JP3534500B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP3534500B2
JP3534500B2 JP21831095A JP21831095A JP3534500B2 JP 3534500 B2 JP3534500 B2 JP 3534500B2 JP 21831095 A JP21831095 A JP 21831095A JP 21831095 A JP21831095 A JP 21831095A JP 3534500 B2 JP3534500 B2 JP 3534500B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、電子写真を利用した複
写機、プリンタ、プロッター等の画像形成装置に関し、
特には、トナー像を記録材上に定着するための手段とし
て熱定着手段を用いた画像形成装置に関する。 【0002】 【従来の技術】この種の画像形成装置は、画像形成体と
して働く電子写真用感光体上に原稿に応じた静電潜像を
形成し、この静電潜像を熱溶融性のトナーで現像してト
ナー像に変換し、次いで、紙等の記録材上に転写する構
成よりなる。トナー像を転写された記録材は熱定着部へ
と搬送され、そこにおいてトナー像が熱により溶融され
加圧されて記録材上に定着される。 【0003】定着部の熱源による熱気は、その周囲に位
置する他の機器、特に作像部の感光体や現像剤に好まし
くない影響を与える。このため、作像部の温度上昇を防
ぐために、通常、定着部は作像部に対して大きく離間す
るように配置され、作像部から定着部への記録材の搬送
は搬送ベルトによって行われるように構成されている。 【0004】一方、この種の画像形成装置においても、
装置の簡易化および小型化は強く要求され、その結果、
前記の作像部および定着部を従来よりもかなり近接させ
て更なるコンパクト化を迫られている。この結果、この
ようなコンパクトな装置では、定着部からの熱気が作像
部に影響を与え、感光体の劣化や画像の悪化、またはク
リーニング装置や現像装置内でのトナーの溶融といった
問題が生じる。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】このような問題を解決
するために、例えば特開平5−45947号では、定着
装置と作像部との間に通風空間を設けた構成を開示して
いる。かかる構成は通風空間が断熱層の役割をなすため
に熱上昇による作像部への悪影響を低下させることがで
きる。 【0006】本発明は、かかる通風空間をより効率的に
且つ構成を複雑化することなく提供し、定着部の熱気に
よる画像劣化やトナー溶融等の不具合を生じることのな
いコンパクトな画像形成装置を提供することを課題とす
る。 【0007】 【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は感光体上にトナー像を形成する作像部と、
作像部においてトナー像を転写された記録材を受けてト
ナー像を記録材上に加熱定着する熱定着部とを有する画
像形成装置において、作像部と熱定着部との間に、作像
部と熱定着部との間を熱的に遮断するように、画像形成
装置の上板から装置の内部方向に向かう通風空間を画成
するように対の仕切板を設け、この仕切板に前記通風空
間と前記熱定着部および作像部側のそれぞれに連通する
複数の通孔を設け、この通孔を介して流入する通風空間
内の温空気を排気装置により強制的に装置外へと排出す
ることにより前記熱定着部の熱が前記作像部へ伝達する
ことを防止したことを特徴とする。 【0008】 【0009】 【0010】 【作用】このような手段により、定着部で発生した熱は
作像部との間に形成された通風空間により断熱され作像
部への伝達を最小とされ、また、通風空間を画成する仕
切板に形成された通孔から装置内の熱気が通風空間介し
て装置外へと積極的に排出される。 【0011】 【実施例】以下、本発明の好適な実施例を図面を参照と
して説明する。 【0012】図1において、符号1は外周面に電子写真
用感光体を備えた感光ドラムを示し、画像形成装置本体
の中枢に配置されている。感光ドラム1の周囲には、周
知の電子写真プロセスに従い、帯電装置2、露光レンズ
系3、現像装置4、転写装置5、分離装置6、クリーニ
ング装置7、イレーサ8が順に配置されている。 【0013】尚、本書においては、これら感光ドラムお
よび装置を含めて作像部と呼ぶ。図示例では帯電装置
2、転写装置5、分離装置6はコロナ放電器の形を採る
が、帯電ブラン、帯電ローラ等の接触帯電方式の形のも
のであっても良い。帯電装置2により特定極性に帯電さ
れた感光体は露光レンズ系3によって投影される光像に
従って静電潜像を形成する。この潜像は現像装置4によ
って熱溶融性のトナーにより現像されトナー像に変換さ
れ、次いで不図示の記録材供給部から搬送された記録材
上に転写装置5の作用により転写される。なお、図中符
