JP3528622B2 - 蓋付ボックスのロック構造 - Google Patents

蓋付ボックスのロック構造

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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、プッシュ操作によ
ってボックスに対する蓋のロック状態を解除することに
より、当該蓋を回動させて開放させ或るいは開放可能な
状態とする蓋付ボックスのロック構造に関する。 【0002】 【従来の技術】一般に、蓋付ボックスは、種々の技術分
野で使用されている。自動車を例にすると、カセット・
CDボックスやコインボックス、グローブボックス、コ
ンソールボックス等が収納性を高めるべく配設されてい
る。 【0003】この種の蓋付ボックスをロック構造の観点
から観た場合、操作ノブ等を指で引っ張ることによりロ
ックが解除されてドアが開放されるプル・オープン式
と、操作ボタン等を指で押すことによりロックが解除さ
れてドアが開放されるプッシュ・オープン式と、に大別
される。プル・オープン式の場合は操作ノブ等に指を引
っ掛けるための操作スペースが必要になるという不利が
あり、又これに伴って意匠的な制約も生じる。これに対
し、プッシュ・オープン式の場合はこのような不利がな
いため、今後はプッシュ・オープン式のロック構造の採
用の機会も増えるものと思われる。 【0004】上述したプッシュ・オープン式のロック構
造の開示例としては、特開昭61−113977号公報
等を挙げることができる。この公報に開示された構成に
ついて簡単に説明すると、グローブボックスのドアの上
端中央部には、シリンダ(押しボタン)及びスリーブが
同軸上に配置されている。シリンダ及びスリーブは、個
別に配設された第1リターンスプリング及び第2リター
ンスプリングによってロック解除方向へ押圧付勢されて
いる。また、スリーブには隆起部が一体形成されてお
り、当該スリーブの隆起部の移動軌跡上には支軸回りに
揺動可能に支持された略L字形状のラッチがストライカ
に係合可能に配置されている。このラッチも、第3リタ
ーンスプリングによってロック解除方向へ回転付勢され
ている。 【0005】上記構成によれば、ドアの閉止状態(ロッ
ク状態)からドアを開放させる際には、シリンダを第1
リターンスプリングの付勢力に抗して押せばよい。シリ
ンダが押されると、これと同軸上に配置されたスリーブ
が第2リターンスプリングの付勢力に抗して押圧され
る。このため、ラッチが第3リターンスプリングの付勢
力によって揺動され、これによりストライカによるロッ
クが解除される。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報に開示された構成による場合、シリンダの直線運動を
最終的にはラッチの揺動運動に変換することにより、ロ
ック及びロック解除がなされる構成であるため、シリン
ダ、スリーブ、ラッチ、ストライカ、3種類のリターン
スプリング等、多数の部品が必要になる。従って、ロッ
ク構造の複雑化を招くという問題がある。 【0007】本発明は上記事実を考慮し、プッシュ・オ
ープン式のロック構造において構造の簡素化を図ること
ができる蓋付ボックスのロック構造をことが目的であ
る。 【0008】 【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明
は、プッシュ操作によってボックスに対する蓋のロック
状態を解除することにより、当該蓋を回動させて開放さ
せ或るいは開放可能な状態とする蓋付ボックスのロック
構造であって、ボックスの開口端部側に配置された被係
合部と、蓋の裏面側に軸支された揺動中心軸回りに揺動
可能とされ、当該蓋に形成された開口から蓋外方側へ臨
む押圧部と、揺動中心軸を挟んで押圧部と反対側に形成
されて被係合部に係合される係合部と、を含んで構成さ
れたロック部材と、このロック部材を押圧部が開口へ臨
む方向へ付勢する付勢部材と、を備え、さらに、付勢部
材の付勢力に抗してロック部材の押圧部をプッシュ操作
することにより蓋及び蓋閉止時の衝撃緩衝用のクッショ
ン材の少なくとも一方の弾性変形によって揺動中心軸自
体が押圧方向側へ変位し、当該揺動中心軸の変位量が所
定量に達することにより係合部が被係合部から離脱して
蓋開方向側へ退避される、ことを特徴としている。 【0009】 【0010】請求項1記載の本発明によれば、蓋を開放
