JP3529692B2 - 液晶表示装置 - Google Patents
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Description
素子に係り、特にオフィス用の情報機器等に適した表示
素子に関するものである。
て、これまでに多くの液晶表示素子が提案されている。
現在は、TNモード(twisted nematic ; 特開昭47−
11737号公報参照)とSTMモード(super twised
nematic; 特開昭60−107020号公報参照)を代
表とするネマティック液晶を使用するタイプが広く用い
られている。これらのTNモードあるいはSTNモード
の液晶は、液晶分子の配列が素子内部で90°前後、あ
るいは260°前後それぞれ捻れた構造の初期状態をと
るものである。このような液晶を利用した素子に入射し
た光は、液晶が初期状態にあるときはその捻れ構造と複
屈折によって偏光状態が変化を受けて素子から出射す
る。液晶層に電界が印加されると、液晶分子は電界方向
に再配列するために、その捻れ構造が解かれて複屈折が
失われるので、入射光は偏光状態を変えることなく出射
することになる。2枚の直線偏光子で液晶セルを挟んだ
構造を用いると、電界の印加による上記の液晶層の光学
的性質の変化が光の強度変化として観察される。TNモ
ードおよびSTNモードの液晶を使用する表示素子は、
この動作原理に基いて明暗のコントラストを得るもので
ある。
ドのネマティック液晶を使用する表示素子は、CRT
(carhode ray tubu)ディスプレーに比較して消費電力
が著しく少なくかつ薄型表示パネルを実現できる長所か
ら、パーソナルコンピュータ、ワードプロセッサ等のオ
フィス用情報機器に広く用いられている。
としては、NCAP(Nematic Curvilinear Aligned Ph
ase)もしくはPDLC(Polymer Dispersed Liquid Cr
ystal)と称される表示方式を利用したものがある。こ
の方式は、高分子マトリクス中に、誘電異方性が正のネ
マティック液晶を直径数μm程度の粒状物(カプセル
状)として分散させたものを利用するものである。液晶
は、所定の光学的性質を有するもの(即ち、常光に対す
る屈折率が高分子材料と同程度で、異常光に対する屈折
率が高分子材料と異なるもの)を選定して用いる。その
理由は下記の動作原理を有効に利用するためである。
ては、液晶粒子は初期の状態では粒の中で歪んだ配列構
造を取っており、しかも粒間での配列方向が大きくばら
ついたものとなっている。液晶が上記の光学的性質を有
しておりかつ配列構造の歪みおよび構造配列方向のばら
つきによって、大部分の液晶の粒と高分子マトリクスと
の間に屈折率の差が生じていて、結果としてすりガラス
のように光が散乱した状態となっている。これに十分な
電圧を加えると、粒中の液晶分子の再配列が生じて、垂
直に入射する光に対して液晶と高分子マトリクスの屈折
率が等しくなる。その結果、液晶と高分子界面での屈折
および反射がなくなって透明状態に変化する。なお、入
射光は直線光である必要はない。
素子は、以上のような動作原理を使って表示するため
に、偏光子が不要であり、しかも入射光も有効に活用で
きることから、明るい表示が可能となる。NCAPの中
に二色性色素を混合すれば、着色−消色変化を起こさせ
ることが可能である。ここで用いられている液晶は、媒
体中に分散したものであり、一般に液晶がポリマー被膜
で覆われたものである。このようなものは、通常のガラ
スセルに封入したり、基板に塗布することによって、透
明−白濁変化、もしくは黒色の二色性色素を添加して白
−黒変化を行う表示素子の作製に適しているものと言え
る。
ないことが多いので、コントラストを高めるために液晶
