JP3531727B2 - 電力変換装置 - Google Patents

電力変換装置

Info

Publication number
JP3531727B2
JP3531727B2 JP18157099A JP18157099A JP3531727B2 JP 3531727 B2 JP3531727 B2 JP 3531727B2 JP 18157099 A JP18157099 A JP 18157099A JP 18157099 A JP18157099 A JP 18157099A JP 3531727 B2 JP3531727 B2 JP 3531727B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
control
switch
turn
switches
time
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP18157099A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000116137A (ja
Inventor
浩一 森田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanken Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanken Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanken Electric Co Ltd filed Critical Sanken Electric Co Ltd
Priority to JP18157099A priority Critical patent/JP3531727B2/ja
Publication of JP2000116137A publication Critical patent/JP2000116137A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3531727B2 publication Critical patent/JP3531727B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Rectifiers (AREA)
  • Dc-Dc Converters (AREA)
  • Power Conversion In General (AREA)
  • Inverter Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はAC−DC変換器、
DC−AC変換器、AC−DC−AC変換器等の電力変
換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】AC−DC変換器(コンバータ)、及び
DC−AC変換器(インバータ)はブリッジ接続された
スイッチをオン・オフ制御するように構成されている。
コンバータ、インバータにおいて、スイッチのターンオ
フ時及びターンオン時にスイッチング損失が生じる。タ
ーンオフ時のスイッチング損失の低減及びノイズの抑制
のためにスイッチに並列にコンデンサを接続することが
既に行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、スイッチに
並列に接続されたコンデンサはターンオフ時においてス
イッチング損失を低減し且つノイズを抑制する。しか
し、ターンオン時にコンデンサの電荷がスイッチを介し
て放出されるとスイッチング損失となる。
【0004】そこで、本発明の目的は、スイッチのター
ンオン時のスイッチング損失を低減することができる単
相又は多相の電力変換装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決し、上記
目的を達成するための本発明は、少なくとも第1及び第
2の交流入力端子と一対の直流出力端子と、前記第1及
び第2の交流入力端子と前記一対の直流出力端子との間
にブリッジ接続された少なくとも第1、第2、第3及び
第4のスイッチと、前記第1、第2、第3及び第4のス
イッチに逆方向並列に接続された又は前記第1、第2、
第3及び第4のスイッチに内蔵された第1、第2、第3
及び第4のダイオードと、前記第1、第2、第3及び第
4のスイッチに並列に接続された第1、第2、第3及び
第4のコンデンサ又は浮遊容量とから成るコンバータ
と、交流電源端子と前記交流入力端子との間に接続され
たリアクトルと、前記一対の直流出力端子間に接続され
たソフトスイッチング用コンデンサ又は浮遊容量と、前
記第1、第2、第3及び第4のスイッチの少なくとも1
つをターンオンする直前に前記ソフトスイッチング用コ
ンデンサ又は浮遊容量の電圧をほぼ零にするためのソフ
トスイッチング制御回路とを備え、前記ソフトスイッチ
ング制御回路は、直流電源(E0 )と、第1、第2及び
第3の制御スイッチ(Q11、Q12、Q13)と、第1、第
2、第3、第4、第5、第6、第7のダイオード(D1
1、D12、D13、D14、D15、D16、D17)と、第1、
第2及び第3のコンデンサ(C11、C12、C13)と、リ
アクトル(L11)と、スイッチ制御回路(4c)とを有
し、前記第1の制御スイッチ(Q11)の一端は前記直流
電源(E0 )の一端に接続され、前記第1の制御スイッ
チ(Q11)の他端は前記一対の直流出力端子の一方(E
1)に接続され、前記直流電源(E0 )の他端は前記一
対の直流出力端子の他方(E2)に接続され、前記第2
の制御スイッチ(Q12)の一端は前記直流電源(E0 )
の一端に接続され、前記第3の制御スイッチ(Q13)は
前記第2の制御スイッチ(Q12)の他端と前記直流電源
(E0 )の他端との間に接続され、前記第1、第2及び
第3のダイオード(D11、D12、D13)は前記第1、第
2及び第3の制御スイッチ(Q11、Q12、Q13)に逆方
向並列に接続され、前記第1のコンデンサ(C11)は前
記第1の制御スイッチ(Q11)に並列に接続され、前記
リアクトル(L11)の一端は前記一方の直流出力端子
(E1)に接続され、前記リアクトル(L11)の他端は
前記第2及び第3の制御スイッチ(Q12、Q13)の相互
接続点に接続され、前記第4、第5、第6及び第7のダ
イオード(D14、D15、D16、D17)は互いに直列接続
され且つ前記直流電源(E0 )の一端と他端との間に接
続され、前記第2のコンデンサ(C12)は前記第4及び
第5のダイオード(D14、D15)の相互接続点と前記リ
アクトル(L11)の一端との間に接続され、前記第3の
コンデンサ(C13)は前記第6及び第7のダイオード
(D16、D17)の相互接続点と前記リアクトル(L11)
の一端との間に接続され、前記第2及び第3の制御スイ
ッチ(Q12、Q13)の相互接続点(J1 )が前記第5及
び第6のダイオード(D15、D16)の相互接続点に接続
され、前記スイッチ制御回路(4c)は、前記第1の制
御スイッチ(Q11)を前記コンバータの少なくとも1つ
のスイッチのターンオン時点よりも少し前の時点(t1
)でターンオフ制御し、しかる後に前記コンバータの
別の少なくとも1つのスイッチのターンオフ時点の少し
後の時点(t7 )でターンオン制御し、前記第2の制御
スイッチ(Q12)を前記第1の制御スイッチ(Q11)の
ターンオフ制御時点(t1 )よりも少し前の時点(t0
)で第1回のターンオフ制御し、前記第1の制御スイ
ッチ(Q11)のターンオン制御時点(t7 )よりも前の
時点(t4 )で第1回のターンオン制御し、前記第1の
制御スイッチ(Q11)のターンオン制御時点(t7 )よ
りも後の時点(t8 )で第2回のターンオフ制御し、こ
のタ−ンオフ制御時点から所定時間後に第2回のターン
オン制御し、前記第3の制御スイッチ(Q13)を前記第
2の制御スイッチ(Q12)の第1回のターンオフ制御時
点(t0 )に同期して第1回のターンオン制御し、前記
第2の制御スイッチ(Q12)の第1回のターンオン制御
時点(t4 )よりも少し前の時点(t3 )で第1回のタ
ーンオフ制御し、前記第2の制御スイッチ(Q12)の第
2回のターンオフ制御時点(t8 )よりも少し後の時点
(t9 )で第2回のターンオン制御し、前記第2の制御
スイッチ(Q12)の第2回のターンオン制御時点(t1
0)にほぼ同期して第2回のターンオフ制御するように
形成されていることを特徴とする電力変換装置に係わる
ものである。なお、請求項2に示すように請求項1のコ
ンバータをインバータに置き換えた構成にすることがで
きる。また、請求項3に示すようにコンバータとインバ
ータとの組み合せにすることができる。
【0006】
【発明の効果】各請求項の発明によれば、ソフトスイッ
チング用コンデンサ又は浮遊容量によってスイッチの両
端子間電圧を零又はほぼ零にした後に変換用スイッチを
オン制御するので、スイッチの電力損失を低減すること
ができる。また、正確且つ容易にソフトスイッチングを
達成することができる。また、余分なエネルギをソフト
スイッチング制御回路で吸収して電力変換を良好に進め
ながらスイッチング損失の低減を図ることができる。
【0007】
【実施形態及び実施例】次に、図面を参照して本発明の
実施形態及び実施例を説明する。
【0008】
【第1の実施例】図1に示す第1の実施例の電力変換装
置は、AC−DCコンバータ1とDC−ACインバータ
