JP3532970B2 - 物品の回転方法および回転装置 - Google Patents

物品の回転方法および回転装置

Info

Publication number
JP3532970B2
JP3532970B2 JP21096794A JP21096794A JP3532970B2 JP 3532970 B2 JP3532970 B2 JP 3532970B2 JP 21096794 A JP21096794 A JP 21096794A JP 21096794 A JP21096794 A JP 21096794A JP 3532970 B2 JP3532970 B2 JP 3532970B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
article
carrying
support member
rotating
supported
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP21096794A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0873026A (ja
Inventor
修一 上嶋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Misawa Homes Co Ltd
Original Assignee
Misawa Homes Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Misawa Homes Co Ltd filed Critical Misawa Homes Co Ltd
Priority to JP21096794A priority Critical patent/JP3532970B2/ja
Publication of JPH0873026A publication Critical patent/JPH0873026A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3532970B2 publication Critical patent/JP3532970B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Attitude Control For Articles On Conveyors (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、搬入手段により搬入さ
れる物品を反転、横転等、回転させる物品の回転方法お
よび回転装置に関し、建築用パネル等の板状物の反転、
六面体の反転や横転、三角柱状物の120度回転などに
利用できる。
【0002】
【背景技術】従来より、工場の生産ライン等において
は、例えば、物品の姿勢を反転させて裏返しの状態と
し、加工、仕上げ、梱包等の各種の作業を行う必要が生
じることがある。このような物品の反転を行う装置の一
例として、本願出願人により提案されている建築用パネ
ル反転装置(特公平4−46853号公報参照)があ
る。この建築用パネル反転装置は、所定間隔を置いて対
向設置された二列のローラ群の間に建築用パネルを挿入
するとともに、建築用パネルを一方のローラ群側に押圧
し、この押圧状態を保ちながら二列のローラ群とともに
建築用パネルを回転させる構成となっている。このよう
な建築用パネル反転装置によれば、一貫生産ラインに容
易に組み込むことができるうえ、ライン変更に対するフ
レキシビリティの向上を図ることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た建築用パネル反転装置では、建築用パネルを反転させ
る際に、建築用パネルを搬入位置(レベル)から二列の
ローラ群とともに上方に吊上げなければならないため装
置が大掛りなものとなり、大きな設置スペースが必要に
なるという問題があった。また、このように大掛りな装
置であることと、装置への物品の搬入搬出形態が二列の
ローラ群の配置方向により限定されてしまうこと等か
ら、他の装置との間の物品の受け渡しの円滑性や物品受
け渡しに伴う装置間の干渉等の点で他の装置との取り合
いがあまり良好ではなかった。さらに、反転時間が長い
うえ、建築用パネルがローラ群間に挿入されていること
から反転装置上で作業を行うことができないため、生産
効率を十分に向上させることができなかった。
【0004】本発明の目的は、物品を短時間で回転させ
て確実に所望の姿勢に変更することができ、かつ小さな
スペースで設置できるとともに、他の装置との取り合い
が良好な物品の回転方法および回転装置を提供すること
にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の物品の回転方法