の配向を延伸等の後処理で揃えたり、導電性ポリマーフ
ィルムでラミネートすることは容易ではなかった。
を作製し、これらを基板上に膜状状に配置する方法が提
案されている(特開昭58−144885号公報)。こ
の方法は、成形の自由度が高く、次世代の液晶ディスプ
レイ構造として期待出来るものである。
者らが知る限りでは、従来の電圧駆動用の液晶マイクロ
カプセルは、TFT(Thin Film Transistor)駆動用の
ものとして利用するには駆動電圧が大きかった。このよ
うな液晶マイクロカプセルからなるセル構造のものは、
液晶層に接する界面が非常に大きいので液晶分子の拘束
力が強く、これに加えて、マイクロカプセルが積層され
ていることによって各マイクロカプセルに印加される電
圧が低いからである。
ことが求められており、そのためにコントラストをより
向上させる必要がある。しかしながら、従来の液晶表示
装置には、コントラストを向上させようとすると駆動電
圧が大きくなり、一方、駆動電圧を低下させようとする
とコントラストが低下する傾向があって、コントラスト
および駆動電圧の双方が満足できるレベルにある液晶表
示装置は見あたらなかった。
さく、かつコントラストが向上した、表示品位の高い液
晶表示素子を提供することを目的とするものである。
は、基板と、前記基板と離間して設けられた対向基板
と、前記基板と対向基板との間に挟持された液晶層と、
少なくとも前記基板上の前記液晶層側に設けられた高分
子膜とを備え、前記高分子膜は電圧の印加によって配向
状態が変化可能な棒状体を有し、前記棒状体が前記液晶
層中に存在し、かつ前記棒状体の誘電率が前記液晶層中
の液晶分子の誘電率より小さいこと、を特徴とするもの
である。
よる液晶表示装置を、必要に応じて図面を参照しながら
説明する。
して設けられた対向基板との間に液晶層が配置されてな
り、この液晶層中の液晶分子の配向状態が該液晶層に電
圧を印加することによって変化する」ということを、基
本構成とするものである。
する。第1図は、本発明による液晶表示装置の好ましい
一具体例の概略図であって、第1図(a)は断面方向か
ら、第1図(b)はセル厚方向から、示すものである。
よる液晶表示装置は、基板(1)とこの基板と離間して
設けられた対向基板(2)との間に液晶層(3)が配置
されている。この液晶層(3)中の液晶分子(4)の配
向状態は、導電膜(5)および(6)によって印加され
た電圧によって、変化するように構成されている。
(2)、導電膜(5)、(6)は、従来からこの種の液
晶表示装置において用いられてきたものと本質的に異な
らない。従って、本発明では従来公知のものを採用する
ことができる。よって、基板(1)および対向基板
(2)としては透明基板(典型的にはガラス)を、導電
膜(5)および(6)としては透明導電膜を採用するこ
とができる。導電膜(5)および(6)は、所望の表示
パターンが得られるように配置することができる。ま
た、液晶層には、必要に応じて色素(7)、例えば二色
性色素、を配合することができる。
に区画されているが、区画されることなく連続したもの
であってもよいことは言うまでもない。本発明で好まし
いものは、図示されたように、複数に区画分けされたも
の、特に複数のマイクロカプセル(8)からなるもの
(詳細後記)である。第1図(a)に示された液晶表示
素子は、マイクロカプセルから形成された液晶層を三層
有するものである。各液層の厚さは1〜4μmが好まし
い。必要に応じて、偏光板を設けることも出来ることは
言うまでもない。
加によって配向状態が変化可能な棒状体を有する高分子
膜が該棒状体が上記液晶層中に存在するように設けられ
てなるものである〔以下、本明細書において、「電圧の
印加によって配向状態が変化可能な棒状体を有する高分
子膜」を「棒状体を有する高分子膜」ということがあ
る〕。
