JP3529947B2 - 圧縮機用ヒータの制御装置 - Google Patents
圧縮機用ヒータの制御装置Info
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Description
制御装置に関する。より詳しくは、空気調和機の冷媒回
路に設けられた圧縮機の停止時に、この圧縮機に取り付
けられたヒータの通電を制御する圧縮機用ヒータの制御
装置に関する。
低下すると、その内部の潤滑油に冷媒が混入したり、圧
縮室に液冷媒が溜まる傾向がある。潤滑油に冷媒が混入
すると、圧縮機の起動時に冷媒とともに潤滑油が吐出さ
れる結果、潤滑油が不足して圧縮機が焼き付きを起こす
おそれがあり、また、圧縮室に液冷媒が溜まると、圧縮
機の起動時に液冷媒を圧縮することによる動作不良を起
こすおそれがある。このため、従来は、圧縮機のクラン
クケースにヒータ(以下「クランクケースヒータ」とい
う。)を取り付けて、圧縮機の停止時にクランクケース
ヒータを常時通電している。これにより、潤滑油に冷媒
が混入したり、圧縮室に液冷媒が溜まるのを防止するよ
うにしている。
ように圧縮機の停止時に常にクランクケースヒータを通
電する場合、圧縮機が停止中であっても常に電力(通常
は50W程度)が消費されるという問題がある。また、
クランクケースヒータの累積通電時間が長くなり、クラ
ンクケースヒータ自体の寿命が短くなるほか、クランク
ケースヒータの通電によって圧縮機の周辺に配置された
電気部品等の温度が上昇し、それらの寿命が短くなると
いう問題がある。特に、圧縮機が室外機のケーシング内
に電気部品箱とともに収容されているような場合には、
ケーシング内にクランクケースヒータの発熱がこもるこ
とから、この問題が深刻になる。
時に、圧縮機の潤滑油に冷媒が混入したり、圧縮室に液
冷媒が溜まるのを防止できる上、従来に比して消費電力
を低減でき、ヒータ自体や電気部品の寿命を延ばすこと
ができる圧縮機用ヒータの制御装置を提供することにあ
る。
め、請求項1に記載の圧縮機用ヒータの制御装置は、空
気調和機の冷媒回路に設けられた圧縮機の停止時に、こ
の圧縮機に取り付けられたヒータの通電を制御する圧縮
機用ヒータの制御装置であって、室外機又は室内機のう
ち上記圧縮機が設けられた側の雰囲気温度を検出する第
1の温度センサと、上記室外機又は室内機のうち圧縮機
が設けられていない側の雰囲気温度を検出する第2の温
度センサと、上記第1の温度センサが検出した温度と上
記第2の温度センサが検出した温度とを比較して、上記
第1の温度センサが検出した温度が上記第2の温度セン
サが検出した温度を下回っているとき上記ヒータの通電
を許容する一方、上記第1の温度センサが検出した温度
が上記第2の温度センサが検出した温度以上であるとき
上記ヒータの通電を禁止する制御部を備えたことを特徴
とする。
では、圧縮機の停止時に、室外機又は室内機のうち上記
圧縮機が設けられた側の雰囲気温度を第1の温度センサ
が検出するとともに、上記室外機又は室内機のうち圧縮
機が設けられていない側の雰囲気温度を第2の温度セン
サが検出する。続いて、制御部が、上記第1の温度セン
サが検出した温度と上記第2の温度センサが検出した温
度とを比較する。そして、上記第1の温度センサが検出
した温度が上記第2の温度センサが検出した温度を下回
っているとき上記ヒータの通電を許容する一方、上記第
1の温度センサが検出した温度が上記第2の温度センサ
が検出した温度以上であるとき上記ヒータの通電を禁止
する。このように上記第1の温度センサが検出した温度
が上記第2の温度センサが検出した温度を下回っている
とき、つまり圧縮機を暖める必要があるときは、上記ヒ
ータの通電を許容するので、圧縮機の潤滑油に冷媒が混
入したり、圧縮室に液冷媒が溜まるのが防止される。ま
た、上記第1の温度センサが検出した温度が上記第2の
温度センサが検出した温度以上であるとき、つまり圧縮
