JP3524789B2 - コンロ - Google Patents

コンロ

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JP3524789B2
JP3524789B2 JP37012298A JP37012298A JP3524789B2 JP 3524789 B2 JP3524789 B2 JP 3524789B2 JP 37012298 A JP37012298 A JP 37012298A JP 37012298 A JP37012298 A JP 37012298A JP 3524789 B2 JP3524789 B2 JP 3524789B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、調理物等を入れた
調理容器をバーナで加熱して調理するコンロに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、特開平6−319653号に開示
されたように調理容器の底面に接触してその温度を検出
する温度センサを有し、この温度センサの検出温度(以
下、適宜「センサ温度」という。)に応じてバーナの加
熱量を自動制御するコンロが知られている。このコンロ
によれば、図7に示すように調理容器内の油の温度Θ
(点線)を所定油温範囲(図中斜線帯)に維持すべく、
センサ温度T(点線)の変動に応じてバーナの加熱量が
制御される。具体的には、バーナの加熱量が大の状態で
センサ温度Tが第2制御温度T2 まで上昇したとき(点
X)、バーナの加熱量が大から小に切り替えられる。セ
ンサ温度Tが第2制御温度T2 より低温の第1制御温度
1 まで低下したとき(点X’)、バーナの加熱量が小
から大に切り替えられる。センサ温度Tが再び第2制御
温度まで上昇したとき(点X”)、バーナの加熱量が大
から小に切り替えられる。以降、図示しないが同様にバ
ーナの加熱量が大から小、又は小から大に切り替えられ
ることで、センサ温度Tとともに油温Θが低下又は上昇
して所定油温範囲に維持される。なお、第1制御温度T
1 と第2制御温度T2 との差は、センサ温度Tの変化速
度より判断される油の量の多少に応じて決定されてい
る。
【0003】しかし、本願発明者は前記コンロにおいて
冷凍コロッケ等の被調理物を投入した場合に、以下のよ
うな不都合が生じることを知見した。バーナの加熱量が
小のときに(点Y)、油に冷凍コロッケ等の調理物が投
入された場合、図7に実線で示すようにセンサ温度T及
び油温Θはともに急激に低下し始める。センサ温度Tが
第1制御温度T1 まで低下し(点Y’)、バーナの加熱
量が小から大に切り替えられてもセンサ温度T及び油温
Θは低下し続ける。この後、油温Θはセンサ温度Tより
も早めに上昇し始める。即ち、油温Θの急激な変動に対
するセンサ温度Tの追従性が悪くなる。そして、センサ
温度Tが第2制御温度T2 に上昇する(点Y”)までバ
ーナの加熱量が大に維持されるが、この間に油温Θが所
定油温範囲の上限を超えて上昇してしまうおそれがあ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる背景に
鑑みて、バーナの加熱量を自動制御して調理容器内の調
理物等を適温に維持することのできるコンロを提供する
ことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
の本発明のコンロは、調理容器を加熱するバーナと、該
バーナの上方に調理容器を載置する五徳と、該調理容器
の底面に接触して該調理容器の温度を検出する温度セン
サと、該温度センサの検出温度が第1制御温度以下にな
ったとき該バーナの加熱量を小から大に切り替え、該温
度センサの検出温度が第2制御温度以上になったとき該
バーナの加熱量を大から小に切り替える加熱量制御手段
とを備えたコンロにおいて、前記加熱量制御手段は、調
理温度に応じて初期の第1制御温度及び初期の第2制御
温度を設定し、前記バーナの加熱量が小から大に切り替
