JP2007090933A - 船舶のオーバーフロー方法及び装置 - Google Patents

船舶のオーバーフロー方法及び装置 Download PDF

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Abstract

【課題】液体を注排水するタンクに設ける空気管、オーバーフロー管に関しては、オーバーフローするときのタンクに作用する圧力が過大にならぬよう、船級規則により当該管の口径が規定され、他の配管系統に比べ空気管、オーバーフロー管の重量は大きくなっており、船級規則上、当該管の口径を小さくできず、コストダウンの余地がない。これに対して打開策を打ち出しコスト削減を行うことが課題である。
【解決手段】複数の液体タンクと、注排液主管と、各液体タンクと注排液主管とを接続する複数の注排液枝管と、各注排液枝管に各々介装された複数の閉鎖弁と、各液体タンクの上部に設けられた空気管兼オーバーフロー管とを有する船舶であって、一方が注排液主管に接続され、他方が船外へ開放されたオーバーフロー専用管を備え、各液体タンクへ注液した液体がオーバーフローする時にオーバーフロー専用管を通して大量の液体をタンク外に逃がすようにした。
【選択図】図1

Description

本発明は、船舶のオーバーフロー方法及び装置に関するものである。
従来、船舶においては、各種の多数の液体(バラスト水、燃料油、等)タンクが設けられている。
この各々のタンクには、液体を注排液する際に空気を導くための空気管とタンク内の定量以上の液体を溢れさせるためのオーバーフロー管が必要である。
従来の船舶のオーバーフロー装置の概略系統図を図4、図5に示す。
両図において符号の111は空気管頭、118は空気管兼オーバーフロー管、110は船体構造、101はタンク、112は注排水枝管、113は閉鎖弁、114は注排水主管、115はオーバーフロー主管、116はオーバーフロー枝管、117は空気管を示す。
図4に図示のものは、各タンク101の空気管兼オーバーフロー管118に装備した空気管頭111から各タンク101内の液体を排出するオーバーフロー方式であり、図5に図示のものは、オーバーフロー主管115に各タンク101のオーバーフロー枝管116を接続し、オーバーフロー枝管116及びオーバーフロー主管115から各タンク101内の液体を排出するオーバーフロー方式である。
従来の船舶のオーバーフロー装置は、一般に、注排水主管114と各タンク101とが、閉鎖弁113が介装された注排水枝管112により接続され、各タンク101の上部に空気管兼オーバーフロー管118或いはオーバーフロー枝管116及びオーバーフロー主管115が接続されている。
各タンク101に液体を注入するときは、図示略のポンプによって、各タンク101へ液体が移送され、各タンク101内の空気は空気管頭111より排出される。
タンク101内に液体が満載されると、液体は空気管兼オーバーフロー管118或いはオーバーフロー枝管116及びオーバーフロー主管115よりオーバーフローする。
このような従来の船舶のオーバーフロー装置には次の課題がある。
液体を注排水するタンク101に設けられた空気管兼オーバーフロー管118或いはオーバーフロー枝管116及びオーバーフロー主管115に関しては、オーバーフローするときのタンク101に作用する圧力が過大にならぬよう、船級規則により口径が規定されている。
このため、空気管兼オーバーフロー管118或いはオーバーフロー枝管116及びオーバーフロー主管115は管重量低減の対象となりえず、コストダウンが困難であった。
また、従来、図6に図示のように、ドライカーゴの船倉109下部に液状物を積載する複数個のタンク101を設置した船舶において、各タンク101の頂部に空気管107を配置すると共に、各タンク101の頂部に逆止弁103付きの短尺のオーバーフロー管102を配置し、スロップタンク105に終端を開口し、各タンク101を貫通する共通の連通管104に該短尺のオーバーフロー管102を接続し、スロップタンク105の頂部にのみ上甲板108に達する長尺のオーバーフロー管106を装備したものが提案されている(例えば、特許文献1。)。
特公昭58−19515号公報
本発明は、このような従来の技術が有する課題を解決しようとするものであり、各タンクの上部に配置されている空気管、オーバーフロー管の口径を小さくしコストを削減すると共に船舶への載荷重量を増加させるためのオーバーフロー装置を提供することを目的とする。
