JPH0944555A - 足場計画システム - Google Patents
足場計画システムInfo
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- JPH0944555A JPH0944555A JP7197522A JP19752295A JPH0944555A JP H0944555 A JPH0944555 A JP H0944555A JP 7197522 A JP7197522 A JP 7197522A JP 19752295 A JP19752295 A JP 19752295A JP H0944555 A JPH0944555 A JP H0944555A
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- scaffolding
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Abstract
(57)【要約】
【目的】足場の配置計画を迅速かつ簡単に立案可能な手
段を提供すること。 【構成】所定の空間内に存在する作業対象物体に対し
て、作業用の足場の配置を計画する足場計画支援システ
ムである。その構成は、前記作業対象物体の形状情報
と、前記前記作業対象物体の前記空間内における配置情
報と、足場設置高さ情報とを、入力する手段と、入力さ
れた情報から、前記足場設置高さ以上の部分の前記空間
内における前記作業対象物体の投影画像を作成する手段
と、前記投影画像を表示する手段と、前記投影画像上で
前記足場の配置を行なう手段とを有する。
段を提供すること。 【構成】所定の空間内に存在する作業対象物体に対し
て、作業用の足場の配置を計画する足場計画支援システ
ムである。その構成は、前記作業対象物体の形状情報
と、前記前記作業対象物体の前記空間内における配置情
報と、足場設置高さ情報とを、入力する手段と、入力さ
れた情報から、前記足場設置高さ以上の部分の前記空間
内における前記作業対象物体の投影画像を作成する手段
と、前記投影画像を表示する手段と、前記投影画像上で
前記足場の配置を行なう手段とを有する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、各種プラント等の建設
工事のために仮設する足場の配置計画を支援するシステ
ムに係わり、特に、作業に必要な足場の配置計画を簡単
な構成で迅速に立案するのに好適なシステムに関する。
工事のために仮設する足場の配置計画を支援するシステ
ムに係わり、特に、作業に必要な足場の配置計画を簡単
な構成で迅速に立案するのに好適なシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、各種の建設工事においては、
一時的な部品の支持や、建設、検査作業等のために、一
定の期間のみ必要な仮設物が数多く存在する。
一時的な部品の支持や、建設、検査作業等のために、一
定の期間のみ必要な仮設物が数多く存在する。
【0003】これらの仮設物は、最終的には撤去されて
しまう物ではあるが、工事の進行において、仮設物が工
事進行の障害となる場合も、しばしばあるため、仮設物
の配置計画を含めた、綿密な建設計画を立案する際に
は、仮設物の配置位置や、配置時期を詳細に計画するこ
とが重要となっている。
しまう物ではあるが、工事の進行において、仮設物が工
事進行の障害となる場合も、しばしばあるため、仮設物
の配置計画を含めた、綿密な建設計画を立案する際に
は、仮設物の配置位置や、配置時期を詳細に計画するこ
とが重要となっている。
【0004】例えば、特開平4-26878号公報では、作業
の順序を表す工程表と、機器や仮設物を示す状況図を表
示して、工程表を参照しつつ、状況図に示された機器や
仮設物の、配置位置を変更可能とし、工事計画を管理す
る手段が提案されている。
の順序を表す工程表と、機器や仮設物を示す状況図を表
示して、工程表を参照しつつ、状況図に示された機器や
仮設物の、配置位置を変更可能とし、工事計画を管理す
る手段が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な従来技術では、設定した配置位置に問題がないか否か
をチェックする機能が考慮されているが、前記配置位置
は、オペレータがマニュアル操作により決定を行なって
いるため、配置位置に問題がある場合の修正操作は、オ
ペレータがマニュアル操作で総て行なわなければなら
ず、かかるマニュアル操作は、相当の工数を有するもの
であった。
な従来技術では、設定した配置位置に問題がないか否か
をチェックする機能が考慮されているが、前記配置位置
は、オペレータがマニュアル操作により決定を行なって
いるため、配置位置に問題がある場合の修正操作は、オ
ペレータがマニュアル操作で総て行なわなければなら
ず、かかるマニュアル操作は、相当の工数を有するもの
であった。
【0006】そこで、本発明の目的は、仮設物の一つで
ある足場について、配置位置をオペレータが逐一指示す
ることなく、必要な箇所に、迅速に最適な足場を配置で
きる、簡易な構成を有する足場計画システムを提供する
ことにある。
ある足場について、配置位置をオペレータが逐一指示す
ることなく、必要な箇所に、迅速に最適な足場を配置で
きる、簡易な構成を有する足場計画システムを提供する
ことにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決し、本発
明の目的を達成するため、以下の手段がある。
明の目的を達成するため、以下の手段がある。
【0008】すなわち、所定の空間内に存在する作業対
象物体に対して、作業用の足場の配置を計画するシステ
ムであって、前記作業対象物体の形状情報、前記作業対
象物体の前記空間内における配置情報、および、足場設
置高さ情報とを、少なくとも入力する入力手段と、入力
された情報を参照して、前記足場設置高さ以上の部分の
前記所定の空間内における前記作業対象物体の投影画像
を作成する画像生成手段と、前記投影画像を少なくとも
表示する表示手段と、前記投影画像上での前記足場の配
置計画を立案する処理手段と、を有するシステムであ
る。
象物体に対して、作業用の足場の配置を計画するシステ
ムであって、前記作業対象物体の形状情報、前記作業対
象物体の前記空間内における配置情報、および、足場設
置高さ情報とを、少なくとも入力する入力手段と、入力
された情報を参照して、前記足場設置高さ以上の部分の
前記所定の空間内における前記作業対象物体の投影画像
を作成する画像生成手段と、前記投影画像を少なくとも
表示する表示手段と、前記投影画像上での前記足場の配
置計画を立案する処理手段と、を有するシステムであ
る。
【0009】さらに、具体的には、所定の空間内に存在
する作業対象物体に対して、作業用の足場の配置を計画
するシステムであって、前記作業対象物体の、前記空間
内の配置情報、形状情報を含むデータ、および、足場サ
イズ、足場設置高さを含むデータとを、少なくとも入力
する入力手段と、入力データを参照して、前記足場設置
高さ以上の部分の前記所定の空間内における前記作業対
象物体を足場必要物体とし、該足場必要物体を所定の平
面に投影して投影画像を作成する画像作成手段と、作成
された投影画像を、所定の面積を有する複数のセルに分
割して、前記複数のセルの内で足場の配置が必要な物体
が投影されたものを物体像セルとするセル設定手段と、
物体像セル位置において最大値を有し、物体像セルから
セル存在位置が離れるに従って減少する分布をなす仮想
ポテンシャル値を、物体像毎に定め、総ての物体像につ
いてのポテンシャル値の分布をセル単位に加算して、全
ポテンシャル値を算出するポテンシャル演算手段と、算
出された全ポテンシャル値の大きさの順にセルを選択す
ることにより、足場の配置位置を決定し、 決定された
配置位置を含み、前記足場サイズの大きさに対応するセ
ルを抽出して、そのポテンシャル値の合計を求めたと
き、合計値が最大となる方向を足場の配置方向とする処
理手段と、を有するシステムである。
する作業対象物体に対して、作業用の足場の配置を計画
するシステムであって、前記作業対象物体の、前記空間
内の配置情報、形状情報を含むデータ、および、足場サ
イズ、足場設置高さを含むデータとを、少なくとも入力
する入力手段と、入力データを参照して、前記足場設置
高さ以上の部分の前記所定の空間内における前記作業対
象物体を足場必要物体とし、該足場必要物体を所定の平
面に投影して投影画像を作成する画像作成手段と、作成
された投影画像を、所定の面積を有する複数のセルに分
割して、前記複数のセルの内で足場の配置が必要な物体
が投影されたものを物体像セルとするセル設定手段と、
物体像セル位置において最大値を有し、物体像セルから
セル存在位置が離れるに従って減少する分布をなす仮想
ポテンシャル値を、物体像毎に定め、総ての物体像につ
いてのポテンシャル値の分布をセル単位に加算して、全
ポテンシャル値を算出するポテンシャル演算手段と、算
出された全ポテンシャル値の大きさの順にセルを選択す
ることにより、足場の配置位置を決定し、 決定された
