JP3534917B2 - メモリアクセス制御方法 - Google Patents

メモリアクセス制御方法

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JP3534917B2
JP3534917B2 JP28983695A JP28983695A JP3534917B2 JP 3534917 B2 JP3534917 B2 JP 3534917B2 JP 28983695 A JP28983695 A JP 28983695A JP 28983695 A JP28983695 A JP 28983695A JP 3534917 B2 JP3534917 B2 JP 3534917B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記憶モジユールに
データとそのデータに対する誤り検出・訂正コードとを
格納して、データの読み出し時に誤り検出・訂正を行う
メモリアクセス制御装置におけるメモリアクセス制御方
に係り、特に、高速なデータ読み出しが必要な処理
と、高速なデータ読み出しを必要としない処理とのそれ
ぞれに対して、読み出しデータの誤り時に最適な訂正処
理を行うことを可能にしたメモリアクセス制御装置にお
けるメモリアクセス制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、コンピュータシステムが扱う情報
処理量の増大に伴い、記憶モジユール(主記憶、キャッ
シュメモリ等)も大容量のものが要求されていされてい
る。このため、コンピュータシステム、特に、1チップ
のマイクロプロセッサは、これらの記憶モジユールを中
央処理装置とは別のチップとして構成して備えられるこ
とが多くなっている。このようなコンピュータシステム
は、処理の高速性、高信頼性が要求されるが、前述した
ような別チップ化された大容量の記憶モジユールを持つ
システムは、中央処理装置へのデータの転送に時間がか
かる上、α線による障害、メモリチップ自体の障害等に
よるデータ誤りの危険性も高くなっており、これを回避
するために、データ誤りの迅速な検出・訂正を行う機構
を備えることが必須となっている。
【0003】このデータ誤りの検出・訂正は、誤り検出
・訂正コード(ECCコード)を用いて行うのが一般的
である。ECCコードは、データの書き込み時に生成さ
れ、記憶モジュール内に保持されており、データの読み
出しの際に同時に読み出されて、読み出されたデータと
ECCコードとを用いてデータ誤りの検出・訂正が行わ
れる。この誤り検出・訂正を行うためにはある程度の時
間が必要である。
【0004】そして、データの読み出し処理は、例え
ば、キャッシュメモリのタグのヒットチェック、キャッ
シュデータの読み出しのように、キャッシュからデータ
が読み出されるまである程度の時間を要するのが一般的
である。このため、中央処理装置は、そのデータを待ち
合わせるために演算を停止することになる。従って、デ
ータの読み出し処理は、極めて迅速な処理が必要とされ
る。そして、極めて高速な処理が要求される場合、中央
処理装置は、データの誤り検出を待たずに読み出したま
まのデータを用いて処理を行い、もし、データに誤りが
検出された場合には、実行中の処理に割り込みを掛けて
中央処理装置の処理を中断させるという方法が用いられ
ている。
【0005】この種の制御を行うメモリアクセス制御の
方法として、例えば、特開平2−304653号公報等
に記載された技術が知られている。
【0006】図4は従来技術によるメモリアクセス制御
装置の構成例を示すブロック図である。図4において、
101は記憶モジュール、102、103は処理装置
A、B、104、105はラッチ、109は誤り訂正回
路、110は誤り検出回路、112、113はエラー割
り込み制御回路である。
【0007】図4に示す従来技術において、処理装置A
102と処理装置B103とは、それぞれ記憶モジュー
ル101より読み出したデータを用いた処理を行う。い
ま、処理装置A102が処理を行うものとして、以下に
その動作を説明する。
【0008】処理装置A102は、記憶モジュール10
1より読み出したデータをデータ線115、データ線1
15を選択しているセレクタ107を通してラッチ10
5に受け取り、そのデータを使用して処理を開始する。
記憶モジュール101より読み出されたデータは、同時
に誤り検出回路110にも送られる。誤り検出回路11
