JP3525806B2 - 掘りテーブル - Google Patents

掘りテーブル

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JP3525806B2
JP3525806B2 JP18021099A JP18021099A JP3525806B2 JP 3525806 B2 JP3525806 B2 JP 3525806B2 JP 18021099 A JP18021099 A JP 18021099A JP 18021099 A JP18021099 A JP 18021099A JP 3525806 B2 JP3525806 B2 JP 3525806B2
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宗一郎 大野
治郎 山崎
健一 細川
孝 大江
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Matsushita Electric Works Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、掘りテーブルに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から床の開口部に上方が開口した箱
体を内装し、天板部から脚を垂設してテーブルを構成
し、このテーブルの脚の下部を箱体内に入れるととも
に、脚の下端部を箱体の底部に固着して構成した掘りテ
ーブルが知られている。
【0003】ところが、上記の従来例の掘りテーブルに
おいては、テーブルにかかる荷重がすべて脚を介して箱
体の底部にかかり、箱体の底部が変形したり、あるいは
脚の底部への取付け部分が破損したりするという問題が
ある。
【0004】また、従来、テーブルを安定して箱体に取
付けるには、平面視長方形をした天板部に多数の脚を垂
設して箱体の底板部に固定するのがテーブルを安定して
取付けることができる構成であるが、このものにおいて
は、多数の脚の存在により簡単な構成で広い面積のヒー
タパネルを設置しにくいという問題がある。そこで、で
きるだけ脚の数を少なくして且つ脚の取付けが安定する
取付け構成が望まれているのが現状である。
【0005】また、従来、箱体の底部に底面化粧パネル
を配設するが、テーブルの脚の箱体の底部への取付け部
分においては、底面化粧パネルの挿通孔に脚を通してい
るだけなので、底面化粧パネルが挿通孔部分において上
方に浮き上がりやすいという問題がある。
【0006】また、従来において、箱体の底部に取付け
るテーブルの脚に邪魔されずに箱体の底部にヒータパネ
ル、底面化粧パネルを配置しようとする場合、部材相互
の位置関係が複雑で、ヒータパネルとして面積の大きい
ものを簡単に配設することができず、また、ヒータパネ
ル、底面化粧パネルの取付けに当たっても、別々の支持
部材を必要とし、部材点数が増えるとともに取付けが面
倒であった。
【0007】また、従来、箱体の底部に底面化粧パネル
を配設した場合、底面化粧パネルの端縁部と箱体の側壁
部の内面とのなすコーナ部分に隙間が生じたりして納ま
りが悪いという問題があった。
【0008】更に、従来にあっては、脚を天板部に取付
けるに当たり、1本の脚の上端部に十字状をした天板固
定プレートを設け、この十字状をした天板固定プレート
を天板の下面に固定することで、天板の縦方向及び横方
向の安定感を出すようにしていたが、十字状をした天板
固定プレートを設けると脚単体の重量が重くなるという
問題がある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の点に鑑
みてなされたものであり、テーブルからの荷重が脚を介
して箱体の底部にかかっても箱体の底部が変形したり、
脚の底部への取付け部分が破損したりすることがなく、
また、2本の脚で取付けるにも係わらずテーブルを安定
して取付けることができ、また、底面化粧パネルが挿通
孔部分において上方に浮き上がるのを防止でき、また、
ヒータパネルとして面積の大きいものを簡単に配設する
ことができ、また、ヒータパネル、底面化粧パネルの取
付けに当たって簡単な構成で取付けることができ、ま
た、底面化粧パネルの端縁部と箱体の側壁部の内面との
なすコーナ部分の納まりを良くし、更に、脚の天板部へ
