JP3531254B2 - 単結晶の製造方法 - Google Patents

単結晶の製造方法

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JP3531254B2 JP01210895A JP1210895A JP3531254B2 JP 3531254 B2 JP3531254 B2 JP 3531254B2 JP 01210895 A JP01210895 A JP 01210895A JP 1210895 A JP1210895 A JP 1210895A JP 3531254 B2 JP3531254 B2 JP 3531254B2
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    • C30CRYSTAL GROWTH
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    • C30B13/00Single-crystal growth by zone-melting; Refining by zone-melting
    • C30B13/16Heating of the molten zone
    • C30B13/22Heating of the molten zone by irradiation or electric discharge
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、固体レーザ材料及び偏
光子として有用な単結晶の製造方法に関し、詳細にはバ
ナジン酸イットリウムを母結晶とする単結晶の製造方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】最近、バナジン酸イットリウム(以下、
YVO4 と称する。)は、Nd:YAGレーザを凌駕す
る固体レーザ材料の母結晶として注目されている。ま
た、上記YVO4 を母結晶とした単結晶においては、一
軸性結晶をもつ正方晶結晶であり、方位による光学的異
方性をもつこと、さらにバイレフリンゼンスが大きいこ
とを利用して偏光子としての応用も考えられている。な
お、上記YVO4 を母結晶とする単結晶を製造する方法
のうち主なものとしては、いわゆる引き上げ法やフロー
ティングゾーン法が挙げられる。
【0003】しかしながら、上記YVO4 においては、
その融点が1810℃と高温であり、母結晶として上記
YVO4 を製造する場合、バナジウムの蒸気圧が高く、
蒸散し易く組成制御が難しいといった不都合がある。
【0004】また、上記YVO4 においては、黄色く着
色してしまい、これを母結晶とする単結晶においても黄
色の着色が生じるといった不都合も生じている。なお、
上記YVO4 を母結晶とする単結晶には、3d電子また
は4d電子を持つ元素を含有させることが多いが、該Y
VO4 を母結晶とする単結晶には上記元素の固有の色の
着色よりも、母結晶の黄色の着色を反映した着色が生じ
る。
【0005】このようなYVO4 を母結晶とする単結晶
の黄色の着色は、酸素欠損によるバナジウムの価数変化
に起因する、カラーセンターに起因する等の諸説が論じ
られているが、いずれにしても結晶の欠陥に起因するも
のであり、結晶の質を劣化させるものである。そして、
上記単結晶の黄色の着色は、単結晶の光学特性のうちの
透過特性やレーザ発振を劣化させることとなり、これを
光学材料として使用する場合の透過率の低下、レーザ特
性の劣化等を招き、好ましくない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで、上記のように
着色したYVO4 を母結晶とする単結晶においては、製
造後に酸素雰囲気中で加熱処理(いわゆるアニール処
理)を行い、透明化して各特性を向上させている。そし
て、上記アニール処理の加熱は、ヒーター加熱により行
うのが一般的である。
【0007】すなわち、上記YVO4 を母結晶とする単
結晶を製造する製造設備として、高温のヒータ環状炉が
必要となる。このようなヒーター環状炉としては、シリ
コニット炉,モリブデン炉やスーパカンタル炉等が挙げ
られる。
【0008】しかしながら、上記シリコニット炉は16
00℃まで使用できるものの、ヒータの抵抗が非線系で
電源が高価であり保守が煩雑である。上記モリブデン炉
は1800℃まで使用できるものの、還元雰囲気での使
用に限られ、高価である上、保守が煩雑である。またス
ーパカンタル炉は1500℃まで使用できるものの、や
