JP3524389B2 - 仮設足場設計支援方法、それを実現するシステム、および、プログラムを記録した記録媒体 - Google Patents

仮設足場設計支援方法、それを実現するシステム、および、プログラムを記録した記録媒体

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JP3524389B2
JP3524389B2 JP21774498A JP21774498A JP3524389B2 JP 3524389 B2 JP3524389 B2 JP 3524389B2 JP 21774498 A JP21774498 A JP 21774498A JP 21774498 A JP21774498 A JP 21774498A JP 3524389 B2 JP3524389 B2 JP 3524389B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、仮設足場の設計を
支援するための方法、そのためのシステム、および、そ
れに用いられるプログラムを記録した記録媒体に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、大規模プラントの建設時には、
建設作業に合わせて作業用の一時的な足場として仮設足
場を組むことが多い。これら仮設足場の設計の際には、
足場を設置する際の周辺の作業環境や、他の作業との関
係等を良く検討する必要がある。
【0003】近年、大規模プラントの設計は、コンピュ
ータを用いた3次元CADによって行うのが一般化して
きている。しかし、それはプラント完成時の状況を設計
するものであり、建設時に一時的に設置する仮設足場に
ついて、3次元CADを用いて設計することは行なわれ
ていない。これは、利用しやすいソフトウエアが提供さ
れていないことに起因する。このため、従来、仮設足場
の設計は、プラントの設計結果とプラントを建設する際
の工程計画に基づき設計者が手作業で行なわれている。
【0004】ところで、仮設足場を設計する際に重要と
なるのは、足場を設置する領域の決定と、その足場を支
える支柱の位置および支える方式の決定(天井からつる
すか、床から支柱を伸ばすか)とである。また、実際の
足場は、いくつかの板の組合せで作成されるが、上述の
情報さえ決定されれば、それぞれの板をどう配置するか
は現場合わせで決められることが多く、事前に板の配置
までも設計することはまれである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来例で
は、人間が紙の図面上で試行錯誤しながら設計作業を行
うため、設計に時間と手間がかかるという問題がある。
また、設計結果の精度が不十分であるため、実際に仮設
足場の設置を行った際に、足場やその支柱が他の部品と
干渉を引き起こす、足場が必要な作業の実施時期に足場
の組立が間に合わないといった問題点が多々発生してい
る。
【0006】本発明の第1の目的は、各作業に応じて仮
設足場が必要な領域を提示することができる仮設足場設
計支援技術を提供することにある。
【0007】また、本発明の第2の目的は、足場を支え
る支柱の設置可能箇所を可視化することにより支柱の設
計を支援することができる仮設足場設計支援技術を提供
することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記第1の目的を達成す
るため、本発明の第1の態様によれば、仮設足場を構成
する支持体を配置するための設計を支援する方法におい
て、作業に必要な足場を設けるべき足場設置領域を表示
装置の表示画面に提示し、前記足場設置領域について、
その足場が設けられる面の上下方向について、支持体を
設置することについての干渉の有無を判定し、前記干渉
有無についての判定結果を前記表示画面に表示すること
を特徴とする仮設足場設計支援方法が提供される。
【0009】前記第1の目的を達成するため、本発明の
第2の態様によれば、仮設足場を構成する支持体を配置
するための設計支援を実行する仮設足場設計支援システ
ムにおいて、画像表示を行なう表示装置と、設計支援処
理を実行する情報処理装置本体とを少なくとも有し、前
記情報処理装置本体は、作業に必要な足場を設けるべき
足場設置領域を前記表示装置の表示画面に提示し、前記
足場設置領域について、その足場が設けられる面の上下
方向について、支持体を設置することについての干渉の
有無を判定し、前記干渉有無についての判定結果を前記
足場設置領域と共に前記表示画面に表示することを特徴
とする仮設足場設計支援システムが提供される。
【0010】また、前記第2の目的を達成するため、本
発明の第3の態様によれば、仮設足場を構成する支持体
を配置するための設計を支援する方法において、作業に
必要な足場を設けるべき足場設置領域を表示装置の表示
画面に提示し、前記足場設置領域について、その足場が
設けられる面の上下方向について、支持体を設置するこ
とについての干渉の有無を判定し、前記干渉有無につい
ての判定結果を前記足場設置領域と共に前記表示画面に
表示し、前記表示画面上に表示される足場設置領域につ
いて、支持体を設置する位置を指定する指示を受け付
け、指示された位置に支持体を設定することを特徴とす
る仮設足場設計支援方法が提供される。
【0011】さらに、前記第2の目的を達成するため、
本発明の第4の態様によれば、仮設足場を構成する支持
体を配置するための設計支援を実行する仮設足場設計支
援システムにおいて、画像表示を行なう表示装置と、指
示の入力を受け付ける入力装置と、設計支援処理を実行