の取付けが安定するにも係わらず脚単体の重量を軽くで
きる掘りテーブルを提供することを課題とするものであ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明に係る掘りテーブルは、床1の開口部2に上方
が開口した箱体3を内装し、箱体3の底部4の外面及び
両側壁部5の外面にわたって補強金具6を取付け、天板
部7から脚8を垂設してテーブル9を構成し、このテー
ブル9の脚8の下部を箱体3内に入れるとともに、脚8
の下端部を箱体3の底部4において補強金具6に取付け
て成ることを特徴とするものである。このような構成と
することで、箱体3の底部4が補強金具6により補強さ
れるだけでなく補強金具6を介して底部4と両側壁部5
とが一体化され、テーブル9からの荷重が脚8から補強
金具6を介して補強金具6で補強一体化された底部4と
両側壁部5とにより支持されることになる。また、脚8
の下端部を箱体3の底部4において補強金具6に取付け
ることで脚8の取付けも強固にできることになる。
【0011】また、平面視長方形状をした箱体3の底部
4の短辺方向及び短辺方向の両側壁部5の外面にわたっ
て複数の補強金具6を取付け、テーブル9の脚8の下端
部に長方形状をしたベースプレート10を設け、この長
方形状をしたベースプレート10の長辺を平面視長方形
状をした箱体3の長辺と平行とし、ベースプレート10
の長手方向の両端部をそれぞれ箱体3の底部4において
補強金具6に取付けることが好ましい。このようにベー
スプレート10の長辺方向の両端部を補強金具6に取付
けることで、ベースプレート10を安定して取付けるこ
とができ、また、長方形状をしたベースプレート10の
長辺を平面視長方形状をした箱体3の長辺と平行とする
ことで、箱体3の底部の短辺方向においてベースプレー
ト10と並べて箱体3の長辺方向に長いヒータパネル1
7を配置できることになる。
【0012】また、補強金具6の底部4に沿った底部補
強部6aを断面コ字状又は角筒状とし、底部補強部6a
の縦巾を横巾よりも長くすることが好ましい。このよう
な構成とすることで、補強金具6の荷重支持力が増大
し、これにより箱体3の底部4にかかる荷重、テーブル
9にかかる荷重の両方を補強金具6で支えることができ
るものである。
【0013】また、箱体3の底部4上面に載設固着した
ベースプレート10に上方に向けて嵌め込み部11を突
設し、箱体3の底部4の上に配設する底面化粧パネル1
2に設けた挿通孔13に嵌め込み部11を挿通し、テー
ブル9の筒状をした脚8の下端部を嵌め込み部11に被
嵌して脚8と嵌め込み部11とを固着具14により固着
するとともに、脚8の下端を底面化粧パネル12の上面
の挿通孔13の周囲に当接することが好ましい。このよ
うな構成とすることで、箱体3の底部4へのテーブル9
の脚8の取付けが嵌め込みと固着具14による固着とで
簡単且つ確実に行え、しかも、脚8を取付けることで、
底面化粧パネル12の挿通孔13部分における上方への
浮き上がりを防止するとともに挿通孔13が露出すると
いうことがないものである。
【0014】また、テーブル9の脚8を2本設け、箱体
3の底部4上面に載設固着したベースプレート10に上
方に向けて嵌め込み部11を突設し、テーブル9の筒状
をした脚8の下端部を嵌め込み部11に被嵌して脚8と
嵌め込み部11とを固着具14により固着し、固着具1
4による固着方向を2本の脚8を並設した方向と直交す
る方向とすることが好ましい。このような構成とするこ
とで、テーブル9の一方向への回転に対しては脚8の並
設により防止し、また、逆方向の回転に対しては嵌め込
み部11と脚8との固着具14による固着方向を脚8の
並設方向と直交させることで防止するようになってい
る。
【0015】また、箱体3の底部4の上面の外周部及び
中央部に受け台15を設け、この受け台15の縁部にヒ
ータパネル載置段部16を設け、箱体3の底部4の中央
部の長辺と平行な方向において中央の受け台15の両側
にそれぞれベースプレート10を配設し、このベースプ
レート10を避けるように短辺方向の両側にそれぞれ長
辺側と平行な方向に長い2枚のヒータパネル17を配設
するとともに各ヒータパネル17の端縁部を受け台15
のヒータパネル載置段部16に載設支持し、箱体3内に
おいてヒータパネル17の上方に配置した底面化粧パネ
ル12を受け台15の上面に載置し、ベースプレート1