そして、本発明は、以下の各手段を以って上記目的を達成するものである。
(1)第1の手段の船舶のオーバーフロー方法は、複数の液体タンクと、注排液主管と、前記各液体タンクと前記注排液主管とを接続する複数の注排液枝管と、前記各注排液枝管に各々介装された複数の閉鎖弁と、前記各液体タンクの上部に設けられた空気管兼オーバーフロー管とを有する船舶のオーバーフロー方法であって、一方が前記注排液主管に接続され、他方が船外へ開放されたオーバーフロー専用管を備えており、前記各液体タンクへ注液した液体がオーバーフローする時に前記オーバーフロー専用管を通して大量の液体をタンク外に逃がすようにしたことを特徴とする。
(2)第2の手段の船舶のオーバーフロー装置は、複数の液体タンクと、注排液主管と、前記各液体タンクと前記注排液主管とを接続する複数の注排液枝管と、前記各注排液枝管に各々介装された複数の閉鎖弁と、前記各液体タンクの上部に設けられた空気管兼オーバーフロー管とを有する船舶において、一方が前記注排液主管に接続されると共に、他方が船外へ開放されたオーバーフロー専用管を備えたことを特徴とする。
(3)第3の手段の船舶のオーバーフロー装置は、上記第2の手段において、前記オーバーフロー専用管は逆U字型形状を有しており、前記オーバーフロー専用管に介装された逆止弁と、前記オーバーフロー専用管の頂部に接続された空気吸い込み管とを備えたことを特徴とする。
(4)第4の手段の船舶のオーバーフロー装置は、複数のバラストタンクと、バラスト主管と、前記各バラストタンクと前記バラスト主管とを接続する複数のバラスト枝管と、前記各バラスト枝管に各々介装された複数の閉鎖弁と、前記各バラストタンクの上部に設けられた空気管兼オーバーフロー管と、前記バラスト主管に設けられたバラストポンプとを有する船舶において、一方が前記バラストポンプの吐出側の前記バラスト主管に接続されると共に、他方が船外へ開放された逆U字型形状を有するオーバーフロー専用管と、前記オーバーフロー専用管に介装された逆止弁と、前記オーバーフロー専用管の頂部に接続された空気吸い込み管とを備えたことを特徴とする。
(5)第5の手段の船舶のオーバーフロー装置は、上記第4の手段において、オーバーフロー主管と、前記各バラストタンクと前記オーバーフロー主管とを接続する複数の前記空気管兼オーバーフロー管と、前記オーバーフロー主管に接続された空気管と、前記オーバーフロー主管に接続された排出管と、前記排出管に設けられた逆止弁とを備えたことを特徴とする。
(6)第6の手段の船舶のオーバーフロー装置は、複数の油タンクと、前記各油タンクに設けられた油移送主管と、前記各油タンクと前記油移送主管とを接続する複数の油移送枝管と、前記各油移送枝管に各々介装された複数の閉鎖弁とを有する船舶において、前記各油タンクの上部に設けられた空気管兼オーバーフロー管と、油オーバーフロータンクと、一方が前記油移送ポンプの吐出側の前記油移送主管に接続されると共に、他方が前記油オーバーフロータンクに開放する逆U字型形状を有するオーバーフロー専用管と、前記オーバーフロー専用管に設けられた逆止弁と、前記オーバーフロー専用管の頂部に接続された空気管頭と、前記油タンクの上部に配置され端部が前記油オーバーフロータンクに開放するオーバーフロー主管と、前記各油タンクと前記オーバーフロー主管とを接続する複数のオーバーフロー管と、前記油オーバーフロータンクに接続された空気管とを備えたことを特徴とする。
特許請求の範囲に記載の各請求項に係る発明は、上記の各手段を採用しており、各液体タンク(バラストタンク、燃料油タンク等)に液体(バラスト水、燃料油等)を移送する注排液主管に、オーバーフロー専用管を接続し、各液体タンクからオーバーフローする液体をオーバーフロー専用管からタンク外に大量に逃がすことにより、空気管兼オーバーフロー管からオーバーフローする液体の流量を減らし、オーバーフロー時の空気管兼オーバーフロー管における配管抵抗を減少させることができる。
この結果、各液体タンク内の圧力が過大にならぬよう、空気管兼オーバーフロー管の口径を減じて管重量を低減させることができ、コスト削減と船の載荷重量を増加することができる。
以下、本発明の各実施の形態を図1〜図3に基づいて説明する。
