JP2002084757A - 交流−直流変換装置 - Google Patents

交流−直流変換装置

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JP2002084757A JP2000272673A JP2000272673A JP2002084757A JP 2002084757 A JP2002084757 A JP 2002084757A JP 2000272673 A JP2000272673 A JP 2000272673A JP 2000272673 A JP2000272673 A JP 2000272673A JP 2002084757 A JP2002084757 A JP 2002084757A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 3相PWMコンバータにおいてノイズ除去、
スイッチング損失の低減を容易且つ確実に行うことが困
難であった。 【解決手段】 3相交流端子1a、1b、1cに第1〜
第6の主スイッチQ1 〜Q6 のブリッジ回路を接続す
る。各主スイッチQ1 〜Q6 に直列に第1〜第6の主ダ
イオードD1 〜D6 を接続する。ブリッジ回路の対の直
流端子2a、2b間に第1の転流用リアクトルLa と第
1及び第2の回生用ダイオードDa 、Db との直列回路
と、第2の転流用リアクトルLb と第3及び第4の回生
用ダイオードDc 、Dd との直列回路を接続する。第1
の転流用リアクトルLa と第1の回生用ダイオードDa
との直列回路に対して並列に第1の回生用コンデンサC
a を接続する。第2の転流用リアクトルLb と第3の回
生用ダイオードDc との直列回路に対して並列に第2の
回生用コンデンサCb を接続する。第1〜第6のスナバ
用コンデンサC1 〜C6 の充放電を制御する転流用スイ
ッチQa 、Qb を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般にPWMコン
バータと呼ばれている3相交流−直流変換装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】交流電力を直流電力に変換する3相交流
−直流変換装置は、充電器、モータ駆動用インバータの
整流部などに用いられている。資源エネルギー庁で策定
された高調波を規定するガイドラインより、従来広く用
いられていたダイオード整流器は、事実上使用すること
ができなくなり、ほとんどの交流−直流変換装置にPW
Mコンバータが使用されることになる。PWMコンバー
タには電圧形変換器と電流形変換器がある。前者は回路
部品点数が少なく、スイッチ素子のサージ保護が容易と
いう特徴を持つが昇圧動作であるため出力電圧を零から
任意に調整できない。これに対して電流形変換器は降圧
動作であるため出力電圧が零から調整できる。電圧形P
WMコンバータは、例えば「電気学会研究会資料・半導
体電力変換研究会、SPC−96−62、1996年6
月7日」の松井景樹ほかの論文「電流形PWMコンバー
タにおけるターンオフサージ電圧の最小化制御法」に記
載されており、図1に示すように3相交流電源端子1
a、1b、1cに接続されたIGBTから成る第1〜第
6の主スイッチQ1 〜Q6 の3相ブリッジ回路と、各ス
イッチQ1 〜Q6 に直列に接続された逆流防止用の第1
〜第6の主ダイオードD1 〜D6 と、ブリッジ回路の対
の直流端子2a、2bの一方と直流出力端子3aとの間
に直列に接続された直流リアクトルLと、対の直流端子
2a、2b間に接続された整流用ダイオードDとを有
し、負荷Ro は対の直流出力端子3a、3b間に接続さ
れている。なお、Crs 、Cst 、Ctr はフィルタ用
コンデンサである。図1の従来のPWMコンバータで
は、正弦波状の3相の基準電圧と鋸波電圧とを比較して
第1〜第6の主スイッチQ1 〜Q6 のPWM制御信号を
形成する。また、この従来のコンバータでは、1周期
(360度)を6期間に分けて鋸波電圧の傾斜方向を反
転させて、転流サージの最小化を図っている。例えばフ
ィルタコンデンサCrs の端子電圧が正(R相電位が高
い)の時に第2の主スイッチQ2 から第1の主スイッチ
Q1 へ切換える時には、第2の主スイッチQ2 と第1の
主スイッチQ1 を同時に導通させ、Crs −Q1 −D1
−D2 −Q2 の経路に流れる電流によって第2の主ダイ
オードD2 に逆電流を流す。第2の主ダイオードD2 の
逆回復時間が経過すると、上記経路の電流は遮断される
ので、第2の主スイッチQ2 の電流遮断時に第3の主ス
イッチQ3 に電気的ストレスがほとんど加わらない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】図1の回路で転流時に
は、前述の経路に転流電流が発生するが、その時の電流
変化率(di/dt)を抑制する要素がないため、転流電流
の急峻な電流変化率に伴う電気的ストレスが発生する。
また、逆流防止ダイオードD1 の端子電圧上昇率(dv/
dt)を抑制する要素がないため、同ダイオードD1 の逆
回復時の端子電圧上昇率が非常に大きくなり、ノイズ及
び同ダイオードのサージ電圧が発生し易い。
【0004】そこで、本発明の目的は、上記の問題を鑑
み、スイッチング時の急峻な電流及び電圧の変化を抑制
し、ノイズ及びサージ電圧の発生が生じ難いPWM形式
の交流−直流変換装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決し、上記
目的を達成するための本発明は、実施形態を示す図面の
符号を参照して説明すると、第1、第2及び第3の交流
端子1a、1b、1cと、第1及び第2の直流端子2
a、2bと、前記第1の交流端子1aから前記第1の直
流端子2aへ向って正方向電流が流れるように、前記第
1の交流端子1aと前記第1の直流端子2aとの間に接
続された第1の主ダイオードD1 と第1の主スイッチQ
1 との直列回路と、前記第2の交流端子1bから前記第
1の直流端子2aに向って正方向電流が流れるように、
前記第2の交流端子1bと前記第1の直流端子2aとの
間に接続された第2の主スイッチQ2 と第2の主ダイオ
ードD2 との直列回路と、前記第3の交流端子1cから
前記第1の直流端子2aへ向って正方向電流が流れるよ
うに、前記第3の交流端子1cと前記第1の直流端子2
aとの間に接続された第3の主ダイオードD3 と第3の
主スイッチQ3 との直列回路と、前記第2の直流端子2
bから前記第1の交流端子1aへ向って正方向電流が流
れるように、前記第2の直流端子2bと前記第1の交流
端子1aとの間に接続された第4の主スイッチQ4 と第
2の主ダイオードD4 との直列回路と、前記第2の直流
端子2bから前記第2の交流端子1bへ向って正方向電
流が流れるように、前記第2の直流端子2bと前記第2
の交流端子1bとの間に接続された第5の主スイッチQ
5 と第5の主ダイオードD5 との直列回路と、前記第2
の直流端子2bから前記第3の交流端子1cへ向って正
方向電流が流れるように、前記第2の直流端子2bと前
記第3の交流端子1cとの間に接続された第6の主スイ
ッチQ6 と第6の主ダイオードD6 との直列回路と、前
記第1、第2、第3、第4、第5及び第6の主スイッチ
Q1 、Q2 、Q3 、Q4 、Q5 、Q6 に対してそれぞれ
並列に接続された第1、第2、第3、第4、第5及び第
6のスナバ用コンデンサC1 、C2 、C3 、C4 、C5
、C6 と、その一端が前記第1の直流端子2aに接続
された第1の転流用リアクトルLa と、そのカソードが
前記第1の転流用リアクトルLa の他端に接続された第
1の回生用ダイオードDa と、そのカソードが前記第1
の回生用ダイオードDa のアノードに接続され且つその
アノードが前記第2の直流端子2bに接続された第2の
回生用ダイオードDb と、その一端が前記第2の直流端
子2bに接続された第2の転流用リアクトルLb と、そ
のアノードが前記第2の転流用リアクトルLb の他端に
接続された第3の回生用ダイオードDc と、そのアノー
ドが前記第3の回生用ダイオードDc のカソードに接続
され且つそのカソードが前記第1の直流端子2aに接続
された第4の回生用ダイオードDd と、前記第1の主ダ
イオードD1 と前記第1の主スイッチQ1 との接続点に
そのアノードが接続された第1の転流用ダイオードDu
と、前記第2の主ダイオードD2 と前記第2の主スイッ
チQ2 との接続点にそのアノードが接続された第2の転
流用ダイオードDv と、前記第3の主ダイオードD3 と
前記第3の主スイッチQ3 との接続点にそのアノードが
接続された第3の転流用ダイオードDw と、前記第1、
第2及び第3の転流用ダイオードDu 、Dv 、Dw のカ
ソードにその一端が接続され且つ前記第1の転流用リア
クトルLa と前記第1の回生用ダイオードDa との接続
点にその他端が接続された第1の転流用スイッチQa
と、前記第4の主ダイオードD4 と前記第4の主スイッ
チQ4 との接続点にそのカソードが接続された第4の転
流用ダイオードDx と、前記第5の主ダイオードD5 と
前記第5の主スイッチQ5 との接続点にそのカソードが
接続された第5の転流用ダイオードDy と、前記第6の
主ダイオードD6 と前記第6の主スイッチQ6 との接続
