JP3526142B2 - 光学式ピックアップ装置 - Google Patents

光学式ピックアップ装置

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JP3526142B2 JP18937096A JP18937096A JP3526142B2 JP 3526142 B2 JP3526142 B2 JP 3526142B2 JP 18937096 A JP18937096 A JP 18937096A JP 18937096 A JP18937096 A JP 18937096A JP 3526142 B2 JP3526142 B2 JP 3526142B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光ディスク等の光
学式記録媒体への映像信号、音声信号、或いはコンピュ
ータデータ信号等の情報信号の書き込み、又は読み取り
を行なう光ピックアップ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】音声信号だけでなく映像信号やコンピュ
ータデータを含んだ情報信号の光ディスクへの高密度記
録の研究が進んでいる。例えば、音声信号のみを記録し
た公知のコンパクトディスクの大きさの光ディスクに2
時間程度の映画の映像信号を含んだ情報信号を記録する
ならば、光ディスクの記録密度はかなり高密度にしなけ
ればならない。高密度記録のためには情報信号を記録す
るトラック間隔を小さくすることが考えられる。トラッ
ク間隔、すなわちトラックピッチを小さくした場合、問
題となることは情報信号に混入するクロストーク量が増
大して再生情報信号の品質を劣化させることである。特
に、光ディスクが光軸に対して傾いた場合には一方の隣
接トラックからのクロストーク量が増大して良好な信号
再生ができないことが生ずる。
【0003】従来のピックアップ装置はトラックピッチ
が大きく設定された光ディスクに記録された情報信号な
らば良好に読み取ることができるが、高記録密度のため
トラックピッチを小さくした光ディスクからクロストー
クによる悪影響を受けることなく情報信号を良好に読み
取ることは不可能である。しかしながら、トラックピッ
チの大きい光ディスクであっても上記したように光ディ
スクが光軸に対して傾いた場合には一方の隣接トラック
からのクロストーク量が増大する。よって、従来のピッ
クアップ装置においてはディスクの傾きを検出するディ
スク傾き検出器を備え、そのディスク傾き検出器で検出
された傾き検出量に応じて光ディスクへの光軸を制御す
ることが行なわれていた。
【0004】図1は従来のピックアップ装置に用いられ
ているディスク傾き検出器を示している。このディスク
傾き検出器において、発光ダイオード11はディスク傾
き検出用のビーム光をディスク12に対して発生し、受
光器13,14は発光ダイオード11を挟んでディスク
半径方向に設けられ、ディスク12からの反射光を各々
受光する。受光器13,14の各受光レベル信号は差動
増幅器15に供給され、その差分が取られる。例えば、
図においてディスク12の右側が下がるように傾くと、
受光器13の出力レベルが大きくなり、受光器14の出
力レベルは小さくなるので、このレベル差からディスク
の傾きを検出できる。差動増幅器15の出力信号はピッ
クアップ全体の傾き調整する駆動機構に供給され、ディ
スク傾き検出器で検出された傾きを補正するようにピッ
クアップ全体の傾きが自動調整される。
【0005】しかしながら、このような傾き検出器およ
び駆動機構はピックアップ装置を大型化させるので、ピ
ックアップ自体の高速移動が困難となり、この結果、目
標トラックに対する高速アクセスが難しくなるという欠
点があった。また、傾き検出器はその設置の角度を正確
に調整する必要があるため、装置の組立段階で手間がか
かるという欠点があった。更に、傾き検出器の出力から
隣接するトラックからのクロストークのバランスをとる
ことはできても、傾き検出器ではクロストークの量その
ものを測定できないので、トラック間隔を極めて小さく
することはできなかった。また、これに対して、トラッ
クにクロストークを測定するためのマークを予め記録し
ておく方法が提案されている。しかしながら、このよう
なマークはユーザが記録する情報に無関係にディスク記
録容量のうちの一定の容量を使ってしまうので、ディス
クに記録できる容量が減少するという欠点があった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記した点
に鑑みてなされたものであり、その目的とするところ
は、1トラックに対する読取信号へのその隣接トラック
からのクロストークバランスを、特別な信号を記録す
ることなくそれらトラックに対する読取信号から適切に
検出する光学式ピックアップ装置を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の光学式ピックア
ップ装置は、記録媒体のトラック上に記録された信号を
光学的に読み取る光学式ピックアップ装置であって、記
録媒体上の隣接する少なくとも3トラック各々の記録信
号を同時並行的に個別にかつ光学的に読み取って3トラ
ックのうちの一端、中央及び他端のトラックに対する各
読取信号値を第1、第2及び第3読取信号値として生成
する信号読取手段と、第1及び第3読取信号値を個別に
第1閾値及び第1閾値より大である第2閾値と比較する
比較手段と、第1読取信号値が第1閾値より小さくかつ
第3読取信号値が第2閾値より大きい時点に第1ゲート
信号を発生する手段と、第1読取信号値が第2閾値より
大きくかつ第3読取信号値が第1閾値より小さい時点に
第2ゲート信号を発生する手段と、第1ゲート信号の発
生時の第2読取信号値と第2ゲート信号の発生時の第2
読取信号値との差分を第2読取信号へのクロストークの
バランスレベルを示す値として生成するクロストークバ
ランス検出手段とを有することを特徴としている。
【0008】
【0009】本発明の光学式ピックアップ装置は、記録
媒体のトラック上に記録された信号を光学的に読み取る
光学式ピックアップ装置であって、記録媒体上の隣接す
る少なくとも3トラック各々の記録信号を同時並行的に
個別にかつ光学的に読み取って3トラックのうちの一
端、中央及び他端のトラックに対する各読取信号値を第
1、第2及び第3読取信号値として生成する信号読取手
段と、第1及び第3読取信号値を個別に第1閾値及び第
1閾値より大である第2閾値と比較する比較手段と、第
1読取信号値が第1閾値より小さくかつ第3読取信号値
が第2閾値より大きい時点に第1ゲート信号を発生する
手段と、第1読取信号値が第2閾値より大きくかつ第3
読取信号値が第1閾値より小さい時点に第2ゲート信号
を発生する手段と、第1ゲート信号の発生時の第2読取
信号値と第2ゲート信号の発生時の第2読取信号値との
差分を第2読取信号へのクロストークのバランスレベル
を示す値として生成するクロストークバランス検出手段
と、第1読取信号値が第2閾値より大きくかつ第3読取
信号値が第2閾値より大きい時点に第3ゲート信号を発
生する手段と、第1読取信号値が第1閾値より小さくか
つ第3読取信号値が第1閾値より小さい時点に第4ゲー
ト信号を発生する手段と、第3ゲート信号の発生時の第
2読取信号値と第4ゲート信号の発生時の第2読取信号
値との差分を第2読取信号へのクロストーク量を示す値
として生成するクロストーク量検出手段とを有すること
を特徴としている。また、本発明の光学式ピックアップ
装置は、記録媒体のトラック上に記録された信号を光学
的に読み取る光学式ピックアップ装置であって、記録媒
体上の隣接する3トラック各々の記録信号を3ビームに
より同時に個別にかつ光学的に読み取って3トラックの
うちの先行読取の一端、中央及び遅れ読取の他端のトラ
ックに対する各読取信号値を第1、第2及び第3読取信
号値として生成する信号読取手段と、第1読取信号値が
第1閾値より小であるとき第5ゲート信号を発生する第
1比較手段と、第1読取信号値第1閾値より大である
第2閾値より大であるとき第6ゲート信号を発生する第
2比較手段と、第5及び第6ゲート信号を個別に遅延さ
せる遅延手段と、遅延手段によって遅延された第5ゲー
ト信号の発生時の第2読取信号値を保持出力する第5サ
ンプルホールド回路と、遅延手段によって遅延された第
6ゲート信号の発生時の第2読取信号値を保持出力する
第6サンプルホールド回路と、第3読取信号値が第2閾
値より大であるとき第5サンプルホールド回路の保持出
力値を得て、第3読取信号値が第1閾値より小であると
き第6サンプルホールド回路の保持出力値を得る選択手
段と、選択手段によって得られた第5及び第6サンプル
ホールド回路の各保持出力値の差分を第2読取信号への
クロストークのバランスレベルを示す値として生成する
クロストークバランス検出手段とを有することを特徴と
している。
【0010】
【0011】本発明の光学式ピックアップ装置は、記録
媒体のトラック上に記録された信号を光学的に読み取る
光学式ピックアップ装置であって、記録媒体上の隣接す
る3トラック各々の記録信号を3ビームにより同時に個
別にかつ光学的に読み取って3トラックのうちの先行読
取の一端、中央及び遅れ読取の他端のトラックに対する
各読取信号値を第1、第2及び第3読取信号値として生
成する信号読取手段と、第1読取信号値が第1閾値より
小であるとき第5ゲート信号を発生する第1比較手段
と、第1読取信号値第1閾値より大である第2閾値よ
り大であるとき第6ゲート信号を発生する第2比較手段
と、第5及び第6ゲート信号を個別に遅延させる遅延手
段と、遅延手段によって遅延された第5ゲート信号の発
生時の第2読取信号値を保持出力する第5サンプルホー