0に上方に向けて突設した嵌め込み部11を底面化粧パ
ネル12に設けた挿通孔13に挿通し、テーブル9の筒
状をした脚8の下端部を嵌め込み部11に被嵌して脚8
と嵌め込み部11とを固着具14により固着することが
好ましい。このような構成とすることで、共通の受け台
15を用いて、ヒータパネル17と底面化粧パネル12
とを支持することができるとともにヒータパネル17を
底面化粧パネル12により覆うことができるものであ
り、また、箱体3の底部4の中央部の長辺と平行な方向
において中央の受け台15の両側にそれぞれベースプレ
ート10を配設し、このベースプレート10を避けるよ
うに短辺方向の両側にそれぞれ長辺側と平行な方向に長
い2枚のヒータパネル17を配設することで、長辺側と
平行な方向に長い2枚のヒータパネル17をベースプレ
ート10に邪魔されることなく合理的な配置関係で配設
できるものである。
【0016】また、底面化粧パネル12の端縁部と箱体
3の側壁部5の内面とのなすコーナ部分に化粧幅木18
を配設することが好ましい。このような構成とすること
で、底面化粧パネル12の端縁部と箱体3の側壁部5の
内面とのなすコーナ部分を綺麗に仕舞うことができるも
のである。
【0017】また、テーブル9の脚8を2本設け、脚8
の並設方向を平面視長方形状をした天板部7の長辺と平
行な方向とし、各脚8の上端部に長方形状をした天板固
定プレート19を設け、この長方形状をした天板固定プ
レート19の長辺を天板部7の短辺と同方向となるよう
に天板固定プレート19を天板部7の下面に固着するこ
とが好ましい。このような構成とすることで、天板部7
の短辺方向における回転に対しては、天板固定プレート
19の長辺を天板部7の短辺と同方向となるように配設
して固着することで対応し、また、天板部7の長辺方向
の回転に対しては脚8を長辺方向と平行な方向に2本並
設することで対応するものであり、これにより天板固定
プレート19を長方形状としても、確実に天板部7の長
辺方向及び短辺方向の回転を防止し、且つ脚8単体の重
量を軽くできるものである。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明を添付図面に示す実
施形態に基づいて説明する。
【0019】図1、図2、図3に示すように、床1の開
口部2には上方が開口した箱体3が内装してあり、箱体
3の上端周部に設けたフランジ金具20を大引21に固
着することで箱体3を取付けてある。箱体3には底部4
の外面及び両側壁部5の外面にわたって補強金具6を取
付けてある。この補強金具6は図5に示すように、底部
補強部6aの両端部に側壁固定部6bを上方に向けて突
設することで構成してあり、平面視長方形状をした箱体
3の底部4下面の短辺方向に沿って底部補強部6aを配
設し、更に、短辺方向の両側壁部5の外面にわたって側
部固定部6bを配設してねじ具などの固着具により補強
金具6を箱体3に取付けてある。このように、箱体3の
底部4の外面及び両側壁部5の外面にわたって補強金具
6を取付けることで、底部4及び両側壁部5を補強金具
6により補強できるとともに補強金具6を介して底部4
と両側壁部5とを一体化できるものである。ここで、底
部補強部6aを断面コ字状又は角筒状とし、底面補強部
6aの縦巾を横巾よりも長くするものであり、これによ
り補強金具6の荷重支持力が増大して、箱体3の底部4
にかかる荷重、後述の底部4に取付けるテーブル9にか
かる荷重の両方を確実に補強金具6で支えることができ
ることになる。
【0020】箱体3の底部4の短辺側から短辺側の両側
壁部5に沿って取付けた補強金具6は箱体3の短辺側に
平行に複数本、添付図面に示す実施形態では図1、図2
に示すように、2本で一対となったものが2対、合計4
本取付けてある。
【0021】ベースプレート10は長方形状をしてお
り、上面中央部に上方に向けて嵌め込み部11が突設し
てある。箱体3の底部4の短辺方向の中央部で且つ長辺
方向の中間部分をはさんだ両側にそれぞれベースプレー
ト10が配置してあって固着具により底板4を介して下
面側の補強金具6に固着してある。ここで、長方形状を
したベースプレート10の長辺が箱体3の長辺方向と平
行な方向となるように配置することで、箱体3の底部4
の下面に配置した2本で一対となった補強金具6を跨ぐ
ように配置されて、ベースプレート10の長手方向の両
