JP3530133B2 - バラスト置換装置 - Google Patents

バラスト置換装置

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JP3530133B2
JP3530133B2 JP2000386614A JP2000386614A JP3530133B2 JP 3530133 B2 JP3530133 B2 JP 3530133B2 JP 2000386614 A JP2000386614 A JP 2000386614A JP 2000386614 A JP2000386614 A JP 2000386614A JP 3530133 B2 JP3530133 B2 JP 3530133B2
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ballast
pipe
ballast tank
valve
tank
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康志 玉井
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Shin Kurushima Dockyard Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、船体のバラスト
タンクにバラストを満載した状態で洋上において、バラ
ストを置換するバラスト注排水装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の発明は、図4に示すよう
に、船体Sには、船体の喫水を一定の保つため、また、
ヒール、トリムを所定に保つため、さらに、積荷に合せ
て船体縦強度を所定の範囲内に保つため、数十個のバラ
ストタンクBWとバラスト注排水装置PPが設けられて
いる。
【0003】夫々のバラストタンクBWには、上甲板
(図番なし)に空気抜き管Vが設けられ、バラストの注
排水に際しては、該空気抜き管Vから空気を出し入れし
ていた。
【0004】この従来の構成で通常のバラストの注排水
は行えるのであるが、特定な湾に入港した場合、ある第
三国で注水したバラストをその湾では海上汚染のため排
出できず、荷物の積み下ろしによる船舶の喫水調整のた
め、その湾で排水しなければならないバラストタンクの
バラストを事前に航海中に洋上で入れ替えておかなけれ
ばならない状態がある。
【0005】さらに、船舶航行中、荷物の積載状態にお
いて、一旦当該バラストタンクを空にして、新しいバラ
ストを注水することは、船体の縦強度上、非常に危険な
場合があり、できなく、バラスト注排水装置PPのシー
チェスト1から海水をバラストポンプ2より吸引し、バ
ラスト主管3に送り込み、枝管のバルブ4p、4sを開
くことにより、当該バラストタンクBW5p、BW5s
を満載にした状態で空気抜き管Vから第三国で注水した
バラストをバラストポンプ2の吐出圧力により排出し
て、置換せざるを得なかった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の技術で述べたよ
うに、バラスト注排水装置によって置換するバラストタ
ンクを満載にした状態で空気抜き管からオーバーフロー
させていたが、元来、空気抜き管は空気が出入りするも
のであり、液体粘性抵抗のある海水が通過するほどの通
過面積を有しておらず、更に、出口付近には海水の侵入
防止のためのフロートを有し、排出しようとする海水に
より浮上して通過面積をさらに狭くし、バラストポンプ
の吐出圧力でバラストタンク自身の膨れ、損傷、亀裂な
どの危険性を有する使用などが行われ、問題点を有して
いた。
【0007】この発明は、従来の技術の有するこのよう
な不十分な点に鑑みてなされたものであり、その目的と
するところは、バラストを洋上で置換する必要のあるバ
ラストタンクにフリーフロー装置をできるだけ前方に設
け、バラストの置換の必要なバラストタンクのフリーフ
ロー装置のバルブを開き、そして、バラスト注排水装置
のポンプにより当該バラストタンクのベルマウスから吸
引し、船外に排出することにより、排出した分のバラス
トをフリーフロー装置から吸引し、バラストタンクを空
にすることなく、バラストの置換ができ、バラストポン
プの吐出圧力により、空気管の水頭圧力および配管摩擦
抵抗によってバラストタンクを損傷することなく、安全
性を図ろうとするものである。バラストの置換ができ、
バラストポンプの吐出圧力により、バラストタンクの膨
れ、損傷および亀裂などから保護を図り、安全な船舶を
提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、この発明は、バラストタンクの前方に設けたフリー
フロー装置と、バラストタンクの後方に設けられる注排
水管が装備され、該フリーフロー装置は、該バラストタ
ンクの前方のパイプトンネル内に両舷のバラストタンク
を繋いだ短管を設け、該短管のバラストタンク側にはバ
ルブが設けられ、該短管の中央部にはT字形に枝管が設
けられ、船底を貫通し、該枝管にはバルブが設けられ、
バラスト注排水装置のバラストポンプにより、注排水管
を介してバラストタンク内のバラストを船外に排出し、
排出した量のバラストをフリーフロー装置の枝管から新
しいバラストを吸引し、バラストタンクを満載にした状
態でバラストを置換するものである。
【0009】 バラストタンクの後方のパイプトンネル
内に両舷のバラストタンクを繋いだ注排管を設け、該
注排管のバラストタンクの底部にはベルマウスを設け、
該注水管には、バルブが設けられ、バラスト主管に繋
がれ、バラストポンプに接続されているものである。
【0010】該短管のバルブ、該枝管のバルブおよび該
注排水管のバルブは遠隔操作のものを用いるものであ
る。
【0011】
【発明の実施の形態】この発明は、バラストポンプの吐
出圧力によりバラストタンクに所定以上の圧力がかから
ないように、バラストタンクの前方に設けたフリーフロ
装置と、バラスト注排水装置のポンプにより、第三国
で注水したバラストを船外に排出し、排出した量のバラ
ストをフリーフロー装置から洋上の新しいバラストを吸
引し、バラストタンクを空にすることなく、バラストタ
ンクを満載にした状態でバラストを置換しようとするも
のである。
【0012】
【実施例】実施例について、図1に示すように、バラス
ト注排水装置PPは、バラストタンクBW5p、BW5
sに注水する場合は、シーチェスト1から海水をバラス
トポンプ2より吸引し、バラスト主管3に送り込み、枝
管のバルブ4p、4sを開くことにより、当該バラスト
タンクBW5p、BW5sに積載する。
【0013】また、単に、空のバラストタンクBW5
p、BW5sに注水する場合は、フリーフロー装置のバ
ルブ11p、11sを開くことにより、海水は流れ込
む。この場合、空気抜き管Vから空気が出る。
【0014】排水する場合は、当該バラストタンクBW
5p、BW5sの枝管のバルブ4p、4sを開き、ベル
マウス5p、5sからバラストを吸引し、バラスト主管
3を経て、バルブ7、バルブ8、バルブ9、を介し、バ
ラストポンプ2に吸引され、バルブ9を介して船外に排
出される。この場合、空気抜き管Vから空気が入る。
【0015】次に図1、図2および図3を用いて、バラ
ストタンクBW5p、BW5sに満載にした状態で、置
換する装置を説明すると、該バラストタンクBW5p、
BW5sの前方のパイプトンネルT内に両舷のバラスト
タンクBW5p、BW5sを繋いだ短管13を設け、該
短管13のバラストタンクBW5p、BW5s側には遠
隔操作のバルブ11p、11sが設けられ、該短管13
の中央部にはT字形に枝管14が設けられ、船底15を
貫通し、該枝管14には遠隔操作のバルブ12が設けら
れている。
【0016】該バラストタンクBW5p、BW5sの後
方のパイプトンネルT内に両舷のバラストタンクBW5
p、BW5sを繋いだ注排管16を設け、該注排管16
のバラストタンクBW5p、BW5sの底部にはベルマ
ウス5p、5sを設け、注排水ができるようになってお
り、該注水管16には、遠隔操作のバルブ4p、4sが
設けられ、バラスト主管3に繋がれ、前記バラストポン
プ2に接続されている。
【0017】第三国でバラストを注水し、バラストタン
クBW5p、BW5sに満載にした状態で、置換する装
置を説明すると、洋上において、フリーフロー装置Fの
バルブ11p、11sおよびバルブ12を開き、さら
に、注水管16ののバルブ4p、4sを開き、バラスト
ポンプ2で吸引し、船外に第三国で積込んだバラストを
排水することにより、該フリーフロー装置Fのバルブ1
1p、11sおよびバルブ12を介して、新しいバラス
トが流れ込み、置換される。
【0018】
【発明の効果】この発明は、上記のとおり構成されてい
るので、次に記載する効果を奏する。この発明は、満載
にした状態でバラストを洋上で置換する場合、バラスト
タンクにフリーフロー装置をできるだけ前方に設け、バ
ラストの置換の必要なバラストタンクのバルブを開放
し、バラスト注排水装置のポンプにより当該バラストタ
ンクのベルマウスから吸引し、船外に排出することによ
り、排出した分のバラストがフリーフロー装置から吸引
され、バラストタンクを空にすることなく、バラストの
置換ができ、バラストポンプの吐出圧力により、空気管
の水頭圧力および配管摩擦抵抗によって、バラストタン
クの膨れ、損傷および亀裂などから保護を図り、安全な
船舶を提供しようとするものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のバラスト置換装置を略示したもので
ある。
【図2】この発明のフリーフロー装置を略示したもので
ある。
【図3】バラストタンクの注排水管を略示したものであ
る。
【図4】バラスト注排水装置を略示したものである。
【符号の説明】
1 シーチェスト 2 バラストポンプ 3 バラスト主管 4p、4s バルブ 5p、5s ベルマウス PP バラスト注排水装置 V 空気抜き管 T パイプトンネル S 船体 BW バラストタンク BW5p、BW5s バラストタンク6、 7,8,9 バルブ 11p、11s バルブ 12 バルブ 13 短管 14 枝管 15 船底 16 注排水管