図1は、本発明の第1の実施の形態に係る船舶のオーバーフロー装置の概略系統図、図2は、本発明の第2の実施の形態に係る船舶のオーバーフロー装置の概略系統図、図3は、本発明の第3の実施の形態に係る船舶のオーバーフロー装置の概略系統図である。
先ず、図1に基づき、本発明の第1の実施の形態に係る船舶のオーバーフロー装置につき説明する。
図1に図示のものは、船舶のバラストタンクにおけるオーバーフロー装置の例である。
図1に図示のように、船舶の船体構造3内には、複数の液体タンクとしてのバラストタンク4が設けられている。
なお、図1では、バラストタンク4は、船体構造3の高さ方向中央付近に模式的に図示しているが、船体構造3の船底に設けられている場合も、船体構造3の上半部に設けられている場合もある。
各バラストタンク4には、各バラストタンク4内の海水を注排水する注排液主管としてのバラスト主管7が、船体構造3の船首尾方向に設けられている。
このバラスト主管7と各バラストタンク4とは、各々注排液枝管としてのバラスト枝管5により接続されている。
そして、各々バラスト枝管5には、海水を注排水すべきバラストタンク4を選別するための閉鎖弁6が介装されている。
一方、バラスト主管7の船尾側には、液体移送ポンプとしてのバラストポンプ10が接続され、バラストポンプ10の他端はシーチェスト11に接続されている。
なお、このバラストポンプ10を図示略の配管及び弁より構成される切換え装置により切換えることにより、シーチェスト11から海水を吸入してバラストタンク4に注入したり、バラストタンク4から海水を図示略の船外排出口から排水したりできるようになっている。
そして、本発明の第1の実施の形態に係る船舶のオーバーフロー装置においては、バラストタンク4の上壁に、空気管兼オーバーフロー管20が接続されている。
この空気管兼オーバーフロー管20は、通常、各バラストタンク4に2本設けられている。
そして、注排液主管としてのバラスト主管7には、オーバーフロー専用管13の一方が接続され、他方は船外への海水排出口に接続されている。
オーバーフロー専用管13の接続箇所は、バラスト主管7の任意の箇所とすることができる。
このオーバーフロー専用管13は、逆U字型形状に備えられバラストタンク4の上壁より上方に延びた後、下方に向い、船外への海水排出口に接続されている。
オーバーフロー専用管13には、逆止弁16が介装され、オーバーフロー専用管13の船外貫通部には逆止弁17が介装されている。
この逆止弁16を介装することにより、バラストポンプ10を駆動してバラストタンク4内の海水を排水しているときに、空気が吸込まれないようになっている。
オーバーフロー専用管13の頂部には、空気吸い込み管14が接続されている。
空気吸い込み管14は、オーバーフロー専用管13内がサイフォン状態になることを防止する。
本発明の第1の実施の形態に係る船舶のオーバーフロー装置は、上述のように構成されており、バラスティングするときには、先ず、注水するバラストタンク4の閉鎖弁6が開けられる。
そして、バラストポンプ10によって、シーチェスト11からバラスト主管7、バラスト枝管5を通り、バラストタンク4へ海水が移送され、バラストタンク4内の空気は、空気管兼オーバーフロー管20から排出される。
バラストタンク4内に海水が満載されると、海水は空気管兼オーバーフロー管20からオーバーフローし、同時に、バラスト主管7からオーバーフロー専用管13に移送された海水も当該オーバーフロー専用管13よりオーバーフローする。
なお、海水を注排水する各バラストタンク4に設ける空気管、オーバーフロー管に関しては、オーバーフローするときの各バラストタンク4に作用する圧力が過大にならぬよう、船級規則により口径が規定されている。
これに対し、本発明の第1の実施の形態に係る船舶のオーバーフロー装置においては、上述のごとく、各バラストタンク4に海水を移送するバラスト主管7に、オーバーフロー専用管13を接続し、各バラストタンク4からオーバーフローする海水をバラスト主管7に接続されたオーバーフロー専用管13よりタンク外に大量に排出させている。
これにより、空気管兼オーバーフロー管20からオーバーフローする海水の流量を減らし、オーバーフロー時の空気管兼オーバーフロー管20における配管抵抗を減少させることができる。
この結果、バラストタンク4内の圧力を過大にさせずに、空気管兼オーバーフロー管20の口径を減じて管重量を低減させることができ、コスト削減と船の載荷重量を増加させることができる。
