JP2000287453A - 多重電力変換装置 - Google Patents

多重電力変換装置

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JP2000287453A
JP2000287453A JP11090438A JP9043899A JP2000287453A JP 2000287453 A JP2000287453 A JP 2000287453A JP 11090438 A JP11090438 A JP 11090438A JP 9043899 A JP9043899 A JP 9043899A JP 2000287453 A JP2000287453 A JP 2000287453A
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voltage
power conversion
angle
power
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JP11090438A
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Nobuhiro Kobayashi
信弘 小林
Shinzo Tamai
伸三 玉井
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 指令値に応じた所定の基本波電圧を出力し、
任意に選定される種類の次数の高調波成分を零にするこ
とができる多重電力変換装置を得ることを目的とする。 【解決手段】 2レベル1パルスPWM方式の電力変換
部を2m台備え、その交流側を直列に接続し、交流電圧
指令値Vrefと一致するよう基準制御角αを作成する
基準制御角演算手段901、この基準制御角αに、電力
変換部毎に定まるシフト角定数φlを加減算して個別制
御角αlを作成する加算手段902、および個別制御角
αlと位相信号θlとを入力して各電力変換部のスイッ
チング素子をオンオフするための制御信号rlを作成す
る制御信号演算手段904を備え、合計mの任意に選定
される種類の次数の高調波成分を零とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、交流と直流との
電力変換を行う電力変換部を複数備え、その交流側を互
いに直列にして交流系統に接続し、直流系統と上記交流
系統との間で電力変換を行う多重電力変換装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】図13は例えば「Dynamic Performance
and Control of a Static Var Generator Using Cascad
e Multilevel Inverters」(Peng等著、IAS. Annua
l Meeting pp1009-1015,1996)に記載された従来の多重
電力変換装置の構成図である。図において、1は三相の
交流電力系統(交流系統)の内の一相であり、22a〜
22eは端子間の電圧がそれぞれVdca〜Vdceで
ある直流キャパシタであり、23a〜23eはそれぞれ
制御信号ra〜reを入力とし、例えばGTO(Gate T
urn-off Thyrister)などのスイッチング素子4を利用
して、1パルスPWM(Pulse Width Modulation)方式
に基づいて交流直流間で電力を変換する電力変換部であ
り、25は電力変換部23a〜23eを多重に(交流側
を直列に)接続して構成され、連系リアクトル11によ
り接続された交流電力系統1と直流系統26a〜26e
との間で電力の変換を行う一相分の多重電力変換部であ
り、27a〜27eはそれぞれ直流キャパシタ22a〜
22eの端子間電圧Vdca〜Vdceを検出する直流
電圧値検出手段であり、28は直流電圧Vdca〜Vd
ceおよび直流電圧指令値Vdc*を入力として制御信
号Δαa〜Δαeを出力する直流電圧制御手段であり、
9は交流電力系統1の相電圧Vを検出する交流電圧値検
出手段であり、10は交流電圧値検出手段9により検出
された電圧値Vを入力として基準位相θを算出する交流
電圧位相演算手段であり、200は所定の電圧指令値V
ref、交流電力系統1の位相に同期した基準位相θお
よび直流電圧制御手段28の出力Δαa〜Δαeを入力
とし電力変換部23a〜23eに制御信号ra〜reを
出力する制御信号演算部である。三相の交流電力系統の
他の相に接続された多重電力変換部に関しては構成が同
様であるためその説明を省略する。
【0003】図14は制御信号演算部200の詳細な構
成例を示す図である。201は電圧指令値Vrefを入
力として、各電力変換部23a〜23eの制御角αa、
αb、αc、αdおよびαeを生成し、出力する制御角
演算手段であり、203a〜203eは、それぞれ制御
信号Δαa〜Δαeと入力信号θとの和を演算しそれぞ
れ位相信号θa〜θeとして出力する加算手段であり、
204a〜204eはそれぞれαa〜αeおよび位相信
号θa〜θeを入力としてそれぞれ電力変換部23a〜
23eを構成するスイッチング素子を点弧および消弧す
る制御信号ra〜reを生成し、それぞれ電力変換部2
3a〜23eへ出力する制御信号演算手段である。
【0004】次に動作について説明する。制御角演算手
段201は、電圧指令値Vrefを入力としてあらかじ
め所定の方法で演算し記憶装置に保持させている表に基
づいて制御角αa〜αeを生成し、制御信号演算手段2
04a〜204eへ出力する。直流電圧値検出手段27
a〜27eはそれぞれ直流キャパシタ22a〜22eの
端子間電圧それぞれVdca〜Vdceを検出し、直流
電圧制御手段28へ出力し、直流電圧制御手段28は直
流電圧Vdca〜Vdceおよび直流電圧指令値Vdc
*を入力として、Vdca〜VdceがそれぞれVdc*
に追従するための制御信号Δαa〜Δαeを所定の方法
で演算し、制御信号演算部200の加算手段203a〜
203eへ出力する。交流電圧値検出手段9は交流電力
系統1の相電圧を検出し、交流電圧位相演算手段10へ
出力する。交流電圧位相演算手段10は交流電圧値検出
手段9により検出された相電圧値を入力とし、その位相
を算出し、基準位相θとして制御信号演算部200の加
算手段203a〜203eへ出力する。加算手段203
a〜203eはそれぞれ制御信号Δαa〜Δαeと基準
位相θとの和を算出し、それぞれ位相信号θa〜θeと
してそれぞれ制御信号演算手段204a〜204eへ出
力する。
【0005】制御信号演算手段204aは制御角αaお
よび位相信号θaを入力とし、位相信号θaがαa〜
(π−α1)radのときは電力変換部23aが+Vd
caの電圧を出力し、θaが(π+αa)〜(2π−α
a)radのときは電力変換部23aが−Vdcaの電
圧を出力し、それ以外のときは電力変換部23aが0の
電圧を出力するための制御信号raを生成し、制御信号
演算手段204b〜204eは制御信号演算手段204
aの場合と同様にして、それぞれ制御角αb〜αeおよ
び位相信号θb〜θeを入力としてそれぞれ電力変換部