号9は原稿を露光し光像を形成するための原稿案内装置
を示し、また、符号10は、転写装置4に適当なタイミ
ングで記録材を送り込むレジストローラである。 【0014】転写装置5によりトナー像を転写された記
録材は分離装置6の作用によりACコロナにより中和さ
れて感光ドラムから分離され、搬送ベルト11によって
熱定着装置(熱定着部)12へと搬送される。 【0015】図示例では、熱定着装置12は、熱ローラ
型よりなり、内部にハロゲンランプ等の熱源を備えた定
着ローラ13と、定着ローラ13に圧接される弾性の圧
力ローラ14とを有し、これらローラ間にトナー像を保
持した記録材が通過することによりトナー像が熱および
圧力により記録材上に定着される。勿論、熱定着装置1
2としてはローラ型に限定されず、熱源を有するベルト
型、シート型、オーブン型などその他の熱定着装置であ
っても良い。 【0016】上記したように、熱源を有する定着装置1
2と作像部とを可能な限り熱的に遮断して、定着装置1
2の熱気による作像部への悪影響を最小とするために、
定着装置12と作像部との間に通風空間30が形成され
る。通風空間30は、好ましくは、画像形成装置本体の
幅方向全幅にわたって延びている。 【0017】本例において通風空間30は画像形成装置
本体の上板40と、上板40の部分において装置の内部
方向に向かう仕切板31,32と、画像形成装置の両側
板により画成されている。仕切板の材質は特に限定され
ないが、断熱効果を持った性質のものが好ましい。仕切
板31には定着装置12側に連通する多数の通孔31a
が、また仕切板32には作像部側に連通する多数の通孔
32aが形成されている。通風空間30は空気層として
の断熱作用により定着装置と作像部との間の熱伝達を防
止するように作用すると共に、前記した通孔31aを介
して定着装置12の周辺の熱気が通風空間30内に導か
れ、通風空間30の一端、即ち画像形成装置の一方の側
板に設けられた空気ファン等の排気装置50により機外
へと強制的に排気され、作像部への熱伝達を防止する。 【0018】通常において、装置内の換気や通風は、図
で見て左から右、即ち露光ランプ等の光学源や感光体を
有する作像部側から定着装置側に向けて行われるため
に、これら空気はまた、壁32の通孔32aを通って機
外へと排出される。尚、図示していないがこれら機外へ
の排気はオゾンフィルタ等の適当なフィルタを介して行
われる。また、図示例では、通風空間30を幅狭く描い
たが、これに限定されず広幅であっても良い。 【0019】図2は図1とは別の実施例を示し、この例
では通風空間30は画像形成装置本体の外壁の一部を利
用して上方が解放した形で設けられる。即ち、図2に示
す例では、仕切板31,32の外面が直接に装置の外部
に解放されていて、即ち装置本体の外壁の一部分を兼ね
ている。通風空間30を画成する仕切板31,32は上
板40と一体でも別体でも良く、図1に示した例と同様
に定着装置12の周辺の熱空気を通風空間30を介して
強制的に機外へと排気する。尚、図1と同じ働きをなす
部分は同じ符号により表している。 【0020】 【発明の効果】以上の構成により、本発明によれば簡単
な構成により効率的に定着部の熱を発散し、作像部への
悪影響を防止することができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】 本発明による画像形成装置の一例を示す概略
図。 【図2】 図1とは別の実施例を示す概略図。 【符号の説明】 1 感光ドラム 4 現像装置 7 クリーニング装置 12 定着装置 30 通風空間 31,32 仕切板(両壁) 40 上板 50 排気装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 21/20 G03G 15/00 550 G03G 15/20 101 G03G 21/00 370 - 540

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 感光体上にトナー像を形成する作像部
    と、作像部においてトナー像を転写された記録材を受け
    てトナー像を記録材上に加熱定着する熱定着部とを有す
    る画像形成装置において、作像部と熱定着部との間に、
    作像部と熱定着部との間を熱的に遮断するように、画像
    形成装置の上板から装置の内部方向に向かう通風空間を
    画成するように対の仕切板を設け、この仕切板に前記通
    風空間と前記熱定着部および作像部側のそれぞれに連通
    する複数の通孔を設け、この通孔を介して流入する通風
    空間内の温空気を排気装置により強制的に装置外へと排
    出することにより前記熱定着部の熱が前記作像部へ伝達
    することを防止したことを特徴とする画像形成装置。
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