JP3532259B2 - 剛性および衝撃強度の高度のバランスを有するポリオレフィン組成物 - Google Patents
剛性および衝撃強度の高度のバランスを有するポリオレフィン組成物Info
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Description
共重合体、およびオレフィン共重合体を含むポリオレフ
ィン組成物に関する。結晶性プロピレン重合体は、剛
性、溶融状態における加工性、耐熱性および大気中物質
および溶剤に対する耐性に関して良好な特性を有するこ
とが知られている。また、これらの重合体の、特に低温
における乏しい耐衝撃性(レジリエンス)は、エチレン
とα−オレフィン(プロピレンまたは1−ブテンの様
な)の共重合体を加えることにより改良できることも知
られている。結晶性ポリプロピレンを含み、所望により
エチレン/プロピレン共重合体およびさらに1種以上
の、エチレンとα−オレフィン(プロピレンまたは1−
ブテンの様な)の共重合体を含む、この種のポリオレフ
ィン組成物は、米国特許第5,001,182号および
ヨーロッパ特許出願公開第496625号および第51
9725号に記載されている。該組成物は、とりわけ自
動車分野(例えばバンパーおよび側部ストリップ)に使
用される。
いわゆるプロピレン/エチレンの「ブロック共重合体」
(ポリプロピレンとエチレン/プロピレン共重合体の混
合からなる)に加えて、エチレンとα−オレフィンの低
結晶化度共重合体、およびタルクおよび炭酸カルシウム
から選択された充填材を含むポリオレフィン組成物を含
む組成物について記載している。ヨーロッパ特許出願公
開第496625号および第519725号に記載され
ているポリオレフィン組成物は、上記の種類のブロック
共重合体でよいプロピレン重合体の他に、低結晶化度エ
チレン−プロピレンゴム(好ましくは12〜30重量%
のプロピレンを含むEPRまたはEPDMの様な)、お
よびエチレンとα−オレフィンの高結晶化度共重合体
(LLDPEまたはVLDPEの様な)をも含む。ヨー
ロッパ特許出願第496625号によれば、該組成物は
重合体100重量部あたり7〜25重量部のタルクを含
むのに対し、ヨーロッパ特許出願第519725号によ
れば、タルクは、重合体100重量部あたり0〜7重量
部の量で存在する。上記の組成物は、低温(−30°/
−40℃)で十分なアイゾット衝撃抵抗値を示す。しか
し、米国特許第5,001,182号およびヨーロッパ
特許出願第496625号よび第519725号の実施
例は、低温におけるアイゾット値約7〜8Kgcm/cm (7
0〜80 J/mに相当)に対して、対応する、組成物の剛
性を示す曲げ弾性率値が13000 kg/cm2 (約130
0 MPaに相当)に達していないことを示している。
ト衝撃強度のバランスが改良されたポリオレフィン組成
物を完成した。したがって、本発明は、重量%で表示し
て、 A)常温におけるキシレン可溶分が5%以下、好ましく
は4%以下であるプロピレン単独重合体または共重合体
30%〜60%、 B)プロピレン40%〜60%、好ましくは50%〜6
0%を含み、常温におけるキシレン可溶分が60%〜9
9%、好ましくは70%〜99%である、プロピレンと
エチレンの共重合体からなる画分14%〜30%、 C)常温におけるキシレン可溶分が10%〜50%、好
ましくは10%〜40%である、エチレンと10%〜3
0%、好ましくは10%〜20%の量のC3 〜C8 α−
オレフィンの共重合体10%〜25%、 D)粒子状で、平均粒子径が0.1〜5ミクロンであ
る、好ましくはタルク、炭酸カルシウム、シリカ、クレ
ー、ケイソウ土、酸化チタンおよびゼオライトから選択
された鉱物充填材5%〜45%、好ましくは5%〜25
%を含むポリオレフィン組成物を提供する。
測定し、粒子の体積に等しい理想球体の平均直径に相当
する。成分A)は、好ましくはプロピレン単独重合体で
あり、より好ましくは常温におけるキシレン可溶分が3
重量%以下の単独重合体である。該成分がプロピレン共
重合体である場合、コモノマーはエチレンおよびC4 〜
C8 α−オレフィンから選択される。好ましくは、該コ