配置位置を含み、前記足場サイズの大きさに対応するセ
ルを抽出して、そのポテンシャル値の合計を求めたと
き、合計値が最大となる方向を足場の配置方向とする処
理手段と、を有するシステムである。
【0010】また、前記足場の配置位置、配置方向を対
話形式で修正可能な修正手段を設けた、態様も好まし
い。
話形式で修正可能な修正手段を設けた、態様も好まし
い。
【0011】さらに、前記ポテンシャル演算手段が、物
体像毎にポテンシャル値を定める際に、前記足場設置高
さに位置する平面を想定し、該平面が貫通する作業対象
物体が存在すると判断した場合には、該作業対象物体に
対応するセルに対して、足場の配置を禁止する処理を行
なうシステムも好ましい。
体像毎にポテンシャル値を定める際に、前記足場設置高
さに位置する平面を想定し、該平面が貫通する作業対象
物体が存在すると判断した場合には、該作業対象物体に
対応するセルに対して、足場の配置を禁止する処理を行
なうシステムも好ましい。
【0012】
【作用】所定の空間内に存在する作業対象物体に対し
て、作業用の足場の配置を計画することを考える。
て、作業用の足場の配置を計画することを考える。
【0013】まず、入力手段によって、作業対象物体の
形状情報、作業対象物体の前記空間内における配置情
報、および、足場設置高さ情報等を入力する。
形状情報、作業対象物体の前記空間内における配置情
報、および、足場設置高さ情報等を入力する。
【0014】次に、画像生成手段は、入力された情報を
参照して、前記足場設置高さ以上の部分の前記所定の空
間内における前記作業対象物体の投影画像を作成する。
なお、このように作成された投影画像等は、表示手段に
よって表示される。
参照して、前記足場設置高さ以上の部分の前記所定の空
間内における前記作業対象物体の投影画像を作成する。
なお、このように作成された投影画像等は、表示手段に
よって表示される。
【0015】そして、処理手段は、前記投影画像上での
前記足場の配置計画を立案する。
前記足場の配置計画を立案する。
【0016】さらに、本発明の具体的な態様によれば、
その作用は以下のようになる。
その作用は以下のようになる。
【0017】まず、入力手段によって、作業対象物体
の、空間内の配置情報、形状情報を含むデータ、およ
び、足場サイズ、足場設置高さを含むデータ等を入力す
る。
の、空間内の配置情報、形状情報を含むデータ、およ
び、足場サイズ、足場設置高さを含むデータ等を入力す
る。
【0018】次に、画像作成手段は、入力データを参照
して、前記足場設置高さ以上の部分の所定の空間内にお
ける前記作業対象物体を足場必要物体とし、該足場必要
物体を所定の平面に投影して投影画像を作成する。
して、前記足場設置高さ以上の部分の所定の空間内にお
ける前記作業対象物体を足場必要物体とし、該足場必要
物体を所定の平面に投影して投影画像を作成する。
【0019】次に、セル設定手段は、作成された投影画
像を、所定の面積を有する複数のセルに分割して、前記
複数のセルの内で足場の配置が必要な物体が投影された
ものを物体像セルとし、また、ポテンシャル演算手段
は、物体像セル位置において最大値を有し、物体像セル
からセル存在位置が離れるに従って減少する分布をなす
仮想ポテンシャル値を、物体像毎に定め、総ての物体像
についてのポテンシャル値の分布をセル単位に加算し
て、全ポテンシャル値を算出する。
像を、所定の面積を有する複数のセルに分割して、前記
複数のセルの内で足場の配置が必要な物体が投影された
ものを物体像セルとし、また、ポテンシャル演算手段
は、物体像セル位置において最大値を有し、物体像セル
からセル存在位置が離れるに従って減少する分布をなす
仮想ポテンシャル値を、物体像毎に定め、総ての物体像
についてのポテンシャル値の分布をセル単位に加算し
て、全ポテンシャル値を算出する。
【0020】そして、処理手段は、算出された全ポテン
シャル値の大きさの順にセルを選択することにより、足
場の配置位置を決定し、決定された配置位置を含み、前
記足場サイズの大きさに対応するセルを抽出して、その
ポテンシャル値の合計を求めたとき、合計値が最大とな
る方向を足場の配置方向とする。
シャル値の大きさの順にセルを選択することにより、足
場の配置位置を決定し、決定された配置位置を含み、前
記足場サイズの大きさに対応するセルを抽出して、その
ポテンシャル値の合計を求めたとき、合計値が最大とな
る方向を足場の配置方向とする。
【0021】このようにして、足場の配置計画が容易に
立案できる。
立案できる。
【0022】
【実施例】以下、本発明にかかる実施例を図面を参照し
て説明する。
て説明する。
【0023】まず、本実施例において行なう各種処理の
概要である「処理概要」および「システム構成」につい
て、図10、11を参照して若干説明しておき、その
後、他の図面を参照しつつ各処理の具体例について説明
し、理解の容易化を図ることを心掛ける。
概要である「処理概要」および「システム構成」につい
て、図10、11を参照して若干説明しておき、その
後、他の図面を参照しつつ各処理の具体例について説明
し、理解の容易化を図ることを心掛ける。
【0024】ここで、図10に示すフローチャートを参
照して、処理の概要について説明する。
照して、処理の概要について説明する。
【0025】ステップ101は、外部記憶装置よりプラ
ントの三次元CADデータを読み込む処理であり、所定
空間(エリア)内に存在する、配管、機器等の形状情報
や配置情報、さらには、各物体の用途を示す用途情報等
を、外部記憶装置から読み込む処理を行なう。
ントの三次元CADデータを読み込む処理であり、所定
空間(エリア)内に存在する、配管、機器等の形状情報
や配置情報、さらには、各物体の用途を示す用途情報等
を、外部記憶装置から読み込む処理を行なう。
【0026】ステップ102は、足場のサイズ、足場高
さ等の足場に関する仕様を入力する処理であり、ユーザ
は、配置に必要な足場の仕様を定義して与える。
さ等の足場に関する仕様を入力する処理であり、ユーザ
は、配置に必要な足場の仕様を定義して与える。
【0027】ステップ103では、後に説明する図2に
示すように、CADデータを投影変換(ある投影像を作
成する)して、「足場必要物体」の「物体像」を抽出す
る処理である。
示すように、CADデータを投影変換(ある投影像を作
成する)して、「足場必要物体」の「物体像」を抽出す
る処理である。
【0028】ステップ104では、図2に示すように、
「投影像」を「セル」の集合に分割する処理を行なう。
ステップ105では、後に説明する図3に示すように、
「足場必要物体」毎に、対応するセルに対してポテンシ
ャル値を設定する処理を行なう。
「投影像」を「セル」の集合に分割する処理を行なう。
ステップ105では、後に説明する図3に示すように、
「足場必要物体」毎に、対応するセルに対してポテンシ
ャル値を設定する処理を行なう。
【0029】ステップ106では、後に説明する図4に
示すように、総ての足場必要物体のポテンシャル値を加
算する処理を行なう。
示すように、総ての足場必要物体のポテンシャル値を加
算する処理を行なう。
【0030】ステップ107では、後に説明する図5に
示すように、各足場に対して、最大のポテンシャル値を
とるような、足場の配置位置を求める。
示すように、各足場に対して、最大のポテンシャル値を
とるような、足場の配置位置を求める。
【0031】ステップ108では、同じく図5に示すよ
うに、各足場に対して、「最大スコア」となるように、
足場の配置方向を求める。ステップ109では、図8ま
たは図9に示すように、足場の配置結果を出力する処理
を行なう。
うに、各足場に対して、「最大スコア」となるように、
足場の配置方向を求める。ステップ109では、図8ま
たは図9に示すように、足場の配置結果を出力する処理
を行なう。
【0032】以上が処理の概要であるが、このような処
理を行なうためのシステム構成の一例を説明する。
理を行なうためのシステム構成の一例を説明する。
【0033】図11に、本実施例にかかるシステムの構
成例を示す。
成例を示す。
【0034】本システムは、CPU30と、ディスク装
置10と、メモリ20と、ディスプレイ40と、キーボ
ード50と、マウス60とを有して構成される。
置10と、メモリ20と、ディスプレイ40と、キーボ
ード50と、マウス60とを有して構成される。
【0035】そして、三次元図形表示処理部A、必要空
間検出処理部B、および、配置位置決定処理部Cは、C
PU30が、ディスク装置10等に予め格納されている
プログラムにしたがって処理を行なうことにより実現さ
れる。
間検出処理部B、および、配置位置決定処理部Cは、C
PU30が、ディスク装置10等に予め格納されている
プログラムにしたがって処理を行なうことにより実現さ
れる。
【0036】ディスク装置10は、各種のプログラムや
各種のデータを格納するための手段であり、ワークエリ
アとしても機能する。なお、メモリ20も、同様の機能
を有する。
各種のデータを格納するための手段であり、ワークエリ
アとしても機能する。なお、メモリ20も、同様の機能
