JP3527750B2 - 防火設備用報知装置 - Google Patents

防火設備用報知装置

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JP3527750B2 JP15558292A JP15558292A JP3527750B2 JP 3527750 B2 JP3527750 B2 JP 3527750B2 JP 15558292 A JP15558292 A JP 15558292A JP 15558292 A JP15558292 A JP 15558292A JP 3527750 B2 JP3527750 B2 JP 3527750B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、防火設備用報知装置に
係わり、詳しくは音声合成装置を内蔵し、所定のメッセ
ージを報知可能な防火設備用報知装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、火災時に作動する機器の1つに
防火戸がある。防火戸は廊下等の避難経路に開閉自在に
設置され、通常は通行を妨げないようにするため、防火
戸用レリーズとして知られた係止装置により開放状態に
係止されている。一方、火災時にはレリーズに内蔵した
ソレノイドが閉鎖受信信号を受信してオンすることによ
り、係止が解除され、防火戸が閉鎖位置に移動する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の防火戸にあっては、レリーズ内蔵のソレノイ
ドが閉鎖受信信号を受信すると、直ちに閉鎖動作を行う
構成となっていたため、防火戸の周囲の人にとっては、
突然の閉鎖動作となり、危険なことがあるという問題点
があった。また、防火戸の前に荷物などが置かれていた
場合に、火災が発生して防火戸を閉鎖駆動しようとして
も、荷物に阻止されてうまく閉鎖できないという欠点が
あった。この点で、防火戸の閉鎖の前に何等かの報知が
なされることが望まれる。しかし、建物全部の部署に明
瞭に報知を行うのは困難で、聞き取りにくいことが多
い。
【0004】そこで本発明は、閉鎖の前に音声で報知
し、周囲の安全を確保可能な防火設備用報知装置を提供
することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明による防火設備用報知装置は、
防災センタ等に設けられる複合盤等から所定の防火設備
を閉鎖するための閉鎖制御信号を受信する受信手段と、
前記受信手段が前記複合盤等により前記閉鎖制御信号を
受信すると、前記防火設備の閉鎖を警報するための音声
合成を行うように指令するとともに、音声合成による報
知から一定時間経過後に、前記防火設備の閉鎖を指令す
る制御手段と、前記制御手段からの指令に基づいて前記
防火設備の閉鎖を警報するための音声合成を行う音声合
成手段と、前記音声合成手段の出力に基づいて前記防火
設備の周囲に対して音声を報知する報知手段と、前記防
火設備の閉鎖を検出する閉鎖検出手段と、を備え、前記
制御手段は、前記音声合成による警報後に防火設備の閉
鎖を指令しても、所定時間内に前記閉鎖検出手段により
該防火設備の閉鎖が検出されないときには、閉鎖確認メ
ッセージの音声合成を行うように指令し、前記音声合成
手段は、該閉鎖確認メッセージの音声合成を行ない、前
記報知手段により前記防火設備の周囲に対して音声を報
知することを特徴とする。
【0006】請求項2記載の発明による防火設備用報知
装置は、請求項1に記載の防火設備用報知設備におい
て、前記制御手段は、前記音声合成による警報後に防火
設備の閉鎖を指令しても、所定時間内に前記閉鎖検出手
段により該防火設備の閉鎖が検出されないときには、前
記防災センタ側に閉鎖できないことを送信することを特
徴とする。
【0007】請求項3記載の発明による防火設備用報知
装置は、防災センタ等に設けられる複合盤等から所定の
防火設備を閉鎖するための閉鎖制御信号を受信する受信
手段と、前記受信手段が前記複合盤等により前記閉鎖制
御信号を受信すると、前記防火設備の閉鎖を警報するた
めの音声合成を行うように指令するとともに、音声合成
による報知から一定時間経過後に、前記防火設備の閉鎖
を指令する制御手段と、前記制御手段からの指令に基づ
いて前記防火設備の閉鎖を警報するための音声合成を行
う音声合成手段と、前記音声合成手段の出力に基づいて
前記防火設備の周囲に対して音声を報知する報知手段
と、前記防火設備が閉鎖されたとき、防火設備の閉鎖に
よって区画された2つの建物内部におけるそれぞれの火
災状況を検出する火災状況検出手段と、を備え、前記制
御手段は、前記火災状況検出手段の出力に基づいて2つ
の建物内部の火災状況を判断し、火災が起きていない一
方の建物内部から重大な火災が起きている他方の建物内
部に人が移動するように防火設備が開かれるときには、
防火設備は手動で開くことが可能あるが、火災で危険な
状況にある旨を報知するメッセージの音声合成を行うよ
うに指令し、前記音声合成手段は、該メッセージの音声
合成を行ない、前記報知手段により前記防火設備の周囲
に対して音声を報知することを特徴とする。
【0008】
【0009】
【作用】請求項1記載の発明では、防災センタ等に設け
られる複合盤等から閉鎖制御信号を受信すると、最初に
防火設備(例えば、典型的には防火戸)の閉鎖を警報す
るためのメッセージが音声合成によって防火設備の周囲
に対して報知され、その後、一定時間経過後に、防火設
備のレリーズが解除され、さらに警報メッセージ後に防
火設備の閉鎖を指令しても、所定時間内に防火設備の閉
鎖が検出されないと、閉鎖確認メッセージが出力され
る。したがって、防火設備の周囲の人にとっては、警報
メッセージを聞いてから閉鎖動作となり、安全であると
ともに、防火設備自体から音声合成のメッセージが発せ
られので、明瞭で聞き取りやすい。また、閉鎖確認メッ
セージを聞いて、例えば荷物などを除くことにより、防
火設備を確実に閉鎖できる。
【0010】請求項2記載の発明では、防火設備の閉鎖
を警報するためのメッセージが音声合成によって防火設
備の周囲に対して報知されるとともに、音声合成による
警報後に防火設備の閉鎖を指令しても、所定時間内に該
防火設備の閉鎖が検出されないときには、前記防災セン
タ側に閉鎖できないことが送信されるため、これによ
り、防災センタは適切な処置が採れる。請求項3記載の
発明では、防火設備の閉鎖を警報するためのメッセージ
が音声合成によって防火設備の周囲に対して報知される
とともに、防火設備が閉鎖されたとき、防火設備の閉鎖
によって区画された2つの建物内部におけるそれぞれの
火災状況が検出され、火災が起きていない一方の建物内
部から重大な火災が起きている他方の建物内部に人が移
動するような場合に防火設備が開かれるときには、防火
設備は手動で開くことが可能であるが、火災で危険な状
況にある旨のメッセージが報知される。
【0011】
【実施例】以下、本発明を図面に基づいて説明する。図
1は本発明に係る防火設備用報知装置の第1実施例の構
成を示す図であり、防火設備として典型的な防火戸に適
用した例である。図1において、1は複合盤(又は連動
操作盤でもよい)の制御部である。複合盤は、例えばビ
ル内の防災センターに設置され、防災の監視員によって
監視される集中監視装置の1つである。その複合盤の一
部に制御部1が設けられている。
【0012】制御部1は複合盤における制御を行うもの
で、火災の監視情報として警戒地区である部屋の内部天
井に配置されている火災感知器2からの検出信号を感知
器回線3を介して受信し、火災と判断すると、防災のた
めに必要な制御(例えば、地区表示灯の点灯、マトリク
スデータに基づく防排煙機器の作動など)を行うととも
に、本実施例では防火戸10の制御装置11に閉鎖制御
信号を出力する。防火戸10は廊下などの避難経路に開
閉自在に設置され、通常は通行を妨げないようにするた
め、例えば露出型防火戸用レリーズ12によって開放状
態に係止されている。レリーズ12は、廊下などの壁面
に露出設置され、所定のストッパ部材(図示略)をラッ
チすることで、防火戸10を開放位置に係止している。
一方、火災時に制御装置11からレリーズ制御信号を受
信すると、内蔵したソレノイドに通電し、ストッパ部材
のラッチを解除して防火戸10を閉鎖位置に移動させ
る。このとき、防火戸10は係止状態が解除されると、
例えばスプリングなどにより図1に矢印で示すように、
自動的に閉鎖位置に移動する。
【0013】防火戸10によって閉鎖可能な避難経路の
上部壁面にはリミットスイッチ13が設けられており、
リミットスイッチ(閉鎖検出手段に相当)13は防火戸
10が閉鎖されたこと(閉鎖位置に移動完了)を検出
し、閉鎖信号を制御装置11に出力する。制御装置11
は、図2に詳細を示すように、入力部21、入出力部2
2、制御部23、記憶部24、音声合成部25、アンプ
26、スピーカ27、遅延回路28および制御出力部2
9によって構成され、例えばレリーズ12の側方の壁面
に露出設置されている。したがって、実際上はあたかも
防火戸10自体が後述のメッセージを音声合成で出力す
るような形態となる。
【0014】制御装置11は、例えばマイクロコンピュ
ータによって上記各回路のうちの必要な機能を後述のソ
フトウエアによって実現しているが、ハードロジック回
路によって一部又は全部を実現してもよいし、あるいは
マイクロコンピュータおよびハードロジック回路を適当
に組み合わせてもよい。例えば、コスト、性能などを考
慮して最適に実現すればよい。入力部(受信手段に相
当)21はリミットスイッチ13からの検出信号を受信
し、ノイズなどの除去を行った後、制御部23に出力す
る。入出力部22は複合盤の制御部1から閉鎖制御信号
を受信し、例えばアナログ/デジタル信号変換を行うな
どの信号処理をして制御部23に出力するとともに、制
御部23からの信号を逆変換(例えば、D/A変換)し
て複合盤の制御部1に出力する。すなわち、入出力部2
2は信号に対する入出力処理を行う。制御部23はマイ
クロプロセッサ(CPU)を含んで構成され、記憶部2
4に格納されている制御プログラムに従って制御を行
う。具体的には、入出力部22から閉鎖制御信号を受け
ると、防火戸10の閉鎖を警報するための音声合成を行
うように音声合成部25に指令するとともに、防火戸1
0の閉鎖を指令する信号を生成して遅延回路28に出力
する。記憶部24は、例えばROMからなり、制御部2
3の制御プログラムや制御に必要なデータなどを記憶し
ている。
【0015】音声合成部(音声合成手段に相当)25は
制御部23からの指令に基づいて防火戸10の閉鎖を警
報するための音声合成信号を生成してアンプ26に出力
し、アンプ26は音声合成信号を増幅してスピーカ27
に出力する。スピーカ(報知手段に相当)27は、防火
戸10の閉鎖メッセージなどが明瞭に聞き取れるような
位置に配置され、音声合成部25によって生成された音
声合成音を報知する。遅延回路28は制御部23から入
力された防火戸10の閉鎖を指令する信号を一定時間遅
延させ、この遅延させた閉鎖指令信号を制御出力部29
に出力する。制御出力部29は閉鎖指令信号に基づき、
レリーズ12のソレノイドを駆動するのに十分なレリー
ズ制御信号を生成してレリーズ12に出力する。レリー
ズ12はレリーズ制御信号を受けると、前述したよう
に、ソレノイドに通電し、ストッパ部材のラッチを解除
して防火戸10を閉鎖位置に移動させる。また、制御部
23は所定時間内に防火戸10の閉鎖が確認できなかっ
た場合には、入出力部22を介して防災センターの複合
盤の制御部1に確認メッセージを出力する。制御部1
は、確認メッセージを受信するとスピーカ1aにより、
その内容を報知する。上記制御部、記憶部24、遅延回
路28および制御出力部29は全体として制御手段31
を構成する。
【0016】次に、上記構成による本実施例の作用につ
いて説明する。図3は記憶部24に格納されている防火
戸閉鎖制御のプログラムを示すフローチャートである。
本プログラムがスタートすると、まずステップS1で防
火戸10を閉鎖位置に移動させるための起動信号(前述
の閉鎖制御信号のこと)があるか否かを判別する。この
起動信号は、警戒地区の火災感知器2が火災を検出した
場合に防災センターの複合盤の制御部1から制御装置1
1に対して出力される。起動信号がなければ、このステ
ップS1に待機する。したがって、火災感知器2が火災
を検出しない通常の場合には、ステップS1に留り、こ
のとき防火戸10はレリーズ12によってストッパ部材
がラッチされ、廊下などの避難経路を開いて人の通行を
妨げない状態にある。
【0017】さて、警戒地区の火災感知器2が火災を検
出し、防災センターの複合盤の制御部1からマトリクス
データに基づいて制御装置11に対して起動信号が出力
されると、ステップS1の判別結果がYESとなってス
テップS2に進む。ステップS2では防火戸10を閉鎖
するための閉鎖メッセージを出力する。閉鎖メッセージ
は、例えば「防火戸を閉鎖します。」あるいは「防火戸
を閉鎖します。注意して下さい。」という内容である。
これは、音声合成部25によって音声合成され、スピー
カ27から報知される。この場合、制御装置11が側方
の壁面に露出設置されているため、あたかも防火戸10
自体が閉鎖メッセージを喋ったような感じとなり、避難
経路の部署に明瞭に報知が行われ、きわめて聞き取り易
いという効果がある。これにより、防火戸10周辺の避
難経路にいる人に対して十分な警告が行われる。なお、
閉鎖メッセージの内容は限定されず、他の内容でもよ
い。
【0018】次いで、ステップS3で第1の所定時間T
1が経過したか否かを判別する。第1の所定時間T1
は、防火戸10周辺の避難経路にいる人に対して十分な
警告を行うことが可能で、その人達が防火戸10の閉鎖
に対して注意行動をとることができる時間として設定さ
れる。なお、この第1の所定時間T1の経過判断は、遅
延回路28が防火戸10の閉鎖を指令する信号を一定時
間遅延させて出力する機能に対応する。第1の所定時間
T1が経過していなければ、ステップS2に戻って上記
処理を繰り返し、第1の所定時間T1が経過すると、防
火戸10周辺の避難経路にいる人に対して十分な警告を
行ったと判断し、続くステップS4でレリーズ12を作
動させて防火戸10を閉鎖する。具体的には、レリーズ
12に対して制御装置11からレリーズ制御信号が出力
される。これにより、レリーズ12はソレノイドに通電
し、ストッパ部材のラッチを解除して防火戸10を閉鎖
位置に移動させる。
【0019】防火戸10が閉鎖位置に移動を開始した後
は、ステップS5で閉鎖信号があるか否かを判別する。
閉鎖信号があると、リミットスイッチ13が防火戸10
の閉鎖(閉鎖位置に移動完了)を検出したと判断する。
したがって、このときは防火戸10の閉鎖位置への移動
が完了したので、本プログラムを終了する。一方、ステ
ップS5で閉鎖信号がなければ、レリーズ12のラッチ
が解除されたにもかかわらず防火戸10が完全に閉鎖位
置に移動していない(避難経路が閉鎖されていない)可
能性があると判断し、ステップS6で第2の所定時間T
2が経過したか否かを判別する。第2の所定時間T2
は、レリーズ12のラッチが解除された後に防火戸10
が閉鎖位置に移動するために十分な時間、あるいはこれ
に加えて多少の余裕を持たせた時間として設定される。
これは、予め実験などにより容易に明らかとなる。
【0020】第2の所定時間T2が経過していなけれ
ば、ステップS5に戻って上記処理を繰り返し、第2の
所定時間T2が経過すると、レリーズ12のラッチが解
除されたにもかかわらず防火戸10が完全に閉鎖位置に
移動していない(避難経路が閉鎖されていない)と一義
的に判断し、ステップS7に進んで防火戸10を閉鎖で
きないことの確認を要請するための確認メッセージを出
力する。確認メッセージは、例えば「防火戸が閉鎖でき
ません。至急確認をお願いします。」あるいは「防火戸
が閉鎖できませんが、荷物などがありませんか。至急確
認して下さい。」という内容である。これにより、防火
戸10周辺の避難経路に荷物などの障害物があった場合
には、この確認メッセージを聞いた人が直ちにその障害
物を取り除くことにより、防火戸10を完全に閉鎖する
ことができる。なお、確認メッセージの内容は限定され
ず、他の内容でもよい。次いで、ステップS8で上記状
況、すなわちレリーズ12のラッチが解除されたにもか
かわらず防火戸10が完全に閉鎖位置に移動していない
旨の情報を防災センターの複合盤の制御部1に送信す
る。これにより、防災センター側の制御部1から同様の
確認メッセージ、例えば「防火戸が閉鎖できません。至
急確認をお願いします。」が報知される。これを聞いた
監視員は現場に駆けつける、あるいは他の必要な処置を
とることができる。以上でプログラムを終了する。
【0021】このように本実施例では、防災センタから
起動信号を受信すると、最初に防火戸10の閉鎖を警報
するための閉鎖メッセージが音声合成によって報知さ
れ、その後、一定時間経過後に、防火戸10のレリーズ
が解除される。したがって、防火戸10の周囲の人にと
っては、閉鎖メッセージを聞いた後に、防火戸10の閉
鎖動作が行われるので、突然の閉鎖による周囲の危険性
が回避され、安全に閉鎖を行うことができる。また、仮
に防火戸10の周囲に荷物などが置かれていても、一定
時間が経過した後に防火戸10の閉鎖が検出されなけれ
ば、確認メッセージが出力されるので、この確認メッセ
ージを聞いた人が直ちに閉鎖を阻害している障害物を取
り除くことにより、防火戸10を完全に閉鎖することが
できる。さらに、防火戸10自体(詳しくは、制御装置
11から)から音声合成のメッセージが発せられので、
明瞭で聞き取りやすいという効果を得ることができる。
【0022】次に、図4は本発明に係る防火設備用報知
装置の第2実施例の構成を示す図である。図4におい
て、41は防火戸、42は防火戸41によって閉鎖され
る避難口、43は避難口42の開口する仕切壁である。
仕切壁43によって区画される両側の室内天井にはそれ
ぞれ火災感知器(火災状況検出手段に相当)44、45
が配置されており、各火災感知器44、45により仕切
壁43によって区画される両側の室内における火災状況
が監視される。火災感知器44、45からの検出信号は
感知器回線46、47をそれぞれ介してビル内の防災セ
ンターに設置された複合盤の制御部48に出力される。
制御部48は火災の監視情報として警戒地区である部屋
の内部天井に配置されている火災感知器44、45から
の検出信号を受信し、火災と判断すると、防災のために
必要な制御、ここでは防火戸41の制御装置51に閉鎖
制御信号を出力するとともに、火災感知器44、45に
よって検出された各室内の火災情報を送る他、防火戸4
1の設置されている方の室内とは逆の室内に設置されて
いる制御装置52に対して火災感知器44、45によっ
て検出された各室内の火災情報を送る。
【0023】制御装置51は第1実施例と同様に廊下な
どの壁面に露出設置され、火災時には所定のメッセージ
を内蔵のスピーカ(図示略)から報知したり、レリーズ
53の作動を制御したりするとともに、さらに地区表示
灯54の点灯を制御する。レリーズ53は防火戸41を
開放位置に係止し、制御装置53からレリーズ制御信号
を受信すると、内蔵したソレノイドに通電し、ストッパ
部材のラッチを解除して防火戸41を閉鎖位置に移動さ
せる。一方、制御装置52は火災時には所定のメッセー
ジを内蔵のスピーカ(図示略)から報知するとともに、
地区表示灯55の点灯を制御する。なお、リミットスイ
ッチは図示を略している。
【0024】以上の構成において、火災感知器44、4
5が火災を検出しない通常の場合には、防火戸41はレ
リーズ53によって係止され、廊下などの避難口42を
開いて人の通行を妨げない状態にある。火災が発生する
と、この状況は各室内の天井に配置された火災感知器4
4、45によって監視され、検出信号がビル内の防災セ
ンターに設置された複合盤の制御部48に出力される。
制御部48は火災の監視情報として火災感知器44、4
5からの検出信号を受信し、火災と判断すると、防火戸
41の制御装置51に閉鎖制御信号を出力するととも
に、火災感知器44、45によって検出された各室内の
火災情報を制御装置51、52に送信する。これによ
り、制御装置51による制御が行われ、第1実施例と同
様に閉鎖メッセージの報知の後に、レリーズ53による
係止が解除されて防火戸41が閉鎖される。また、閉鎖
しないときは前述した確認メッセージが出されるととも
に、防災センターの複合盤の制御部48にも確認メッセ
ージが送信される。
【0025】また、制御装置51の制御により地区表示
灯54が点灯して防火戸41の閉鎖制御が行われること
を知らせ、閉鎖が完了した後も点灯状態が継続する。一
方、制御装置52側の制御においても同様に閉鎖メッセ
ージおよび必要な場合には確認メッセージが内蔵のスピ
ーカから報知されるとともに、地区表示灯55が点灯し
て防火戸41の閉鎖制御が行われることを知らせ、閉鎖
が完了した後も点灯状態が継続する。さて、防火戸41
の閉鎖は地区表示灯54、55が共に点灯することによ
り、仕切壁43によって区画された両側の室内において
報知されている。いま、避難のために例えば、閉鎖され
た防火戸41を開いてどららかの部屋に人が移動しよう
とする場合、仮に防火戸41の設置側の室内が安全で、
他方の室内が火災で危険であるケースでは、制御装置5
1において「防火戸は手動で開けられますが、開ける際
には危険ですので、十分注意して下さい。」というメッ
セージが報知される。
【0026】これにより、避難のために移動しようとす
る人は閉鎖された防火戸41を開く際に、安全な場所か
ら危険な場所に移動する状態を即座に認識でき、むこう
側が火災であるから移動の際には適切な行動を採ること
ができる。一方、上記ケースで、他方の制御装置52に
おいては「ここに防火戸があります。この防火戸は手動
で開けられます。」というメッセージが報知される。メ
ッセージの内容は、「ここに防火戸があります。この防
火戸は閉鎖していますが、容易に手動で開けられま
す。」というものでもよい。これにより、避難のために
移動しようとする人は閉鎖された防火戸41を開く際
に、むこう側が火災であるか否かはわからないものの、
少なくともこの場所に閉鎖された防火戸41が存在し、
壁ではないことを容易に認識することができ、やはり適
切な行動を採ることができる。
【0027】なお、火災感知器44、45からの検出信
号に基づいて他方の室内が火災で防火戸41を開いた側
が安全に近いという状況を報知することも可能ではある
が、火災は非常に流動的な要素が多く、一概に火災感知
器44が作動していないから安全であるとは言えず(例
えば、有毒ガスの存在など)、この点でメッセージ内容
としては単に防火戸の存在と、手動開閉が可能である旨
にとどめている。ただし、「少なくとも火災の炎は有り
ません。」などのようにきめ細かい報知内容にするなど
の工夫をこらすようにしてもよい。
【0028】上記各実施例は防火設備として典型的な防
火戸に本発明を適用した例であるが、防火設備としては
これに限らず、例えば防火シャッターなどに適用しても
よく、あるいは避難経路を閉鎖するものであれば、他の
設備にも適用することができる。
【0029】
【発明の効果】本発明によれば、防災センタ等に設けら
れる複合盤等から起動信号を受信すると、最初に防火設
備の閉鎖を警報するための第1のメッセージを音声合成
によって防火設備の周囲に対して報知し、その後、一定
時間経過後に、防火戸の係止を解除し、警報メッセージ
後に防火設備の閉鎖を指令しても、所定時間内に防火設
備の閉鎖が検出されないときには、閉鎖確認メッセージ
を出力するので、防火設備の周囲の人に対して突然の閉
鎖による周囲の危険性を回避することができ、安全を確
保することができるとともに、防火設備自体からあたか
も音声合成のメッセージが発せられので、明瞭で聞き取
りやすく、また、閉鎖確認メッセージを聞いて、例えば
荷物などを除くことにより、防火設備を完全かつ確実に
閉鎖できる。 また、閉鎖後に、防火設備が開かれるとき
火災情報などにより注意を促す所定のメッセージが報知
されるので、防火設備の周囲の人に対して有効な情報を
提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る防火設備用報知装置の第1実施例
の構成を示す図である。
【図2】同実施例の制御装置の構成を示すブロック図で
ある。
【図3】同実施例の防火戸閉鎖制御のプログラムを示す
フローチャートである。
【図4】本発明に係る防火設備用報知装置の第2実施例
の構成を示す図である。
【符号の説明】
1 複合盤の制御部 2、44、45 火災感知器(火災状況検出手段) 3、46、47 感知器回線 10、41 防火戸(防火設備) 11 制御装置 12 露出型防火戸用レリーズ 13 リミットスイッチ(閉鎖検出手段) 21 入力部(受信手段) 22 入出力部 23 制御部 24 記憶部 25 音声合成部(音声合成手段) 26 アンプ 27 スピーカ(報知手段) 28 遅延回路 29 制御出力部 31 制御手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩田 照夫 東京都品川区上大崎2丁目10番43号 ホ ーチキ株式会社内 (72)発明者 成宮 淳一 東京都品川区上大崎2丁目10番43号 ホ ーチキ株式会社内 (72)発明者 島 裕史 東京都品川区上大崎2丁目10番43号 ホ ーチキ株式会社内 (72)発明者 万本 敦 東京都品川区上大崎2丁目10番43号 ホ ーチキ株式会社内 (72)発明者 小沢 利幸 東京都品川区上大崎2丁目10番43号 ホ ーチキ株式会社内 (72)発明者 加藤 賢司 東京都品川区上大崎2丁目10番43号 ホ ーチキ株式会社内 (72)発明者 不破 好章 東京都品川区上大崎2丁目10番43号 ホ ーチキ株式会社内 (56)参考文献 特開 昭56−153075(JP,A) 特開 昭61−148597(JP,A) 特開 昭61−149173(JP,A) 特開 平3−295568(JP,A) 実開 昭58−5462(JP,U) 実開 昭64−12553(JP,U) 特公 昭58−22795(JP,B2)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 防災センタ等に設けられる複合盤等か
    ら所定の防火設備を閉鎖するための閉鎖制御信号を受信
    する受信手段と、 前記受信手段が前記複合盤等より前記閉鎖制御信号を受
    信すると、前記防火設備の閉鎖を警報するための音声合
    成を行うように指令するとともに、音声合成による報知
    から一定時間経過後に、前記防火設備の閉鎖を指令する
    制御手段と、 前記制御手段からの指令に基づいて前記防火設備の閉鎖
    を警報するための音声合成を行う音声合成手段と、 前記音声合成手段の出力に基づいて前記防火設備の周囲
    に対して音声を報知する報知手段と、 前記防火設備の閉鎖を検出する閉鎖検出手段と、を備
    え、 前記制御手段は、前記音声合成による警報後に防火設備
    の閉鎖を指令しても、所定時間内に前記閉鎖検出手段に
    より該防火設備の閉鎖が検出されないときには、閉鎖確
    認メッセージの音声合成を行うように指令し、 前記音声合成手段は、該閉鎖確認メッセージの音声合成
    を行ない、前記報知手段により前記防火設備の周囲に対
    して音声を報知することを特徴とする防火設備用報知装
    置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の防火設備用報知装置
    において、 前記制御手段は、前記音声合成による警報後に防火設備
    の閉鎖を指令しても、所定時間内に前記閉鎖検出手段に
    より該防火設備の閉鎖が検出されないときには、前記防
    災センタ側に閉鎖できないことを送信することを特徴と
    する防火設備用報知装置。
  3. 【請求項3】 防災センタ等に設けられる複合盤等か
    ら所定の防火設備を閉鎖するための閉鎖制御信号を受信
    する受信手段と、 前記受信手段が前記複合盤等により前記閉鎖制御信号を
    受信すると、前記防火設備の閉鎖を警報するための音声
    合成を行うように指令するとともに、音声合成による報
    知から一定時間経過後に、前記防火設備の閉鎖を指令す
    る制御手段と、 前記制御手段からの指令に基づいて前記防火設備の閉鎖
    を警報するための音声合成を行う音声合成手段と、 前記音声合成手段の出力に基づいて前記防火設備の周囲
    に対して音声を報知する報知手段と、 前記防火設備が閉鎖されたとき、防火設備の閉鎖によっ
    て区画された2つの建物内部におけるそれぞれの火災状
    況を検出する火災状況検出手段と、を備え、前記制御手段は、前記火災状況検出手段の出力に基づい
    て2つの建物内部の火災状況を判断し、火災が起きてい
    ない一方の建物内部から重大な火災が起きている他方の
    建物内部に人が移動するように防火設備が開かれるとき
    には、防火設備は手動で開くことが可能あるが、火災で
    危険な状況にある旨を報知するメッセージの音声合成を
    行うように指令し、 前記音声合成手段は、該メッセージの音声合成を行な
    い、前記報知手段により前記防火設備の周囲に対して音
    声を報知することを特徴とする防火設備用報知装置。
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