JP3530025B2 - 概略配線決定方法及び記憶媒体 - Google Patents

概略配線決定方法及び記憶媒体

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JP3530025B2 JP16857098A JP16857098A JP3530025B2 JP 3530025 B2 JP3530025 B2 JP 3530025B2 JP 16857098 A JP16857098 A JP 16857098A JP 16857098 A JP16857098 A JP 16857098A JP 3530025 B2 JP3530025 B2 JP 3530025B2
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    • G06F30/39Circuit design at the physical level
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  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Design And Manufacture Of Integrated Circuits (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は概略配線決定方法及
び記憶媒体に係り、特に回路の概略配線を決定するため
の概略配線決定方法及びコンピュータにそのような概略
配線決定方法で回路の概略配線を決定させるプログラム
が格納されたコンピュータ読み取り可能な記憶媒体に関
する。
【0002】LSI等の集積回路をCADで設計する場
合、大きく分けると設計段階を論理設計と物理設計とに
分類することができる。論理設計では、設計しようする
回路の論理をどのように実現するかを決定し、物理設計
では、論理設計の結果に基づいて回路を構成するセル、
ゲート等の素子や配線等の配置を決定する。この物理設
計において、配線の配置は、大きく分けて概略配線と詳
細配線とで決定される。概略配線では、素子の大まかな
配置等と共に配線の配置を大まかに決定し、詳細配線で
は、実際の素子の配置等に応じて配線の実際の配置が詳
細に決定される。
【0003】本発明は、上記概略配線を行うための概略
配線決定方法及びコンピュータに概略配線を決定させる
プログラムが格納されたコンピュータ読み取り可能な記
憶媒体に関する。
【0004】
【従来の技術】回路技術の進歩に伴い、近年の集積回路
の集積度の向上及び回路規模の増大には著しいものがあ
る。従来、CADで回路の設計を行う場合、考慮される
回路の遅延は、回路を構成するゲートによる遅延が主で
あった。しかし、集積回路の集積度の向上に伴い、配線
による遅延も増加しており、回路の性能を向上させるた
めには、配線による遅延が無視できなくなってきてい
る。このため、配線による遅延も考慮した配線の設計が
望まれている。
【0005】従来、配線による遅延を考慮した配線の設
計としては、配線長が最短となるように配線を決定する
方法があった。しかし、この従来の方法は、端子から端
子までの実際の配線の遅延を正確に考慮するものではな
かった。以下に、その理由を説明する。先ず、エルモー
ア(Elmore)遅延について説明する。ソースがs
0で表されるトリーTがあり、ノードvからソースs0
に向かうエッジをev、エッジevの抵抗をrev、エッ
ジevの容量をCev、ノードvのサブトリーをTv、サ
ブトリーTvの容量をCv、ソースs0の出力ドライバ
のオン抵抗をrd、配線長の総和をCs0とすると、ソー
スs0からターゲットvまでのElmore遅延は次式
(1)で表される。
【0006】
【数5】
【0007】上記式(1)中、最初の項は、配線長の総
和Cs0が短いほどソースs0からターゲットvまでの遅
延が短くなることを意味している。又、上記式(1)
中、2番目の項は、ソースs0からターゲットvまでの
配線長が短いほど遅延が短くなり、又、ターゲットvに
接続されたサブトリーTvの容量Cvが小さいほど遅延
が短くなることを意味している。
【0008】次に、配線長が同じ場合でも配線による遅
延が異なる場合が発生するメカニズムを説明する。図1
は、回路を構成するセルを含む領域を順次複数のブロッ
クに分割してブロックにセルを配置しながらセル間の概
略配線を階層的に決定する場合において、上記領域が2
×2個のブロックで構成され、配線で接続するべき端子
が3個ある場合を示す。尚、図1中、端子は黒丸印で示
され、端子間を接続する直線が配線を示す。
【0009】図1において、各ブロックの一辺の抵抗を
R、一辺の容量をC、端子s0のオン抵抗をrd、端子
v1の容量をC1、端子v2の容量をC2とすると、配
線長が同じである同図(a)と(b)の場合、端子s0
から端子v1,v2への配線による遅延は、夫々次のよ
うになる。図1(a)の場合、端子s0から端子v1へ
の配線による遅延Da(v1)と、端子s0から端子v
2への配線による遅延Da(v2)とは、夫々次式
(2),(3)で表される。 Da(v1)=rd×(C+C1+C2)+R×(C/2+C1+C2) 式(2) Da(v2)=rd×(C+C1+C2)+R×(C/2+C1+C2)+R× C2 式(3) これに対し、図1(b)の場合、端子s0から端子v1
への配線による遅延Db(v1)と、端子s0から端子
v2への配線による遅延Db(v2)とは、夫々次式
(4),(5)で表される。 Db(v1)=rd×(3C/2+C1+C2)+R×C1 式(4) Db(v2)=rd×(3C/2+C1+C2)+2R×C2 式(5)
【0010】
【発明が解決しようとする課題】図1(a)と(b)の
比較からも明らかなように、総配線長を見ると、同図
(a)の場合の方が同図(b)の場合より短い。しか
し、端子v1における遅延に関しては、同図(a)と
(b)では次式(6)の如き違いが生じる。 Da(v1)−Db(v1)={rd×(C+C1+C2)+R×(C/2+C 1+C2)}−{rd×(3C/2+C1+C2)+R×C1}=rd×(−C /2)+R×C2 式(6) 上記式(6)からも明らかなように、R×C2>rd×
(−C/2)の場合には、図1(b)の場合の端子v1
における遅延の方が、同図(a)の場合の端子v1にお
ける遅延よりも短くなる。
【0011】従って、総配線長が最も短い場合の配線に
よる遅延が、必ずしも最も短い遅延となる配線であると
は限らず、従来の配線長が最短となるように配線を決定
する方法では、端子から端子までの実際の配線の遅延を
正確に考慮した配線の決定はできないという問題があっ
た。又、従来の方法では、最短となる配線を決定して
も、その後配線の混雑度に応じて配線を迂回させるた
め、結果的には実際の配線の遅延を正確に考慮した配線
の決定は行われないという問題もあった。
【0012】そこで、本発明は、端子から端子までの実
際の配線の遅延を正確に考慮して回路の概略配線を決定
することのできる概略配線決定方法及びコンピュータに
そのような概略配線決定方法で回路の概略配線を決定さ
せるプログラムが格納されたコンピュータ読み取り可能
な記憶媒体を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の課題は、回路を構
成するセルを含む領域を順次複数のブロックに分割して
該ブロックにセルを配置しながらセル間の概略配線を階
層的に決定する概略配線決定機能を備えた装置であっ
て、所定数のブロックに対して配線で接続するべきセル
端子の位置を示すKパターンを登録されたKパターン
群から選択する手段と、選択されたKパターンに対する
配線パターンを示すQパターンを登録されたQパターン
群から読み出す手段と、読み出されたQパターンのう
ち、該選択されたKパターン中のソースとなる端子から
ターゲットとなる端子までの配線による信号遅延時間が
所定の条件を満足するQパターンを概略配線として決定
する手段とを有し、該所定の条件とは、該ソース及びタ
ーゲットとなる端子が存在するブロック間の配線の混雑
度より総配線長を優先することである概略配線決定方法
により達成される。