端部をそれぞれ2本で一対となった補強金具6に固着具
により固着してある。上記のように、長方形状をしたベ
ースプレート10の長辺を箱体3の長辺と平行な方向と
なるように配置して取付けることで、箱体3の底部4の
短辺方向の中央部においてできるだけベースプレート1
0を取付ける巾を狭くし、底部4の短辺方向の両側にお
いてベースプレート10と並べて後述の箱体3の長辺方
向に長いヒータパネル17を配置できるとともに該箱体
3の長辺方向に長いヒータパネル17の短辺方向の巾も
できるだけ長く取れるものである。
【0022】箱体3の底部4の上面の外周部及び中央部
には図4に示すように受け台15が配設して固着してあ
る。この受け台15には縁部にヒータパネル載置段部1
6が設けてある。そして、箱体3の底部4の中央部に配
設した中央の受け台15の長辺と平行な方向の両側に前
述のようにして取付けた2個のベースプレート10が配
設されるものである。つまり、底部4の短辺方向の中央
部には長辺方向に一列にベースプレート10、中央の受
け台15、ベースプレート10が配列してある。
【0023】ヒータパネル17は長方形状をしており、
2枚のヒータパネル17を底部4の短辺方向の中央部に
配置したベースプレート10を避けるように短辺方向の
両側にそれぞれ配置するものであり、この場合、ヒータ
パネル17の長辺は底部4の長辺よりもわずかに短く、
このヒータパネル17の長辺が底部4の長辺と平行とな
るようにヒータパネル17を配置するものであり、各ヒ
ータパネル17は端縁部を受け台15のヒータパネル載
置段部16に載設支持するものである。
【0024】底面化粧パネル12は箱体3の底部4より
もわずかに小さいもので、箱体3内に入れた場合、内部
にほぼぴったりと入るようになっている。底面化粧パネ
ル12は短辺側の中央部において長辺側の両側に挿通孔
13が設けてある。この底面化粧パネル12を箱体3内
に配置するとともに底面化粧パネル12を受け台15の
上面に載置して任意の固定手段により底面化粧パネル1
2を受け台15に着脱自在に固着してヒータパネル17
を覆うようになっている。この場合、ベースプレート1
0に上方に向けて突設した嵌め込み部11を底面化粧パ
ネル12に設けた挿通孔13に挿通して上方に向けて突
出させる。底面化粧パネル12の端縁部と箱体3の側壁
部5の内面とのなすコーナ部分には化粧幅木18が配設
して取付けられるものであり、底面化粧パネル12の端
縁部と箱体3の側壁部5の内面とのなすコーナ部分を綺
麗に仕舞うようになっている。
【0025】テーブル9は天板部7から脚8を垂設して
構成してある。脚8は2本設けてあり、2本の脚8は長
方形状をした天板部7の短辺方向の中央部において長辺
方向に2本並設してある。脚8は筒状をしており、この
筒状をした脚8の下端部を挿通孔13から上方に突出し
たベースプレート10の嵌め込み部11に被嵌し、脚8
と嵌め込み部11とを固着具14により固着すること
で、テーブル9の脚8を箱体3の底部4において補強金
具6に取付けたベースプレート10に固着するものであ
る。この場合、図2,図3に示すように、脚8の下端を
底面化粧パネル12の上面の挿通孔13の周囲に当接し
て底面化粧パネル12の挿通孔13部分における上方へ
の浮き上がりを防止するとともに挿通孔13が露出する
ということがないようにしている。
【0026】脚8と嵌め込み部11との固着具14によ
る固着方向は図2、図3に示すように、2本の脚8を並
設した方向(つまり、天板部7の長辺方向)と直交する
方向となっている。すなわち、2本の脚8の並設方向が
天板部7の長辺と平行な方向であることで、天板部7の
長辺方向への回転(図2矢印イで示す)を2本の脚8に
より防止することができ、また、固着具14により固着
方向は2本の脚8を並設した方向(つまり、天板部7の
長辺方向)と直交する方向とすることで、天板部7の短
辺方向に対する回転(図3矢印ロで示す)を防止するこ
とができるものである。
【0027】ところで、長方形状をした天板部7の下面
部には上記のように天板部7の短辺方向の中央部におい
て長辺方向に2本並設してあるが、天板部7に脚8を取
付けるには次のような構造となっている。すなわち、各
脚8の上端部には長方形状をした天板固定プレート19
が固着してあり、この長方形状をした天板固定プレート
19の長辺を天板部7の短辺と同方向となるように天板
