JP3528675B2 - 積層コンデンサ - Google Patents

積層コンデンサ

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JP3528675B2
JP3528675B2 JP12104399A JP12104399A JP3528675B2 JP 3528675 B2 JP3528675 B2 JP 3528675B2 JP 12104399 A JP12104399 A JP 12104399A JP 12104399 A JP12104399 A JP 12104399A JP 3528675 B2 JP3528675 B2 JP 3528675B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、積層コンデンサ
に関するもので、特に、比較的小さい静電容量を与える
のに適した構造を有する積層コンデンサに関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】一般に、積層セラミックコンデンサのよ
うな積層コンデンサは、小型でありながら大きな静電容
量を取得できるという利点を有しているが、比較的小さ
い静電容量を与えるためのコンデンサについても、積層
コンデンサが適用されることがある。そして、このよう
な低容量の積層コンデンサにあっても、高容量の積層コ
ンデンサと共通した取扱い技術を適用できるようにする
ため、高容量の積層コンデンサと実質的に同じ外形寸法
を有するようにされることが好ましい。
【0003】積層コンデンサにおいて、取得静電容量を
小さくするには、種々の方法が考えられるが、代表的に
は、内部電極の数を少なくすること、内部電極の対向面
積を小さくするように内部電極の幅方向寸法を短くした
り長手方向寸法を短くしたりすること、あるいは、内部
電極間の誘電体層の厚みを厚くすることが考えられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、積層コ
ンデンサにおいて、取得静電容量を小さくするための上
述した方法には、それぞれ、以下のような問題がある。
【0005】まず、内部電極の数を少なくすると、内部
電極自身の切断や外部電極との接続不良といった欠陥が
たとえ1つの内部電極においてのみ生じた場合であって
も、取得静電容量が大幅に低下してしまう、言い換える
と、取得静電容量の低下率あるいは変動率が高くなって
しまう。たとえば2つの内部電極しか備えない構成を採
用すると、単に1つの内部電極に関して欠陥が生じただ
けで、取得静電容量は実質的に0になってしまう。この
ことから、低容量の積層コンデンサを設計しようとする
際、内部電極の数を少なくするといった方法を採用する
ことは必ずしも適当ではない。
【0006】次に、対をなす内部電極の対向面積を小さ
くするため、各内部電極の幅方向寸法を小さくすると、
内部電極の電気抵抗が大きくなり、積層コンデンサの等
価直列抵抗増大の原因となる。また、複数の内部電極の
重なり状態において、対をなす内部電極間で幅方向の位
置ずれが生じると、取得静電容量が変動するが、各内部
電極の幅方向寸法が小さい場合には、この変動率が高く
なってしまう。
【0007】次に、上述したような各内部電極の幅方向
寸法を小さくした場合の問題を解決しながら、内部電極
の対向面積を小さくするため、対をなす内部電極のそれ
ぞれの長手方向での重なりを少なくすると、複数の内部
電極の重なり状態において、内部電極間で長手方向の位
置ずれが生じた場合の取得静電容量の変動率が大きくな
ってしまう。
【0008】次に、互いに対向する内部電極間の誘電体
層の厚みを厚くすると、単純には、積層コンデンサの厚
み方向寸法の増大を招くことになるが、積層コンデンサ
の外形寸法についての規格の問題から、積層コンデンサ
の厚み方向寸法を誘電体層の厚みの増大に応じて大きく
することができないことが多い。そのため、内部電極の
数を少なくしなければならないが、この場合には、前述
した内部電極の数を少なくした場合に遭遇したような問
題に遭遇する。
【0009】そこで、この発明の目的は、低容量の積層
コンデンサを設計しようとする際に遭遇する上述のよう