はり高価である上、保守が煩雑である。従って、いずれ
の炉を使用しても単結晶の製造コストは高価なものとな
ってしまう。
【0009】ヒーター環状炉として、安価で保守が容易
なカンタル炉も挙げられるが、1200℃までしか使用
できず、それほど温度が上げられない為に、アニール処
理時間を多くとらねばならず、結果的には単結晶の製造
コストは高価なものとなってしまう。このことは、Op
tics Letters 94、No.16,(19
94),1216等においても検討されており、上記論
文中においては、アニール処理を1300℃の温度下で
酸素ガス,窒素ガス雰囲気中で24時間行っているが、
加熱温度を融点直下まで上げられないことから、アニー
ル処理時間が長時間となっている。
【0010】そこで本発明は、従来の実情に鑑みて提案
されたものであり、比較的安価かつ短時間で容易に加熱
処理を行い、バナジン酸イットリウムを母結晶とする単
結晶の着色を解消する単結晶の製造方法を提供すること
を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに本発明者等は鋭意検討した結果、バナジン酸イット
リウムを母結晶とする単結晶が赤外線をよく吸収し、上
記単結晶に赤外線を照射することにより該単結晶が短時
間で加熱されることを見い出した。すなわち、赤外線の
照射により単結晶の加熱処理を行うようにすれば、短時
間で単結晶を高温まで昇温することが可能となり、短時
間で容易に加熱処理を行うことができる。
【0012】また、単結晶に赤外線を照射して加熱する
ようにすれば、熱源として赤外線ランプ等を使用できる
ことから、比較的安価に加熱処理を行うことができる。
さらに、加熱炉を構成する炉材を従来のヒータ環状炉に
使用する炉材ほどイナーシャの大きいものとする必要が
なく、昇温が容易となり、短時間で容易に加熱処理を行
うことができる。なお、上記イナーシャの比較的小さな
炉材は広い温度範囲に対して対応可能である。
【0013】すなわち本発明は、バナジン酸イットリウ
ムを母結晶とする単結晶を製造した後、加熱処理する単
結晶の製造方法において、加熱処理が赤外線ランプの照
射により行われることを特徴とするものである。
【0014】なお、本発明においては、上記加熱処理の
際の雰囲気ガスの酸素濃度が0.8〜20%であること
が好ましく、15%以下であることがより好ましい。
【0015】さらに本発明においては、単結晶が3d電
子または4d電子をもった元素を含有することが好まし
く、上記3d電子または4d電子をもった元素がTi,
Cr,Ce,Pr,Sm,Nd,Ho,Er,Tm,Y
bのうち少なくとも1種であることが好ましい。
【0016】
【0017】
【作用】本発明の単結晶の製造方法においては、バナジ
ン酸イットリウムを母結晶とする単結晶を製造した後
に、上記単結晶に赤外線ランプを照射して加熱処理し、
バナジン酸イットリウムを母結晶とする単結晶が赤外線
を吸収する性質を利用して上記単結晶を加熱するため、
該単結晶が短時間で高温まで昇温される。
【0018】そして、このように加熱処理することから
単結晶の着色が解消される。
【0019】また、本発明のように単結晶の加熱を赤外
線ランプの照射により行うようにすれば、熱源である赤
外線ランプが比較的安価であることから、加熱処理のコ
ストが比較的安価となる。さらに、加熱炉を構成する場
合にも炉材を従来のヒータ環状炉に使用する炉材ほどイ
ナーシャの大きいものとする必要がなく、昇温が容易と
なり、加熱処理が短時間で容易に行われる。
【0020】さらにまた、本発明において、加熱処理の
際の雰囲気ガスの酸素濃度が0.8〜20%とされてい
ると、単結晶の着色がより解消される。
【0021】
【実施例】以下、本発明を適用した具体的な実施例につ
いて図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本実施
例の単結晶の製造方法においては、単結晶の製造をフロ
ーティングゾーン法を適用した単結晶製造装置により行
うものとし、上記単結晶を加熱処理(アニール処理)す
るための赤外線ランプの照射を上記単結晶製造装置を用
いて行うものとした。
【0022】本実施例で使用した単結晶製造装置は、図
1に示すように、赤外線集光加熱型育成炉2内に配され
る原料棒1−1の所定の位置に、上記赤外線集光加熱型
育成炉2内に配される赤外線ランプ3,4の赤外線を集
光照射して溶融帯1−0を形成し、上記原料棒1−1を
所定の速さで図中下方に送り出す上部シャフト5と上記
原料棒1−1を所定の速さで図中下方に引き下げる下部