機が存在する箇所が暖かくて圧縮機を加熱する必要がな
いときは、上記ヒータの通電を禁止するので、上記ヒー
タを常時通電する場合(従来例)に比して消費電力が低
減される。また、圧縮機の周辺に配置された電気部品等
の温度が極端に上昇することがなくなり、それらの寿命
が延びる。
置は、請求項1に記載の圧縮機用ヒータの制御装置にお
いて、上記温度センサが正常であるか否かを判断するセ
ンサ故障診断回路を備え、上記制御部は、上記センサ故
障診断回路の出力に基づき、正常でない温度センサが有
るとき、上記温度センサの出力にかかわらず、夜間は上
記ヒータの通電を許容する一方、昼間は上記ヒータの通
電を禁止するようになっていることを特徴とする。
場合であっても、その温度センサが正常なものと取り替
えられるまでの間、圧縮機の潤滑油に冷媒が混入した
り、圧縮室に液冷媒が溜まるのをとりあえず防止する必
要がある。そこで、この請求項2の圧縮機用ヒータの制
御装置では、上記制御部は、センサ故障診断回路の出力
に基づき、正常でない温度センサが有るとき、上記温度
センサの出力にかかわらず、夜間は上記ヒータの通電を
許容する一方、昼間は上記ヒータの通電を禁止する。通
常、夜間は圧縮機の周囲の雰囲気温度が下がり、昼間は
圧縮機の周囲の雰囲気温度が上がるからである。これに
より、温度センサが故障しても、圧縮機の潤滑油に冷媒
が混入したり、圧縮室に液冷媒が溜まるのが防止され
る。また、温度センサが故障しても、上記ヒータを常時
通電する場合(従来例)に比して消費電力が低減される
とともに、圧縮機の周辺に配置された電気部品等の温度
が極端に上昇することがなくなり、それらの寿命が延び
る。
置は、請求項1に記載の圧縮機用ヒータの制御装置にお
いて、上記第1の温度センサが正常であるか否かを判断
するセンサ故障診断回路と、上記圧縮機の吐出管の温度
を検出する第3の温度センサとを備え、上記制御部は、
上記センサ故障診断回路の出力に基づき、上記第1の温
度センサが正常でないとき、上記第1の温度センサが検
出した温度に代えて上記第3の温度センサが検出した温
度を用いるようになっていることを特徴とする。
では、上記制御部は、上記第1の温度センサが正常でな
いとき、上記第1の温度センサが検出した温度に代えて
上記第3の温度センサが検出した温度を用いる。第3の
温度センサが検出した温度すなわち圧縮機の吐出管の温
度は、上記圧縮機が停止して一定の放熱時間(約30分
間〜1時間程度)経過後にその周囲の雰囲気温度と略等
しくなるからである。これにより、上記第1の温度セン
サが故障しても、圧縮機の潤滑油に冷媒が混入したり、
圧縮室に液冷媒が溜まるのが防止される。また、上記ヒ
ータを常時通電する場合(従来例)に比して消費電力が
低減されるとともに、圧縮機の周辺に配置された電気部
品等の温度が極端に上昇することがなくなり、それらの
寿命が延びる。なお、上記放熱時間内の短時間の停止で
は、圧縮機の温度は比較的高いレベルにあるから、潤滑
油に冷媒が混入したり、圧縮室に液冷媒が溜まることは
問題にならない。
細に説明する。
気調和機に、この発明の圧縮機用ヒータの制御装置を適
用した一実施形態を示している。
空気を室内機1内に取り込み熱交換器3を通して再び室
内に吹き出させるための室内ファン7と、室内機1の雰
囲気温度(以下「室内温度」という。)を検出する第2
の温度センサとしての室内温度センサ31とが設けられ
ている。一方、室外機2には、圧縮機4と、室外熱交換
器5と、膨張弁6と、室外の空気を室外機2内に取り込
み室外熱交換器5を通して再び室外に吹き出させるため
の室外ファン8と、室外機2の雰囲気温度(以下「外気
温度」という。)を検出する第1の温度センサとしての
外気温度センサ32とが設けられている。室内熱交換器
3と圧縮機4の吸込口45との間に冷媒配管41、圧縮
機4の吐出口46と室外熱交換器5との間に冷媒配管4
2、室外熱交換器5と膨張弁6との間に冷媒配管43、
膨張弁6と室内熱交換器3との間に冷媒配管44がそれ
