JP3530391B2 - 帯状部材の最大直角度測定方法および当該測定方法を用いたトリミング処理方法、ならびに当該測定方法に用いられる測定装置 - Google Patents

帯状部材の最大直角度測定方法および当該測定方法を用いたトリミング処理方法、ならびに当該測定方法に用いられる測定装置

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JP3530391B2 JP21731298A JP21731298A JP3530391B2 JP 3530391 B2 JP3530391 B2 JP 3530391B2 JP 21731298 A JP21731298 A JP 21731298A JP 21731298 A JP21731298 A JP 21731298A JP 3530391 B2 JP3530391 B2 JP 3530391B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は帯状部材の最大直角
度測定方法および当該測定方法を用いたトリミング処理
方法、ならびに当該測定方法に用いられる測定装置に関
する。さらに詳しくは高速圧延ラインなどに適用でき、
しかも設備コストが安価な帯状部材の最大直角度測定方
法および当該測定方法を用いたトリミング処理方法、な
らびに当該測定方法に用いられる測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】圧延鋼板などの帯状部材を所定の長さの
矩形形状の切板に順次切断するばあい、切板の4角の角
度がほぼ正確に90度になるかを調べるために、切断前
または切断後において、所定の長さAにおける幅方向の
変位量Bの割合である直角度(=B/A)を測定する必
要がある。
【0003】とくに、切断前の帯状部材について直角度
を測定すれば、当該直角度が所定の許容基準を超えたば
あいに、帯状部材の端面部分を削ってトリミングするな
どして、切断前に直角度を補正することができる。
【0004】従来において、切断前の帯状部材について
自動的に直角度を測定する方法として、帯状部材の一方
の端面において、切断位置から所定間隔だけ離間した位
置(たとえば、カット位置から60mm、700mmだ
けそれぞれ離間した位置)に端面検出器を2個設置し、
当該2個の端面検出器によって搬送される帯状部材の幅
方向の変位を微小の測定ピッチ(刻み幅)ごとにそれぞ
れ検出し、これら2個の端面検出器からえられた2種類
の変位データを用いて直角度を逐次求める方法がある。
【0005】また、2個の端面検出器を用いる代わり
に、鋼帯の端部位置を検出するCCDカメラを2台を用
いて切断前の鋼帯の直角度を測定する直角度測定方法
が、特開平5−116021号公報に記載されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来における
2個の端面検出器を用いた直角度測定方法のばあい、直
角度が所定の許容基準を超えているか否かを判定するた
めには、微小の測定ピッチごとの直角度を逐次、計算機
の高速演算処理により求め、そののち判定する必要があ
る。
【0007】したがって、帯状部材の搬送速度が非常に
速いばあい、たとえば、2000mpm(m/分)以上
程度の高速圧延ラインなどのばあい、市販のパーソナル
コンピュータなどの計算機の演算速度ではラインスピー
ドに応じた直角度の計算が不可能である。そのため、従
来の直角度測定方法は高速圧延ラインなどの高速ライン
に適用できないという問題がある。
【0008】また、2個の端面検出器を互いに所定間隔
だけ離して設置する必要があるため、広い設置スペース
が必要である。
【0009】さらに、一般に用いられる端面検出器は、
発光用のレーザ発振子および受光用のCCDを備えた外
形変位センサなどの高価なものが採用される。そのた
め、2個の端面検出器を設けることは多額の設備投資に
なる。
【0010】以上の問題点は、前述のCCDカメラを2
台を用いた直角度測定方法についても同様にいえる。
【0011】本発明はかかる問題を解消するためになさ
れたものであり、高速圧延ラインなどに適用でき、しか