ルド回路と、遅延手段によって遅延された第6ゲート信
号の発生時の第2読取信号値を保持出力する第6サンプ
ルホールド回路と、第3読取信号値が第2閾値より大で
あるとき第5サンプルホールド回路の保持出力値を得
て、第3読取信号値が第1閾値より小であるとき第6サ
ンプルホールド回路の保持出力値を得る選択手段と、選
択手段によって得られた第5及び第6サンプルホールド
回路の各保持出力値の差分を第2読取信号へのクロスト
ークのバランスレベルを示す値として生成するクロスト
ークバランス検出手段と、選択手段によって得られた第
5及び第6サンプルホールド回路の各保持出力値の差分
を第2読取信号へのクロストーク量を示す値として生成
するクロストーク量検出手段とを有することを特徴とし
ている。
【0012】本発明の光学式ピックアップ装置は、記録
媒体のトラック上に記録された信号を光学的に読み取る
光学式ピックアップ装置であって、記録媒体上の1トラ
ックの記録信号を光学的に読み取って第1読取信号値と
して出力する信号読取手段と、信号読取手段から出力さ
れた第1読取信号値を所定の周期で記憶するメモリと、
信号読取手段による現読取地点から既に読み取った側の
1トラック及び2トラック分だけ隣の各読取地点に対応
する各読取信号値をメモリに記憶された複数の第1読取
信号値から第2及び第3読取信号値として読み出す手段
と、第1及び第3読取信号値を個別に第1閾値及び第1
閾値より大である第2閾値と比較する比較手段と、第1
読取信号値が第1閾値より小さくかつ第3読取信号値が
第2閾値より大きい時点に第1ゲート信号を発生する手
段と、第1読取信号値が第2閾値より大きくかつ第3読
取信号値が第1閾値より小さい時点に第2ゲート信号を
発生する手段と、第1ゲート信号の発生時の第2読取信
号値と第2ゲート信号の発生時の第2読取信号値との差
分を第2読取信号へのクロストークのバランスレベルを
示す値として生成するクロストークバランス検出手段と
を有することを特徴とする光学式ピックアップ装置。
【0013】
【0014】更に、本発明の光学式ピックアップ装置
は、記録媒体のトラック上に記録された信号を光学的に
読み取る光学式ピックアップ装置であって、記録媒体上
の1トラックの記録信号を光学的に読み取って第1読取
信号値として出力する信号読取手段と、信号読取手段か
ら出力された第1読取信号値を所定の周期で記憶するメ
モリと、信号読取手段による現読取地点から既に読み取
った側の1トラック及び2トラック分だけ隣の各読取地
点に対応する各読取信号値をメモリに記憶された複数の
第1読取信号値から第2及び第3読取信号値として読み
出す手段と、第1及び第3読取信号値を個別に第1閾値
及び第1閾値より大である第2閾値と比較する比較手段
と、第1読取信号値が第1閾値より小さくかつ第3読取
信号値が第2閾値より大きい時点に第1ゲート信号を発
生する手段と、第1読取信号値が第2閾値より大きくか
つ第3読取信号値が第1閾値より小さい時点に第2ゲー
ト信号を発生する手段と、第1ゲート信号の発生時の第
2読取信号値と第2ゲート信号の発生時の第2読取信号
値との差分を第2読取信号へのクロストークのバランス
レベルを示す値として生成するクロストークバランス検
出手段と、第ゲート信号の発生時の第2読取信号値と
ゲート信号の発生時の第2読取信号値との差分を第
2読取信号へのクロストーク量を示す値として生成する
クロストーク量検出手段とを有することを特徴としてい
る。
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面を参
照しつつ詳細に説明する。図2は本発明による光ディス
クプレーヤに用いられる光学式ピックアップ装置の光学
系を示している。このピックアップ装置において、光源
21は図示しない駆動回路により駆動されてレーザ光を
発射し、光源21から発射されたレーザ光はビームスプ
リッタ22によって反射された後、対物レンズ24に到
達する。対物レンズ24はレーザビームを光ディスク2
6の記録面に収束させる。光ディスク26の記録面にお
いては3トラック以上のトラックが照射される。光ディ
スク16の記録面で反射した光ビーム、すなわち反射光
は対物レンズ24で平行レーザビームにされた後、ビー
ムスプリッタ22を直線的に通過し、受光器27に到達
する。
【0022】受光器27は、図3に示すように3つの受
光素子34〜36を有し、それらの受光素子34〜36
はディスク半径方向に所定の間隔を置いて直線的に並べ
られている。光ディスク26上の読み取るべき1トラッ
クのトラック像(ピット像)が受光素子35に形成され
るとき、その1トラックの隣接トラック各々のトラック
像が受光素子34,36に形成されるように受光素子3
4〜36間の間隔は定められている。
【0023】図4は受光器27の出力に接続されている
クロストーク検出回路を示している。このクロストーク
検出回路においては、受光素子35にインバータ49が
接続されている。インバータ49は受光素子35の出力
レベルを反転させる。受光素子34には2つの比較器4
1,43が接続され、受光素子36には2つの比較器4
2,44が接続されている。比較器41は受光素子34
の出力レベルと第1閾値Th1とを比較し受光素子34
の出力レベル<Th1の時、高レベルの出力信号を出力
する。比較器42は受光素子36の出力レベルと第1閾
値Th1とを比較し受光素子36の出力レベル<Th1
の時、高レベルの出力信号を出力する。比較器43は受
光素子34の出力レベルと第2閾値Th2とを比較し受
光素子34の出力レベル>Th2の時、高レベルの出力
信号を出力する。比較器44は受光素子36の出力レベ
ルと第2閾値Th2とを比較し受光素子36の出力レベ
ル>Th2の時、高レベルの出力信号を出力する。比較
器41〜44の出力にはAND回路45〜48からなる
ロジック回路が形成されている。AND回路45は比較
器41,42の出力レベルの論理積をとり、AND回路
46は比較器41,44の出力レベルの論理積をとり、
AND回路47は比較器42,43の出力レベルの論理
積をとり、AND回路48は比較器43,44の出力レ
ベルの論理積をとる。
【0024】AND回路45〜48の各出力にはサンプ
ルホールド(S/H)回路51〜54が接続されてい
る。サンプルホールド回路51はAND回路45の高レ
ベル信号出力である第4ゲート信号に応じてインバータ
49の出力信号を保持し、サンプルホールド回路52は
AND回路48の高レベル信号出力である第3ゲート信
号に応じて受光素子35の出力信号を保持し、サンプル
ホールド回路53はAND回路46の高レベル信号出力
である第1ゲート信号に応じて受光素子35の出力信号
を保持し、サンプルホールド回路54はAND回路47
の高レベル信号出力である第2ゲート信号に応じてイン
バータ49の出力信号を保持する。サンプルホールド回
路51,52には積分加算回路55が接続され、サンプ
ルホールド回路53,54には積分加算回路56が接続
されている。積分加算回路55はサンプルホールド回路
51,52の出力値を加算して更に積分することにより
クロストーク量を得る。積分加算回路56はサンプルホ
ールド回路53,54の出力値を加算して更に積分する
ことによりクロストークバランスレベルを得る。
【0025】図5は光ディスク26としてディジタルビ
デオディスクを用いた場合に例えば、受光素子35から
得られる読取信号の測定波形、すなわちアイパターン例
を示している。このアイパターンから分かることは、光
ディスク26に形成された長さの異なるピット間では空
間周波数伝達特性の違いからそれら読取信号振幅が互い
に異なっていることである。従って、この振幅が互いに
異なる点を考慮して、上記した第1閾値Th1及び第2
閾値Th2は設定される。すなわち、図5に示すように
第1閾値Th1は最も短いピットに対する振幅値の大き
さより大きく設定され、第2閾値Th2は第1閾値Th
1より大きい値に設定されている。図5の場合、第1閾
値Th1及び第2閾値Th2各々の絶対値は互いに等し
い。なお、ピット長に応じて読取信号振幅が互いに異な
ること自体はコンパクトディスク等の他の光ディスクで
も同様である。
【0026】上記した構成のクロストーク検出回路の動
作として、先ずクロストークバランスレベルの検出動作
について説明する。受光素子36がトラック上のランド
部からの反射光を受光し、受光素子35がトラック上の
ピット部からの反射光を受光すると、ランド部からの反
射光の方がピット部からの反射光よりも明るいので、受
光素子34の出力レベルが第1閾値Th1より小さく、
受光素子36の出力レベルが第2閾値Th2より大きく
なる。これにより、比較器41,44の各出力レベルは
高レベルとなり、比較器42,43の各出力レベルは低
レベルとなるので、AND回路46の出力レベルが高レ
ベルとなり、他のAND回路45,47,48の各出力
レベルは低レベルとなる。このときにはAND回路46
の高レベル出力、すなわち第1ゲート信号に応答してサ
ンプルホールド回路53が活性化され、サンプルホール
ド回路53は受光素子35の出力信号を保持出力する。
この保持出力は積分加算回路56に供給される。
【0027】一方、受光素子34がトラック上のランド
部からの反射光を受光し、受光素子36がトラック上の
ピット部からの反射光を受光すると、受光素子34の出
力レベルが第2閾値Th2より大きく、受光素子36の
出力レベルが第1閾値Th1より小さくなる。これによ
り、比較器42,43の各出力レベルは高レベルとな
り、比較器41,44の各出力レベルは低レベルとなる
ので、AND回路47の出力レベルが高レベルとなり、
他のAND回路45,46,48の各出力レベルは低レ
ベルとなる。このときにはAND回路47の高レベル出
力、すなわち第2ゲート信号に応答してサンプルホール