2と直流リンク回路とも呼ぶことができるソフトスイッ
チング制御回路3とスイッチ制御回路4とを有してい
る。
【0009】コンバータ1の第1、第2及び第3の交流
入力端子B1 、B2 、B3 は第1、第2及び第3の昇圧
用リアクトルL1 、L2 、L3 と第1、第2及び第3の
交流入力端子A1 、A2 、A3 を介して100Vの3相
交流電源ACに接続されている。インバータ2は第1及
び第2の直流ラインE1 、E2 を介してコンバータ1の
出力端子に接続されている。第1及び第2の直流ライン
E1 、E2 間には直流リンク用コンデンサと呼ぶことも
できるソフトスイッチング用コンデンサCo とソフトス
イッチング制御回路3とが接続されている。ソフトスイ
ッチング用コンデンサCo は共振用コンデンサであっ
て、高周波動作可能な小容量コンデンサである。また、
ソフトスイッチング制御回路3はコンデンサCo と共振
するリアクトル及び共振回路を選択的に形成するための
スイッチ等を含む。コンデンサCoの立上り電圧及び立
下り電圧がコンバータ1及びインバータ2の変換用スイ
ッチの特定された区間のターンオン及びターンオフ時の
端子間電圧となり、変換スイッチのターンオン及びター
ンオフ時の端子間電圧の急激な変化を緩和する作用即ち
ソフトスイッチング作用が生じる。
【0010】インバータ2の3相出力端子にはフィルタ
用のリアクトルLa 、Lb 、Lc を介して抵抗R1 、R
2 、R3 から成る負荷Rが接続されている。
【0011】制御回路4は、コンバータ1の制御回路
と、インバータ2の制御回路と、ソフトスイッチング制
御回路3を制御する回路とを含む。この制御回路4によ
ってコンバータ1を制御するために、この制御回路4は
交流入力端子A1 、A2 、A3に接続され、また交流入
力端子A1 、A2 、A3 を通って流れる電流を検出する
電流検出器CT1 、CT2 、CT3 に接続され、また、
コンバータ1の出力電圧を検出するために第1及び第2
の直流ラインE1 、E2 に接続されている。インバータ
2の出力電圧を一定に制御するために、この制御回路4
はインバータ2の出力ラインにも接続されている。ま
た、制御回路4の出力ラインはコンバータ1及びインバ
ータ2の変換用スイッチの制御端子(ゲート)及びソフ
トスイッチング制御回路3の制御スイッチの制御端子
(ゲート)にも接続されている。
【0012】図2は図1のコンバータ1及びソフトスイ
ッチング制御回路3を詳しく示す。この図2から明らか
なようにコンバータ1は、周知の力率改善可能なスイッ
チング型コンバータであって、3相ブリッジ接続された
第1、第2、第3、第4、第5及び第6のダイオードD
1 、D2 、D3 、D4 、D5 、D6 と、各ダイオードD
1 〜D6 に並列接続された絶縁ゲート型(MOS型)F
ET(電界効果トランジスタ)から成る第1、第2、第
3、第4、第5及び第6のコンバータ用スイッチQ1 、
Q2 、Q3 、Q4 、Q5 、Q6 及び第1、第2、第3、
第4、第5及び第6のコンデンサC1 、C2 、C3 、C
4 、C5 、C6 とから成る。このコンバータ1における
第1及び第2のダイオードD1 、D2 の第1の直列回
路、第3及び第4のダイオードD3 、D4 の第2の直列
回路、第5及び第6のダイオードD5 、D6 の第3の直
列回路の一端は、第1の直流出力端子として機能する第
1の直流ラインE1 にそれぞれ接続され、これ等の他端
は第2の直流出力端子として機能する第2の直流ライン
E2 に接続されている。第1、第2及び第3の直列回路
の中間点は第1、第2及び第3の交流入力端子B1 、B
2 、B3 となっている。図2ではダイオードD1 〜D6
及びコンデンサC1 〜C6 が個別素子として示されてい
るが、第1〜第6のスイッチQ1 〜Q6 を構成する絶縁
ゲート型FETの内蔵ダイオード及び浮遊容量とするこ
とができる。
【0013】図3は図1のインバータ2とソフトスイッ
チング制御回路3とを詳しく示す。この図3から明らか
なように、インバータ2は、3相ブリッジ接続された絶
縁ゲート型FETから成る第1、第2、第3、第4、第
5及び第6のインバータスイッチQa 、Qb 、Qc 、Q
d 、Qe 、Qf とこれ等に並列に接続された第1、第
2、第3、第4、第5及び第6の帰還ダイオードDa 、
Db 、Dc 、Dd 、De、Df と第1、第2、第3、第
4、第5及び第6の並列コンデンサCa 、Cb 、Cc 、
Cd 、Ce 、Cf とから成る。このインバータ2におけ
る第1及び第2のインバータスイッチQa 、Qb の第1
の直列回路、第3及び第4のインバータスイッチQc 、
Qd の第2の直列回路、第5及び第6のスイッチQe 、
Qf の第3の直列回路の一端は第1の直流入力端子とし
て機能する第1の直流ラインE1 にそれぞれ接続され、
これ等の他端は第2の直流入力端子として機能する第2
の直流ラインE2 にそれぞれ接続され、これ等の中点は
第1、第2及び第3のフィルタ用リアクトルLa 、Lb
、Lc を介して抵抗R1 、R2 、R3 から成る3相負
荷Rに接続されている。
【0014】コンバータ1とインバータ2との関係を明
確にするために図2及び図3との両方に詳しく示されて
いるソフトスイッチング制御回路3は、ソフトスイッチ
ング用コンデンサCo の電圧Vcoを周期的に制御するも
のであって、例えば整流器とコンデンサから成る電源回
路又は電池から成る200Vの直流電源E0 と、絶縁ゲ
ート型FETから成る第1、第2、第3の制御スイッチ
Q11、Q12、Q13と、これ等のスイッチQ11、Q12、Q
13に並列に接続された帰還ダイオードD11、D12、D13
と、ソフトスイッチング用リアクトルL11と、第1、第
2及び第3のソフトスイッチ制御用コンデンサC11、C
12、C13と、第1、第2、第3及び第4のソフトスイッ
チ用ダイオードD14、D15、D16、D17とを有する。第
1の制御スイッチQ11は直流電源E0 の一端と第1の直
流ラインE1 との間に接続されている。第2及び第3の
制御スイッチQ12、Q13は互いに直列に接続され、この
直列回路の一端は直流電源E0 の一端に接続され、他端
は直流電源E0 の他端及び第2の直流ラインE2 に接続
されている。ソフトスイッチング用リアクトルL11は第
2及び第3の制御スイッチQ12、Q13の接続点J1 と第
1の直流ラインE1との間に接続されている。従って、
このリアクトルL11は第3の制御スイッチQ13を介して
ソフトスイッチング用コンデンサCo に接続される。第
1、第2、第3及び第4のソフトスイッチ制御用ダイオ
ードD14、D15、D16、D17の直列回路は直流電源E0
に対して逆方向並列に接続されている。第1のソフトス
イッチ制御用コンデンサC11は第1の制御スイッチQ11
に並列に接続されている。第2のソフトスイッチ制御用
コンデンサC12の一端はダイオードD14、D15の中間点
に接続され、この他端はリアクトルL11の一端J2 に接
続されている。第3のソフトスイッチ制御用コンデンサ
C13の一端はダイオードD16、D17の中間点に接続さ
れ、この他端はリアクトルL11の一端J2 に接続されて
いる。
【0015】スイッチ制御回路4は、図4に示す第1〜
第6のコンバータ用スイッチQ1 〜Q6 を制御するため
の第1の制御回路4aと、図6に示す第1〜第6のイン
バータ用スイッチQa 〜Qf を制御するための第2の制
御回路4bと、図8に示す第1〜第3の制御スイッチQ
11〜Q13を制御するための第3の制御回路4cとを含ん
でいる。
【0016】図4に示すコンバータ1のスイッチQ1 〜
Q6 を制御するための第1の制御回路4aは、U相信号
形成回路21、V相信号形成回路22、W相信号形成回
路23、及び制御信号出力回路24から成る。U相信号
形成回路21は、図1の電流検出器CT1 の出力ライン
24aに接続された検出電流入力回路25と、図1の電
源端子A1 に電圧検出ライン26を介して接続された電
圧検出回路27と、出力電圧検出ライン28に接続され
た誤差増幅器29と、基準電圧源30と、電圧検出回路
27から得られた基準正弦波に誤差増幅器29から得ら
れた電圧制御信号を乗算する乗算器31と、電流入力回
路25の電流波形と乗算器31の出力の正弦波との差に
対応する信号を形成する誤差増幅器32と、交流電源A
Cの交流電圧の周波数よりも十分に高い周波数即ち交流
電圧の周期よりも十分に短い周期で三角波を発生する三
角波発生回路34と、誤差増幅器32の出力ライン33
と三角波発生回路34に接続された電圧比較器35と、
基準発振器36と、第1の時間T1 のタイマとしてのモ
ノマルチバイブレータ(以下、MMVと言う)37とか
ら成る。V相信号形成回路22は、図1の電流検出器C
T2 にライン38で接続され、また電源端子A2 にライ
ン39で接続され、また、直流ラインE1 にライン28
で接続され、第3及び第4のコンバータ用スイッチQ3
、Q4 を制御するための信号をU相信号形成回路21
と同様に形成する。W相信号形成回路23は図1の直流
検出器CT3 にライン40で接続され、また電源端子A
3 にライン41で接続され、また、直流ラインE1 にラ
イン28で接続され、第5及び第6のコンバータ用スイ
ッチQ5 、Q6 を制御するための信号をU相信号形成回
路21と同様に形成する。なお、V相及びW相信号形成
回路22、23は、U相信号形成回路21の発振器36
及びMMV37に相当するものは含まず、U相信号形成
回路21のこれ等を兼用している。