する情報処理装置本体とを少なくとも有し、前記情報処
理装置本体は、作業に必要な足場を設けるべき足場設置
領域を前記表示装置の表示画面に提示し、前記足場設置
領域について、その足場が設けられる面の上下方向につ
いて、支持体を設置することについての干渉の有無を判
定し、前記干渉有無についての判定結果を前記足場設置
領域と共に前記表示画面に表示し、前記表示画面上に表
示される足場設置領域について、支持体を設置する位置
を指定する指示を前記入力装置を介して受け付け、指示
された位置に支持体を設定することを特徴とする仮設足
場設計支援システムが提供される。
【0012】また、本発明は、前記仮設足場設計支援方
法を実行するためのプログラムを記録した記録媒体を提
供する。
【0013】以上の実施態様によれば、3次元CADデ
ータと工程計画データを用いて、仮設足場の設計を高
速、かつ、高精度に実施することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照して説明する。本実施の形態は、原子力
プラント、火力プラント、化学プラント等の大規模プラ
ント等において、仮設足場を組み立てるための設計を支
援するシステムに関するものである。
【0015】本実施の形態では、3次元CAD(comput
er−aided design)システムとは別個に設けられたハー
ドウエアシステムにより構成される例について説明す
る。もちろん、本発明はこれに限定されない。例えば、
3次元CADシステムと共通のハードウエアシステムに
より実現することも可能である。また、LANを介して
3次元CADシステムと接続されるものであってもよ
い。この場合、各種データ記憶装置は、共有するように
してもよい。さらに、本発明の足場設計支援システム
は、工程管理システムとリンクさせることもできる。ま
た、工程管理システムと共通のハードシステムで実現す
ることも可能である。
【0016】図1に、本実施の形態の足場設計支援シス
テムの基本構成の機能概要を示す。図1では、設計支援
に用いる、組立時に仮設足場が必要な構造物の3次元C
ADデータおよび該構造物の建設時の工程計画データを
蓄積する対象データ蓄積部100と、前記対象データお
よびユーザの指示に基づいて、足場設計支援を行う設計
支援部200と、得られた足場データを蓄積する足場デ
ータ蓄積部300とで構成される。具体的には、対象デ
ータ蓄積部100は、3次元CADシステムで設計され
たデータを記憶する3次元CADデータ記憶部110
と、工程計画データ記憶部120とを有する。また、足
場データ蓄積部300は、得られた仮設足場の設計デー
タ、すなわち、足場必要領域の時系列的な情報とそれに
対する支柱の情報を蓄積する仮設足場データ記憶部31
0を有する。さらに、設計支援部200は、足場設置領
域決定部230と、支柱設置可否判定部240と、支柱
設置位置選択部250とを有する。
【0017】設計支援部200は、後述するハードウエ
アシステムにおいて、プログラムをを実行することで、
機能として実現される。すなわち、足場設置領域決定部
230は、ユーザの選択および指示に基づいて、対話的
に、または、自動的に足場設置領域を設定する処理を行
う。支柱設置可否判定部240は、設定された足場設置
領域について、支持体が設置可能か、すなわち、下方向
に足場の支柱(建地)が設置可能か、また、上方向に足
場の釣りワイヤが設置可能かを判定する。判定は、例え
ば、設定された足場設置領域を四角形のメッシュで分割
し、各メッシュ毎に支持体の設置可能性を判定する異に
より行なうことができる。支柱設置位置選択部250
は、設定された足場設置領域について、支持体、すなわ
ち、支柱または釣りワイヤが設置可能かを可視表示す
る。具体的には、例えば、各メッシュ毎に上下に支柱が
設置可能かどうかを表示する。その上で、ユーザから
の、建地もしくは釣りワイヤを設置するメッシュについ
ての選択を対話的に受け付ける。
【0018】このように、本実施の形態では、ユーザの
指示に応じて対話的に足場の設計を行うことを支援する
機能と、ユーザの指示に応じて自動的に設計を行う機能
とを有し、しかも、これらの機能は、ユーザにより選択
可能となっている。これにより、自動化できる点は自動
化し、微妙な決定については、ユーザの経験を有効に活
用するできるようにして、ユーザフレンドリーなシステ
ムを実現している。
【0019】図2を参照して、本実施の形態の実現に用
いられるハードウエアシステム構成の一例について説明
する。図2に示すシステムは、1のハードウエアシステ
ムにを用いる例であるが、上述したように、他のCAD
システム等の他のシステムを併存させることもできる。
また、他のシステムで用いられているハードウエアの全
部または一部を用いることもできる。
【0020】図2に示すハードウエアシステムは、中央
処理装置(CPU)23およびメモリ22を有する情報
処理装置本体20と、CPU23が実行するプログラ
ム、処理に必要な各種データを記憶するハードディスク
装置(以下、ハードディスクと略称する)21と、画像
表示を行なうためのディスプレイ24と、マウス26お
よびキーボード27を有する入力装置25とを備えてい
る。この他に、他のシステムとデータの授受を行うため
通信制御装置28と、プログラム、データ等を授受する
ための可搬型記憶媒体駆動装置29とを有する。可搬型
記憶媒体駆動装置としては、例えば、フレキシブルディ
スクドライブ装置、CD−ROM駆動装置、光磁気ディ
スク駆動装置、フラッシュメモリ駆動装置等の各種装置
の1または2以上を接続することができる。本実施の形
