JP3523850B2 - 発泡性粉末飲料 - Google Patents
発泡性粉末飲料Info
- Publication number
- JP3523850B2 JP3523850B2 JP2001189970A JP2001189970A JP3523850B2 JP 3523850 B2 JP3523850 B2 JP 3523850B2 JP 2001189970 A JP2001189970 A JP 2001189970A JP 2001189970 A JP2001189970 A JP 2001189970A JP 3523850 B2 JP3523850 B2 JP 3523850B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- powder
- parts
- powdered
- effervescent
- cocoa
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Non-Alcoholic Beverages (AREA)
- Tea And Coffee (AREA)
Description
に、上部表面にカプチーノ様の泡の層を形成する発泡性
粉末飲料の素に関する。
し、飲用時に熱湯もしくは水で溶解するだけで飲料を提
供するものである。たとえばココアパウダーに粉乳や糖
類などを混合して、熱湯で溶解するだけでホットココア
を提供できる。一方で発泡性を有する粉末飲料として、
粉末インスタントコーヒーは広く知られており、発泡成
分として米国特許4438147号、第4746527
号、第4748040号ではガス含有発泡性クリーミン
グパウダーを使用する方法、ドイツ公開公報第4407
361A1号では有機酸とアルカリ金属炭酸塩或いはア
ルカリ金属重炭酸塩を使用する方法が提案されている。
これらの発泡成分を含有する粉末インスタントコーヒー
は、熱湯で粉末を溶解する際に泡を発生し上部表面に泡
の層を形成し、イタリアの伝統的な飲料であるカプチー
ノに似た外観となる。粉末飲料においても、カプチーノ
様の泡が上部表面に存在すれば、外観が楽しく、口当た
りが滑らかになるなどの利点がある。
は、好ましいミルク感を付与するために溶解性の悪い粉
乳の使用がしばしば必要となる。そのため、粉末飲料は
流動層造粒して溶解性を向上させるのが一般的である。
しかし、粉末飲料に発泡成分を加えた場合、流動層造粒
しているものでは、粉末のかさ密度が軽いため、発泡時
に粉浮きが多くなり溶解性が悪い。また、例えば粉末粉
末調整ココアは一杯当たり粉末20〜24gを湯100
〜120mlに溶解して飲用するが、粉末インスタント
コーヒーが一杯当たり粉末10g程度を湯100〜12
0mlに溶解して飲用するのに比べ、飲用一杯当たりの
粉末の量が多いのも粉浮きが多く、溶解性が悪い原因と
なる。
際に泡を発生し上部表面にカプチーノ様の泡の層を形成
する溶解性の優れた発泡性粉末飲料を提供する。
の原料と転動流動層造粒装置又は撹拌造粒装置で造粒・
乾燥し、かさ密度を0.55以上とすることで、発泡時
に上部泡層に取り込まれる粉体が少なく、且つ溶解性の
良い粉乳造粒物が得られる。
し、飲用1杯分の粉体量を減らすことで、発泡時に上部
泡層に取り込まれる粉体が減少し、溶解性が改善され
る。
として粉乳、糖類、高甘味度甘味料を含み、発泡性成分
としてアルカリ金属炭酸塩および/またはアルカリ金属
重炭酸塩と有機酸を含む第1群と、ガス含有発泡性クリ
ーミングパウダーからなる第2群のうち、第1群、第2群
の少なくとも1つ以上の群を含み、湯または水を注ぐ時
には他に何も加えなくてもカプチーノ様の泡層を形成す
るおいしい飲料を手軽に飲用できるものである。