点にそのカソードが接続された第6の転流用ダイオード
Dz と、前記第2の転流用リアクトルLb と前記第3の
回生用ダイオードDc との接続点にその一端が接続され
且つ前記第4、第5及び第6の転流用ダイオードDx 、
Dy 、Dz のアノードにその他端が接続された第2の転
流用スイッチQbと、前記第1の回生用ダイオードDa
と前記第1の転流用リアクトルLa との直列回路に対し
て並列に接続された第1の回生用コンデンサCa と、前
記第3の回生用ダイオードDc と前記第2の転流用リア
クトルLb との直列回路に対して並列に接続された第2
の回生用コンデンサCb と、前記第1及び第2の直流端
子2a、2bの間において負荷に直列に接続される直流
リアクトルと、前記第1、第2及び第3の交流端子1
a、1b、1cの3相交流電圧を直流電圧に変換するよ
うに前記第1〜第6の主スイッチQ1 〜Q6 をオン・オ
フするためのPWM制御信号を形成すると共に、前記第
1〜第6の主スイッチQ1 〜Q6 をソフトスイッチング
させることができるように前記第1及び第2の転流用ス
イッチQa 、Qbをオン・オフする制御回路とから成る
交流−直流変換装置に係わるものである。
【0006】なお、請求項2に示すように、フィルタ用
コンデンサCrs、Cst、Ctrを設けることが望ましい。
また、請求項3に示すように、第1〜第6の主スイッチ
Q1 〜Q6 に逆方向並列にダイオードを接続することが
できる。また、請求項4に示すように制御回路は、前記
交流端子1a、1b、1cの電圧を検出して第1、第2
及び第3の電圧検出信号Vr、Vs、Vtを出力する電
圧検出回路5と、前記電圧検出回路5から得られた前記
第1、第2及び第3の電圧検出信号Vr、Vs、Vtに
同期して第1、第2及び第3の交流基準Ir*、Is*
It*を発生する交流基準発生器13a、13b、13
cと、前記第1、第2及び第3の交流端子の交流電圧の
周波数よりも高い繰返しを有して鋸波電圧Vcを発生す
る鋸波電圧発生器17と、前記電圧検出信号の1周期を
複数に分割した区間の内の所定区間において前記第1、
第2及び第3の主スイッチQ1,Q2、Q3の内の少なく
とも2つを前記電圧検出信号の周波数よりも十分に高い
繰返周波数でオン・オフ制御し、前記第4、第5及び第
6の主スイッチQ4、Q5、Q6を連続的にオン制御し、
前記複数に分割した区間の内の残りの区間において前記
第4、第5及び第6の主スイッチQ4、Q5、Q6の内の
少なくとも2つを前記高い繰返し周波数でオン・オフ制
御し、前記第1、第2及び第3の主スイッチQ1、Q2、
Q3を連続的にオン制御することができるように、前記
第1、第2及び第3の交流基準Ir*、Is*、It*
変形して前記第1、第2、第3、第4、第5及び第6の
主スイッチQ1〜Q6の制御形態を決めるための第1、第
2、第3、第4、第5及び第6の相基準Iu*、Iv*
Iw*、Ix*、Iy*、Iz*を演算する相基準演算器1
4と、前記相基準演算器14から得られた前記第1、第
2、第3、第4、第5及び第6の相基準Iu*、Iv*
Iw*、Ix*、Iy*、Iz*と前記電圧検出回路5から
得られた前記電圧検出信号r、Vs、Vtとに基づい
て、前記鋸波電圧と比較するための第1、第2、第3、
第4、第5及び第6の相電圧基準Vu、Vv、Vw、V
x、Vy、Vzを求めるためのものであって、前記第
1、第2及び第3の主スイッチの内の少なくとも2つを
オン・オフ制御する区間では、前記第1、第2及び第3
の相電圧基準Vu、Vv、Vwの相互間の大小関係が第
1、第2及び第3の電圧検出信号Vr、Vs、Vtの相
互間の大小関係と逆になるように前記第1、第2及び第
3の相電圧基準Vu、Vv、Vwを決定し、前記第4、
第5及び第6の内の少なくとも2つをオン・オフ制御す
る区間では、前記第4、第5及び第6の相電圧基準V
x、Vy、Vzの相互間の大小関係が前記第1、第2及
び第3の電圧検出信号Vr、Vs、Vtの大小関係と一
致するように前記第4、第5及び第6の相電圧基準V
x、Vy、Vzを決定するための比較用相電圧基準演算
器15と、前記第1、第2、第3、第4、第5及び第6
の相基準電圧Vr、Vu、Vw、Vx、Vy、Vzと前
記鋸波電圧Vcとを比較して前記第1、第2、第3、第
4、第5及び第6の主スイッチQ1〜Q6をオン・オフ制
御するためのPWM制御信号を形成するための第1、第
2、第3、第4、第5及び第6の比較手段19〜24
と、前記鋸波電圧Vcに基づいて前記第1〜第6のスイ
ッチのタ‐ンオン時点を含む所定時間のみ前記第1及び
第2の転流用スイッチQa、Qbをオン状態に制御する
ための転流信号を形成する転流信号発生器18とから成
ることが望ましい。また、請求項5に示すように、転流
信号を第1及び第2の転流用スイッチQa、Qbに分配
する手段26aを設けることができる。また、請求項6
及び7に示すように、負荷電流の制御と負荷電圧の制御
とのいずれかの場合にも本発明を適用することができ
る。
【0007】
【発明の効果】各請求項の発明によれば、第1〜第6の
主スイッチQ1 〜Q6 のターンオフ時に、それぞれに並
列に接続された第1〜第6のコンデンサC1 〜C6 がス
ナバとして作用し、第1〜第6の主スイッチQ1 〜Q6
の急峻な電圧変化を防ぐことができる。また、第1〜第
6の主スイッチQ1 〜Q6 に並列に接続されたコンデン
サC1 〜C6 の端子電圧を第1及び第2の転流用スイッ
チQa 、Qb の作用によって零にしてから第1〜第6の
主スイッチQ1 〜Q6 をターンオンするので、第1〜第
6の主スイッチQ1 〜Q6 のターンオン時の零電圧スイ
ッチングが可能になる。従って、第1〜第6の主スイッ
チQ1 〜Q6 のターンオフ及びターンオンの両方におい
て零電圧スイッチング即ちソフトスイッチングが可能に
なり、ターンオフ及びターンオン時に主スイッチQ1 〜
Q6 に加わる電気的ストレスが小さくなる。また、第1
及び第2の転流用スイッチQa 、Qb の電流は第1及び
第2の転流用リアクトルLa 、Lb を介して流れるの
で、第1及び第2の転流用スイッチQa 、Qb のターン
オン時にこの電流が徐々に立上り、零電流スイッチング
になる。また、第1及び第3の回生用ダイオードDa 、
Dc と第1及び第2の回生用コンデンサCa 、Cb とが
第1及び第2の転流用スイッチQa 、Qb のターンオフ
時のスナバとして機能し、零電圧スイッチングが可能に
なる。また、第1及び第2の回生用コンデンサCa 、C
b に蓄えられたエネルギは、第2及び第4の回生用ダイ
オードDb 、Dd を介して負荷に回生される。従って、
ソフトスイッチング回路における電力損失は小さい。ま
た、請求項2の発明によれば、第1〜第6の主スイッチ
Q1 〜Q6 及び第1及び第2の転流用スイッチQa 、Q
b の制御を容易且つ確実に達成することができる。ま
た、請求項4〜7の発明によれば、本発明に基づく所望
の制御を容易且つ確実に達成することができる。
【0008】
【実施形態】次に、図2〜図13を参照して本発明の実
施形態に係わるPWM形の交流−直流変換装置即ちPW
Mコンバータを説明する。
【0009】
【第1の実施形態】図2に示す第1の実施形態の電流形
PWMコンバータは、第1、第2及び第3の交流端子1
a、1b、1cと、第1、第2、第3、第4、第5及び
第6の主スイッチQ1 、Q2 、Q3 、Q4 、Q5 、Q6
と、第1、第2、第3、第4、第5及び第6の主ダイオ
ードD1 、D2 、D3 、D4 、D5 、D6 と、第1及び
第2の直流リアクトルLc 、Ld と、第1、第2及び第
3のフィルタ用コンデンサCrs、Cst、Ctrとから成る
主変換回路を有する。
【0010】第1、第2及び第3の交流端子1a、1
b、1cは例えば50Hzの正弦波3相交流電源に接続さ
れる。3相交流電源からは、順次に120度の位相差を
有している第1、第2及び第3相電圧Vr 、Vs 、Vt
が図4(A)に示すように供給される。また、交流端子
1a〜1cには第1、第2及び第3相電流Ir 、Is 、
It が図5(B)に示すように流れる。
【0011】フィルタ用コンデンサCrs、Cst、Ctr
は、第1〜第6の主スイッチQ1 〜Q6 のオン・オフに
基づく高周波成分を除去するものであり、第1〜第3の
交流端子1a、1b、1c間にそれぞれ接続されてい
る。このコンデンサCrs、Cst、Ctrの充電電圧の向き
は交流端子1a、1b、1cの電圧の変化に応じて変化
する。
【0012】PWM主変換回路は、第1及び第2の整流
出力端子又は第1及び第2の中継直流端子とも呼ぶこと
ができる第1及び第2の直流端子2a、2bを有する。
負荷Ro が接続される第1及び第2の直流出力端子3
a、3bは第1及び第2の平滑用リアクトル即ち直流リ
アクトルLc 、Ld を介して第1及び第2の直流端子2
a、2bに接続されている。逆並列に寄生ダイオ−ドを
含む電界効果トランジスタから成る第1〜第6の主スイ
ッチQ1 〜Q6 は、第1〜第3の交流端子1a、1b、
1cと第1及び第2の直流端子2a、2bとの間に第1
〜第6の主ダイオードD1 〜D6 を介してブリッジ接続
されている。即ち、第1の交流端子1aから第1の直流
端子2aへ向って正方向電流が流れるように第1の交流
端子1aと第1の直流端子2aとの間に接続された第1
の主ダイオードD1 と第1の主スイッチQ1 との直列回
路と、第2の交流端子1bから第1の直流端子2aに向