シャフト6により原料棒1−1あるいは種結晶1−2を
移動させることにより溶融帯を原料棒1の図中上方に相
対的に移動させて、溶融帯下端部を順次単結晶化して連
続的に単結晶を製造するものである。
【0023】上記赤外線集光加熱型育成炉2は、楕円の
一端部を切り欠いた略楕円形の断面の空洞部7a,7b
をそれぞれ有する炉体2a,2bが、上記空洞部7a,
7bを対向させるようにして突き合わされたものであ
る。そして、上記赤外線集光加熱型育成炉2内には、断
面が、2個の楕円の一方の焦点同士を重ねた形状、いわ
ゆる双楕円形の空洞部7が形成され、上記空洞部7の中
心は双楕円形の重ねた焦点となる。このとき、炉体2
a,2bの空洞部7a,7bの壁面が反射鏡となされて
いるため、空洞部7の壁面は双楕円面鏡となる。
【0024】また、上記赤外線集光加熱型育成炉2には
その中央を貫通するように図中上下方向に延在する石英
管8が設けられており、該石英管8内の図中上下方向に
は雰囲気ガス流入口9と雰囲気ガス排気口10が設けら
れている。そして、雰囲気ガスの充填された石英管8内
において、原料棒1−1及び原料棒1−1あるいは種結
晶1−2は上部シャフト5,下部シャフト6により保持
され、双楕円形の空洞部7の中心、すなわち重ねた焦点
上にその一部が位置するように配されている。
【0025】さらに、上記上部シャフト5には駆動装置
11が接続され、原料棒1−1を回転させながら図中下
方に送り出すことが可能とされており、下部シャフト6
にも駆動装置12が接続されて、原料棒1−1あるいは
種結晶1−2を回転させながら図中下方に引き下げるこ
とが可能なようになされている。なお、上記駆動装置1
2により下部シャフト6は原料棒1−1あるいは種結晶
1−2を図中上方に送り出すことも可能とされている。
【0026】また、上部シャフト5の先端部には図示し
ないフックが設けられて原料棒1−1を保持できるよう
になされ、下部シャフト6の先端部は図示しないアルミ
ナのチューブで芯出しされて原料棒1−1あるいは種結
晶1−2を固定できるようになされているが、上部シャ
フト5の先端部も同様の構成としても構わない。
【0027】そして、上記赤外線集光加熱型育成炉2の
炉体2a,2bの空洞部7a,7bの他方の焦点、すな
わち双楕円形の空洞部7の焦点にそれぞれ位置するよう
に一対の赤外線ランプ3,4が配されている。
【0028】従って、双楕円形の空洞部7の焦点に位置
する一対の赤外線ランプ3,4から照射される赤外線
は、空洞部7壁面の双楕円面鏡により反射されて、原料
棒1−1の空洞部7の重ねた焦点に位置する部分に必ず
集光され、この部分が加熱されて溶融帯となる。なお、
上記単結晶製造装置においては、赤外線ランプ3,4と
して、ハロゲンランプを使用しているが、キセノンラン
プの使用も可能である。
【0029】また、上記赤外線集光加熱型育成炉2は、
炉体2a,2bを図中左右方向に移動させて開閉扉とし
て炉の開閉を可能とし、この開閉部から原料棒の取り付
け,取り外し、単結晶の取り出しを可能としている。
【0030】なお、上記単結晶製造装置においては、赤
外線集光加熱型育成炉2内部を観察できるように、該赤
外線集光加熱型育成炉2に図示しない観察用の窓が設け
られており、さらにこの観察用の窓に向けてレンズ1
3,フィルター14を介してビデオカメラ15が設けら
れている。
【0031】本実施例の単結晶の製造方法においては、
先ず上記単結晶製造装置により単結晶の製造を行う。そ
して例えば原料棒同士から単結晶の製造を行う場合に
は、先ず、雰囲気ガスの充填された石英管8内におい
て、上部シャフト5に原料棒を保持させるとともに、下
部シャフト6に別の原料棒を保持させる。
【0032】次に、上部シャフト5,下部シャフト6に
保持された原料棒を回転させ、例えば上部シャフト5に
保持される原料棒の先端部に、一対の赤外線ランプ3,
4の赤外線を空洞部7の双楕円面鏡により反射させて集
光して照射し、上記先端部を加熱して溶融させ、メルト
を形成する。
【0033】続いて、上部シャフト5に保持される原料
棒1−1と下部シャフト6に保持される原料棒1−1あ
るいは種結晶1−2をメルトを介して接合させ、図1中
に示すような溶融体を形成させる。
【0034】次に、上記メルトを最初の溶融帯とし、上
部シャフト5及び下部シャフト6により上記原料棒1−
1あるいは種結晶1−2を所定の速さで図中下方に引き
下げて移動させることにより上記溶融帯を原料棒の図中
上方に相対的に移動させ、溶融帯の下端部を順次単結晶
化して連続的に単結晶を製造し、最終的には上部シャフ