させる場合は、付勢部材の付勢力に抗してロック部材の
押圧部をプッシュ操作すればよい。ロック部材の押圧部
が押圧されると、ロック部材の揺動中心軸に押圧力が作
用する。このため、揺動中心軸自体が押圧方向側へ変位
される。そして、揺動中心軸の変位量が所定量に達する
と、ロック部材の係合部がボックスの開口端部側に設け
られた被係合部から離脱され、そのまま揺動中心軸回り
に揺動して蓋開方向側へと退避される。これにより、蓋
が回動して開放され、或るいは開放可能な状態となる。 【0011】上述した本発明のプッシュ・オープン式の
ロック構造と従来のプッシュ・オープン式のロック構造
とを比較すると、以下の作用上の相違がある。後者の場
合には、荷重伝達方向を変換する等の関係で多くの部品
を必要としたが、前者の場合には、荷重伝達方向は変換
されず、荷重作用方向側へ揺動中心軸をそのまま変位さ
せて、ロック部材の係合部と被係合部との係合を解除す
るため、少ない部品点数でロック構造を成立させること
ができる。 【0012】付言すると、本発明では、上記の如く、プ
ッシュ・オープン式のロック構造を採用しているため、
プル・オープン式のロック構造のように指を引っ掛ける
ためのスペースが不要であると共に、又これに伴う意匠
上の制約も受けない。 【0013】また、本発明によれば、前述した揺動中心
軸の押圧方向側への変位が蓋及び蓋閉止時の衝撃緩衝用
のクッション材の少なくとも一方の弾性変形によって生
じるため、蓋やクッション材とは無関係に揺動中心軸の
みを単独で押圧方向側へ変位させる構成に比し、更に部
品点数が少なくて済む。 【0014】 【発明の実施の形態】以下、図1〜図5を用いて、本発
明に係る蓋付ボックスのロック構造の一実施形態につい
て説明する。 【0015】図1には本実施形態に係る蓋付ボックス1
0の縦断面図が示されている。この図に示されるよう
に、蓋付ボックス10は、インストルメントパネル12
の所定位置に組付けられている。また、蓋付ボックス1
0は、室内側に開口部14が向けられた略直方体形状の
ボックス16と、回動することによりボックス16の開
口部14を開閉する略矩形板状のドア18とによってそ
の外郭が構成されている。これらのボックス16及びド
ア18は、樹脂材料によって形成されている。なお、ド
ア18が本発明における「蓋」に相当する。 【0016】図4に示されるように、ドア18の上端部
の幅方向両端部には、略半円形状のボス20が一体に形
成されている。ボス20の軸芯部には軸支孔22が形成
されており、更に軸支孔22には半径方向に切り欠かれ
た切欠24が連通されている。一方、ボックス16の側
壁側からは支軸26が立設されており、この支軸26が
切欠24から挿入されて軸支孔22内に位置されること
により、ドア18は支軸26回りに回動可能に取り付け
られている。 【0017】さらに、ボックス16側に形成されたスプ
リング係止部28とドア18のボス20には、トーショ
ンスプリング30の各端部がそれぞれ挿入係止されてい
る。なお、トーションスプリング30のコイル部はフリ
ー状態とされている。これにより、トーションスプリン
グ30は、ドア18を開方向(実線図示位置から二点鎖
線図示位置へ向かう方向)へ常時回転付勢している。こ
のトーションスプリング30は、広義には、「蓋を開方
向へ付勢する付勢部材」として把握される要素である。 【0018】また、図5に示されるように、ドア18の
下端部の幅方向両端部には、ゴム等の弾性材料によって
構成されたブロック状のクッション材32が固着されて
いる。このクッション材32は、ドア18が開放状態か
ら閉止状態とされた際に、ボックス16の開口部14の
下端部に当接してその際の衝撃を緩衝するためのもので
ある。 【0019】上述したドア18の裏面下部側には、ロッ
ク部材34が配設されている。詳細に説明すると、図1
及び図2に示されるように、ドア18の下部側の幅方向
中間部には、所定形状の開口36が形成されている。さ
らに、図3に示される如く、ドア18の裏面側における
開口36の下側には、一対の軸受板38が一体に形成さ
れている。軸受板38は互いに平行に延出されており、
更に軸受板38にはその先端側から軸受板38の中間部
付近まで切れ込むスリット40が形成されている。スリ
ット40の終端は円形とされている。 【0020】ロック部材34は縦断面視で略Z形状を成
しており、両側壁34Aの下部所定位置には同軸上に一