って正方向電流が流れるように、第2の交流端子1bと
第1の直流端子2aとの間に接続された第2の主スイッ
チQ2 と第2の主ダイオードD2 との直列回路と、第3
の交流端子1cから第1の直流端子2aへ向って正方向
電流が流れるように第3の交流端子1cと第1の直流端
子2aとの間に接続された第3の主ダイオードD3 と第
3の主スイッチQ3 との直列回路と、第2の直流端子2
bから第1の交流端子1aへ向って正方向電流が流れる
ように、第2の直流端子2bと第1の交流端子1aとの
間に接続された第4の主スイッチQ4 と第2の主ダイオ
ードD4との直列回路と、第2の直流端子2bから第2
の交流端子1bへ向って正方向電流が流れるように第2
の直流端子2bと第2の交流端子1bとの間に接続され
た第5の主ダイオードD5 と第5の主スイッチQ5 との
直列回路と、第2の直流端子2bから第3の交流端子1
cへ向って正方向電流が流れるように第2の直流端子2
bと第3の交流端子1cとの間に接続された第6の主ス
イッチQ6 と第6の主ダイオードD6 との直列回路とに
よって3相ブリッジ回路が形成されている。
【0013】第1〜第6のスナバ用コンデンサC1 〜C
6 は第1〜第6の主スイッチQ1 〜Q6 に並列に接続さ
れている。
【0014】ソフトスイッチング回路を形成するため
に、第1及び第2の転流用リアクトルLa 、Lb と、第
1、第2、第3及び第4の回生用ダイオードDa 、Db
、Dc、Dd と、第1、第2、第3、第4、第5及び第
6の転流用ダイオードDu 、Dv 、Dw 、Dx 、Dy 、
Dz と、逆並列に接続された寄生ダイオ−ドを含むFE
Tから成る第1及び第2の転流用スイッチQa 、Qb
と、第1及び第2の回生用コンデンサCa 、Cb とが設
けられている。
【0015】第1の転流用リアクトルLa の一端は第1
の直流端子2aに接続されている。第1の回生用ダイオ
ードDa のカソードは第1の転流用リアクトルLa の他
端に接続されている。第2の回生用ダイオードDb のカ
ソードは第1の回生用ダイオードDa のアノードに接続
され、この第2の回生用ダイオードDb のアノードは第
2の直流端子2bに接続されている。第2の転流用リア
クトルLb の一端は第2の直流端子2bに接続されてい
る。第3の回生用ダイオードDc のアノードが第2の転
流用リアクトルLb の他端に接続されている。第4の回
生用ダイオードDd のアノードは第3の回生用ダイオー
ドDc のカソードに接続され、この第4の回生用ダイオ
ードDd のカソードは第1の直流端子2aに接続されて
いる。第1の転流用ダイオードDu のアノードは第1の
主ダイオードD1 と第1の主スイッチQ1 との接続点に
接続されている。第2の転流用ダイオードDv のアノー
ドは第2の主ダイオードD2 と第2の主スイッチQ2 と
の接続点に接続されている。第3の転流用ダイオードD
w のアノードは、第3の主ダイオードD3 と第3の主ス
イッチQ3 との接続点に接続されている。第1の転流用
スイッチQa の一端は第1、第2及び第3の転流用ダイ
オードDu 、Dv 、Dw のカソードに接続され、この他
端は第1の転流用リアクトルLaと第1の回生用ダイオ
ードDa との接続点に接続されている。第4の転流用ダ
イオードDx のカソードは、第4の主ダイオードD4 と
第4の主スイッチQ4 との接続点に接続されている。第
5の転流用ダイオードDy のカソードは、第5の主ダイ
オードD5 と第5の主スイッチQ5 との接続点に接続さ
れている。第6の転流用ダイオードDz のカソードは、
第6の主ダイオードD6 と第6の主スイッチQ6 との接
続点に接続されている。第2の転流用スイッチQb の一
端は第4、第5及び第6の転流用ダイオードDx 、Dy
、Dz のアノードに接続され、この他端は第2の転流
用リアクトルLbと第3の回生用ダイオードDc との接
続点に接続されている。第1の回生用コンデンサCa は
第1の回生用ダイオードDa と第1の転流用リアクトル
La との直列回路に対して並列に接続されている。第2
の回生用コンデンサCb は第3の回生用ダイオードDc
と第2の転流用リアクトルLb との直列回路に対して並
列に接続されている。
【0016】第1、第2及び第3の交流端子1a、1
b、1cの3相交流電圧を直流電圧と変換するように第
1〜第6の主スイッチQ1 〜Q6 をオン・オフするため
のPWM制御信号を形成し、且つ第1〜第6の主スイッ
チQ1 〜Q6 をソフトスイッチングさせることができる
ように第1及び第2の転流用スイッチQa 、Qb をオン
・オフする制御信号を形成するために、制御回路4と、
電圧検出回路5と、電流検出器6とが設けられている。
電圧検出回路5は、第1、第2及び第3の交流端子1
a、1b、1cに接続されたトランスを含み、3相交流
電圧の各相電圧Vr、Vs 、Vt を検出し、これをライ
ン5a、5b、5cによって制御回路4に送る。なお、
電圧圧検出回路5のトランスは第1、第2及び第3の巻
線がY結線された周知のトランスである。電流検出器6
は負荷Ro の電流通路に配置され、負荷電流Io を示す
信号をライン6aによって制御回路4に送る。 制御回
路4は主スイッチQ1 〜Q6 及び転流用スイッチQa 、
Qb の制御端子に制御信号を送る。
【0017】図2の制御回路4は、図3に詳しく示すよ
うに、電流指令発生器10と、比較器11と、比例積分
制御器12と、第1、第2及び第3の乗算器13a、1
3b、13cと、3相電流基準演算器14と、比較基準
演算器5と、スイッチ制御信号形成回路16とから成
る。スイッチ制御信号形成回路16は、図4に示すよう
に鋸波発生器17と転流信号発生器18と第1〜第6の
PWM用比較器19〜24と、第1の駆動回路25と、
第2の駆動回路26とから成る。
【0018】次に、図2〜図4の回路の動作及び制御回
路4の詳細を図5〜図8を参照して説明する。図3の電
流指令発生器10は、負荷Ro に流す電流の目標値を示
す指令値Ir を発生する。比較器11は、ライン6aの
電流検出信号Io と電流指令発生器10の電流指令値I
r とを比較し、誤差信号ΔIo を出力する。比例積分制
御器12は誤差信号ΔIo を比例積分し、ΔIo を小さ
くするような電流振幅信号Io を出力する。つま
り、Ir >Io の場合はIo を大きくし、逆の場合
Io を小さくする。
【0019】図2の電圧検出回路5は、入力交流電圧を
検出し、ライン5a、5b、5cに図5(A)に示す第
1、第2及び第3の電圧検出信号Vr 、Vs 、Vt 即ち
相電圧を送出する。ここでは、説明を簡略にするために
電圧検出回路5の入力と出力とを同一の記号で示すこと
にする。第1、第2及び第3の電圧検出信号Vr 、Vs
、Vt は120度の位相差を順次に有する3相電圧で
あって次の関係を有する。 Vr +Vs +Vt =0 (1) この第1、第2及び第3の電圧検出信号Vr 、Vs 、V
t は、3相交流の基準正弦波として使用される。
【0020】図3の第1、第2及び第3の乗算器13
a、13b、13cは、比例積分制御器12から得られ
た帰還制御信号としての電流振幅信号Io とライン
5a、5b、5cの3相の基準正弦波としての第1、第
2及び第3の電圧検出信号Vr、Vs 、Vt とを乗算
し、図5(B)に示す第1、第2及び第3の交流電流基
準信号Ir 、Is 、It を出力する。従っ
て、第1、第2及び第3の乗算器13a、13b、13
cを交流電流基準発生器又は交流基準発生器と呼ぶこと
もできる。また、第1、第2及び第3の乗算器13a、
13b、13cとこれよりも前段の電流指令発生器10
と比較器10と比例積分制御器12とを合せて交流電流
基準発生器又は交流基準発生器と呼ぶこともできる。こ
の第1、第2及び第3の交流電流基準信号Ir 、I
s 、It は図2の第1、第2及び第3の交流端
子1a、1b、1cの第1、第2及び第3相の電流Ir
、Is、It の目標値を示す。
【0021】相電流基準演算器14は、第1〜第3の乗
算器13a、13b、13bから得られた第1、第2及
び第3の交流電流基準信号Ir 、Is 、It
に基づいて、図5(C)に示す第1、第2及び第3
の相電流基準Iu 、Iv 、Iw と、図5
(D)に示す第4、第5及び第6の相電流基準Ix
、Iy 、Iz とを形成する。第1〜第6
の相電流基準Iu 、Iv 、Iw 、Ix
Iy 、Iz は、3相コンバータの主スイッチQ
1 〜Q6 を正弦波の1周期(360度)の全ての期間で
オン・オフ制御せず、休止期間を設けて必要な期間のみ
オン・オフ制御するために使用される。図5(C)〜
(F)において縦軸の1は最大振幅値を示し、0は最小
振幅値を示し、0.5は中間値を示している。また図5
(A)(B)の1は正の最大振幅値を示し、0は中間値
を示し、−1は負の最大振幅値を示している。図5
(C)(D)の第1〜第6の相電流基準Iu 、Iv
、Iw 、Ix 、Iy と図5(B)の交
流電流基準Ir 、Is 、It とは次式の関係
を有する。
