JP3529462B2 - 燃料タンクの固定構造 - Google Patents
燃料タンクの固定構造Info
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- Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)
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Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両の燃料タンクの固
定構造の改良に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、燃料タンクを車体後部の下方(リ
ヤシートの下方等)に搭載するために、例えば、特開平
5−8643号公報(自動車の燃料タンク支持装置)の
技術が開示されており、同技術は上記公報の図1、図2
及び図5に示されるように、車体1のリヤサイドフレー
ム2,2間に平面視略ロ字形のサスペンションクロスメ
ンバ7(サブフレームに相当)が取付けられ、このサス
ペンションクロスメンバ7にリヤサスペンション装置6
用アーム(アッパーアーム9,10、ロアアーム11及
びトレーリングアーム12からなる。)が支持され、更
に、サスペンションクロスメンバ7に燃料タンク21が
支持されるものである。そして、燃料タンク21は一対
のベルト(バンドに相当)23,23でサスペンション
クロスメンバ7に固定される。 【0003】ところで、このようなベルト23,23の
端部は、一般にサスペンションクロスメンバ7の支持フ
レーム(クロスメンバ、サイドメンバに相当)にボルト
止めされる。そして、支持フレームは一般に鋼板のプレ
ス成形材からなる。支持フレームにはそれの水平面に、
燃料タンクを固定するためのベルト取付ボルト孔が明け
られ、垂直面に、剛性を高めるためにプレス成形により
凹凸(起伏)を設けられることが多い。また、支持フレ
ームにはリヤサスペンション装置6用アームを取付ける
ためのブラケットが設けられる。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の構
造の支持フレームでは、垂直面に凹凸(起伏)を設ける
ためのプレス成形方向と、水平面にベルト取付ボルト孔
を明けるためのプレス方向とが異なるため、プレス工程
が2工程になり、加工が容易でない。 【0005】そこで本発明の目的は、サブフレームの加
工性を向上させることにある。 【0006】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明は、燃料タンクを搭載するために車体のサイド
フレーム間に渡される平面視略ロ字形のサブフレームに
おいて、このサブフレームを車幅方向に延びるクロスメ
ンバと車体前後方向に延びるサイドメンバとで構成し、
このクロスメンバとサイドメンバとの前部コーナ部に、
サスペンション用アームを取付けるためにプレス成形さ
れたブラケットを設け、このブラケットの上面に、ブラ
ケットのプレス成形方向からのプレス加工によって成形
される膨出部を形成し、この膨出部の上面に、ブラケッ
トのプレス成形方向からのプレス加工によって明けら
れ、燃料タンクを固定するためのバンド取付ボルト孔を
設けたことを特徴とする燃料タンクの固定構造である。 【0007】 【0008】 【作用】サスペンション用アームを取付けるためのブラ
ケットにはバンド取付ボルト孔を明けられる。バンド取
付ボルト孔を明けるためのプレス方向は、ブラケットを
曲げ加工するためのプレス成形方向と一致させることが
できる。このため、クロスメンバやサイドメンバにはバ
ンド取付ボルト孔を明ける必要がない。 【0009】バンド取付ボルト孔の周囲が膨出部の立上
がり部分で包囲されるので、ブラケットの平面部の剛性
が高まる。このため、燃料タンクを固定するためのバン
ドはブラケットに堅固に取付けられる。 【0010】 【実施例】本発明の実施例を添付図面に基づいて以下に
説明する。なお、「前」、「後」、「左」、「右」は運
転者から見た方向に従い、Frは前側、Rrは後側、L
は左側、Rは右側を示す。また、図面は符号の向きに見
るものとする。図1は本発明に係る燃料タンクの固定構
造の斜視図であり、サブフレーム1は平面視略ロ字形を