は、例えば、側鎖型液晶高分子から形成されたものを用
いることができる。ここで、「側鎖型液晶高分子から形
成された」とは、棒状体を有する高分子膜の少なくとも
一部分が側鎖型液晶高分子から形成されたことを意味し
ている。よって、側鎖型液晶高分子のみから形成された
ものだけに限定されない。従って、本発明での棒状体を
有する高分子膜は、所定の棒状体を有し本発明の効果が
認められる範囲内において、各種の重合体、および重合
体組成物を用いることができる。例えば、本発明では、
エチレン性不飽和結合を有する液晶性モノマーとこれと
重合可能な他のモノマーとから形成された重合体ならび
にこの重合体のブレンド物を用いることができる。
晶高分子の存在量は、30重量%以下、好ましくは1〜
30重量%、である。30重量%超過の場合には、本発
明の効果を得ることはできない。
子膜は、長軸方向の長さが10オングストローム程度の
棒状体を3オングストローム程度以上で有するものと解
析されている。
ることによって、液晶分子の電界応答を向上させて、良
好な液晶分子の配向(水平・垂直配向)を実現すること
ができる。
分子の誘電率よりも小さいすることによって、駆動電圧
が低減されている。その理由は、現在、次のように推測
されている。即ち、本発明は、微視的には高分子膜−液
晶層−高分子膜からなる直列コンデンサー類似の構成が
認められるが、このような本発明では、棒状体の誘電率
が液晶分子の誘電率より小さいことによって、棒状体が
液晶分子より先に電界に反応することにより、棒状体近
傍に存在する液晶分子を他の部分(バルク部分)の液晶
分子よりも先に配向させることが可能となる。これに対
して、棒状体の誘電率が液晶分子の誘電率と等しい場合
あるいは大きい場合には、バルク部の液晶分子の方が先
に配向し、その後に高分子膜近傍の液晶分子が配向する
ような二段階の応答のために、駆動電圧が見掛け上大き
くなる。
高分子膜およびその作動原理を示すものである。この第
2図では、第1図の液晶表示装置において液晶層を構成
しているマイクロカプセル(8)の一つを示している。
が模式的に示されており、第2図(b)では電圧印加時
の状態が示されている。
(9)から形成されたマイクロカプセル内に液晶分子
(4)が内包されている構造が示されている。ここで
は、棒状体を有する高分子膜(9)は、電圧の印加によ
って配向状態が変化可能な棒状体(9a)を有してお
り、該棒状体が液晶層中に存在するように設けられてい
る。
電界無印加時(第2図(a))には、水平方向(即ち、
高分子膜と平行方向)に配向しており、電圧印加時(第
2図(b))には、電界方向(即ち、高分子膜と垂直方
向)に配向する。
(a))には、液晶分子(4)と高分子膜壁との間に介
在して液晶分子の高分子膜壁による拘束を低減させてい
る。電圧印加時(第2図(b))の場合には、棒状体
(9a)自身が電界方向に配向して、液晶分子(4)の
配向を、生起ないし補助する。特に、棒状体(9a)の
誘電率が液晶分子(4)の誘電率よりも小さい場合に
は、棒状体(9a)の配向が液晶分子(4)の配向より
も実質的に先に生じて、それに応じ、近傍に存在する液
晶分子がバルク部に存在する液晶分子よりも早く配向す
ることになる。
化が実現される。
による拘束が低減されかつ駆動電圧が低減された状況に
おいては、電界無印加時(第2図(a))における液晶
分子(4)の傾き角(図示の場合は、水平であるから0
゜)を小さくすることが出来、これによって電圧印加時
(第2図(b))における傾き角(図示の場合は、垂直
であるから90゜)との差を大きくすることが出来る。
従って、コントラストを向上させることが可能になる。
面に被膜層(図示せず)を必要に応じて設けることが出
来る。このような被膜層を設けることによって、機械的
および熱的特性を向上させることができ、各マイクロカ