0は、このデータと記憶モジュール101からデータと
共に読み出された信号線114上のECCコードとを用
いてエラーチェックを行い、エラーが検出された場合、
信号線111を通して処理装置A102に割り込みをか
ける。
【0009】処理装置A102は、エラー割り込み制御
回路112がエラー割り込みを検出すると、エラーを含
んだ読み出しデータを用いて行っていた現行の処理を中
断し、記憶モジュール101の読み出しをもう一度行
う。このとき、エラー割り込み制御回路112は、セレ
クタ107を誤り訂正回路109側に切り替えておく。
読み出されたデータは、エラーの有無にかかわらず、誤
り訂正回路109により訂正されて出力され、そのデー
タが改めてラッチ105に受け取られる。処理装置A1
02は、このデータを用いて、処理のやり直しを行う。
処理装置B103における動作も前述と同様に行われ
る。
【0010】図5は前述した従来技術を1次、2次の2
段のキャッシュメモリを有するシステムに適用した場合
のパーシャルライトの処理を説明するフローチャートで
あり、以下、これについて説明する。
【0011】パーシャルライトは、キャッシュメモリへ
の単位書き込みデータ長よりもデータ長の短いデータを
書き込む処理であり、一度キャッシュメモリからデータ
を読み出した後、書き込みデータをそこへマージし、マ
ージ後のデータをキャッシュに書き込むものであり、デ
ータの読み出し時間がシステム性能上重要でない処理で
ある。このパーシャル処理は、従来技術の場合、図5に
示すフローに従って行われる。
【0012】(1)パーシャルライトの処理が開始され
ると、まず、2次キャッシュからデータが読み出される
(ステップ501)。
【0013】(2)この読み出されたデータが受け取ら
れ、書き込みデータとのマージ処理が行われる(ステッ
プ502、503)。
【0014】(3)ステップ501で読み出されたデー
タは、マージ処理と並行して、誤り検出回路によりデー
タ誤りのチェックが行われ、データに誤りが検出される
と、誤り検出回路は、エラー信号を送出する(ステップ
506〜508)。
【0015】(4)ステップ503で、マージ処理が終
了したとき、誤り検出回路からのエラー信号が受信され
ているか否かチェックし、エラー信号が受信されていな
ければ、マージしたデータを2次キャッシュに書き込ん
で処理を終了する(ステップ504、505)。
【0016】(5)ステップ504でエラー信号が受信
されていた場合、再度、2次キャッシュからデータが読
み出される。この時点では、データのマージ処理は行わ
れず、読み出されたデータは、誤り訂正回路に入力され
て誤り訂正処理を受ける(ステップ509、510)。
【0017】(6)誤り訂正後のデータが受け取られ、
ステップ503で行ったマージデータを排除して、再
度、書き込みデータとのマージ処理を行って2次キャッ
シュへの書き込みを行う(ステップ511、512)。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】前述した従来技術は、
図4により説明したように、複数の処理装置を有するシ
ステムに適用された場合、誤り検出回路からのエラー信
号を各処理装置に分配する必要があるため、エラー信号
の負荷が大きくなり、ディレイが厳しくなるという問題
点を生じる。エラー信号は、処理装置におけるキャンセ
ル動作を一刻も早く開始するために少しでも早く伝達す
る必要があるが、誤り検出回路を通過した出力信号であ
るためそもそもディレイが大きく、特に、超小型高集積
のマイクロプロセッサ等では、データとECCコードと
を合わせたビット幅がチップの大きさ(ピン数)と比較
して大きくなるため、記憶モジュールからのデータをチ
ップ上の複数の辺から読み込むことになり、それらを1
箇所に集めてから誤り検出・訂正を行わなければなら
ず、誤り検出・訂正の終了までに長時間を要することに
なり、負荷増大によるエラー信号のディレイの増加は深
刻な問題である。
【0019】また、前述した従来技術は、図5の例で説
明したように、エラーが発生しない場合高速な処理を行
うことができるが、一度、エラーが生じた場合には、処
理装置が動作中の処理を止め、データ受け取り前の状態
に戻って、訂正後のデータを受け取り直すという処理が
必要となるため、処理装置が非常に複雑になるという問
題点を有している。また、処理装置が複雑になると、そ
れだけ論理規模も大きくなるため、各処理装置にこの機
構を付け加えると、装置全体としても論理規模が増大