呈し、車幅方向に延びる前部クロスメンバ2、後部クロ
スメンバ3と、車体前後方向に延びる左右のサイドメン
バ4,5とを結合してなる。 【0011】前・後部クロスメンバ2,3間には、サイ
ドメンバ4,5の内側近傍に配置された一対の縦支持部
材6,6(一方は図示せず)が掛け渡され、サイドメン
バ4,5間には、前・後部クロスメンバ2,3の略中央
位置に配置された横支持部材7が掛け渡される。横支持
部材7は一対の縦支持部材6,6を補強するために、こ
れらの縦支持部材6,6を横切るように結合される。前
後左右の各メンバ2〜5で囲まれた空間内には燃料タン
ク11(左側L半分のみを示す)が収められ、この燃料
タンク11は各縦支持部材6,6及び横支持部材7で支
持される。 【0012】サブフレーム1の左右両側にリヤサスペン
ション(サスペンション)20,20が配置され、これ
らのリヤサスペンション20,20はリヤマルチリンク
式サスペンションからなる。リヤサスペンション20は
ショックアブソーバ21と、このショックアブソーバ2
1を支持するハブキャリア22と、このハブキャリア2
2を支持する複数のアッパアーム23…(…は複数を示
す。以下同じ。この図では1つのみを示す。)、ロアア
ーム24…、トレーリングアーム25並びにコントロー
ルアーム26と、左右のハブキャリア22,22間を連
結するスタビライザロッド27とからなる。 【0013】図2は本発明に係る燃料タンクの固定構造
の平面図であり、車体後部には車体前後方向に延びる左
右のサイドフレーム41,41(想像線で示す)が設け
られ、これらのサイドフレーム41,41間にサブフレ
ーム1が渡されている。そして、サブフレーム1は平面
視四隅部分が、防振用ブッシュ42…を介してサイドフ
レーム41,41に吊下げられる。このため、燃料タン
ク11及びリヤサスペンション20,20(図1参照)
は、サブフレーム1に組込まれ、このサブフレーム1が
サイドフレーム41,41間に渡されることにより、車
体後部の下方(リヤシートやリヤフロアの下方)に搭載
される。 【0014】前部クロスメンバ2と左右のサイドメンバ
4,5との前部コーナ部には、トレーリングアーム25
(図1参照)を取付けるための左右のトレーリングアー
ム用ブラケット31,31が結合され、各サイドメンバ
4,5の上部中央にはアッパアーム23を支持するため
のアッパアーム用ブラケット32,32が結合され、各
サイドメンバ4,5の下部中央にはロアアーム24を支
持するためのロアアーム用ブラケット(図示せず)が結
合され、各サイドメンバ4,5の後部にはコントロール
アーム26を支持するためのコントロールアーム用ブラ
ケット34,34が結合されている。 【0015】後部クロスメンバ3とトレーリングアーム
用ブラケット31,31との間には、概ね車体の前後方
向に延在する一対のバンド12,12が掛けられ、そし
て、これらのバンド12,12の両端部がボルト13…
で固定されている。 【0016】図3は図2の3−3線断面図であり、燃料
タンク11は、それの下面が縦支持部材6及び横支持部
材7で支持され、平面視四隅がトレーリングアーム用ブ
ラケット31及び受部35(図2参照)で支持され、上
面がバンド12でサブフレーム1に固定されている。な
お、14は後部クロスメンバ2及びトレーリングアーム
用ブラケット31,31の裏側に固着されたナットであ
る。 【0017】図4は本発明に係るバンド取付け部分の分
解斜視図であり、バンド12の前端部12aが右のトレ
ーリングアーム用ブラケット31に取付けられる状態を
示す。前部クロスメンバ2は鋼板のプレス成形材からな
り、剛性を向上させるために、前部上部に縁折部2aが
形成され、後壁に凹凸部(起伏)2bが形成される。こ
のため、前部クロスメンバ2は横方向(この図の左右方
向)からプレス成形される。 【0018】トレーリングアーム用ブラケット31は鋼
板のプレス成形材からなり、この図の想像線で示すよう
に、上面31aとこの上面31aから立下る2つの側面
31b,31bとこれらの側面31b,31bが折返さ
れた2つの鍔31c,31cとからなる略ハット状断面
に形成され、これらの面が結合端において前部クロスメ
ンバ2に重ね合わせられ、スポット溶接等により結合さ
れている。そして、トレーリングアーム用ブラケット3
1の上面(平面部)31aに、扁平状の膨出部31dが
形成され、この膨出部31dの上面にバンド取付ボルト
