JP3526055B2 - 古紙の脱墨方法 - Google Patents

古紙の脱墨方法

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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は一般印刷古紙の脱墨方法
に関するもので、さらに詳しくは、特にオフセット印刷
新聞古紙を含有する原料古紙から白色度が高く、かつひ
げ状インキ(繊維に沿って付着したインキで形態的に長
いもの、別名「毛染め」とも言われている)が少ない脱
墨パルプ(以下DIPという)を得る方法に関するもの
である。 【0002】 【従来の技術】近年、資源の有効利用の見地から古紙の
再生利用が盛んであり、その利用範囲も従来の新聞用紙
等の下級紙にとどまらず、印刷用紙等の上質紙にまで広
がってきている。 【0003】一方、印刷技術においては印刷面の綺麗な
オフセット印刷が増加している。オフセットインキは凸
版インキに比べて、フェノール系の合成樹脂や経時とと
もに酸化重合が進むアマニ油等の乾性油を多く含んでい
るため、繊維に強固に付着し脱墨が困難になることが一
般に知られている。このために、ひげ状インキが残り易
く上級紙に使用するDIPとしては不適である。古紙の
利用範囲拡大のためには、ひげ状インキが少なくかつ高
白色度のDIPが望まれていた。 【0004】 【発明が解決しようとする課題】以上のように、オフセ
ット印刷古紙を含有する古紙から得られるDIPを上級
紙に利用するにはインキの剥離を促進させ高白色度にす
る必要があった。 【0005】この難脱墨性であるオフセット印刷古紙か
ら効率よくひげ状インキを減少させる方法として、特開
昭63−28992号公報では15%以上のパルプ濃度
並びにNaOHとして5g/リットル以上のアルカリ濃
度において、加温下で圧縮力を与えながら機械的攪拌処
理を行ない、さらに30分以上熟成後、パルプ濃度15
〜25%で圧縮力を与えながら機械的攪拌処理を行う、
いわゆる混練処理が開示されている。 【0006】しかし、高アルカリ濃度下での混練処理は
剥離したインキの微細化も同時に起こり、繊維への再付
着により浮選除去が困難である。さらに、漂白して高白
色度のDIPを得ようとしても漂白性が著しく阻害さ
れ、白色度の向上は望めない。 【0007】従って、上級紙に配合可能なDIPを得る
にはひげ状インキの減少と同時に漂白性を阻害する微細
インキを生成させない脱墨方法の確立が必要であった。 【0008】 【課題を解決するための手段】本発明者らは、インキの
微細化を防ぎかつひげ状インキを効率よく減少できる方
法を鋭意研究した結果、同一の処理装置を用いて、離解
工程の前に脱墨薬品を添加して中濃度で浸漬処理をする
ことと離解工程を低濃度で行なうことにより、ひげ状イ
ンキが少なくかつ漂白性の良好な高白色度のDIPが得
られることを見いだし本発明を完成した。 【0009】上記離解前の浸漬処理は、経済性や薬品の
効果を考えるとできるだけ高濃度で行なうのがよいが、
特開昭57−25488号公報に開示されている従来の
古紙濃度20%以上での浸漬処理では回転地球釜などの
特別な浸漬装置を必要とする。又このように浸漬装置が
異なると浸漬処理後古紙原料を浸漬装置から離解装置に
移送しなければならない。これに対して本発明では、繊
維に強固に付着したインキを化学的に剥離しやすくする
のが主目的であり、特別な浸漬装置なしに、離解装置と
同一の装置により古紙の浸漬状態を均一に保つことが出
来るところに特徴を有する。 【0010】浸漬古紙濃度としては20%未満10%以
上が好適である。浸漬古紙濃度が20%以上では、特別
な高濃度用浸漬装置を必要とし、他方10%未満では浸
漬の効果が低下する。また、脱墨用添加薬品としては苛
性ソーダ、珪酸ソーダ、過酸化水素、界面活性剤等を用
いる。苛性ソーダは、インキ被膜強度を下げるに十分な
量として3%(対絶乾紙)以上の添加が望ましい。過酸
化水素は、古紙中のメカニカルパルプがアルカリにより
着色するのを防止する程度の量でよい。 【0011】温度は常温でもよいが、40〜50℃に加
温すれば薬品の反応が促進され、浸漬時間の短縮および
添加薬品の節減を図ることができる。 【0012】次に離解工程では、浸漬処理後の原料を
濃度5%以下まで希釈し、通常の離解装置を用いて離
解する。離解を古紙濃度5%以下で行うことにより、浸
漬処理で繊維としての結合が弱められたインキを繊維か
ら剥離するとともに、剥離したインキを極度に微細化す
ることなく水中に分散できる。 【0013】離解後更にパルプから粗大な異物を除去す
るため、クリーナーおよびスクリーン処理を行なうのが
一般的である。 【0014】離解工程後のパルプはパルプ濃度20〜3
5%程度に濃縮され、熟成工程に移送される。この工程