な問題を解決しようとすることである。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明は、積層された
複数の誘電体層および複数の誘電体層間の複数の界面に
沿ってそれぞれ形成される複数の内部電極を含む、コン
デンサ本体と、このコンデンサ本体の相対向する第1お
よび第2の端面上にそれぞれ形成される、第1および第
2の外部電極とを備える、積層コンデンサに向けられる
ものであって、上述した技術的課題を解決するため、次
のような構成を備えることを特徴としている。
【0011】すなわち、この発明に係る積層コンデンサ
において、内部電極は、誘電体層間の第1の界面に沿っ
てそれぞれ形成されながら、第1の外部電極に電気的に
接続される第1の内部電極および第2の外部電極に電気
的に接続される第2の内部電極、ならびに、誘電体層間
の第2の界面に沿ってそれぞれ形成されながら、第1の
外部電極に電気的に接続される第3の内部電極および第
2の外部電極に電気的に接続される第4の内部電極を備
えている。
【0012】また、第1ないし第4の内部電極は、それ
ぞれ、細幅先端部を有し、コンデンサ本体の第1および
第2の端面間を結ぶ方向とは直交する方向において、第
1の内部電極の細幅先端部と第2の内部電極の細幅先端
部とが隣り合い、かつ、第3の内部電極の細幅先端部と
第4の内部電極の細幅先端部とが隣り合うようにされ
る。
【0013】そして、第1および第2の界面間の誘電体
層を介して、第1の内部電極の細幅先端部と第4の内部
電極の細幅先端部とが互いに対向し、かつ、第2の内部
電極の細幅先端部と第3の内部電極の細幅先端部とが互
いに対向するようにされる。さらに、第1および第2の
内部電極の各細幅先端部の間の境界領域は、コンデンサ
本体の第1および第2の端面間を結ぶ方向とこれに直交
する方向との中間の方向に延び、かつ、第3および第4
の内部電極の各細幅先端部の間の境界領域は、コンデン
サ本体の第1および第2の端面間を結ぶ中心線に関して
第1および第2の内部電極の各細幅先端部の間の境界領
域の延びる方向とは対称の方向に延びるようにされる。
【0014】この発明に係る積層コンデンサにおいて、
第1および第2の内部電極と第3および第4の内部電極
との間でコンデンサ本体の第1および第2の端面間を結
ぶ方向への位置ずれが生じることによって、第1の内部
電極の細幅先端部と第4の内部電極の細幅先端部とが互
いに対向する面積が増加または減少することがあるが、
このように第1の内部電極と第4の内部電極との対向面
積が増加または減少するとき、それぞれ、第2の内部電
極の細幅先端部と第3の内部電極の細幅先端部とが互い
に対向する面積が減少または増加するようにされている
ことが好ましい。
【0015】
【0016】
【0017】また、この発明において、好ましくは、第
1および第2の内部電極と第3および第4の内部電極と
の間でコンデンサ本体の第1および第2の端面間を結ぶ
方向とは直交する方向への位置ずれが生じても、第1の
内部電極の細幅先端部と第4の内部電極の細幅先端部と
が互いに対向する面積および第2の内部電極の細幅先端
部と第3の内部電極の細幅先端部とが互いに対向する面
積が、それぞれ、実質的に一定に保たれるようにされ
る。
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】
【発明の実施の形態】図1および図2は、この発明の
合と同様の課題を解決しようとして提案された積層コン
デンサ1を示している。
【0022】積層コンデンサ1は、積層された複数の誘
電体層2およびこれら誘電体層2間の複数の界面に沿っ
てそれぞれ形成される複数の内部電極3〜6を含む、コ
ンデンサ本体7と、コンデンサ本体7の相対向する第1
および第2の端面8および9上にそれぞれ形成される、
第1および第2の外部電極10および11とを備えてい
る。
【0023】図1は、積層コンデンサ1の内部構造を示
すもので、特に、(a)は誘電体層2間の第1の界面1
2に沿う断面を示し、(b)は第1の界面12とは異な
る第2の界面13に沿う断面を示している。また、図2
は、図1の線II−IIに沿う断面図である。
【0024】内部電極3〜6は、以下に説明するよう
に、4種類に分類される。
【0025】第1の内部電極3は、誘電体層2間の第1
の界面12に沿ってそれぞれ形成されながら、第1の外
部電極10に電気的に接続される。