孔31eが明けられ、このバンド取付ボルト孔31e位
置に且つ膨出部31d裏面にナット14が固着される。 【0019】膨出部31dはバンド12の延出方向に細
長く、バンド12の前端部12aと概ね同じ大きさで、
エンボス加工(プレス成形)により形成される。バンド
12の前端部12aには、トレーリングアーム用ブラケ
ット31のバンド取付ボルト孔31e位置と一致するバ
ンド取付ボルト孔12bが明けられている。以上の説明
並びに図4から明らかなように、燃料タンクの固定構造
は、プレス成形されたブラケットの上面31aに、ブラ
ケット31のプレス成形方向からのプレス加工によって
成形される膨出部31dを形成し、この膨出部31dの
上面に、ブラケット31のプレス成形方向からのプレス
加工によって明けられるバンド取付ボルト孔31eを設
けたものである。 【0020】次に、上記構成の燃料タンクの固定構造の
作用を図3及び図4に基づき説明する。燃料タンク11
はサブフレーム1に次の手順で組付けられる。図3に示
すように、先ず、縦支持部材6及び横支持部材7に燃料
タンク11を載せる。次に、燃料タンク11の上にバン
ド12,12を掛け、このバンド12,12の両端をボ
ルト13…でナット14…に締付けて作業を完了する。 【0021】図4に示すように、トレーリングアーム用
ブラケット31は略ハット状断面であるので、曲げ加工
のためのプレス成形方向と、バンド取付ボルト孔31e
を明けるためのプレス方向とが一致する。このため、ト
レーリングアーム用ブラケット31は1方向からプレス
加工をされるので、プレス工程が1工程ですみ、サブフ
レーム1の加工性が向上する。 【0022】バンド取付ボルト孔31eの周囲は膨出部
31dの立上がり部分31fで包囲されるので、トレー
リングアーム用ブラケット31の上面(平面部)31a
の剛性が高まる。このため、燃料タンク11を固定する
ためのバンド12は、サブフレーム1に堅固に取付けら
れる。 【0023】 【発明の効果】本発明は、上述のとおり構成されている
ので、次に記載する効果を奏する。請求項1の燃料タン
クの固定構造は、車体のサイドフレーム間に渡される平
面視略ロ字形のサブフレームを、車幅方向に延びるクロ
スメンバと車体前後方向に延びるサイドメンバとで構成
し、このクロスメンバとサイドメンバとの前部コーナ部
に、サスペンション用アームを取付けるためにプレス成
形されたブラケットを設け、このブラケットの上面に、
ブラケットのプレス成形方向からのプレス加工によって
成形される膨出部を形成し、この膨出部の上面に、ブラ
ケットのプレス成形方向からのプレス加工によって明け
られ、燃料タンクを固定するためのバンド取付ボルト孔
を設けたことにより、曲げ加工のためのプレス成形方向
と、バンド取付ボルト孔を明けるためのプレス方向とが
一致するブラケットにバンド取付ボルト孔を明けること
ができるので、サブフレームの加工性が向上する。 【0024】さらには、ブラケットのバンド取付ボルト
孔を、プレス成形された膨出部に明けたことにより、バ
ンド取付ボルト孔の周囲を膨出部の立上がり部分で包囲
するので、ブラケットの平面部の剛性が高まり、燃料タ
ンクを固定するためのバンドを堅固に取付けることがで
きる。
定構造の改良に関する。 【0002】 【従来の技術】従来、燃料タンクを車体後部の下方(リ
ヤシートの下方等)に搭載するために、例えば、特開平
5−8643号公報(自動車の燃料タンク支持装置)の
技術が開示されており、同技術は上記公報の図1、図2
及び図5に示されるように、車体1のリヤサイドフレー
ム2,2間に平面視略ロ字形のサスペンションクロスメ
ンバ7(サブフレームに相当)が取付けられ、このサス
ペンションクロスメンバ7にリヤサスペンション装置6
用アーム(アッパーアーム9,10、ロアアーム11及
びトレーリングアーム12からなる。)が支持され、更
に、サスペンションクロスメンバ7に燃料タンク21が
支持されるものである。そして、燃料タンク21は一対
のベルト(バンドに相当)23,23でサスペンション
クロスメンバ7に固定される。 【0003】ところで、このようなベルト23,23の
端部は、一般にサスペンションクロスメンバ7の支持フ
レーム(クロスメンバ、サイドメンバに相当)にボルト
止めされる。そして、支持フレームは一般に鋼板のプレ
ス成形材からなる。支持フレームにはそれの水平面に、