も設備コストが安価な帯状部材の最大直角度測定方法お
よび当該測定方法を用いたトリミング処理方法、ならび
に当該測定方法に用いられる測定装置を提供することを
目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の帯状部材の最大
直角度測定方法は、(a)帯状部材が巻き取られてなる
コイルから帯状部材を順次送り出す工程、(b)前記帯
状部材の前記コイルの外径に起因するウォークピッチ1
個分の区間における当該帯状部材の幅方向についての変
位量であるウォーク振幅を測定する工程、ついで(c)
前記ウォークピッチおよびウォーク振幅から帯状部材の
ウォークピッチ1個分の区間における最大直角度を求め
る工程を含んでおり、前記工程(b)および(c)を前
記ウォークピッチごとに行なうことを特徴とする。
【0013】前記帯状部材が圧延される鋼製ストリップ
であり、当該ストリップが巻き取られてなるストリップ
コイルが圧延機の入口側のペイオフリールに取り付けら
れており、圧延機の出口側に送り出される前記ストリッ
プのウォークピッチを圧延機の入口側の前記ストリップ
コイルの外径をもとに測定し、前記最大直角度を tanθ=a/D (1) (ここで、θは搬送方向に対するストリップの幅方向に
おける傾き、aはウォーク振幅、Dはストリップコイル
の外径)で求めるのが好ましい。
【0014】前記ウォークピッチごとのウォーク振幅を
求めるばあい、(a)今回の測定時のウォークピッチ1
個分あたりの前記帯状部材の変位の最大値と最小値との
差である振幅値を求め、(b)前回の測定時のウォーク
ピッチ1個分あたりの帯状部材の変位の平均値と今回の
測定時のウォークピッチ1個分あたりの帯状部材の変位
の平均値との差であるウォーク量を求め、(c)前記振
幅値からウォーク量を減ずることにより、ウォーク振幅
を求めるのが好ましい。
【0015】本発明のトリミング処理方法は、前記最大
直角度測定方法を用いたトリミング処理方法であって、
前記測定方法でえられた最大直角度が所定の許容基準を
こえるばあい、前記帯状部材を所定長さごとに切断する
前にコイル全量について帯状部材のトリミング処理をす
ることを特徴とする。
【0016】本発明の最大直角測定装置は、前記測定方
法に用いられる測定装置であって、前記コイルから送り
出される帯状部材の幅方向における変位量を測定するた
めの1個の幅方向変位センサ、前記帯状部材を送り出す
ライン速度を測定するためのライン速度センサおよび前
記コイルの外径を測定するためのコイル外径センサを備
えてなることを特徴とするものである。
【0017】
【発明の実施の形態】つぎに、図面を参照しながら本発
明の帯状部材の最大直角度測定方法および当該測定方法
を用いたトリミング処理方法、ならびに当該測定方法に
用いられる測定装置を詳細に説明する。図1は本発明の
一実施の形態を示す帯状部材の最大直角度測定装置のブ
ロック図であり、図2は図1のレーザ式幅方向変位セン
サの断面説明図、図3は図2のレーザ式幅方向変位セン
サによる測定の様子を模式的に示す概略説明図、図4は
図1の最大直角度測定装置を用いたトリミング処理の手
順を模式的に示す説明図、図5は本発明の最大直角度測
定方法を実行するためのシーケンサ制御盤における演算
の流れを示す説明図、図6はストリップコイルからスト
リップが送り出される状態を示す斜視説明図、図7は本
発明における最大直角度の求め方を説明するための正弦
波曲線を示すグラフおよび図8はストリップの片寄りの
様子を説明するための説明図である。
【0018】本発明の帯状部材の最大直角度測定方法
は、図6に示されるように、ストリップコイルCの外径
Dに起因した直角度の不揃いを検出することにより、切
断工程での不揃いの程度を検出できる方法である。
【0019】本実施の形態では、図6に示されるよう
に、帯状部材として、たとえば圧延される鋼製ストリッ
プSをコイル状に巻かれてなるストリップコイルCから
順次送り出したとき、ストリップコイルCの外径Dに起
因するウォークピッチpの1個分の区間ごとに、ストリ
ップSの幅方向のうねりが周期的にあらわれることに着
目して、正確にウォークピッチpごとの最大直角度を求