【0014】前記読み出されたQパターンが2×2個の
ブロックからなり、該読み出されたQパターン中の2つ
の隣合うブロック間の境界xを夫々V1,V2,H1,
H2で表し、δ(Q,x)は配線が境界xを通過すると
1で通過しないと0となる関数、C1,C2は定数、C
(x)は境界xを通過している配線の本数、W(x)は
境界xを通過可能な配線の本数、COSTV1(Q)=
C1(C(V1) - W(V1))+C2、COSTV2
(Q)=C1(C(V2) - W(V2))+C2、CO
STH1(Q)=C1(C(H1) - W(H1))+C
2、COSTH2(Q)=C1(C(H2) -
W(H2))+C2であるものとすると、前記決定する
手段は、次式 COST(Q)=COSTV1(Q)×δ(Q,V1)
+COSTV2(Q)×δ(Q,V2)+COSTH1
(Q)×δ(Q,H1)+COSTH2(Q)×δ
(Q,H2) で表されるCOST(Q)が最小となるQパターンを概
略配線として決定するようにしても良い。
【0015】上記の課題は、回路を構成するセルを含む
領域を順次複数のブロックに分割して該ブロックにセル
を配置しながらセル間の概略配線を階層的に決定する概
略配線決定機能を備えた装置であって、所定数のブロッ
クに対して配線で接続するべきセルの端子の位置を示す
Kパターンを登録されたKパターン群から選択する手段
と、選択されたKパターンに対する配線パターンを示す
Qパターンを登録されたQパターン群から読み出す手段
と、読み出されたQパターンのうち、該選択されたKパ
ターン中のソースとなる端子からターゲットとなる端子
までの配線による信号遅延時間が所定の条件を満足する
Qパターンを概略配線として決定する手段とを有し、要
求されている該ソースから該ターゲットまでの配線によ
る信号遅延時間をmaxDelay(i)、実際に該ソ
ースから該ターゲットまでの配線を形成した結果得られ
る信号遅延時間をdelay(i)で表すと、該決定す
手段は、次式
【0016】
【数6】
【0017】で表されるスラックSが最小となるQパタ
ーンを概略配線として決定する概略配線決定方法によっ
ても達成される。前記delay(i)は、前記ソース
がs0で表されるトリーTがあり、ノードvから該ソー
スs0に向かうエッジをev、エッジevの抵抗を
ev、エッジevの容量をCev、ノードvのサブトリー
をTv、サブトリーTvの容量をCv、該ソースs0の
出力ドライバのオン抵抗をrd、配線長の総和をCs0
すると、次式
【0018】
【数7】
【0019】で表されるElmore遅延であっても良
い。前記決定する手段は、S>0を満足するQパターン
について、前記ターゲットに該ターゲットとは異なるブ
ロックに含まれる他のターゲットが接続されている場合
は、前記ソースが含まれるブロックからの配線を該ター
ゲットが含まれる所定ブロック以外のブロックに分岐
し、本来の配線より分岐された配線の方が信号遅延時間
が小さく、且つ、該分岐された配線による信号遅延時間
をmaxDelay(j)、実際に該ターゲットから該
他のターゲットまでの分岐された配線を形成した結果得
られる信号遅延時間をdelay(j)で表した場合に
maxDelay(j)−delay(j)≧0が満足
されると、該分岐された配線を含むQパターンを概略配
線として決定しても良い。更に、前記決定する手段は、
前記ターゲットに該ターゲットとは異なるブロックに含
まれる他のターゲットが接続されている場合は、該ター
ゲットから該他のターゲットへの配線を取り除いて他の
パスを経由して該他のターゲットへ接続する他の配線を
形成し、本来の配線より該他の配線の方が信号遅延時間
が小さく、且つ、該他の配線による信号遅延時間をma
xDelay(k)、実際に該ターゲットから該更に他
のターゲットまでの他の配線を形成した結果得られる信
号遅延時間をdelay(k)で表した場合にmaxD
elay(k)−delay(k)≧0が満足される
と、該他の配線を含むQパターンを概略配線として決定
しても良い。
【0020】前記決定する手段は、前記ターゲットが含
まれる所定ブロック内に該ターゲットと接続された他の
ターゲットが存在し、且つ、該ターゲットと接続された
更に他のターゲットが他のブロック内に存在しない場合
は、前記ソースが含まれるブロックからの配線を該所定
ブロック内に分岐し、該他のターゲットまでの本来の配
線より分岐された配線の方が信号遅延時間が小さく、且
つ、該分岐された配線による信号遅延時間をmaxDe
lay(j)、実際に該ソースから該他のターゲットま
での分岐された配線を形成した結果得られる信号遅延時
間をdelay(j)で表した場合にmaxDelay
(j)−delay(j)≧0が満足されると、該他の
分岐された配線を含むQパターンを概略配線として決定
しても良い。更に、前記決定する手段は、前記ターゲッ
トが含まれる所定ブロック内に該ターゲットと接続され
た他のターゲットが存在し、且つ、該ターゲットと接続
された更に他のターゲットが他のブロック内に存在する
場合は、該ターゲットから該他のターゲットへの配線を
取り除いて他のパスを経由して該他のターゲットへ接続
する他の配線を形成し、該他のターゲットまでの本来の
配線より該他の配線の方が信号遅延時間が小さく、且
つ、該他の配線による信号遅延時間をmaxDelay
(k)、実際に該ターゲットから該他のターゲットまで
の他の配線を形成した結果得られる信号遅延時間をde
lay(k)で表した場合にmaxDelay(k)−
delay(k)≧0が満足されると、該他の配線を含
むQパターンを概略配線として決定しても良い。
【0021】前記決定する手段は、S>0を満足するQ
パターンについて、前記ターゲットに該ターゲットとは
異なるブロックに含まれる他のターゲットが接続されて
いる場合は、該ターゲットから該他のターゲットへの配
線にバッファを挿入し、該ターゲットから該他のターゲ
ットまでの該バッファを有さない配線より該バッファを
有する配線の方が信号遅延時間が小さく、且つ、該ター
ゲットから該他のターゲットまでの該バッファを有する
配線による信号遅延時間をmaxDelay(j)、実
際に該ターゲットから該他のターゲットまでの該バッフ
ァを有する配線を形成した結果得られる信号遅延時間を
delay(j)で表した場合にmaxDelay
(j)−delay(j)≧0が満足されると、該他の
ターゲットまでの該バッファを有する配線を含むQパタ
ーンを概略配線として決定しても良い。
【0022】前記決定する手段は、前記ターゲットが含
まれる所定ブロック内に該ターゲットと接続された他の
ターゲットが存在し、且つ、該ターゲットと接続された
更に他のターゲットが他のブロック内に存在しない場合
は、該ターゲットから該他のターゲットへの配線にバッ
ファを挿入し、該ターゲットから該他のターゲットまで
の該バッファを有さない配線より該バッファを有する配
線の方が信号遅延時間が小さく、且つ、該ソースから該
他のターゲットまでの該バッファを有する配線による信
号遅延時間をmaxDelay(j)、実際に該ソース
から該他のターゲットまでの該バッファを有する配線を
形成した結果得られる信号遅延時間をdelay(j)
で表した場合にmaxDelay(j)−delay
(j)≧0が満足されると、該他のターゲットまでの該
バッファを有する配線を含むQパターンを概略配線とし
て決定しても良い。
【0023】上記の課題は、コンピュータに、回路を構
成するセルを含む領域を順次複数のブロックに分割して
該ブロックにセルを配置しながらセル間の概略配線を階
層的に決定させるプログラムを格納したコンピュータ読
み取り可能な記憶媒体であって、該コンピュータ、所
定数のブロックに対して配線で接続するべきセルの端子
の位置を示すKパターンを登録されたKパターン群から
選択する手段と、該コンピュータ、選択されたKパタ
ーンに対する配線パターンを示すQパターンを登録され
たQパターン群から読み出手段と、該コンピュータ
、読み出されたQパターンのうち、該選択されたKパ
ターン中のソースとなる端子からターゲットとなる端子
までの配線による信号遅延時間が所定の条件を満足する
Qパターンを概略配線として決定する手段として機能さ