ト5側の原料棒全体を単結晶化する。
【0035】次に、本実施例の単結晶の製造方法におい
ては、上記のようにして製造された単結晶に対してアニ
ール処理を行う。すなわち、本実施例においては、上記
単結晶製造装置の赤外線集光加熱型育成炉2内の赤外線
ランプ3,4を調整して単結晶の温度がアニール処理に
適した温度となるように赤外線を照射するとともに、単
結晶を下部シャフト6により図中上方に送り出して単結
晶を図中上方に移動させて、単結晶の赤外線照射位置を
図中下方に移動させて行き、単結晶を順次アニール処理
する。
【0036】従って、本実施例の単結晶の製造方法にお
いては、バナジン酸イットリウムを母結晶とする単結晶
を製造した後に、上記単結晶に赤外線ランプを照射して
加熱処理し、バナジン酸イットリウムを母結晶とする単
結晶が赤外線を吸収する性質を利用して上記単結晶を加
熱することとなり、該単結晶が短時間で高温まで昇温さ
れ、加熱処理が短時間で容易に行われる。
【0037】そして、上記単結晶を加熱処理することか
ら上記単結晶の着色が解消され、該単結晶の光学的特性
が向上する。
【0038】また、本実施例のように単結晶の加熱を赤
外線ランプの照射により行うようにすれば、熱源である
赤外線ランプが比較的安価であることから、加熱処理の
コストが比較的安価となる。
【0039】さらに、本実施例においては、アニール処
理のための加熱炉を単結晶製造のための赤外線集光型加
熱育成炉と兼用しており、安価に単結晶を製造できる。
【0040】また、アニール処理用の加熱炉を別途構成
する場合にも、本発明のように熱源を赤外線ランプとす
れば、炉材を従来のヒータ環状炉に使用する炉材ほどイ
ナーシャの大きいものとする必要がなく、昇温が容易と
なり、加熱処理が短時間で容易に行われる。
【0041】続いて、本実施例の単結晶の製造方法によ
り、実際に単結晶の製造を行った。
【0042】原料棒の作製 先ず、原料棒の作製を行った。最初に、純度4Nの酸化
イットリウム試薬(Y23 )の灼熱減量を空気中で1
000℃×10時間で加熱処理して求め、純度4Nの五
酸化バナジウム試薬(V25 )の灼熱減量を空気中で
500℃×10時間で加熱処理して求めた。そして、上
記Y23 及びV25 を1:1のモル比となるように
秤量した。なお、このとき、本実施例においては、添加
剤として、例えばTi,Cr,Ce、Pr,Sm,N
d、Ho、Er、Tm,Yb等を添加してもよく、上記
添加剤を含有するYVO4 を母結晶とする単結晶はレー
ザ材料として好適である。
【0043】次に、これらを分散媒としてエタノールを
用いて湿式混合して乾燥させて原料粉を作製した。そし
て、上記原料粉を直径が6〜8mm程度の袋状の生ゴム
(ラバー)内に充填し、これに静水圧3kg/cm2
圧力をかけて成形して原料棒とした。次に、この原料棒
を空気中で1300℃で3〜6時間程度焼成した。得ら
れた原料棒は、直径が約5〜8mm程度で長さは100
mm程度であった。
【0044】原料棒同士からの種結晶の製造 先ず、上記原料棒の直径5.2mmのものを長さ20m
m程度で切断し、長さ20mmの原料棒を前述の赤外線
集光加熱型育成炉2内の下部シャフト6にアルミナのチ
ューブで芯出しして保持させ、上記原料棒の切断した残
りを上部シャフト5に白金のフックにより保持させた。
【0045】そして、雰囲気ガスとして窒素ガスを使用
し、予め雰囲気ガス流入口9から流量を毎分2.5リッ
トルとして流入させておいた。
【0046】続いて、上部シャフト5に保持された原料
棒を駆動装置11により20rpmで回転させ、下部シ
ャフト6に保持された原料棒を駆動装置12により反対
方向に10rpmで回転させながら、一対の赤外線ラン
プ3,4により赤外線を上部シャフト5,下部シャフト
6に保持された原料棒の先端に照射した。
【0047】なお、赤外線ランプ3,4としては、10
0V−1.5kWのハロゲンランプを用い、該赤外線ラ
ンプ3,4の出力制御は電圧制御により行った。
【0048】赤外線の照射は、はじめ赤外線ランプ3,
4の電圧を原料棒が溶融すると思われる電圧よりも低め
の電圧まで2時間程度かけて自動的に上げ、続いて原料
棒の先端を観察しながら原料棒の先端が溶融するまで手
動で上げて行い、溶融部分であるメルトを介して原料棒
同士を接合させて図1中に示すような形状の原料棒1と
した。
【0049】続いて、上記メルトを最初の溶融帯とし、
結晶成長速度を5.0mm/hとするべく、上部シャフ
ト5を3.8〜5.0mm/hの速度で回転させるとと
もに下部シャフト6を5.0mm/hの速さで回転させ