ぞれ設けられて、冷房を行うための冷媒回路を構成して
いる。圧縮機4の吐出管としての冷媒配管42には、吐
出管の温度を検出する第3の温度センサとしての吐出管
温度センサ33が取り付けられている。
周面には、圧縮機4を加熱するための圧縮機用ヒータ
(以下「クランクケースヒータ」という。)23が巻回
して取り付けられている。このクランクケースヒータ2
3は、配線22と、スイッチ21とを介して電源20に
接続されている。スイッチ21は、常時開接点を有し、
制御部としての制御ユニット11からオンすべきことを
表す制御信号を受けている時のみオンされるようになっ
ている。スイッチ21がオンのときはクランクケースヒ
ータ23への通電が許容される一方、スイッチ21がオ
フのときはクランクケースヒータ23への通電が禁止さ
れる。
と、夜昼切替回路13と、センサ故障診断回路14とを
有している。温度判別回路12は、外気温度センサ32
の出力を受けて、外気温度センサ32が検出した温度T
1と一定の基準値25℃とを比較する。そして、外気温
度センサ32が検出した温度T1が25℃を下回ってい
るときのみスイッチ21をオンすべきことを表す制御信
号を作成する。この制御信号は制御ユニット11の出力
信号としてスイッチ21へ出力される。センサ故障診断
回路14は、公知のものであり、各温度センサ31,3
2,33が正常であるか否かを常時監視している。夜昼
切替回路13は、タイマーを内蔵し、夜間のみスイッチ
21をオンすべきことを表す制御信号を作成する回路で
あり、後述するように、温度センサ31,32のいずれ
かが正常でないときに限り働く。なお、この制御ユニッ
ト11は、室内機1又は室外機2のうちいずれの側に設
けられていても良い。
に従って動作する。まず、制御ユニット11は圧縮機4
が停止状態にあるか否かを判断する(S1)。圧縮機4
が動作中であれば圧縮機4が停止するまで待機する。一
方、圧縮機4が停止状態にあれば、外気温度センサ32
によって外気温度T1を読み込み(S2)、続いて、外
気温度センサ32が検出した温度T1と25℃とを比較
する(S3)。そして、外気温度センサ32が検出した
温度T1が25℃以上であるときは、そのままステップ
S1に戻ってS1〜S3の処理を繰り返す。したがっ
て、スイッチ21はオフ状態を維持し、クランクケース
ヒータ23の通電は禁止されたままである。一方、ステ
ップS3で外気温度センサ32が検出した温度T1が2
5℃を下回っているときは、温度判別回路12によって
スイッチ21をオンすべきことを表す制御信号を作成し
て、制御ユニット11の出力信号としてスイッチ21へ
出力する。これにより、スイッチ21がオンして、クラ
ンクケースヒータ23が通電される(S4)。このクラ
ンクケースヒータ23の通電は、圧縮機4が駆動される
か、または外気温度T1が25℃以上になるまで維持さ
れる。
度センサ32が検出した温度T1が25℃を下回ってい
るときクランクケースヒータ23を通電するので、クラ
ンクケース4B内の潤滑油に冷媒が混入したり、圧縮室
4Aに液冷媒が溜まるのを防止できる。また、外気温度
センサ32が検出した温度T1が25℃以上であるとき
クランクケースヒータ23の通電を禁止するので、クラ
ンクケースヒータ23を常時通電する場合(従来例)に
比して消費電力を低減できる。しかも、このとき圧縮機
4の存在する箇所は温度が比較的高いので、クランクケ
ースヒータ23を通電しなくても何ら問題は生じない。
また、圧縮機4の周辺に配置された電気部品等の温度が
極端に上昇するのを防止でき、それらの寿命を延ばすこ
とができる。
場合、制御ユニット11のセンサ故障診断回路14は、
外気温度センサ32が正常でないことを表す外気温度セ
ンサ異常信号を出力する。このセンサ故障診断回路14
が外気温度センサ異常信号を出力したとき、温度判別回
路12に代わって夜昼切替回路13が動作する。夜昼切
替回路13は夜間(例えば午後6時から翌日の午前9時