せるためのプログラムを記録しており、該所定の条件と
は、該ソース及びターゲットとなる端子が存在するブロ
ック間の配線の混雑度より総配線長を優先することであ
る記憶媒体によっても達成される。
【0024】前記読み出されたQパターンが2×2個の
ブロックからなり、該読み出されたQパターン中の2つ
の隣合うブロック間の境界xを夫々V1,V2,H1,
H2で表し、δ(Q,x)は配線が境界xを通過すると
1で通過しないと0となる関数、C1,C2は定数、C
(x)は境界xを通過している配線の本数、W(x)は
境界xを通過可能な配線の本数、COSTV1(Q)=
C1(C(V1) - W(V1))+C2、COSTV2
(Q)=C1(C(V2) - W(V2))+C2、CO
STH1(Q)=C1(C(H1) - W(H1))+C
2、COSTH2(Q)=C1(C(H2) -
W(H2))+C2であるものとすると、前記決定する
手段は、前記コンピュータ次式 COST(Q)=COSTV1(Q)×δ(Q,V1)
+COSTV2(Q)×δ(Q,V2)+COSTH1
(Q)×δ(Q,H1)+COSTH2(Q)×δ
(Q,H2) で表されるCOST(Q)が最小となるQパターンを概
略配線として決定する手段として機能させても良い。
【0025】上記の課題は、コンピュータに、回路を構
成するセルを含む領域を順次複数のブロックに分割して
該ブロックにセルを配置しながらセル間の概略配線を階
層的に決定させるプログラムを格納したコンピュータ読
み取り可能な記憶媒体であって、該コンピュータ、所
定数のブロックに対して配線で接続するべきセルの端子
の位置を示すKパターンを登録されたKパターン群から
選択する手段と、該コンピュータ、選択されたKパタ
ーンに対する配線パターンを示すQパターンを登録され
たQパターン群から読み出手段と、該コンピュータ
、読み出されたQパターンのうち、該選択されたKパ
ターン中のソースとなる端子からターゲットとなる端子
までの配線による信号遅延時間が所定の条件を満足する
Qパターンを概略配線として決定する手段として機能さ
せるためのプログラムを記録しており、要求されている
該ソースから該ターゲットまでの配線による信号遅延時
間をmaxDelay(i)、実際に該ソースから該タ
ーゲットまでの配線を形成した結果得られる信号遅延時
間をdelay(i)で表すと、該決定する手段は、該
コンピュータ次式
【0026】
【数8】
【0027】で表されるスラックSが最小となるQパタ
ーンを概略配線として決定する手段として機能させる
憶媒体によっても達成される。前記delay(i)
は、前記ソースがs0で表されるトリーTがあり、ノー
ドvから該ソースs0に向かうエッジをev、エッジe
vの抵抗をrev、エッジevの容量をCev、ノード
vのサブトリーをTv、サブトリーTvの容量をCv、
該ソースs0の出力ドライバのオン抵抗をrd、配線長
の総和をCs0とすると、次式
【0028】
【数9】
【0029】で表されるElmore遅延であっても良
い。従って、本発明によれば、端子から端子までの実際
の配線の遅延を正確に考慮して回路の概略配線を決定す
ることができる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、図2以降と共に、本発明の
実施例を説明する。
【0031】
【実施例】図2は、本発明になる概略配線決定方法を実
現するコンピュータシステムを示す斜視図であり、図3
は図2に示す本体部の要部を示すブロック図である。図
2において、コンピュータシステム100は、CPUや
ディスクドライブ等を内蔵した本体部101、本体部1
01からの指示により表示画面102a上にある画像を
表示するディスプレイ102、コンピュータシステム1
00に種々の情報を入力するためのキーボード103、
ディスプレイ102の表示画面102a上の任意の位置
を指定するマウス104、外部のデータベース等にアク
セスして他のコンピュータシステムに記憶されているプ
ログラム等をダウンロードするモデム105等が備えら
れている。
【0032】コンピュータシステム100に概略配線決
定処理を行わせるためのプログラムは、ディスク100
等の可搬型記録媒体に格納されるか、モデム105等の
通信装置を使用して他のコンピュータシステムの記録媒
体106からダウンロードされても良い。本発明になる
記憶媒体は、上記プログラムを格納したコンピュータ読
み取り可能な記憶媒体であって、ディスク100や記録
媒体106等から構成されるが、媒体の種類は特に限定
されるものではなく、ICカードメモリ、フロッピーデ
ィスク、光磁気ディスク、CD−ROM等の可搬型記録
媒体であっても、モデムやLAN等の通信装置や通信手
段を介して接続されるコンピュータシステムでアクセス
可能な記録媒体をも含む。
【0033】図3に示すように、本体部101の要部
は、バス134により接続されたCPU131と、メモ
リ132と、ディスクドライブ133とからなる周知の
構成を有する。CPU131は、コンピュータシステム
100全体を制御するために設けられている。メモリ1
32は、CPU131が行う演算処理の中間データ等の
データを格納するために設けられている。ディスクドラ
イブ133は、CPU131が実行するプログラムが格
納されたディスクから情報を読み取るために設けられて
おり、ディスクは例えば図3に示すディスク110であ
っても良い。尚、プログラムは、メモリ132に格納さ
れていても良く、又、プログラムはメモリ132又はデ
ィスクドライブ133内のディスクに予め格納されてい
る必要はなく、他のコンピュータシステムからダウンロ
ードされても良いことは言うまでもない。
【0034】図4は、本発明になる概略配線決定方法の
第1実施例において図2及び図3に示すコンピュータシ
ステム100が行う処理を説明するフローチャートであ
る。本発明になる記憶媒体の第1実施例は、コンピュー
タシステム100に図4に示す処理を行わせるプログラ
ムが格納された、例えばディスク110の如きコンピュ
ータ読み取り可能な記憶媒体である。
【0035】図4に示す処理は、回路を構成するセルを
含む領域を順次複数のブロックに分割してブロックにセ
ルを配置しながらセル間の概略配線を階層的に決定する
概略配線決定処理である。上記の如く、LSI等の集積
回路をCADで設計する場合、大きく分けると設計段階
を論理設計と物理設計とに分類することができる。論理
設計では、設計しようする回路の論理をどのように実現
するかを決定し、物理設計では、論理設計の結果に基づ
いて回路を構成するセル、ゲート等の素子や配線等の配
置を決定する。この物理設計において、配線の配置は、
大きく分けて概略配線と詳細配線とで決定される。上記
概略配線処理は、前者の概略配線に係り、素子の大まか
な配置等と共に配線の配置を大まかに決定する。
【0036】図4において、ステップS1は、所定数の
ブロックに対して配線で接続するべき端子の位置を示す
Kパターンを、例えばメモリ132に登録されているK
パターン群から物理設計データに基づいて選択する。
尚、以下の説明では、説明の便宜上、所定数のブロック
が、2×2個のブロックの場合について説明する。図5
は、2×2個のブロックに1つの端子が存在し、1つの
端子を含むブロックが1個存在する場合のKパターンを
示す図である。同図中、(a)はKパターンK(0)、
(b)はKパターンK(1)、(c)はKパターンK
(2)、(d)はKパターンK(3)を示す。この場
合、2×2個のブロックに端子は1つしか存在しないの
で、夫々のKパターンK(0),K(1),K(2),
K(3)に対する配線パターンを示すQパターンは実際
には存在しないが、便宜上Q(0,0),Q(1,
0),Q(2,0),Q(3,0)で示すものとする。
【0037】図6は、2×2個のブロックに2つの端子
が存在し、1つの端子を含むブロックが2個存在する場
合のKパターン及びQパターンを示す図である。同図
中、(a)はKパターンK(4)を示し、(b),
(c)は夫々このKパターンK(4)に対する配線パタ
ーンを示すQパターンQ(4,0),Q(4,1)を示
す。同様に、図7〜図11は、2×2個のブロックに2
つの端子が存在し、1つの端子を含むブロックが2個存