プセル同士を融着することも可能になる。
EM(走査型電子顕微鏡)によって確認することができ
る。
表示装置において用いられてきたものと本質的に異なら
ない。従って、本発明では従来公知のものから合目的的
な任意のものを適宜選択して使用することが出来る。
ノ系液晶、エステル系液晶などを使用することができ
る。好ましいものとしては、例えば下記構造式(1)〜
(10)で示されるような各種液晶化合物単独およびこ
れらの混合した組成物を挙げることができる。
ルキル基、アルコキシ基、アルキルフェニル基、アルコ
キシアルキルフェニル基、アルコキシフェニル基、アル
キルシクロヘキシル基、アルコキシアルキルシクロヘキ
シル基、アルキルシクロヘキシルフェニル基、シアノフ
ェニル基、シアノ基、ハロゲン原子、フルオロメチル
基、フィリオロメトキシ基、アルキルフェニルアルキル
基、アルコキシアルキルフェニルアルキル基、アルコキ
シアルキルシクロヘキシルアルキル基、アルキルシクロ
ヘキシルアルキル基、アルコキシアルコキシシクヘキシ
ルアルキル基、アルコキシフェニルアルキル基、アルキ
ルシクロヘキシルフェニルアルキル基を示す。Yは、水
素原子、ハロゲン原子を示す。特に好ましくは塩素。
キシ鎖中に光学活性中心を有しても良い。また、Rまた
はX中のフェニル基またはフェノキシ基はフッ素原子、
塩素原子などのハロゲン原子で置換されていても良い。
また、各式中のフェニル基は一個または二個のフッ素原
子、ハロゲン原子(好ましくは塩素)で置換されていて
も良い。] 式中の液晶化合物はいずれも誘電異方性が正のものであ
るが、誘電異方性が負の公知の液晶も誘電異方性が正の
液晶と混合して、全体として正の液晶にして用いること
ができる。また、誘電異方性が負の液晶でも、適当な素
子構成および駆動方式を用いればそのまま使用すること
ができる。
ことによって、メモリー性を付与することが可能とな
り、単純マトリクス駆動も実現できる。従来の強誘電性
液晶は、狭い界面間(セル厚2μm以下)において二つ
の安定状態(双安定状態)を発現するためにメモリー性
を実現できていた。このような強誘電性液晶もネマチッ
ク液晶分子と界面との傾き角が表示特性上大きく影響を
持ち、駆動電圧およびコントラストの向上が可能である
ため、本発明に有効である。偏向板は少なくとも一枚設
ける。
素、例えば二色性色素、を配合することができること
は、前述の通りである。
は、例えば下記式(11)〜(19)で示されるイエロ
ー色素、式(20)〜(27)で示されるマゼンタ色
素、式(28)〜(31)で示されるシアン色素があ
る。これらは単独であるいは二種以上混合して用いるこ
とができる。
型液晶高分子である。このような側鎖型液晶高分子は、
例えば下記式(32)〜(53)で示されるエチレン性
不飽和結合を有する液晶性モノマーとこれと重合可能な
他のモノマーとから形成することができる。
重合可能な他のモノマーとしては、任意のものを使用す
ることができる。
ンドポリマーにより形成させる場合には、上記側鎖型液
晶高分子に配合すべきポリマーとして、例えば下記のも
のを挙げることができる。
エチレン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・アクリル酸
・無水マレイン酸共重合体等のエチレン共重合体;ポリ
ブタジエン類;ポリエチレンテレフタレート、ポリブチ
レンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート等のポ
リエステル類;ポリプロピレン類;ポリイソブチレン
類;ポリ塩化ビニル類;ポリ塩化ビニリデン類;ポリ酢
酸ビニル類;ポリビニルアルコール類;ポリビニルアセ
タール類;ポリビニルブチラール類;四フッ化エチレン
樹脂類;三フッ化塩化エチレン樹脂類;フッ化エチレン