は、搬入手段により一面を下にした板状の物品を当該搬
入手段と同一区画内に設けた折曲可能な支持部材上に
当該搬入手段を下降させ、前記支持部材により
記物品の一面を当接させて支持した後、前記支持部材上
で物品を前記搬入手段による搬入方向に略直交する一方
向に移動させ、次いで、少なくとも前記支持部材の物品
移動方向に位置する一方の端部を立ち上がらせて物品を
前記一面が起立する方向に回転させ、さらに、物品の他
面を前記支持部材に当接させた後、前記支持部材の立ち
上がった端部を下降させることにより、物品を前記一面
が下を向いた状態から前記他面が下を向いた状態まで回
転させ、これに続いて前記搬入手段を上昇させ、当該搬
入手段上に前記物品を支持した後に搬出することを特徴
とする。
【0006】また、本発明の物品の回転方法は、搬入手
段により一面を下にした板状の物品を当該搬入手段と同
一区画内に設けた折曲可能な支持部材上に搬入当該
搬入手段を下降させ、前記支持部材により前記物品の一
面を当接させて支持した後、前記支持部材上で物品を
記搬入手段による搬入方向に略直交する一方向に移動さ
せるとともにこの移動と並行して少なくとも前記支持
部材の物品移動方向に位置する一方の端部を立ち上がら
せて物品を前記一面が起立する方向に回転させ、さら
に、物品の他面を前記支持部材に当接させた後、前記支
持部材の立ち上がった端部を下降させることにより、物
品を前記一面が下を向いた状態から前記他面が下を向い
た状態まで回転させ、これに続いて前記搬入手段を上昇
させ、当該搬入手段上に前記物品を支持した後に搬出す
ることを特徴とする。
【0007】なお、回転が完了して他面が下を向いた状
態となった後に、あるいは支持部材の立ち上がった端部
の下降と並行して、再び物品を前記一方向に移動させて
物品の位置を回転前と略同じ位置に戻すようにしてもよ
い。
【0008】ここで、物品の他面を支持部材に当接させ
る際には、自重のみにより物品を自ら回転させて当接さ
せてもよいが、押圧手段により物品の上側および/また
は下側に位置する端部を物品回転方向に押圧することが
好ましい。また、物品を前記一面が起立する方向に回転
させる際には、支持部材の物品移動方向に位置する一方
の端部のみを立ち上がらせてもよいが、支持部材の物品
移動方向およびその逆方向に位置する両側の端部を立ち
上がらせることが好ましい。
【0009】また、本発明の物品の回転装置は、搬入手
段により搬入される板状の物品を当接支持する折曲可能
な支持部材と、この支持部材上で物品を前記搬入手段に
よる搬入方向に略直交する一方向に移動させる移動手段
と、少なくとも前記支持部材の物品移動方向に位置する
一方の端部を立ち上がらせまたは下降させる起立手段
、前記搬入手段を上下動させて前記支持部材の上面を
前記搬入手段の上面に対して出没させる昇降手段とを備
、前記支持部材は前記搬入手段と同一区画内に設けら
れ、前記昇降手段で前記搬入手段を下降させることで前
記搬入された物品が前記支持部材上に支持され、前記昇
降手段で前記搬入手段を上昇させることで前記支持部材
上の物品が前記搬入手段により支持されることを特徴と
する。
【0010】ここで支持部材は回転可能に支持された
ゴムベルトやチェーン等の可撓性無端部材により構成さ
れ、移動手段はこの可撓性無端部材を回転させて物品を
一方向に移動させる構成となっていることが好ましい。
しかし、支持部材は例えばコンパスのように二以上の剛
体が互いに各端部で回転可能に連結されているもの等で
あってもよく、このような場合には、移動手段を、支持
部材を動かす機構とは全く別の機構により構成してもよ
い。
【0011】さらに、本発明の物品の回転装置には、回
転途中の状態の物品の上側および/または下側に位置す
る端部を物品回転方向に押圧する押圧手段が設けられて
いることが好ましい。ここで、装置の小型化および装置
上での作業性向上を図るという観点では、押圧手段は物
品の下側端部のみを押圧する構成となっていることがよ
り好ましい。そして、起立手段は支持部材の物品移動方
向およびその逆方向に位置する両側の端部を立ち上がら
せまたは下降させる構成となっていることが好ましい。
【0012】以上に述べた本発明において、物品とは、
少なくとも二つの面を有し、これらの各面を下向きにし
た際にその姿勢が一定状態に保持されるような物品であ
ればよく、例えば、木質壁パネル、屋根パネル、その他
の建築用パネル等の板状物を含む。また、物品を長方形
形状の板状物とする場合には、支持部材上で物品を移動
させる方向は、板状物の短辺に沿った方向とすることが
装置の小型化、回転時間(反転時間)の短縮の点で好ま
しい。さらに、物品を一面が下向きになる状態から他面
が下向きになる状態まで回転させる際の物品の回転角度
板状物の場合、180度(反転)ある。
【0013】
【作用】このような本発明においては、搬入手段により
