は、回転軸23aに固定され、図示しない駆動源により弾性材ベルト3および搬入ローラ13とは独立に回転駆動される。
押圧ローラ25は、回転軸25aの軸方向の中央部に設けられる。また、押圧ローラ25は、繰出ローラ23に対向する位置に設けられている。
押圧ローラ25は、押圧ローラ17と同様に、図示しないバネ部材が回転軸25aを回転軸23aの方向に押圧することにより、繰出ローラ23の外周面を押圧する。押圧ローラ25は、繰出ローラ23との間に紙幣Pの長手方向の中央部を挟持し、挟持した紙幣Pを搬送する機能を有している。
なお、図1等に黒塗りで示す回転軸4a、4b、4c、13a、23aは、駆動軸を表す。
搬送ガイド27aは、ガイドドラム2の軸方向長さと同等の幅(図1において紙面奥行方向の長さをいう。)を有する、樹脂材料で形成されたガイド部材である。搬送ガイド27aは、券売機のフレーム等に固定されて弾性材ベルト3a、3c間に配置されている。
搬送ガイド27aは、弾性材ベルト3a、3c間を搬送される紙幣Pの先端部または後端部を、ガイドドラム2のドラム外周面2aに沿って搬送方向下流側の次の弾性材ベルト3へ導く機能を有している。搬送ガイド27b、27cも同様の機能を有している。
本実施例では、3つの弾性材ベルト3a、3b、3c間にそれぞれ搬送ガイド27a、27b、27cが配置されている。搬送ガイド27aは、ドラム外周面2aの弾性材ベルト3cによる押圧部9cから弾性材ベルト3aによる押圧部9aまでドラム外周面2a上を搬送される紙幣Pをガイドする。搬送ガイド27bは、弾性材ベルト3aによる押圧部9aから弾性材ベルト3bによる押圧部9bまで搬送される紙幣Pを、搬送方向をドラム外周面2a側に切替えた切替ブレード22(図6参照)と共同してガイドする。搬送ガイド27cは、弾性材ベルト3bによる押圧部9bから弾性材ベルト3cによる押圧部9cまで搬送される紙幣Pをガイドする。
これにより、ガイド27aは、紙幣が押圧部9cから押圧部9aに搬送されるときに、押圧部9a、9bによって押圧されていない紙幣Pの先端または後端がドラム外周面2aから浮き上がることを防止しながら、紙幣Pを押圧部9cから次の押圧部9aへ円滑に導く。ガイド27b、27cも、上述したガイド27aと同様に、押圧部9aと押圧部9cの間、或いは押圧部9bと押圧部9cの間で紙幣Pが浮き上がることを防止する。
なお、本実施例において、紙幣Pは収納繰出機構1内を、ガイドドラム2のドラム外周面2aを経由して搬入部10から繰出部20へ向かう一方向のみに搬送される。ガイドドラム2上の紙幣Pの搬送方向は、図1において反時計方向であり、駆動プーリ5a、5b、5cは、時計方向に回転する。すなわち、紙幣Pは、弾性体ベルト3a、3b、3cの張り側とガイドドラムに挟持され一方向のみに搬送される。
また、本実施例の押圧部9には、紙幣Pの長手方向の両端部をガイドする特別なガイド部材は設けられていないが、本実施例の押圧部9はドラム外周面2aに弾性材ベルト3のベルト外表面を押付けて円弧状に形成されているので、押圧部9とドラム外周面2aで挟持された紙幣Pはドラム外周面2aに沿って湾曲している。紙幣Pが湾曲することにより、紙幣Pの搬送方向と垂直な方向の曲げ剛性が増加するため、紙幣Pの両端部がドラム外周面2aに対して浮き上がることなく搬送される。
収納トリガセンサ30は、対向配置されたガイド板14a、14b間を搬送される紙幣Pを挟んで発光部と受光部とを対向配置した光学式のセンサである。収納トリガセンサ30は、発光部からの光を紙幣Pが遮ったことを受光部で検出して搬入される紙幣Pを検出する機能を有している。収納トリガセンサ30は、搬入口15と搬入ローラ13との間に配置される。図示しない制御部は、収納トリガセンサ30での紙幣Pの検出結果により、紙幣Pの搬入時に駆動プーリ5を回転駆動する。
フル検出センサ31は、ガイドドラム2のドラム外周面2a上を搬送される紙幣Pを挟んで発光部と受光部とを対向配置した光学式のセンサである。フル検出センサ31は、発光部からの光を紙幣Pが遮ったことを受光部で検出して搬送される紙幣Pを検出する機能を有する。フル検出センサ31は、ドラム外周面2a上に収納設定枚数の全ての紙幣Pを収納したときに、先頭の紙幣Pの先端を検出するセンサである。フル検出センサ31は、ドラム外周面2a上に収納設定枚数の全ての紙幣Pを収納したときに、先頭の紙幣Pの先端と最後尾の紙幣Pの後端との間に所定の間隔が開いている状態(フル状態)で、先頭の紙幣Pの先端を検出可能な位置に配置される。本実施例では、フル検出センサ31は、弾性材ベルト3cによる押圧部9cの搬送方向下流側の位置に配置され、ドラム外周面2a上を搬送される先頭の紙幣Pの先端を検出して、ドラム外周面2a上に保持された紙幣Pのフル状態を検出する。
切替トリガセンサ32は、ガイドドラム2のドラム外周面2a上を搬送される紙幣Pを挟んで発光部と受光部とを対向配置した光学式のセンサである。切替トリガセンサ32は、発光部からの光を紙幣Pが遮ったことを受光部で検出して搬送される紙幣Pを検出する機能を有している。切替トリガセンサ32は、ドラム外周面2aの弾性材ベルト3cによる押圧部9cの搬送方向下流側で、切替ブレード22の先端の回動軌跡の上流側に配置されている。切替トリガセンサ32が、ドラム外周面2a上を搬送される先頭の紙幣Pの先端を検出した結果により、図示しない制御部は、紙幣Pの繰出時に切替ブレード22を回動させ、紙幣Pの搬送方向を繰出側に切替える。
搬送路34は、繰出部20から繰出され、切替機構35で搬送方向を切替えられた紙幣Pを、ベルト対またはローラ対で紙幣Pを挟持して券売機の紙幣返却口へ搬送する搬送路である。
搬送路36は、繰出部20から繰出され、切替機構35で搬送方向を切替えられた紙幣Pを、ベルト対またはローラ対で紙幣Pを挟持して券売機の紙幣収納庫へ搬送する搬送路である。