【0026】第2の内部電極4は、第1の内部電極3と
同様、誘電体層2間の第1の界面12に沿ってそれぞれ
形成されながら、第2の外部電極11に電気的に接続さ
れる。
【0027】第3の内部電極5は、誘電体層2間の第2
の界面13に沿ってそれぞれ形成されながら、第1の外
部電極10に電気的に接続される。
【0028】第4の内部電極6は、第3の内部電極5と
同様、誘電体層2間の第2の界面13に沿ってそれぞれ
形成されながら、第2の外部電極11に電気的に接続さ
れる。
【0029】これら第1ないし第4の内部電極3〜6
は、それぞれ、細幅先端部14〜17を有している。
【0030】そして、第1の内部電極3の細幅先端部1
4と第2の内部電極4の細幅先端部15とは、コンデン
サ本体7の第1および第2の端面8および9間を結ぶ方
向 (ここでは長手方向)とは直交する方向(幅方向)
において隣り合うように位置されている。また、第3の
内部電極5の細幅先端部16と第4の内部電極6の細幅
先端部17とについても、幅方向において隣り合うよう
に位置されている。
【0031】また、第1および第2の界面12および1
3間の誘電体層2を介して、第1の内部電極3の細幅先
端部14と第4の内部電極6の細幅先端部17とが互い
に対向し、かつ、第2の内部電極4の細幅先端部15と
第3の内部電極5の細幅先端部16とが互いに対向して
いる。そして、図2に示すように、第1および第2の内
部電極3および4と第3および第4の内部電極5および
6との交互の積み重ねが複数回繰り返される。
【0032】この積層コンデンサ1が与える静電容量
は、上述したような第1ないし第4の内部電極3〜6の
対向によって形成されるが、このような対向は、幅方向
寸法の比較的小さい細幅先端部14〜17によってもた
らされるので、内部電極の数を少なくする方法に頼るこ
となく、取得静電容量を小さくすることができる。
【0033】また、1つの界面12または13に沿って
2つの内部電極3および4または5および6が形成され
ているので、内部電極3〜6の数をそれほど減らさず
に、誘電体層2の厚みを厚くできるとともに、誘電体層
2の積層数を減らすことができる。したがって、このよ
うに、誘電体層2の厚みを厚くすることによっても、低
容量化が達成され、また、誘電体層2の積層数を減らす
ことによって、積層コンデンサ1の生産能率を向上させ
ることができる。
【0034】また、上述のように、取得静電容量を小さ
くするにあたり内部電極3〜6の数を減らす手段に頼る
必要がなく、内部電極3〜6の数がそれほど少なくなら
ないので、特定の内部電極に関して、それ自身の切断や
外部電極10または11との接続不良というような欠陥
が生じたとしても、取得静電容量の変動率を小さく抑え
ることができる。
【0035】また、内部電極3〜6は、細幅先端部14
〜17を除いて、各幅方向寸法を比較的大きくすること
ができるので、内部電極3〜6の切断や外部電極10ま
たは11との接続不良が生じにくくなるばかりでなく、
内部電極3〜6の電気抵抗を小さくすることができ、し
たがって、積層コンデンサ1の等価直列抵抗を小さくす
ることができる。
【0036】また、この積層コンデンサ1においては、
第1および第2の内部電極3および4と第3および第4
の内部電極5および6との間で長手方向への位置ずれが
生じた場合であっても、取得静電容量に実質的な変動が
生じないような対策が講じられている。
【0037】すなわち、このような長手方向への位置ず
れが生じることによって第1の内部電極3の細幅先端部
14と第4の内部電極6の細幅先端部17とが互いに対
向する面積が増加または減少するとき、それぞれ、第2
の内部電極4の細幅先端部15と第3の内部電極5の細
幅先端部16とが互いに対向する面積が減少または増加
するようにされている。
【0038】より特定的には、上述のような長手方向へ
の位置ずれが生じても、第1の内部電極3の細幅先端部
14と第4の内部電極6の細幅先端部17とが互いに対
向する面積と第2の内部電極4の細幅先端部15と第3
の内部電極5の細幅先端部16とが互いに対向する面積
との合計が実質的に一定になるようにされている。
【0039】さらに具体的に説明すると、第1ないし第
4の内部電極3〜6の各々の細幅先端部14〜17は、
図1(a)および(b)に示すように、それぞれ、一定
