JP3529253B2 - 回転駆動装置 - Google Patents

回転駆動装置

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JP3529253B2
JP3529253B2 JP32211997A JP32211997A JP3529253B2 JP 3529253 B2 JP3529253 B2 JP 3529253B2 JP 32211997 A JP32211997 A JP 32211997A JP 32211997 A JP32211997 A JP 32211997A JP 3529253 B2 JP3529253 B2 JP 3529253B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転駆動装置に関
し、特に駆動輪と出力輪の相対位置が変化しても正確に
駆動力を伝達できる新しい回転駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、チェーンや伝動ベルトを用いた動
力伝動装置は、装置の固定位置にある動力輪とそれと相
対的に固定された位置にある作用輪の間における回転駆
動力の伝達が前提となっていた。したがって、可動体に
回転作用部が存在する場合は作用輪と共に動力輪を同じ
可動体に搭載しなければならなかった。このため大きな
駆動力が必要な場合は大きな駆動装置を共に動かせるだ
けの頑丈な可動体機構を備える必要があった。また可動
体が複数ある場合にはそれぞれに駆動装置を搭載する必
要があり、全体として複雑な機構となっていた。
【0003】たとえば車椅子や運搬車両において、伸縮
する脚の先に車輪を取り付けて障害物にぶつかったとき
には脚を伸縮して乗り越えられる匍匐機構を付与したも
のを構成しようとしても、脚先の車輪を回転させる駆動
装置を含めた脚機構が複雑で重量が大きくなるため、装
置全体としても重くて実用にならない欠点があった。ま
た、本出願人の出願に係る特願平9−15940には、
コンベア自体を各収納棚の位置まで移動させて、コンベ
アと収納棚の間で直接的に品物を収納したり取り出して
適当な位置に運搬する機構を立体倉庫に応用して、出入
庫にかかる時間を短縮する発明が開示されているが、従
来技術によれば、コンベア駆動のための駆動機をコンベ
アと共に移動させなければならないため、コンベアの移
動機構が大型になる欠点があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明が解決
しようとする課題は、駆動輪に対する作用輪の位置が変
更できる回転駆動装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の回転駆動装置は、出力軸が駆動軸に対して
1次元的に移動できるようにしたものであって、駆動輪
と2個の引出輪を装置本体に対して固定された三角形の
頂点位置に軸支し、出力輪と補助輪を互いに相対位置が
変化しないように軸支し、引出輪の一方と出力輪の共通
接線引出輪のもう一方と補助輪の共通接線がほぼ同
じ直線に重なりながら、あるいはほぼ平行を保持しなが
ら出力輪と補助輪が並進するようにして、出力輪が移動
しても架け回し長が変化しないように無端軌道帯を輪間
に架け回し、駆動輪の回転動力を作業軸と繋がる出力輪
に伝達するようにしたことを特徴とする。
【0006】また、本発明の第2として、出力軸が駆動
軸に対して2次元的に移動できるようにしたものであっ
て、駆動輪と2個の第1引出輪を特定位置に軸支し、第
1補助輪と2個の第2引出輪をそれぞれ相対位置が変化
しないように軸支し、および出力輪と第2補助輪をそれ
ぞれ相対位置が変化しないように軸支し、第1補助輪と
2個の第1引出輪の一方との共通接線が第1引出輪の他
方と第2引出輪の一方との共通接線にほぼ平行になるよ
うに並進し、さらに出力輪と第2引出輪の一方との共通
接線が第2補助輪と第2引出輪の他方との共通接線に対
してほぼ平行を保持しながら並進するように構成して、
出力輪が2次元平面内を移動しても架け回し長が変化し
ないように無端軌道帯を輪間に架け回して、駆動輪の回
転動力を作業軸と繋がる出力輪に伝達するようにしても
よい。
【0007】さらに、本発明の回転駆動装置は、第2補
助輪が駆動輪と第1補助輪の共通接線にほぼ接しこの駆
動輪と第1補助輪に架け渡された無端軌道帯をほぼ平行
に引き出す1対の第1引出輪であってこの第2補助輪と
相対位置を変えない第1引出輪を伴って並進し、出力輪