める方法である。
【0020】すなわち、(a)ストリップコイルCから
ストリップSを順次送り出し、(b)前記ストリップS
の前記ストリップコイルCの外径Dに起因するウォーク
ピッチpの1個分の区間における当該ストリップSの幅
方向についての変位量であるウォーク振幅aを測定し、
ついで(c)前記ウォークピッチpおよびウォーク振幅
aからウォークピッチpの1個分の区間における最大直
角度tan xを求める。前記工程(b)および(c)
をウォークピッチpごとに行なうことにより、ストリッ
プコイルCの全量について、各ウォークピッチpの最大
直角度を求めることができる。
【0021】なお、ストリップSの最大直角度と当該ス
トリップSを所定の長さごとに切断してえられる切板の
最大直角度とのあいだには相関関係が成立していること
が、発明者らの実験により確認されている。そのため、
ストリップSの最大直角度を、そのまま最終製品である
切板の最大直角度として考えてもよい。
【0022】本発明者らは、図6に示されるように、ス
トリップSに幅方向のうねりが生じるばあいにエッジ部
が略正弦波状の形状を呈することを新規に見出した。し
かも、この正弦波状の形状を見て最大直角度が生じる場
所がほぼ一定の条件であらわれることがわかった。
【0023】具体的には、圧延機入口側のペイオフリー
ルPOR(図4参照)におけるストリップコイルCに幅
方向における振動(横振れ現象)が生じれば、ストリッ
プSが圧延機に斜めに入射し、その結果、圧延されたス
トリップSのエッジ部が正弦波状に塑性変形する。
【0024】以下、図7(a)を参照しながら、最大直
角度の具体的な求め方を説明する。図7(a)には、ス
トリップSのエッジ部のうねりの形状を模式的に示す、
周期2π、振幅1の正弦波曲線が示されている。
【0025】図7(a)より明らかなように、前記スト
リップSのエッジ部が正弦波状(y=sin x)とな
っていることから角度が最大となるy=sin x上の
x=0゜の点における接線の傾きを最大直角度tan
xとする。
【0026】ここで、一般的には、関数y=f(x)上
の点(x1 ,f(x1 ))における接線の方程式、 y−f(x1 )=df(x)/dx×(x−x1 ) (2) を用いて、y=sin xの原点(0,0)における接
線の方程式を求める。
【0027】df(x)/dx=cos x、df
(x)/dxx=0=1を、式(2)に代入すれば、 y
−0=1×(x−0) ∴y=x のように求めることができる。
【0028】さらに、前記図7(a)のy=sin x
の周期2πを、1周期分の送出し方向の長さであるウォ
ークピッチpで置換すれば、図7(b)のグラフのよう
になる。
【0029】
【0030】さらに、圧延機出口側のウォークピッチp
は、圧延機入口側のストリップコイルCの外周の長さ
(外径Dのπ倍)にほぼ一致することが本発明者らの実
験により確認されている。
【0031】したがって、p=π×Dを前記式(3)に
代入すると、 tan x=a/D (4) として直角度がえられる。
【0032】たとえば、式(4)を用いれば、厳格材の
直角度管理値(直角度の許容される上限値)であるta
n xが0.07%、ストリップコイルCの外径Dが1
800mmのばあい、許容されるウォーク振幅aは、1
800×0.07%=1.26mmのように求めること
ができる。
【0033】また、ストリップSの変位には、周期的な
うねりの成分(ウォーク振幅a)の他にもストリップS
の片寄りの成分(ウォーク量w)が含まれているばあい
がある。そのばあい、ウォーク量wから分離されたウォ
ーク振幅aを求める必要がある。
【0034】ストリップSの片寄りには、図8に示され
るストリップSのエッジ部分の幅方向の変位の挙動を示
すグラフより明らかなように、急峻な片寄りのばあい
(図8(a)参照)および緩やかな片寄りのばあい(図
8(b)参照)の2種類がある。
【0035】ウォークピッチpごとのウォーク振幅aを
求めるばあい、今回の測定時のウォークピッチ1個分あ
たりのストリップSの変位の最大値W2maxと最小値
W2minとの差である振幅値(W2max−W2mi
n)を求め、前回の測定時のウォークピッチ1個分あた