を有する。
【0037】キーボード50、マウス60は、必要なコ
マンド、データを入力する手段である。
マンド、データを入力する手段である。
【0038】ディスプレイ40は、必要な情報を表示す
るための手段であり、例えば、足場の配置対象となるプ
ラントの3次元表示や、足場を配置した結果の表示を、
少なくとも行なう。
るための手段であり、例えば、足場の配置対象となるプ
ラントの3次元表示や、足場を配置した結果の表示を、
少なくとも行なう。
【0039】また、三次元図形表示処理部Aは、三次元
CADデータをディスプレイ40に表示する処理を行な
う手段である。
CADデータをディスプレイ40に表示する処理を行な
う手段である。
【0040】本システムの特徴となる、必要空間検出処
理部Bと配置位置決定処理部Cは、夫々、以下のような
機能部を備える。
理部Bと配置位置決定処理部Cは、夫々、以下のような
機能部を備える。
【0041】即ち、必要空間検出処理部Bは、CADデ
ータ入力部、足場仕様入力部、物体像抽出部、および、
セル分割部を備える。
ータ入力部、足場仕様入力部、物体像抽出部、および、
セル分割部を備える。
【0042】そして、CADデータ入力部は、図10の
ステップ101、足場仕様入力部は、ステップ102、
物体像抽出部は、ステップ103、そして、セル分割部
は、ステップ104の処理を実行する。
ステップ101、足場仕様入力部は、ステップ102、
物体像抽出部は、ステップ103、そして、セル分割部
は、ステップ104の処理を実行する。
【0043】また、配置位置決定処理部Cは、ポテンシ
ャル設定部、ポテンシャル加算部、配置位置算出部、配
置方向算出部、および、配置結果出力部を備える。
ャル設定部、ポテンシャル加算部、配置位置算出部、配
置方向算出部、および、配置結果出力部を備える。
【0044】そして、ポテンシャル設定部は、図10の
ステップ105、ポテンシャル加算部は、ステップ10
6、配置位置算出部は、ステップ107、配置方向算出
部は、ステップ108、そして、配置結果出力部は、ス
テップ109の処理を実行する。
ステップ105、ポテンシャル加算部は、ステップ10
6、配置位置算出部は、ステップ107、配置方向算出
部は、ステップ108、そして、配置結果出力部は、ス
テップ109の処理を実行する。
【0045】なお、本実施例は、プログラムにしたがっ
た処理によって、足場の配置位置を定めるものである
が、得られた結果を、ユーザのマニュアル操作により、
修正することも可能である。この修正は、ディスプレイ
40の表示内容を参照しつつ、マウス60等の操作を対
話形式で行なえるように、予めプログラムを作成して内
蔵しておけば良い。
た処理によって、足場の配置位置を定めるものである
が、得られた結果を、ユーザのマニュアル操作により、
修正することも可能である。この修正は、ディスプレイ
40の表示内容を参照しつつ、マウス60等の操作を対
話形式で行なえるように、予めプログラムを作成して内
蔵しておけば良い。
【0046】例えば、図9に示すように、足場の配置が
不可能なセルである、配置不可のセルが存在する場合、
キーボード50、マウス60によって、対話形式で修正
対象を指定して、所望の位置に、足場を再配置するよう
な修正を行なうことが可能である。よって、本実施例に
よれば、アルゴリズムで対応できない場合が発生して
も、修正作業によって、所望の足場配置計画を立案する
ことを可能とする。
不可能なセルである、配置不可のセルが存在する場合、
キーボード50、マウス60によって、対話形式で修正
対象を指定して、所望の位置に、足場を再配置するよう
な修正を行なうことが可能である。よって、本実施例に
よれば、アルゴリズムで対応できない場合が発生して
も、修正作業によって、所望の足場配置計画を立案する
ことを可能とする。
【0047】さて、以下、図面を参照しつつ、各処理の
内容を詳細な例を示して説明していくことにする。
内容を詳細な例を示して説明していくことにする。
【0048】図1に、足場必要領域の検出手法の説明図
を示す。
を示す。
【0049】視点1から、機器や配管に対する三次元C
ADデータ2を観察して、足場必要領域3を検出する方
法を示している。
ADデータ2を観察して、足場必要領域3を検出する方
法を示している。
【0050】まず、床面と、4つの壁面、および、天井
面で囲まれた、あるエリアを考え、このエリア内に、配
管や機器等の物体が配置されているものとする。また、
これらの物体の、形状情報や配置情報は、既に、三次元
CADデータとして定義されており、これを利用して足
場配置計画を立案することを考える。
面で囲まれた、あるエリアを考え、このエリア内に、配
管や機器等の物体が配置されているものとする。また、
これらの物体の、形状情報や配置情報は、既に、三次元
CADデータとして定義されており、これを利用して足
場配置計画を立案することを考える。
【0051】今、床面に存在する作業者の手が届かない
部分には、天井面からつり下げる、いわゆる吊り足場を
設けるものとし、床面から足場までの高さを「足場高
さ」とする。
部分には、天井面からつり下げる、いわゆる吊り足場を
設けるものとし、床面から足場までの高さを「足場高
さ」とする。
【0052】なお、吊り足場を吊り下げる機構について
は、理解の容易化のために図示していない。
は、理解の容易化のために図示していない。
【0053】また、吊り足場以外にも、床面から組み上
げて足場を設置する手法も考えられるが、両者の違い
は、固定箇所が、天井面であるか床面であるかの違いの
みであり、以下説明する各種処理を、同様に適用するこ
とが可能である。
げて足場を設置する手法も考えられるが、両者の違い
は、固定箇所が、天井面であるか床面であるかの違いの
みであり、以下説明する各種処理を、同様に適用するこ
とが可能である。
【0054】ここで「足場必要領域:3」とは、エリア
内において、足場高さ以上の空間のことを示し、本実施
例では、一般的な三次元表示処理を利用して検出するも
のとする。もちろん、所定高さ以下の空間が示す領域と
する場合も考えられる。
内において、足場高さ以上の空間のことを示し、本実施
例では、一般的な三次元表示処理を利用して検出するも
のとする。もちろん、所定高さ以下の空間が示す領域と
する場合も考えられる。
【0055】ところで、三次元表示処理には、描かれた
図形のうちで必要な部分だけを見やすく表示するため
に、いわゆるクリッピング機能と称され表示処理方法が
一般に提示されている。
図形のうちで必要な部分だけを見やすく表示するため
に、いわゆるクリッピング機能と称され表示処理方法が
一般に提示されている。
【0056】これは、視点から一定の距離範囲内にある
部分のみを表示し、それ以外の部分は消去することによ
って、必要な部分のみを見やすくするための処理であ
り、三次元図形表示処理機能を有する、ワークステーシ
ョン等の情報処理装置には、通常、備えられている機能
である。
部分のみを表示し、それ以外の部分は消去することによ
って、必要な部分のみを見やすくするための処理であ
り、三次元図形表示処理機能を有する、ワークステーシ
ョン等の情報処理装置には、通常、備えられている機能
である。
【0057】図1に示すように、視点1を上方に設定し
た場合には、天井面までの位置から、床面に足場高さを
加えた位置までの部分を、クリッピングすれば、足場必
要領域だけを表示することができることになる。
た場合には、天井面までの位置から、床面に足場高さを
加えた位置までの部分を、クリッピングすれば、足場必
要領域だけを表示することができることになる。
【0058】このようにして抽出した足場必要領域を、
ある二次元平面上に投影したものが、同図に示す投影画
像であり、この投影画像に基づいて、足場配置計画を立
案する。なお、このような投影画像を作成することは、
三次元表示処理における公知の手法であるので、詳しい
説明は省略する。
ある二次元平面上に投影したものが、同図に示す投影画
像であり、この投影画像に基づいて、足場配置計画を立
案する。なお、このような投影画像を作成することは、
三次元表示処理における公知の手法であるので、詳しい
説明は省略する。
【0059】図2は、足場の配置空間をセルに分割する
ことを説明する図面である。
ことを説明する図面である。
【0060】一般に、足場は、少なくとも1以上のセル
の大きさを有するものとし、また、足場の大きさは規格
化されており、ここでは、縦、横の寸法は、一定の間
隔、即ち、ピッチNの値をとるものとする。したがっ
て、例えば、足場の縦または横の長さは、N、2N、ま
たは3Nのように、Nの整数倍のサイズとなる。
の大きさを有するものとし、また、足場の大きさは規格
化されており、ここでは、縦、横の寸法は、一定の間
隔、即ち、ピッチNの値をとるものとする。したがっ
て、例えば、足場の縦または横の長さは、N、2N、ま
たは3Nのように、Nの整数倍のサイズとなる。
【0061】配置位置は、ピッチNで離散化された点の
みを考慮すればよいので、投影画像もピッチNで、複数
のセルに分割して、セル単位に配置位置を決定していく
ことができる。ここで、図2(a)に示すように、投影