モノマーは0.5〜5重量%、より好ましくは0.5〜
3重量%の量で存在する。本発明の組成物の、成分A)
中に存在し得るC4 〜C8 α−オレフィンおよび成分
C)中に存在し得るC3 〜C8 α−オレフィンの例は、
プロピレン、1−ブテン、1−ペンテン、1−ヘキセ
ン、4−メチル−1−ペンテン、1−オクテンである。
1−ブテンが好ましい。成分B)は一般的に、1%〜4
0%、好ましくは1%〜30%の量で存在し、常温でキ
シレンに不溶な画分に実質的に相当する、エチレンとプ
ロピレンの実質的に直鎖の共重合体、および約45〜6
5重量%、好ましくは55〜65重量%のプロピレンを
含む、プロピレンとエチレンの無定形共重合体を含む。
物のメルトフローレート(MFR)は、好ましくは5〜
50g/10分、より好ましくは10〜30g/10分であ
る。一般的に、本発明の組成物は、−30℃におけるア
イゾット衝撃値が70〜90J/mであり、曲げ弾性率値
が1300〜1600MPa、好ましくは1350〜16
00MPa、より好ましくは1400〜1600MPaであ
る。本発明の組成物は、例えば特定のツィーグラー−ナ
ッタ触媒を使用する逐次重合により製造され、重合の際
に成分A)、B)およびC)の混合物を製造し、次いで
成分D)を混合して追加する。上記混合物の製造に使用
される方法に関係なく、該混合物は、3種類の成分を、
重量%で表示して、 − 成分A)35%〜70%、 − 成分B)15%〜40%、 − 成分C)11%〜30%、 の比率で含むのが好ましい。
ハロゲン結合を有するチタン化合物および活性ハロゲン
化マグネシウム上に担持された電子供与体化合物を含む
固体触媒成分を含み、アイソタクチックインデックス
(常温でキシレンに対する不溶分として測定)が96%
以上、好ましくは97%以上であるポリプロピレンを製
造できるのが特徴である。上記の特性を有する触媒は、
特許文献中で良く知られている。特に好適なのは、米国
特許第4,339,054号およびヨーロッパ特許第4
5,977号に開示されている。触媒の他の例は、米国
特許第4,472,524号および第4,473,66
0号に記載されている。一般的に、これらの触媒に使用
される固体触媒成分は、電子供与体化合物として、エー
テル、ケトン、ラクトン、N、Pおよび/またはS原子
を含む化合物、およびモノ−およびジカルボン酸のエス
テルから選択された化合物を含む。特に好適な化合物
は、フタル酸ジイソブチル、ジオクチル、ジフェニル、
およびベンジルブチルの様なフタル酸のエステル、マロ
ン酸ジイソブチルおよびジエチルの様なマロン酸のエス
テル、ピバリン酸アルキルおよびアリール、マレイン酸
アルキル、シクロアルキルおよびアリール、炭酸ジイソ
ブチル、炭酸エチルフェニル、および炭酸ジフェニルの
様な炭酸アルキルおよびアリール、コハク酸モノおよび
ジエチルの様なコハク酸のエステルである。
るものであって、1〜18個の炭素原子を有するアルキ
ル、シクロアルキルまたはアリール基であり、RIII お
よびRIVは、同一であるか、または異なるものであっ
て、1〜4個の炭素原子を有するアルキル基である。)
の1,3−ジエーテルである。上記の種類のエーテル
は、ヨーロッパ特許出願公開EP−A−361493に
記載されている。該化合物の例は、2−メチル−2−イ
ソプロピル−1,3−ジメトキシプロパン、2,2−ジ
イソブチル−1,3−ジメトキシプロパン、2−イソプ
ロピル−2−シクロペンチル−1,3−ジメトキシプロ
パンである。
できる。例えば、1%未満の水を含む無水状態のハロゲ
ン化マグネシウム、チタン化合物および電子供与体化合
物を、ハロゲン化マグネシウムが活性化される条件下で
一緒に粉砕し、次いでその粉砕生成物を、80〜135
℃で、過剰のTiCl4で1回以上処理した後、すべて
の塩素イオンが消失するまで炭化水素(例えばヘキサ
ン)で繰り返し洗浄する。別の方法では、まず無水ハロ
ゲン化マグネシウムを公知の方法により予め活性化さ
せ、次いで溶液中に電子供与体化合物を含む過剰のTi
Cl4 と反応させる。この場合も、操作は80〜135
℃の温度で行なう。所望によりTiCl4 による処理を