ド回路54が活性化され、サンプルホールド回路54は
受光素子35の出力信号のインバータ49による反転信
号を保持出力する。この保持出力は積分加算回路56に
供給される。
【0028】積分加算回路56はサンプルホールド回路
53,54から各々供給される信号を積分し、その積分
結果を加算して出力する。この動作が連続的に行なわれ
るので、サンプルホールド回路53,54から各々供給
される信号レベルの平均値が積分加算回路56では加算
されることになる。インバータ49が設けられているの
で、実際には受光素子34の出力レベルが第1閾値Th
1より小さく、受光素子36の出力レベルが第2閾値T
h2より大きくなるときと、受光素子34の出力レベル
が第2閾値Th2より大きく、受光素子36の出力レベ
ルが第1閾値Th1より小さくなるときの受光素子35
の出力信号の平均値の差がとられていることになる。
【0029】クロストークバランスがとれている場合に
は、受光素子34の出力レベルが第1閾値Th1より小
さくかつ受光素子36の出力レベルが第2閾値Th2よ
り大きくなるときと、受光素子34の出力レベルが第2
閾値Th2より大きくかつ受光素子36の出力レベルが
第1閾値Th1より小さくなるときとの割合がほぼ等し
くなるので、積分加算回路56の加算出力はほぼ0の小
さい値となる。しかしながら、クロストークバランスが
とれていない場合には、例えば、受光素子35へのクロ
ストーク量が受光素子34に対するトラックからのもの
が受光素子36に対するトラックからよりも多いなら
ば、受光素子34がトラック上のランド部からの反射光
を受光し、受光素子36がトラック上のピット部からの
反射光を受光しているときに、それとは逆のときに比べ
て受光素子35はクロストークによる影響を受けてその
インバータ49の出力レベルの平均値が増大したことに
なり、積分加算回路56の加算出力は負に大きくなる。
一方、受光素子35へのクロストーク量が受光素子36
に対するトラックからのものが受光素子34に対するト
ラックからよりも多いならば、受光素子36がトラック
上のランド部からの反射光を受光し、受光素子34がト
ラック上のピット部からの反射光を受光しているとき
に、それとは逆のときに比べて受光素子35はクロスト
ークによる影響を受けて受光素子35の出力レベルの平
均値が増大したことになり、積分加算回路56の加算出
力は正に大きくなる。
【0030】すなわち、積分加算回路56の加算出力は
クロストーク量のアンバランスを示しており、この値か
ら光ディスク26の傾きによるクロストークの影響を知
ることができる。次に、クロストーク検出回路のクロス
トーク量の検出動作について説明する。受光素子34が
トラック上のランド部からの反射光を受光し、受光素子
36もトラック上のランド部からの反射光を受光する
と、受光素子34,36の各出力レベルが第2閾値Th
2より大きくなる。これにより、比較器43,44の各
出力レベルは高レベルとなり、比較器41,42の各出
力レベルは低レベルとなるので、AND回路48の出力
レベルが高レベルとなり、他のAND回路45〜47の
各出力レベルは低レベルとなる。このときにはAND回
路48の高レベル出力、すなわち第3ゲート信号に応答
してサンプルホールド回路52が活性化され、サンプル
ホールド回路52は受光素子35の出力信号を保持出力
する。この保持出力は積分加算回路55に供給される。
【0031】受光素子34がトラック上のピット部から
の反射光を受光し、受光素子36もトラック上のピット
部からの反射光を受光すると、受光素子34,36の各
出力レベルが第1閾値Th1より小さくなる。これによ
り、比較器43,44の各出力レベルは低レベルとな
り、比較器41,42の各出力レベルは高レベルとなる
ので、AND回路45の出力レベルが高レベルとなり、
他のAND回路46〜48の各出力レベルは低レベルと
なる。このときにはAND回路45の高レベル出力、す
なわち第4ゲート信号に応答してサンプルホールド回路
51が活性化され、サンプルホールド回路51は受光素
子35の出力信号のインバータ49による反転信号を保
持出力する。この保持出力は積分加算回路55に供給さ
れる。
【0032】積分加算回路55はサンプルホールド回路
51,52から各々供給される信号を積分し、その積分
結果を加算して出力する。この動作が連続的に行なわれ
るので、サンプルホールド回路51,52から各々供給
される信号レベルの平均値が積分加算回路55では加算
されることになる。インバータ49が設けられているの
で、実際には受光素子34,36の各出力レベルが第2
閾値Th2より大きいときと、受光素子34,36の出
力レベルが第1閾値Th1より小さいときの受光素子3
5の出力信号の平均値の差がとられていることになる。
受光素子35の受光にクロストークがなければ、隣接ト
ラックについての明暗に拘らずその平均値は等しくなる
ので、差はほぼ0となるが、クロストークがある場合に
は連接トラックによる明るさにより受光素子35の受光
に影響を与える。よって、積分加算回路55の加算出力
はその明るさによるクロストーク量を示すことになる。
【0033】なお、受光素子35から得られる読取信号
のアイパターンが図5に示したアイパターンとは違って
アイ開口に対して非対称な場合にはインバータ49の出
力信号に適当な係数を乗算して補正することができる。
図4に示したクロストーク検出回路においては、インバ
ータ49によって受光素子35の出力信号を反転させた
後、サンプルホールド回路51,54に供給しているの
で、積分加算回路55,56では供給される双方の信号
を加算することにより結果的に減算していることになっ
ているが、インバータ49を設ける代わりに、図6に示
すように、受光素子35の出力信号をサンプルホールド
回路51〜54全てにそのまま供給し、サンプルホール
ド回路51〜54の出力信号を積分回路57〜60に供
給し、差動増幅器88,89で減算するようにしても良
いことは明らかである。
【0034】図7は上記したクロストーク検出回路から
得られるクロストーク量及びクロストークバランスレベ
ルに応じてクロストークを除去するクロストーク除去機
能を有するピックアップ装置を示している。このピック
アップ装置において、受光器61は5つの受光素子を有
し、それらの受光素子はディスク半径方向に所定の間隔
を置いて直線的に並べられている。光ディスクの記録面
においては光源(図示せず)から発せられた光ビームが
ディスク半径方向に5トラック以上のトラックに照射さ
れ、その反射光が受光器61の5つの受光素子に到達
し、各受光素子には連続する5トラックのうちの1トラ
ックずつトラック像が形成される。受光器61の出力に
は逆行列演算回路62が接続されている。逆行列演算回
路62はクロストーク検出回路64から出力されるクロ
ストーク量及びクロストークバランスレベルを用いて受
光器61の出力信号を逆行列変換する。逆行列演算回路
62の出力には信号抽出回路63が接続されている。信
号抽出回路63は逆行列演算回路62の演算結果の信号
1〜p5のうちの3つの信号p2,p3,p4を抽出して
クロストーク検出回路64に供給する。クロストーク検
出回路64は例えば、図4に示した構成を有する。
【0035】受光器61の各受光素子から出力される信
号をその配置順でs1〜s5とし、またクロストーク検出
回路64から出力されるクロストーク量をa、クロスト
ークバランスレベルをcとすると、逆行列演算回路62
の演算結果の信号p1〜p5との間に式(1)で示す行列
関係がある。なお、ここでは受光器61にトラック像と
して形成される5トラック以外のトラックからのクロス
トークの影響は無視する。
【0036】
【数1】 受光器61の出力信号s1〜s5、クロストーク検出回路
64の出力信号a,c、及び逆行列演算回路62の出力
信号p1〜p5の行列をベクトルS,C,Pとすると、そ
の間には
【0037】
【数2】S=C・P という関係がある。受光器61の出力信号s1〜s5から
ディスクに記録された元の信号を復元するには、行列C
の逆行列C-1を求め、
【0038】
【数3】P=C-1・S を計算すればよい。これは、実際にはaとcから求まる
係数によって、受光器61の各出力信号s1〜s5の一次
結合を作ることと等価である。逆行列演算回路62の逆
行列演算結果の信号p1〜p5のうちの3つの信号p2
3,p4が信号抽出回路63で抽出されてクロストーク
検出回路64に適用される。クロストーク検出回路64
で得られたクロストーク量a及びクロストークバランス
レベルcを逆行列演算回路62にフィードバックしてク
ロストーク量a及びクロストークバランスレベルcが減
少するようにクロストーク除去制御が行なわれる。
【0039】この逆行列演算を行なう実施例を述べれ
ば、これはクロストーク量に応じて隣接トラック信号を
中央トラックの信号から減算することであり、これはV
CA(電圧制御増幅器)を用いて構成することができ
る。この構成例を図8に示す。図8において、111は
上記構成によって検出したクロストーク量とクロストー
クバランスの差分をとる差動増幅器であり、112は同
じくこれらの合計をとる加算器である。いま、一方の隣
接トラックに対する読取信号が供給される入力2からの
クロストーク量C2と、他方の隣接トラックに対する読
取信号が供給される入力3からのクロストーク量C3の
和C2+C3が差動増幅器111及び加算器112各々
の一方の入力に供給され、このバランスC2−C3が差
動増幅器111及び加算器112各々の他方の入力に供
給されるとすれば、これらを加算した信号はC2を表
し、これらの差分はC3の大きさを表す。よって、電圧
制御差動増幅器113,114によって118の中央ト
ラックの検出信号からそれぞれの隣接トラックの信号を