えられる度に前記温度センサの検出温度の前回の第1制
御温度より低温側へのアンダーシュート量を求め、該ア
ンダーシュート量に応じて前記初期の第2制御温度より
低温に次回の第2制御温度を設定するとともに、前記初
期の第1制御温度より低温に次回の第1制御温度を設定
することを特徴とする。
【0006】前記構成のコンロによれば、まず、調理温
度に応じて初期の第1制御温度及び初期の第2制御温度
が加熱量制御手段により設定される。設定された初期の
第1制御温度及び初期の第2制御温度を基準としてバー
ナの加熱量が以下のように制御される。なお、調理温度
は、例えば調理容器内の油により調理物を調理するとき
に適切な油温を目安とする。
【0007】バーナの燃焼中、センサ温度の前回の第1
制御温度、即ち、直前にバーナの加熱量が小から大に切
り替えられたときのセンサ温度からのアンダーシュート
量が求められる。即ち、バーナの加熱量が小から大に切
り替えられた後、センサ温度がどれだけ低下するかが求
められる。そして、求められたアンダーシュート量に応
じて次回の第2制御温度、即ち直後にバーナの加熱量が
大から小に切り替えられるときのセンサ温度が定められ
る。また、同様に求められたアンダーシュート量に応じ
て次回の第1制御温度、即ち直後にバーナの加熱量が小
から大に切り替えられるときのセンサ温度も定められ
る。こうして定められた次回の第2制御温度、次回の第
1制御温度にセンサ温度が至る度に、バーナの加熱量が
大から小へ、小から大へと切り替えられる。以降、同様
にアンダーシュート量が求められ、求められたアンダー
シュート量に応じて次回の第2制御温度及び次回の第1
制御温度が設定され、設定された次回の第2制御温度及
び次回の第1制御温度に基づいてバーナの加熱量が切り
替えられる。
【0008】センサ温度が前回の第1制御温度から大き
く低下すると、センサ温度が低下し続けている時間と、
続いて次回の第2制御温度に上昇するまでの時間との
和、即ち、バーナの加熱量が大に維持されている時間が
長くなる。そこで、前記コンロにおいては、センサ温度
の前回の第1制御温度からのアンダーシュート量が大き
い程、次回の第2制御温度は初期の第2制御温度を基準
として低温に設定される。従って、バーナの加熱量が大
に維持されている時間が短く抑えられ、この時間に油温
が上昇して所定油温範囲を超える事態を回避することが
できる。また、前記コンロにおいては、センサ温度の前
回の第1制御温度からのアンダーシュート量が大きい
程、次回の第1制御温度は初期の第1制御温度を基準と
して低温に設定される。従って、上述のように設定され
た次回の第2制御温度と次回の第1制御温度との温度差
が一定以上確保される。即ち、バーナの加熱量が小に維
持される時間が一定以上確保され、油温が十分に低下せ
ず、続いてバーナの加熱量が小から大に切り替えられ、
再度小に切り替えられるまでに油温が上昇して所定油温
範囲を超える事態を回避することができる。
【0009】前記コンロにおいて、前記加熱量制御手段
は、前記アンダーシュート量が所定量未満のときには次
回の第2制御温度を前記初期の第2制御温度と等温に設
定するとともに、次回の第1制御温度を前記初期の第1
制御温度と等温に設定してもよい。センサ温度の前回の
第1制御温度からのアンダーシュート量が所定量未満の
ときは油温が調理物から受ける影響がわずかであると考
えられる。従って、通常時と同様にセンサ温度が初期の
第1制御温度及び初期の第2制御温度に至ったときにバ
ーナの加熱量を切り替えることで油温を所定油温範囲に
維持することができる。
【0010】前記コンロにおいて、前記第1制御温度及
び前記第2制御温度に下限を設けるとよい。これによ
り、センサ温度及び油温との対応関係が崩れ、油温が所
定油温範囲から著しく外れて低温にある状態でバーナの
加熱量が切り替えられるという事態を回避することがで
きる。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明のコンロの実施形態につい
て図面を使用して説明する。図1は本実施形態のコンロ