繰り返し、次いで固体をヘキサンで洗浄し、痕跡量の未
反応TiCl4 をすべて除去する。もう一つの方法で
は、nが一般的に1〜3であり、ROHがエタノール、
ブタノールまたはイソブタノールであるMgCl2 ・n
ROH付加物(特に長球状粒子の形態)を、溶液中に電
子供与体化合物を含む過剰のTiCl4 と反応させる。
温度は一般的に80〜120℃である。次いで固体を分
離し、TiCl4 と再度反応させ、次いで塩素イオンが
すべて消失するまで炭化水素で洗浄する。別の方法で
は、マグネシウムアルコラートおよびクロロアルコラー
ト(後者は米国特許第4,220,554号に記載され
ている方法により製造する)を、この場合も上記の反応
条件下で操作し、溶液中に電子供与体化合物を含む過剰
のTiCl4 と反応させる。
触媒成分中に一般的に0.5〜10重量%の量で存在
し、固体成分上に固定されている電子供与体化合物(内
部供与体)の量は、二ハロゲン化マグネシウムに対して
一般的に5〜20モル%である。触媒成分の製造に使用
できるチタン化合物は、ハロゲン化物およびハロゲンア
ルコラートである。四塩化チタンが好ましい化合物であ
る。三ハロゲン化チタン、特にTiCl3 HR、TiC
l3 ARA、およびTiCl3 OR(式中、Rはフェニ
ル基である)の様なハロゲンアルコラートでも十分な結
果が得られる。上記の反応により、活性形のハロゲン化
マグネシウムが形成される。これらの反応に加えて、例
えばマグネシウムのカルボン酸塩の様な、ハロゲン化物
とは異なるマグネシウム化合物から出発し、活性形のハ
ロゲン化マグネシウムを形成する他の反応も文献では良
く知られている。
の活性形態は、その触媒成分のX線スペクトルにおい
て、非活性化ハロゲン化マグネシウム(表面積が3 m2
/g未満である)のスペクトルに現れる主強度反射が存在
しないが、その代わりに、非活性化ハロゲン化マグネシ
ウムの主強度反射の位置に対して移行した最大強度を有
するハロがあることにより確認されるか、あるいは該活
性形態は、主強度反射が、非活性化ハロゲン化マグネシ
ウムのスペクトルに現れる主強度反射の半ピーク幅より
少なくとも30%大きな半ピーク幅を示すことにより確
認される。最も活性な形態は、その成分のX線スペクト
ル中にハロが現れる形態である。ハロゲン化マグネシウ
ムの中で、塩化物が好ましい化合物である。塩化マグネ
シウムの最も活性な形態では、触媒成分のX線スペクト
ルは、非活性化塩化マグネシウムのスペクトル中で距離
2.56オングストロームに現れる反射の代わりにハロ
を示す。
合物には、Al−トリエチル、Al−トリイソブチル、
Al−トリ−n−ブチルの様なAl−トリアルキル、お
よびOまたはN原子、またはSO4 およびSO3 基によ
り結合した1個以上のAl原子を含む直鎖または環状A
l−アルキル化合物がある。これらの化合物の例として
は、 (式中、nは1〜20の数である。)がある。AlR2
ORI 化合物(式中、RI は、1つ以上の位置で置換さ
れたアリール基であり、Rは1〜6個の炭素原子を有す
るアルキル基である)、ならびにAlR2 H化合物(式
中、Rは上記の意味を有する)も使用できる。Al−ア
ルキル化合物は、一般的にAl/Ti比1〜1000で
使用する。
与体として使用できる電子供与体化合物には、安息香酸
アルキルの様な芳香族酸のエステル、および特に少なく
とも1個のSi−OR結合(式中、Rは炭化水素基であ
る)を含むケイ素化合物、2,2,6,6−テトラメチ
ルピペリジンおよび2,6−ジイソプロピルピペリジン
がある。ケイ素化合物の例は、(tert−ブチル)2
Si(OCH3 )2 、(シクロヘキシル)2 Si(OC
H3 )2 、および(フェニル)2 Si(OCH3 )2 で
ある。上記式の1,3−ジエーテルも効果的に使用でき
る。内部供与体がこれらのジエーテルの1つである場
合、外部供与体は省くことができる。
知の技術により、不活性希釈剤の存在下または不存在化
で、液相中、あるいは気相または液−気相中で行なうこ
とができる。気相中で操作するのが好ましい。反応時間
および温度は臨界的ではないが、温度は20〜100℃
であるのが最良である。分子量の調整は、特に水素の様