燃料タンクを固定するためのベルト取付ボルト孔が明け
られ、垂直面に、剛性を高めるためにプレス成形により
凹凸(起伏)を設けられることが多い。また、支持フレ
ームにはリヤサスペンション装置6用アームを取付ける
ためのブラケットが設けられる。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の構
造の支持フレームでは、垂直面に凹凸(起伏)を設ける
ためのプレス成形方向と、水平面にベルト取付ボルト孔
を明けるためのプレス方向とが異なるため、プレス工程
が2工程になり、加工が容易でない。 【0005】そこで本発明の目的は、サブフレームの加
工性を向上させることにある。 【0006】 【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明は、燃料タンクを搭載するために車体のサイド
フレーム間に渡される平面視略ロ字形のサブフレームに
おいて、このサブフレームを車幅方向に延びるクロスメ
ンバと車体前後方向に延びるサイドメンバとで構成し、
このクロスメンバとサイドメンバとの前部コーナ部に、
サスペンション用アームを取付けるためにプレス成形さ
れたブラケットを設け、このブラケットの上面に、ブラ
ケットのプレス成形方向からのプレス加工によって成形
される膨出部を形成し、この膨出部の上面に、ブラケッ
トのプレス成形方向からのプレス加工によって明けら
れ、燃料タンクを固定するためのバンド取付ボルト孔を
設けたことを特徴とする燃料タンクの固定構造である。 【0007】 【0008】 【作用】サスペンション用アームを取付けるためのブラ
ケットにはバンド取付ボルト孔を明けられる。バンド取
付ボルト孔を明けるためのプレス方向は、ブラケットを
曲げ加工するためのプレス成形方向と一致させることが
できる。このため、クロスメンバやサイドメンバにはバ
ンド取付ボルト孔を明ける必要がない。 【0009】バンド取付ボルト孔の周囲が膨出部の立上
がり部分で包囲されるので、ブラケットの平面部の剛性
が高まる。このため、燃料タンクを固定するためのバン
ドはブラケットに堅固に取付けられる。 【0010】 【実施例】本発明の実施例を添付図面に基づいて以下に
説明する。なお、「前」、「後」、「左」、「右」は運
転者から見た方向に従い、Frは前側、Rrは後側、L
は左側、Rは右側を示す。また、図面は符号の向きに見
るものとする。図1は本発明に係る燃料タンクの固定構
造の斜視図であり、サブフレーム1は平面視略ロ字形を
呈し、車幅方向に延びる前部クロスメンバ2、後部クロ
スメンバ3と、車体前後方向に延びる左右のサイドメン
バ4,5とを結合してなる。 【0011】前・後部クロスメンバ2,3間には、サイ
ドメンバ4,5の内側近傍に配置された一対の縦支持部
材6,6(一方は図示せず)が掛け渡され、サイドメン
バ4,5間には、前・後部クロスメンバ2,3の略中央
位置に配置された横支持部材7が掛け渡される。横支持
部材7は一対の縦支持部材6,6を補強するために、こ
れらの縦支持部材6,6を横切るように結合される。前
後左右の各メンバ2〜5で囲まれた空間内には燃料タン
ク11(左側L半分のみを示す)が収められ、この燃料
タンク11は各縦支持部材6,6及び横支持部材7で支
持される。 【0012】サブフレーム1の左右両側にリヤサスペン
ション(サスペンション)20,20が配置され、これ
らのリヤサスペンション20,20はリヤマルチリンク
式サスペンションからなる。リヤサスペンション20は
ショックアブソーバ21と、このショックアブソーバ2
1を支持するハブキャリア22と、このハブキャリア2
2を支持する複数のアッパアーム23…(…は複数を示
す。以下同じ。この図では1つのみを示す。)、ロアア
ーム24…、トレーリングアーム25並びにコントロー
ルアーム26と、左右のハブキャリア22,22間を連
結するスタビライザロッド27とからなる。 【0013】図2は本発明に係る燃料タンクの固定構造
の平面図であり、車体後部には車体前後方向に延びる左
右のサイドフレーム41,41(想像線で示す)が設け
られ、これらのサイドフレーム41,41間にサブフレ
ーム1が渡されている。そして、サブフレーム1は平面
視四隅部分が、防振用ブッシュ42…を介してサイドフ
レーム41,41に吊下げられる。このため、燃料タン
ク11及びリヤサスペンション20,20(図1参照)