在する場合のKパターン及びQパターンを示す図であ
り、これらの図中、(a)はKパターンK(5)〜K
(9)を示し、(b),(c)は夫々これらのKパター
ンK(5)〜K(9)に対する配線パターンを示すQパ
ターンQ(5,0),Q(5,1)〜Q(9,0),Q
(9,1)を示す。
【0038】又、図12〜図15は、2×2個のブロッ
クに3つの端子が存在し、1つの端子を含むブロックが
3個存在する場合のKパターン及びQパターンを示す図
であり、これらの図中、(a)はKパターンK(10)
〜K(13)を示し、(b),(c),(d)は夫々こ
れらのKパターンK(10)〜K(13)に対する配線
パターンを示すQパターンQ(10,0),Q(10,
1),Q(10,2)〜Q(13,0),Q(13,
1),Q(13,2)を示す。
【0039】更に、図16は、2×2個のブロックに4
つの端子が存在し、4個のブロック全てが1つの端子を
含む場合のKパターン及びQパターンを示す図であり、
これらの図中、(a)はKパターンK(14)を示し、
(b),(c),(d),(e)は夫々このKパターン
K(14)に対する配線パターンを示すQパターンQ
(14,0),Q(14,1),Q(14,2),Q
(14,3)を示す。
【0040】図4に示す処理の説明に戻ると、ステップ
S2は、選択されたKパターンに対する配線パターンを
示すQパターンを、例えばメモリ132に登録されてい
るQパターン群から読み出す。例えば、選択されたKパ
ターンが図12(a)に示すKパターンK(10)であ
る場合、ステップS2は、このKパターンK(10)に
対する配線パターンを示す図12(b),(c),
(d)に示す如きQパターンQ(10,0),Q(1
0,1),Q(10,2)をメモリ132から読み出
す。
【0041】ステップS3は、選択されたKパターンに
対する配線パターンを示すQパターンが全て読み出され
たか否かを判定し、判定結果がYESとなると、ステッ
プS4は、読み出された各Qパターンについて、以下に
説明するCOST(Q)を計算する。ここで、読み出さ
れたQパターンが2×2個のブロックからなり、読み出
されたQパターン中の2つの隣合うブロック間の境界x
を夫々図17に示すようにV1,V2,H1,H2で表
し、δ(Q,x)は配線が境界xを通過すると1で通過
しないと0となる関数、C1,C2は定数、C(x)は
境界xを通過している配線の本数、W(x)は境界xを
通過可能な配線の本数、COSTV1(Q)=C1
(C(V1)-W(V1)) +C2、COSTV2(Q)=C1
(C(V2)-W(V2)) +C2、COSTH1(Q)=C1
(C(H1)-W(H1)) +C2、COSTH2(Q)=C1(C(H
2)-W(H2)) +C2であるものとすると、ステップS4
は、次式(7)で表されるCOST(Q)を計算する。 COST(Q)=COSTV1(Q)×δ(Q,V1)+COSTV2(Q)×δ( Q,V2)+COSTH1(Q)×δ(Q,H1)+COSTH2(Q)×δ(Q, H2) 式(7) ステップS5は、読み出されたQパターンのうち、ステ
ップS4で計算されたCOST(Q)が最小となるQパ
ターンを選択する。そして、ステップS6は、ステップ
S5で選択されたQパターンを、概略配線として決定
し、処理は終了する。このようにして決定された概略配
線に基づいて、詳細配線処理が行われるが、詳細配線処
理は本発明とは直接関係がないため、その説明は省略す
る。
【0042】本実施例では、ステップS5でCOST
(Q)が最小となるQパターンを選択するので、ソース
となる端子が存在するブロックとターゲットとなる端子
が存在するブロックとの間の配線の混雑度より、総配線
長を優先してQパターンが選択される。このため、例え
ば図6〜図15に示すQパターンのうち、ソースとター
ゲットとの間が最短配線とはならないQ(4,1),Q
(5,1),Q(6,1),Q(7,1),Q(10,
1),Q(10,2),Q(11,1),Q(11,
2),Q(12,1),Q(12,2),Q(13,
1),Q(13,2)等のQパターンが選択されないよ
うにすることができる。
【0043】図18は、本発明になる概略配線決定方法
の第2実施例において図2及び図3に示すコンピュータ
システム100が行う処理を説明するフローチャートで
ある。本発明になる記憶媒体の第2実施例は、コンピュ
ータシステム100に図18に示す処理を行わせるプロ
グラムが格納された、例えばディスク110の如きコン
ピュータ読み取り可能な記憶媒体である。図18中、図
4に示すステップと同一ステップには同一符号を付し、
その説明は省略する。
【0044】図18において、ステップS3の判定結果
がYESであると、ステップS14は、読み出された各
Qパターンについて、以下に説明するスラックSを計算
する。ここで、要求されているソースからターゲットま
での配線による信号遅延時間をmaxDelay
(i)、実際にソースからターゲットまでの配線を形成
した結果得られる信号遅延時間をdelay(i)で表
すと、ステップS14は、次式(8)で表されるスラッ
クSを計算する。
【0045】
【数10】
【0046】尚、上記delay(i)は、ソースがs
0で表されるトリーTがあり、ノードvからソースs0
に向かうエッジをev、エッジevの抵抗をrev、エッ
ジevの容量をCev、ノードvのサブトリーをTv、サ
ブトリーTvの容量をCv、ソースs0の出力ドライバ
のオン抵抗をrd、配線長の総和をCs0とすると、次式
(9)で表されるElmore遅延である。
【0047】
【数11】
【0048】ステップS15は、読み出されたQパター
ンのうち、ステップS14で計算されたスラックSが最
小となるQパターンを選択する。そして、ステップS1
6は、ステップS15で選択されたQパターンを、概略
配線として決定し、処理は終了する。このようにして決
定された概略配線に基づいて、詳細配線処理が行われ
る。
【0049】図19は、本発明になる概略配線決定方法
の第3実施例において図2及び図3に示すコンピュータ
システム100が行う処理を説明するフローチャートで
ある。本発明になる記憶媒体の第3実施例は、コンピュ
ータシステム100に図19に示す処理を行わせるプロ
グラムが格納された、例えばディスク110の如きコン
ピュータ読み取り可能な記憶媒体である。図19中、図
18に示すステップと同一ステップには同一符号を付
し、その説明は省略する。
【0050】図19において、ステップS21は、読み
出されたQパターンのうち、S>0を満足するQパター
ンを求める。ステップS22は、ステップS21で求め
られたQパターンのうち、ターゲットにターゲットとは
異なるブロックに含まれる他のターゲットが接続されて
いるか否かを判定する。ステップS22の判定結果がN
Oであると、処理はステップS15へ進み、上記第2実
施例と同様の処理が行われる。
【0051】他方、ステップS22の判定結果がYES
であると、ステップS23は、ソースからの配線をター
ゲットが含まれる所定ブロック以外のブロックに分岐す
る。つまり、例えばソースs0とターゲットv1,v2
及び配線L1がブロックB0〜B3に対して図20
(a)に示す関係で存在すると、ステップS23は、ソ
ースs0が含まれるブロックB0からターゲットv1へ
の配線部分を、ターゲットv1が含まれるブロックB1
以外のブロックB2に分岐して、ターゲットv1から他
のターゲットv2への配線部分を取り除く。この結果、
図20(b)に示すように、ソースs0からは、ブロッ
クB1に対して分岐された配線L2が形成される。ステ
ップS24は、この分岐された配線L2についてスラッ
クSを計算し、このスラックSが配線L1について計算
されたスラックSより小さい場合はこの配線L2を採用
する。この場合、ターゲットv1から他のターゲットv
2までの分岐された配線L2による信号遅延時間をma
xDelay(j)、実際にターゲットv1から他のタ
ーゲットv2までの分岐された配線L2を形成した結果
得られる信号遅延時間をdelay(j)で表した場合
に、maxDelay(j)−delay(j)≧0が
満足されると、ステップS24は、他のターゲットv2