し、ゲート数の限られた1チップ構成のマイクロプロセ
ッサ等では対応が困難となるという問題点を生じてしま
う。
【0020】本発明の目的は、前記従来技術の問題点を
解決し、ディレイの厳しいエラー報告信号の負荷を軽く
することができ、また、システム全体の性能を落すこと
なく、論理規模の増大も最小限に留めて、記憶モジュー
ルの読み出しとデータのエラー処理を行うことができる
メモリアクセス制御装置におけるメモリアクセス制御方
を提供することにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述の目的を
達成するために、処理装置による処理として、記憶モジ
ュールからのデータ読み出し時間がシステム性能上重要
である処理と、記憶モジュールからのデータ読み出し時
間がシステム性能上重要でない処理とがあることに着目
してなされたものである。例えば、記憶モジュールがキ
ャッシュメモリのタグである場合、キャッシュメモリか
らデータが読み出されるまで処理装置がデータを待ち合
わせて演算を停止するため、タグの読み出し時間がシス
テム性能上非常に重要であるが、キャッシュメモリのパ
ージ処理(あるエントリの無効化)を行う際のヒットチ
ェックの場合には、通常パージ処理の頻度はあまり高く
ないため、タグの読み出し時間はそれほど重要ではな
い。
【0022】本発明によれば前記目的は、データが記憶
される1次キャッシュと、データと誤り検出・訂正コー
ドとが記憶される2次キャッシュと、該2次キャッシュ
から読み出されたデータの誤り検出・訂正を行う誤り検
出・訂正回路と、該誤り検出・訂正回路により訂正され
たデータと2次キャッシュへの書き込みデータとをマー
ジするマージ回路とを備えたメモリアクセス制御装置に
おけるメモリアクセス制御方法において、1次キャッシ
ュミスによる2次キャッシュデータの読み出し処理を行
う際、2次キャッシュからの読み出しデータを前記誤り
検出・訂正回路を介さずに1次キャッシュへ転送し、2
次キャッシュへのパーシャルライト処理を行う際、2次
キャッシュからの読み出しデータを前記誤り検出・訂正
回路により訂正し、訂正後のデータと書き込みデータと
を前記マージ回路でマージし、マージされたデータを2
次キャッシュへ書き込むことにより達成される。
【0023】また、前記目的は、前述において、前記メ
モリアクセス制御装置は、前記誤り検出・訂正回路によ
って訂正したデータを保持する機構を備え、1次キャッ
シュミスによる2次キャッシュデータの読み出し処理を
行う際、誤り検出・訂正回路が読み出したデータのエラ
ーを検出した場合、前記保持されている訂正済みのデー
タを1次キャッシュに転送することにより達成される。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明によるメモリアクセ
ス制御方法が適用されたメモリアクセス制御装置の実
形態を図面により詳細に説明する。
【0025】図1は本発明第1の実施形態によるメモリ
アクセス制御装置の構成を示すブロック図であり、図の
符号は図4の場合と同一である。
【0026】この図1に示す本発明の第1の実施形態
は、本発明の原理を説明するために好適な構成を有する
ものであり、2台の処理装置A、Bに対して、記憶モジ
ュールの読み出しデータを与えると共に、データの誤り
検出・訂正を行うものである。そして、図1に示す例で
は、処理装置A102が、記憶モジュール101からの
データ読み出し時間がシステム性能上重要である処理を
行い、処理装置B103が、データの読み出し時間がシ
ステム性能上重要でない処理を行うものとしている。
【0027】処理装置A102は、記憶モジュール10
1より読み出したデータをデータ線115、データ線1
15を選択しているセレクタ107を通して直接ラッチ
105に受け取り、このデータを使用して処理を行う。
一方、記憶モジュール101より読み出されたデータ
は、同時に誤り検出回路110にも入力される。誤り検
出回路110は、読み出されたデータと、このデータと
共に記憶モジュール101から読み出されたECCコー
ド114とを用いてエラーチェックを行い、さらに、誤
り訂正回路109は、誤り訂正を行って訂正後のデータ
をラッチ106に保持する。
【0028】誤り検出回路110は、読み出しデータに
エラーを検出した場合、信号線111を通して処理装置
A102に割り込みをかける。処理装置A102のエラ
ー割り込み制御回路112は、エラー割り込みを検出す