【0017】U相、V相及びW相信号形成回路21、2
2、23は図1の入力端子A1 、A2 、A3 を通って流
れる電流の波形を正弦波に近似させ且つ力率を1に近づ
けるようにスイッチQ1 〜Q6 を制御するための信号を
形成する。図4を参照してU相信号形成回路21の動作
を説明すると、電流入力回路25からは交流入力電流に
対応した波形Aが得られ、これが誤差増幅器32の入力
となる。電圧検出回路27からは基準正弦波Bが得られ
る。乗算器31からは基準正弦波Bに電圧制御信号を乗
算して波形Cが得られる。誤差増幅器32は波形AとC
との差に対応する出力を比較器35に与える。比較器3
5は三角波発生回路34から発生する図10(A)に示
す三角波電圧Vt とライン33の電圧V33とを比較し、
図10(B)に示す方形波出力を発生する。図4の発振
器36は図10のt0 時点、t23時点等でクロックパル
スを発生する。図4のMMV37は、図10(C)に示
すように発振器36の出力に応答して時間幅T1 のパル
スを発生する。三角波発生回路34はMMV37の出力
パルスの後縁に同期して所定電圧値まで急速に立上り、
しかる後に徐々に低下する三角波電圧Vt を発生する。
MMV37は、U相、V相及びW相信号形成回路21、
22、23で共用されているので、U相の比較器35の
出力パルスの立上りとこのU相比較器35に対応するV
相及びW相の比較器の出力パルスとは同期する。なお、
三角波発生回路34は比較器35に入力するライン33
の正弦波の正の半波と、負の半波で三角波と極性(方向
性)を変えるような構成のものであってもよい。
【0018】図5は図4の制御信号出力回路24を詳し
く示す。この制御信号出力回路24は、第1、第2及び
第3のNOT回路42、43、44と、第1、第2及び
第3のORゲート45、46、47と、タイマとしての
MMV48とから成る。なお、図5において、ブリッジ
回路の同一アームのスイッチQ1 とQ2 、Q3 とQ4、
Q5 とQ6 とが同時にオンになることを禁止するために
一方のオンから他方のオンへの切換え時点の相互間にデ
ッドタイム(休止期間)を設けるための要素がNOT回
路42、43、44とORゲート45、46、47に含
まれている。しかし、図5で点線で示すように独立に周
知のデッドタイム回路49を設けることができる。NO
T回路42、43、44は比較器35及びこれに対応す
る別の相の比較器の出力ライン35a、35b、35c
に接続されている。各相のORゲート45、46、47
の一方の入力端子は各相のNOT回路42、43、44
に接続され、他方の入力端子はMMV48にそれぞれ接
続され、この出力端子は第1、第3及び第5のスイッチ
Q1 、Q3 、Q5 の制御端子に接続されている。また、
各相の比較器出力ライン35a、35b、35cは第
2、第4及び第6のスイッチQ2 、Q4 、Q6 の制御端
子にそれぞれ接続されている。第1のMMV48は図4
のMMV37に接続され、図10(D)に示すt2 から
t6 までの時間幅T2 のパルスをMMV37の後縁に同
期して発生する。ORゲート45の出力即ちスイッチQ
1 の制御信号は図10(E)に示すようにt0 〜t6 の
時間幅T1 +T2 及びt18〜t23の期間にオン(高レベ
ル)になり、t6 〜t18の期間にオフ(低レベル)にな
る。第2のスイッチQ2 の制御信号は図10(F)に示
すように図10(B)の比較器35の出力と同一であ
る。図10から明らかなように、スイッチQ1 のターン
オン時にはt17〜t18に示す周知のデッドタイムが設け
られているが、スイッチQ2 のターンオン時にはデッド
タイムが設けられておらず、スイッチQ1 、Q2 がt2
〜t6 で同時にオンになる。第3〜第6のスイッチQ3
〜Q6 の制御信号は第1及び第2のスイッチQ1 、Q2
の制御信号と同様に形成される。但し、W相の第5及び
第6のスイッチQ5、Q6 の制御信号は図9のta 時点
においてW相の電圧Vw1が負の半波の区間であるので、
正の半波の区間とは極性(方向性)の異なる三角波電圧
とW相電圧Vw1との比較に基づいて作成される。なお、
図10の時点t0 、t2 、t6 、t17、t23は図11の
同一符号で示す時点と同一である。
【0019】図11(A)はコンデンサCo の電圧Vco
を示し、図11(B)、(C)、(D)、(E)、
(F)、(G)はコンバータ1の第1〜第6のスイッチ
Q1 〜Q6 のドレイン・ソース間電圧V1 〜V6 を示
し、図11(H)、(I)、(J)、(K)、(L)、
(M)はインバータ2の第1〜第6のインバータ用スイ
ッチQa 〜Qf のドレイン・ソース間電圧Va 〜Vf を
示す。なお、図11(B)〜(M)の斜線を付した区間
はスイッチのオンを示す。図11(B)〜(G)から明
らかなようにコンバータ1の全スイッチQ1 〜Q6 及び
インバータ2の全スイッチQa 〜Qf はt2 〜t6 区間
で全てオン駆動され、同時にオン状態になっている。こ
の様にt2 〜t6 区間で全ての変換用スイッチQ1 〜Q
6 及びQa 〜Qf がオン状態になると、図11(A)に
示すようにソフトスイッチング用コンデンサCo の電圧
Vcoは零ボルトになり、このコンデンサ電圧Vcoはt1
〜t2 区間で徐々に低下、t6 〜t7 区間で徐々に高く
なる。図11ではスイッチQ2 の電圧V2 、スイッチQ
4 の電圧V4 、スイッチQ5 の電圧V5 、スイッチQa
の電圧Va 、スイッチQc の電圧Vc 、スイッチQf の
電圧Vf がt1 〜t2 区間でコンデンサCo の電圧Vco
に同期して徐々に低下し、これ等のスイッチQ2 、Q4
、Q5 、Qa 、Qc 、Qf のターンオン時のソフトス
イッチングが達成され、また、スイッチQ1 の電圧V1
、スイッチQ3 の電圧V3 、スイッチQ6 の電圧V6
、スイッチQb の電圧Vb 、スイッチQd の電圧Vd
、スイッチQe の電圧Ve がt6 〜t7 区間でコンデ
ンサCo の電圧Vcoに同期して徐々に高くなり、これ等
のスイッチQ1 、Q3 、Q6 、Qb 、Qd 、Qe のター
ンオフ時のソフトスイッチングが達成されている。t1
〜t2 区間及びt6 〜t7 区間のコンデンサCo の傾斜
電圧はソフトスイッチング制御回路3に基づいて作成さ
れている。なお、図10、図11及び図12の波形は、
図9に示すコンバータ1の3相入力電圧Vu1、Vv1、V
w1、及びインバータ2の出力電圧Vu2、Vv2、Vw2のt
a時点を含む微小区間を示す。図9のta 時点よりも直
ぐ後の区間においては、スイッチQ1 〜Q6 及びQa 〜
Qf のオン期間及びオフ期間が図11の点線で示すよう
に変化する。
【0020】図6は図1の制御回路4に含まれている第
2の制御回路4b即ちインバータ制御回路を示す。この
インバータ制御回路4bは、U相、V相及びW相PWM
パルス形成回路51、52、53と制御信号出力回路5
4とから成り、6個のインバータ用スイッチQa 〜Qf
をオン・オフするためのPWM(パルス幅変調)パルス
を出力する。U相PWMパルス形成回路51は、正弦波
発生回路55と、乗算器56と、比較器58と、三角波
発生回路57と、電圧検出回路59と、誤差増幅器60
と、基準電圧源61とから成る。正弦波発生回路55は
インバータ2の出力周波数と同一周波数で基準正弦波を
発生する。電圧検出回路59は図1のインバータ2のU
相の出力電圧を検出し、誤差増幅器60に送るものであ
る。誤差増幅器60は電圧検出回路59の出力と基準電
圧源61の基準電圧との差に対応する出力を乗算器56
に送る。乗算器56は正弦波に電圧制御信号を乗算して
振幅制御した正弦波を比較器58に送る。三角波発生回
路57はインバータ2の出力周波数よりも十分に高い周
波数で三角波電圧(キャリア)を発生する。なお、この
三角波発生回路57は図4に示したMMV48の出力に
同期して三角波電圧を発生する。但し、三角波発生回路
57は比較器58で比較する正弦波が負の半波の期間に
は正の半波の時の三角波電圧と極性(方向性)の異なる
三角波電圧を発生する。V相及びW相PWMパルス形成
回路52、53はU相PWMパルス形成回路51と実質
的に同一に構成されている。
【0021】図7は図6の制御信号出力回路54を詳し
く示す。この制御回路54は3つのNANDゲート7
1、72、73と1つのNOT回路74とから成る。な
お、インバータ2の各アームのスイッチQa とQb 、Q
c とQd 、Qe とQf とが同時にオンになることを防ぐ
ための要素がNANDゲート71、72、73に含まれ
ているものとして図7が簡略的に示されている。しか
し、同一アームの2つのスイッチが同時にオンになるこ
とを防ぐ周知のデッドタイム(休止期間)回路75を図
7で点線で示すように独立に設けることもできる。比較
器58の出力ライン58aは第1のインバータ用スイッ
チQa の制御端子に接続されていると共に第1のNAN
Dゲート71の一方の入力端子に接続されている。U相
の比較器58に対応するV相及びW相の比較器の出力ラ
イン58b、58cは第3及び第5のインバータ用スイ
ッチQc 、Qe の制御端子に接続されていると共に第2
及び第3のNANDゲート72、73の一方の入力端子
に接続されている。第1、第2及び第3のNANDゲー
ト71、72、73の他方の入力端子はNOT回路74
を介して図4のMMV48に接続され、これ等の出力端
子は第2、第4及び第6のインバータ用スイッチQb 、
Qd 、Qf の制御端子に接続されている。
【0022】図13は図6及び図7のU相のスイッチQ