画像は、物体1および物体2の二つの物体像と、それ以
外の背景像とからなり、これらに対するセルを、夫々、
物体像セル、背景像セルとする(図2(b)参照)。
みを考慮すればよいので、投影画像もピッチNで、複数
のセルに分割して、セル単位に配置位置を決定していく
ことができる。ここで、図2(a)に示すように、投影
画像は、物体1および物体2の二つの物体像と、それ以
外の背景像とからなり、これらに対するセルを、夫々、
物体像セル、背景像セルとする(図2(b)参照)。
【0062】このためには、投影画像を、1セルに相当
する画素の集合単位毎に調べ(1セルは、複数の画素で
構成される)、そのうちの1画素においてでも物体像が
存在する場合には、そのセルは、「物体像セル」とし、
一方、「背景像セル」は、1画素においても物体像が存
在しないものである。
する画素の集合単位毎に調べ(1セルは、複数の画素で
構成される)、そのうちの1画素においてでも物体像が
存在する場合には、そのセルは、「物体像セル」とし、
一方、「背景像セル」は、1画素においても物体像が存
在しないものである。
【0063】次に、セル分割した配置空間に、ポテンシ
ャルデータを設定する方法を図3を参照して説明する。
ここで、「ポテンシャル」とは仮想のもので、ポテンシ
ャル値が、そのセル位置における足場の必要度を表現す
る量になるように設定する。
ャルデータを設定する方法を図3を参照して説明する。
ここで、「ポテンシャル」とは仮想のもので、ポテンシ
ャル値が、そのセル位置における足場の必要度を表現す
る量になるように設定する。
【0064】図2に示すような、物体像セルと判定され
た部分は、作業対象となる物体の真下にあたるので、ポ
テンシャル値が高く、図3では、例えば「3」なる値を
与えている。足場の必要度は、物体像セルから離れるに
従って小さくなるものと考えられるので、このデータに
は、適切な分布を持たせる必要がある。
た部分は、作業対象となる物体の真下にあたるので、ポ
テンシャル値が高く、図3では、例えば「3」なる値を
与えている。足場の必要度は、物体像セルから離れるに
従って小さくなるものと考えられるので、このデータに
は、適切な分布を持たせる必要がある。
【0065】本実施例では、図3に示すように、物体像
セルから1セル離れる毎に、ポテンシャル値を「1」ず
つ減少させ、「2」、「1」としている。ポテンシャル
分布を定めるのには、物体像セルを、1セルずつ膨張さ
せて、1セルずつ膨張させた領域に相当するセルには、
1だけ小さいポテンシャル値を、順次、設定する。
セルから1セル離れる毎に、ポテンシャル値を「1」ず
つ減少させ、「2」、「1」としている。ポテンシャル
分布を定めるのには、物体像セルを、1セルずつ膨張さ
せて、1セルずつ膨張させた領域に相当するセルには、
1だけ小さいポテンシャル値を、順次、設定する。
【0066】このようにして、物体像毎にポテンシャル
分布を設定したら、次に、図4に示すように、ポテンシ
ャル値の加算を行なう。ここでは、物体1のポテンシャ
ルと、物体2のポテンシャルとを加算して、ポテンシャ
ルを求めている。この処理によって、セル毎にポテンシ
ャル値を加算して、エリア全体のポテンシャル分布を求
める。
分布を設定したら、次に、図4に示すように、ポテンシ
ャル値の加算を行なう。ここでは、物体1のポテンシャ
ルと、物体2のポテンシャルとを加算して、ポテンシャ
ルを求めている。この処理によって、セル毎にポテンシ
ャル値を加算して、エリア全体のポテンシャル分布を求
める。
【0067】このようにし、加算したポテンシャル値の
分布が求められると、図5に示すように、足場配置スコ
アを計算する。
分布が求められると、図5に示すように、足場配置スコ
アを計算する。
【0068】今、ポテンシャル値が「2」以上の部分を
「足場配置範囲」とし、この領域内に足場を配置する。
「足場配置範囲」とし、この領域内に足場を配置する。
【0069】そして、配置する足場は「2×1」セル、
即ち2セルの大きさを有するものとする。また、セル空
間の原点を、図示するように左下に定め、横軸をx軸、
縦軸をy軸とする。
即ち2セルの大きさを有するものとする。また、セル空
間の原点を、図示するように左下に定め、横軸をx軸、
縦軸をy軸とする。
【0070】配置位置を決定する(セルを選択する)た
めのルールとしては、第1に、その時点で最もポテンシ
ャル値が大きなセル、第2に原点から最も遠いセルを、
選択することである。
めのルールとしては、第1に、その時点で最もポテンシ
ャル値が大きなセル、第2に原点から最も遠いセルを、
選択することである。
【0071】図5(e)では、ポテンシャル値「4」の
部分が最大であるので、その中で最遠のものとして、同
図で「○」印を付加したセルを選択する。
部分が最大であるので、その中で最遠のものとして、同
図で「○」印を付加したセルを選択する。
【0072】次に、この配置位置を中心にして、最適な
足場の配置方向を決定する。
足場の配置方向を決定する。
【0073】2×1セルのサイズの足場では、同図
(a)、(b)、(c)および(d)に示すような、4
つの配置方向が考えられ、これらについてスコア(ポテ
ンシャルの合計値)を計算して、最大となるものを選択
する。
(a)、(b)、(c)および(d)に示すような、4
つの配置方向が考えられ、これらについてスコア(ポテ
ンシャルの合計値)を計算して、最大となるものを選択
する。
【0074】ここで、図5(e)に示す「探索範囲」と
は、スコア計算の対象となるセルの集合である。このス
コア計算については、その配置方向により、足場がカバ
ーするポテンシャル値の合計を求めることにより行な
う。
は、スコア計算の対象となるセルの集合である。このス
コア計算については、その配置方向により、足場がカバ
ーするポテンシャル値の合計を求めることにより行な
う。
【0075】図5に示す例では、(c)の配置方向3の
場合、「スコア=8」となり、スコアが最大であるの
で、(c)に示す足場の配置方向を選択する。
場合、「スコア=8」となり、スコアが最大であるの
で、(c)に示す足場の配置方向を選択する。
【0076】なお、足場配置スコアが最大となる方向が
複数存在する場合には、図6に示すように、探索範囲を
拡張して、再度、スコアを計算するルールを適用するこ
とが考えられる。
複数存在する場合には、図6に示すように、探索範囲を
拡張して、再度、スコアを計算するルールを適用するこ
とが考えられる。
【0077】図6に示す例では「○」印を付加したセル
のポテンシャル値が、「4」で最大であり、周囲のセル
は、いずれもポテンシャル値「3」であるため、いずれ
の配置方向においても、スコアは等しくなってしまう。
このような場合には、探索範囲を、まず1セル拡大し、
同図で矢印を付加したセルを拡張部分として、スコアの
計算に含めることにする。
のポテンシャル値が、「4」で最大であり、周囲のセル
は、いずれもポテンシャル値「3」であるため、いずれ
の配置方向においても、スコアは等しくなってしまう。
このような場合には、探索範囲を、まず1セル拡大し、
同図で矢印を付加したセルを拡張部分として、スコアの
計算に含めることにする。
【0078】このような処理を行なうと、この例では、
図5の配置方向3に相当する方向に対する、スコアが最
大になり、配置方向3を選択できる。1セルを拡大する
ことによっても、各方向でのスコアに差がない場合に
は、さらに、1セルずつ拡大していき、同様な処理を行
なえば良い。
図5の配置方向3に相当する方向に対する、スコアが最
大になり、配置方向3を選択できる。1セルを拡大する
ことによっても、各方向でのスコアに差がない場合に
は、さらに、1セルずつ拡大していき、同様な処理を行
なえば良い。
【0079】さらに、配置に関するルールとしては、図
7に示すように、足場配置範囲以外への配置処理があ
る。同図のようなポテンシャルの配置では、これまでの
ルールにより、例えば、足場A、足場B、足場Cおよび
足場Dの順で配置位置が定められる。
7に示すように、足場配置範囲以外への配置処理があ
る。同図のようなポテンシャルの配置では、これまでの
ルールにより、例えば、足場A、足場B、足場Cおよび
足場Dの順で配置位置が定められる。
【0080】足場配置範囲が、ポテンシャル値「2」以
上の領域として、全ての足場がこの内部にあるとする
と、「○」印を付加したセルには、「2×1サイズ」の
足場を配置できないことになる。そこで、このような場
合には、足場Eのように、足場配置範囲以外でも、足場
の配置を行なえるように、足場配置の条件を緩和するよ
うにすれば良い。
上の領域として、全ての足場がこの内部にあるとする
と、「○」印を付加したセルには、「2×1サイズ」の
足場を配置できないことになる。そこで、このような場
合には、足場Eのように、足場配置範囲以外でも、足場
の配置を行なえるように、足場配置の条件を緩和するよ
うにすれば良い。
【0081】即ち、足場を構成するセルの半数以上が、
足場配置範囲に含まれれていれば良いものとする等のル
ールを、予め定めておいて、足場の配置位置を決定する
ようにすればよい。