態で用いられる足場設計支援プログラムは、例えば、C
D−ROMによって供給され、CD−ROM駆動装置を
介してインストールすることができる。また、通信制御
装置を介して外部のネットワークまたはLANを介して
インストールすることも可能である。
【0021】本実施の形態では、3次元CADデータお
よび工程計画データは、ハードディスク21上に記憶さ
れる。また、プログラムの処理によって得られる仮設足
場のデータはハードディスク21上に記憶される。した
がって、ハードディスク21は、図1に示す3次元CA
Dデータ記憶部110、工程計画データ記憶部120、
および、仮設足場データ記憶部310として機能する。
さらに、本方式を実現するためのプログラムもハードデ
ィスク21上に記憶される。そして、上記プログラムと
計算に必要な3次元CADデータもしくは工程計画デー
タは、メモリ22上に一時的に記憶される。
【0022】CPU23は、プログラムを実行すること
で、前述した足場設置領域決定部230と、支柱設置可
否判定部240および支柱設置位置選択部250の各機
能を実現する。これらの機能の実点の処理の過程におい
て、ユーザへの処理内容をディスプレイ24において行
なう。ユーザからの命令の入力は、キーボード27もし
くはマウス26を用いて行う。
【0023】次に、本発明の仮設足場設計支援を実現す
るためのシステムおよびそれによる支援方法を実現する
実施の形態についてさらに詳細に説明する。
【0024】図3に、3次元CADデータ記憶部110
に記録される3次元CADデータのデータ構造の一例を
模式的に示す。3次元CADデータは、当該対象空間
(建屋)内において組み立てられるべき部品ごとに設け
られている。図3は、そのうちの1つの部品について示
す。
【0025】図3に示すように、3次元CADデータ
は、部品ごとの3次元CADデータ30として、部品番
号310から基本図形寸法320まで格納されている。
ここで、部品番号310は、記録された部品に付けられ
たシーケンシャルな番号である。プラントコード311
は、該部品が構成するプラントを識別するための名称情
報である。機器コード312は、該部品を識別するため
の名称情報である。エリアコード313は、該部品が存
在する作業エリアを識別するための名称情報である。機
器原点位置314は、該部品の建屋座標系に対する設置
位置を示す座標情報である。回転角315は、該部品の
建屋座標系に対する姿勢を示す角度情報である。表示色
316は、部品を画像表示する際の表示色を規定する色
定義情報である。
【0026】また、各部品の実際の形状は、立方体や円
柱といった基本立体を表わす基本図形の組合せで表現さ
れる。したがって、組合わせに用いられる各基本図形に
ついて、それぞれ基本図形番号317、基本図形原点位
置318、基本図形回転角319および基本図形寸法3
20が格納される。
【0027】基本図形の一例を図4に示す。それら基本
図形の情報は、次のように定義される。基本図形番号3
17は、当該基本図形の種類(立方体、円柱等)を示す
情報である。基本図形原点位置318は、部品座標系に
対する基本図形の位置を示す座標情報である。基本図形
回転角319は、部品座標系に対する基本図形の姿勢を
示す角度情報である。基本図形寸法320は、それぞれ
の基本図形の大きさを示す寸法情報である。
【0028】工程計画データ記憶部120に記録される
工程計画データのデータ構造の一例を図5(A)に示
す。大規模プラントの工程計画は、多くの場合、図5
(B)に示すように、同種の作業の小工程をグループ化
した大工程単位で扱う。したがって、図5(A)では、
工程計画を構成する1の大工程に関する情報と、それに
属する小工程に関する情報の組合せで定義した例を示
す。
【0029】図5(A)において、大工程を表わす情報
511〜517と、小工程を表わす情報518〜521
とが、大工程ごとに記録される。大工程番号511は、
記録された大工程に付けられたシーケンシャルな番号で
ある。プラントコード512は、当該工程の対象となる
プラントを識別するための名称情報である。工程コード
513は、当該工程を識別するための名称情報である。
エリアコード514は、当該工程の対象となる作業エリ
アを識別するための名称情報である。総工数515は、
当該大工程に含まれる全ての小工程の工数(作業に必要
な人数と作業に必要な日数の積)の和である。作業開始
日516は、当該大工程に含まれる小工程のうち、最も
作業開始日が早い工程の作業開始日である。作業終了日
517は、当該大工程に含まれる小工程のうち最も作業
終了日が遅い工程の作業終了日である。
【0030】次に、小工程に含まれる情報として、CA
DNo.518、は、各小工程の作業対象となる部品の
3次元CADデータを示す名称情報である。工数519
は、各小工程の作業に必要な工数である。作業開始日5
20は、各小工程の作業開始日である。作業終了日52
1は、各小工程の作業終了日である。
【0031】次に、CPU23による足場設置領域決定
部230に関する処理について、図6を参照して説明す
る。図6に示す処理では、主としてユーザの入力によっ
て処理を進める対話式の処理と、自動化して処理を進め
る自動処理との二つの処理が選択可能となっている例で
ある。
【0032】CPU23は、ディスプレイ24の表示画
面に、足場設置領域決定処理初期画面を表示する。すな
わち、これから行なう処理が足場設置領域決定処理であ
ることを示すと共に、ユーザに対して、足場設置領域を
自動設定するかユーザが設定するかを選択することを要
求するための画面(図示せず)を表示する(ステップ2