一面を下にして搬入される物品を、折曲可能な支持部材
によりこの一面を当接させて支持した後、移動手段によ
り支持部材上で物品を一方向に移動させ、かつ、起立手
段により少なくとも支持部材の物品移動方向に位置する
一方の端部を立ち上がらせて物品を一面が起立する方向
に回転させる。この際、移動手段による移動と起立手段
による起立とは、この順で順次行ってもよく、同時に並
行して行なってもよい。そして、自重により、あるいは
必要に応じて押圧手段により押圧して物品の他面を支持
部材に当接させた後、支持部材の立ち上がった端部を下
降させることにより、物品を一面が下を向いた状態から
他面が下を向いた状態まで回転させる。なお、生産ライ
ンの構成や搬出の形態等により必要に応じて、回転が完
了して他面が下を向いた状態となった後に、あるいは支
持部材の立ち上がった端部の下降と並行して、再び物品
を一方向に移動させて物品の位置を回転前と略同じ位置
に戻すようにしてもよい。
【0014】このように物品を回転させることにより、
前述した従来の建築用パネル反転装置のように物品を上
方に吊上げてから回転させる必要はなくなり、略搬入さ
れた位置(レベル)で物品の回転が行なわれる。このた
め、前述した建築用パネル反転装置の場合に比べ、装置
が小型化され、小スペースでの装置の設置が可能とな
る。また、前述した建築用パネル反転装置のような吊上
げ操作が必要ないため、回転時間が短縮され、生産効率
の向上が図られる。
【0015】さらに、本発明のように物品を回転させれ
ば、回転される物品の上方は、装置の存在しない自由な
空間となる。このため、他の装置との間の物品の受け渡
しが円滑になるうえ、物品受け渡しに伴って装置どうし
が干渉することもなく、他の装置との取り合いが良好な
ものとなる。そして、回転される物品の上方が空いてい
ることから、装置上での作業が可能となり、このことに
よっても生産効率の向上が図られ、これらにより前記目
的が達成される。
【0016】また、物品の他面を支持部材に当接させる
際に、押圧手段により物品の上側および/または下側に
位置する端部を物品回転方向に押圧するようにした場合
には、物品の回転がより円滑かつ確実に行なわれるとと
もに、物品が自重のみで自ら倒れるようにする場合に比
べ、支持部材の端部(物品移動方向に位置する一方の端
部)の立ち上げ角度を大きくする必要がなくなる。例え
ば、物品が板状物である場合には、押圧手段を設けない
と立ち上げ角度を90度以上としなければならばいが、
押圧手段を設けることにより立ち上げ角度を90度より
も小さくすることが可能となる。
【0017】さらに、物品を前記一面が起立する方向に
回転させる際に、支持部材の物品移動方向およびその逆
方向に位置する両側の端部を立ち上がらせるようにした
場合には、物品の一面が支持部材から離れて他面が支持
部材に当接されるまでの間の物品の移動距離(回転角
度)が小さくなるので、物品の回転が円滑になるうえ、
物品の他面が支持部材に当接される際の衝撃が小さくな
り、物品や装置の保護、騒音・振動の抑制が図られる。
【0018】また、支持部材を搬入手段と同一区画内に
設け、かつ支持部材と搬入手段とを相対的に上下動させ
て支持部材の上面を搬入手段の上面に対して出没させる
昇降手段を設けたので、装置への物品の搬入が容易かつ
確実に行なわれるとともに、スペースの有効利用がより
一層図られる。
【0019】さらに、支持部材を回転可能に支持された
可撓性無端部材により構成した場合には、可撓性である
ことから支持部材の端部の立ち上げが容易に実現される
とともに、回転可能であることからこの可撓性無端部材
を回転させることで物品の一方向の移動が容易に実現さ
れる。
【0020】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。図1および図2には、本発明の物品の回転装置
20およびこの回転装置20に物品10を搬入する搬入
手段11の断面図が示されている。図1は、図2中B−
B線に沿った断面図であり、図2は、図1中A−A線に
沿った断面図である。搬入手段11は、平行に配置され
た二本のフレーム12と、これらのフレーム12の間に
それぞれ平行に掛け渡された複数本のローラ13とを備
え、物品10を各ローラ13上に載せて滑らせながら図
2中左右方向(図1では紙面直交方向)から物品10の
搬入を行なう構成となっている。
【0021】回転装置20は、図1中上下左右に配置さ
れた四つのプーリ21,22,23,24と、これらの
各プーリ21〜24により支持されて略逆台形状(図1
参照)に巻き掛けされた折曲可能な支持部材であるVベ
ルト(可撓性無端部材)25と、図1中左側に配置され
た二つのプーリ21,23が両側端部に接続されてこれ
らの中心間距離を規定する揺動アーム31と、図1中右
側に配置された二つのプーリ22,24が両側端部に接