足場配置範囲に含まれれていれば良いものとする等のル
ールを、予め定めておいて、足場の配置位置を決定する
ようにすればよい。
【0082】次に、図8に、足場を配置していく様子を
示す。
示す。
【0083】この例では、まず、ポテンシャル値が
「4」の部分から、足場A、足場B、および、足場Cの
順で、配置位置を決定し、次に、ポテンシャル値が
「3」の部分として、足場Dおよび足場Eを順次決定し
ている。そして、一旦配置が決定されると、対応するセ
ルのポテンシャル値をクリアし、「0」にするというル
ールを定めておけば良い。これにより、同じセルに足場
が二重に配置されるのを防止することが可能となる。
「4」の部分から、足場A、足場B、および、足場Cの
順で、配置位置を決定し、次に、ポテンシャル値が
「3」の部分として、足場Dおよび足場Eを順次決定し
ている。そして、一旦配置が決定されると、対応するセ
ルのポテンシャル値をクリアし、「0」にするというル
ールを定めておけば良い。これにより、同じセルに足場
が二重に配置されるのを防止することが可能となる。
【0084】このようにして、足場配置を進めていく
が、ポテンシャル分布や足場サイズ等の条件により、足
場配置が不可能なセルが存在する場合がある。例えば、
図9に示すような場合、セルが角位置に存在するので、
足場配置範囲内であるにもかかわらず「○」印を付加し
たセルには、「2×1サイズ」の足場を配置できない。
が、ポテンシャル分布や足場サイズ等の条件により、足
場配置が不可能なセルが存在する場合がある。例えば、
図9に示すような場合、セルが角位置に存在するので、
足場配置範囲内であるにもかかわらず「○」印を付加し
たセルには、「2×1サイズ」の足場を配置できない。
【0085】このようなケースでは、これを配置不可の
セルとして、他の足場の配置結果を表示するとともに、
足場配置不可能の旨の警告メッセージを出力して終了す
るようにしておけば良い。
セルとして、他の足場の配置結果を表示するとともに、
足場配置不可能の旨の警告メッセージを出力して終了す
るようにしておけば良い。
【0086】以上のようにして、本発明によれば、CP
Uに、プログラムにしたがった各種の処理を行なわせる
ことによって、自動的に足場の配置位置を提示する、足
場計画立案機能を有するシステムを提供できる。
Uに、プログラムにしたがった各種の処理を行なわせる
ことによって、自動的に足場の配置位置を提示する、足
場計画立案機能を有するシステムを提供できる。
【0087】さて、いままで述べてきた実施例において
は、物体像が投影された部分は、すべて物体像セルとし
て足場を配置していたが、図12に示すように、足場の
配置を禁止する領域である「配置禁止領域」を設定する
実施例も考えられる。
は、物体像が投影された部分は、すべて物体像セルとし
て足場を配置していたが、図12に示すように、足場の
配置を禁止する領域である「配置禁止領域」を設定する
実施例も考えられる。
【0088】これは、図12(a)のように、足場位置
を貫通する物体がする場合を考慮したもので、エリア内
の配管、機器等が、足場高さの位置に存在している場合
である。
を貫通する物体がする場合を考慮したもので、エリア内
の配管、機器等が、足場高さの位置に存在している場合
である。
【0089】このために、足場必要領域と同様に、点線
で図示する「貫通検出ボリューム」なる立体を定義し
て、先に述べたクリッピング処理によって、貫通検出ボ
リュームにおける、貫通物体の存在の有無を検出する。
該ボリュームは、足場高さの位置を中心に、一定の厚み
を有する立体を想定すれば良い。図1と同様に、視点を
上方に設定して、貫通検出ボリュームの投影画像を求め
ると、図12(b)に示すようになる。
で図示する「貫通検出ボリューム」なる立体を定義し
て、先に述べたクリッピング処理によって、貫通検出ボ
リュームにおける、貫通物体の存在の有無を検出する。
該ボリュームは、足場高さの位置を中心に、一定の厚み
を有する立体を想定すれば良い。図1と同様に、視点を
上方に設定して、貫通検出ボリュームの投影画像を求め
ると、図12(b)に示すようになる。
【0090】そして、図12に示すように、貫通物体が
存在する場合には、図12(c)に示すように、対応す
るセルには、足場の配置を禁止するという属性を持た
せ、「配置禁止セル」とする。その他のセルであって、
ポテンシャルが設定されているセルは、「足場配置セ
ル」とする。配置禁止の属性を有するセルは、図5のよ
うな配置処理の際に、足場を配置できないものとする。
存在する場合には、図12(c)に示すように、対応す
るセルには、足場の配置を禁止するという属性を持た
せ、「配置禁止セル」とする。その他のセルであって、
ポテンシャルが設定されているセルは、「足場配置セ
ル」とする。配置禁止の属性を有するセルは、図5のよ
うな配置処理の際に、足場を配置できないものとする。
【0091】このようにして、貫通位置に足場を配置す
ることを防ぐことが可能になる。よって、本実施例によ
れば、足場と貫通物体との干渉を避けることができる。
ることを防ぐことが可能になる。よって、本実施例によ
れば、足場と貫通物体との干渉を避けることができる。
【0092】ところで、今まで述べてきた実施例では、
足場サイズは同一(2×1セル)のものとして説明して
きたが、図13に示すように、足場サイズが異なる場合
でも、足場の配置計画を立案することが可能である。セ
ルの大きさを単位として、ここでは「3×2セル、2×
2セル、および、2×1セル」の3つの足場サイズを配
置対象の足場とする。
足場サイズは同一(2×1セル)のものとして説明して
きたが、図13に示すように、足場サイズが異なる場合
でも、足場の配置計画を立案することが可能である。セ
ルの大きさを単位として、ここでは「3×2セル、2×
2セル、および、2×1セル」の3つの足場サイズを配
置対象の足場とする。
【0093】この場合、サイズのより大きいものの方
が、より作業性が良いと考えられるので、大きなサイズ
の足場を優先させて配置することにする。図13に示す
配置順序のように、最大サイズのものから配置し、残り
の部分に順次、より小さなサイズの足場を割り当てる。
このときのスコアの計算例は、図14に示すようなる。
例えば「2×2サイズ」では、このような、4つの配置
パターンについて考えるものとする。他の大きさの足場
に対しても、同様な考え方により、スコア計算を行なえ
る。
が、より作業性が良いと考えられるので、大きなサイズ
の足場を優先させて配置することにする。図13に示す
配置順序のように、最大サイズのものから配置し、残り
の部分に順次、より小さなサイズの足場を割り当てる。
このときのスコアの計算例は、図14に示すようなる。
例えば「2×2サイズ」では、このような、4つの配置
パターンについて考えるものとする。他の大きさの足場
に対しても、同様な考え方により、スコア計算を行なえ
る。
【0094】このスコア計算方法は、図5で示したもの
と同様であるが、この例では、配置禁止セルを含むよう
な配置では、スコアが「0」となるよう設定している。
このようにして、複数種類のサイズを有する足場に対し
ても、同様にして、配置位置および配置方向を求めるこ
とができる。本実施例によれば、複数種類のサイズを有
する足場に対しても、その配置計画を立案できる。
と同様であるが、この例では、配置禁止セルを含むよう
な配置では、スコアが「0」となるよう設定している。
このようにして、複数種類のサイズを有する足場に対し
ても、同様にして、配置位置および配置方向を求めるこ
とができる。本実施例によれば、複数種類のサイズを有
する足場に対しても、その配置計画を立案できる。
【0095】さて、上記までの実施例においては、足場
は、いわゆる1つの投影画像に対するもの、即ち1層の
ものであったが、図15に示すように、多層足場に対す
る配置計画を考慮することもできる。図15に示す例
は、地上から組み上げる「枠組み足場」の場合を想定し
たものあり、高さ方向に3層の足場を設定している。
は、いわゆる1つの投影画像に対するもの、即ち1層の
ものであったが、図15に示すように、多層足場に対す
る配置計画を考慮することもできる。図15に示す例
は、地上から組み上げる「枠組み足場」の場合を想定し
たものあり、高さ方向に3層の足場を設定している。
【0096】このような多層足場の配置方法を、図16
を参照して説明する。図16(a)、(b)および
(c)は、夫々、第3層、第2層、および、第1層のセ
ルの配置を示しており、これらは、図1または図12で
説明したものと同様に、各層の作業対象空間を、クリッ
ピング処理して求めたものである。図16(d)は、こ
れらの全層のポテンシャル値を加算したものであるが、
1層でも配置禁止セルが含まれる部分については、配置
禁止セルとして扱い、ポテンシャルを加算しないものと
する。
を参照して説明する。図16(a)、(b)および
(c)は、夫々、第3層、第2層、および、第1層のセ
ルの配置を示しており、これらは、図1または図12で
説明したものと同様に、各層の作業対象空間を、クリッ
ピング処理して求めたものである。図16(d)は、こ