【0022】 Ir ≧0であり且つIs ≧0であり且つIt <0である第1条件時は 、 Iu =Ir Iv =Is Iw =1+It Ix =0 Iy =0 Iz =1 Ir ≧0であり且つIs <0であり且つIt <0である第2条件 時は、 Iu =1 Iv =0 Iw =0 Ix =1−Ir Iy =−Is Iz =−It Ir ≧0であり且つIs <0であり且つIt ≧0である第3条件 時は、 Iu =Ir Iv =1+Is Iw =It Ix =0 Iy =1 Iz =0 Ir <0であり且つIs <0であり且つIt ≧0である第4条件時は 、 Iu =0 Iv =0 Iw =1 Ix =−Ir Iy =−Is Iz =1−It Ir <0であり且つIs ≧0であり且つIt ≧0である第5条件 時は、 Iu =1+Ir Iv =Is Iw =It Ix =1 Iy =0 Iz =0 Ir <0であり且つIs ≧0であり且つIt <0である第6条件 時は、 Iu =0 Iv =1 Iw =0 Ix =Ir Iy =1−Is Iz =−It (2) である。なお、上記第1〜第6条件時の第1〜第6の相
電流基準Iu 、Iv 、Iu 、Iw 、Ix
、Iy 、Iz を示す式をまとめて(2)
式と呼ぶことにする。
【0023】比較基準演算器15は、相電流演算器14
と第1、第2及び第3相電圧検出信号ライン5a、5
b、5cとに接続されており、相電流基準Iu 、I
v 、Iw 、Ix 、Iy 、Iz と電圧
検出信号Vr 、Vs 、Vt とに基づいて図5(E)
(F)及び図6に示す各相の電圧基準Vu 、Vv 、Vw
、Vx 、Vy 、Vz を生成する。なお、図5(E)の
実線はVu 、鎖線はVv 、点線はVw を示し、図5
(F)の実線はVx 、鎖線はVy 、点線はVz を示す。
各相の電圧基準Vu 、Vv 、Vw 、Vx 、Vy 、Vz は
次式のようになる。 Vr >Vs >Vt の条件を満足しているt1 〜t3 の30〜90度区間には、 Vu =Iu Vv =Iu +Iv Vw =1 Vx =1 Vy =Iz +Iy Vz =Iz Vr >Vt >Vs の条件を満足しているt3 〜t5 の90〜150度区間には 、 Vu =Iu Vv =1 Vw =Iu +Iw Vx =1 Vy =Iy Vz =Iy +Iz Vt >Vr >Vs の条件を満足しているt5 〜t7 の150〜210度区間に は、 Vu =Iw +Iu Vv =1 Vw =Iw Vx =Iy +Ix Vy =Iy Vz =1 Vt >Vs >Vr の条件を満足しているt7 〜t9 の210〜270度区間に は、 Vu =1 Vv =Iw +Iv Vw =Iw Vx =Ix Vy =Ix +Iy Vz =1 Vs >Vt >Vr の条件を満足しているt9 〜t11の270〜330度区間に は、 Vu =1 Vv =Iv Vw =Iv +Iw Vx =Ix Vy =1 Vz =Ix +Iz Vs >Vr >Vt の条件を満足しているt11〜t12の330〜360度区間及 びt0 〜t1 の0〜30度区間には、 Vu =Iv +Iu Vv =Iv Vw =1 Vx =Iz +Ix Vy =1 Vz =Iz (3) となる。上記の各区間における各相電圧基準Vu 、Vv
、Vw 、Vx 、Vy 、Vz を示す式をまとめて(3)
式と呼ぶことにする。比較用相電圧基準演算器15は、
第1、第2及び第3の主スイッチQ1〜Q3の内の少なく
とも2つをオン・オフ制御する区間では、第1、第2及
び第3の相電圧基準Vu、Vv、Vwの相互間の大小関
係が第1、第2及び第3の電圧検出信号Vr、Vs、V
tの相互間の大小関係と逆になるように前記第1、第2
及び第3の相電圧基準Vu、Vv、Vwを決定し、第
4、第5及び第6の内の少なくとも2つをオン・オフ制
御する区間では、第4、第5及び第6の相電圧基準V
x、Vy、Vzの相互間の大小関係が第1、第2及び第
3の電圧検出信号Vr、Vs、Vtの大小関係と一致す
るように第4、第5及び第6の相電圧基準Vx、Vy、
Vzを決定する。なお、第1〜第6の相電圧基準Vu、
Vv、Vw、Vx、Vy、Vzはこの値が低いほど鋸波
電圧Vcに早く交差し、これに対応する第1〜第6の主
スイッチQ1〜Q6は早くタ−ンオフ制御される。
【0024】スイッチ制御信号形成回路16は、比較基
準演算器15から得られた図6に示す各相基準電圧Vu
、Vv 、Vw 、Vx 、Vy 、Vz と鋸波電圧とを比較
して第1〜第6のスイッチQ1 〜Q6 のためのPWM制
御信号G1 、G2 、G3 、G4、G5 、G6 を形成し、
且つ第1及び第2の整流用スイッチQa 、Qb のための
制御信号Ga 、Gb を形成する。
【0025】鋸波発生器17は、図7(A)に示す鋸波
電圧Vc を発生する。鋸波電圧Vcは電源電圧Vr 、Vs
、Vt の周波数(例えば50Hz)よりも十分に高い繰
返し周波数(例えば25kHz )で三角波(搬送波)を発
生する。鋸波電圧Vc は図7(A)に示すように傾斜を
有して立上った後に垂直に立下る波形を有する。なお、
この鋸波電圧Vc はその電圧が0から1まで変化するよ
うに設定されている。
【0026】第1、第2、第3、第4、第5及び第6の
PWM用比較器19、20、21、22、23、24
は、比較基準演算器15から与えられた各相電圧基準V
u 、Vv 、Vw 、Vx 、Vy 、Vz と鋸波発生器17か
ら与えられた鋸波電圧Vc とを比較して図7(B)〜
(G)に示すような第1、第2、第3、第4、第5及び
第6の制御信号G1 、G2 、G3 、G4 、G5 、G6 を
形成するものである。
【0027】図7は、図5のt2 〜t3 期間即ち60度
〜90度期間の中の一部を拡大して示すものである。こ
の60〜90度期間では、図7(A)で実線で示すよう
にU相、V相、W相、X相の電圧基準Vu 、Vv 、Vw
、Vx の振幅値が1であり、鋸波電圧Vc の最大振幅
と同一であるので、第1、第2、第3及び第4のPWM
用比較器19、20、21、22から発生する制御信号
G1 、G2 、G3 、G4は図7(B)(C)(D)
(E)に示すように高レベルHであり、第1、第2、第
3及び第4の主スイッチQ1 、Q2 、Q3 、Q4 はオン
状態に制御される。
【0028】Y相電圧基準Vy は図7(A)で鎖線で示
すように鋸波電圧Vc をt2 〜t4期間に横切るので、
図7(F)に示すように第5のPWM用比較器23から
発生する第5の制御信号G5 はt2 〜t4 期間でオフを
示す低レベルになり、第5の主スイッチQ5 はt2 〜t
4 期間にオフ制御される。
【0029】Z相電圧基準Vz は、図7(A)で点線で
示すようにt1 〜t4 期間で鋸波電圧Vc を横切るの
で、図7(G)に示すように第6のPWM用比較器24
から発生する第6の制御信号G6 はt1 〜t4 期間でオ
フを示す低レベルになり、第6の主スイッチQ6 はt1
〜t4 期間にオフに制御される。
【0030】図7(H)のIq4は第4の主スイッチQ4
を流れる電流を示し、図7(I)のIq5は第5の主スイ
ッチQ5 を流れる電流を示し、図7(J)のIq6は第6
の主スイッチQ6 を流れる電流を示す。図7は、図5の
t2 〜t3 の60〜90度区間を示しているので、電源
電圧はVr >Vs >Vt の条件にある。従って、ブリッ
ジの上半分の第1、第2及び第3の主スイッチQ1 、Q
2 、Q3 がオン制御されていても、第2及び第3の主ス
イッチQ2 、Q3 には電流が流れず、第1の主スイッチ
Q1 のみに電流が流れる。また、この区間では、t0 〜
t1 に示すように上側の主スイッチQ1 〜Q3 と共にブ
リッジの下側の第4、第5及び第6の主スイッチQ4 、
Q5 、Q6 の全てをオン制御した場合には図7(J)に
示すように第6の主スイッチQ6 のみに電流Iq6が流
れ、第4及び第5の主スイッチQ4 、Q5 に電流が流れ
ない。また、図7のt1 〜t2 期間のように第4及び第
5の主スイッチQ4 、Q5 をオン制御した場合には、図
7(I)に示すように第5の主スイッチQ5 のみに電流
Iq5が流れる。また、第4の主スイッチQ4 がオン、第
5及び第6の主スイッチQ5 、Q6 がオフ期間には図7
(H)に示すように第4の主スイッチQ4 に電流Iq4が
流れる。第1〜第6のPWM用比較器19〜24の出力
で第1〜第6の主スイッチQ1 〜Q6 をオン・オフ制御
すると、各スイッチQ1 〜Q6 に流れる鋸波電圧Vc の
1周期当りの平均電流は図5(C)(D)に示すIu
、Iv 、Iw 、Ix 、Iy 、Iz
と同様に変化する。R相電流Ir は第1の主スイッ
チQ1 の電流と第4の主スイッチQ4 の電流の差であ
り、S相電流Is は第2の主スイッチQ2 の電流と第5
の主スイッチQ5 の電流の差であり、T相電流It は、
第3の主スイッチQ3 の電流と第6の主スイッチQ6 の
電流の差である。従って、図5(C)(D)の6個の電
流基準Iu 〜Iz に基づいて作成された図5
(E)(F)又は図6(A)〜(F)の6個の相電圧基
準Vu 〜Vz でPWMパルスを形成すると、各相電源端
子1a、1b、1cの電流Ir 、Is 、It は正弦波に
なる。
【0031】図4の転流信号発生器18は、第1及び第
2の転流用スイッチQa 、Qb をオン・オフ制御するた
めの転流信号を形成するためのものであって、第1及び
第2の転流用比較器18a、18bと、第1及び第2の
基準電圧源18c、18dと、フリップフロップ18e
と、トリガ回路18fとから成る。第1の転流用比較器
18aの正入力端子は鋸波発生器17に接続され、この
負入力端子は第1の基準電圧V1 を与える第1の基準電
圧源18cに接続されている。第1の基準電圧V1 は図