a 、Qb の制御信号を示す波形図である。比較器58は
図13(A)に示すように三角波発生回路57の電圧V
57と乗算器56の出力正弦波電圧V56とを比較し、図1
3(B)に示す方形波を発生する。NANDゲート71
には図13(C)のMMV48のパルスの反転信号が入
力しているので、図13(E)の出力が得られ、これが
第2のインバータ用スイッチQb の制御信号となる。第
1のインバータ用スイッチQa は図13(B)の比較器
58の出力と同一の図13(D)の制御信号で制御され
る。これにより、t2 〜t6 区間には第1及び第2のイ
ンバータ用スイッチQa 、Qb の両方が同時にオンにな
る。V相及びW相のインバータ用スイッチQc 、Qd 、
Qe 、Qf の制御信号もU相と同様な方法で作成され
る。但し、三相交流の各相出力電圧の正の半波と負の半
波において三角波電圧の極性を転換する。図11は図9
のta 時点を含む区間の動作を示しているので、W相出
力電圧は負の半波である。この結果、図11(L)
(M)に示すようにW相の第5及び第6のインバータ用
スイッチQe 、Qf のオン・オフ状態は図11(H)〜
(K)のU相及びV相のスイッチQa 〜Qd のオン・オ
フ状態とは異なっている。図9のta 時点よりも少し後
の区間でのスイッチQa 〜Qf のオン・オフ状態は図1
1(H)〜(M)で点線で示すように変化する。
【0023】図11(H)〜(M)から明らかなように
インバータ2のスイッチQa 〜Qfもt2 〜t6 区間で
同時にオンになる。また、スイッチQa 、Qc 、Qf は
t2時点で同時にオン制御される。t2 時点のこれ等の
ターンオン期間にはこれ等のスイッチの電圧Va 、Vc
、Vf がほぼ零になっているので、ソフトスイッチン
グ(ゼロボルトスイッチング)が達成され、スイッチン
グ損失が抑制される。スイッチQb 、Qd 、Qe はt6
時点でオフ制御され、t6 〜t7 のターンオフ期間にこ
の電圧Vb 、Vd 、Ve が傾斜を有して増大する。従っ
て、これ等のスイッチのソフトスイッチング(ゼロボル
トスイッチング)が達成され、スイッチング損失及びノ
イズが抑制される。なお、図13(D)(E)から明ら
かなようにスイッチQb のターンオン時点t16はスイッ
チQa のターンオフ時点t15よりも遅れており、両者間
にデッドタイムが設けられている。
【0024】図1の制御回路4の第3の制御回路4c
は、図8に示すようにタイマとしての7個のMMV8
1、82、83、84、85、86、87と、2個のO
Rゲート88、89と、1個のNOT回路90とから成
る。MMV81は図11及び図12のt0 〜t1 期間を
設定するものであり、発振器36の出力に応答して図1
4(A)に示す時間幅T3 のパルスを発生する。MMV
82は前段のMMV81の出力パルスの後縁に応答して
図12のt1 〜t7 期間を設定するものであり、図14
(B)の時間幅T4 の負パルスを発生し、第1の制御ス
イッチQ11の制御端子に制御信号を供給する。MMV8
3は発振器36の出力に応答して図12のt0 〜t3 期
間を設定するものであり、図14(C)の時間幅T5 の
パルスを発生する。MMV84は前段のMMV83の出
力パルスの後縁に応答して図12のt3 〜t8 期間を設
定するものであり、図14(D)の時間幅T6 のパルス
を発生する。MMV85はMMV84の出力パルスの後
縁に応答してt8 〜t9 期間を設定するものであり、図
14(E)に示す時間幅T7 のパルスを発生する。MM
V86は前段のMMV85の出力パルスの後縁に応答し
てt9 〜t10の期間を設定するものであり、図14
(F)の時間幅T8 のパルスを発生する。ORゲート8
8はMMV83の出力パルスとMMV86の出力パルス
に基づいて図14(G)のt0 〜t3 期間とt9 〜t10
期間のパルスを第3の制御スイッチQ3 の制御端子に供
給する。MMV87はMMV83の出力パルスの後縁に
応答して図14(H)のt3 〜t4 期間に示す時間幅T
9 を発生する。ORゲート89はORゲート88の出力
パルスとMMV85の出力パルスとMMV87の出力パ
ルスに基づいて図14(F)のt0 〜t4 とt8 〜t10
とでパルスを出力するものである。NOT回路90はO
Rゲート89の出力を反転して図14(J)に示すパル
スを第2の制御スイッチQ12の制御端子に供給する。第
2の制御スイッチQ12はt0 〜t4 及びt8 〜t10でオ
フ制御される。
【0025】次に、図11及び図12の各区間における
図1の電力変換装置の動作を説明する。なお、図11の
t0 、t1 、t2 、t6 、t10は図12で同一符号で示
す時刻に一致している。また、以下の説明において、電
流経路を回路要素の参照符号のみで示す。また、既に説
明したように図11及び図12は図9のta を含む微小
期間の各部の状態を示している。
【0026】
【to 〜t1 区間】図9の時刻ta においては、第1の
入力端子A1 の電圧が最も高く、次に第2の入力端子A
2 の電圧であり、第3の入力端子A3 の電圧が最も低く
且つ負である。また、t0 〜t1 区間では第1、第3及
び第6のコンバータ用スイッチQ1、Q3 、Q6 がオ
ン、第2、第4及び第5のインバータ用スイッチQb 、
Qd 、Qe がオン、ソフトスイッチング制御回路3の第
3の制御スイッチQ13がオンになる。これにより、コン
バータ1とソフトスイッチング制御回路3との間におい
て、A1 −L1 −D1 とQ1 −L11−Q13−D6 とQ6
−L3 −A3 の回路、A1 −L1 −D1 とQ1 −D11−
E0 −D6 とQ6 −L3 −A3 の回路、A2 −L2 −Q
3 とD3 −L11−Q13−D6 とQ6 −L3 −A3 の回
路、A2 −L2 −D3 とQ3 −D11−E0 −D6 とQ6
−L3 −A3 の回路が形成される。また、インバータ2
とソフトスイッチング制御回路3とリアクトルLa 、L
b 、Lc と負荷Rとの間において、La −R−Lc −D
5 とQe −L11−Q13−Db とQb の回路、La −R−
Lc −D5 とQe −D11−E0 −Db とQb の回路、L
b −R−Lc −De とQe −L11−Q13−Dd とQd の
回路、Lb −R−Lc −De とQe −D11−E0 −Dd
とQd の回路が形成される。また、コンデンサCo の電
圧Vcoが電源E0 の電圧(200V)よりも低い時には
E0 −Q11−Co の回路が形成され、コンデンサCo の
電圧は200Vになる。このt0 〜t1 区間では、コン
バータ1において昇圧作用が生じ、一対の直流ラインE
1 、E2 間に200V以上の電圧が発生した時にはコン
デンサCo は200V又はこれよりも高い電圧に保た
れ、昇圧されたエネルギが直流電源E0 に帰還され、且
つインバータ2の出力段のリアクトルLa 〜Lc 及び負
荷Rの蓄積エネルギが直流電源E0 に帰還される。ま
た、このt0 〜t1 区間の始まりのt0 時点で第3の制
御スイッチQ13がオン制御されるが、リアクトルL11の
限流作用によって第3の制御スイッチQ13の電流は急激
には流れず、徐々に増大し、ソフトターンオン動作即ち
ゼロ電流スイッチングになり、スイッチング損失が抑制
される。コンデンサC13はダイオードD16を介してリア
クトルL11に並列に接続されているので、t0 〜t1 区
間ではコンデンサC13の電圧は図12(G)に示すよう
に図12(F)のリアクトルL11の電圧VL とほぼ同一
になる。
【0027】
【t1 〜t2 区間】t1 時点で第1の制御スイッチQ11
がターンオフ制御される。これにより、並列コンデンサ
C11の充電が可能になり、E0 −C11−L11−Q13の回
路でコンデンサC11が充電される。コンデンサC11の電
圧は徐々に高くなるので、第1の制御スイッチQ11の電
圧V11は図12(A)に示すように傾斜を有して立上
り、ソフトスイッチングが達成される。t1 〜t2 区間
ではCo −L11−Q13の回路に共振が生じ、コンデンサ
Co のエネルギがリアクトルL11に移る。これにより、
コンデンサCo の電圧Vcoは図11(A)に示すように
t1 〜t2 で傾斜を有して低下する。このt1 〜t2 区
間においてはコンバータ1のスイッチQ1 、Q3、Q6
及びインバータ2のスイッチQb 、Qd 、Qe がオン状
態にあり、これ等に直列のスイッチQ2 、Q4 、Q5 、
Qa 、Qc 、Qf はオフ状態にある。従って、オフ状態
のスイッチQ2 、Q4 、Q5 、Qa 、Qc 、Qf の端子
間電圧(ドレイン・ソース間電圧)V2 、V4 、V5 、
Va 、Vc 、Vf はコンデンサCoの電圧Vcoと実質的
に等しくなり、図11(C)、(E)、(F)、
(H)、(J)、(M)に示すようにt1 〜t2 区間で
徐々に低下し、t2 時点で実質的に零になる。なお、t
1 〜t2 区間でリアクトルL11の電流IL は図12
(E)に示すように徐々に増大し、この電圧VL は図1
2(F)に示すように徐々に低下し、また、コンデンサ
C13の電圧も図12(G)に示すように徐々に低下す
る。
【0028】
【t2 〜t3 区間】t2 時点でスイッチQ2 、Q4 、Q
5 、Qa 、Qc 、Qf がターンオン制御される。このt
2 時点でこれ等のドレイン・ソース間電圧は図11
(B)、(E)、(F)、(H)、(J)、(M)に示
すように実質的に零であるので、ソフトスイッチング
(ゼロボルトスイッチング)が達成され、スイッチング