本実施例の紙幣Pは、傾斜ガイド18に羽根車16によって押付けられた先行紙幣の搬送方向(本実施例では、紙幣Pの短手方向)の後端部上に、後続紙幣の先端部を所定の重なり代で重ね合せ、更に、先行紙幣と後続紙幣を重ね合わせた状態でガイドドラム2と弾性材ベルト3の間に搬送する。つまり先行紙幣の後端部の裏面をドラム外周面2aに接触させ、その上に後続紙幣の先端部の裏面を所定の重なり代で重ね合せて、各弾性材ベルト3によりガイドドラム2のドラム外周面2a上に保持された状態で収納される。これにより本実施例の収納繰出機構1が収納できる紙幣Pの収納枚数は、同じ外径を有するガイドドラム2上に重ねることなく搬入順に並べて収納する場合に較べて、より多くの枚数を収納することが可能になる。
また、ドラム外周面2aと紙幣Pとの間の摩擦係数は、紙幣P同士の摩擦係数より小さくなるように設定され、弾性材ベルト3と紙幣Pとの間の摩擦係数は、紙幣P同士の摩擦係数より大きくなるように設定されている。つまり、ドラム外周面2aと弾性材ベルト3とで先行紙幣の後端部と後続紙幣の先端部が挟持されたとき、先行紙幣の後端部は、後続紙幣の先端部とドラム外周面に、先行紙幣の後端部のみを引抜くことができる程度の摩擦力で挟持されている。一方、先行紙幣の重合部以外の部分、後続紙幣および弾性材ベルト3が接している部分の摩擦係数は紙幣P同士よりも大きい。これにより静止しているドラム外周面2aを摺動しながら弾性材ベルト3により搬送される紙幣Pの重なりにズレが生ずることなく重ね合されたときの状態のまま搬送することが可能になる。
本実施例の先行紙幣の後端部と後続紙幣の先端部は、所定の重なり代で重ね合わされるように設定されている。先行紙幣の先端が繰出部20の繰出ローラ23と押圧ローラ25の間に挟持されたときに、先行紙幣の後端は押圧部9a(弾性ベルト3aのベルト外表面)とドラム外表面2aに接している範囲内で挟持され、後続紙幣の先端も押圧部9aとドラム外表面2aに接している範囲内で挟持される。つまり、重なり代の長さは、先行紙幣の先端が繰出部20の繰出ローラ23と押圧ローラ25の間に挟持されたとき、先行紙幣と後続紙幣の重合部が押圧部9aとドラム外表面2aに接している範囲内で挟持される長さに設定されている。
また、本実施例の押圧部9は先行紙幣と後続紙幣との重合部の長さ以上の範囲でドラム外表面に接し、隣り合う押圧部9(9aと9b、9bと9c、9cと9a)の間隔は、紙幣Pの搬送方向の長さ(本実施例では、紙幣Pの短手方向の長さ)以下になるように設定されている。これによりドラム外周面2a上の紙幣Pには、常に弾性材ベルト3による搬送力が作用する。
上記した各部は、図示しない制御部により各センサ30、31、32からの検出信号を基にその駆動の開始、停止等が制御され、その駆動制御プログラムは図示しない記憶部に格納されている。
以下に、図6、図7を用いて、上記した構成の収納繰出機構1による収納動作および繰出動作について説明する。
収納繰出機構1による収納動作においては、図示しない制御部は、図示しない券売機からの収納指令を受信すると、紙幣Pをガイドドラム2上で搬送するための準備動作を開始する。制御部は、繰出部20の切替ブレード22を、紙幣Pをドラム外周面2aの方向に導く方向に回動させて機構内搬送位置(図6に示す位置)に停止させる。更に、制御部は、搬入ローラ13を図6において反時計方向へ回転させる。
そして、制御部は、券売機の紙幣挿入口から搬入部10の搬入口15へ搬送された紙幣Pの先端を収納トリガセンサ30が検出すると、各駆動プーリ5a、5b、5cを図6において時計方向に回転させて各弾性材ベルト3a、3b、3cの駆動を開始し、搬入された紙幣Pの先端が弾性材ローラ11とアイドルローラ12との挟持部に達する前に、弾性材ベルト3による搬送速度が、搬入ローラ13による搬送速度と同速度になるように各駆動プーリ5a、5b、5cを加速させる。
紙幣Pの先端が、収納トリガセンサ30を通過した後に、搬入ローラ13と押圧ローラ17に挟持されて、収納繰出機構1内に搬入される。更に、紙幣Pの先端が、弾性材ローラ11とアイドルローラ12に挟持された後に、弾性材ベルト3aのベルト外表面とドラム外周面2aとの間に搬送される。更に、収納トリガセンサ30が紙幣Pの後端を検出すると、制御部は、紙幣Pの後端が搬入ローラ13と押圧ローラ17による挟持を解除された後に、紙幣Pの後端が羽根車16で傾斜ガイド18に叩き落される位置になるまで、弾性材ローラ11により搬送して駆動プーリ5の駆動を停止する。
このとき、当該紙幣Pは、停止した弾性材ローラ11とアイドルローラ12とに挟持され、その後端部は羽根車16の羽根の先端部で押さえられて傾斜ガイド18の斜面に沿った状態で停止する。
このようにして、先行紙幣の収納を終えた後に、後続紙幣が搬入口15へ搬送され、その先端を収納トリガセンサ30が検出すると、制御部は、各駆動プーリ5a、5b、5cによる各弾性材ベルト3a、3b、3cの駆動を開始する。
制御部は各弾性材ベルト3a、3b、3cにより、所定の搬送速度(後続紙幣の搬送速度よりも遅い速度)で、所定の搬送距離だけ先行紙幣を搬送する(ここで、各駆動プーリ5a、5b、5cの図示しない駆動源がパルスモータである場合は、パルスモータのパルス数により搬送距離を制御し、パルス間隔により搬送速度を制御することとしてもよい。)。このとき、後続紙幣は、先行紙幣よりも速い速度で搬送されるため先行紙幣の後端部上に、後続紙幣の先端部が重ね合わせられることとなる。制御部は、先行紙幣を所定量搬送し、先行紙幣の後端部上に後続紙幣の先端部が所定の重なり代で重ね合わせられたときに、弾性材ベルト3による搬送速度が搬入ローラ13による搬送速度と同速度になるように加速させる。更に、制御部は、その状態で先行紙幣を弾性材ベルト3aおよび弾性材ローラ11で搬送すると共に後続紙幣を搬入ローラ13で搬送させる。制御部は、後続紙幣の先端を弾性材ローラ11とアイドルローラ12とに挟持させて先行紙幣と後続紙幣を同時に搬送し、搬入ローラ13と押圧ローラ17による挟持が解除された後続紙幣の後端が、羽根車16で傾斜ガイド18に叩き落される位置になるまで搬送して駆動プーリ5の駆動を停止させる。