次に、図2に基づき、本発明の第2の実施の形態に係る船舶のオーバーフロー装置につき説明する。
本発明の第2の実施の形態の特徴は、上述の本発明の第1の実施の形態のものに対し、各バラストタンク4に配置された空気管兼オーバーフロー管20の代わりに、空気管兼オーバーフロー管2、オーバーフロー主管8等を設けた点にある。
従って、本発明の第1の実施の形態のものと同様に、オーバーフロー専用管13、逆止弁16、17、空気吸い込み管14を備えている。
そして、本発明の第2の実施の形態においては、図2に図示のように、各バラストタンク4に、船体構造3の船首尾方向に亘ってオーバーフロー主管8が設けられている。
そして、各バラストタンク4と前記オーバーフロー主管8とを接続する複数の空気管兼オーバーフロー管2が設けられている。
なお、空気管兼オーバーフロー管2は、図4、図5と同様に、一般的には各々のバラストタンク4に2本設けられている。
この各空気管兼オーバーフロー管2は逆U字状に形成されており、一端をバラストタンク4に、他端をオーバーフロー主管8に接続している。
オーバーフロー主管8には、船体構造3の上甲板より上方に延びる空気管9が接続されている。
また、空気管9の先端には空気管頭1が取付けられている。
一方、オーバーフロー主管8には、排出管15が接続され、排出管15よりオーバーフローした海水は船外に排出される。
また、排出管15には、逆止弁12が介装され、船外から海水が逆流しないようになっている。
本発明の第2の実施の形態に係る船舶のオーバーフロー装置では、上述のように構成されており、バラスティングするときには、先ず、注水するバラストタンク4の閉鎖弁6が開けられる。
そして、バラストポンプ10によって、シーチェスト11からバラスト主管7、バラスト枝管5をとおり、バラストタンク4へ海水が移送され、バラストタンク4内の空気は、空気管兼オーバーフロー管2、オーバーフロー主管8及び空気管9を通り、空気管頭1から排気される。
そして、バラストタンク4に海水が満載されオーバーフローすると、バラストタンク4の空気管兼オーバーフロー管2と連結したオーバーフロー主管8より排出管15、逆止弁12を介して船外に排出されると同時に、バラスト主管7からオーバーフロー専用管13に移送された海水も、当該オーバーフロー専用管13より逆止弁16,17を介して船外に排出される。
なお、海水を注排水する各バラストタンク4に設ける空気管、オーバーフロー管に関しては、上述のごとく、オーバーフローするときの各バラストタンク4に作用する圧力が過大にならぬよう、船級規則により口径が規定されている。
これに対し、本発明の第2の実施の形態に係る船舶のオーバーフロー装置においては、上述のごとく既存の各バラストタンク4に海水を移送するバラスト主管7にオーバーフロー専用管13を接続し、もしオーバーフロー専用管13がなければ各バラストタンク4からオーバーフローするであろう大量の海水を、バラスト主管7に接続されたオーバーフロー専用管13よりタンク外に大量に排出させる。
次に、図3に基づき、本発明の第3の実施の形態に係る船舶のオーバーフロー装置につき説明する。
この本発明の第3の実施の形態は、船舶の燃料油のタンクにおけるオーバーフロー装置の例である。
図3に図示のように、船舶の船体構造23内には、複数の液体タンクとしての燃料油タンク24等が設けられている。
なお、図3では、燃料油タンク24は、船体構造23の上下方向中央付近に模式的に図示しているが、船体構造23の船底に設ける場合も、船体構造23の上半部に設ける場合もある。
各燃料油タンク24には、各燃料油タンク24内の油を注排油する注排液主管としての燃料油移送主管27が、船体構造23の船首尾方向に設けられている。
この燃料油移送主管27と各燃料油タンク24とは、各々注排液枝管としての燃料油移送枝管25により接続されている。
そして、各々燃料油移送枝管25には、燃料油を注排油すべき燃料油タンク24を選別するための閉鎖弁26が介装されている。
そして、本発明の第3の実施の形態では、燃料油オーバーフロータンク32が設けられている。
燃料油オーバーフロータンク32の上壁には、船体構造23の暴露部迄延在する空気管29が接続され、空気管29の先端には空気管頭21が取付られている。
燃料油移送主管27には、オーバーフロー専用管30が接続されている。
このオーバーフロー専用管30は、燃料油タンク24の上壁より上方に延びた後、下方に向い、燃料油オーバーフロータンク32内に開口するように逆U字型形状に配管されている。