れらの全層のポテンシャル値を加算したものであるが、
1層でも配置禁止セルが含まれる部分については、配置
禁止セルとして扱い、ポテンシャルを加算しないものと
する。
【0097】図16(e)の「○」印を付したセルは、
全層共通の足場配置セルで、これは図16(d)におい
て、ポテンシャルが設定されている部分である。この部
分においては、全層につき、共通の位置に足場を配置す
ることができるので、図5と同様にして、個々の足場の
配置位置を定める。各層固有に必要な足場は、「(e)
と(a)」、「(e)と(b)」「(e)と(c)」と
の差を調べることにより求められ、夫々、(f)、
(g)、および、(h)の、「×」印を付した部分であ
る、当該層足場配置セルとなる。
全層共通の足場配置セルで、これは図16(d)におい
て、ポテンシャルが設定されている部分である。この部
分においては、全層につき、共通の位置に足場を配置す
ることができるので、図5と同様にして、個々の足場の
配置位置を定める。各層固有に必要な足場は、「(e)
と(a)」、「(e)と(b)」「(e)と(c)」と
の差を調べることにより求められ、夫々、(f)、
(g)、および、(h)の、「×」印を付した部分であ
る、当該層足場配置セルとなる。
【0098】この部分についても、図5と同様に、足場
を配置できる。
を配置できる。
【0099】本実施例によれば、多層構造の足場の配置
も扱うことが可能であり、複雑な足場配置計画にも対処
しうる。
も扱うことが可能であり、複雑な足場配置計画にも対処
しうる。
【0100】ところで、上述してきた実施例において
は、投影画像をセル分割する際の分割位置は、固定した
ものであったが、図17に示すように、セル分割位置を
適切に調整することもできる。要するに、セルの分割線
を、x調節範囲またはy調節範囲だけ、ユーザの指示に
より移動できるように構成しておけばよい。このように
することによって、最適なセル分割を行なうことができ
る。
は、投影画像をセル分割する際の分割位置は、固定した
ものであったが、図17に示すように、セル分割位置を
適切に調整することもできる。要するに、セルの分割線
を、x調節範囲またはy調節範囲だけ、ユーザの指示に
より移動できるように構成しておけばよい。このように
することによって、最適なセル分割を行なうことができ
る。
【0101】また、上述の実施例においては、例えば、
吊り足場の場合には、吊り位置の可能性、即ち、その位
置が吊り足場を吊ることが可能であるか否かについては
考慮していなかったが、図18に示すように、吊り足場
を吊ることが不可能な吊り位置を考慮することもでき
る。
吊り足場の場合には、吊り位置の可能性、即ち、その位
置が吊り足場を吊ることが可能であるか否かについては
考慮していなかったが、図18に示すように、吊り足場
を吊ることが不可能な吊り位置を考慮することもでき
る。
【0102】不可能な吊り位置とは、図18(a)に示
すように、吊り位置の下に障害物が存在する場合であ
る。これを検出するためには、同図に示すように、吊り
位置の真下に視点を設定して、吊り足場を吊る位置が可
視状態にあるか否かを判定すればよい。可視状態でない
場合には、不可能な吊り位置である。図18では、黒
丸、白丸を、夫々、不可能な吊り位置、可能な吊り位置
として、表現している。
すように、吊り位置の下に障害物が存在する場合であ
る。これを検出するためには、同図に示すように、吊り
位置の真下に視点を設定して、吊り足場を吊る位置が可
視状態にあるか否かを判定すればよい。可視状態でない
場合には、不可能な吊り位置である。図18では、黒
丸、白丸を、夫々、不可能な吊り位置、可能な吊り位置
として、表現している。
【0103】この結果を、足場の配置計画に反映させる
には、図18(b)に示すように、スコア計算を行な
う。即ち、黒丸で示すような、不可能な吊り位置を含む
ような配置位置では、スコア値を「0」にすることとす
る。
には、図18(b)に示すように、スコア計算を行な
う。即ち、黒丸で示すような、不可能な吊り位置を含む
ような配置位置では、スコア値を「0」にすることとす
る。
【0104】このような処理によれば、吊り位置の条件
を考慮して、より現実的な配置計画を立案することが可
能となる。
を考慮して、より現実的な配置計画を立案することが可
能となる。
【0105】また、上述してきた実施例においては、足
場の詳細な構成については、考慮していなかったが、図
19に示すような、足場の構成要素を考慮した配置計画
を立案することも可能である。一般に、吊り足場の場合
には、吊りチェーンで吊るし、足場パイプで組んで、床
には、足場板を配置する。図19は、2×1セルのサイ
ズを有する足場の構造を示した図面である。
場の詳細な構成については、考慮していなかったが、図
19に示すような、足場の構成要素を考慮した配置計画
を立案することも可能である。一般に、吊り足場の場合
には、吊りチェーンで吊るし、足場パイプで組んで、床
には、足場板を配置する。図19は、2×1セルのサイ
ズを有する足場の構造を示した図面である。
【0106】作業者の転落防止のために、足場の最外郭
部分には、図19に示すように、手すりと幅木を設け
る。これらの装着が必要な部分は、図20に示すように
求める。
部分には、図19に示すように、手すりと幅木を設け
る。これらの装着が必要な部分は、図20に示すように
求める。
【0107】すなわち、足場を配置した、総てのセルに
ついて、各セルを注目セルとしていき、注目セルの周囲
に隣接する足場の存在の有無を調べる。図20に示すよ
うに、注目セルに隣接する4方向のセルを調べて、隣接
する足場がない面を、手すりや幅木の設置面とする。
ついて、各セルを注目セルとしていき、注目セルの周囲
に隣接する足場の存在の有無を調べる。図20に示すよ
うに、注目セルに隣接する4方向のセルを調べて、隣接
する足場がない面を、手すりや幅木の設置面とする。
【0108】このような処理によれば、足場の詳細構成
まで考慮できるので、足場設置に際する必要部材の見積
等の精度が向上する。
まで考慮できるので、足場設置に際する必要部材の見積
等の精度が向上する。
【0109】さて、今まで述べてきた実施例において
は、足場を配置する物体同志の相互の関係については、
考慮されていなかったが、図21に示すように、例え
ば、配管の系統を考慮したポテンシャルの加算も可能で
ある。プラント配管の三次元CADデータでは、物体の
用途情報として、配管、機器等の物体が所属する系統の
識別子を保持している。即ち、同一系統に属する物体
は、互いに接続して建設するためる、建設作業を進行す
る上での相関関係も高いものと考えられる。ここで、相
関関係とは、建設作業を進行する際に、同時に作業を行
ないながら物の建設を行なうような関係を言う。特に、
同一の系統に属する配管等の建設工事は、同時に作業を
行ないながら進めていく場合が多く、このような場合に
は、相関関係が高いと言える。
は、足場を配置する物体同志の相互の関係については、
考慮されていなかったが、図21に示すように、例え
ば、配管の系統を考慮したポテンシャルの加算も可能で
ある。プラント配管の三次元CADデータでは、物体の
用途情報として、配管、機器等の物体が所属する系統の
識別子を保持している。即ち、同一系統に属する物体
は、互いに接続して建設するためる、建設作業を進行す
る上での相関関係も高いものと考えられる。ここで、相
関関係とは、建設作業を進行する際に、同時に作業を行
ないながら物の建設を行なうような関係を言う。特に、
同一の系統に属する配管等の建設工事は、同時に作業を
行ないながら進めていく場合が多く、このような場合に
は、相関関係が高いと言える。
【0110】そこで、相関関係の高い物体同志では、可
能な限り共通の足場を配置するのが、作業性がに富むと
思われる。そのため、同系統の物体の場合では、ポテン
シャルの加算の際に、互いに重なる、あるいは、接する
ような所定領域に存在するセルに対して、ポテンシャル
値を、さらに所定値だけ加算しておく処理を行なう。
能な限り共通の足場を配置するのが、作業性がに富むと
思われる。そのため、同系統の物体の場合では、ポテン
シャルの加算の際に、互いに重なる、あるいは、接する
ような所定領域に存在するセルに対して、ポテンシャル
値を、さらに所定値だけ加算しておく処理を行なう。
【0111】図21に示す例では、所定領域に存在する
セルに対して、所定値「+1」のポテンシャルを加算し
ている。このような処理を行なって、ポテンシャル値
「3」以上のセルが構成する領域を、足場配置範囲とす
る。すると、図21に示すように、足場配置範囲が設定
され、この範囲では2つの物体に共通の足場を設置でき
る。このような処理によれば、より作業性の良い足場配
置が行なえる。
セルに対して、所定値「+1」のポテンシャルを加算し
ている。このような処理を行なって、ポテンシャル値
「3」以上のセルが構成する領域を、足場配置範囲とす
る。すると、図21に示すように、足場配置範囲が設定
され、この範囲では2つの物体に共通の足場を設置でき
る。このような処理によれば、より作業性の良い足場配
置が行なえる。