この動作により、先行紙幣の先端部はドラム外周面2aと弾性材ベルト3aのベルト外表面との間に挟持され、ドラム外周面2a側に存在する先行紙幣の後端部上に、弾性材ローラ11とアイドルローラ12とに挟持された後続紙幣の先端部が所定の重なり代で重ね合される。後続紙幣の後端部は羽根車16の羽根の先端部で押さえられて傾斜ガイド18の斜面に沿った状態で停止する。
また、先行紙幣と後続紙幣との重合部が、外表面間の対向部を通過するときに、その弾性材ベルト3cのベルト外表面は紙幣Pの搬送方向とは逆方向に回転しているが、本実施例の対向部には紙幣Pの2枚分の厚さより大きい所定の隙間が設けられ、かつ先行紙幣を弾性材ベルト3cのベルト外表面側にして搬送されるので、例え先行紙幣の後端部が弾性材ベルト3cのベルト外表面に接触したとしても所定の重なり代にズレが生ずることはなく、重ね合されたときの状態のまま搬送される。
このようにして、順次に搬入口15へ搬送された後続紙幣の先端部が、その先行紙幣の後端部に重ね合されてガイドドラム2上に収納される。更に、フル検出センサ31がガイドドラム2上に収納された先行紙幣のうち、最も先頭の紙幣Pの先端を検出すると、制御部は、収納設定枚数の紙幣Pが収納されたと判定する。その後、制御部は、各駆動ローラ5a、5b、5cおよび搬入ローラ13の駆動を停止し、券売機へフル状態になった旨のフル通知を送信する。券売機は紙幣挿入口を閉鎖して新たな紙幣の挿入を停止させる。
なお、通常の場合は、紙幣挿入口から挿入される紙幣Pの枚数が、収納設定枚数を超えることはないので、制御部は、券売機からの取込終了指令を受信したときに、紙幣Pの収納終了を判定して各駆動ローラ5および搬入ローラ13の駆動を停止する。
上記のようにして、複数の紙幣Pがドラム外周面2aと各弾性材ベルト3とに保持され、最後尾の紙幣Pが挿入部10の弾性材ローラ11とアイドルローラ12とに挟持された状態(図6に示す状態)で収納された後に、収納紙幣の金額が確定されたとき、または収納紙幣の返却要求があったときに、図示しない券売機から収納紙幣の繰出指令が送信され、これを受信した制御部は、ドラム外周面2aと各弾性材ベルト3との間に保持して収納した紙幣Pの繰出動作を開始する。
すなわち、制御部は、繰出部20の繰出ローラ23を図7において反時計方向に回転駆動させると共に、各駆動プーリ5a、5b、5cを時計方向に回転させて各弾性材ベルト3a、3b、3cを駆動させ、ガイドドラム2のドラム外周面2aと各弾性材ベルト3a、3b、3cとに保持された紙幣Pを弾性材ベルト3によりその重なりを維持したまま図7において反時計方向に搬送させる。
このとき、最後尾の紙幣Pは、弾性材ローラ11によりドラム外周面2aと弾性材ベルト3aの外表面との間に搬送され、その先行紙幣との重なりを維持したまま弾性材ベルト3aにより搬送される。
そして、制御部は、最後尾の紙幣Pの後端を切替トリガセンサ32が検出した後、紙幣Pの後端が切替ブレード22の先端の回動軌跡を通過するまで紙幣Pを搬送させる。更に、制御部は切替ブレード22を回動させ、切替ブレード22の先端を最も先頭の紙幣Pの先端と、最後尾の紙幣Pの後端との間に差込んで、紙幣Pの搬送方向が繰出口21の方向となる位置に切替ブレード22を切替える。更に、制御部は弾性材ベルト3により紙幣Pを搬送させる。更に、制御部は、最も先頭の紙幣Pの先端を切替トリガセンサ32が検出した後、切替トリガセンサ32から繰出部20の繰出ローラ23と押圧ローラ25との挟持部までに相当する距離搬送させ、最も先頭の紙幣Pの先端が繰出ローラ23と押圧ローラ25とに挟持されたときに、弾性材ベルト3の駆動を停止する。
制御部は、この場合の切替トリガセンサ32通過後の紙幣Pの搬送距離を、駆動プーリ5を駆動するパルスモータのパルス数、またはエンコーダからのパルス数によって制御する。
弾性材ベルト3の駆動を停止した制御部は、先頭の紙幣Pを繰出ローラ23と押圧ローラ25により、その後端を弾性材ベルト3aの押圧部9aに存在する後続紙幣との重合部から引抜いて繰出口21から繰出させると共に、その繰出通知を券売機へ送信する。
このとき、本実施例のドラム外周面2aと紙幣Pとの間の摩擦係数は、紙幣P同士の摩擦係数より小さくなるように設定され、弾性材ベルト3と紙幣Pとの間の摩擦係数は、紙幣P同士の摩擦係数より大きくなるように設定されているので、後続紙幣が先行紙幣に引きずられて移動することはなく、後続紙幣の先端は弾性材ベルト3aの押圧部9aに押圧された状態で停止している。つまり、ドラム外周面2aと押圧部9aとに挟持された先行紙幣と後続紙幣との重合部のうち、先行紙幣の後端部のみが小さい摩擦力で後続紙幣の先端部とドラム外周面に挟持されているため、先行紙幣のみを引抜くことができる。
一方、制御部からの繰出通知を受信した券売機は、収納紙幣の金額確定による繰出の場合は、切替機構35により繰出された紙幣Pの搬送方向を搬送路36の方向に切替え、当該紙幣Pを搬送路36によって紙幣収納庫へ搬送して収納する。返却要求による繰出の場合は、切替機構35により繰出された紙幣Pの搬送方向を搬送路34の方向に切替え、当該紙幣Pを搬送路34によって紙幣返却口へ搬送して返却する。
そして、制御部は、引抜かれる先頭の紙幣Pの後端を切替トリガセンサ32が検出したときに、再び弾性体ベルト3a、3b、3cを駆動して、2枚目の紙幣P(収納中の先頭紙幣)を搬送させる。更に、制御部は、2枚目の紙幣P(収納中の先頭紙幣)の先端を切替トリガセンサ32が検出した後、切替トリガセンサ32から繰出部20の繰出ローラ23と押圧ローラ25との挟持部までに相当する距離を搬送させる。更に、制御部は、先頭の紙幣Pの先端が繰出ローラ23と押圧ローラ25とに挟持されたときに、弾性材ベルト3の駆動を停止し、当該紙幣Pを繰出ローラ23と押圧ローラ25により引抜いて繰出口21から繰出させると共に、その繰出通知を券売機へ送信する。