までの分岐された配線L2を含むQパターンを概略配線
として決定する。この結果、図20(a)に示すQパタ
ーンに代わりに、同図(b)に示すQパターンが選択さ
れ、概略配線として決定される。
【0052】このようにして、S>0を満足するQパタ
ーンについて、ターゲットにターゲットとは異なるブロ
ックに含まれる他のターゲットが接続されている場合
は、ソースが含まれるブロックからの配線をターゲット
が含まれる所定ブロック以外のブロックに分岐し、本来
の配線より分岐された配線の方が信号遅延時間が小さ
く、且つ、分岐された配線による信号遅延時間をmax
Delay(j)、実際にターゲットから他のターゲッ
トまでの分岐された配線を形成した結果得られる信号遅
延時間をdelay(j)で表した場合にmaxDel
ay(j)−delay(j)≧0が満足されると、分
岐された配線を含むQパターンを概略配線として決定す
る。
【0053】次に、ステップS25は、ターゲットから
他のターゲットへの配線を取り除き、取り除いた配線と
は異なる経路を経由して他のターゲットへの配線を形成
する。つまり、例えばソースs0とターゲットv1,v
2,v3及び配線L3がブロックB0〜B3に対して図
21(a)に示す関係で存在すると、ステップS25
は、ターゲットv1から他のターゲットv2への配線部
分を取り除き、この配線部分以外の配線部分を経由して
他のターゲットv2への配線を形成する。この結果、図
21(b)に示すように、ターゲットv1からソースs
0及び更に他のターゲットv3を経由して他のターゲッ
トv2に接続する配線L4が形成される。ステップS2
6は、この配線L4についてスラックSを計算し、この
スラックSが配線L3について計算されたスラックSよ
り小さい場合はこの配線L4を採用する。この場合、タ
ーゲットv1から他のターゲットv2までの配線L4に
よる信号遅延時間をmaxDelay(j)、実際にタ
ーゲットv1から他のターゲットv2までの配線L4を
形成した結果得られる信号遅延時間をdelay(j)
で表した場合に、maxDelay(j)−delay
(j)≧0が満足されると、ステップS26は、他のタ
ーゲットv2までの配線L4を含むQパターンを概略配
線として決定する。この結果、図21(a)に示すQパ
ターンに代わりに、同図(b)に示すQパターンが選択
され、概略配線として決定される。
【0054】このようにして、ターゲットにターゲット
とは異なるブロックに含まれる他のターゲットが接続さ
れている場合は、ターゲットからの他のターゲットへの
配線を取り除いて他の経路を経由して他のターゲットへ
接続する他の配線を形成し、本来の配線より他の配線の
方が信号遅延時間が小さく、且つ、他の配線による信号
遅延時間をmaxDelay(k)、実際にターゲット
から他のターゲットまでの他の配線を形成した結果得ら
れる信号遅延時間をdelay(k)で表した場合にm
axDelay(k)−delay(k)≧0が満足さ
れると、他の配線を含むQパターンを概略配線として決
定する。
【0055】図22は、本発明になる概略配線決定方法
の第3実施例において図2及び図3に示すコンピュータ
システム100が行う処理を説明するフローチャートで
ある。本発明になる記憶媒体の第3実施例は、コンピュ
ータシステム100に図22に示す処理を行わせるプロ
グラムが格納された、例えばディスク110の如きコン
ピュータ読み取り可能な記憶媒体である。図22中、図
4に示すステップと同一ステップには同一符号を付し、
その説明は省略する。
【0056】図22において、ステップS31は、ソー
スと接続されたターゲットが存在するソースとは異なる
ブロック内に、このターゲットと接続された他のターゲ
ットが存在するか否かを判定し、判定結果がNOである
と、処理は終了する。他方、ステップS31の判定結果
がYESであると、処理はステップS32へ進む。ステ
ップS32は、ソースからの配線をターゲットが含まれ
る所定ブロック以外のブロックに分岐する。つまり、例
えばソースs0とターゲットv1,v2及び配線L5が
ブロックB0〜B3に対して図23(a)に示す関係で
存在すると、ステップS32は、ソースs0が含まれる
ブロックB0からの配線を他のターゲットv2が含まれ
るブロックB1に対して分岐して、ターゲットv1から
他のターゲットv2への配線部分を取り除く。この結
果、図23(b)に示すように、ソースs0が含まれる
ブロックB0からは、ブロックB1に対して分岐された
配線L6が形成される。ステップS33は、この分岐さ
れた配線L6についてスラックSを計算し、このスラッ
クSが配線L5について計算されたスラックSより小さ
い場合はこの配線L6を採用する。この場合、他のター
ゲットv2までの分岐された配線L6による信号遅延時
間をmaxDelay(j)、実際にソースs0から他
のターゲットv2までの分岐された配線L6を形成した
結果得られる信号遅延時間をdelay(j)で表した
場合に、maxDelay(j)−delay(j)≧
0が満足されると、ステップS33は、分岐された配線
L6を含むQパターンを概略配線として決定する。この
結果、図23(a)に示すQパターンに代わりに、同図
(b)に示すQパターンが選択され、概略配線として決
定される。
【0057】このようにして、ターゲットが含まれる所
定ブロック内にターゲットと接続された他のターゲット
が存在し、且つ、ターゲットと接続された更に他のター
ゲットが他のブロック内に存在しない場合は、ソースが
含まれるブロックからの配線を所定ブロック内に分岐
し、他のターゲットまでの本来の配線より分岐された配
線の方が信号遅延時間が小さく、且つ、分岐された配線
による信号遅延時間をmaxDelay(j)、実際に
該ソースから他のターゲットまでの分岐された配線を形
成した結果得られる信号遅延時間をdelay(j)で
表した場合にmaxDelay(j)−delay
(j)≧0が満足されると、他の分岐された配線を含む
Qパターンを概略配線として決定する。
【0058】次に、ステップS34は、ターゲットから
他のターゲットへの配線を取り除き、取り除いた配線と
は異なる経路を経由して他のターゲットへの配線を形成
する。つまり、例えばソースs0とターゲットv1,v
2,v3及び配線L7がブロックB0〜B3に対して図
24(a)に示す関係で存在すると、ステップS34
は、ターゲットv1から他のターゲットv2への配線部
分を取り除き、この配線部分以外の配線部分を経由して
他のターゲットv2への配線を形成する。この結果、図
24(b)に示すように、ターゲットv1からソースs
0及び更に他のターゲットv3を経由して他のターゲッ
トv2に接続する配線L8が形成される。ステップS3
5は、この配線L8についてスラックSを計算し、この
スラックSが配線L7について計算されたスラックSよ
り小さい場合はこの配線L8を採用する。この場合、タ
ーゲットv1から他のターゲットv2までの配線L8に
よる信号遅延時間をmaxDelay(j)、実際にタ
ーゲットv1から他のターゲットv2までの配線L8を
形成した結果得られる信号遅延時間をdelay(j)
で表した場合に、maxDelay(j)−delay
(j)≧0が満足されると、ステップS35は、他のタ
ーゲットv2までの配線L8を含むQパターンを概略配
線として決定する。この結果、図24(a)に示すQパ
ターンに代わりに、同図(b)に示すQパターンが選択
され、概略配線として決定される。
【0059】このようにして、ターゲットが含まれる所
定ブロック内にターゲットと接続された他のターゲット
が存在し、且つ、ターゲットと接続された更に他のター
ゲットが他のブロック内に存在する場合は、ターゲット
から他のターゲットへの配線を取り除いて他のパスを経
由して他のターゲットへ接続する他の配線を形成し、他
のターゲットまでの本来の配線より他の配線の方が信号
遅延時間が小さく、且つ、他の配線による信号遅延時間
をmaxDelay(k)、実際にターゲットから他の
ターゲットまでの他の配線を形成した結果得られる信号
遅延時間をdelay(k)で表した場合にmaxDe
lay(k)−delay(k)≧0が満足されると、
他の配線を含むQパターンを概略配線として決定する。