の幅方向寸法をもって延びており、しかも、これら細幅
先端部14〜17の各々の幅方向寸法は、互いに実質的
に等しく設定されている。したがって、第1および第2
の内部電極3および4と第3および第4の内部電極5お
よび6との間で長手方向への位置ずれが生じ、たとえ
ば、第1の内部電極3の細幅先端部14と第4の内部電
極6の細幅先端部17との対向面積が増加したとき、第
2の内部電極4の細幅先端部15と第3の内部電極5の
細幅先端部16との対向面積は、これを補償するように
減少し、結果として、これら対向面積の合計が実質的に
一定に保たれ、取得静電容量の実質的な変動を招かない
ようにされている。
【0040】
【0041】図3および図4は、それぞれ、この発明の
第1および第2の実施形態による積層コンデンサ23お
よび24を説明するための図1に相当する図である。こ
れら積層コンデンサ23および24は、図1に示した積
層コンデンサ1と比較して、基本的に内部電極のパター
ンが異なっているだけである。したがって、図3および
図4においては、内部電極に関してのみ特有の参照符号
を用い、その他の要素については、図1に示した対応の
要素で用いた参照符号と同様の参照符号を付すことによ
って、重複する説明を省略する。
【0042】
【0043】
【0044】
【0045】
【0046】
【0047】
【0048】
【0049】
【0050】
【0051】
【0052】
【0053】
【0054】
【0055】図に示した積層コンデンサ23において
は、内部電極として、誘電体層2間の第1の界面12に
沿ってそれぞれ形成されながら、第1の外部電極10に
電気的に接続される第1の内部電極43および第2の外
部電極11に電気的に接続される第2の内部電極44、
ならびに、誘電体層2間の第2の界面13に沿ってそれ
ぞれ形成されながら、第1の外部電極10に電気的に接
続される第3の内部電極45および第2の外部電極11
に電気的に接続される第4の内部電極46を備えてい
る。
【0056】これら第1ないし第4の内部電極43〜4
6は、それぞれ、細幅先端部47〜50を有している。
【0057】この実施形態では、第1の内部電極43の
細幅先端部47と第2の内部電極44の細幅先端部48
との間の境界領域51は、長手方向と幅方向との中間の
方向に延びている。また、第3の内部電極45の細幅先
端部49と第4の内部電極46の細幅先端部50との間
の境界領域52は、コンデンサ本体7の長手方向に延び
る中心線53に関して上述の境界領域51の延びる方向
とは対称の方向に延びている。
【0058】この実施形態においても、第1および第2
の内部電極43および44と第3および第4の内部電極
45および46との間で長手方向への位置ずれが生じる
ことによって、第1の内部電極43の細幅先端部47と
第4の内部電極46の細幅先端部50とが互いに対向す
る面積が増加または減少するとき、それぞれ、第2の内
部電極44の細幅先端部48と第3の内部電極45の細
幅先端部49とが互いに対向する面積が減少または増加
する。さらに、このように一方の対向面積が増加すると
き、他方の対向面積が減少し、あるいは、一方の対向面
積が減少するとき、他方の対向面積が増加する、といっ
た補償作用は、第1および第2の内部電極43および4
4と第3および第4の内部電極45および46との間で
幅方向への位置ずれが生じた場合においても営まれる。
【0059】したがって、この実施形態によれば、第1
および第2の内部電極43および44と第3および第4
の内部電極45および46との間で長手方向および幅方
向のいずれの方向への位置ずれが生じても、取得静電容
量の変動を小さく抑えることができる。
【0060】図に示した積層コンデンサ24は、図
に示した積層コンデンサ23に類似している。すなわ
ち、積層コンデンサ24は、第1ないし第4の内部電極
54〜57を備え、これら第1ないし第4の内部電極5
4〜57は、それぞれ、細幅先端部58〜61を有し、
第1および第2の内部電極54および55の各々の細幅
先端部58および59の間の境界領域62は、コンデン
サ本体7の長手方向と幅方向との中間の方向に延び、か
つ、第3および第4の内部電極56および57の各々の
細幅先端部60および61の間の境界領域63は、長手
方向に延びる中心線64に関して上述の境界領域62の