その後、制御部は、上記と同様にして順次に収納紙幣を繰出口21から繰出し、最後尾の紙幣Pを繰出して収納紙幣の繰出を終了させた後に、更にガイドドラム2の1周分に相当する距離、弾性体ベルト3を駆動し、フル検出センサ31、切替トリガセンサ32が残留紙幣を検出しないことを確認して繰出動作を終了させる。
このようにして、本実施例の収納繰出機構1による収納動作および繰出動作が行われる。
以上説明したように、本実施例では、ガイドドラム2のドラム外周面を押圧する弾性体ベルト3を円周方向に3箇所配置し、ドラム外周面と弾性体ベルト3のベルト外表面との間に、先行紙幣の後端部に後続紙幣の先端部を重ね合せて保持するようにしたことによって、テープと共に紙幣Pを巻取って収納するテープ式の収納繰出機構に較べて構造の簡素化を図ることができると共に、同一の外径を有するガイドドラム2を備えた収納繰出機構の紙幣Pの収納枚数を増加させることができる。更に、ガイドドラム2をフレーム等に固定し、回転させない構造としたことにより、ガイドドラム2を回転させるための駆動源、またはガイドドラム2への駆動伝達手段(ギヤ、ベルト等)を必要としない。また、収納繰出機構1内の搬送方向を一方向のみとし、弾性体ベルトの張り側とガイドドラム2で紙幣Pを挟持し、ガイドドラム2上を滑らせながら紙幣Pを搬送する構造としたことにより、弾性体ベルト3の駆動機構を簡素化し(一つの弾性体ベルトを駆動プーリおよび従動プーリ各一個で駆動する)、収納繰出機構の製造コストを削減することができる。
また、一の隣り合う弾性材ベルト3の間に、ドラム外周面とベルト外表面との間に紙幣Pを搬入する搬入部10を設けると共に、他の隣り合う弾性材ベルト3の間に、ドラム外周面とベルト外表面との間から紙幣Pを繰出す繰出部20を設け、搬入部10によって搬入された先行紙幣の後端部に後続紙幣の先端部を重ね合せてガイドドラム2上に収納した紙幣Pの後端部のみを小さい摩擦力で後続紙幣の先端部とドラム外周面とで挟持することにより、先頭の紙幣Pを繰出部によって1枚だけ引抜くことが可能になり、紙幣Pの繰出時における重送を防止することができる。
以下に、図8を用いて本実施例の収納繰出機構について説明する。なお上記実施例1と同様の部分は、同一の符号を付してその説明を省略する。
本実施例の説明においては、上記実施例1で説明した繰出部20は、第1の繰出部20といい、第1の繰出部20を構成する部品は、必要に応じ「第1の」の語を付して説明する。
第2の繰出部40は、上記実施例1の第1の繰出部20と同様に、収納紙幣を外部へ繰出す第2の部位である。繰出部40は、搬入部10および第1の繰出部20が設けられた弾性材ベルト3の間とは異なる、もう一つの隣合う弾性材ベルト3の間に配置される。本実施例では、繰出部40は、回転軸6c、4c側の弾性材ベルト3b、3cの間に配置されている。第2の切替ブレード42は駆動プーリ5bに巻掛けられた弾性材ベルト3bのベルト外表面と、従動プーリ7cに巻掛けられた弾性材ベルト3cのベルト外表面との間に配置されている。切替ブレード42は、弾性材ベルト3により搬送される紙幣Pの搬送方向を、ドラム外周面2aの円周方向から第2の繰出口41の方向へ切替える。切替ブレード42は、図示しないソレノイド等のアクチュエータにより、回動支点42aを中心に回動駆動される。
第2の繰出口41は、2枚の対向配置されたガイド板44a、44bの端部で形成され、紙幣Pは、第2の繰出口41から繰出される。第2の繰出ローラ43は、紙幣Pの繰出方向からみて繰出口41より上流側かつ駆動プーリ5bの下流側に配置された搬入ローラ13と同様の搬送ローラである。また、第2の繰出ローラ43は繰出される紙幣Pの裏面側に配置されている。第2の繰出ローラ43は、回転軸43aに固定され、図示しない駆動源により弾性材ベルト3、および搬入ローラ13、第1の繰出ローラ23とは独立に回転駆動される。
第2の押圧ローラ45は、回転軸45aの軸方向の中央部の第2の繰出ローラ43に対向する位置に設けられている。押圧ローラ17と同様に、図示しないバネ部材が回転軸45aを押圧することにより、第2の押圧ローラ45は第2の繰出ローラ43の外周面を押圧する。第2の押圧ローラ45は、第2の繰出ローラ43との間に紙幣Pの長手方向の中央部を挟持して搬送する機能を有している。
搬送ガイド47は、上記実施例1の搬送ガイド27bと同様に形成されたガイド部材である。紙幣Pが弾性材ベルト3bによる押圧部9bから弾性材ベルト3cによる押圧部9cまで搬送されるとき、搬送ガイド47は、紙幣Pの搬送方向をドラム外周面2a側に切替えた第2の切替ブレード42と共同して、紙幣Pをガイドする。
切替トリガセンサ49は、ガイドドラム2のドラム外周面2a上を搬送される紙幣Pを挟んで発光部と受光部とを対向配置した光学式のセンサである。切替トリガセンサ49は、発光部からの光を紙幣Pが遮ったことを受光部で検出して搬送される紙幣Pを検出する機能を有している。切替トリガセンサ49は、ドラム外周面2aの弾性材ベルト3bによる押圧部9bの搬送方向下流側で、第2の切替ブレード42の先端の回動軌跡の上流側に配置される。切替トリガセンサ49は、ドラム外周面2a上を搬送される先頭の紙幣Pの先端を検出する。図示しない制御部は、切替トリガセンサ49での紙幣Pの先端の検出結果により、紙幣Pの繰出時に第2の切替ブレード42を切替える。
搬送路50は、第2の繰出部40から繰出された紙幣Pを、ベルト対またはローラ対で挟持して搬送する搬送路である。
本実施例においては、搬送路34は、第1の繰出部20から繰出された紙幣Pを券売機の紙幣返却口へ搬送する搬送路として用いられる。搬送路36は、第1の繰出部20から繰出された紙幣Pを券売機の循環紙幣の金種(釣銭として再使用する金種の紙幣をいい、本実施例では千円紙幣)の紙幣収納庫へ搬送する搬送路として用いられる。搬送路50は、第2の繰出部40から繰出された紙幣Pを券売機の非循環紙幣の金種(釣銭として再使用しない金種の紙幣をいい、本実施例では1万円紙幣等の千円紙幣以外の紙幣)の紙幣収納庫へ搬送する搬送路として用いられる。