オーバーフロー専用管30には、逆止弁31が介装されている。
この逆止弁31を介装することにより、図示略の燃料油移送ポンプを駆動して燃料油を燃料油タンク24から取出しているときに、空気が吸込まれないようになっている。
オーバーフロー専用管30の頂部には、船体構造23の暴露部迄延在する空気吸い込み管33が接続されている。
空気吸い込み管33の上端部には、空気管頭21が設けられている。
空気吸い込み管33は、オーバーフロー専用管30内が、サイフォン状態になることを防止する。
更に、船体構造23の船首尾方向に亘ってオーバーフロー主管28が設けられている。
そして、各燃料油タンク24とオーバーフロー主管28とを接続する複数の空気管兼オーバーフロー管22が設けられている。
なお、空気管兼オーバーフロー管22は、図4、図5と同様に、一般的には各々の燃料油タンク24に2本設けられている。
この各空気管兼オーバーフロー管22は逆U字状に形成されている。
そして、空気或いはオーバーフローした燃料油は、オーバーフロー主管28を通り燃料油オーバーフロータンク32に流れ込むようになっている。
本発明の第3の実施の形態に係る船舶のオーバーフロー装置では、上述のように構成されており、先ず、注油する燃料油タンク24の閉鎖弁26が開けられ、図示略のバンカーパージ等から、燃料油移送主管27を通り、燃料油が各燃料油タンク24に給油される。
このとき、各燃料油タンク24内の空気は、空気管兼オーバーフロー管22、オーバーフロー主管28を通り燃料油オーバーフロータンク32に流入した後、空気管29を経て、空気管頭21から排気される。
そして、燃料油タンク24に燃料油が満載されオーバーフロー状態になると、燃料油は、主に、逆止弁31、オーバーフロー専用管30を通り、燃料油オーバーフロータンク32に回収される。
また、燃料油タンク24に流入し溢れた燃料油は、各燃料油タンク24の空気管兼オーバーフロー管22及びオーバーフロー主管28を通り、燃料油オーバーフロータンク32へ回収される。
このようにして、各閉鎖弁26の開閉を行い、各燃料油タンク24に燃料油を注油して行く。
なお、燃料油を注排油する各燃料油タンク24に設ける空気管、オーバーフロー管に関しては、上述のごとく、オーバーフローするときの各燃料油タンク24に作用する圧力が過大にならぬよう、船級規則により口径が規定されている。
これに対し、本発明の第3の実施の形態に係る船舶のオーバーフロー装置においては、上述のごとく既存の各燃料油タンク24に燃料油を移送する燃料油移送主管27に、燃料油オーバーフロータンク32に通じるオーバーフロー専用管30を接続し、各燃料油タンク24からオーバーフローする燃料油を燃料油移送主管27に接続されたオーバーフロー専用管30よりタンク外に大量に排出させている。
これにより、空気管兼オーバーフロー管22からオーバーフローする燃料油の流量を減らし、オーバーフロー時の空気管兼オーバーフロー管22における配管抵抗を減少させることができる。
この結果、燃料油タンク24内の圧力が過大にならぬよう、空気管兼オーバーフロー管22の口径を減じて管重量を低減させることができ、コスト削減と船の載荷重量を増加させることができる。
以上、本発明の各実施の形態について説明したが、本発明は上記の各実施の形態に限定されず、本発明の範囲内でその具体的構造に種々の変更を加えてよいことはいうまでもない。
本発明の第1の実施の形態に係る船舶のオーバーフロー装置の概略系統図である。 本発明の第2の実施の形態に係る船舶のオーバーフロー装置の概略系統図である。 本発明の第3の実施の形態に係る船舶のオーバーフロー装置の概略系統図である。 従来の船舶のオーバーフロー装置の概略系統図である。 従来の船舶のオーバーフロー装置の概略系統図である。 従来の船舶のオーバーフロー装置の概略系統図である。
符号の説明
1 空気管頭
2 空気管兼オーバーフロー管
3 船体構造
4 バラストタンク
5 バラスト枝管
6 閉鎖弁
7 バラスト主管
8 オーバーフロー主管
9 空気管
10 バラストポンプ
11 シーチェスト
12、16、17 逆止弁
13 オーバーフロー専用管
14 空気吸い込み管
15 排出管
20 空気管兼オーバーフロー管
21 空気管頭
22 空気管兼オーバーフロー管
23 船体構造
24 燃料油タンク
25 燃料油移送枝管
26 閉鎖弁