固定プレート19を天板部7の下面に固着してあり、天
板部7の短辺方向における回転に対しては、天板固定プ
レート19の長辺を天板部7の短辺と同方向となるよう
に配設して固着することで対応し、また、天板部7の長
辺方向の回転に対しては脚8を長辺方向と平行な方向に
2本並設することで対応するようになっている。したが
って天板固定プレート19を従来のように十字状とする
ことなく長方形状としても、確実に天板部7の長辺方向
及び短辺方向の回転を防止し、且つ脚8単体の重量を軽
くできることになる。
【0028】上記のようにして箱体3の底部4にテーブ
ル9の脚8の下部を箱体3内に入れて脚8の下端部を箱
体3の底部4において補強金具6に取付けるものであ
り、脚8の上部は図2、図3に示すように箱体3から上
方に突出しており、天板部7は箱体3の上方、つまり、
床1の上方位置に配置されることになる。
【0029】そして、箱体3の上端部において床1に設
けた開口部2の周囲に框22が取付けられる。
【0030】上記のような構成の掘りテーブルは、框2
2の周囲の床1に腰を降ろして足を箱体3内に入れて使
用するものであり、ヒータパネル17に通電すること
で、ヒータパネル17を発熱させ、底面化粧パネル12
を加温させるとともに箱体3内を加温させることができ
るので、冬期には暖房装置としても利用することができ
る。もちろん、ヒータパネル17に通電しない場合には
通常の掘りテーブルとして使用することができるもので
ある。
【0031】
【発明の効果】上記のように本発明の請求項1記載の発
明にあっては、床の開口部に上方が開口した箱体を内装
し、箱体の底部の外面及び両側壁部の外面にわたって補
強金具を取付け、天板部から脚を垂設してテーブルを構
成し、このテーブルの脚の下部を箱体内に入れるととも
に、脚の下端部を箱体の底部において補強金具に取付け
てあるので、箱体の底部が補強金具により補強されるだ
けでなく補強金具を介して底部と両側壁部とが一体化さ
れ、テーブルからの荷重が脚から補強金具を介して補強
金具で補強一体化された底部と両側壁部とにより支持さ
れ、また、脚の下端部を箱体の底部において補強金具に
取付けることで脚の取付けも強固にできることになり、
この結果、テーブルからの荷重が脚を介して箱体の底部
にかかっても箱体の底部が変形したり、脚の底部への取
付け部分が破損したりすることがないものである。
【0032】また、請求項2記載の発明にあっては、上
記請求項1記載の発明の効果に加えて、平面視長方形状
をした箱体の底部の短辺方向及び短辺方向の両側壁部の
外面にわたって複数の補強金具を取付け、テーブルの脚
の下端部に長方形状をしたベースプレートを設け、この
長方形状をしたベースプレートの長辺を平面視長方形状
をした箱体の長辺と平行とし、ベースプレートの長手方
向の両端部をそれぞれ箱体の底部において補強金具に取
付けてあるので、ベースプレートを安定して取付けるこ
とができ、また、長方形状をしたベースプレートの長辺
を平面視長方形状をした箱体の長辺と平行とすること
で、箱体の底部の短辺方向においてベースプレートと並
べて箱体の長辺方向に長いヒータパネルを配置できるも
のである。
【0033】また、請求項3記載の発明にあっては、上
記請求項1又は請求項2記載の発明の効果に加えて、補
強金具の底部に沿った底部補強部を断面コ字状又は角筒
状とし、底部補強部の縦巾を横巾よりも長くしてあるの
で、箱体の底部にかかる荷重、テーブルにかかる荷重の
両方を補強金具で十分に支えることができるものであ
る。
【0034】又、請求項4記載の発明にあっては、上記
請求項1又は請求項2記載の発明の効果に加えて、箱体
の底部上面に載設固着したベースプレートに上方に向け
て嵌め込み部を突設し、箱体の底部の上に配設する底面
化粧パネルに設けた挿通孔に嵌め込み部を挿通し、テー
ブルの筒状をした脚の下端部を嵌め込み部に被嵌して脚
と嵌め込み部とを固着具により固着するとともに、脚の
下端を底面化粧パネルの上面の挿通孔の周囲に当接して
あるので、箱体の底部へのテーブルの脚の取付けが嵌め
込みと固着具による固着とにより簡単且つ確実に行うこ
とができ、しかも、脚を嵌め込み部に取付けるという簡
単な構成で同時に底面化粧パネルの挿通孔部分における
上方への浮き上がりを防止するとともに挿通孔が露出す
るということがないものである。
【0035】また、請求項5記載の発明にあっては、上