以下に、本実施例の収納繰出機構1による収納動作および繰出動作について説明する。
本実施例の収納繰出機構1による収納動作は、上記実施例1の場合と同様であるので、その説明を省略する。
この場合に、図示しない制御部は、紙幣Pをガイドドラム2上で搬送するための準備動作を開始する。制御部は、第1の繰出部20の第1の切替ブレード22、および第2の繰出部40の第2の切替ブレード42を、紙幣Pをドラム外周面2aの方向に導く方向に回動させて、それぞれ機構内搬送位置に停止させる。更に制御部は、搬入ローラ13を図8において反時計方向へ回転させる。
図示しない制御部は、複数の紙幣Pをドラム外周面2aと各弾性材ベルト3a、3b、3cとに保持させ、最後尾の紙幣Pが挿入部10の弾性材ローラ11とアイドルローラ12とに挟持された状態(図6参照)で停止させる。この後に、収納紙幣の金額が確定されたとき、または収納紙幣の返却要求があったときに、図示しない券売機は、図示しない鑑別部で鑑別された金種を収納順に記録した金種リストを添付した収納紙幣の繰出指令を制御部に送信する。これを受信した制御部は、ドラム外周面2aと各弾性材ベルト3との間に保持した紙幣Pの繰出動作を開始する。
すなわち、制御部は、各駆動プーリ5a、5b、5cを時計方向に回転させて各弾性材ベルト3a、3b、3cを駆動し、ガイドドラム2のドラム外周面2aと各弾性材ベルト3a、3b、3cとに保持された紙幣Pを弾性材ベルト3a、3b、3cによりその重なりを維持したまま図8において反時計方向に搬送させる。
このとき、最後尾の紙幣Pは、弾性材ローラ11によりドラム外周面2aと弾性材ベルト3aの外表面との間で、その先行紙幣との重なりを維持したまま弾性材ベルト3aにより搬送される。
そして、制御部は、金種リストに記録された先頭の紙幣P(1枚目の紙幣P)の金種が、千円である場合は、第1の繰出部20の第1の繰出ローラ23を図8において反時計方向に回転駆動させると共に、当該先頭の紙幣を、上記実施例1と同様にして、第1の繰出部20の第1の繰出口21から繰出させると共に、その繰出通知を券売機へ送信し、券売機は、搬送路36によって当該紙幣を千円紙幣の紙幣収納庫に収納する。
2枚目の紙幣の金種が、千円である場合は、第1の繰出ローラ23を回転駆動したまま、上記実施例1と同様にして、第1の繰出部20の第1の繰出口21から繰出させると共に、その繰出通知を券売機へ送信し、券売機は、搬送路36によって当該紙幣を千円紙幣の紙幣収納庫に収納する。
また、制御部は、金種リストに記録された先頭の紙幣P(1枚目の紙幣P)の金種が、1万円である場合は、第2の繰出部40の第2の繰出ローラ43を図8において反時計方向に回転駆動させる。制御部は、最後尾の紙幣Pの後端を第2の切替トリガセンサ49が検出した後、紙幣Pの後端が第2の切替ブレード42の先端の回動軌跡を通過するまで紙幣Pを搬送させる。更に、制御部は、第2の切替ブレード42を回動させて、第2の切替ブレード42の先端を先頭の紙幣Pの先端と、最後尾の紙幣Pの後端との間に差込んで、紙幣Pの搬送方向が第2の繰出口41の方向となる位置に切替ブレード42を切替える。制御部は、第2の切替トリガセンサ49が先頭の紙幣Pの先端を検出するまで、弾性材ベルト3により紙幣Pを搬送させる。更に、制御部は、紙幣Pを第2の切替トリガセンサ49から第2の繰出ローラ43と第2の押圧ローラ45との挟持部までに相当する距離を搬送させる。制御部は、先頭の紙幣Pの先端が第2の繰出ローラ43と第2の押圧ローラ45とに挟持されたときに、弾性材ベルト3a、3b、3cの駆動を停止させる。
制御部は、弾性材ベルト3a、3b、3cの駆動を停止した後に、第2の繰出ローラ43と第2の押圧ローラ45により、先頭の紙幣Pの後端を、弾性材ベルト3bの押圧部9bに存在する後続紙幣との重合部から引抜いて第2の繰出口41から繰出させる。更に、制御部は、その繰出通知を券売機へ送信し、券売機は、搬送路50によって当該紙幣を1万円紙幣の紙幣収納庫に収納する。
2枚目の紙幣の金種が1万円である場合は、制御部は、第2の繰出ローラ43を回転駆動したまま、引抜かれる先頭の紙幣P(1枚目の紙幣P)の後端を第2の切替トリガセンサ49が検出したときに、再び弾性体ベルト3a、3b、3cを駆動し紙幣Pを搬送させる。更に、制御部は、2枚目の紙幣の先端を第2の切替トリガセンサ49が検出した後、第2の切替トリガセンサ49から第2の繰出ローラ43と第2の押圧ローラ45との挟持部までに相当する距離だけ紙幣を搬送させる。更に、制御部は、先頭の紙幣Pの先端が第2の繰出ローラ43と第2の押圧ローラ45とに挟持されたときに、弾性材ベルト3の駆動を停止させる。更に、制御部は、第2の繰出ローラ43と第2の押圧ローラ45により、当該紙幣Pを引抜いて第2の繰出口41から繰出させると共に、その繰出通知を券売機へ送信し、券売機は、搬送路50によって当該紙幣を1万円紙幣の紙幣収納庫に収納する。
1枚目の紙幣Pが千円紙幣であり、2枚目の紙幣Pの金種が1万円紙幣である場合は、1枚目の千円紙幣が、第1の繰出ローラ23と第1の押圧ローラ25により引抜かれ、更に、第1の切替トリガセンサ32が、1枚目の千円紙幣の後端を検出した後に、制御部は、1枚目の千円紙幣の後端が第1の切替ブレード22の先端の回動軌跡を通過するまで紙幣を搬送させる。制御部は、第1の切替ブレード22を回動させて機構内搬送位置(図6に示す位置)に停止させ、紙幣Pの搬送方向をドラム外周面2aに導く方向に切替ブレード22の位置を切替える。制御部は、1枚目の千円紙幣の繰出後に第1の繰出ローラ23の回転駆動を停止する。更に、制御部は、再び弾性体ベルト3a、3b、3cを駆動すると共に第2の繰出ローラ43を回転駆動し、2枚目の1万円紙幣を先頭にして第2の繰出部40の方向へ搬送させる。制御部は、最後尾の紙幣Pの後端を第2の切替トリガセンサ49が検出し、紙幣Pの後端を第2の切替ブレード42の先端の回動軌跡を通過するまで搬送させたときに、第2の切替ブレード42を回動させる。更に、制御部は、第2の切替ブレード42の先端を現段階の先頭の紙幣Pである1万円紙幣の先端と、最後尾の紙幣Pの後端との間に差込んで紙幣Pの搬送方向を第2の繰出口41の方向に切替える。制御部は、上記1万円紙幣の場合と同様にして、当該1万円紙幣を第2の繰出口41から繰出させると共に、その繰出通知を券売機へ送信し、券売機は、搬送路50によって当該紙幣を1万円紙幣の紙幣収納庫に収納する。