・プロピレン樹脂類;フッ化ビニリデン樹脂類;フッ化
ビニル樹脂類;四フッ化エチレン・パーフルオロアルコ
キシエチレン共重合体、四フッ化エチレン・パーフルオ
ロアルキルビニルエーテル共重合体、四フッ化エチレン
・六フッ化プロピレン共重合体、四フッ化エチレン・エ
チレン共重合体等の四フッ化エチレン共重合体;合フッ
素ポリベンゾオキサゾール等のフッ素材樹脂類;アクリ
ル樹脂類;ポリメタクリル酸メチル等のメタクリル樹脂
類;ポリアクリロニトリル類;アクリロニトリル・ブタ
ジエン・スチレン共重合体等のアクリロニトリル共重合
体、ポリスチレン類;ハロゲン化ポリスチレン類;スチ
レン・メタクリル酸共重合体;スチレン・アクリロニト
リル共重合体等のスチレン共重合体;ポリスチレンスル
ホン酸ナトリウム、ポリアクリル酸ナトリウム等のイオ
ン性ポリマー;アセタール樹脂類;ナイロン66等のポ
リアミド類;ゼラチン;アラビアゴム;ポリカーボネー
ト類;ポリエステルカーボネート類;セルロース系樹脂
類;フェノール樹脂類;ユリア樹脂類;エポキシ樹脂
類;不飽和ポリエステル樹脂類;アルキド樹脂類;メラ
ミン樹脂類;ポリウレタン類;ジアリールフタレート樹
脂類;ポリフェニレンオキサイド類;ポリフェニレンス
ルフイド類;ポリスルフォン類;ポリフェニルサルフォ
ン類;シリコーン樹脂類;ポリイミド類;ビスマレイミ
ドトリアジン樹脂類;ポリイミドアミド類;ポリエーテ
ルスルフォン類;ポリメチルペンテン類;ポリエーテル
エーテルケトン類;ポリエーテルイミド類;ポリビニル
カルバゾール類;ノルボルネン系非晶質ポリオレフィン
類等の熱可塑性樹脂。
itu」重合法、液中硬化被覆法、水溶液系からの相分離
法、有機溶液系からの相分離法、融解分散冷却法、気中
懸濁法、スプレードライング法等があり、具体的な用
途、形態等に応じて適宜選択することができる。
液晶マイクロカプセルを得ることができる。
する各成分(例えば、液晶分子、棒状体を有する高分子
膜用材料、色素、被覆膜用材料、重合開始剤、架橋剤、
乳化剤など)の混合物を、乳化させて、エマルジョン
〔液晶マイクロカプセルを形成する前駆体(ミックスチ
ャ)〕を調製する。好ましくは、膜乳化法を用いること
によって、粒径制御が容易になる。ここで、「膜乳化
法」とは、多孔質のガラスから一定方向に流れる水中
に、エマルジョンを形成する前駆体を一定圧で押し出す
ことを意味する。さらに、このエマルジョンを分散した
系(具体的には、水分散液)を加熱することによって、
エマルジョン内でラジカル重合を生起させて、モノマー
→ オリゴマー と分子量が大きくなるにつれて、マ
イクロカプセル形成材が相分離を起こして、マイクロカ
プセル形成材料が徐々に外側に移動して、最終的に液晶
マイクロカプセルが形成される。
の被膜層としては、メラミン樹脂、エポキシ樹脂、尿素
樹脂、フェノール樹脂、フラン樹脂等の縮合系ポリマ
ー、スチレン−ジビニルベンゼン共重合体、メチルメタ
クリレート−ビニルアクリレート共重合体等の三次元架
橋ビニルポリマー等の熱硬化性樹脂や、ブレンドポリマ
ーとして上記した熱可塑性樹脂を適宜用いることもでき
る。また、上記の熱硬化性樹脂及び熱可塑性樹脂から選
択される二種以上用いて、マイクロカプセルを構成する
多層の被膜層を形成することもできる。この場合、マイ
クロカプセルの熱安定性を向上させる観点から、被膜の
最外殻には熱硬化性樹脂を用いることが好ましい。
Q−B1で調製した)、赤、青、緑の混合色素を1wt
%ずつ溶かした正の誘電異方性を有するネマチック液晶
であるチッソ社製LIXON5052を80wt%(黒
表示用液晶)、ジイソブチルフマレートモノマー9wt
%、側鎖型液晶高分子モノマー(E−101、大日本イ
ンキ工業社製)5wt%、架橋剤としてTMPTA(ト
リメチロールプロパントリアクリレート)1wt%、開