27 燃料油移送主管
28 オーバーフロー主管
29 空気管
30 オーバーフロー専用管
31 逆止弁
32 燃料油オーバーフロータンク
33 空気吸い込み管
101 タンク
102 短尺のオーバーフロー管
103 逆止弁
104 連通管
105 スロップタンク
106 長尺のオーバーフロー管
107 空気管
108 上甲板
109 船倉
110 船体構造
111 空気管頭
112 注排水枝管
113 閉鎖弁
114 注排水主管
115 オーバーフロー主管
116 空気管兼オーバーフロー管
117 空気管
118 空気管兼オーバーフロー管

Claims (6)

  1. 複数の液体タンクと、
    注排液主管と、
    前記各液体タンクと前記注排液主管とを接続する複数の注排液枝管と、
    前記各注排液枝管に各々介装された複数の閉鎖弁と、
    前記各液体タンクの上部に設けられた空気管兼オーバーフロー管とを有する船舶のオーバーフロー方法であって、
    一方が前記注排液主管に接続され、他方が船外へ開放されたオーバーフロー専用管を備えており、
    前記各液体タンクへ注液した液体がオーバーフローする時に前記オーバーフロー専用管を通して大量の液体をタンク外に逃がすようにしたことを特徴とする船舶のオーバーフロー方法。
  2. 複数の液体タンクと、
    注排液主管と、
    前記各液体タンクと前記注排液主管とを接続する複数の注排液枝管と、
    前記各注排液枝管に各々介装された複数の閉鎖弁と、
    前記各液体タンクの上部に設けられた空気管兼オーバーフロー管とを有する船舶において、
    一方が前記注排液主管に接続されると共に、他方が船外へ開放されたオーバーフロー専用管を備えたことを特徴とする船舶のオーバーフロー装置。
  3. 前記オーバーフロー専用管は逆U字型形状を有しており、
    前記オーバーフロー専用管に介装された逆止弁と、
    前記オーバーフロー専用管の頂部に接続された空気吸い込み管とを備えたことを特徴とする請求項2記載の船舶のオーバーフロー装置。
  4. 複数のバラストタンクと、
    バラスト主管と、
    前記各バラストタンクと前記バラスト主管とを接続する複数のバラスト枝管と、
    前記各バラスト枝管に各々介装された複数の閉鎖弁と、
    前記各バラストタンクの上部に設けられた空気管兼オーバーフロー管と、
    前記バラスト主管に設けられたバラストポンプとを有する船舶において、
    一方が前記バラストポンプの吐出側の前記バラスト主管に接続されると共に、他方が船外へ開放された逆U字型形状を有するオーバーフロー専用管と、
    前記オーバーフロー専用管に介装された逆止弁と、
    前記オーバーフロー専用管の頂部に接続された空気吸い込み管とを備えたことを特徴とする船舶のオーバーフロー装置。
  5. オーバーフロー主管と、
    前記各バラストタンクと前記オーバーフロー主管とを接続する複数の前記空気管兼オーバーフロー管と、
    前記オーバーフロー主管に接続された空気管と、
    前記オーバーフロー主管に接続された排出管と、
    前記排出管に設けられた逆止弁とを備えたことを特徴とする請求項4に記載の船舶のオーバーフロー装置。
  6. 複数の油タンクと、
    前記各油タンクに設けられた油移送主管と、
    前記各油タンクと前記油移送主管とを接続する複数の油移送枝管と、
    前記各油移送枝管に各々介装された複数の閉鎖弁とを有する船舶において、
    前記各油タンクの上部に設けられた空気管兼オーバーフロー管と、
    油オーバーフロータンクと、
    一方が前記油移送主管に接続されると共に、他方が前記油オーバーフロータンクに開放する逆U字型形状を有するオーバーフロー専用管と、
    前記オーバーフロー専用管に設けられた逆止弁と、
    前記オーバーフロー専用管の頂部に接続された空気管頭と、
    前記油タンクの上部に配置され端部が前記油オーバーフロータンクに開放するオーバーフロー主管と、
    前記各油タンクと前記オーバーフロー主管とを接続する複数のオーバーフロー管と、
    前記油オーバーフロータンクに接続された空気管とを備えたことを特徴とする船舶のオーバーフロー装置。
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