な公知の調整剤を使用して行なう。触媒は少量のオレフ
ィンと予め接触(予備重合)させ、触媒の性能および重
合体形態の両方を改良することができる。予備重合は、
触媒を炭化水素溶剤(例えばヘキサンまたはヘプタン)
中に分散させ、常温〜60℃の温度で、固体触媒成分の
重量の0.5〜3倍の量の重合体を製造するのに十分な
時間行なう。予備重合は液体プロピレン中、上記の温度
条件で行ない、触媒成分1gあたり1000gまでの重
合体を製造することもできる。
(C)の混合物は、重合中に直接製造することができ
る。このためには、上記の成分のそれぞれに対応する少
なくとも3つの連続した工程で、各工程においてその前
の工程から来た重合体および触媒の存在下で操作するこ
とにより、重合を行なう。すべての重合工程を気相で行
なうのが最良である。次いで、この混合物に成分
(D)、好ましくはタルクを加える。混合は、公知の技
術により、重合工程から得られた重合体のペレット、ま
たは粉体、または粒子から出発し、これを好ましくは成
分(D)と固体状態で予備混合し(例えばバンバリー、
ヘンシェルまたはLodigeミキサーで)、次いで押し出
す。この様にして得た組成物は、剛性および耐衝撃性の
高度のバランスが必要とされるバンパーその他の自動車
用部品の製造に特に好適である。
あって、本発明を限定するものではない。(A)、(B)および(C)混合物の製造 触媒の製造 本実施例で使用する固体触媒成分は次の様に製造する。
攪拌機を備えた反応器に、不活性雰囲気中で、MgCl
2 28.4g、無水エタノール49.5g、ROL OB/30
ワセリン油100ml、粘度350csのシリコーン油10
0mlを入れ、MgCl2 が溶解するまで内容物を120
℃に加熱する。次いでこの高温の反応混合物を、T-45 N
Ultra Turrax 攪拌機を備え、ワセリン油150mlおよ
びシリコーン油150mlを含む1500mlの容器に移
す。温度を120℃に維持し、攪拌を3000 rpmで3
分間続ける。次いで混合物を、攪拌機を備え、0℃に冷
却した無水n−ヘプタン1000mlを含む2リットル容
器に移す。得られた粒子を濾過により回収し、n−ヘキ
サン500mlで洗浄し、窒素気流中で、アルコール含有
量をMgCl2 1モルあたり3モルから2.1モルに減
少させるのに十分な時間、温度を徐々に30℃から18
0℃に増加させる。この付加物25gを、攪拌機を備
え、TiCl4 625mlを含む容器に移し、0℃で攪拌
しながら、1時間かけて温度を100℃に上昇させる。
温度が40℃に達した時、フタル酸ジイソブチルを、該
フタル酸エステルに対するマグネシウムのモル比が8に
なる様な量で加える。反応器の内容物を攪拌しながら1
00℃に2時間加熱し、次いで固体を沈降させる。高温
の液体をサイホンで除去する。TiCl4 550mlを加
え、混合物を攪拌しながら120℃に1時間加熱する。
攪拌を停止し、固体を沈降させ、液体をサイホンで除去
する。固体をn−ヘキサン200mlで、60℃で6回、
次いで室温で3回洗浄する。
送する装置を備えた、一連の反応器中で連続的に行な
う。気相中で、水素およびモノマーを連続的に分析して
供給し、所望の濃度を一定に維持する。重合の際、トリ
エチルアルミニウム(TEAL)活性剤およびジシクロ
ペンチルジメトキシシラン電子供与体の、TEAL/シ
ラン重量比が約3〜5である混合物を、固体触媒成分
と、TEAL/TIのモル比が5になる様に、反応器
中、0℃で約3分間接触させる。次いで触媒を、過剰の
液体プロピレンを含む反応器に移し、20℃で24分間
重合させる。次いでプレポリマーを気相中の第一反応器
に送り、そこでプロピレンの単独重合を行ない、成分
A)を得る。こうして得られた生成物を第二反応器へ移
し、そこでエチレンをプロピレンと共重合させ、成分
B)を得る。最後に、第二反応器の生成物を第三反応器
へ送り、そこでエチレンを1−ブテンと共重合させ、成
分C)を得る。各反応器で使用する重合条件を表Iに示
し、得られた生成物の特性を表IIに示す。最終生成物、
すなわち(A)、(B)および(C)の混合物のメルト
フローレート(ASTM D 1238 LによるMF