の説明的構成図であり、図2は本実施形態のコンロにお
けるバーナの加熱量制御方法を表すフローチャートであ
り、図3及び図6は本実施形態のコンロの特性説明図で
あり、図4及び図5は本実施形態のコンロにおける第1
制御温度及び第2制御温度の設定方法についての説明図
である。
【0012】本実施形態のコンロにおいては図1に示す
ようにプレート1に水平にバーナ2が設けられ、バーナ
2の上方に調理用の油3などが入った調理容器4が載置
される五徳5が設けられている。また、調理容器4の底
面に接触して調理容器4の温度を検出する温度センサ6
と、温度センサ6の検出温度に応じてバーナ2の加熱量
を制御するとともに種々の制御を行う制御ユニット(加
熱量制御手段)7とが設けられている。バーナ2にはガ
ス供給路8よりガスが供給され、図示しない点火プラグ
に点火されて燃焼する。ガス供給路8には制御ユニット
7により開閉されるガス電磁弁9が設けられている。ま
た、ガス供給路8には途中で分岐してから再び合流する
バイパス路10が設けられ、バイパス路10には制御ユ
ニット7により開閉されるバイパス電磁弁11が設けら
れている。バイパス電磁弁11が開弁・閉弁されること
でバーナ2へのガス供給量が制御されバーナ2の加熱量
が大又は小に切り替えられる。制御ユニット7はタイマ
12を有しており、このタイマ12の計測時間に基づい
て0.5[s]毎にセンサ温度(温度センサ7の検出温
度)が後述の制御温度範囲内にあるか否かを判断する。
また、制御ユニット7にはカウンタ13が設けられてお
り、このカウンタ13はセンサ温度が後述の制御温度範
囲内にあると連続して判断された回数をカウントする。
【0013】前記構成のコンロにおいて制御ユニット7
によるバーナ2の加熱量制御について説明する。本実施
形態のコンロによれば図3に斜線帯で示した所定油温範
囲内に油温Θを維持すべく、図2のフローチャートに従
いセンサ温度Tに基づいてバーナ3の加熱量が制御され
る。まず、制御ユニット7により制御温度(本発明の
「調理温度」)T0 を基準として初期の第1制御温度T
1 (=T0 −2℃)及び初期の第2制御温度T2 (=T
0 +2℃)が決定されるとともにそれぞれ次回の第1制
御温度T1 、次回の第2制御温度T2 として設定され、
加熱量が大でバーナ2の燃焼が開始される(STEP
1)。センサ温度Tが油温Θとともに徐々に上昇して制
御温度T0 に達したとき(STEP2でYES、点
0 )、バーナ2の加熱量が大から小に切り替えられる
(STEP3)。続いてセンサ温度T及び油温Θがとも
に低下し、次回の第1制御温度T1 に達したとき(ST
EP4でYES、点A1 )、バーナ2の加熱量が小から
大に切り替えられる(STEP5)。センサ温度Tが油
温Θとともに上昇して次回の第2制御温度T2 に達した
とき(STEP6でYES、点B1 )、バーナ2の加熱
量が大から小に切り替えられる(STEP7)。
【0014】センサ温度Tが油温Θとともに低下して次
回の第1制御温度T1 に達したとき(STEP8でYE
S、点A2 )、バーナ2の加熱量が小から大に切り替え
られる(STEP9)。このとき制御ユニット7により
次回の第1制御温度T1 及び次回の第2制御温度T2
改めて設定される(後述のSTEP10)。以下、ST
EP7〜STEP10が繰り返され、図3に示すように
バーナ2の加熱量は、センサ温度Tが次回の第1制御温
度T1 に至る度に小から大に切り替えられ(点A3 、・
・)、次回の第2制御温度T2 に至る度に大から小に切
り替えられる(点B3 、・・)。これに応じて油温Θは
センサ温度Tと同様に上下しながら斜線帯で示した所定
油温範囲に維持される。なお、バーナ2が燃焼している
ときに消火操作が行われると、どの時点でもバーナ2の
燃焼が停止される。
【0015】ここで次回の第1制御温度T1 及び次回の
第2制御温度T2 の設定(STEP10)について説明
する。ある時点における前回の第1(第2)制御温度と
は、その時点の直前にバーナ2の加熱量が小から大に
(大から小に)切り替えられたときのセンサ温度を意味