では、原料を高濃度のままタワー等に滞留させ、アルカ
リによる繊維の膨潤とインキの剥離を促進させる。この
とき、原料温度を50〜60℃に保持するとより効果的
である。 【0015】以上の処理後、パルプはパルプ濃度1%程
度に希釈され、浮遊選別工程でインキが分離除去され
る。浮遊選別装置には一般の古紙脱墨処理で使用される
各種フローテータが使用できる。浮遊選別後、パルプの
洗浄が行われる。装置としては、各種のエキストラクタ
ー、デッカー、シックナーおよびプレス型の濃縮機が使
用可能である。 【0016】洗浄後、必要に応じて漂白処理が実施され
る。ここで用いられる漂白剤は過酸化水素であり、漂白
条件としては、通常のメカニカルパルプ漂白で採用され
ている条件が適用できる。 【0017】本発明によれば、浸漬のための特別な装置
や混練装置を必要とせずに上級再生紙に利用可能なDI
Pをオフセット印刷古紙から得られる。 【0018】 【実施例】以下、本発明を実施例および比較例によって
説明する。原料古紙としては、オフセット印刷された新
聞古紙とチラシを7:3で混合したものを使用した。 【0019】実施例 原料古紙を離解前に次の条件でパルパーにて浸漬処理し
た。 ・苛性ソーダ添加量 3.0%(対絶乾紙、以下同
様) ・過酸化水素添加量 1.5% ・珪酸ソーダ(3号)添加量 3.0% ・脱墨剤(界面活性剤)(栗田工業製商品名クリダッシ
ュ352)添加量0.3% ・浸漬古紙濃度15%、室温、時間15時間 【0020】次に、浸漬古紙濃度を4%に希釈し温度5
0℃で15分間離解した。離解後のパルプはパルプ濃度
20%まで脱水し、50℃で170分間熟成した。次に
パルプ濃度1%に希釈し、極東振興社製テスト用フロー
テータ(5リットル容)を用いて10分間浮遊選別を行
った。得られたパルプをパルプ濃度25%まで脱水して
洗浄を行った後、以下の条件で過酸化水素漂白をした。 ・初期pH 11.0 ・過酸化水素添加量 4.5% ・珪酸ソーダ添加量 9.0% ・原料濃度20%、温度60℃、時間200分 【0021】比較例1 実施例の浸漬処理を省き、同量の薬品を離解時に添加し
た以外は、実施例と同様に離解、熟成、浮遊選別、洗
浄、過酸化水素漂白を行った。 【0022】比較例2 実施例の浸漬処理を省き、高濃度パルパ(熊谷理機工業
社製、5リットル容)用いて、同量の薬品を原料古紙に
添加し、原料濃度15%、温度50℃で4分間離解し
た。離解後のパルプを濃度3.5%に希釈した後、濃度
20%まで脱水した以外は、実施例と同様に熟成、浮遊
選別、洗浄、過酸化水素漂白を行った。 【0023】以上の実施例及び比較例で得られた漂白後
のパルプは硫酸バンドでpH6.5に調節し、JIS法
により手抄紙を調整した。手抄紙の白色度をハンター反
射率計(東洋精機製作所製)により、ひげ状インキ個数
を画像解析装置(株式会社ネクサス製)によりそれぞれ
測定した。これらの測定結果は表1に示した通りであ
る。 【0024】 【表1】 (注)ひげ状インキ個数は、測定倍率20倍で長さ方向
100μm以上を計測、計測視野0.89cm2 で10点
の合計個数を10cm2 当たりに換算した。 【0025】 【発明の効果】表1から判るように、本発明の方法は浸
漬処理をしない比較例1に比べると、インキの剥離が進
みひげ状インキが少なく、かつ漂白後の白色度も高くな
っている。また、比較例2のように離解を高濃度にする
と、ひげ状インキは若干減少するものの、漂白性が阻害
され、実施例よりも白色度は低くなっている。 【0026】このように本発明の方法により、オフセッ
ト印刷新聞古紙からひげ状インキが少なくかつ白色度の
高いDIPが得られ、中・上級紙にまで配合が可能とな
り、古紙の用途拡大に寄与できる。また、この方法では
混練工程を省略できエネルギーの節約にもなる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭55−132789(JP,A) 特公 昭49−37721(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D21C 5/02 D21B 1/14

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 離解工程、熟成工程、浮遊選別工程、洗
    浄工程、および漂白工程をこの順序に有する古紙の脱墨
    方法において、離解工程に先だって、離解工程と同一の
    処理装置を用いて原料古紙に脱墨用添加薬品を加えて
    漬古紙濃度10%以上20%未満で浸漬処理して繊維に
    強固に付着したインキを化学的に剥離し易くすることな
    らびに離解工程の古紙濃度が5%以下であることを特徴
    とする古紙の脱墨方法。
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