23b〜23eを制御するための制御信号rb〜reを
出力する。電力変換部23a〜23eはそれぞれ制御信
号ra〜reを入力とし、入力信号に従ってスイッチン
グ素子を点弧あるいは消弧させてそれぞれ直流系統26
a〜26eと交流電力系統1との間で電力の変換を実行
する。
【0006】図15は電圧指令値Vrefが与えられた
場合に、多重電力変換部25が出力する電圧の指令値お
よび出力電圧の波形ならびに電力変換部23a〜23e
がそれぞれ出力する電圧の波形を示す図である。ただ
し、直流電圧Vdca〜Vdceが十分目標値に等しく
保たれているときは直流電圧制御信号Δαa〜Δαeは
0であるため、図において直流電圧制御信号Δαa〜Δ
αeの影響は省略している。図において、400はVr
efにより決まる交流電圧の指令値の波形であり、40
1は多重電力変換部25が出力する電圧波形であり、4
02a〜402eは電力変換部23a〜23eが出力す
る電圧波形である。波形401は波形402a〜402
eを全て加算した波形となる。
【0007】制御角演算手段201は電圧指令値Vre
fが与えられると、電力変換部23a〜23eがそれぞ
れ波形402a〜402eの電圧を出力するための制御
角αa〜αeを、表に基づいて算出する。この表は、出
力電圧の基本波成分が波形400で与えられるもので、
かつ出力電圧に含まれる高調波の大きさが低減されるよ
うな制御角αa〜αeをあらかじめいくつかのVref
に対して計算し、それを表として制御角演算手段201
内の記憶装置内に保持したものである。
【0008】このように動作することにより多重電力変
換部25は、与えられた電圧指令値Vrefに応じた電
圧の基本波成分を出力し、かつその基本波電圧を出力し
た上で含まれる高調波成分を減少させた電圧を出力する
ことができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】以上の従来の方法では
それぞれの2レベルインバータの出力電圧は制御角演算
手段201内の表によって制御されており、この表をも
とにした制御信号は、基本波電圧の指令値Vrefに応
じた出力電圧の基本波成分を保った上で高調波成分を低
減させる制御信号であるが、高調波成分の総量を最小に
するように求められたものであり、特定次数の高調波成
分を0にする働きはない。また、電力変換部23a〜2
3eがそれぞれ出力する電圧は、例えば23eが電圧が
0となる時間が最も短く、23aが電圧が0となる時間
が最も長くなっている。制御角演算手段201に含まれ
ている表は、この23a〜23eのパルス幅の大小関係
を保った上で、多重電力変換部25が出力する電圧に含
まれる高調波を最小にするように求められているので、
出力電圧の上昇とともに各パルス幅設定の自由度は低く
なり電圧の高調波成分を低減する働きは弱くなる。
【0010】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、指令値に応じた所定の基本波電圧
を出力し、任意に選定される種類の次数の高調波成分を
零にすることができる多重電力変換装置を得ることを目
的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】この発明に係る多重電力
変換装置は、交流と直流との電力変換を行う電力変換部
を複数備え、その交流側を互いに直列にして交流系統に
接続し、直流系統と上記交流系統との間で電力変換を行
う多重電力変換装置において、上記各電力変換部を2レ
ベル1パルスPWM方式、その台数を一相当たり2
m(mは正の整数)とし、上記交流系統への出力電圧が
交流電圧指令値と一致するよう基準パルス信号(但し、
この基準パルスは、その幅中心が位相角π/2および3
π/2に一致する正負一対のパルスに対応する)を作成
する手段、上記交流系統への出力電圧に含まれる各次高
調波成分の内、合計mの任意に選定される種類の次数の
高調波成分が零となるよう、上記基準パルス信号の位相
を上記電力変換部毎にずらせて得られる、上記電力変換
部毎の個別パルス信号を作成する手段、各パルスを直列
合成して得られる波形が上記各個別パルスを直列合成し
て得られる波形と一致する条件で、その幅中心が位相角
π/2および3π/2に一致する正負一対のパルスとな
る、上記電力変換部毎の個別基準パルス信号を作成する
手段、および上記各個別基準パルス信号に基づき上記各
電力変換部のスイッチング素子をオンオフ制御する手段
を備えたものである。
【0012】また、この発明に係る多重電力変換装置
は、交流と直流との電力変換を行う電力変換部を複数備
え、その交流側を互いに直列にして交流系統に接続し、
直流系統と上記交流系統との間で電力変換を行う多重電
力変換装置において、上記各電力変換部を2レベル1パ
ルスPWM方式、その台数を一相当たり2m(mは正の
整数)とし、上記交流系統への出力電圧が交流電圧指令
値と一致するよう基準制御角(但し、基準制御角をαと
したとき、各電力変換部は、位相角αから(π−α)の
間で正の、(π+α)から(2π−α)の間で負の各1
パルス(基準パルス)を出力するものとする)を作成す
る基準制御角作成手段、上記交流系統への出力電圧に含
まれる各次高調波成分の内、合計mの任意に選定される
種類の次数の高調波成分が零となるよう、上記基準制御
角で定まる電力変換部の出力パルス位相が上記各電力変
換部間で互いに異なるよう、上記基準制御角に、上記電
力変換部毎に定まるシフト角定数φl(l=1,2・・
・2m)を加減算して、上記電力変換部毎の個別制御角
αl(l=1,2・・・2m)を作成する個別制御角作
成手段、上記個別制御角αlを入力し、下記条件式によ
り定まる、上記電力変換部毎の個別基準パルス信号rl
(l=1,2・・・2m)を作成する個別基準パルス信
号作成手段、および上記各個別基準パルス信号rlに基
づき上記各電力変換部のスイッチング素子をオンオフ制
御する手段を備えたものである。 条件式 αl<0のときは、位相角(−αl)から(π+αl)
の間で正の、(π−αl)から(2π+αl)の間で負
の各1パルスを出力する信号 0≦αl≦π/2のときは、位相角αlから(π−α
l)の間で正の、(π+αl)から(2π−αl)の間
で負の各1パルスを出力する信号 π/2<αlのときは、位相角(π−αl)からαlの
間で負の、(2π−αl)から(π+αl)の間で正の
各1パルスを出力する信号
【0013】また、この発明に係る多重電力変換装置の
個別制御角作成手段は、シフト角定数φlを式(1)に
より決定するようにしたものである。
【0014】
【数3】
【0015】また、この発明に係る多重電力変換装置の
個別制御角作成手段は、予め式(1)に算出したシフト
角定数φlを読み出し可能に記憶する手段を備えたもの
である。
【0016】また、この発明に係る多重電力変換装置の
基準制御角作成手段は、基準制御角αを式(2)により
決定するようにしたものである。
【0017】
【数4】
【0018】また、この発明に係る多重電力変換装置の
基準制御角作成手段は、交流系統電圧検出値Viを入力
し、この検出値Viと交流電圧指令値Vrefとの偏差
が零となるよう動作し基準制御角αを出力する演算増幅