する。また、ある時点における次回の第1(第2)制御
温度とは、その時点の直後にバーナ2の加熱量が小から
大に(大から小に)切り替えられるときのセンサ温度を
意味するものとする。
【0016】次回の第1制御温度T1 及び次回の第2制
御温度T2 はセンサ温度Tが前回の第1制御温度T1
りどれだけ低下するか(アンダーシュート量)に応じて
設定される。このアンダーシュート量を表すため、セン
サ温度Tが前回の第1制御温度T1 から次回の第2制御
温度T2 に至るまでの間に示す最低温度に大体相当する
MIN温度TMIN が導入される。ここで、図5に示すよ
うにセンサ温度Tが前回の第1制御温度T1 からアンダ
ーシュートし、アンダーシュート量が異なる2つの場合
a、bにTMIN 、次回の第1制御温度T1 及び次回の第
2制御温度T2がどのように決定されるかについて図4
のフローチャートを用いて説明する。
【0017】まず、TMIN として前回の第1制御温度T
1 が設定される(STEP10−1)。続いて、センサ
温度Tが連続してTMIN −20℃以上でTMIN 未満にあ
る回数がカウンタ13によりカウントされ、カウント数
が3回以上になったか否かが判断される(STEP10
−2)。かかる判断が行われるのは、センサ温度Tが低
下し続けているか否か、言い換えるとセンサ温度Tがそ
の最低温度に達したか否かを判断するためである。な
お、カウンタ13がカウントを行うセンサ温度Tの温度
範囲に下限TMIN −20℃を設けたのは、ノイズ等の影
響をカウント数から除外するためである。図5に示すよ
うにセンサ温度Tが低下し続け、カウンタ13のカウン
ト数が3回以上になると(STEP10−2でYE
S)、TMIN から1℃を減じた温度が新たにTMIN とさ
れる(STEP10−3)。
【0018】ここで前回の第2制御温度T2 とTMIN
の温度差が15℃未満か否かが判断され(STEP10
−4)、この判断に基づいて次回の第1制御温度T1
び次回の第2制御温度T2 が設定される(STEP10
−5a、5b)。そして、センサ温度Tがこの設定され
た次回の第2制御温度T2 以上となったか否かが判断さ
れる(STEP10−6)。この段階でセンサ温度Tが
なおも低下し続けていれば、STEP10−6でNOと
判断され、かつ、STEP10−2でYESと判断され
た上でSTEP10−3〜10−6が繰り返される。そ
の度に図5に下向き矢印で示すようにTMIN が1℃ずつ
低温に設定される。そしてセンサ温度Tがその最小値付
近にあり、TMIN 未満となっている時間が短くカウンタ
14のカウント数が3回未満であったとすると(STE
P10−2でNO)、TMIN が最終的に決定される(直
前のSTEP10−3)。
【0019】TMIN が最終的に決定された後に行われる
STEP10−4は、アンダーシュート量の大きさを判
断することと同等である。なぜならば、前回のT2 −T
MINは(前回のT2 −前回のT1 )+(前回のT1 −T
MIN )と表せ、第1項は一定(本実施形態では4℃又は
5℃)であり、第2項は本発明のアンダーシュート量の
大きさを表すからである。前回のT2 −TMIN が15℃
未満のとき(場合aに対応、STEP10−4でYE
S)、次回の第1制御温度T1 は初期の第1制御温度T
1 と等温(=T0 −2℃)に設定され、次回の第2制御
温度T2 は初期の第2制御温度T2 と等温(=T0 +2
℃)に設定される(STEP10−5a)。一方、前回
のT2 −TMIN が15℃以上のとき(場合bに対応、S
TEP10−4でNO)、次回の第1制御温度T1 は初
期の第1制御温度T1 より10℃だけ低温(=T0 −1
2℃)に設定され、次回の第2制御温度T2 は初期の第
2制御温度T2 より9℃だけ低温(=T0 −7℃)に設
定される(STEP10−5b)。アンダーシュート量
(TMIN に至るまでの矢印の数に相当)が大きい場合b
の方が場合aよりも低温に次回の第1制御温度T1 及び
次回の第2制御温度T 2 が設定されることがわかる。セ