対の揺動中心軸42が一体に形成されている。ロック部
材34は、一対の揺動中心軸42をドア18側の軸受板
38のスリット40から挿入し、当該軸受板38をスリ
ット40を中心に若干弾性変形させることにより、スリ
ット40の終端に回転可能に保持されている。 【0021】さらに、ロック部材34の一方の揺動中心
軸42は他方の揺動中心軸42よりも長く形成されてお
り、当該一方の揺動中心軸42にはトーションスプリン
グであるリターンスプリング44が巻装されている。
「付勢部材」としてのリターンスプリング44の一端部
はロック部材34の側壁に係止されており、他端部はド
ア18側に係止されている。このリターンスプリング4
4によって、ロック部材34は揺動中心軸42回りに図
1の時計方向(初期位置に復帰する方向)へ回転付勢さ
れている。 【0022】また、ロック部材34の湾曲した上部はド
ア18の開口36から室内側へ臨むように突出されてお
り、乗員が指で押す際の押圧部46とされている。な
お、ロック部材34がリターンスプリング44の付勢力
を受けて、押圧部46がドア18の開口36の下端部3
6Aに当接することにより、ロック部材34は通常は初
期位置に保持されている。換言すれば、当該下端部36
Aは、ストッパとして機能している。 【0023】さらに、ロック部材34の下端部の裏面に
は、ボックス16の開口部14の下端部側へ向けて突出
する「係合部」としての係合爪48が一体に形成されて
いる。これに対応して、ボックス16の開口部14の下
端部には、鉤状の被係合部50が一体に形成されてい
る。さらに、ドア18の裏面の所定位置(ロック部材3
4の下端部の上方)には、三角突起状の複数のストッパ
52が一体に形成されている。 【0024】次に、本実施形態の作用並びに効果につい
て説明する。 【0025】図1に実線で示される状態がドア18の閉
止状態であると共にロック状態である。この状態では、
ロック部材34の係合爪48がボックス16の被係合部
50に弾性的に係合されている。また、ドア18がロッ
クされた状態では、ドア18の下端部の幅方向両端部に
固着されたクッション材32がボックス16の開口部1
4の下端部に弾性的に当接されている(図5参照)。さ
らに、この状態では、ドア18の下端部とボックス16
の開口部14の下端部との間に所定の隙間54(図1参
照)が形成されている。 【0026】なお、本実施形態に係る蓋付ボックス10
は小物入れとして利用され、閉止状態のボックス16内
には例えばカセットケース等が収納されるようになって
いる。 【0027】上述したドア閉止状態からドア18を開放
させる場合は、リターンスプリング44の付勢力に抗し
てロック部材34の押圧部46を指で押せばよい(即
ち、プッシュ操作する)。ロック部材34の押圧部46
がボックス16の内方側へ押圧されると、初期において
は、係合爪48が被係合部50に係合されているため、
ロック部材34は揺動中心軸42回りに揺動しない。 【0028】押圧部46が更に押圧されると、その際の
押圧力は押圧部46と一体である揺動中心軸42に作用
し、軸受板38を介してドア18側に作用する。このた
め、ドア18は、その下端部の幅方向両端部に固着され
たクッション材32を弾性変形させつつ、ドア18自体
もその幅方向中間部がボックス16の内方側へ弾性変形
される(図2の二点鎖線参照)。これにより、ロック部
材34の揺動中心軸42がボックス16の内方側へ変位
される。 【0029】そして、揺動中心軸42のボックス16の
内方側への変位量が所定量に達した時点で、ロック部材
34の係合爪48の被係合部50への係合が解除され
る。係合が解除された係合爪48は、ドア18の裏面に
設けられたストッパ52に当接するまで、ドア開方向側
(図2において反時計方向側)へ揺動して退避される。
この状態がドア18のロック解除状態である。 【0030】なお、前記「揺動中心軸42のボックス1
6の内方側への変位量が所定量に達した時点で」におけ
る「所定量」とは、ロック部材34の係合爪48とボッ
クス16側の被係合部50との係合代が無くなる程度の
変位量を意味しており、本実施形態の場合、ドア18の
下端部の幅方向中間部がボックス16の開口部14の下
端部に当接した時点のことである。換言すれば、本実施
形態では、ロック状態が解除されるのに必要なドア18
の弾性変形量を隙間54の間隙寸法の設定で管理してい
る。 【0031】上記の如くしてドア18のロック状態が解
除され、指を押圧部46から離すと、図1の二点鎖線で
示される如く、ドア18はトーションスプリング30の
付勢力によって自動的に開放状態とされる。なお、ドア
18は、その上端部がボックス16の開口部14側の上
面に当接することで、開放動作を停止する。つまり、当
該開口部14側の上面は、ドア18の全開角度を規制す
るストッパとして用いられている。 【0032】ドア18が全開状態とされたら、ボックス
16内に収納された小物を取り出せばよい。また、ドア
18を再び閉める際には、トーションスプリング30の
付勢力に抗してドア18を閉止させればよい。ドア18
が閉止されると、その際にロック部材34の係合爪48
が被係合部50の後端部に干渉するため、ロック部材3
4はリターンスプリング44の付勢力に抗して揺動中心
軸42回りに一旦時計方向へ揺動されてから、係合爪4
8が被係合部50に再び係止されてロック状態となる。 【0033】このように本実施形態では、プッシュ・オ
ープン式のロック構造において、ロック部材34の押圧
部46を押してドア18自体及びクッション材32の双
方を弾性変形させることにより、ロック部材34の揺動
中心軸42をボックス16の内方側へ変位させ、これに
より係合爪48と被係合部50との係合を解除する構成
としたので、少ない部品点数でロック構造を成立させる
ことができる。 【0034】すなわち、従来のプッシュ・オープン式の
ロック構造の場合には、軸方向移動するシリンダやスリ
ーブと支軸回りに揺動されるラッチを使ってロック構造
を成立させていたため、荷重伝達方向を変換する等の関
係で多くの部品が必要であったが、本実施形態に係るに
プッシュ・オープン式のロック構造の場合には、荷重伝
達方向は変換されず、荷重作用方向側(ロック部材34
の押圧方向側)へ揺動中心軸42をそのまま変位させ
て、ロック部材34の係合爪48と被係合部50との係
合を解除するため、少ない部品点数でロック構造を成立
させることができる。 【0035】以上により、本実施形態に係る蓋付ボック
ス10によれば、プッシュ・オープン式のロック構造に
おいて構造の簡素化を図ることができる。また、ロック
構造の簡素化を図れるという効果は、ロック構造の設置
スペースの削減にも繋がり、更に蓋付ボックス10の低
コスト化を図ることにも繋がる。 【0036】また、上記のように本実施形態では、プッ
シュ・オープン式のロック構造を採用しているため、プ
ル・オープン式のロック構造のように指を引っ掛けるた
めのスペースが不要であると共に、又これに伴うドア1
8の意匠上の制約も受けない。従って、ドア18の意匠
面の面一化を図ることができるなど、意匠の選択の自由
度を高めることができる。 【0037】さらに、本実施形態によれば、ロック部材
34が一部品で構成されており、ドア18への組付に際
しては、ロック部材34の一方の揺動中心軸42にリタ
ーンスプリング44を巻装させた状態で、一対の揺動中
心軸42をドア18の裏面側から軸受板38のスリット
40へ差し込むだけでよい。すなわち、実質的には一方
向・一操作(ワンタッチ操作)でロック部材34のドア
18への組付作業を行うことができる。従って、この種
のプッシュ・オープン式のロック構造において構造の簡
素化を図ることができるのみならず、組付作業性の向上
も図ることができる。 【0038】また、本実施形態によれば、ドア18の下
端部とボックス16の開口部14の下端部との隙間54
の間隙寸法の設定により、ドア18の下端部の幅方向中
間部の弾性変形量(即ち、揺動中心軸42の変位量)を
管理しているので、ドア18に過度の応力が集中して亀
裂等が生じるのを防止することができる。 【0039】なお、本実施形態に係る蓋付ボックス10
の概念には種々の用途のものが含まれ、それらのすべて
に対して本発明のロック構造は適用可能である。例え
ば、カセット・CDボックスやコインボックス、グロー
ブボックス、コンソールボックスなど、種々の蓋付ボッ
クスに対して本発明のロック構造は適用可能である。さ
らには、車両用の蓋付ボックスの範疇を越えて、家電用
やその他の技術分野で利用される蓋付ボックスに対して
も、本発明のロック構造は適用可能である。 【0040】また、本実施形態では、揺動中心軸42を
変位させるためにドア18自体及びクッション材32の
双方の弾性変形を利用したが、これに限らず、少なくと
も一方の弾性変形を利用すればよい。すなわち、ドア1