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バラストタンクの前方に設けたフリーフ
    ロー装置と、バラストタンクの後方に設けられる注排水
    管が装備され、該フリーフロー装置は、該バラストタン
    クの前方のパイプトンネル内に両舷のバラストタンクを
    繋いだ短管を設け、該短管のバラストタンク側にはバル
    ブが設けられ、該短管の中央部にはT字形に枝管が設け
    られ、船底を貫通し、該枝管にはバルブが設けられ、
    ラスト注排水装置のバラストポンプにより、注排水管を
    介してバラストタンク内のバラストを船外に排出し、排
    出した量のバラストをフリーフロー装置の枝管から新し
    いバラストを吸引し、バラストタンクを満載にした状態
    でバラストを置換することを特徴とするバラスト置換装
    置。
  2. 【請求項2】 バラストタンクの後方のパイプトンネル
    内に両舷のバラストタンクを繋いだ注排管を設け、該
    注排管のバラストタンクの底部にはベルマウスを設
    け、該注水管には、バルブが設けられ、バラスト主管
    に繋がれ、バラストポンプに接続されている請求項1記
    載のバラスト置換装置。
  3. 【請求項3】該短管のバルブ、該枝管のバルブおよび該
    注排水管のバルブは遠隔操作のものを用いる請求項1記
    載のバラスト置換装置。
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