301)。CPU23は、マウス26によるユーザから
の、足場設置領域を自動設定するかユーザが設定するか
についての選択を受け付ける(ステップ2302)。ユ
ーザ設定が選択された場合には、ステップ2303に進
み、それ以降の処理を行う。また、自動設定が選択され
た場合には、ステップ2311に進み、それ以降の処理
を行う。
【0033】自動設定が選択された場合は、ステップで
足場設置領域を設定する(ステップ2311)。この処
理は、次のように行なう。工程計画データ記憶部120
および3次元CADデータ記憶部110の工程計画デー
タと3次元CADデータとを用いて、各作業毎に作業に
必要な作業空間を定義する。作業空間は、作業対象部品
の外接直方体の大きさに基づき、例えば、図7(A)お
よび(B)に示すように定義される。この外接直方体
は、3次元CADデータにおける該当する部品の形状デ
ータに基づいて算出する。なお、その都度算出するので
はなく、予め算出して、図3のデータの一部として蓄積
しておいたものを用いてもよい。
【0034】図7(A)および(B)に示す例では、対
象部品1301としてL型の配管について、その外接直
方体1310(破線で示す)が求められている。そし
て、外接直方体1310の外側に、作業空間1320と
して、作業員が移動できると共に、作業を行える空間と
して、1mの幅をとっている。なお、この段階では、対
象空間での高さ位置については、規定していないので、
ここでは、足場必要領域1340(太線で示す)は、上
記作業空間の床方向の面(底面)として定義される。
【0035】ここでは、一つの対象部品について、足場
必要領域を定義する例を示したが、この定義を組み立て
る全ての対象部品について行なう。
【0036】次に、求められた足場必要領域について、
相互に干渉しているものを特定する処理を行う(ステッ
プ2312)。すなわち、工程計画データを参照して、
上記した処理で求められた各部品の足場必要領域につい
て、作業時期が重複するものを求め、かつ、重複する足
場必要領域のうち、図8(A)に示すように、x−z平
面上で干渉するものどうしの和を求めて、それを最終的
な足場必要領域1340と定義する。その際、y軸方向
に関しては、各足場必要領域は全く同一の座標軸に無く
ても良く、図8(B)のように、ある一定の偏差d以内
であれば干渉しているものと判定する。この偏差の値
は、ユーザがその作業領域の状況を考慮して自由に設定
できるものとする。
【0037】この時点まで処理が進んだ段階で、足場必
要領域についての最終決定を確認する画面を表示する
(ステップ2313)。そして、それに対する確認指示
を受け付ける(ステップ2314)。すなわち、最終的
な足場設置領域を上述の方法で自動的に設定した足場必
要領域をそのまま用いるか、ユーザによる修正を加える
かの指示をユーザに求め、ユーザの選択指示を受け付け
る。そして、そのまま出力することを選択した場合に
は、上述の方法で求めた足場必要領域1340を足場設
置領域として出力する(ステップ2315)。一方、ユ
ーザによる修正が選択された場合には、図9のように、
自動設定された足場必要領域1341、1342、13
43…をディスプレイ24に提示すると共に、干渉領域
1350を可視化する(ステップ2316)。この表示
画面に対して、ユーザからの操作を対話的に受け付ける
(ステップ2317)。すなわち、マウス26を操作し
て画面上に枠を描くことにより、最終的な足場設置領域
1360を、対話的に設定する。
【0038】また、最初にユーザによる設定が選択され
た場合には、先ず、図10に示すように、ディスプレイ
24に、対象部品を対象空間(躯体1200)と共に立
体的に表示する。この状態で、ユーザに床からの高さh
の入力を求め、入力された足場設置領域を設定する(ス
テップ2302)。この方式を用いる際は、指定された
高さの全ての面が足場設置領域として定義される。そし
て、設定された足場設置領域1360がディスプレイに
表示されている対象空間内に表示される。をれと共に、
上述の領域全てを最終的な足場設置領域として定義する
かどうかをユーザに対して選択を求める表示を併せて行
なう(ステップ2304)。
【0039】これに対して、ユーザから、上述の領域全
てを最終的な足場設置領域として用いる旨の指示が入力
されると、上述の全ての足場設置領域1360を足場設
置領域として決定し、出力する(ステップ2305)。
【0040】一方、全てを用いない場合は、図11のよ
うに、ユーザが指定した高さの平面の状況を足場設置候
補面として可視化してディスプレイ24に提示し(ステ
ップ2306)、ユーザからのマウス26等による指示
操作を受け付け、指示に応じた足場設置領域をディスプ
レイ24上に表示し、ユーザからの決定指示を受け付け
て、最終的な足場設置領域を設定する(ステップ230
7)。
【0041】次に、支柱設置可否判定処理について説明
する。図12に、支柱設置可否判定部240における処
理の流れを図12、図13および図17に示す。また、
ディスプレイにおける表示例を図14〜図16に示す。
なお、本実施の形態では、支持体として、支柱と釣りワ
イヤとがある。ただし、設置領域の設定に際しては、支
柱と釣りワイヤとを区別する必然性が少ないので、特に
断らない限り、釣りワイヤも含めて支柱と称することが
ある。
【0042】図12において、CPU23は、先ず、足
場設置領域決定部230で定義された足場設置領域を四
角形のメッシュで分割する(ステップ2410)。メッ
シュの大きさは、基本的に、1メッシュ内に、足場を支
える建地、釣りワイヤ等の支持体を含むことができる大