損失が小さくなる。このt2 〜t3 区間はコンバータ1
及びインバータ2の全スイッチQ1〜Q6 及びQa 〜Qf
のオン区間t2 〜t6 に含まれているので、コンデン
サCoはスイッチQ1 〜Q6 及びQa 〜Qf によって短
絡され、この電圧Vcoは零に保たれる。また、直流ライ
ンE1 、E2 間に接続されたL11−Q13の回路に流れる
電流IL は図12(E)に示すように一定になり、ここ
の電圧VL は図12(F)に示すように零になる。
【0029】
【t3 〜t4 区間】コンバータ1及びインバータ2のス
イッチQ1 〜Q6 及びQa 〜Qf は前の区間に続いてオ
ンに保たれているt3 時点で第3の制御スイッチQ13が
ターンオフ制御される。このt3 〜t4 期間では第1及
び第2の制御スイッチQ11、Q12もオフ状態にあるの
で、ソフトスイッチング制御回路3の全ての制御スイッ
チQ11、Q12、Q13がオフになる。しかし、L11−D15
−C12の閉回路が形成され、リアクトルL11のエネルギ
の放出によってコンデンサC12が充電され、この電圧が
図12(H)に示すようにt3 〜t4 区間で傾斜を有し
て増大する。また、第3の制御スイッチQ13の電圧V13
が図12(D)に示すように傾斜を有して高くなり、こ
のターンオフ時のソフトスイッチングが達成される。な
お、t3 〜t4 区間で第3の制御スイッチQ13の電圧V
13が徐々に高くなると、これに直列に接続されている第
2の制御スイッチQ12の電圧V12は図12(C)に示す
ように徐々に低下し、t4 時点で零になる。
【0030】
【t4 〜t5 区間】t4 時点で第2の制御スイッチQ12
がターンオン制御されるが、この端子間電圧V12はt4
時点で零になっているのでゼロボルトスイッチングが達
成され、スイッチング損失が抑制される。このt4 〜t
5 区間ではリアクトルL11に余っているエネルギの放出
が実行される。この放出回路はL11−D12とQ12−E0
−Q1 〜Q6 及びQa 〜Qf から成る回路及びL11−D
15−D14−E0 −Q1 〜Q6及びQa 〜Qf から成る回
路である。t5 時点になるとリアクトルL11を流れる正
方向電流が零になる。
【0031】
【t5 〜t6 区間】t5 時点でリアクトルL11の蓄積エ
ネルギの放出が終了すると、リアクトルL11のエネルギ
の蓄積が開始する。このエネルギ蓄積回路は、E0 −Q
12−L11−Q1 〜Q6 及びQa 〜Qf から成る回路であ
る。
【0032】
【t6 〜t7 区間】t6 時点ではスイッチQ1 、Q3 、
Q6 、Qb 、Qd 、Qe がターンオフ制御され、コンデ
ンサCo の短絡が解除され、コンデンサCo とリアクト
ルL11との共振回路が形成される。この共振回路は、L
11−Co −E0 −Q12から成る回路である。これによ
り、コンデンサCo の電圧Vcoは図12(B)に示すよ
うにt6 〜t7 区間で徐々に高くなる。この結果、t6
時点でターンオフするスイッチQ1 、Q3 、Q6 、Qb
、Qd 、Qe の端子間電圧も図11(B)、(D)、
(G)、(I)、(K)、(L)に示すように徐々に高
くなり、ターンオフ時のソフトスイッチングが達成され
る。なお、このt6 〜t7 区間ではコンデンサC11、C
12が放電する。即ち、C11−Q12−L11の閉回路でコン
デンサC11が放電し、C12−D14−Q12−L11の閉回路
でコンデンサC12が放電する。これにより、コンデンサ
C11及び第1の制御スイッチQ11の電圧が図12
(A)、(H)に示すように徐々に低下し、t7 時点で
零になる。また、t6 〜t7 区間には、A1 −L1 −Q
2 −E0 −Q12−L11−Q5 −L3 −A3 の回路、及び
A2 −L2 −Q4 −E0 −Q12−L11−Q5 −L3 −A
3の回路によるリアクトルL11へのエネルギの蓄積動作
が生じ、更に、E0 −Q12−L11−Qa −La −R−L
c −Qf の回路、及びE0 −Q12−L11−Qc −Lb −
R−Lc −Qf の回路も生じ、リアクトルL11にエネル
ギが蓄積される。
【0033】
【t7 〜t8 区間】t7 時点で第1の制御スイッチQ11
がターンオン制御される。第1の制御スイッチQ11の電
圧V11はt7 時点で零になっているので、第1の制御ス
イッチQ11はソフトターンオン動作となり、スイッチン
グ損失が少ない。このt7 〜t8 区間では、前のt6 〜
t7 区間と同様な回路でリアクトルL11に電流IL が流
れると共に、第2の制御スイッチQ12とリアクトルL11
との直列回路に並列に接続された第1の制御スイッチQ
11を通ってコンバータ1のスイッチQ2 、Q4 、Q5及
びインバータ2のスイッチQa 、Qc 、Qf に電流が流
れる。このt7 〜t8区間ではコンデンサCo の電圧は
約200V一定になり、またリアクトルL11の電流IL
も図12(E)に示すように一定になり、リアクトルL
11の電圧VL は図12(F)に示すように零になる。
【0034】
【t8 〜t9 区間】t8 時点で第2の制御スイッチQ12
がターンオフ制御される。このt8 〜t9区間のコンバ
ータ1及びインバータ2の動作は前のt7 〜t8 区間と
同一であるので、これ等のスイッチQ2 、Q4 、Q5 、
Qa 、Qc 、Qf には第1の制御スイッチQ11を通して
t7 〜t8 区間と同様に電流が流れる。t8 〜t9 区間
では、第2の制御スイッチQ12のオフによって、L11−
C13−D16の閉回路に電流が流れ、コンデンサC13が充
電され、この電圧が図12(G)に示すように傾斜を有
して立上る。この時、リアクトルL11はエネルギ放出状
態となり、J1 点の電位は徐々に低下し、第3の制御ス
イッチQ13の端子間電圧V13は図12(D)に示すよう
にt9 時点でほぼ零になる。第2の制御スイッチQ12の
電圧V12は電源E0 の電圧から第3のスイッチQ13の電
圧V13を差し引いた値であるので、図12(C)に示す
ようにt8 〜t9 区間で徐々に高くなる。従って、第2
の制御スイッチQ12のソフトターンオフが達成され、ス
イッチング損失が小さくなる。
【0035】
【t9 〜t10区間】t9 時点では第3の制御スイッチQ
13がターンオン制御される。このt9 時点では第3の制
御スイッチQ13の電圧V13が図12(D)に示すように
ほぼ零であるので、第3の制御スイッチQ13のソフトス
イッチング(ゼロボルトスイッチング)が達成され、こ
のスイッチング損失は少ない。このt9 〜t10区間で
は、L11−Q5 −L3 −A3 −AC−A1 −L1 −Q2
−D17−D16の回路、この回路のA1 −L1 −Q2 の部
分をA2 −L2 −Q4 に置き換えた回路、上記D17−D
16の部分をQ13で置き換えた回路によってリアクトルL
11のエネルギの放出が行われ、この電流IL はt10で零
になる。なお、t9 〜t10区間でも前のt8 〜t9 区間
と同様に第1の制御スイッチQ11を通る電流が流れる。
【0036】
【t10〜t11区間】t10〜t23の区間におけるソフトス
イッチング制御回路3の動作は同一であって図14
(B)、(J)から明らかなように第1及び第2の制御
スイッチQ11、Q12はオン制御された状態に保たれ、第
3の制御スイッチQ13は図14(G)から明らかなよう
にオフ制御状態に保たれる。従って、リアクトルL11の
電流ILは図12(E)に示すように流れず、この電圧
VL は図12(F)に示すように零である。従って、t
10〜t23の区間はコンバータ1及びインバータ2のスイ
ッチのターンオフ及びターンオンのみに関係している。
t10〜t11区間では、前のt9 〜t10区間と同様にコン
バータ1のスイッチQ2 、Q4 、Q5 がオン、インバー
タ2のスイッチQa 、Qc 、Qf がオンであり、ソフト
スイッチング制御回路3の電源E0 と第1の制御スイッ
チQ11を通る電流が前のt9 〜t10区間と同様に流れ
る。
【0037】
【t11〜t12区間】t11時点でスイッチQ5 がターンオ
フ制御され、スイッチQ6 がt12時点でターンオン制御
される。スイッチQ5 をターンオフ制御すると、並列コ
ンデンサC5 が徐々に充電され、コンデンサC5 及びス
イッチQ5 の電圧V5 は図12(F)に示すように傾斜
を有して立上り、ソフトスイッチングが達成され、この
スイッチング損失が少なくなる。一方、第6のスイッチ
Q6 は第5のスイッチQ5 に直列に接続されているの
で、直流ラインE1 、E2 間の電圧(約200V)から
第5のスイッチQ5 の電圧V5 を差し引いた値になり、
t11〜t12区間で図11(G)に示すように傾斜を有し
て立下る。従って、t12時点で第6のスイッチQ6 をタ
ーンオン制御すると、ソフトスイッチング(ゼロボルト
スイッチング)が達成され、スイッチング損失が少なく
なる。このt11〜t12区間には電流が、AC−A1 −L
1 −Q2 −D6 −L3 −A3の回路、及びAC−A2 −
L2 −Q4 −D6 −L3 −A3 の回路で流れる。この電
流の振幅値は交流電源ACの正弦波の振幅に比例するの
で、入力電流波形を正弦波に近傍させる作用が生じる。
また、t11〜t12区間では、E0 −Q11−Qa −La −
R−Lc −Qf の回路、及びE0 −Q11−Qc −Lb −
R−Lc −Qf の回路が形成され、インバータ2による
直流−交流変換動作が生じる。
【0038】
【t12〜t13区間】t12〜t13区間はt12時点でスイッ