て上記原料棒1を図中下方に移動させ、溶融帯を原料棒
1の図中上方に相対的に移動させ、溶融帯の下端部を順
次単結晶化して連続的に結晶を製造し、その長さを30
mmとした。
【0050】上記のようにして製造された結晶は棒状に
形成されるが、結晶の成長方向が下部シャフト6上の原
料棒1−1を図中下方に引き下げる方向と上部シャフト
5の原料棒1−1の芯出しが少しずれていても製造され
た結晶の長さが30mm程度になるとほぼ引き下げる方
向に一致していた。そして、得られた結晶の径は約4m
m程度であった。
【0051】このようにして原料棒同士から結晶を製造
すると、種結晶を用いていないことから、結晶の成長方
位は製造毎に異なる。そこで、上記結晶の製造を数回行
ったところ、結晶の優先成長方位が得られる。上記条件
にて原料棒同士からの結晶の製造を数回行い、c軸育成
が出来る結晶を作成した。上記c軸の方位に沿って成長
した結晶は黄色く着色していた。
【0052】種結晶を用いた単結晶の製造(その1) 次に、上記のようにして得たc軸育成用の結晶を種結晶
として単結晶の製造を行った。すなわち、上記種結晶を
前述の赤外線集光加熱型育成炉2内の下部シャフト6に
原料棒の代わりにアルミナのチューブで芯出しして保持
させ、直径が5〜10mmで長さが100mm程度の原
料棒を上部シャフト5に白金のフックにより保持させ、
これらを用いて単結晶の製造を行った。
【0053】このとき、雰囲気ガスとして窒素ガスと酸
素ガスの混合ガスを使用するものとし、先ず、アニール
処理の際の雰囲気ガス中の酸素濃度を確保するために、
ローターポンプ,ターボ分子ポンプでフローティングゾ
ーン法のベルジャーに相当する図1中の石英管8内を雰
囲気ガス排気口10から排気し、窒素ガスの流量が毎分
2.5リットル、酸素ガスの流量が毎分0.02リット
ルとなるように雰囲気ガス流入口9から石英管8内に各
ガスをマスフローコントローラで流して制御し、雰囲気
ガス中の酸素濃度を0.8%とした。
【0054】続いて、上部シャフト5に保持された原料
棒を駆動装置11により6〜30rpmで回転させ、下
部シャフト6に保持された種結晶を駆動装置12により
反対方向に6〜10rpmで回転させながら、一対の赤
外線ランプ3,4により赤外線を上部シャフト5に保持
された原料棒及び下部シャフト6に保持された種結晶の
先端に照射した。
【0055】なお、赤外線ランプ3,4としては、10
0V−1.5kWのハロゲンランプを用い、該赤外線ラ
ンプ3,4の出力制御は電圧制御により行うものとし
た。
【0056】赤外線の照射は、はじめ赤外線ランプ3,
4の電圧を原料棒,種結晶が溶融すると思われる電圧よ
りも低めの電圧まで2時間程度かけて自動的に上げ、続
いて原料棒の先端を観察しながら手動で上げて行った。
そして、原料棒及び種結晶の先端が溶融し始めた後、溶
融部分であるメルトを介して種結晶と原料棒を接合させ
て図1中に示す原料棒1と同様の形状とした。
【0057】次に、上記メルトを最初の溶融帯とし、上
部シャフト5を6.5rpmで回転させるとともに下部
シャフト6を6rpmで反対方向に回転させて種結晶1
−2を図中下方に移動させ、溶融帯を原料棒1−1の図
中上方に相対的に移動させ、溶融帯の下端部を順次単結
晶化して連続的にYVO4 を母結晶とし、c軸方向に成
長する単結晶を製造した。なお、このときの結晶成長速
度は毎時5mmとされ、赤外線ランプの電圧は70V前
後であった。
【0058】続いて、赤外線ランプの電圧を緩やかに下
げて単結晶の温度を緩やかに下げ、原料棒を単結晶から
切り離した。
【0059】次に、石英管8内の雰囲気ガス中の酸素濃
度を結晶育成中と同様に0.8%に保ったままで、赤外
線ランプ3,4の電圧を65Vまで自動で緩やかに下げ
た後、電圧を65Vに保持した状態で赤外線ランプ3,
4により赤外線を照射しながら、下部シャフト6に保持
された種結晶上に育成された単結晶を毎時1.5mmの
速度で、9時間程かけて図中上方に移動させた。
【0060】すなわち、上記単結晶のうち上部シャフト
5側の先端部13mmを、図中上方に移動させながら赤
外線ランプの電圧65Vに相当する温度でアニール処理
した。アニール処理後、単結晶の移動を止め、終夜、緩
やかに徐冷した。
【0061】そして、室温まで冷却された単結晶を取り
出したところ、単結晶の上部シャフト5側の先端部13
mm程度が透明になっており、下部シャフト6側の最初
に育成された部分は黄色く着色されたままであった。な
お、この単結晶をサンプル1と称する。
【0062】種結晶を用いた単結晶の製造(その2) 次に、上述の単結晶の製造と略同様の製造方法で、アニ