ると、処理装置A102における現行の処理を中断さ
せ、セレクタ107を切り替えてラッチ106から訂正
済みデータを改めてラッチ105に受け取り、処理装置
A102に処理のやり直しを行わせる。
【0029】一方、処理装置B103は、記憶モジュー
ル101より読み出したデータを直接受け取らず、誤り
訂正回路109により訂正されラッチ106に保持され
たデータのみをラッチ105に受け取ることが可能であ
り、このデータを使用して処理を行う。処理装置B10
3は、記憶モジュール101からの読み出しデータの受
け取りが処理装置A102に比較して遅くなるが、エラ
ー検出後の割り込みによる処理の中断、再実行の処理が
不要となるため、論理規模を小さくすることができる。
【0030】前述した本発明の第1の実施形態によれ
ば、システム全体の性能を落すことなく、また論理規模
の増大も最小限に留めた記憶モジュールの読み出しデー
タに対するエラー処理機構を構成することが可能とな
る。
【0031】また、本発明の第1の実施形態によれば、
エラー信号111を処理装置A102のみに接続すれば
よいため、図4により説明した従来技術の場合に比較し
て、エラー信号の負荷を軽くすることができ、ディレイ
の改善を図ることができる。
【0032】図2は本発明の第2の実施形態によるメモ
リアクセス制御装置の構成を示すブロック図である。図
2において、120は2次キャッシュアクセス制御回
路、121は2次キャッシュメモリのタグ部、122は
2次キャッシュメモリのデータ部、123はレジスタフ
ァイル、124は1次キャッシュメモリ、125は制御
部、126はデータ読み出し制御部(BT制御部)、1
27はパーシャルライト制御部、128はヒットチェッ
ク回路、129、130は誤り検出回路、131、13
2は誤り訂正回路、133、134、139、140、
150〜155はラッチ、135はECCコード生成回
路、136はマージ回路、137、138は3ステート
バッファ、141、142、149はセレクタである。
【0033】図2に示す本発明の第2の実施形態は、本
発明を1次、2次の2段のキャッシュメモリを有するシ
ステムに適用したものである。そして、以下では、デー
タ読み出し時間がシステム性能上重要である処理が、2
次キャッシュメモリの読み出し処理であるとし、データ
の読み出し時間がシステム性能上重要でない処理が、パ
ーシャルライト処理であるとして説明する。
【0034】図2に示す本発明の第2の実施形態は、2
次キャッシュメモリ(タグ部121、データ部12
2)、2次キャッシュアクセス制御回路120、レジス
タファイル123、1次キャッシュメモリ124により
構成される。2次キャッシュアクセス制御回路120全
体の制御を行う制御部125内には、2次キャッシュメ
モリをアクセスするための様々な処理のための制御部が
含まれるが、図2ではその内、データ読み出し制御部1
26、パーシャルライト制御部127を示している。
【0035】次に、図2に示す本発明の第2の実施形態
の動作を、1次キャッシュミスによる2次キャッシュデ
ータの読み出し処理(BT処理)の動作の場合について
説明する。
【0036】通常、BT処理中、レジスタファイル12
3、1次キャッシュメモリ124を含む図示しない処理
装置における演算処理は、2次キャッシュ読み出しデー
タの待ち合わせのため中断している(パイプラインロッ
ク)ことが多いため、BT処理を1サイクルでも短くす
ることがシステム性能上重要である。従って、BT処理
のエラー処理は、エラー信号による割り込みを用いるモ
ードで行われる。このため、図2において、セレクタ1
41はデータ線143側を、セレクタ142はデータ線
144側を選択している。
【0037】この状態で、2次キャッシュ読み出しアド
レスが、レジスタファイル123によりラッチ139に
セットされると、このアドレスにより、2次キャッシュ
メモリのタグ部121とデータ部122と同時にアクセ
スされる。タグとデータとは同時に読み出され、タグ
は、ラッチ151を介してデータ線143からヒットチ
ェック回路128に入力される。ヒットチェック回路1
28で、キャッシュヒットと判定された場合、このキャ
ッシュヒットの報告を受けた制御部125は、レジスタ
ファイル123、1次キャッシュメモリ124に対して
書き込み信号145を出力する。これにより、2次キャ
ッシュメモリのデータ部122からタグと同時に読み出
されたデータは、ラッチ155、データ線144、セレ