まで)のみスイッチ21をオンすべきことを表す制御信
号を作成する。この制御信号は制御ユニット11の出力
信号としてスイッチ21へ送られる。これにより、圧縮
機4の停止時に、圧縮機4の周囲の外気温度が下がる夜
間はスイッチ21がオンしてクランクケースヒータ23
が通電される一方、圧縮機4の周囲の外気温度が上がる
昼間(例えば午前9時から午後6時まで)はスイッチ2
1がオフしてクランクケースヒータ23の通電が禁止さ
れる。したがって、外気温度センサ32が故障している
場合であっても、クランクケース4B内の潤滑油に冷媒
が混入したり、圧縮室4Aに液冷媒が溜まるのを防止で
きる。また、クランクケースヒータ23を常時通電する
場合(従来例)に比して消費電力を低減できるととも
に、圧縮機4の周辺に配置された電気部品等の温度が極
端に上昇するのを防止でき、それらの寿命を延ばすこと
ができる。
Aを示している。この制御ユニット11Aは、上記温度
判別回路12に代えて別の温度判別回路12Aを備えて
いる。この温度判別回路12Aは、外気温度センサ32
および室内温度センサ31の出力を受けて、外気温度セ
ンサ32が検出した温度T1が室内温度センサ31が検
出した温度T2を下回っているときのみスイッチ21を
オンすべきことを表す制御信号を作成する。この制御信
号は制御ユニット11Aの出力信号としてスイッチ21
へ出力される。夜昼切替回路13とセンサ故障診断回路
14は上述の制御ユニット11のものと同じである。
動作フローに従って動作する。まず、制御ユニット11
Aは圧縮機4が停止状態にあるか否かを判断する(S1
1)。圧縮機4が動作中であれば圧縮機4が停止するま
で待機する。一方、圧縮機4が停止状態にあれば、外気
温度センサ32によって外気温度T1、室内温度センサ
31によって室内温度T2をそれぞれ読み込み(S1
2)、続いて、外気温度センサ32が検出した温度T1
と室内温度センサ31が検出した温度T2とを比較する
(S13)。そして、外気温度センサ32が検出した温
度T1が室内温度センサ31が検出した温度T2以上であ
るときは、そのままステップS11に戻ってS11〜S
13の処理を繰り返す。したがって、スイッチ21はオ
フ状態を維持し、クランクケースヒータ23の通電は禁
止されたままである。一方、ステップS13で外気温度
センサ32が検出した温度T1が室内温度センサ31が
検出した温度T2を下回っているときは、温度判別回路
12Aによってスイッチ21をオンすべきことを表す制
御信号を作成して、制御ユニット11Aの出力信号とし
てスイッチ21へ出力する。これにより、スイッチ21
がオンして、クランクケースヒータ23が通電される
(S14)。このクランクケースヒータ23の通電は、
圧縮機4が駆動されるか、または外気温度T1が25℃
以上になるまで維持される。
度センサ32が検出した温度T1が室内温度センサ31
が検出した温度T2を下回っているとき、つまり圧縮機
4を暖める必要があるときは、クランクケースヒータ2
3を通電するので、クランクケース4B内の潤滑油に冷
媒が混入したり、圧縮室4Aに液冷媒が溜まるのを防止
できる。また、外気温度センサ32が検出した温度T1
が室内温度センサ31が検出した温度T2以上であると
き、つまり圧縮機4が存在する箇所が暖かくて圧縮機4
を加熱する必要がないときは、クランクケースヒータ2
3の通電を禁止するので、クランクケースヒータ23を
常時通電する場合(従来例)に比して消費電力を低減で
きる。また、圧縮機4の周辺に配置された電気部品等の
温度が極端に上昇するのを防止でき、それらの寿命を延
ばすことができる。
場合(外気温度センサ32は正常であるものとす
る。)、制御ユニット11Aのセンサ故障診断回路14
は、室内温度センサ31が正常でないことを表す室内温
度センサ異常信号を出力する。このセンサ故障診断回路
14が室内温度センサ異常信号を出力したとき、温度判
別回路12Aは、室内温度センサ31が検出した温度T