続されてこれらの中心間距離を規定する揺動アーム32
と、これらの各揺動アーム31,32をそれぞれ下側の
各プーリ21,22の位置を中心として揺動させる揺動
用シリンダ装置33とを備えている。また、四つのプー
リ21〜24の他に、Vベルト25のテンション調整用
の別のプーリを適宜設けておいてもよい。そして、これ
らの四つのプーリ21〜24、Vベルト25、揺動アー
ム31,32、および揺動用シリンダ装置33は、物品
10の搬入方向(図2中左右方向)に沿って等間隔で三
組設けられている(図2参照)。なお、これらの組数は
三組に限定されるものではなく、例えば物品10の大き
さ等に応じて適宜な間隔で適宜な組数設けておけばよ
い。
【0022】揺動用シリンダ装置33は、シリンダ34
からロッド35を突出させ、このロッド35の先端に接
続された各揺動アーム31,32を図1中D方向に揺動
させることにより、上側の二つの各プーリ23,24を
上方に移動させる構成となっている。そして、揺動用シ
リンダ装置33および各揺動アーム31,32により、
Vベルト25の上方に位置する部分(各プーリ23,2
4間に位置する部分)の両側端部を立ち上げまたは下降
させる起立手段30が構成されている。
【0023】また、回転装置20は、図1中左下の位置
に、図1中C方向に回転途中の物品10の下側端部を図
中右側に向かって押圧する押圧手段である押圧用シリン
ダ装置40を備えている。押圧用シリンダ装置40は、
シリンダ41からロッド42を突出させ、このロッド4
2の先端に設けられた押圧用円盤43を物品10の下側
端部に接触させることにより、物品10の回転を補助す
るように構成されている。そして、押圧用シリンダ装置
40は、三つのVベルト25の各間に一個ずつ合計二個
設けられている(図2参照)。なお、押圧用シリンダ装
置40の個数は二つに限定されるものではなく、例えば
物品10の大きさ等に応じて適宜な間隔で適宜な個数設
けておけばよい。また、押圧用シリンダ装置40は各V
ベルト25の間に一個ずつ設けられている必要もなく、
各Vベルト25の間に二個以上設けてもよく、あるいは
各Vベルト25の間に押圧用シリンダ装置40が設けら
れない箇所があってもよい。
【0024】さらに、回転装置20は、搬入手段11を
上下(図1中E方向)に移動させる図示されない昇降手
段を備えている。この昇降手段は、搬入手段11の上面
(各ローラ13の最上部を結ぶ面)を、各プーリ23,
24間のVベルト25の上面の位置LC(但し、各プー
リ23,24を上方に移動させてない状態での位置、つ
まりVベルト25の両側端部を立ち上げてない状態での
位置)よりも高い位置LHから低い位置LLまで移動可
能となっている。従って、物品10の搬入時には、搬入
手段11を上側に移動させておき、物品10を搬入手段
11により支持し、一方、物品10の回転時には、搬入
手段11を下側に移動させ、物品10をVベルト25に
より支持することができるようになっている。
【0025】また、回転装置20は、下側の三つのプー
リ21が固定された軸51と、下側の三つのプーリ22
が固定された軸52と、モータ53と、このモータ53
とプーリ21の軸51とを連結するチェーン54と、各
プーリ21,22の軸51,52どうしを連結するチェ
ーン55とを備え、モータ53を起動させると三つの各
Vベルト25が一斉に回転駆動されるようになってい
る。そして、これらの軸51,52、モータ53、およ
びチェーン54,55により、Vベルト25を回転させ
てVベルト25上に載せられた物品10を一方向に移動
させる移動手段50が構成されている。
【0026】このような本実施例においては、以下のよ
うにして物品10の回転を行う。なお、回転装置20は
多種の物品の回転を行うことができるが、ここでは物品
10を建築用パネル等の板状物とし、この板状物の反転
を行うものとして説明を述べる。先ず、図3に示す如
く、搬入手段11を上側に位置させた状態で物品10を
ローラ13上を滑らせながら回転装置20の直上の位置
に搬入する。この際、物品10の一方の面10Aが下向
きに他方の面10Bが上向きになっているものとする。
なお、搬入前(搬入手段11の上流側)のラインの形態
は任意である。次に、図4に示す如く、昇降手段により
搬入手段11を下降させて物品10をVベルト25上に
載せて支持する。
【0027】その後、図5(上方から見た図)に示す如
く、移動手段50により各Vベルト25を回転させて物
品10を一方向(図5中F方向)に移動させ、次いで、
図6に示す如く、起立手段30により上側の二つの各プ
ーリ23,24を上方に移動させ、各プーリ23,24
間の各Vベルト25の両側端部を立ち上がらせて物品1
0を回転させる。また、移動手段50および起立手段3
0を両方同時に動作させることにより、各Vベルト25
を回転させながら各プーリ23,24を上方に移動さ