が第1引出輪と第2補助輪の一方の共通接線にほぼ接し
第1引出輪と第2駆動輪に架け渡された無端軌道帯をほ
ぼ平行に引き出す1対の第2引出輪であってこの出力輪
と相対位置を変えない第2引出輪を伴って並進し、第3
補助輪が第1引出輪と第2補助輪における他方の共通接
線にほぼ接し第1引出輪と第2駆動輪に架け渡された無
端軌道帯をほぼ平行に引き出す1対の第3引出輪であっ
て第3補助輪と相対位置を変えない第3引出輪を伴って
並進するように構成し、出力輪が2次元平面内を移動し
ても架け回し長が変化しないようにして、駆動輪の回転
動力を作業軸と繋がる出力輪に伝達するようにしたこと
を特徴とするものであってもよい。
【0008】なお、上記の回転駆動装置はいずれも、駆
動輪と出力輪の位置関係を入れ替えた構成としてもよ
い。
【0009】本発明の回転駆動装置を用いれば、コンベ
アを用いて直接的に品物を出し入れする立体倉庫におい
ても、各収納棚位置まで移動して品物を受け出す受出し
コンベアにモータを搭載しないで、地上に据え付けたモ
ータからの回転駆動力を伝達してコンベアを動かすこと
ができるので、コンベアの重量が軽減する効果がある。
また、掘削作業に用いられる大型ドリルなどもドリル部
が重いエンジンに直結しているため掘削が進むにつれて
装置全体を前進させる必要があったが、本発明の回転駆
動装置を用いれば重量のあるエンジン部は地上に据えた
ままドリル部分だけ必要な場所に移動させればよいの
で、装置全体の機構もより簡単で重量も小さくでき、さ
らに掘削位置や方向を比較的自由に設定することができ
る。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の回転駆動装置の1つの実
施形態では、固定された基板上に少なくとも3個の軸支
点が設けられており、この1個に駆動スプロケットがセ
ットされ、他の2個にそれぞれ引出スプロケットがセッ
トされている。さらに、この固定基板に対して並進する
アームがあって、そのアームの一端に出力スプロケット
が設けられ他端に補助スプロケットが軸支されている。
無端軌道帯としてのチェーンが、駆動スプロケットの外
側を回り2個の引出スプロケットの間を通って出力スプ
ロケットと補助スプロケットの外側を回るように架けら
れている。
【0011】駆動スプロケットには歯車の咬合あるいは
別途チェーン等の伝動手段により電動機の回転駆動力が
伝達されていて、上記の無端軌道帯を介して出力スプロ
ケットに回転力を伝達するようになっている。出力スプ
ロケットの出力軸の位置を変更するときは基板に対して
アームを移動させれはよい。アームを移動させるとき
は、アーム上の出力スプロケットと補助スプロケットの
共通接線が基板上の2個の引出スプロケットの共通接線
とほぼ一致する状態を保ったまま動くようにする。した
がって、スプロケットに架け回されたチェーンはアーム
の移動に伴って過不足を生じることなく、駆動スプロケ
ットの回転駆動力を正確に出力スプロケットに伝達する
ことができる。
【0012】基板上の軸支点が形成する三角形は2等辺
三角形など任意のものを選ぶことができるが、チェーン
が駆動スプロケットに接する角度が大きいほど回転力の
伝達が効率よく行われる。そこで、駆動スプロケットの
位置によっては、駆動スプロケットと引出スプロケット
の間にさらに偏向スプロケットを介在させて駆動スプロ
ケットとチェーンの伝動効率を向上させるようにするこ
とができる。なお、無端軌道帯としてベルトを用いた場
合は、駆動輪や出力輪などとしてプーリが用いられ、無
端軌道帯としてロープが用いられるときは、駆動輪等に
はロープ車が用いられる。また、駆動輪の回転力は電動
機に限らず他のモータによっても良い。さらに、ペダル
やハンドルなどを介して人力で動かしても良い。
【0013】このような機構を用いることにより、出力
軸の位置を変更するため出力輪が搭載されたアームを動
かした場合にも装置上に固定された電動機から動力を出
力軸に伝達することができるためアームに電動機を搭載
する必要が無い。したがって、大きな出力が必要な場合
でも可動部のアームの軽量化が図れる。また、複数の出
力軸があってこのため複数のアームを必要とする場合に
も、大容量電動機を1基備えて動力を分配するようにす
れば、装置全体として簡易化・軽量化が図れる。
【0014】出力スプロケットの位置を駆動スプロケッ
トに対して2次元的に移動させる必要がある場合は、上
記構造における出力スプロケットと補助スプロケットが
搭載されたアームと電動機と連結された駆動スプロケッ
トとの間に、アームの動く方向に対して垂直方向に動く