器としたものである。
【0019】また、この発明に係る多重電力変換装置
は、交流系統電圧から基準位相θを検出する基準位相検
出手段、各電力変換部の直流側出力電圧Vdcl(l=
1,2・・・2m)を検出する直流電圧検出手段、上記
直流側出力電圧Vdclと直流電圧指令値Vdc*とを
入力しその偏差が零となるよう位相制御出力Δαl(l
=1,2・・・2m)を出力する直流電圧制御手段、お
よび上記基準位相θと位相制御出力Δαlとを加算し位
相信号θl(l=1,2・・・2m)を出力する加算手
段を備え、上記電力変換部毎に、個別基準パルス信号r
lを上記位相信号θlだけシフトするようにしたもので
ある。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、発明の実施の一形態を説明
する。 実施の形態1.この発明においては、電力変換部は一般
形として2m個使用するが、この実施の形態1における
図1は、例えばm=1として2個の単相2レベルインバ
ータを縦続接続し、(第)n1次の高調波を出力電圧に
含まない多重電力変換装置の構成を示す図である。図に
おいて、2−1〜2−2は端子間の電圧がそれぞれVd
c1〜Vdc2である直流キャパシタであり、3−1〜
3−2はそれぞれ制御信号r1〜r2を入力とし、例え
ばGTOなどのスイッチング素子を利用して、1パルス
PWM方式に基づいて交流直流間で電力を変換する電力
変換部であり、5は電力変換部3−1〜3−2を多重に
接続して構成され、交流電力系統1とそれぞれ直流系統
6−1〜6−2との間で電力の変換を行う一相分の多重
電力変換部であり、7−1〜7−2はそれぞれ直流キャ
パシタ2−1〜2−2の端子間電圧Vdc1〜Vdc2
を検出する直流電圧値検出手段であり、8は直流電圧V
dc1〜Vdc2および直流電圧指令値Vdc*を入力
として制御信号Δα1〜Δα2を出力する直流電圧制御
手段であり、100は所定の電圧指令値Vref、交流
電力系統1の位相に同期した基準位相θおよび直流電圧
制御手段8の出力Δα1〜Δα2を入力として電力変換
部3−1〜3−2に制御信号r1〜r2を出力する制御
信号演算部である。三相の交流電力系統の他の相に接続
された多重電力変換部に関しては構成が同様であるため
その説明を省略し、また交流電圧値検出手段9、交流電
圧位相演算手段10、連系リアクトル11に関しては従
来のものと構成が同様であるためその説明を省略する。
【0021】図2は、制御信号演算部100の詳細な構
成を示す図である。図において、101は電圧指令値V
refおよび後述するシフト角定数φ1〜φ2を入力と
して基準制御角αを出力する基準制御角演算手段であ
り、102−1〜102−2は基準制御角演算手段10
1の出力αとそれぞれ所定のシフト角定数φ1〜φ2と
の和を算出し、それぞれ制御角α1〜α2として出力す
る加算手段であり、103−1〜103−2は入力θと
それぞれ入力Δα1〜Δα2との和を算出し、それぞれ
θ1〜θ2として出力する加算手段であり、104−1
〜104−2はそれぞれα1〜α2およびθ1〜θ2を
入力としてそれぞれ電力変換部3−1〜3−2に対する
個別基準パルス信号としての制御信号r1〜r2を演算
し出力する個別基準パルス信号作成手段としての制御信
号演算手段である。なお、シフト角定数φ1〜φ2は式
(3)で与えられる定数である。
【0022】
【数5】
【0023】次に動作について説明する。制御信号演算
部100において、基準制御角演算手段101は電圧指
令Vrefおよびシフト角定数φ1〜φ2を入力とし、
多重電力変換部5の出力電圧の基本波成分がVrefに
応じた値となるための基準制御角αを式(4)に従って
0〜π/2ラジアンの範囲内で算出し、加算手段102
−1〜102−2へ出力する。
【0024】
【数6】
【0025】加算手段102−1〜102−2は基準制
御角演算手段101の出力αとそれぞれシフト角定数φ
1〜φ2との和を算出し、それぞれ制御角α1〜α2と
して制御信号演算手段104−1〜104−2へ出力す
る。交流電圧値検出手段9は多重電力変換部5が連系リ
アクトル11を通して接続された交流電力系統1の相電
圧値を検出し、交流電圧位相演算手段10へ出力する。
交流電圧位相検出手段10は交流電圧値検出手段9によ
り検出された電圧検出値を入力として、相電圧の基準位
相θを算出し、制御信号演算部100の加算手段103
−1〜103−2へ出力する。直流電圧値検出手段7−
1〜7−2はそれぞれ直流キャパシタ2−1〜2−2の
端子間電圧それぞれVdc1〜Vdc2を検出し、直流
電圧制御手段8へ出力し、直流電圧制御手段8は直流電
圧Vdc1〜Vdc2および直流電圧指令値Vdc*
入力として、Vdc1〜Vdc2がそれぞれVdc*
追従するための制御信号Δα1〜Δα2を演算し、制御
信号演算部100の加算手段103−1〜103−2へ
出力する。加算手段103−1〜103−2はそれぞれ
制御信号Δα1〜Δα2と基準位相θとの和を算出し、
それぞれ位相信号θ1〜θ2としてそれぞれ制御信号演
算手段104−1〜104−2へ出力する。制御信号演
算手段104−1は制御角α1および位相信号θ1を入
力とし、以下に述べる方法により制御信号r1を算出
し、電力変換部3−1へ出力する。
【0026】図3は制御信号演算手段104−1が入力
α1および入力θ1が与えられたときに、電力変換部3
−1が出力する電圧波形を示した図である。制御信号演
算手段104−1は、α1が0より小さい場合には電力
変換部3−1が図3(a)に示す電圧波形301を出力
するための制御信号を生成し、α1が0〜π/2ラジア
ンの場合には電力変換部3−1が図3(b)に示す電圧
波形302を出力するための制御信号を生成し、α1が
π/2ラジアンより大きい場合には電力変換部3−1が
図3(c)に示す電圧波形303を出力するための制御
信号を生成し、r1として電力変換部3−1へ出力す
る。制御信号演算手段104−2はα2およびθ2を入
力として、制御信号演算手段104−1の場合と同様に
して電力変換部3−2に対する制御信号r2を生成し、
それぞれ電力変換部3−2へ出力する。電力変換部3−
1〜3−2は制御信号r1〜r2を入力として、スイッ
チング素子をオンオフ制御してそれぞれ所定の電圧を出
力し、それぞれ直流系統2−1〜2−2と連系リアクト
ル11により接続された交流系統1との間で電力の変換
を行う。
【0027】図4は図2の制御信号演算部100の動作
により、多重電力変換部5の出力電圧のn1次高調波成
分が0となることを説明するための波形を示したもので
ある。波形311および波形312はそれぞれ制御角α
1およびα2をもとに電力変換部3−1および電力変換
部3−2が出力する電圧波形であり、波形313は多重
電力変換部5が出力する電圧波形であり、波形314は
基準制御角である位相αラジアンで値を0から+Vdc*
に変化し、位相(π−α)ラジアンで値を+Vdc*
ら0に変化し、位相(π+α)ラジアンで値を0から−
Vdc*に変化し、位相(2π−α)ラジアンで値を−
Vdc*から0に変化する波形であり、波形315は波
形314の位相をπ/(2・n1)ラジアン進めた波形
であり、波形316は波形314の位相をπ/(2・n