ンサ温度Tが上昇してSTEP10−5a又は5bに従
い設定された次回の第2制御温度T2 に達すると(ST
EP10−6でYES)、バーナ2の加熱量が大から小
に切り替えられる(STEP7)。
【0020】以上のように設定される第1制御温度T1
及び第2制御温度T2 に基づいてバーナ2の加熱量が制
御されたときの油温Θの変動について説明する。図中斜
線帯は油温Θが維持されるべき所定油温範囲を表す。図
6にセンサ温度Tが前回の第2制御温度T2 (=初期の
2 )に達し(点α)、バーナ2の加熱量が大から小に
切り替えられた後で油にコロッケ等の調理物が投入され
た状態を示す。油に調理物が投入されたとき(点γ)、
センサ温度Tは油温Θとともに急激に低下し始める。セ
ンサ温度Tが低下して次回の第1制御温度T1 (=初期
のT1 )に至り(点β)、バーナ2の加熱量が小から大
に切り替えられた後、なおも低下して前回のT2 −15
℃(=T0 −13℃)以下になったとする(STEP1
0−4でNO)。油温Θは調理物の油への投入により所
定油温範囲を外れて大きく低下した後、バーナ2の加熱
量が大に維持されている間に徐々に上昇する。この場
合、図中左側の両向き矢印で表される前回のT2 とT
MIN との差が15℃以上であるので(STEP8−4で
NO)、次回の第2制御温度T2 は初期の第2制御温度
2 より9℃だけ低温に設定される(STEP10−5
b)。また、次回の第1制御温度T1 は初期の第1制御
温度T1 より10℃だけ低温に設定される(STEP1
0−5b)。
【0021】センサ温度Tが上昇して初期の第2制御温
度T2 より低温に設定された次回の第2制御温度T2
達したときにバーナ2の加熱量が大から小に切り替えら
れる。これによりバーナ2の加熱量が大に維持されてい
る時間(点β〜点α’)が短く抑えられ、油温Θが上昇
して所定油温範囲を超える事態を回避することができ
る。センサ温度Tは、点α’においてバーナ2の加熱量
が大から小に切り替えられた後、油温Θと同様にややオ
ーバーシュートした後で低下する。そして、センサ温度
Tが次回の第1制御温度T1 に至るまで(点β’)、バ
ーナ2の加熱量が小に維持され、この間に(点α’〜点
β’)油温Θが低下する。
【0022】バーナ2の加熱量が点β’で小から大に切
り替えられた後、センサ温度Tが前回の第1制御温度T
1 (=T0 −12℃)からあまりアンダーシュートせ
ず、上昇を開始したとする。この場合、油へ投入された
調理物が油により加熱されて油温Θに対する影響はこの
段階では軽減されているため、通常時と同様にバーナ2
の加熱量を制御すれば油温Θを所定油温範囲に維持する
ことができる。具体的にはこの場合、図中右側の両向き
矢印で表される前回のT2 とTMIN との差は15℃未満
であり(STEP10−4でYES)、次回の第2制御
温度T2 は初期の第2制御温度T2 と等温に設定される
(STEP10−5a)。即ち、初期の第2制御温度T
2 より低温に設定されていた前回の第2制御温度T2
りも高温に次回の第2制御温度T2 が設定される。従っ
て、この分だけセンサ温度Tが前回の第1制御温度T1
から次回の第2制御温度T2 に至るまでの時間、即ち、
バーナ2の加熱量が大とされて油が加熱されている時間
(点β’〜α”)が長く確保される。これにより、点
β’においては所定油温範囲から外れてやや低温にあっ
た油温Θが、点α”では元通り所定油温範囲にまで上昇
する。以下、図示しないがバーナ2の加熱量が制御さ
れ、油温Θが所定油温範囲に維持される。
【0023】本実施形態では前回のT2 −TMIN が15
℃未満か否かを基準としてアンダーシュート量の大きさ
が2段階に区分して判断され、次回の第2制御温度T2
及び次回の第1制御温度T1 が当該区分の大小にしたが
い段階的に設定されている。即ち、区分が大ならば小よ
りも低温、というように不連続的に設定されている。一
方、他の実施形態として、アンダーシュート量の大きさ
が3段階以上に区分して判断され、当該区分が大きい方
に行くにしたがい次回の第2制御温度T2 及び次回の第