移動成分を含む第2のアームを介在させればよい。
【0015】なお、これら装置において、駆動スプロケ
ットと出力スプロケットの配設位置を入れ替えても、全
く同じ作用効果を呈することは言うまでもない。また、
出力軸を2次元的に移動させる場合に各次元について移
動機構を1個に限ることなく、たとえばアームの上をア
ームに沿って移動すると共にアームに対して垂直な方向
に移動する機構を付加して微調整を容易にできるように
することも可能である。この場合にも注意することは無
端軌道帯の架け回し長を変化させないようにすることで
ある。
【0016】以下、実施例に基づいて本発明に係る回転
駆動装置を図面を用いて詳細に説明する。図1は本発明
の第1の実施例を説明するブロック図、図2は第1実施
例の他の態様を示すブロック図、図3はさらに別の態様
を示す図面、図4は本発明の第2の実施例を示すブロッ
ク図、図5は第2実施例の別の態様を示すブロック図、
図6はさらに別の態様を示すブロック図である。
【0017】
【実施例1】図1において、回転駆動装置は装置本体
(図示しない)に固定された台座1と、台座1に対して
並進するアーム2からなる。台座1には駆動スプロケッ
ト4と引出スプロケット5、6が軸支されている。ま
た、アーム2には出力スプロケット7と補助スプロケッ
ト8がそれぞれ端部に軸支されている。駆動スプロケッ
ト4には電動機や人力ハンドルなどで発生する回転力が
直結された軸により直接的に、あるいはチェーンや歯車
を介して間接的に伝達されてくる。チェーン3がこれら
スプロケットの間に架け回されていて、駆動スプロケッ
ト4の回転駆動力が出力スプロケット7に伝達するよう
になっている。出力スプロケット7にはたとえば車輪な
ど回転力を必要とする要素(図示しない)が連結されて
いて出力スプロケット7の回転力で定められた作業をす
る。
【0018】第1の引出スプロケット5と出力スプロケ
ット7の間に渡されたチェーン3と、第2の引出スプロ
ケット6と補助スプロケット8の間に渡されたチェーン
3とは直線上に配置されていて、アーム2はこのチェー
ン3とほぼ平行の方向に並進するようになっている。な
お、上記のチェーン3の部分は直線上になくて互いにほ
ぼ平行に配設されてアーム2がチェーン3とほぼ平行の
方向に並進するようになっていても良い。
【0019】このように引出スプロケット5、6で偏向
されたチェーン3の向きが平行でアーム2がこの方向に
平行に並進するため、アーム2の移動により出力スプロ
ケット7がたとえば図中実線で表した位置から破線で表
した位置に移動してもチェーン3の架け回し長は変化し
ない。したがって、出力スプロケット7の位置によらず
常に効率よく駆動スプロケット4の駆動力を伝達するこ
とができる。
【0020】図2は、上記における駆動スプロケットと
出力スプロケットの位置を交換した使用態様を示すもの
で、駆動スプロケット14と補助スプロケット15が装
置本体に軸支されていて、装置本体に対して相対的に移
動する台座11に出力スプロケット16と引出スプロケ
ット17、18が搭載されている。
【0021】第1の引出スプロケット17と駆動スプロ
ケット14の間に渡されたチェーン13と、第2の引出
スプロケット18と補助スプロケット15の間に渡され
たチェーン13とはほぼ平行方向に配置されていて、移
動台座11はこのチェーン13とほぼ平行の方向に並進
するようになっている。このようにして、たとえば図中
実線で表した位置から破線で表した位置に出力軸の位置
が変化したときにも、装置に対して固定位置にある駆動
スプロケット14の回転駆動力が移動する出力スプロケ
ット17に効率よく伝達される。この使用態様では、可
動部分が図1に示した使用態様より小さくなり機構が簡
易になる利点がある。
【0022】図3は図2と移動台座の位置だけが異なる
仕様態様を示すもので、図2と同じ機能を有する要素に
同じ参照番号を付して説明を簡約化した。すなわちこの
使用態様では、出力スプロケット16と引出スプロケッ
ト17、18を搭載した移動台座11が駆動スプロケッ
ト14と補助スプロケット15に架け渡したチェーン1
3の内側に配設されているため、駆動装置の幅が小さく
なり装置全体がコンパクトになる利点がある。
【0023】
【実施例2】実施例2は出力スプロケットが駆動スプロ
ケットに対する2次元平面上を移動できるように構成さ
れたものである。図4において、本発明の回転駆動装置
は装置本体(図示しない)に固定された案内盤21と、
案内盤21に対して並進するアーム22と、アーム22