ール処理の際の雰囲気ガス中の酸素濃度のみ変更した製
造方法で単結晶の製造を行った。
【0063】すなわち、上述の製造方法と同様にして単
結晶を製造し、その後、雰囲気ガス中の酸素濃度を変更
して上述の単結晶の製造と同様にアニール処理を行っ
た。具体的には、単結晶を原料棒より切り離した後、雰
囲気ガス中の酸素濃度を5,10,20,100%と変
化させてそれぞれの条件下でアニール処理を行い、単結
晶を得た。
【0064】なお、アニール処理の際の赤外線ランプの
電圧は65Vとし、製造された単結晶を毎時1.5mm
の速度で、9時間程かけて図中上方に移動させるものと
した。
【0065】上述の単結晶の製造方法と同様に、室温ま
で冷却された単結晶を観察したところ、上部シャフト5
側の先端部13mm程度が透明になっていた。なお、酸
素濃度が5,10,20,100%の条件下でアニール
処理された単結晶をそれぞれサンプル2〜5と称する。
【0066】種結晶を用いた単結晶の製造(その3) さらに、上述の単結晶の製造と略同様の製造方法で、ア
ニール処理の際の雰囲気ガス中の酸素濃度を零とし、窒
素ガスのみとした製造方法で単結晶の製造を行った。
【0067】すなわち、上述の製造方法と同様にして単
結晶を製造し、その後、雰囲気ガス中の酸素濃度を零と
して上述の単結晶の製造と同様にアニール処理を行っ
た。
【0068】具体的には、単結晶を原料棒より切り離し
た後、雰囲気ガス中の酸素濃度を0%とし、窒素ガスの
みとしてアニール処理を行い、単結晶を得た。
【0069】このときの赤外線ランプの電圧は65Vと
したが、アニール処理中に単結晶が融けるトラブルが発
生した。
【0070】そこで、再度、単結晶を製造し、アニール
処理の際の赤外線ランプの電圧を57.5Vに下げ、単
結晶の温度を下げてアニール処理を行った。
【0071】なお、このとき、製造された単結晶を毎時
1.5mmの速度で、9時間程かけて図中上方に移動さ
せるものとした。
【0072】上述の単結晶の製造方法と同様に、室温ま
で冷却された単結晶を観察したところ、単結晶の着色は
余り低減されていなかった。なお、この単結晶をサンプ
ル6と称する。
【0073】種結晶を用いた単結晶の製造(その4) 次に、上記種結晶を用いた単結晶の製造(その3)と同
様の製造方法で、アニール処理の際に単結晶を移動させ
ないようにした製造方法で単結晶の製造を行った。
【0074】具体的には、単結晶を原料棒より切り離し
た後、上記単結晶を一度、室温まで冷却した。そして、
雰囲気ガス中の酸素濃度を0%とし、窒素ガスのみとし
て雰囲気ガス中の酸素濃度を零とした。そして、次に、
赤外線ランプの電圧を2時間で0Vから57.5Vまで
上昇させ、単結晶を室温から昇温させ、この状態で単結
晶を移動させないで9時間のアニール処理を行った。な
お、この単結晶をサンプル7と称する。
【0075】各単結晶の透過率測定(その1) 続いて、上記のようにして得られたサンプル1〜5につ
いて透過率の測定を行った。すなわち、サンプル1〜5
のアニールされている部分(上部シャフト側の先端部1
3mm程度)の先端から10mm程度の領域を切り出
し、鏡面研磨をし、透過率の測定を行った。上記のよう
に先端から10mm程度の領域を切り出すのは、下部シ
ャフト側の雰囲気ガスの交換に影響されている可能性の
ある部分を除去するためである。なお、比較のためにア
ニール処理していない単結晶も比較サンプルとして用意
し、これについても透過率を測定した。
【0076】各単結晶の透過光の周波数に対する透過率
の変化を図2に示す。図2中実線のみで示される結果が
比較サンプルの結果を示し、図中○がサンプル1の結果
を示し、図中◎がサンプル2の結果を示し、図中△がサ
ンプル3の結果を示し、図中×がサンプル4の結果を示
し、図中□がサンプル5の結果を示す。
【0077】図2の結果から、赤外線ランプの照射によ
りアニール処理されているサンプル1〜5においては、
アニール処理をしていない比較サンプルよりも透過率が
良好となることがわかった。また、アニール処理時の雰
囲気ガス中の酸素濃度が0.8〜10%のサンプル1〜
3においては、透過率特性にあまり差がなく良好であ
り、酸素濃度が20%となるサンプル4は透過率特性が
若干低下し、酸素濃度が100%となるサンプル5は透
過率特性はかなり良好であることがわかった。しかしな
がら、サンプル5においては、バナジウムが蒸散したよ
うな表面荒れが見られることもわかった。
【0078】すなわち、上記結果から、本発明の単結晶
の製造方法に従って赤外線ランプの照射によりアニール