りのストリップSの変位の平均値W1aveと今回の測
定時のウォークピッチ1個分あたりストリップSのの変
位の平均値W2aveとの差であるウォーク量W(=W
2ave−W1ave)を求め、前記振幅値(W2ma
x−W2min)からウォーク量W(=W2ave−W
1ave)を減ずることにより、ウォーク振幅aを求め
る。すなわち、a=(W2max−W2min)−(W
2ave−W1ave) (5)
【0036】この式(5)を用いて、前記急峻な片寄り
のばあい(図8(a)参照)および緩やかな片寄りのば
あい(図8(b)参照)の両方について、ウォーク振幅
aを求めることができる。
【0037】前記直角度tan xは、許容される上限
値として、ユーザの基準である直角度管理値があらかじ
め設定される。たとえば、直角度管理値として、製造さ
れる圧延鋼板が超厳格材のばあい直角度が0.06%以
上、厳格材のばあい直角度が0.07%以上、一般材の
ばあい直角度が0.15%以上のばあい、不良部分が発
生したとして、トリミング処理を、ストリップを所定長
さごとに切断する前にストリップコイル全量について、
ストリップのエッジ部に施すようにする。
【0038】なお、前記厳格材および超厳格材とは、直
角度管理値の上限値により分類された圧延鋼板の種別名
である。
【0039】切断前にストリップSをトリミングするの
は、うねりによってエッジが塑性変形したストリップS
を切断用のシャーに進入する角度を調整しても、許容範
囲内の直角度でせん断するには限界があり(塑性変形量
の1/2まで可能)、精度よくせん断するためには変形
したエッジ部分のトリミングが必要だからである。
【0040】前記最大直角度の測定をするための測定装
置として、図1に概要が示される簡易直角度検出機があ
る。なお、図1には、ストリップSの送出し方向から見
た当該ストリップSの幅方向断面が示されている。
【0041】図1に示される検出機は、前記ストリップ
コイルC(図4参照)から送り出されるストリップSの
幅方向における変位量を測定するための1個の幅方向変
位センサ1、ストリップSを送り出すライン速度を測定
するためのライン速度センサ2およびストリップコイル
Cの外径D(図4参照)を測定するためのコイル外径セ
ンサ3を備えている。
【0042】図4に示されるストリップSの圧延ライン
を見たばあい、ペイオフリールPORにストリップコイ
ルCがセットされている。ペイオフリールPORから送
り出されるストリップSは、圧延用の第1ドラムDR1
および第2ドラムDR2を経たのち、テンションリール
TRによって張力をかけられながら巻き取られる。
【0043】図4〜5において、前記幅方向変位センサ
1は、圧延機出口側である第2ドラムDR2とテンショ
ンリールTRとのあいだに配置されている。コイル外径
センサ3は、前記ペイオフリールPORの1回転の時間
でブライドルロールBR1が何回転するかを測定するこ
とにより前記コイル外径を測定するために、PORおよ
びBR1駆動用モータ(M1およびM2)に配置されて
いる。ライン速度センサ2は、BR1駆動用モータ(M
2)に配置されている。
【0044】幅方向変位センサ1は、図1に示されるよ
うに、アンプ4を介して最大直角度を計算するためのシ
ーケンサ制御盤11に接続されている。また、幅方向変
位センサ1は、サーボモータ5によって回転駆動される
ボールネジ6を備えた位置決め用直動ガイド9に対し
て、ストリップSの幅方向に沿って移動自在に取り付け
られている。具体的には、幅方向変位センサ1は、スラ
イド架台7にスライド自在に取り付けられ、かつボール
ネジ6に螺合する固定部材8の下部に取り付けられてい
る。サーボモータ5は、前記シーケンサ制御盤11に接
続されてる。
【0045】幅方向変位センサ1は、ストリップSの幅
方向の変位を検出するためのセンサであれば本発明では
とくに限定されないが、本実施の形態では図2に示され
るレーザ式外形変位センサが採用されている。図2に示
される幅方向変位センサ1は、投光部1aと受光部1b
とからなる。投光部1aは、赤色半導体レーザ1cおよ
び投光レンズ1dを備えている。受光部1bは、バンド