ゲート調整器121,122によって適正な比率によっ
て減算することにより、クロストークが取り除かれる。
ここで、この信号をクロストーク検出回路115によっ
て再び調べるようなサーボ系を構成すると、電圧制御差
動増幅器114の出力で、クロストーク量及びバランス
が0となるような信号が得られる。この信号を復調回路
に送出することにより、クロストーク量が変化してもこ
れを除去した信号を常に得ることができる。
【0040】なお、受光器61の出力信号中のs3の信
号だけ逆行列演算回路62にてクロストーク除去の演算
を行い、s2,p3,s4の信号を入力信号としてクロス
トーク検出回路64を動作させることも可能である。図
9は本発明の実施例として3ビーム方式のピックアップ
装置のクロストーク検出回路を示している。このクロス
トーク検出回路はピックアップ装置の光学系として3ビ
ーム方式のものを用いた場合に適用可能であり、ピック
アップ装置の光学系には3つの受光素子71〜73が備
えられている。受光素子71〜73はディスク上に3つ
の互いに隣接する3つのトラックに3ビームにより各々
照射されたスポット光の反射光を受光するように配置さ
れている。ディスク上には図10に示すように、3つの
スポット光65〜67が形成され、スポット光66は3
つのトラックのうちの中央に位置する1トラックに形成
され、スポット光65はその1トラックに隣接する2つ
の隣接トラックの一方においてスポット光66より先行
した位置に形成され、スポット光67はその1トラック
に隣接する2つの隣接トラックの他方においてスポット
光66より遅れた位置に形成される。受光素子71はス
ポット光65の反射光を受光し、受光素子72はスポッ
ト光66の反射光を受光し、受光素子73はスポット光
67の反射光を受光する。
【0041】かかるクロストーク検出回路においては、
受光素子71の出力には2つの比較器74,75が接続
されている。比較器74は受光素子71の出力レベルと
第1閾値Th1とを比較し受光素子71の出力レベル<
Th1の時、高レベルの出力信号を出力する。比較器7
5は受光素子71の出力レベルと第2閾値Th2とを比
較し受光素子71の出力レベル>Th2の時、高レベル
の出力信号を出力する。比較器74,75の各出力には
遅延素子76,77が接続されている。遅延素子76,
77はディスク接線方向におけるスポット光65,66
間又はスポット光66,67間の距離Lだけスポット光
65〜67が移動する時間に相当する。遅延素子76の
出力にはサンプルホールド(S/H)回路78が接続さ
れ、遅延素子77にはサンプルホールド回路79が接続
されている。サンプルホールド回路78は遅延素子76
の出力信号に応じて受光素子72の出力レベルを保持
し、その保持出力をセレクタ80に供給し、サンプルホ
ールド回路79は遅延素子77の出力信号に応じて受光
素子72の出力レベルを保持し、その保持出力をセレク
タ81に供給する。セレクタ80,81各々は入力IN
にて遅延素子76,77からの遅延された受光素子72
の出力信号を入力し、受光素子73の出力信号を入力
し、その受光素子73の出力レベルと第1閾値Th1及
び第2閾値Th2とを比較する比較機能を有している。
セレクタ80,81各々は更に、第1及び第2出力OU
T1,OUT2を有し、受光素子73の出力レベルが第
1閾値Th1より小のときには入力INに入力された信
号を第1出力OUT1から出力し、受光素子73の出力
レベルが第2閾値Th2より大のときには入力INに入
力された信号を第2出力OUT2から出力する。セレク
タ80,81各々の第1出力OUT1には積分回路8
2,83が接続され、セレクタ80,81各々の第2出
力OUT2には積分回路84,85が接続されている。
積分回路82,85には差動増幅器86が接続され、差
動増幅器86からはクロストーク量が得られる。積分回
路83,84には差動増幅器87が接続され、差動増幅
器87からはクロストークバランスレベルが得られる。
【0042】このクロストーク検出回路の動作において
は、受光素子71の出力レベルが第1閾値Th1より小
であるときに比較器74の出力レベルが高レベルとな
り、この高レベルは遅延素子76によって遅延されてサ
ンプルホールド回路78に供給される。サンプルホール
ド回路78はこの高レベル信号に応じて受光素子72の
出力信号を保持出力する。一方、受光素子71の出力レ
ベルが第2閾値Th2より大であるときに比較器75の
出力レベルが高レベルとなり、この高レベルは遅延素子
77によって遅延されてサンプルホールド回路79に供
給される。サンプルホールド回路79はこの遅延素子7
7からの高レベル信号に応じて受光素子72の出力信号
を保持出力する。3ビーム方式のピックアップ装置のた
め上記の距離Lに対応する時間だけ受光素子71は受光
素子72よりディスク接線方向において位置的に先行し
ているので、比較器74,75が低レベルから高レベル
になってから距離Lに対応する時間を経た後、受光素子
72の出力信号がサンプルホールド回路78,79では
保持されている。
【0043】受光素子73の出力レベルが第1閾値Th
1より小であるときセレクタ80はサンプルホールド回
路78の出力信号を積分回路82に供給し、セレクタ8
1はサンプルホールド回路79の出力信号を積分回路8
3に供給する。受光素子73の出力レベルが第2閾値T
h2より大であるときセレクタ80はサンプルホールド
回路78の出力信号を積分回路84に供給し、セレクタ
81はサンプルホールド回路79の出力信号を積分回路
85に供給する。
【0044】結果的に、積分回路82では受光素子71
の出力レベルが第1閾値Th1より小でかつ受光素子7
3の出力レベルが第1閾値Th1より小であるときの受
光素子72の出力信号が積分され、積分回路85では受
光素子71の出力レベルが第2閾値Th2より大でかつ
受光素子73の出力レベルが第2閾値Th2より大であ
るときの受光素子72の出力信号が積分される。この積
分回路85,82の出力レベルの差が差動増幅器86で
とられ、この差動増幅器86の出力信号がクロストーク
量を示す。また、積分回路83では受光素子71の出力
レベルが第2閾値Th2より大でかつ受光素子73の出
力レベルが第1閾値Th1より小であるときの受光素子
72の出力信号が積分され、積分回路84では受光素子
71の出力レベルが第1閾値Th1より小でかつ受光素
子73の出力レベルが第2閾値Th2より大であるとき
の受光素子72の出力信号が積分される。この積分回路
84,83の出力レベルの差が差動増幅器87でとら
れ、この差動増幅器87の出力信号がクロストークバラ
ンスレベルを示す。
【0045】すなわち、差動増幅器86,87から得ら
れるクロストーク量及びクロストークバランスレベルは
図4に示したクロストーク検出回路と同様である。図9
の回路においては、積分回路82,85の出力に差動増
幅器86が接続され、また積分回路83,84の出力に
差動増幅器87が接続されているが、セレクタ80,8
1に差動増幅器86,87を直接接続して、その各差動
出力を個別の積分回路で積分しても良い。また、図4の
如くインバータを設けて反転信号を一方の積分回路に供
給するようにして各積分回路の出力値を加算するように
しても良い。
【0046】なお、図9の実施例のように遅延素子を用
いると、1つの回路は遅延時間中に次の信号を取り込む
ことができないので、サンプル間隔があくことになる
が、通常、クロストーク特性はそれほど急峻に変化をし
ないので、これでも充分な速さを持つ。急峻なクロスト
ーク変化に対応する必要があるのであれば、図9の回路
を何系統か容易し、同時に用いることで応答速度を速く
することができる。
【0047】また、1トラックのみの信号を読み取る、
従来より良く用いられるピックアップ装置に本発明を適
用することができる。次に、1つの光スポットで検出し
た信号を一度メモリ103に蓄えて構成させる場合の実
施例を図11に示す。この図11において、101はデ
ィスク上の1トラックに対する光スポット部分からの反
射光を受光する受光素子としてディテクタである。ディ
テクタ101の出力信号である読取信号はA/Dコンバ
ータ102によってディジタル化され、メモリ103に
蓄えられる。1つのサンプル値である1つのディジタル
化読取信号値がメモリ103に入力されるとき、メモリ
コントローラ104はそのディジタル化読取信号値の1
トラック及び2トラック隣の読取地点において収集され
たデータを出力する。図11において、Xが現読取地点
の第1読取信号値であり、Yが現読取地点からディスク
半径方向に1トラック前の読取地点における第2読取信
号値であり、Zが現読取地点からディスク半径方向に2
トラック前の読取地点における第3読取信号値である。
これらデータのメモリ103における記憶位置は媒体の
走査速度とサンプリング間隔から計算することができ
る。このようにして得られた互いに隣接する地点の3信
号値は比較器41〜44によって閾値Th1及びTh2
と比較され、上記した実施例と同様にその論理積をとる
条件によって中間時点でのメモリ値を加算していくこと
により、平均化を行なう。ここで、オーバフローをさせ
ないためにサンプル数で割る処理等を行なうことも可能
である。平均化された信号は差動増幅器88或いは89
によって差分をとり、クロストーク量或いはこのバラン
スをとる信号として用いる。ここで、差分をとった上で
平均化するような構成とすることも可能である。なお、
図11の回路において図6と同一部分、すなわち比較器
41〜44、AND回路45〜48、S/H回路51〜
54、積分回路57〜60及び差動増幅器88,89は
ディジタル信号を処理する回路となっている。
【0048】上記した例において得られたクロストーク
量の値にしたがってメモリの出力値を減算することによ