8の硬度を高めてプッシュ操作程度では弾性変形しない
ようにし、クッション材32のみが弾性変形するように
してもよいし、逆にクッション材32の硬度を高めて実
質的にはドア18のみが弾性変形するようにしてもよ
い。 【0041】 【0042】また、請求項1記載の本発明における「蓋
及び蓋閉止時の衝撃緩衝用のクッション材の少なくとも
一方」とは、「蓋付ボックスが蓋及びクッション材の双
方を備えている場合において、これらの少なくとも一
方」という意味で記載している。 【0043】 【0044】また、請求項1記載の本発明における「ク
ッション材」の概念には本実施形態のようなゴム等のク
ッション材32だけでなく、ドア18に一体形成された
弾性変形可能な爪状のもの等も含まれる。 【0045】さらに、本実施形態では、トーションスプ
リング30によってドア18を開方向へ付勢する構成を
採ったが、これに限らず、蓋付ボックスの配設位置やド
ア構造等によっては、トーションスプリング30を廃止
してもよい。なお、トーションスプリング30を廃止し
た結果、ロック解除後のドア開放操作を手で行うことに
なる場合は、請求項1記載の「プッシュ操作によってボ
ックスに対する蓋のロック状態を解除することにより、
当該蓋を開放可能な状態とする蓋付ボックス」というこ
とになる。 【0046】 【発明の効果】以上説明したように請求項1に記載の本
発明に係る蓋付ボックスのロック構造は、付勢部材の付
勢力に抗してロック部材の押圧部をプッシュ操作するこ
とにより、揺動中心軸自体を押圧方向側へ変位させ、当
該揺動中心軸の変位量が所定量に達することにより係合
部を被係合部から離脱させて蓋開方向側へ退避させる構
成としたので、従来のプッシュ・オープン式のロック構
造に比べて部品点数を削減することができ、その結果、
プッシュ・オープン式のロック構造において構造の簡素
化を図ることができるという優れた効果を有する。 【0047】さらに、請求項1記載の本発明に係る蓋付
ボックスのロック構造は、前述した揺動中心軸の押圧方
向側への変位が蓋及び蓋閉止時の衝撃緩衝用のクッショ
ン材の少なくとも一方の弾性変形によって生じるため、
更なる部品点数の削減を図ることができ、その結果、プ
ッシュ・オープン式のロック構造においてより一層の構
造の簡素化を図ることができるという優れた効果を有す
る。
【図面の簡単な説明】 【図1】本実施形態に係る蓋付ボックスの縦断面図であ
る。 【図2】図1に示されるロック部材の動きを説明するた
めの要部拡大縦断面図である。 【図3】図1に示されるロック部材を揺動中心軸の位置
で水平に切断した状態を示す要部拡大横断面図である。 【図4】ドアの上端部の軸支構造及びトーションスプリ
ングを示す要部拡大縦断面図である。 【図5】ドアの下端部の両側に設けられたクッション材
を示す要部拡大縦断面図である。 【符号の説明】 10 蓋付ボックス 14 開口部 16 ボックス 18 ドア(蓋) 32 クッション材 34 ロック部材 36 開口 42 揺動中心軸 44 リターンスプリング(付勢部材) 46 押圧部 48 係合爪(係合部) 50 被係合部

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 プッシュ操作によってボックスに対する
    蓋のロック状態を解除することにより、当該蓋を回動さ
    せて開放させ或るいは開放可能な状態とする蓋付ボック
    スのロック構造であって、 ボックスの開口端部側に配置された被係合部と、 蓋の裏面側に軸支された揺動中心軸回りに揺動可能とさ
    れ、当該蓋に形成された開口から蓋外方側へ臨む押圧部
    と、揺動中心軸を挟んで押圧部と反対側に形成されて被
    係合部に係合される係合部と、を含んで構成されたロッ
    ク部材と、 このロック部材を押圧部が開口へ臨む方向へ付勢する付
    勢部材と、 を備え、 さらに、付勢部材の付勢力に抗してロック部材の押圧部
    をプッシュ操作することにより蓋及び蓋閉止時の衝撃緩
    衝用のクッション材の少なくとも一方の弾性変形によっ
    揺動中心軸自体が押圧方向側へ変位し、当該揺動中心
    軸の変位量が所定量に達することにより係合部が被係合
    部から離脱して蓋開方向側へ退避される、 ことを特徴とする蓋付ボックスのロック構造。
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