きさとする。理想的には、建地、釣りワイヤの設置、お
よび、撤去のための作業スペースも含めることが望まし
い。このため、本実施の形態では、システムにおいて標
準的な大きさを予め設定しておくこととしている。もち
ろん、ユーザによってある程度自由に設定することも可
能である。したがって、メッシュ分割の処理において、
メッシュの大きさの設定を受け付ける旨の表示をディス
プレイ24上で行い、ユーザの選択させるようにする。
【0043】メッシュの分割方法は、足場設置領域13
60内部に限定してメッシュ分割をする方法(図14
(A))、足場設置領域1360の大きさを多少オーバ
ーしてもメッシュの大きさを均一にする方法(図14
(B))等が考えられる。このため、本実施の形態で
は、ステップ2401では、メッシュ分割を行うに先立
ち、どちらの手法を用いてメッシュ分割を行うかの選択
を求め、選択された手法によりメッシュ分割を実行す
る。
【0044】次に、3次元CADデータおよび工程計画
データを参照して、その足場設置領域を使用する作業の
実施時期に、メッシュ1400の上下方向に支柱等の支
持体の設置の傷害となる部品が存在するかどうかを、各
メッシュ1401毎にチェックする(ステップ242
0、2430、2440)。具体的には、図15に示す
ように、メッシュ1400が設定された面(メッシュ
面:x−z面と平行な面)を基準とした上下方向(y軸
方向)の空間1410および1420がチェック対象領
域となる。
【0045】部品が存在するかどうかのチェックは、図
16に示すように、メッシュ面を投影平面とした各部品
(組み立てるべき部品1301、および、躯体部品)の
描画結果を用いて行う。この際、本実施の形態では、評
価すべきメッシュを選択して(ステップ2420)、そ
のメッシュごとに当該メッシュに投影した各部品を描画
して、判定を行う(ステップ2430、2440)。も
ちろん、本発明はこれに限られない。例えば、全てのメ
ッシュについて、投影する部品を予め描画した後、メッ
シュを選択して、順次チェックするようにしてもよい。
メッシュの選択は、システムにおいて予め定めた順序、
例えば、アドレス順等により、順次行うことができる。
もちろん、ユーザに選択させるようにしてもよい。
【0046】そして、1メッシュについて、上下方向の
干渉チェック結果である干渉の状況をメモリ22に記憶
する(ステップ2450)。そして、全てのメッシュに
ついて干渉のチェックが終わるまで、ステップ2420
以降の処理を繰り返す(ステップ2460)。なお、前
記干渉状況に関するデータは、ハードディスク21に格
納してもよい。
【0047】次に、干渉チェックについて、図13を参
照して、さらに詳細に説明する。なお、ステップ243
0および2440における干渉のチェックは、基本的に
は、同じ手法で行なうので、ここでは、メッシュ面から
情報の領域についての障害チェックを行う場合を例とし
て説明する。
【0048】CPU23は、まず、メッシュ面を投影平
面として該投影平面から上方向(y軸の正方向)を見た
際の部品の状況を、3次元CADデータの情報を用いて
平行投影で描画する(ステップ2441)。描画の際に
は、躯体1200の部品1201とその他の部品130
1との表示色を変えて描画する。すなわち、全ての躯体
部品を、例えば、白色で描画する(ステップ244
2)。
【0049】次に、部品については、例えば、赤色で描
画する(ステップ2443)。なお、部品によって、色
を変えて描画してもよい。図16(B)に、上方向を見
た際の描画の例を、同図(C)に、下方向を見た際の描
画の例をそれぞれに示す。そして、メッシュ内の描画像
中に、部品を表わす色の要素(上述の例では赤)が存在
するかを判定する(ステップ2444)。そして、存在
すれば、上方向に干渉ありと判定する(ステップ244
5)。一方、存在しない場合、全ての部品を描画したか
を判断して、描画していない部品がなくなるまで、ステ
ップ2443以降の処理を繰り返す(ステップ244
6)。部品を表わす色がない場合には、干渉がないと判
定して(ステップ2447)、処理を終了する。
【0050】次に、干渉有無の判定について、図17を
参照して、さらに詳細に説明する。なお、この例は、躯
体を表わす色以外の色が存在するかによって判定する例
である。この処理は、画面中の各ドットの色情報を順に
調べていくことにより行う。判定処理中に躯体以外の色
情報を1つでも発見した場合はその時点で「干渉あり」
と判定し処理を終了する。
【0051】CPU23は、メッシュ中に描画されてい
る画像について、1ドットを選択する(ステップ247
1)。ドットの選択は、例えば、画素アドレスの順にし
たがって、自動的に選択する。選択されたドットの色要
素が白色以外の色かを判定する(ステップ2427)。
白色以外の色の場合、干渉ありと判定して、残りのドッ
トについて判定することなく、当該メッシュについての
干渉有無判定処理を終了する(ステップ2473)。
【0052】一方、白以外の色がない場合には、当該メ
ッシュ内の全てのドットについてステップ2471から
の処理を繰り返す(ステップ2474)。そして、当該
メッシュ内の全てのドットについて、白以外の色がない
場合には、当該メッシュについて干渉なしと判定し(ス
テップ2475)、当該メッシュについての干渉有無判
定処理を終了する。
【0053】次に、支柱設置位置選択250における支
柱設置位置選択処理について、図18を参照して説明す
る。図18は、支柱設置位置選択部250における処理
の流れを示す。
【0054】CPU23は、ディスプレイ24に、前述