り、クロストークを0とするサーボ動作をさせることも
できる。また、上記した各実施例においては第1閾値T
h1の方が第2閾値Th2より小さい場合について説明
をしたが、この値は同一の値を用いても良く、或いは第
2閾値Th2の方を小さくしても動作させることも可能
である。例えば、図12に示すように、簡易的に同一の
閾値Th(図5であれば0近傍)を用いたときには、ノ
イズの影響を受け易くなるが、処理回路を簡略化するこ
とができる。なお、図12の回路では比較器91,92
の出力信号を反転するインバータ93,94が設けられ
ている。このことは以下に示す実施例についても同様で
ある。
【0049】図13は結像検出方式のピックアップ装置
のクロストーク検出回路を更に示している。このクロス
トーク検出回路において、受光素子131〜133各々
は図3及び図4に示した受光器27の受光素子34〜3
6と同様に、互いに隣接する3トラックのうちの1トラ
ックの像をその受光面に結像するものであり、受光量に
応じた電圧値を読取信号値として生成する。受光素子1
31は3トラックのうちの一端トラックの読取信号を生
成し、受光素子132は3トラックのうちの中央トラッ
クの読取信号を生成し、受光素子133は3トラックの
うちの他端トラックの読取信号を生成する。受光素子1
31には比較器135,136が接続され、受光素子1
33には比較器137,138が接続されている。比較
器135は受光素子131の出力レベルと第1閾値Th
1とを比較して受光素子131の出力レベル<Th1の
時、高レベルの出力信号を出力する。比較器136は受
光素子131の出力レベルと第2閾値Th2とを比較し
受光素子131の出力レベル>Th2の時、高レベルの
出力信号を出力する。比較器137は受光素子133の
出力レベルと第1閾値Th1とを比較し受光素子133
の出力レベル<Th1の時、高レベルの出力信号を出力
する。比較器138は受光素子133の出力レベルと第
2閾値Th2とを比較し受光素子133の出力レベル>
Th2の時、高レベルの出力信号を出力する。
【0050】比較器135〜138の各出力にはサンプ
ルホールド(S/H)回路139〜142が接続されて
いる。サンプルホールド回路139は比較器135の高
レベル信号に応じて後述のクロストークキャンセル回路
150の出力レベルを保持し、サンプルホールド回路1
40は比較器136の高レベル信号に応じてクロストー
クキャンセル回路150の出力レベルを保持し、サンプ
ルホールド回路141は比較器137の高レベル信号に
応じてクロストークキャンセル回路150の出力レベル
を保持し、サンプルホールド回路142は比較器138
の高レベル信号に応じてクロストークキャンセル回路1
50の出力レベルを保持する。サンプルホールド回路1
39,140には積分回路143,144を介して差動
増幅器147が接続されている。差動増幅器147は積
分回路144の出力信号から積分回路143の出力信号
を減算し、受光素子131が像として受光する一端のト
ラックから受光素子132が像として受光する中央のト
ラックへのクロストーク量を示す信号が差動増幅器14
7から出力される。また、同様に、サンプルホールド回
路141,142には積分回路145,146を介して
差動増幅器148が接続されている。差動増幅器148
は積分回路146の出力信号から積分回路145の出力
信号を減算し、受光素子133が像として受光する他端
のトラックから中央のトラックへのクロストーク量を示
す信号が差動増幅器148から出力される。
【0051】クロストークキャンセル回路150は、受
光素子132から出力される実際に読み取るべき中央ト
ラックに対する読取信号に含まれるクロストーク成分を
除去する回路であり、VCA(電圧制御増幅器)15
1,152及び差動増幅器153,154から構成され
ている。VCA151は受光素子131の出力信号を差
動増幅器147の出力信号に応じた利得にて増幅し、V
CA152は受光素子133の出力信号を差動増幅器1
48の出力信号に応じた利得にて増幅する。差動増幅器
153は受光素子132の出力信号からVCA151の
出力信号を減算し、差動増幅器154は差動増幅器15
3の出力信号からVCA152の出力信号を減算する。
この差動増幅器154の出力信号が中央トラックに対す
る読取信号に含まれるクロストーク成分を除去した信号
であり、上記のサンプルホールド回路139〜142に
供給される。
【0052】かかる構成のクロストーク回路において
は、中央トラックに隣接する両トラックの読取信号各々
が比較器135〜138において2つの閾値Th1,T
h2によって3値に判別される。サンプルホールド回路
139は受光素子131からの一端トラックに対する読
取信号値がTh1より小であるときの受光素子132か
らの中央トラックに対する読取信号値(正確にはクロス
トークキャンセル回路150によってクロストーク成分
が除去された読取信号値であり、以下、サンプルホール
ド回路140〜142についても同様である)を保持
し、その保持読取信号値が積分回路143によって積分
される。サンプルホールド回路140は受光素子131
からの一端トラックに対する読取信号値がTh2より大
であるときの受光素子132からの中央トラックに対す
る読取信号値を保持し、その保持読取信号値が積分回路
144によって積分される。サンプルホールド回路14
1は受光素子133からの他端トラックに対する読取信
号値がTh1より小であるときの受光素子132からの
中央トラックに対する読取信号値を保持し、その保持読
取信号値が積分回路145によって積分される。サンプ
ルホールド回路142は受光素子133からの他端トラ
ックに対する読取信号値がTh2より大であるときの受
光素子132からの中央トラックに対する読取信号値を
保持し、その保持読取信号値が積分回路146によって
積分される。
【0053】上記の3値のうちのTh1より小の値を
L、Th2より大の値をHとすると、積分回路144の
出力信号Aは一端トラックの読取信号値がHであるとき
の中央トラックの読取信号値の積分値であり、積分回路
143の出力信号Bは一端トラックの読取信号値がLで
あるときの中央トラックの読取信号値の積分値である。
差動増幅器147は差分A−Bをクロストーク量を示す
信号CLとして逐次生成する。また、同様に、積分回路
146の出力信号Cは他端トラックの読取信号値がHで
あるときの中央トラックの読取信号値の積分値であり、
積分回路145の出力信号Dは他端トラックの読取信号
値がLであるときの中央トラックの読取信号値の積分値
である。差動増幅器148は差分C−Dをクロストーク
量を示す信号CRとして逐次生成する。
【0054】信号Aは隣接トラックとしての一端トラッ
クが明るいときの中央トラックの読取信号の平均値を示
し、信号Bは一端トラックが暗いとき中央トラックの読
取信号の平均値を示している。隣接トラックからの中央
トラックへのクロストークが全くなければ、信号A,B
のいずれも隣接トラックの信号に無関係に中央トラック
だけの読取信号の平均レベルを表すことになり、共に同
じ値となる。しかしながら、クロストークが存在するな
らば、信号Aは隣接トラック(一端トラック)の影響に
よって大きくなり、信号Bはその一端トラックの影響に
よって小さくなる。よって、差分信号CLは一端トラッ
クからのクロストーク量に対応した値を示すことにな
る。
【0055】信号Cは隣接トラックとしての他端トラッ
クが明るいときの中央トラックの読取信号の平均値を示
し、信号Dは他端トラックが暗いとき中央トラックの読
取信号の平均値を示している。隣接トラックからの中央
トラックへのクロストークが全くなければ、信号C,D
のいずれも隣接トラックの信号に無関係に中央トラック
だけの読取信号の平均レベルを表すことになり、共に同
じ値となる。しかしながら、クロストークが存在するな
らば、信号Cは隣接トラック(他端トラック)の影響に
よって大きくなり、信号Dはその他端トラックの影響に
よって小さくなる。よって、差分信号CRは他端トラッ
クからのクロストーク量に対応した値を示すことにな
る。
【0056】ここで、読み取った中央トラックの信号か
らクロストークを検出し、クロストーク信号の差分によ
ってディスクチルトを制御すれば、レンズの収差などを
含めてクロストークがバランスするように制御できるの
で、チルトセンサよりも良好な信号を得ることができ
る。また、液晶ピックアップとこのクロストーク検出回
路とを併せて使用することにより、クロストークが最小
になるように波面制御することができる。
【0057】また、隣接トラックの読取信号に係数を掛
けてそれを中央トラックの読取信号から減算し、その減
算結果に対してこのクロストーク検出を行ない、その係
数をを制御することにより、クロストークを0にするよ
うにサーボをかけることができる。例えば、図13に示
したように、信号CLに応じてVCA151の利得が制
御され、受光素子131からの読取信号のレベルがVC
A151の利得にて増幅される。すなわち、VCA15
1においては信号CLに応じた係数を受光素子131か
らの読取信号に乗算することになる。このVCA151
の出力値は中央トラックの読取信号中の一端トラックか
らのクロストーク成分に相当する。一方、信号CRに応
じてVCA152の利得が制御され、受光素子133か
らの読取信号のレベルがVCA152の利得にて増幅さ
れる。すなわち、VCA152においては信号CRに応
じた係数を受光素子133からの読取信号に乗算するこ
とになる。このVCA152の出力値は中央トラックの
読取信号中の他端トラックからのクロストーク成分に相
当する。差動増幅器153においては受光素子132か
らの読取信号からVCA151の出力信号を差し引くこ
とによりその一端トラックからのクロストーク成分を減
