JP3531115B2 - ネジインサート挿入工具のマンドレル先端部構造 - Google Patents

ネジインサート挿入工具のマンドレル先端部構造

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JP3531115B2
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茂美 細江
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日本ドライブイット株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明はネジインサートを被加工
物のネジ孔に螺着固定するインサート挿入工具に係り、
特にインサートを先端部に螺着させるマンドレル先端部
構造に関する。 【0002】 【従来の技術】ネジインサートは図1及び図8に示す如
く、横断面菱形のステンレス鋼等の耐蝕性ワイヤーを密
巻コイル状に形成すると共に、その先端部を直径線上に
折り曲げてタング1を形成し、タングの根元近傍に欠切
部10を設け、このタング1を後に折り取ることができる
ようにしたものである。このようなネジインサートは図
8に示す如く被加工物5のネジ孔6に装着し、このイン
サートの内側にボルトを着脱自在に螺着するものであ
る。それにより内ネジの補強と弛み止めを行うものであ
る。特に被加工物5がプラスチック材料の場合、インサ
ートをステンレス鋼等により製作することにより、内ネ
ジの保護を行うことができる。 【0003】このネジインサートを被加工物のネジ孔6
に螺着する挿入工具は図9に示す如く先端部に回転方向
に応じて昇降するマンドレル3を有し、その先端面に溝
部11が形成されている。インサートはこのマンドレル3
に装着され、インサートのタング1を溝部11に挿入し
て、それが係止される。そして、ネジインサート挿入工
具7のスイッチをオンして、マンドレル3を回転しつつ
ネジインサート2を被加工物5のネジ孔6に螺着する。
この螺着作業が完了すると、マンドレル3を一端上昇さ
せ、ネジインサート2のタング1とマンドレル3の溝部
11との係合を外し、マンドレル3を逆転しつつ上昇させ
ればよい。 【0004】また、他のネジインサートの取付工具とし
て、特公昭46−9800号公報記載のものが提案され
ていた。この取付工具は、軸部の外周に雄ネジが形成さ
れ、その軸部の先端面に軸線方向に孔が開けられ、その
雄ネジの先端から孔に向かう壁部が形成されたものであ
る。その先端面は螺旋状に形成されている。そして、ネ
ジインサートのタングを取付工具の先端面の壁面に係止
させて、ネジ孔に螺着させる。また、逆方向に回転させ
ることによりネジインサートのタングを取付工具の先端
面の壁面から外し、さらにその取付工具を逆回転させて
ネジインサートから離脱させるものである。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】前者のネジインサート
挿入工具は、ネジインサートを被加工物に螺着締結した
後に、このマンドレルを一旦上昇させ、ネジインサート
のタングとマンドレルの溝部との係合を外してから、マ
ンドレルを引き戻す必要があった。そのため、ネジイン
サート挿入工具の構造が複雑となると共に、作業の連続
性に欠ける欠点があり、より迅速な作業性が要求されて
いた。 次に、後者のネジインサートの取付工具は、軸部
の先端面に一つのみの壁面が存在し、そこにネジインサ
ートのタングが係止されているものであるから、使用の
際、マンドレル先端からネジインサートのタングが外れ
易い欠点があった。 そこで本発明は、ネジインサートの
取付けに際しては外れ難く且つ、装着終了後にはより迅
速にマンドレルをネジインサートから取り外すことがで
きる取扱い易いマンドレルを提供することを課題とす
る。 【0006】 【課題を解決するための手段】本発明は、挿入対象であ
るネジインサート(2) は、コイル状に形成され、その先
端部に、コイルの中心側へ、のの字状のタング(1) が折
り曲げられたものであり、 可逆回転されるマンドレル
(3) の先端部外周に雄ネジ(4) が形成され、その雄ネジ
(4) に前記ネジインサート(2) を着脱自在に螺着して、
そのネジインサート(2) を被加工物(5) のネジ孔(6) に
螺着させるネジインサート挿入工具(7) のマンドレル先
端部構造において、 前記マンドレル(3) の先端面(8)
に、その直径線上にその一方の縁から、溝状の段差が形
成され、前記雄ネジ(4) の先端に向かう螺旋の回転方向
とは逆向きの位置となる段差の一方の壁部(9) が、それ
に対向する他方の壁部(9a)より高く形成され、その先端
面(8) は前記一方の壁部(9) の先端縁から他方の壁部(9
a)の先端縁に螺旋状に形成され、 前記マンドレル(3) を
前記先端に向かう螺旋方向に前記ネジインサート(2) 内
で回転したとき、そのタング(1) が前記一方の壁部(9)
に係止されると共に、そのタング(1) がその一方の壁部
(9) と他方の壁部(9a)との段差内に嵌着され、 その係止
状態で、係止方向とは逆向きに前記マンドレル(3) を回
転したとき、前記タング(1) が前記他方の壁部(9a)を乗
り越えて、前記係止状態が解除されるように構成された
ことを特徴とするネジインサート挿入工具のマンドレル
先端部構造である。 【0007】 【作用】本発明のマンドレル先端部構造によれば、図1
の如くマンドレル(3) を矢印方向に回転しつつネジイン
サート(2) に螺着締結すると、その終端でネジインサー
ト(2) のタング(1) が壁部(9) に係止されると共に、そ
のタング(1) が壁面に対向する他の壁面(9a)との間の溝
部に嵌着され、安定して保持される。その状態でネジイ
ンサート(2) を被加工物のネジ孔に螺着締結させること
ができる。 次に、マンドレル(3) を矢印方向と逆方向に
回転させることにより、ネジインサート(2) のタング
(1) が壁面(9) に対向する他方の壁面(9a)を乗り上げ、
溝からから脱し、その回転に伴ってマンドレル(3) が上
昇し、ネジインサート(2) が被加工物のネジ孔に残存
し、ネジインサート挿入作業を完了する。従って本構造
によれば、マンドレルを正転及び逆転する作業のみで、
ネジインサート(2) を被加工物のネジ孔に安定して装着
し、次いでマンドレルを取り外すことが可能となる。 【0008】 【実施例】次に、図面に基づいて本発明の実施例につき
説明する。図1は本発明のマンドレル3のマンドレル先
端部構造を示す斜視図であり、図2は図1のII−II矢視
断面図、図5はそのマンドレル3の全体的斜視図。図3
は同マンドレル3をネジインサート2に挿入係止した状
態を示す斜視図。図6は同マンドレル3及びネジインサ
ート2の装着状態における軸線上の断面図。又図7は同
マンドレルを有するネジインサート挿入工具7の全体図
を示し、図8は同マンドレルにより被加工物5にネジイ
ンサート2を装着した状態を示す縦断面図である。この
マンドレル3は図1〜図3,図5に示す如く軸の先端部
に雄ネジ4が形成されている。この雄ネジ4は、断面菱
形の線材からなるネジインサート2の内ネジに整合する
ように形成されている。そしてその先端面8には直径線
上を境に、先端に向かう螺着方向に対して反対側の面に
壁部9が形成され、該壁部9側が高く、それと逆側が低
い段差部として形成されている。さらにその壁部9側に
中心部が平面半円状にえぐれた凹陥部12を有する。この
半円状凹陥部12は図3に示すネジインサート2のタング
1からマンドレル3の先端部を容易に外れ易くするもの
である。その壁部9は先端面8の直径線上の縁部におい
てマンドレル3のタング1の高さよりも僅かに高く形成
されている。 【0009】又、この先端面8は一方の縁部から他方の
縁部に向かい次第に低く形成されている。そして、壁部
9に対向する面側はタング1の幅に相当する溝部分を挟
んで平面高さがタング1の高さの半分に満たないよう
に、例えばタングの高さの 1/4程度に形成されている。
そして、先端面の周縁は段差の低い面の外周から段差の
高い外周縁に向かって円滑に螺旋状に次第に高くなるよ
うに形成されている。そのため、マンドレル3を矢印方
向である右回転(正転)しつつネジインサート2内に挿
入すると、マンドレル3の雄ネジ4とネジインサート2
の内ネジとが螺着する。そして、ネジインサート2の先
端までマンドレル3の先端が達すると、ネジインサート
2のタング1が壁部9に係止される。即ち、図3又は図
6の如くタング1の端面が壁部9に当接する。この状態
で被加工物5のネジ孔6にマンドレル3を正転しつつ下
降すると、図8の如く被加工物5のネジ孔6にネジイン
サート2が装着される。この装着が完了したときマンド
レル3を逆転することにより、タング1が壁部9から外
れて図3の実線の状態から鎖線の状態に相対移動する。
即ち、マンドレル3の先端中心の回りにタング1が回転
する。このときタング1の先端部はマンドレル3先端面
の凹部12内を回動し、マンドレル先端とタング1とが円
滑に離反する。そこでそのままマンドレル3を逆転すれ
ば、マンドレル3の雄ネジ4をネジインサート2から外
すことができる。なお、マンドレル3の先端面は図4の
ような形状でもよい。 【0010】 【発明の効果】本発明の構造は、マンドレル先端面に
その直径線上にその一方の縁から、溝状の段差が形成さ
れ、雄ネジの先端に向かう螺旋の回転方向とは逆向きの
位置となる段差の一方の壁部が、それに対向する他方の
壁部より高く形成されているそして、その先端面は前
記一方の壁部の先端縁から他方の壁部の先端縁に螺旋状
に形成されている。そしてネジインサートを締結方向に
回転したとき、タングが一方の壁部に係止されると共
に、そのタングが一方の壁部と他方の壁部との段差内に
嵌着され、ネジインサートをネジ孔に安定して螺着締結
することができる。 次いで、逆方向に回転したとき、タ
ングが他方の壁部を乗り越えて係止状態が解除され、
ンドレルをインサートから離脱することができる。その
ため、作業の連続性を確保し、全体として多数のインサ
ートの取付け作業を迅速且つ確実に行い得る効果があ
る。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明のマンドレル先端部構造の要部斜視略
図。 【図2】図1のII−II矢視断面図。 【図3】同マンドレルの雄ネジ4にネジインサート2を
装着した状態を示す斜視図。 【図4】同マンドレルの他の実施例の要部斜視図。 【図5】マンドレルの全体的斜視図。 【図6】同装着状態の縦断面図。 【図7】同マンドレルを有するネジインサート挿入工具
7の全体図。 【図8】同マンドレルにより被加工物5に装着されたネ
ジインサート2の縦断面図。 【図9】従来型マンドレルを有するネジインサート挿入
工具7の要部を示す。 【符号の説明】 1 タング 2 ネジインサート 3 マンドレル 4 雄ネジ 5 被加工物 6 ネジ孔 7 ネジインサート挿入工具 8 先端面 9 壁部9a 壁部 10 欠切部 11 溝部 12 凹部

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 挿入対象であるネジインサート(2) は、
    コイル状に形成され、その先端部に、コイルの中心側
    へ、のの字状のタング(1) が折り曲げられたものであ
    り、 可逆回転されるマンドレル(3) の先端部外周に雄ネジ
    (4) が形成され、その雄ネジ(4) に前記ネジインサート
    (2) を着脱自在に螺着して、 そのネジインサート(2) を
    被加工物(5) のネジ孔(6) に螺着させるネジインサート
    挿入工具(7) のマンドレル先端部構造において、 前記マンドレル(3) の先端面(8) にその直径線上に
    一方の縁から、溝状の段差が形成され、前記雄ネジ
    (4) の先端に向かう螺旋の回転方向とは逆向きの位置と
    なる段差の一方の壁部(9) が、それに対向する他方の壁
    部(9a)より高く形成され、その先端面(8) は前記一方の
    壁部(9) の先端縁から他方の壁部(9a)の先端縁に螺旋状
    に形成され、 前記マンドレル(3) を前記先端に向かう螺旋方向に前記
    ネジインサート(2) 内で回転したとき、そのタング(1)
    が前記一方の壁部(9) に係止されると共に、そのタング
    (1) がその一方の壁部(9) と他方の壁部(9a)との段差内
    に嵌着され、 その 係止状態で、係止方向とは逆向きに前記マンドレル
    (3) を回転したとき、前記タング(1) が前記他方の壁部
    (9a)を乗り越えて、前記係止状態が解除されるように構
    されたことを特徴とするネジインサート挿入工具のマ
    ンドレル先端部構造。
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