処理されて製造される単結晶においては、単結晶の着色
が解消され、光学特性の一種である透過率が大幅に向上
し、光学材料として好適となることが確認された。
【0079】さらに、アニール処理の際の雰囲気ガス中
の酸素濃度を0.8〜20%、好ましくは15%以下と
することにより、製造される単結晶の透過率がさらに向
上することも確認された。
【0080】各単結晶の透過率測定(その2) 続いて、上記のようにして得られたサンプル6,7につ
いて透過率の測定を行った。すなわち、サンプル6,7
のアニールされている部分(上部シャフト側の先端部1
3mm程度)の先端から10mm程度の領域を切り出
し、鏡面研磨をし、透過率の測定を行った。上記のよう
に先端から10mm程度の領域を切り出すのは、雰囲気
ガスの交換に影響されている可能性のある部分を除去す
るためである。
【0081】結果を図3に示す。なお、図3中には上述
の比較サンプルの結果も併せて示すものとし、図3中実
線は比較サンプルの結果を示し、図3中破線はサンプル
6の結果を示し、図中一点鎖線はサンプル7の結果を示
す。
【0082】図3の結果から、アニール処理の際の雰囲
気ガス中の酸素濃度を零とし、単結晶を移動させたサン
プル6はアニール処理を行わない比較サンプルよりも若
干良好な透過率を示すことがわかった。一方、単結晶を
移動させなかったサンプル7の方がサンプル6よりも透
過率が高くなっていることもわかった。
【0083】これは、サンプル6においては、単結晶に
アニール処理を施すことにより透過率が若干向上するも
のの、赤外線ランプの電圧が低く、単結晶が昇温され難
い上、単結晶の移動により単結晶の昇温が十分になされ
ておらず、アニール処理が十分ではないのに対し、サン
プル7においては、赤外線ランプの電圧が低くても単結
晶を移動させないことから比較的昇温し易く、アニール
処理が比較的なされているためと考えられる。すなわ
ち、アニール処理の際の条件を工夫することにより、雰
囲気ガス中に酸素が含まれていなくても、単結晶のアニ
ール処理を十分に行い、その着色を解消できることが確
認され、光学特性の一種である透過率が向上し、光学材
料として好適となることが確認された。
【0084】赤外線ランプの電圧と単結晶の温度の関係 続いて、赤外線ランプの電圧と赤外線が照射される単結
晶の温度の関係を調査した。すなわち、上述の単結晶製
造装置の赤外線ランプ3,4の電圧と、赤外線集光加熱
型育成炉2内の赤外線が集光される位置の温度の関係
を、R型熱電対を用いて調査した。なお、このときの測
定範囲は、室温から1760℃までとした。結果を図4
中に○にて示す。
【0085】しかしながら、本発明においては、バナジ
ン酸イットリウムを母結晶とする単結晶が赤外線を吸収
する性質を利用して単結晶の加熱を行っており、上記熱
電対で測定された温度が実際の単結晶内部の温度を指示
していない可能性がある。
【0086】そこで、赤外線集光加熱型育成炉内部にY
VOよりなる原料棒を配し、原料棒中の赤外線の集光さ
れる位置に穴をあけて熱電対を埋め込んで原料棒内部の
温度を測定した。この結果も図4中に□により併せて示
す。
【0087】図4の結果からもわかるように、測定中、
赤外線ランプの電圧が低いうちは、熱電対を原料棒内に
配した場合の温度(原料棒内部の温度)は、熱電対のみ
を配した場合の温度よりも上昇が緩やかであった。
【0088】しかし、赤外線ランプの電圧の上昇に伴っ
て原料棒が変化しだすと同時に、熱電対を原料棒内に配
した場合の温度(原料棒内部の温度)は急激に上昇し
た。そして、このとき、熱電対を原料棒内に配した場合
の温度(原料棒内部の温度)は1800℃程度を示し
た。なお、上記1800℃の値は、熱電対のみを配した
場合の温度のデータから予想される外挿入直線上にのる
ものと思われる。すなわち、原料棒が溶融し始める温度
近辺の領域、言い換えればアニール処理を行う温度領域
においては、原料棒内部の温度が熱電対のみを配した場
合の温度と一致することが確認された。
【0089】従って、これらの結果から、原料棒の径の
大きさ等の形状効果を考慮しても、アニール処理を行う
温度領域においては、熱電対のみの測定温度は単結晶内
部の温度を示すものと考えても良いと思われる。そし
て、アニール処理時の赤外線ランプの電圧が57.5V
であるときの単結晶内部の温度は約1450℃であり、
赤外線ランプの電圧が65Vであるときの単結晶内部の
温度は約1750℃であると思われる。
【0090】上述の実施例においては、赤外線ランプよ
り照射される赤外線を一点に集光させてアニール処理を