【0112】また、上述してきた実施例においては、物
体を天井面に水平な横断面に投影して配置位置を求めて
いたが、図22に示すように、縦断面を考慮したポテン
シャルの設定も可能である。
体を天井面に水平な横断面に投影して配置位置を求めて
いたが、図22に示すように、縦断面を考慮したポテン
シャルの設定も可能である。
【0113】この場合は、足場必要空間を一定間隔で区
切った縦断面を考え、これをセル分割して、縦断面セル
とする。そのうち、貫通物体が存在する部分を、配置禁
止セルとする。そして、縦断面セルを、高さ方向に加算
したものが、配置のためのポテンシャル値である。
切った縦断面を考え、これをセル分割して、縦断面セル
とする。そのうち、貫通物体が存在する部分を、配置禁
止セルとする。そして、縦断面セルを、高さ方向に加算
したものが、配置のためのポテンシャル値である。
【0114】このような処理を行なえば、物体の縦断面
の形状を考慮して、足場の配置位置を決定することがで
きる。
の形状を考慮して、足場の配置位置を決定することがで
きる。
【0115】また、上述してきた実施例においては、足
場を配置する際、既に配置した足場との関係について
は、特に考慮していなかったが、図23に示すように、
足場間の距離を考慮した配置も可能である。今、足場1
が既に配置されて、足場2の配置方向を決める際に、配
置Aと配置Bが、同一スコアであるとする。このような
場合には、足場間の重心位置の距離を算出して、短くな
る方の配置方向を選択するようにすれば良い。
場を配置する際、既に配置した足場との関係について
は、特に考慮していなかったが、図23に示すように、
足場間の距離を考慮した配置も可能である。今、足場1
が既に配置されて、足場2の配置方向を決める際に、配
置Aと配置Bが、同一スコアであるとする。このような
場合には、足場間の重心位置の距離を算出して、短くな
る方の配置方向を選択するようにすれば良い。
【0116】この例では、配置Aが選択されることにな
る。足場を、可能な限り隙間なく配置するためには、既
に配置した足場に、可能な限り近く配置することが適当
であるため、このようなルールを設けて、該ルールにし
たがった足場配置を行なえば良い。さらに、距離情報の
みではなく、図24に示すように、周囲のポテンシャル
を増加させて、足場配置を行なう方法も考えられる。
る。足場を、可能な限り隙間なく配置するためには、既
に配置した足場に、可能な限り近く配置することが適当
であるため、このようなルールを設けて、該ルールにし
たがった足場配置を行なえば良い。さらに、距離情報の
みではなく、図24に示すように、周囲のポテンシャル
を増加させて、足場配置を行なう方法も考えられる。
【0117】これは、足場1を配置した時点で、周囲の
1セル離れた位置のポテンシャル値を、例えば、「+
1」増加させるものである。
1セル離れた位置のポテンシャル値を、例えば、「+
1」増加させるものである。
【0118】この場合も、既に配置された足場に近く
に、新たな足場を配置させることができる。このような
処理によれば、図9に示すよう配置不可セルの発生を、
より少なくすることができる。
に、新たな足場を配置させることができる。このような
処理によれば、図9に示すよう配置不可セルの発生を、
より少なくすることができる。
【0119】また、上述してきた実施例では、足場配置
範囲内のセルの集合形状を対象に、配置位置を決定して
いたが、図25に示すように、足場配置範囲を矩形分割
することを想定して、足場を配置する方法も考えられ
る。これは、足場配置範囲内のセルの集合形状を、一
旦、矩形の集合に分割して、矩形毎に足場配置を定める
ものである。
範囲内のセルの集合形状を対象に、配置位置を決定して
いたが、図25に示すように、足場配置範囲を矩形分割
することを想定して、足場を配置する方法も考えられ
る。これは、足場配置範囲内のセルの集合形状を、一
旦、矩形の集合に分割して、矩形毎に足場配置を定める
ものである。
【0120】図25(a)に示すように、矩形分割を行
なうには、セル集合をx軸に平行なスキャンラインで走
査し、スキャンライン毎に始点と終点を記録する。次
に、隣り合ったスキャンラインで、始点と終点が同じも
のまとめていけば、矩形領域が生成される。
なうには、セル集合をx軸に平行なスキャンラインで走
査し、スキャンライン毎に始点と終点を記録する。次
に、隣り合ったスキャンラインで、始点と終点が同じも
のまとめていけば、矩形領域が生成される。
【0121】図では、黒丸、白丸を、夫々、始点、終点
としている。
としている。
【0122】図25(b)に示す配置方法は、それぞれ
の矩形領域に収まる最大サイズの足場を、順次、端から
配置していくものである。すべての領域の形状は矩形で
あるので、配置は簡単に行なえる。このように、矩形領
域を生成して足場の配置を行なう方法によれば、矩形分
割された領域内において、足場の配置位置を容易に求め
ることができる。
の矩形領域に収まる最大サイズの足場を、順次、端から
配置していくものである。すべての領域の形状は矩形で
あるので、配置は簡単に行なえる。このように、矩形領
域を生成して足場の配置を行なう方法によれば、矩形分
割された領域内において、足場の配置位置を容易に求め
ることができる。
【0123】また、上述してきた実施例では、足場高さ
以上の位置に存在する物体に対しては、全て足場が必要
であるとしていたが、図26に示すように、足場を使用
せずに、本来設置計画されている建設物である、足場以
外の作業台(図26の操作架台)を使用することを、考
慮して、足場計画を立案することも考えられる。
以上の位置に存在する物体に対しては、全て足場が必要
であるとしていたが、図26に示すように、足場を使用
せずに、本来設置計画されている建設物である、足場以
外の作業台(図26の操作架台)を使用することを、考
慮して、足場計画を立案することも考えられる。
【0124】例えば、プラントの場合では、エリアの中
には操作架台のように、足場として機能し、その上で作
業することが可能な物体がある。この場合には、この物
体の周囲に足場を設けることは不要である。
には操作架台のように、足場として機能し、その上で作
業することが可能な物体がある。この場合には、この物
体の周囲に足場を設けることは不要である。
【0125】これを考慮するためには、図26(a)に
示すように、所定空間、例えば、足場高さの位置を中心
に、一定幅の不要範囲検出ボリュームを想定し、クリッ
ピング処理により、この立体内に含まれるものを検出す
る。こうして検出されたものが、予め定義した情報によ
り、その上での作業が可能な物体であると判別できれ
ば、図26(b)に示すように、不要範囲検出ボリュー
ムに対応するセルのポテンシャル値を「0」にクリアす
るようにする。このような処理によって、足場を配置す
る必要がない位置に、足場を配置することを防止するこ
とが可能になる。
示すように、所定空間、例えば、足場高さの位置を中心
に、一定幅の不要範囲検出ボリュームを想定し、クリッ
ピング処理により、この立体内に含まれるものを検出す
る。こうして検出されたものが、予め定義した情報によ
り、その上での作業が可能な物体であると判別できれ
ば、図26(b)に示すように、不要範囲検出ボリュー
ムに対応するセルのポテンシャル値を「0」にクリアす
るようにする。このような処理によって、足場を配置す
る必要がない位置に、足場を配置することを防止するこ
とが可能になる。
【0126】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば各種のプ
ラント建設等の作業現場で必要とする足場の配置計画
が、容易かつ迅速に立案可能になる。
ラント建設等の作業現場で必要とする足場の配置計画
が、容易かつ迅速に立案可能になる。
【0127】したがって、計画立案者の作業工数を極力
低減することを可能にするとともに、度重なる計画変更
時にも、容易に対応可能なシステムを実現できる。
低減することを可能にするとともに、度重なる計画変更
時にも、容易に対応可能なシステムを実現できる。
【図1】足場必要領域の検出の説明図である。
【図2】配置空間のセル分割の説明図である。
【図3】ポテンシャルデータの設定の仕方の説明図であ
る。
る。
【図4】ポテンシャルの加算を示す説明図である。
【図5】足場配置スコアの説明図である。
【図6】探索範囲の拡張を示す説明図である。
【図7】配置範囲以外への配置を示す説明図である。
【図8】足場配置経過の説明図である。
【図9】配置不可セルの説明図である。
【図10】本発明にかかる処理を説明するフローチャー
トである。
トである。
【図11】システムの構成図である。
【図12】配置禁止領域の設定の説明図である。
【図13】足場サイズが異なる場合の説明図である。
【図14】2×2サイズ足場のスコア計算例の説明図で
ある。
ある。
【図15】多層足場の場合の説明図である。
【図16】多層足場の場合の足場配置方法の説明図であ
る。
る。
【図17】セル分割位置の調整の説明図である。
【図18】不可能な吊り位置を考慮した例を示す説明図
である。
である。
【図19】足場の構成要素の説明図である。