1枚目の紙幣Pが1万円紙幣であり、2枚目の紙幣Pの金種が千円紙幣である場合は、一枚目の1万円紙幣が、第2の繰出ローラ43と第2の押圧ローラ45により引抜かれ、更に、第2の切替トリガセンサ49が、1枚目の1万円紙幣の後端を検出した後に、制御部は、1枚目の1万円紙幣の後端が第2の切替ブレード42の先端の回動軌跡を通過するまで紙幣Pを搬送させる。更に制御部は、第2の切替ブレード42を回動させて機構内搬送位置(図6に示す位置)に停止させ、紙幣Pの搬送方向をドラム外周面2aの方向に導く方向に切替ブレード42の位置を切替える。更に、制御部は、1枚目の1万円紙幣の繰出後に第2の繰出ローラ43の回転駆動を停止する。更に、制御部は、再び弾性体ベルト3a、3b、3cを駆動すると共に第1の繰出ローラ23を回転駆動し、2枚目の千円紙幣を先頭にして第1の繰出部20の方向へ搬送させる。更に、制御部は、最後尾の紙幣Pの後端を第1の切替トリガセンサ32が検出し、最後尾の紙幣Pの後端が第1の切替ブレード22の先端の回動軌跡を通過するまで搬送したときに、第1の切替ブレード22を回動させる。更に、制御部は、第1の切替ブレード22の先端を現段階の先頭の紙幣Pである千円紙幣の先端と、最後尾の紙幣Pの後端との間に差込んで紙幣Pの搬送方向を第1の繰出口21の方向に切替える。更に、制御部は、上記千円紙幣の場合と同様にして、当該千円紙幣を第1の繰出口21から繰出させると共に、その繰出通知を券売機へ送信し、券売機は、搬送路36によって当該紙幣を千円紙幣の紙幣収納庫に収納する。
その後の収納紙幣の搬送先を振分ける繰出動作は、上記と同様に、金種リストに記録された金種に応じて搬送先を振分けながら順次に行なわれ、最後尾の紙幣Pを繰出して収納紙幣の繰出を終了した後に、制御部は、更にガイドドラム2の1周分に相当する距離、弾性体ベルト3を駆動し、フル検出センサ31、第1の切替トリガセンサ32、第2の切替トリガセンサ49が残留紙幣を検出しないことを確認して繰出動作を終了させる。
なお、券売機からの繰出指令が、返却要求を添付した繰出指令の場合は、制御部は、実施例1と同様にして、第1の繰出部20のみから収納紙幣を繰出、券売機は、切替機構35により繰出された紙幣Pの搬送方向を搬送路34の方向に切替え、当該紙幣Pを搬送路34によって紙幣返却口へ搬送して返却する。
このようにして、本実施例の収納繰出機構1による収納動作および搬送先を振分けた繰出動作が行われる。
上記のように、本実施例の収納繰出機構1においては、収納繰出機構1によって収納紙幣の搬送先を振分けることができるので、例えば、1万円紙幣等の非循環紙幣の紙幣収納庫を収納繰出機構1の直下に配置し、搬送路36の振分搬送路を省略して、千円紙幣等の循環紙幣までの搬送路36を短縮して搬送路の構成の簡素化を図ることができ、本実施例の収納繰出機構1を用いた券売機の小型化を図ることができると共に、券売機の製造コストを削減することができる。
以上説明したように、本実施例では、上記実施例1と同様の効果に加えて、収納繰出機構に2つの繰出部20、40を設けたことによって、収納繰出機構によって収納紙幣の搬送先を振分けることができ、搬送路の構成を簡素化して、収納繰出機構を有する券売機の小型化を図ることができる。
なお、上記各実施例においては、ガイドドラム2の周囲に弾性材ベルトを3つ配置するとして説明したが、弾性材ベルトの数は前記に限らず、2または4以上であってもよい。この場合に弾性材ベルトを4以上とすれば、実施例2において繰出部の数を更に増加させることができ、金種毎に搬送先を振分けることも可能になる。
また、上記各実施例においては、ガイドドラム2の周囲に複数の弾性材ベルトを配置するとして説明したが、図9に示すように複数の弾性材ローラ301a〜301f、302、アイドルローラ303および搬送ガイド304a〜304c、305をガイドドラム2の周囲に配置して収納繰出機構1を構成するようにしてもよい。弾性材ローラ301aと弾性材ローラ301b(または、弾性材ローラ301cと弾性材ローラ301d、弾性材ローラ301eと弾性材ローラ301f)は紙幣Pの搬送方向の長さ(上記各実施例においては紙幣Pの短手方向の長さ)以下の間隔で配置され、ドラム外周面2aを押圧している。ここで、弾性材ローラ301aと弾性材ローラ301bは押圧部9aの両端に対応する位置に配置され、同様に弾性材ローラ301c、301dと押圧部9b、弾性材ローラ301e、301fと押圧部9cは各々対応する位置に設けられている。弾性材ローラ302は駆動プーリ5cの位置に、また、アイドルローラ303は、従動プーリ7aの位置に設けられ、弾性材ローラ302とアイドルローラ303は接触しており、紙幣Pの搬入時には上記各実施例の弾性材ローラ11およびアイドルローラ12と同様に搬入ローラ13、押圧ローラ25と連動して先行紙幣と後続紙幣を重ねながら紙幣Pの搬入動作をする。なお、図9に黒塗りで示す弾性材ローラ301a〜301fの回転軸は駆動軸を表し、図示しない一つの駆動源により駆動されている。搬送ガイド304は搬入口15から搬入された紙幣Pを弾性材ローラ301aとドラム外周面2aが挟持する位置までガイドする。また、弾性材ローラ301a〜301fは、比較的弾性に富んだ弾性材で形成されている。このため、弾性材ローラ301a〜301fは、ドラム外周面2aと弾性材ローラ301a〜301fが紙幣Pを挟持するときには、重ねあわされた紙幣Pを挟持できる程度に弾性変形する。