行っているが、上記赤外線を単結晶の長さ方向に直線線
状に集光させて照射するようにすれば、単結晶の移動時
間を短縮することができ、加熱処理を更に短時間で容易
に行うことが可能となる。
【0091】また、上述の実施例においては、単結晶の
バルクをそのままアニール処理しているが、バルクから
必要な試料を切り出した後、アニール処理を行っても良
い。
【0092】
【0093】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明の単結晶の製造方法においては、バナジン酸イットリ
ウムを母結晶とする単結晶を製造した後に、上記単結晶
に赤外線ランプを照射して加熱処理し、バナジン酸イッ
トリウムを母結晶とする単結晶が赤外線を吸収する性質
を利用して上記単結晶を加熱するため、該単結晶が短時
間で高温まで昇温され、加熱処理が短時間で容易に行わ
れる。
【0094】そして、このように加熱処理することから
単結晶の着色が解消され、上記単結晶の光学的特性が向
上する。
【0095】また、本発明のように単結晶の加熱を赤外
線ランプの照射により行うようにすれば、熱源である赤
外線ランプが比較的安価であることから、加熱処理のコ
ストが比較的安価となる。
【0096】さらに、加熱処理のための加熱炉を構成す
る場合にも炉材を従来のヒータ環状炉に使用する炉材ほ
どイナーシャの大きいものとする必要がなく、昇温が容
易となり、加熱処理が短時間で容易に行われる。
【0097】さらにまた、本発明において、加熱処理の
際の雰囲気ガスの酸素濃度が0.8〜20%とされてい
ると、単結晶の着色がより解消され、上記単結晶の光学
的特性がさらに向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】単結晶製造装置の一構成例を示す模式的に示す
断面図である。
【図2】各単結晶における透過光の波長と透過率の関係
の一例を示す特性図である。
【図3】各単結晶における透過光の波長と透過率の関係
の他の例を示す特性図である。
【図4】赤外線ランプの電圧と温度の関係を示す特性図
である。
【符号の説明】
1−0 溶融帯 1−1 原料棒 1−2 種結晶 2 赤外線集光加熱型育成炉 3,4 赤外線ランプ 5 上部シャフト 6 下部シャフト
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−14900(JP,A) 特開 平6−177479(JP,A) 特開 平7−17798(JP,A) 特開 昭58−48380(JP,A) 特開 平3−164492(JP,A) 特開 平5−178685(JP,A) 特開 平8−151298(JP,A) 実開 昭59−51072(JP,U) 実開 平2−122069(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C30B 1/00 - 35/00 JSTPlus(JOIS)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】バナジン酸イットリウムを母結晶とする単
    結晶を製造した後、加熱処理する単結晶の製造方法にお
    いて、 前記加熱処理が赤外線ランプの照射により行われ、前記
    加熱処理の際の雰囲気ガスの酸素濃度が0.8〜20%
    であることを特徴とする単結晶の製造方法。
  2. 【請求項2】前記単結晶が3d電子又は4d電子をもっ
    た元素を含有することを特徴とする請求項1記載の単結
    晶の製造方法。
  3. 【請求項3】前記3d電子又は4d電子をもった元素が
    Ti,Cr,Ce,Pr,Sm,Nd,Ho,Er,T
    m,Ybのうち少なくとも1種であることを特徴とする
    請求項2記載の単結晶の製造方法。
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EP1789823A1 (de) * 2004-09-17 2007-05-30 Universität Hamburg Strahlendurchlässiges bauelement sowie verfahren zur herstellung desselben
JP5004097B2 (ja) * 2008-03-19 2012-08-22 独立行政法人産業技術総合研究所 結晶欠陥の回復方法、結晶体の作製方法、パターン形成方法、x線量の検出体

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