チQ6 がターンオンした後を示す。t11〜t12区間では
ダイオードD6 を通って電流が流れたが、t12〜t13で
はスイッチQ6 を通る電流が流れることも可能になる。
なお、コンバータ1及びインバータ2のt12〜t13区間
の動作はt11〜t12区間の動作と実質的に同一である。
【0039】
【t13〜t14区間】t13〜t14区間はインバータ2のス
イッチQc がt13でターンオフし、スイッチQd がt14
でターンオンする区間である。このt13〜t14区間のコ
ンバータ1の動作は前のt12〜t13区間と同じである。
t13〜t14においてインバータ2は、スイッチQa 、Q
f がオン、スイッチQb 、Qe がオフ、スイッチQc 、
Qdがデッドタイムとなる。スイッチQc がt13でター
ンオフすると、コンデンサCc が徐々に充電され、この
電圧Vcoが図11(J)に示すように傾斜を有して立上
り、また、スイッチQd がt14でターンオンする時には
この電圧Vd が図11(K)に示すようにほぼ零であ
る。従って、スイッチQc 、Qd のソフトスイッチング
が達成される。
【0040】
【t14〜t15区間】t14〜t15区間はt15時点でスイッ
チQd がオンになった後の状態を示す。このt14〜t15
区間においてコンバータ1は前の区間と同一の動作を継
続し、インバータ2はスイッチQa 、Qd 、Qf のオン
状態による動作となる。
【0041】
【t15〜t16区間】t15〜t16区間では、t15でスイッ
チQa がターンオフし、t16でスイッチQb がターンオ
ンする。t15時点でスイッチQa がターンオフすると、
コンデンサCa が徐々に充電され、この電圧Va が図1
1(H)に示すように傾斜を有して立上り、また、スイ
ッチQb の電圧Vb は図11(I)に示すように傾斜を
有して立下り、t16時点でほぼ零になる。従って、スイ
ッチQa 、Qb のソフトスイッチングが達成される。
【0042】
【t16〜t17区間】t16〜t17区間では、コンバータ1
は前の区間と同一に動作し、インバータ2はスイッチQ
b 、Qd 、Qf のオン期間になる。このt16〜t17区間
では、スイッチQ1 、Q3 、Q5 、Qa 、Qc 、Qe が
オフであるので、ソフトスイッチング制御回路3に電流
が流れない。
【0043】
【t17〜t18区間】t17〜t18区間では、t17でコンバ
ータ1のスイッチQ2 がターンオフ、t18でスイッチQ
1 がターンオンする。t17時点でスイッチQ2 がターン
オフすると、この並列コンデンサC2 が徐々に充電さ
れ、この電圧V2 が図11(C)に示すように傾斜を有
して立上り、逆にスイッチQ1 の電圧V1 は図11
(B)に示すように傾斜を有して立下り、t18時点でほ
ぼ零になる。従って、スイッチQ1、Q2 のソフトスイ
ッチングが達成される。t17〜t18区間ではQ1 、Q2
のいずれもオフであるので、AC−A1 −L1−D1 −
D11−E0 −D6 とQ6 −L3 −A3 の回路、及びAC
−A2 −L2 −Q4 −D6 とQ6 −L3 −A3 の回路が
形成される。
【0044】
【t18〜t19区間】t18〜t19区間はt19時点でスイッ
チQ1 がターンオンした後を示す。このt18〜t19区間
では、前のt17〜t18区間の動作にダイオードD1 に並
列のスイッチQ1 を通る電流経路が付加された動作とな
る。なお、この区間ではスイッチQ1 、Q4 、Q6 、Q
b 、Qd 、Qf がオンである。
【0045】
【t19〜t20区間】t19〜t20区間では、t19でスイッ
チQ4 がターンオフし、t20でスイッチQ3 がターンオ
ンする。t19でスイッチQ4 がターンオフすると、この
並列コンデンサC4 が充電され、この電圧V4 が図11
(E)に示すように傾斜を有して立上り、逆にスイッチ
Q3 の電圧V3 は図11(D)に示すように傾斜を有し
て立下り、t20でほぼ零になる。これにより、スイッチ
Q3 、Q4 のソフトスイッチングが達成される。このt
19〜t20区間では、AC−A1 −L1 −Q1 とD1 −Q
11−E0 −Q6とD6 −L3 −A3 の回路とAC−A2
−L2 −D3 −Q11−E0 −Q6 とD6−L3 −A3 の
回路に電流が流れる。インバータ2は前の区間と同様に
動作する。
【0046】
【t20〜t21区間】t20〜t21区間はt20でスイッチQ
3 がオンになった後の状態を示す。このt20〜t21区間
では、スイッチQ3 を通る電流通路が生じる点を除いて
前の区間と同一の動作が生じる。なお、区間ではスイッ
チQ1 、Q3 、Q6 、Qb 、Qd 、Qf がオンである。
【0047】
【t21〜t22区間】t21〜t22区間では、インバータ2
のスイッチQf がt21でターンオフし、スイッチQe が
t22でターンオンする。t21でスイッチQf がターンオ
フすると、この並列コンデンサCf が充電され、この電
圧Vf が図11(M)に示すように傾斜を有して立上
り、逆にスイッチQe の電圧Ve は図11(L)に示す
ように傾斜を有して立下り、t22でほぼ零になる。これ
により、スイッチQe 、Qf のソフトスイッチングが達
成される。このt21〜t22の区間では、R−Lc −De
−D11−E0 −Db とQb −Laの回路、R−Lc −De
−D11−E0 −Dd とQd −Lb の回路が形成され
る。なお、コンバータ1は前の区間と同一動作状態を保
つ。
【0048】
【t22〜t23区間】t22〜t23区間はt22でスイッチQ
e がターンオンした後を示す。この区間ではスイッチQ
e を通る電流通路が生じる点を除いて前の区間と同一の
動作が生じる。このt22〜t23区間でオンになるスイッ
チはQ1 、Q3 、Q6 、Qb 、Qd、Qe である。t23
時点はPWM制御の1周期の終りの時点を示す。従っ
て、t23時点の後には、t0 〜t23と同様な動作が生じ
る。但し、既に説明したように図9の制御時点ta が変
化すると、スイッチQ1 〜Q6 、Qa 〜Qb のオン・オ
フパターンが変化する。
【0049】上述から明らかなように本実施例によれ
ば、コンバータ1のスイッチQ1 〜Q6 及びインバータ
2のスイッチQa 〜Qf のターンオフ時及びターンオン
時の両方においてソフトスイッチングを確実且つ容易に
達成することができる。
【0050】
【変形例】本発明は上述の実施例に限定されるものでは
なく例えば次の変形が可能なものである。 (1) コンバータ1及びインバータ2のスイッチQ1
〜Q6 、Qa 〜Qf をオン・オフするための制御信号の
形成方法を種々変えることができ、例えばディジタル制
御器によってスイッチ制御信号を作成することができ
る。 (2) 負荷Rをモータとすることができる。負荷Rが
モータの場合またはインダクタンスを有する場合にはリ
アクトルLa 〜Lc を省くことができる。 (3) スイッチQ1 〜Q6 、Qa 〜Qf 、Q11〜Q13
をIGBT(絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ)等
の別の半導体スイッチにすることができる。 (4) インバータ2の出力周波数を変えるように構成
することができる。 (5) 単相又は2相のコンバータ又はインバータにも
本発明を適用できる。 (6) インバータ2を省き、コンバータ1とソフトス
イッチング制御回路3とコンデンサCo の組み合せ回路
にすること、またコンバータ1を省き、インバータ2と
ソフトスイッチング制御回路3とコンデンサCo との組
み合せ回路にすることができる。 (7) コンバータのみの場合、コンバータとインバー
タとの組み合せ回路の場合は電源E0 をコンデンサにす
ることができる。 (8) 図1〜図3の電力変換装置からソフトスイッチ
ング用コンデンサC0を省いた構成にすることができ
る。一対の直流ラインE1、E2間の浮遊容量又はスイッ
チQ1〜Q6に並列に接続されたコンデンサC1〜C6又は
これ等の浮遊容量又はスイッチQa〜Qfに並列に接続
されたコンデンサCa〜Cf又はこれ等の浮遊容量又は
これ等の組み合せが図1〜図3のソフトスイッチング用
コンデンサC0と同様に働く。 (9) コンバ−タ1を直流ラインE1、E2の直流電圧
を交流電圧に変換させるようにインバ−タ動作させるこ
とができる。インバ−タ2を出力側の交流電力を直流ラ
インE1、E2側に回生させるようにコンバ−タ動作さ
せることができる。 (10) スイッチQ11、Q12、Q73の切換え時点をタイ
マで行う代わりに、各部の電圧検出に基づいて行うこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の電力変換装置を示すブロック
図である。
【図2】図1のコンバータとソフトスイッチング制御回
路とを詳しく示す回路図である。
【図3】図1のインバータとソフトスイッチング制御回
路とを詳しく示す回路図である。
【図4】図1のスイッチ制御回路のコンバータ制御回路
部分を示す回路図である。
【図5】図4の制御信号出力回路を概略的に示すブロッ
ク図である。
【図6】図1のスイッチ制御回路のインバータ制御回路
部分を示すブロック図である。
【図7】図6の制御信号出力回路を概略的に示すブロッ
ク図である。
【図8】図1のスイッチ制御回路のソフトスイッチング
制御回路のスイッチを制御する回路を示すブロック図で
ある。
【図9】図1のコンバータの入力交流電圧とインバータ
