JP3526808B2 - カセット用ボックス - Google Patents
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Landscapes
- Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)
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Description
の棟内(同一階及び多層階に亘る場合を含む)、或はク
リーンルーム棟とクリーンルーム棟間で搬送されるカセ
ット用ボックスに関する。
チリ、ホコリ、微粒子、微生物等が最大の敵であり、半
導体回路素子等はクリーンルームの環境下で製造されて
いる。クリーンルーム内での最大の発塵源は、フケやア
カ等を出す人間であることから、無塵化のためには、ク
リーンルームでのファクトリーオートメーション(FA
化)が必要不可欠である。半導体工場において、ウエハ
ーの搬送手段としてFA化を担う装置が、AGV(Au
tomatic Guided Vehicle)等の
自動搬送装置であり、これらの搬送装置は、約200乃
至300の工程からなるIC製造工程において、各工程
間でウエハーを収納したカセットの搬送を行う工程間搬
送及び同一工程内で前記カセットの搬送を行う工程内搬
送に活躍している。
省エネルギー及びコストダウンを図るため、クリーンエ
リアの局所化が進んでいる。このクリーンエリアの局所
化は、クリーンルーム全体としてはクリーン度、例えば
クラス100或はクラス1000を維持するが、カセッ
トのクリーン度を上げ、例えばクラス10を達成せんと
するものである。そのため、密閉型のキャリアが考案さ
れたり、ファンフィルタユニットとカセット収納部と開
閉ドアを一体化したAGV等が提供されている。
リーンエリアの局所化は、IC製造工程に限らず、液晶
ディスプレイ(以下、LCD)製造工程においても必要
である。LCDを構成する液晶セルの基板に塵埃等が付
着した場合には、電極形成時に断線や短絡を誘発し、ま
た配向層が一様に形成されず液晶分子の配列の乱れを招
く等で、歩留まりを低下させるからである。因みに、現
在のLCD工場のレイアウトを図17に示す。この図に
おいてK1が工程間搬送路を示し、K2が工程内搬送路
を示す。
半導体工場や液晶工場においても、次世代の半導体工場
等に向けて、次のような課題がなお存在する。第1に、
密閉型ボックス(キャリア)を採用すれば、開閉用のド
アーオープナーが多数台必要となり、コストアップとシ
ステムの信頼性が低下し、さらにクリーンルームのスペ
ース拡大化を招く、第2に、AGVが、工程間搬送或は
工程内搬送を行う場合に、カセットの出し入れは、自身
が備える移載装置を用いる場合があり、この場合、基板
の大型化、ウエハーの大口径化等によりカセットの重量
が増大し、移載装置のアーム伸縮時に偏荷重がかかり、
AGV等が転倒する危険性がある、第3に、クリーンエ
リアの局所化により、省エネルギーやコストダウンが図
られても、クリーンルーム自体の建築費は、通常の建物
の建築費に比べて、コストが高く、またクリーンルーム
の完成後においても、クリーン度の維持のためのランニ
ングコストの問題が残っている点等である。
解決することができる、新規、且つ、有用なカセット用
ボックス、このボックスを搬送する自動搬送装置及びそ
の搬送装置の制御方法を提供することを目的とする。
め、本発明に係るカセット用ボックスは自動搬送装置に
より搬送されるカセット用ボックスであって、被搬送物
を収容するカセット本体と、この本体をカバーするカセ
ットカバーと、このカバーの一面に取付けられたファン
フィルタユニットから前記カセット用ボックスを構成
し、前記カセット本体は、前記被搬送物を所定間隔にて
鉛直方向に積層するように配置し且つ重量軽減のため柱
状材を組合わせて構成され、前記カセットカバーは、開
口面及び前記一面としての対向面を除き、前記カセット
本体の4面を覆い、前記ファンフィルタユニットを前記
一面にフィットさせるように位置させ、前記ファンフィ
ルタユニットにより、カセットカバーの前記一面から前
記開口面に向けて、水平層流を形成すると共に、前記自
動搬送装置の進行方向に対して、前記ファンフィルタユ
ニットを前方に、前記開口面を後方に位置させ、且つ、
前記ファンフィルタユニット筐体の吹出面の両サイドの
外周には凸状の係止部を形成し、一方、前記カセットカ
バーの対向面の左右両サイドには、前記係止部を落とし
込む溝部が形成され、底辺には支持片が形成され、前記
ファンフィルタユニットは、カセットカバーに対して着
脱自在に構成されていることを特徴とするカセット用ボ
ックス(請求項1に記載の発明)。
により搬送されるもので、ここで自動搬送装置とは、被
搬送物の搬送作業を人手に代わって行う装置である。こ
の自動搬送装置は、コンベア系と自動移動車系に大別す
ることでき、自動移動車系は、また軌道車と無軌道車に
別れ、さらに軌道車は、自走車と他動車に、一方、無軌
道車は、固定経路型、半固定経路型又は無経路型に分類
される。前記固定経路型には、電磁誘導方式等の能動式
搬送装置、光学反射方式の受動式搬送装置があり、半固
定経路型にはマーク追跡式移動ロボット等のスポットマ
ーク式搬送装置があり、無経路型にはジャイロ無人車等
のように自立航法式搬送装置や超音波灯台式、レーザ灯
台式、スリット符号式台車等の地上援助式搬送装置等が
ある。本願発明には、これら全ての自動搬送装置が含ま
れる。ここに被搬送物とは、搬送に際し、所定のクリー
ン度を要求されるもので、例えば半導体工場のウエハ
ー、液晶工場のガラス基板、プラスチック基板等であ
る。また、ファンフィルタユニットとは、清浄な気体の
層流を形成する装置である。後述する実施形態では、カ
セット本体とカセットカバーは別体であるが、カセット
本体とカセットカバーを一体に成形してもよい。
記ファンフィルタユニットにより、前記カセットカバー
の一面から開口面に向けて清浄な空気等の水平層流が形
成されるので、被搬送物を常に無塵状態に維持すること
ができる。即ち、密閉型のボックスとは異なり、自己が
クリーニング手段を有するボックスとして、アクティブ
な性格を備えたものである。また、本発明に係るカセッ
ト用ボックスでは、前記開口面から、被搬送物を出し入
れするだけであるので、開閉用のドアーオープナーが不
要であり、その分、コストダウンが図られる。さらに、
ドアーオープナーが不要となるので、ドアーオープナー
の保守管理等も不要となり、システムの信頼性が向上す
るし、クリーンルームのスペース拡大化を招くこともな
い。
ニットをカセットカバーに対して着脱自在に構成しても
よく、この構成によれば、ファンフィルタユニットを迅
速に取外して、カセット本体とカセットカバーを洗浄す
ることができる。また、前記カセットカバーの底面に水
抜き孔を設けるようにしてもよく(請求項2に記載の発
明)、この構成によれば、洗浄水が水抜き孔から排水さ
れるので、洗浄作業が容易である。
は、前輪駆動または全輪駆動の三輪車とし、三輪車に代
えて、前後2輪駆動、三輪駆動又は全輪駆動の四輪車と
し、これらの三輪車又は四輪車において駆動車輪の径を
従動車輪の径より、大きくしてもよい。ここで、駆動車
輪は、モータ等の駆動装置から動力が伝達される車輪を
いい、従動車輪は、駆動装置から動力が伝達されず、駆
動車輪に従動する車輪をいい、以下も同様である。従来
のAGVが図19に示したような、真中に駆動車輪が配
置された車輪配置であることから、この車輪構成によれ
ば、前方の従動車輪がエレベータの篭の中に入った段階
で、篭がAGVの重みで沈み、その結果、駆動車輪が空
回りするおそれがあった。そこで、本願発明の自動搬送
装置の車輪構成を上記のような三輪車或いは四輪車とし
て、エレベータの乗降りを円滑にさせて、クリーンルー
ムの多層化に対応できるFA化を図り、ひいては、クリ
ーンルームの建築費の低減化を図るものである。
にテーパが設けられたエレベータの篭床とその篭床に対
向する乗降階の床に対応できるように、自動搬送装置
は、前輪駆動または全輪駆動の三輪車とし、三輪車に代
えて、前後2輪駆動、三輪駆動又は全輪駆動の四輪車と
し、これらの三輪車又は四輪車において駆動車輪の径を
従動車輪の径より、大きくしてもよい。これらの各発明
によれば、自動搬送装置の駆動車輪が、エレベータの篭
床と乗降階の床に接する自動搬送装置の駆動車輪の面積
が増えることにより、自動搬送装置のエレベータの乗降
りが円滑になる。よって上記発明と同様に、本願発明の
目的を達成することができる。
が設けられたエレベータの篭床とその篭床に対向する乗
降階の床に形成される隙間に対し、その隙間を解消する
装置を設置すると共に、自動搬送装置を、前輪駆動また
は全輪駆動の三輪車とし、三輪車に代えて、前後2輪駆
動、三輪駆動又は全輪駆動の四輪車とし、これらの三輪
車又は四輪車において駆動車輪の径を従動車輪の径よ
り、大きくしてもよい。これらの各発明によれば、自動
搬送装置の駆動車輪が、エレベータの篭床と乗降階の床
に形成される間隙を問題とせずに走行することができ、
自動搬送装置のエレベータの乗降りが円滑になる。よっ
て上記発明と同様に、本願発明の目的を達成することが
できる。
エレベータに乗り降りする際のコミニュケーションは、
自動搬送装置、エレベータの篭又は建物本体に設置され
る赤外線送受信装置を介して、CIMシステムにより行
われることを特徴とする自動搬送装置の制御方法とし
た。ここにCIMシステムとは、Computer I
ntegrated Manufacturingを意
味し、歩留りの向上、品質の向上、多品種生産への迅速
な対応、重労働からの解放等の安全性の向上を目的とし
て構築された、例えば分散処理のコンピュータシステム
である。この発明によれば、自動搬送装置のエレベータ
の乗降りが円滑になり、上記発明と同様に本願発明の目
的を達成することができる。
ス(以下、スマートユニットという)の構成例を図面に
基づいて説明する。図1は、前記スマートユニット及び
同スマートユニットを搬送する自動搬送装置としてのA
GVの斜視図、図2は前記スマートユニットの斜視図、
図3は同スマートユニットの分解斜視図、図4(イ)乃
至(ハ)は、それぞれ同スマートユニットを構成するフ
ァンフィルタユニット(以下、FFUという)の構成例
図である。前記スマートユニットについては、液晶生産
ラインに用いられる構成について説明する。このスマー
トユニットは半導体生産ラインにおいて、ウエハーを搬
送する場合においても有用である。なお、上記各図及び
後述する各図において、同一の構成は同一の符号で表
し、重複した説明を省略する。
ャリアやFFUを一体化した従来のAGVに代え、図1
及び図2に示したように、FFU付のカセット用ボック
スとした点である。
てのLCDのガラス、プラスチック等の基板を収納して
AGV2に載せられ、液晶製造工程の工程間或は工程内
で搬送されるもので、カセット本体10とカセットカバ
ー11とFFU12とから構成されている。
示したように、例えば20枚程度の基板を所定間隔にて
鉛直方向に積層するように配置するもので、出来る限り
重量を軽減できるように柱状材100,100,100
…を組合わせて構成されている。このカセット本体10
は、既に市販されているカセット、ガラスサイズに応じ
て製造したカセットを用いる。
及び一面としての対向面111を除き、前記カセット本
体10の4面を覆うもので、樹脂、AL等の金属板から
なり、これらの板材が前記柱状材100を利用して、脱
着式或は固定式にビス止されて構成されている。後に詳
述するように、このカセットカバー11の対向面111
には、前記FFU12が取付けられ、そのFFU12か
ら、前記開口面110に向けて、水平層流が形成される
ようになっている。
う)の風量や風速との関係で、前記開口面110でエア
ー巻込みが生じないようにカバー11の長さ寸法Lを調
整する。前記開口面110は、基板の出入口になると共
に、前記水平フローの排気口にもなる。前記カバー11
の底面112には、前記カセット本体10及び前記カバ
ー11を洗浄する際に必要となる1以上の水抜き孔11
3が設けられている。前記水平フローの形成により、こ
のカセットカバー11においては、塵埃の侵入を防ぐた
めのシール性は問題とならず、ドアが存在しない前記開
口面110や前記水抜き孔113を設けることができ
る。
けて、水平層流を形成するもので、例えば、アルミ、ス
テンレス製等の筐体120内に、HEPA、ULPA或
はケミカルフィルタと、小風量、且つ、高静圧の小型フ
ァンを組込んだものである。この筐体120の縦横幅
は、前記対向面111にフィットするような寸法に形成
されている。
4(イ)に示したように、前記筐体120の吸込面12
1にエアー吸込口122を設け、吹出面123にへパフ
ィルタ124を設け、それらの間にファン125を取り
付けたもの、同図(ロ)に示したように、前記ファン1
25を複数台設置したもの、同図(ハ)のように筐体1
20の上部に吸込面121とファン125とへパフィル
タ124を設け、吹出面にパンチングメタル126を張
って、前記フィルタ124からのエアーをエアガイド1
27を介して、吹出面123へと導出すもの等がある。
GV2側から供給されるようになっており、FFU12
の筐体底面128に、電極129が設けられ、この電極
129に対応するように、AGV2側にも電極が設けら
れている。この場合、スマートユニット1をAGV2に
搭載した後、数秒後に通電されるようにタイマ等で制御
され、電極129の保護が図られている。
び速度は、自由に制御することができ、クリーンルーム
の状態やAGV2の走行速度等により調整することがで
きる。そして、前記AGV2が、工程間或は工程内のイ
ンターフェイスとなるローダアンローダステーション8
(図15参照)側に停止した時点で、前記ファン125
の回転が停止される。通常、ローダアンローダステーシ
ョン8では、その上部から下方に向って、ダウン層流が
形成されており(図15参照)、前記ファン125の回
転が停止することで、スマートユニット1の水平層流と
の競合が避られ、乱気流の発生を防ぐことができる。な
お、スマートユニット1がローダアンローダステーショ
ン8側に移載された時点で、ローダアンローダステーシ
ョン8側から電力の供給を受けて、所定時間、ファン1
25が回転を継続した後、回転を停止するようにしても
よい。ローダアンローダステーション8側への移載後の
ファン125の回転時間は、ローダアンローダステーシ
ョン8の環境に応じて自由に設定できる。なお、種々の
AGVに対応できるように、スマートユニット1自体に
バッテリー等の電源を組込んでもよい。
記カセットカバー11に対し、着脱自在に取付けられ、
同カバー11及びカセット本体10を洗浄する際に、F
FU12を前記カセットカバー11から簡単に着脱でき
るようになっている。この実施形態では、スライド落込
み方式を採用しており、図3に示したように、前記筐体
120の吹出面123の両サイドの外周には凸状の係止
部120a,120aが形成されている。一方、前記カ
セットカバー11の対向面111の左右両サイド111
a,111aには、前記係止部120a,120aを落
とし込むことができる溝部が形成され、さらに底辺11
1bには支持片が形成されている。よって、前記FFU
12を前記カバー11の溝部から引抜き、そのまま洗浄
することができ、先述のように、洗浄水はカバー11の
前記水抜き孔113から排水される。
ランプ方式、ビス止め方式、マグネットキャッチ方式で
もよい。
FFU12の水平フローにより、カバー11内は、常に
プラス圧となっており、カセット本体10がカバー11
により密閉されていなくともカセット本体10内のクリ
ーン度を保持できるようになっている。従って、カセッ
ト本体10とカバー11とFFU12の密閉度は、完全
であることを要しないことから、製造コストを低減させ
ることができる。即ち、密閉ボックスを採用すれば、開
閉用のドアーオープナーが多数台必要となり、コストア
ップとシステムの信頼性が低下し、クリーンルームのス
ペース拡大化を招く。
定間隔を開けて配置された基板C,C,C…に対し、水
平フローが電極バターン等の形成される基板面の塵埃を
掃くように流れるので、カセット本体10内を高クリー
ン度に保つことができる。よって、クラス10,000
−0.5μmのクリーンルーム内で、クラス10以上の
クリード度を達成することができ、クリーンルームの局
所化にも適合するスマートユニット1を提供することが
できる。
ンルーム内のみならず、クリーンルームから別のクリー
ンルームに基板等を搬送する場合にも有効である。さら
に、液晶工場のみならず、半導体工場、搬送物をクリー
ンな状態で搬送する必要がある場所に全て使用できる。
0とカセットカバー11は別体であるが、カセットカバ
ー11の内壁に前記柱状部100,100,100…を
形成すれば、一体的に成形することもできる。
ものでもよいが、例えばクリーンルーム床面に貼付けら
れたマグネットテープが発生する磁界をコイルでキャッ
チして、オートマチック・ステアリングを行う電磁誘導
式の無人搬送車を用いる。
記AGV2を小型化し、ローダアンローダステーション
8に潜り込み可能に構成した上で、前記スマートユニッ
ト1を載せるテーブル20及び前記スマートユニット1
の電極129に対応する電極(図示せず)を設けてい
る。このAGV2では、ローダーアンローダーステーシ
ョン8に潜り込むことができるので、AGV2の走行す
る工程間搬送用の通路、工程内搬送用の通路の幅を狭め
ることができる。よってクリーンルーム全体の施工面積
を縮小することができて、この面でクリーンルームの建
築費やランニングコストを低減化することができる。ま
た、従来のように、カセット本体10の大きさ毎に、別
々のAGVを用いる必要がなくなり、一台のAGV2
で、各種のスマートユニットを搬送することができる。
さらに、このAGV2では、ローダーアンローダーステ
ーション8においてスマートユニット1を降ろすだけで
よいので、FFUを一体化した従来のAGVに比べ、移
載時間を大幅に短縮させることができる。よって、AG
V2の稼動率が向上することで、AGV自体の台数を減
らすことができる。
ように構成されており、ローダーアンローダーステーシ
ョンにおける移載動作の円滑化が図られている。またテ
ーブル20の昇降制御だけであるので、位置決めが簡単
である。
乗降りを容易にする車輪配置とした点、多層階にわたる
FA化にも対応できるようにした点にも特徴がある。即
ち、前記AGV2の車輪は、図7に示したように、三輪
車として、進行方向の前輪21の一輪駆動車輪(この場
合22,23は従動車輪)、或は三輪駆動車輪21,2
2,23としている。これは、本願発明の目的であるク
リーンルームの建築費の低減化を達成するための1つの
手段であって、エレベーターを利用した多層階に亘る液
晶生産ラインや半導体生産ラインを構築する場合に、そ
のエレベーターの乗り降りに適したAGVを提供するも
のである。
あるので、上述のような従来のAGVの図19に示した
駆動車輪(ハッチングされた車輪)の空回りがなくな
り、スムーズにエレベーターへの乗り降りが行われる。
図8のような四輪車で、24,27の前後2輪の駆動車
輪(この場合25,26は従動車輪)、24乃至27の
内の3輪又は24乃至27の4輪を駆動車輪としても同
様の効果を得ることができる。また、上記図7及び図8
の車輪構成において、駆動車輪の径を従動車輪より大き
くしたり、同じ径でも図19の従来機より径を大きくし
てもよい。以上のようなAGV2によれば、多層階に亘
り、FA化される生産ラインを構築する有効な手段とな
り、クリーンルームの建築費の低減化にも繋がる。
な乗降りのために、図9に示すようにエレベター3の篭
床30と乗降階の床4を加工することも有効である。即
ち、図9(イ)乃至(ハ)に示したように、エレベター
3の篭床30の端部と床4の端部に、それぞれ面取状に
対向するテーパ31,40を付ける構成である。篭床3
0が床4と略同一平面状に停止した場合(図9
(イ))、篭床30が床4より高い位置で停止した場合
(図9(ロ))、逆に篭床30が床4より低い位置で停
止した場合(図9(ハ))、或はAGV2の乗込時に篭
30が沈んでも、前記各テ―パ31,40により駆動車
輪の接地面積を広く確保することができ、AGV2のス
ムーズな乗降りを助けることになる。
床30と床4の隙間を解消する装置を、床4に出没可能
に取付けられ、且つ、バネで付勢されるスペーサ5とこ
のバネのストッパ等から構成し、エレベター3の停止時
に、前記スペーサ5が篭床30と床4の隙間をうめるよ
うに飛び出すようにしてもよい。この場合、エレベター
の篭床30には前記テ―パと同様な面取31を設ける。
また、エレベター3が停止した後、エレベターが床4側
に隙間を縮めるように移動する装置を設けてもよい。
渡板6を設け、エレベターが停止した後に、その渡板6
を回転させて、隙間に渡し、AGV2を乗り込み易くし
てもよい。
明する。前記AGV2は、図13に示したようなCIM
(Computer Integrated Manu
facturing)システムによって運用されてい
る。このCIMシステムは、ホストコンピュータ7に接
続された生産制御装置70と、この生産制御装置70に
ラン接続された工程間搬送制御装置71と、各工程を処
理する例えば、透明電極膜被着制御装置72、露光処理
制御装置73、エッチング処理制御装置74、液晶セル
組立制御装置75と、前記工程間搬送制御装置71にラ
ン接続されたクリーンストッカー制御装置71A,71
Bと、自動搬送装置制御装置71Cと、各工程の各制御
装置72〜75にてラン接続された工程内搬送用制御装
置76と、真空蒸着装置制御装置77と、洗浄機制御装
置78等からなる。
への指示は、生産計画を管理する前記生産制御装置70
を通じ前記工程間搬送制御装置71や工程内搬送用制御
装置76に伝えられる。そして、前記工程間搬送制御装
置71は、有軌道空間走行車等の自動搬送装置、クリー
ンストッカー、基板移載ロボット等をコントロールす
る。また、前記工程内搬送用制御装置76は、各工程の
制御装置72乃至75等の搬送指示に基づき、前記AG
V2を制御する。
ョン79Aで搬送物が発生すれば、前記自動搬送装置制
御装置71Cの光伝送装置710により、空荷で通過中
のAGV2に呼込みをかけて、そのAGV2に前記スマ
ートユニット1等の搬送物を積込むことかできる。そし
て、AGV2が行先を記憶して自動走行し、目的のステ
ーション79Bに搬送物を受渡すと同時に、光伝送装置
710により、前記自動搬送装置制御装置71C及び工
程間搬送制御装置71を通じて、生産制御装置70に搬
送完了の信号を送信する。
75の要求に基づき、工程内搬送用制御装置76がAG
Vに前記スマートユニット1を搭載させて、要求された
ロードアンロードステーション8に向けて前記スマート
ユニット1を搬送する。
FFU12を前方に、開口面110を後方に位置させて
走行させることが望ましい。これは水平フローの有効性
を確保するためである。
ョン8前に到着したAGV2は、図15に示したよう
に、スマートユニット1の開口面110をステーション
側に向け、テーブル20を上昇させる。そして、例え
ば、テーブル20に設けられた2条の凹部とスマートユ
ニット1の底面間に、ステーション8に設けられたフォ
ークを差込みつつ、前記AGV2を潜込ませて、駐車さ
せる。そして、前記工程内搬送用制御装置76の司令に
基づき、テーブル20を下降させて前記スマートユニッ
ト1をステーション側に載せる。その後、工程内搬送用
制御装置76の司令に基づき、移載ロボット80が基板
を一枚毎にプロセス装置側に移し、枚葉処理が開始され
る。
場合の制御は、前記駆動車輪に対する駆動制御手段を備
え、且つ、この制御手段に接続されるとともに、AGV
2に搭載された赤外線通信機(赤外線送受信装置)9
と、建物本体或はエレベータ3内に設置され、且つ、前
記工程間搬送制御装置71又は前記工程内搬送用制御装
置76に接続された赤外線通信機9を介して、前記CI
Mシステムによって行う。
2を用いることによるコスト面の効果を表1に基づいて
説明する。この表1は、図17に示した液晶工場を現状
のモデルとして、作成したものである。また、同表中の
AGV通路幅の削減率は、図18(イ)に示した現状の
工場に必要な通路幅と、同図(ロ)のローダアンローダ
ステーション8に潜り込み可能な前記AGVを用いた場
合の通路幅の比較を根拠とするものである。
トユニット1、AGV2を用いて算定したコスト削減率
は、約57パーセントであった。
フィルタユニットにより、カセットカバーの一面から開
口面に向けて清浄な空気等の水平層流が形成されるの
で、被搬送物を常に無塵状態に維持することができる。
また、本発明に係るカセット用ボックスでは、前記開口
面から、被搬送物を出し入れだるので、開閉用のドアー
オープナーが不要であり、その分、コストダウンが図ら
れる。さらに、ドアーオープナーが不要となるので、ド
アーオープナーの保守管理等も不要となり、システムの
信頼性が向上するし、クリーンルームのスペース拡大化
を招くこともない。また、ファンフィルタユニットを迅
速に取外して、カセット本体とカセットカバーを洗浄す
ることができる。
水抜き孔から排水されるので、洗浄作業が容易である。
の斜視図、
図、
視図、
スを構成するファンフィルタユニットの構成例図、
て、別例の構成図、
面図、
への乗込説明図、
図、
図、
図、
図、
図、(ロ)は本願発明に係る液晶工場の通路レイアウト
図、
トカバー 12 FFU 100 柱状材 110 開口面 111 対向面 112 底面 113 水抜き孔 120 筐体 121 吸込面 122 エア
ー吸込口 123 吹出面 124 へ
パフィルタ 125 ファン 126 パン
チングメタル 127 エアガイド 128 筐
体底面 129 電極 120a,1
20a 係止部 111a,111a 左右両サイド 111b 底
辺 20 テーブル 21 乃至27 車輪 3 エレベター 30 篭床 4 床4 31,40
テーパ 5 スペーサ 6 渡板 70 生産制御装置 71 工程間
搬送制御装置 72 透明電極膜被着制御装置 73 露光処
理制御装置 74 エッチング処理制御装置 75 液晶セ
ル組立制御装置 71A,71B クリーンストッカー制御装置 71C 自動搬送装置制御装置 76 工程内
搬送用制御装置 77 真空蒸着装置制御装置 78 洗浄機
制御装置 79A ステーションで 710 光伝
送装置 8 ロードアンロードステーション 80 移載ロボット 9 赤外線通信機
Claims (2)
- 【請求項1】 自動搬送装置により搬送されるカセット
用ボックスであって、 被搬送物を収容するカセット本体と、この本体をカバー
するカセットカバーと、このカバーの一面に取付けられ
たファンフィルタユニットから前記カセット用ボックス
を構成し、 前記カセット本体は、前記被搬送物を所定間隔にて鉛直
方向に積層するように配置し且つ重量軽減のため柱状材
を組合わせて構成され、 前記カセットカバーは、開口面及び前記一面としての対
向面を除き、前記カセット本体の4面を覆い、前記ファ
ンフィルタユニットを前記一面にフィットさせるように
位置させ、前記ファンフィルタユニットにより、カセッ
トカバーの前記一面から前記開口面に向けて、水平層流
を形成すると共に、前記自動搬送装置の進行方向に対し
て、前記ファンフィルタユニットを前方に、前記開口面
を後方に位置させ、 且つ、前記ファンフィルタユニット筐体の吹出面の両サ
イドの外周には凸状の係止部を形成し、一方、前記カセ
ットカバーの対向面の左右両サイドには、前記係止部を
落とし込む溝部が形成され、底辺には支持片が形成さ
れ、前記ファンフィルタユニットは、カセットカバーに
対して着脱自在に構成されていることを特徴とするカセ
ット用ボックス。 - 【請求項2】 前記カセットカバーの底面には水抜き孔
が設けられていることを特徴とする請求項1に記載のカ
セット用ボックス。
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