せ、一方向の移動と回転とを並行して行ってもよい。
【0028】さらに、図7に示す如く、物品10が略起
立した状態(若干右側に傾斜した状態)で、押圧用シリ
ンダ装置40を動作させて回転途中の物品10の下側端
部10Cを押圧し、物品10の他方の面10Bを図7中
二点鎖線に示すように各Vベルト25に当接させる。
【0029】その後、図8に示す如く、移動手段50お
よび起立手段30を両方同時に動作させることにより、
各Vベルト25を回転させながら各プーリ23,24を
下方に移動させて元の位置に戻し、物品10を一方の面
10Aが上向きに他方の面10Bが下向きになるように
して物品10の反転を完了する。また、起立手段30に
より各プーリ23,24を下方に移動させて物品10の
反転を完了した後に、移動手段50により各Vベルト2
5を回転させて物品10を一方向(前述した図5中F方
向と同じ方向)に移動させて物品10を搬入時の位置に
戻してもよい。さらに、物品10を搬入時の位置に戻す
必要がない場合には、移動手段50を動作させずに起立
手段30のみを動作させて各プーリ23,24を下方に
移動させ物品10の反転を完了してもよい。
【0030】そして、図9に示す如く、昇降手段により
搬入手段11を上昇させ、反転された状態の物品10を
各ローラ13上に載せて支持した後、搬出手段60によ
り物品10を上方に吊上げて搬出する。この際、搬出手
段60による搬出形態は、このような吊上げ搬出に限定
されるものではなく任意であり、例えば搬入されてきた
側に戻すように搬出してもよく、搬入されてきた側とは
反対側に搬出(つまり、物品10が回転装置20の位置
を直線的に通過するように搬出)してもよく、要するに
搬出後のラインの形態は任意である。
【0031】このような本実施例によれば、次のような
効果がある。すなわち、回転装置20により物品10を
回転させる際には、前述した建築用パネル反転装置のよ
うに物品10を上方に吊上げてから回転させる必要はな
いので、略搬入された位置(レベル)で物品10の回転
を行うことができる。このため、前述した建築用パネル
反転装置の場合に比べ、装置を小型化でき、小スペース
での装置の設置を実現できる。また、物品10を回転さ
せる際に、前述した建築用パネル反転装置のような吊上
げ操作が必要ないため、回転時間を短縮でき、生産効率
の向上を図ることができる。
【0032】さらに、回転装置20は、回転される物品
10の上方には位置しない構成となっているため、物品
10の上方を自由な空間とすることができる。このた
め、例えば搬出手段60等の他の装置との間の物品10
の受け渡しを円滑に行うことができるうえ、物品受け渡
しに伴って装置どうしが干渉することもなく、他の装置
との取り合いを良好なものとすることができる。また、
物品10の上方が空いていることから、回転装置20上
での作業を行うことができ、このことによっても生産効
率の向上を図ることができる。そして、回転装置20
は、前述した建築用パネル反転装置のような物品10を
二列のローラ群の間に挿入する構成にはなっておらず、
物品10の上方が空いていることから、板状物だけでは
なく、多様な形状の物品10の回転を行うことができ
る。
【0033】また、押圧手段である押圧用シリンダ装置
40が設けられているので、物品10の回転をより円滑
かつ確実に行うことができるとともに、プーリ24の上
方移動によるVベルト25の端部の立ち上げ角度を大き
くしなくても、物品10を回転させることができる。
【0034】さらに、起立手段30は、上側のプーリ2
3,24の両方を立ち上がらせる構成となっているの
で、物品10の一方の面10AがVベルト25から離れ
て他方の面10BがVベルト25に当接されるまでの間
の物品10の移動距離(回転角度)、つまり物品10が
図7中の実線で示された状態から二点鎖線で示された状
態になるまでの移動距離を、小さくすることができるの
で、回転を円滑に行うことができるうえ、他方の面10
BがVベルト25に当接される際の衝撃を小さくするこ
とができ、物品10や回転装置20の保護、および騒音
・振動の抑制を図ることができる。
【0035】また、回転装置20は搬入手段11と同一
区画内に設けられているので、スペースの有効利用をよ
り一層図ることができる。さらに、搬入手段11を上下
動させる昇降手段が設けられ、Vベルト25と搬入手段
11とが相対的に上下動するようになっているので、回
転装置20への物品10の搬入を容易かつ確実に行うこ
とができる。
【0036】さらに、支持部材が、プーリ21〜24に
より回転可能に支持された可撓性無端部材であるVベル
ト25となっているので、上側のプーリ23,24を上
方に移動させることでVベルト25の上方に位置する部
分の両側端部の立ち上げを容易に実現できるとともに、
Vベルト25を回転させることで物品10の一方向の移