クタ142、データ線147を介してレジスタファイル
123、1次キャッシュメモリ124に書き込まれる。
【0038】前述のタグと同時に読み出されたタグに対
するECCコードは、ラッチ150を介して、タグと共
に誤り検出回路129に入力され、データと同時に読み
出されたデータに対するECCコードは、ラッチ154
を介して、データと共に誤り検出回路130に入力され
る。そして、誤り検出回路129または130は、エラ
ーを検出すると、エラー信号148、149により制御
部125のデータ読み出し制御部126のエラー処理部
にエラーの発生を報告する。
【0039】この報告を受けたデータ読み出し制御部1
26のエラー処理部は、誤り訂正処理を開始し、レジス
タファイル123と1次キャッシュメモリ124とに対
して書き込みキャンセル信号146を出力して、前述の
データの書き込みを無効化し、セレクタ141、142
に誤り訂正回路側を選択されるる。この時点では、ラッ
チ133、134に誤り訂正回路131、132により
訂正されたタグ及びデータが保持されているので、これ
らのデータを用いて再度ヒットチェック動作、レジスタ
ファイル123及び1次キャッシュめもり124へのデ
ータの書き込み動作が行われる。
【0040】図3は図2に示す本発明の第2の実施形態
のパーシャルライト処理の動作を説明するフローチャー
トであり、次に、図3を参照して、図2に示す本発明の
第2の実施形態の動作を、2次キャッシュメモリへのパ
ーシャルライトの動作の場合について説明する。
【0041】パーシャルライトは、すでに説明したよう
に、キャッシュメモリへの単位書き込みデータ長よりも
データ長の短いデータを書き込む処理であり、一度キャ
ッシュメモリからデータを読み出した後、書き込みデー
タをそこへマージし、マージ後のデータをキャッシュに
書き込むという動作が必要である。パーシャルライト
は、このように効率の悪い処理であるから、通常、使用
される頻度は少ない。従って、パーシャルライトにおけ
るキャッシュメモリの読み出し処理時間は、システム性
能上それほど重要でないため、エラー処理モードとして
は誤り訂正後のデータを用いるモードが適している。こ
のため、図2において、セレクタ142はラッチ134
側を選択している。
【0042】(1)前述の状態で、レジスタファイル1
23より、ラッチ139に書き込みアドレスがセットさ
れると、このアドレスにより2次キャッシュメモリが参
照され、読み出されたデータ及びそのECCコードが、
ラッチ155、ラッチ154にセットされる(ステップ
301)。
【0043】(2)ラッチ155、ラッチ154にセッ
トされた読み出しデータ及びそのECCコードは、誤り
検出回路130、誤り訂正回路132に与えられ、誤り
訂正回路132は、誤り検出回路130での誤りの有無
に関わらず誤り訂正を行い、その訂正後のデータをラッ
チ134に保持させる(ステップ302、303)。
【0044】(3)一方、ラッチ140には、パーシャ
ルライトの書き込みデータがレジスタファイル123に
よりセットされる。マージ回路136は、ラッチ134
にセットされている誤り訂正後の2次キャッシュメモリ
からのデータに、ラッチ140にセットされた書き込み
データをマージする(ステップ304)。
【0045】(4)セレクタ149は、パーシャルライ
ト制御部127によりマージ回路136側を選択するよ
うに制御されており、マージされたデータは、ラッチ1
52にセットされて保持されると共に、ECC生成回路
135に与えられる。ECC生成回路135は、与えら
れたデータに対するECCコードを生成して、このEC
Cコードをラッチ153にセットする。ラッチ152に
保持されているデータと、ラッチ153にセットされた
ECCコードとは、その後、3ステートバッファ137
及び138を介して2次キャッシュメモリのデータ部1
22に書き込まれる(ステップ305)。
【0046】前述したパーシャルライトの一連の処理
は、誤り訂正後のデータを得るまでの時間が必要とな
り、その分処理時間が長くなるが、データのエラー検出
時の割り込み時間が不要である。このため、本発明の第
2の実施形態は、パーシャルライトの処理におけるエラ
ー処理に関わる処理装置をが不要となり、論理規模を削
減することができる。さらに、エラー信号156をパー
シャルライト制御部127へ接続する必要がないため、
エラー信号156の負荷を軽くし、ディレイを小さくす
ることができる。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、記