延びる方向とは対称の方向に延びている。
【0061】この実施形態では、内部電極54〜57の
各々が全体的に先細状のパターンを有している点で、図
に示した積層コンデンサ23の場合と異なっている。
【0062】図に示した積層コンデンサ24によって
も、図に示した積層コンデンサ23の場合と同様、第
1および第2の内部電極54および55と第3および第
4の内部電極56および57との間で長手方向および幅
方向のいずれの方向への位置ずれが生じても、取得静電
容量の変動を小さく抑えることができる。
【0063】以上、この発明を図示したいくつかの実施
形態に関連して説明したが、たとえば、内部電極の数や
パターン等については、この発明の範囲内において、種
々に変更することができる。
【0064】
【発明の効果】以上のように、この発明に係る積層コン
デンサにおいては、コンデンサ本体に備える複数の誘電
体層間の1つの界面に沿って2つの内部電極を形成して
いるので、各誘電体層の厚みを厚くし、かつ誘電体層の
積層数を減らしながらも、内部電極の数がそれほど少な
くなることはない。また、この発明に係る積層コンデン
サでは、各内部電極の細幅先端部における対向によっ
て、静電容量を取得するようにしている。これらのこと
から、この発明によれば、以下のような効果が奏され
る。
【0065】まず、内部電極の数がそれほど少なくなら
ないので、特定の内部電極において切断や外部電極との
接続不良といった欠陥が生じたとしても、積層コンデン
サ全体としての取得静電容量の変動率を低く抑えること
ができる。
【0066】また、誘電体層の積層数を減らしながら、
各誘電体層の厚みを厚くすることができ、かつ、各内部
電極の細幅先端部における対向によって静電容量を取得
しているので、低容量の積層コンデンサを容易に得るこ
とができ、しかも、この低容量の積層コンデンサの外形
寸法を、一般の高容量の積層コンデンサと実質的に同様
のものとすることが容易である。
【0067】また、細幅先端部を除く、内部電極の他の
部分の幅方向寸法は、比較的大きくすることができるの
で、内部電極の切断や外部電極との接続不良をより生じ
にくくすることができるばかりでなく、内部電極の電気
抵抗を小さくすることができ、応じて等価直列抵抗を低
く抑えることができる。
【0068】また、誘電体層の厚みを厚くしながら、誘
電体層の積層数を減らすことができるので、積層コンデ
ンサの製造にあたっての誘電体層の取扱いおよび積層工
程を能率的に進めることができる。しかも、内部電極の
印刷工程についていえば、誘電体層間の1つの界面に沿
って形成される2つの内部電極を同時に印刷することが
できる。これらのことから、積層コンデンサの製造にあ
たり、高い生産能率を期待することができる。
【0069】
【0070】
【0071】
【0072】
【0073】
【0074】また、第1および第2の内部電極の各細幅
先端部の間の境界領域が、コンデンサ本体の第1および
第2の端面間を結ぶ方向とこれに直交する方向との中間
の方向に延び、かつ、第3および第4の内部電極の各細
幅先端部の間の境界領域が、コンデンサ本体の第1およ
び第2の端面間を結ぶ中心線に関して第1および第2の
内部電極の各細幅先端部の間の境界領域の延びる方向と
は対称の方向に延びるようにされているので、第1およ
び第2の内部電極と第3および第4の内部電極との間で
位置ずれが生じても、取得静電容量の変動を小さく抑え
ることができる。
【0075】上述したように、第1および第2の内部電
極と第3および第4の内部電極との間での位置ずれが生
じても、取得静電容量の変動を実質的になくしたり、小
さく抑えたりすることができるという効果は、積層コン
デンサの製造上の良品率を高めることにもつながるもの
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の場合と同様の課題を解決しようとし
て提案された積層コンデンサ1の内部構造を示すもの
で、(a)は誘電体層2間の第1の界面12に沿って示
す断面図であり、(b)は第2の界面13に沿って示す
断面図である。
【図2】図1の線II−IIに沿う断面図である
【図3】この発明の第の実施形態による積層コンデン
サ23を示すもので、(a)は第1の界面12に沿って
示す断面図であり、(b)は第2の界面13に沿って示