【図20】手すりや幅木の設置面の検出方法の説明図で
ある。
ある。
【図21】系統を考慮したポテンシャルの加算の説明図
である。
である。
【図22】縦断面を考慮したポテンシャル設定の説明図
である。
である。
【図23】足場間の距離を考慮した配置方法の説明図で
ある。
ある。
【図24】周囲のポテンシャルを増加させる配置方法の
説明図である。
説明図である。
【図25】矩形分割による配置方法の説明図である。
【図26】足場以外の作業台を考慮した場合の説明図で
ある。
ある。
1…視点、2…三次元CADデータ、3…足場必要領域
Claims (8)
- 【請求項1】所定の空間内に存在する作業対象物体に対
して、作業用の足場の配置を計画するシステムであっ
て、 前記作業対象物体の形状情報、前記作業対象物体の前記
空間内における配置情報、および、足場設置高さ情報と
を、少なくとも入力する入力手段と、 入力された情報を参照して、前記足場設置高さ以上の部
分の前記所定の空間内における前記作業対象物体の投影
画像を作成する画像生成手段と、 前記投影画像を少なくとも表示する表示手段と、 前記投影画像上での前記足場の配置計画を立案する処理
手段と、を有する足場計画システム。 - 【請求項2】所定の空間内に存在する作業対象物体に対
して、作業用の足場の配置を計画するシステムであっ
て、 前記作業対象物体の、前記空間内の配置情報、形状情報
を含むデータ、および、足場サイズ、足場設置高さを含
むデータとを、少なくとも入力する入力手段と、 入力データを参照して、前記足場設置高さ以上の部分の
前記所定の空間内における前記作業対象物体を足場必要
物体とし、該足場必要物体を所定の平面に投影して投影
画像を作成する画像作成手段と、 作成された投影画像を、所定の面積を有する複数のセル
に分割して、前記複数のセルの内で足場の配置が必要な
物体が投影されたものを物体像セルとするセル設定手段
と、 物体像セル位置において最大値を有し、物体像セルから
セル存在位置が離れるに従って減少する分布をなす仮想
ポテンシャル値を、物体像毎に定め、 総ての物体像についてのポテンシャル値の分布をセル単
位に加算して、全ポテンシャル値を算出するポテンシャ
ル演算手段と、 算出された全ポテンシャル値の大きさの順にセルを選択
することにより、足場の配置位置を決定し、 決定された配置位置を含み、前記足場サイズの大きさに
対応するセルを抽出して、そのポテンシャル値の合計を
求めたとき、合計値が最大となる方向を足場の配置方向
とする処理手段と、を有する足場計画システム。 - 【請求項3】請求項2において、さらに、前記足場の配
置位置、配置方向を対話形式で修正可能な修正手段を設
けたことを特徴とする足場計画システム。 - 【請求項4】請求項2において、前記処理手段は、さら
に、 前記ポテンシャル演算手段が、物体像毎にポテンシャル
値を定める際に、 前記足場設置高さに位置する平面を想定し、該平面が貫
通する作業対象物体が存在すると判断した場合には、該
作業対象物体に対応するセルに対して、足場の配置を禁
止する処理を行なうことを特徴とする足場計画システ
ム。 - 【請求項5】請求項2において、前記処理手段は、足場
の配置位置が存在する平面が複数存在して、足場が多層
になる場合、 前記ポテンシャル演算手段によって各層毎に独立に求め
た前記全ポテンシャル値の分布に基づいて、全層に共通
に配置可能な足場の配置位置と、各層固有の足場の配置
位置とを求める処理を行なうことを特徴とする足場計画
システム。 - 【請求項6】請求項2において、前記処理手段は、さら
に、 ポテンシャル値に従って決定した足場の配置位置と配置
方向に対応する各セルに注目し、注目するセルに隣接す
るセルが、足場の配置位置、配置方向に関係しないセル
である場合、該注目するセルの足場に対して、転落防止
機構を設置する旨の指示を与える処理を行なうことを特
徴とする足場計画システム。 - 【請求項7】請求項2において、前記ポテンシャル演算
手段は、さらに、 物体像毎のポテンシャル値をセル単位に加算する際に、
物体像を構成する、所定範囲内に存在するセルに対し
て、所定値を加えて加算する機能を有することを特徴と
する足場計画システム。 - 【請求項8】請求項2において、前記処理手段は、さら
に、 前記所定の空間内に、足場を配置しない足場不要空間を
設定し、該足場不要空間内では、足場の配置を禁止する
処理を行なうことを特徴とする足場計画システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7197522A JPH0944555A (ja) | 1995-08-02 | 1995-08-02 | 足場計画システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7197522A JPH0944555A (ja) | 1995-08-02 | 1995-08-02 | 足場計画システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0944555A true JPH0944555A (ja) | 1997-02-14 |
Family
ID=16375873
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7197522A Pending JPH0944555A (ja) | 1995-08-02 | 1995-08-02 | 足場計画システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0944555A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010257151A (ja) * | 2009-04-23 | 2010-11-11 | Jgc Corp | 足場の設計支援方法及びコンピュータプログラム |
JP2010271786A (ja) * | 2009-05-19 | 2010-12-02 | Jgc Corp | 足場の組み立て工程管理支援装置及びコンピュータ用ソフトウェア |
WO2017157635A1 (en) * | 2016-03-15 | 2017-09-21 | Peri Gmbh | Method for providing and assembling scaffolding units, each of which will be assembled from individual scaffolding components for constructing an industrial plant, in particular a petroleum refinery |
JP2018040181A (ja) * | 2016-09-08 | 2018-03-15 | 株式会社パスコ | 土木工事の出来形評価システム、出来形評価方法、及びプログラム |
-
1995
- 1995-08-02 JP JP7197522A patent/JPH0944555A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2010257151A (ja) * | 2009-04-23 | 2010-11-11 | Jgc Corp | 足場の設計支援方法及びコンピュータプログラム |
JP2010271786A (ja) * | 2009-05-19 | 2010-12-02 | Jgc Corp | 足場の組み立て工程管理支援装置及びコンピュータ用ソフトウェア |
WO2017157635A1 (en) * | 2016-03-15 | 2017-09-21 | Peri Gmbh | Method for providing and assembling scaffolding units, each of which will be assembled from individual scaffolding components for constructing an industrial plant, in particular a petroleum refinery |
US10331806B2 (en) | 2016-03-15 | 2019-06-25 | Peri Gmbh | Method for providing and assembling scaffolding units, each of which will be assembled from individual scaffolding components for constructing an industrial plant, in particular a petroleum refinery |
JP2018040181A (ja) * | 2016-09-08 | 2018-03-15 | 株式会社パスコ | 土木工事の出来形評価システム、出来形評価方法、及びプログラム |
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