【0060】図25は、本発明になる概略配線決定方法
の第4実施例において図2及び図3に示すコンピュータ
システム100が行う処理を説明するフローチャートで
ある。本発明になる記憶媒体の第4実施例は、コンピュ
ータシステム100に図25に示す処理を行わせるプロ
グラムが格納された、例えばディスク110の如きコン
ピュータ読み取り可能な記憶媒体である。図25中、図
4に示すステップと同一ステップには同一符号を付し、
その説明は省略する。
【0061】図25において、ステップS41は、読み
出されたQパターンのうち、S>0を満足するQパター
ンを求める。ステップS42は、ステップS41で求め
られたQパターンのうち、ターゲットにターゲットとは
異なるブロックに含まれる他のターゲットが接続されて
いるか否かを判定する。ステップS42の判定結果がN
Oであると、処理は後述するステップS45へ進む。ス
テップS45は、ターゲットにターゲットと同じブロッ
クに含まれる他のターゲットが接続されているか否かを
判定する。このステップS45の判定結果がNOである
と、上記第2実施例と同様の処理が行われる。
【0062】他方、ステップS42の判定結果がYES
であると、ステップS43は、ターゲットから他のター
ゲットへの配線にバッファを挿入する。つまり、例えば
ソースs0とターゲットv1,v2及び配線L9がブロ
ックB0〜B3に対して図26(a)に示す関係で存在
すると、ステップS43は、ターゲットv1から他のタ
ーゲットv2への配線部分にバッファBF1を挿入す
る。この結果、図26(b)に示すように、ターゲット
v1から他のターゲットv2への配線部分にバッファB
F1が挿入された配線L10が形成される。ステップS
44は、この配線L10についてスラックSを計算し、
このスラックSが配線L9について計算されたスラック
Sより小さい場合はこの配線L10を採用する。この場
合、ターゲットv1から他のターゲットv2までの配線
L10による信号遅延時間をmaxDelay(j)、
実際にターゲットv1から他のターゲットv2までの配
線L10を形成した結果得られる信号遅延時間をdel
ay(j)で表した場合に、maxDelay(j)−
delay(j)≧0が満足されると、ステップS44
は、他のターゲットv2までの配線L10を含むQパタ
ーンを概略配線として決定する。この結果、図26
(a)に示すQパターンに代わりに、同図(b)に示す
Qパターンが選択され、概略配線として決定される。
【0063】このようにして、S>0を満足するQパタ
ーンについて、ターゲットにターゲットとは異なるブロ
ックに含まれる他のターゲットが接続されている場合
は、ターゲットから他のターゲットへの配線にバッファ
を挿入し、ターゲットから他のターゲットまでのバッフ
ァを有さない配線より該バッファを有する配線の方が信
号遅延時間が小さく、且つ、ターゲットから他のターゲ
ットまでのバッファを有する配線による信号遅延時間を
maxDelay(j)、実際にターゲットから他のタ
ーゲットまでのバッファを有する配線を形成した結果得
られる信号遅延時間をdelay(j)で表した場合に
maxDelay(j)−delay(j)≧0が満足
されると、他のターゲットまでのバッファを有する配線
を含むQパターンを概略配線として決定する。
【0064】ステップS45の判定結果がYESである
と、ステップS46は、ターゲットから他のターゲット
への配線にバッファを挿入する。つまり、例えばソース
s0とターゲットv1,v2及び配線L11がブロック
B0〜B3に対して図27(a)に示す関係で存在する
と、ステップS46は、ターゲットv1から他のターゲ
ットv2への配線部分にバッファBF2を挿入する。こ
の結果、図27(b)に示すように、ターゲットv1か
ら他のターゲットv2への配線部分にバッファBF2が
挿入された配線L12が形成される。ステップS47
は、この配線L12についてスラックSを計算し、この
スラックSが配線L11について計算されたスラックS
より小さい場合はこの配線L12を採用する。この場
合、ターゲットv1から他のターゲットv2までの配線
L12による信号遅延時間をmaxDelay(j)、
実際にターゲットv1から他のターゲットv2までの配
線L12を形成した結果得られる信号遅延時間をdel
ay(j)で表した場合に、maxDelay(j)−
delay(j)≧0が満足されると、ステップS47
は、他のターゲットv2までの配線L12を含むQパタ
ーンを概略配線として決定する。この結果、図27
(a)に示すQパターンに代わりに、同図(b)に示す
Qパターンが選択され、概略配線として決定される。
【0065】このようにして、ターゲットが含まれる所
定ブロック内にターゲットと接続された他のターゲット
が存在し、且つ、ターゲットと接続された更に他のター
ゲットが他のブロック内に存在しない場合は、ターゲッ
トから他のターゲットへの配線にバッファを挿入し、タ
ーゲットから他のターゲットまでのバッファを有さない
配線よりバッファを有する配線の方が信号遅延時間が小
さく、且つ、ソースから他のターゲットまでのバッファ
を有する配線による信号遅延時間をmaxDelay
(j)、実際にソースから他のターゲットまでのバッフ
ァを有する配線を形成した結果得られる信号遅延時間を
delay(j)で表した場合にmaxDelay
(j)−delay(j)≧0が満足されると、他のタ
ーゲットまでのバッファを有する配線を含むQパターン
を概略配線として決定する。
【0066】上記各実施例では、説明の便宜上、概略配
線決定処理が2×2個のブロックからなる領域に対して
行われる場合について説明したが、同様にしてn×m個
のブロックからなる領域に対して概略配線決定処理を行
える。又、上記各実施例は、任意に組み合わせても良
い。例えば、第1実施例と第2実施例とを組み合わせ
て、両方の実施例の条件を満たすQパターンを概略配線
として決定することもできる。
【0067】以上、本発明を実施例により説明したが、
本発明は上記実施例に限定されるものではなく、種々の
変形及び改良が本発明の範囲内で可能であることは、言
うまでもない。
【0068】
【発明の効果】本発明によれば、端子から端子までの実
際の配線の遅延を正確に考慮して回路の概略配線を決定
することができ、高性能な回路を設計することが可能と
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】回路を構成するセルを含む領域を順次複数のブ
ロックに分割してブロックにセルを配置しながらセル間
の概略配線を階層的に決定する処理を説明する図であ
る。
【図2】本発明になる概略配線決定方法を実現するコン
ピュータシステムを示す斜視図である。
【図3】図2に示す本体部の要部を示すブロック図であ
る。
【図4】本発明になる概略配線決定方法の第1実施例に
おいてコンピュータシステムが行う処理を説明するフロ
ーチャートである。
【図5】2×2個のブロックに1つの端子が存在し、1
つの端子を含むブロックが1個存在する場合のKパター
ンを示す図である。
【図6】2×2個のブロックに2つの端子が存在し、1
つの端子を含むブロックが2個存在する場合のKパター
ン及びQパターンを示す図である。
【図7】2×2個のブロックに2つの端子が存在し、1
つの端子を含むブロックが2個存在する場合のKパター
ン及びQパターンを示す図である。
【図8】2×2個のブロックに2つの端子が存在し、1
つの端子を含むブロックが2個存在する場合のKパター
ン及びQパターンを示す図である。
【図9】2×2個のブロックに2つの端子が存在し、1
つの端子を含むブロックが2個存在する場合のKパター
ン及びQパターンを示す図である。
【図10】2×2個のブロックに2つの端子が存在し、
1つの端子を含むブロックが2個存在する場合のKパタ
ーン及びQパターンを示す図である。
【図11】2×2個のブロックに2つの端子が存在し、
1つの端子を含むブロックが2個存在する場合のKパタ
ーン及びQパターンを示す図である。
【図12】2×2個のブロックに3つの端子が存在し、
1つの端子を含むブロックが3個存在する場合のKパタ
ーン及びQパターンを示す図である。