す断面図である。
【図4】この発明の第の実施形態による積層コンデン
サ24を示すもので、(a)は第1の界面12に沿って
示す断面図であり、(b)は第2の界面13に沿って示
す断面図である。
【符号の説明】
1,23,24 積層コンデンサ 2 誘電体層 3,43,54 第1の内部電極 4,44,55 第2の内部電極 5,45,56 第3の内部電極 6,46,57 第4の内部電極 7 コンデンサ本体 8 第1の端面 9 第2の端面 10 第1の外部電極 11 第2の外部電極 12 第1の界面 13 第2の界面 14〜17,47〜50,58〜61 細幅先端部 51,52,62,63 境界領域 53,64 中心線

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 積層された複数の誘電体層および複数の
    前記誘電体層間の複数の界面に沿ってそれぞれ形成され
    る複数の内部電極を含む、コンデンサ本体と、 前記コンデンサ本体の相対向する第1および第2の端面
    上にそれぞれ形成される、第1および第2の外部電極と
    を備え、 前記内部電極は、前記誘電体層間の第1の界面に沿って
    それぞれ形成されながら、前記第1の外部電極に電気的
    に接続される第1の内部電極および前記第2の外部電極
    に電気的に接続される第2の内部電極、ならびに、前記
    誘電体層間の第2の界面に沿ってそれぞれ形成されなが
    ら、前記第1の外部電極に電気的に接続される第3の内
    部電極および前記第2の外部電極に電気的に接続される
    第4の内部電極を備え、 前記第1ないし第4の内部電極は、それぞれ、細幅先端
    部を有し、 前記コンデンサ本体の前記第1および第2の端面間を結
    ぶ方向とは直交する方向において、前記第1の内部電極
    の前記細幅先端部と前記第2の内部電極の前記細幅先端
    部とが隣り合い、かつ、前記第3の内部電極の前記細幅
    先端部と前記第4の内部電極の前記細幅先端部とが隣り
    合い、 前記第1および第2の界面間の前記誘電体層を介して、
    前記第1の内部電極の前記細幅先端部と前記第4の内部
    電極の前記細幅先端部とが互いに対向し、かつ、前記第
    2の内部電極の前記細幅先端部と前記第3の内部電極の
    前記細幅先端部とが互いに対向していて、 前記第1および第2の内部電極の各前記細幅先端部の間
    の境界領域は、前記コンデンサ本体の前記第1および第
    2の端面間を結ぶ方向とこれに直交する方向との中間の
    方向に延び、かつ、前記第3および第4の内部電極の各
    前記細幅先端部の間の境界領域は、前記コンデンサ本体
    の前記第1および第2の端面間を結ぶ中心線に関して前
    記第1および第2の内部電極の各前記細幅先端部の間の
    前記境界領域の延びる方向とは対称の方向に延びる 、積
    層コンデンサ
  2. 【請求項2】 前記第1および第2の内部電極と前記第
    3および第4の内部電極との間で前記コンデンサ本体の
    前記第1および第2の端面間を結ぶ方向への位置ずれが
    生じても、前記第1の内部電極の前記細幅先端部と前記
    第4の内部電極の前記細幅先端部とが互いに対向する面
    積と前記第2の内部電極の前記細幅先端部と前記第3の
    内部電極の前記細幅先端部とが互いに対向する面積との
    合計が、実質的に一定となるようにされている、請求項
    に記載の積層コンデンサ
  3. 【請求項3】 前記第1および第2の内部電極と前記第
    3および第4の内部電極との間で前記コンデンサ本体の
    前記第1および第2の端面間を結ぶ方向とは直交する方
    向への位置ずれが生じても、前記第1の内部電極の前記
    細幅先端部と前記第4の内部電極の前記細幅先端部とが
    互いに対向する面積および前記第2の内部電極の前記細
    幅先端部と前記第3の内部電極の前記細幅先端部とが互
    いに対向する面積が、それぞれ、実質的に一定に保たれ
    るようにされている、請求項1または2に記載の積層コ
    ンデンサ
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