JP3527705B2 - 光ピックアップ及びトラッキングサーボ方法 - Google Patents
光ピックアップ及びトラッキングサーボ方法Info
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Description
ード等の情報記録媒体に対して光学的に情報を記録再生
する光ピックアップに関するものである。また、トラッ
キング誤差信号に発生するオフセットを、容易にかつ低
コストで補正するトラッキングサーボ方法に関するもの
である。
密度で記録することができるため、オーディオ、ビデ
オ、コンピュータ等の多くの分野において利用が進めら
れている。特に最近は、動画情報などのように、コンピ
ュータ等で取り扱うデータ量が飛躍的に増大しており、
それに伴って、記録ピットやトラックピッチの縮小化に
よる光ディスクの大容量化が進んでいる。
位で記録された情報信号を再生するために、情報トラッ
クに対して光ビームを正確にトラッキングさせる必要が
ある。トラッキング誤差信号(TES)の検出方法とし
ては、種々の方法が知られているが、最も単純な方法と
して、プッシュプル法が知られている。
点について説明する。対物レンズによる集光ビームが、
光ディスク上のトラック(またはピット)形成部分で反
射されると、反射光に回折パターンが現れる。
ルドパターンの強度分布の左右対称性を検出することに
より、トラッキング誤差信号を算出する方法をプッシュ
プル法という。
から出たレーザ光をコリメータレンズ2により平行光に
変換し、ビームスプリッタ4を通過した後、対物レンズ
5により記録媒体6のトラック61上に集光させて、反
射光を対物レンズ5を介してビームスプリッタ4で反射
させ、集光レンズ7でトラック方向に分割線を有する2
分割検出器11に導き、各分各部の信号を差動検出し
て、プッシュプル信号を得る。
トラックの中央にある場合は、そのファーフィールドパ
ターンが左右同じ明るさとなるため、2分割光検出器の
差動信号は0となる(オントラック状態)。
量に従ってファーフィールドパターンの強度分布の左右
対称性が崩れるので、図27に示すようなプッシュプル
信号(トラッキング誤差信号)が得られる。
レンズ5が移動した状態でトラッキングサーボを行う
と、2分割光検出器11上でのビームのファーフィール
ドパターンも移動するので、TESはオントラック状態
にもかかわらず、TESオフセットが発生する。
6が傾いた場合も同様に、2分割光検出器11上でビー
ムが移動するので、TESオフセットが発生する。
する方法として、複数ビームを用いた方法(差動プッシ
ュプル(DPP:Differential Push
Pull)法)が、特公平4−34212号公報に記
載されている。
光源1からの出射光をグレーティング3により3ビーム
に分割し、図30(a)に示すように、光ディスク6上
のトラックの接線方向にメインビーム30、サブビーム
の+1次光31、サブビームの−1次光32を配列させ
る。
はメインビーム30が集光するトラックに対して、1/
2トラックピッチだけ半径方向にずらして形成する。
ンビーム30、サブビーム31,32の反射光のファー
フィールドパターンをそれぞれトラック方向の分割線を
有する2分割光検出器8A,8B,8Cで受光する。
からの差信号すなわちプッシュプル信号PP30,PP
31,PP32を得る。図31に示すように、サブビー
ム(+1次光)31とサブビーム(−1次光)32のプ
ッシュプル信号PP31,PP32は、メインビーム3
0に対して1/2トラックピッチだけ半径方向にずれて
いるため、メインビーム30のプッシュプル信号P30
に対して、位相が180°ずれた(逆位相)信号とな
る。
ディスクの傾きによるTESのオフセットに対しては同
相になる。従って、 PP=PP30−k(PP31+PP32) (1) の演算を行うことにより、上記オフセットをキャンセル
したプッシュプル信号を検出することができる。
1および−1次光32の光強度の違いを補正するための
もので、強度比が0次光:+1次光:−1次光=a:
b:bならば、係数k=a/(2b)である。
ムをメインビームに対してちょうど1/2トラックピッ
チだけディスクの半径方向にずらせて配置させる必要が
あるため、トラックピッチの異なる複数の種類の光ディ
スクを、1つの光ピックアップで再生する場合には問題
となる。
を精度良く回転調整させなければならない。さらに、対
物レンズの移動位置が常に光ディスクの中心線上(半径
方向)になければならないという構成上の制約があり、
スイングアーム方式の光ピックアップには使用すること
ができないという欠点があった。
特開平9−81942号公報には、オフセットの発生が
小さく、検出感度のトラック間隔に対する依存性が小さ
いトラッキング誤差検出方法が提案されている。
ザダイオード1から出射された光をグレーティング3で
3ビームに分割して対物レンズ5で集光させる点は、上
記従来例1のものと同じであるが、グレーティング3の
溝部の構造が上記のものとは異なる。
ように、トラック方向(y方向)の分割線により分割さ
れたラジアル方向の2つの領域3a,3bにおいて、周
期構造の位相差が180°異なっている。
ビーム31および32において、トラック方向の分割線
で分割された2つの半円領域で180°の位相差が発生
する。このビームを対物レンズ5により光ディスク6上
に集光したスポットは、図34に示すように、2つの楕
円状サブスポットから構成される形状となる。
信号PP310は、図35に示すように、位相差を加え
ない場合のビーム(メインビームに相当)のプッシュプ
ル信号P30に比べて、位相差が180°異なる。
31,32をメインビーム30と同じトラック上に配置
しても、各ビームのプッシュプル信号は、図31ととも
に上述した従来例1のものと同様、メインビームのプッ
シュプル信号PP30に対して、サブビームのプッシュ
プル信号PP31,PP32の位相差は180°ずれた
信号となる。
ムをメインビームに対して1/2ピッチずらせて配置し
なくても、DPP信号を検出することができる。これに
より、トラックピッチの異なる複数の種類の光ディスク
を、1つの光ピックアップで再生することが可能にな
る。
同一トラックにサブビームが配置するように微調整する
必要があり、調整の簡素化には適さないという問題点が
ある。
開平10−162383号公報には、プッシュプルオフ
セットを低コストでキャンセルすることができる光ディ
スクの記録再生方法が提案されている。
ザダイオード1から出射された光をグレーティング3で
3ビームに分割し対物レンズ5で集光させる点は、上記
従来例1,2のものと同じであるが、グレーティング3
の溝部を有効光束の中央部にのみ形成する点で上記のも
のとは異なる。
ように、基板の中央部にのみ形成されているため、溝部
による+1次および−1次回折光のビーム径は有効光束
径(対物レンズの開口径)に比べて小さくなる。
ズの開口数が実質小さくなったことになる。グレーティ
ング3の0次光(メインビーム)は、対物レンズの開口
よりも大きく設定されているので、ディスク6上には対
物レンズの開口数で決まる回折限界のビームスポットが
形成される。
対し適正な大きさのビームスポットが形成されるような
光学系を用いている場合、図38に示すように、サブビ
ーム31,32はトラックピッチに対して大きなビーム
スポットが形成される。
トオフ周波数がトラックピッチの空間周波数よりも大き
くなるように、グレーティング3の溝部の半径を決める
ことにより、サブビームの+1次および−1次光からは
トラッキング誤差信号(プッシュプル信号)を得ること
ができなくなる。
セット信号は得られるため、上述の(1)式の演算によ
り、同様にオフセットキャンセルは可能になる。
号が出ないため、サブビームをメインビームに対してち
ょうど1/2トラックピッチだけディスクの半径方向に
ずらせて配置させる必要がなく、また対物レンズの移動
位置が常に光ディスクの中心線上(半径方向)に設定す
る必要がなくなる。
たグレーティングを用いた場合、0次光を含むメインビ
ームの光強度は、グレーティングの溝部では平坦部に対
して回折効率の分だけ減ってしまうため、グレーティン
グ外周部の平坦部の光強度が相対的に強くなる。
平坦部に対して光学的位相差が発生する。これによっ
て、メインビームのディスク上での集光ビーム形状が変
化し、記録再生特性が劣化する。
央部とは回折方向の異なる回折格子を設け、0次光の強
度分布や位相差を均一にする方法も提案されているが、
その部分の回折光は利用しない(0次光のみ用いる)た
め、光が無駄になる。
であり、光の利用効率を低下させずに、プッシュプル法
を利用したTESのオフセットを低コストでキャンセル
する方法を提供するものである。しかも、組立て調整を
大幅に簡略化することができ、異なるトラックピッチの
ディスクに対しても適応することが可能な光ピックアッ
プを提供するものである。
に、本発明では以下の構成を有する。
の光ビームを、対物レンズにより光ディスクに集光し、
その反射光をそれぞれ実質的にトラック方向の分割線で
分割して2分割検出器で受光し、各2分割検出器の差信
号すなわち各ビームのプッシュプル信号からトラッキン
グ誤差信号を生成する光ピックアップであって、一方の
光ビームにおいてプッシュプル信号の振幅がほぼ0にな
るように、光ビームの一部分に位相差を与えることを特
徴とする。
光ビームのプッシュプル信号を用いて、もう一方の光ビ
ームのプッシュプル信号のオフセットを補正することを
特徴とする。
光ビームにおいて、光ビーム中のプッシュプル信号に関
与する領域をAとし、位相差を与える領域をBとした場
合、領域Bの位相差と、領域Bとビームの中心を原点と
して対称な位置にある領域Cの位相差との和が180°
の整数倍であり、さらに領域Bと領域Cとの面積の和が
領域A全体の面積の略半分であることを特徴とする。
光ビームにおいて、光ビームの中心を原点として、光デ
ィスクのラジアル方向をx方向、トラック方向をy方向
とすると、4象限のうちの1つの象限にのみ、略180
°の位相差を与えることを特徴とする。
光ビームにおいて、光ビームの中心を原点として、光デ
ィスクのラジアル方向をx方向、トラック方向をy方向
とすると、4象限のうち第1象限と第3象限、または第
2象限と第4象限にのみ、略90°の位相差を与えるこ
とを特徴とする。
光ビームにおいて、中心を通り光ディスクのラジアル方
向の分割線で分割された半円領域のうちプッシュプル信
号に関与する領域をDとし、位相差を与える領域をEと
した場合、領域Eの位相差と、領域Eとトラック方向の
中心線に対して対称な位置にある領域Fの位相差との和
が180°の整数倍であり、かつ領域Eと領域Fとの面
積の和が領域D全体の略半分であり、この半円領域のみ
を用いてプッシュプル信号を検出することを特徴とす
る。
号を検出する半円領域のうち、円周方向に略20°の扇
形領域に、180°の位相差を与えることを特徴とす
る。
号を検出する半円領域のうち、片側の1/4円の中で、
トラック方向の幅がほぼ一定であるような略長方形領域
に、180°の位相差を与えることを特徴とする。
ームを0次光と、+1次光または−1次光との少なくと
も2つ以上の光ビームに分離するとともに、位相差を与
える部分の回折格子の周期構造を他の部分に比べてずら
して形成し、0次以外の回折光にのみ、位相差を付加す
ることを特徴とする。
で光ディスクのラジアル方向の幅がほぼ一定であるよう
な略長方形領域に、180°の位相差を与えることを特
徴とする。
で実質的に+1次光のみに影響を与える領域と、−1次
光にのみ影響を与える領域とに、180°の位相差を与
えることを特徴とする。
レーザユニットを搭載していることを特徴とする。
上の光ビームを対物レンズにより、情報記録媒体に集光
し、その反射光のうち少なくとも一方の光ビームについ
て実質的にトラック方向の分割線で分割して2分割検出
器で受光し、各2分割検出器の差信号すなわちプッシュ
プル信号を検出する光ピックアップであって、前記一方
の光ビームにおいてプッシュプル信号の振幅がほぼ0に
なるように、光ビームの一部分に位相差を与えるととも
に、前記差信号を対物レンズの位置検出信号に用いるこ
とを特徴とする。
ィスク即ち異なるプッシュプルパターンが発生する光デ
ィスクに対して、サブビームのプッシュプル信号の振幅
がほぼ0になるように、サブビームの一部分に位相差を
与えることを特徴とする。
行うメインビームと、少なくとも1つ以上のサブビーム
とを、対物レンズにより情報記録媒体に集光し、その反
射光をそれぞれ実質的にトラック方向の分割線で分割し
て2分割検出器で受光し、各2分割検出器の差信号すな
わち各ビームのプッシュプル信号を用いてトラッキング
を行うトラッキングサーボ方法であって、サブビームの
プッシュプル信号の振幅がほぼ0になるように、サブビ
ームの一部分に位相差を与えるるとともに、この差信号
を用いて、メインビームのトラッキング誤差信号のオフ
セットを補正することを特徴とする。
て、図面を用いて詳細に説明するが、上述した従来例と
同一部分には同一符号を付し、その説明は省略する。
の形態について、図1乃至図8を用いて詳細に説明す
る。
ら出たレーザ光をコリメータレンズ2により平行光に変
換し、グレーティング3によってメインビーム30、サ
ブビーム(+1次光)31、サブビーム(−1次光)3
2に分割する。
ンズ5により光ディスク6のトラック61上に集光さ
せ、反射光を対物レンズ5を介してビームスプリッタ4
で反射させ、集光レンズ7で光検出器8(8A,8B,
8C)に導く。
の反射光のファーフィールドパターンは、それぞれトラ
ック方向に相当する分割線を有する2分割光検出器8
A,8B,8Cで受光される。そして、各2分割光検出
器8A,8B,8Cからの差信号すなわちプッシュプル
信号PP30,PP31,PP32を得る。
ィング3の溝部の構造に特徴を有する。光ディスク6の
半径方向に相当する方向(以下、「ラジアル方向」とす
る)をx方向、それに直交するタンジェンシャル方向す
なわちトラックの長さ方向(以下、「トラック方向」と
する)をy方向とすると、グレーティング3の溝部は、
図1(b)に示すように、例えばx−y平面の第1象限
のみが他の領域に比べて、周期構造の位相差が180°
異なっている。
ビーム31,32においては、第1象限の部分だけ18
0°の位相差が発生する。
ク6上に集光したスポットは、図2(a)に示すような
形状になる。図2(a)は光ディスク上の3つのビーム
の平面図、図2(b)はサブビーム31をx−y軸に4
5°方向のx’−y’軸で切断した断面図である。
プッシュプル信号PP31,PP32は、図3に示すよ
うに、位相差が加わらないメインビームのプッシュプル
信号PP30に比べて、振幅がほぼ0になる。
シュプル信号が検出されないので、図2(a)に示すよ
うに、サブビーム31,32をメインビーム30と同じ
トラック上に配置しても、また異なるトラック上に配置
してもほぼ同じ信号になる。
レンズシフトやディスクの傾きによるTESのオフセッ
トに対しては、図4に示すように、PP30とPP31
(PP32)はそれぞれ光量に応じてΔpおよびΔp’
だけ同じ側(同相)にオフセットが発生する。
したプッシュプル信号PP3を検出することができる。
1および−1次光32の光強度の違いを補正するための
もので、強度比が0次光:+1次光:−1次光=a:
b:bならば、係数k=a/(2b)である。
ュプル信号振幅がほぼ0であるため、PP31及びPP
32の2つの信号を用いて演算する必要はなく、PP3
1またはPP32のどちらかのみを用いて、 PP3=PP30−2k(PP31) または、 PP3=PP30−2k(PP32) の演算によって、上記オフセットをキャンセルしたプッ
シュプル信号PP3を検出することもできる。
P31またはPP32は、対物レンズのラジアル方向の
位置検出信号として利用することもできる。
発生しない(振幅0)原理について説明する。
構造をもつトラック61に集光された光ビーム(サブビ
ーム31)は、0次回折光310と±1次回折光31
1,312に分かれて反射され、その重なり合う領域n
1,n2で互いに干渉して対物レンズ瞳上で回折パター
ン(プッシュプルパターン)を生じる。
たもので、図1(b)のグレーティング3を用いた場合
には、第1象限の領域のみ入射光に180°の位相差
(位相進み)が発生する。
のビームパターンを2分割検出器8B上に投影したもの
であるが、回折光(反射光)は、第3象限において0次
光310が180°の位相進みを持ち(網目領域)、第
4象限において回折光311が180°の位相進みを持
つ(斜線領域)ようになる。
割された2分割検出器8Bにラジアル方向の分割線nを
仮想的に考え、第1象限〜第4象限の検出領域をそれぞ
れ8B−a,8B−b,8B−c,8B−d、各領域の
出力をIa,Ib,Ic,Idとする。
ターン)は、次のように表すことができる。
光の振幅、ψ1は0次と±1次光の位相差(溝深さに関
係するもの)、vtはトラック溝中心からの変位量、vp
vpはトラック溝のピッチ、である。
{(8B−a)+(8B−b)}と{(8B−c)+
(8B−d)}の出力(Ia+Ib)と(Ic+Id)
の差より算出する。
いて、±1次光がなく0次光のみ存在する領域の面積
(第3象限及び第2象限においても同じ)であり、S1
は第1象限及び第4象限において、0次光と±1次光が
重なり合う部分の面積(第3象限及び第2象限において
も同じ)である。
一部に位相差を加えた場合のプッシュプル信号について
説明する。
わる位相差を、θ1(図7の第4象限)、θ-1(図7の
第3象限)、反射ビーム(回折パターン)の1次光のう
ち0次光と干渉する部分に加わる位相差をδ1(図7の
第4象限)、反射ビーム(回折パターン)の−1次光の
うち0次光と干渉する部分に加わる位相差をδ-1(図7
の第3象限)とすると、各象限の光の複素振幅は、上記
(2)〜(4)式より、以下のようになる。
加わった場合のプッシュプル信号PPbcを求める。
cは、上記(8)〜(11)式を用いて、 Ib=1/2[S0|E0・exp{(2π+θ1)i}|2+S1|E0・exp {(2π+θ1)i}+E1・exp{(ψ1+2πvt/vp+δ1)i}|2] =1/2[E0 2(S0+S1)+E1 2S1+2E0E1S1・cos(ψ1+2π vt/vp+δ1−θ1)] (12) Ic=1/2[S0|E0・exp{(2π+θ-1)i}|2+S1|E0・ex p{(2π+θ-1)i}+E1・exp{(ψ1−2πvt/vp+δ-1)i}|2 ] =1/2[E0 2(S0+S1)+E1 2S1+2E0E1S1・cos(ψ1−2π vt/vp+δ-1−θ-1)] (13) と表される。
=π(180°)、δ1=π(180°)、δ-1=0な
ので、Ib,Icはそれぞれ、 Ib=1/2[E0 2(S0+S1)+E1 2S1+2E0E1S1・cos(ψ1+2 πvt/vp+π)] (14) Ic=1/2[E0 2(S0+S1)+E1 2S1+2E0E1S1・cos(ψ1−2 πvt/vp−π)] (15) となり、プッシュプル信号PPbcは、 PPbc=Ib−Ic =2S1E0E1・sinψ1・sin{2π(vt/vp+1/2) } =−2S1E0E1・sinψ1・sin(2πvt/vp) (16 ) となる。
(7)に1/2を乗算したもの(面積が半分になるた
め)と同じで、 PPad=2S1E0E1・sinψ1・sin(2πvt/vp) (17) となるので、図8に示すように、PPadとPPbc
は、溝深さ(ψ1に関連)に関係なく、1/2ピッチ即
ち位相が180°ずれた(逆位相)信号となる。
のプッシュプル信号は、 PP31=PPbc+PPad=0 となり、振幅が常に0となる。
に位相遅れが発生する場合について説明したが、これに
限らず、第2象限から第4象限の1つだけに位相遅れが
ある場合も当然同じ効果が得られる。また、与える位相
差は位相遅れでも位相進みでも同様の結果となる。
に位相差がある場合を示したが、プッシュプル信号に関
与する領域は、図5に示す光ディスク溝部からの回折光
の重なり合う領域n1,n2であるので、象限全体に位
相差を加える必要はなく、例えば第1象限の領域n1の
部分にのみ位相差を加えれば十分に効果が得られる。
プル信号は溝深さに関係なく、振幅が0になる。すなわ
ち、トラック上のどの位置にあっても振幅が0であるの
で、上述した従来例1,2のように、3ビームの位置調
整(回折格子等の回転調整)が不要となるため、ピック
アップの組立て調整を大幅に簡略化することができる。
けることができるので、上述した従来例3のように、メ
インビームの光強度分布が変化したり、光の利用効率が
低下することはない。さらに、異なるトラックピッチの
ディスクに対しても、全く問題無く適応することができ
る。
の形態について、図9乃至図13を用いて詳細に説明す
る。本実施形態の光ピックアップの構成は、図1に示し
たものと同じであるが、グレーティング3の溝部の構造
が異なる。
に、第1象限と第3象限の部分の周期構造が他に比べ
て、+1/4ピッチだけずれている。これにより、図1
0に示すように、±1次光のサブビーム31,32にお
いて、第1象限と第3象限の部分の位相差が+90°だ
けずれる。
想分割線nとで分割された検出器8B上のビームパター
ンを図11に示す。第1象限と第3象限の部分では、メ
インビーム310側に位相差90°があり(網目領
域)、第4象限と第2象限の部分では、サブビーム31
1,312側に90°の位相差がある(斜線領域)。
ビームどうしでのプッシュプル信号PPadは、位相差
を与えない場合のプッシュプル信号に比べて90°位相
がずれた信号となり、第4象限と第3象限の1/4円ビ
ームどうしのプッシュプル信号PPbcは、逆に−90
°位相がずれた信号となる。
発生しない(振幅0)原理について、上記第1の実施の
形態と同様に説明する。
わる位相差を、θ1(図11の第1象限)、θ1’(図1
1の第4象限)、θ-1(図11の第2象限)、θ-1’
(図11の第3象限)、反射ビーム(回折パターン)の
1次光のうち0次光と干渉する部分に加わる位相差をδ
1(図11の第1象限)、δ1’(図11の第4象限)、
反射ビーム(回折パターン)の−1次光のうち0次光と
干渉する部分に加わる位相差をδ-1(図11の第2象
限)、δ-1’(図11の第3象限)、とすると、各象限
の光の複素振幅は、上記(8)〜(11)式を参考にし
て、 (0次光の複素振幅:第1象限) A0=E0・exp{(2π+θ1)i} (18) (0次光の複素振幅:第4象限) A0=E0・exp{(2π+θ1’)i} (19) (0次光の複素振幅:第3象限) A0=E0・exp{(2π+θ-1’)i} (20) (0次光の複素振幅:第2象限) A0=E0・exp{(2π+θ-1)i} (21) (+1次光の複素振幅:第1象限) A1=E1・exp{(ψ1+2πvt/vp+δ1)i} (22) (+1次光の複素振幅:第4象限) A1=E1・exp{(ψ1+2πvt/vp+δ1’)i} (23) (−1次光の複素振幅:第3象限) A-1=E1・exp{(ψ1−2πvt/vp+δ-1’)i} (24) (−1次光の複素振幅:第2象限) A-1=E1・exp{(ψ1−2πvt/vp+δ-1)i} (25) となる。
°)、θ1’=0、θ-1’=π/2(90°)、θ-1=
0、δ1=0、δ1’=π/2(90°)、δ-1=0、δ
-1’=π/2(90°)なので、Ia,Ib,Ic,I
dは、上記式(14)、(15)を参考にして、 Ia=1/2[E0 2(S0+S1)+E1 2S1+2E0E1S1・cos(ψ1+2 πvt/vp−π/2)] (26) Ib=1/2[E0 2(S0+S1)+E1 2S1+2E0E1S1・cos(ψ1+2 πvt/vp+π/2)] (27) Ic=1/2[E0 2(S0+S1)+E1 2S1+2E0E1S1・cos(ψ1−2 πvt/vp−π/2)] (28) Id=1/2[E0 2(S0+S1)+E1 2S1+2E0E1S1・cos(ψ1−2 πvt/vp+π/2)] (29) となる。
cは、 PPad=Ia−Id =2S1E0E1・sinψ1・sin{2π(vt/vp+1/4) } (30) PPbc=Ib−Ic =2S1E0E1・sinψ1・sin{2π(vt/vp−1/4) } (31) となるので、図12に示すように、PPadとPPbc
は、溝深さ(ψ1に関連)に関係なく、±1/4ピッチ
即ち位相が±90°ずれる。
相が180°異なっているので、最終的に得られる検出
器8Bからのプッシュプル信号は、 PP31=PPbc+PPad=0 となり、振幅が常に0となる。
与える構成では、x方向とy方向ともに、グレーティン
グの位置ずれ、レーザ出射光の位置ずれやトラッキング
による対物レンズシフトがある場合(ビーム中心とグレ
ーティング中心がずれた場合)でも、位相シフトする領
域の面積が変化しないので、有利である。
限に位相進みが発生する場合を説明したが、これに限ら
ず、第2象限と第4象限に90°の位相差(位相進み)
を与えた場合、またそれぞれに−90°の位相差(位相
遅れ)を与えた場合でも同様の効果が得られる。
について示したが、プッシュプル信号に関与する領域
は、図5に示す光ディスク溝部からの回折光の重なり合
う領域n1,n2であるので、象限全体に位相差を加え
る必要はなく、例えば第1象限の領域n1の部分と第3
象限の領域n2の部分とに位相差を加えれば十分に効果
が得られる。
せに限らず、 θ1’+θ-1=nπ (n:整数) かつ θ1=θ-1’
=0 (この時、必ず δ1+δ-1=nπ かつ δ1’=
δ-1’=0 になる)となる組合せ、例えば図13に示
すように、入射光の第1象限の位相差45°、第3象限
の位相差135°のような場合であっても、プッシュプ
ル信号の振幅は0になる。
プッシュプル信号検出においては、全光ビーム中のプッ
シュプル信号に関与する領域、すなわち溝からの反射光
(回折光)の0次光と±1次光とが重なり合う領域(お
互いが干渉する領域)をAとし、位相差を与える領域を
Bとすると、領域Bとビームの中心を原点として対称な
位置にある領域Cとの位相差の和が180°の整数倍で
あり、かつ領域Bと領域Cとの面積の和が領域Aの面積
の略半分程度に設定されれば、光ビーム全体のプッシュ
プル信号振幅はほぼ0になる。
1象限の部分に位相差45°が加わるように入射光に位
相を与えた場合、ビームの中心を原点として対称な位置
にある領域すなわち第3象限の部分には135°位相差
が加わるように設定すれば、第1象限と第2象限の1/
4円ビームどうしのプッシュプル信号PPadは、位相
差を与えない場合のプッシュプル信号に比べて45°位
相がずれた信号となり、第4象限と第3象限の1/4円
ビームどうしのプッシュプル信号PPbcは、−135
°位相がずれた信号となる。
(=PPad+PPbc)は、お互いの位相差が180
°であるため、振幅が相殺されて実質的に振幅が0にな
る。
点を中心に4分割して各領域に位相差を与える例を示し
たが、これに限らず、多分割(4分割以上)にして位相
を与えてもよい。
出器上で2分割してプッシュプル信号を検出している
が、光ビームを多分割ホログラムやウェッジプリズムな
どにより分離して、異なる検出器に導いた後、各信号の
演算によりプッシュプル信号を検出する場合でも、全く
同様の効果が得られる。
の形態について、図14乃至図20を用いて詳細に説明
する。ここでは、ピックアップ装置として、光源として
の半導体レーザ、3ビーム用グレーティング、サーボ信
号生成用ホログラムおよび光検出器を集積化したホログ
ラムレーザユニットに適用した場合の例について説明す
る。
出射した光は、グレーティング3で3ビーム(メインビ
ームと±1次光のサブビーム)に分割され、ホログラム
素子9の0次回折光が、コリメートレンズ2と対物レン
ズ5を介して光ディスク6上に集光される。そして、そ
の戻り光はホログラム素子9により回折されて、光検出
器に導かれる。
すように、光ディスク6のラジアル方向に対応するy方
向に延びる分割線9gと、この分割線9gの中心から光
ディスク6のラジアル方向と直交するx方向、つまり光
ディスク6のトラック方向に対応する方向に延びる分割
線9hとにより、3つの分割領域9a,9b,9cに分
割され、それぞれこれら各分割領域9a,9b,9cに
対応して、別個の格子が形成されている。
領域10a,10bとトラッキング用受光領域10c,
10d,10e,10f,10g,10hとからなる。
領域9aで回折されたメインビームが、分割線10y上
にビームP1を形成し、分割領域9b,9cで回折され
たメインビームが、それぞれ受光領域10c,10d上
にビームP2,P3を形成する。
サブビームは、それぞれ2分割受光領域10a,10b
の外側にビームP4,P5を形成し、分割領域9b,9
cで回折された±1次のサブビームは、それぞれ受光領
域10e,10f上にビームP6,P7を、受光領域1
0g,10h上にビームP8,P9を形成する。
d,10e,10f,10g,10hの出力信号を、そ
れぞれIa,Ib,Ic,Id,Ie,If,Ig,I
hとすると、フォーカス誤差信号FESを、シングルナ
イフエッジ法により、 (Ia−Ib) の演算で求める。
−Ig)) により求める。
ビームのプッシュプル信号、(If−Ih),(Ie−
Ig)はそれぞれサブビーム±1次光のプッシュプル信
号である。
シュプル信号をビームの半分の光(ホログラム素子の分
割領域9b,9cのみの光)を用いている点である。こ
の場合に、サブビームのプッシュプル信号の振幅を0に
するための、グレーティングの構造を次に示す。
ラム素子の分割領域9b,9cに入射する光を第1象限
及び第2象限とすると、この第1象限と第2象限の光出
力の減算でのみプッシュプル信号振幅を打ち消して0に
する必要がある。
路の入射ビームにおいては、x−y座標系における円周
方向180°から200°付近のグレーティングの周期
構造を1/2ピッチずらせば、すなわち図17に示すよ
うに、位相差をπ(180°)ずらせば、プッシュプル
信号、(If−Ih)、(Ie−Ig)はそれぞれ振幅
がほぼ0になる。
施形態では、ホログラムにより光ビームを分割して、そ
れぞれを異なる検出器に導いているが、これはビームを
分割せずに検出器上に導き、検出器を分割する場合と同
じなので、説明を分かりやすくするために、上述した第
1及び第2の実施の形態と同様に、図18のような検出
器上のビームを用いて説明する。
B−dの光がそれぞれホログラムの分割領域9b,9c
で回折された光に相当する。また、図19は図18にお
いて位相差を加えた領域を次のように仮に分割したもの
として考える。
相差を含む領域をSS2、それ以外をSS1とし、第2
象限において、反射光の−1次光中の位相差を含む領域
をSS3、それ以外をSS4とする。
S4において、±1次光がなく0次光のみ存在する領域
の面積をS0-1,S0-2,S0-3,S0-4とし、0次光と±
1次光とが重なり合う部分の面積をS1-1,S1-2,S
1-3,S1-4とする。
くなるような分割にする(本実施形態では、図18に示
すように、円周方向に20°程度分割する)。即ち、S
1-1=S1-2、S1-3=S1-4となるように分割する。
の実施の形態として説明した図7における第1象限、第
2象限と考えた場合の式(12)〜(17)を参照すれ
ば、プッシュプル信号の振幅が0になることが容易に分
かる。
ッシュプル信号と、領域SS1,SS4で生成されるプ
ッシュプル信号とは、振幅が同じであるが、位相差が1
80°ずれる。
すなわち溝からの反射光(回折光)の0次光と±1次光
とが重なり合う領域(お互いが干渉する領域)におい
て、位相差を180°与えられた領域の光のプッシュプ
ル信号と、関係しない部分の光によるプッシュプル信号
との振幅がほぼ等しく、位相が180°ずれているため
に、全体としてプッシュプル信号の振幅が0になるため
に生じる。
れ異なるが、(S0-1+S0-2)と(S0-3+S0-4)とは
等しいので、0次光のみ存在する領域の面積の直流成分
は減算すれば0になる。
プッシュプル信号を検出するホログラムレーザユニット
においても、本発明を適用することができる。
においては、半円ビーム中のプッシュプル信号に関与す
る領域、すなわち溝からの反射光(回折光)の0次光と
±1次光とが重なり合う領域(お互いが干渉する領域)
をDとし、位相差を与える領域をEとすると、領域Eと
トラック方向の中心線に対して対称な位置にある領域F
との位相差の和が180°の整数倍であり、かつ領域E
と領域Fとの面積の和が領域Dの面積の略半分程度に設
定されれば、光ビーム全体のプッシュプル信号振幅はほ
ぼ0になる。
すものに限らず、図20のように、位相差180°を与
える領域を、y方向の幅が一定で、1つの象限内の干渉
領域の略半分程度の面積になるように設定しても、同様
の効果が得られる。
トラッキングにより対物レンズ即ち光ビームがラジアル
方向にシフトしても、干渉領域において位相差を与える
面積が変化しないので、位置ずれの影響を小さくするこ
とができる。
の形態について、図21及び図22を用いて詳細に説明
する。
実施の形態と同じくホログラムレーザユニットを用いた
構成で、さらにサブビームに与える位相差の精度を向上
させたものである。
る。半導体レーザ1から出射した光は、グレーティング
3で3ビーム(メインビーム30と±1次光のサブビー
ム31及び32)に分割され、ホログラム素子9の0次
回折光が、コリメートレンズ2と対物レンズ5を介して
光ディスク6上に集光される。
する。サブビーム31,32はグレーティング3で分割
されるが、これは図21(a)に示すように、仮想光源
1−31,1−32から発した光と考えることができ
る。
サブビーム光は、図21(b)に示すように、グレーテ
ィング3上及びホログラム9上で、メインビーム30と
ずれた部分の光を利用することになる。
ムの光軸方向の位置によって異なるが、小型に集積化し
たホログラムレーザユニットなどにおいては、比較的大
きな値になる。
メインビームの光軸中心に合わせて、グレーティング3
に位相差分布を与えたとしても、±1次光のサブビーム
においては、それぞれ中心からずれた位相差分布にな
る。
に小さい場合は、光軸中心に位相差分布を与えれば、±
1次光に同じ位相分布が加わるとみなせるが、ずれ量が
大きい場合は、これを考慮して設計する必要がある。
図21(b)に示すように、3分割ホログラム9でビー
ムのy方向の半円部分のみを使って、プッシュプル信号
を検出する場合は、このようなサブビームのy方向の位
置ずれの影響が、±1次ビームに不均等に加わる。本実
施形態は、このような場合に有効な位相差分布を与える
ものである。
方向にほぼ均等な幅で帯状にビームのx方向の半円の端
の部分に位相差を与える場合を示す。また、図22
(b)はグレーティング3の中でy方向にほぼ均等な幅
で帯状にビームのx方向の半円の中央付近に位相差を与
える場合を示す。
ブビームのプッシュプル信号振幅がほぼ0になるように
設定すればよい。この構成は、y方向(トラック方向)
に一様な位相差分布であるため、グレーティング上で実
質的にサブビームの位置がずれても、付加される位相差
分布は変化しない。よって、位相差分布の精度を向上さ
せることができる。
ームの位置が実質的にずれることを利用して、実質的に
+1次のサブビーム31だけに位相差を付加する領域3
Aと、−1次のサブビーム32だけに位相差を付加する
領域3Bとに分けて、位相差分布を与えるものである。
に位相差分布を付加することができるため、本実施形態
のピックアップ装置のように、3分割のホログラムを用
いて±1次ビームのプッシュプル信号が不均等になる場
合であっても、各ビームに正確に位相差を付加すること
ができる。
の形態について、図23乃至図25を用いて詳細に説明
する。
3及び第4の実施の形態と同じくホログラムレーザユニ
ットを用いた構成で、さらに異なるピッチや溝深さのデ
ィスクに対してもサブビームに与える位相差の精度を向
上させたものである。
基本的には図21と同じであるので、詳細な説明は省略
する。但し、ホログラム素子9は、図23(b),
(c)に示すように、4分割またはy方向の分割線で分
割された2分割を想定し、光ビーム全体を用いてプッシ
ュプル信号を検出する場合について説明する。
1,32はグレーティング3上で実質的にメインビーム
30とずれた部分の光を利用することになる点は、上記
第3の実施の形態で説明したのと同様である。
ッシュプルの回折パターンについて説明する。同じ光ピ
ックアップ装置を用いて、異なる規格の光ディスクを記
録再生することが要求されているが、特に溝構造のピッ
チや深さが変化すると、プッシュプルパターンは大きく
異なる。
ルパターンを、図24(a)(プッシュプル信号に関与
する領域n1,n2)、ピッチが広い場合を、図24
(b)(プッシュプル信号に関与する領域n3,n4)
にそれぞれ示す。
り、しかもグレーティング3上で実質的にサブビームの
位置がメインビームとずれる場合には、最適な位相差分
布パターンも異なることになる。本実施形態は、このよ
うな場合に有効な位相差分布を与えるものである。
これは、グレーティング3の中で、ビームのx方向の半
円に対して、3C,3D,3Eの3つの領域に180°
の位相差を与える。
32の両方に対して位相差を付加し、領域3Cはサブビ
ーム32に対してのみ位相差を与え、逆に領域3Eはサ
ブビーム31に対してのみ位相差を与える。
で示した両者の回折パターンの重なり合う領域n2,n
4を含んでいる。それに対して、領域3Cは、サブビー
ム32のn4領域だけを含んでおり、領域3Eはサブビ
ーム31のn4領域だけを含んでいる。
に、ピッチの狭いディスクに対しては位相差付加領域3
Dの大きさや形状を最適化して、サブビーム31,32
の両方に対してプッシュプル信号振幅をほぼ0にする。
の広いディスクでのサブビーム31に対しては位相差付
加領域3Eと3Dの大きさや形状を最適化してプッシュ
プル信号振幅をほぼ0にし、サブビーム32に対しては
位相差付加領域3Cと3Dの大きさや形状を最適化し
て、プッシュプル信号振幅をほぼ0にする。
ームの位置が実質的にメインビームに対して異なる方向
にずれた場合でも、本実施形態のように互いに影響を与
えない位相差付加領域3C,3Eを設けることにより、
それぞれのサブビームに個別に位相差分布を付加するこ
とができるため、異なる規格の光ディスクに対しても、
各ビームに正確に位相差を付加することができる。
の±1次光に位相差を与える方法として、グレーティン
グの溝の周期構造を部分的にずらす方法について示した
が、本発明はこれに限ることはなく、実際に透過ガラス
板や位相差板を用いても良い。
したTES検出において、光の利用効率を低下させず
に、対物レンズシフトやディスクチルトにより発生する
オフセットを低コストでキャンセルすることができる。
関係なく、振幅が0で、対物レンズシフトやディスクチ
ルトによる検出器上でのビームシフト成分のみが検出さ
れる。
して1/2ピッチに限らずどの位置にあっても、プッシ
ュプル信号の振幅が0であるので、サブビームの位置調
整(回折格子等の回転調整)が不要となり、ピックアッ
プの組立て調整を大幅に簡略化することができる。
けることができるので、メインビームの光強度分布が変
化したり、光の利用効率が低下することはない。
に対しても全く問題無く適応することができる。
シュプル信号検出においても適用することができるの
で、集積化したホログラムレーザユニットなどにも利用
することが可能となる。
光学系を示す概略構成図である。
用いた場合の光ディスク上でのビームスポット形状を示
す説明図である。
号を示す説明図である。
がシフトした場合のプッシュプル信号を示す説明図であ
る。
示す説明図である。
入射ビームの位相分布を示す説明図である。
ビームの回折パターンを示す説明図である。
号の検出原理を説明するための図である。
回折格子の構造を示す説明図である。
ズ入射ビームの位相分布を示す説明図である。
のビームの回折パターンを示す説明図である。
信号の検出原理を説明するための図である。
ズ入射ビームの位相分布の他のパターンを示す説明図で
ある。
の光学系を示す概略構成図である。
ザピックアップにおけるホログラムと光検出器の構造を
示す説明図である。
を示す説明図である。
ズ入射ビームの位相分布を示す説明図である。
器上ビームパターンを示す説明図である。
の仮の分割領域を示す説明図である。
分布を示す説明図である。
学系とグレーティング及びホログラム上でのビーム位置
を示す説明図である。
ィング上の位相差付加パターンを示す説明図である。
系とグレーティング及びホログラム上でのビーム位置を
示す説明図である。
パターンを示す説明図である。
ィング上の位相差付加パターンを示す説明図である。
成図である。
である。
明するための図である。
略構成図である。
と検出系の構成を示す説明図である。
説明するための図である。
略構成図である。
る。
を示す説明図である。
説明するための図である。
略構成図である。
クへの集光ビームを示す説明図である。
を示す説明図である。
Claims (15)
- 【請求項1】 少なくとも2つ以上の光ビームを、対物
レンズにより光ディスクに集光し、その反射光をそれぞ
れ実質的にトラック方向の分割線で分割して2分割検出
器で受光し、各2分割検出器の差信号すなわち各ビーム
のプッシュプル信号からトラッキング誤差信号を生成す
る光ピックアップであって、 一方の光ビームにおいてプッシュプル信号の振幅がほぼ
0になるように、光ビームの一部分に位相差を与えるこ
とを特徴とする光ピックアップ。 - 【請求項2】 上記位相差を与える光ビームのプッシュ
プル信号を用いて、もう一方の光ビームのプッシュプル
信号のオフセットを補正することを特徴とする前記請求
項1に記載の光ピックアップ。 - 【請求項3】 上記位相差を与える光ビームにおいて、
光ビーム中のプッシュプル信号に関与する領域をAと
し、位相差を与える領域をBとした場合、領域Bの位相
差と、領域Bとビームの中心を原点として対称な位置に
ある領域Cの位相差との和が180°の整数倍であり、
さらに領域Bと領域Cとの面積の和が領域A全体の面積
の略半分であることを特徴とする前記請求項1又は2に
記載の光ピックアップ。 - 【請求項4】 上記位相差を与える光ビームにおいて、
光ビームの中心を原点として、光ディスクのラジアル方
向をx方向、トラック方向をy方向とすると、4象限の
うちの1つの象限にのみ、略180°の位相差を与える
ことを特徴とする前記請求項1又は2に記載の光ピック
アップ。 - 【請求項5】 上記位相差を与える光ビームにおいて、
光ビームの中心を原点として、光ディスクのラジアル方
向をx方向、トラック方向をy方向とすると、4象限の
うち第1象限と第3象限、または第2象限と第4象限に
のみ、略90°の位相差を与えることを特徴とする前記
請求項1又は2に記載の光ピックアップ。 - 【請求項6】 上記位相差を与える光ビームにおいて、
中心を通り光ディスクのラジアル方向の分割線で分割さ
れた半円領域のうちプッシュプル信号に関与する領域を
Dとし、位相差を与える領域をEとした場合、領域Eの
位相差と、領域Eとトラック方向の中心線に対して対称
な位置にある領域Fの位相差との和が180°の整数倍
であり、かつ領域Eと領域Fとの面積の和が領域D全体
の略半分であり、この半円領域のみを用いてプッシュプ
ル信号を検出することを特徴とする前記請求項1又は2
に記載の光ピックアップ。 - 【請求項7】 上記プッシュプル信号を検出する半円領
域のうち、円周方向に略20°の扇形領域に、180°
の位相差を与えることを特徴とする前記請求項6に記載
の光ピックアップ。 - 【請求項8】 上記プッシュプル信号を検出する半円領
域のうち、片側の1/4円の中で、トラック方向の幅が
ほぼ一定であるような略長方形領域に、180°の位相
差を与えることを特徴とする前記請求項6に記載の光ピ
ックアップ。 - 【請求項9】 回折格子により光ビームを0次光と、+
1次光または−1次光との少なくとも2つ以上の光ビー
ムとに分離するとともに、位相差を与える部分の回折格
子の周期構造を他の部分に比べてずらして形成し、0次
以外の回折光にのみ、位相差を付加することを特徴とす
る前記請求項1乃至8のいずれかに記載の光ピックアッ
プ。 - 【請求項10】 上記回折格子の中で光ディスクのラジ
アル方向の幅がほぼ一定であるような略長方形領域に、
180°の位相差を与えることを特徴とする前記請求項
9に記載の光ピックアップ。 - 【請求項11】 上記回折格子の中で実質的に+1次光
のみに影響を与える領域と、−1次光にのみ影響を与え
る領域とに、180°の位相差を与えることを特徴とす
る前記請求項9に記載の光ピックアップ。 - 【請求項12】 集積化ホログラムレーザユニットを搭
載していることを特徴とする前記請求項1乃至11のい
ずれかに記載の光ピックアップ。 - 【請求項13】 少なくとも2つ以上の光ビームを対物
レンズにより、情報記録媒体に集光し、その反射光のう
ち少なくとも一方の光ビームについて実質的にトラック
方向の分割線で分割して2分割検出器で受光し、各2分
割検出器の差信号すなわちプッシュプル信号を検出する
光ピックアップであって、 前記一方の光ビームにおいてプッシュプル信号の振幅が
ほぼ0になるように、光ビームの一部分に位相差を与え
るとともに、前記差信号を対物レンズの位置検出信号に
用いることを特徴とする光ピックアップ。 - 【請求項14】 異なる規格の光ディスク即ち異なるプ
ッシュプルパターンが発生する光ディスクに対して、サ
ブビームのプッシュプル信号の振幅がほぼ0になるよう
に、サブビームの一部分に位相差を与えることを特徴と
する前記請求項13に記載の光ピックアップ。 - 【請求項15】 記録または再生を行うメインビーム
と、少なくとも1つ以上のサブビームとを、対物レンズ
により情報記録媒体に集光し、その反射光をそれぞれ実
質的にトラック方向の分割線で分割して2分割検出器で
受光し、各2分割検出器の差信号すなわち各ビームのプ
ッシュプル信号を用いてトラッキングを行うトラッキン
グサーボ方法であって、 サブビームのプッシュプル信号の振幅がほぼ0になるよ
うに、サブビームの一部分に位相差を与えるるととも
に、この差信号を用いて、メインビームのトラッキング
誤差信号のオフセットを補正することを特徴とするトラ
ッキングサーボ方法。
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