した支柱設置可否判定部240の判定結果に基づき、足
場設置領域の各メッシュ毎にメッシュの上下方向に支柱
等の支持体を設置可能かどうか(干渉する部品が有るか
無いか)を表示する(ステップ2501)。その際のデ
ィスプレイ24における表示画面例を、図19に示す。
図中、各メッシュ毎の干渉の状況は、「上下干渉有
り」、「上のみ干渉無し」、「下のみ干渉無し」および
「上下干渉無し」の4つに区分し、それぞれ区分に応じ
たシンボル1621〜1624を定義しておき、そのシ
ンボル1621〜1624を該当するメッシュ1401
毎に表示する。これにより、ユーザに、その区別を認識
可能とする。本実施の形態では、干渉の状況を表わす各
区分のシンボル1621〜1624として、メッシュの
表示色を定義している。図19には、各区分について、
それぞれを表わすシンボル1621〜1624との対応
関係を示す凡例1620が併せて表示される。
【0055】なお、上記シンボル1621〜1624
は、他の表示形態とすることもできる。図20は、その
一例である。すなわち、図20では、(a)〜(c)の
三つの群を用意している。ユーザは、いずれかの群を選
択して用いることができる。もちろん、いずれか一の群
のみを用意するだけでもよい。ここで、(a)群では、
「干渉あり」を黒三角形により、「干渉なし」を白三角
形によりそれぞれ表わし、かつ、三角形の頂点の向きで
方向を表わしている。また、(b)群では、前記(a)
群のうち、白三角形を用いないで、黒三角形のみで表わ
している。(c)群では、「上」および「下」の各文字
をシンボルとして用いている。
【0056】また、足場設置領域の表示を、図19に示
すように、足場設置領域のみを上方向から見た図として
表示するだけではなく、図21に示すように、斜めから
の俯瞰図として表示したり、躯体1400や部品130
1の状況と同時に表示することも可能である。
【0057】次に、上述の支柱設置可否の表示画面中
で、各支柱の設置位置を対話的に選択する(ステップ2
502)。ディスプレイ24における対話選択時の画面
例を図22に示す。支柱の設置位置の選択は、支柱を設
置するメッシュを選択することで行う。
【0058】すなわち、ユーザは、先ず、上方向の支柱
(釣りワイヤ)を用いるか、下方向の支柱(建地)を用
いるかを選択する。このため、ディスプレイ24の画面
には、前記凡例1620の他、釣りワイヤを選択するた
めのシンボル1611と、建地を選択するためのシンボ
ル1612とを表示しておく。上記の画面中では釣り、
ワイヤと建地を示すシンボルは形状を変えて表示する。
ユーザが、カーソルCUをいずれかのシンボルの上にお
いて、マウス26でクリックすることにより、当該シン
ボルの選択を受け付ける。
【0059】この後、図22に示すように、表示画面に
おいて、支柱を設置するメッシュをマウスのカーソルC
Uで選択することで、支柱の設置位置を設定する。支柱
を設置するメッシュの選択に際し、例えば、下方向に干
渉があるメッシュに下方向の支柱を設置しようとした場
合等には、ユーザに警告を発し、入力を無効とする。
【0060】この後、設定された仮設足場のデータをメ
モリ22および/またははーでディスク21に記録する
(ステップ2503)。
【0061】なお、斜め上方向からの俯瞰図上で支柱の
設置位置を選択する際には、図23のように実際の建地
や釣りワイヤに近いイメージで支柱の設置状況を可視化
する。すなわち、高さ方向を表わす形態で表示される釣
りワイヤシンボル1611および建地シンボル1612
により、設置位置が表現される。
【0062】次に、支柱を設置する際には、支柱と支柱
の間隔を一定距離以下にすることを基準とするのが一般
的である。このため、設定された支柱がこの条件を満た
しているかについて判定する処理を付加することができ
る。図24に、支柱と支柱との間隔をチェックする処理
の流れを示す。この処理は、本実施の形態では、ユーザ
からの要求を待って行う。ただし、自動的に判定するよ
うにしてもよい。
【0063】図24に示すように、CPU23は、各支
柱間の間隔のチェックを行うかについての選択をユーザ
に求める画面を表示して、ユーザからの選択指示を受け
付ける(ステップ2601)。チェックを行わない旨の
指示がなされた場合には処理を終了する。一方、チェッ
クすることが選択された場合には、ステップ2602以
降の処理を実行する。
【0064】まず、図18のステップ2503において
記録されたデータに基づいて、例えば、図25に示す画
面をディスプレイ24に表示する。図25では、図22
に示す画面例と同様に、足場設置領域1360と、メッ
シュ1400と、凡例1620(障害有無表示シンボル
1621〜1624)と、間隔が設置基準を満たしてい
ないことを示す設置基準未達点表示1630(建地シン
ボル1631、釣りワイヤシンボル1632)とをあわ
せて表示する。なお、図25の例では、既にチェックさ
れた状態が表示されているが、開始時には、もちろん、
未チェック状態で表示される。
【0065】図24において、CPU23は、予め定め
た順序、例えば、支柱アドレス、支柱番号等にしたがっ
て、支柱(建地または釣りワイヤ)の一つを選択する
(ステップ2602)。また、CPU23は、予め定め
た順序、例えば、支柱アドレス、支柱番号等にしたがっ
て、支柱(建地または釣りワイヤ)の他の一つを選択す
る(ステップ2603)。選択した、二つの支柱間の距
離を、メモリ22に格納されている仮設足場データから
両者の設置位置を示す情報を読み出して、それに基づい
て計算する(ステップ2604)。