ー、粉末果汁類、抹茶、澱粉類、油脂、乳化剤、食塩、
香料、香辛料、ナッツペースト、その他の調味成分等も
使用できる。乳化剤としては、ショ糖脂肪酸エステル、
グリセリン脂肪酸エステル、レシチンなどが使用でき
る。
い。
全脂粉乳、脱脂粉乳、その他の調整粉乳も使用できる。
糖、果糖などの単糖類、水飴、デキストリンなどのデン
プン加水分解物の他、それらの還元物、ソルビトール、
マルチトールなどの還元糖類などいずれも使用できる
が、味質の点から砂糖を使用するのが好ましい。
べて100倍以上の甘味度を有する甘味料をいい、発泡性
粉末飲料の飲用一杯分の粉体量を減らすことで起泡時の
粉浮きを少なくする目的で使用されるが、アスパルテー
ム、アセスルファムカリウム、ステビアなどいずれも使
用することができる。特にアセスルファムカリウムを使
用した場合は雑味が少なくすっきりした甘さで好ましい
風味となる。高甘味度甘味料は、糖類による甘味を超え
ない範囲で使用することが好ましい。
かさ密度が0.1〜0.4のものを用いる。ガス含有発
泡性クリーミングパウダーのかさ密度が0.1以下だと
クリーミングパウダーの顆粒が崩壊しやすいためガスの
保持性が悪く、かさ密度が0.4以上だとガス含有量が
少ないので飲用時の発泡力が弱くなり好ましくない。か
さ密度の測定は、日本工業規格かさ密度計JIS K
6721を用い、その記載の方法に従った。
量は、発泡性粉末飲料の10〜50重量%が好ましい。
10重量%以下だと発泡力が弱くなり、50重量%以上
では飲用時に風味が重くなり好ましくない。
リ金属重炭酸塩は、発泡性粉末飲料の0.1〜3.0重
量%で存在する。0.1重量%以下では発泡が弱く、
3.0重量%以上では、飲用時に塩味が強く感じられ好
ましくない。
0重量%で配合する。有機酸は、クエン酸、フマル酸、
リンゴ酸、酒石酸、アスコルビン酸から選ばれる1種類
又は2種類以上を用いることができる。有機酸はアルカ
リ金属炭酸塩又はアルカリ金属重炭酸塩と反応して、飲
用時のpHが5.5〜7.0となる範囲で使用するのが
好ましい。
原料の少なくとも一種類以上をバインダーに高甘味度甘
味料を溶解した水を使用して、転動流動層造粒装置又は
撹拌造粒装置により造粒・乾燥し、造粒物の比重を0.
55以上にする。
料、糖類、ガス含有発泡性クリーミングパウダーと有機
酸とアルカリ金属炭酸塩又はアルカリ金属重炭酸塩を粉
体混合機で均一に混合して、本発明の発泡性粉末飲料を
得る。
いて「部」は「重量部」を意味する。
2部、粉糖48部をバインダーに高甘味度甘味料アセス
ルファムカリウム0.16部を溶解した水を使用して転
動流動層造粒装置で造粒、乾燥した。造粒物のかさ密度
は0.57であった。この造粒物56.2部に、ココア
パウダー7.9部、粉糖12.8部、ガス含有発泡性ク
リーミングパウダー20.4部、炭酸水素ナトリウム
0.84部、酒石酸0.56部を加えて混合し本発明の
発泡性粉末調整ココアを得た。得られたココア18gを
90℃の熱湯100mlで溶解した。
32部、粉糖48部をバインダーに水を使用して転動流
動層造粒装置で造粒した。造粒物のかさ密度は0.57
であった。この造粒物48.2部に、ココアパウダー
6.8部、粉糖26.0部、ガス含有発泡性クリーミン
グパウダー17.5部、炭酸水素ナトリウム0.72
部、酒石酸0.48部を加えて混合し、発泡性粉末調整
ココアを得た。得られたココア21gを90℃の熱湯1
00mlで溶解した。
32部、粉糖48部をバインダーに高甘味度甘味料アセ
スルファムカリウム0.16部を溶解した水を使用して
流動層造粒装置で造粒、乾燥した。造粒物のかさ密度は
0.41であった。この造粒物56.2部に、ココアパ
ウダー7.9部、粉糖12.8部、ガス含有発泡性クリ
ーミングパウダー20.4部、炭酸水素ナトリウム0.