パスフィルタ1eおよびCCDイメージセンサ1fを備
えている。
【0046】図2に示される幅方向変位センサ1の動作
原理は、以下の通りである。投光部1a側の可視光半導
体レーザ素子である赤色半導体レーザ1cから放射され
た赤色のレーザ光は、投光レンズ1dで平行な帯状の光
として送り出される。この平行な光は、受光部1b側の
バンドパスフィルタ1eを通過し、1次元(直線状)の
CCDイメージセンサ1fによって受光される。そし
て、測定対象物Meが平行な光を遮ると測定対象物Me
の大きさに比例した影が受光部1bに生じる。この影の
大きさや位置を、CCDイメージセンサが780回/秒
程度で走査、演算し、測定対象物Meの寸法または位置
として測定する。
【0047】図2に示される幅方向変位センサ1を用い
て、ストリップSの幅方向の変位を測定するばあい、図
3に示されるように、ストリップSをエッジ部分の上方
に投光部1aを配置し、下方に受光部1bを配置し、投
光部1aと受光部1bとのあいだの間隔を300mm程
度に調整する。投光部1aから送り出される光の幅は、
35mm程度であり、これが測定幅になる。この測定幅
の範囲内にストリップSのエッジ部分Eが位置するよう
に、幅方向変位センサ1の位置を設定すればよい。
【0048】ライン速度センサ2およびコイル外径セン
サ3は、主幹制御PLC10(プラントコントローラ)
に接続されている。主幹制御PLC10は、シーケンサ
制御盤11のI/Oポート12に接続されている。シー
ケンサ制御盤11については、あとで詳述する。
【0049】さらに、操作盤13がシーケンサ制御盤1
1に接続されている。操作盤11は、操作部13a、異
常アラームおよび直角度演算結果の表示を行なう表示部
13b、およびチャート出力端子13cを備えている。
【0050】図1に示される検出機を用いて、最大直角
度を測定するばあい、以下の手順で行なう。
【0051】(1)サーボモータ5を駆動させて、測定
幅35mmの幅方向変位センサ1をストリップSの幅に
応じてセンサ位置を設定(固定)する。センサ1の入力
信号がストリップSによって遮光した値になるまでセン
サ1を移動させてセンサ位置を設定する。
【0052】(2)幅方向変位センサ1の入力信号が送
り出されるストリップSのエッジ部分Eのずれ量を測定
する。
【0053】(3)ストリップコイルCの1回転ごとの
ストリップSのずれ量の最大値および最小値を演算後、
最大値−最小値=振幅値を演算する。これらの演算は、
シーケンサ制御盤11で演算される。
【0054】(4)シーケンサ制御盤11によって、ス
トリップコイルCの1回転ごとのストリップSのずれ量
の平均値を演算し、さらに前回平均値と今回平均値との
差を演算し、ストリップSの片寄り量(ウォーク量)を
演算する。
【0055】(5)シーケンサ制御盤11によって、振
幅値−ストリップ片寄り量(ウォーク量)=ストリップ
エッジうねり量(ウォーク振幅)を演算後、最大直角度
を演算する。
【0056】以上の幅方向変位センサ1にかかわる手順
(1)〜(2)は、より具体的には、 測定モードスイッチを自動側に選択 ストリップSの張力ON 幅方向変位センサ1の前進および測定(測定幅が35
mmのばあい、検出幅15mmの位置で停止) ストリップSの張力OFF 幅方向変位センサ1の後退 の手順で行なわれる。
【0057】また、以上の演算作業にかかわる手順
(3)〜(5)における具体的な演算手順は、図5の手
順31〜33に示されている。
【0058】また、図4〜5に示されるように、シーケ
ンサ制御盤11で求められた最大直角度を、プロコンな
どからなる判定部21によって、所定の直角度管理値内
か否かを自動的に判定し、もし、判定部21で最大直角
度に異常が発生したと判定されたばあいには、ビジコン
などからなるトリミング制御部22によって、トリミン
グ機構(図示せず)を作動させて、ストリップSを切板
に切断する前に、ストリップコイルCの全量についてス
トリップSのエッジ部分のトリミングを行なう。
【0059】図5に示される説明図において、ペイオフ
リールPORおよびブライドルロールBR1をそれぞれ
回転駆動するためのモータM1およびM2、PLG(パ