の出力交流電圧とを示す波形図である。
【図10】図4及び図5の各部の状態を示す波形図であ
る。
【図11】図1の各部の状態を示す波形図である。
【図12】図2のソフトスイッチング制御回路の各部の
状態を示す波形図である。
【図13】図6及び図7の各部の状態を示す波形図であ
る。
【図14】図8の各部の状態を示す波形図である。
【符号の説明】
1 コンバータ 2 インバータ Co ソフトスイッチング用コンデンサ L11 ソフトスイッチング用リアクトル Q1 〜Q6 、Qa 〜Qf スイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H02M 7/48 H02M 7/48 F 7/5387 7/5387 Z (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02M 7/219 H02M 1/00 H02M 3/00 H02M 7/12 H02M 7/48 H02M 7/5387

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも第1及び第2の交流入力端子
    と一対の直流出力端子と、前記第1及び第2の交流入力
    端子と前記一対の直流出力端子との間にブリッジ接続さ
    れた少なくとも第1、第2、第3及び第4のスイッチ
    と、前記第1、第2、第3及び第4のスイッチに逆方向
    並列に接続された又は前記第1、第2、第3及び第4の
    スイッチに内蔵された第1、第2、第3及び第4のダイ
    オードと、前記第1、第2、第3及び第4のスイッチに
    並列に接続された第1、第2、第3及び第4のコンデン
    サ又は浮遊容量とから成るコンバータと、 交流電源端子と前記交流入力端子との間に接続されたリ
    アクトルと、 前記一対の直流出力端子間に接続されたソフトスイッチ
    ング用コンデンサ又は浮遊容量と、 前記第1、第2、第3及び第4のスイッチの少なくとも
    1つをターンオンする直前に前記ソフトスイッチング用
    コンデンサ又は浮遊容量の電圧をほぼ零にするためのソ
    フトスイッチング制御回路とを備え、前記ソフトスイッ
    チング制御回路は、直流電源(E0 )と、第1、第2及
    び第3の制御スイッチ(Q11、Q12、Q13)と、第1、
    第2、第3、第4、第5、第6、第7のダイオード(D
    11、D12、D13、D14、D15、D16、D17)と、第1、
    第2及び第3のコンデンサ(C11、C12、C13)と、リ
    アクトル(L11)と、スイッチ制御回路(4c)とを有
    し、 前記第1の制御スイッチ(Q11)の一端は前記直流電源
    (E0 )の一端に接続され、 前記第1の制御スイッチ(Q11)の他端は前記一対の直
    流出力端子の一方(E1)に接続され、 前記直流電源(E0 )の他端は前記一対の直流出力端子
    の他方(E2)に接続され、 前記第2の制御スイッチ(Q12)の一端は前記直流電源
    (E0 )の一端に接続され、 前記第3の制御スイッチ(Q13)は前記第2の制御スイ
    ッチ(Q12)の他端と前記直流電源(E0 )の他端との
    間に接続され、 前記第1、第2及び第3のダイオード(D11、D12、D
    13)は前記第1、第2及び第3の制御スイッチ(Q11、
    Q12、Q13)に逆方向並列に接続され、 前記第1のコンデンサ(C11)は前記第1の制御スイッ
    チ(Q11)に並列に接続され、 前記リアクトル(L11)の一端は前記一方の直流出力端
    子(E1)に接続され、 前記リアクトル(L11)の他端は前記第2及び第3の制
    御スイッチ(Q12、Q13)の相互接続点に接続され、 前記第4、第5、第6及び第7のダイオード(D14、D
    15、D16、D17)は互いに直列接続され且つ前記直流電
    源(E0 )の一端と他端との間に接続され、 前記第2のコンデンサ(C12)は前記第4及び第5のダ
    イオード(D14、D15)の相互接続点と前記リアクトル
    (L11)の一端との間に接続され、 前記第3のコンデンサ(C13)は前記第6及び第7のダ
    イオード(D16、D17)の相互接続点と前記リアクトル
    (L11)の一端との間に接続され、 前記第2及び第3の制御スイッチ(Q12、Q13)の相互
    接続点(J1 )が前記第5及び第6のダイオード(D1
    5、D16)の相互接続点に接続され、 前記スイッチ制御回路(4c)は、前記第1の制御スイ
    ッチ(Q11)を前記コンバータの少なくとも1つのスイ
    ッチのターンオン時点よりも少し前の時点(t1 )でタ
    ーンオフ制御し、しかる後に前記コンバータの別の少な
    くとも1つのスイッチのターンオフ時点の少し後の時点
    (t7 )でターンオン制御し、前記第2の制御スイッチ
    (Q12)を前記第1の制御スイッチ(Q11)のターンオ
    フ制御時点(t1 )よりも少し前の時点(t0 )で第1
    回のターンオフ制御し、前記第1の制御スイッチ(Q1
    1)のターンオン制御時点(t7 )よりも前の時点(t4
    )で第1回のターンオン制御し、前記第1の制御スイ
    ッチ(Q11)のターンオン制御時点(t7 )よりも後の
    時点(t8 )で第2回のターンオフ制御し、このタ−ン
    オフ制御時点から所定時間後に第2回のターンオン制御
    し、前記第3の制御スイッチ(Q13)を前記第2の制御
    スイッチ(Q12)の第1回のターンオフ制御時点(t0
    )に同期して第1回のターンオン制御し、前記第2の
    制御スイッチ(Q12)の第1回のターンオン制御時点
    (t4 )よりも少し前の時点(t3 )で第1回のターン
    オフ制御し、前記第2の制御スイッチ(Q12)の第2回
    のターンオフ制御時点(t8 )よりも少し後の時点(t
    9 )で第2回のターンオン制御し、前記第2の制御スイ
    ッチ(Q12)の第2回のターンオン制御時点(t10)に
    ほぼ同期して第2回のターンオフ制御するように形成さ
    れていることを特徴とする電力変換装置。
  2. 【請求項2】 一対の直流入力端子と、少なくとも第1
    及び第2の交流出力端子と、前記直流入力端子と前記交
    流出力端子との間にブリッジ接続された少なくとも第
    1、第2、第3及び第4のインバータスイッチと、前記
    第1、第2、第3及び第4のインバータスイッチに並列
    に接続された又は第1、第2、第3及び第4のインバー
    タスイッチに内蔵された第1、第2、第3及び第4の帰
    還用ダイオードと、前記第1、第2、第3及び第4のイ
    ンバータスイッチに並列に接続された第1、第2、第3
    及び第4の並列コンデンサ又は前記第1、第2、第3及
    び第4のインバータスイッチの浮遊容量とを有している
    インバータと、 前記インバータの前記交流出力端子に接続された平滑用
    のリアクトル又はインダクタンス成分と、 前記一対の直流入力端子間に接続されたソフトスイッチ
    ング用コンデンサ又は浮遊容量と、 前記第1、第2、第3及び第4のインバータスイッチの
    少なくとも1つをターンオンする直前に前記ソフトスイ
    ッチング用コンデンサ又は浮遊容量の電圧をほぼ零にす
    るためのソフトスイッチング制御回路とを備え、前記ソ
    フトスイッチング制御回路は、直流電源(E0 )と、第
    1、第2及び第3の制御スイッチ(Q11、Q12、Q13)
    と、第1、第2、第3、第4、第5、第6、第7のダイ
    オード(D11、D12、D13、D14、D15、D16、D17)
    と、第1、第2及び第3のコンデンサ(C11、C12、C
    13)と、リアクトル(L11)と、スイッチ制御回路(4
    c)とを有し、 前記第1の制御スイッチ(Q11)の一端は前記直流電源
    (E0 )の一端に接続され、 前記第1の制御スイッチ(Q11)の他端は前記一対の直
    流入力端子の一方(E1)に接続され、 前記直流電源(E0 )の他端は前記一対の直流入力端子
    の他方(E2)に接続され、 前記第2の制御スイッチ(Q12)の一端は前記直流電源
    (E0 )の一端に接続され、 前記第3の制御スイッチ(Q13)は前記第2の制御スイ
    ッチ(Q12)の他端と前記直流電源(E0 )の他端との
    間に接続され、 前記第1、第2及び第3のダイオード(D11、D12、D
    13)は前記第1、第2及び第3の制御スイッチ(Q11、
    Q12、Q13)に逆方向並列に接続され、 前記第1のコンデンサ(C11)は前記第1の制御スイッ
    チ(Q11)に並列に接続され、 前記リアクトル(L11)の一端は前記一方の直流入力端
    子(E1)に接続され、 前記リアクトル(L11)の他端は前記第2及び第3の制
    御スイッチ(Q12、Q13)の相互接続点に接続され、 前記第4、第5、第6及び第7のダイオード(D14、D
    15、D16、D17)は互いに直列接続され且つ前記直流電
    源(E0 )の一端と他端との間に接続され、 前記第2のコンデンサ(C12)は前記第4及び第5のダ
    イオード(D14、D15)の相互接続点と前記リアクトル
    (L11)の一端との間に接続され、 前記第3のコンデンサ(C13)は前記第6及び第7のダ