84部、酒石酸0.56部を加えて混合し、発泡性粉末
調整ココアを得た。得られたココア18gを90℃の熱
湯100mlで溶解した。
32部、粉糖48部をバインダーに水を使用して流動層
造粒装置で造粒した。造粒物のかさ密度は0.41であ
った。この造粒物48.2部に、ココアパウダー6.8
部、粉糖26.0部、ガス含有発泡性クリーミングパウ
ダー17.5部、炭酸水素ナトリウム0.72部、酒石
酸0.48部を加えて混合し、発泡性粉末調整ココアを
得た。得られたココア21gを90℃の熱湯100ml
で溶解した。
粉乳17.8部、粉糖39.5部、ガス含有発泡性クリ
ーミングパウダー20.4部、高甘味度甘味料アセスル
ファムカリウム0.091部、炭酸水素ナトリウム0.
84部、酒石酸0.56部を加えて混合し、発泡性粉末
調整ココアを得た。得られたココア18gを90℃の熱
湯100mlで溶解した。
粉乳15.3部、粉糖50.1部、ガス含有発泡性クリ
ーミングパウダー17.5部、炭酸水素ナトリウム0.
72部、酒石酸0.48部を加えて混合し、発泡性粉末
調整ココアを得た。得られたココア21gを90℃の熱
湯100mlで溶解した。
造粒方法、造粒物のかさ密度、高甘味度甘味料アセスル
ファムカリウムの使用の有無、一杯分の粉体重量、溶解
性、泡立ちの比較を表1にまとめた。
32部、粉糖48部をバインダーに高甘味度甘味料アス
パルテーム0.16部又はステビア0.16部又はスク
ラロース0.11部を溶解した水を使用して転動流動層
造粒装置で造粒、乾燥した。この造粒物56.2部に、
ココアパウダー7.9部、粉糖12.8部、ガス含有発
泡性クリーミングパウダー20.4部、炭酸水素ナトリ
ウム0.84部、酒石酸0.56を加えて混合し発泡性
粉末調整ココアを得た。アスパルテーム、ステビア、ス
クラロースを使用したそれぞれのココア18gを90℃
の熱湯100mlで溶解した。
を行った結果を表2にまとめた。アセスルファムカリウ
ムを使用した場合は雑味が少なくすっきりした甘さで、
味質の良いココアとなる。
に水を使用して転動流動層造粒装置で造粒した。造粒物
のかさ密度は0.59であった。この造粒物75部に、
ガス含有発泡性クリーミングパウダー23.6部、炭酸
水素ナトリウム0.84部、酒石酸0.56部を加えて
混合し、発泡性粉末抹茶飲料を得た。得られた発泡性粉
末抹茶飲料18gを90℃の熱湯100mlで溶解した
ところ、粉浮きが少なく溶解性に優れており、カプチー
ノ様の好ましい泡が上部表面に形成された。
粉糖40部をバインダーに水を使用して転動流動層造粒
装置で造粒した。造粒物のかさ密度は0.58であっ
た。この造粒物75部に、ガス含有発泡性クリーミング
パウダー23.6部、炭酸水素ナトリウム0.84部、
酒石酸0.56部を加えて混合し、発泡性粉末ストロベ
リー飲料を得た。得られた発泡性粉末ストロベリー飲料
18gを90℃の熱湯100mlで溶解したところ、粉
浮きが少なく溶解性に優れており、カプチーノ様の好ま
しい泡が上部表面に形成された。
飲料を得ることができる。
Claims (3)
- 【請求項1】構成原料のうち、粉乳を他の原料の少なく
とも一種類以上と併せ、造粒物のかさ密度が0.55以
上となるよう造粒し、且つ砂糖の少なくとも一部分を高
甘味度甘味料に置換した、発泡性粉末飲料。 - 【請求項2】高甘味度甘味料としてアセスルファムカリ
ウムを含有する請求項1に記載の発泡性粉末飲料 - 【請求項3】発泡性成分としてアルカリ金属炭酸塩およ
び/またはアルカリ金属重炭酸塩と有機酸を含む第1群
と、ガス含有発泡性クリーミングパウダーからなる第2
群のうち、第1群、第2群の少なくとも1つ以上の群を
含有する請求項1〜2に記載の発泡性粉末飲料
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001189970A JP3523850B2 (ja) | 2001-06-22 | 2001-06-22 | 発泡性粉末飲料 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001189970A JP3523850B2 (ja) | 2001-06-22 | 2001-06-22 | 発泡性粉末飲料 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003000210A JP2003000210A (ja) | 2003-01-07 |
JP3523850B2 true JP3523850B2 (ja) | 2004-04-26 |
Family
ID=19028813
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001189970A Expired - Fee Related JP3523850B2 (ja) | 2001-06-22 | 2001-06-22 | 発泡性粉末飲料 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3523850B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