憶モジュールからのデータ読み出し時間がシステム性能
上重要である処理に対して、読み出しデータを処理装置
へ直接転送するモードを、また、記憶モジュールからの
データ読み出し時間が重要でない処理に対して、誤り検
出・訂正回路による誤り訂正後のデータを処理装置に転
送するモードを使用することにより、ディレイの厳しい
エラー報告信号の負荷を軽くすることができる。また、
本発明によれば、システム全体の性能を落すことなく、
論理規模の増大を最小限にとどめて、記憶モジュールか
らの読み出しデータに対するエラー処理を行うことがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態によるメモリアクセス
制御装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の第2の実施形態によるメモリアクセス
制御装置の構成を示すブロック図である。
【図3】図2に示す本発明の第2の実施形態のパーシャ
ルライト処理の動作を説明するフローチャートである。
【図4】従来技術によるメモリアクセス制御装置の構成
例を示すブロック図である。
【図5】従来技術を1次、2次の2段のキャッシュメモ
リを有するシステムに適用した場合のパーシャルライト
の処理を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
101 記憶モジュール 102 処理装置A 103 処理装置B 104、105、133、134、139、140、1
50〜155 ラッチ 107、108、141、142、149 セレクタ 109、131、132 誤り訂正回路 110、129、130 誤り検出回路 112、113 エラー割り込み制御回路 120 2次キャッシュアクセス制御回路 121 2次キャッシュメモリタグ部 122 2次キャッシュメモリデータ部 123 レジスタファイル 124 1次キャッシュメモリ 125 制御部 126 データ読み出し制御部(BT制御部) 127 パーシャルライト制御部 128 ヒットチェック回路 135 ECCコード生成回路 136 マージ回路 137、138 3ステートバッファ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 伊藤 元久 神奈川県秦野市堀山下1番地 株式会社 日立製作所 汎用コンピュータ事業部 内 (56)参考文献 特開 平3−41537(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 12/16 G06F 11/10 G06F 13/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 データが記憶される1次キャッシュと、
    データと誤り検出・訂正コードとが記憶される2次キャ
    ッシュと、該2次キャッシュから読み出されたデータの
    誤り検出・訂正を行う誤り検出・訂正回路と、該誤り検
    出・訂正回路により訂正されたデータと2次キャッシュ
    への書き込みデータとをマージするマージ回路とを備え
    たメモリアクセス制御装置におけるメモリアクセス制御
    方法において、 1次キャッシュミスによる2次キャッシュデータの読み
    出し処理を行う際、2次キャッシュからの読み出しデー
    タを前記誤り検出・訂正回路を介さずに1次キャッシュ
    へ転送し、2次キャッシュへのパーシャルライト処理を
    行う際、2次キャッシュからの読み出しデータを前記誤
    り検出・訂正回路により訂正し、訂正後のデータと書き
    込みデータとを前記マージ回路でマージし、マージされ
    たデータを2次キャッシュへ書き込むことを特徴とする
    メモリアクセス制御方法。
  2. 【請求項2】 前記メモリアクセス制御装置は、前記誤
    り検出・訂正回路によって訂正したデータを保持する機
    構を備え、1次キャッシュミスによる2次キャッシュデ
    ータの読み出し処理を行う際、誤り検出・訂正回路が読
    み出したデータのエラーを検出した場合、前記保持され
    ている訂正済みのデータを1次キャッシュに転送するこ
    とを特徴とする請求項1記載のメモリアクセス制御方
    法。
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