1)ラジアン遅らせた波形である。ただし、ここでVd
c1およびVdc2は十分Vdc*に等しくなるように
制御されているものとする。即ち、制御信号Δα1、Δ
α2が共に0となる定常状態にあるものとする。
【0028】次に、図2の制御信号演算部100の動作
と関連させて図4の各波形を説明する。図4の波形31
4は、基準制御角演算手段101が出力する基準制御角
αによって特定されるパルス波形で、図に示す通り、パ
ルス幅が(π−2α)で、その幅中心が位相角π/2お
よび3π/2に一致する正負一対のパルス(対称形のパ
ルス)である。この波形314を加算手段102−1で
シフト角定数φ1だけ進めたものが波形315、また、
加算手段102−2でシフト角定数φ2だけ進めた(も
っとも、式(3)から判る通り、φ2は負であるので実
際は遅らせることになる)ものが波形316である。従
って、この波形315、316をそれぞれ電力変換部3
−1、3−2から出力させたとすると、その直列合成出
力、即ち、多重電力変換部5の出力電圧は波形313の
通りとなり、この波形313は、互いに2×(π/2・
n1)=π/n1だけ位相がずれた同一波形315、3
16の合成であるので、その高調波には第n1次の成分
は含まれない訳である。
【0029】図2の基準制御角演算手段101は、上述
した合成出力波形313の基本波成分が電圧指令値Vr
efと一致するよう、既述した式(4)により基準制御
角αを求める。
【0030】ところで、図4の波形315、316は、
共に、そのパルス幅中心が位相角π/2および3π/2
からずれたもの(非対称形のパルス)となっている。こ
の結果、この波形315、316そのままで電力変換部
3−1、3−2から出力するようにすると、後述するよ
うに、直流キャパシタ2の電圧が一定に保たれないとい
う不具合が生じる。図2の制御信号演算手段104−
1、104−2は、上記不具合を解消するため、制御角
α1、α2の入力で特定される波形315と316との
合成波形313と同一の合成波形(式(5))が得られ
る、いずれも対称形のパルス波形311、312(図4
の上2段)を出力する。
【0031】
【数7】
【0032】制御信号演算手段104の具体的な動作内
容は、入力される制御角を一般形のαlとしたとき、下
記条件式に従ってそれぞれのパルス信号(個別基準パル
ス信号)としての制御信号rlを出力するもので、その
条件式の各場合における出力波形は、既に図3で説明し
た通りである。
【0033】条件式 αl<0のときは、位相角(−αl)から(π+αl)
の間で正の、(π−αl)から(2π+αl)の間で負
の各1パルスを出力する信号 0≦αl≦π/2のときは、位相角αlから(π−α
l)の間で正の、(π+αl)から(2π−αl)の間
で負の各1パルスを出力する信号 π/2<αlのときは、位相角(π−αl)からαlの
間で負の、(2π−αl)から(π+αl)の間で正の
各1パルスを出力する信号
【0034】次に、上掲の不具合現象の生じる理由につ
いて図5を参照して説明する。図5は図1で示される回
路図において、電力変換部3−1〜3−2から出力され
る電圧の波形が、交流電力系統1の電圧の位相θが0〜
πの間ではπ/2ラジアンである点に対し対称なパルス
波形をしており、かつθがπ〜2πの間では3π/2ラ
ジアンである点に対し対称なパルス波形をしていなけれ
ばならないことを説明するものである。図5(a)にお
いて、波形321は電力変換部3−1または電力変換部
3ー2を示す単相2レベルインバータの出力電圧の位相
0〜πおよび位相π〜2πの半周期分波形が、それぞれ
π/2ラジアンである点および3π/2ラジアンである
点に対して対称形をしている場合の電圧Vの波形であ
り、波形322は単相2レベルインバータの出力端子に
流れる電流Iの波形であり、波形323は例えば直流コ
ンデンサ2−1または直流コンデンサ2−2を示す単相
2レベルインバータの直流コンデンサ部を流れる電流I
cの波形である。図5(b)において、波形324は電
力変換部3−1または電力変換部3ー2を示す単相2レ
ベルインバータの出力電圧の波形の位相が対称形をして
いるときよりも、例えば進んだ場合の電圧Vの波形であ
り、波形325は単相2レベルインバータの出力端子に
流れる電流Iの波形であり、波形326は単相2レベル
インバータの出力電圧が波形324であり、かつ単相2
レベルインバータの出力電流が波形325で与えられる
場合に例えば直流コンデンサ2−1または直流コンデン
サ2−2を示す単相2レベルインバータの直流コンデン
サ部を流れる電流Icの波形を示すものである。
【0035】但し、多重電力変換部5は、図5(a)
(b)いずれの場合も、振幅が入力信号Vrefに比例
し、かつ位相が交流電力系統1の位相θと等しい電圧基
本波成分を持つ電圧を出力するものとする。交流電力系
統1および多重電力変換部5は連系リアクトル11によ
って接続されているため、多重電力変換装置5には入力
信号Vrefの大きさに従って、位相θに対しπ/2ラ
ジアン進んだあるいはπ/2ラジアン遅れた電流が流れ
る。図5は例えば、多重電力変換部5を流れる電流の位
相がθよりもπ/2ラジアン進んでいる場合について示
したものである。
【0036】図5(a)は電力変換部の出力電圧波形が
位相π/2に対し対称形をしている場合について示した
図である。図において、電力変換部の出力電圧波形が位
相π/2に対し対称形をしているときは、直流コンデン
サ部を流れる電流は波形323に示される波形となる。
この波形323はθの一周期で平均をとると0であり、
そのため直流コンデンサの端子間電圧は定常的に一定に
保たれる。
【0037】それに対し、図5(b)は電力変換部の出
力電圧波形の位相が対称形をしている場合よりも、進ん
でいる場合について示した図である。図において、電力
変換部の出力電圧波形の位相が進んでいる場合には直流
コンデンサ部を流れる電流は波形326に示される波形
となる。この波形326はθの一周期で平均を取ると0
にはならず、正に偏っている。そのため直流コンデンサ
の端子間電圧は一定に保たれず、増加する。また、多重
電力変換部5を流れる電流位相が交流電力系統1の電圧
位相に対してπ/2遅れている場合や、電力変換部の出
力電圧波形が対称形をしている波形に対して遅れている
場合にも直流コンデンサの端子間電圧は正、または負の
方向に変動してゆく。
【0038】以上のことから、すべての電力変換部の出
力電圧波形は、交流電力系統1の電圧の位相θが0〜π
の間の波形がπ/2ラジアンである点において対称なパ
ルス波形をしており、かつθがπ〜2πの間の波形が3
π/2ラジアンである点において対称なパルス波形をし
ていなければならない。
【0039】以上のようにこの実施の形態1により、多
重電力変換部5は入力信号Vrefに比例した基本波成
分を持ち、かつn1次高調波成分が0である電圧を出力
することができる。この方法は任意に選んだn1次高調
波に対して電圧指令Vrefによらず適用できるため、
特定の電圧高調波成分を0にした多重電力変換装置の運
転が可能となる。
【0040】実施の形態2.図6は、例えばm=2とし
て4個の単相2レベルインバータを縦続接続し、n1次