2に代えて一定の基準値25℃を用い、上述の温度判別
回路12と同様に機能する。したがって、この制御装置
は、図3(a)に示した動作フローに基づいて動作し、同
様の作用効果を奏する。
度センサ32が故障している場合、または外気温度セン
サ32が単独で故障している場合は、制御ユニット11
Aのセンサ故障診断回路14は、外気温度センサ32が
正常でないことを表す外気温度センサ異常信号を出力す
る。このセンサ故障診断回路14が外気温度センサ異常
信号を出力したとき、温度判別回路12Aに代わって夜
昼切替回路13が動作して、制御ユニット11Aは夜昼
切替回路13が作成する制御信号を出力する。したがっ
て、室内温度センサ31や外気温度センサ32が故障し
ている場合であっても、クランクケース4B内の潤滑油
に冷媒が混入したり、圧縮室4Aに液冷媒が溜まるのを
防止できる。また、クランクケースヒータ23を常時通
電する場合(従来例)に比して消費電力を低減できると
ともに、圧縮機4の周辺に配置された電気部品等の温度
が極端に上昇するのを防止でき、それらの寿命を延ばす
ことができる。
Bを示している。この制御ユニット11Bは、上記夜昼
切替回路13に代えてセンサ切替回路15を備えてい
る。温度判別回路12とセンサ故障診断回路14は上述
の制御ユニット11のものと同じである。
(吐出管温度センサ33は正常であるものとする。)、
制御ユニット11Bのセンサ故障診断回路14は、外気
温度センサ32が正常でないことを表す外気温度センサ
異常信号を出力する。このセンサ故障診断回路14が外
気温度センサ異常信号を出力したとき、センサ切替回路
15は、外気温度センサ32が検出した温度T1に代え
て吐出管温度センサ33が検出した温度T3を温度判別
回路12に入力する。この温度判別回路12は、外気温
度センサ32が検出した温度T1に代えて吐出管温度セ
ンサ33が検出した温度T3を用い、図1中の温度判別
回路12と同様に機能する。吐出管温度センサ33が検
出した温度T3すなわち圧縮機4の吐出管42の温度
は、圧縮機4が停止して一定の放熱時間(約30分間〜
1時間程度)経過後にその周囲の雰囲気温度と略等しく
なることから、この制御装置は、図3(a)に示した動作
フローに基づいて動作し、同様の作用効果を奏する。し
たがって、外気温度センサ32が故障している場合であ
っても、クランクケース4B内の潤滑油に冷媒が混入し
たり、圧縮室4Aに液冷媒が溜まるのを防止できる。ま
た、クランクケースヒータ23を常時通電する場合(従
来例)に比して消費電力を低減できるとともに、圧縮機
4の周辺に配置された電気部品等の温度が極端に上昇す
るのを防止でき、それらの寿命を延ばすことができる。
いる場合について述べたが、当然ながらこれに限られる
ものではなく、この発明は圧縮機4が室内機1側に設け
られている場合にも適用することができる。
合は、外気温度センサ32と室内温度センサ31とを入
れ替えて用いる。すなわち、図3(a)に対応する動作で
は、圧縮機4の停止時に、室内温度センサ31が検出し
た温度T2が25℃を下回っているときクランクケース
ヒータ23を通電する一方、室内温度センサ31が検出
した温度T1が25℃以上であるときクランクケースヒ
ータ23の通電を禁止する。図3(b)に対応する動作で
は、圧縮機4の停止時に、室内温度センサ31が検出し
た温度T2が外気温度センサ32が検出した温度T1を下
回っているときクランクケースヒータ23を通電する一
方、室内温度センサ31が検出した温度T2が外気温度
センサ32が検出した温度T1以上であるときクランク
ケースヒータ23の通電を禁止する。
油に冷媒が混入したり、圧縮室4Aに液冷媒が溜まるの
を防止できる。また、クランクケースヒータ23を常時
通電する場合(従来例)に比して消費電力を低減でき
る。また、圧縮機4の周辺に配置された電気部品等の温
度が極端に上昇するのを防止でき、それらの寿命を延ば
すことができる。