動を容易に実現できる。
【0037】なお、本発明は前記実施例に限定されるも
のではなく、本発明の目的を達成できる範囲内での変形
等は本発明に含まれるものである。すなわち、前記実施
例では、物品10を建築用パネル等の板状物として回転
装置20の作用の説明が述べられていたが、回転装置2
0は多様な形状の物品10の回転に用いることができ
る。例えば、図10に示すように三角柱状物70の12
0度回転(面70Aが下向きの状態から面70Bが下向
きの状態への回転)に用いてもよく、図11に示すよう
に六面体71の横転つまり90度回転(面71Aが下向
きの状態から面71Bが下向きの状態への回転)に用い
てもよく、あるいは図12に示すように六面体71の反
転つまり180度回転(面71Aが下向きの状態から面
71Cが下向きの状態への回転)に用いてもよい。
【0038】また、前記実施例では、支持部材は可撓性
無端部材であるVベルト25とされていたが、このよう
な可撓性無端部材に限定されるものではなく、要するに
折曲可能な部材であり、その端部を立ち上げることがで
きるものであればよい。例えば、図13に示すように、
二箇所で折曲可能な三つの部材81,82,83からな
る支持部材80としてもよく、このようにした場合に
は、例えば、図に示す如くシリンダ装置等による移動手
段84、起立手段85などを設けておけばよい。
【0039】
【0040】また、前記実施例では、起立手段30は上
側の二つのプーリ23,24の両方を上方に移動させて
Vベルト25の上方に位置する部分の両側端部を立ち上
げる構成となっていたが、図1中右側のプーリ24のみ
を上方に移動させてVベルト25の上方に位置する部分
の図1中右側端部のみを立ち上げる構成の起立手段とし
てもよい。
【0041】さらに、前記実施例では、押圧手段は、回
転途中の物品10の下側端部を押圧する押圧用シリンダ
装置40により構成されていたが、図14に示すよう
に、回転途中の物品10の上側端部を押圧する押圧用シ
リンダ装置90により構成されていてもよく、あるいは
この押圧用シリンダ装置90と前記実施例の押圧用シリ
ンダ装置40とを両方備えた構成としてもよい。
【0042】
【発明の効果】以上に述べたように本発明によれば、物
品を折曲可能な支持部材により支持した後、移動手段に
より支持部材上で物品を一方向に移動させ、かつ、起立
手段により支持部材の端部を立ち上がらせて物品を回転
させるので、前述した従来の建築用パネル反転装置の場
合に比べ、装置を小型化でき、小スペースで装置を設置
できるとともに、回転時間を短縮でき、他の装置との取
り合いを良好なものとすることができ、かつ装置上で作
業を行うことができることから、生産効率の向上を図る
ことができるという効果がある。
【0043】また、押圧手段により物品の上側および/
または下側に位置する端部を物品回転方向に押圧するよ
うにした場合には、物品の回転をより円滑かつ確実に行
うことができるとともに、物品が自重のみで自ら倒れる
ようにする場合に比べ、支持部材の端部(物品移動方向
に位置する一方の端部)の立ち上げ角度を小さくするこ
とができるという効果がある。
【0044】さらに、支持部材の物品移動方向およびそ
の逆方向に位置する両側の端部を立ち上がらせるように
した場合には、物品の一面が支持部材から離れて他面が
支持部材に当接されるまでの間の物品の移動距離(回転
角度)を小さくできるので、物品の回転を円滑に行うこ
とができるうえ、物品の他面が支持部材に当接される際
の衝撃を小さくでき、物品や装置の保護、騒音・振動の
抑制を図ることができるという効果がある。
【0045】また、支持部材を搬入手段と同一区画内に
設け、かつ支持部材と搬入手段とを相対的に上下動させ
て支持部材の上面を搬入手段の上面に対して出没させる
昇降手段を設けた場合には、装置への物品の搬入を容易
かつ確実に行うことができるうえ、スペースの有効利用
をより一層図ることができるという効果がある。
【0046】さらに、支持部材を回転可能に支持された
可撓性無端部材により構成した場合には、可撓性である
ことから支持部材の端部の立ち上げを容易に実現できる
とともに、回転可能であることからこの可撓性無端部材
を回転させることで物品の一方向の移動を容易に実現で
きるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す断面図。
【図2】前記実施例の図1と直交する方向の断面図。
【図3】前記実施例の動作の第一の説明図。
【図4】前記実施例の動作の第二の説明図。
【図5】前記実施例の動作の第三の説明図。
【図6】前記実施例の動作の第四の説明図。
【図7】前記実施例の動作の第五の説明図。
【図8】前記実施例の動作の第六の説明図。
【図9】前記実施例の動作の第七の説明図。
【図10】本発明の第一の変形例を示す概略構成図。
【図11】本発明の第二の変形例を示す概略構成図。