7(A)に示すように鋸波電圧Vc の最高値よりも僅か
に低く且つスイッチQ1 〜Q6 のオン・オフ期間におけ
る各相電圧基準Vu 、Vv 、Vw 、Vx、Vy 、Vz の
最高値よりも高い値を有する。即ち、図7(A)では、
V1 がVy 値と振幅1との間に設定されている。第2の
転流用比較器18bの正入力端子は鋸波発生器17に接
続され、この負入力端子は第2の基準電圧V2 を与える
第2の基準電圧源18dに接続されている。第2の基準
電圧V2 は図7(A)に示すように鋸波電圧Vc の最低
値の零よりも少し高い値に設定されている。なお、第2
の基準電圧V2 は、スイッチQ1 〜Q6 のオン・オフ期
間における各相電圧基準Vu 、Vv 、Vw 、Vx 、Vy
、Vz の最低値と鋸波電圧Vc の最低値との間に設定
することが望ましい。フリップフロップ18eのセット
端子Sは第1の転流用比較器18aに接続され、リセッ
ト端子Rはトリガ回路18fを介して第2の転流用比較
器18bに接続されている。従って、図7(A)に示す
ように鋸波電圧Vc が第1の基準電圧V1 を横切ると一
方の比較器18aから高レベルパルスが発生し、この前
縁でフリップフロップ18eがトリガされる。また、鋸
波電圧Vc が第2の基準電圧V2 を横切ると、高レベル
パルスが発生し、この前縁がトリガ回路18fで検出さ
れ、フリップフロップ18eがリセットされる。この結
果、フリップフロップ18eからは図7(K)のt3 〜
t5 に示す転流信号Gabが得られる。この転流信号Gab
は、第2の駆動回路26を介して第1及び第2の転流用
スイッチQa 、Qb に送られる。この実施形態では第1
及び第2の転流用スイッチQa 、Qb に同一の制御信号
が同時に供給されるが、一方は転流動作に無関係であ
る。例えば、図6のt2 〜t4 期間にブリッジの下側の
スイッチQ4 〜Q6 がオン・オフ制御される時にはブリ
ッジの上側のスイッチQ1 〜Q3 の全部がオン状態であ
るので、第1の転流用スイッチQa がオン・オフ制御さ
れても、ここに電流が流れない。図7(F)(G)の第
5及び第6の主スイッチQ5 、Q6 の制御信号G5 、G
6 から明らかなように、本実施形態では複数の主スイ
ッチQ5 、Q6 のターンオン時点が同じである。従っ
て、第1の転流用スイッチQa によって第1〜第3の主
スイッチQ1 〜Q3 のターンオン時のソフトスイッチン
グ制御を一括して行い、第2の整流用スイッチQb によ
って第4、第5及び第6の主スイッチQ4 〜Q6 のター
ンオン時のソフトスイッチング制御を一括して行うこと
ができる。
【0032】
【ソフトスイッチング動作】次に、図8を参照して主ス
イッチQ1 〜Q6 及び整流用スイッチQa 、Qb のソフ
トスイッチングを説明する。図8は図7の鋸波電圧Vc
のほぼ1周期分の図1の各部の状態を示す。即ち、図8
(A)の実線は第5の主スイッチQ5 の電圧Vq5を示
し、点線は第6の主スイッチQ6 の電圧Vq6を示す。図
8(B)の実線は第4の主スイッチQ4 の電流Iq4を示
し、鎖線は第5の主スイッチQ5 の電流Iq5を示し、点
線は第6の主スイッチQ6 の電流Iq6を示す。図8
(C)は第2の回生用コンデンサCb の電圧Vcbを示
す。図8(D)は第2の転流用リアクトルLdの電流I
cbを示す。図8(E)の実線は第2の転流用スイッチQ
b の両端子間電圧Vqbを示し、鎖線はその電流Iqbを示
す。図8(F)の実線は第4の転流用ダイオードDx の
電流Idxを示し、鎖線は第5の転流用ダイオードDy の
電流Idyを示し、点線は第6の転流用ダイオードDz の
電流Idzを示す。なお、図8において、モード2、4、
6〜12の区間は時間軸を拡大して示されている。実際
にはモード1、3及び5の区間の合計が鋸波電圧Vc の
1周期の90%程度を占める。また、鋸波電圧Vcの1
周期は短いので、その間のコンデンサCrs、Cst、Ctrの
電圧変化、リアクトルLc、Ldの電圧変化は無視すること
ができる。従って、以下の説明においてコンデンサCr
s、Cst、Ctrの電圧変化、リアクトルLc、Ldの電圧変化
は無視する。また、以下の説明において電流の経路を回
路素子の符号のみで示すことがある。
【0033】
【第1モードt1 以前、t12以後】図8のt1 以前の第
1モード区間は図7のt0 〜t1 区間と同一であって、
第1〜第6の主スイッチQ1 〜Q6 の全てがオン制御さ
れている。図7及び図8は、Vr >Vs >Vt が満足し
ている図5の60〜90度区間を示しているので、Ct
r−D1 −Q1 −Lc −Ro −Ld −Q6 −D6 −Ct
rの経路に電流が流れる。この経路の電流は図8(B)
の第6の主スイッチQ6 の電流Iq6に相当する。また、
第1、第2及び第3のフィルタ用コンデンサCrs 、C
st 、Ctrは第1〜第3の交流端子1a〜1c間の電
圧にそれぞれ充電される。図2のコンデンサCrs 、C
st 、Ctr の極性は図5の60〜90度区間の充電状
態を示す。
【0034】
【第2モード区間t1 〜t2 】t1 時点で第6の主スイ
ッチQ6 がターンオフ制御されると、第6の主スイッチ
Q6 に並列接続された第6のスナバ用コンデンサC6
が、Ctr−D1 −Q1−Lc −Ro −Ld −C6 −D6
−Ctrの経路で充電され、この電圧即ち第6の主ス
イッチQ6 の電圧Vq6が図8(A)に示すように傾斜を
有して立上る。従って、第6の主スイッチQ6 の零電圧
スイッチング(ZVS)及びソフトスイッチングが達成
され、このスイッチング損失及びノイズの発生が小さく
なる。この第2モード区間t1 〜t2 では、Lc −Ro
−Ld −Cb −Dd の閉回路で直流リアクトルLc 、L
d の蓄積エネルギの放出に基づく電流が流れ、第2の回
生用コンデンサCb が逆方向充電され、この電圧Vcbが
図8(C)に示すように低下する。第2の転流用コンデ
ンサCb の電圧Vcbは第6のスナバ用コンデンサC6と
は逆にt1 〜t2 区間で低下する。また、第6のスナバ
用コンデンサC6 の充電によって、C6 −Lb −Qb −
Dz の回路で第2の転流用スイッチQb に加わる電圧V
qbが図8(E)に示すように上昇する。
【0035】
【第3モード区間t2 〜t3 】第3モード区間の始まり
のt2 時点で第6のスナバ用コンデンサC6 の充電電圧
が第2の交流端子1bと第3の交流端子1cとの間の電
圧Vst以上になると、第5の主ダイオードD5 が順バイ
アス状態となり、第5の主スイッチQ5 の電流Iq5が図
8(B)に示すように流れ始める。この第5の主スイッ
チQ5 のターンオン時には図8(A)に示すように第5
の主スイッチQ5 の電圧Vq5が零に保たれているので、
ここでの電力損失は小さい。この第3モードにおける第
6のスナバ用コンデンサC6 の電圧は第2及び第3の交
流端子1b、1c間の電圧Vstに保たれる。また、第2
の回生用コンデンサCb の電圧Vcbは、第1及び第2の
交流端子1a、1b間の電圧Vrsに保たれる。また、第
2の転流用スイッチQb の電圧Vqbは、第6のスナバ用
コンデンサC6 の電圧とほぼ同一に保たれる。
【0036】
【第4モード区間t3 〜t4 】図7のt2 時点に一致す
る図8のt3 時点で第5の主スイッチQ5 がターンオフ
制御されると、第5のスナバ用コンデンサC5 が、Cr
s−D1 −Q1 −Lc−Ro −Ld −C5 −D5−Cr
sの経路で充電され、この電圧即ち第5の主スイッチQ
5 の電圧Vq5が図8(A)に示すように傾斜を有して増
大し、このZVS及びソフトスイッチングが達成され
る。交流端子1a、1b、1c間の電圧及びコンデンサ
Crs、Cst、Ctrの電圧が一定であるとすれば、第5の
主スナバ用コンデンサC5 の電圧が上昇した分だけ第2
の回生用コンデンサCb の電圧Vcbは図8(C)に示す
ように低下し、逆に、第6の主スイッチQ6 の電圧Vq6
及び第2の転流用スイッチQb の電圧Vqbは図8(A)
(E)に示すように上昇する。第6のスナバ用コンデン
サC6 の充電は、Ctr−D1 −Q1 −Lc −Ro −L
d −C6 −D6 −Ctrの経路で行われ、第2の回生用
コンデンサCb の放電は、Cb −Dd −Lc −Ro −
Ld の経路で行われ、コンデンサCb のエネルギは負荷
Ro に回生される。
【0037】
【第5モード区間t4 〜t5 】図7のt2 〜t4 区間で
は第1〜第4の主スイッチQ1 〜Q4 がオン、第5及び
第6の主スイッチQ5 、Q6 がオフである。従って、図
8のt4 時点で第6のスナバ用コンデンサC6 の電圧V
q6が第1及び第2の交流端子1a、1b間の電圧Vrs以
上に充電されると、第4の主ダイオードD4 が順バイア
ス状態となり、リアクトルLc 、Ld の蓄積エネルギの
放出によってLc −Ro −Ld −Q4 −D4 −D1 −Q
1 の経路の電流Iq4が図8(A)に示すように流れる。
この第5モード区間の第6のスナバ用コンデンサC6 の
電圧Vq6は第1及び第3の交流端子1a、1c間の電圧
Vrtと同一であり、また第5のスナバ用コンデンサC5
の電圧Vq5は第1及び第2の交流端子1a、1b間の電
圧と同一であり、第2の回生用コンデンサCb の電圧V
cbは零である。
【0038】
【第6モード区間t5 〜t6 】図7のt3 に対応する図