ES2318411T3 (es) | 2005-12-13 | 2009-05-01 | Nestec S.A. | Productos auxiliares culinarios liquidos autoformadores de espuma y procesos. |
EP2793599B1 (en) * | 2011-12-23 | 2019-05-29 | Barry Callebaut AG | Process |
JP6328837B1 (ja) * | 2017-09-21 | 2018-05-23 | アサヒグループ食品株式会社 | クリーミングパウダー |
JP2024510389A (ja) * | 2021-03-09 | 2024-03-07 | カーギル インコーポレイテッド | 発泡性組成物のための感覚改質剤 |
-
2001
- 2001-06-22 JP JP2001189970A patent/JP3523850B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2003000210A (ja) | 2003-01-07 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4384005A (en) | Non-friable, readily-soluble, compressed tablets and process for preparing same | |
JP3588971B2 (ja) | 低カロリー調製ココア | |
EP1392129B1 (en) | Use of erythritol and d-tagatose in zero- or low-calorie beverages and food products | |
US3660107A (en) | Effervescent beverage powder and tableted beverage compositions | |
CN101039592B (zh) | 非碳水化合物发泡组合物及其制备方法 | |
EP1505879B1 (en) | An instant dry mix composition for providing a foamed beverage | |
EP2323495B1 (en) | Foaming composition | |
EP0124663A1 (en) | Compressed tablets | |
JP2000004852A (ja) | 低カロリー炭酸飲料 | |
JPH10262642A (ja) | アルコール飲料 | |
TW201400025A (zh) | 用於製備食物或飲料產品的組合物 | |
JP4587586B2 (ja) | 可溶性粉末コーヒー | |
JP3523850B2 (ja) | 発泡性粉末飲料 | |
JP3602688B2 (ja) | 粉末清涼飲料 | |
JP6069361B2 (ja) | 液状甘味料組成物 | |
JPS5942846A (ja) | 多孔質性インスタント茶 | |
JP2016131552A (ja) | 即席泡状固形ゼリーデザート用粉末 | |
JP2012217361A (ja) | 粉末清涼飲料 | |
JP7109616B1 (ja) | 凍結乾燥されたコーヒー飲料固化物 | |
JP6165521B2 (ja) | 容器入り穀類分解物含有発泡性飲料の製造方法 | |
KR102612919B1 (ko) | 알룰로스를 포함하는 아이스티 및 이의 제조방법 | |
JP2010104281A (ja) | インスタント粉末飲料 | |
GB2484112A (en) | Powder for making a carbonated malt beverage | |
JPS6324851A (ja) | 嗜好飲料の芳香強化方法 | |
JP2023003939A (ja) | インスタント飲料用組成物 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20040127 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20040209 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090220 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100220 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110220 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120220 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130220 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140220 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20150220 Year of fee payment: 11 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |