JP3526968B2 - 画像記録装置 - Google Patents

画像記録装置

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JP3526968B2
JP3526968B2 JP14434995A JP14434995A JP3526968B2 JP 3526968 B2 JP3526968 B2 JP 3526968B2 JP 14434995 A JP14434995 A JP 14434995A JP 14434995 A JP14434995 A JP 14434995A JP 3526968 B2 JP3526968 B2 JP 3526968B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、画像記録装置、特にロ
ール状に巻かれた記録紙(記録紙ロール)を使用すると
ともにその巻きぐせを矯正して画像記録動作を実行する
画像記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、画像記録装置においては、ロール
状に巻かれた記録紙を使用するとともにその巻きぐせを
矯正して画像記録動作を実行するものがある。この種の
画像記録装置は、例えば記録紙ロールから記録紙の先端
部を引き出して搬送するローラ群と、記録紙ロールから
引き出した記録紙のカール(巻きぐせ)を矯正するカー
ル矯正機構と、記録紙を記録画像の大きさに応じた長さ
にカットするカッタと、電子写真記録方式による画像記
録部とを備えており、カール矯正機構は、例えば搬送ロ
ーラ群により引き出された記録紙がカール方向と反対の
方向に折れ曲がるよう、搬送中の記録紙にデカール部材
を押し付けるようになっている。
【0003】また、記録紙ロールを交換する場合、前記
デカール部材を上述したカール矯正動作時の位置から退
避させて記録紙を解放する必要があるし、交換後には再
度デカール部材を記録紙に押し付ける必要がある。その
ようなデカール部材の移動と記録紙への押し付けをなす
ための機構としては、押し付け力を付与するソレノイド
と、デカール部材を記録紙から離隔させる復帰ばねとを
用いる簡素な機構が多用されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の画像記録装置にあっては、所要の駆動力を得
るためには小ストロークとならざるを得ないソレノイド
機構を採用し、このソレノイド機構のストロークによっ
てデカール部材の移動量が一義的に決まってしまう構成
であったため、デカール部材の移動距離を大きくとれ
ず、記録紙をセットする際、デカール部材がじゃまにな
って、記録紙のセットがしにくかった。
【0005】また、復帰ばねのばね力に抗してデカール
部材を記録紙に押し付ける必要から、吸引力の大きなソ
レノイドが必要となり、装置の小型化やコスト低減の要
求に応えられなかった。また、従来の画像記録装置で
は、記録紙は通常、フィードローラと加圧コロ等に挟持
されて搬送されるが、記録紙の交換時等にはデカール部
材を上述したカール矯正動作時の位置から退避させ、記
録紙ロールに最も近いフィードローラと加圧コロのニッ
プ部に記録紙を押し付けてローラを手で回転させること
によって記録紙をニップ部に送り込む必要があるため、
記録紙の取付作業が非常に面倒なものとなってしまっ
た。
【0006】そこで、請求項1記載の発明は、記録紙セ
ット時にデカール部材を大きく移動させるようにして、
記録紙のセット性を向上させることを目的としている。
請求項2記載の発明は、給紙カセットの装置本体への着
脱操作を利用してデカール部材をカール矯正動作位置側
に復帰させることにより、デカール部材を記録紙に押し
付けるための駆動力を小さくして、カール矯正機構の小
型化とコスト低減を図ることを目的としている。
【0007】請求項3記載の発明は、揺動部材に取手を
設けることにより、記録紙セット時の操作性を向上させ
ることを目的としている。請求項4記載の発明は、取手
を弾性部材で構成することにより、さらにコスト低減を
図ることを目的としている。請求項5記載の発明は、記
録紙ロールに対して最も近くに配設された搬送部材の一
方を他方の搬送部材に対して当接・離隔させるようにし
て、一対の搬送部材のニップ部に記録紙を簡単に挿入し
て給紙カセットに取付けることができ、記録紙ロールの
取付け作業の作業性を向上させるとともに、一方の搬送
部材を他方の搬送部材に対して簡単な構成で当接・離隔
させることができ、構成の簡素化を図ることを目的とし
ている。
【0008】求項記載の発明は、一方の搬送部材を
解除部材によって他方の搬送部材から離隔する方向に移
動させることにより、一方の搬送部材を他方の搬送部材
に対して容易に当接・離隔させることを目的としてい
る。
【0009】請求項記載の発明は、解除部材の回動時
に解除部材の凸部を押圧部材の凸部に当接させて押圧部
材を解除方向に回動させることにより、一方の搬送部材
を他方の搬送部材に対して簡単な構成で当接・離隔させ
ることができ、構成のより一層の簡素化を図ることを目
的としている。請求項記載の発明は、解除部材をデカ
ール部材を備えた揺動部材によって構成することによ
り、デカール部材を利用することで構成のより一層の簡
素化を図ることを目的としている請求項記載の発明
は、一方の搬送部材が他方の搬送部材から離隔する方向
に移動したとき、一方の搬送部材を離隔位置で保持させ
ることにより、一方の搬送部材が他方の搬送部材から離
隔した状態を簡単に継続させるようにして、一対の搬送
部材のニップ部に記録紙を簡単に挿入することができ、
記録紙ロールの取付け作業の作業性を大幅に向上させる
ことを目的としている。
【0010】請求項10記載の発明は、デカール部材の揺
動部材が解放位置に位置したときロック部材によってデ
カール部材を保持することにより、デカール部材を利用
することで簡単な構成で記録紙ロールの取付け作業の作
業性を向上させることを目的としている。請求項11記載
の発明は、給紙カセットが装置本体に装着される際にロ
ック部材の一部を装置本体の一部に当接させてロック部
材によるデカール部材の保持を解除するようにして、記
録紙ロールの取付け作業の作業性をより一層向上させる
ことができるとともに、デカール部材をカール矯正動作
位置側に自動的に復帰させることを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、請
求項1記載の発明は、装置本体に着脱される給紙カセッ
トと、給紙カセットに収納された記録紙ロールから記録
紙を引き出して所定の搬送方向に搬送する搬送手段と、
該記録紙の搬送方向所定位置で記録紙を所定長さに切断
する切断手段と、該切断手段より搬送方向上流側で記録
紙のカールを矯正するカール矯正手段と、該カール矯正
手段より搬送方向下流側で記録紙に画像を記録する画像
記録手段と、を備えた画像記録装置において、前記カー
ル矯正手段が、前記記録紙の幅方向に延在するととも
に、前記記録紙ロールから引き出される記録紙に接触し
て、該記録紙のカールを矯正するデカール部材と、デカ
ール部材を支持するよう前記給紙カセットに上下揺動自
在に取り付けられるとともに、該揺動によりデカール部
材を記録紙に接触させる下方のカール矯正動作位置とデ
カール部材を記録紙から離隔させて記録紙を解放する上
方の解放位置との間で揺動する一対の揺動部材と、前記
デカール部材と対向するように前記給紙カセットに上下
回動可能に取付けられるとともに、前記揺動部材が前記
カール矯正動作位置から所定の揺動角度範囲内にあると
き、前記デカール部材に係合するレバーと、前記揺動部
材および給紙カセットのうち一方に設けられ、前記揺動
部材が解放位置に揺動したとき、該揺動部材および給紙
カセットのうち他方に当接して該揺動部材を停止させる
停止部材と、を有することを特徴とするものであり、請
求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前
記停止部材を前記揺動部材に設けた弾性部材から構成す
るとともに、前記揺動部材が解放位置にある状態で前記
給紙カセットが装置本体に装着されるとき、該揺動部材
が装置本体の一部に当接するように構成し、前記揺動部
材を上方に停止させた前記給紙カセットの装置本体への
装着中に前記装置本体の一部に当接した該揺動部材を介
して前記弾性部材を撓ませ、該揺動部材が前記装置本体
の一部から離脱したとき、前記弾性部材の復帰力を利用
して前記揺動部材をカール矯正動作位置からの所定の角
度範囲内に揺動させることを特徴とするものである。
【0012】また、請求項3記載の発明は、請求項1記
載の発明において、前記揺動部材に該部材を手動で揺動
させるための取手を設けたことを特徴とするものであ
り、請求項4記載の発明は、請求項1記載の発明におい
て、前記取手が前記弾性部材からなる停止部材と同一の
部材であることを特徴とするものである。請求項5記載
の発明は、装置本体に着脱される給紙カセットと、給紙
カセットに収納された記録紙ロールから記録紙を引き出
して所定の搬送方向に搬送する搬送手段と、該記録紙の
搬送方向所定位置で記録紙を所定長さに切断する切断手
段と、該切断手段より搬送方向上流側で記録紙のカール
を矯正するカール矯正手段と、該カール矯正手段より搬
送方向下流側で記録紙に画像を記録する画像記録手段
と、を備えた画像記録装置において、前記搬送手段が、
記録紙の搬送方向に離隔して複数組配設されるとともに
それぞれ記録紙を挟持して回転しながら記録紙を搬送す
る一対の搬送部材からなり、前記複数の一対の搬送部材
のうち、記録紙ロールの最も近くに配設された一対の搬
送部材の一方の回転軸を、給紙カセットに対して上下方
向に移動するように設けることで、前記一方の搬送部材
を他方の搬送部材に当接、離隔可能にするとともに、前
記一方の搬送部材を他方の搬送部材に押圧する押圧部材
を給紙カセットに回動自在に設け、該押圧部材は、前記
一方の搬送部材の回転軸に係合する係合部と、押圧部材
を押圧方向に付勢して前記係合部を介して回転軸を押圧
する付勢部材と、からなることを特徴とするものであ
る。
【0013】
【0014】請求項記載の発明は、請求項記載の発
明において、前記押圧部材の回動軸と同軸的に設けられ
た回動支点を有し、該回動支点を中心に所定方向に回動
して前記押圧部材を付勢部材の付勢力を解除する方向に
回動させる解除部材を備えたことを特徴とするものであ
る。請求項記載の発明は、請求項記載の発明におい
て、前記押圧部材および解除部材がそれぞれ凸部を有
し、解除部材の回動時に解除部材の凸部が押圧部材の凸
部に当接することにより、押圧部材を前記解除方向に回
動させることを特徴とするものである。
【0015】請求項記載の発明は、請求項または
記載の発明において、前記カール矯正手段が、記録紙の
幅方向に延在するとともに、前記記録紙ロールから引き
出される記録紙に接触して、該記録紙のカールを矯正す
るデカール部材と、デカール部材を支持するよう前記給
紙カセットに上下揺動自在に取り付けられるとともに、
該揺動によりデカール部材を記録紙に接触させる下方の
カール矯正動作位置とデカール部材を記録紙から離隔さ
せて記録紙を解放する上方の解放位置との間で揺動する
一対の揺動部材と、からなり、前記解除部材を前記揺動
部材で構成し、該揺動部材が解放位置に向かって移動す
るときに、押圧部材を付勢部材の付勢力に抗して解除方
向に回動させることを特徴とするものである。
【0016】請求項記載の発明は、請求項5記載の発
明において、前記一方の搬送部材が他方の搬送部材から
離隔する方向に移動したとき、一方の搬送部材を離隔位
置で保持する保持機構を設けたことを特徴とするもので
ある。請求項10記載の発明は、請求項または記載の
発明において、前記保持機構が、前記給紙カセットに揺
動自在に設けられ、揺動部材が解放位置に位置したとき
デカール部材に係合してデカール部材を保持するロック
部材と、デカール部材を保持するようロック部材を一方
向に付勢する付勢部材と、からなることを特徴とするも
のである。
【0017】請求項11記載の発明は、請求項10記載の発
明において、前記給紙カセットが装置本体に装着される
とき、ロック部材の一部が給紙カセットの一部に当接し
て前記付勢部材の付勢力に抗して他方向に揺動すること
を特徴とするものである。
【0018】
【作用】請求項1記載の発明では、揺動部材がカール矯
正動作位置から給紙カセット上方の解放位置まで揺動す
ると、停止部材によって揺動部材の揺動が停止される。
このとき、デカール部材は制御機構から離脱するととも
に、記録紙から大きく離脱する。したがって、記録紙ロ
ールから引き出した記録紙を容易にセットでき、記録紙
のセット性を向上させることができる。
【0019】請求項2記載の発明では、給紙カセットが
装置本体に装着されるとき、揺動部材が装置本体の一部
に当接して揺動部材に設けた弾性部材が撓まされ、揺動
部材が装置本体の一部から離脱されたとき、弾性部材の
復帰力を利用して揺動部材がカール矯正位置から所定の
角度範囲内に揺動される。したがって、デカール部材が
給紙カセット上方の停止位置に停止させたままの状態
で、給紙カセットを画像記録装置本体に装着したとして
も、デカール部材をカール矯正動作位置に確実に復帰さ
せることができる。
【0020】請求項3記載の発明では、揺動部材に設け
られた取手を手動操作することで、揺動部材が容易に揺
動する。したがって、記録紙セット時の操作性を向上さ
せることができる。請求項4記載の発明では、揺動部材
を解放位置に停止させる停止部材と、揺動部材をカール
矯正動作位置から所定の角度範囲内に復帰するための弾
性部材と、揺動部材を手動操作するための取手とが共通
の部材として構成される。したがって、部品点数の削減
によりコストを低減させることができる。
【0021】請求項5記載の発明では、記録紙ロールの
最も近くに配設された搬送部材の一方の回転軸が、給紙
カセットに対して上下方向に移動されることにより、一
方の搬送部材が他方の搬送部材に当接、離隔されるよう
になっている。したがって、記録紙ロールの取付け時に
一方の搬送部材が他方の搬送部材から離隔されて搬送部
材のニップ部に隙間が形成される。この隙間に記録紙が
挿入された後、一方の搬送部材が他方の搬送部材に当接
されることによって記録紙ロールが給紙カセットに容易
に取付けられ、その取付け作業の作業性が向上する。
【0022】また、一方の搬送部材を他方の搬送部材に
押圧する押圧部材が給紙カセットに回動自在に設けら
れ、一方の搬送部材が他方の搬送部材に押圧される際に
は、押圧部材が付勢部材によって押圧方向に付勢され押
圧部材の係合部が回転軸を押圧し、一方の搬送部材が他
方の搬送部材から離隔される際には付勢部材の付勢力に
抗して押圧部材が回動される。したがって、一方の搬送
部材が他方の搬送部材に対して簡単に当接・離隔され
る。
【0023】請求項記載の発明では、所定方向に回動
して押圧部材を付勢部材の付勢力を解除する方向に回動
させる解除部材が設けられるので、解除部材によって押
圧部材が一方の搬送部材を他方の搬送部材から離隔する
方向に移動させる。したがって、一方の搬送部材が他方
の搬送部材に対して容易に当接・離隔される。請求項
記載の発明では、押圧部材および解除部材がそれぞれ凸
部を有し、解除部材の回動時に解除部材の凸部が押圧部
材の凸部に当接されることにより、付勢部材の付勢力を
解除する方向に押圧部材が回動されるので、一方の搬送
部材が他方の搬送部材に対して簡単な構成で当接・離隔
され、構成がより一層簡素化される。
【0024】請求項記載の発明では、解除部材が、記
録紙の幅方向に延在するデカール部材を支持し、デカー
ル部材を記録紙に接触させる下方のカール矯正動作位置
とデカール部材を記録紙から離隔させて記録紙を解放す
る上方の解放位置との間で揺動する一対の揺動部材から
構成され、揺動部材が解放位置に向かって移動されると
き、押圧部材が付勢部材の付勢力に抗して解除方向に回
動される。
【0025】したがって、デカール部材を利用すること
で一方の搬送部材が他方の搬送部材から離隔され、構成
のより一層の簡素化が図られる。また、デカール部材が
解放位置に向かって回動する際に一方の搬送部材が他方
の搬送部材から離隔されるので、デカール部材が記録紙
から退避した状態で記録紙ロールの取付け作業が行なわ
れ、取付け作業の作業性がより一層向上する。
【0026】請求項記載の発明では、一方の搬送部材
が他方の搬送部材から離隔する方向に移動したとき、一
方の搬送部材が離隔位置で保持されるようになっている
ので、一方の搬送部材が他方の搬送部材から離隔した状
態が継続されて一対の搬送部材のニップ部に記録紙が簡
単に挿入され、記録紙ロールの取付け作業の作業性が大
幅に向上する。
【0027】請求項10記載の発明では、保持機構が、給
紙カセットに揺動自在に設けられ、揺動部材が解放位置
に位置したときデカール部材を保持するロック部材と、
デカール部材を保持するようロック部材を一方向に付勢
する付勢部材と、から構成されるので、デカール部材を
利用することで簡単な構成によって記録紙ロールの取付
け作業の作業性が大幅に向上する。
【0028】請求項11記載の発明では、給紙カセットが
装置本体に装着されるとき、ロック部材の一部が装置本
体の一部に当接して付勢部材の付勢力に抗してデカール
部材の保持を解除する方向に揺動するようになってい
る。したがって、給紙カセットが装置本体に装着される
のに伴って自動的に一方の搬送部材が他方の搬送部材に
押圧されて記録紙が挟持され、記録紙ロールの取付け作
業の作業性がより一層向上する。また、この際にデカー
ル部材がカール矯正動作位置側に自動的に復帰されるの
で、デカール部材の戻し忘れを防止できる。
【0029】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて具体
的に説明する。図1〜図6は請求項1〜4記載の発明に
係る画像記録装置の一実施例を示す図である。まず、構
成を説明する。図1〜図6において、本実施例の画像記
録装置は、その装置本体1内に、記録紙に画像を形成す
る画像記録手段としての画像記録部10と、給紙カセット
21を着脱可能な本体ベース部17と、ロール状に巻かれ給
紙カセット21内に収納された記録紙(以下、記録紙ロー
ルRという)を所定長さにカットして画像記録部10に給
紙する記録紙給紙部20と、を具備している。
【0030】画像記録部10は、図1に示すように、矢印
A方向に駆動される感光体ベルト11と、感光体ベルト11
の表面を一様に帯電させる帯電器12と、入力又は読取画
情報に基づき光書き込みして感光体ベルト11上に静電潜
像を形成する光書き込み器13と、感光体ベルト11上の静
電潜像を現像してトナー像を形成する現像器14と、感光
体ベルト11上のトナー像を記録紙Pに転写する転写器15
と、を備えており、図示しない定着器によりトナー像を
記録紙Pに定着させて装置の外部に排紙する。
【0031】記録紙給紙部20は、図5にその要部斜視図
を示すように、記録紙ロールRを収納する側から装置本
体1に着脱される給紙カセット21内に構成されるととも
に、図1に示すように、給紙カセット21内には記録紙ロ
ールRを回転自在に収容するホルダ部22と、加圧コロ23
aとの間で記録紙Pを挟持し、所定方向に回転駆動され
たとき記録紙ロールRから記録紙Pを引き出し搬送する
ピックアップローラ23と、加圧コロ24aと共に記録紙P
を所定方向(図1中右側)に搬送するフィードローラ24
と、記録紙Pの搬送方向所定位置で記録紙Pを所定長に
切断する切断手段としてのカッタ部27と、加圧コロ25
a、26aと共に記録紙Pを所定方向(図1中上側)に搬
送する中継ローラ25およびレジストローラ26と、フィー
ドローラ24と中継ローラ25との間で記録紙Pのたるみを
許容しつつその記録紙Pを案内する可撓性フィルムとし
てのマイラ29と、が備えられている。前記各ローラ23〜
26は、図示しないステッピングモータからの回転駆動力
によって駆動され、記録紙Pを搬送するようになってお
り、中継ローラ25はその回転速度が他のローラ23、24、
26の回転速度よりも遅くなるようステッピングモータの
回転速度の伝達比が調整されている。
【0032】また、記録紙給紙部20は、画像記録部10の
記録紙Pへの画像記録が終了して待機する際、記録紙P
をカッタ部27により切断し、図示しないステッピングモ
ータにより駆動されるピックアップローラ23により所定
量下流へ搬送するようになっている。なお、前記ピック
アップローラ23、フィードローラ24、中継ローラ25およ
びレジストローラ26は給紙カセット21に収納された記録
紙ロールRから記録紙Pを引き出して所定の搬送方向に
搬送する搬送手段を構成する。
【0033】一方、図2に示すように、ピックアップロ
ーラ23の記録紙搬送方向上流側には記録紙Pのカール
(巻きぐせ)を矯正するカール矯正機構30(カール矯正
手段)が設けられている。カール矯正機構30はデカール
ローラ33(デカール部材)、揺動アーム35a、35b(揺
動部材)、レバー37、トーションバネ41およびソレノイ
ド45を有している。
【0034】デカールローラ33は左右の揺動アーム35
a、35bに両端を支持されて、記録紙Pの幅方向に延在
するとともに、揺動アーム35a、35bの所定位置への揺
動(後述する)により記録紙ロールRから引き出される
記録紙Pに接触して、記録紙Pのカールを矯正する。左
右の揺動アーム35a、35bは、図5に示すように、給紙
カセット21の側板21a、21bに上下揺動自在に取り付け
られるとともに、図2および図3に示すように、デカー
ルローラ33を記録紙Pに接触させる下方のカール矯正動
作位置Cとデカールローラ33を記録紙Pから離隔させて
記録紙Pを解放する上方の解放位置Bとの間で揺動する
ようになっている。揺動アーム35a、35bは、鉛直より
所定量だけカール矯正動作位置C方向に傾いた状態まで
揺動されると、それ以後は自重により倒れて揺動軸の回
りに所定量揺動し、図4に示すように、レバー37がスト
ッパ50に当接した位置でレバー37に受けられて、この位
置からはレバー37に介装されたトーションバネ41の弾性
力に抗してカール矯正動作位置Cに落下するようになっ
ている。
【0035】レバー37はデカールローラ33に対向して給
紙カセット21の一方の側板21a(両方でもよい)に上下
回動自在に取り付けられ、揺動アーム35a、35bがカー
ル矯正動作位置Cから所定の揺動角度範囲内にあると
き、デカールローラ33に係合する。レバー37の一端側に
は、デカールローラ33を受け入れるための切欠部37aが
設けられており、この切欠部37aの上部にはカール矯正
動作位置Cに移動したデカールローラ33が当接する当接
部37eが形成されている。また、レバー37には、ブラケ
ット部37bと回動基端部37cが形成されている。回動基
端部37cには軸37dが設けられ、この軸37dに回動アー
ム43の一端側が係合し、この回動アーム43はブラケット
43aを基端部に有するとともに側板21aに設けられた軸
44に回動自在に軸支されており、ブラケット43aの一端
側の切欠43bには側板21aにねじ止め固定されたソレノ
イド45のプランジャ45aが係合している。さらに、レバ
ー37と側板21aに設けられたボス42の間には所定の弾性
力を有し基端を回動軸38に遊挿されたトーションバネ41
が介装され、図2中時計回りにその弾性力によって付勢
されている。トーションバネ41の弾性力は、板ばね39お
よびデカールローラ33を含めた揺動アーム35a、35bの
自重より小さく構成されている。
【0036】このレバー37は、記録紙Pへの画像記録が
終了しソレノイド45が停止した待機状態の際に、図4に
示すように、デカールローラ33に記録紙Pの張力により
上方向に所定の力が加えられるので、デカールローラ33
と共にカール矯正動作解除位置Dに回動される。また、
図2に示すように、ソレノイド45が駆動すると、プラン
ジャ45aが吸引され、回動アーム43が時計回りに回動さ
れ、トーションバネ41の弾性力に抗してレバー37が反時
計回りに回動される。これに伴ってレバー37の切欠部37
aに受け入れられていたデカールローラ33が、カール矯
正動作位置Cを通り越して側板21a、21bにそれぞれ設
けた切欠34a、34bの下端に付き当たり、カール矯正動
作位置Cに揺動され、レバー37の当接部37eがデカール
ローラ33に突き当たりその揺動を停止させる。
【0037】板ばね39は、図6に示すように、揺動アー
ム35a、35bの中央部付近にねじ等により取り付けられ
ている。板ばね39は揺動アーム35a、35bが給紙カセッ
ト21の上方の解放位置Bに揺動したとき、給紙カセット
21に当接して揺動アーム35a、35bを給紙カセット21の
上方の解放位置Bに停止させる停止部材を構成する。ま
た、板ばね39は揺動アーム35a、35bを手動で揺動させ
るための取手を構成する。さらに、板ばね39は、揺動ア
ーム35a、35bを給紙カセット21の上方の解放位置Bに
停止させたままの状態で給紙カセット21を装置本体1へ
装着する際に、装置本体1の一部に当接した揺動アーム
35a、35b先端の突部40を介して撓まされ、揺動アーム
35a、35bが装置本体1の本体ベース部17に設けられた
ガイド部材16から離脱したとき、揺動アーム35a、35b
を鉛直より所定量だけカール矯正動作位置C方向に傾い
た状態まで揺動させる弾性部材を構成する。以上のよう
に、本実施例においては、板ばね39は、停止部材、取手
および弾性部材を構成している。なお、停止部材および
弾性部材として構成する際は、この板ばね39を給紙カセ
ット21側に設けても同じ作用をすることは言うまでもな
い。
【0038】突部40は、揺動アーム35a、35bの先端部
に設けられ、揺動アーム35a、35bが給紙カセット21の
上方の解放位置Bに停止した状態で装置本体1に給紙カ
セット21を着脱する際に、図2および図3に示すよう
に、本体ベース部17の所定箇所に設けられたガイド部材
16に当接する。本体ベース部17は図示していないが、画
像記録部10の下側に位置して、給紙カセット21を着脱自
在に収納する。
【0039】次に、その作用を説明する。まず、給紙カ
セット21を画像記録装置1の本体ベース部17から引き出
してホルダ部22内に記録紙ロールRを収容して記録紙P
を引き出すとともに、揺動アーム35a、35bに取り付け
られた板ばね39を上方に持ち上げて揺動アーム35a、35
bを揺動させ、カール矯正動作位置Cから給紙カセット
21の上方の解放位置Bまで揺動させると、揺動アーム35
a、35bに取り付けられた板ばね39が給紙カセット21の
上面21cに当接され、板ばね39が所定量撓んで揺動アー
ム35a、35bの揺動が停止される。これに伴って、レバ
ー37は回動され、所定の位置でデカールローラ33から離
脱して、それ以後はトーションバネ41の弾性力により時
計回転方向に揺動され、図3に示すように、ストッパ50
に当接した位置で停止する。この状態で、記録紙Pをピ
ックアップローラ23と加圧コロ23aとの間にセットす
る。このとき、デカールローラ33は給紙カセット21の上
方の解放位置Bに位置しているので、記録紙Pを容易に
デカールローラ33の下方を通してセットできる。
【0040】次いで、記録紙Pのセットが終わったら、
手動により揺動アーム35a、35bを給紙カセット21の上
方の解放位置Bからカール矯正動作位置C方向に揺動さ
せて、デカールローラ33をレバー37の切欠部37aに受け
入れさせ、カール矯正動作位置Cに移動させる。このと
き、回動アーム43が時計回りに回動されてレバー37がト
ーションバネ41の弾性力に抗して反時計回りに回動さ
れ、レバー37が図4に示すストッパ50に当接した位置か
らカール矯正動作位置Cに揺動される。なお、このと
き、ソレノイド45は通電されていないので、そのプラン
ジャ45aは移動自在になっており、デカールローラ33を
カール矯正動作位置Cに揺動させる時にも、抗力はほと
んどない。次いで、給紙カセット21を装置本体1の本体
ベース部17に装着する。
【0041】ここで、もし記録紙Pのセットが終わっ
て、揺動アーム35a、35bを給紙カセット21の上方の解
放位置Bからカール矯正動作位置Cに戻し忘れて、揺動
アーム35a、35bを給紙カセット21の上方の解放位置B
に停止したままの状態で、給紙カセット21を装置本体1
の本体ベース部17に装着すると、揺動アーム35a、35b
の突部40が装置本体1の本体ベース部17のガイド部材16
に当接され、揺動アーム35a、35bに取り付けられた板
ばね39が所定量撓まされ、揺動アーム35a、35bの突部
40がガイド部材16から離脱したとき、板ばね39の復帰力
によって揺動アーム35a、35bが鉛直より所定量だけカ
ール矯正動作位置方向Cに揺動されると、それ以後は板
ばね39およびデカールローラ33を含めた揺動アーム35
a、35bの自重による回転力により揺動され、カール矯
正動作位置Cからの所定の角度範囲内に揺動される。こ
のとき、トーションバネ41の弾性力はデカールローラ33
を含めた揺動アーム35a、35bがその自重により揺動す
るときの回転力より小さいので、トーションバネ41自体
の弾性力が小さくでき、これに抗してレバー37を駆動す
るソレノイド45の駆動力を小さくすることができる。し
たがって、ソレノイド45の小型化を図ることができ、カ
ール矯正機構の小型化とコスト低減を図ることができ
る。
【0042】次いで、ローラ23〜26が駆動されて記録紙
Pが搬送される。このとき、記録紙Pは記録紙ロールR
とホルダ部22底部との摩擦力および記録紙ロールRの自
重による張力が加えられつつ、記録紙Pの外面にデカー
ルローラ33の外周面が摺接し反転されて搬送される。ま
た、記録紙Pのカールを矯正するデカール部材33には、
記録紙Pの張力によって上方向に押し上げる力が加えら
れるが、カール矯正動作位置Cに位置するデカールロー
ラ33はレバー37および左右の揺動アーム35a、35bに支
持されるとともにデカールローラ33の切欠部37a内の当
接部37eに係合しているので、当接部37eによりデカー
ルローラ33の切欠部37a内の移動が制限される。そのた
め、デカールローラ33はレバー37および左右の揺動アー
ム35a、35bの剛性によってカール矯正動作位置Cに保
持される。したがって、連続して記録紙Pを搬送する場
合、デカールローラ33をカール矯正動作位置Cに保持す
るためソレノイド45への通電を維持する必要がある。
【0043】そして、搬送ローラ群23〜26を経た記録紙
Pは画像記録部10により画像を形成する最終の記録紙P
がカッタ部によって切断された後、ソレノイド45が停止
される。すると、ピックアップローラ23が所定時間駆動
され、記録紙Pが所定量搬送される。そのため、デカー
ルローラ33によって記録紙ロールRとピックアップロー
ラ23との間の記録紙Pは下流に搬送され、記録紙Pは所
定の張力で張られた状態にされ、デカールローラ33には
記録紙Pの張力により上方向に所定の力が加えられ上方
に揺動され、デカールローラ33およびこれを受け入れて
いたレバー37は、図4に示すように、カール矯正動作解
除位置Dに移動される。
【0044】このように本実施例においては、デカール
ローラ33を給紙カセット21の上方の解放位置Bに移動さ
せる際、板ばね39を上方に持ち上げ揺動アーム35a、35
bを給紙カセット21の上方の解放位置Bまで揺動する
と、板ばね39が給紙カセット21の上面21cに当接され、
揺動アーム35a、35bの揺動が停止される。このとき、
デカールローラ33はレバー37から離脱され、揺動アーム
35a、35bにより揺動される。ここで、記録紙ロールR
から引きだした記録紙Pをピックアップローラ23と加圧
コロ23aとの間にセットする。したがって、デカールロ
ーラ33を給紙カセット21の上方で停止可能に構成したの
で、記録紙ロールRから引き出した記録紙Pを容易にセ
ットでき、記録紙Pのセット性を向上させることができ
る。また、デカールローラ33を給紙カセット上方の停止
位置に停止させたままの状態で、給紙カセット21を装置
本体1に装着する際、揺動アーム35a、35bの突部40が
装置本体1のガイド部材16に当接され、板ばね39が所定
量撓まされ、突部40がガイド部材16と離脱されると、板
ばね39の復帰力によって揺動アーム35a、35bが鉛直よ
り所定量だけカール矯正動作位置方向Cに揺動し、それ
以後は板ばね39およびデカールローラ33を含めた揺動ア
ーム35a、35bの自重による回転力により揺動され、カ
ール矯正動作位置Cからの所定の角度範囲内に揺動され
る。したがって、デカールローラ33を支持する揺動アー
ム35a、35bに板ばね39を設けたので、デカールローラ
33が給紙カセット21の上方で停止したままでも、給紙カ
セット21を装置本体1に装着、セットでき、デカールロ
ーラ33をカール矯正動作位置Cに復帰させることができ
る。また、トーションバネ41の弾性力をデカールローラ
33および板ばね39を含めた揺動アーム35a、35bの自重
による回転力より小さく構成したので、ソレノイド45の
駆動力すなわちデカールローラを記録紙に押し付けるた
めの駆動力をトーションバネ41の弾性力に抗する程度の
大きさにできるため、ソレノイドの小型化、ひいてはコ
スト低減を図ることができる。
【0045】さらに、揺動アーム35a、35bに板ばね39
(取手)を設けたので、この板ばね39を持ち上げ揺動ア
ーム35a、35bを揺動すると、揺動アーム35a、35bを
給紙カセット21の上方に容易に開くことができ、記録紙
Pのセット時の操作性を向上させることができる。さら
にまた、板ばね39が揺動アーム35a、35bを給紙カセッ
トの上方の解放位置に停止させる停止部材および給紙カ
セット21の上方の解放位置に停止させたままの揺動アー
ム35a、35bをその復帰力により鉛直より所定量だけカ
ール矯正動作位置方向Cに揺動させる弾性部材として使
用できるので、部品数を少なくすることができ、コスト
ダウンを図ることができる。
【0046】図7〜図9は請求項5〜何れかに記載の
発明に係る画像記録装置の一実施例を示す図である。な
お、本実施例では、図1に示す基本構成に図7〜9で示
す構成を加えたものであり、説明の便宜上図1も用いて
説明する。図1、7〜9において、記録紙ロールRが収
納された給紙カセット21には記録紙ロールRが収納され
ている。本実施例では、ピックアップローラ23と加圧コ
ロ23a、フィードローラ24と加圧コロ24a、中継ローラ
25と加圧コロ25a、およびレジストローラ26と加圧コロ
26aが、記録紙Pの搬送方向に離隔して配設されるとと
もにそれぞれ記録紙Pを挟持して回転しながら記録紙を
搬送する一対の搬送部材を構成している。
【0047】また、記録紙ロールRの最も近くに配設さ
れたピックアップローラ(他方の搬送部材)23および加
圧コロ(一方の搬送部材)23aのうち、加圧コロ23aを
回転自在に支持する回転軸23bは給紙カセット21の側板
21a、21bに形成された長孔51a、51bに挿入されてい
る。この長孔51a、51bは給紙カセット21の上下方向に
延在しており、加圧コロ23aの回転軸23bはこの長孔51
a、51bに沿って上下方向に移動するようになってい
る。このため、加圧コロ23aはピックアップローラ23に
当接・離隔可能となっている。
【0048】また、給紙カセット21の側板21a、21bに
はピン52a、52bが設けられており、このピン52a、52
bには押圧部材としてのレバー53、54が回動自在に設け
られている。このレバー53、54の上部には切欠53a、54
aが形成されており、この切欠53a、54aは回転軸23b
に係合している。また、レバー53、54の下端部には付勢
部材としての引張りばね55、56の一端部が設けられてお
り、この引張りばね55、56の他端部は側板21a、21bに
設けられたピン57a、57bに固定されている。
【0049】この引張りばね55、56はレバー53、54を図
8中、時計回転方向に付勢しており、レバー53、54は引
張りばね56、57に付勢されてピン52a、52bを中心を支
点にして切欠53a、54aを介して回転軸23bを下方に移
動させることにより、加圧コロ23aをピックアップロー
ラ23に押圧している。また、ピン52a、52bには揺動部
材および解除部材としてのデカールアーム58、59が回動
自在に設けられており、このデカールアーム58、59の先
端部にはデカールローラ(デカール部材)60がねじ61
a、61bによって取付けられている。このデカールロー
ラ60は記録紙Pの幅方向に延在するとともに、記録紙ロ
ールRから引き出される記録紙Pに接触する。また、デ
カールアーム58、59はピン52a、52bを中心に上下方向
に揺動して、デカールローラ60を記録紙Pに接触させる
下方のカール矯正動作位置Cとデカールローラ60を記録
紙Pから離隔させて記録紙Pを解放する上方の解放位置
Bとの間で揺動する。なお、このデカールアーム58、59
およびデカールローラ60はカール矯正手段を構成してい
る。
【0050】また、デカールアーム58、59の下端部には
凸部58a、59aが設けられているとともに、レバー53、
54には凸部53b、54bが設けられており、凸部58a、59
aはデカールアーム58、59が解放位置Bに向かって図9
中、反時計回転方向に揺動するときに、凸部53b、54b
に係合するようになっている。この係合時に、レバー5
3、54は引張りばね55、56の付勢力に抗してピン52a、5
2bを支点にして図9中、反時計回転方向に回動するよ
うになっており、切欠53a、54aを介して回転軸23bを
上方に移動させることにより、加圧コロ23aをピックア
ップローラ23から離隔させるようになっている。
【0051】次に、作用を説明する。記録紙ロールRの
交換時に、給紙カセット21を装置本体1から取り出した
後、記録紙ロールRを給紙カセット21のホルダ部22をセ
ットした後、デカールアーム58、59を解放位置Bに揺動
させる。このとき、デカールアーム58、59の凸部58a、
58bがレバー53、54の凸部53b、54bに係合するため、
レバー53、54が引張りばね55、56の付勢力に抗して図9
中、反時計回転方向に回動する。このため、切欠53a、
54aを介して回転軸23bが上方に移動され、加圧コロ23
aがピックアップローラ23から離隔され、ピックアップ
ローラ23と加圧コロ23aのニップ部に隙間が生じる。
【0052】このとき、この隙間を通してピックアップ
ローラ23と加圧コロ23aのニップ部に記録紙Pの先端部
を挿入する。この作業が終了すると、デカールアーム5
8、59を矯正動作位置Cに揺動させる。このとき、デカ
ールアーム58、59の凸部58a、58bとレバー53、54の凸
部53b、54bの係合が解かれ、レバー53、54に引張りば
ね55、56の付勢されて図9中、時計回転方向に回動す
る。
【0053】このため、切欠53a、54aを介して回転軸
23bが下方に移動され、加圧コロ23aがピックアップロ
ーラ23に当接し、引張りばね55、56の付勢力に応じた押
圧力でピックアップローラ23を押圧する。次いで、給紙
カセット21を装置本体1に装着することにより、記録紙
Pの先端部がピックアップローラ23と加圧コロ23aによ
って挟持された画像記録待機状態となる。
【0054】このように本実施例では、記録紙ロールR
の最も近くに配設されたピックアップローラ23aの回転
軸23bを給紙カセット21に対して上下方向に移動させる
ことにより、加圧コロ23aをピックアップローラ23に当
接、離隔させるようにしているので、記録紙ロールRの
取付け時に加圧コロ23aをピックアップローラ23から離
隔させてピックアップローラ23および加圧コロ23aのニ
ップ部に隙間を形成することができる。このため、隙間
に記録紙Pを挿入した後、加圧コロ23aをピックアップ
ローラ23に当接させることによって記録紙ロールPを給
紙カセット21に容易に取付けることができ、その取付け
作業の作業性を向上させることができる。
【0055】また、加圧コロ23aをピックアップローラ
23に押圧するレバー53、54を給紙カセット21に回動自在
に設けているため、加圧コロ23aをピックアップローラ
23に押圧する際には、レバー53、54を引張りばね55、56
によって押圧方向に付勢してレバー53、54の切欠53a、
54aによって回転軸21bを押圧し、加圧コロ23をピック
アップローラ23から離隔させる際には引張りばね55、56
の付勢力に抗してレバー53、54を回動させることで、加
圧コロ23aをピックアップローラ23に対して簡単に当接
・離隔させることができる。
【0056】また、レバー53、54およびデカールアーム
58、59にそれぞれ凸部53b、54b、58a、58aを設け、
デカールアーム58、59の揺動時に58a、58aを凸部53
b、54bに当接させることにより、引張りばね55、56の
付勢力を解除する方向にレバー53、54を回動しているの
で、加圧コロ23aをピックアップローラ23に対して簡単
な構成で当接・離隔させることができ、構成のより一層
の簡素化することができる。
【0057】また、加圧コロ23aをピックアップローラ
23から離隔させるレバー53、54を駆動する機構を、記録
紙Pの幅方向に延在するデカールローラ60を支持し、デ
カールローラ60を記録紙Pに接触させる下方のカール矯
正動作位置Cとデカールローラ60を記録紙Pから離隔さ
せて記録紙Pを解放する上方の解放位置Bとの間で揺動
する一対のデカールアーム58、59から構成し、デカール
アーム58、59が解放位置Bに向かって移動するとき、レ
バー53、54を引張りばね55、56の付勢力に抗して解除方
向に回動させるようにしているため、デカールローラ60
を利用して加圧コロ23aをピックアップローラ23から離
隔させることができ、構成のより一層の簡素化を図るこ
とができる。また、デカールローラ60を記録紙Pから退
避した状態で記録紙ロールRの取付け作業を行なうこと
ができるので、取付け作業の作業性をより一層向上させ
ることができる。
【0058】なお、本実施例は一対の搬送部材をピック
アップローラ23および加圧コロ23aから構成している
が、これに限らず、ローラ同士から構成しても良く、ま
た、ローラとこれに摺接する搬送パッドから構成しても
良い。また、本実施例では、加圧コロ23a側を上下方向
に移動するようにしているが、ピックアップローラ23を
上下方向に移動させるようにしても良い。この場合、ピ
ックアップローラ23が駆動側であるので、ピックアップ
ローラ23が加圧コロ23aに当接したときに、ピックアッ
プローラ23の端部に設けられた従動ギヤを駆動源側のギ
ヤに噛合させ、ピックアップローラ23が加圧コロ23aか
ら離隔したときに、ピックアップローラ23の端部に設け
られた従動ギヤを駆動源側のギヤから離隔するように構
成すれば良い。
【0059】図10〜図12は請求項9〜 11何れかに記載の
発明に係る画像記録装置の一実施例を示す図である。な
お、本実施例では、上記請求項5〜8何れかに記載の発
明の一実施例に保持機構を設けたことを特徴とするもの
であり、上記一実施例と同様の構成には同一番号を付し
て説明を省略する。図10〜図12において、給紙カセット
21の側板21bには、ロックレバー(ロック部材)65が設
けられており、このロックレバー65は側板21bに設けら
れたピン66に所定箇所が挿通された後、Eリング67がピ
ン66に嵌合されることにより、ピン66を中心に回動自在
となっている。
【0060】また、ロックレバー65の下端部には付勢部
材としての引張りばね68が設けられており、この引張り
ばね68はロックレバー65を図11中、時計回転方向(一方
向)に付勢している。また、側板21bにはストッパ69が
設けられており、このストッパ69はロックレバー65に当
接してロックレバー65が図11中、時計回転方向に所定量
以上回動するのを規制している。
【0061】また、ロックレバー65の上部にはフック65
aが設けられており、このフック65aには解放位置Bに
移動したデカールローラ60が係合するようになってい
る。したがって、デカールローラ60は解放位置Bでロッ
クレバー65に保持される。なお、このロックレバー65お
よび引張りばね68は保持機構を構成している。また、ロ
ックレバー65の上端部には当接部65bが設けられてお
り、当接部65は給紙カセット21が装置本体1に装着され
る際に、装置本体1の本体ベース部17に設けられたガイ
ド部材16に当接するようになっている。この際、ロック
レバー65は引張りばね68の付勢力に抗して図11中、反時
計回転方向(他方向)に回動してフック65aからデカー
ルローラ60を外すようになっている。
【0062】次に、作用を説明する。記録紙ロールRの
交換時には、給紙カセット21を装置本体1から取り出し
た後、記録紙ロールRを給紙カセットのホルダ部22をセ
ットした後、デカールアーム58、59を解放位置Bに揺動
させる。このとき、デカールアーム58、59の凸部58a、
58bがレバー53、54の凸部53b、54bに係合するため、
レバー53、54bが引張りばね55、56の付勢力に抗して図
11中、反時計回転方向に回動する。このため、切欠53
a、54aを介して回転軸23bが上方に移動されて加圧コ
ロ23aがピックアップローラ23から離隔され、ピックア
ップローラ23と加圧コロ23aのニップ部に隙間が生じ
る。
【0063】また、デカールローラ60が解放位置Bに移
動すると、デカールローラ60がロックレバー65のフック
65aに係合して保持される。このとき、この隙間を通し
てピックアップローラ23と加圧コロ23aのニップ部に記
録紙Pの先端部を挿入する。この作業が終了すると、ロ
ックレバー65を図11中、反時計回転方向に若干回動させ
ると、フック65aからデカールローラ60が外れる。次い
で、デカールアーム58、59を矯正動作位置Cに揺動させ
ると、デカールアーム58、59の凸部58a、58bとレバー
53、54の凸部53b、54bの係合が解かれ、レバー53、54
bが引張りばね55、56に付勢されて図11中、時計回転方
向に回動する。
【0064】このため、切欠53a、54aを介して回転軸
23bが下方に移動され、加圧コロ23aがピックアップロ
ーラ23に当接し、引張りばね55、56の付勢力に応じた押
圧力でピックアップローラ23を押圧する。次いで、給紙
カセット21を装置本体1に装着すると、記録紙Pの先端
部がピックアップローラ23と加圧コロ23aによって挟持
された画像記録待機状態となる。
【0065】一方、デカールローラ60を解放位置Bに位
置したままで給紙カセット21を図11の矢印方向に移動さ
せて装置本体1に装着すると、ロックレバー65の当接部
65bがガイド部材16に当接して、ロックレバー65が図11
中、反時計回転方向に回動され、フック65aからデカー
ルローラ60が外れる。このため、デカールアーム58、59
が引張りばね55、56の付勢力を受けて自然に矯正動作位
置Cに復帰する。
【0066】このように本実施例では、加圧コロ23aが
ピックアップローラ23から離隔する方向に移動したと
き、加圧コロ23aをロックレバー65によって解放位置B
で保持するようにしているので、加圧コロ23aがピック
アップローラ23から離隔した状態を継続させて加圧コロ
23aおよびピックアップローラ23のニップ部に記録紙P
を簡単に挿入することができ、記録紙ロールRの取付け
作業の作業性を大幅に向上させることができる。
【0067】また、デカールローラ60を保持する機構
を、ロック部材65とこのロック部材65を図11中、時計回
転方向に付勢する引張りばね68から構成しているため、
デカールローラ60を利用することで簡単な構成によって
記録紙ロールRの取付け作業の作業性を大幅に向上させ
ることができる。さらに、給紙カセット21が装置本体1
に装着されるとき、ロックレバー65の当接部65bを装置
本体1のガイド部16に当接させ、引張りばね68の付勢力
に抗してデカールローラ60の保持を解除する方向にロッ
クレバー65を揺動しているため、給紙カセット21が装置
本体1に装着されるのに伴って自動的に加圧コロ23をピ
ックアップローラ23に押圧させて記録紙Pを挟持するこ
とができ、記録紙ロールRの取付け作業の作業性をより
一層向上させることができる。また、この際にデカール
ローラ60をカール矯正動作位置C側に自動的に復帰させ
ることができるので、デカールローラ60の戻し忘れを防
止することができる。
【0068】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、デカール
ローラを給紙カセットの上方で停止可能に構成したの
で、記録紙セット時にデカールローラを大きく揺動して
記録紙ロールから引き出した記録紙を容易にセットで
き、記録紙のセット性を向上させることができる。
【0069】請求項2記載の発明によれば、給紙カセッ
トの装置本体への着脱操作を利用してデカールローラを
給紙カセット上方の停止位置からカール矯正動作位置に
復帰させる構成にしたので、デカール部材を前記上方の
停止位置からカール矯正動作位置側に復帰させ、カール
矯正動作を正常に行えるようにするとともに、デカール
ローラを記録紙に押し付けるための駆動力を小さくで
き、カール矯正機構の小型化とコスト低減を図ることが
できる。
【0070】請求項3記載の発明によれば、揺動アーム
に取手を設けたので、この取手を持ち上げれば揺動アー
ムを給紙カセット上方に揺動でき、記録紙セット時の操
作性を向上させることができる。請求項4記載の発明に
よれば、取手を弾性部材で構成したので、この取手を停
止部材としても使用でき、部品数を少なくすることでさ
らにコスト低減を図ることができる。
【0071】請求項5記載の発明によれば、記録紙ロー
ルの最も近くに配設された搬送部材の一方の回転軸を給
紙カセットに対して上下方向に移動させることにより、
一方の搬送部材を他方の搬送部材に当接、離隔させるよ
うにしているので、記録紙ロールの取付け時に一方の搬
送部材を他方の搬送部材から離隔させて搬送部材のニッ
プ部に隙間を形成することができ、この隙間に記録紙を
挿入した後、一方の搬送部材を他方の搬送部材に当接さ
せることによって記録紙ロールを給紙カセットに容易に
取付けることができる。この結果、記録紙ロールの取付
け作業の作業性を向上させることができる。
【0072】また、一方の搬送部材を他方の搬送部材に
押圧する押圧部材を給紙カセットに回動自在に設けてい
るので、一方の搬送部材を他方の搬送部材に対して簡単
に当接・離隔させることができる。請求項記載の発明
によれば、解除部材によって押圧部材が一方の搬送部材
を他方の搬送部材から離隔する方向に移動されるので、
一方の搬送部材を他方の搬送部材に対して容易に当接・
離隔させることができる。
【0073】請求項記載の発明によれば、解除部材の
回動時に解除部材の凸部を押圧部材の凸部に当接させ、
付勢部材の付勢力を解除する方向に押圧部材を回動させ
ているので、構成のより一層の簡素化を図ることができ
る。請求項記載の発明によれば、カール矯正手段が、
記録紙の幅方向に延在するデカール部材を支持し、デカ
ール部材を記録紙に接触させる下方のカール矯正動作位
置とデカール部材を記録紙から離隔させて記録紙を解放
する上方の解放位置との間で揺動する一対の揺動部材か
ら構成し、揺動部材が解放位置に向かって移動すると
き、押圧部材を付勢部材の付勢力に抗して解除方向に回
動させるようにしているので、デカール部材を利用する
ことで一方の搬送部材を他方の搬送部材から離隔させる
ことができ、構成のより一層の簡素化を図ることができ
る。
【0074】また、デカール部材を解放位置に向かって
回動させることにより、一方の搬送部材を他方の搬送部
材から離隔させることができるので、デカール部材を記
録紙から退避した状態で記録紙ロールの取付け作業を行
なうことができ、記録紙ロールの取付け作業の作業性を
より一層向上させることができる。請求項記載の発明
によれば、一方の搬送部材が他方の搬送部材から離隔す
る方向に移動したとき、一方の搬送部材を離隔位置で保
持するようにしているので、一方の搬送部材が他方の搬
送部材から離隔した状態を継続させることができ、一対
の搬送部材のニップ部に記録紙を簡単に挿して、記録紙
ロールの取付け作業の作業性を大幅に向上させることが
できる。
【0075】請求項10記載の発明によれば、保持機構
を、給紙カセットに揺動自在に設けられ、揺動部材が解
放位置に位置したときデカール部材に係合してデカール
部材を保持するロック部材と、デカール部材を保持する
ようロック部材を一方向に付勢する付勢部材と、から構
成したので、デカール部材を利用することで簡単な構成
によって記録紙ロールの取付け作業の作業性を大幅に向
上させることができる。
【0076】請求項11記載の発明によれば、給紙カセッ
トを装置本体に装着するのに伴って自動的に一方の搬送
部材を他方の搬送部材に押圧して記録紙を挟持させるこ
とができ、記録紙ロールの取付け作業の作業性をより一
層向上させることができる。また、この際にデカール部
材をカール矯正動作位置側に自動的に復帰させることが
できるので、デカール部材の戻し忘れを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1〜4何れかに記載の発明に係る画像記
録装置の一実施例を示す内部構成図である。
【図2】その要部の動作時を示す状態図である。
【図3】その要部の揺動アーム解放時および給紙カセッ
ト装着時を示す図である。
【図4】その要部の待機時を示す図である。
【図5】その給紙カセット要部斜視図である。
【図6】その揺動アーム斜視図である。
【図7】請求項5〜何れかに記載の発明に係る画像記
録装置の一実施例を示す図であり、その給紙カセットの
要部斜視図である。
【図8】その給紙カセットの要部側面図である。
【図9】そのデカールローラを矯正動作位置に揺動させ
たときの状態を示す図である。
【図10】請求項9〜 11何れかに記載の発明に係る画像
記録装置の一実施例を示す図であり、その給紙カセット
の要部斜視図である。
【図11】その給紙カセットの要部側面図である。
【図12】そのデカールローラをロックレバーから外し
た状態を示す図である。
【符号の説明】
1 装置本体 10 画像記録部(画像記録手段) 16 ガイド部材(装置本体の一部) 21 給紙カセット 23 ピックアップローラ (搬送手段、他方の搬送部
材) 23a 加圧コロ(搬送手段、一方の搬送部材) 24 フィードローラ(搬送手段) 24a〜25a(搬送手段、搬送部材) 25 中継ローラ(搬送手段) 26 レジストローラ(搬送手段) 27 カッタ部(切断手段) 30 カール矯正機構(カール矯正手段) 33 デカールローラ(デカール部材) 35a、35b 揺動アーム(揺動部材) 37 レバー 39 板ばね(停止部材、弾性部材、取手) 41 トーションバネ 45 ソレノイド 53、54 レバー(押圧部材) 53a、54a 切欠(係合部) 53b、54b、58a、59a 凸部 55、56、 引張りばね(押圧部材、付勢部材) 58、59 デカールアーム(カール矯正手段、解除部
材、揺動部材) 60 デカールローラ(カール矯正手段、解除部材、デ
カール部材) 65 ロックレバー(保持機構、ロック部材) 68 引張りばね(保持機構、付勢部材) R 記録紙ロール P 記録紙 A 感光体ベルトの駆動方向 B 解放位置 C カール矯正動作位置 D カール矯正動作解除位置

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】装置本体に着脱される給紙カセットと、給
    紙カセットに収納された記録紙ロールから記録紙を引き
    出して所定の搬送方向に搬送する搬送手段と、該記録紙
    の搬送方向所定位置で記録紙を所定長さに切断する切断
    手段と、該切断手段より搬送方向上流側で記録紙のカー
    ルを矯正するカール矯正手段と、該カール矯正手段より
    搬送方向下流側で記録紙に画像を記録する画像記録手段
    と、を備えた画像記録装置において、前記カール矯正手
    段が、前記記録紙の幅方向に延在するとともに、前記記
    録紙ロールから引き出される記録紙に接触して、該記録
    紙のカールを矯正するデカール部材と、デカール部材を
    支持するよう前記給紙カセットに上下揺動自在に取り付
    けられるとともに、該揺動によりデカール部材を記録紙
    に接触させる下方のカール矯正動作位置とデカール部材
    を記録紙から離隔させて記録紙を解放する上方の解放位
    置との間で揺動する一対の揺動部材と、前記デカール部
    材と対向するように前記給紙カセットに上下回動可能に
    取付けられるとともに、前記揺動部材が前記カール矯正
    動作位置から所定の揺動角度範囲内にあるとき、前記デ
    カール部材に係合するレバーと、前記揺動部材および給
    紙カセットのうち一方に設けられ、前記揺動部材が解放
    位置に揺動したとき、該揺動部材および給紙カセットの
    うち他方に当接して該揺動部材を停止させる停止部材
    と、を有することを特徴とする画像記録装置。
  2. 【請求項2】前記停止部材を前記揺動部材に設けた弾性
    部材から構成するとともに、前記揺動部材が解放位置に
    ある状態で前記給紙カセットが装置本体に装着されると
    き、該揺動部材が装置本体の一部に当接するように構成
    し、前記揺動部材を上方に停止させた前記給紙カセット
    の装置本体への装着中に前記装置本体の一部に当接した
    該揺動部材を介して前記弾性部材を撓ませ、該揺動部材
    が前記装置本体の一部から離脱したとき、前記弾性部材
    の復帰力を利用して前記揺動部材をカール矯正動作位置
    からの所定の角度範囲内に揺動させることを特徴とする
    請求項1記載の画像記録装置。
  3. 【請求項3】前記揺動部材に該部材を手動で揺動させる
    ための取手を設けたことを特徴とする請求項1記載の画
    像記録装置。
  4. 【請求項4】前記取手が前記弾性部材からなる停止部材
    と同一の部材であることを特徴とする請求項1記載の画
    像記録装置。
  5. 【請求項5】装置本体に着脱される給紙カセットと、給
    紙カセットに収納された記録紙ロールから記録紙を引き
    出して所定の搬送方向に搬送する搬送手段と、該記録紙
    の搬送方向所定位置で記録紙を所定長さに切断する切断
    手段と、該切断手段より搬送方向上流側で記録紙のカー
    ルを矯正するカール矯正手段と、該カール矯正手段より
    搬送方向下流側で記録紙に画像を記録する画像記録手段
    と、を備えた画像記録装置において、前記搬送手段が、
    記録紙の搬送方向に離隔して複数組配設されるとともに
    それぞれ記録紙を挟持して回転しながら記録紙を搬送す
    る一対の搬送部材からなり、前記複数の一対の搬送部材
    のうち、記録紙ロールの最も近くに配設された一対の搬
    送部材の一方の回転軸を、給紙カセットに対して上下方
    向に移動するように設けることで、前記一方の搬送部材
    を他方の搬送部材に当接、離隔可能にするとともに、前
    記一方の搬送部材を他方の搬送部材に押圧する押圧部材
    を給紙カセットに回動自在に設け、 該押圧部材は、前記
    一方の搬送部材の回転軸に係合する係合部と、押圧部材
    を押圧方向に付勢して前記係合部を介して回転軸を押圧
    する付勢部材と、からなることを特徴とする画像記録装
    置。
  6. 【請求項6】前記押圧部材の回動軸と同軸的に設けられ
    た回動支点を有し、該回動支点を中心に所定方向に回動
    して前記押圧部材を付勢部材の付勢力を解除する方向に
    回動させる解除部材を備えたことを特徴とする請求項5
    記載の画像記録装置。
  7. 【請求項7】前記押圧部材および解除部材がそれぞれ凸
    部を有し、解除部材の回動時に解除部材の凸部が押圧部
    材の凸部に当接することにより、押圧部材を前記解除方
    向に回動させることを特徴とする請求項6記載の画像記
    録装置。
  8. 【請求項8】前記カール矯正手段が、記録紙の幅方向に
    延在するとともに、前記記録紙ロールから引き出される
    記録紙に接触して、該記録紙のカールを矯正するデカー
    ル部材と、デカール部材を支持するよう前記給紙カセッ
    トに上下揺動自在に取り付けられるとともに、該揺動に
    よりデカール部材を記録紙に接触させる下方のカール矯
    正動作位置とデカール部材を記録紙から離隔させて記録
    紙を解放する上方の解放位置との間で揺動する一対の揺
    動部材と、からなり、前記解除部材を前記揺動部材で構
    成し、該揺動部材が解放位置に向かって移動するとき
    に、押圧部材を付勢部材の付勢力に抗して解除方向に回
    動させることを特徴とする請求項6または7記載の画像
    記録装置。
  9. 【請求項9】前記一方の搬送部材が他方の搬送部材から
    離隔する方向に移動したとき、一方の搬送部材を離隔位
    置で保持する保持機構を設けたことを特徴とする請求項
    5記載の画像記録装置。
  10. 【請求項10】前記保持機構が、前記給紙カセットに揺
    動自在に設けられ、揺動部材が解放位置に位置したとき
    デカール部材に係合してデカール部材を保持するロック
    部材と、デカール部材を保持するようロック部材を一方
    向に付勢する付勢部材と、からなることを特徴する請求
    項8または9記載の画像記録装置。
  11. 【請求項11】前記給紙カセットが装置本体に装着され
    るとき、ロック部材の一部が装置本体の一部に当接して
    前記付勢部材の付勢力に抗して他方向に揺動することを
    特徴とする請求項 10 記載の画像記録装置。
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