ルスジェネレータ)は主幹制御PLC10に接続されて
いる。
【0060】シーケンサ制御盤11による手順34で
は、ストリップコイルCの1回転に要する時間T、およ
び当該時間Tあたり5ミリ秒ごとのスキャンができるス
キャン回数Nsが求められる。
【0061】前記幅方向変位センサ1は、5ミリ秒ごと
にストリップSの幅方向の測定を行なう。前記直動ガイ
ド9は、0〜35mm/±7Vで幅方向変位センサ1を
前進または後退するように制御する。
【0062】前記判定部21は、モデム23を介してシ
ーケンサ制御盤11に接続されている。
【0063】さらに、シーケンサ制御盤11には、前記
幅方向変位センサ1からえられた生データを一括更新す
る画面として256データを同時に表示できる生データ
表示部25、および直角度のグラフおよびウォーク量の
履歴などを示すグラフを表示するためのトレンドデータ
表示部26が接続されている。これら表示部25〜26
は、データの更新などのためにタッチパネルを備えてい
る。
【0064】また、ストリップコイルCの外径およびラ
インスピードなどの変化に対応して、ウォークピッチp
の1個分あたりのデータ数を以下のように変更すればよ
い。
【0065】幅方向変位センサ1からえられた生デー
タのためのメモリについてのデータ数変更 5ミリ秒ごとに幅方向変位センサ1の入力信号を記憶
し、1データずつシフトさせる。データ数は、最大で3
006個/ペイオフリール1回転(25mpm、外径2
100mm)(なお、25mpm以下は演算しない)、
最小で9個/ペイオフリール1回転(2128mpm、
外径508mm)である。
【0066】前記最小時のデータ数(9個)が少ない
が、ペイオフリールPORの回転を増やし、データ数を
増加させると急激な板片寄りが発生したばあいに演算誤
差が大きくなるため、ペイオフリール1回転で演算す
る。念のため、コイル径により、ペイオフリールPOR
の回転を増やし、データ数を増加させるようにすればよ
い。
【0067】板片寄り演算についてのデータ数変更 ペイオフリール1回転分のデータの平均値の変化量(前
回平均値−今回平均値)がペイオフリール1回転におけ
る板片寄り量として演算する。片寄り演算は基本的にペ
イオフリール1回転分のデータをペイオフリール1回転
ごとに実行するが、最小時のデータ数が少なく誤差が多
くなるため、ストリップコイルCの外径Dによりペイオ
フリールPORの回転を以下のようにしてデータ数を増
加させればよい。
【0068】
【表1】
【0069】以上の説明では帯状部材として銅製ストリ
ップを例にあげて説明したが、本発明はこれに限定され
るものではなく、その他種々の帯状部材についても本発
明の最大直角度測定方法を適用することが可能である。
【0070】
【発明の効果】本発明によれば、帯状部材のコイルが1
回転するごとに求められる最大直角度の測定に限定する
ことにより、測定ピッチを長くすることが可能となり、
市販のシーケンサでシンプルに測定装置を構成すること
ができ、かつ高速圧延ラインにも適用可能である。
【0071】たとえば、従来では調質用の高速圧延ライ
ンなどの前工程で直角度不良が発生したばあい、せん断
ラインに設置された直角度測定装置で直角度不良シート
を自動選別していたため、歩留まりがわるかった。しか
し、本発明では調質用の高速圧延ラインなどの前工程で
直角度が測定できるので、調質用の高速圧延ラインなど
の前工程で発生した直角度不良は一度、精整ラインでト
リミングしたのち、せん断ラインを通板することで、直
角度不良シートの大量発生が防止でき、歩留まりの向上
を図ることができる。
【0072】また、本発明は、レーザ式などの1組の幅
方向変位センサで測定できるため、測定装置をコンパク
トかつ安価に製作でき、設置スペースが狭い既設ライン
への導入が容易である。
【0073】さらに、請求項3記載の発明によれば、コ
イル1回転ごとの平均値の前回値と今回値との差を帯状
部材の片寄り量として測定することにより、片寄りが発
生しても1組の幅方向変位センサで測定しても、片寄り
量の分離が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態を示す帯状部材の最大直
角度測定装置のブロック図である。
【図2】図1のレーザ式幅方向変位センサの断面説明図
である。
【図3】図2のレーザ式幅方向変位センサによる測定の
様子を模式的に示す概略説明図である。
【図4】図1の最大直角度測定装置を用いたトリミング
処理の手順を模式的に示す説明図である。
【図5】本発明の最大直角度測定方法を実行するための
シーケンサ制御盤における演算の流れを示す説明図であ
る。
【図6】ストリップコイルからストリップが送り出され
る状態を示す斜視説明図である。
【図7】本発明における最大直角度の求め方を説明する
ための正弦波曲線を示すグラフである。
【図8】ストリップの片寄りの様子を説明するための説
明図である。
【符号の説明】
1 幅方向変位センサ 2 ライン速度センサ 3 コイル外径センサ 11 シーケンサ制御盤
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01B 11/00 - 11/30 B23D 33/00 - 35/00 B65H 23/00 - 23/34 B65H 43/00 - 43/38

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)帯状部材が巻き取られてなるコイ
    ルから帯状部材を順次送り出す工程、(b)前記帯状部
    材の前記コイルの外径に起因するウォークピッチ1個分
    の区間における当該帯状部材の幅方向についての変位量
    であるウォーク振幅を測定する工程、ついで(c)前記
    ウォークピッチおよびウォーク振幅から帯状部材のウォ
    ークピッチ1個分の区間における最大直角度を求める工
    程を含んでおり、前記工程(b)および(c)を前記ウ
    ォークピッチごとに行なうことを特徴とする帯状部材の
    最大直角度測定方法。
  2. 【請求項2】 前記帯状部材が圧延される鋼製ストリッ
    プであり、当該ストリップが巻き取られてなるストリッ
    プコイルが圧延機の入口側のペイオフリールに取り付け
    られており、圧延機の出口側に送り出される前記ストリ
    ップのウォークピッチを圧延機の入口側の前記ストリッ
    プコイルの外径をもとに測定し、前記最大直角度を tanθ=a/D (1) (ここで、θは搬送方向に対するストリップの幅方向に
    おける傾き、aはウォーク振幅、Dはストリップコイル
    の外径)で求める請求項1記載の帯状部材の最大直角度
    測定方法。
  3. 【請求項3】 前記ウォークピッチごとのウォーク振幅
    を求めるばあい、(a)今回の測定時のウォークピッチ
    1個分あたりの前記帯状部材の変位の最大値と最小値と
    の差である振幅値を求め、(b)前回の測定時のウォー
    クピッチ1個分あたりの帯状部材の変位の平均値と今回
    の測定時のウォークピッチ1個分あたりの帯状部材の変
    位の平均値との差であるウォーク量を求め、(c)前記
    振幅値からウォーク量を減ずることにより、ウォーク振
    幅を求める請求項1または2記載の帯状部材の最大直角
    度測定方法。
  4. 【請求項4】 請求項1、2または3記載の帯状部材の
    最大直角度測定方法を用いたトリミング処理方法であっ
    て、前記測定方法でえられた最大直角度が所定の許容基
    準をこえるばあい、前記帯状部材を所定長さごとに切断
    する前にコイル全量について帯状部材のトリミング処理
    をすることを特徴とするトリミング処理方法。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の測定方法に用いられる測
    定装置であって、前記コイルから送り出される帯状部材
    の幅方向における変位量を測定するための1個の幅方向
    変位センサ、前記帯状部材を送り出すライン速度を測定
    するためのライン速度センサおよび前記コイルの外径を
    測定するためのコイル外径センサを備えてなる測定装
    置。
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