JP3534544B2 - 浮体式水域浄化装置 - Google Patents

浮体式水域浄化装置

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JP3534544B2 JP19387196A JP19387196A JP3534544B2 JP 3534544 B2 JP3534544 B2 JP 3534544B2 JP 19387196 A JP19387196 A JP 19387196A JP 19387196 A JP19387196 A JP 19387196A JP 3534544 B2 JP3534544 B2 JP 3534544B2
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貴幸 山上
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    • Y02W10/00Technologies for wastewater treatment
    • Y02W10/10Biological treatment of water, waste water, or sewage

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  • Aeration Devices For Treatment Of Activated Polluted Sludge (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、湾内の水域や河
川,湖沼,ダム等の各種水域で水の浄化を行なうための
装置に関し、特に浮体に連結された水流発生機を用い
て、水深の深い部分の水層における溶存酸素濃度を高め
るようにした浮体式水域浄化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の浮体式水域浄化装置としては、図
に示すようなものがあり、浮体11に搭載された送水ポ
ンプ12が、陸上から延在する送電ケーブル17により電力
の供給を受けて作動するようになっている。そして、比
較的溶存酸素濃度の高い表層水を取水口21から送水ポン
プ12で吸引して、水底の水流発生機13へ供給し、同水流
発生機13がエダクターの場合は、上記送水ポンプ12から
の供給水を駆動水として同水流発生機13の作動が行なわ
れるようになっている。その際、浮体11は、アンカー15
によりチェーン15aを介して係留される。このようにし
て、水流発生機13から溶存酸素濃度の高い水流が流出す
ることにより、水の淀んだ水底付近の貧酸素水塊を解消
して、水域の浄化作用が行なわれる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述のよう
な従来の浮体式水域浄化装置では、浮体11の現場水域へ
の曳航とは別個に水流発生機13をクレーン付き船舶で運
搬しなければならず、同水流発生機13の設置のために
は、クレーンによる吊り下ろしやダイバーによる水中作
業が行なわれて、多くの労力と作業時間とを必要とし、
コスト高を招くという問題点がある。また上記水流発生
機13の設置後に、ゴミ詰まり等の不具合が生じた場合、
そのメンテナンスが難しくなるという問題点もある。
【0004】そこで、本発明は、浮体自体に水流発生機
を搭載して現場水域へ移動できるようにし、同水流発生
機の設置を能率よく簡便に行なえるようにするととも
に、同水流発生機のメンテナンスも容易に行なえるよう
にした浮体式水域浄化装置を提供することを課題として
いる。
【0005】
【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するた
め、本発明の浮体式水域浄化装置は、浄化すべき水域に
設けられる浮体と、同浮体に連結されて酸素分の多い水
流を水深の深い位置で流出するための水流発生機とをそ
なえ、同水流発生機に、注排水により浮力調整される浮
力タンクが装着されるとともに、上記水流発生機から水
底へ延在するアンカー付きチェーンが設けられたことを
特徴としている。
【0006】このように、水域浄化用の水流発生機が、
注排水可能の浮力タンクによる浮力を受けるとともに、
アンカー付きチェーンで水底に拘束されるようになって
いると、上記浮力タンクの浮力調整により上記水流発生
機を所望の水深位置に留めることができ、これにより上
記水流発生機の作動位置を順次変更して、水域浄化作業
を適切に行なうことができる。
【0007】さらに、本発明の浮体式水域浄化装置は、
上記浮力タンクが上記水流発生機の基端部に設けられる
とともに、上記アンカー付きチェーンが上記水流発生機
の水流流出口付近に装着されて、同水流発生機が下方へ
向け水流を流出するように配設されていることを特徴と
している。
【0008】上述の本発明の浮体式水域浄化装置では、
上記水流発生機が、浮力タンクとアンカー付きチェーン
とによる簡易な手段で水流を下方へ向け流出するように
配設され、上記水流発生機の設置位置があまり深くなく
ても、同水流発生機の下向き流出口から溶存酸素濃度の
高い水流を水深の深い位置まで流下させることができ
る。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面により本発明の実施の
形態について説明すると、図1は本発明の実施形態と
しての浮体式水域浄化装置の使用状態を示す側面図であ
る。