始剤としてベンゾイルパーオキサイド0.2wt%を混
合溶解し、ポリビニルアルコール1wt%純水溶液中に
多孔質ガラスを用いた膜乳化装置(伊勢化学工業社製)
によって乳化させた後(第3図(a))、500rpm
で撹拌し、上記液晶組成物を110℃で重合させた(第
3図(b))。
ーで濾過し、3回純水で洗浄して、透明高分子被膜で包
含された液晶マイクロカプセルを得た。
ングリコール水中に65wt%分散させ、拡散反射型ア
ルミニウム電極付ガラス基板にスクリーン印刷した。
ーを用いて透明電極付PET基板を重ね合わせて、表示
素子を作製した。
くカプセルは壊れておらず、平行配向であることが観察
された。この表示素子は黒表示から50Hzで0.5V
で立ち上がり、さらに4Vの交流電圧をかけると白色と
なった。コントラスト比は15と良好な表示特性が得ら
れた。
Q−B1で調製した)、赤、青、緑の混合色素を1wt
%ずつ溶かした正の誘電異方性を有するネマチック液晶
であるチッソ社製LIXON5052を80wt%(黒
表示用液晶)、ジイソブチルフマレートモノマー14w
t%、架橋剤としてTMPTA 1wt%、開始剤とし
てベンゾイルパーオキサイド0.2wt%を混合溶解
し、ポリビニルアルコール1wt%純水溶液中に多孔質
ガラスを用いた膜乳化装置(伊勢化学工業社製)で乳化
させた後、500rpmで撹拌し、上記液晶組成物を1
10℃で重合させた。
ーで濾過し、3回純水で洗浄して、透明高分子被膜で包
含された液晶マイクロカプセルを得た。
ングリコール水中に65wt%分散させ、拡散反応型ア
ルミニウム電極付ガラス基板にスクリーン印刷した。
ーを用いて透明電極付PET基板を重ね合わせて表示素
子を作製した。
くカプセルは壊れておらず、平行配向であることが観察
された。この表示素子は黒表示から50Hzで3Vで立
ち上がり、さらに20Vの交流電圧をかけると白色とな
った。コントラスト比は6と良好でない表示特性が得ら
れた。
構成図。
Claims (8)
- 【請求項1】基板と、 前記基板と離間して設けられた対向基板と、 前記基板と対向電極との間に挟持された液晶層と、 少なくとも前記基板上の前記液晶層側に設けられた高分
子膜とを備え、 前記高分子膜は電圧の印加によって配向状態が変化可能
な棒状体を有し、前記棒状体が前記液晶層中に存在し、
かつ前記棒状体の誘電率が前記液晶層中の液晶分子の誘
電率より小さいことを特徴とする、液晶表示装置。 - 【請求項2】前記液晶層は、前記高分子膜が液晶分子を
内包するマイクロカプセルから成り、前記棒状体が前記
マイクロカプセル内側に存在することを特徴とする、請
求項1に記載の液晶表示装置。 - 【請求項3】前記マイクロカプセルは前記基板に平行な
面を有することを特徴とする、請求項2に記載の液晶表
示装置。 - 【請求項4】前記マイクロカプセルの外周面に被覆膜が
設けられていることを特徴とする、請求項2または3に
記載の液晶表示装置。 - 【請求項5】電圧の印加によって配向状態が変化可能な
棒状体を有する高分子膜が、側鎖型液晶高分子からなる
ものであり、この側鎖型液晶高分子の存在量が30重量
%以下である、請求項1〜4のいずれかに記載の液晶表
示装置。 - 【請求項6】電圧の印加によって配向状態が変化可能な
棒状体を有する高分子膜が、エチレン性不飽和結合を有
する液晶性モノマーとこれと重合可能な他のモノマーと
から形成されたものである、請求項1〜5のいずれかに
記載の液晶表示装置。 - 【請求項7】前記棒状体がメソゲン構造を有するもので
あることを特徴とする、請求項1〜6のいずれかに記載
の液晶表示装置。 - 【請求項8】前記液晶分子が強誘電性液晶であることを
特徴とする、請求項1〜7のいずれかに記載の液晶表示
装置。
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