【0066】算出された距離が予め定めた指定値(設置
基準値に対応)以下であるかを判定する(ステップ26
05)。指定値以下であれば、ステップ2608に進
む。一方、指定値以下になっていない場合には、他の支
柱についてすべて評価したかを判定して、評価していな
いものがある場合には、ステップ2603からの処理を
全ての支柱について評価が終わるまで繰り返す(ステッ
プ2606)。その上で、当該選択された1の支柱につ
いて、指定地以下のものが全くない場合には、ディスプ
レイ24の画面に警告表示を行なう(ステップ260
7)。例えば、当該支柱を表わすシンボルについて、設
置基準未達点であることを示す表示態様、例えば、シン
ボル1631、1632のいずれかの表示態様で表示さ
せる(図25参照)。
【0067】この後、支柱のすべてを評価したかを判定
して、評価していないものがある場合には、ステップ2
602からの処理を繰り返す(ステップ2608)。
【0068】このような処理により、各支柱について、
他の支柱との間の距離について、指定地を満たすものが
全くない場合には、警告がなされ、少なくとも1つが指
定地を満たしている場合には、設置基準を満たしている
と判定される。
【0069】以上の処理によって決定された各支柱の情
報は、仮設足場データ記憶部310に記憶される。該記
憶部310には、各支柱の種類(建地か釣りワイヤか)
と各支柱の設置座標、足場の設置時期、および、該支柱
によって支えられる足場設置領域の形状と位置が記録さ
れる。
【0070】
【発明の効果】本発明によれば、3次元CADデータに
基づき、仮設足場の設置領域とその支柱を効率良く、か
つ、高精度に設定することができる。
【0071】また、足場設置領域を効率良く設定できる
という効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態の機能構成の一例を示
すブロック図。
【図2】 本発明で用いることができるハードウエア資
源の一例を示すブロック図。
【図3】 3次元CADデータのデータ構造を模式的に
示す説明図。
【図4】 作業対象を立体的に表現する際に用いられる
基本図形の定義の一例。
【図5】 (A)は工程計画データのデータ構造を模式
的に示す説明図、(B)は工程の重なり合いを示す説明
図。
【図6】 足場設置領域決定部の処理の流れを示すフロ
ーチャート。
【図7】 (A)は足場必要領域の定義の一例の平面を
示す説明図、(B)はその高さ方向を示す説明図。
【図8】 (A)足場設置領域の設定手順の一段階を示
す説明図、(B)はその高さ方向を示す説明図。
【図9】 足場設置領域の設定手順の一段階の表示画面
の一例を示す説明図。
【図10】 足場設置領域の設定を行うために対象を立
体的表示した表示画面の一例を示す説明図。
【図11】 足場設置領域の設定手順の一段階の表示画
面の一例を示す説明図。
【図12】 支柱設置可否判定部の処理の流れを示すフ
ローチャート。
【図13】 支柱設置の際の干渉有無の判定の流れを示
すフローチャート。
【図14】(A)メッシュの定義の一例を示す説明図、
(B)メッシュの定義の他の一例を示す説明図。
【図15】 メッシュの上下の干渉チェック領域の説明
図。
【図16】 (A)は干渉チェックの考え方を示す説明
図、(B)は1のメッシュから上方向を見たときの投影
画像の一例を示す説明図、(C)は1のメッシュから下
方向を見たときの投影画像の一例を示す説明図。
【図17】 干渉チェックの処理の流れを示すフローチ
ャート。
【図18】 支柱設置位置選択部の処理の流れを示すフ
ローチャート。
【図19】 支柱設置可否の判定結果の表示画面例を示
す説明図。
【図20】 支柱設置可否の判定結果表示に用いるシン
ボルの例を示す説明図。
【図21】 支柱設置可否の判定結果を立体的に示す表
示画面例を示す説明図。
【図22】 支柱設置位置対話設定時の画面の表示例を
示す説明図。
【図23】 支柱設置位置対話設定時の画面の表示例を
示す説明図。
【図24】 支柱設置基準評価の処理の流れを示すフロ
ーチャート。
【図25】 支柱設置基準評価結果の表示画面例を示す
説明図。
【符号の説明】
20…情報処理装置本体、21…ハードディスク、22
…メモリ、23…中央処理装置(CPU)、24…ディ
スプレイ、25…入力装置、26…マウス、27…キー
ボード、28…通信制御装置、110…3次元CADデ
ータ記憶部、120…工程計画データ記憶装置、230
…足場設置領域決定部、240…支柱設置可否判定部、
250…支柱設置位置選択部、310…仮設足場データ
記憶部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 17/50

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】情報処理装置が、仮設足場を構成する支持
    体を配置するための設計を支援する仮設足場設計支援方
    法において、 前記情報処理装置は、演算処理部と記憶部とを有し、 前記記憶部は、仮設足場が必要な少なくとも1つの作業
    対象の形状を示す形状情報、および、前記作業対象の作
    業期間を含む工程計画情報を記憶し、 前記演算処理部は、 前記記憶部から、前記少なくとも1つの作業対象の形状
    情報を読み出す読出ステップと、 前記読出ステップで読み出した作業対象各々の形状情報
    に基づいて、作業に必要となる足場設置領域を決定する
    領域決定ステップと、 前記領域決定ステップで決定した足場設置領域の上下方
    向に、前記仮設足場を構成する支持体の設置に障害とな