記請求項1又は請求項4記載の発明の効果に加えて、テ
ーブルの脚を2本設け、箱体の底部上面に載設固着した
ベースプレートに上方に向けて嵌め込み部を突設し、テ
ーブルの筒状をした脚の下端部を嵌め込み部に被嵌して
脚と嵌め込み部とを固着具により固着し、固着具による
固着方向を2本の脚を並設した方向と直交する方向とし
てあるので、テーブルの一方向への回転に対しては脚の
並設により防止し、また、逆方向の回転に対しては嵌め
込み部と脚との固着具による固着方向を脚の並設方向と
直交させることで防止することができるものであって、
2本という少ない脚数であるにも係わらず合理的で簡単
な取付け構造によりテーブルを長辺方向の回転、短辺方
向の回転を防止することができるものである。
【0036】また、請求項6記載の発明にあっては、上
記請求項1又は請求項4又は請求項5記載の発明の効果
に加えて、箱体の底部の上面の外周部及び中央部に受け
台を設け、この受け台の縁部にヒータパネル載置段部を
設け、箱体の底部の中央部の長辺と平行な方向において
中央の受け台の両側にそれぞれベースプレートを配設
し、このベースプレートを避けるように短辺方向の両側
にそれぞれ長辺側と平行な方向に長い2枚のヒータパネ
ルを配設するとともに各ヒータパネルの端縁部を受け台
のヒータパネル載置段部に載設支持し、箱体内において
ヒータパネルの上方に配置した底面化粧パネルを受け台
の上面に載置し、ベースプレートに上方に向けて突設し
た嵌め込み部を底面化粧パネルに設けた挿通孔に挿通
し、テーブルの筒状をした脚の下端部を嵌め込み部に被
嵌して脚と嵌め込み部とを固着具により固着してあるの
で、共通の受け台を用いて部材点数を削減してヒータパ
ネルと底面化粧パネルとを支持することができるととも
に、簡単な構成でヒータパネルを底面化粧パネルにより
覆うことができるものであり、また、箱体の底部の中央
部の長辺と平行な方向において中央の受け台の両側にそ
れぞれベースプレートを配設し、このベースプレートを
避けるように短辺方向の両側にそれぞれ長辺側と平行な
方向に長い2枚のヒータパネルを配設することで、長辺
側と平行な方向に長い2枚のヒータパネルをベースプレ
ートに邪魔されることなく合理的な配置関係で配設でき
るものである。
【0037】また、請求項7記載の発明にあっては、上
記請求項6記載の発明の効果に加えて、底面化粧パネル
の端縁部と箱体の側壁部の内面とのなすコーナ部分に化
粧幅木を配設してあるので、底面化粧パネルの端縁部と
箱体の側壁部の内面とのなすコーナ部分を綺麗に仕舞う
ことができるものである。
【0038】また、請求項8記載の発明にあっては、上
記請求項1記載の発明の効果に加えて、テーブルの脚を
2本設け、脚の並設方向を平面視長方形状をした天板部
の長辺と平行な方向とし、各脚の上端部に長方形状をし
た天板固定プレートを設け、この長方形状をした天板固
定プレートの長辺を天板部の短辺と同方向となるように
天板固定プレートを天板部の下面に固着してあるので、
天板部の短辺方向における回転に対しては、天板固定プ
レートの長辺を天板部の短辺と同方向となるように配設
して固着することで対応し、また、天板部の長辺方向の
回転に対しては脚を長辺方向と平行な方向に2本並設す
ることで対応するものであり、これにより天板固定プレ
ートを長方形状としても、確実に天板部の長辺方向及び
短辺方向の回転を防止し、且つ脚単体の重量を軽くでき
るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の掘りテーブルの分解斜視図である。
【図2】同上の一部破断した正面断面図である。
【図3】同上の側面断面図である。
【図4】同上の箱体に受け台を配設した状態を示し、
(a)は平面図であり、(b)は正面断面図であり、
(c)は側面断面図である。
【図5】同上に用いる補強金具の斜視図である。
【符号の説明】
1 床 2 開口部 3 箱体 4 底部 5 側壁部 6 補強金具 7 天板部 8 脚 9 テーブル 10 ベースプレート 11 嵌め込み部 12 底面化粧パネル 13 挿通孔 14 固着具 15 受け台 16 ヒータパネル載置段部 17 ヒータパネル 18 化粧幅木 19 天板固定プレート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大江 孝 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工 株式会社内 (56)参考文献 特開 昭58−75665(JP,A) 実開 昭61−149001(JP,U) 実開 昭61−197401(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47B 37/00 F24C 1/00