およびn2次の二つの高調波を出力電圧に含まない多重
電力変換装置の構成を示す図である。図において、50
2−1〜502−4は端子間の電圧がそれぞれVdc1
〜Vdc4である直流キャパシタであり、503−1〜
503−4はそれぞれ制御信号r1〜r4を入力とし、
例えばGTOなどのスイッチング素子を利用して、1パ
ルスPWM方式に基づいて交流直流間で電力を変換する
電力変換部であり、505は電力変換部503−1〜5
03−4を多重に接続して構成され、交流電力系統1と
それぞれ直流系統506−1〜506−4との間で電力
の変換を行う一相分の多重電力変換部であり、507−
1〜507−4はそれぞれ直流キャパシタ502−1〜
502−4の端子間電圧Vdc1〜Vdc4を検出する
直流電圧値検出手段であり、508は直流電圧Vdc1
〜Vdc4および直流電圧指令値Vdc*を入力として
制御信号Δα1〜Δα4を出力する直流電圧制御手段で
あり、600は所定の電圧指令値Vref、交流電力系
統1の位相に同期した基準位相θおよび直流電圧制御手
段508の出力Δα1〜Δα4を入力として電力変換部
503−1〜503−4に制御信号r1〜r4を出力す
る制御信号演算部である。三相の交流電力系統の他の相
に接続された多重電力変換部に関しては構成が同様であ
るためその説明を省略し、また交流電圧値検出手段9、
交流電圧位相演算手段10、連系リアクトル11に関し
ては従来と構成が同様であるためその説明を省略する。
【0041】図7は、制御信号演算部600の詳細な構
成を示す図である。図において、601は電圧指令値V
refおよびシフト角定数φ1〜φ4を入力として基準
制御角αを出力する基準制御角演算手段であり、602
−1〜602−4は基準制御角演算手段601の出力α
とそれぞれ所定のシフト角定数φ1〜φ4との和を算出
し、それぞれ制御角α1〜α4として出力する加算手段
であり、603−1〜603−4は入力θとそれぞれ入
力Δα1〜Δα4との和を算出し、それぞれ位相信号θ
1〜θ4として出力する加算手段であり、604−1〜
604−4はそれぞれα1〜α4およびθ1〜θ4を入
力としてそれぞれ電力変換部503−1〜503−4に
対する制御信号r1〜r2を演算し出力する制御信号演
算手段である。なお、シフト角定数φ1〜φ4は式
(6)で与えられる定数である。
【0042】
【数8】
【0043】次に動作について説明する。制御信号演算
部600において、基準制御角演算手段601は電圧指
令Vrefおよびシフト角定数φ1〜φ4を入力とし、
多重電力変換部505の出力電圧の基本波成分がVre
fに応じた値となるための基準制御角αを式(7)に従
って0〜π/2ラジアンの範囲内で算出し、加算手段6
02−1〜602−4へ出力する。
【0044】
【数9】
【0045】加算手段602−1〜602−4は基準制
御角演算手段601の出力αとそれぞれシフト角定数φ
1〜φ4との和を算出し、それぞれ制御角α1〜α4と
して制御信号演算手段604−1〜604−4へ出力す
る。交流電圧値検出手段9は多重電力変換部505が連
系リアクトル11を通して接続された交流電力系統1の
相電圧値を検出し、交流電圧位相演算手段10へ出力す
る。交流電圧位相演算手段10は交流電圧値検出手段9
により検出された電圧検出値を入力として、相電圧の位
相θを算出し、制御信号演算部600の加算手段603
−1〜603−4へ出力する。直流電圧値検出手段50
7−1〜507−4はそれぞれ直流キャパシタ502−
1〜502−4の端子間電圧それぞれVdc1〜Vdc
4を検出し、直流電圧制御手段508へ出力し、直流電
圧制御手段508は直流電圧Vdc1〜Vdc4および
直流電圧指令値Vdc*を入力として、Vdc1〜Vd
c4がそれぞれVdc*に追従するための制御信号Δα
1〜Δα4を演算し、制御信号演算部600の加算手段
603−1〜603−4へ出力する。加算手段603−
1〜603−4はそれぞれ制御信号Δα1〜Δα4と基
準位相θとの和を算出し、それぞれ位相信号θ1〜θ4
としてそれぞれ制御信号演算手段604−1〜604−
4へ出力する。制御信号演算手段604−1〜604−
4はα1〜α4およびθ1〜θ4を入力とし、実施の形
態1の場合の制御信号演算手段104−1と同様の方法
により制御信号r1〜r4を算出し、それぞれ電力変換
部503−1〜503−4へ出力する。電力変換部50
3−1〜503−4は制御信号r1〜r4を入力とし
て、それぞれ所定の電圧を出力し、それぞれ直流系統5
02−1〜502−4と連系リアクトル11により接続
された交流系統1との間で電力の変換を行う。
【0046】図8は電力変換部503−1、電力変換部
503−2、電力変換部503−3、電力変換部503
−4、および多重電力変換部505が出力する電圧波形
を示す図、ならびに多重電力変換部505が出力する電
圧波形がn1次およびn2次の二つの電圧高調波を含ま
ないことを説明するための図である。波形701、波形
702、波形703および波形704はそれぞれ制御角
α1、α2、α3およびα4をもとに電力変換部503
−1〜503−4が出力する電圧波形であり、波形70
5は多重電力変換部505が出力する電圧波形であり、
波形706は実施の形態1で作成した波形313(図
4)と同様の方法で作成された波形であり、波形707
は波形706の位相をπ/(2・n2)進めた波形であ
り、波形708は波形706の位相をπ/(2・n2)
遅らせた波形である。ただし、ここでVdc1〜Vdc
4はすべて十分Vdc*に等しくなるように制御されて
いるものとする。
【0047】図8において、波形705は波形707と
波形708とを加算したものに等しい。ところで波形7
05は図4における波形313と同様にして作られてい
るため、n1次調波成分は0であり、そのため波形70
7および波形708もn1次調波成分は0であり、ひい
てはそれらを加算して作られる波形705のn1次調波
成分は0となる。そのため、多重電力変換部505の出
力電圧のn1次調波は0となる。
【0048】さらに、図8において、波形705は波形
707と波形708とを加算したものに等しい。ところ
で波形707は波形706の位相をπ/(2・n2)進
めた波形であり、波形708は波形706の位相をπ/
(2・n2)遅らせた波形である。従って、波形705
は互いにπ/n2ラジアンだけ位相の異なる同じ波形7
07、708を合成したものであるため、n2次調波は
含まれない。そのため、多重電力変換部505の出力電
圧のn2次調波は0となる。
【0049】以上のことから、多重電力変換部505の
出力電圧に含まれる高調波の内、n1次調波およびn2
次調波の二つの成分は0となる。
【0050】以上のようにこの実施の形態2により、多
重電力変換部505は入力信号Vrefに比例した基本
波成分を持ち、かつn1次高調波成分およびn2次高調
波成分が0である電圧を出力することができる。この方
法は任意に選んだn1次高調波およびn2次高調波に対
して電圧指令Vrefによらず適用できるため、特定の
二つの電圧高調波成分を0にした多重電力変換装置の運
転が可能となる。
【0051】実施の形態3.図9は、実施の形態1、2