少させたことになる。更に、差動増幅器154において
差動増幅器153の出力信号からVCA152の出力信
号を差し引くことにより他端トラックからのクロストー
ク成分も減少させたことになる。よって、差動増幅器1
54の出力信号は両隣接トラックからのクロストーク成
分を減少させた中央トラックの読取信号となる。この読
取信号がサンプルホールド139〜142に供給され、
上記の信号CL,CRが生成されるフィードバック系が
形成されているので、結果として中央トラックの読取信
号はクロストーク成分が0となるように制御されるので
ある。
【0058】なお、閾値をTh1,Th2の如く2つも
つように構成したことには、2つの目的がある。一方は
検出感度を上げることである。隣接トラックの変調度が
小さい場合には、そのクロストークの影響も少なく、こ
の影響を全て含めて平均化することは感度の低下を招く
ため、ある程度以上の振幅の信号に対してのみ加算積分
を行なうことにより感度の向上が図られている。他方は
ゲート時間のアロワンスを拡大することである。3T,
4T等の短ピット/ランドではMTF特性より振幅が小
さく、閾値はこのような長さでは越えないような値に設
定される。これにより、ゲートを動作させるピット/ラ
ンドに限られることとなるので、特に信号遅延によりゲ
ートをかける場合にはその遅延時間ズレの許容量を拡大
させるという効果がある。
【0059】図14は図13のクロストーク検出回路を
3ビーム方式のピックアップ装置に適用した場合の実施
例を示している。この実施例においては、ピックアップ
装置の光学系には3つの受光素子161〜163が備え
られている。ディスク上には図10に示したように3つ
のスポット光が形成され、受光素子162はディスク上
の読み取るべきトラック、すなわち中央トラックに形成
されたスポット光の反射光を受光し、受光素子161は
一方の隣接トラック上の先行するスポット光の反射光を
受光し、受光素子163は他方の隣接トラック上に遅れ
たスポット光の反射光を受光する。受光素子163から
の読取信号はそのまま比較器135,136及びクロス
トークキャンセル回路150に供給されるが、受光素子
161からの読取信号は遅延素子164を介して比較器
137,138及びクロストークキャンセル回路150
に供給され、受光素子162からの読取信号は遅延素子
165を介してクロストークキャンセル回路150に供
給される。遅延素子164は図10で示した距離Lの2
倍に相当する時間を遅延時間とし、遅延素子165はそ
の距離Lに相当する時間を遅延時間としている。その他
のクロストーク検出回路の構成は図13と同様であり、
上記した動作と同様の動作が実行される。
【0060】図15は図13のクロストーク検出回路を
1ビーム方式のピックアップ装置に適用した場合の実施
例を示している。この実施例においては、ピックアップ
装置の光学系には1つの受光素子166が備えられ、受
光素子166の出力信号である読取信号はA/Dコンバ
ータ167によってディジタル化された後、メモリ16
8に蓄えられる。1つのサンプル値である1つのディジ
タル化読取信号値がメモリ168に入力されるとき、図
示しないメモリコントローラがそのディジタル化読取信
号値の1トラック及び2トラック隣の読取地点において
収集されたデータを出力する。現読取地点の第1読取信
号値は比較器135,136及びクロストークキャンセ
ル回路150に供給される。メモリ168に先に記憶さ
れた現読取地点からディスク半径方向に1トラック前の
読取地点における第2読取信号値はメモリ168から読
み出されてクロストークキャンセル回路150に供給さ
れる。メモリ168に更に先に記憶された現読取地点か
らディスク半径方向に2トラック前の読取地点における
第3読取信号値は比較器137,138及びクロストー
クキャンセル回路150に供給される。これらデータの
メモリ168における記憶位置は媒体の走査速度とサン
プリング間隔から計算することができる。その他のクロ
ストーク検出回路の構成は図13と同様であり、上記し
た動作と同様の動作が実行される。なお、この図15の
場合、クロストーク検出回路はディジタル信号を処理す
る回路となっている。
【0061】図16は図13のクロストーク回路におい
てサンプルホールド回路139,141には中央トラッ
クに対する読取信号をインバータ171を介して供給す
るようにしたものである。サンプルホールド回路13
9,140の各出力信号は積分加算回路172によって
個別に積分された後、互いに加算され、サンプルホール
ド回路141,142の各出力信号は積分加算回路17
3によって個別に積分された後、互いに加算される。積
分加算回路172,173からは隣接トラックからのク
ロストーク量を示す信号が出力される。なお、この積分
加算回路172,173の出力信号を図13に示したよ
うなクロストークキャンセル回路に供給し、クロストー
クキャンセル回路の出力信号である、クロストーク成分
を減少させた中央トラックの読取信号をサンプルホール
ド140,142及びインバータ171に供給する構成
にしても良い。また、この図16の構成は3ビーム方式
のピックアップ装置、1ビーム方式のピックアップ装置
にも適用することができる。
【0062】図17は結像検出方式のピックアップ装置
のクロストーク検出回路を更に示している。受光素子1
81〜183は図13の受光素子131〜133と同様
のものである。受光素子181〜183の各出力にはコ
ンデンサ184〜186が接続されている。このコンデ
ンサ184〜186は受光素子181〜183の出力信
号である読取信号中の交流成分を抽出するためのもので
ある。コンデンサ184を経た交流成分は比較器187
において閾値Th2と比較され、コンデンサ186を経
た交流成分は比較器188において閾値Th2と比較さ
れる。コンデンサ184を経た交流成分が閾値Th2よ
り大きいときにサンプルホールド回路189がコンデン
サ185を経た交流成分を保持し、その保持された交流
成分は積分回路191によって積分されて累算回路19
3で累算される。すなわち、コンデンサ185で読取信
号の直流成分はカットされるので、中央トラックの読取
信号の平均値は0となり、累算回路193から得られる
信号は一方の隣接トラックから中央トラックへのクロス
トーク量を示すのである。同様に、コンデンサ186を
経た交流成分が閾値Th2より大きいときにサンプルホ
ールド回路190がコンデンサ185を経た交流成分を
保持し、その保持された交流成分は積分回路192によ
って積分されて累算回路194で累算される。累算回路
194から得られる信号は他方の隣接トラックから中央
トラックへのクロストーク量を示すのである。
【0063】なお、この実施例においては受光素子18
1〜183の出力信号中の交流成分を抽出するためにコ
ンデンサ184〜186が用いられているが、これに限
らず、例えば、オペアンプを含むハイパスパスフィルタ
を用いても良い。図18は図17の構成で得られたクロ
ストーク量を示す信号に応じて中央トラックに対する読
取信号に含まれるクロストーク成分を除去するクロスト
ークキャンセル回路195を設けた例を示している。ク
ロストークキャンセル回路195は図13に示したクロ
ストークキャンセル回路150と同様にVCA196,
197及び差動増幅器198,199を有している。
【0064】図19は図18のクロストーク検出回路を
3ビーム方式のピックアップ装置に適用した場合の実施
例を示している。この実施例においては、ピックアップ
装置の光学系には3つの受光素子201〜203が備え
られている。この受光素子201〜203は図14で示
した受光素子161〜163と同様のものである。受光
素子203からの読取信号はそのままコンデンサ184
に供給されるが、受光素子201からの読取信号は遅延
素子204を介してコンデンサ186に供給され、受光
素子202からの読取信号も遅延素子205を介してコ
ンデンサ185に供給される。遅延素子204は図10
で示した距離Lの2倍に相当する時間を遅延時間とし、
遅延素子205はその距離Lに相当する時間を遅延時間
としている。その他のクロストーク検出回路の構成は図
17又は図18と同様であり、上記した動作と同様の動
作が実行される。
【0065】図20は図18のクロストーク検出回路を
1ビーム方式のピックアップ装置に適用した場合の実施
例を示している。この実施例においては、ピックアップ
装置の光学系には1つの受光素子206が備えられ、受
光素子206の出力信号である読取信号はA/Dコンバ
ータ207によってディジタル化された後、メモリ20
8に蓄えられる。1つのサンプル値である1つのディジ
タル化読取信号値がメモリ208に入力されるとき、図
示しないメモリコントローラがそのディジタル化読取信
号値の1トラック及び2トラック隣の読取地点において
収集されたデータを出力する。現読取地点の第1読取信
号値はコンデンサ184に供給される。メモリ208に
先に記憶された現読取地点からディスク半径方向に1ト
ラック前の読取地点における第2読取信号値はメモリ2
08から読み出されてコンデンサ185に供給される。
メモリ208に更に先に記憶された現読取地点からディ
スク半径方向に2トラック前の読取地点における第3読
取信号値はコンデンサ186に供給される。これらデー
タのメモリ208における記憶位置は媒体の走査速度と
サンプリング間隔から計算することができる。その他の
クロストーク検出回路の構成は図17又は図18と同様
であり、上記した動作と同様の動作が実行される。な
お、この図20の場合、クロストーク検出回路はディジ
タル信号を処理する回路となっている。
【0066】また、上記した図17〜図20の各実施例
においては、比較器187,188の閾値としてTh2
