JP3527823B2 - 静電チャック - Google Patents

静電チャック

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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、半導体製造装置や
液晶製造装置における半導体ウエハや液晶用ガラス基板
などの被固定物を静電的に吸着保持するために使用する
静電チャックに関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来、半導体製造工程において、半導体
ウエハに薄膜を形成するための成膜装置やウエハに微細
加工を施すためのドライエッチング装置などにおいて
は、ウエハを保持するために静電チャックが使用されて
いる。 【0003】この静電チャックには、静電チャックに内
蔵する吸着用電極とウエハとの間に電圧を印加すること
で保持面にウエハを吸着保持する単極型のものと、静電
チャックに内蔵する対になった吸着用電極間に正負の電
圧を印加することでウエハを保持面に吸着保持する双極
型のものがあり、このうち双極型の静電チャックは、単
極型のようにウエハに直接通電する必要がないため、ウ
エハに悪影響を与えることが少ないといった利点があっ
た。 【0004】図3に双極型静電チャックの一般的な構造
を示すように、絶縁基体31の上面を保持面34とする
とともに、内部に対になった第1の吸着用電極32と第
2の吸着用電極33とを具備してなり、例えば、第1の
吸着用電極32に正電圧を印加し、第2の吸着用電極3
3に負電圧を印加することで保持面34に載置したウエ
ハ20を保持面34の帯電状態と逆に誘電分極させて静
電吸着力を発現させ、ウエハ20を保持面34に保持す
るようになっていた。 【0005】また、上記対になった吸着用電極32,3
3のパターン形状としては、図4(a)に示すような半
円状をした第1の吸着用電極32と第2の吸着用電極3
3とを円を構成するように配置したものや、図4(b)
に示すような帯状をした第1の吸着電極32と第2の吸
着電極33とを互いに入り組ませた、クシ型状に配置し
たものがあった。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】ところが、上記双極型
の静電チャック30をプラズマを発生させた状態で使用
すると、ウエハ20を均一に吸着することができないと
いった課題があった。 【0007】これは、図5にその模式図を示すように、
プラズマを発生させた状態ではプラズマとウエハ20と
の間にセルフバイアスと呼ばれる電位差が発生し、ウエ
ハ20が負に帯電することから、正電圧を印加した第1
の吸着用電極32側では吸着力が増大し、逆に負電圧を
印加した第2の吸着用電極33側では吸着力が減少する
ことになるため、吸着力の不均一が発生していた。 【0008】そして、図4(a)のような半円状の吸着
用電極32,33を有する双極型の静電チャック30で
は、正電圧を印加する第1の吸着用電極32と負電圧を
印加する第2の吸着用電極33とが中央部を境に別々に
配置されていることから吸着力の不均一が顕著であっ
た。 【0009】また、図4(b)のようなクシ型状の吸着
用電極32,33を有する双極型の静電チャックにおい
ては、第1の吸着用電極32と第2の吸着用電極33と
の間の幅が狭すぎると漏れ電流が増大し、ウエハに悪影
響を与える恐れがあり、逆に第1の吸着用電極32と第
2の吸着用電極33との間の幅が広すぎたり、あるいは
各吸着用電極32,33の線幅が部分的に広すぎたりす
ると、吸着力の不均一を生じるというように各吸着用電
極32,33の線幅と吸着用電極32,33間の幅の管
理が十分になされていないとさまざまな不都合があっ
た。 【0010】また、特公平1−52899号公報には、
図4(a)の吸着用電極32,33をさらに2分割し、
点対象な位置に設けたものもあるが、このようなパター
ン形状としても吸着力の不均一を解消することは難しい
ものであった。 【0011】 【課題を解決するための手段】そこで、本発明は上記課
題に鑑み、被固定物に対する保持面を有するセラミック
ス製基体の内部に、対になった第1の吸着用電極と第2
の吸着用電極を備えた双極型の静電チャックにおいて、
上記第1の吸着用電極は、水平方向に配置した帯状電極
と該帯状電極に対して垂直方向に等間隔に配置した複数
の帯状電極とからなり、第2の吸着用電極は、環状をし
た帯状電極と上記第1の吸着用電極の複数の帯状電極間
に位置するように配置した複数の帯状電極とから構成
し、上記各帯状電極の線幅及び帯状電極間の幅をそれぞ
れ0.3〜3mmとするとともに、上記第2の吸着用電
極に正電圧を印加するようにしたことを特徴とする。 【0012】また、本発明は上記誘電体層として、アル
ミナ、窒化珪素、炭化珪素、窒化アルミニウム、イット
リウム・アルミニウム・ガーネット(YAG)等を主成
分とするセラミックスを用いたものである。 【0013】 【本発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態につい
て説明する。 【0014】図1は本発明に係る静電チャック10の一
例を示す縦断面図であり、セラミックス等の絶縁体から
なる円板状をした基体11の上面を保持面14とし、該
保持面14の近傍内部に、対をなす第1の吸着用電極1
2と第2の吸着用電極13を備えている。また、基体1
1の下面には各吸着用電極12,13に連通する固定孔
15a,16aを穿設してあり、該固定孔15a,16
aに接合した給電端子15,16を介して各吸着用電極
12,13にそれぞれ通電するようにしてある。 【0015】その為、上記第1の吸着用電極12に正電
圧を印加し、第2の吸着用電極13に負電圧を印加する
と、第1の吸着用電極12に対応するウエハ20の裏面
が負電荷に帯電し、第2の吸着用電極13に対応するウ
エハ20の裏面が正電荷に帯電するため、ウエハ20と
保持面14との間には静電吸着力が発現し、ウエハ20
を保持面14に保持することができる。 【0016】また、図2(a)に第1の吸着用電極12
と第2の吸着用電極13のパターン形状を示すように、
第1の吸着用電極12は、水平方向に配置した帯状電極
12aと該帯状電極12aに対して垂直方向に等間隔に
配置した複数の帯状電極12bとからなり、第2の吸着
用電極13は、環状をした帯状電極13aと上記第1の
吸着用電極12の帯状電極12b間に位置するように配
置した複数の帯状電極13bとから構成してあり、上記
吸着用電極12の帯状電極12bと吸着用電極13の帯
状電極13bとが互い違いに配列されたクシ型状のパタ
ーンを形成するようにしてある。 【0017】また、上記吸着用電極12を構成する帯状
電極12a,12bと吸着用電極13を構成する帯状電
極13a,13bとの間の幅Wはどの位置においてもほ
ぼ一定の3mm以下とし、かつ各帯状電極12a,12
b,13a,13bの線幅Tを3mm以下としてある。 【0018】その為、帯状電極12bと帯状電極13b
との間、帯状電極12aと帯状電極13bとの間、及び
帯状電極12bと帯状電極12aとの間では吸着力の不
均一が発生しているものの、各帯状電極12a,12
b,13a,13bの線幅T及び帯状電極12a,12
bと帯状電極13a,13bとの間の幅Wを細かくする
とともに、帯状電極12a,12bと帯状電極13a,
13bとを一定の間隔としてあることから、実質的に第
1の吸着用電極12と第2の吸着用電極13とを均一に
配置した構造とすることができ、全体としての吸着力の
不均一を解消することができる。 【0019】ただし、吸着用電極12,13を構成する
帯状電極12a,12b,13a,13bの線幅Tが
0.3mmより小さくなると内部抵抗(インピーダン
ス)が大きくなり、十分な吸着力が得られなくなる。ま
た、帯状電極12a,12bと帯状電極13a,13b
との間の幅Wが0.3mmより小さくなると絶縁性が低
下することになり、漏れ電流が増大することから、ウエ
ハ20上の微小回路が破壊されるなどウエハ20に悪影
響を与えることになる。 【0020】その為、各帯状電極12a,12b,13
a,13bの線幅Tは0.3〜3mmとするとともに、
帯状電極12a,12bと帯状電極13a,13bとの
間の幅Wを0.3〜3mmとすれば、ウエハ20を均一
な吸着力でもって保持することができる。 【0021】また、静電チャック10の外径がウエハ2
0径より大きい場合、プラズマを発生させた状態下では
保持面14の周縁がプラズマエネルギーにより摩耗し、
この摩耗粉(パーティクル)が雰囲気を汚染する恐れが
あるが、このような場合、図2(a)に示すようなパタ
ーン形状を採用すれば、ウエハ20に覆われていない保
持面14周縁の下部には第2の吸着用電極13の帯状電
極13aが形成されることになるため、上記第2の吸着
用電極13に正電圧を印加するようにすることでウエハ
20により覆われていない保持面14の周縁にプラズマ
エネルギーと同じ電荷をもった正電荷を帯電させること
ができるため、その間に発生する反発作用によってプラ
ズマエネルギーによる摩耗を低減することもできる。 【0022】次に本発明の参考例を説明する。 【0023】図2(b)に示すものは、第1の吸着用電
極12と第2の吸着用電極12とをそれぞれ環状の帯状
電極12a〜12c,13a〜13cとし、これらを同
心円状に互い違いに配置するとともに、帯状電極12a
〜12cと帯状電極13a〜13cとの間の幅Wをほぼ
一定の0.3〜3mmとし、かつ各帯状電極12a〜1
2c,13a〜13cの線幅Tを0.3〜3mmとした
ものである。 【0024】また、図2(c)に示すものは、第1の吸
着用電極12を構成する複数の帯状電極12aと、第2
の吸着用電極12を構成する複数の帯状電極13aとを
交互に配置するとともに、帯状電極12aと帯状電極1
3aとの間の幅Wをほぼ一定の0.3〜3mmとし、か
つ各帯状電極12a,13aの線幅Tを0.3〜3mm
としたものである。 【0025】また、図2(d)に示すものは、第1の吸
着用電極12を構成する複数の先細り状の帯状電極12
aと、第2の吸着用電極12を構成する複数の先細り状
の帯状電極13aとを交互にかつ放射状に配置してあ
り、帯状電極12aと帯状電極13aとの間の幅Wをほ
ぼ一定の0.3〜3mmとし、かつ各帯状電極12a,
13aの線幅Tを0.3〜3mmとしたものである。 【0026】さらに、図2(e)に示すものは、第1の
吸着用電極12と第2の吸着用電極12とをクシ型状に
配置した従来より知られているものであるが、帯状電極
112a,12bと帯状電極13a,13bとの間の幅
Wをほぼ一定の0.3〜3mmとするとともに、各帯状
電極12a,12b,13a,13bの線幅Tを0.3
〜3mmとしたものである。 【0027】これら図2(b)〜(e)のパターン形状
を有するものは、図2(a)に比べると各吸着電極1
2、13の配置が均一になりにくいものである。 【0028】 【0029】 【0030】ところで、上記静電チャック10を構成す
る基体11は絶縁体であれば良いが、好ましくはアルミ
ナ、ジルコニア、炭化珪素、窒化珪素、窒化アルミニウ
ム、イットリウム・アルミニウム・ガーネット(YA
G)等を主成分とするセラミックスを用いることが良
い。これらのセラミックスは耐摩耗性、耐熱性、耐蝕性
の点で優れていることから静電チャック10の基体11
を構成するのに適している。 【0031】また、これらの中でも耐プラズマ性の点で
は、99重量%以上のAl2 3 を主成分とし、SiO
2 、CaO、MgO、TiO等の焼結助剤を含有するア
ルミナ質セラミックスやAlNを主成分とし、周期律表
2a族元素の酸化物や3a族元素の酸化物を0.5〜2
0重量%の範囲で含有する窒化アルミニウム質セラミッ
クス、あるいは99重量%以上のAlNを主成分とする
窒化アルミニウム質セラミックスのいずれかが良い。さ
らに、上記窒化アルミニウム質セラミックスは、半導体
ウエハ20と熱膨張係数が近似していることからウエハ
20の変形を抑えることができるとともに、熱伝導率が
他のセラミックスに比べて優れている(例えば、80W
/mk以上を有する)ことから、保持面14に載置した
半導体ウエハ20を均一に加熱することができ、好適で
ある。 【0032】さらに、第1の吸着用電極と第2の吸着用
電極の材質としては、基体11を構成する絶縁体と熱膨
張係数が近似したものが良く、特に基体11をセラミッ
クスで形成する場合、タングステン、モリブンデン、コ
バール、白金、あるいはこれらの合金等により形成する
ことが好ましい。 【0033】また、上記静電チャック10の残留吸着力
対策として、保持面14の吸着用電極12,13の無い
部分に溝を設け、ウエハ20との接触面積を小さくする
ことで、保持面14に帯電する電荷を少なくし、ウエハ
20の離脱応答性を高めることができる。ただし、保持
面14に溝を形成すると、ウエハ20の均熱性が低下す
ることから、上記溝にHe等のガスを供給することで熱
伝達特性を高め、ウエハ20の均熱性を向上させること
もできる。 【0034】さらに、図1に示す静電チャック10で
は、基体11の内部に対になった吸着用電極12,13
だけを内蔵した例を示したが、ヒータ電極を埋設して静
電チャック10を発熱させることによりウエハ20を直
接加熱したり、プラズマ発生用電極を埋設し、保持面1
4の上方に配置する他方のプラズマ発生用電極との間で
プラズマを発生させるようにすることもできる。 【0035】なお、本発明の静電チャック10の製造方
法としては、セラミック原料をグリーンシートとし、こ
れらのシートのうち一つのシートに所定のパターン形状
を有する対になった吸着用電極12,13を形成して積
層し、一体焼成することにより得ることができる。 【0036】あるいは、保持面14部分のみを薄膜法に
よって形成することもできる。この場合、セラミック基
板を形成し、その上面に対になった吸着用電極12,1
3を形成する。これは金属箔のロウ付け、CVD法等に
よる金属膜、導電ペーストを印刷し、焼き付けなどの方
法で形成する。その後、吸着用電極12,13を覆うよ
うにCVD法等でセラミック薄膜を被覆して保持面14
を形成すれば良い。 【0037】 【実施例】ここで、図2(a)に示すクシ型状のパター
ン形状を有する対になった吸着用電極12,13を備え
た双極型の静電チャック10を試作し、上記吸着用電極
12,13をなす帯状電極12a,12b,13a,1
3bの線幅T及び帯状電極12a,12bと帯状電極1
3a,13bとの間の幅Wをそれぞれ変化させた時の吸
着特性について実験を行った。 【0038】本実験では静電チャック10を構成する基
体11を、99.8重量%のAlNを主成分とする窒化
アルミニウム質セラミックスで形成するとともに、吸着
用電極12,13を構成する材質としてタングステン
(W)を使用した。 【0039】次に、各静電チャック10をスパッタリン
グ装置に配置し、静電チャック10の吸着用電極12,
13間に1kvの直流電圧を印加してシリコンウエハ2
0を吸着保持させ、スパッタリング装置に備えるプラズ
マ発生用電極間に1kwの電力を印加することによりプ
ラズマを発生させて1分間の成膜処理を施し、シリコン
ウエハ20上に膜厚みが4000ÅのSiO2 膜を被覆
した。 【0040】そして、吸着特性とウエハ20に成膜した
SiO2 膜の膜厚みとの間には相関関係があることか
ら、ウエハ20に被覆したSiO2 膜の膜厚みをレーサ
ーフォーカス膜厚計で測定して画像解析し、その膜厚分
布を測定することにより吸着力の不均一が発生している
かどうかについて測定を行った。 【0041】また、保持面14に吸着保持したウエハ2
0への影響を確認するために、基体11の抵抗値を各吸
着用電極12,13に通電するための給電端子15,1
6間に絶縁抵抗計を設けて測定した。 【0042】それぞれの結果は表1に示す通りである。 【0043】 【表1】【0044】この結果、試料No.5,6では、各帯状
電極12a,12b,13a,13bの線幅Tが3mm
より大きいために吸着力に不均一が発生し、ウエハ20
に被覆したSiO2 膜の膜厚みが所定の値に対して15
%以上のバラツキを生じていた。 【0045】また、試料No.7では、帯状電極12
a,12bと帯状電極13a,13bとの間の幅Wが3
mmより大きいために吸着力に不均一が発生し、ウエハ
20に被覆したSiO2 膜の膜厚みが所定の値に対し1
5%〜25%のバラツキを生じていた。 【0046】さらに、試料No.8では、各帯状電極1
2a,12b,13a,13bの線幅Tが0.1mmと
0.3mm以下であることから、ウエハ20に被覆した
SiO2 膜の膜厚みが所定の値に対し30〜40%もの
バラツキを生じていた。そこで、帯状電極12a,12
b,13a,13bの内部抵抗について測定したとこ
ろ、線幅Tが狭すぎたためにその内部抵抗が大きくなり
すぎ、十分な吸着力が得られていなかったためであっ
た。 【0047】また、試料No.9,10では、各帯状電極
12a,12b,13a,13bの線幅Tが0.3〜3
mmの範囲にあるために均一な吸着力が得られ、膜厚み
のバラツキを4〜10%以下に抑えることができたもの
の、帯状電極12a,12b,13a,13b間の幅W
が0.3mmより狭いことから、基体11の絶縁抵抗が
1MΩと小さく、実用上ウエハ20に悪影響を与える恐
れがあった。 【0048】これに対し、試料No.1〜4の本発明の
ものでは、各帯状電極12a,12b,13a,13b
の線幅Tが0.3〜3mmで、かつ帯状電極12a,1
2bと帯状電極13a,13bとの間の幅Wが0.3〜
3mmの範囲にあるため、基体11の絶縁抵抗が100
MΩ以上と十分な絶縁性を有しており、また、全体的に
見て均一な吸着力が得られていたため、ウエハ20に被
覆したSiO2 膜の膜厚みのバラツキを5〜10%とす
ることができた。 【0049】 【0050】 【発明の効果】以上のように、本発明によれば、被固定
物に対する保持面を有する基体の内部に対になった帯状
電極を備えた双極型の静電チャックにおいて、上記帯状
電極の線幅及び帯状電極間の幅をそれぞれ0.3〜3m
mとしたことから、プラズマを発生させた状態において
も被固定物を均一な吸着力でもって保持することができ
る。 【0051】その為、この静電チャックを半導体装置や
液晶表示装置の製造工程における成膜工程やエッチング
工程等に使用すれば、被固定物である半導体ウエハやガ
ラス基板を均一に吸着し、その温度分布を小さくするこ
とができるため、成膜精度やエッチング加工精度を高め
ることができ、半導体装置や液晶表示装置の製造歩留り
を改善することができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明に係る静電チャックの一例を示す縦断面
図である。 【図2】(a)は本発明の静電チャックに内蔵する吸着
用電極のパターン形状を示す平面図、(b)〜(e)は
参考例の吸着用電極のパターン形状を示す平面図であ
る。 【図3】従来の静電チャックを示す縦断面図である。 【図4】(a),(b)は従来の静電チャックに内蔵す
る吸着用電極のパターン形状を示す平面図である。 【図5】プラズマ雰囲気下での静電チャックの状態を示
す模式図である。 【符号の説明】 10・・・静電チャック、 11・・・基体、 12・
・・第1の吸着用電極、12a,12b・・・帯状電
極、 13・・・第2の吸着用電極、13a,13b・
・・帯状電極、 14・・・保持面、15,16・・・
給電端子、 20・・・ウエハ

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】被固定物に対する保持面を有するセラミッ
    クス製基体の内部に、対になった第1の吸着用電極と第
    2の吸着用電極を備えた双極型の静電チャックにおい
    て、上記第1の吸着用電極は、水平方向に配置した帯状
    電極と該帯状電極に対して垂直方向に等間隔に配置した
    複数の帯状電極とからなり、第2の吸着用電極は、環状
    をした帯状電極と上記第1の吸着用電極の複数の帯状電
    極間に位置するように配置した複数の帯状電極とから構
    成し、上記各帯状電極の線幅及び帯状電極間の幅をそれ
    ぞれ0.3〜3mmとするとともに、上記第2の吸着用
    電極に正電圧を印加するようにしたことを特徴とする静
    電チャック。
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