8のt5 時点で第2の転流用スイッチQb がオン制御
されると、第5モード区間t5 〜t6 で生じたリアクト
ルLc 、Ld のエネルギ放出の電流経路の他に、Ctr
−D1 −Q1 −Lc −Ro −Ld −Lb −Qb−Dz −
D6 −Ctrの電流経路が形成され、図8(E)に示す
電流Iqbが流れる。この電流Iqbは第1及び第3の交流
端子1a、1c間の電圧Vrtが転流用リアクトルLb に
加わることによって流れるので、傾斜を有して徐々に立
上り、零電流スイッチングが達成され、ターンオン時の
スイッチング損失が小さくなる。
【0039】
【第7モード区間t6 〜t7 】t6 時点で第2の転流用
リアクトルLb の電流が直流リアクトルLd の電流を超
えると、第4の主ダイオードDx が逆バイアスされてオ
フになる。この第7モード区間では、第6モード区間に
続いてCtr−D1 −Q1 −Lc −Ro −Ld−Lb −
Qb −Dz −D6 −Ctrの経路で電流が流れると共
に、Lb −Qb −Dz −C6 の共振回路に電流が流れ、
第6のスナバ用コンデンサC6 の放電が開始し、第6の
主スイッチQ6 の電圧Vq6が図8(A)に示すように低
下し始める。
【0040】
【第8モード区間t7 〜t8 】t7 時点で第6のスナバ
用コンデンサC6 の電圧Vq6が第1及び第2の交流端子
1a、1b間の電圧Vrs以下になると、第5の転流用ダ
イオードDy が順バイアス状態となり、第7モード区間
の電流経路に追加してLb −Qb −Dz −Dy−C5 の
経路で共振電流が流れ、第5のスナバ用コンデンサC5
の放電が開始する。第8モード区間の終了時点t8 は、
第5及び第6のスナバ用コンデンサC5、C6 の電圧が
零になる時である。
【0041】
【第9モード区間t8 〜t9 】t8 時点で第5及び第6
のスナバ用コンデンサC5 、C6 の電圧が零になると、
Lb −Qb −Dx −Q4 の経路で図8(F)に示す電流
Idxが流れ、コンデンサC5 、C6 の電圧は零に保たれ
る。なお、第9モード区間においても第8モード区間と
同様に、Ctr−D1 −Q1 −Lc −Ro −Ld −Lb
−Qb −Dz −D6 −Ctrの経路で電流Idzが流
れ、直流端子2a、2b間の電圧は第1及び第3の交流
端子1a、1c間の電圧Vrtになる。
【0042】
【第10モード区間t9 〜t10】図8のt9 時点は図7
のt4 時点に対応し、t9 時点で第5及び第6の主スイ
ッチQ5 、Q6 の制御信号G5 、G6 がオン状態にな
る。第5及び第6の主スイッチQ5 、Q6 の電圧Vq5、
Vq6は、第5及び第6のスナバ用コンデンサC5 、C6
の放電によって図8(A)に示すようにt7 時点で零に
なっているので、これ等のターンオンは零電圧スイッチ
ング及びソフトスイッチングとなり、電力損失が生じな
い。第10モード区間では第5及び第6の主スイッチQ
5 、Q6 がオンしているので、前の第9モード区間と同
一の電流経路が形成される他に、Lb−Qb −Dy −Q5
の経路、及びLb −Qb −Dz −Q6 の経路も形成さ
れ、図8(F)に示す電流Idy、Idzが流れる。
【0043】
【第11モード区間t10〜t11】図7のt5 時点に対応
する図8のt10時点で第2の転流用スイッチQb がター
ンオフ制御されると、第2の転流用リアクトルLb のエ
ネルギの放出に基づいてLb −Dc −Cb の経路に電流
が流れ、第2の回生用コンデンサCb の電圧Vcbが図8
(C)に示すように上昇する。このため、第2の転流用
リアクトルLb と第2の転流用スイッチQ6 との接続点
の電位もコンデンサCb の電圧Vcbに追従して傾斜を有
して上昇する。第6の転流用ダイオードDz のリカバリ
が無視できると仮定すれば、第2の転流用スイッチQb
の電圧Vqbは図8(E)に示すようにコンデンサCb の
電圧Vcbと同一になり、第2の転流用スイッチQb のソ
フトスイッチングが達成される。なお、第11モード区
間には、前の第10モード区間に続いてCtr −D1
−Q1 −Lc −Ro −Ld −Q6 −D6 −Ctrの経路
にも電流Iq6が流れる。
【0044】
【第12モード区間t11〜t12】t11時点で第2の回生
用コンデンサCb の電圧Vcbが第1及び第2の直流端子
2a、2b間の電圧よりも高くなると、第4の回生用ダ
イオードDd が導通し、Lb −Dc −Dd −Lc −Ro
−Ld の経路で第2の転流用リアクトルLb のエネルギ
の放出に基づく電流ILbが流れ、t12時点でこの電流が
零になる。これにより、第2の整流用リアクトルLb の
エネルギは負荷Ro に回生され、損失にならない。この
第12モード区間が終了すると再び第1モード期間の動
作が開始する。
【0045】図8によって図5の60〜90度区間の動
作を説明したが、これ以外の区間においても同様な転流
動作が生じ、同様な効果が得られる。即ち、ブリッジの
上側の主スイッチQ1 〜Q3 のソフトスイッチングは、
第1の転流用スイッチQa のオン・オフによって下側の
主スイッチQ4 〜Q6 の場合と同様に行われ、同様な効
果が得られる。
【0046】上述から明らかなように本実施形態によれ
ば、全てのスイッチQ1 〜Q6 、Qa 、Qb をソフトス
イッチングすることができる。即ち、全てのスイッチQ
1 〜Q6 、Qa 、Qb のターンオフ時の端子電圧上昇、
ターンオン時の電流上昇はソフトに立上るので、各スイ
ッチにかかる電気的ストレスを少なくできる。同時にノ
イズが発生し難い。また、サージ電圧・サージ電流など
が発生し難い。
【0047】
【第2の実施形態】次に、図9に示す第2の実施形態の
交流−直流変換装置を説明する。但し、図9及び後述す
る図10、図11において図2〜図8と実質的に同一の
部分には同一の符号を付してその説明を省略する。
【0048】図9の交流−直流変換装置は、図2のFE
Tから成る第1〜第6の主スイッチQ1 〜Q6 及び第1
及び第2の転流用スイッチQa 、Qb の代りに絶縁ゲー
ト型バイポーラトランジスタ即ちIGBTから成る第1
〜第6の主スイッチQ1 〜Q6 及び第1及び第2の転流
用スイッチQa 、Qb を設け、これに逆並列に逆方向バ
イパス用ダイオードD11、D12、D13、D14、D15、D
16、D17、D18を接続し、この他は図2と実質的に同一
に構成したものである。なお、ダイオードD1〜D7 を
スイッチQ1 〜Q6 、Qa 、Qb と一体の半導体チップ
に形成した内蔵ダイオードとすることができる。図9の
場合にはスイッチQ1 〜Q6 、Qa 、Qb に対して逆方
向の電流が流れる時に、この電流がダイオードD11〜D
17を通って流れることが可能になる。図9の交流−直流
変換装置のこの他の動作は図2の装置と同一であり、同
一の効果を得ることができる。
【0049】
【第3の実施形態】図10に示す第3の実施形態の交流
−直流変換装置は、図2から第2の直流リアクトルLd
を省いて1個の直流リアクトルLc とし、この他は図2
と同一に構成したものである。この第3の実施形態によ
っても第1の実施形態と同一の効果を得ることができ
る。
【0050】
【第4の実施形態】第4の実施形態は第1の実施形態の
第1及び第2の整流用スイッチQa 、Qbの制御信号の
供給期間を変え、この他は第1の実施形態と同一に構成
したものである。図11は第4の実施形態の第1及び第
2の転流用スイッチQa 、Qb の制御信号発生回路を示
す。図11では図4と同一に形成された転流信号発生器
18の出力段に分配回路26aが設けられている。分配
回路26aは転流信号発生器18の出力を図12(G)
(H)に示すように分配し、第1の転流制御信号Gaを
第1の転流用スイッチQa に送り、第2の転流制御信号
Gb を第2の転流用スイッチQb に送る。第1の転流制
御信号Ga は、図12(G)に示すように第1、第2及
び第3の主スイッチQ1 、Q2 、Q3 がオン・オフする
期間である0〜60度区間、120〜180度区間、2
40〜300度区間にオン・オフ制御パルスを含み、第
2の転流制御信号Gb は、図12(H)に示すように第
4、第5及び第6の主スイッチQ4 、Q5 、Q6 がオン
・オフする期間である60〜120度区間、180〜2
40度区間、300〜360度区間にオン・オフ制御パ
ルスを含む。なお、分配回路26aによる分配区間の決
定は電圧検出回路5の出力に基づいて行われる。この第
4の実施形態によっても第1の実施形態と同一の効果を
得ることができる。
【0051】
【第5の実施形態】図13は第5の実施形態の交流−直
流変換装置の制御回路の一部を示す。この第5の実施形
態の装置は負荷Ro の電流を検出する代りに電圧を検出
して主スイッチQ1 〜Q6 の制御信号を形成するように
変形し、この他は第1の実施形態と同一に構成したもの
である。図13では、図2の電流検出器6の代りに出力
端子3a、3bに接続された出力電圧検出回路6aを有
する。出力電圧指令発生器10aは目標とする出力電圧
即ち基準電圧Vorを発生する。比較器11aは出力電圧
検出値Vo と出力電圧指令値Vorとの誤差信号ΔVo を
発生する。比例積分制御器12は図3と同様に誤差信号
ΔVo を小さくするような信号を出力する。図13の比
例積分制御器12の後段は図3と同一に形成されてい
る。この第5の実施形態によっても第1の実施形態と同