れている場合に、室内温度センサ31や室外温度センサ
32が故障したときは、既に述べた対応の仕方に対して
外気温度センサ32と室内温度センサ31との立場を入
れ替えて対応する。すなわち、図3(a)に対応する動作
中に室内温度センサ31が故障したときは、夜昼切替回
路13が出力する制御信号によってスイッチ21のオ
ン、オフを制御する。また、図3(b)に対応する動作中
に外気温度センサ32が故障したとき(室内温度センサ
31は正常であるものとする。)は、図3(a)に対応す
る動作に切り替え、さらに室内温度センサ31まで故障
したときは、夜昼切替回路13が出力する制御信号によ
ってスイッチ21のオン、オフを制御する。または、吐
出管温度センサ33(正常であるものとする。)を用い
て、図3(a)に対応する動作を行うようにしても良い。
温度判別回路12とセンサ故障診断回路14とを省略し
て、夜昼切替回路13のみでスイッチ21を制御するよ
うにしても良い。この場合、圧縮機4の停止時に、夜昼
切替回路13の動作によって、圧縮機4の周囲の外気温
度が下がる夜間はスイッチ21がオンしてクランクケー
スヒータ23が通電される一方、圧縮機4の周囲の外気
温度が上がる昼間はスイッチ21がオフしてクランクケ
ースヒータ23の通電が禁止される。したがって、比較
的簡単な構成でもって、クランクケース4B内の潤滑油
に冷媒が混入したり、圧縮室4Aに液冷媒が溜まるのを
防止できる。また、クランクケースヒータ23を常時通
電する場合(従来例)に比して消費電力を低減できると
ともに、圧縮機4の周辺に配置された電気部品等の温度
が極端に上昇するのを防止でき、それらの寿命を延ばす
ことができる。
けでなく、暖房を行う冷媒回路や、冷媒の流れを切り替
えて冷暖房を行う冷媒回路に広く適用することができ
る。
縮機用ヒータの制御装置では、圧縮機の停止時に、第1
の温度センサが検出した温度が第2の温度センサが検出
した温度を下回っているとき、つまり圧縮機を暖める必
要があるときは、圧縮機用ヒータの通電を許容するの
で、圧縮機の潤滑油に冷媒が混入したり、圧縮室に液冷
媒が溜まるのを防止できる。また、上記第1の温度セン
サが検出した温度が上記第2の温度センサが検出した温
度以上であるとき、つまり圧縮機が存在する箇所が暖か
くて暖かくて圧縮機を加熱する必要がないときは、上記
ヒータの通電を禁止するので、上記ヒータを常時通電す
る場合(従来例)に比して消費電力を低減できる。ま
た、圧縮機の周辺に配置された電気部品等の温度が極端
に上昇するのを防止でき、それらの寿命を延ばすことが
できる。
置では、制御部は、センサ故障診断回路の出力に基づ
き、正常でない温度センサが有るとき、上記温度センサ
の出力にかかわらず、夜間は上記ヒータの通電を許容す
る一方、昼間は上記ヒータの通電を禁止するので、温度
センサが故障しても、圧縮機の潤滑油に冷媒が混入した
り、圧縮室に液冷媒が溜まるのを防止できる。また、温
度センサが故障しても、上記ヒータを常時通電する場合
(従来例)に比して消費電力を低減できるとともに、圧
縮機の周辺に配置された電気部品等の温度が極端に上昇
するのを防止でき、それらの寿命を延ばすことができ
る。
置では、制御部は、上記第1の温度センサが正常でない
とき、上記第1の温度センサが検出した温度に代えて、
第3の温度センサが検出する圧縮機の吐出管の温度を用
いるので、上記第1の温度センサが故障しても、圧縮機
の潤滑油に冷媒が混入したり、圧縮室に液冷媒が溜まる
のを防止できる。また、上記ヒータを常時通電する場合
(従来例)に比して消費電力を低減できるとともに、圧
縮機の周辺に配置された電気部品等の温度が極端に上昇
するのを防止でき、それらの寿命を延ばすことができ
る。
発明の圧縮機用ヒータの制御装置を適用した一実施形態
を示すブロック図である。
度センサ 32 外気温度センサ 33 吐出管
温度センサ
Claims (3)
- 【請求項1】 空気調和機の冷媒回路に設けられた圧縮