上を移動する移動台座23とからなる。
【0024】案内盤21には駆動スプロケット24と第
1補助スプロケット25が軸支されており、アーム22
を案内する案内溝が設備されている。アーム22には第
2補助スプロケット26と第1引出スプロケット27、
28がそれぞれアーム22上に固定された位置に軸支さ
れている。移動台座23には出力スプロケット29と第
2引出スプロケット30、31が軸支されている。
【0025】駆動スプロケット24には図外の電動機や
人力ハンドルなどで発生する回転力が伝達されてくる。
チェーン20がこれらスプロケットの間に架け渡されて
いて、これを介して駆動スプロケット24の回転駆動力
が出力スプロケット29に伝達する。出力スプロケット
29には回転力を必要とする要素が連結されていて定め
られた作業をする。
【0026】第1引出スプロケットの一方27と駆動ス
プロケット24の間に渡されたチェーン20と、第1引
出スプロケットの他方28と第1補助スプロケット25
の間に渡されたチェーン20とはほぼ平行方向に配置さ
れていて、アーム22が案内盤21に沿って移動しても
第1引出スプロケット27・駆動スプロケット24・第
1補助スプロケット25・第1引出スプロケット28の
間のチェーン架け回し長は変化しない。
【0027】また、アーム22上では、第2引出スプロ
ケットの一方30と第2補助スプロケット26の間に渡
されたチェーン20と、第2引出スプロケットの他方3
1と第1引出スプロケットの一方28との間に渡された
チェーン20とはほぼ平行方向に配置されていて、移動
台座23がアーム22に沿って移動しても第1引出スプ
ロケット27・第2補助スプロケット26・第2引出ス
プロケット30・出力スプロケット29・第2補助スプ
ロケット31・第1引出スプロケット28の間のチェー
ン架け回し長は変化せず、チェーン20に余分な弛みは
生じない。
【0028】たとえば図中実線位置から破線位置まで出
力軸を移動する場合は、案内盤21に沿ってアーム22
を移動させさらに移動台座23をアーム22に沿って移
動させることにより出力スプロケット29を2次元平面
上の任意の位置に移動する。このように出力軸の位置を
変化させても、チェーン20の緩みは生じないので、装
置に対して固定位置で軸支される駆動スプロケット24
の出力が移動する出力スプロケット29に効率よく伝達
される。
【0029】図5は、上記における駆動スプロケットと
出力スプロケットの位置を交換した使用態様を示すもの
である。駆動スプロケット44と第1引出スプロケット
45、46が装置本体に固定された台座41に軸支され
ている。第1のアーム42が台座41に対して相対的に
移動するようになっていて、この第1アーム42に第1
補助スプロケット47と第2引出スプロケット48、4
9が搭載されている。第1アーム42の他端には摺動鞘
52が設けられていて、第2のアーム43の案内溝に沿
って摺動する。第2アーム43には出力スプロケット5
0と第2補助スプロケット51が搭載されている。
【0030】第1引出スプロケットの一方45と第1補
助スプロケット47の間に渡されたチェーン53と、第
1引出スプロケットのもう一方46と第2引出スプロケ
ットの一方49の間に渡されたチェーン53とはほぼ平
行方向に配置されていて、第1アーム42はこのチェー
ン53とほぼ平行の方向に並進するようになっている。
また、第2引出スプロケットの一方49と第2補助スプ
ロケット51の間に架け渡されたチェーン53と、第2
引出スプロケットのもう一方48と出力スプロケット5
0の間に架け渡されたチェーン53とはほぼ平行に配置
されていて、第2アーム43は上記のチェーン53の架
け渡し方向とほぼ平行に移動するように構成されてい
る。
【0031】出力軸が装置に対して固定位置にある駆動
スプロケット44に対して2次元的に移動する場合に
も、スプロケット間に架け渡されたチェーン53に弛み
が生じないため、駆動スプロケット44の回転駆動力は
出力スプロケット50に効率よく伝達される。
【0032】図6は図4の使用態様に対して出力軸を搬
送する移動台座がアームに対して垂直の方向にも移動で
きるようにした使用態様を示すもので、図4に表された
要素と同じ機能を有する要素に同じ参照番号を付して説
明を簡約化した。すなわちこの使用態様では、図4にお
ける移動台座を第1のアーム22に対して垂直方向に摺
動する第2のアーム65に入れ替えて、この第2アーム
65上に出力スプロケット29と第3の補助スプロケッ
ト62、および第2引出スプロケット30、31と第3