は、サブフレーム1に組込まれ、このサブフレーム1が
サイドフレーム41,41間に渡されることにより、車
体後部の下方(リヤシートやリヤフロアの下方)に搭載
される。 【0014】前部クロスメンバ2と左右のサイドメンバ
4,5との前部コーナ部には、トレーリングアーム25
(図1参照)を取付けるための左右のトレーリングアー
ム用ブラケット31,31が結合され、各サイドメンバ
4,5の上部中央にはアッパアーム23を支持するため
のアッパアーム用ブラケット32,32が結合され、各
サイドメンバ4,5の下部中央にはロアアーム24を支
持するためのロアアーム用ブラケット(図示せず)が結
合され、各サイドメンバ4,5の後部にはコントロール
アーム26を支持するためのコントロールアーム用ブラ
ケット34,34が結合されている。 【0015】後部クロスメンバ3とトレーリングアーム
用ブラケット31,31との間には、概ね車体の前後方
向に延在する一対のバンド12,12が掛けられ、そし
て、これらのバンド12,12の両端部がボルト13…
で固定されている。 【0016】図3は図2の3−3線断面図であり、燃料
タンク11は、それの下面が縦支持部材6及び横支持部
材7で支持され、平面視四隅がトレーリングアーム用ブ
ラケット31及び受部35(図2参照)で支持され、上
面がバンド12でサブフレーム1に固定されている。な
お、14は後部クロスメンバ2及びトレーリングアーム
用ブラケット31,31の裏側に固着されたナットであ
る。 【0017】図4は本発明に係るバンド取付け部分の分
解斜視図であり、バンド12の前端部12aが右のトレ
ーリングアーム用ブラケット31に取付けられる状態を
示す。前部クロスメンバ2は鋼板のプレス成形材からな
り、剛性を向上させるために、前部上部に縁折部2aが
形成され、後壁に凹凸部(起伏)2bが形成される。こ
のため、前部クロスメンバ2は横方向(この図の左右方
向)からプレス成形される。 【0018】トレーリングアーム用ブラケット31は鋼
板のプレス成形材からなり、この図の想像線で示すよう
に、上面31aとこの上面31aから立下る2つの側面
31b,31bとこれらの側面31b,31bが折返さ
れた2つの鍔31c,31cとからなる略ハット状断面
に形成され、これらの面が結合端において前部クロスメ
ンバ2に重ね合わせられ、スポット溶接等により結合さ
れている。そして、トレーリングアーム用ブラケット3
1の上面(平面部)31aに、扁平状の膨出部31dが
形成され、この膨出部31dの上面にバンド取付ボルト
孔31eが明けられ、このバンド取付ボルト孔31e位
置に且つ膨出部31d裏面にナット14が固着される。 【0019】膨出部31dはバンド12の延出方向に細
長く、バンド12の前端部12aと概ね同じ大きさで、
エンボス加工(プレス成形)により形成される。バンド
12の前端部12aには、トレーリングアーム用ブラケ
ット31のバンド取付ボルト孔31e位置と一致するバ
ンド取付ボルト孔12bが明けられている。以上の説明
並びに図4から明らかなように、燃料タンクの固定構造
は、プレス成形されたブラケットの上面31aに、ブラ
ケット31のプレス成形方向からのプレス加工によって
成形される膨出部31dを形成し、この膨出部31dの
上面に、ブラケット31のプレス成形方向からのプレス
加工によって明けられるバンド取付ボルト孔31eを設
けたものである。 【0020】次に、上記構成の燃料タンクの固定構造の
作用を図3及び図4に基づき説明する。燃料タンク11
はサブフレーム1に次の手順で組付けられる。図3に示
すように、先ず、縦支持部材6及び横支持部材7に燃料
タンク11を載せる。次に、燃料タンク11の上にバン
ド12,12を掛け、このバンド12,12の両端をボ
ルト13…でナット14…に締付けて作業を完了する。 【0021】図4に示すように、トレーリングアーム用
ブラケット31は略ハット状断面であるので、曲げ加工
のためのプレス成形方向と、バンド取付ボルト孔31e
を明けるためのプレス方向とが一致する。このため、ト
レーリングアーム用ブラケット31は1方向からプレス
加工をされるので、プレス工程が1工程ですみ、サブフ
レーム1の加工性が向上する。 【0022】バンド取付ボルト孔31eの周囲は膨出部
31dの立上がり部分31fで包囲されるので、トレー
リングアーム用ブラケット31の上面(平面部)31a
