JP3526767B2 - 材料試験機 - Google Patents

材料試験機

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JP3526767B2 JP35310998A JP35310998A JP3526767B2 JP 3526767 B2 JP3526767 B2 JP 3526767B2 JP 35310998 A JP35310998 A JP 35310998A JP 35310998 A JP35310998 A JP 35310998A JP 3526767 B2 JP3526767 B2 JP 3526767B2
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  • Investigating Strength Of Materials By Application Of Mechanical Stress (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、試験機本体に装着
された試験片に加えられる実荷重と、センサにて求めら
れる荷重値との差をリセット操作により自動補正する機
能を備えた材料試験機に関する。
【0002】
【関連する背景技術】材料試験機は、例えば図5に示す
ように試験片Sに荷重または変位を加える試験機本体1
と、この試験機本体1の作動を制御すると共に、前記試
験機本体1に組み込まれた荷重センサ2および変位セン
サ3によってそれぞれ検出される荷重と変位とを収集し
て前記試験片Sの材料特性を求める動力計(計測制御
部)4とを備えて構成される。
【0003】上記試験機本体1は、概略的には上部クロ
スヘッド11と下部クロスヘッド12とを有し、ラム
(油圧シリンダ)13の作動により、例えば上記クロス
ヘッド11,12間に装着された金属材料等の試験片S
に荷重または変位を加える如く構成される。尚、上記ラ
ム13は前記動力計4の制御の下で油圧サーボシステム
14により駆動される。しかして前記荷重センサ2は、
例えばラム13を駆動する圧力(油圧)から前記試験片
Sに加えられる荷重を検出する如く設けられ、また変位
センサ3は前記ラム13の移動量を検出する如く設けら
れる。尚、図中5は試験片Sの伸びを光学的に検出する
伸び計である。
【0004】ところで前記動力計4は、一般的には前記
荷重センサ2により検出される荷重値をアナログ表示す
る指針式の指示計21を備えると共に、上記荷重値やそ
のピーク値(荷重ピークホールド値)、更には前記変位
センサ3により検出される変位量等をデジタル表示する
デジタル表示パネル22を備えている。またこの動力計
4には、該動力計4を介して前記試験機本体1の作動を
マニュアル操作するための手動操作パネル23や、前記
試験機本体1に対する自動制御情報を設定するための自
動操作パネル24が設けられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで前記荷重セン
サ2は、クロスヘッド11を駆動するラム13の油圧、
つまりラム13がクロスヘッド11を介して試験片Sに
加える圧力から、該試験片Sに加えられる荷重を検出す
る如く構成される。この為、荷重センサ2により検出さ
れる荷重値に上記ラム13やクロスヘッド11の自重が
加わることが否めず、一般的にはこれらの自重を打ち消
した出力(荷重値)が得られるようにその検出装置(回
路)が構成される。しかしラム13の作動状態変化等に
よって、例えば図6に破線Aで示すように試験片Sに加
えられる実荷重と、荷重センサ2により検出される荷重
値(計測値)との間にずれ(ドリフト)が生じることが
否めない。しかも上記ドリフトは環境によって変化す
る。
【0006】そこで従来においては、例えば図7に示す
ようにデジタル表示パネル22に、荷重値を補正するた
めの調整器(可変抵抗器)25を設けている。そして無
荷重状態(試験片Sを装着しない状態)において前記指
示計21の指針やデジタル表示パネル22における荷重
表示値がゼロとなるように上記調整器25をマニュアル
操作することで、前記荷重センサ2により検出される荷
重値にオフセット(補正値)を与え、これによって図6
に実線Bで示すようにその計測値が実荷重を示すように
している。この調整器25の手回し操作による調整は荷
重値のゼロ補正と称され、材料試験の開始に先立って荷
重ピークホールド値のゼロリセットや、変位ストローク
のゼロリセットと共に実行される。
【0007】しかしながら多数の試験片Sを繰り返し試
験するような場合、リセット用の押し釦(ピークリセッ
トスイッチ,ストロークリセットスイッチ)26,27
の押圧操作により簡単に実行される上記荷重ピークホー
ルド値や変位ストロークのゼロリセットと違って、前記
調整器25の手回し操作による荷重値のゼロ補正が往々
にして忘れられることがあり、計測誤差の要因となって
いる。
【0008】本発明はこのような事情を考慮してなされ
たもので、その目的は、面倒な操作を伴うことなしに荷
重値のゼロ補正を確実に実行することができ、以て計測
精度の向上を図ることのできる材料試験機を提供するこ
とにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
べく本発明に係る材料試験機は、試験片に荷重または変
位を加える試験機本体と、この試験機本体に組み込まれ
て前記試験片に加えられた荷重を検出する荷重センサ
と、前記試験片の変位を計測する変位センサと、前記荷
重センサにより検出された荷重値を補正して出力する機
能を備えた検出アンプと、前記試験機本体の作動を制御
すると共に前記検出アンプおよび変位センサを介してそ
れぞれ求められた荷重と変位とを収集して前記試験片の
材料特性を求める計測制御部とを備えたものであって、
特に前記計測制御部に、押し釦等によるリセット操作に
より起動されて前記試験片に加えられる実荷重を零とし
た状態において、前記検出アンプに互いに異なる補正値
1, 2 与えたときに該検出アンプを介してそれぞれ求
められる荷重値L 1, 2 と上記各補正値C 1, 2 との関係
から前記検出アンプを介して求められる荷重値が零とな
る補正値C e を予測し、この予測した補正値C e が上記補
正値C 1, 2 の間に位置するときに該予測した補正値C e
を前記検出アンプに設定する荷重値補正手段を設けたこ
とを特徴としている。
【0010】本発明の好ましい態様は請求項2に示すよ
うに、前記荷重値補正手段においては、前記予測した補
正値C e が前記検出アンプに設定し得る補正上下限値C
b, u から外れるとき、予測した補正値C e に所定の変位
±dを与えて新たな補正値C 1, 2 を求めて前記荷重値
が零となる補正値C e を予測し直すことで荷重値に対す
るゼロ補正を実行することを特徴としている。
【0011】また請求項3に記載するように、前記荷重
値補正手段においては、予測した補正値C e が上記補正
値C 1, 2 の間に位置するときに該補正値C 1, 2 を2分
する中間点を前記検出アンプに設定する補正値Cとして
求め、この補正値Cを設定したときに前記検出アンプか
ら得られる荷重値ADが所定の誤差範囲内にあるときに
前記補正値Cを前記検出アンプに設定し、前記荷重値A
Dが上記所定の誤差範囲から外れるときには、前記補正
値Cを新たな補正値C 1 またはC 2 として設定して前記補
正値Cを求め直すことを特徴とすることを特徴としてい
る。尚、前記荷重値補正手段を起動する押し釦等による
リセット操作により、荷重ピークホールド値および変位
カウンタのゼロリセットを同時に実行することが望まし
い。更に好ましくは請求項4に記載するように前記計測
制御部は、更に前記荷重値補正手段による自動補正が正
常に終了したときに完了音(例えばピッ)を発し、且つ
上記自動補正が失敗したときに警告音(例えばピッピ
ッ)を発する確認手段を備えることを特徴としている。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の一
実施形態に係る材料試験機について、特に材料試験機が
備える荷重値のゼロ補正機能について説明する。この発
明に係る材料試験機は、基本的には先に図5を参照して
説明したように試験片Sを装着して該試験片Sに荷重ま
たは変位を加える試験機本体1と、この試験機本体1に
組み込まれて前記試験片Sに加えられる荷重を検出する
荷重センサ2および該試験片Sに生じる変位を検出する
変位センサ3と、前記試験機本体1の作動を制御すると
共に上記各センサ2,3にてそれぞれ求められた荷重と
変位とを収集して前記試験片Sの材料特性を求める動力
計(計測制御部)4とを備えて構成される。
【0013】しかしてこの発明に係る材料試験機が特徴
とするところは、図1にデジタル表示パネル22の構成
例を示すように、従来一般的に設けられている荷重値ゼ
ロ補正用の調整器(可変抵抗器)を廃し、これに代わる
新たな操作器として荷重値のゼロ点を自動補正するため
の荷重オートゼロ用の押し釦(オートゼロスイッチ)2
8を設けると共に、上記荷重値の自動ゼロ補正と共に、
荷重ピークホールド値のゼロリセットおよび変位カウン
タのゼロリセットを同時に実行させるためのオールリセ
ット用の押し釦(オールリセットスイッチ)29を設け
た点にある。
【0014】尚、デジタル表示パネル22には従来の材
料試験機と同様に、荷重ピークホールド値をゼロリセッ
トするための押し釦(ピークリセットスイッチ)26、
および変位ストロークをゼロリセットするための押し釦
(ストロークリセットスイッチ)27がそれぞれ設けら
れる。これらの各押し釦(スイッチ)26,27,28,
29は、試験開始に先立ってそれぞれ独立に押圧操作さ
れるものであり、特にオールリセットスイッチ29は、
他の3つのスイッチ26,27,28を同時に押圧操作し
た場合と同じ役割を果たすものとなっている。
【0015】ここで前記各スイッチ26,27,28,2
9が担う機能、特にオートゼロスイッチ28またはオー
ルリセットスイッチ29の押圧操作に伴う荷重値の自動
ゼロ補正について図2を参照して説明する。動力計(計
測制御部)4に組み込まれたマイクロプロセッサ等から
なる制御装置は、ピークリセットスイッチ26が押圧
(ON)操作されたとき[ステップS1]、これを検出
して荷重ピーク値を保持しているレジスタ(図示せず)
をゼロにリセットする[ステップS2]。また上記制御
装置は、ストロークリセットスイッチ27が押圧(O
N)操作されたとき[ステップS3]、これを検出して
変位ストロークを保持しているレジスタ(図示せず)を
ゼロにリセットする[ステップS4]。これらの各レジ
スタのゼロリセットに伴い、デジタル表示パネル22上
に表示される荷重ピークホールド値および変位ストロー
ク値も当然のことながら[0]表示となる。
【0016】これに対してオートゼロスイッチ28、ま
たはオールリセットスイッチ29が押圧(ON)操作さ
れると[ステップS5,S6]、前記制御装置はこれを
検出して荷重値に対するゼロ補正処理を実行する。この
ゼロ補正処理は、試験機本体1における荷重を一定に保
った状態で、好ましくは試験機本体1に試験片Sを装着
しない状態で、つまり無荷重(無負荷)状態で前記荷重
センサ2により検出され、検出アンプを介して出力され
る荷重値を求めながら実行される。尚、検出アンプは、
例えば荷重に対する補正値をオフセットとして入力する
ことによりその出力(荷重値)を上記オフセットの大き
さ(量)だけシフトさせる機能を備えたもので、これに
より動力計4に取り込まれる荷重値の補正が行われる。
【0017】即ち、ゼロ補正処理は、例えば図3にその
概念を示すように荷重センサ2により求められる荷重に
対する補正値(検出アンプに与えるオフセット)をC1
(=0)としたときの第1の参考点における荷重値L1
(検出アンプの出力)と、上記補正値をC2にしたとき
の第2の参考点における荷重値L2とをそれぞれ求める
ことから開始される[ステップS7,S8]。そして上
記第1および第2の参考点をそれぞれ定める補正値C1,
C2と、当該参考点での荷重値L1,L2との関係から、勾
配法に従って前記検出アンプに設定するべくオフセット
(補正値)の予測値Ceを Ce =C1 −L1(C2−C1)/(L2−L1) として求める[ステップS9]。
【0018】しかる後、上述した如く求められた予測値
Ceが、検出アンプに設定可能なオフセットの補正下限
値Cbと補正上限値Cuとにより定められる範囲内に存在
するか否かを判定する[ステップS10]。上記予測値
Ceが上記オフセットの調整可能範囲を外れる場合に
は、最早、検出アンプに対するオフセット調整によって
ゼロ補正を行い得る限界を超えることになるので、荷重
に対する自動ゼロ補正が失敗に終わった旨を提示し、オ
ートゼロ処理を終了する[ステップS11]。この場
合、[ピッ,ピッ]等の警告音を出力ことが望ましい。
【0019】これに対して前述した如く求められた予測
値Ceが、前記補正下限値Cbと補正上限値Cuとの間に
ある場合、上記予測値Ceを以て荷重値に対する補正値
(オフセット)とし、これを検出アンプにセットしてオ
ートゼロ処理を終了しても良いが、ここではオートゼロ
処理の精度を高めるべく、更に次に示す処理を実行する
ものとなっている。
【0020】即ち、この場合には、前述した如く求めら
れた予測値Ce(ゼロクロス位置)が前述した第1およ
び第2の参考点C1,C2の間に存在するか否かを調べる
[ステップS12]。そして予測値Ceが第1および第
2の参考点C1,C2の間から外れる場合には、図4に示
すように上記予測値Ceに所定の変位±dを与え、これ
を新たな第1および第2の参考点C1(=Ce−d),C2
(=Ce+d)とする。しかる後、これらの新たに設定
された第1および第2の参考点C1,C2における荷重値
L1,L2をそれぞれ検出し[ステップS13]、前述し
たステップS9に示される予測値Ceの算出処理からの
手順を繰り返し実行する。
【0021】このようにして先に求められた予測値Ce
に基づいて第1および第2の新たな参考点C1,C2を設
定し、これらの新たな第1および第2の参考点C1,C2
の下で新たに予測値Ceを求めながら、その予測値Ceを
評価して行くことにより[ステップS9,S10,S1
2,S13]、演算精度等に起因する誤差を次第に小さ
くすることが可能となる。そしてこのような手順の下で
求められた予測値Ceのゼロクロス位置が前記第1およ
び第2の参考点C1,C2の間に位置することが確認され
たとき[ステップS12]、該第1および第2の参考点
C1,C2間を2分する中間点を検出アンプに与えるべき
補正値Cとして求め、このときの荷重値AD(検出アン
プの出力)を求める[ステップS14]。そしてこの荷
重値ADが予め設定された許容誤差±kの範囲内にある
か否かを判定し、具体的には上述したようにこのゼロ補
正に対する処理が無荷重(荷重=0)の状態で行われる
ことから、(−k≦AD≦+k)なる条件が満たされる
か否かを判定し[ステップS15]、この条件が満たさ
れる場合には自動ゼロ補正が完了として、オートゼロ処
理を終了する[ステップS16]。この場合、自動ゼロ
補正が正常に終了したことを示す、例えば[ピッ]なる
完了音を発するようにすることが望ましい。
【0022】これに対して上記荷重値ADが許容誤差±
kの範囲を外れている場合には[ステップS15]、前
述した予測値Ce(ゼロクロス点)が第1の参考点C1と
前記補正値C(第1および第2の参考点C1,C2間を2
分する中間点)との間にあるか、或いは第2の参考点C
2と前記補正値Cとの間にあるかを判定する[ステップ
S17,S18]。そして予測値Ce(ゼロクロス点)が
第1の参考点C1と前記補正値Cとの間に存在する場合
には、上記補正値Cを新たな第1の参考点C1として設
定し直し[ステップS19]、前述したステップS14
に示す荷重値ADを求める処理手続きからを繰り返し実
行する。逆に予測値Ce(ゼロクロス点)が第2の参考
点C2と前記補正値Cとの間に存在する場合には、上記
補正値Cを新たな第2の参考点C2として設定し直し
[ステップS20]、前述したステップS14に示す荷
重値ADを求める処理手続きからを繰り返し実行する。
【0023】尚、上述した如く第1および第2の参考点
C1,C2を修正しながら求められる予測値Ce(ゼロクロ
ス点)が、計算誤差等に起因して前記第1および第2の
参考点C1,C2の間から外れるような事態が生じた場合
には、これを検出した時点でオートゼロ処理が失敗に終
わった旨を提示し、その処理を終了する[ステップS2
1]。
【0024】かくして上述した如くオートゼロスイッチ
28またはオールリセットスイッチ29が押圧操作され
たときに起動されて、荷重センサ2により検出される荷
重に対するゼロ補正を自動的に実行する自動ゼロ補正機
能を備えた材料試験機によれば、従来のように調整器
(可変抵抗器)25を手回しによりマニュアル操作して
ゼロ補正を実行する必要がない。そしてオートゼロスイ
ッチ28またはオールリセットスイッチ29を押圧操作
すると言う、単純な操作だけで自動的に荷重値に対する
ゼロ補正を行い得る。特にオールリセットスイッチ29
を押圧操作した場合には、上述した荷重値の自動ゼロ補
正と共に、荷重ピークホールド値のゼロリセットおよび
変位カウンタのゼロリセットを一括して行うことがで
き、材料試験を実行する上での操作の簡素化を図り得
る。
【0025】特に荷重ピークホールド値のゼロリセット
および変位カウンタのゼロリセットは、試験の開始に先
立って必ず行わなければならないものであるから、オー
トゼロスイッチ28の押圧操作により、上記荷重ピーク
ホールド値および変位カウンタのゼロリセットを含めて
荷重値の自動ゼロ補正を一括して起動するようにすれ
ば、多数の試験片Sを繰り返し試験する場合であって
も、荷重値のゼロ補正をし忘れる虞がなくなり、その計
測精度を十分に高く維持することが可能となる。
【0026】尚、本発明は上述した実施形態に限定され
るものではない。例えば実施形態においては図2に示す
処理手順に従って荷重値に対するゼロ補正を行うべく補
正値C(検出アンプに対するオフセット)を求めたが、
補正値Cを仮設定しながらそのときの荷重値ADを評価
し、そのずれの程度によって上記補正値Cを逐次修正し
ていく等の、その他の手法を採用することも勿論可能で
ある。
【0027】また変位センサ3の出力に代えて前記伸び
計5の出力を用いてゼロ補正を実行することもできる。
この場合には、その補正モードを図示しないスイッチ等
により切り替えてゼロ補正を同様に実行するようにすれ
ば良い。その他、本発明はその要旨を逸脱しない範囲で
種々変形して実施することができる。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように本発明に係る材料試
験機によれば、リセット操作により起動されて試験片に
加えられる実荷重と荷重センサにて求められる荷重値と
の差を自動補正する荷重値補正手段を備えるので、例え
ば押し釦スイッチの押圧操作だけで簡単にゼロ補正を実
行することができ、環境変化に拘わることなくその計測
精度を高く維持することができる。
【0029】特に荷重値に対する自動ゼロ補正と同時に
荷重ピークホールド値および変位カウンタのゼロリセッ
トを一括して起動するように構成することで、試験開始
に先立つ上記初期設定処理操作の簡素化を図ると共に、
初期設定のし忘れを未然に防ぐことができる等の効果が
奏せられる。また上記自動ゼロ補正の完了と失敗を報知
するので、その確認を容易に行い得る等の効果が奏せら
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る材料試験機における
デジタル表示パネルの構成例を示す図。
【図2】本発明の一実施形態に係る荷重値の自動ゼロ補
正の処理手順を示す図。
【図3】荷重値の自動ゼロ補正を実行する上での予測点
Ceの算出原理を示す図。
【図4】荷重値の自動ゼロ補正に用いられる予測点Ce
に対する修正処理の原理を示す図。
【図5】材料試験機の概略構成を示す図。
【図6】試験片に加えられる実荷重と荷重センサにて求
められる荷重値との差(ドリフト)を示す図。
【図7】従来の材料試験機における、荷重値ゼロ補正用
の調整器を備えたデジタル表示パネルの構成例を示す
図。
【符号の説明】
1 試験機本体 2 荷重センサ 3 変位センサ 4 動力計(計測制御部) 22 デジタル表示パネル 26 ピークリセットスイッチ(荷重ピークホールド値
のリセット用) 27 ストロークリセットスイッチ(変位ストロークの
リセット用) 28 オートゼロスイッチ(荷重値のゼロ補正用) 29 オールリセットスイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−133037(JP,A) 特開 昭62−167432(JP,A) 特開 昭60−25439(JP,A) 特開 平9−257648(JP,A) 特開 平9−113431(JP,A) 特開 平7−286949(JP,A) 特開 平3−63542(JP,A) 特開 平3−48132(JP,A) 実開 昭63−94302(JP,U) 実開 平5−30756(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 3/00 - 3/62 JICSTファイル(JOIS)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試験片に荷重または変位を加える試験機
    本体と、この試験機本体に組み込まれて前記試験片に加
    えられた荷重を検出する荷重センサと、前記試験片の変
    位を計測する変位センサと、前記荷重センサにより検出
    された荷重値を補正して出力する機能を備えた検出アン
    プと、前記試験機本体の作動を制御すると共に前記検出
    アンプおよび変位センサを介してそれぞれ求められた荷
    重と変位とを収集して前記試験片の材料特性を求める計
    測制御部とを具備し、 前記計測制御部は、リセット操作により起動されて前記
    試験片に加えられる実荷重を零とした状態において、前
    記検出アンプに互いに異なる補正値C 1, 2 与えたとき
    に該検出アンプを介してそれぞれ求められる荷重値L 1,
    2 と上記各補正値C 1, 2 との関係から前記検出アンプ
    を介して求められる荷重値が零となる補正値C e を予測
    し、この予測した補正値C e が上記補正値C 1, 2 の間に
    位置するときに該予測した補正値C e を前記検出アンプ
    に設定する荷重値補正手段を備えることを特徴とする材
    料試験機。
  2. 【請求項2】 前記荷重値補正手段は、前記予測した補
    正値Ceが前記検出アンプに設定し得る補正上下限値C
    b,Cuから外れるとき、予測した補正値Ceに所定の変位
    ±dを与えて新たな補正値C1,C2を求めて前記荷重値
    が零となる補正値Ceを予測し直すことを特徴とする請
    求項1に記載の材料試験機。
  3. 【請求項3】 前記荷重値補正手段は、予測した補正値
    e が上記補正値C 1, 2 の間に位置するときに該補正値
    1, 2 を2分する中間点を前記検出アンプに設定する
    補正値Cとして求め、この補正値Cを設定したときに前
    記検出アンプから得られる荷重値ADが所定の誤差範囲
    内にあるときに前記補正値Cを前記検出アンプに設定
    し、前記荷重値ADが上記所定の誤差範囲から外れると
    きには前記補正値Cを新たな補正値C 1 またはC 2 として
    設定して前記補正値Cを求め直すことを特徴とする請求
    項1に記載の材料試験機。
  4. 【請求項4】 前記計測制御部は、更に前記荷重値補正
    手段による自動補正が正常に終了したときに完了音を発
    し、上記自動補正が失敗したときに警告音を発する確認
    手段を備えることを特徴とする請求項1に記載の材料試
    験機。
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