【図12】本発明の第三の変形例を示す概略構成図。
【図13】本発明の第四の変形例を示す概略構成図。
【図14】本発明の第五の変形例を示す概略構成図。
【符号の説明】
10,70,71 物品 10A,10B,70A,70B,71A,71B,7
1C 面 11 搬入手段 20 回転装置 25 支持部材であるVベルト(可撓性無端部材) 30,85 起立手段 31,32 起立手段を構成する揺動アーム 33 起立手段を構成する揺動用シリンダ装置 40,90 押圧手段である押圧用シリンダ装置 50,84 移動手段 51,52 移動手段を構成する軸 53 移動手段を構成するモータ 54,55 移動手段を構成するチェーン 80 支持部材

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搬入手段により一面を下にした板状の物
    品を当該搬入手段と同一区画内に設けた折曲可能な支持
    部材上に搬入当該搬入手段を下降させ、前記支持部
    材により前記物品の一面を当接させて支持した後、前記
    支持部材上で物品を前記搬入手段による搬入方向に略直
    交する一方向に移動させ、次いで、少なくとも前記支持
    部材の物品移動方向に位置する一方の端部を立ち上がら
    せて物品を前記一面が起立する方向に回転させ、さら
    に、物品の他面を前記支持部材に当接させた後、前記支
    持部材の立ち上がった端部を下降させることにより、物
    品を前記一面が下を向いた状態から前記他面が下を向い
    た状態まで回転させ、これに続いて前記搬入手段を上昇
    させ、当該搬入手段上に前記物品を支持した後に搬出す
    ることを特徴とする物品の回転方法。
  2. 【請求項2】 搬入手段により一面を下にした板状の物
    品を当該搬入手段と同一区画内に設けた折曲可能な支持
    部材上に搬入当該搬入手段を下降させ、前記支持部
    材により前記物品の一面を当接させて支持した後、前記
    支持部材上で物品を前記搬入手段による搬入方向に略直
    交する一方向に移動させるとともにこの移動と並行し
    て少なくとも前記支持部材の物品移動方向に位置する一
    方の端部を立ち上がらせて物品を前記一面が起立する方
    向に回転させ、さらに、物品の他面を前記支持部材に当
    接させた後、前記支持部材の立ち上がった端部を下降さ
    せることにより、物品を前記一面が下を向いた状態から
    前記他面が下を向いた状態まで回転させ、これに続いて
    前記搬入手段を上昇させ、当該搬入手段上に前記物品を
    支持した後に搬出することを特徴とする物品の回転方
    法。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2に記載した物品
    の回転方法において、物品の他面を前記支持部材に当接
    させる際に、押圧手段により物品の上側および/または
    下側に位置する端部を物品回転方向に押圧することを特
    徴とする物品の回転方法。
  4. 【請求項4】 請求項1から請求項3のいずれかに記載
    した物品の回転方法において、物品を前記一面が起立す
    る方向に回転させる際に、前記支持部材の物品移動方向
    およびその逆方向に位置する両側の端部を立ち上がらせ
    ることを特徴とする物品の回転方法。
  5. 【請求項5】 搬入手段により搬入される板状の物品を
    当接支持する折曲可能な支持部材と、この支持部材上で
    物品を前記搬入手段による搬入方向に略直交する一方向
    に移動させる移動手段と、少なくとも前記支持部材の物
    品移動方向に位置する一方の端部を立ち上がらせまたは
    下降させる起立手段と、前記搬入手段を上下動させて前
    記支持部材の上面を前記搬入手段の上面に対して出没さ
    せる昇降手段とを備え 前記支持部材は前記搬入手段と同一区画内に設けられ、
    前記昇降手段で前記搬入手段を下降させることで前記搬
    入された物品が前記支持部材上に支持され、前記昇降手
    段で前記搬入手段を上昇させることで前記支持部材上の
    物品が前記搬入手段により支持される ことを特徴とする
    物品の回転装置。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載した物品の回転装置にお
    いて、前記支持部材は回転可能に支持された可撓性無端
    部材により構成され、前記移動手段はこの可撓性無端部
    材を回転させて物品を一方向に移動させる構成となって
    いることを特徴とする物品の回転装置。
  7. 【請求項7】 請求項5または請求項に記載した物品
    の回転装置において、回転途中の状態の物品の上側およ