    る作業対象の形状情報が、前記記憶部に記憶されている
    か否かを判定する判定ステップと、 前記判定ステップにおいて判定した足場設置領域の判定
    結果を出力する出力ステップと、を行い、 前記領域決定ステップは、前記記憶部に記憶された前記
    作業対象各々の工程計画情報を読み出し、前記工程計画
    情報の作業期間が重なる作業対象については、各々の足
    場設置領域の論理和を最終的な足場設置領域とするこ
    と、 を特徴とする仮設足場設定支援方法。
  2. 【請求項2】請求項1記載の仮設足場設計支援方法にお
    いて、 前記判定ステップは、前記足場設置領域をメッシュに分
    割し、メッシュ毎に、足場設置領域の上下方向に、前記
    仮設足場を構成する支持体の設置に障害となる作業対象
    の形状情報が、前記記憶部に記憶されているか否かを判
    定し、 前記出力ステップは、前記足場設置領域の判定結果をメ
    ッシュ毎に出力することを特徴とする仮設足場設計支援
    方法。
  3. 【請求項3】請求項2記載の仮設足場設計支援方法にお
    いて、 前記出力ステップは、前記足場設置領域の判定結果に基
    づいてあらかじめ定めたシンボルを、メッシュ毎に表示
    することを特徴とする仮設足場設計支援方法。
  4. 【請求項4】請求項3記載の仮設足場設計支援方法にお
    いて、 前記判定ステップは、前記メッシュ毎に当該メッシュに
    投影される作業対象を、前記仮設足場を構成する支持体
    の設置に障害となる作業対象と判定することを特徴とす
    る仮設足場設計支援方法。
  5. 【請求項5】請求項1から請求項4のいずれか一項に記
    載の仮設足場設計支援方法において、 前記出力ステップにおいて出力された前記足場設置領域
    の判定結果に対し、複数の支持体の設置位置を入力する
    入力ステップと、をさらに行い、 前記出力ステップは、前記複数の支持体を入力された設
    置位置に表示することを特徴とする仮設足場設計支援方
    法。
  6. 【請求項6】請求項5記載の仮設足場設計支援方法にお
    いて、 前記判定ステップは、前記入力ステップにおいて入力さ
    れた複数の支持体各々の間隔を算出し、算出した間隔が
    予め定めた設置基準を満たすか否かを判別し、 前記出力ステップは、前記判別ステップにおいて算出し
    た間隔が予め定めた設置基準を満たしていない場合、警
    告を表示すること を特徴とする仮設足場設計支援方法。
  7. 【請求項7】仮設足場を構成する支持体を配置するため
    の設計を支援する仮設足場設計支援システムにおいて、 仮設足場が必要な少なくとも1つの作業対象の形状情
    報、および、前記作業対象各々の作業期間を含む工程計
    画情報を記憶する記憶手段と、 前記記憶手段に記憶された作業対象各々の形状情報を読
    み出し、読み出した形状情報各々に基づいて、前記作業
    対象各々の足場設置領域を決定する領域決定手段と、 前記領域設定手段が設定した足場設置領域各々の上下方
    向に、前記仮設足場を構成する支持体の設置に障害とな
    る作業対象の形状情報が、前記記憶手段に記憶されてい
    るか否かを判定する設置判定手段と、 前記設置判定手段が判定した判定結果を出力する出力手
    段と、を有し、 前記領域決定手段は、前記記憶手段に記憶された前記作
    業対象各々の工程計画情報を読み出し、前記工程計画情
    報の作業期間が重なる作業対象については、各々の足場
    設置領域の論理和を最終的な足場設置領域とすることを
    特徴とする仮設足場設計支援システム。
  8. 【請求項8】請求項7記載の仮設足場設計支援システム
    において、 前記出力手段が出力した足場設置領域の判定結果に対し
    て、複数の支持体の設置位置を入力する入力手段を、さ
    らに有し前記設置判定手段は、前記入力手段が入力した
    複数の支持体の設置位置を受け付けて、受け付けた複数
    の支持体各々の間隔を算出して、算出した間隔が予め定
    めた基準を満たしていない場合、前記出力手段に警告を
    表示することを特徴とする仮設足場設計支援システム。
  9. 【請求項9】仮設足場を構成する支持体を配置するため
    の設計を支援する仮設足場設計支援プログラムを記憶し
    た記録媒体において、 情報処理装置に、 仮設足場が必要な少なくとも1つの作業対象の形状情
    報、および、前記作業対象各々の作業期間を含む工程計
    画情報を記憶する記憶手段、 前記記憶手段に記憶された作業対象各々の形状情報を読
    み出し、読み出した形状情報各々に基づいて、前記作業
    対象各々の足場設置領域を決定する領域決定手段、 前記領域設定手段が設定した足場設置領域各々の上下方
    向に、前記仮設足場を構成する支持体の設置に障害とな
    る作業対象の形状情報が、前記記憶手段に記憶されてい
    るか否かを判定する設置判定手段、および、 前記設置判定手段が判定した判定結果を出力する出力手
    段、として機能させ、 前記領域決定手段は、前記記憶手段に記憶された前記作
    業対象各々の工程計画情報を読み出し、前記工程計画情
    報の作業期間が重なる作業対象については、各々の足場
    設置領域の論理和を最終的な足場設置領域とすることを
    特徴とする仮設足場設計支援プログラム。
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