を発展させ、任意の個数の場合に適用可能としたもので
ある。即ち、2m個の単相2レベルインバータを縦続接
続し、n1,n2,……,nm次のm個の種類の高調波
を出力電圧に含まない多重電力変換装置の構成を示す図
である。図において、802−1〜802−2mは端子
間の電圧がそれぞれVdc1〜Vdc2mである直流キ
ャパシタであり、803−1〜803−2mはそれぞれ
制御信号r1〜r2mを入力とし、例えばGTOなどの
スイッチング素子を利用して、1パルスPWM方式に基
づいて交流直流間で電力を変換する電力変換部であり、
805は電力変換部803−1〜803−2mを多重に
接続して構成され、交流電力系統1とそれぞれ直流系統
806−1〜806−2mとの間で電力の変換を行う一
相分の多重電力変換部であり、807−1〜807−2
mはそれぞれ直流キャパシタ802−1〜802−2m
端子間電圧Vdc1〜Vdc2mを検出する直流電圧値
検出手段であり、808は直流電圧Vdc1〜Vdc2
mおよび直流電圧指令値Vdc*を入力として制御信号Δ
α1〜Δα2 mを出力する直流電圧制御手段であり、9
00は所定の電圧指令値Vref、交流電力系統1の位
相に同期した基準位相θおよび直流電圧制御手段808
の出力Δα1〜Δα2mを入力として電力変換部803
−1〜803−2mに制御信号r1〜r2mを出力する制
御信号演算部である。三相の交流電力系統の他の相に接
続された多重電力変換部に関しては構成が同様であるた
めその説明を省略し、また交流電圧値検出手段9、交流
電圧位相演算手段10、連系リアクトル11に関しては
従来と構成が同様であるためその説明を省略する。
【0052】図10は、制御信号演算部900の詳細な
構成を示す図である。図において、901は電圧指令値
Vrefを入力として基準制御角αを出力する基準制御
角演算手段であり、902−1〜902−2mは基準制
御角演算手段901の出力αとそれぞれ所定のシフト角
定数φ1〜φ2mとの和を算出し、それぞれ制御角α1
〜α2mとして出力する加算手段であり、903−1〜
903−2mは入力θとそれぞれ入力Δα1〜Δα2m
の和を算出し、それぞれθ1〜θ2mとして出力する加
算手段であり、904−1〜904−2mはそれぞれα
1〜α2mおよびθ1〜θ2mを入力としてそれぞれ電力
変換部803−1〜803−2mに対する制御信号r1
〜r2mを演算し出力する制御信号演算手段である。た
だし、φ1〜φ2mはmおよび多重電力変換部805の
出力電圧から除去する高調波次数n1,n2,……nm
により決まる定数であり、その値は式(1)により求め
られる。
【0053】
【数10】
【0054】次に動作について説明する。制御信号演算
部900において、基準制御角演算手段901は電圧指
令Vrefおよびシフト角定数φ1〜φ2mを入力と
し、多重電力変換部805の出力電圧の基本波成分がV
refに応じた値となるための基準制御角αを式(2)
に従って0〜π/2ラジアンの範囲内で算出し、加算手
段902−1〜902−2mへ出力する。
【0055】
【数11】
【0056】加算手段902−1〜902−2mは基準
制御角演算手段901の出力αとそれぞれシフト角定数
φ1〜φ2mとの和を算出し、それぞれα1〜α2mとし
て制御信号演算手段904−1〜904−2mへ出力す
る。交流電圧値検出手段9は多重電力変換部5が連系リ
アクトル11を通して接続された交流電力系統1の相電
圧値を検出し、交流電圧位相演算手段10へ出力する。
交流電圧位相演算手段10は交流電圧値検出手段9によ
り検出された電圧検出値を入力として、相電圧の位相θ
を算出し、制御信号演算部900の加算手段903−1
〜903−2mへ出力する。直流電圧値検出手段807
−1〜807−2mはそれぞれ直流キャパシタ2−1〜
2−2mの端子間電圧それぞれVdc1〜Vdc2mを検
出し、直流電圧制御手段808へ出力し、直流電圧制御
手段808は直流電圧Vdc1〜Vdc2mおよび直流
電圧指令値Vdc*を入力として、Vdc1〜Vdc2m
がそれぞれVdc*に追従するための制御信号Δα1〜
Δα2mを演算し、制御信号演算部900の加算手段9
03−1〜903−2mへ出力する。加算手段903−
1〜903−2mはそれぞれ制御信号Δα1〜Δα2m
基準位相θとの和を算出し、それぞれ位相信号θ1〜θ
mとしてそれぞれ制御信号演算手段904−1〜90
4−2mへ出力する。制御信号演算手段904−1〜2m
はα1〜α2mおよびθ1〜θ2mを入力とし、実施の形
態1の制御信号演算手段104−1と同様の方法で制御
信号r1〜r2mを算出し、電力変換部803−1〜8
03−2mへ出力する。電力変換部803−1〜803
−2mは制御信号r1〜r2mを入力として、それぞれ所
定の電圧を出力し、それぞれ直流系統802−1〜80
2−2mと連系リアクトル11により接続された交流系
統1との間で電力の変換を行う。
【0057】以上の実施の形態3は、実施の形態1およ
び実施の形態2をm個の種類の次数の高調波を消去する
ように拡張したものであり、動作原理としてはこれらの
場合とまったく同様のことが言えるため、多重電力変換
部805の出力に含まれるn1次調波、n2次調波、…
…nm次調波の任意に選定されるm個の種類の次数の高
調波成分が0となる。
【0058】以上のようにこの実施の形態3により、多
重電力変換部805は入力信号Vrefに比例した基本
波成分を持ち、かつn1次高調波成分、n2次高調波成
分、……、nm次高調波成分のm個の高調波成分が0で
ある電圧を出力することができる。この方法は任意に選
んだm個の種類の次数の高調波に対して電圧指令Vre
fによらず適用できるため、特定のm個の電圧高調波成
分を0にした多重電力変換装置の運転が可能となる。
【0059】なお、以上の実施の形態1では基準制御角
演算手段101、実施の形態2では基準制御角演算手段
601、実施の形態3では基準制御角演算手段901に
おいて、基準制御角αの算出には数式を用いたが、いく
つかの入力Vrefに対する基準制御角αをあらかじめ
計算し表にして記憶しておき、その表を適宜読み出して
各電力変換部を運転しても同様の効果が得られる。
【0060】また、各実施の形態において、シフト角定
数φ1〜φ2mを読み出し可能に記憶する手段を備え、
式(8)の演算をその都度実行することなく上記記憶手
段から必要なシフト角定数を読み出すようにしてもよ
い。
【0061】実施の形態4.図11は、この発明の実施
の形態4における多重電力変換装置の構成を示す図で、
先の形態3と異なるのは、基準制御角演算手段を中心と
した部分である。図において、909は多重電力変換部
805が出力する交流相電圧を検出する交流電圧検出手
段であり、910は交流電圧検出手段909の電圧検出
値を入力として、例えば交流電圧検出値の基本波成分実
効値Viを出力する交流電圧基本波実効値検出手段であ
り、950は所定の入力信号VrefおよびViならび
に交流電力系統1の位相に同期した基準位相θおよび直
流電圧制御手段808の出力Δα1〜Δα2mを入力と
して電力変換部803−1〜803−2mに制御信号r
1〜r2mを出力する制御信号演算部である。その他の