一の効果を得ることができる。
【0052】
【変形例】本発明は上述の実施形態に限定されるもので
なく、例えば次の変形が可能なものである。 (1) 各実施形態では、制御回路を簡略化するために
主スイッチQ1 〜Q6及び転流用スイッチQa 、Qb の
内で導通していないものにもオン制御信号を与えている
が、導通しないスイッチにはオン制御信号を与えないよ
うに構成することができる。 (2) 図11及び図13の方式を図9及び図10の装
置にも適用することができる。 (3) スイッチQ1 〜Q6 、Qa 、Qb をバイポーラ
トランジスタ等の別の半導体スイッチとすることができ
る。また、正方向と逆方向との両方の電流を流すために
スイッチQ1 〜Q6 を2つのバイポーラトランジスタの
逆並列回路即ち交流スイッチを設け、オン期間には2つ
のトランジスタをオン制御することができる。 (4) 高周波成分の除去を交流端子1a〜1cよりも
電源側で行う場合にはフィルタ用コンデンサCrs、Cs
t、Ctrを省くことができる。 (5) 高周波成分を除去するために端子1a、1b、
1cとブリッジ回路との間にチョークコイルを接続する
ことができる。 (6) 出力電流Io 又は出力電圧Vo の制御が不要な
場合には、比例積分制御器12の出力を一定値に固定
し、交流電流基準Ir 、Is 、It を電圧V
v 、Vs 、Vt に同期した固定値とすることができる。 (7) 図4の転流信号発生器18を図14に示すよう
に変形することができる。図14では、第1及び第2の
タイマ31、32によって図15(C)の転流信号を作
成している。即ち、第1のタイマ31によって図15
(A)の鋸波電圧の立上り開始時点(リセット時点)か
ら図15(B)に示すように第1の時間T1を計測して
いる。この第1の時間T1は図7のt0〜t3期間に相当
する。第2のタイマ32は、第1のタイマ31の計測終
了時点に同期してトリガされ、第2の時間T2を計測
し、図15(C)のパルスを第1及び第2の転流用スイ
ッチQa、Qbのための転流信号として出力する。第2
の時間は図7のt3〜t5に相当する。 (8) 転流信号発生器18を図16に示すように変形
することができる。図16の第1のタイマ31aは図1
4の第1のタイマ31と同一の第1の時間T1を鋸波電
圧Vcに同期して計測し、この終了時にトリガパルスを
発生し、フリップフロップ33をセットする。第2のタ
イマ32aは図15のT1+T2に相当する時間を鋸波電
圧Vcに同期して計測し、この終了時にトリガパルスを
発生し、フリップフロップ33から図15(C)と同一
の転流用パルスを得ることができる。 (9) 電圧検出回路5の出力段及び電流検出器6の出
力段にアナログ・ディジタル変換回路を設け、制御回路
4をディジタル信号処理回路とし、制御回路4の出力段
にディジタル・アナログ変換回路を設けることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のPWMコンバータを示す回路図である。
【図2】本発明の第1の実施形態の交流−直流変換装置
を示す回路図である。
【図3】図2の制御回路を示すブロック図である。
【図4】図3のスイッチ制御信号形成回路を示すブロッ
ク図である。
【図5】図3の各部の状態を示す波形図である。
【図6】図5の(E)(F)を詳しく示す波形図であ
る。
【図7】図2及び図4の各部の状態を示す波形図であ
る。
【図8】図2の各部の状態を示す波形図である。
【図9】第2の実施形態の交流−直流変換装置を示す回
路図である。
【図10】第3の実施形態の交流−直流変換装置を示す
回路図である。
【図11】第4の実施形態の整流用スイッチ制御回路を
示すブロック図である。
【図12】第4の実施形態におけるスイッチ制御信号G
a 、Gb の分配を図6と同一の相電圧基準と共に示す波
形図である。
【図13】第5の実施形態の制御回路の一部を示すブロ
ック図である。
【図14】変形例の転流信号発生器を示すブロック図で
ある。
【図15】図14の各部の波形図である。
【図16】別の変形例の転流信号発生器を示すブロック
図である。
【符号の説明】
Q1 〜Q6 主スイッチ D、D1〜D6、D11〜D18 主ダイオード C1 〜C6 スナバ用コンデンサ La 、Lb 転流用リアクトル Lc 、ld 直流リアクトル Da、Db 、Dc 、Dd 回生用ダイオード Du 、Dv 、Dw 、Dx 、Dy 、Dz 転流用ダイオー
ド Qa 、Qb 転流用スイッチ Ca 、Cb 回生用コンデンサ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年12月7日(2001.12.
7)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】請求項4
【補正方法】変更
【補正内容】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0022
【補正方法】変更
【補正内容】
【0022】 Ir ≧0であり且つIs ≧0であり且つIt <0である第1条件時は 、 Iu =Ir Iv =Is Iw =1+It Ix =0 Iy =0 Iz =1 Ir ≧0であり且つIs <0であり且つIt <0である第2条件 時は、 Iu =1 Iv =0 Iw =0 Ix =1−Ir Iy =−Is Iz =−It Ir ≧0であり且つIs <0であり且つIt ≧0である第3条件 時は、 Iu =Ir Iv =1+Is Iw =It Ix =0 Iy =1 Iz =0 Ir <0であり且つIs <0であり且つIt ≧0である第4条件時は 、 Iu =0 Iv =0 Iw =1 Ix =−Ir Iy =−Is Iz =1−It Ir <0であり且つIs ≧0であり且つIt ≧0である第5条件 時は、 Iu =1+Ir Iv =Is Iw =It Ix =1 Iy =0 Iz =0 Ir <0であり且つIs ≧0であり且つIt <0である第6条件 時は、 Iu =0 Iv =1 Iw =0 Ix -Ir Iy =1−Is Iz =−It (2) である。なお、上記第1〜第6条件時の第1〜第6の相
電流基準Iu 、Iv 、Iu 、Iw 、Ix
、Iy 、Iz を示す式をまとめて(2)式
と呼ぶことにする。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H02M 7/12 601 H02M 7/12 601A

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1、第2及び第3の交流端子(1a、
    1b、1c)と、 第1及び第2の直流端子(2a、2b)と、 前記第1の交流端子(1a)から前記第1の直流端子
    (2a)へ向って正方向電流が流れるように、前記第1
    の交流端子(1a)と前記第1の直流端子(2a)との
    間に接続された第1の主ダイオード(D1 )と第1の主
    スイッチ(Q1 )との直列回路と、 前記第2の交流端子(1b)から前記第1の直流端子
    (2a)に向って正方向電流が流れるように、前記第2
    の交流端子(1b)と前記第1の直流端子(2a)との
    間に接続された第2の主スイッチ(Q2 )と第2の主ダ
    イオード(D2 )との直列回路と、 前記第3の交流端子(1c)から前記第1の直流端子
    (2a)へ向って正方向電流が流れるように、前記第3
    の交流端子(1c)と前記第1の直流端子(2a)との
    間に接続された第3の主ダイオード(D3 )と第3の主
    スイッチ(Q3 )との直列回路と、 前記第2の直流端子(2b)から前記第1の交流端子
    (1a)へ向って正方向電流が流れるように、前記第2
    の直流端子(2b)と前記第1の交流端子(1a)との
    間に接続された第4の主スイッチ(Q4 )と第2の主ダ
    イオード(D4 )との直列回路と、 前記第2の直流端子(2b)から前記第2の交流端子
    (1b)へ向って正方向電流が流れるように、前記第2
    の直流端子(2b)と前記第2の交流端子(1b)との
    間に接続された第5の主スイッチ(Q5 )と第5の主ダ
    イオード(D5 )との直列回路と、 前記第2の直流端子(2b)から前記第3の交流端子
    (1c)へ向って正方向電流が流れるように、前記第2
    の直流端子(2b)と前記第3の交流端子(1c)との
    間に接続された第6の主スイッチ(Q6 )と第6の主ダ
    イオード(D6 )との直列回路と、 前記第1、第2、第3、第4、第5及び第6の主スイッ
    チ(Q1 、Q2 、Q3、Q4 、Q5 、Q6 )に対してそ
    れぞれ並列に接続された第1、第2、第3、第4、第5
    及び第6のスナバ用コンデンサ(C1 、C2 、C3 、C
    4 、C5 、C6)と、 その一端が前記第1の直流端子(2a)に接続された第
    1の転流用リアクトル(La )と、 そのカソードが前記第1の転流用リアクトル(La )の
    他端に接続された第1の回生用ダイオード(Da )と、 そのカソードが前記第1の回生用ダイオード(Da )の
    アノードに接続され且つそのアノードが前記第2の直流
    端子(2b)に接続された第2の回生用ダイオード(D