【0010】図に示すように、本実施形態の浮体式水
域浄化装置では、浮体11にチェーン18を介して連結され
た水流発生機13が、注排水可能の浮力タンク31を基端部
にそなえており、同浮力タンク31からの排水は、浮体11
におけるエアポンプ24からエアホース23を介して送られ
る空気の圧入により、図示しない排水口から水を押し出
すようにして行なわれる。
【0011】そして、水流発生機13の水流流出口付近に
アンカー15付きチェーン15aが装着されていて、これに
より水流発生機13は任意の水深位置に留まって下方へ向
け水流を流出できるようになっている。
【0012】また、陸上の巻上機14から繰出されたチェ
ーン15aにも水流発生機用アンカー15が連結されてお
り、浮体11を他のアンカー15で係留した状態で、チェー
ン18の操作と陸上の巻上機14によるチェーン15aの操作
との連係により水流発生機13の位置調整が行なわれる。
【0013】なお、水流発生機13は浮体11上に模式的に
示した格納部19に格納されるようにしてもよいが、同水
流発生機13には浮力タンク31が設けられているので、そ
の移動に際しては、浮体11と共に曳航されることが可能
である。
【0014】上述のように構成された実施形態の装置
では、水域浄化用の水流発生機13が、注排水可能の浮力
タンク31による浮力を受けるとともに、アンカー15付き
チェーン15aで水底に拘束されるようになっているの
で、浮力タンク31の浮力調整により水流発生機13を所望
の水深位置に留めることができ、これにより水流発生機
13の作動位置を順次変更して、水域浄化作業を適切に行
なうことができる。
【0015】そして、水流発生機13が、浮力タンク31と
アンカー15付きチェーン15aとによる簡易な手段で水流
を下方へ向け流出するように配設されるので、水流発生
機13の設置位置の水深があまり深くなくても、同水流発
生機13の下向き流出口から溶存酸素濃度の高い水流を水
深の深い位置まで流下させることができる。
【0016】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の浮体式水
域浄化装置によれば次のような効果が得られる。 (1) 流発生機が、注排水可能の浮力タンクによる浮力
を受けるとともに、アンカー付きチェーンで水底に拘束
されるようになっているので、上記浮力タンクの浮力調
整により上記水流発生機を所望の水深位置に留めること
ができ、これにより上記水流発生機の作動位置を順次変
更して、水域浄化作業を適切に行なうことができる。 (2) 上記水流発生機が、浮力タンクとアンカー付きチェ
ーンとによる簡易な手段で水流を下方へ向け流出するよ
うに配設されると、上記水流発生機の設置位置があまり
深くなくても、同水流発生機の下向き流出口から溶存酸
素濃度の高い水流を水深の深い位置まで流下させること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態としての浮体式水域浄化装
置を示す側面図である。
【図2】従来の浮体式水域浄化装置の一例を示す側面図
である。
【符号の説明】 11 浮体 13 水流発生機 14 巻上機(昇降装置) 15 アンカー 15a チェーン 18 チェーン 19 格納部 23 エアホース 24 エアポンプ 31 浮力タンク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−100495(JP,A) 特開 平8−39093(JP,A) 特開 平7−155794(JP,A) 特開 平8−290193(JP,A) 特開 平7−43441(JP,A) 実開 昭62−10100(JP,U) 実開 平2−108799(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C02F 3/14 - 3/26 C02F 7/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 浄化すべき水域に設けられる浮体と、同
    浮体に連結されて酸素分の多い水流を水深の深い位置で
    流出するための水流発生機とをそなえ、同水流発生機
    に、注排水により浮力調整される浮力タンクが装着され
    るとともに、上記水流発生機から水底へ延在するアンカ
    ー付きチェーンが設けられたことを特徴とする、浮体式
    水域浄化装置。
  2. 【請求項2】 請求項に記載の浮体式水域浄化装置に
    おいて、上記浮力タンクが上記水流発生機の基端部に設
    けられるとともに、上記アンカー付きチェーンが上記水
    流発生機の水流流出口付近に装着されて、同水流発生機
    が下方へ向け水流を流出するように配設されていること
    を特徴とする、浮体式水域浄化装置。
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KR100436206B1 (ko) * 2000-11-06 2004-06-16 백 기 김 저수지 수질 개선 방법
JP5955268B2 (ja) * 2012-08-17 2016-07-20 株式会社丸島アクアシステム 曝気装置の設置方法
KR102423100B1 (ko) * 2021-12-31 2022-07-21 코리아엔텍 주식회사 버킷휠을 이용한 수질정화장치 및 수질정화 시스템

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