搬送ガイド304a〜304cは弾性材ローラ301a〜301fの間に設けられ、各々が押圧部9a、9b、9cに対応する位置に配置される。紙幣Pの搬入時には、搬送ガイド304aは、紙幣Pの重なりを維持したままドラム外周面2a上(弾性材ローラ301aと301bの間)から浮き上がらないように紙幣Pをガイドする。本構成において、紙幣Pの重なり代は、収納された紙幣の最も先頭の紙幣Pが繰出しローラ23と押圧ローラ25に挟持されたとき、紙幣Pの後端と後続紙幣の重合部が弾性材ローラ301bとドラム外周面2aに挟持される位置となるよう設定されている。これにより、紙幣Pの搬出時には、繰出しローラ23と押圧ローラ25に紙幣Pを挟持した状態で、弾性材ローラ301bの駆動を停止することにより、弾性材ローラ301bとドラム外周面2aに挟持された紙幣Pの重合部から紙幣Pを繰出しローラ23と押圧ローラ25で引抜くことができる。
更に、上記各実施例においては、ドラム状ガイドは円筒状のガイドドラム2であるとして説明したが、ドラム状ガイドは、図10に示すように、同一の中心軸上に樹脂材料で形成された複数の円盤400を一定間隔で配置して、紙幣Pの長手方向以上の軸方向長さとした円盤状ガイド401であってもよい。このようにしても円盤状ガイド401の外周面を、断続的な円筒面からなるドラム状曲面とすることができる。
このような円盤状ガイド401は、円盤状ガイド401の外周面と紙幣Pとの間の摩擦係数は、円盤状ガイド401に用いるガイド部材の材質の選択に加えて、円盤状ガイド401と紙幣Pとの接触面積を調節することで設定が可能である。円盤状ガイド401と紙幣Pとの接触面積は、円盤400の厚さ、および円盤400を配置する間隔により調節が可能である。例えば、円盤状ガイド401を構成する円盤400の枚数を一定とする場合には、円盤400の厚みを調節することで、円盤状ガイド401と紙幣Pとの接触面積を増減することが可能である。また、円盤400の厚みを一定とする場合には、円盤状ガイド401を構成する円盤400の配置する間隔を調節(円盤400の枚数を調節)することで、円盤状ガイド401と紙幣Pとの接触面積を増減することが可能である。また、本実施例においては、弾性材ベルト3a、3b、3cはドラム外周面2aに常に接触する構造としているが、図11に示すように、弾性材ベルト3a、3b、3cを、同一の中心軸上に配置された複数の円盤400の間に配置し、ドラム外周面2aに弾性材ベルト3a、3b、3cをオーバーラップさせ媒体の挟持力を強化する構造としてもよい。
更に、上記各実施例においては、ガイドドラム2は円筒状部材、円盤状ガイド401は図10に示したように、同一の中心軸上に円盤400を一定間隔で配置した構造であるとして説明したが、円柱状であってもよい。
更に、上記各実施例においては、ガイドドラム2と円盤状ガイド401は樹脂材料で形成するとして説明したが、金属製の円筒状部材または円柱状部材の外周面に、樹脂材料を被覆して形成するようにしてもよい。
更に、上記各実施例においては、上位装置は乗車券等の券売機であるとして説明したが、ICカードのチャージ装置や自動販売機、現金自動預払機等の紙幣を取扱う自動取引装置、および小切手等を取扱う紙葉類取扱装置であれば、本発明を適用することができる。
1 収納繰出機構
2 ガイドドラム
2a ドラム外周面
3、3a、3b、3c 弾性材ベルト
4a〜4c、6a〜6c、13a、17a、23a、25a、43a、45a 回転軸
5、5a、5b、5c 駆動プーリ
7、7a、7b、7c 従動プーリ
9、9a、9b、9c 押圧部
10 搬入部
11 弾性材ローラ
12 アイドルローラ
13 搬入ローラ
14a、14b、24a、24b、44a、44b ガイド板
15 搬入口
16 羽根車
17 押圧ローラ
18 傾斜ガイド
20 (第1の)繰出部
21 (第1の)繰出口
22 (第1の)切替ブレード
22a、42a 回動支点
23 (第1の)繰出ローラ
25 (第1の)押圧ローラ
27、27a、27b、27c、47 搬送ガイド
30 収納トリガセンサ
31 フル検出センサ
32 (第1の)切替トリガセンサ
34、36、50 搬送路
40 第2の繰出部
41 第2の繰出口
42 第2の切替ブレード
43 第2の繰出ローラ
45 第2の押圧ローラ
49 第2の切替トリガセンサ
100 集積繰出機構
101 フィードローラ
102 ピックアップローラ
103 ゲートローラ
104 羽根車
105 搬入繰出口
106 ステージ
107 ガイド
108 リンク
200 紙幣収納繰出装置
201 センタリール
202 巻取リール
203 ローラ
204 小径ギヤ
205 大径ギヤ
206 搬入繰出口
207 搬送路
208、209 回転軸
301a、301b、301c、301d、301e、301f、302 弾性材ローラ
303 アイドルローラ
304a、304b、304c、305 搬送ガイド
400 円盤
401 円盤状ガイド

Claims (11)

  1. ドラム状曲面を形成したガイドと、
    駆動プーリと従動プーリとの間に掛渡された弾性材ベルトと、を備え、
    前記ドラム状曲面の外周面を前記弾性材ベルトのベルト外表面で押圧して、前記弾性材ベルトを前記ドラム状曲面の円周方向に複数配置し、
    前記ドラム状曲面と前記ベルト外表面との間に、先行媒体の後端部に、後続媒体の先端部を所定の重なり代で重ね合せて保持し、
    一の隣合う前記弾性材ベルトの間に、前記ドラム状曲面の外周面と前記ベルト外表面との間に媒体を搬入する搬入部を設けると共に、
    他の隣合う前記弾性材ベルトの間に、前記ドラム状曲面の外周面と前記ベルト外表面との間に保持した媒体を繰出す繰出部を設け、
    前記ドラム状曲面の外周面と媒体との間の摩擦係数は、媒体同士の摩擦係数より小さくなるように設定され、