R)は約15g/10分である。
バンバリーミキサー中で、平均粒子径0.5〜5ミクロ
ンの粒子状タルクと混合する。次いで得られた乾燥混合
物を、一軸押出し機により、220℃でペレット化す
る。タルク[成分(D)]を加えた後、重合体の組成
は、重量%で、 A) 51% B) 23% C) 14% D) 12% になる。該組成物を220℃で試験片ASTM D 6
38/Iに射出成形し、得られた試験片について下記の
特性を測定する。 曲げ弾性率(ASTM D 790) 1400 MPa アイゾット、23℃(ASTM D 256) 破断せず アイゾット、−30℃(ASTM D 256) 80 J/m
Claims (10)
- 【請求項1】A)常温におけるキシレン可溶分が5重量
%以下であるプロピレン単独重合体または共重合体30
重量%〜60重量%、 B)プロピレンとエチレンの共重合体からなる画分14
重量%〜30重量%(ここで、この画分は実質的に直鎖
の、エチレンとプロピレンの共重合体を含んでなり、そ
の共重合体は量が1〜40%であり、45〜65重量%
のプロピレンを含むプロピレンとエチレンの無定形重合
体であり、この画分の常温におけるキシレン可溶分が6
0重量%〜99重量%である)、 C)常温におけるキシレン可溶分が10重量%〜50重
量%である、エチレンと10重量%〜30重量%の量の
C3〜C8α−オレフィンの共重合体10重量%〜25
重量%、および D)粒子状で、平均粒子径が0.1〜5ミクロンである
鉱物充填材5重量%〜45重量%を含んで成ることを特
徴とするポリオレフィン組成物。 - 【請求項2】成分A)が、常温におけるキシレン可溶分
が3重量%以下であるプロピレン単独重合体であること
を特徴とする、請求項1に記載のポリオレフィン組成
物。 - 【請求項3】成分B)の常温におけるキシレン可溶分が
70〜99重量%であることを特徴とする、請求項1ま
たは2に記載のポリオレフィン組成物。 - 【請求項4】(A)、(B)および(C)の混合物のM
FR Lが5〜50g/10分であることを特徴とする、
請求項1〜3のいずれか一項に記載のポリオレフィン組
成物。 - 【請求項5】成分(D)が、タルク、炭酸カルシウム、
シリカ、クレー、ケイソウ土、酸化チタンおよびゼオラ
イトからなる群から選択されることを特徴とする、請求
項1〜4のいずれか一項に記載のポリオレフィン組成
物。 - 【請求項6】請求項1に記載のポリオレフィン組成物の
製造に使用できるオレフィン重合体の混合物であって、 A)常温におけるキシレン可溶分が5重量%以下である
プロピレン単独重合体または共重合体35重量%〜70
重量%、 B)プロピレンとエチレンの共重合体からなる画分15
重量%〜40重量%(ここで、この画分は実質的に直鎖
の、エチレンとプロピレンの共重合体を含んでなり、そ
の共重合体は量が1〜40%であり、45〜65重量%
のプロピレンを含むプロピレンとエチレンの無定形重合
体であり、この画分の常温におけるキシレン可溶分が6
0重量%〜99重量%である)、および C)常温におけるキシレン可溶分が10重量%〜50重
量%である、エチレンと10重量%〜30重量%の量の
C3〜C8α−オレフィンの共重合体11重量%〜30
重量%、 を含んで成ることを特徴とする混合物。 - 【請求項7】活性形態の二ハロゲン化マグネシウム上に
担持された立体特異性触媒の存在下、少なくとも3つの
工程でモノマーを重合させること、および各工程におい
て、先行する工程で使用した重合体および触媒の存在下
で操作することにより、成分(A)、(B)および
(C)を個別の、連続工程で製造することを特徴とす
る、請求項6の混合物の製造方法。 - 【請求項8】すべての重合工程が気相中で行われること
を特徴とする、請求項7に記載の方法。 - 【請求項9】請求項1〜5のいずれか一項に記載のポリ
オレフィン組成物から実質的に製造されることを特徴と
する製品。 - 【請求項10】請求項1〜5のいずれか一項に記載のポ
リオレフィン組成物から実質的に製造されることを特徴
とするバンパー。
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