構成部に関しては実施の形態3と同様であるためその説
明を省略する。
【0062】図12は、制御信号演算部950の詳細な
構成を示す図である。図において951は例えば多重電
力変換部805に対する電圧指令信号Vrefおよび交
流電圧基本波成分検出信号Viを入力とし、ViがVr
efに追従させるための制御信号を基準制御角αとして
出力する基準制御角演算手段である。その他の構成部に
関しては実施の形態3と同様であるためその説明を省略
する。
【0063】次に動作について説明する。制御信号演算
部950において、基準制御角演算手段951は電圧指
令Vrefおよび多重電力変換部805の出力電圧の基
本波成分の実効値の検出値Viを入力とし、ViがVr
efに追従するような制御信号を基準制御角αとして算
出し、加算手段902−1〜902−2mへ出力し、以
後は実施の形態3の場合とまったく同様にして多重電力
変換装置を運転する。
【0064】多重電力変換部805が出力する基本波電
圧振幅はαにより決まるため、例えば基準制御角演算手
段951を検出信号Viと電圧指令信号Vrefとの差
を入力とする比例・積分演算増幅器とすれば、基準制御
角演算手段951はViがVrefに追従するための基
本制御角αを出力することとなる。出力電圧の中に含ま
れるn1次、n2次、……、nm次のm個の電圧高調波
の除去はφ1〜φ2mおよび加算手段902−1〜90
2−2mによるものであり、基本制御角αが変化したと
しても多重電力変換器805の出力する電圧に含まれる
前記m個の電圧高調波は0に保たれる。
【0065】以上のようにこの実施の形態4により、多
重電力変換部805は検出信号Viが電圧指令信号Vr
efに追従するための電圧基本波成分を持ち、かつn1
次高調波成分、n2次高調波成分、……、nm次高調波
成分のm個の高調波成分が0である電圧を出力すること
ができる。
【0066】
【発明の効果】以上のように、この発明に係る多重電力
変換装置は、各電力変換部を2レベル1パルスPWM方
式、その台数を一相当たり2m(mは正の整数)とし、
交流系統への出力電圧が交流電圧指令値と一致するよう
基準パルス信号(但し、この基準パルスは、その幅中心
が位相角π/2および3π/2に一致する正負一対のパ
ルスに対応する)を作成する手段、上記交流系統への出
力電圧に含まれる各次高調波成分の内、合計mの任意に
選定される種類の次数の高調波成分が零となるよう、上
記基準パルス信号の位相を電力変換部毎にずらせて得ら
れる、上記電力変換部毎の個別パルス信号を作成する手
段、各パルスを直列合成して得られる波形が上記各個別
パルスを直列合成して得られる波形と一致する条件で、
その幅中心が位相角π/2および3π/2に一致する正
負一対のパルスとなる、上記電力変換部毎の個別基準パ
ルス信号を作成する手段、および上記各個別基準パルス
信号に基づき上記各電力変換部のスイッチング素子をオ
ンオフ制御する手段を備えたので、交流電圧の基本波成
分は交流電圧指令値と一致し、かつ任意に選定されたm
種類の次数の高調波成分を零とでき、また、各電力変換
部の直流電圧も安定した特性が得られる。
【0067】また、この発明に係る多重電力変換装置
は、各電力変換部を2レベル1パルスPWM方式、その
台数を一相当たり2m(mは正の整数)とし、交流系統
への出力電圧が交流電圧指令値と一致するよう基準制御
角(但し、基準制御角をαとしたとき、各電力変換部
は、位相角αから(π−α)の間で正の、(π+α)か
ら(2π−α)の間で負の各1パルス(基準パルス)を
出力するものとする)を作成する基準制御角作成手段、
上記交流系統への出力電圧に含まれる各次高調波成分の
内、合計mの任意に選定される種類の次数の高調波成分
が零となるよう、上記基準制御角で定まる電力変換部の
出力パルス位相が上記各電力変換部間で互いに異なるよ
う、上記基準制御角に、上記電力変換部毎に定まるシフ
ト角定数φl(l=1,2・・・2m)を加減算して、
上記電力変換部毎の個別制御角αl(l=1,2・・・
m)を作成する個別制御角作成手段、上記個別制御角
αlを入力し、所定の条件式により定まる、上記電力変
換部毎の個別基準パルス信号rl(l=1,2・・・2
m)を作成する個別基準パルス信号作成手段、および上
記各個別基準パルス信号rlに基づき上記各電力変換部
のスイッチング素子をオンオフ制御する手段を備えたの
で、交流電圧の基本波成分は交流電圧指令値と一致し、
かつ任意に選定されたm種類の次数の高調波成分を零と
でき、また、各電力変換部の直流電圧も安定した特性が
得られる。
【0068】また、この発明に係る多重電力変換装置の
個別制御角作成手段は、シフト角定数φlを所定の式
(1)により決定するようにしたので、任意に選定され
たm種類の次数の高調波成分を零とするための位相ずら
しが確実になされる。
【0069】また、この発明に係る多重電力変換装置の
個別制御角作成手段は、予め式(1)に算出したシフト
角定数φlを読み出し可能に記憶する手段を備えたの
で、制御動作の高速化が実現する。
【0070】また、この発明に係る多重電力変換装置の
基準制御角作成手段は、基準制御角αを所定の式(2)
により決定するようにしたので、交流電圧の基本波成分
を交流電圧指令値と一致させるための基準制御角が確実
に得られる。
【0071】また、この発明に係る多重電力変換装置の
基準制御角作成手段は、多重電力変換装置出力電圧検出
値Viを入力し、この検出値Viと交流電圧指令値Vr
efとの偏差が零となるよう動作し基準制御角αを出力
する演算増幅器としたので、交流電圧の基本波成分を交
流電圧指令値と一致させるための基準制御角が確実に得
られる。
【0072】また、この発明に係る多重電力変換装置
は、交流系統電圧から基準位相θを検出する基準位相検
出手段、各電力変換部の直流側出力電圧Vdcl(l=
1,2・・・2m)を検出する直流電圧検出手段、上記
直流側出力電圧Vdclと直流電圧指令値Vdc*とを
入力しその偏差が零となるよう位相制御出力Δαl(l
=1,2・・・2m)を出力する直流電圧制御手段、お
よび上記基準位相θと位相制御出力Δαlとを加算し位
相信号θl(l=1,2・・・2m)を出力する加算手
段を備え、上記電力変換部毎に、個別基準パルス信号r
lを上記位相信号θlだけシフトするようにしたので、
各電力変換部の直流側出力電圧を指令値に確実に保つこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による多重電力変換
装置の構成図である。
【図2】 この発明の実施の形態1における制御信号演
算部の詳細な構成例を示す図である。
【図3】 ある一個の電力変換部の、制御角入力と電圧
出力波形との関係を説明する図である。
【図4】 この発明の実施の形態1による各電力変換部
の出力する波形について説明する図である。
【図5】 各電力変換部の出力電圧波形を対称形にする
必要性を説明する図である。
【図6】 この発明の実施の形態2による多重電力変換
装置の構成図である。
【図7】 この発明の実施の形態2における制御信号演
算部の詳細な構成例を示す図である。
【図8】 この発明の実施の形態2による各電力変換部