を用いているが、比較器187,188ではコンデンサ
からの入力信号が閾値Th1より小となったときにゲー
ト信号を各々発生し、それによってサンプルホールド回
路189,190が保持動作を行なうように構成しても
良い。
【0067】上記した各実施例において中央トラックの
読取信号をほとんどはアナログ処理するような系につい
て説明したが、いずれの実施例においても読取信号をデ
ィジタル値に変換して同様の機能を満たすように処理を
行うことも可能であり、更には、ピックアップ装置内の
上記したクロストーク検出回路等の回路を信号復調など
他の機能を持った処理回路と一緒に作ることもむろん可
能である。
【0068】また、上記した各実施例においては、中央
トラックの読取信号だけを出力するようにしたが、隣接
トラックの信号からも同様にクロストークを取り除くこ
とができるので、複数のトラック信号を同時に読み出す
ように構成することもできる。また、本発明は従来より
知られる他のクロストークや傾き検出装置と併用するこ
とも無論可能であり、又は本発明によって得られたチル
ト検出信号(クロストークバランス)をもって、従来よ
りある駆動機構を調整し、傾きを打ち消すように構成す
ることもできる。また、クロストーク量の判定結果をも
って、ディスクの基板厚を調べるように構成することも
基板厚の誤差による影響を補正することも可能である。
【0069】上記した各実施例における閾値の値はディ
スクの種類や作られ方、用いられる光源波長、開口数な
どによって適宜可変することができ、信号の非対称性な
ど形状によって可変したり、特定パターンの再生波形か
ら調べることや、または信号復調時の誤り率によって可
変するなど、いろいろな構成が可能である。なお、実施
の形態においては、光ディスクを記録媒体とした例につ
いて説明したが、記録媒体の形状はディスクに限らず、
カード状であっても良い。
【0070】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
比較的簡単な回路を用いて光ピックアップ装置のにおい
て得らた1トラック及びその隣接トラックに対する読取
信号から1トラックに対する読取信号への隣接トラック
からのクロストーク量とそのバランスレベルを知ること
ができ、更にはそのクロストークを除去するように動作
させることができる。よって、傾きがあるようなディス
クを再生する場合においても良好な信号再生が可能であ
る。更に、ディスク上に特定のクロストーク検出用パタ
ーンを入れる必要がないので信号容量を犠牲にせずに高
密度化を行うことが可能になるなど、非常に大きな効果
を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のピックアップ装置に用いられているディ
スク傾き検出器を示す図である。
【図2】本発明による光学式ピックアップ装置の光学系
を示す概略図である。
【図3】受光器の受光面を示す図である。
【図4】本発明によるピックアップ装置のクロストーク
検出回路を示す図である。
【図5】読取信号のアイパターンを示す図である。
【図6】本発明によるピックアップ装置のクロストーク
検出回路を示す図である。
【図7】本発明によるピックアップ装置のクロストーク
除去部分の構成を示すブロック図である。
【図8】逆行列演算回路の具体的構成を示すブロック図
である。
【図9】本発明による3ビームを用いるピックアップ装
置のクロストーク検出回路を示す図である。
【図10】ディスク上における3ビームスポット光の位
置関係を示す図である。
【図11】本発明による1ビームを用いるピックアップ
装置のクロストーク検出回路を示す図である。
【図12】本発明によるピックアップ装置のクロストー
ク検出回路の変形例を示す図である。
【図13】結像検出方式のピックアップ装置のクロスト
ーク検出回路を示す図である。
【図14】3ビームを用いるピックアップ装置のクロス
トーク検出回路を示す図である。
【図15】1ビームを用いるピックアップ装置のクロス
トーク検出回路を示す図である。
【図16】図13のクロストーク検出回路の変形例を示
す図である。
【図17】結像検出方式のピックアップ装置のクロスト
ーク検出回路を示す図である。
【図18】図17のクロストーク検出回路にクロストー
クキャンセル回路を備えた構成を示す図である。
【図19】3ビームを用いるピックアップ装置のクロス
トーク検出回路を示す図である。
【図20】1ビームを用いるピックアップ装置のクロス
トーク検出回路を示す図である。
【主要部分の符号の説明】
13,14,27,61 受光器 41〜44,74,75,91,92 比較器 49,93,94,171 インバータ 62 逆行列演算回路 63 信号抽出回路 64 クロストーク検出回路 80,81 セレクタ 150,195 クロストークキャンセル回路
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平9−180374(JP,A) 特開 平7−182658(JP,A) 特開 平7−176052(JP,A) 特開 平7−6391(JP,A) 特開 平6−162515(JP,A) 特開 平6−68473(JP,A) 特開 平5−205280(JP,A) 特開 平3−40225(JP,A) 特開 平2−297763(JP,A) 特開 昭60−69842(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 7/00 - 7/013 G11B 20/10

Claims (13)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】記録媒体のトラック上に記録された信号を
    光学的に読み取る光学式ピックアップ装置であって、 前記記録媒体上の隣接する少なくとも3トラック各々の
    記録信号を同時並行的に個別にかつ光学的に読み取って
    前記3トラックのうちの一端、中央及び他端のトラック
    に対する各読取信号値を第1、第2及び第3読取信号値
    として生成する信号読取手段と、 前記第1及び第3読取信号値を個別に第1閾値及び前記
    第1閾値より大である第2閾値と比較する比較手段と、 前記第1読取信号値が前記第1閾値より小さくかつ前記
    第3読取信号値が前記第2閾値より大きい時点に第1ゲ
    ート信号を発生する手段と、 前記第1読取信号値が前記第2閾値より大きくかつ前記
    第3読取信号値が前記第1閾値より小さい時点に第2ゲ
    ート信号を発生する手段と、 前記第1ゲート信号の発生時の前記第2読取信号値と前
    記第2ゲート信号の発生時の前記第2読取信号値との差
    分を前記第2読取信号へのクロストークのバランスレベ
    ルを示す値として生成するクロストークバランス検出手
    段と、を有することを特徴とする光学式ピックアップ装
    置。
  2. 【請求項2】前記信号読取手段は、前記クロストークバ
    ランス検出手段の出力値に応じて各読取信号のクロスト
    ークバランスを補正して出力することを特徴とする請求
    項1記載の光ピックアップ装置。
  3. 【請求項3】前記クロストークバランス検出手段は、前
    記第1ゲート信号に応じて前記第2読取信号値を保持出
    力する第1サンプルホールド回路と、前記第2読取信号
    を反転させるインバータと、前記第2ゲート信号に応じ
    て前記インバータの出力信号値を保持出力する第2サン
    プルホールド回路と、前記第1サンプルホールド回路の
    出力信号を積分した値と前記第2サンプルホールド回路
    の出力信号を積分した値とを加算して前記クロストーク
    のバランスを示す値を得る積分加算回路と、を有するこ
    とを特徴とする請求項1記載の光ピックアップ装置。
  4. 【請求項4】前記クロストークバランス検出手段は、前
    記第1ゲート信号に応じて前記第2読取信号値を保持出
    力する第1サンプルホールド回路と、前記第2読取信号
    を反転させるインバータと、前記第2ゲート信号に応じ
    て前記インバータの出力信号値を保持出力する第2サン
    プルホールド回路と、前記第1サンプルホールド回路の
    出力信号と前記第2サンプルホールド回路の出力信号と
    を加算し、その加算して得られた値を積分して前記クロ
    ストークのバランスを示す値を得る加算積分回路と、を
    有することを特徴とする請求項1記載の光ピックアップ
    装置。
  5. 【請求項5】前記クロストークバランス検出手段は、前
    記第1ゲート信号に応じて前記第2読取信号値を保持出
    力する第1サンプルホールド回路と、前記第2ゲート信
    号に応じて前記第2読取信号値を保持出力する第2サン
    プルホールド回路と、前記第1サンプルホールド回路の
    出力信号を積分した値と前記第2サンプルホールド回路
    の出力信号を積分した値との差分を前記クロストークの
    バランスを示す値とする積分減算回路と、を有すること
    を特徴とする請求項1記載の光ピックアップ装置。
  6. 【請求項6】前記クロストークバランス検出手段は、前
    記第1ゲート信号に応じて前記第2読取信号値を保持出
    力する第1サンプルホールド回路と、前記第2ゲート信
    号に応じて前記第2読取信号値を保持出力する第2サン
    プルホールド回路と、前記第1サンプルホールド回路の
    出力信号と前記第2サンプルホールド回路の出力信号と
    の差分を算出し、その差分を積分して前記クロストーク
    のバランスを示す値を得る減算積分回路と、を有するこ
    とを特徴とする請求項1記載の光ピックアップ装置。