【図13】2×2個のブロックに3つの端子が存在し、
1つの端子を含むブロックが3個存在する場合のKパタ
ーン及びQパターンを示す図である。
【図14】2×2個のブロックに3つの端子が存在し、
1つの端子を含むブロックが3個存在する場合のKパタ
ーン及びQパターンを示す図である。
【図15】2×2個のブロックに3つの端子が存在し、
1つの端子を含むブロックが3個存在する場合のKパタ
ーン及びQパターンを示す図である。
【図16】2×2個のブロックに4つの端子が存在し、
4個のブロック全てが1つの端子を含む場合のKパター
ン及びQパターンを示す図である。
【図17】読み出されたQパターンが2×2個のブロッ
クからなる場合のCOST(Q)の計算を説明する図で
ある。
【図18】本発明になる概略配線決定方法の第2実施例
においてコンピュータシステムが行う処理を説明するフ
ローチャートである。
【図19】本発明になる概略配線決定方法の第3実施例
においてコンピュータシステムが行う処理を説明するフ
ローチャートである。
【図20】第3実施例の処理を説明する図である。
【図21】第3実施例の処理を説明する図である。
【図22】本発明になる概略配線決定方法の第4実施例
においてコンピュータシステムが行う処理を説明するフ
ローチャートである。
【図23】第4実施例の処理を説明する図である。
【図24】第4実施例の処理を説明する図である。
【図25】本発明になる概略配線決定方法の第5実施例
においてコンピュータシステムが行う処理を説明するフ
ローチャートである。
【図26】第5実施例の処理を説明する図である。
【図27】第5実施例の処理を説明する図である。
【符号の説明】
100 コンピュータシステム 101 本体部 110 ディスク 131 CPU 132 メモリ 133 ディスクドライブ 134 バス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 吉村昌浩、外1名,最小全域木を生成 した遺伝的アルゴリズムによる直線スタ イナー問題,情報処理学会研究報告,情 報処理学会,1997年12月11日,Vol. 97,No.119(DA−86),p.17− 24 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 17/50 658

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回路を構成するセルを含む領域を順次複
    数のブロックに分割して該ブロックにセルを配置しなが
    らセル間の概略配線を階層的に決定する概略配線決定
    能を備えた装置であって、 所定数のブロックに対して配線で接続するべきセルの
    子の位置を示すKパターンを登録されたKパターン群か
    ら選択する手段と、 選択されたKパターンに対する配線パターンを示すQパ
    ターンを登録されたQパターン群から読み出す手段と、 読み出されたQパターンのうち、該選択されたKパター
    ン中のソースとなる端子からターゲットとなる端子まで
    の配線による信号遅延時間が所定の条件を満足するQパ
    ターンを概略配線として決定する手段とを有し、 該所定の条件とは、該ソース及びターゲットとなる端子
    が存在するブロック間の配線の混雑度より総配線長を優
    先することである、装置
  2. 【請求項2】 前記読み出されたQパターンが2×2個
    のブロックからなり、該読み出されたQパターン中の2
    つの隣合うブロック間の境界xを夫々V1,V2,H
    1,H2で表し、δ(Q,x)は配線が境界xを通過す
    ると1で通過しないと0となる関数、C1,C2は定
    数、C(x)は境界xを通過している配線の本数、W
    (x)は境界xを通過可能な配線の本数、COSTV1
    (Q)=C1(C(V1)-W(V1)) +C2、COST
    V2(Q)=C1(C(V2)-W(V2)) +C2、COSTH1
    (Q)=C1(C(H1)-W(H1)) +C2、COST
    H2(Q)=C1(C(H2)-W(H2)) +C2であるものとす
    ると、前記決定する手段は、次式 COST(Q)=COSTV1(Q)×δ(Q,V1)
    +COSTV2(Q)×δ(Q,V2)+COSTH1
    (Q)×δ(Q,H1)+COSTH2(Q)×δ
    (Q,H2) で表されるCOST(Q)が最小となるQパターンを概
    略配線として決定する、請求項1記載の装置
  3. 【請求項3】 回路を構成するセルを含む領域を順次複
    数のブロックに分割して該ブロックにセルを配置しなが
    らセル間の概略配線を階層的に決定する概略配線決定
    能を備えた装置であって、 所定数のブロックに対して配線で接続するべきセルの
    子の位置を示すKパターンを登録されたKパターン群か
    ら選択する手段と、 選択されたKパターンに対する配線パターンを示すQパ
    ターンを登録されたQパターン群から読み出す手段と、 読み出されたQパターンのうち、該選択されたKパター
    ン中のソースとなる端子からターゲットとなる端子まで
    の配線による信号遅延時間が所定の条件を満足するQパ
    ターンを概略配線として決定する手段とを有し、 要求されている該ソースから該ターゲットまでの配線に
    よる信号遅延時間をmaxDelay(i)、実際に該
    ソースから該ターゲットまでの配線を形成した結果得ら
    れる信号遅延時間をdelay(i)で表すと、該決定
    する手段は、次式 【数1】 で表されるスラックSが最小となるQパターンを概略配
    線として決定する、装置
  4. 【請求項4】 前記delay(i)は、前記ソースが
    s0で表されるトリーTがあり、ノードvから該ソース
    s0に向かうエッジをev、エッジevの抵抗を
    ev、エッジevの容量をCev、ノードvのサブト
    リーをTv、サブトリーTvの容量をCv、該ソースs
    0の出力ドライバのオン抵抗をrd、配線長の総和をC
    s0とすると、次式 【数2】 で表されるElmore遅延である、請求項3記載の
  5. 【請求項5】 前記決定する手段は、S>0を満足する
    Qパターンについて、前記ターゲットに該ターゲットと
    は異なるブロックに含まれる他のターゲットが接続され
    ている場合は、前記ソースが含まれるブロックからの配
    線を該ターゲットが含まれる所定ブロック以外のブロッ
    クに分岐し、本来の配線より分岐された配線の方が信号
    遅延時間が小さく、且つ、該分岐された配線による信号
    遅延時間をmaxDelay(j)、実際に該ターゲッ
    トから該他のターゲットまでの分岐された配線を形成し
    た結果得られる信号遅延時間をdelay(j)で表し
    た場合にmaxDelay(j)−delay(j)≧
    0が満足されると、該分岐された配線を含むQパターン
    を概略配線として決定する、請求項3又は4記載の
  6. 【請求項6】 前記決定する手段は、前記ターゲットに
    該ターゲットとは異なるブロックに含まれる他のターゲ
    ットが接続されている場合は、該ターゲットから該他の
    ターゲットへの配線を取り除いて他のパスを経由して該
    他のターゲットへ接続する他の配線を形成し、本来の配
    線より該他の配線の方が信号遅延時間が小さく、且つ、
    該他の配線による信号遅延時間をmaxDelay
    (k)、実際に該ターゲットから該更に他のターゲット
    までの他の配線を形成した結果得られる信号遅延時間を
    delay(k)で表した場合にmaxDelay
    (k)−delay(k)≧0が満足されると、該他の
    配線を含むQパターンを概略配線として決定する、請求
    項5記載の装置
  7. 【請求項7】 前記決定する手段は、前記ターゲットが
    含まれる所定ブロック内に該ターゲットと接続された他
    のターゲットが存在し、且つ、該ターゲットと接続され
    た更に他のターゲットが他のブロック内に存在しない場