    b )と、 その一端が前記第2の直流端子(2b)に接続された第
    2の転流用リアクトル(Lb )と、 そのアノードが前記第2の転流用リアクトル(Lb )の
    他端に接続された第3の回生用ダイオード(Dc )と、 そのアノードが前記第3の回生用ダイオード(Dc )の
    カソードに接続され且つそのカソードが前記第1の直流
    端子(2a)に接続された第4の回生用ダイオード(D
    d )と、 前記第1の主ダイオード(D1 )と前記第1の主スイッ
    チ(Q1 )との接続点にそのアノードが接続された第1
    の転流用ダイオード(Du )と、 前記第2の主ダイオード(D2 )と前記第2の主スイッ
    チ(Q2 )との接続点にそのアノードが接続された第2
    の転流用ダイオード(Dv )と、 前記第3の主ダイオード(D3 )と前記第3の主スイッ
    チ(Q3 )との接続点にそのアノードが接続された第3
    の転流用ダイオード(Dw )と、 前記第1、第2及び第3の転流用ダイオード(Du 、D
    v 、Dw )のカソードにその一端が接続され且つ前記第
    1の転流用リアクトル(La )と前記第1の回生用ダイ
    オード(Da )との接続点にその他端が接続された第1
    の転流用スイッチ(Qa )と、 前記第4の主ダイオード(D4 )と前記第4の主スイッ
    チ(Q4 )との接続点にそのカソードが接続された第4
    の転流用ダイオード(Dx )と、 前記第5の主ダイオード(D5 )と前記第5の主スイッ
    チ(Q5 )との接続点にそのカソードが接続された第5
    の転流用ダイオード(Dy )と、 前記第6の主ダイオード(D6 )と前記第6の主スイッ
    チ(Q6 )との接続点にそのカソードが接続された第6
    の転流用ダイオード(Dz )と、 前記第2の転流用リアクトル(Lb )と前記第3の回生
    用ダイオード(Dc )との接続点にその一端が接続され
    且つ前記第4、第5及び第6の転流用ダイオード(Dx
    、Dy 、Dz )のアノードにその他端が接続された第
    2の転流用スイッチ(Qb )と、 前記第1の回生用ダイオード(Da )と前記第1の転流
    用リアクトル(La )との直列回路に対して並列に接続
    された第1の回生用コンデンサ(Ca )と、 前記第3の回生用ダイオード(Dc )と前記第2の転流
    用リアクトル(Lb )との直列回路に対して並列に接続
    された第2の回生用コンデンサ(Cb )と、 前記第1及び第2の直流端子(2a、2b)の間におい
    て負荷に直列に接続される直流リアクトルと、 前記第1、第2及び第3の交流端子(1a、1b、1
    c)の3相交流電圧を直流電圧に変換するように前記第
    1〜第6の主スイッチ(Q1 〜Q6 )をオン・オフする
    ためのPWM制御信号を形成すると共に、前記第1〜第
    6の主スイッチ(Q1 〜Q6 )をソフトスイッチングさ
    せることができるように前記第1及び第2の転流用スイ
    ッチ(Qa 、Qb )をオン・オフする制御回路とから成
    る交流−直流変換装置。
  2. 【請求項2】 更に、前記第1、第2及び第3の交流端
    子(1a、1b、1c)の相互間にそれぞれ接続された
    第1、第2及び第3のフィルタ用コンデンサ(Crs、C
    st、Ctr)を有していることを特徴とする請求項1記載
    の交流−直流変換装置。
  3. 【請求項3】 更に、前記第1、第2、第3、第4、第
    5及び第6の主スイッチ(Q1 、Q2 、Q3 、Q4 、Q
    5 、Q6 )に対して逆方向並列に接続された第1、第
    2、第3、第4、第5及び第6の逆方向バイパス用ダイ
    オード(D11、D12、D13、D14、D15、D16)を有す
    ることを特徴とする請求項1又は2記載の交流−直流変
    換装置。
  4. 【請求項4】 前記制御回路は、 前記交流端子(1a、1b、1c)の電圧を検出して第
    1、第2及び第3の電圧検出信号(Vr、Vs、Vt)
    を出力する電圧検出回路(5)と、 前記電圧検出回路(5)から得られた前記第1、第2及
    び第3の電圧検出信号(Vr、Vs、Vt)に同期して
    第1、第2及び第3の交流基準(Ir*、Is*、I
    *)を発生する交流基準発生器(13a、13b、1
    3c)と、 前記第1、第2及び第3の交流端子の交流電圧の周波数
    よりも高い繰返しを有して鋸波電圧(Vc)を発生する
    鋸波電圧発生器(17)と、 前記電圧検出信号の1周期を複数に分割した区間の内の
    所定区間において前記第1、第2及び第3の主スイッチ
    (Q1,Q2、Q3)の内の少なくとも2つを前記電圧検
    出信号の周波数よりも十分に高い繰返周波数でオン・オ
    フ制御し、前記第4、第5及び第6の主スイッチ(Q
    4、Q5、Q6)を連続的にオン制御し、前記複数に分割
    した区間の内の残りの区間において前記第4、第5及び
    第6の主スイッチ(Q4、Q5、Q6)の内の少なくとも
    2つを前記高い繰返し周波数でオン・オフ制御し、前記
    第1、第2及び第3の主スイッチ(Q1、Q2、Q3)を
    連続的にオン制御することができるように、前記第1、
    第2及び第3の交流基準(Ir*、Is*、It*)を変
    形して前記第1、第2、第3、第4、第5及び第6の主
    スイッチ(Q1〜Q6)の制御形態を決めるための第1、
    第2、第3、第4、第5及び第6の相基準(Iu*、I
    *、Iw*、Ix*、Iy*、Iz*)を演算する相基準
    演算器(14)と、 前記相基準演算器(14)から得られた前記第1、第
    2、第3、第4、第5及び第6の相基準(Iu*、I
    *、Iw*、Ix*、Iy*、Iz*)と前記電圧検出回
    路(5)から得られた前記電圧検出信号(Vr、Vs、
    Vt)とに基づいて、前記鋸波電圧と比較するための第
    1、第2、第3、第4、第5及び第6の相電圧基準(V
    u、Vv、Vw、Vx、Vy、Vz)を求めるためのも
    のであって、前記第1、第2及び第3の主スイッチの内
    の少なくとも2つをオン・オフ制御する区間では、前記
    第1、第2及び第3の相電圧基準(Vu、Vv、Vw)
    の相互間の大小関係が第1、第2及び第3の電圧検出信
    号(Vr、Vs、Vt)の相互間の大小関係と逆になる
    ように前記第1、第2及び第3の相電圧基準(Vu、V
    v、Vw)を決定し、前記第4、第5及び第6の内の少
    なくとも2つをオン・オフ制御する区間では、前記第
    4、第5及び第6の相電圧基準(Vx、Vy、Vz)の
    相互間の大小関係が前記第1、第2及び第3の電圧検出
    信号(Vr、Vs、Vt)の大小関係と一致するように
    前記第4、第5及び第6の相電圧基準(Vx、Vy、V
    z)を決定するための比較用相電圧基準演算器(15)
    と、 前記第1、第2、第3、第4、第5及び第6の相基準電
    圧(Vr、Vu、Vw、Vx、Vy、Vz)と前記鋸波
    電圧(Vc)とを比較して前記第1、第2、第3、第
    4、第5及び第6の主スイッチ(Q1〜Q6)をオン・オ
    フ制御するためのPWM制御信号を形成するための第
    1、第2、第3、第4、第5及び第6の比較手段(19
    〜24)と、 前記鋸波電圧(Vc)に基づいて前記第1〜第6のスイ
    ッチのタ‐ンオン時点を含む所定時間のみ前記第1及び
    第2の転流用スイッチ(Qa、Qb)をオン状態に制御
    するための転流信号を形成する転流信号発生器(18)
    とを備えていることを特徴とする請求項1又は2又は3
    記載の交流―直流変換装置。
  5. 【請求項5】 更に、前記第1、第2及び第3の主スイッ
    チ(Q1、Q2、Q3)の内の少なくとも2つをオン・オフ
    制御する区間には、前記転流信号によって前記第1の転
    流用スイッチ(Qa)をオン・オフ制御し、前記第4、
    第5及び第6の主スイッチ(Q4、Q5、Q6)の内の少な
    くとも2つをオン・オフ制御する区間には前記転流信号
    によって前記第2の転流用スイッチ(Qb)をオン・オ
    フ制御するように前記転流信号発生器(18)の出力を
    分配する手段(26a)を有していることを特徴とする
    請求項4記載の交流−直流変換装置。
  6. 【請求項6】 前記交流電流基準発生器(13a、13
    b、13c)は、前記負荷の電流(Io)が所定指令値
    になるように調整された第1、第2及び第3の交流電流
    基準(Ir*、Is*、It*)を発生するものである請
    求項4又は5記載の交流−直流変換装置。
  7. 【請求項7】 前記交流電圧基準発生器(13a、13
    b、13c)は前記負荷の電圧(Vo)が所定指令値に
    なるように調整された第1、第2及び第3の交流電圧基
    準を発生するものである請求項4又は5記載の交流−直
    流変換装置。
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