の剛性が高まる。このため、燃料タンク11を固定する
ためのバンド12は、サブフレーム1に堅固に取付けら
れる。 【0023】 【発明の効果】本発明は、上述のとおり構成されている
ので、次に記載する効果を奏する。請求項1の燃料タン
クの固定構造は、車体のサイドフレーム間に渡される平
面視略ロ字形のサブフレームを、車幅方向に延びるクロ
スメンバと車体前後方向に延びるサイドメンバとで構成
し、このクロスメンバとサイドメンバとの前部コーナ部
に、サスペンション用アームを取付けるためにプレス成
形されたブラケットを設け、このブラケットの上面に、
ブラケットのプレス成形方向からのプレス加工によって
成形される膨出部を形成し、この膨出部の上面に、ブラ
ケットのプレス成形方向からのプレス加工によって明け
られ、燃料タンクを固定するためのバンド取付ボルト孔
を設けたことにより、曲げ加工のためのプレス成形方向
と、バンド取付ボルト孔を明けるためのプレス方向とが
一致するブラケットにバンド取付ボルト孔を明けること
ができるので、サブフレームの加工性が向上する。 【0024】さらには、ブラケットのバンド取付ボルト
孔を、プレス成形された膨出部に明けたことにより、バ
ンド取付ボルト孔の周囲を膨出部の立上がり部分で包囲
するので、ブラケットの平面部の剛性が高まり、燃料タ
ンクを固定するためのバンドを堅固に取付けることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る燃料タンクの固定構造の斜視図
【図2】本発明に係る燃料タンクの固定構造の平面図
【図3】図2の3−3線断面図
【図4】本発明に係るバンド取付け部分の分解斜視図
【符号の説明】
1…サブフレーム、2…クロスメンバ(前部クロスメン
バ)、3…クロスメンバ(後部クロスメンバ)、4,5
…左右のサイドメンバ、11…燃料タンク、12…バン
ド、12a…前端部、12b…バンド取付ボルト孔、1
3…ボルト、14…ナット、20…サスペンション(リ
ヤサスペンション)、25…トレーリングアーム、31
…トレーリングアーム用ブラケット、31a…上面、3
1d…膨出部、31e…バンド取付ボルト孔、31f…
立上がり部、41…サイドフレーム。
バ)、3…クロスメンバ(後部クロスメンバ)、4,5
…左右のサイドメンバ、11…燃料タンク、12…バン
ド、12a…前端部、12b…バンド取付ボルト孔、1
3…ボルト、14…ナット、20…サスペンション(リ
ヤサスペンション)、25…トレーリングアーム、31
…トレーリングアーム用ブラケット、31a…上面、3
1d…膨出部、31e…バンド取付ボルト孔、31f…
立上がり部、41…サイドフレーム。
フロントページの続き
(56)参考文献 特開 平6−286484(JP,A)
特開 平4−310481(JP,A)
特開 平4−310482(JP,A)
特開 平4−230421(JP,A)
特開 平5−8643(JP,A)
実開 昭58−119466(JP,U)
実開 平1−123929(JP,U)
実開 平3−53320(JP,U)
実開 平4−49518(JP,U)
実開 平4−75782(JP,U)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
B62D 21/00
B60K 15/063
B62D 25/20
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 燃料タンクを搭載するために車体のサイ
ドフレーム間に渡される平面視略ロ字形のサブフレーム
において、 このサブフレームを車幅方向に延びるクロスメンバと車
体前後方向に延びるサイドメンバとで構成し、 このクロスメンバとサイドメンバとの前部コーナ部に、
サスペンション用アームを取付けるためにプレス成形さ
れたブラケットを設け、 このブラケットの上面に、ブラケットのプレス成形方向
からのプレス加工によって成形される膨出部を形成し、 この膨出部の上面に、ブラケットのプレス成形方向から
のプレス加工によって明けられ、 燃料タンクを固定する
ためのバンド取付ボルト孔を設けたことを特徴とする燃
料タンクの固定構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
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