の出力する波形について説明する図である。
【図9】 この発明の実施の形態3による多重電力変換
装置の構成図である。
【図10】 この発明の実施の形態3における制御信号
演算部の詳細な構成例を示す図である。
【図11】 この発明の実施の形態4による多重電力変
換装置の構成図である。
【図12】 この発明の実施の形態4における制御信号
演算部の詳細な構成例を示す図である。
【図13】 従来の多重電力変換装置を示す図である。
【図14】 従来の多重電力変換装置における制御信号
演算部の詳細な構成例を示す図である。
【図15】 従来の多重電力変換装置における出力電圧
波形と各電力変換部の出力電圧波形の一例を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 交流電力系統(一相)、2,502,802 直流
キャパシタ、3,503,803 電力変換部、5,5
05,805 多重電力変換部、6,506,806
直流系統、7,507,807 直流電圧値検出手段、
8,508,808 直流電圧制御手段、9 交流電圧
値検出手段、10 交流電圧位相演算手段、11 連系
リアクトル、100,600,900,950 制御信
号演算部、101,601,901,951 基準制御
角演算手段、102,103,602,603,90
2,903 加算手段、104,604,904 制御
信号演算手段、909 多重電力変換装置出力電圧検出
手段、910 交流電圧基本波実効値検出手段。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交流と直流との電力変換を行う電力変換
    部を複数備え、その交流側を互いに直列にして交流系統
    に接続し、直流系統と上記交流系統との間で電力変換を
    行う多重電力変換装置において、 上記各電力変換部を2レベル1パルスPWM方式、その
    台数を一相当たり2m(mは正の整数)とし、 上記交流系統への出力電圧が交流電圧指令値と一致する
    よう基準パルス信号(但し、この基準パルスは、その幅
    中心が位相角π/2および3π/2に一致する正負一対
    のパルスに対応する)を作成する手段、上記交流系統へ
    の出力電圧に含まれる各次高調波成分の内、合計mの任
    意に選定される種類の次数の高調波成分が零となるよ
    う、上記基準パルス信号の位相を上記電力変換部毎にず
    らせて得られる、上記電力変換部毎の個別パルス信号を
    作成する手段、各パルスを直列合成して得られる波形が
    上記各個別パルスを直列合成して得られる波形と一致す
    る条件で、その幅中心が位相角π/2および3π/2に
    一致する正負一対のパルスとなる、上記電力変換部毎の
    個別基準パルス信号を作成する手段、および上記各個別
    基準パルス信号に基づき上記各電力変換部のスイッチン
    グ素子をオンオフ制御する手段を備えたことを特徴とす
    る多重電力変換装置。
  2. 【請求項2】 交流と直流との電力変換を行う電力変換
    部を複数備え、その交流側を互いに直列にして交流系統
    に接続し、直流系統と上記交流系統との間で電力変換を
    行う多重電力変換装置において、 上記各電力変換部を2レベル1パルスPWM方式、その
    台数を一相当たり2m(mは正の整数)とし、 上記交流系統への出力電圧が交流電圧指令値と一致する
    よう基準制御角(但し、基準制御角をαとしたとき、各
    電力変換部は、位相角αから(π−α)の間で正の、
    (π+α)から(2π−α)の間で負の各1パルス(基
    準パルス)を出力するものとする)を作成する基準制御
    角作成手段、上記交流系統への出力電圧に含まれる各次
    高調波成分の内、合計mの任意に選定される種類の次数
    の高調波成分が零となるよう、上記基準制御角で定まる
    電力変換部の出力パルス位相が上記各電力変換部間で互
    いに異なるよう、上記基準制御角に、上記電力変換部毎
    に定まるシフト角定数φl(l=1,2・・・2m)を
    加減算して、上記電力変換部毎の個別制御角αl(l=
    1,2・・・2m)を作成する個別制御角作成手段、上
    記個別制御角αlを入力し、下記条件式により定まる、
    上記電力変換部毎の個別基準パルス信号rl(l=1,
    2・・・2m)を作成する個別基準パルス信号作成手
    段、および上記各個別基準パルス信号rlに基づき上記
    各電力変換部のスイッチング素子をオンオフ制御する手
    段を備えたことを特徴とする多重電力変換装置。 条件式 αl<0のときは、 位相角(−αl)から(π+αl)の間で正の、(π−
    αl)から(2π+αl)の間で負の各1パルスを出力
    する信号 0≦αl≦π/2のときは、 位相角αlから(π−αl)の間で正の、(π+αl)
    から(2π−αl)の間で負の各1パルスを出力する信
    号 π/2<αlのときは、 位相角(π−αl)からαlの間で負の、(2π−α
    l)から(π+αl)の間で正の各1パルスを出力する
    信号
  3. 【請求項3】 個別制御角作成手段は、シフト角定数φ
    lを式(1)により決定するようにしたことを特徴とす
    る請求項2記載の多重電力変換装置。 【数1】
  4. 【請求項4】 個別制御角作成手段は、予め式(1)に
    算出したシフト角定数φlを読み出し可能に記憶する手
    段を備えたことを特徴とする請求項3記載の多重電力変
    換装置。
  5. 【請求項5】 基準制御角作成手段は、基準制御角αを
    式(2)により決定するようにしたことを特徴とする請
    求項2ないし4のいずれかに記載の多重電力変換装置。 【数2】
  6. 【請求項6】 基準制御角作成手段は、多重電力変換装
    置出力電圧検出値Viを入力し、この検出値Viと交流
    電圧指令値Vrefとの偏差が零となるよう動作し基準
    制御角αを出力する演算増幅器としたことを特徴とする
    請求項2ないし4のいずれかに記載の多重電力変換装
    置。
  7. 【請求項7】 交流系統電圧から基準位相θを検出する
    基準位相検出手段、各電力変換部の直流側出力電圧Vd
    cl(l=1,2・・・2m)を検出する直流電圧検出
    手段、上記直流側出力電圧Vdclと直流電圧指令値V
    dc*とを入力しその偏差が零となるよう位相制御出力
    Δαl(l=1,2・・・2m)を出力する直流電圧制
    御手段、および上記基準位相θと位相制御出力Δαlと
    を加算し位相信号θl(l=1,2・・・2m)を出力
    する加算手段を備え、上記電力変換部毎に、個別基準パ
    ルス信号rlを上記位相信号θlだけシフトするように
    したことを特徴とする請求項2ないし6のいずれかに記
    載の多重電力変換装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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