    前記ベルト外表面と媒体との間の摩擦係数は、媒体同士の摩擦係数より大きくなるように設定され、
    前記ドラム状曲面を形成するガイドは媒体の搬送方向に回転しないよう固定され、
    先行媒体と後続媒体の重合部が前記ベルト外表面の押圧部とドラム外表面に挟持されたときに、先行媒体の後端は、後続媒体と前記ドラム外表面の間に、先行媒体のみを引抜くことができる程度の摩擦力で挟持されていることを特徴とする収納繰出機構。
  2. ドラム状曲面を形成したガイドと、
    駆動プーリと従動プーリとの間に掛渡された弾性材ベルトと、を備え、
    前記ドラム状曲面の外周面を前記弾性材ベルトのベルト外表面で押圧して、前記弾性材ベルトを前記ドラム状曲面の円周方向に複数配置し、
    前記ドラム状曲面と前記ベルト外表面との間に、先行媒体の後端部に、後続媒体の先端部を所定の重なり代で重ね合せて保持し、
    一の隣合う前記弾性材ベルトの間に、前記ドラム状曲面の外周面と前記ベルト外表面との間に媒体を搬入する搬入部を設けると共に、
    他の隣合う前記弾性材ベルトの間に、前記ドラム状曲面の外周面と前記ベルト外表面との間に保持した媒体を繰出す繰出部を設け、
    前記繰出部は、
    前記ドラム状曲面の外周面と前記ベルト外表面との間で搬送した媒体の搬送方向を前記ドラム状曲面の外周面の方向または繰出口の方向に切替える切替ブレードと、
    前記繰出口に設けた繰出ローラと、
    前記繰出ローラを押圧する押圧ローラと、を有し、
    前記ドラム状曲面の外周面と前記ベルト外表面との間に保持した最後尾の媒体の後端が、前記切替ブレードを通過した後、先頭の媒体の先端が前記切替ブレードを通過する前に、前記切替ブレードによる媒体の搬送方向を前記繰出口の方向へ切替え、前記先頭の媒体の先端が、前記繰出ローラと押圧ローラに挟持されたときに、前記各弾性材ベルトの駆動を停止することを特徴とする収納繰出機構。
  3. 請求項2において、
    前記ドラム状曲面の外周面と前記ベルト外表面との間に保持した媒体の、先行媒体と後続媒体との所定の重なり代は、先行媒体の先端が前記繰出ローラと前記押圧ローラに挟持されたときに、後続媒体の先端が前記ベルト外表面の押圧部とドラム外表面との間に挟持される長さであることを特徴とする収納繰出機構。
  4. 請求項3において、
    前記ドラム状曲面の外周面と前記ベルト外表面との間に媒体を保持するための前記押圧部は、先行媒体と後続媒体との重合部の長さ以上の範囲で前記ドラム外表面に接し、前記ドラム状曲面の外周面上で隣り合う押圧部の間隔は媒体長より小さいことを特徴とする収納繰出機構。
  5. 請求項において、
    前記駆動プーリ、前記従動プーリおよび前記弾性材ベルトを3組以上設け、
    前記繰出部を媒体種別に応じて複数個設け、
    媒体種別毎の搬送先に応じて繰出部を切替えることを特徴とする収納繰出機構。
  6. ドラム状曲面を形成したガイドと、
    駆動プーリと従動プーリとの間に掛渡された弾性材ベルトと、を備え、
    前記ドラム状曲面の外周面を前記弾性材ベルトのベルト外表面で押圧して、前記弾性材ベルトを前記ドラム状曲面の円周方向に複数配置し、
    前記ドラム状曲面と前記ベルト外表面との間に、先行媒体の後端部に、後続媒体の先端部を所定の重なり代で重ね合せて保持し、
    一の隣合う前記弾性材ベルトの間に、前記ドラム状曲面の外周面と前記ベルト外表面との間に媒体を搬入する搬入部を設けると共に、
    他の隣合う前記弾性材ベルトの間に、前記ドラム状曲面の外周面と前記ベルト外表面との間に保持した媒体を繰出す繰出部を設け、
    前記搬入部は、
    前記隣合う前記弾性材ベルトを所定の隙間を介して対向配置した対向部と、
    前記従動プーリの回転軸に設けた媒体を搬送する弾性材ローラと、
    前記駆動プーリの回転軸に設けた媒体を搬送するアイドルローラと、
    搬入口に設けた搬入ローラと、
    前記搬入ローラを押圧する押圧ローラと、
    前記搬入ローラの回転軸に設けた羽根車と、
    前記対向部から、前記搬入ローラに向かって下る方向に傾斜する傾斜ガイドと、を有し、
    前記搬入口から、前記搬入ローラと押圧ローラに挟持されて搬送された媒体の挟持が解除されたときに、当該媒体を前記弾性材ローラで前記ドラム状曲面の外周面と前記ベルト外表面との間に搬送し、前記媒体の後端部を前記羽根車で前記傾斜ガイドに沿わせた状態にして停止させることを特徴とする収納繰出機構。
  7. 請求項において、
    前記傾斜ガイドに沿わせた状態にして停止させた先行媒体の後端部上に、後続媒体の先端部を所定の重なり代で重ねるために、
    前記弾性材ベルトにより先行媒体を搬送する速度よりも、前記弾性材ローラで後続媒体を速い速度で搬送し、前記先行媒体の後端部上に、後続媒体の先端部が所定の重なり代で重なったときに、前記各弾性材ベルトおよび弾性材ローラにより前記先行媒体と前記後続媒体とを同じ速度で搬送することを特徴とする収納繰出機構。
  8. 請求項において、
    前記ドラム状曲面を形成したガイドを、円筒形状のガイドドラムとしたことを特徴とする収納繰出機構。
  9. 請求項において、
    前記ドラム状曲面を形成したガイドを、同一の中心軸上に円盤を一定間隔で配置した円盤状ガイドとしたことを特徴とする収納繰出機構。
  10. 請求項において、
    前記ドラム状曲面を形成したガイドを、円柱形状のガイドとしたことを特徴とする収納繰出機構。
  11. 請求項において、
    前記ドラム状曲面周辺に配置した前記駆動プーリ、前記従動プーリおよび前記弾性材ベルトは一方向のみに回転し、
    媒体の搬送方向がドラム外表面を経由して搬入部から繰出部へ向かう一方向のみであることを特徴とする収納繰出機構。
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