  7. 【請求項7】記録媒体のトラック上に記録された信号を
    光学的に読み取る光学式ピックアップ装置であって、前
    記記録媒体上の隣接する少なくとも3トラック各々の記
    録信号を同時並行的に個別にかつ光学的に読み取って前
    記3トラックのうちの一端、中央及び他端のトラックに
    対する各読取信号値を第1、第2及び第3読取信号値と
    して生成する信号読取手段と、前記第1及び第3読取信
    号値を個別に第1閾値及び前記第1閾値より大である第
    2閾値と比較する比較手段と、前記第1読取信号値が前
    記第1閾値より小さくかつ前記第3読取信号値が前記第
    2閾値より大きい時点に第1ゲート信号を発生する手段
    と、前記第1読取信号値が前記第2閾値より大きくかつ
    前記第3読取信号値が前記第1閾値より小さい時点に第
    2ゲート信号を発生する手段と、前記第1ゲート信号の
    発生時の前記第2読取信号値と前記第2ゲート信号の発
    生時の前記第2読取信号値との差分を前記第2読取信号
    へのクロストークのバランスレベルを示す値として生成
    するクロストークバランス検出手段と、前記第1読取信
    号値が前記第2閾値より大きくかつ前記第3読取信号値
    が前記第2閾値より大きい時点に第3ゲート信号を発生
    する手段と、前記第1読取信号値が前記第1閾値より小
    さくかつ第3読取信号値が前記第1閾値より小さい時点
    に第4ゲート信号を発生する手段と、前記第3ゲート信
    号の発生時の前記第2読取信号値と前記第4ゲート信号
    の発生時の前記第2読取信号値との差分を前記第2読取
    信号へのクロストーク量を示す値として生成するクロス
    トーク量検出手段と、を有することを特徴とする光学式
    ピックアップ装置。
  8. 【請求項8】記録媒体のトラック上に記録された信号を
    光学的に読み取る光学式ピックアップ装置であって、 前記記録媒体上の隣接する3トラック各々の記録信号を
    3ビームにより同時に個別にかつ光学的に読み取って前
    記3トラックのうちの先行読取の一端、中央及び遅れ読
    取の他端のトラックに対する各読取信号値を第1、第2
    及び第3読取信号値として生成する信号読取手段と、 前記第1読取信号値が第1閾値より小であるとき第5ゲ
    ート信号を発生する第1比較手段と、 前記第1読取信号値前記第1閾値より大である第2閾
    値より大であるとき第6ゲート信号を発生する第2比較
    手段と、 前記第5及び第6ゲート信号を個別に遅延させる遅延手
    段と、 前記遅延手段によって遅延された前記第5ゲート信号の
    発生時の前記第2読取信号値を保持出力する第5サンプ
    ルホールド回路と、 前記遅延手段によって遅延された前記第6ゲート信号の
    発生時の前記第2読取信号値を保持出力する第6サンプ
    ルホールド回路と、 前記第3読取信号値が前記第2閾値より大であるとき前
    記第5サンプルホールド回路の保持出力値を得て、前記
    第3読取信号値が前記第1閾値より小であるとき前記第
    6サンプルホールド回路の保持出力値を得る選択手段
    と、 前記選択手段によって得られた前記第5及び第6サンプ
    ルホールド回路の各保持出力値の差分を前記第2読取信
    号へのクロストークのバランスレベルを示す値として生
    成するクロストークバランス検出手段と、を有すること
    を特徴とする光学式ピックアップ装置。
  9. 【請求項9】前記クロストークバランス検出手段は、前
    記選択手段によって得られた前記第5サンプルホールド
    回路の保持出力値を積分する第1積分手段と、前記選択
    手段によって得られた前記第6サンプルホールド回路の
    保持出力値を積分する第2積分手段と、前記第1及び第
    2積分手段の各出力信号値の差分を算出して前記クロス
    トークのバランスを示す値を得る減算手段と、を有する
    ことを特徴とする請求項記載の光ピックアップ装置。
  10. 【請求項10】前記クロストークバランス検出手段は、
    前記選択手段によって得られた前記第5及び第6サンプ
    ルホールド回路の各保持出力値を差分を算出する減算手
    段と、前記減算手段の出力信号を積分して前記クロスト
    ークのバランスを示す値を得る積分手段と、を有するこ
    とを特徴とする請求項記載の光ピックアップ装置。
  11. 【請求項11】記録媒体のトラック上に記録された信号
    を光学的に読み取る光学式ピックアップ装置であって、 前記記録媒体上の隣接する3トラック各々の記録信号を
    3ビームにより同時に個別にかつ光学的に読み取って前
    記3トラックのうちの先行読取の一端、中央及び遅れ読
    取の他端のトラックに対する各読取信号値を第1、第2
    及び第3読取信号値として生成する信号読取手段と、 前記第1読取信号値が第1閾値より小であるとき第5ゲ
    ート信号を発生する第1比較手段と、 前記第1読取信号値前記第1閾値より大である第2閾
    値より大であるとき第6ゲート信号を発生する第2比較
    手段と、 前記第5及び第6ゲート信号を個別に遅延させる遅延手
    段と、 前記遅延手段によって遅延された前記第5ゲート信号の
    発生時の前記第2読取信号値を保持出力する第5サンプ
    ルホールド回路と、 前記遅延手段によって遅延された前記第6ゲート信号の
    発生時の前記第2読取信号値を保持出力する第6サンプ
    ルホールド回路と、 前記第3読取信号値が前記第2閾値より大であるとき前
    記第5サンプルホールド回路の保持出力値を得て、前記
    第3読取信号値が前記第1閾値より小であるとき前記第
    6サンプルホールド回路の保持出力値を得る選択手段
    と、 前記選択手段によって得られた前記第5及び第6サンプ
    ルホールド回路の各保持出力値の差分を前記第2読取信
    号へのクロストークのバランスレベルを示す値として生
    成するクロストークバランス検出手段と、 前記選択手段によって得られた前記第5及び第6サンプ
    ルホールド回路の各保持出力値の差分を前記第2読取信
    号へのクロストーク量を示す値として生成するクロスト
    ーク量検出手段と、を有することを特徴とする光学式ピ
    ックアップ装置。
  12. 【請求項12】記録媒体のトラック上に記録された信号
    を光学的に読み取る光学式ピックアップ装置であって、 前記記録媒体上の1トラックの記録信号を光学的に読み
    取って第1読取信号値として出力する信号読取手段と、 前記信号読取手段から出力された前記第1読取信号値を
    所定の周期で記憶するメモリと、 前記信号読取手段による現読取地点から既に読み取った
    側の1トラック及び2トラック分だけ隣の各読取地点に
    対応する各読取信号値を前記メモリに記憶された複数の
    前記第1読取信号値から第2及び第3読取信号値として
    読み出す手段と、 前記第1及び第3読取信号値を個別に第1閾値及び前記
    第1閾値より大である第2閾値と比較する比較手段と、 前記第1読取信号値が前記第1閾値より小さくかつ前記
    第3読取信号値が前記第2閾値より大きい時点に第1ゲ
    ート信号を発生する手段と、 前記第1読取信号値が前記第2閾値より大きくかつ前記
    第3読取信号値が前記第1閾値より小さい時点に第2ゲ
    ート信号を発生する手段と、 前記第1ゲート信号の発生時の前記第2読取信号値と前
    記第2ゲート信号の発生時の前記第2読取信号値との差
    分を前記第2読取信号へのクロストークのバランスレベ
    ルを示す値として生成するクロストークバランス検出手
    段と、を有することを特徴とする光学式ピックアップ装
    置。
  13. 【請求項13】記録媒体のトラック上に記録された信号
    を光学的に読み取る光学式ピックアップ装置であって、 前記記録媒体上の1トラックの記録信号を光学的に読み
    取って第1読取信号値として出力する信号読取手段と、 前記信号読取手段から出力された前記第1読取信号値を
    所定の周期で記憶するメモリと、 前記信号読取手段による現読取地点から既に読み取った
    側の1トラック及び2トラック分だけ隣の各読取地点に
    対応する各読取信号値を前記メモリに記憶された複数の
    前記第1読取信号値から第2及び第3読取信号値として
    読み出す手段と、 前記第1及び第3読取信号値を個別に第1閾値及び前記
    第1閾値より大である第2閾値と比較する比較手段と、 前記第1読取信号値が前記第1閾値より小さくかつ前記
    第3読取信号値が前記第2閾値より大きい時点に第1ゲ
    ート信号を発生する手段と、 前記第1読取信号値が前記第2閾値より大きくかつ前記
    第3読取信号値が前記第1閾値より小さい時点に第2ゲ
    ート信号を発生する手段と、 前記第1ゲート信号の発生時の前記第2読取信号値と前
    記第2ゲート信号の発生時の前記第2読取信号値との差
    分を前記第2読取信号へのクロストークのバランスレベ
    ルを示す値として生成するクロストークバランス検出手
    段と、 前記第ゲート信号の発生時の前記第2読取信号値と前
    記第ゲート信号の発生時の前記第2読取信号値との差
    分を前記第2読取信号へのクロストーク量を示す値とし
    て生成するクロストーク量検出手段と、を有することを
    特徴とする光学式ピックアップ装置。
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