の引出スプロケット63、64を搭載してある。
【0033】ここで、第2補助スプロケット26と第3
引出スプロケット63の間に架け渡すチェーン20と第
1引出スプロケットの一方27と第3引出スプロケット
64の間に架け渡すチェーン20はほぼ平行になるよう
にスプロケットの位置を調整することにより第2アーム
65が第1アーム22に沿って移動してもチェーン20
に弛みが生じないようにしてある。さらに、出力スプロ
ケット29が第1アーム22に対して出入りしても、第
3補助スプロケット62がその動きを補償するように動
くことによりチェーン20の弛みが生じないようにして
ある。このためには、第2引出スプロケット30、31
と出力スプロケット29の間に架け渡されたチェーン2
0と第3引出スプロケット63、64と第3補助スプロ
ケット62の間に架け渡されたチェーン20の間がほぼ
平行関係にあればよい。
【0034】このような構成を用いれば、出力軸の位置
を微調整する場合に大きな第1アーム22を動かさずに
より小さく移動が容易な第2アーム65を動かすだけで
簡単に位置調整ができる利点がある。
【0035】なお、上記各実施例ではチェーンとスプロ
ケットを用いたが、ベルトとプーリあるいはロープとロ
ープ車を用いても同じ作用効果を得ることができること
は言うまでもない。また、駆動スプロケットや出力スプ
ロケットはチェーンにより引出スプロケットや補助スプ
ロケットと直接的に連結されているが、これらの間に任
意のスプロケットを介在させてチェーンを偏向させるこ
とにより、それぞれ適当な位置に配設するようにするこ
ともできる。
【0036】さらに、上記実施例2の出力輪にたとえば
かさ歯車など力伝達方向を偏向する機構を設備し、その
先に実施例1の回転駆動装置を設ければ、出力軸は駆動
輪に対して3次元の空間中の任意の位置に移動させるよ
うにすることができる。また、1個の駆動輪に対して複
数の出力輪を備えることが可能である。さらに、1個の
駆動機により複数の駆動輪を駆動させることも可能であ
ることは言うまでもない。このような複数出力輪機構を
制御するためには、それぞれにクラッチ機構を付設する
ことが望ましい。
【0037】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明の回転駆動装
置は、駆動輪と出力輪の位置関係が相対的に変化する場
合にも、重量のある駆動装置を出力軸と一緒に搬送する
必要が無く、比較的簡単な機構で効率よく回転力を伝達
することができる。したがって、たとえば、車椅子や貨
物運搬台車などに利用して段差がある地面を台車の姿勢
を保持しながら匍匐移動できるようにすることができ
る。また、コンベアで直接的に品物を出し入れできる立
体倉庫に適用することにより入出庫時間を短縮すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の回転駆動装置の第1実施例を示すブロ
ック図である。
【図2】第1実施例の別の使用態様を示すブロック図で
ある。
【図3】第1実施例のさらに別の使用態様を示すブロッ
ク図である。
【図4】本発明の回転駆動装置の第2実施例を示すブロ
ック図である。
【図5】第2実施例の別の使用態様を示すブロック図で
ある。
【図6】第2実施例のさらに別の使用態様を示すブロッ
ク図である。
【符号の説明】
1 固定台座 2 アーム 3、13 チェーン 4、14 駆動スプロケット 5、6、17、18 引出スプロケット 7、16 出力スプロケット 8、15 補助スプロケット 11 移動台座 20 チェーン 21 案内盤 22 アーム 23 移動台座 24 駆動スプロケット 25 第1補助スプロケット 26 第2補助スプロケット 27、28 第1引出スプロケット 29 出力スプロケット 30、31 第2引出スプロケット 41 固定台座 42 第1アーム 43 第2アーム 44 駆動スプロケット 45、46 第1引出スプロケット 47 第1補助スプロケット 48、49 第2引出スプロケット 50 出力スプロケット 51 第2補助スプロケット 52 摺動鞘 53 チェーン 62 第3補助スプロケット 63、64 第3引出スプロケット 65 第2アーム
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16H 7/00 - 7/24 F16H 19/02 B23B 47/16 B23Q 5/04

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 駆動輪と2個の第1引出輪と第1補助輪