    び/または下側に位置する端部を物品回転方向に押圧す
    る押圧手段を備えたことを特徴とする物品の回転装置。
  8. 【請求項8】 請求項5から請求項のいずれかに記載
    した物品の回転装置において、前記起立手段は前記支持
    部材の物品移動方向およびその逆方向に位置する両側の
    端部を立ち上がらせまたは下降させる構成となっている
    ことを特徴とする物品の回転装置。
JP21096794A 1994-09-05 1994-09-05 物品の回転方法および回転装置 Expired - Fee Related JP3532970B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21096794A JP3532970B2 (ja) 1994-09-05 1994-09-05 物品の回転方法および回転装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21096794A JP3532970B2 (ja) 1994-09-05 1994-09-05 物品の回転方法および回転装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0873026A JPH0873026A (ja) 1996-03-19
JP3532970B2 true JP3532970B2 (ja) 2004-05-31

Family

ID=16598092

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP21096794A Expired - Fee Related JP3532970B2 (ja) 1994-09-05 1994-09-05 物品の回転方法および回転装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3532970B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101471083B1 (ko) * 2014-04-14 2014-12-09 홍국선 중량체 뒤집기장치

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0873026A (ja) 1996-03-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
WO2009090743A1 (ja) 基板搬送装置
KR100618918B1 (ko) 적층형 기판 이송장치
JP4274580B1 (ja) 液晶ガラス基板搬送装置
JP3532970B2 (ja) 物品の回転方法および回転装置
JP7176726B2 (ja) ローリング機構付き搬送装置
CN207536715U (zh) 翻转装置
JPH07223800A (ja) 物品の昇降装置
JP3220042B2 (ja) コンクリート製品反転機
JPH09156754A (ja) コンクリート製品反転機
KR20070034889A (ko) 기판 이송장치
JPH06263244A (ja) 物品の旋回搬送装置
KR101099557B1 (ko) 기판 이송 장치
JP2001267393A (ja) 搬送ロボット
JP5158881B2 (ja) 浮上搬送装置
KR101054311B1 (ko) 스페이서바의 적재 및 이송장치
JP2739410B2 (ja) 重量物反転装置
JPS6319409B2 (ja)
KR20100037198A (ko) 패널 이송장치
CN110143424A (zh) 一种玻璃输送线
JPH08104411A (ja) スラットコンベヤにおけるチェーン支持装置
JP2005003295A (ja) パレット遠心脱水装置
JP4631433B2 (ja) 基板搬送装置及び基板搬送方法
CN219858895U (zh) 皮带传送机构及生产线
JP3225194B2 (ja) 平板瓦製造設備における焼成台車に載せる棚板への白地積込装置
JP2003072935A (ja) 重量物の反転方法及びその装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20031226

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040224

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040305

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees
S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371