1制御温度T1 が段階的に低温に設定されるようにして
もよい。さらに他の実施形態として次回の第2制御温度
2 及び次回の第1制御温度T1 が、段階的にではなく
アンダーシュート量を変数とする減少関数に従って連続
的に設定されるようにしてもよい。なお、アンダーシュ
ート量の連続減少関数として設定される第1制御温度T
1 及び第2制御温度T2 にそれぞれ下限を設けるように
してもよい。これにより、センサ温度T及び油温Θとの
対応関係が崩れ、油温Θが所定油温範囲から著しく外れ
て低温にある状態でバーナ2の加熱量が切り替えられる
という事態を回避することができる。
【0024】アンダーシュート量は、本実施形態では前
回のT2 −TMIN に基づいて求められるが、他の実施形
態としてMAX温度TMAX を導入し、TMAX −TMIN
基づいて求められるようにしてもよい。TMAX は、セン
サ温度Tが前回の第2制御温度T2 から次回の第1制御
温度T1 に至るまでの最高温度に大体相当し、前述のT
MIN の決定方法と同様の方法で決定される。前記いずれ
の実施形態によっても、油に投入された調理物に対応す
るアンダーシュート量に応じてバーナの加熱量が制御さ
れることで油温Θを所定油温範囲に維持することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態のコンロの説明的構成図
【図2】本実施形態のコンロにおけるバーナの加熱量制
御方法を示すフローチャート
【図3】本実施形態のコンロの特性説明図
【図4】本実施形態のコンロにおける第1制御温度及び
第2制御温度の設定方法についての説明図
【図5】本実施形態のコンロにおける第1制御温度及び
第2制御温度の設定方法についての説明図
【図6】本実施形態のコンロの特性説明図
【図7】従来のコンロの特性説明図
【符号の説明】
2‥バーナ、4‥調理容器、5‥五徳、6‥温度セン
サ、7‥制御ユニット(加熱量制御手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−149729(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F24C 7/04 301 F24C 3/12 A47J 37/06 H05B 6/12

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】調理容器を加熱するバーナと、該バーナの
    上方に調理容器を載置する五徳と、該調理容器の底面に
    接触して該調理容器の温度を検出する温度センサと、該
    温度センサの検出温度が第1制御温度以下になったとき
    該バーナの加熱量を小から大に切り替え、該温度センサ
    の検出温度が第2制御温度以上になったとき該バーナの
    加熱量を大から小に切り替える加熱量制御手段とを備え
    たコンロにおいて、 前記加熱量制御手段は、調理温度に応じて初期の第1制
    御温度及び初期の第2制御温度を設定し、前記バーナの
    加熱量が小から大に切り替えられる度に前記温度センサ
    の検出温度の前回の第1制御温度からのアンダーシュー
    ト量を求め、該アンダーシュート量に応じて次回の第2
    制御温度を前記初期の第2制御温度より低温に設定する
    とともに、次回の第1制御温度を前記初期の第1制御温
    度より低温に設定することを特徴とするコンロ。
  2. 【請求項2】前記加熱量制御手段は、前記アンダーシュ
    ート量が所定量未満のときには次回の第2制御温度を前
    記初期の第2制御温度と等温に設定するとともに、次回
    の第1制御温度を前記初期の第1制御温度と等温に設定
    することを特徴とする請求項1記載のコンロ。
  3. 【請求項3】前記第1制御温度及び前記第2制御温度に
    下限を設けたことを特徴とする請求項1又は請求項2に
    記載のコンロ。
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