    と2個の第2引出輪と出力輪と第2補助輪を備え、これ
    ら輪の間に無端軌道帯を架け回して構成した回転駆動装
    置であって、前記駆動輪と前記2個の第1引出輪を特定
    位置に軸支し、前記第1補助輪と2個の第2引出輪を互
    いに相対位置が変化しないようにかつ前記駆動輪に対し
    て移動できるように軸支し、さらに前記出力輪と前記第
    2補助輪を互いに相対位置が変化しないようにかつ前記
    第2引出輪に対して移動できるように軸支し、前記第1
    補助輪から前記第1引出輪の一方に架けた前記無端軌道
    帯と前記第1引出輪のもう一方から前記第2引出輪の一
    方に架けた無端軌道帯がほぼ平行を保持しながら該無端
    軌道帯延長方向に前記第1補助輪が並進するように構成
    し、さらに前記出力輪から前記第2引出輪の一方に架け
    た前記無端軌道帯と前記第2補助輪から前記第2引出輪
    のもう一方に架けた前記無端軌道帯がほぼ平行を保持し
    ながら該無端軌道帯延長方向に前記第2補助輪と前記出
    力輪が並進するように構成することにより、前記出力輪
    が2次元平面内を移動しても架け回し長が変化しないよ
    うに前記無端軌道帯を輪間に架け回して、駆動輪の回転
    動力を作業軸と繋がる出力輪に伝達するようにしたこと
    を特徴とする回転駆動装置。
  2. 【請求項2】 駆動輪と、これと相対位置が変わらない
    第1の補助輪と、該駆動輪と該第1補助輪の共通接線に
    対して平行に並進する第2の補助輪と、該第2補助輪か
    ら上記共通接線に下ろした垂線に対して垂直に並進する
    出力輪と、該出力輪と相対位置が変わらない第3の補助
    輪と、これら各輪に架け渡された無端軌道帯とを備え、
    前記第2補助輪がこれと相対位置を変えない1対の第1
    引出輪であって前記駆動輪と前記第1補助輪の共通接線
    にほぼ接するように配設され前記駆動輪と前記第1補助
    輪に架け渡された前記無端軌道帯をほぼ平行に引き出す
    第1引出輪を伴って並進し、前記出力輪がこれと相対位
    置を変えない1対の第2引出輪であって前記第1引出輪
    と前記第2補助輪の一方の共通接線にほぼ接し前記第1
    引出輪と前記第2駆動輪に架け渡された前記無端軌道帯
    をほぼ平行に引き出す第2引出輪を伴って並進し、前記
    第3補助輪がこれと相対位置を変えない1対の第3引出
    輪であって前記第1引出輪と前記第2補助輪の他方の共
    通接線にほぼ接し前記第1引出輪と前記第2駆動輪に架
    け渡された前記無端軌道帯をほぼ平行に引き出す第3引
    出輪を伴って並進するように構成し、前記出力輪が2次
    元平面内を移動しても架け回し長が変化しないようにし
    て、駆動輪の回転動力を作業軸と繋がる出力輪に伝達す
    るようにしたことを特徴とする回転駆動装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の回転駆動装置に
    おいて、駆動輪と出力輪の位置を入れ替えた構成とし、
    前記出力輪が2次元平面内を移動しても前記無端軌道帯
    の架け回し長が変化しないようにして、装置に対して固
    定された位置にある駆動輪の回転動力を移動する作業軸
    と繋がる出力輪に伝達するようにしたことを特徴とする
    回転駆動装置。駆動輪と2個の引出輪と出力輪と補助輪
    を備え、これら輪の間に無端軌道帯を架け回して構成し
    た回転駆動装置であって、前記駆動輪と前記2個の引出
    輪を装置本体に対して固定された三角形の頂点位置に軸
    支し、前記出力輪と前記補助輪を相対位置が変化しない
    で前記駆動輪に対して移動できるように配設し、前記2
    個の引出輪の一方から前記出力輪に架けた前記無端軌道
    帯と前記引出輪の他方から前記補助輪に架けた前記無端
    軌道帯がほぼ平行になるように配設し、これら無端軌道
    帯の延長方向に前記出力輪と前記補助輪を並進させるよ
    うに構成することにより、作業軸と繋がる出力輪が前記
    並進により移動しても無端軌道帯の架け回し長が変化し
    ないようにして、駆動輪の回転動力を伝達するようにし
    たことを特徴とする回転駆動装置。
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