    合は、前記ソースが含まれるブロックからの配線を該所
    定ブロック内に分岐し、該他のターゲットまでの本来の
    配線より分岐された配線の方が信号遅延時間が小さく、
    且つ、該分岐された配線による信号遅延時間をmaxD
    elay(j)、実際に該ソースから該他のターゲット
    までの分岐された配線を形成した結果得られる信号遅延
    時間をdelay(j)で表した場合にmaxDela
    y(j)−delay(j)≧0が満足されると、該他
    の分岐された配線を含むQパターンを概略配線として決
    定する、請求項3又は4記載の装置
  8. 【請求項8】 前記決定する手段は、前記ターゲットが
    含まれる所定ブロック内に該ターゲットと接続された他
    のターゲットが存在し、且つ、該ターゲットと接続され
    た更に他のターゲットが他のブロック内に存在する場合
    は、該ターゲットから該他のターゲットへの配線を取り
    除いて他のパスを経由して該他のターゲットへ接続する
    他の配線を形成し、該他のターゲットまでの本来の配線
    より該他の配線の方が信号遅延時間が小さく、且つ、該
    他の配線による信号遅延時間をmaxDelay
    (k)、実際に該ターゲットから該他のターゲットまで
    の他の配線を形成した結果得られる信号遅延時間をde
    lay(k)で表した場合にmaxDelay(k)−
    delay(k)≧0が満足されると、該他の配線を含
    むQパターンを概略配線として決定する、請求項7記載
    装置
  9. 【請求項9】 前記決定する手段は、S>0を満足する
    Qパターンについて、前記ターゲットに該ターゲットと
    は異なるブロックに含まれる他のターゲットが接続され
    ている場合は、該ターゲットから該他のターゲットへの
    配線にバッファを挿入し、該ターゲットから該他のター
    ゲットまでの該バッファを有さない配線より該バッファ
    を有する配線の方が信号遅延時間が小さく、且つ、該タ
    ーゲットから該他のターゲットまでの該バッファを有す
    る配線による信号遅延時間をmaxDelay(j)、
    実際に該ターゲットから該他のターゲットまでの該バッ
    ファを有する配線を形成した結果得られる信号遅延時間
    をdelay(j)で表した場合にmaxDelay
    (j)−delay(j)≧0が満足されると、該他の
    ターゲットまでの該バッファを有する配線を含むQパタ
    ーンを概略配線として決定する、請求項3又は4記載の
    装置
  10. 【請求項10】 前記決定する手段は、前記ターゲット
    が含まれる所定ブロック内に該ターゲットと接続された
    他のターゲットが存在し、且つ、該ターゲットと接続さ
    れた更に他のターゲットが他のブロック内に存在しない
    場合は、該ターゲットから該他のターゲットへの配線に
    バッファを挿入し、該ターゲットから該他のターゲット
    までの該バッファを有さない配線より該バッファを有す
    る配線の方が信号遅延時間が小さく、且つ、該ソースか
    ら該他のターゲットまでの該バッファを有する配線によ
    る信号遅延時間をmaxDelay(j)、実際に該ソ
    ースから該他のターゲットまでの該バッファを有する配
    線を形成した結果得られる信号遅延時間をdelay
    (j)で表した場合にmaxDelay(j)−del
    ay(j)≧0が満足されると、該他のターゲットまで
    の該バッファを有する配線を含むQパターンを概略配線
    として決定する、請求項3又は4記載の装置
  11. 【請求項11】 コンピュータに、回路を構成するセル
    を含む領域を順次複数のブロックに分割して該ブロック
    にセルを配置しながらセル間の概略配線を階層的に決定
    させるプログラムを格納したコンピュータ読み取り可能
    な記憶媒体であって、 該コンピュータ、所定数のブロックに対して配線で接
    続するべきセルの端子の位置を示すKパターンを登録さ
    れたKパターン群から選択する手段と、 該コンピュータ、選択されたKパターンに対する配線
    パターンを示すQパターンを登録されたQパターン群か
    ら読み出手段と、 該コンピュータ、読み出されたQパターンのうち、該
    選択されたKパターン中のソースとなる端子からターゲ
    ットとなる端子までの配線による信号遅延時間が所定の
    条件を満足するQパターンを概略配線として決定する手
    段として機能させるためのプログラムを記録しており、 該所定の条件とは、該ソース及びターゲットとなる端子
    が存在するブロック間の配線の混雑度より総配線長を優
    先することである、記憶媒体。
  12. 【請求項12】 前記読み出されたQパターンが2×2
    個のブロックからなり、該読み出されたQパターン中の
    2つの隣合うブロック間の境界xを夫々V1,V2,H
    1,H2で表し、δ(Q,x)は配線が境界xを通過す
    ると1で通過しないと0となる関数、C1,C2は定
    数、C(x)は境界xを通過している配線の本数、W
    (x)は境界xを通過可能な配線の本数、COSTV1
    (Q)=C1(C(V1)-W(V1)) +C2、COST
    V2(Q)=C1(C(V2)-W(V2)) +C2、COSTH1
    (Q)=C1(C(H1)-W(H1)) +C2、COST
    H2(Q)=C1(C(H2)-W(H2)) +C2であるものとす
    ると、前記決定する手段は、前記コンピュータ次式 COST(Q)=COSTV1(Q)×δ(Q,V1)
    +COSTV2(Q)×δ(Q,V2)+COSTH1
    (Q)×δ(Q,H1)+COSTH2(Q)×δ
    (Q,H2) で表されるCOST(Q)が最小となるQパターンを概
    略配線として決定する手段として機能させる、請求項1
    1記載の記憶媒体。
  13. 【請求項13】 コンピュータに、回路を構成するセル
    を含む領域を順次複数のブロックに分割して該ブロック
    にセルを配置しながらセル間の概略配線を階層的に決定
    させるプログラムを格納したコンピュータ読み取り可能
    な記憶媒体であって、 該コンピュータ、所定数のブロックに対して配線で接
    続するべきセルの端子の位置を示すKパターンを登録さ
    れたKパターン群から選択する手段と、 該コンピュータ、選択されたKパターンに対する配線
    パターンを示すQパターンを登録されたQパターン群か
    ら読み出手段と、 該コンピュータ、読み出されたQパターンのうち、該
    選択されたKパターン中のソースとなる端子からターゲ
    ットとなる端子までの配線による信号遅延時間が所定の
    条件を満足するQパターンを概略配線として決定する手
    段として機能させるためのプログラムを記録しており、 要求されている該ソースから該ターゲットまでの配線に
    よる信号遅延時間をmaxDelay(i)、実際に該
    ソースから該ターゲットまでの配線を形成した結果得ら
    れる信号遅延時間をdelay(i)で表すと、該決定
    する手段は、該コンピュータ次式 【数3】 で表されるスラックSが最小となるQパターンを概略配
    線として決定する手段として機能させる、記憶媒体。
  14. 【請求項14】 前記delay(i)は、前記ソース
    がs0で表されるトリーTがあり、ノードvから該ソー
    スs0に向かうエッジをev、エッジevの抵抗をr
    ev、エッジevの容量をCev、ノードvのサブトリ
    ーをTv、サブトリーTvの容量をCv、該ソースs0
    の出力ドライバのオン抵抗をrd、配線長の総和をC
    s0とすると、次式 【数4】 で表されるElmore遅延である、請求項13記載の
    記憶媒体。
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