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 床の開口部に上方が開口した箱体を内装
    し、箱体の底部の外面及び両側壁部の外面にわたって補
    強金具を取付け、天板部から脚を垂設してテーブルを構
    成し、このテーブルの脚の下部を箱体内に入れるととも
    に、脚の下端部を箱体の底部において補強金具に取付け
    て成ることを特徴とする掘りテーブル。
  2. 【請求項2】 平面視長方形状をした箱体の底部の短辺
    方向及び短辺方向の両側壁部の外面にわたって複数の補
    強金具を取付け、テーブルの脚の下端部に長方形状をし
    たベースプレートを設け、この長方形状をしたベースプ
    レートの長辺を平面視長方形状をした箱体の長辺と平行
    とし、ベースプレートの長手方向の両端部をそれぞれ箱
    体の底部において補強金具に取付けて成ることを特徴と
    する請求項1記載の掘りテーブル。
  3. 【請求項3】 補強金具の底部に沿った底部補強部を断
    面コ字状又は角筒状とし、底部補強部の縦巾を横巾より
    も長くして成ることを特徴とする請求項1又は請求項2
    記載の掘りテーブル。
  4. 【請求項4】 箱体の底部上面に載設固着したベースプ
    レートに上方に向けて嵌め込み部を突設し、箱体の底部
    の上に配設する底面化粧パネルに設けた挿通孔に嵌め込
    み部を挿通し、テーブルの筒状をした脚の下端部を嵌め
    込み部に被嵌して脚と嵌め込み部とを固着具により固着
    するとともに、脚の下端を底面化粧パネルの上面の挿通
    孔の周囲に当接して成ることを特徴とする請求項1又は
    請求項2記載の掘りテーブル。
  5. 【請求項5】 テーブルの脚を2本設け、箱体の底部上
    面に載設固着したベースプレートに上方に向けて嵌め込
    み部を突設し、テーブルの筒状をした脚の下端部を嵌め
    込み部に被嵌して脚と嵌め込み部とを固着具により固着
    し、固着具による固着方向を2本の脚を並設した方向と
    直交する方向として成ることを特徴とする請求項1又は
    請求項4記載の掘りテーブル。
  6. 【請求項6】 箱体の底部の上面の外周部及び中央部に
    受け台を設け、この受け台の縁部にヒータパネル載置段
    部を設け、箱体の底部の中央部の長辺と平行な方向にお
    いて中央の受け台の両側にそれぞれベースプレートを配
    設し、このベースプレートを避けるように短辺方向の両
    側にそれぞれ長辺側と平行な方向に長い2枚のヒータパ
    ネルを配設するとともに各ヒータパネルの端縁部を受け
    台のヒータパネル載置段部に載設支持し、箱体内におい
    てヒータパネルの上方に配置した底面化粧パネルを受け
    台の上面に載置し、ベースプレートに上方に向けて突設
    した嵌め込み部を底面化粧パネルに設けた挿通孔に挿通
    し、テーブルの筒状をした脚の下端部を嵌め込み部に被
    嵌して脚と嵌め込み部とを固着具により固着して成るこ
    とを特徴とする請求項1又は請求項4又は請求項5記載
    の掘りテーブル。
  7. 【請求項7】 底面化粧パネルの端縁部と箱体の側壁部
    の内面とのなすコーナ部分に化粧幅木を配設して成るこ
    とを特徴とする請求項6記載の掘りテーブル。
  8. 【請求項8】 テーブルの脚を2本設け、脚の並設方向
    を平面視長方形状をした天板部の長辺と平行な方向と
    し、各脚の上端部に長方形状をした天板固定プレートを
    設け、この長方形状をした天板固定プレートの長辺を天
    板部の短辺と同方向となるように天板固定プレートを天
    板部の下面に固着して成ることを特徴とする請求項1記
    載の掘りテーブル。
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