    イオード(D16、D17)の相互接続点と前記リアクトル
    (L11)の一端との間に接続され、 前記第2及び第3の制御スイッチ(Q12、Q13)の相互
    接続点(J1 )が前記第5及び第6のダイオード(D1
    5、D16)の相互接続点に接続され、 前記スイッチ制御回路(4c)は、前記第1の制御スイ
    ッチ(Q11)を前記インバータの少なくとも1つのスイ
    ッチのターンオン時点よりも少し前の時点(t1 )でタ
    ーンオフ制御し、しかる後に前記インバータの別の少な
    くとも1つのスイッチのターンオフ時点の少し後の時点
    (t7 )でターンオン制御し、前記第2の制御スイッチ
    (Q12)を前記第1の制御スイッチ(Q11)のターンオ
    フ制御時点(t1 )よりも少し前の時点(t0 )で第1
    回のターンオフ制御し、前記第1の制御スイッチ(Q1
    1)のターンオン制御時点(t7 )よりも前の時点(t4
    )で第1回のターンオン制御し、前記第1の制御スイ
    ッチ(Q11)のターンオン制御時点(t7 )よりも後の
    時点(t8 )で第2回のターンオフ制御し、このタ−ン
    オフ制御時点から所定時間後に第2回のターンオン制御
    し、前記第3の制御スイッチ(Q13)を前記第2の制御
    スイッチ(Q12)の第1回のターンオフ制御時点(t0
    )に同期して第1回のターンオン制御し、前記第2の
    制御スイッチ(Q12)の第1回のターンオン制御時点
    (t4 )よりも少し前の時点(t3 )で第1回のターン
    オフ制御し、前記第2の制御スイッチ(Q12)の第2回
    のターンオフ制御時点(t8 )よりも少し後の時点(t
    9 )で第2回のターンオン制御し、前記第2の制御スイ
    ッチ(Q12)の第2回のターンオン制御時点(t10)に
    ほぼ同期して第2回のターンオフ制御するように形成さ
    れていることを特徴とする電力変換装置。
  3. 【請求項3】 更に、一対の直流入力端子と、少なくと
    も第1及び第2の交流出力端子と、前記直流入力端子と
    前記交流出力端子との間にブリッジ接続された少なくと
    も第1、第2、第3及び第4のインバータスイッチと、
    前記第1、第2、第3及び第4のインバータスイッチに
    並列に接続された又は第1、第2、第3及び第4のイン
    バータスイッチに内蔵された第1、第2、第3及び第4
    の帰還用ダイオードと、前記第1、第2、第3及び第4
    のインバータスイッチに並列に接続された第1、第2、
    第3及び第4の並列コンデンサ又は前記第1、第2、第
    3及び第4のインバータスイッチの浮遊容量とを有して
    いるインバータと、 前記インバータの前記交流出力端子に接続された平滑用
    のリアクトル又はインダクタンス成分と、を有し、前記
    インバータの一対の直流入力端子は前記一対の直流出力
    端子に接続されていることを特徴とする請求項1記載の
    電力変換装置。
JP18157099A 1998-08-05 1999-06-28 電力変換装置 Expired - Fee Related JP3531727B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18157099A JP3531727B2 (ja) 1998-08-05 1999-06-28 電力変換装置

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10-234996 1998-08-05
JP23499698 1998-08-05
JP18157099A JP3531727B2 (ja) 1998-08-05 1999-06-28 電力変換装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000116137A JP2000116137A (ja) 2000-04-21
JP3531727B2 true JP3531727B2 (ja) 2004-05-31

Family

ID=26500701

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18157099A Expired - Fee Related JP3531727B2 (ja) 1998-08-05 1999-06-28 電力変換装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3531727B2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4721563B2 (ja) * 2001-06-11 2011-07-13 高周波熱錬株式会社 ダイオード整流回路
JP4300897B2 (ja) * 2003-06-18 2009-07-22 サンケン電気株式会社 電力変換装置
JP2005245089A (ja) * 2004-02-25 2005-09-08 Sanken Electric Co Ltd 電力変換装置
WO2007122701A1 (ja) * 2006-04-19 2007-11-01 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha コンバータ装置
JP5838977B2 (ja) 2013-01-21 2016-01-06 株式会社デンソー 交流直流変換回路
KR102116583B1 (ko) * 2013-12-24 2020-06-05 두산인프라코어 주식회사 전력 전환 장치의 부품 점검 방법 및 장치
CN110286246B (zh) * 2019-07-25 2021-03-23 深圳市普颂电子有限公司 涡轮转速检测方法及装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2000116137A (ja) 2000-04-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5446539B2 (ja) 共振型インバータ装置
KR960003407B1 (ko) 직류교류전력 변환장치
JP4793484B2 (ja) 共振型コンバータ装置
JP2598163B2 (ja) 電力変換装置
JP3531727B2 (ja) 電力変換装置
AU2019258117B2 (en) Precharging of an intermediate circuit
Salem Design, implementation and control of a SiC-based T5MLC induction drive system
CN115208210A (zh) 具有减少数目的传感器的再生中压驱动器
JP3296425B2 (ja) 電力変換装置
JP2672919B2 (ja) 電力変換装置
WO2022138608A1 (ja) 三相3レベルインバータの駆動制御装置および駆動制御方法
JP3180775B2 (ja) 電力変換装置
KR930006388B1 (ko) 직류 교류 전력 변환장치
Lai et al. A PWM method for reduction of switching loss in a full-bridge inverter
JP2000287453A (ja) 多重電力変換装置
JP3296424B2 (ja) 電力変換装置
JP2001314086A (ja) Ac−dcコンバータ
JP2002084757A (ja) 交流−直流変換装置
WO2024043124A1 (ja) 電力変換装置
JP2001145357A (ja) Ac−dcコンバータ
JP7494321B2 (ja) 三相3レベルインバータの駆動制御装置および駆動制御方法
Hein et al. Experimental Validation of Five-Level Cascaded Flying-Capacitor Converter for Machine-side Operation
EP4380035A1 (en) Control apparatus for an arcp inverter
Kshirsagar et al. Elimination of dead-time transients in a three-level flying capacitor inverter using a state machine for switching state sequence selection
WO2024106284A1 (ja) 電力変換装置

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20031217

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20040119

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20040212

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040225

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees