JP2003309162A - 無人搬送車システム - Google Patents

無人搬送車システム

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JP2003309162A
JP2003309162A JP2002115206A JP2002115206A JP2003309162A JP 2003309162 A JP2003309162 A JP 2003309162A JP 2002115206 A JP2002115206 A JP 2002115206A JP 2002115206 A JP2002115206 A JP 2002115206A JP 2003309162 A JP2003309162 A JP 2003309162A
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Japan
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local clean
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JP2002115206A
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English (en)
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Tadayuki Yasumoto
格之 安本
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Murata Machinery Ltd
Original Assignee
Murata Machinery Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 巨大な空間をクリーンルームとする製造工程
においては、工程内全体の空気の清浄度を高めることは
困難であるため、無人搬送車の荷台や処理装置などを空
気清浄度が高い密閉空間とする方法が検討されている
が、無人搬送車に移載装置を搭載している場合、無人搬
送車を空気清浄度が高い密閉空間とするのは困難であ
る。また移載装置の分だけ無人搬送車の重量が増大す
る。 【解決手段】 無人搬送車1にフィルターファンユニッ
ト9を備えた局所クリーン庫6を設け、その内部の荷台
8に搬送物10を載置し、処理装置16側には液晶板1
1を移載する枚葉移載装置19を備え、前記局所クリー
ン庫側扉7と、処理装置側扉18とが対向するように、
無人搬送車を処理装置に密着・固定する搬送物係合機構
25を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体や液晶パネ
ルなどを搬送する無人搬送車システムの構成に関する。
より詳細には、無人搬送車および処理装置の内部を空気
の清浄度が高いミニエンバイロンメントとし、搬送物が
清浄度の低い空気に触れないようにミニエンバイロンメ
ント間で移載する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、液晶板などの大型板材を取り扱う
無人搬送車システムの多くは、クリーンルーム化された
工程内でオープンカセットに複数の液晶板を収納し、移
載装置が搭載された無人搬送車によりオープンカセット
を搬送する。そして、該移載装置により、処理装置に隣
接して設置された移載ステーションの所定の位置にオー
プンカセットを載置し、処理装置側に設けられた枚葉移
載装置で処理装置内に液晶板を一枚ずつ移載する。ある
いは無人搬送車に枚葉移載装置を搭載して、無人搬送車
の荷台に載置されたオープンカセットより液晶板を一枚
ずつ取り出し、処理装置に直接移載するものも検討され
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】オープンカセットに収
納して液晶板を搬送する方法では以下のような問題が起
こっている。すなわち、無人搬送車システムで取り扱う
搬送物である半導体ウエハや液晶板が大面積化すること
により生産性が向上する反面、その表面に空気中の微小
な塵挨が付着することによる製造歩留低下のリスクが大
きくなる。従って、クリーンルーム内の空気の清浄度は
より高いレベルが要求される傾向にある。しかし、巨大
な空間をクリーンルームとする製造工程においては、該
工程内全体の空気の清浄度を高めることは困難であると
ともに、クリーンルームの設備費・維持費の観点から見
ても好ましくない。そこで、無人搬送車の荷台や処理装
置などを密閉容器とし、該密閉容器内の空気のみを常に
高い清浄度に維持し(以後内部の空気を高い清浄度に維
持した小規模の密閉空間を「ミニエンバイロンメント」
と呼ぶことにする)、該密閉容器間で搬送物を移載する
方法が検討されている。しかし、従来の無人搬送車シス
テムに前記のようなミニエンバイロンメント間の移載を
行わせるには、次のような問題がある。
【0004】第一に、高清浄度のミニエンバイロンメン
トを達成するには、無人搬送車にフィルターファンユニ
ット(以下「FFU」と呼ぶ)を搭載し、無人搬送車側
の密閉容器内の空気を該FFUで循環処理する必要があ
るが、無人搬送車に搭載されている移載装置または枚葉
移載装置自身も密閉容器内に収納されなければならな
い。この場合、移載装置の動作等を考慮すると、無人搬
送車に設けられる密閉容器は非常に大きなものとなり、
無人搬送車が大型化してクリーンルーム内に占める搬送
経路の割合が大きくなってしまう上、メンテナンス性が
著しく損なわれる。また、従来から無人搬送車に移載装
置を搭載することは無人搬送車の大重量化を招いてい
た。しかも、移載装置の先端に搬送物を固定して伸ばし
たときに無人搬送車が転倒しないように、場合によって
は無人搬送車にウェイトを積載していた。これは排風経
路としても利用される、グレーチング床と呼ばれるクリ
ーンルームの床面強度から計算される搬送物の最大積載
量を減少させる要因の一つとなっていた。このような無
人搬送車にFFUを搭載するとなれば搬送物の最大積載
量は更に減少してしまう。本発明は以上のような状況に
鑑み、搬送物の大面積化・大重量化に対応して、ミニエ
ンバイロンメント間の移載が容易で、かつ無人搬送車の
軽量化を可能とし、結果として搬送コストが低く、搬送
能力が大きい無人搬送車システムを提供するものであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の解決しようとす
る課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するた
めの手段を説明する。
【0006】即ち、請求項1においては、フィルターフ
ァンユニットと扉とを備えた局所クリーン庫を備えて搬
送物を該局所クリーン庫に収納して床上を走行する無人
搬送車と、搬送物を処理する処理装置とを備えた無人搬
送車システムであって、処理装置と無人搬送車とを密着
・固定する係合手段と、密着・固定した状態で無人搬送
車を停車させる駐車スペースとが設けられ、処理装置に
は、無人搬送車が密着・固定した状態で局所クリーン庫
の扉と重なる位置に配置される装置側扉と、局所クリー
ン庫内の搬送物を移載する移載装置とが設けられている
ものである。
【0007】請求項2においては、局所クリーン庫の扉
がクリーン庫に対して着脱自在になされているものであ
る。
【0008】請求項3においては、局所クリーン庫の扉
と装置側扉とは、密着させた状態で一体的に着脱自在に
構成され、処理装置には、局所クリーン庫の扉と装置側
扉とを密着させた状態で処理装置内に引き込むとともに
収納する扉開閉機構が設けられているものである。
【0009】
【発明の実施の形態】次に、発明の実施の形態を説明す
る。図1は本実施例の無人搬送車の右側面図、図2は搬
送物の斜視図、図3は本実施例の無人搬送車システムの
全体構成を示す斜視図、図4は無人搬送車と移載エリア
とが密着固定されたときの側面一部断面図、図5は局所
クリーン庫側扉を示す斜視図である。
【0010】本実施例の無人搬送車システムについて図
1から図5を用いて説明する。なお、以下の本実施例に
おいては、液晶パネル製造工程について説明するが、他
の板状の搬送物(半導体ウエハなど)にも応用可能であ
って限定されるものではない。
【0011】まず図1にて無人搬送車1の説明を行う。
なお、以下の説明では図1中の矢印Aの方向を無人搬送
車1の走行方向(前方)とする。本発明の無人搬送車1
は、本体2の上面後端に制御部3が設けられ、該制御部
3より上方にレーザー誘導システム4が突設される。該
レーザー誘導システム4により無人搬送車1は工程内各
所に配設された反射板23・23・・・(図3に図示)
を検知し、制御部25にて、該制御部25に予め記憶さ
れている走行経路地図と、該検知データとを基に無軌道
の床面を走行するようになっている。制御部25では、
走行経路地図と、検知データとから現在位置を認識し、
例えば、走行経路地図に沿うように駆動輪のステアリン
グ方向を制御して走行方向を補正するとともに、駆動輪
に設けられているエンコーダの値を所定位置毎にリセッ
トして走行距離を修正しながら、走行経路地図に沿って
目的位置まで無人搬送車を案内するように制御してい
る。本体2には走行輪5・5・・・が回転自在に支持さ
れ、駆動モータ(図示せず)により走行輪5の一部また
は全部を駆動する。
【0012】無人搬送車1の本体2の上面前部には局所
クリーン庫6が設けられ、該局所クリーン庫6の前面に
は、開放時に搬送物を通過可能な開口を形成し、閉鎖時
に外気を遮断可能な局所クリーン庫側扉7が設けられ、
局所クリーン庫6の内部には昇降機構などの動作部を持
たない荷台8が設けられる。前記局所クリーン庫側扉7
の詳細については後述する。制御部3と局所クリーン庫
6の間にはフィルターファンユニット(以下「FFU」
という)9が設けられ、局所クリーン庫側扉7の閉鎖時
に局所クリーン庫6内の空気をファン(図示せず)でF
FU9側に吸引し、フィルター(図示せず)を通過させ
て清浄度を高めたのち局所クリーン庫6内に戻すことに
より、局所クリーン庫6内を高清浄度のミニエンバイロ
ンメントとしている。FFU9の動作は制御部3により
制御されている。なお、工程内の空気をFFU9が吸
引、除塵して局所クリーン庫6内に供給し、局所クリー
ン庫6に穿設された排風孔(図示せず)より排風する方
式としても良い。
【0013】次に、図2を用いて搬送物10の説明を行
う。無人搬送車1により搬送される搬送物10は液晶板
11・11・・・が収納されたオープンカセット12で
あり、オープンカセット12の内部左右側壁には、液晶
板11の左右端部を支持する左右一対の棚13・13・
・・が多数段形成され、多数枚の液晶板11・11・・
・を互いに接触させずに搬送可能な構成としている。ま
た無人搬送車1で搬送する際には、図1に示すように、
オープンカセット12の開口部12aが無人搬送車1の
前方を向くように局所クリーン庫6内の荷台8上に配置
する。
【0014】続いて、本実施例の無人搬送車システムの
全体構成について、図3および図4を用いて説明する。
クリーンルーム床面に設置される処理装置16は液晶パ
ネル製造工程における検査装置や製造装置、あるいは自
動倉庫などであり、移載エリア15が隣接して設置され
る。処理装置16および移載エリア15は筐体で覆われ
るとともに、図示せぬフィルターファンユニットを備
え、処理装置16の内部および移載エリア15の内部を
ミニエンバイロンメントとすることが可能である。移載
エリア15はその前面15aが無人搬送車1の走行経路
である走行レーン14に面しており、該前面15aには
無人搬送車1を誘導するための反射板23・23・・・
および装置側扉18・18・・・が複数設けられる。装
置側扉18の詳細については後述する。そして、移載エ
リア15内部には、走行レーン14に沿って平行に移動
可能なトラバーサ24と、昇降・旋回機構を有する本体
20と、伸縮可能なアーム21と、液晶板11を取り出
すためのピンセット22とを備えた枚葉移載装置19が
設けられる。
【0015】無人搬送車1は、物品搬送時には、搬送物
10(オープンカセット12に液晶板11・11・・・
が収納されたもの)が、その開口部12aを無人搬送車
1の前方に向けるように荷台8に載置され、局所クリー
ン庫側扉7を閉鎖してFFU9を作動させ、局所クリー
ン庫6内の空気を高清浄度に維持しつつ、走行レーン1
4を走行する。そして、無人搬送車1はクリーンルーム
の各所、移載エリア15および処理装置16の壁面各所
に適宜設けられた反射板23・23・・・(本実施例に
おいては移載エリア15の前面15aに設けられる)を
レーザー誘導システム4にて検知して現在の走行位置を
把握する。そして、移載エリア15の前面15aに隣接
する走行レーン14、および走行レーン14を挟んで移
載エリア15の前面15aの反対側に設けられる回避レ
ーン17にて旋回し、局所クリーン庫側扉7と、移載エ
リア15の前面15aに設けられた装置側扉18とが密
着するように移動して走行レーン14に停車する。走行
レーン14は、無人搬送車1の走行経路と、無人搬送車
1が処理装置16に密着・固定した状態で停止する際の
駐車スペースとを兼ねている。回避レーン17は搬送物
10を搬送中の無人搬送車1が旋回したり、あるいは図
3中の処理装置16に液晶板11を移載中の無人搬送車
1が停車しているときに、該処理装置16を素通りして
別の処理装置(図示せず)などに向かう別の無人搬送車
1の走行経路として利用可能に構成される。なお、本実
施例では走行レーン14に沿って処理装置16が設けら
れ、移載中の無人搬送車1を回避するために走行レーン
14から分岐する回避レーン(分岐レーン)17が設け
られているが、走行レーン14から分岐する分岐レーン
を設け、分岐レーンに沿って処理装置16を設けるよう
にしても良い。このレイアウトにすると、速度を落とす
ことなく移載中の無人搬送車1を追い越すことができ
る。また、本実施例では、無人搬送車の誘導方式を、施
工やレイアウト変更等が容易なレーザー誘導方式として
いるが、床面に敷設された磁気テープに沿って走行する
磁気誘導方式や、床面に敷設された反射テープに沿って
走行する光誘導方式でも良い。
【0016】以下では本発明の要部である、無人搬送車
1から処理装置16への液晶板11の移載作業について
説明する。ミニエンバイロンメントとした無人搬送車1
の局所クリーン庫6と、同じくミニエンバイロンメント
とした処理装置16および移載エリア15との間で、外
気(ここでは、ミニエンバイロンメント内の空気と比較
して清浄度が低いクリーンルーム内の空気を指す)に触
れることなく液晶板11を移載するためには、まず、無
人搬送車1を移載エリア15に対して所定の位置に固定
し、局所クリーン庫側扉7と移載エリア15の装置側扉
18とを密着させ、かつ該密着部周囲よりミニエンバイ
ロンメント内に外気が流入しない手段を講じた上で局所
クリーン庫側扉7および装置側扉18を開放し、移載エ
リア15側から局所クリーン庫6内に枚葉移載装置19
のピンセット22を進入させ、該ピンセット22に液晶
板11を固定して取り出し、処理装置16内に移載する
という一連の作業が円滑に行われる必要がある。
【0017】前述した無人搬送車1を移載エリア15に
対して所定の位置に固定し、局所クリーン庫側扉7と移
載エリア15の装置側扉18とを密着させる手段である
搬送車係合機構25について図3および図4を用いて説
明する。
【0018】前記搬送車係合機構25は主に、移載エリ
ア15の前面15aの内面に設けられたフック動作部2
6、係合フック27、フック孔39および無人搬送車1
の前面に設けられた係合孔28からなる。図4に示すよ
うに、係合フック27は側面視略L字型であり、枢着部
27a、胴体部27bおよび当接部27cからなる。係
合フック27は枢着部27aにてフック動作部26に回
動可能に、かつ枢着部27aが無人搬送車1を移載エリ
ア15側へに引き寄せる方向に進退可能に枢着される。
係合フック27は、使用しないときは凹部26aに収納
されて移載エリア15の前面15aから突出しない位置
(立設姿勢)にあり、無人搬送車1を移載エリア15に
対して固定するときは、フック動作部26により前記立
設姿勢から無人搬送車1の方へ略90度回動し、移載エ
リア15の前面15aに穿設されたフック孔39より突
出する。そして、無人搬送車1の前面に設けられた係合
孔28に胴体部27bの先端より突設される当接部27
cがはまり込む。このとき、当接部27cは床面に対し
て水平な姿勢となる胴体部27bの先端より下向きに突
出し、該当接部27cが係合孔28の下部より上方に突
設された係合部28aと係合する。さらに係合フック2
7はフック動作部26により無人搬送車1を移載エリア
15側に引き寄せる方向に移動し、当接部27cと係合
部28aとは係合孔28内で強く当接して、無人搬送車
1と移載エリア15とを所定の位置で固定する。フック
動作部26はモータやエアーシリンダーなどのアクチュ
エータで構成される。なお、搬送車係合機構25の構成
については、本実施例では移載エリア15側にフック動
作部26と係合フック27を設け、無人搬送車1側に係
合孔28を設ける構成としたが、フック動作部と係合フ
ックを無人搬送車に設け、移載エリア側に係合孔を設け
る構成としても同様の効果を奏する。ただし、無人搬送
車の軽量化の観点からは、本実施例の如くフック動作部
26が移載エリア15側に設けられる構成とするのが好
ましい。また、搬送車係合機構25の構造については、
本実施例に限られず、無人搬送車1と移載エリア15と
を密着固定可能な構造であればよい。
【0019】続いて、局所クリーン庫側扉7と移載エリ
ア15の装置側扉18とを密着させ、かつ該密着部周囲
よりミニエンバイロンメント内に外気が流入しない手段
を講じた上で局所クリーン庫側扉7および装置側扉18
を開放する方法について、図3から図5を用いて説明す
る。
【0020】図4に示すように、搬送車係合機構25に
より無人搬送車1と移載エリア15とを固定したとき
に、無人搬送車1の前面に設けられた局所クリーン庫側
扉7と、移載エリア15の前面15aに設けられた装置
側扉18とが対向かつ密着する。局所クリーン庫6の前
面の外縁部6aはOリングやゴムパッキンなど弾性材料
からなるリング状部材であり、搬送車係合機構25によ
り無人搬送車1と移載エリア15とが固定されたとき
に、該外縁部6aは弾性変形して外気の流入を防止す
る。なお外縁部6aを移載エリア15の前面15a側に
設けても同様の効果を奏する。
【0021】図5に示すように、局所クリーン庫側扉7
は主にケース29、外蓋30、および左右一対のロック
機構31R・31Lからなる。ロック機構31R・31
Lとは略同じ構成であり、ディスク33、ロッド34・
34、ロックバー35・35、ツマミ部37および凹部
38からなる。
【0022】ケース29は内部が中空の箱形状であり、
装置側扉18と密着する面となる外蓋30をネジ止め可
能に構成している。また、ケース29内部には一対のロ
ック機構31R・31Lが設けられており、外蓋30に
はディスク33・33と対面する位置に操作孔32R・
32Lが穿設され、装置側扉18側からロック機構31
R・31Lを操作することが可能である。なお、図5で
はロック機構31Rは局所クリーン庫側扉7を局所クリ
ーン庫6から外すときの配置(以後この状態を「アンロ
ック状態」と呼ぶ)とし、ロック機構31Lは局所クリ
ーン庫側扉7を局所クリーン庫6に固定するときの配置
(以後この状態を「ロック状態」と呼ぶ)としている。
【0023】ディスク33はケース29の内壁面29a
に回転可能に軸支される。一対のロッド34・34は、
その一端がディスク33の平面部上で、かつディスク3
3の回転軸から離れた位置に回動可能に軸支され、他端
がロックバー35の一端に回動可能に軸支される。ま
た、一対のロッド34・34のディスク33上における
軸支位置は、ディスク33の回転軸に対して点対称で、
かつアンロック状態のときにディスク33の回転軸の左
右に来るように構成される。ロックバー35・35は、
ロッド34が軸支されている側の反対側の先端が、ケー
ス29の上面および下面に設けられた突出口36・36
に上下方向に摺動可能に挿入されており、アンロック状
態ではロックバー35がケース29の外側に突出しない
ように構成される。さらに、ディスク33の平面部の中
心からディスク33の回転軸方向(すなわち、外蓋30
に向かって)に操作ツマミ37が突設される。操作ツマ
ミ37の外形は直方体状であり、図5中のロック機構3
1Rのようにアンロック状態のときに下向きとなる側面
部に側面視凹型の切欠きが設けられ、該切欠きが凹部3
8となる。また、図4に示すように操作ツマミ37・3
7の先端部は、外蓋30に穿設された操作孔32R・3
2Lより装置側扉18の方へ突出するように構成され
る。
【0024】このように構成することにより、図5中の
ロック機構31Rの操作ツマミ37を半時計回りに90
度回転させると、ロック機構31Rのディスク33も同
様に半時計回りに90度回転し、図5中のロック機構3
1Lと同じ状態になる。すなわち、ロッド34・34の
ディスク33上における軸支位置は、ディスク33の回
転軸に対して点対称で、かつディスク33の回転軸の上
下に位置する。その結果、ディスク33の上下に位置す
るロックバー35・35は、それぞれケース29の上面
および下面に設けられた突出口36・36より先端が突
出するように摺動する。そして、図4に示すように、局
所クリーン庫6の開口部で、局所クリーン庫側扉7を該
開口部に固定するときに突出口36・36・・・と対向
する部位には、該突出口36より突出したロックバー3
5・35・・・の先端部がはまり込むロック孔6b・6
b・・・が穿設されるとともに、ケース29と当接する
部位にはOリング6cが設けられる。従って、ロック状
態では局所クリーン庫6から局所クリーン庫側扉7が脱
落せず、局所クリーン庫6に外気が流入しない。
【0025】一方、図4に示すように、装置側扉18は
主に胴体40、操作ディスク41、操作モータ42、係
合体43、Oリング44などからなる。
【0026】胴体40は移載エリア15を閉鎖している
ときに、局所クリーン庫側扉7と対向する面が局所クリ
ーン庫側扉7の外蓋30と密着するとともに、移載エリ
ア15の前面15a内壁と当接する部位にはOリング4
4が設けられ、移載エリア15内に外気が流入しない構
成となっている。操作ディスク41は外形が円柱形状で
あり、その上下平面の中心を結ぶ軸がディスク33の回
転軸(すなわちツマミ部37の回転軸)と一直線となる
ように、前記胴体40の局所クリーン庫側扉7と対向す
る面に回転可能に嵌挿される。また操作ディスク41に
は局所クリーン庫側扉7と装置側扉18とが密着したと
きにツマミ部37を受容する、該ツマミ部37と略同形
状の受容孔41aが穿設される。そして操作ディスク4
1は操作モータ42を駆動源として回転動作するように
構成される。さらに、操作ディスク41がツマミ部37
を受容したときに、ツマミ部37の凹部38と対面する
受容孔41a側面には係合体43が設けられる。該係合
体37には、受容孔41a内側に突出して凹部38と係
合してツマミ部37が受容孔41aから外れないよう
に、または受容孔41aから退避してツマミ部37が受
容孔41aから外れるように動作させるアクチュエータ
(図示せず)が備えられる。上記操作ディスク41、受
容孔41a、操作モータ42、係合体43など、ロック
機構31R・31Lを操作するとともに、局所クリーン
庫側扉7と装置側扉18とを係合固定する部位を総称し
て操作機構45と呼ぶ。
【0027】上記の如く局所クリーン庫側扉7および装
置側扉18を構成することにより、操作機構45を作動
させて、ツマミ部37が受容孔41aに嵌合している状
態で、操作ディスク41を移載エリア15内部から見て
(図4中の矢印Bの方向に見て)時計回りに90度回転
させると、ロック状態にあるロック機構31R・31L
はアンロック状態となる。そして、係合体43をツマミ
部37の凹部38に係合させた状態で扉開閉機構(図示
せず)を作動させ、局所クリーン庫側扉7と装置側扉1
8とが一体となって移載エリア15内(図4中の点線
部)に収納される。このとき、外縁部6aにより局所ク
リーン庫6および移載エリア15には外気が流入せず、
局所クリーン庫6、移載エリア15および処理装置16
内の空気の清浄度を維持した状態で液晶板11・11・
・・の移載が可能となる。
【0028】続いて、移載エリア15に配置される枚葉
移載装置19により、無人搬送車1の荷台8に載置され
たオープンカセット12内の液晶板11・11・・・は
一枚ずつ取り出され、処理装置16内に直接移載され
る。液晶板11・11・・・の移載作業完了後、局所ク
リーン庫側扉7および装置側扉18は再び閉じられ、無
人搬送車1は旋回して走行レーン14に復帰する。
【0029】なお、局所クリーン庫側扉7および装置側
扉18の構造は、本実施例に限定されるものではなく、
装置側扉18側からロック状態とアンロック状態を変更
でき、装置側扉18と一体化して開放されるものであれ
ばよい。また、装置側扉18と局所クリーン庫側扉7と
が一体化せずとも、例えば装置側扉18と局所クリーン
庫側扉7とが対面する位置で無人搬送車1前面と移載エ
リア15壁面を密着後、装置側扉18が移載エリア15
内に、局所クリーン庫側扉7が無人搬送車1内にそれぞ
れ収納される構造でも良い。また、局所クリーン庫側扉
7および装置側扉18を巻き上げロール式の扉としても
良い。要は、外気が流入することなく、局所クリーン庫
6内の液晶板11・11・・・を処理装置16に移載可
能な構造であれば良い。
【0030】外気の流入を防止する手段としては、局所
クリーン庫6内部、および移載エリア15内部の気圧を
外気圧より高くする、または前記外縁部6aの弾性材料
などと前記内部気圧上昇を組み合わせることも考えられ
る。
【0031】また、本実施例では搬送物10であるオー
プンカセット12内に収納された液晶板11・11・・
・を枚葉移載装置19により一枚ずつ処理装置16に移
載する構成としたが、搬送物10そのものを処理装置1
6内に移載してもよく、あるいは搬送物10のオープン
カセットに蓋を設け、密閉式の搬送物としてもよい。
【0032】クリーンルーム内の空気の清浄度が十分に
高い状態に維持するのが容易な場合や、クリーンルーム
内の空気の清浄度と、処理装置16および移載エリア1
5内の空気の清浄度とが同じでも良い場合は、本実施例
の無人搬送車1に搭載されている局所クリーン庫6およ
びFFU9を省略し、移載エリア15および処理装置1
6内の図示せぬ空気浄化装置や装置側扉18などを省略
しても同様の効果を奏する。
【0033】本実施例では、無人搬送車1の前部に局所
クリーン庫6が配置され、無人搬送車1の前面に局所ク
リーン庫側扉7、および搬送車係合機構25の係合孔2
8を設けたが、これらを無人搬送車の後面に設ける構成
としても良い。要は無人搬送車の走行手段(本実施例で
は走行輪5・5・・・)により移載エリア15に設けら
れた装置側扉18と局所クリーン庫側扉7とが容易に密
着できるように構成されていれば良い。
【0034】以上のように構成することにより、本発明
の無人搬送車システムは従来の無人搬送車システムと比
較して、次のような利点がある。第一に、従来の無人搬
送車システムでは困難であったミニエンバイロンメント
間の移載が容易になり、製造工程全体のクリーン度を上
げずとも大面積の液晶板等を取り扱うことが可能とな
る。第二に、従来の無人搬送車に搭載されていた移載装
置を省略したので無人搬送車の軽量化が可能である。
【0035】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成したので、
以下に示すような効果を奏する。
【0036】即ち、請求項1に示す如く、フィルターフ
ァンユニットと扉とを備えた局所クリーン庫を備えて搬
送物を該局所クリーン庫に収納して床上を走行する無人
搬送車と、搬送物を処理する処理装置とを備えた無人搬
送車システムであって、処理装置と無人搬送車とを密着
・固定する係合手段と、密着・固定した状態で無人搬送
車を停車させる駐車スペースとが設けられ、処理装置に
は、無人搬送車が密着・固定した状態で局所クリーン庫
の扉と重なる位置に配置される装置側扉と、局所クリー
ン庫内の搬送物を移載する移載装置とが設けられている
ので、局所クリーン庫と処理装置とを密着・固定させた
状態で移載するため、搬送物を局所クリーン庫と処理装
置との間で容易に移載することができる。その際に、処
理装置に設けた移載装置で移載することにより、従来、
処理装置に設けられていた移載ステーションを無くすこ
とができるとともに、移載ステーションに物品を移載す
るために無人搬送車に必要であった移載装置や昇降装
置、そして移載中の転倒を防止するウェイト等の大重量
の装置が不要となる。このため、処理装置を小型化する
ことができ、ミニエンバイロンメントにする面積を削減
することができるとともに、無人搬送車を軽量化するこ
とができ、軽量化の分だけ搬送物の重量を増やす(搬送
物のサイズを大型化する)ことが可能になる。この結
果、搬送にかかるコストを低減することができるととも
に、搬送能力を向上させることができる。
【0037】請求項2に示す如く、局所クリーン庫の扉
がクリーン庫に対して着脱自在になされているので、局
所クリーン庫の扉を装置側扉と一体化させた状態で開放
させることが可能になり、局所クリーン庫の扉を開閉す
る手段を処理装置側に設けることが可能になる。
【0038】請求項3に示す如く、局所クリーン庫の扉
と装置側扉とは、密着させた状態で一体的に着脱自在に
構成され、処理装置には、局所クリーン庫の扉と装置側
扉とを密着させた状態で処理装置内に引き込むとともに
収納する扉開閉機構が設けられているので、局所クリー
ン庫の扉と装置側扉とを一体化させた状態で開放させる
ことができ、扉を開放する機構を処理装置側に設けるこ
とで無人搬送車の重量をより軽量化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の無人搬送車の右側面図。
【図2】搬送物の斜視図。
【図3】本実施例の無人搬送車システムの全体構成を示
す斜視図。
【図4】無人搬送車と移載エリアとが密着固定されたと
きの側面一部断面図。
【図5】局所クリーン庫側扉を示す斜視図。
【符号の説明】
1 無人搬送車 6 局所クリーン庫 7 局所クリーン庫側扉 8 荷台 9 フィルターファンユニット(FFU) 10 搬送物 11 液晶板 12 オープンカセット 15 移載エリア 16 処理装置 18 装置側扉 19 枚葉移載装置 25 搬送車係合機構 31R・31L ロック機構 45 操作機構

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フィルターファンユニットと扉とを備え
    た局所クリーン庫を備えて搬送物を該局所クリーン庫に
    収納して床上を走行する無人搬送車と、搬送物を処理す
    る処理装置とを備えた無人搬送車システムであって、 処理装置と無人搬送車とを密着・固定する係合手段と、
    密着・固定した状態で無人搬送車を停車させる駐車スペ
    ースとが設けられ、処理装置には、無人搬送車が密着・
    固定した状態で局所クリーン庫の扉と重なる位置に配置
    される装置側扉と、局所クリーン庫内の搬送物を移載す
    る移載装置とが設けられていることを特徴とする無人搬
    送車システム。
  2. 【請求項2】 局所クリーン庫の扉がクリーン庫に対し
    て着脱自在になされていることを特徴とする請求項1に
    記載の無人搬送車システム。
  3. 【請求項3】 局所クリーン庫の扉と装置側扉とは、密
    着させた状態で一体的に着脱自在に構成され、処理装置
    には、局所クリーン庫の扉と装置側扉とを密着させた状
    態で処理装置内に引き込むとともに収納する扉開閉機構
    が設けられていることを特徴とする請求項2に記載の無
    人搬送車システム。
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