機(4)の停止時に、この圧縮機(4)に取り付けられ
たヒータ(23)の通電を制御する圧縮機用ヒータの制
御装置であって、 室外機(2)又は室内機(1)のうち上記圧縮機(4)
が設けられた側の雰囲気温度を検出する第1の温度セン
サ(32)と、 上記室外機(2)又は室内機(1)のうち圧縮機(4)
が設けられていない側の雰囲気温度を検出する第2の温
度センサ(31)と、 上記第1の温度センサ(32)が検出した温度(T1)
と上記第2の温度センサ(31)が検出した温度(T
2)とを比較して、上記第1の温度センサ(32)が検
出した温度(T1)が上記第2の温度センサ(31)が
検出した温度(T2)を下回っているとき上記ヒータ
(23)の通電を許容する一方、上記第1の温度センサ
(32)が検出した温度(T1)が上記第2の温度セン
サ(31)が検出した温度(T2)以上であるとき上記
ヒータ(23)の通電を禁止する制御部(11A)を備
えたことを特徴とする圧縮機用ヒータの制御装置。 - 【請求項2】 請求項1に記載の圧縮機用ヒータの制御
装置において、 上記温度センサ(31,32)が正常であるか否かを判
断するセンサ故障診断回路(14)を備え、 上記制御部(11,11A)は、上記センサ故障診断回
路(14)の出力に基づき、正常でない温度センサ(3
1,32)が有るとき、上記温度センサ(31,32)
の出力にかかわらず、夜間は上記ヒータ(23)の通電
を許容する一方、昼間は上記ヒータ(23)の通電を禁
止するようになっていることを特徴とする圧縮機用ヒー
タの制御装置。 - 【請求項3】 請求項1に記載の圧縮機用ヒータの制御
装置において、 上記第1の温度センサ(32)が正常であるか否かを判
断するセンサ故障診断回路(14)と、 上記圧縮機4の吐出管(42)の温度を検出する第3の
温度センサ(33)とを備え、 上記制御部(11B)は、上記センサ故障診断回路(1
4)の出力に基づき、上記第1の温度センサ(32)が
正常でないとき、上記第1の温度センサ(32)が検出
した温度(T1)に代えて上記第3の温度センサ(3
3)が検出した温度(T3)を用いるようになっている
ことを特徴とする圧縮機用ヒータの制御装置。
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---|---|---|---|
JP18734696A JP3529947B2 (ja) | 1996-07-17 | 1996-07-17 | 圧縮機用ヒータの制御装置 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP18734696A JP3529947B2 (ja) | 1996-07-17 | 1996-07-17 | 圧縮機用ヒータの制御装置 |
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---|---|
JPH1030563A JPH1030563A (ja) | 1998-02-03 |
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ID=16204396
Family Applications (1)
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JP18734696A Expired - Lifetime JP3529947B2 (ja) | 1996-07-17 | 1996-07-17 | 圧縮機用ヒータの制御装置 |
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- 1996-07-17 JP JP18734696A patent/JP3529947B2/ja not_active Expired - Lifetime
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